JPH0632280A - 救命用浮体投下装置 - Google Patents
救命用浮体投下装置Info
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- JPH0632280A JPH0632280A JP20850992A JP20850992A JPH0632280A JP H0632280 A JPH0632280 A JP H0632280A JP 20850992 A JP20850992 A JP 20850992A JP 20850992 A JP20850992 A JP 20850992A JP H0632280 A JPH0632280 A JP H0632280A
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- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 claims description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
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- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000009182 swimming Effects 0.000 description 2
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- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 1
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- Traffic Control Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 乗組員が海中に転落したことを感知する転落
感知手段と、救命用浮体を海上に向けて投下させる浮体
投下機構と、該転落感知手段より転落感知信号を受けて
該浮体投下機構を作動制御する浮体投下制御手段とを備
えている。 【効果】 乗組員が誤って海中に転落したとすると、危
急停止に必要な操作が自動的に行われることになり、ま
た救命用浮体が自動的に海上に向けて投下されることに
なり、このため停船制御されている間や停止した船体ま
で泳ぎ着く際に転落者は救命用浮体を使用することがで
き、それだけ転落による死亡事故の低減を図ることがで
きる。
感知手段と、救命用浮体を海上に向けて投下させる浮体
投下機構と、該転落感知手段より転落感知信号を受けて
該浮体投下機構を作動制御する浮体投下制御手段とを備
えている。 【効果】 乗組員が誤って海中に転落したとすると、危
急停止に必要な操作が自動的に行われることになり、ま
た救命用浮体が自動的に海上に向けて投下されることに
なり、このため停船制御されている間や停止した船体ま
で泳ぎ着く際に転落者は救命用浮体を使用することがで
き、それだけ転落による死亡事故の低減を図ることがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は船舶の安全航海を期して
用いられる救命用浮体投下装置に関するものである。
用いられる救命用浮体投下装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、特に小型船舶への自動操舵装置の
普及に伴い、船舶海難によらない乗組員の海中転落事故
が増加する傾向にあり、この事故だけで毎年約二〇〇人
にも及ぶ多くの人命が失われているのが実情である。
普及に伴い、船舶海難によらない乗組員の海中転落事故
が増加する傾向にあり、この事故だけで毎年約二〇〇人
にも及ぶ多くの人命が失われているのが実情である。
【0003】従来この種の事故対策として、乗組員に微
弱電波を発する小型無線機を携帯させておき、一方操舵
室にその個々の電波を識別し得るスキャニング受信機を
配置し、しかして乗組員の一人が誤って海中に転落した
場合、小型無線機からの電波が途絶えるため、これによ
りスキャニング受信機が乗組員の海中転落を感知し、乗
組員の個人名を表示パネルに点滅表示するとともにブザ
ー等により転落事故を報知し、事後、他の乗組員は船舶
を危急停止させるとともに急ぎ救助活動を行うようにし
ている。
弱電波を発する小型無線機を携帯させておき、一方操舵
室にその個々の電波を識別し得るスキャニング受信機を
配置し、しかして乗組員の一人が誤って海中に転落した
場合、小型無線機からの電波が途絶えるため、これによ
りスキャニング受信機が乗組員の海中転落を感知し、乗
組員の個人名を表示パネルに点滅表示するとともにブザ
ー等により転落事故を報知し、事後、他の乗組員は船舶
を危急停止させるとともに急ぎ救助活動を行うようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの事故
対策は、乗組員が一人という小型船では転落事故が発生
すると船は無人となるため全く効果が無く、船は無人の
まま走り去ってしまい、尊い人命を失うことがある。
対策は、乗組員が一人という小型船では転落事故が発生
すると船は無人となるため全く効果が無く、船は無人の
まま走り去ってしまい、尊い人命を失うことがある。
【0005】また乗組員が数人いる船であったとして
も、操業中等は他の乗組員の安全を常に確認している余
裕が無い場合も少なくないので、一人乗りの船と同じよ
うな危険性をはらんでいる。
も、操業中等は他の乗組員の安全を常に確認している余
裕が無い場合も少なくないので、一人乗りの船と同じよ
うな危険性をはらんでいる。
【0006】しかもこのような非常事態下では操船者は
救助活動にのみ気が向いて危急停船操作をする余裕すら
無いのが常であり、小型船といえども高速化しているた
め少しの間にも相当進んで離れてしまい、また気が動転
するあまり操作を誤ってしまうおそれもある。
救助活動にのみ気が向いて危急停船操作をする余裕すら
無いのが常であり、小型船といえども高速化しているた
め少しの間にも相当進んで離れてしまい、また気が動転
するあまり操作を誤ってしまうおそれもある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決することを目的とするもので、乗組員が海中に転
落したことを感知する転落感知手段と、推進機械の機関
回転数を制御するためのガバナーや前進、中立、後進に
切替可能なクラッチ等を作動させる危急停船作動機構
と、該転落感知手段より転落感知信号を受けて該危急停
船作動機構を停船制御する危急停船制御手段と、救命用
浮体を海上に向けて投下させる浮体投下機構と、該転落
感知手段より転落感知信号を受けて該浮体投下機構を作
動制御する浮体投下制御手段とを備えて構成されたもの
である。また転落感知信号が出力された場合に危急に船
が停止することを知らせる警報手段が備えられているも
のである。
を解決することを目的とするもので、乗組員が海中に転
落したことを感知する転落感知手段と、推進機械の機関
回転数を制御するためのガバナーや前進、中立、後進に
切替可能なクラッチ等を作動させる危急停船作動機構
と、該転落感知手段より転落感知信号を受けて該危急停
船作動機構を停船制御する危急停船制御手段と、救命用
浮体を海上に向けて投下させる浮体投下機構と、該転落
感知手段より転落感知信号を受けて該浮体投下機構を作
動制御する浮体投下制御手段とを備えて構成されたもの
である。また転落感知信号が出力された場合に危急に船
が停止することを知らせる警報手段が備えられているも
のである。
【0008】
【作用】転落感知手段により乗組員が海中に転落したこ
とが感知されると転落感知手段は転落感知信号を出力
し、この転落感知信号を受けて危急停船制御手段により
危急停船作動機構は制御され、この危急停船作動機構は
推進機械の機関回転数を制御するためのガバナーや前
進、中立、後進に切替可能なクラッチ等を危急停船作動
させることになり、かつ転落感知信号を受けて浮体投下
制御手段により浮体投下機構は作動制御され、救命用浮
体が海上に向けて投下されることになる。またこの転落
感知信号が出力された場合に警報手段により警報が発せ
られることになる。
とが感知されると転落感知手段は転落感知信号を出力
し、この転落感知信号を受けて危急停船制御手段により
危急停船作動機構は制御され、この危急停船作動機構は
推進機械の機関回転数を制御するためのガバナーや前
進、中立、後進に切替可能なクラッチ等を危急停船作動
させることになり、かつ転落感知信号を受けて浮体投下
制御手段により浮体投下機構は作動制御され、救命用浮
体が海上に向けて投下されることになる。またこの転落
感知信号が出力された場合に警報手段により警報が発せ
られることになる。
【0009】
【実施例】図1ないし図6は本発明の実施例を示し、1
は転落感知手段であって、例えば携帯用発振器2、受信
器3、制御回路4等から構成され、この発振器2は乗組
員のベルト、救命胴衣、ヘルメット、帽子等に装着さ
れ、電源を入れるとアンテナ2aより微弱電波が発振す
るようになっている。またこの受信器3は通常船の操舵
室に設置され、作動状態では上記微弱電波をアンテナ3
aで受信し得るようになっている。またこの制御回路4
は微弱電波が途絶えた場合に転落感知信号aを出力する
ようになっている。
は転落感知手段であって、例えば携帯用発振器2、受信
器3、制御回路4等から構成され、この発振器2は乗組
員のベルト、救命胴衣、ヘルメット、帽子等に装着さ
れ、電源を入れるとアンテナ2aより微弱電波が発振す
るようになっている。またこの受信器3は通常船の操舵
室に設置され、作動状態では上記微弱電波をアンテナ3
aで受信し得るようになっている。またこの制御回路4
は微弱電波が途絶えた場合に転落感知信号aを出力する
ようになっている。
【0010】5は危急停船作動機構であって、船舶の推
進機械6の機関回転数を制御するためのガバナー7を操
作するガバナーハンドル8、前進、中立、後進に切替可
能なクラッチ9を制御するクラッチハンドル10やクラ
ッチ用シリンダー等を例えばワイヤーを介して作動させ
る電動シリンダ等を備える構造からなり、一般に機種に
より相違はあるものの推進機械6の制御方式には機械
式、電気油圧式、電気空気式、全電気式の四種類がある
ためこれらに応じた構造で構成される。すなわち前進後
進動作をクラッチ9によらず、例えば可変ピッチプロペ
ラの羽根を逆向きに反転させて後進させる構造もある。
進機械6の機関回転数を制御するためのガバナー7を操
作するガバナーハンドル8、前進、中立、後進に切替可
能なクラッチ9を制御するクラッチハンドル10やクラ
ッチ用シリンダー等を例えばワイヤーを介して作動させ
る電動シリンダ等を備える構造からなり、一般に機種に
より相違はあるものの推進機械6の制御方式には機械
式、電気油圧式、電気空気式、全電気式の四種類がある
ためこれらに応じた構造で構成される。すなわち前進後
進動作をクラッチ9によらず、例えば可変ピッチプロペ
ラの羽根を逆向きに反転させて後進させる構造もある。
【0011】11は危急停船制御手段であって、転落感
知手段1より転落感知信号aを受けて危急停船作動機構
5を制御する停船制御信号bを出力する回路を備えてい
る。
知手段1より転落感知信号aを受けて危急停船作動機構
5を制御する停船制御信号bを出力する回路を備えてい
る。
【0012】12は浮体投下機構であって、この場合図
3乃至図6の如く、船上Wに設置される取付板13に支
持板14を二個立設し、支持板14の上部間に支点軸1
5を横設し、支持板14間に位置して回動腕16を支点
軸15により回動自在に軸着し、回動腕16の一方側に
救命用浮体17としての浮環を格納可能な断面U形状の
格納枠体18を固定し、回動腕16の他方側端部にバネ
掛けピン19を取付け、取付板13上にもバネ掛けピン
20を取付け、このバネ掛けピン19及び20の間に回
動用バネ21を掛架し、取付板13に電磁ソレノイド2
2を取付け、かつ電磁ソレノイド22により引動される
係止ピン23を軸受台24により進退動作可能に取付
け、取付板13に弾性を有する台座25を取付け、格納
枠体18に係止ピン23が挿通抜脱される係止穴26を
有する係止板27を取付け、かつ支持板14にストッパ
ーピン28を取付け、回動腕16及び格納枠体18に略
U状のロープガイド29を取付け、さらに上記救命用浮
体17にロープ30の一方端部を連結し、このロープ3
0をコイル状に収納可能なケース体31を船上Wに設置
し、ロープ30の他方端部ケース体31に連結して構成
したものである。
3乃至図6の如く、船上Wに設置される取付板13に支
持板14を二個立設し、支持板14の上部間に支点軸1
5を横設し、支持板14間に位置して回動腕16を支点
軸15により回動自在に軸着し、回動腕16の一方側に
救命用浮体17としての浮環を格納可能な断面U形状の
格納枠体18を固定し、回動腕16の他方側端部にバネ
掛けピン19を取付け、取付板13上にもバネ掛けピン
20を取付け、このバネ掛けピン19及び20の間に回
動用バネ21を掛架し、取付板13に電磁ソレノイド2
2を取付け、かつ電磁ソレノイド22により引動される
係止ピン23を軸受台24により進退動作可能に取付
け、取付板13に弾性を有する台座25を取付け、格納
枠体18に係止ピン23が挿通抜脱される係止穴26を
有する係止板27を取付け、かつ支持板14にストッパ
ーピン28を取付け、回動腕16及び格納枠体18に略
U状のロープガイド29を取付け、さらに上記救命用浮
体17にロープ30の一方端部を連結し、このロープ3
0をコイル状に収納可能なケース体31を船上Wに設置
し、ロープ30の他方端部ケース体31に連結して構成
したものである。
【0013】32は浮体投下制御手段であって、転落感
知手段1より転落感知信号aを受けて浮体投下機構12
の電磁ソレノイド22を制御する投下制御信号cを出力
する回路を備えている。
知手段1より転落感知信号aを受けて浮体投下機構12
の電磁ソレノイド22を制御する投下制御信号cを出力
する回路を備えている。
【0014】33は警報手段であって、例えば汽笛33
aやモーターサイレン、船内ブザー33b等からなり、
上記転落感知信号がa出力された場合に転落感知手段1
よりの作動信号dを受けて作動し、汽笛等を鳴らして転
落事故が発生したことを報知し、また危急に船が停止す
ることを乗組員や他の船に知らせるものである。
aやモーターサイレン、船内ブザー33b等からなり、
上記転落感知信号がa出力された場合に転落感知手段1
よりの作動信号dを受けて作動し、汽笛等を鳴らして転
落事故が発生したことを報知し、また危急に船が停止す
ることを乗組員や他の船に知らせるものである。
【0015】この実施例は上記構成であるから、乗組員
が海中に転落するおそれのある作業を行う場合には受信
器3を作動させて置くと同時に発振器2の電源を入れて
微弱電波を発信させて置き、しかして例えば漁労作業
中、乗組員が誤って海中に転落したとすると、発振器2
は水没して発振器2からの微弱電波は途絶えることにな
り、この微弱電波の停止を転落感知手段1は感知し、こ
れにより乗組員が海中に転落したことを感知して制御回
路4は転落感知信号aを出力し、この転落感知信号aを
受けて危急停船制御手段11は危急停船作動機構5に危
急停船制御信号bを送り、危急停船作動機構5は制御さ
れ、この危急停船作動機構5は推進機械6の機関回転数
を制御するガバナー7及び前進、中立、後進に切替可能
なクラッチ9を作動させることになり、このため危急停
止に必要な操作が自動的に行われることになる。
が海中に転落するおそれのある作業を行う場合には受信
器3を作動させて置くと同時に発振器2の電源を入れて
微弱電波を発信させて置き、しかして例えば漁労作業
中、乗組員が誤って海中に転落したとすると、発振器2
は水没して発振器2からの微弱電波は途絶えることにな
り、この微弱電波の停止を転落感知手段1は感知し、こ
れにより乗組員が海中に転落したことを感知して制御回
路4は転落感知信号aを出力し、この転落感知信号aを
受けて危急停船制御手段11は危急停船作動機構5に危
急停船制御信号bを送り、危急停船作動機構5は制御さ
れ、この危急停船作動機構5は推進機械6の機関回転数
を制御するガバナー7及び前進、中立、後進に切替可能
なクラッチ9を作動させることになり、このため危急停
止に必要な操作が自動的に行われることになる。
【0016】しかもこの転落感知信号aを受けて浮体投
下制御手段32より投下制御信号cが出力され、この投
下制御信号cにより浮体投下機構12は作動制御され、
救命用浮体17が海上に向けて投下されることになる。
下制御手段32より投下制御信号cが出力され、この投
下制御信号cにより浮体投下機構12は作動制御され、
救命用浮体17が海上に向けて投下されることになる。
【0017】この場合図3の通常状態において、投下制
御信号cが出力されると、浮体投下機構12の電磁ソレ
ノイド22が励磁され、電磁ソレノイド22により係止
ピン23は引動され、このため係止ピン23は係止板2
7の係止穴26より抜き去られることになり、この状態
になると図5の如く、格納枠体18は回動用バネ21に
より支点軸15を中心として勢いよく回動し、回動腕1
6はストッパーピン28に当接して停止し、このとき格
納枠体18内に格納されている救命用浮体17は図6の
如く、勢いよく海上に向けて放り投げられることにな
る。
御信号cが出力されると、浮体投下機構12の電磁ソレ
ノイド22が励磁され、電磁ソレノイド22により係止
ピン23は引動され、このため係止ピン23は係止板2
7の係止穴26より抜き去られることになり、この状態
になると図5の如く、格納枠体18は回動用バネ21に
より支点軸15を中心として勢いよく回動し、回動腕1
6はストッパーピン28に当接して停止し、このとき格
納枠体18内に格納されている救命用浮体17は図6の
如く、勢いよく海上に向けて放り投げられることにな
る。
【0018】したがって乗組員が誤って海中に転落した
とすると、危急停止に必要な操作が自動的に行われるこ
とになるため、それだけ乗組員は救助活動に専念するこ
とができ、人命救助の余裕をもたらすことになり、また
操船者の誤操作も無くなって確実に危急停船作動させる
ことができ、これにより転落による死亡事故の低減を図
ることができ、しかもこのような事態になると救命用浮
体17が海上に向けて自動的に投下されることになり、
このため停船制御されている間並びに停止した船体まで
泳ぎ着く際に転落者は救命用浮体17を使用することが
でき、それだけ転落による死亡事故の低減を図ることが
できる。
とすると、危急停止に必要な操作が自動的に行われるこ
とになるため、それだけ乗組員は救助活動に専念するこ
とができ、人命救助の余裕をもたらすことになり、また
操船者の誤操作も無くなって確実に危急停船作動させる
ことができ、これにより転落による死亡事故の低減を図
ることができ、しかもこのような事態になると救命用浮
体17が海上に向けて自動的に投下されることになり、
このため停船制御されている間並びに停止した船体まで
泳ぎ着く際に転落者は救命用浮体17を使用することが
でき、それだけ転落による死亡事故の低減を図ることが
できる。
【0019】またこの転落感知信号aが出力された場合
に転落感知手段1よりの作動信号dを受けて警報手段3
3は作動し、警報を発することになり、汽笛等により転
落事故が発生したことを乗組員に報知し、救助活動の必
要性を急ぎ知らせることができ、他の船舶には事故船で
あることを知らせ、また危急に船が停止することを知ら
せることになり、危急停船に伴う他の船舶との衝突事故
などの危険を回避することになる。
に転落感知手段1よりの作動信号dを受けて警報手段3
3は作動し、警報を発することになり、汽笛等により転
落事故が発生したことを乗組員に報知し、救助活動の必
要性を急ぎ知らせることができ、他の船舶には事故船で
あることを知らせ、また危急に船が停止することを知ら
せることになり、危急停船に伴う他の船舶との衝突事故
などの危険を回避することになる。
【0020】尚、安全上前記自動的な危急停船作動より
も手動操作が必ず優先され、例えば自動から手動に切り
替えると自動的に上記自動的な危急停船作動は解除され
て手動操作が可能となるように構成にすることが望まし
い。
も手動操作が必ず優先され、例えば自動から手動に切り
替えると自動的に上記自動的な危急停船作動は解除され
て手動操作が可能となるように構成にすることが望まし
い。
【0021】また上記実施例の浮体投下機構12の構造
並びに救命用浮体17の設置個数等は船舶の種類や大き
さに応じて適宜変更して設計されるものである。
並びに救命用浮体17の設置個数等は船舶の種類や大き
さに応じて適宜変更して設計されるものである。
【0022】また上記実施例は転落感知手段1として、
発振器2からの微弱電波を受信器3で受信しておき、こ
の微弱電波の受信が途絶えた場合にこれを転落したとし
て感知するようにしているが、そうすると例えば転落し
ていないのに障害物により電波が一時的にでも遮断され
ると、転落感知手段1は転落事故が発生したと誤認する
おそれもあり、またこのように転落事故以外に頻繁に転
落感知信号が出力されると操船者は転落感知手段1の系
統を切ってしまうおそれがあり、また転落当初は発振器
2が水没するため受信し得ないことがあってこれが転落
事故の発生を感知しないことにもつながるため、これら
を予防するための適宜な安全確認手段を備えさせる場合
がある。
発振器2からの微弱電波を受信器3で受信しておき、こ
の微弱電波の受信が途絶えた場合にこれを転落したとし
て感知するようにしているが、そうすると例えば転落し
ていないのに障害物により電波が一時的にでも遮断され
ると、転落感知手段1は転落事故が発生したと誤認する
おそれもあり、またこのように転落事故以外に頻繁に転
落感知信号が出力されると操船者は転落感知手段1の系
統を切ってしまうおそれがあり、また転落当初は発振器
2が水没するため受信し得ないことがあってこれが転落
事故の発生を感知しないことにもつながるため、これら
を予防するための適宜な安全確認手段を備えさせる場合
がある。
【0023】また転落感知手段1としては、上記実施例
と異なり、電池寿命や確実性を高める意味で、常態では
スイッチは切れていて海中転落事故が起きた場合に水圧
等によりスイッチが入り、また転落者または転落事故を
確認した乗組員の操作によりスイッチが入り、このスイ
ッチ動作により転落感知手段1に信号を送り、この信号
を受けて転落感知手段1より転落感知信号aを出力させ
るように構成してもよいものである。
と異なり、電池寿命や確実性を高める意味で、常態では
スイッチは切れていて海中転落事故が起きた場合に水圧
等によりスイッチが入り、また転落者または転落事故を
確認した乗組員の操作によりスイッチが入り、このスイ
ッチ動作により転落感知手段1に信号を送り、この信号
を受けて転落感知手段1より転落感知信号aを出力させ
るように構成してもよいものである。
【0024】
【発明の効果】本発明は上述の如く、乗組員が誤って海
中に転落したとすると、危急停止に必要な操作が自動的
に行われることになるため、それだけ乗組員は救助活動
に専念することができ、人命救助の余裕をもたらすこと
になり、また操船者の誤操作も無くなって確実に危急停
船作動させることができ、これにより転落による死亡事
故の低減を図ることができ、しかもこのような事態にな
ると救命用浮体が自動的に海上に向けて投下されること
になり、このため停船制御されている間や停止した船体
まで泳ぎ着く際に転落者は救命用浮体を使用することが
でき、それだけ転落による死亡事故の低減を図ることが
できる。
中に転落したとすると、危急停止に必要な操作が自動的
に行われることになるため、それだけ乗組員は救助活動
に専念することができ、人命救助の余裕をもたらすこと
になり、また操船者の誤操作も無くなって確実に危急停
船作動させることができ、これにより転落による死亡事
故の低減を図ることができ、しかもこのような事態にな
ると救命用浮体が自動的に海上に向けて投下されること
になり、このため停船制御されている間や停止した船体
まで泳ぎ着く際に転落者は救命用浮体を使用することが
でき、それだけ転落による死亡事故の低減を図ることが
できる。
【0025】また警報手段により警報が発せられ、汽笛
等により転落事故が発生したことを乗組員に報知し、救
助活動の必要性を急ぎ知らせることができ、他の船舶に
は事故船であることを知らせ、また危急に船が停止する
ことを知らせることになり、危急停船に伴う他の船舶と
の衝突事故などの危険を回避することになる。
等により転落事故が発生したことを乗組員に報知し、救
助活動の必要性を急ぎ知らせることができ、他の船舶に
は事故船であることを知らせ、また危急に船が停止する
ことを知らせることになり、危急停船に伴う他の船舶と
の衝突事故などの危険を回避することになる。
【0026】以上、所期の目的を充分達成することがで
きる。
きる。
【図1】本発明の実施例の構成を示す機能ブロック図で
ある。
ある。
【図2】本発明の実施例の制御ブロック図である。
【図3】本発明の実施例の浮体投下機構の側面図であ
る。
る。
【図4】図3で示す浮体投下機構の平面図である。
【図5】図3で示す浮体投下機構の作動状態の側面図で
ある。
ある。
【図6】図3で示す浮体投下機構の作動状態の説明図で
ある。
ある。
a 転落感知信号 1 転落感知手段 5 危急停船作動機構 6 推進機械 7 ガバナー 9 クラッチ 11 危急停船制御手段 12 浮体投下機構 17 救命用浮体 32 浮体投下制御手段 33 警報手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南波 日出男 東京都千代田区霞が関1丁目4番1号 株 式会社新潟鉄工所内 (72)発明者 佐藤 英夫 新潟県新潟市入船町4丁目3776番地 ニイ ガタ・マリンエンジニアリング株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 乗組員が海中に転落したことを感知する
転落感知手段と、推進機械の機関回転数を制御するため
のガバナーや前進、中立、後進に切替可能なクラッチ等
を作動させる危急停船作動機構と、該転落感知手段より
転落感知信号を受けて該危急停船作動機構を停船制御す
る危急停船制御手段と、救命用浮体を海上に向けて投下
させる浮体投下機構と、該転落感知手段より転落感知信
号を受けて該浮体投下機構を作動制御する浮体投下制御
手段とを備えて構成したことを特徴とする救命用浮体投
下装置。 - 【請求項2】 転落感知信号が出力された場合に警報を
発する警報手段を備えたことを特徴とする請求項1記載
の救命用浮体投下装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20850992A JPH0632280A (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 救命用浮体投下装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20850992A JPH0632280A (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 救命用浮体投下装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632280A true JPH0632280A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16557343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20850992A Pending JPH0632280A (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 救命用浮体投下装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632280A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101725122B1 (ko) * | 2016-06-01 | 2017-04-10 | 박균복 | 구명 뗏목의 이탈장치 |
JP2017159679A (ja) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | 本田技研工業株式会社 | 小型船舶の非常停止装置 |
JP2023021504A (ja) * | 2021-08-02 | 2023-02-14 | 立花 純江 | 災害時の携帯端末 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5848960U (ja) * | 1981-09-30 | 1983-04-02 | いすゞ自動車株式会社 | オイルパンのシ−ルパツキン |
JPS62213323A (ja) * | 1986-03-13 | 1987-09-19 | Nisshin Denki Seisakusho:Kk | 救難信号発信装置 |
-
1992
- 1992-07-13 JP JP20850992A patent/JPH0632280A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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