JPH06312225A - 均圧クッション装置の均圧診断方法および装置 - Google Patents
均圧クッション装置の均圧診断方法および装置Info
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- JPH06312225A JPH06312225A JP5125292A JP12529293A JPH06312225A JP H06312225 A JPH06312225 A JP H06312225A JP 5125292 A JP5125292 A JP 5125292A JP 12529293 A JP12529293 A JP 12529293A JP H06312225 A JPH06312225 A JP H06312225A
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Abstract
およびクッションピンを介してしわ押え荷重を伝達する
均圧クッション装置において、しわ押え荷重を複数のク
ッションピンに略均等に分配できるしわ押え荷重領域を
簡単にしかも正確に診断できるようにする。 【構成】 しわ押え荷重を変更しつつしわ押え状態にお
ける油圧シリンダの発生油圧を検出してそれ等の関係を
調べ、しわ押え荷重変化に対する発生油圧の変化割合が
略一定となるしわ押え荷重領域Cを均圧領域と診断す
る。発生油圧の変化割合が、均圧クッション装置の諸元
値に基づいて予め求められた基準変化割合と略一致する
か否かによって均圧領域を診断したり、しわ押え荷重お
よび発生油圧が、均圧クッション装置の諸元値に基づい
て予め定められた均圧条件式を満足するか否かによって
均圧診断を行ったりすることもできる。
Description
ョン装置に係り、特に、しわ押え荷重を略均等に分配で
きる均圧領域を簡単且つ正確に診断できる方法および装
置に関するものである。
押え荷重が作用させられるクッションパッドと、(b)
そのクッションパッドに配設されるとともに油圧室が互
いに連通させられた複数の油圧シリンダと、(c)その
油圧シリンダ上にそれぞれ配設されるとともに上端部で
しわ押え型を支持している複数のクッションピンとを備
え、プレス上型が下降させられることにより、そのプレ
ス上型と前記しわ押え型との間でワークを挟圧しつつそ
のプレス上型とプレス下型との間でプレス加工が行われ
る際に、前記しわ押え荷重付与手段によって付与される
しわ押え荷重を前記油圧シリンダにより前記複数のクッ
ションピンに略均等に分配するようにしたプレス機械の
均圧クッション装置が知られている。実開平1−607
21号公報に記載されている装置はその一例であり、こ
のようなプレス機械においては、クッションピンの長さ
寸法のばらつきやクッションパッドの傾き等に拘らず、
しわ押え荷重が略均等にしわ押え型に作用させられるよ
うになり、しわ押えの面圧分布が略一定となって常に良
好なプレス加工を行い得るようになる。
等に分配するためには、クッションピンの長さ寸法のば
らつき等に拘らずプレス加工時に総ての油圧シリンダの
ピストンがシリンダ内へ追い込まれるとともにストロー
ク端に達することがないように、言い換えればピストン
が中立状態に保持されるようにする必要がある。このた
め、油圧シリンダのピストンの平均追い込み寸法Xav、
油圧シリンダの受圧面積As、使用する作動油の体積弾
性係数K、油量V、しわ押え荷重Fs、クッションピン
の使用本数すなわちしわ押えに関与する油圧シリンダの
数nに基づいて、油圧シリンダの均圧初期油圧Psoすな
わち均等にしわ押え荷重を分配できる非プレス加工時の
油圧を、次式(1)を満足するように定めている。上記
平均追い込み寸法Xavは、総てのクッションピンをしわ
押え型に当接させるためのピストンの追い込みストロー
クであり、クッションピンの長さ寸法のばらつきやクッ
ションパッドの傾き等に拘らず、総てのピストンがクッ
ションピンによってシリンダ内へ押し込まれるととも
に、プレス加工時の衝撃等に拘らずストローク端に達す
ることがないように、予め実験等によって定められる。
また、油量Vは、総ての油圧シリンダのピストンが突き
出し端に位置させられた状態において、その油圧シリン
ダの油圧室内やその油圧室に連通している一連の油圧回
路内の作動油の全容量である。
ように均圧初期油圧Psoを算出するために必要な平均追
い込み寸法Xavや受圧面積As、体積弾性係数K、油量
V等は、できるだけ正確でなければならないため、設計
値でなく実際のプレス機械を用いて予め実験等によりプ
レス機械毎に求める必要があり、極めて面倒な作業が必
要であった。しかも、そのようにして求めた値も所定の
誤差を有するため、上記均圧初期油圧Psoにも誤差が生
じ、それ等の油圧に基づいて油圧制御を行っても均圧状
態が得られず、しわ押えの面圧分布の不均一によってプ
レス不良を生じることがあった。
期油圧Psoを設定した場合、しわ押え荷重Fsを多少変
更しても均圧状態は維持されるが、変更可能なしわ押え
荷重領域が判らないため、例えば金型製作時にしわ押え
荷重を変更しながらトライプレスで試し打ちを行った
り、プレス加工ラインでしわ押え荷重を調整したりする
場合に、均圧状態が崩れることがある。しわ押え荷重を
変更する毎に、上記(1)式に従って初期油圧Psoを調
整すれば、均圧状態を維持しつつ試し打ちや荷重調整を
行うことができるが、面倒で能率が悪い。
もので、その目的とするところは、しわ押え荷重を複数
のクッションピンに略均等に分配できる均圧領域を簡単
にしかも正確に診断できるようにすることにある。
するために、第1発明は、前記(a)クッションパッド
と、(b)複数の油圧シリンダと、(c)複数のクッシ
ョンピンとを備え、プレス上型が下降させられることに
より、そのプレス上型としわ押え型との間でワークを挟
圧しつつプレス上型とプレス下型との間でプレス加工が
行われる際に、しわ押え荷重付与手段によって付与され
るしわ押え荷重を前記油圧シリンダにより前記複数のク
ッションピンに略均等に分配するプレス機械の均圧クッ
ション装置において、前記しわ押え荷重を略均等に分配
できる均圧領域を診断する方法であって、(d)前記し
わ押え荷重付与手段によって付与されるしわ押え荷重を
変更しつつ、しわ押え状態における前記油圧シリンダの
発生油圧を検出する油圧検出工程と、(e)その油圧検
出工程で検出された発生油圧のしわ押え荷重変化に対す
る変化割合が略一定であるしわ押え荷重領域を均圧領域
と診断する診断工程とを有することを特徴とする。
件を一定としてしわ押え荷重を変更しつつ発生油圧を調
べると、それ等のしわ押え荷重および発生油圧は図1に
示すような関係を有し、しわ押え荷重が最も低いAの領
域では総ての油圧シリンダのピストンが全く作動しない
が、それより高荷重のBの領域では、クッションピンの
長さ寸法のばらつき等により一部の油圧シリンダのピス
トンがシリンダ内へ押し込まれるようになる。しかし、
他の一部の油圧シリンダ、例えば支持しているクッショ
ンピンの長さ寸法が短い油圧シリンダのピストンは作動
せず、完全な均圧状態にはならない。しわ押え荷重の上
昇により作動油圧シリンダの押込みストロークが長くな
ると、それに伴って作動する油圧シリンダの数が増加す
るとともに、発生油圧が徐々に高くなる。
ダのピストンがシリンダ内へ追い込まれるとともにスト
ローク端に達することのない中立状態に保持され、しわ
押え荷重は、それ等の油圧シリンダの油圧を介して均等
に各クッションピンに分配される。このC領域が均圧領
域で、この範囲ではしわ押え荷重の上昇に伴ってピスト
ン位置が少しずつストローク端側へ移動し、発生油圧は
しわ押え荷重の変化に対応して略一定の変化割合で上昇
する。また、D領域では、一部の油圧シリンダのピスト
ンがストローク端に達する胴突き状態となり、均圧状態
が崩れる。胴突き状態になると、油圧を介することなく
しわ押え荷重が伝達されるようになるため、しわ押え荷
重変化に対する発生油圧の変化割合は小さくなる。
ッションパッドに配設された全部の油圧シリンダを意味
するものではなく、クッションピンが配置されるととも
にプレス加工時にしわ押え型によりクッションピンを介
してピストンがシリンダ内へ追い込まれる油圧シリン
ダ、すなわち実際にしわ押えに関与する油圧シリンダの
ことである。
きが大きかったり、油圧シリンダのピストンストローク
が小さかったりして、一部の油圧シリンダが非作動状態
で他の一部の油圧シリンダが胴突き状態となる場合に
は、上記均圧領域Cが現れなくなるなど、均圧領域Cを
明確に区別できなかったり複数の均圧領域が現れたりし
た時は、均圧クッション装置に何等かの異常が存在する
ことを意味している。
生油圧を検出し、しわ押え荷重変化に対する発生油圧の
変化割合が略一定である領域(図1のC領域)を均圧領
域と診断すれば良い。発生油圧の変化割合は、必ずしも
しわ押え荷重そのものに対して求める必要はなく、例え
ばしわ押え荷重付与手段がエアシリンダの場合には、そ
のエア圧を変更しつつ発生油圧を検出して、エア圧変化
に対する発生油圧の変化割合から均圧診断を行うことが
できるし、しわ押え荷重付与手段が油圧シリンダで、そ
の油圧シリンダのリリーフ圧に基づいてしわ押え荷重を
付与する場合には、リリーフ圧を変更しつつ発生油圧を
検出して、リリーフ圧変化に対する発生油圧の変化割合
から均圧診断を行うことができる。また、しわ押え荷重
やエア圧、リリーフ圧を一定量ずつ変更して発生油圧を
検出する場合には、その発生油圧の変化量が略一定か否
かによって均圧診断を行うこともできる。
あれば、複数のクッションピンに略均等にしわ押え荷重
が分配されるため、金型製作時等に均圧状態を維持しつ
つしわ押え荷重を種々変更して最適なプレス品が得られ
るしわ押え荷重を調べたり、実際のプレス加工ラインで
しわ押え荷重を調整したりすることができる。均圧領域
内に最適なしわ押え荷重が存在しない場合など、必要に
応じて、クッションピンの数すなわちしわ押えに関与す
る油圧シリンダの数を変更したり、初期油圧を変更した
りして、均圧領域を変化させることもできる。また、上
記しわ押え荷重と発生油圧との関係から、均圧状態が得
られる所定のしわ押え荷重における発生油圧、すなわち
均圧発生油圧を知ることができるため、例えば実際のプ
レス加工時の発生油圧がその均圧発生油圧か否かを監視
することにより、油圧シリンダの異物の噛込み等に起因
するプレス不良を判断したりすることができるし、この
発生油圧からしわ押え荷重を求めることもできる。一
方、上記診断工程で均圧領域を明確に判断できない場合
には、均圧クッション装置に何等かの異常が存在するも
のと診断できる。
よれば、しわ押え荷重を複数のクッションピンに略均等
に分配できる均圧しわ押え荷重領域を簡単にしかも正確
に診断できる。
るために、第2発明は、前記(a)クッションパッド
と、(b)複数の油圧シリンダと、(c)複数のクッシ
ョンピンとを備え、プレス上型が下降させられることに
より、そのプレス上型と前記しわ押え型との間でワーク
を挟圧しつつプレス上型とプレス下型との間でプレス加
工が行われる際に、前記しわ押え荷重付与手段によって
付与されるしわ押え荷重を前記油圧シリンダにより前記
複数のクッションピンに略均等に分配するプレス機械の
均圧クッション装置において、前記しわ押え荷重を略均
等に分配できる均圧領域を診断する方法であって、
(d)前記しわ押え荷重付与手段によって付与されるし
わ押え荷重を変更しつつ、しわ押え状態における前記油
圧シリンダの発生油圧を検出する油圧検出工程と、
(e)前記均圧クッション装置の各部の諸元値に基づい
て、均圧領域でのしわ押え荷重変化に対する発生油圧の
変化割合を基準値として算出する基準値算出工程と、
(f)前記油圧検出工程で検出された発生油圧のしわ押
え荷重変化に対する変化割合が前記基準値と略一致する
しわ押え荷重領域を均圧領域と診断する診断工程とを有
することを特徴とする。
をFs、しわ押え型の重量をWr、油圧シリンダの受圧
面積をAs、発生油圧をPsx、クッションピンの重量を
Wp、クッションピンの使用本数すなわちしわ押えに関
与する油圧シリンダの数をnとすると、前記均圧領域C
では次式(2)の関係が成り立つため、これを変形する
と次式(3)が得られ、発生油圧Psxは、しわ押え荷重
Fsに対して1/n・Asの割合で変化するのである。
したがって、しわ押え荷重Fsを変更しつつ発生油圧P
sxを検出し、そのしわ押え荷重Fsに対する発生油圧P
sxの変化割合が1/n・Asであれば、その領域を均圧
領域と診断できる。変化割合1/n・Asは基準値に相
当し、受圧面積Asおよびクッションピンの使用本数n
から求められる。しわ押え荷重Fsの変更量ΔFsが一
定であれば、ΔFs/n・Asを基準値として、発生油
圧Psxの変化量ΔPsxが基準値ΔFs/n・Asと略一
致するか否かにより均圧診断を行うこともできる。
重Fsを直接検出することが困難な場合には、例えば前
記しわ押え荷重付与手段がエアシリンダにて構成されて
いる場合、そのエアシリンダのエア圧Paをしわ押え荷
重Fsに置き換えて均圧診断を行うこともできる。その
場合には、エアシリンダの受圧面積をAa、油圧シリン
ダを含むクッションパッドの重量をWaとすると、次式
(4)の関係が得られ、この(4)式と上記(2)式と
から次式(5)が得られる。したがって、エア圧Paを
変更しつつ発生油圧Psxを検出し、そのエア圧Paに対
する発生油圧Psxの変化割合がAa/n・Asであれ
ば、そのエア圧Paの領域を均圧領域と診断できる。変
化割合Aa/n・Asは基準値に相当し、受圧面積A
a,As、およびクッションピンの使用本数nから求め
られる。なお、しわ押え荷重付与手段として油圧シリン
ダを用い、その油圧シリンダのリリーフ圧によってしわ
押え荷重を制御する場合には、上記エア圧Pa,受圧面
積Aaの代わりにリリーフ圧,油圧シリンダの受圧面積
を用いて、上記と同様にして均圧診断を行うことができ
る。
おいても、しわ押え荷重を複数のクッションピンに略均
等に分配できる均圧しわ押え荷重領域を簡単にしかも正
確に診断できる。また、発生油圧の変化割合を基準値と
比較して診断するため、しわ押え荷重が異なる少なくと
も2点の発生油圧を検出すれば、その間の領域が均圧領
域か否かを診断でき、3点以上の発生油圧を検出する必
要がある前記第1発明に比較して、しわ押え荷重の変更
幅を大きくできるなど均圧診断が容易となる。
るために、第3発明は、前記(a)クッションパッド
と、(b)複数の油圧シリンダと、(c)複数のクッシ
ョンピンとを備え、プレス上型が下降させられることに
より、そのプレス上型と前記しわ押え型との間でワーク
を挟圧しつつプレス上型とプレス下型との間でプレス加
工が行われる際に、前記しわ押え荷重付与手段によって
付与されるしわ押え荷重を前記油圧シリンダにより前記
複数のクッションピンに略均等に分配するプレス機械の
均圧クッション装置において、前記しわ押え荷重を略均
等に分配できる均圧領域を診断する方法であって、
(d)前記しわ押え荷重付与手段によって付与されるし
わ押え荷重、およびしわ押え状態における前記油圧シリ
ンダの発生油圧が、前記均圧クッション装置の各部の諸
元値に基づいて予め定められた均圧条件式を満足する場
合に均圧領域と診断することを特徴とする。
前記均圧領域Cでは、前記(2)式が成り立つため、実
際のしわ押え荷重Fsおよび発生油圧Psxがその(2)
式を略満足するか否かによって、均圧領域か否かを判断
することができるのである。しわ押え荷重Fsを直接検
出することが困難な場合には、例えばしわ押え荷重付与
手段としてエアシリンダを用いている場合、そのエアシ
リンダのエア圧Paをしわ押え荷重Fsの代わりに検出
し、前記(5)式を略満足するか否か、言い換えれば次
式(6)を満足するか否かによって均圧診断を行うこと
ができる。(6)式のγは、予め定められた許容誤差で
ある。しわ押え荷重付与手段として油圧シリンダを用
い、その油圧シリンダのリリーフ圧によってしわ押え荷
重を制御する場合にも、そのリリーフ圧を検出すること
により、上記と同様にして均圧診断を行うことができ
る。(2)式や(6)式は均圧条件式に相当する。
おいても、しわ押え荷重を複数のクッションピンに略均
等に分配できる均圧領域か否かを簡単にしかも正確に診
断できる。また、前記第1発明や第2発明のようにしわ
押え荷重が異なる複数の発生油圧を検出する必要がな
く、任意の1点のしわ押え荷重,発生油圧で均圧領域か
否かを診断できるとともに、しわ押え荷重および油圧シ
リンダの初期油圧を共に変更しながら均圧診断を行った
り、実際のプレス加工中に均圧か否かを監視したりする
こともできる。更に、プレス機械を寸動で作動させると
ともに、その作動過程でしわ押え荷重および発生油圧を
逐次検出して、1サイクルの中のどのストローク範囲で
均圧状態となるかを調べたりすることも可能である。
るために、第4発明は、図2の(1)のクレーム対応図
に示すように、前記(a)クッションパッドと、(b)
複数の油圧シリンダと、(c)複数のクッションピンと
を備え、プレス上型が下降させられることにより、その
プレス上型と前記しわ押え型との間でワークを挟圧しつ
つプレス上型とプレス下型との間でプレス加工が行われ
る際に、前記しわ押え荷重付与手段によって付与される
しわ押え荷重を前記油圧シリンダにより前記複数のクッ
ションピンに略均等に分配するプレス機械の均圧クッシ
ョン装置において、前記しわ押え荷重を略均等に分配で
きる均圧領域を診断する装置であって、(d)前記しわ
押え荷重付与手段によって付与されるしわ押え荷重を変
更するしわ押え荷重変更手段と、(e)しわ押え状態に
おける前記油圧シリンダの発生油圧を検出する油圧検出
手段と、(f)前記しわ押え荷重変更手段によるしわ押
え荷重変化に対する前記発生油圧の変化割合を算出する
変化割合算出手段と、(g)その変化割合算出手段によ
って算出された変化割合が略一定であるしわ押え荷重領
域を均圧領域と診断する診断手段と、(h)その診断手
段による診断結果に従って均圧領域を表示する表示手段
とを有することを特徴とする。
明の均圧診断方法を好適に実施する装置で、しわ押え荷
重変更手段によりしわ押え荷重を変更しつつ油圧検出手
段によって油圧シリンダの発生油圧を検出するととも
に、そのしわ押え荷重変化に対する発生油圧の変化割合
を変化割合算出手段によって算出し、その変化割合が略
一定であるしわ押え荷重領域を診断手段により均圧領域
と診断して、表示手段にその均圧領域を表示するのであ
り、第1発明と同様に均圧領域を簡単にしかも正確に診
断できる。
るために、第5発明は、図2の(2)のクレーム対応図
に示すように、前記(a)クッションパッドと、(b)
複数の油圧シリンダと、(c)複数のクッションピンと
を備え、プレス上型が下降させられることにより、その
プレス上型と前記しわ押え型との間でワークを挟圧しつ
つプレス上型とプレス下型との間でプレス加工が行われ
る際に、前記しわ押え荷重付与手段によって付与される
しわ押え荷重を前記油圧シリンダにより前記複数のクッ
ションピンに略均等に分配するプレス機械の均圧クッシ
ョン装置において、前記しわ押え荷重を略均等に分配で
きる均圧領域を診断する装置であって、(d)前記しわ
押え荷重付与手段によって付与されるしわ押え荷重を変
更するしわ押え荷重変更手段と、(e)しわ押え状態に
おける前記油圧シリンダの発生油圧を検出する油圧検出
手段と、(f)予め入力された前記均圧クッション装置
の各部の諸元値に基づいて、前記均圧領域でのしわ押え
荷重変化に対する発生油圧の変化割合を基準値として算
出する基準値算出手段と、(g)前記しわ押え荷重変更
手段によるしわ押え荷重変化に対する前記発生油圧の実
際の変化割合を算出する変化割合算出手段と、(h)そ
の変化割合算出手段によって算出された変化割合が前記
基準値と略一致するしわ押え荷重領域を均圧領域と診断
する診断手段と、(i)その診断手段による診断結果に
従って均圧領域を表示する表示手段とを有することを特
徴とする。
明の均圧診断方法を好適に実施する装置で、しわ押え荷
重変更手段によりしわ押え荷重を変更しつつ油圧検出手
段によって油圧シリンダの発生油圧を検出するととも
に、そのしわ押え荷重変化に対する発生油圧の変化割合
を変化割合算出手段によって算出し、その変化割合が基
準値算出手段により予め算出された基準値と略一致する
しわ押え荷重領域を診断手段により均圧領域と診断し
て、表示手段にその均圧領域を表示するのである。した
がって、第2発明と同様に、均圧領域を簡単にしかも正
確に診断できるとともに、しわ押え荷重が異なる少なく
とも2点の発生油圧を検出すれば均圧診断を行うことが
できるため、3点以上の発生油圧を検出する必要がある
第4発明に比較して、しわ押え荷重の変更幅を大きくで
きるなど均圧診断が容易となる。
るために、第6発明は、図2の(3)のクレーム対応図
に示すように、前記(a)クッションパッドと、(b)
複数の油圧シリンダと、(c)複数のクッションピンと
を備え、プレス上型が下降させられることにより、その
プレス上型と前記しわ押え型との間でワークを挟圧しつ
つプレス上型とプレス下型との間でプレス加工が行われ
る際に、前記しわ押え荷重付与手段によって付与される
しわ押え荷重を前記油圧シリンダにより前記複数のクッ
ションピンに略均等に分配するプレス機械の均圧クッシ
ョン装置において、前記しわ押え荷重を略均等に分配で
きる均圧領域を診断する装置であって、(d)前記しわ
押え荷重付与手段によって付与されるしわ押え荷重を検
出する荷重検出手段と、(e)しわ押え状態における前
記油圧シリンダの発生油圧を検出する油圧検出手段と、
(f)前記荷重検出手段によって検出されたしわ押え荷
重、および前記油圧検出手段によって検出された発生油
圧が、前記均圧クッション装置の各部の諸元値に基づい
て予め定められた均圧条件式を満足する場合に均圧領域
と診断する診断手段と、(g)その診断手段による診断
結果に従って均圧領域か否かを表示する表示手段とを有
することを特徴とする。
明の均圧診断方法を好適に実施する装置で、荷重検出手
段によりしわ押え荷重を検出するとともに、油圧検出手
段により油圧シリンダの発生油圧を検出し、それ等のし
わ押え荷重および発生油圧が予め定められた均圧条件式
を満足する場合に診断手段により均圧領域と診断して、
表示手段に均圧領域か否かを表示する。したがって、第
3発明と同様に、均圧領域か否かを簡単にしかも正確に
診断できるとともに、任意の1点のしわ押え荷重,発生
油圧で均圧診断を行うことができる。また、しわ押え荷
重および油圧シリンダの初期油圧を共に変更しながら均
圧診断を行ったり、プレス機械の1サイクルの中のどの
ストローク範囲で均圧状態となるかを調べたり、実際の
プレス加工中に均圧か否かを監視したりすることもでき
る。
に説明する。図3において、ポンチ型10が取り付けら
れるボルスタ12はプレスキャリア14を介してベース
16上に配設されている一方、ダイス型18が取り付け
られるプレススライド20は図示しない駆動機構により
上下駆動されるようになっている。ボルスタ12には、
クッションピン22を配設するために多数の貫通孔24
が設けられており、ボルスタ12の下方には、それ等の
クッションピン22を支持するクッションパッド26が
配設されている。クッションピン22は、上記ポンチ型
10と共に配設されるしわ押えリング28を支持するも
ので、そのしわ押えリング28の形状に応じて予め定め
られた所定の位置に任意の数だけ配設される。クッショ
ンパッド26は、上記貫通孔24に対応して多数の油圧
シリンダ30を備えており、クッションピン22の下端
部はそれぞれその油圧シリンダ30のピストンロッドに
当接させられるようになっている。上記ポンチ型10は
プレス下型に相当し、ダイス型18はプレス上型に相当
し、しわ押えリング28はしわ押え型に相当する。
キャリア14内に上下方向の移動可能に配設されてお
り、常にはエアシリンダ32により上方へ付勢されてい
る。エアシリンダ32の圧力室はエアタンク34に連通
させられているとともに、そのエアタンク34には、エ
ア圧源36からエア圧制御回路38を介して圧力エアが
供給されるようになっている。エアタンク34には、開
閉弁37およびエア圧センサ39が接続されており、上
記エア圧制御回路38および開閉弁37により、エアタ
ンク34やエアシリンダ32内のエア圧Paがしわ押え
荷重に応じて調圧される。すなわち、前記ダイス型18
がプレススライド20と共に下降させられることによ
り、そのダイス型18としわ押えリング28との間でワ
ーク40の周縁部を挟圧しつつ、ダイス型18とポンチ
型10との間で絞り加工が行われる際に、しわ押えリン
グ28,クッションピン22,油圧シリンダ30,およ
びクッションパッド26を介してエアシリンダ32が押
し下げられると、上記エア圧Paに対応するしわ押え荷
重がしわ押えリング28に作用させられるのである。
アタンク34,エア圧源36,およびエア圧制御回路3
8等を含んでしわ押え荷重付与手段42が構成されてお
り、そのしわ押え荷重付与手段42および前記油圧シリ
ンダ30,クッションピン22等を含んで、しわ押えリ
ング28に所定のしわ押え荷重を略均等に作用させる均
圧クッション装置44が構成されている。
配管46を介して互いに連通させられているとともに、
配管46はフレキシブルチューブ48を介して配管50
に接続され、エア駆動式の油圧ポンプ52によってタン
ク54から汲み上げられた作動油が逆止弁56を経て供
給されるようになっている。配管50には、リリーフ弁
等を備えた油圧制御回路58が接続されており、この油
圧制御回路58および上記油圧ポンプ52により配管5
0や油圧シリンダ30内の作動油の油圧Psが所定の油
圧に調圧される。この油圧Psは、配管46に接続され
た油圧センサ60によって検出される。
は、図4に示すコントロールユニット62により行われ
るようになっており、前記エア圧センサ39,油圧セン
サ60からは増幅器やA/Dコンバータ等を介してエア
圧Pa,油圧Psを表す信号が供給される。コントロー
ルユニット62は、CPU,RAM,ROM等を備えた
マイクロコンピュータを含んで構成されており、ROM
に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うこ
とにより、上記エア圧Pa,油圧Psを調圧したり、し
わ押え荷重を複数のクッションピン22に均等に分配で
きる均圧領域を診断したりする。コントロールユニット
62にはまた、表示・操作盤68が接続されているとと
もに、プレス機械の試打スイッチがON操作されたこと
を表す試打スイッチ信号SS、およびプレススライド2
0が略下降端(下死点またはそれより少し前)に達した
ことを表す下死点信号SDが供給されるようになってい
る。表示・操作盤68は、図5に示されている表示器や
操作スイッチ等を備えており、上記油圧Ps,エア圧P
aはそれぞれ表示器70,71に表示される。
プレス機械固有のマシン情報、例えばクッションパッド
26の重量Waやクッションピン22の平均重量Wp,
エアシリンダ32の受圧面積Aa,油圧シリンダ30の
受圧面積AsなどをRAM等に記憶しているとともに、
送受信機64を介して前記ポンチ型10に取り付けられ
たIDカード66(図3参照)から金型情報、例えばし
わ押えリング28の重量Wrやクッションピン22の使
用本数nなどを読み込むようになっている。IDカード
66は、金型固有の金型情報を記憶する記憶機能や、送
受信機64からデータ取込み信号が供給されることによ
り金型情報を送信する送受信機能を備えている。上記ク
ッションパッド26の重量Waや受圧面積Aa等は摺動
抵抗などを考慮した実質的な値で、例えば本出願人が先
に出願した特願平4−114007号に記載されている
荷重測定装置などを用いて予め実験等によって求められ
る。
信号処理により均圧領域を診断する際の作動を、図6の
フローチャートを参照しつつ説明する。図6において、
ステップS1では表示・操作盤68の切換スイッチ72
が自動均圧診断を表す「自動」へ切り換えられたか否か
を判断し、ステップS2では、同じく表示・操作盤68
の運転準備押釦74が押込み操作されたか否かを判断す
る。切換スイッチ72が「自動」へ切り換えられるとと
もに運転準備押釦74が押込み操作されると、ステップ
S3においてしわ押え荷重Fsn (n=1〜10)を設
定する。この場合のしわ押え荷重Fsn は、ダイス型1
8がワーク40を挟んでしわ押えリング28に当接した
時、すなわちエアシリンダ32の容積が減少する前の初
期しわ押え荷重で、20tonから200tonまでの
範囲で20ton間隔で予め記憶されており、高荷重側
から順番に設定するようになっている。1tonは約
0.1kN(キロニュートン)である。なお、油圧シリ
ンダ30の油圧Psは、油圧ポンプ52および油圧制御
回路58により予め定められた所定の初期油圧Psoに調
圧されている。
重Fsが上記ステップS3で設定されたしわ押え荷重F
sn 、すなわち最初は200tonとなるように、エア
圧センサ39の信号を取り込みながらエア圧制御回路3
8および開閉弁37によりエアシリンダ32のエア圧P
aを次式(7)に従って調圧する。(7)式の重量W
a,Wp、受圧面積Aaは、予め記憶されたマシン情報
の値が用いられ、重量Wr、使用クッションピン本数n
はIDカード66から読み込んだ金型情報の値が用いら
れる。使用クッションピン本数nについては、試し打ち
等で変更した場合に表示・操作盤68のスイッチ75に
より適宜変更できるようになっている。なお、しわ押え
リング28の重量Wrが他の荷重に比較して小さい場合
は、これを省略することもできる。
ステップS5において準備完了を示す所定パターンでブ
ザーを鳴らし、ステップS6ではプレス機械の試打スイ
ッチがON操作されたか否かを判断する。ブザーを聞い
た作業者により試打スイッチがON操作されて試打スイ
ッチ信号SSが供給されると、ステップS7においてブ
ザーを停止し、次のステップS8では、上記試打スイッ
チのON操作によりプレス機械が1回のプレス加工を行
う際に、油圧センサ60からの信号に基づいて油圧シリ
ンダ30の発生油圧Psxn を読み込んで記憶するととも
に、表示・操作盤68の表示器76に表示する。このプ
レス加工時の油圧変化は、図7に示すように衝撃による
振動を伴うため、本実施例では、その振動が小さくなる
下死点SLの近傍の油圧Ps、すなわちプレス機械から
下死点信号SDが供給された時の油圧センサ60の油圧
信号が表す油圧Psを発生油圧Psxn として読み込むよ
うにしている。なお、下死点SLまでの油圧Psの最大
値や最小値、或いは平均値など、他の油圧値を発生油圧
とすることもできるし、振動を防止するためにプレス機
械を寸動で作動させるようにしても良い。
sxn と前回のサイクル時の発生油圧Psxn-1 との変化量
ΔPsxn =|Psxn −Psxn-1 |、および前回の発生油
圧Psxn-1 と前々回の発生油圧Psxn-2 との変化量ΔP
sxn-1 =|Psxn-1 −Psxn-2 |を算出し、ステップS
10でそれ等の変化量ΔPsxn とΔPsxn-1 の差α
n.n-1 =|ΔPsxn −ΔPsxn-1 |を算出する。本実施
例ではしわ押え荷重Fsnを一定量すなわち20ton
間隔で変化させているため、上記変化量ΔPsxn ,ΔP
sxn-1 は、初期しわ押え荷重Fsを20ton変化させ
た場合の発生油圧Psxの変化割合に相当し、それ等の差
αn.n-1 は変化割合の違いを表している。そして、次の
ステップS11では、その差αn.n-1 が予め設定された
許容誤差α以下か否かを判断する。許容誤差αは、変化
量ΔPsxn ,ΔPsxn-1 が略等しいか否か、言い換えれ
ば発生油圧Psxがしわ押え荷重変化に対して略一定の変
化割合で変化しているか否かを判断するためのもので、
発生油圧Psxn のばらつきや油圧検出誤差,初期エア圧
Paの設定誤差等を考慮して定められ、予め一定値が設
定されても良いが、例えばトータルの荷重で2ton程
度となるように油圧シリンダ30の数nおよび受圧面積
Asに基づいてα=2000/n・As(kgf/cm
2 )とすることもできる。そして、差αn.n-1 ≦αの場
合には、ステップS12においてフラグFを「1」とし
た後、ステップS13において、表示・操作盤68にし
わ押え荷重Fsn 毎に10個設けられた均圧しわ押え荷
重領域表示ランプ78のうち、前々回の初期しわ押え荷
重Fsn-2 に対応するランプを点灯する。また、差α
n.n-1 >αの場合には、ステップS14においてフラグ
F=1か否かを判断し、F=1の場合にはステップS1
5でフラグFを「0」とした後、ステップS16で、前
回および前々回の初期しわ押え荷重Fsn-1 ,Fsn-2
に対応するランプを点灯する。
sn =20tonであるか否か、言い換えれば総てのし
わ押え荷重Fsn について発生油圧Psxn の検出を終了
したか否かを判断し、Fsn =20tonとなるまで、
しわ押え荷重Fsn を変更しながらステップS3以下の
実行を繰り返す。なお、しわ押え荷重Fsn =200t
on,180tonの最初の2回のサイクルでは、上記
ステップS9〜S16を省略し、ステップS8に続いて
ステップS17を実行する。
り返されることにより、各しわ押え荷重Fsn 毎に検出
された発生油圧Psxn の一例を示すグラフで、しわ押え
荷重Fs5 =120tonからFs9 =40tonまで
の領域Cでは、発生油圧Psxn の変化割合すなわち1サ
イクル毎の発生油圧Psxn の変化量ΔPsxn が略等し
い。したがって、しわ押え荷重Fs7 =80tonの時
のサイクルでは、変化量ΔPsxn ≒ΔPsxn-1 で、それ
等の差αn.n-1 は許容誤差α以下となり、ステップS1
1の判断はYESでステップS13において前々回のし
わ押え荷重Fs5=120tonのランプを点灯する。
しわ押え荷重Fs8 =60ton,Fs9=40ton
の時のサイクルも同様で、それぞれ前々回のしわ押え荷
重Fs6 =100ton,Fs7 =80tonのランプ
を点灯する。しわ押え荷重Fs10=20tonの時のサ
イクルでは、変化量ΔPsxn が小さくなり、ステップS
11の判断はNOとなるが、前回のサイクルでフラグF
=1とされているためステップS14の判断はYESと
なり、ステップS16において前回および前々回のしわ
押え荷重Fs9 =40ton,Fs8 =60tonのラ
ンプを点灯する。図5の均圧しわ押え荷重領域表示ラン
プ78は、この場合の点灯状態(斜線)を示したもので
ある。均圧しわ押え荷重領域表示ランプ78は、均圧領
域を表示する表示手段に相当する。
ンプ78の点灯領域、言い換えればしわ押え荷重Fsの
変化に対する発生油圧Psxの変化量ΔPsxが略等しい領
域で図8のC領域は、前記図1のC領域と同様に、クッ
ションピン22が配置されてしわ押えに関与する総ての
油圧シリンダ30のピストンがプレス加工時に中立状態
であることを意味しており、均圧となる初期しわ押え荷
重領域に相当する。前記ステップS3で設定される初期
しわ押え荷重Fsn の荷重範囲や間隔は、プレス加工の
種類によるしわ押え荷重やクッションピン22の使用本
数の相違等に拘らず均圧しわ押え荷重領域を判別できる
ように、油圧シリンダ30の数や受圧面積、ピストンス
トローク、しわ押え荷重の設定範囲等を考慮して予め定
められる。図8の一点鎖線は前記(5)式に対応するも
ので、エア圧Paの変化に対する傾きはAa/n・As
である。
法のばらつきが大きかったり、油圧シリンダ30のピス
トンストロークが小さかったりして、一部の油圧シリン
ダ30が非作動状態で他の一部の油圧シリンダが胴突き
状態となる場合には、上記均しわ押え荷重領域が現れな
くなるなど、均圧しわ押え荷重領域を明確に判別できな
かったり複数の均圧しわ押え荷重領域が現れたりした時
は、均圧クッション装置44の何等かの異常を意味して
おり、上記均圧しわ押え荷重領域表示ランプ78の点灯
状態から均圧クッション装置44の異常判断を行うこと
ができる。均圧しわ押え荷重領域表示ランプ78が全く
点灯しなかったり、ランプがばらばらに点灯したりした
場合に異常表示を行うようにすることもできる。また、
前記切換スイッチ72を「各個」にすれば、初期しわ押
え荷重設定ダイアル80を手動操作して初期しわ押え荷
重Fsを任意に設定できるため、その場合のプレス加工
時の発生油圧Psxを表示器76で確認することにより、
初期しわ押え荷重Fsをきめ細かく変更しながら発生油
圧Psxの変化を調べたり、均圧となる初期しわ押え荷重
領域を手動操作で探したりすることができる。
がYESになると、次にステップS18を実行し、フラ
グF=1か否かを判断する。フラグF=0の場合はその
まま終了するが、フラグF=1の場合には、ステップS
19において今回および前回の初期しわ押え荷重F
sn ,Fsn-1 、すなわちこの実施例ではFs10=20
ton,Fs9 =40tonのランプを点灯し、ステッ
プS20でフラグFを「0」とする。これらのステップ
は、最後のしわ押え荷重Fs10=20tonの時のサイ
クルでステップS11の判断がYESの場合に、しわ押
え荷重Fs10=20ton,Fs9 =40tonのラン
プを点灯させるためのものである。
域の診断は終了し、金型製作時等においては、この均圧
しわ押え荷重領域の範囲内で初期しわ押え荷重Fsを種
々変更して最適なプレス品が得られるしわ押え荷重Fs
を調べたり、実際のプレス加工ラインでは、ワーク40
の特性などに応じてしわ押え荷重Fsを調整したりする
ことができる。また、上記均圧しわ押え荷重領域内に所
望するしわ押え荷重が存在しない場合には、クッション
ピン22の使用本数すなわちしわ押えに関与する油圧シ
リンダ30の数nを変更したり、初期油圧Psoを変更し
たりして、均圧となる初期しわ押え荷重領域をずらし、
所望するしわ押え荷重で均圧状態が得られるようにすれ
ば良い。
で初期しわ押え荷重Fsoが設定されると、例えば図9に
示すように、上死点等の非プレス加工時に、エア圧Pa
がその初期しわ押え荷重Fsoに対応するエア圧Paoとな
るように、前記開閉弁37やエア圧制御回路38を制御
する。これにより、プレス加工時にはしわ押えに関与す
る総ての油圧シリンダ30が中立状態に保持され、しわ
押えの面圧分布が略一定となる状態で絞り加工が行われ
る。また、上記初期しわ押え荷重Fsoの場合の発生油圧
Psxo を前記図8の関係、或いは前記(5)式から求
め、図10に示すように、実際のプレス加工時の発生油
圧Psxを読み込んで発生油圧Psxo と比較し、発生油圧
Psx≒Psxo でない場合には、表示・操作盤68の異常
表示ランプ82を点灯したり異常を表す所定パターンで
ブザーを鳴らしたりして、作業者にプレス機械の異常を
知らせるようにすることもできる。上記発生油圧Psxか
ら前記(2)式に従ってしわ押え荷重Fsを求め、実際
のプレス加工時にしわ押え荷重Fsを監視することもで
きる。
は、予め定められた10個の初期しわ押え荷重Fsn に
ついて発生油圧Psxn を調べ、その発生油圧Psxn の変
化幅ΔPsxn が略一定の初期しわ押え荷重領域を均圧領
域と診断している。このため、均圧状態が得られるしわ
押え荷重範囲を簡単にしかも正確に知ることができると
ともに、均圧しわ押え荷重領域表示ランプ78の点灯状
態から均圧クッション装置44の何等かの異常を判断す
ることができる。また、作業者は所定のスイッチ操作を
行うだけで、発生油圧Psxn の検出や変化量ΔPsxn ,
ΔPsxn-1 の算出、均圧となる初期しわ押え荷重領域の
表示等が自動で行われるようになっているため、作業者
の負担が少ないとともに、作業者の操作ミス等による誤
った診断が良好に回避される。
一実施例に相当し、コントロールユニット62によって
実行されるステップS3,S4,およびS8は油圧検出
工程に相当し、ステップS9,S10,S11,S1
3,S16,およびS19は診断工程に相当する。ま
た、ステップS3およびS4を実行する部分は開閉弁3
7やエア圧制御回路38と共にしわ押え荷重変更手段を
構成しており、ステップS8を実行する部分は油圧セン
サ60と共に油圧検出手段を構成している。更に、ステ
ップS9を実行する部分は変化割合算出手段に相当し、
ステップS10,S11,S13,S16,およびS1
9を実行する部分は診断手段に相当する。
お、以下の実施例において前記実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
に第1発明,第4発明の一実施例を成すものであるが、
プレススライド20を下死点に保持して均圧診断を行う
点が異なる。すなわち、ステップS2に続いて実行する
ステップSS1では、プレススライド20を下死点まで
下降させ、次のステップS3では、下死点におけるしわ
押え荷重Fsn (n=1〜10)を設定する。この下死
点でのしわ押え荷重Fsn は、前記実施例における初期
のしわ押え荷重Fsn と同様に20tonから200t
onまでの範囲で20ton間隔で定められているが、
下死点ではエアシリンダ32の容積減少分だけしわ押え
荷重Fsが高くなるため、その上昇分だけ高い荷重値を
設定することも可能である。その後、ステップS4で前
記実施例と同様にしてエア圧Paを調圧した後、ステッ
プS8以下を実行して発生油圧Psxn を検出し、変化量
ΔPsxn ,ΔPsxn-1 を算出するとともに、それ等の差
αn.n-1 が許容誤差α以下か否かにより均圧しわ押え荷
重領域表示ランプ78を点灯する。そして、下死点しわ
押え荷重Fsn を変更しつつステップS3以下が繰り返
し実行されることにより、均圧となる下死点しわ押え荷
重領域が診断され、最後のステップSS2でプレススラ
イド20が上死点まで上昇させられて一連の均圧診断が
終了する。なお、上記ステップSS1の実行に先立っ
て、初期しわ押え荷重が200ton程度となるように
エア圧Paを調圧しておき、ステップS4では、所定の
下死点しわ押え荷重Fsn が得られるようにエア圧Pa
を順次低減するだけにしても良い。
の均圧領域が診断されるため、例えば下死点しわ押え荷
重Fsが均圧領域内の所定値となるように初期しわ押え
荷重、具体的には初期エア圧Paを調整したり、金型毎
に定められるエアシリンダ32のストロークや受圧面積
Aa等に基づいて、下死点しわ押え荷重Fsがその均圧
領域内の所定値となるように初期エア圧Paを演算して
調圧したりすることにより、均圧状態でしわ押えが行わ
れることになる。金型毎のエアシリンダ32のストロー
クは、例えば金型情報として前記IDカード66に記憶
しておけば良い。
点に保持した状態で均圧診断が行われるため、作業者が
一々試打スイッチを操作してプレスを作動させる必要が
なく、均圧診断が完全に自動的に行われるとともに診断
に要する時間が短縮される。なお、前記実施例でもステ
ップS4においてエア圧調整を行った後、自動で試打プ
レスが行われるようにしても良い。
一実施例を成すもので、ステップR1では表示・操作盤
68の切換スイッチ72が自動均圧診断を表す「自動」
へ切り換えられたか否かを判断し、ステップR2では、
同じく表示・操作盤68の運転準備押釦74が押込み操
作されたか否かを判断する。切換スイッチ72が「自
動」へ切り換えられるとともに運転準備押釦74が押込
み操作されると、ステップR3で基準値ΔPsx* を次式
(8)に従って算出する。かかる(8)式は、均圧状態
が得られる場合、すなわち前記図1や図8の均圧領域C
でのしわ押え荷重Fsの変更量ΔFsに対する発生油圧
Psxの変化量ΔPsxを基準値ΔPsx* として求めるため
のもので、前記(3)式の関係に基づいて設定されてい
る。しわ押え荷重Fsの変更量ΔFsは、ステップR4
で設定される初期しわ押え荷重Fsn の変更量で、本実
施例では20tonであり、油圧シリンダ30の受圧面
積Asは予め記憶されたマシン情報の値が用いられ、使
用クッションピン本数nはIDカード66から読み込ん
だ金型情報の値が用いられる。使用クッションピン本数
nについては、試し打ち等で変更した場合に表示・操作
盤68のスイッチ75により適宜変更できる。なお、
(3)式は、発生油圧Psxの検出時におけるしわ押え荷
重Fsと発生油圧Psxとの関係であるため、例えば発生
油圧Psxを下死点で検出する場合には、下死点でのしわ
押え荷重Fsの変更量ΔFsから上記基準値ΔPsx* を
算出することが望ましく、エアシリンダ32の作動スト
ロークや受圧面積Aa等に基づいて、初期しわ押え荷重
Fsの変更量ΔFsを下死点でのしわ押え荷重変更量に
補正することが望ましい。ステップR4以下の均圧診断
時に下死点でのエア圧Paを検出し、そのエア圧の変化
量ΔPaと受圧面積Aaとを掛け算して変更量ΔFsを
算出するようにしても良い。
おける図6のステップS3〜S8と全く同じ内容であ
り、初期しわ押え荷重Fsn を変更しつつ発生油圧Psx
n を検出するとともに記憶する。次のステップR10で
は、今回の発生油圧Psxn と前回の発生油圧Psxn-1 と
の変化量ΔPsxn =|Psxn −Psxn-1 |を算出し、ス
テップR11では、その変化量ΔPsxn と前記基準値Δ
Psx* との差|ΔPsxn−ΔPsx* |が予め設定された
許容誤差β以下か否かを判断する。許容誤差βは、変化
量ΔPsxn が基準値ΔPsx* と略等しいか否かを判断す
るためのもので、前記許容誤差αと同様に定められる。
そして、差|ΔPsxn −ΔPsx* |≦βの場合には、ス
テップR12においてフラグFを「1」とした後、ステ
ップR13において、表示・操作盤68にしわ押え荷重
Fsn 毎に10個設けられた均圧しわ押え荷重領域表示
ランプ78のうち、前回のしわ押え荷重Fsn-1 に対応
するランプを点灯する。また、差|ΔPsxn −ΔPsx*
|>βの場合には、ステップR14においてフラグF=
1か否かを判断し、F=1の場合にはステップR15で
フラグFを「0」とした後、上記ステップR13を実行
して前回のしわ押え荷重Fsn-1 に対応するランプを点
灯する。
sn =20tonであるか否か、言い換えれば総てのし
わ押え荷重Fsn について発生油圧Psxn の検出を終了
したか否かを判断し、Fsn =20tonとなるまで、
しわ押え荷重Fsn を変更しながらステップR4以下の
実行を繰り返す。なお、しわ押え荷重Fsn =200t
onの最初のサイクルでは、上記ステップR10〜R1
5を省略し、ステップR9に続いてステップR16を実
行する。
圧Psxn が検出された場合、すなわちしわ押え荷重Fs
5 =120tonからFs9 =40tonまでの領域C
で、発生油圧Psxn の変化量ΔPsxn が基準値ΔPsx*
と略等しい場合について具体的に説明すると、しわ押え
荷重Fs6 =100tonの時のサイクルでは、変化量
ΔPsxn ≒ΔPsx* で、それ等の差|ΔPsxn −ΔPsx
* |は許容誤差β以下となり、ステップR11の判断は
YESでステップR13において前回のしわ押え荷重F
s5 =120tonのランプを点灯する。しわ押え荷重
Fs7 =80ton,Fs8 =60ton,Fs9 =4
0tonの時のサイクルも同様で、それぞれ前回のしわ
押え荷重Fs6 =100ton,Fs7 =80ton,
Fs8 =60tonのランプを点灯する。しわ押え荷重
Fs10=20tonの時のサイクルでは、変化量ΔPsx
n が小さくなり、ステップR11の判断はNOとなる
が、前回のサイクルでフラグF=1とされているためス
テップR14の判断はYESとなり、ステップR15で
フラグFを「0」とした後、ステップR13で前回のし
わ押え荷重Fs9 =40tonのランプを点灯する。こ
れにより、前記第1実施例と同じランプ点灯状態とな
り、この点灯領域、言い換えれば発生油圧Psxnの変化
量ΔPsxn が基準値ΔPsx* と略等しい領域で図8のC
領域は、前記図1のC領域と同様に、クッションピン2
2が配置されてしわ押えに関与する総ての油圧シリンダ
30のピストンがプレス加工時に中立状態であることを
意味しており、均圧となる初期しわ押え荷重領域に相当
する。
と、次にステップR17を実行し、フラグF=1か否か
を判断する。フラグF=0の場合はそのまま終了する
が、フラグF=1の場合には、ステップR18において
今回のしわ押え荷重Fsn 、すなわちこの実施例ではF
s10=20tonのランプを点灯し、ステップR19で
フラグFを「0」とする。これらのステップは、最後の
しわ押え荷重Fs10=20tonの時のサイクルでステ
ップR11の判断がYESの場合に、しわ押え荷重Fs
10=20tonのランプを点灯させるためのものであ
る。
効果が得られるのに加えて、しわ押え荷重Fsが異なる
少なくとも2点の発生油圧Psxを検出すれば、その間の
しわ押え荷重領域が均圧領域か否かを診断でき、3点以
上の発生油圧Psxを検出する必要がある第1実施例に比
較して、しわ押え荷重Fsの変更幅ΔFsを大きくでき
るなど均圧診断が容易となる。
によって実行されるステップR3が基準値算出工程に相
当し、ステップR4,R5,およびR9が油圧検出工程
に相当し、ステップR10,R11,R13,およびR
18が診断工程に相当する。また、ステップR3を実行
する部分は基準値算出手段に相当し、ステップR10を
実行する部分は変化割合算出手段に相当し、ステップR
11,R13,およびR18を実行する部分は診断手段
に相当する。更に、ステップR4およびR5を実行する
部分は開閉弁37やエア圧制御回路38と共にしわ押え
荷重変更手段を構成しており、ステップR9を実行する
部分は油圧センサ60と共に油圧検出手段を構成してい
る。
2発明,第5発明の一実施例を成すものであるが、プレ
ススライド20を下死点に保持して均圧診断を行う点が
異なる。すなわち、ステップR3に続いて実行するステ
ップRR1では、プレススライド20を下死点まで下降
させ、次のステップR4では、下死点におけるしわ押え
荷重Fsn (n=1〜10)を設定する。この下死点で
のしわ押え荷重Fsnは、上記実施例における初期のし
わ押え荷重Fsn と同様に20tonから200ton
までの範囲で20ton間隔で定められているが、下死
点ではエアシリンダ32の容積減少分だけしわ押え荷重
Fsが高くなるため、その上昇分だけ高い荷重値を設定
することも可能である。その後、ステップR5でしわ押
え荷重Fsが上記しわ押え荷重Fsn となるように前記
(7)式に従ってエア圧Paを調圧した後、ステップR
9以下を実行して発生油圧Psxn を検出し、変化量ΔP
sxn を算出するとともに、基準値ΔPsx* との差|ΔP
sxn −ΔPsx* |が許容誤差β以下か否かにより均圧し
わ押え荷重領域表示ランプ78を点灯する。そして、下
死点しわ押え荷重Fsn を変更しつつステップR4以下
が繰り返し実行されることにより、均圧となる下死点し
わ押え荷重領域が診断され、最後のステップRR2でプ
レススライド20が上死点まで上昇させられて一連の均
圧診断が終了する。なお、上記ステップRR1の実行に
先立って、初期しわ押え荷重が200ton程度となる
ようにエア圧Paを調圧しておき、ステップR5では、
所定の下死点しわ押え荷重Fsn が得られるようにエア
圧Paを順次低減するだけにしても良い。
の均圧領域が診断されるため、例えば下死点しわ押え荷
重Fsが均圧領域内の所定値となるように初期しわ押え
荷重、具体的には初期エア圧Paを補正したり、金型毎
に定められるエアシリンダ32のストロークに基づい
て、下死点しわ押え荷重Fsがその均圧領域内の所定値
となるように初期エア圧Paを演算して調圧したりする
ことにより、均圧状態でしわ押えが行われることにな
る。金型毎のエアシリンダ32のストロークは、例えば
金型情報として前記IDカード66に記憶しておけば良
い。
点に保持した状態で均圧診断が行われるため、作業者が
一々試打スイッチを操作してプレスを作動させる必要が
なく、均圧診断が完全に自動的に行われるとともに診断
に要する時間が短縮される。なお、前記図12の実施例
でもステップR5においてエア圧調整を行った後、自動
で試打プレスが行われるようにしても良い。
一実施例を成すもので、ステップQ1〜Q7は前記図6
のフローチャートにおけるステップS1〜S7と同じ内
容である。次のステップQ8では、下死点におけるエア
圧Pa,油圧Psをそれぞれ発生エア圧Pax,発生油圧
Psxとして検出し、ステップQ9では、次式(9)を満
足するか否かにより均圧状態か否かを診断する。かかる
(9)式は前記(6)式に相当するもので均圧条件式で
あるが、下死点での均圧診断を行うために、エアシリン
ダ32の容積変化に伴うエア圧Paの変化を考慮したも
のである。また、許容誤差γは例えば2ton程度の値
が設定される。(9)式における受圧面積Aa,As、
重量Waは予め記憶されたマシン情報の値が用いられ、
使用クッションピン本数nはIDカード66から読み込
んだ金型情報の値が用いられる。使用クッションピン本
数nについては、試し打ち等で変更した場合に表示・操
作盤68のスイッチ75により適宜変更できる。そし
て、かかる(9)式を満足する場合には、しわ押え荷重
Fsを均等に分配できる均圧状態と判断し、ステップQ
10において表示・操作盤68の均圧しわ押え荷重領域
表示ランプ78のうち、今回の初期しわ押え荷重Fsn
に対応するランプを点灯する。続くステップQ11で
は、初期しわ押え荷重Fsn =20tonであるか否
か、言い換えれば総てのしわ押え荷重Fsn について均
圧診断を行ったか否かを判断し、Fsn =20tonと
なるまで、初期のしわ押え荷重Fsn を変更しながらス
テップQ3以下の実行を繰り返す。
例と同様の効果が得られるのに加えて、任意の1点のし
わ押え荷重Fsn における発生エア圧Paxおよび発生油
圧Psxのみで均圧診断を行うことができるため、しわ押
え荷重Fsの変更幅ΔFsを大きくしたり変更幅ΔFs
をランダムに設定しても差し支えないなど、均圧診断が
容易となる。
によって実行される一連の信号処理のうち、ステップQ
8を実行する部分がエア圧センサ39や油圧センサ60
と共に荷重検出手段,油圧検出手段を構成している。ま
た、ステップQ9を実行する部分は診断手段に相当す
る。
3発明,第6発明の一実施例を成すものであるが、プレ
ススライド20を下死点に保持して均圧診断を行う点が
異なる。すなわち、ステップQ2に続いて実行するステ
ップQQ1では、プレススライド20を下死点まで下降
させ、次のステップQ3では、下死点におけるしわ押え
荷重Fsn (n=1〜10)を設定する。この下死点し
わ押え荷重Fsn は、上記実施例における初期のしわ押
え荷重Fsn と同様に20tonから200tonまで
の範囲で20ton間隔で定められているが、下死点で
はエアシリンダ32の容積減少分だけしわ押え荷重Fs
が高くなるため、その上昇分だけ高い荷重値を設定する
ことも可能である。その後、ステップQ4でしわ押え荷
重Fsが上記しわ押え荷重Fsn となるようにエア圧P
aを調圧した後、ステップQ8以下を実行して均圧診断
を行い、総てのしわ押え荷重Fsn に関する均圧診断が
終了したら、最後のステップQQ2でプレススライド2
0を上死点まで上昇させる。ステップQ4におけるエア
圧Paの調整値は、下死点での発生エア圧Paxに相当す
るため、ステップQ8では発生エア圧Paxを検出する必
要はなく、ステップQ9では、ステップQ4におけるエ
ア圧Paの値とステップQ8で検出した発生油圧Psxと
に基づいて均圧診断を行えば良い。なお、上記ステップ
QQ1の実行に先立って、初期しわ押え荷重が200t
on程度となるようにエア圧Paを調圧しておき、ステ
ップQ4では、所定の下死点しわ押え荷重Fsn が得ら
れるようにエア圧Paを順次低減するだけにしても良
い。また、下死点でのしわ押え荷重Fsn と発生油圧P
sxとを用いて、次式(10)を満足するか否かによって
均圧診断を行うこともできる。この(10)式は前記
(2)式を変形したものである。
の均圧領域が診断されるため、例えば下死点しわ押え荷
重Fsが均圧領域内の所定値となるように初期しわ押え
荷重、具体的には初期エア圧Paを補正したり、金型毎
に定められるエアシリンダ32のストロークに基づい
て、下死点しわ押え荷重Fsがその均圧領域内の所定値
となるように初期エア圧Paを演算して調圧したりする
ことにより、均圧状態でしわ押えが行われることにな
る。金型毎のエアシリンダ32のストロークは、例えば
金型情報として前記IDカード66に記憶しておけば良
い。
点に保持した状態で均圧診断が行われるため、作業者が
一々試打スイッチを操作してプレスを作動させる必要が
なく、均圧診断が完全に自動的に行われるとともに診断
に要する時間が短縮される。なお、前記図14の実施例
でもステップQ4においてエア圧調整を行った後、自動
で試打プレスが行われるようにしても良い。
てエア圧Paを調整するステップQ4を実行する部分
が、エア圧センサ39と共に荷重検出手段を構成してお
り、ステップQ8を実行する部分は油圧センサ60と共
に油圧検出手段を構成している。
一実施例を成すもので、この場合の表示・操作盤には、
初期しわ押え荷重Fso,初期油圧Psoを作業者が任意に
設定する設定スイッチ、および図17のようにプレスス
トロークに応じてエア圧Paや油圧Psの変化,均圧・
非均圧を表示する表示器が設けられている。初期しわ押
え荷重Fsoおよび初期油圧Psoを設定した後、前記切換
スイッチ72が各個均圧診断を表す「各個」へ切り換え
られるとともに運転準備押釦74が押込み操作される
と、ステップW3を実行し、上記初期しわ押え荷重Fso
が得られるように前記(7)式に従ってエア圧Paを調
整するとともに、油圧Psを初期油圧Psoに調整する。
ステップW4〜W6は前記図6のステップS5〜S7と
同じ内容であるが、試打スイッチがON操作されること
により、本実施例ではステップW7においてプレス機械
が寸動で作動させられる。そして、ステップW8では、
その時のエア圧Pa,油圧Psを読み込むとともに、そ
の値を表示・操作盤の表示器に表示する。また、ステッ
プW9では、上記ステップW8で読み込んだエア圧Pa
および油圧Psを用いて、前記(9)式に従って均圧診
断を行い、(9)式を満足する場合にはステップW10
で均圧であることを表す均圧表示を行う。次のステップ
W11では、プレススライド20が上死点まで戻ったか
否かを判断し、プレススライド20が上死点に戻るまで
上記ステップW7以下を繰り返し実行することにより、
プレス機械を寸動で作動させながら、プレスストローク
各部におけるエア圧Pa,油圧Psを検出するとともに
均圧か否かの診断を行う。
圧Pa,油圧Psの変化および均圧診断の結果を示す一
例であり、プレス機械の1サイクルの中のどのストロー
ク範囲で均圧状態となるかを知ることができる。また、
エア圧Paや油圧Psの変化特性から、プレス機械のス
トローク位置を知ることができ、例えば図17のSP1
はダイス型18がしわ押えリング28に当接した位置
で、SP2は下死点位置である。したがって、下死点信
号SDを取り込むことなく下死点での均圧診断を行うこ
とができるし、均圧状態となるストローク範囲をSP1
やSP2の位置から演算で求めることもできる。
重Fsoおよび初期油圧Psoを任意に設定して、その条件
で均圧状態が得られるか否かを容易に知ることができる
とともに、プレス機械の1サイクルの中のどのストロー
ク範囲で均圧状態となるかを知ることができる。なお、
通常の工程速度でプレス機械を作動させて、下死点信号
SDが供給される下死点、或いはその他のストローク位
置でエア圧Pa,油圧Psを検出し、(9)式に従って
均圧診断を行うだけでも良い。
2によって実行される一連の信号処理のうち、ステップ
W8を実行する部分がエア圧センサ39や油圧センサ6
0と共に荷重検出手段,油圧検出手段を構成している。
また、ステップW9を実行する部分は診断手段に相当す
る。
ONラインで均圧診断を行う場合で、ステップOL1で
は、例えば下死点信号SDの供給時における発生エア圧
Pax,発生油圧Psxを読み込み、ステップOL2では、
前記(9)式を満足するか否かによって均圧診断を行
う。そして、(9)式を満足しない場合には、ステップ
OL3で異常表示ランプの点灯、ブザー等により異常表
示を行い、作業者に均圧異常を知らせる。
例を成すもので、ステップOL1を実行する部分は荷重
検出手段,油圧検出手段に相当し、ステップOL2を実
行する部分は診断手段に相当する。また、ステップOL
3で異常表示を行う異常表示ランプやブザー等は表示手
段に相当する。
づいて詳細に説明したが、本発明は更に別の態様で実施
することもできる。
均圧しわ押え荷重領域をランプ78の点灯で知らせるよ
うになっていたが、液晶ディスプレイに色やバー表示等
で表示するなど、均圧領域を表示できる種々の表示手段
を採用できる。しわ押え荷重Fsn と発生油圧Psxn と
の関係を作業者に明確に知らせるために、図8のような
二次元のグラフを液晶ディスプレイ等に表示させること
も可能である。
が高圧側から設定されるようになっていたが、低圧側す
なわち20tonから順次増大するようにしても差し支
えないし、しわ押え荷重Fsn の最大値や最小値、変更
荷重間隔を手動操作等で任意に設定できるようにするこ
ともできる。しわ押え荷重Fsn の代わりにエア圧Pa
が設定,変更されるようにしても良い。
わ押え荷重Fsn に対応するエア圧Paを算出し、エア
圧調整によってしわ押え荷重Fsを変更するようになっ
ていたが、例えばプレススライド20を上下駆動するプ
ランジャやプレス機械のフレーム等に歪ゲージなどの応
力検出手段を設けてしわ押え荷重Fsを検出し、そのし
わ押え荷重Fsと発生油圧Psxとから均圧診断を行うよ
うにしても良い。
押え荷重Fsn の変更量ΔFsが一定(20ton)で
あるため、発生油圧Psxの変化量ΔPsxn ,ΔPsxn-1
を求めて均圧診断を行っていたが、しわ押え荷重Fsn
の変化に対する発生油圧Psxn の変化割合、すなわち変
化量ΔPsxn ,ΔPsxn-1 をしわ押え荷重Fsn の変更
量ΔFsで割り算した値ΔPsxn /ΔFs,ΔPsxn-1
/ΔFsで均圧診断を行うこともできる。その場合は、
しわ押え荷重Fsn の変更量ΔFsは必ずしも一定であ
る必要はない。
値ΔPsx* としてΔFs/n・Asを求め、発生油圧P
sxn の変化量ΔPsxn と比較して均圧診断を行っていた
が、変化割合(1/n・As)を基準値とし、しわ押え
荷重Fsn の変化に対する発生油圧Psxn の変化割合、
すなわち変化量ΔPsxn をしわ押え荷重Fsn の変更量
ΔFsで割り算した値ΔPsxn /ΔFsと比較して均圧
診断を行うようにしても良い。なお、ΔFs=Aa・Δ
Paであるため、エア圧Paに対する変化割合の基準値
はAa/n・Asとなり、これをΔPsxn /ΔPaと比
較して均圧診断を行うこともできる。
段42としてエアシリンダ32が用いられていたが、エ
アシリンダ32の代わりに油圧シリンダを配設し、プレ
ス加工時にその油圧シリンダ内の作動油を所定のリリー
フ圧で流出させることによりクッションパッド26に所
定のしわ押え荷重を付与する場合にも、本発明は同様に
適用され得る。
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
との関係を説明する図である。
る。
断装置を備えた均圧クッション装置の構成を説明する図
である。
置の制御系統を説明するブロック線図である。
る際の作動を説明するフローチャートで、第1発明,第
4発明の一実施例である。
検出位置を説明する図である。
する際に検出される発生油圧Psxn の一例をしわ押え荷
重Fsn との関係で示す図である。
ス加工を行う際に初期エア圧Paを制御する部分を示す
フローチャートである。
レス加工を行う際の発生油圧Psxを監視する部分を示す
フローチャートである。
トで、第1発明,第4発明の一実施例である。
ャートで、第2発明,第5発明の一実施例である。
ャートで、第2発明,第5発明の一実施例である。
ャートで、第3発明,第6発明の一実施例である。
ャートで、第3発明,第6発明の一実施例である。
ャートで、第3発明,第6発明の一実施例である。
内容の一例を説明する図である。
ャートで、第3発明,第6発明の一実施例である。
9:診断工程 ステップS3,S4:しわ押え荷重変更手段 ステップS8:油圧検出手段 ステップS9:変化割合算出手段 ステップS10,S11,S13,S16,S19:診
断手段 ステップR3:基準値算出工程 ステップR4,R5,R9:油圧検出工程 ステップR10,R11,R13,R18:診断工程 ステップR3:基準値算出手段 ステップR4,R5:しわ押え荷重変更手段 ステップR9:油圧検出手段 ステップR10:変化割合算出手段 ステップR11,R13,R18:診断手段 ステップQ8:荷重検出手段,油圧検出手段 ステップQ9:診断手段 ステップW8:荷重検出手段,油圧検出手段 ステップW9:診断手段 ステップOL1:荷重検出手段,油圧検出手段 ステップOL2:診断手段
Claims (6)
- 【請求項1】しわ押え荷重付与手段によりしわ押え荷重
が作用させられるクッションパッドと、該クッションパ
ッドに配設されるとともに油圧室が互いに連通させられ
た複数の油圧シリンダと、該油圧シリンダ上にそれぞれ
配設されるとともに上端部でしわ押え型を支持している
複数のクッションピンとを備え、プレス上型が下降させ
られることにより、該プレス上型と前記しわ押え型との
間でワークを挟圧しつつ該プレス上型とプレス下型との
間でプレス加工が行われる際に、前記しわ押え荷重付与
手段によって付与されるしわ押え荷重を前記油圧シリン
ダにより前記複数のクッションピンに略均等に分配する
プレス機械の均圧クッション装置において、前記しわ押
え荷重を略均等に分配できる均圧領域を診断する方法で
あって、 前記しわ押え荷重付与手段によって付与されるしわ押え
荷重を変更しつつ、しわ押え状態における前記油圧シリ
ンダの発生油圧を検出する油圧検出工程と、 該油圧検出工程で検出された発生油圧のしわ押え荷重変
化に対する変化割合が略一定であるしわ押え荷重領域を
均圧領域と診断する診断工程とを有することを特徴とす
る均圧クッション装置の均圧診断方法。 - 【請求項2】しわ押え荷重付与手段によりしわ押え荷重
が作用させられるクッションパッドと、該クッションパ
ッドに配設されるとともに油圧室が互いに連通させられ
た複数の油圧シリンダと、該油圧シリンダ上にそれぞれ
配設されるとともに上端部でしわ押え型を支持している
複数のクッションピンとを備え、プレス上型が下降させ
られることにより、該プレス上型と前記しわ押え型との
間でワークを挟圧しつつ該プレス上型とプレス下型との
間でプレス加工が行われる際に、前記しわ押え荷重付与
手段によって付与されるしわ押え荷重を前記油圧シリン
ダにより前記複数のクッションピンに略均等に分配する
プレス機械の均圧クッション装置において、前記しわ押
え荷重を略均等に分配できる均圧領域を診断する方法で
あって、 前記しわ押え荷重付与手段によって付与されるしわ押え
荷重を変更しつつ、しわ押え状態における前記油圧シリ
ンダの発生油圧を検出する油圧検出工程と、 前記均圧クッション装置の各部の諸元値に基づいて、均
圧領域でのしわ押え荷重変化に対する発生油圧の変化割
合を基準値として算出する基準値算出工程と、 前記油圧検出工程で検出された発生油圧のしわ押え荷重
変化に対する変化割合が前記基準値と略一致するしわ押
え荷重領域を均圧領域と診断する診断工程とを有するこ
とを特徴とする均圧クッション装置の均圧診断方法。 - 【請求項3】しわ押え荷重付与手段によりしわ押え荷重
が作用させられるクッションパッドと、該クッションパ
ッドに配設されるとともに油圧室が互いに連通させられ
た複数の油圧シリンダと、該油圧シリンダ上にそれぞれ
配設されるとともに上端部でしわ押え型を支持している
複数のクッションピンとを備え、プレス上型が下降させ
られることにより、該プレス上型と前記しわ押え型との
間でワークを挟圧しつつ該プレス上型とプレス下型との
間でプレス加工が行われる際に、前記しわ押え荷重付与
手段によって付与されるしわ押え荷重を前記油圧シリン
ダにより前記複数のクッションピンに略均等に分配する
プレス機械の均圧クッション装置において、前記しわ押
え荷重を略均等に分配できる均圧領域を診断する方法で
あって、 前記しわ押え荷重付与手段によって付与されるしわ押え
荷重、およびしわ押え状態における前記油圧シリンダの
発生油圧が、前記均圧クッション装置の各部の諸元値に
基づいて予め定められた均圧条件式を満足する場合に均
圧領域と診断することを特徴とする均圧クッション装置
の均圧診断方法。 - 【請求項4】しわ押え荷重付与手段によりしわ押え荷重
が作用させられるクッションパッドと、該クッションパ
ッドに配設されるとともに油圧室が互いに連通させられ
た複数の油圧シリンダと、該油圧シリンダ上にそれぞれ
配設されるとともに上端部でしわ押え型を支持している
複数のクッションピンとを備え、プレス上型が下降させ
られることにより、該プレス上型と前記しわ押え型との
間でワークを挟圧しつつ該プレス上型とプレス下型との
間でプレス加工が行われる際に、前記しわ押え荷重付与
手段によって付与されるしわ押え荷重を前記油圧シリン
ダにより前記複数のクッションピンに略均等に分配する
プレス機械の均圧クッション装置において、前記しわ押
え荷重を略均等に分配できる均圧領域を診断する装置で
あって、 前記しわ押え荷重付与手段によって付与されるしわ押え
荷重を変更するしわ押え荷重変更手段と、 しわ押え状態における前記油圧シリンダの発生油圧を検
出する油圧検出手段と、 前記しわ押え荷重変更手段によるしわ押え荷重変化に対
する前記発生油圧の変化割合を算出する変化割合算出手
段と、 該変化割合算出手段によって算出された変化割合が略一
定であるしわ押え荷重領域を均圧領域と診断する診断手
段と、 該診断手段による診断結果に従って均圧領域を表示する
表示手段とを有することを特徴とする均圧クッション装
置の均圧診断装置。 - 【請求項5】しわ押え荷重付与手段によりしわ押え荷重
が作用させられるクッションパッドと、該クッションパ
ッドに配設されるとともに油圧室が互いに連通させられ
た複数の油圧シリンダと、該油圧シリンダ上にそれぞれ
配設されるとともに上端部でしわ押え型を支持している
複数のクッションピンとを備え、プレス上型が下降させ
られることにより、該プレス上型と前記しわ押え型との
間でワークを挟圧しつつ該プレス上型とプレス下型との
間でプレス加工が行われる際に、前記しわ押え荷重付与
手段によって付与されるしわ押え荷重を前記油圧シリン
ダにより前記複数のクッションピンに略均等に分配する
プレス機械の均圧クッション装置において、前記しわ押
え荷重を略均等に分配できる均圧領域を診断する装置で
あって、 前記しわ押え荷重付与手段によって付与されるしわ押え
荷重を変更するしわ押え荷重変更手段と、 しわ押え状態における前記油圧シリンダの発生油圧を検
出する油圧検出手段と、 予め入力された前記均圧クッション装置の各部の諸元値
に基づいて、前記均圧領域でのしわ押え荷重変化に対す
る発生油圧の変化割合を基準値として算出する基準値算
出手段と、 前記しわ押え荷重変更手段によるしわ押え荷重変化に対
する前記発生油圧の実際の変化割合を算出する変化割合
算出手段と、 該変化割合算出手段によって算出された変化割合が前記
基準値と略一致するしわ押え荷重領域を均圧領域と診断
する診断手段と、 該診断手段による診断結果に従って均圧領域を表示する
表示手段とを有することを特徴とする均圧クッション装
置の均圧診断装置。 - 【請求項6】しわ押え荷重付与手段によりしわ押え荷重
が作用させられるクッションパッドと、該クッションパ
ッドに配設されるとともに油圧室が互いに連通させられ
た複数の油圧シリンダと、該油圧シリンダ上にそれぞれ
配設されるとともに上端部でしわ押え型を支持している
複数のクッションピンとを備え、プレス上型が下降させ
られることにより、該プレス上型と前記しわ押え型との
間でワークを挟圧しつつ該プレス上型とプレス下型との
間でプレス加工が行われる際に、前記しわ押え荷重付与
手段によって付与されるしわ押え荷重を前記油圧シリン
ダにより前記複数のクッションピンに略均等に分配する
プレス機械の均圧クッション装置において、前記しわ押
え荷重を略均等に分配できる均圧領域を診断する装置で
あって、 前記しわ押え荷重付与手段によって付与されるしわ押え
荷重を検出する荷重検出手段と、 しわ押え状態における前記油圧シリンダの発生油圧を検
出する油圧検出手段と、 前記荷重検出手段によって検出されたしわ押え荷重、お
よび前記油圧検出手段によって検出された発生油圧が、
前記均圧クッション装置の各部の諸元値に基づいて予め
定められた均圧条件式を満足する場合に均圧領域と診断
する診断手段と該診断手段による診断結果に従って均圧
領域か否かを表示する表示手段とを有することを特徴と
する均圧クッション装置の均圧診断装置。
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