JPH06330077A - アルミニウム及びアルミニウム合金の極低温加工用潤滑剤及び極低温加工方法 - Google Patents
アルミニウム及びアルミニウム合金の極低温加工用潤滑剤及び極低温加工方法Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼板と同等以上の優れた成形性が得られるア
ルミニウム及びアルミニウム合金の極低温加工技術を提
供する。 【構成】 極低温加工用潤滑油は、縮合リン酸及びその
塩から選ばれる化合物の少なくとも1種以上を2〜20
%含み、界面活性剤を0.1〜2.0%を含み、かつ、流
動点が−40℃以上で、40℃での粘度が20mm2/sec
以下であることを特徴としており、−50℃以下でのア
ルミニウム及びアルミニウム合金のプレス加工に適して
いる。この潤滑油をアルミニウム及びアルミニウム合金
板表面に塗布し、該板を液体窒素中に浸漬し、潤滑性の
皮膜を形成させた後、取り出して30sec以内にプレス
加工する。加工の厳しいアルミニウム部品、例えば、自
動車部品を始め、電機機器部品、航空機部品などにおい
て加工が厳しく複雑な形状のアルミニウム製品に対して
有効である。
ルミニウム及びアルミニウム合金の極低温加工技術を提
供する。 【構成】 極低温加工用潤滑油は、縮合リン酸及びその
塩から選ばれる化合物の少なくとも1種以上を2〜20
%含み、界面活性剤を0.1〜2.0%を含み、かつ、流
動点が−40℃以上で、40℃での粘度が20mm2/sec
以下であることを特徴としており、−50℃以下でのア
ルミニウム及びアルミニウム合金のプレス加工に適して
いる。この潤滑油をアルミニウム及びアルミニウム合金
板表面に塗布し、該板を液体窒素中に浸漬し、潤滑性の
皮膜を形成させた後、取り出して30sec以内にプレス
加工する。加工の厳しいアルミニウム部品、例えば、自
動車部品を始め、電機機器部品、航空機部品などにおい
て加工が厳しく複雑な形状のアルミニウム製品に対して
有効である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム及びアルミ
ニウム合金板の加工に関し、より詳しくは、加工の厳し
いアルミニウム部品、例えば、自動車部品を始め、電機
機器部品、航空機部品などにおいて加工が厳しく複雑な
形状のアルミニウム製品に対して有効な成形技術に関す
るものである。
ニウム合金板の加工に関し、より詳しくは、加工の厳し
いアルミニウム部品、例えば、自動車部品を始め、電機
機器部品、航空機部品などにおいて加工が厳しく複雑な
形状のアルミニウム製品に対して有効な成形技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アルミ
ニウム及びアルミニウム合金は、その軽量性の他に耐食
性、成形性に優れているため、鉄鋼材料に次ぐ汎用金属
材料として、自動車を始め、様々な産業分野で多用され
ている。
ニウム及びアルミニウム合金は、その軽量性の他に耐食
性、成形性に優れているため、鉄鋼材料に次ぐ汎用金属
材料として、自動車を始め、様々な産業分野で多用され
ている。
【0003】最近、自動車の軽量化を図るためにアルミ
ニウム及びアルミニウム合金板の使用が次第に増えつつ
あるが、アルミニウム及びアルミニウム合金板は、鋼板
に比較して成形性に劣るため、成形時の割れの発生や、
設計時に形状が制限されるなど問題が大きい。そのた
め、成形性の観点から、延性に優れた材料の開発(例、
特開昭63−89649号)が進められている。しか
し、鋼板に比較すると、なお劣ることから、加工面での
改善が必要となっている。
ニウム及びアルミニウム合金板の使用が次第に増えつつ
あるが、アルミニウム及びアルミニウム合金板は、鋼板
に比較して成形性に劣るため、成形時の割れの発生や、
設計時に形状が制限されるなど問題が大きい。そのた
め、成形性の観点から、延性に優れた材料の開発(例、
特開昭63−89649号)が進められている。しか
し、鋼板に比較すると、なお劣ることから、加工面での
改善が必要となっている。
【0004】この観点から、本発明者らは、アルミニウ
ム及びアルミニウム合金に適した加工法の改善を進めて
きた結果、先に極低温加工を開発し提案した(特願平2
−416279号)。これは、極低温領域におけるアル
ミニウム及びアルミニウム合金の伸びの向上を利用し
て、成形性向上を果たすものであり、更に詳細には、極
低温用の潤滑剤を用いて、板を極低温処理する方法であ
る。しかし、この方法によっても鋼板に比較すると成形
性に劣っており、生産性の劣化は避けられない。
ム及びアルミニウム合金に適した加工法の改善を進めて
きた結果、先に極低温加工を開発し提案した(特願平2
−416279号)。これは、極低温領域におけるアル
ミニウム及びアルミニウム合金の伸びの向上を利用し
て、成形性向上を果たすものであり、更に詳細には、極
低温用の潤滑剤を用いて、板を極低温処理する方法であ
る。しかし、この方法によっても鋼板に比較すると成形
性に劣っており、生産性の劣化は避けられない。
【0005】本発明は、かゝる状況のもとで、鋼板と同
等以上の優れた成形性が得られるアルミニウム及びアル
ミニウム合金の極低温加工技術を提供することを目的と
するものである。
等以上の優れた成形性が得られるアルミニウム及びアル
ミニウム合金の極低温加工技術を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するため、アルミニウム及びアルミニウム合金の成
形方法について鋭意研究を重ねた結果、潤滑条件及び成
形温度を制御することにより解決できることを見出し、
ここに本発明をなしたものである。
解決するため、アルミニウム及びアルミニウム合金の成
形方法について鋭意研究を重ねた結果、潤滑条件及び成
形温度を制御することにより解決できることを見出し、
ここに本発明をなしたものである。
【0007】すなわち、本発明は、縮合リン酸及びその
塩から選ばれる化合物の少なくとも1種以上を2〜20
%含み、界面活性剤を0.1〜2.0%を含み、かつ、流
動点が−40℃以上で、40℃での粘度が20mm2/sec
以下であることを特徴とする−50℃以下でアルミニウ
ム及びアルミニウム合金をプレス加工する際に用いる極
低温加工用潤滑油を要旨としている。
塩から選ばれる化合物の少なくとも1種以上を2〜20
%含み、界面活性剤を0.1〜2.0%を含み、かつ、流
動点が−40℃以上で、40℃での粘度が20mm2/sec
以下であることを特徴とする−50℃以下でアルミニウ
ム及びアルミニウム合金をプレス加工する際に用いる極
低温加工用潤滑油を要旨としている。
【0008】また、他の本発明は、上記潤滑油をアルミ
ニウム及びアルミニウム合金板表面に塗布し、該板を液
体窒素中に浸漬し、潤滑性の皮膜を形成させた後、取り
出して30sec以内にプレス加工することを特徴とする
極低温加工方法を要旨としている。
ニウム及びアルミニウム合金板表面に塗布し、該板を液
体窒素中に浸漬し、潤滑性の皮膜を形成させた後、取り
出して30sec以内にプレス加工することを特徴とする
極低温加工方法を要旨としている。
【0009】
【作用】以下に本発明を更に詳細に説明する。まず、潤
滑油について述べる。
滑油について述べる。
【0010】潤滑油は、一般に低温になるほど粘度が高
くなるが、極低温加工用潤滑油としてはワックス状に固
形化するものが潤滑性を高めるのに効果がある。この
際、流動点が−40℃未満の潤滑油では、極低温領域下
でも固形化しにくく、潤滑性は向上しない。したがっ
て、潤滑油は流動点が−40℃以上であるものが必要で
ある。
くなるが、極低温加工用潤滑油としてはワックス状に固
形化するものが潤滑性を高めるのに効果がある。この
際、流動点が−40℃未満の潤滑油では、極低温領域下
でも固形化しにくく、潤滑性は向上しない。したがっ
て、潤滑油は流動点が−40℃以上であるものが必要で
ある。
【0011】また、潤滑油の粘度は高いほど潤滑性に優
れるが、40℃における粘度が20mm2/secを超えるも
のである場合は、成形性に優れるものの、脱脂工程にお
いて脱脂不良を生じ易く、後工程の塗装工程で塗装不良
の原因となったり、潤滑油を塗油した板同士を重ね合わ
せると剥がしにくい等の問題がある。したがって、潤滑
油は40℃での粘度が20mm2/sec以下であるものが必
要である。
れるが、40℃における粘度が20mm2/secを超えるも
のである場合は、成形性に優れるものの、脱脂工程にお
いて脱脂不良を生じ易く、後工程の塗装工程で塗装不良
の原因となったり、潤滑油を塗油した板同士を重ね合わ
せると剥がしにくい等の問題がある。したがって、潤滑
油は40℃での粘度が20mm2/sec以下であるものが必
要である。
【0012】更に、潤滑油の成分としては、縮合リン酸
及びその塩から選ばれる化合物の少なくとも1種以上を
2〜20%含み、界面活性剤を0.1〜2.0%含むもの
が好ましいことが判明した。
及びその塩から選ばれる化合物の少なくとも1種以上を
2〜20%含み、界面活性剤を0.1〜2.0%含むもの
が好ましいことが判明した。
【0013】すなわち、縮合リン酸及びその塩から選ば
れる化合物は、低温領域における潤滑性を付与する働き
をするが、添加量が2%未満では潤滑性が足りず、プレ
ス時の割れの原因となり、また20%を超えると脱脂工
程において脱脂不良を生じ易く、後工程の塗装工程で塗
装不良の原因となる。したがって、上記添加剤の含有量
を2〜20%に規定する。なお、上記化合物としては、
例えば、ポリリン酸、ピロリン酸、メタリン酸、及びこ
れらのナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。
れる化合物は、低温領域における潤滑性を付与する働き
をするが、添加量が2%未満では潤滑性が足りず、プレ
ス時の割れの原因となり、また20%を超えると脱脂工
程において脱脂不良を生じ易く、後工程の塗装工程で塗
装不良の原因となる。したがって、上記添加剤の含有量
を2〜20%に規定する。なお、上記化合物としては、
例えば、ポリリン酸、ピロリン酸、メタリン酸、及びこ
れらのナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。
【0014】また、界面活性剤は潤滑油の塗布時に塗り
むらの発生を防止し、脱脂性を向上させる働きをする
が、含有量が0.1%未満では効果が少なく、また2.0
%を超えるとその効果が飽和するため、無駄となる。し
たがって、界面活性剤の含有量を0.1〜2.0%に規定
する。
むらの発生を防止し、脱脂性を向上させる働きをする
が、含有量が0.1%未満では効果が少なく、また2.0
%を超えるとその効果が飽和するため、無駄となる。し
たがって、界面活性剤の含有量を0.1〜2.0%に規定
する。
【0015】その外、使用目的に応じて、潤滑油に一般
に配合される添加剤、例えば、酸化防止材、ステイン防
止剤、防食剤等を含んでもよい。
に配合される添加剤、例えば、酸化防止材、ステイン防
止剤、防食剤等を含んでもよい。
【0016】なお、ベースオイルについては特に制限は
ないが、なるべく低粘度で、極低温でワックス状に固形
化するものが望ましい。その1つに液体パラフィンが挙
げられる。
ないが、なるべく低粘度で、極低温でワックス状に固形
化するものが望ましい。その1つに液体パラフィンが挙
げられる。
【0017】上記潤滑油は、極低温加工方法に適してお
り、特に−50℃以下でアルミニウム及びアルミニウム
合金のプレス加工に用いると高成形性が得られ、効果的
である。
り、特に−50℃以下でアルミニウム及びアルミニウム
合金のプレス加工に用いると高成形性が得られ、効果的
である。
【0018】次に、上記潤滑油を用いた好ましい成形加
工方法について述べる。
工方法について述べる。
【0019】成形材料のアルミニウム及びアルミニウム
合金板を液体窒素に浸漬し取り出してプレス加工する
際、取り出してから30sec以上経過すると、材料及び
潤滑油の温度が上昇し、成形性は常温と対して変化しな
い。したがって、成形材料を液体窒素から取り出してプ
レスするまでの時間を30sec以内に規定する。
合金板を液体窒素に浸漬し取り出してプレス加工する
際、取り出してから30sec以上経過すると、材料及び
潤滑油の温度が上昇し、成形性は常温と対して変化しな
い。したがって、成形材料を液体窒素から取り出してプ
レスするまでの時間を30sec以内に規定する。
【0020】なお、成形材料であるアルミニウム及びア
ルミニウム合金の材質等について特に制限はなく、最終
製品の要求性能により、適宜の成分系及び組成のものを
選択すればよい。例えば、強度の高いものが必要な場合
には、Al−高Mg(3〜6%Mg)系が望ましい。
ルミニウム合金の材質等について特に制限はなく、最終
製品の要求性能により、適宜の成分系及び組成のものを
選択すればよい。例えば、強度の高いものが必要な場合
には、Al−高Mg(3〜6%Mg)系が望ましい。
【0021】次に本発明の実施例を示す。
【0022】
【実施例1】
【0023】供試材として、JIS 5182−O材、
板厚1mmのものを使用した。これらの供試材について、
表1に示す組成及び特性の潤滑油を用いて成形性、脱油
性を調査した。その結果を表2に示す。
板厚1mmのものを使用した。これらの供試材について、
表1に示す組成及び特性の潤滑油を用いて成形性、脱油
性を調査した。その結果を表2に示す。
【0024】なお、潤滑油の粘度、流動点等はベースオ
イルとなる液体パラフィン及び鉱物油の種類を変えるこ
とにより調整した。
イルとなる液体パラフィン及び鉱物油の種類を変えるこ
とにより調整した。
【0025】成形性の評価:80トンクランクプレスを
用いて、下記の条件で張出し試験を行い、割れの生じる
までの最大張出し高さにより評価した。なお、試験片を
液体窒素中に浸漬し、取り出してから10sec後にプレ
スした。
用いて、下記の条件で張出し試験を行い、割れの生じる
までの最大張出し高さにより評価した。なお、試験片を
液体窒素中に浸漬し、取り出してから10sec後にプレ
スした。
【0026】・しわ押さえ力:6.5トン ・ブランク径:120mmφ ・ポンチ径:50mmφ球頭 ・加工速度:300mm/sec ・塗油条件:試験直前にはけ塗り ・評価基準:○…27.0mm以上(鋼板以上の成形性) △…27.0mm未満、23.0mm以上 ×…23.0mm未満
【0027】脱脂性の評価:板表面に潤滑油を塗油した
ものを用い、以下に示す条件で脱脂試験を行い、水濡れ
性を水濡れ面積率(%)で示し、脱油性を評価した。試験
はn=3で行い、その平均値を用いた。
ものを用い、以下に示す条件で脱脂試験を行い、水濡れ
性を水濡れ面積率(%)で示し、脱油性を評価した。試験
はn=3で行い、その平均値を用いた。
【0028】塗油条件:試験直前にはけ塗り 脱脂液:市販アルカリ脱脂液(pH11) 脱脂条件:40℃、2分間の脱脂液に2分間静止浸漬 洗 浄:1分間、流水洗浄 評価基準:○…80%以上 △…50%以上、80%未満 ×…50%未満
【0029】表2に示すように、本発明例は、極低温下
で優れた成形性が得られていると共に、脱脂性も良好で
あることがわかる。
で優れた成形性が得られていると共に、脱脂性も良好で
あることがわかる。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【実施例2】
【0033】試験片に表1の潤滑油No.2を塗油した
後、液体窒素中に浸漬、取り出してからプレスするまで
の時間を変化させ、成形性を調査した。その結果を表3
に示す。なお、比較材として鋼板(SPCC、板厚1mm)
を使用した。
後、液体窒素中に浸漬、取り出してからプレスするまで
の時間を変化させ、成形性を調査した。その結果を表3
に示す。なお、比較材として鋼板(SPCC、板厚1mm)
を使用した。
【0034】表3より明らかなように、本発明に従い液
体窒素中に浸漬、取り出してから30sec以内にプレス
加工することにより、鋼板以上の成形性が得られる。
体窒素中に浸漬、取り出してから30sec以内にプレス
加工することにより、鋼板以上の成形性が得られる。
【0035】
【表3】
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
鋼板以上の優れた成形性が得られるので、従来プレス加
工が困難であった形状でも成形が可能になり、アルミニ
ウム及びアルミニウム合金板の適応範囲の拡大に寄与す
る効果は極めて大きい。
鋼板以上の優れた成形性が得られるので、従来プレス加
工が困難であった形状でも成形が可能になり、アルミニ
ウム及びアルミニウム合金板の適応範囲の拡大に寄与す
る効果は極めて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 101:02 125:24) C10N 20:02 30:02 40:24 A 8217−4H
Claims (3)
- 【請求項1】 縮合リン酸及びその塩から選ばれる化合
物の少なくとも1種以上を2〜20%含み、界面活性剤
を0.1〜2.0%を含み、かつ、流動点が−40℃以上
で、40℃での粘度が20mm2/sec以下であることを特
徴とする−50℃以下でアルミニウム及びアルミニウム
合金をプレス加工する際に用いる極低温加工用潤滑油。 - 【請求項2】 請求項1に記載の潤滑油をアルミニウム
及びアルミニウム合金板表面に塗布し、該板を液体窒素
中に浸漬し、潤滑性の皮膜を形成させた後、取り出して
30sec以内にプレス加工することを特徴とする極低温
加工方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の加工方法により得られ
るアルミニウム及びアルミニウム合金プレス成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5140124A JPH06330077A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | アルミニウム及びアルミニウム合金の極低温加工用潤滑剤及び極低温加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5140124A JPH06330077A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | アルミニウム及びアルミニウム合金の極低温加工用潤滑剤及び極低温加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06330077A true JPH06330077A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=15261462
Family Applications (1)
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JP5140124A Pending JPH06330077A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | アルミニウム及びアルミニウム合金の極低温加工用潤滑剤及び極低温加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06330077A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008019299A (ja) * | 2006-07-11 | 2008-01-31 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | アルミニウム合金用塑性加工潤滑油、及びそれを用いた熱交換機用フィン材の製造方法。 |
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US7637187B2 (en) | 2001-09-13 | 2009-12-29 | Air Products & Chemicals, Inc. | Apparatus and method of cryogenic cooling for high-energy cutting operations |
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-
1993
- 1993-05-18 JP JP5140124A patent/JPH06330077A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
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