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JPH0632747U - 円錐ころ軸受装置 - Google Patents

円錐ころ軸受装置

Info

Publication number
JPH0632747U
JPH0632747U JP6784592U JP6784592U JPH0632747U JP H0632747 U JPH0632747 U JP H0632747U JP 6784592 U JP6784592 U JP 6784592U JP 6784592 U JP6784592 U JP 6784592U JP H0632747 U JPH0632747 U JP H0632747U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tapered roller
inner race
race
grease
roller bearing
Prior art date
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Granted
Application number
JP6784592U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2553847Y2 (ja
Inventor
好信 高岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP1992067845U priority Critical patent/JP2553847Y2/ja
Publication of JPH0632747U publication Critical patent/JPH0632747U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2553847Y2 publication Critical patent/JP2553847Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 点検およびグリスの補給が確実かつ容易に行
え、信頼性の高い円錐ころ軸受け装置を提供することを
目的とするものである。 【構成】 インナ−レ−ス20aと、このインナ−レ−
ス20aの外周面に所定間隔を存して配列された円錐こ
ろ20bと、この円錐ころ20bの外側に設けられこの
円錐ころ20bを介して上記インナレ−ス20aに対し
て回転自在に設けられたアウタレ−ス20cとを具備す
るもので、上記インナ−レ−ス20aの上記円錐ころ2
0bの大径側の端面に対応する位置には、外周部に設け
られた鍔部23aを上記アウタレ−ス20cの端面の近
傍に延出させ、上記インナレ−ス20aとアウタレ−ス
20cとの間に封入されたグリス13の流出を防止する
オイルリテ−ナ23が着脱自在に設けられているもので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば、自動車の前輪のナックルに取着され、アクスルハブを 回転自在に保持する円錐ころ軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、トラックの車輪軸受は、上下、前後荷重の他に、旋回時などに発生 する横荷重を受けるため、同一外径でも負荷容量の大きい円錐ころ軸受を2つ組 み合わせて使用する構造が広く用いられている。
【0003】 すなわち、図2に示すように、前輪車軸は、アクスルシャフト1の先端に、 キングピン2を介して水平面内で舵取り自在に設けられたナックル3を具備する 。このナックル3のスピンドル部3a(ナックルスピンドル)の基端部と先端部 には、それぞれ内側円錐ころ軸受4と外側円錐ころ軸受5のインナ−レ−ス4a 、5a(内輪)が外嵌されている。
【0004】 一方、この内側円錐ころ軸受4および外側円錐ころ軸受5のアウタ−レ−ス 4b、5b(外輪)は、上記ナックルスピンドル3aの径方向外側に設けられた アクスルハブ6の内周面に嵌入されている。そして、このアクスルハブ6の軸方 向外側端には、外周面にタイヤが取着されるブレ−キドラム7が固定されている 。そして、上記アクスルハブ6の外周面と上記ブレ−キドラム7の内周面とで区 画される空間には、フロントブレ−キアセンブリ8が組み込まれている。
【0005】 一方、上記内側および外側円錐ころ軸受4、5の潤滑は、ころ4c、5cの 回りに充填されているグリ−スと、上記アクスルハブ6の中央部に区画された空 間6a内に封入されたグリ−スで行っている。また、このグリ−スの流出や泥水 等の侵入を防止するために、上記アクスルハブ6の軸方向外側端面にはグリ−ス キャップ9が設けられ、内側端面には図2および図3(a)に10で示すオイル シ−ルが設けられている。
【0006】 上記2つの円錐ころ軸受4、5のメンテンナンスを行う場合には、この前輪 車軸から、上記アクスルハブ6、ブレ−キドラム7、フロントブレ−キアセンブ リ8を取り外す。
【0007】 すなわち、図3(a)に示すように、上記内側の円錐ころ軸受4は、上記ナ ックル3とアクスルハブ6とで挟持されている状態から、上記アクスルハブ6を 矢印(イ)で示す方向に取り外すことで、同図(b)に示すように、インナレ− ス4aの表面にコロ4cが露出した状態となる。なお、図に11で示すのは、こ のころ4cどうしの接触を防止する保持器である。
【0008】 ついで、作業者は、このころにグリ−スガン12でグリス13を塗布する。 また、同時にころ4cおよびインナレ−ス4aに損傷がないかをチェックする。 ついで、再び上記アウタレ−ス4bおよびアクスルハブ6を組み付けることで、 メンテナンスが終了する。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来、上記円錐ころ軸受4からのグリス13の流出や泥水の流入 を有効に防止するために、オイルリテ−ナ(グリス流出防止部)を設けることが 行われている。上述した従来例では、図3に示すように上記内側円錐ころ軸受4 のインナレ−ス4aの後端側を上方に延出させ、このインナレ−ス4aの上部に 鍔部を設けてオイルリテ−ナ14を一体的に形成している。このようにオイルリ テ−ナ14をインナレ−ス4aと一体的に形成することで、この円錐ころ軸受4 の小形化を計っている。
【0010】 しかし、このオイルリテ−ナ14は、グリス13の流出を防止するのには有 効であるが、反対にグリス13を封入する場合には邪魔になり、特に保持器11 の内側の図にAで示す部分にグリス13を封入することが困難になるということ がある。
【0011】 また、ころ4cは、構造上Aで示す大径側の端面に最も負荷がかかり損傷し やすいが、この部分の損傷をチェックする場合にも、このオイルリテ−ナ14が 邪魔になる。このため、十分なメンテンナンスを行えないということがあった。 この考案は、このような事情に鑑みて成されたもので、グリスの補給および損 傷の点検が容易な円錐ころ軸受を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この考案は、インナ−レ−スと、このインナ−レ−スの外周面に所定間隔を 存して配列された円錐ころと、この円錐ころの外側に設けられこの円錐ころを介 して上記インナレ−スに対して回転自在に設けられたアウタレ−スとを具備する 円錐ころ軸受装置において、上記インナ−レ−スの上記円錐ころの大径側の端面 に対応する位置には、外周部を上記アウタレ−スの端面の近傍に延出させ、上記 インナレ−スとアウタレ−スとの間に封入されたグリスの流出を防止するリテ− ナ部が着脱自在に設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】
このような構成によれば、インナ−レ−スからリテ−ナ部を取り外すことで 、円錐ころの大径側の端面の損傷を検査できると共にこの部分にグリスを充填す ることができる。
【0014】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図1を参照して説明する。なお、従来例と同一 の構成要素には、同一符号を付してその説明は省略する。
【0015】 この考案の円錐ころ軸受装置20(以下「円錐ころ軸受」という)は、例え ば、上記前輪車軸の外側円錐ころ軸受4(図2に示す)として使用されるもので ある。この円錐ころ軸受20は、ナックル3のスピンドル部3aに外嵌されるイ ンナレ−ス20aと、このインナレ−ス20aの表面に周方向に所定間隔を存し て配置された複数個の円錐ころ20b…と、この円錐ころ20b…どうしの接触 を規制する保持器21と、上記円錐ころ20bに外挿されると共に、上記アクス ルハブ6の内周面に嵌合したアウタレ−ス20cとを具備する。
【0016】 また、上記インナレ−ス20aの一端部22は上方へ延出され、この一端部 22の上端には、リング状のオイルリテ−ナ23(リテ−ナ部)が螺着脱自在に 設けられている。このリテ−ナ23の上記アウタレ−ス20cの端面の近傍に位 置する外周部にはころ20bの方向に突出した鍔部23aが形成され、円錐ころ 軸受20内に封入グリス13(同図(b)に示す)の流出を防止するようになっ ている。
【0017】 メンテンナンス時には、従来例と同様に上記アウタレ−ス20cおよびアク スルハブ6を図に矢印(イ)で示す方向に取り外す。このことで、図1(b)に 示すように、上記インナレ−ス20a上に上記ころ20b…が露出した状態にな る。ついで、上記インナレ−ス20aから上記オイルリテ−ナ23を取り外す。 このことで、上記ころ20bの大径側の端面を露出させることができる。
【0018】 次に、作業者は上記ころ20bの大径面およびインナレ−ス20aの図にA で示す部分の損傷の有無を点検する。ついで、グリスガン12を用いて、上記円 錐ころ20bにグリス13を補給する。上記円錐ころ20bの大径側の面が露出 しているので、上記保持器21の内側の部分Aにもグリス13を容易に補給する ことができる。
【0019】 このような構成によれば、従来例と異なり、円錐ころ20bの大径側の端面 、すなわち特に損傷し易くグリス13の補給が特に必要な部分を露出させること ができる。このことにより、この部分の点検およびグリス13の供給を容易かつ 有効に行えるからメンテナンス性が向上し、信頼性も向上する効果がある。 また、上記オイルリテ−ナ23を、上記インナレ−ス20aの一端部22に 連続的に設けるようにしたので、装置が大型化することはない。 なお、この考案は、上記一実施例に限定されるものではなく、考案の要旨を 変更しない範囲で種々変形可能である。
【0020】 例えば、上記一実施例では、上記円錐ころ軸家装置は前輪車軸に設けたもの であったが、後輪車軸に設けるようにしても同様の効果を得ることが可能である 。 また、上記一実施例では、上記オイルリテ−ナ23は上記インナレ−ス2 0aに螺着するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、螺着す る代わりに、嵌合させるようにしても良い。また、リング形状のオイルリテ−ナ 23を直径方向で2分割し、この分割体を上記インナレ−ス20aの径方向外側 から装着し、ねじ止めするようにしても良い。
【0021】
【考案の効果】
以上述べたように、この考案は、インナ−レ−スと、このインナ−レ−スの 外周面に所定間隔を存して配列された円錐ころと、この円錐ころの外側に設けら れこの円錐ころを介して上記インナレ−スに対して回転自在に設けられたアウタ レ−スとを具備する円錐ころ軸受装置において、上記インナ−レ−スの上記円錐 ころの大径側の端面に対応する位置には、外周部を上記アウタレ−スの端面の近 傍に延出させ、上記インナレ−スとアウタレ−スとの間に封入されたグリスの流 出を防止するリテ−ナ部が着脱自在に設けられているものである。
【0022】 このような構成によれば、リテ−ナ部を取り外すことで、特に損傷し易くグ リス13の補給が特に必要な円錐ころの大径側の端面を露出させることができか ら、この部分の点検およびグリスの補給を容易かつ有効に行え、信頼性も向上す る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、この考案の一実施例を示す縦断面
図、(b)は、同じく、メンテナンス時を示す縦断面
図。
【図2】前輪車軸を示す縦断面図。
【図3】(a)は、従来例を示す縦断面図、(b)は、
同じく、メンテンス時を示す縦断面図。
【符号の説明】
13…グリス、20…円錐ころ軸受(円錐ころ軸受装
置)、20a…インナ−レ−ス、20b…円錐ころ、2
0c…アウタレ−ス、22…オイルリテ−ナ(リテ−ナ
部)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナ−レ−スと、このインナ−レ−ス
    の外周面に所定間隔を存して配列された円錐ころと、こ
    の円錐ころの外側に設けられこの円錐ころを介して上記
    インナレ−スに対して回転自在に設けられたアウタレ−
    スとを具備する円錐ころ軸受装置において、 上記インナ−レ−スの上記円錐ころの大径側の端面に対
    応する位置には、外周部を上記アウタレ−スの端面の近
    傍に延出させ、上記インナレ−スとアウタレ−スとの間
    に封入されたグリスの流出を防止するリテ−ナ部が着脱
    自在に設けられていることを特徴とする円錐ころ軸受装
    置。
JP1992067845U 1992-09-30 1992-09-30 円錐ころ軸受装置 Expired - Lifetime JP2553847Y2 (ja)

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JP2553847Y2 JP2553847Y2 (ja) 1997-11-12

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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024294A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Ntn Corp 円錐ころ軸受および風力発電機の主軸支持構造
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