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JPH06339124A - 動き検出装置 - Google Patents

動き検出装置

Info

Publication number
JPH06339124A
JPH06339124A JP5128668A JP12866893A JPH06339124A JP H06339124 A JPH06339124 A JP H06339124A JP 5128668 A JP5128668 A JP 5128668A JP 12866893 A JP12866893 A JP 12866893A JP H06339124 A JPH06339124 A JP H06339124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
field
inter
motion
motion vector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5128668A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Shimano
浩之 島野
Tatsuro Yamauchi
達郎 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP5128668A priority Critical patent/JPH06339124A/ja
Publication of JPH06339124A publication Critical patent/JPH06339124A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 輝度差の小さい水平エッジ部でも、くし型歪
みの発生を招くことなく、虫食い現象の発生を軽減す
る。 【構成】 フレーム間差分値算出回路211で算出され
たフレーム間差分値FDの絶対値|FD|と閾値発生回
路212から出力される閾値TH,TLは、画像判定回
路213において、大小比較される。これにより、画像
が動画か静止画かが判定される。また、閾値TH,TL
は、動きベクトル検出部20で検出された動きベクトル
Vの大きさ|V|が閾値TVより小さくなると、大きく
なるように制御される。これにより、画像判定回路21
3では、画像が静止画と判定されやすくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、テレビジョ
ン標準方式変換装置において、画像が動画か静止画かを
判定するための動き検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、民生用ビデオテープレコーダの普
及や国際間の通信網の充実により、異方式のテレビジョ
ン番組の交換が多くなっている。これに伴い、テレビジ
ョン標準方式を変換する装置の需要が年々高まってきて
いる。
【0003】テレビジョン標準方式の変換項目の1つと
して、走査線数の変換がある。この変換は、基本的に
は、所定ライン数ごとに、1ライン間引いたり、1ライ
ン繰り返すことにより達成される。
【0004】しかしながら、このような方式では、ライ
ン数の増減が行なわれた部分で、画像の不連続歪みが発
生する。
【0005】この問題を解決するため、従来、ライン内
挿方式による走査線数の変換が考えられている。
【0006】この方式としては、“テレビジョン学会誌
「画像情報工学と放送技術 Vol.45 NO.12
1991 第40頁〜第49頁”に記載されるよう
に、「フィールド内ライン内挿方式」、「フィールド間
ライン内挿方式」、「フィールド間/フィールド内適応
ライン内挿方式」などがある。
【0007】ここで、フィールド内ライン内挿方式と
は、例えば、フィールド内の隣接する2ラインを用いた
線形補間により内挿信号を得る方式である。また、フィ
ールド間ライン内挿方式とは、例えば、フィールド間の
隣接する2ラインを用いた線形補間により内挿信号を得
る方式である。また、フィールド間/フィールド内適応
ライン内挿方式とは、画像が動画か静止画かを判定し、
この判定結果に基づいて、フィールド間ライン内挿方式
とフィールド内ライン内挿方式を適応的に切り替える方
式である。
【0008】フィールド内ライン内挿方式の場合、画像
の不連続歪みを軽減することができる反面、垂直解像度
が劣化するという問題がある。
【0009】これに対し、フィールド間ライン内挿方式
においては、フィールド内ライン内挿方式に比べ、垂直
解像度の劣化を1/2に軽減することができる。これ
は、フィールド内の隣接する2ラインの相関よりフィー
ルド間の隣接する2ラインの相関の方が大きいからであ
る。
【0010】これを、図2を参照しながら説明する。
【0011】図において、A,Bは、現フィールド内の
隣接する2ライン分の映像信号であり、Cは前フィール
ド内の映像信号であり、Dは内挿信号である。
【0012】フィールド内ライン内挿方式では、現フィ
ールド内の隣接する2ライン分の映像信号A,Bにライ
ン内挿係数α,(1−α)をかけた加重加算により、内
挿信号Dが求められる。これに対し、フィールド間ライ
ン内挿方式では、現フィールドと前フィールドの隣接す
る2ラインの信号B,Cにライン内挿係数(1−β),
βをかけた加重加算により、内挿信号Dが得られる。
【0013】ここで、映像信号A,B間の空間的距離と
映像信号B,C間を空間的距離を比較すると、後者は前
者の1/2となる。したがって、映像信号B,Cを使っ
て内挿信号Dを求めた方が垂直解像度の劣化を軽減する
ことができる。
【0014】しかし、この効果は、静止画の場合につい
てだけ成立するものであり、動画の場合は、図3に示す
ように、動物体の垂直エッジがくし型に歪む現象が生じ
る。
【0015】フィールド間/フィールド内適応ライン内
挿方式は、この点に着目してなされたもので、動画領域
では、フィールド内ライン内挿を行い、静止画領域で
は、フィールド間ライン内挿を行うことにより、不連続
歪みの発生と垂直解像度の劣化を軽減するようになって
いる。
【0016】なお、このフィールド間/フィールド内適
応ライン内挿方式においては、フィールド間ライン内挿
方式およびフィールド内ライン内挿方式として、2ライ
ンを用いる方式ではなく、デジタルフィルタを使って、
より多くのラインを用いる方式が採用される場合もあ
る。
【0017】ところで、上述したフィールド間/フィー
ルド内適応ライン内挿方式を実現するためには、画像が
動画か静止画かを判定する動き検出装置が必要になる。
【0018】この動き検出装置は、通常、各画素ごと
に、映像信号のフレーム間差分値を求め、これと所定の
閾値とを比較することにより、画像が動画か静止画かを
判定するようになっている。すなわち、フレーム間差分
値が動き検出用閾値より小さければ、静止画と判定し、
大きければ、動画と判定するようになっている。
【0019】このような構成においては、動き検出装置
の動き検出精度により、内挿画像の画質が大きく左右さ
れる。特に、動画が静止画と誤って判定された場合は、
上述したようなくし型歪みが発生する。したがって、動
き検出装置においては、このような誤判定を防止するこ
とが望まれる。
【0020】この要求に応えるため、従来、動き検出用
閾値を動画と判定しやすい値に設定する方法が考えられ
ている。
【0021】このような方法によれば、動画が静止画と
判定されにくくなるので、くし型歪みの発生を軽減する
ことができる。
【0022】しかしながら、このような方法では、垂直
相関の少ない水平エッジ部において、図4に示すような
虫食い現象が発生することがあるという問題が新たに生
じる。
【0023】すなわち、いま、垂直相関の少ない水平エ
ッジ部で、動き量が1ライン以下で変化した場合を考え
る。この場合、動き検出用閾値を動画と判定しやすい値
に設定していなければ、フレーム間差分値が動き検出用
閾値を越えることがほとんどないので、動き検出装置の
判定結果は静止画となる。
【0024】しかし、動き検出用閾値を動画と判定しや
すい値に設定すると、フレーム間差分値が動き検出用閾
値を越えたり、越えなかったりしてしまう。これによ
り、動画という判定結果と静止画という判定結果が混在
して得られてしまう。
【0025】このような状態が発生すると、フィールド
間ライン内挿とフィールド内ライン内挿が混在して実行
されるため、両者の補正画像の差から上述したような虫
食い現象が発生してしまう。
【0026】この問題を解決するために、従来、フレー
ム内のエッジを検出し、このエッジ検出結果に基づい
て、フレーム間差分値を抑制する方法が考えられてい
る。
【0027】このような方法によれば、垂直相関の少な
い水平エッジ部で、動き量が1ライン以下で変化したと
しても、フレーム間差分値が動き検出用閾値を越えにく
くなるので、上述したような虫食い現象の発生を軽減す
ることができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の動き検出装置においては、垂直相関の少ない水平エ
ッジ部における虫食い現象の発生を軽減するために、フ
レーム内のエッジを検出し、この検出出力に基づいてフ
レーム間差分値を抑制するようになっている。
【0029】しかしながら、このような構成では、輝度
差の大きい水平エッジ部では、虫食い現象を軽減させる
ことができるが、輝度差の小さい水平エッジ部(例え
ば、階段など)では、軽減させることができないという
問題あった。これは、このような部分では、エッジを検
出することができないからである。
【0030】すなわち、エッジの検出は、映像信号と所
定の閾値との比較によりなされる。この場合、輝度差の
大きい水平エッジ部では、エッジ検出用閾値を適当な大
きさに設定しても、水平エッジを確実に検出することが
できる。これに対し、輝度差の小さいエッジ部では、こ
のエッジ検出用閾値をかなり小さくしないと、水平エッ
ジを検出することができない。
【0031】しかしながら、エッジ検出用閾値をあまり
小さくすると、フレーム間差分値の抑制作用が水平エッ
ジ以外の部分でも働いてしまう。その結果、動画と誤っ
て静止画と判定され、上述したようなくし型歪が発生し
てしまう。
【0032】したがって、エッジ検出用閾値は、あまり
小さくすることはできない。これにより、従来は、輝度
差の小さい水平エッジ部では、虫食い現象を軽減するこ
とができなかったわけである。
【0033】この発明は、上記の事情に対処すべくなさ
れたもので、輝度差の小さい水平エッジ部でも、くし型
歪みの発生を招くことなく、虫食い現象の発生を軽減す
ることができる動き検出装置を提供することを目的とす
る。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、N(Nは1以上の整数)フィールド離
れた映像信号の振幅差と所定の閾値とを比較することに
より、画像が動画か静止画かを判定する動き検出装置に
おいて、動画像の動きの大きさと方向を示す動きベクト
ルの大きさが小さい場合は、画像が静止画と判定されや
すくなるように、動きベクトルの大きさに基づいて、画
像判定動作を制御するようにしたものである。
【0035】
【作用】上記構成においては、動きベクトルの大きさが
小さくなると、画像が静止画と判定されやすくなるよう
に、画像判定動作が制御される。
【0036】ここで、垂直相関の少ない水平エッジ部
で、しかも、動き量が1ライン以下で変化するような領
域では、動きベクトルの大きさが小さくなる。したがっ
て、このような領域では、上述したような制御により、
画像が静止画と判定されやすくなり、虫食い現象の発生
が軽減される。
【0037】しかも、動きベクトルが小さいということ
は、画像が静止画に近いことを意味する。したがって、
上述したような制御を行なっても、動画が静止画と判定
されるような誤動作はほとんど発生しない。これによ
り、水平エッジ部の輝度差が小さい場合であっても、く
し型歪みの発生を招くことなく、虫食い現象の発生を軽
減することができる。
【0038】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明の実施
例を詳細に説明する。
【0039】まず、この発明の第1の実施例を説明す
る。なお、以下の説明では、この発明を、フィールド間
ライン内挿とフィールド内ライン内挿を切り替えるため
の動き検出装置に適用した場合を代表として説明する。
【0040】図1は、ライン内挿方式としてフィールド
間ライン内挿/フィールド間ライン内挿方式を採用する
テレビジョン標準方式変換装置の全体的な構成を示すブ
ロック図である。
【0041】図1において、まず、テレビジョン標準方
式変換装置の全体的な構成および動作を説明する。
【0042】入力端子11から入力された映像信号S1
は、動き補正フィールド内挿部12に供給されるととも
に、フィールドメモリ13に供給される。フィールドメ
モリ13に供給された映像信号S2は、1フィールド分
遅延された後、映像信号S2として動き補正フィールド
内挿部12に供給される。
【0043】動き補正フィールド内挿部12に供給され
た映像信号S1,S2は、後述する動きベクトル検出部
で検出された動きベクトルVを用いて動き補正された
後、フィールド内挿される。
【0044】このフィールド内挿により得られた映像信
号S3は、フレーム間内挿部14に供給され、2つのフ
ィールドメモリ141,142により1フレーム分遅延
される。この遅延により得られた映像信号S5と上記映
像信号S3は、乗算回路143,144と加算回路14
5によりフレーム間内挿係数1/2に従って加重加算さ
れる。これにより、フレーム間内挿された映像信号S6
が得られる。
【0045】この映像信号S6は、映像信号S3をフィ
ールドメモリ141によって1フィールド分遅延するこ
とにより得られた映像信号S4とともに、フィールド間
ライン内挿部15に供給される。
【0046】フィールド間ライン内挿部15に供給され
た映像信号S6,S4は、乗算回路151,152と加
算回路153によって、フィールド間ライン内挿係数
(1−β),β(0≦β≦1)に従って加重加算され
る。これにより、フィールド間ライン内挿された映像信
号S7が得られる。
【0047】また、上記映像信号S4は、フィールド内
ライン内挿部16に供給され、ラインメモリ161によ
り1ライン分遅延される。この遅延により得られた映像
信号S8と上記映像信号S4は、乗算回路162,16
3と加算回路164によって、、フィールド間ライン内
挿係数(1−α),α(0≦α≦1)に従って加重加算
される。これにより、フィールド内ライン内挿された映
像信号S9が得られる。
【0048】上記映像信号S7,S9は、切替え部17
に供給され、乗算回路171,172と加算回路173
によって、フィールド間/フィールド内ライン内挿係数
γ(0≦γ≦1),(1−γ)に従って加重加算され
る。これにより、フィールド間/フィールド内適応ライ
ン内挿された映像信号S10が得られる。この映像信号
S10は、出力端子18から出力される。
【0049】上記入力端子11から入力された映像信号
S1は、さらに、動きベクトル検出部20とこの発明の
特徴とする動き検出部21に供給される。また、上記フ
ィールドメモリ13から出力される映像信号S2は、さ
らに、フィールドメモリ19と動きベクトル検出部20
に供給される。フィールドメモリ19に供給された映像
信号S2は1フィールド分遅延された後、映像信号S1
1として動き検出部21に供給される。
【0050】動きベクトル検出部20は、映像信号S
1,S2を用いて、動画像の動きの大きさと方向を示す
動きベクトルVを検出する。この検出は、1フィールド
分の画面をm画素×nライン(m,nは1以上の整数)
の大きさを持つブロックに分け、各ブロックごとになさ
れる。また、この場合の検出方法としては、反復勾配演
算を用いる方法等が用いられる。
【0051】検出された動きベクトルVは、動き補正フ
ィールド内挿部12とこの発明の特徴とする動き検出部
21に供給される。動き検出部21では、映像信号S1
と、これを1フレーム分遅延した映像信号S11と、動
きベクトルVを用いて、入力映像が動画か静止画が判定
される。
【0052】この判定結果は、上記フィールド間/フィ
ールド内適応ライン内挿係数γ,(1−γ)として出力
される。このフィールド間/フィールド内適応ライン内
挿係数γ,(1−γ)は、内挿する映像信号S10との
時間合わせのために、フィールドメモリ22により1フ
ィールド分遅延された後、それぞれ乗算回路171,1
72に供給される。
【0053】以上がテレビジョン標準方式変換装置の全
体的な構成および動作である。次に、この発明の特徴と
する動き検出部21の構成を説明する。
【0054】この動き検出部21は、フレーム間差分値
算出回路211と、閾値発生回路212と、画像判定回
路213と、閾値制御回路214により構成されてい
る。
【0055】フレーム間差分値算出回路211は、各画
素ごとに、入力端子11から入力された映像信号S1と
フィールドメモリ19から出力される1フレーム前の映
像信号S11との振幅の差、すなわち、フレーム間差分
値FDを求める。
【0056】閾値発生回路212は、入力映像信号S1
の画像が動画か静止画かを判定するための2つの閾値T
L,THを発生する。ここで、この動き検出用閾値T
L,THの大小関係は、TL<THに設定されている。
【0057】画像判定回路213は、フレーム間差分値
FDの絶対値|FD|と閾値TL,THとを比較するこ
とにより、各画素ごとに、その画像が動画か静止画かを
判定する。この判定結果は、フィールド間/フィールド
内適応ライン内挿係数γ,(1−γ)として出力され
る。
【0058】閾値制御回路214は、動きベクトル検出
部20で検出された動きベクトルVの大きさ|V|と所
定の閾値TVとを比較し、この比較結果に基づいて、動
き検出用閾値TL,THを制御する。
【0059】すなわち、閾値制御回路214は、|V|
がTVより大きい場合は、動画と判定されやすくなるよ
うに、TL,THを小さくし、小さい場合は、静止画と
判定されやすくなるように、TL,THを大きくする。
【0060】なお、制御用閾値TVは、画像が静止画に
近いときの動きベクトルVの大きさ|V|とほぼ一致す
るように設定されている。
【0061】上記構成において、動き検出部21の動作
を説明する。まず、画像が動画か静止画かを判定する動
作を説明する。
【0062】入力端子11から入力された映像信号S1
とフィールドメモリ19から出力される映像信号S11
は、フレーム間差分値算出回路211に供給される。こ
れにより、各画素ごとに、フレーム間差分値FDが求め
られる。
【0063】このフレーム間差分値FDは、画像判定回
路213に供給される。これにより、このフレーム間差
分値FDの絶対値|FD|と閾値発生回路212から出
力される2つの閾値TH,TLとの大小が比較され、こ
の比較結果に基づいて、画像が動画か静止画かが判定さ
れる。
【0064】この様子を図5に示す。図に示すように、
絶対値|FD|が下方の閾値TLより小さい場合(|F
D|≦TL)は、入力映像は静止画と判定される。これ
により、この場合は、フィールド間/フィールド内適応
ライン内挿係数γが1に設定される(γ=1)。その結
果、切替え部17では、フィールド間ライン内挿部15
から出力される映像信号S7のみが映像信号S10とし
て選択される。
【0065】また、絶対値|FD|が上方の閾値THよ
り大きい場合(|FD|≧TL)は、画像は静止画と判
定される。これにより、この場合は、フィールド間/フ
ィールド内適応ライン内挿係数γが0に設定される(γ
=0)。その結果、切替え部17では、フィールド内ラ
イン内挿部16から出力される映像信号S9のみが映像
信号S10として選択される。
【0066】さらに、絶対値|FD|が閾値TLとTH
の間にある場合(TL<|FD|<TH)は、画像は完
全な静止画でも完全な動画でもないと判定される。これ
により、この場合は、フィールド間/フィールド内適応
ライン内挿係数γは、|FD|の大きさに応じた値に設
定される(0<γ<1)。その結果、切替え部17で
は、映像信号S7とS9が混合され、この混合信号が映
像信号S10として出力される。
【0067】以上が、画像が動画か静止画かを判定する
動作である。次に、動き検出用閾値TH,TLの制御動
作について説明する。
【0068】動きベクトル検出部20で検出された動き
ベクトルVは、閾値制御回路214に供給される。これ
により、この動きベクトルVの大きさ|V|と所定の閾
値TVとが比較され、この比較結果に基づいて、閾値T
H,TLが制御される。
【0069】この様子を図6に示す。図に示すように、
|V|がTVより大きい場合(|V|≧TV)、閾値T
L,THは、それぞれ小さい方の値TLL,THLに設
定される。これに対し、|V|がTVより小さい場合
(|V|<TV)は、閾値TL,THは、それぞれTL
H,THHより大きな値TLHあるいはTHHに設定さ
れる。
【0070】これにより、画像判定回路213の判定特
性は、図7のC1あるいはC2のようになる。ここで、
C1は、|V|がTVより大きい場合の特性であり、C
2は、|V|がTVより小さい場合の特性である。
【0071】その結果、|V|がTVより大きい場合、
言い換えれば、動きベクトルVにより画像が動画と判定
されるような場合は、画像が動画と判定されやすくな
る。これにより、動画が静止画と判定されるような誤判
定を軽減することができるので、くし型歪みの発生を軽
減することができる。
【0072】これに対し、|V|がTVより小さい場
合、言い換えれば、動きベクトルVにより画像が静止画
と判定されるような場合は、画像が静止画と判定されや
すくなる。
【0073】ここで、垂直相関の少ない水平エッジ部
で、しかも、動き量が1ライン以下で変化するような領
域では、|V|がTVより小さくなる。したがって、こ
のような領域では、画像が静止画と判定されやすくな
り、虫食い現象の発生が軽減される。
【0074】しかも、|V|がTVより小さいというこ
とは、画像が静止画に近いことを意味する。したがっ
て、上述したような制御を行なっても、動画が静止画と
判定されるような誤動作はほとんど発生しない。これに
より、水平エッジ部の輝度差が小さい場合であっても、
くし型歪みの発生を招くことなく、虫食い現象の発生を
軽減することができる。
【0075】以上詳述したこの実施例によれば、次のよ
うな効果を得ることができる。
【0076】(1)まず、動きベクトルVの大きさ|V
|が所定の閾値TVより小さくなると、動き検出用閾値
TH,TLを大きくし、画像が静止画と判定されやすく
なるようにしたので、垂直相関の少ない水平エッジ部に
おける虫食い現象の発生を軽減することができる。
【0077】(2)また、エッジの検出出力ではなく、
動きベクトルVの大きさ|V|に基づいて、画像判定動
作を制御するようにしたので、輝度差の小さい水平エッ
ジ部においても、くし型歪みの発生を招くことなく、虫
食い現象の発生を軽減することができる。
【0078】(3)さらに、動きベクトルVの大きさ|
V|が所定の閾値TVより大きい場合は、動き検出用閾
値TH,TLを、画像が動画と判定されやすくなるよう
な値THL,TLLに設定するようにしたので、従来と
同様、くし型歪みの発生も軽減することができる。
【0079】図8は、この発明の第2の実施例の要部の
構成を示すブロック図である。
【0080】先の実施例では、動きベクトルVの大きさ
|V|に基づいて、動き検出用閾値TH,TLを制御す
る場合を説明した。これに対し、この実施例は、動き検
出用閾値TH,TLは固定にし、フレーム間差分値FD
を制御するようにしたものである。
【0081】すなわち、図8において、215は、フレ
ーム間差分値FDを算出するフレーム間差分値算出回路
である。このフレーム間差分値算出回路215は、利得
可変回路として構成される。216は、動きベクトルV
の大きさ|V|に基づいて、フレーム間差分値算出回路
215の利得Gを制御する利得制御回路である。
【0082】このような構成においては、フレーム間差
分値算出回路215の利得Gは、図9に示すように、動
きベクトルVの大きさ|V|が制御用閾値TVより大き
い場合は、小さな値GLに設定され、小さい場合は、大
きな値GHに設定される。
【0083】これにより、動きベクトルVの大きさ|V
|が大きい場合は、画像が動画と判定されやすくなるよ
うに、小さい場合は、静止画と判定されやすくなるよう
に、画像判定動作が制御される。
【0084】このような構成においても、動きベクトル
Vの大きさ|V|に基づいて、画像判定動作を制御する
ようになっているので、先の実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0085】以上、この発明の2つの実施例を詳細に説
明したが、この発明は、上述したような実施例に限定さ
れるものではない。
【0086】(1)例えば、上述した第1の実施例で
は、動きベクトルVの大きさ|V|に基づいて、動き検
出用閾値TH,TLを制御する場合、これらを同じ量ず
つ制御する場合を説明した。しかし、この発明は、それ
ぞれの制御量を異ならせるようにしてもよい。
【0087】(2)また、上述した第1の実施例では、
動きベクトルVの大きさ|V|に基づいて、動き検出用
閾値を制御する場合、2つの閾値TH,TLを制御する
場合を説明した。しかし、この発明は、いずれか一方の
閾値のみを制御するようにしてもよい。
【0088】(3)また、上述した第1の実施例では、
動き検出用閾値TH,TLを階段的に制御する場合を説
明した。しかし、この発明は、これらを連続的に制御す
るようにしてもよいし、階段制御と連続制御を適宜組み
合わせるようにしてもよい。これは、第2の実施例のお
いて、利得Gを制御する場合も同様である。
【0089】(4)また、上述した第1,第2の実施例
では、動き検出用閾値として2つの閾値TH,TLを用
いる場合を説明した。しかし、この発明は、1つまたは
3つ以上の閾値を用いるようにしてもよい。
【0090】(5)また、上述した第1,第2の実施例
では、フレーム間差分値FDに基づいて、画像を判定す
る場合を説明した。しかし、この発明は、N(Nは1以
上の整数)フィールド離れた映像信号の差分値に基づい
て、画像を判定するものであれば、フレーム間差分値F
D以外の差分値に基づいて、画像を判定するようにして
もよい。
【0091】(6)また、上述した第1,第2の実施例
では、この発明を、フレーム間ライン内挿とフレーム内
ライン内挿を切り替えるための画像判定を行なう動き検
出装置に適用する場合を説明した。しかし、この発明
は、これ以外の目的で画像判定を行なう動き検出装置に
も適用することができる。
【0092】(7)このほかにも、この発明は、その要
旨を逸脱しない範囲で種々様々変形実施可能なことは勿
論である。
【0093】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、輝度差の小さい水平エッジ部でも、くし型歪みの発
生を招くことなく、虫食い現象の発生を軽減することが
可能な動き検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 フィールド間ライン内挿とフィールド内ライ
ン内挿を説明するための図である。
【図3】 フィールド間ライン内挿によるくし型歪みを
示す図である。
【図4】 この発明が軽減しようとする虫食い現象を示
す図である。
【図5】 第1の実施例の画像判定特性を示す特性図で
ある。
【図6】 第1の実施例の閾値制御特性を示す特性図で
ある。
【図7】 第1の実施例における画像判定特性の変化を
示す特性図である。
【図8】 この発明の第2の実施例の要部の構成を示す
ブロック図である。
【図9】 第2の実施例の利得制御特性を示す特性図で
ある。
【符号の説明】
11…入力端子、12…動き補正フィールド内挿部、1
3,19,22,141,142…フィールドメモリ、
14…フレーム間内挿部、15…フィールド間ライン内
挿部、16…フィールド内ライン内挿部、17…切替え
部、18…出力端子、20…動きベクトル検出部、21
…動き検出部、143,144,151,152,16
2,163,171,172…乗算回路、145,15
3,164,173…加算回路、161…ラインメモ
リ、211,215…フレーム間差分値算出回路、21
2…閾値発生回路、213…画像判定回路、214…閾
値制御回路、216…利得制御回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N(Nは1以上の整数)フィールド離れ
    た映像信号の振幅差と所定の閾値とを比較することによ
    り、画像が動画か静止画かを判定する画像判定手段と、 動画像の動きの大きさと方向を示す動きベクトルの大き
    さが小さい場合は、静止画と判定されやすくなるよう
    に、この動きベクトルの大きさに基づいて、前記画像判
    定手段の画像判定動作を制御する判定動作制御手段とを
    具備したことを特徴とする動き検出装置。
JP5128668A 1993-05-31 1993-05-31 動き検出装置 Pending JPH06339124A (ja)

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Cited By (4)

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