JPH06325909A - ケーブル防食層保護用アレスタの故障検知装置 - Google Patents
ケーブル防食層保護用アレスタの故障検知装置Info
- Publication number
- JPH06325909A JPH06325909A JP13417093A JP13417093A JPH06325909A JP H06325909 A JPH06325909 A JP H06325909A JP 13417093 A JP13417093 A JP 13417093A JP 13417093 A JP13417093 A JP 13417093A JP H06325909 A JPH06325909 A JP H06325909A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arrester
- failure
- cable
- stopper
- protecting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 アレスタ本体17に、その温度が異常に上昇し
たときに変形する形状記憶合金製ストッパー25を取り付
ける。ストッパー25には可動ロッド27の上端部が係止さ
れている。ストッパー25が異常温度上昇により変形して
外れると、コイルばね31の反発力で可動ロッド27が下降
し、光ファイバ心線37を屈曲する。そのときの伝送損失
の増加でアレスタ本体17の故障を検知する。 【効果】 ケーブル防食層保護用アレスタの故障を検知
することができるので、アレスタの故障が発生した場合
には直ちに修理、交換などの対策をとることができ、ケ
ーブル防食層の保護がより確実に行える。
たときに変形する形状記憶合金製ストッパー25を取り付
ける。ストッパー25には可動ロッド27の上端部が係止さ
れている。ストッパー25が異常温度上昇により変形して
外れると、コイルばね31の反発力で可動ロッド27が下降
し、光ファイバ心線37を屈曲する。そのときの伝送損失
の増加でアレスタ本体17の故障を検知する。 【効果】 ケーブル防食層保護用アレスタの故障を検知
することができるので、アレスタの故障が発生した場合
には直ちに修理、交換などの対策をとることができ、ケ
ーブル防食層の保護がより確実に行える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブル等の防食
層の保護に用いられるアレスタが故障したときに、それ
を検知する装置に関するものである。
層の保護に用いられるアレスタが故障したときに、それ
を検知する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルの終端接続部または中間接
続部には、電力ケーブルの防食層の保護を目的としてア
レスタが設置される。その一例を図3に示す。11は電力
ケーブル、13は電力ケーブル11の終端接続部、15はアレ
スタである。アレスタ15は図示のように電力ケーブル11
のシースと大地との間に設置される。
続部には、電力ケーブルの防食層の保護を目的としてア
レスタが設置される。その一例を図3に示す。11は電力
ケーブル、13は電力ケーブル11の終端接続部、15はアレ
スタである。アレスタ15は図示のように電力ケーブル11
のシースと大地との間に設置される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アレスタ15は過電圧サ
ージが入ったときなどに故障を起こす場合がある。アレ
スタが故障して、そのインピーダンスがほぼ零になると
(アレスタが短絡状態になると)、電力ケーブルのシー
ス回路に過電流が流れ、電力ケーブルの許容電流が低下
してしまう。またアレスタが故障して、そのインピーダ
ンスがほぼ無限大になると(アレスタがオープンになる
と)、過電圧サージに対するケーブル防食層の保護機能
がなくなり、防食層の劣化を促進するだけでなく、防食
層の絶縁破壊を招くことも考えられる。
ージが入ったときなどに故障を起こす場合がある。アレ
スタが故障して、そのインピーダンスがほぼ零になると
(アレスタが短絡状態になると)、電力ケーブルのシー
ス回路に過電流が流れ、電力ケーブルの許容電流が低下
してしまう。またアレスタが故障して、そのインピーダ
ンスがほぼ無限大になると(アレスタがオープンになる
と)、過電圧サージに対するケーブル防食層の保護機能
がなくなり、防食層の劣化を促進するだけでなく、防食
層の絶縁破壊を招くことも考えられる。
【0004】従来はこのようなアレスタの故障があって
も、それを検知する有効な手段がなかったため、故障し
たアレスタがそのまま継続して使用され、上記のような
問題をおこす危険性があった。本発明の目的は、上記の
ような従来技術の問題点に鑑み、アレスタが故障したと
きに、それを検知できるアレスタ故障検知装置を提供す
ることにある。
も、それを検知する有効な手段がなかったため、故障し
たアレスタがそのまま継続して使用され、上記のような
問題をおこす危険性があった。本発明の目的は、上記の
ような従来技術の問題点に鑑み、アレスタが故障したと
きに、それを検知できるアレスタ故障検知装置を提供す
ることにある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この目的を達成する本
発明のアレスタ故障検知装置は、アレスタ本体に取り付
けられ、アレスタ本体の温度が異常に上昇したときに変
形する形状記憶合金部材と、この形状記憶合金部材が変
形すると第一の位置から第二の位置に変位する可動部材
と、この可動部材が第二の位置にくると信号を発生する
信号発生要素とからなることを特徴とするものである。
発明のアレスタ故障検知装置は、アレスタ本体に取り付
けられ、アレスタ本体の温度が異常に上昇したときに変
形する形状記憶合金部材と、この形状記憶合金部材が変
形すると第一の位置から第二の位置に変位する可動部材
と、この可動部材が第二の位置にくると信号を発生する
信号発生要素とからなることを特徴とするものである。
【0006】信号発生要素としては光ファイバ心線また
は電気接点などが用いられる。光ファイバ心線の場合
は、可動部材が第二の位置にきて光ファイバ心線を屈曲
させ、光ファイバの伝送損失を増加させることが信号の
発生となる。また電気接点の場合は、可動部材が第二の
位置にきて接点を閉じる(または開く)ことにより信号
を発生する。
は電気接点などが用いられる。光ファイバ心線の場合
は、可動部材が第二の位置にきて光ファイバ心線を屈曲
させ、光ファイバの伝送損失を増加させることが信号の
発生となる。また電気接点の場合は、可動部材が第二の
位置にきて接点を閉じる(または開く)ことにより信号
を発生する。
【0007】
【作用】アレスタは、過電圧サージなどが入って、アレ
スタの特性を定めるアレスタ本体が異常温度上昇を起こ
したときに故障が発生する。そこで上記のような構成に
すると、アレスタ本体の温度が異常に上昇したときに
は、形状記憶合金部材が変形し、それによって第一の位
置にあった可動部材が第二の位置に変位して、信号発生
要素から信号を発生させる。したがってこの信号を検出
することにより、アレスタの故障を検出することが可能
となる。
スタの特性を定めるアレスタ本体が異常温度上昇を起こ
したときに故障が発生する。そこで上記のような構成に
すると、アレスタ本体の温度が異常に上昇したときに
は、形状記憶合金部材が変形し、それによって第一の位
置にあった可動部材が第二の位置に変位して、信号発生
要素から信号を発生させる。したがってこの信号を検出
することにより、アレスタの故障を検出することが可能
となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例を示す。一般にア
レスタ15は、アレスタとしての特性を有するアレスタ本
体17と、アレスタ本体17を収納する収納ケース19と、ア
レスタ本体17をリード線などに接続する接続端子21とか
ら構成されている。
に説明する。図1は本発明の一実施例を示す。一般にア
レスタ15は、アレスタとしての特性を有するアレスタ本
体17と、アレスタ本体17を収納する収納ケース19と、ア
レスタ本体17をリード線などに接続する接続端子21とか
ら構成されている。
【0009】このアレスタ15には次のような故障検知装
置23が取り付けられている。この故障検知装置23は、ア
レスタ本体17に取り付けられた形状記憶合金製のストッ
パー25と、このストッパー25に上端部を係止された可動
ロッド27を備えている。可動ロッド27は収納ケース19を
貫通して下方にのび、その下端付近には鍔部29が一体に
形成されている。この鍔部29と収納ケース19との間には
コイルばね31が圧縮状態で介挿されている。すなわち可
動ロッド27はコイルばね31の反発力により下方へ押され
ているが、ストッパー25に引っ掛かっているため平常時
は図示の位置(第一の位置)に保たれている。
置23が取り付けられている。この故障検知装置23は、ア
レスタ本体17に取り付けられた形状記憶合金製のストッ
パー25と、このストッパー25に上端部を係止された可動
ロッド27を備えている。可動ロッド27は収納ケース19を
貫通して下方にのび、その下端付近には鍔部29が一体に
形成されている。この鍔部29と収納ケース19との間には
コイルばね31が圧縮状態で介挿されている。すなわち可
動ロッド27はコイルばね31の反発力により下方へ押され
ているが、ストッパー25に引っ掛かっているため平常時
は図示の位置(第一の位置)に保たれている。
【0010】可動ロッド27の下半部とコイルばね31は収
納ケース19に固定された補助ケース33内に収納されてお
り、可動ロッド27の下端部は補助ケース33の底部の穴を
貫通して外部に突出可能となっている。可動ロッド27の
下端の真下にはホルダー35に支持された光ファイバ心線
37が配置されている。光ファイバ心線37にはその一端に
接続された光源39から常に一定強度の信号光が送り込ま
れ、光ファイバ心線37の他端側では光パワーメーター41
によりその信号光の強度を監視するようになっている。
納ケース19に固定された補助ケース33内に収納されてお
り、可動ロッド27の下端部は補助ケース33の底部の穴を
貫通して外部に突出可能となっている。可動ロッド27の
下端の真下にはホルダー35に支持された光ファイバ心線
37が配置されている。光ファイバ心線37にはその一端に
接続された光源39から常に一定強度の信号光が送り込ま
れ、光ファイバ心線37の他端側では光パワーメーター41
によりその信号光の強度を監視するようになっている。
【0011】さて前記形状記憶合金製のストッパー25
は、アレスタ本体17に取り付けられてアレスタ本体17と
ほぼ同じ温度になるようになっており、アレスタ本体17
が何らかの原因で異常な温度に上昇すると、その温度で
図2のような形状(予め記憶させてある形状)に変形し
て、可動ロッド27の引っ掛かりを外す。すると可動ロッ
ド27がコイルばね31の反発力で押し下げられ、図示の位
置(第二の位置)にきて光ファイバ心線37を屈曲 (また
は切断)するので、光ファイバ心線37の伝送損失が増加
する。この伝送損失の増加を光パワーメーター41で検出
することにより、アレスタ本体17に異常が起きたことを
検知することができる。
は、アレスタ本体17に取り付けられてアレスタ本体17と
ほぼ同じ温度になるようになっており、アレスタ本体17
が何らかの原因で異常な温度に上昇すると、その温度で
図2のような形状(予め記憶させてある形状)に変形し
て、可動ロッド27の引っ掛かりを外す。すると可動ロッ
ド27がコイルばね31の反発力で押し下げられ、図示の位
置(第二の位置)にきて光ファイバ心線37を屈曲 (また
は切断)するので、光ファイバ心線37の伝送損失が増加
する。この伝送損失の増加を光パワーメーター41で検出
することにより、アレスタ本体17に異常が起きたことを
検知することができる。
【0012】以上は本発明の一実施例であり、本発明は
これに限定されるものではなく、形状記憶合金部材 (上
記実施例ではストッパー) や可動部材 (上記実施例では
可動ロッドおよびコイルばね) の形態は種々変更可能で
ある。また上記実施例では信号発生要素として光ファイ
バ心線を用いたが、電気接点を用いることも可能であ
る。
これに限定されるものではなく、形状記憶合金部材 (上
記実施例ではストッパー) や可動部材 (上記実施例では
可動ロッドおよびコイルばね) の形態は種々変更可能で
ある。また上記実施例では信号発生要素として光ファイ
バ心線を用いたが、電気接点を用いることも可能であ
る。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ケ
ーブル防食層保護用アレスタの故障を検知することがで
きるので、アレスタの故障が発生した場合には直ちに修
理、交換などの対策をとることができ、ケーブル防食層
の保護がより確実に行える利点がある。
ーブル防食層保護用アレスタの故障を検知することがで
きるので、アレスタの故障が発生した場合には直ちに修
理、交換などの対策をとることができ、ケーブル防食層
の保護がより確実に行える利点がある。
【図1】 本発明の一実施例に係るアレスタ故障検知装
置の故障検知前の状態を示す断面図。
置の故障検知前の状態を示す断面図。
【図2】 図1の装置の故障検知後の状態を示す断面
図。
図。
【図3】 ケーブル防食層保護用アレスタの取付け状態
を示す説明図。
を示す説明図。
15:アレスタ 17:アレスタ本体 23:故障検知装
置 25:形状記憶合金製のストッパー 27:可動ロッド
29:鍔部 31:コイルばね 37:光ファイバ心線 39:光源
41:光パワーメーター
置 25:形状記憶合金製のストッパー 27:可動ロッド
29:鍔部 31:コイルばね 37:光ファイバ心線 39:光源
41:光パワーメーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 浩継 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 飯住 昌弘 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 中野 孝男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】アレスタ本体に取り付けられ、アレスタ本
体の温度が異常に上昇したときに変形する形状記憶合金
部材と、この形状記憶合金部材が変形すると第一の位置
から第二の位置に変位する可動部材と、この可動部材が
第二の位置にくると信号を発生する信号発生要素とから
なることを特徴とするケーブル防食層保護用アレスタの
故障検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13417093A JPH06325909A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | ケーブル防食層保護用アレスタの故障検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13417093A JPH06325909A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | ケーブル防食層保護用アレスタの故障検知装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06325909A true JPH06325909A (ja) | 1994-11-25 |
Family
ID=15122089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13417093A Pending JPH06325909A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | ケーブル防食層保護用アレスタの故障検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06325909A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998012780A1 (de) * | 1996-09-18 | 1998-03-26 | Asea Brown Boveri Ag | Elektrischer apparat, insbesondere überspannungsableiter, und system zur anzeige des zustands dieses apparats in einer zentralen auswertevorrichtung |
-
1993
- 1993-05-13 JP JP13417093A patent/JPH06325909A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998012780A1 (de) * | 1996-09-18 | 1998-03-26 | Asea Brown Boveri Ag | Elektrischer apparat, insbesondere überspannungsableiter, und system zur anzeige des zustands dieses apparats in einer zentralen auswertevorrichtung |
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