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JPH06336031A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JPH06336031A
JPH06336031A JP5151409A JP15140993A JPH06336031A JP H06336031 A JPH06336031 A JP H06336031A JP 5151409 A JP5151409 A JP 5151409A JP 15140993 A JP15140993 A JP 15140993A JP H06336031 A JPH06336031 A JP H06336031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
ink
ejection
roller
ejection port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5151409A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nojima
隆司 野島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5151409A priority Critical patent/JPH06336031A/ja
Publication of JPH06336031A publication Critical patent/JPH06336031A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】記録ヘッドの吐出口まわりを拭き取り清掃する
クリーニング手段における、部品点数の低減、組立性の
向上、拭き取り動作の調整の簡単化、コストダウンを実
現させる。 【構成】ゴム状弾性体から成るフィードローラ7の一部
によって、記録ヘッド11の吐出口40の周囲を清掃す
るためのブレード部44を形成し、フィードローラ7の
回転動作を利用して記録ヘッド11の吐出口面の清掃
(クリーニング)を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像表示装置や画像形
成装置の出力部としてインクジェット記録装置を用いる
装置、例えば、複写機、ファクシミリ、電卓、タイプラ
イター、コンピュータ等の出力部としてのプリンターあ
るいは複合機といった機種すべてに適用可能なインクジ
ェット記録装置に搭載された記録ヘッドのインク吐出面
に生じた結露・インク漏れを除去するための清掃部材及
び該清掃部材を備えたインクジェット記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンの出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に
基づいて用紙やプラスチック薄板等の被記録材(記録媒
体)に画像を記録していくように構成されている。前記
記録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分ける
ことができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査するシリアルスキャン方式を採るシリ
アルタイプの記録装置においては、被記録材を所定の記
録位置にセットした後、被記録材に沿って移動するキャ
リッジ上に搭載した記録手段によって画像を記録(主走
査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り
(ピッチ搬送)を行ない、その後に再び停止した被記録
材に対して、次の行の画像を記録(主走査)するという
動作を繰り返すことにより、被記録材全体の記録が行な
われる。一方、被記録材の搬送方向の副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0004】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記
録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を行な
うものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、
高精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特
別の処理を必要とせずに記録することができ、ランニン
グコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が
少なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を
記録するのが容易であるなどの利点を有している。中で
も、紙幅方向に多数の吐出口を配列したラインタイプの
記録手段を使用するライン型の装置は、記録の一層の高
速化が可能である。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。一
方、被記録材の材質に対する要求も様々なものがあり、
近年では、通常の被記録材である紙や樹脂薄板(OHP
等)などの他に、薄紙や加工紙(ファイリング用のパン
チ孔付き紙やミシン目付き紙、任意な形状の紙など)な
どを使用することが要求されるようになってきた。
【0006】インクジェット記録装置方式には、圧電素
子を用いた方式と、近年小型化、液的形式を良好に行え
るバブルジェット方式(特公昭61−61985号公報
に代表される)とが主流を占めるものとして挙げられ
る。これらは、所望の電気信号に応じて液滴を形成し、
インクジェットヘッドの吐出口から離れた記録媒体(被
記録材)に、吐出した液滴を付着させて印字又は像形成
を行なう。
【0007】このインクジェット記録方式が適用された
記録装置においては、インクや記録媒体に含まれる水分
が蒸発して記録ヘッドの雰囲気が高湿になり、記録ヘッ
ドおよび雰囲気における温度等の条件次第で記録ヘッド
のインク吐出口が形成された面に結露を生ずることがあ
った。
【0008】また、吐出されたインクが被記録材(記録
媒体)に着弾した際に生ずるはねかえり、あるいは吐出
口から吐出された液滴以外の微小なインク滴や、そのサ
テライト等が吐出口面(即ち、ヘッド表面)に付着する
ことがあった。このように吐出口面に結露が生じたり、
微小インク滴が付着した場合には、本来の機能が損なわ
れ、ある吐出口からの吐出が困難となったり、吐出方向
が変更されてしまう(ヨレ)ことがあった。すなわち、
吐出面に結露が濡れが生じた場合、吐出面は不均一に水
滴等が付着した状態となり、これら付着した水滴等はイ
ンクが吐出口から吐出されるときに不均一に吐出インク
を引っ張る。これにより、インクの吐出方向や吐出速
度、またインク滴径にばらつきを生じ、記録品位の低下
をもたらすことになる。また、吐出面の濡れによって紙
粉、塵埃等が付着し易くなる。そのため、これらがイン
クの吐出方向等に悪影響を及ぼしたり、吐出口に目詰ま
りを生じさせたりして記録品位低下の原因となることが
あった。
【0009】上述した結露や濡れといった現象は、記録
画像の記録媒体への定着を促進するための定着ヒータを
用いる場合や、記録画像のドットデューティーが高い場
合により顕著になる場合があった。
【0010】この現象を解決するために、吐出口面を清
掃し、結露、濡れ等を取り除くことが考えられ提案され
ている。第1には、ソリッドゴムブレードや金属ブレー
ドを用いて吐出口面をワイピングすること、第2には、
吸収体によるふき取り等が挙げられる。吸収体による拭
き取りは、多孔質物質を用いるもの、あるいは特開昭5
7−80064号公報や特開昭57−116655号公
報のように和紙又は布を用いるものが提案されているが
未だ実施されていない。
【0011】一方、一般清掃とは異なり、吐出口面を洗
浄する目的で、インク溶解性の液体を含浸したスポンジ
を吐出口面に当接させてその液体を吐出口面に塗布する
構成も特開昭59−164149号公報に開示されてい
る。一方、ゴム製のブレードによって吐出口面をワイピ
ングするものとしては、特開昭52−102728号公
報(2607313.2独国番号)、特開昭61−23
0949号公報等があげられる。これらを含め、数多く
のゴム製ソリッドブレードを示す出願では、その構成し
か示されていない。もちろんこれらのブレードを使用す
ることで吐出口形成面に対する清掃の効果は認められ
る。例えば、清掃を用いないと、図6に示すが、吐出口
が設けられてある表面であるヘッド表面(吐出口表面)
2上に微小なインク滴及びその凝集等によって巨大化し
たインク滴などの俗にいうインクの「漏れ状態」3が生
ずる。これは、特にBJ(バブルジェット)方式のよう
なオンデマンド型のインクジェット方式では、吐出のデ
ューディ(duty:比率)が高くなると起きやすくな
り、また、usp3373437,usp329803
8,usp3416153公報等に記載されている連続
噴射型のインクジェット方式は、連続的に記録液体を吐
出口より吐出しているため、更に、「漏れ」が生じやす
い環境になっている。
【0012】ゴム製ブレードにおいては、図8に示すよ
うに記録ヘッド1の移動経路中かつ印字領域からはずれ
たところにブレード2が取り付けられている。印字が終
了したキャリッジ3は、左方向に移動してブレード2の
前を通過して記録ヘッド1の吐出面に当接して吐出面の
清掃を行なう。また、ここでは固定式のブレードについ
て説明したが、カム等によりブレード自体を前後させて
清掃のタイミングをコントロールするものもある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、以下のような問題があった。すなわち、
(i)、ブレード2の進入量によって清掃効果が変化す
るため、取り付け時に調整が必要であったり、また無調
整の場合にも多数の部品の部品精度の管理が必要であっ
た。(ii)、ブレード2を保持する部材やブレード2
を移動させる機構部品など部品点数が多くなる。(ii
i)、上記(i)、(ii)によりコスト高となる。
【0014】本発明の目的は上述した問題に鑑みなされ
たもので、組立性の向上及び部品点数の低減を図ること
ができ、さらにコストダウンを図ることのできるインク
ジェット記録装置を提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、記録
手段から被記録材にインクを吐出して記録を行うインク
ジェット記録装置において、インクを吐出するための吐
出口を有する記録手段の吐出口形成面と当接して該吐出
口形成面の清掃を行なう清掃手段が、ゴム状弾性体のロ
ーラの一部によって形成されている構成とすることによ
り、上記目的を達成するものである。
【0016】請求項2〜請求項4の発明は、上記構成に
加えて、前記ローラは紙送りとプラテンを兼ねたプラテ
ンローラである構成、前記記録手段が、インクを吐出す
るために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換
体を備えているインクジェット記録手段である構成、あ
るいは、前記記録手段が、前記電気熱変換体によって印
加される熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
用して、吐出口よりインクを吐出させる構成を採ること
により、一層効率よく上記目的を達成するものである。
【0017】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明を適用したインクジェット記録
装置の一実施例を示す斜視図、図2は同インクジェット
記録装置の側面図、図3は同インクジェット記録装置の
記録ヘッドの要部斜視図、図4(a)〜(g)は同イン
クジェット記録手段のインク吐出時の動作説明図、図5
は同インクジェット記録装置のブレード部分の概略側面
図である。先ず装置の全体構成を説明すると、図1及び
図2において、記録媒体となる記録シート4はシート搬
送手段5で搬送される。このとき前記記録シート4はシ
ート押さえ部材6によって弾性体で構成されたフィード
ローラ7に押圧され、プラテン8から浮き上がらないよ
うに構成されている。上記プラテン8は後方へ30°程
度傾いており、記録シート4を排出し易く記録結果が見
易いようになっている。尚、乾燥し難いインクを使用す
る場合には、上記プラテン8の裏面にヒータを設けるこ
とも可能である。
【0018】記録シート4が搬送されると、キャリッジ
9をガイドレール10に沿って往復移動させると共に、
記録手段11を駆動して記録シート4に像を記録する。
前記キャリッジ9は、図示しないキャリッジモータとア
イドラプーリの間に、ガイドレール10と平行に張った
タイミングベルトの一部を固定して、上記キャリッジモ
ータを正転或いは逆転させることにより、往復移動する
ものである。そして記録後のシート4は、排出手段12
を構成する排出ローラ12Aとこれに圧接する拍車12
Bによって搬送され、スタッカー13に排出するように
構成している。
【0019】次に前記記録装置の各部の構成について具
体的に説明する。シート搬送手段5は記録シート4を記
録手段11に搬送するためのものであり、本実施例にあ
っては図2に示すように記録装置に対して着脱可能なA
SF(Auto・Sheet・Feeder)14から
給送された記録シート、或いは手差し口15から手差し
された記録シート、更にピンフィードトラクタ16から
給送された連続紙を搬送するものである。
【0020】本実施例に於けるシート搬送手段5は、図
2の矢印a方向へ駆動回転する第1回転体であるフィー
ドローラ7と、これに従動回転する第2回転体であるピ
ンチローラ17及び後ピンチローラ18とによって記録
シート4を記録手段11に搬送するように構成してい
る。そして前記フィードローラ7の回転軸19には、図
1に示すように、フィードギヤ20が取り付けられ、こ
のギヤ20はアイドラギヤ21と噛合し、更に前記アイ
ドラギヤ21は排出ギヤ22と噛合している。また前記
アイドラギヤ21は図示しない伝達ギヤを介してフィー
ド出力ギヤ23と噛合している。またフィードモータの
駆動力は、前記フィード出力ギヤ23、ASF出力ギヤ
24、ポンプギヤ25の何れかに選択的に伝達されるよ
うに構成されている。
【0021】従って、前記フィードモータが駆動回転す
ると、その回転力は前記ギヤ列を介して回転軸19に伝
達され、フィードローラ7が回転するものである。また
前記フィードモータの駆動力は、図示しない伝達機構を
介してピンフィードトラクタ16に伝達されるように構
成されている。ピンチローラ17、18は図示しないバ
ネ等によって前記フィードローラ7の表面に夫々圧接
し、且つフィードローラ7の回転に従動回転するように
取り付けられている。従って、記録シート4は回転する
フィードローラ7とピンチローラ17、18とでニップ
されることによって搬送力が付与される。
【0022】前記フィードローラ7、ピンフィードトラ
クタ16及び排出ローラ12Aの搬送速度の比率は、ピ
ンフィードトラクタ16の搬送速度を1とすると、フィ
ードローラ7は0.900〜0.999、排出ローラ1
2Aは1.001〜1.010に設定されている。また
前記フィードローラ7の下方には、図2に示すようにフ
ィードローラ7の周面に沿って湾曲したペーパーパン2
7が取り付けられている。そして前記ペーパーパン27
は手差し口15まで延びており、手差しされた記録シー
ト4の下ガイドとなるように構成されている。更に前記
ペーパーパン27の上方には所定間隔を隔てて上ガイド
板28、29が取り付けられ、記録シート4の搬送経路
を構成している。
【0023】前記構成に於いて、フィードモータを駆動
してフィードローラ7を図2の矢印a方向へ回転させる
と、ASF14から給送された記録シート4と前ピンチ
ローラ17とフィードローラ7とでニップされ、フィー
ドローラ7の周面に沿ってUターン搬送され、更に後ピ
ンチローラ18とフィードローラ7とでニップされて上
方に位置する記録手段11へと搬送される。
【0024】一方、手差し口15から給送された記録シ
ート4はフィードローラ7と後ピンチローラ18とでニ
ップされ、記録位置へと搬送されるものである。また、
連続紙の場合には、ピンフィードトラクタ16により上
ガイド板28とペーパーパン27との間を給送して、前
ピンチローラ17とフィードローラ7とでニップされ、
フィードローラ7の周面に沿ってUターン搬送され、更
に後ピンチローラ18とフィードローラ7とでニップさ
れて上方に位置する記録位置へと搬送される。
【0025】シート押さえ部材6はシート搬送手段5で
搬送された記録シート4をフィードローラ7に押さえ付
けることによって、記録シート4がプラテン8から浮き
上がるのを防止するためのものである。このシート押さ
え部材6は、図1に示すように、記録シート4の幅全域
を押さえるように、キャリッジ9の移動範囲よりも幅広
の一枚の板状部材で構成され、これが図示しないバネ等
の押圧手段によって各フィードローラ7に圧接してい
る。前記シート押さえ部材6の先端は記録手段11によ
る記録位置の下部に位置しており、搬送された記録シー
ト4は該部材6によってフィードローラ7に押し付けら
れる。この結果、記録位置に於ける記録シート4はプラ
テン8から浮き上がることがなくなる。またこのシート
押さえ部材6にはキャリッジ9の前端部が常に当接する
ように構成されている。
【0026】キャリッジ9は記録手段11を記録シート
4の幅方向へ往復移動させるためのものである。このキ
ャリッジ9は両端を左右側壁に固定された断面円形のガ
イドレール10及びこれを平行に設けられたガイド板3
0に摺動自在に取り付けられている。キャリッジ9に設
けられた弾性部材31は、上記ガイド板30に係合して
おり、この弾性力によりキャリッジ9はプラテン8方向
に付勢されている。上記キャリッジ9に付与された付勢
力は、そのキャリッジ9が前記シート押さえ部材6に当
接する所でつりあっている。上記キャリッジ9が当接す
る所は、シート押さえ部材6とフィードローラ7の接触
部分の裏面近傍であり、記録シート4の通過によりシー
ト押さえ部材6が記録手段11側に後退すると、キャリ
ッジ9も同様に後退するように構成されている。
【0027】よって、記録シート4の厚さに関係なく、
キャリッジ9に搭載された記録手段11と記録シート4
との間隔が常に一定に維持されるものである。従って、
前記記録手段11からのインク吐出による記録像が波う
つことがなく、高品位の画像が記録されるものである。
【0028】記録手段11は前記の如くキャリッジ9に
搭載され、シート搬送手段5で搬送された記録シート4
にインク像を記録するものである。この装置に於ける記
録手段としてはインクジェット記録方式が好適に用いら
れる。インクジェット記録方式は記録用のインク液を飛
翔液滴として吐出噴射させるための液体吐出口と、その
吐出口に連通する液体流路、及びこの液体路の一部に設
けられ、流路内のインク液に飛翔液滴を形成するための
吐出エネルギを与える吐出エネルギを与える吐出エネル
ギ発生手段とを備えている。そして画信号に応じて前記
吐出エネルギ発生手段を駆動し、インク液滴を吐出して
像を作成するものである。
【0029】前記吐出エネルギ発生手段としては、例え
ばピエゾ素子等の電気機械変換体等の圧力エネルギ発生
手段を用いる方法、レーザー等の電磁波をインク液に照
射吸収させて飛翔液滴を発生させる電磁エネルギ発生手
段を用いる方法、或いは電気熱変換体等の熱エネルギー
発生手段を用いる方法等がある。この中で電気熱変換体
等の熱エネルギー発生手段を用いる方式が吐出口を高密
度に配列し得ると共に、記録ヘッドのコンパクト化も可
能であるために好適である。
【0030】本実施例では前記記録手段として前記イン
クジェット記録方式の1つであるバブルジェット記録方
式を用いている。図3は記録手段(記録ヘッド)11の
構成説明図であり、図4(a)〜(g)はバブルジェッ
ト記録原理の説明図である。図3に於いて、32はヒー
タボードであり、シリコン基板上に電気熱変換体(吐出
ヒータ)33、これに電力を供給するアルミニウム等の
電極34とが成膜されて配設されている。このヒータボ
ード32に対して、記録用液体の液路35を仕切るため
の隔壁を有する天板36を接着することにより構成され
ている。また図1に示すように、装置の左側部には前記
記録手段11にインクを供給するためのインクカートリ
ッジ37が交換可能に取り付けられている。
【0031】前記インクカートリッジ37より図示しな
い導管を介して供給されたインクは、天板36に設けら
れた供給口38より記録手段11内の共通液室39に充
填され、この共通液室39より各液路35内に導かれ
る。これらの液路35にはインク吐出口40が形成され
ており、また該吐出口40は前記記録手段11の記録シ
ート4に対向してシート搬送方向(図1の上下方向)に
所定ピッチで形成れれている。
【0032】ここで前記バブルジェット記録方式に於け
るインク飛翔原理を図4(a)〜(g)を参照して説明
する。定常状態では図4(a)に示すように、液路35
内に充填されているインク41は吐出口で表面張力と外
圧が平衡している。この状態でインク41を飛翔させる
場合には、液路35内の電気熱変換体33に通電し、そ
の液路35内のインク41に核沸騰を越えて急速な温度
上昇を生じさせる。すると、図4(b)に示すように、
電気熱変換体33に隣接したインク41が加熱されて微
小気泡(バブル)を生じ、該加熱部分のインクが気化し
て膜沸騰を生じ、図4(c)に示すように前記気泡42
が急速に成長する。
【0033】前記気泡42が図4(d)に示す如く最大
に成長すると、液路35内の吐出口からインク液滴が押
し出され、その速度でインク液滴が記録シート4に飛翔
してインク像を記録するものである。電気熱変換体33
への通電を終了すると、図4(e)に示すように、成長
した気泡42は液路35内のインク41により冷却され
て収縮し、更に図4(f)に示すように電気熱変換体3
3面にインクが接触して急激に冷却され、気泡42は消
滅するか又は殆ど無視し得る程度の体積に収縮する。そ
して前記気泡42が収縮すると、図4(g)に示すよう
に液路35内には毛細管現象によって共通液室39から
インクが供給され、次の通電に備えるものである。従っ
て、前記キャリッジ9の移動と同期させ、画信号に応じ
て電気熱変換体33に通電することによって、記録シー
ト4にインク像が記録されるものである。
【0034】尚、図1に示すように前記キャリッジ9の
移動範囲左端部には、キャッピング手段43が設けられ
ている。このキャッピング手段43と非記録時等に前記
記録手段11のインク吐出面を覆うことによって、記録
手段11の吐出口付近のインクの乾燥や、これに伴う固
化を防止する機能を有するものである。また前記キャッ
ピング手段43には図示は省略するがポンプが接続さ
れ、インクの吐出不良や除去或いはそれらの予防のため
にポンプカムを駆動することによりポンプを作動させ、
その吸引力によって吐出口からインクを吸引して回復処
理を行なえるようになっている。
【0035】排出手段12は前記記録手段11で記録さ
れた記録シート4を排出するためのものである。この構
成は図1及び図2に示すように、排出ローラ12Aと、
これに接触する拍車12Bとで構成してなる。前記排出
ローラ12Aのローラ軸12Cの端部には排出ギヤ22
が取り付けられ、この排出ギヤ22がアイドラギヤ21
と噛合している。従って、搬送モータが駆動すると、そ
の駆動力が排出ローラ12Aに伝達されて該ローラ12
Aが回転し、記録シート4が排出ローラ12Aと拍車1
2Bとの協働作用によって排出される。前記排出された
記録シート4は前記排出ローラ12Aの上方に位置する
スタッカー13にスタックされる。
【0036】前記フィードローラ7の一部には前記記録
手段11の吐出面を清掃するためのブレードブ部44が
設けられている。今、ブレード部44の概略側面図を図
5に示す。前記キャリッジ9が清掃位置までくると前記
フィードローラ7は前記フィードモータにより回転動作
を行なう。この回転動作により前記ブレードブレード部
44が前記記録手段11の吐出面に圧接され、前記記録
手段11の吐出面の「濡れ状態」を清掃する。このとき
除去したインク滴や水分等は前記ブレード部44の回転
半径内に位置する多孔質部材で構成されるクリーナ45
によって吸収される。またブレード部44には欠損部4
6があり、例えばブレード部44による清掃を必要とし
ないときは、この部分でフィードローラ7を止めてキャ
リッジ9を通過させる。
【0037】なお、ブレード部44は上述した構成に限
定されるものではなく、図6で示すように、フィードロ
ーラ7の全周に設けてもよい。このようにすることによ
り、部品の方向性ガなくなり、組立て性の向上を図るこ
とができる。また、図7に示すように、ブレード部44
をフィードローラ7の外周に2個しか設けていない構造
でも上述した実施例と同様なワイピング効果が得られ
る。
【0038】なお、本発明は、インクジェット記録装置
であれば、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を
用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用で
きるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出
する方式のインクジェット記録装置において優れた効果
をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高
密度化、高精細化が達成できるからである。
【0039】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0040】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0041】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0042】さらに、記録装置が記録できる被記録材
(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有するフルライ
ンタイプの記録ヘッドに対しても、本発明は有効に適用
できる。そのような記録ヘッドとしては、複数記録ヘッ
ドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体
的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれ
でもよい。加えて、上例のようなシリアルタイプのもの
でも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置
本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体
的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記
録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0043】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な補
助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定で
きるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリー
ニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれ
とは別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加
熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行
なうことも安定した記録を行なうために有効である。
【0044】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば、単色のインクに対応して1個
のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複
数のインクに対応して複数個数設けられるものであって
もよい。すなわち、例えば、記録装置の記録モードとし
ては、黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、
記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせに
よるか、いずれでもよいが、異なる色の複色カラー又
は、混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装
置にも本発明は極めて有効である。
【0045】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0046】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、または、イ
ンクの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインク
を用いるかして、いずれにしても、熱エネルギーの記録
信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インク
が吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではすで
に固化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって
初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は
適用可能である。本発明においては、上述した各インク
に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行
するものである。
【0047】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、記録手段から被記録材にインクを吐
出して記録を行うインクジェット記録装置において、イ
ンクを吐出するための吐出口を有する記録手段の吐出口
形成面と当接して該吐出口形成面の清掃を行なう清掃手
段が、ゴム状弾性体のローラの一部によって形成されて
いる構成としたので、部品点数を低減することができ、
かつローラと記録手段のギャップを調整するだけで清掃
手段の進入量も管理することができ、組立性の向上を図
ることができ、部品点数や組立工数の減少によるコスト
ダウンを図ることができるインクジェット記録装置が提
供される。
【0049】請求項2〜請求項4の発明によれば、上記
構成に加えて、前記ローラは紙送りとプラテンを兼ねた
プラテンローラである構成、前記記録手段がインクを吐
出するために利用される熱エネルギーを発生する電気熱
変換体を備えているインクジェット記録手段である構
成、あるいは、前記記録手段が前記電気熱変換体によっ
て印加される熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰
を利用して吐出口よりインクを吐出させるものである構
成としたので、一層効率よく、部品点数を低減すること
ができ、かつローラと記録手段のギャップを調整するだ
けで清掃手段の進入量も管理することができ、組立性の
向上を図ることができ、部品点数や組立工数の減少によ
るコストダウンを図ることができるインクジェット記録
装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例を示す模式的斜視図である。
【図2】図1のインクジェット記録装置の模式的側面図
である。
【図3】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を示す
模式的斜視図である。
【図4】図3の記録手段のインク吐出動作を説明するた
めの模式図である。
【図5】図1のインクジェット記録装置のブレード部分
の概略側面図である。
【図6】図1のインクジェット記録装置のブレード部分
の他の実施例を示す概略側面図である。
【図7】図1のインクジェット記録装置のブレード部分
のさらに他の実施例を示す概略側面図である。
【図8】従来のインクジェット記録装置の一例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
4 被記録材(記録媒体、記録シート) 5 シート搬送手段 7 フィードローラ 8 プラテン 9 キャリッジ 11 記録手段(記録ヘッド) 12 排出手段 33 電気熱変換体 35 液路 37 インクカートリッジ 40 インク吐出口 41 インク 43 キャッピング手段 44 ブレード部 45 クリーナ 46 欠損部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/17 B41J 29/00 J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段から被記録材にインクを吐出し
    て記録を行うインクジェット記録装置において、インク
    を吐出するための吐出口を有する記録手段の吐出口形成
    面と当接して該吐出口形成面の清掃を行なう清掃手段
    が、ゴム状弾性体のローラの一部によって形成されてい
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラは紙送りとプラテンを兼ねた
    プラテンローラであることを特徴とする請求項1のイン
    クジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段が、インクを吐出するため
    に利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備
    えているインクジェット記録手段であることを特徴とす
    る請求項1のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段が、前記電気熱変換体によ
    って印加される熱エネルギーによりインクに生じる膜沸
    騰を利用して、吐出口よりインクを吐出させることを特
    徴とする請求項3のインクジェット記録装置。
JP5151409A 1993-05-28 1993-05-28 インクジェット記録装置 Pending JPH06336031A (ja)

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JP5151409A JPH06336031A (ja) 1993-05-28 1993-05-28 インクジェット記録装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004042628A (ja) * 2002-05-21 2004-02-12 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
KR100642513B1 (ko) * 2004-12-07 2006-11-08 삼성전자주식회사 와이핑롤러를 구비한 화상형성장치

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JP2004042628A (ja) * 2002-05-21 2004-02-12 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
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