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JPH06312015A - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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Publication number
JPH06312015A
JPH06312015A JP5128300A JP12830093A JPH06312015A JP H06312015 A JPH06312015 A JP H06312015A JP 5128300 A JP5128300 A JP 5128300A JP 12830093 A JP12830093 A JP 12830093A JP H06312015 A JPH06312015 A JP H06312015A
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JP
Japan
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blood
space
housing
filter
filtering
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JP5128300A
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Inventor
Makoto Mitamura
真 三田村
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP12830093A priority Critical patent/JP3270193B2/ja
Publication of JPH06312015A publication Critical patent/JPH06312015A/ja
Priority to US08/663,595 priority patent/US5618425A/en
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の濾過装置1は、血液の流入口51、
流出口52および脱気口53が突出形成されたハウジン
グ2を有し、該ハウジング2内には、第一の空間21と
第二の空間22とに仕切るように濾過部材6が設置され
ている。濾過部材6は、複数のプリーツ状に折り畳まれ
た多孔質材の各プリーツ7が放射状に配置されるように
中空の円錐台形状に成形され、かつその頂部側開口が充
填材8により封止されたものである。充填材8の下面8
1は、その中心部82が第二の空間22側へ突出し、そ
の外周に位置するプリーツ横断部83は、水平に対し所
定角度傾斜している。 【効果】 プライミング量を増大することなく、気泡除
去能が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濾過装置、特に血液中
から気泡や異物を分離除去する濾過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、患者から脱血した血液を処理
し、再び患者へ返血する血液体外循環回路においては、
その返血ラインに、血液中の気泡や異物を分離除去する
濾過装置(血液フィルター)が設置される。
【0003】この濾過装置は、一般に血液フィルターま
たはバブルトラップと呼ばれ、広い濾過面積を得るため
にプリーツ状の濾材を用いたものとして、例えば、特開
平1−148265号公報、特開平1−148266号
公報等に記載されたものが知られている。
【0004】これらのうち、例えば特開平1−1482
65号公報に記載されている従来の血液フィルター
(1)は、ハウジングを有し、該ハウジング下部の血液
濾過部(3)内に、複数のプリーツ状に折り畳まれた多
孔質材の各プリーツが放射状に配置されるように円筒状
に成形された濾材(10)が収納された構成となってい
る。そして、濾材(10)の上端開口は、ポッティング材
を注入、固化して得られた不透過部(10a )により封止
され、ハウジング下端に形成された血液流出口(9)
は、濾材(10)の内側の空間に連通している。
【0005】しかしながら、この血液フィルター(1)
は、濾材(10)の上端開口を封止する不透過部(10a )
の濾材内側の面が平坦かつ水平であるため、次のような
問題が生じる。
【0006】すなわち、血液フィルター(1)のプライ
ミング時には、血液流出口(9)からプライミング液を
濾材(10)の内側の空間に充填するが、このとき、プラ
イミング液中に含まれる気泡が、特に該空間内における
プリーツの谷部の奥(プリーツの外周側)に滞留し易
く、気泡抜け性が悪い。
【0007】また、血液の処理に際しては、気泡分離部
(2)において除去しきれず、濾材(10)の外周側に到
達した気泡が、特にプリーツの谷部の奥(プリーツの内
周側)に滞留し易く、除去され難い。
【0008】なお、血液フィルターの気泡除去能は、ハ
ウジング上部の構成に工夫を施したり、濾材の軸方向の
長さを長くする等の方法により向上することはできる
が、この場合には、血液フィルター内における血液のプ
ライミング量が増大し、好ましくない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プラ
イミング時や液体処理時において、気泡除去能を向上す
ることができる濾過装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、以下
の本発明(1)により達成される。また、下記(2)〜
(5)であるのが好ましい。
【0011】(1) 処理される液体の流入口および流
出口ならびに脱気口が形成されたハウジングと、該ハウ
ジング内を前記流入口と連通する第一の空間と前記流出
口と連通する第二の空間とに仕切るように前記ハウジン
グ内に設置された濾過部材とを有する濾過装置であっ
て、前記濾過部材は、複数のプリーツ状に折り畳まれた
多孔質材の各プリーツが放射状に配置されるように筒状
に成形され、かつその頂部側開口が充填材により封止さ
れたものであり、前記充填材の前記第二の空間側の面
は、その中心部が前記第二の空間側へ突出するよう傾斜
していることを特徴とする濾過装置。
【0012】(2) 前記濾過部材は、頂部から底部へ
向けてその最外径が漸増するものである上記(1)に記
載の濾過装置。
【0013】(3) 前記濾過部材は、その頂部側開口
を充填材により封止した後、底部を拡開させて得られる
ものである上記(2)に記載の濾過装置。
【0014】(4) 前記ハウジングは、横断面形状が
ほぼ円形をなし、前記濾過部材は、前記ハウジングと同
心的に設置されている上記(1)ないし(3)のいずれ
かに記載の濾過装置。
【0015】(5) 前記流入口は、前記ハウジングの
内周面のほぼ接線方向に突出形成され、該流入口より流
入した液体が前記第一の空間内で旋回流を形成するよう
構成された上記(4)に記載の濾過装置。
【0016】
【実施例】以下、本発明の濾過装置を添付図面に示す好
適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の濾過装置を血液体外循環
回路に設置される濾過装置に適用した場合の構成例を示
す縦断面図、図2は、図1中のII−II線での断面図であ
る。
【0018】これらの図に示すように、本発明の濾過装
置1は、底体3と蓋体4とで構成されるハウジング2を
有している。底体3と蓋体4とは、後述する濾過部材6
を収納した後、例えば特開昭62−84772号公報に
記載されているようなネジ嵌合により接合され、さらに
その嵌合部は、後述する充填材9にて液密に封止され
る。
【0019】ハウジング2は、軸23を中心とする回転
体形状をなしており、すなわち、図2に示すように、そ
の横断面形状がほぼ円形をなしている。ハウジング2の
蓋体4の外周面には、処理される液体である血液の流入
口51が形成されている。この流入口51は、蓋体4の
内周面のほぼ接線方向に突出形成されている。これによ
り、流入口51よりハウジング2内に流入した血液は、
蓋体41の内周面に沿って1方向に流れる旋回流を形成
する。
【0020】ハウジング2の蓋体4の図1中上部は、上
方へ向かってその外径および内径が漸減する円錐形状ま
たは漏斗形状をなしており、その先端には、血液中より
分離除去された気泡を排出する脱気口53が突出形成さ
れいる。なお、図示されていないが、この脱気口53に
は、例えば3方活栓のような弁体が接続されて使用され
る。
【0021】ハウジング2の底体3の中央部は、図1中
下方へ向かってその外径および内径が漸減する漏斗形状
をなす血液流出部31が形成されており、この血液流出
部31の先端には、血液の流出口52が突出形成されて
いる。
【0022】なお、流出口52および前記脱気口53
は、ハウジング2の中心軸23上に形成されているのが
好ましい。
【0023】底体3の血液流出部31より外周側には、
後述する濾過部材6を固定する濾過部材固定部32が形
成されており、この濾過部材固定部32と血液流出部3
1との境界部には、ハウジング2の内側に突出するリン
グ状のリブ33が形成されている。このリブ33は、濾
過部材6の内側に突出したプリーツ7の先端を係止する
とともに、濾過部材固定部32に注入された充填材9が
血液流出部31側へ流れ出すのを防ぐダムの役割を果た
すものである。
【0024】ハウジング2の底体3および蓋体4の構成
材料としては、例えば、ポリカーボネート、アクリル樹
脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル
−スチレン共重合体、アクリル−ブタジエン−スチレン
共重合体等を挙げることができ、内部の視認性を確保す
るために、透明または半透明であるのが好ましい。
【0025】ハウジング2内には、血液中に混入する気
泡や異物を濾別するための濾過部材6が収納設置されて
いる。この濾過部材6により、ハウジング2内は、濾過
部材6の外側に形成される第一の空間21と濾過部材6
の内側に形成される第二の空間22とに仕切られる。前
記流入口51および脱気口53は、第一の空間21に連
通し、前記流出口52は、第二の空間22に連通する。
【0026】以下、この濾過部材6の構成について詳述
する。濾過部材6は、複数のプリーツ状に折り畳まれた
多孔質材の各プリーツ(ひだ)7が放射状に配置される
ように筒状に成形され、かつその頂部側開口が充填材8
により封止されたものである。
【0027】本実施例の場合、濾過部材6は、頂部から
底部へ向けてその最外径が漸増する構成、すなわち、中
空の円錐台形状をなしている。濾過部材6をこのような
形状としたことにより、ハウジング2の容積、すなわち
プライミング量を増大することなく、第一の空間21へ
の血液の流入および第一の空間21における旋回流の形
成が円滑、良好に行われる。その結果、気泡の分離除去
効率が高まり、また、圧力損失の減少や、溶血の抑制も
図れる。
【0028】濾過部材6の各プリーツ7を構成する多孔
質材としては、例えば、メッシュ、ネット、発泡体、織
布、不織布またはこれらの適宜組み合わせたもの等、い
かなるものでもよく、例えば、ポリプロピレンまたはポ
リエステル製のスクリーンメッシュの両面をポリプロピ
レンまたはポリエステル製のネットで挟んだものが挙げ
られる。また、このようなメッシュやネットに代表され
る多孔質材の最小の孔径(目開き)は、20〜200μ
m 程度、特に20〜60μm 程度のものが好適に使用さ
れる。
【0029】本発明では、濾過部材6の頂部側開口を封
止する充填材8の形状に特徴を有する。すなわち、図1
に示すように、充填材8の第二の空間22側の面(以
下、「下面81」という)は、その中心部82が第二の
空間22側へ突出し、該中心部82から充填材8の外周
に至る部分、特に各プリーツ7を横断するプリーツ横断
部83が、水平(図1中横方向)に対し所定角度傾斜し
ている。
【0030】充填材8の下面81をこのような形状とし
たことにより、プライミング時における第二の空間22
内の気泡の抜け性および血液処理時における各プリーツ
7の谷部72等に侵入した気泡の除去性が向上する。
【0031】プリーツ横断部83における下面81の水
平に対する傾斜角度は、特に限定されないが、上記効果
をより有効に発揮するためには、平均5°以上、特に1
0〜60°程度とするのが好ましい。
【0032】充填材8の構成材料としては、例えば、ポ
リウレタン、シリコーン、エポキシ樹脂、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等
のポリオレフィン、各種ゴム材料のような高分子材料が
挙げられ、その中でも特に、ポリウレタン、シリコー
ン、エポキシ樹脂が好ましい。
【0033】濾過部材6の寸法等の条件は特に限定され
ないが、好適な範囲の一例として、下記表1に示すよう
なものが挙げられる。
【0034】
【表1】
【0035】このような濾過部材6は、例えば、次のよ
うな方法により製造することができる。
【0036】まず、プリーツ状に折り畳まれた多孔質材
を、その各プリーツが放射状に配置されるように円筒状
に成形し、次いでその頂部側に充填材8を注入する。こ
のとき、充填材の下面81は、水平であってもよい。
【0037】充填材8が完全に硬化する前に、例えば型
材を挿入して濾過部材6の底部側を拡開させる。これに
より、濾過部材6は円錐台形状となるとともに、充填材
8の下面81が前述した形状となる。この状態で充填材
8を硬化させ、型材を取り外して図示のごとき濾過部材
6が完成する。
【0038】このような製造方法によれば、濾過部材6
の円錐台形状および充填材8の下面81の形状を容易に
得ることができ、量産した場合の再現性にも優れる。
【0039】濾過部材6のハウジング2への固定は、底
体3の濾過部材固定部32に充填材9を注入し、次いで
濾過部材6の底部を濾過部材固定部32へ位置させて充
填材9中に浸漬し、濾過部材6の内側に突出したプリー
ツの先端をリブ33に係止した状態で、前記充填材9を
硬化させることにより行う。この場合、濾過部材6の中
心軸をハウジング2の軸23と一致または接近させて固
定するのが好ましい。なお、充填材9としては、前記充
填材8と同様のものを用いることができる。
【0040】本発明の濾過装置1は、図3に示すような
血液体外循環回路10中に設置される。この血液体外循
環回路10は、貯血槽11と、ローラポンプ12と、熱
交換器13と、人工肺14と、濾過装置1と、患者20
の静脈と貯血槽11とを接続するチューブ15と、貯血
槽11とローラポンプ12とを接続するチューブ16
と、ローラポンプ12と熱交換器13とを接続するチュ
ーブ17と、人工肺14の血液流出口と濾過装置1の流
入口51とを接続するチューブ18と、濾過装置1の流
出口52と患者20の動脈とを接続するチューブ19と
で構成されている。
【0041】プライミング操作および血液体外循環によ
る血液処理を行う際には、濾過装置1は、その軸23が
鉛直方向となるような姿勢に固定される。
【0042】次に、濾過装置1の作用について説明す
る。
【0043】[プライミング操作時]例えば生理食塩水
のようなプライミング液を、チューブ19を介して流出
口52からケーシング2内へ注入する。このプライミン
グ液中には、微小な気泡が混入していることがあるが、
この気泡は、第二の空間22内において浮上し、まず充
填材8の下面81に到達する。このとき、下面81は、
前述したように、その中心部82が下方へ突出し、外周
に向けて上方へ傾斜しているため、気泡はこの傾斜面に
沿って浮上してプリーツ7の山部内側71に到達し、さ
らに、第二の空間22と第一の空間21との圧力差によ
り、濾過部材6の細孔を透過して第一の空間21へ流入
する。第一の空間21へ流入した気泡は、さらに蓋体4
の上方へ浮上し、脱気口53よりケーシング2外へ排出
される。
【0044】このように、充填材8の下面81付近に気
泡が残存しないため、プライミング時の気泡抜け性が大
幅に向上する。しかも、このような優れた気泡抜け性を
得るのに、ハウジング2を従来のものより大容量とした
り形状変更をしたりする必要がなく、プライミング量の
増大を伴わない。
【0045】[血液処理時]患者20の静脈から脱血さ
れた血液は、チューブ15を介して一旦貯血槽11に貯
留され、さらに、貯血槽11の血液は、ローラポンプ1
2の作動により、チューブ16および17を介して熱交
換器13へ送られて冷却または加温され、次いで人工肺
14にて酸素加、脱炭酸ガスがなされた後、チューブ1
8を介して濾過装置1の流入口51へ供給される。
【0046】流入口51からケーシング2内の第一の空
間21へ導入された血液は、第一の空間21において旋
回流を形成する。血液中に気泡が混入している場合、そ
の気泡は、旋回しつつ浮力により蓋体4の上方へ浮上す
るとともに、遠心力によって、質量の小さい気泡は旋回
流の中心部へ集まり、さらに、蓋体4の上部内面に沿っ
て浮上し、脱気口53よりケーシング2外へ排出され
る。
【0047】このとき、プリーツ7の谷部(隣接するプ
リーツ7の間隙)72に、分離しきれなかった気泡が侵
入することがある。谷部72の奥部では、気泡が浮上し
て充填材8のプリーツ横断部83における下面81に付
着するが、前述したように下面81は傾斜しているた
め、この傾斜面に沿って気泡が浮上し、谷部72内から
脱出するので、谷部72内に気泡が残存することが防止
される。
【0048】このようにして気泡が分離除去された血液
は、濾過部材6の無数の細孔を透過して第二の空間22
へ流入する。この際、血液中に混入する異物は、濾過部
材6の細孔を通過できず、濾別される。
【0049】なお、このとき、微小な気泡が濾過部材6
の細孔を透過して第二の空間22へ流入することがある
が、この気泡は、第二の空間22内において浮上し、前
記プライミング時と同様、充填材8の下面81に到達
し、傾斜する下面81に沿って浮上してプリーツ7の山
部内側71に移動し、さらにその一部は、濾過部材6の
細孔を透過して第一の空間21へ戻され、浮上して排出
される。
【0050】第二の空間22へ流入した濾過済の血液
は、血液流出部31を経て、流出口52よりケーシング
2外へ流出し、チューブ19を介して患者20の動脈へ
返血される。
【0051】以上のように、プリーツ7の谷部72や山
部内側71内に侵入した気泡が有効に排出されるので、
血液中からの気泡除去効率が大幅に向上する。しかも、
このような優れた気泡除去能を得るのに、ハウジング2
を従来のものより大容量としたり形状変更をしたりする
必要がなく、プライミング量の増大を伴わない。
【0052】なお、本発明の濾過装置は、図1および2
に示すような血液を濾過し除泡する濾過装置に適用する
場合に限らず、その用途も、医療用の他、例えば工業用
であってもよい。
【0053】また、本発明において、処理する液体は、
前記血液に限らず、血漿のようなその他の体液や、体液
以外の液体等いかなるものでもよい。
【0054】次に、本発明の濾過装置を、具体的実施例
を挙げてさらに詳細に説明する。
【0055】(実施例1)図1および図2に示す構成の
濾過装置を製造した。濾過部材は、前述した製造方法に
より製造した。この濾過装置の各部の条件は、次のとお
りである。
【0056】ハウジング材料:ポリカーボネート 流入口の内径:6.0mm 流出口の内径:6.0mm 脱気口の内径:4.3mm 多孔質材の構成:ポリエステル製スクリーンメッシュ
(孔径32μm )の両面をポリプロピレン製ネット(孔
径500μm )で挟んだもの 多孔質材の厚さ:1.0mm 濾過部材の底部外径:60mm 濾過部材の頂部外径:34mm 濾過部材の底部内径:44mm 濾過部材の頂部内径:18mm 濾過部材の高さ:22mm プリーツの数:30個 濾過部材有効面積:200 cm2 充填材の組成:ポリウレタン 充填材下面(プリーツ横断部)の平均傾斜角度:水平に
対し15° プライミング量:40ml
【0057】(比較例1)濾過部材の構成を次のように
した以外は、実施例1と同様の濾過装置を製造した。
【0058】多孔質材の構成:実施例1と同じ 多孔質材の厚さ:実施例1と同じ 濾過部材の底部外径:47mm 濾過部材の頂部外径:47mm 濾過部材の底部内径:31mm 濾過部材の頂部内径:31mm 濾過部材の高さ:実施例1と同じ プリーツの数:実施例1と同じ 濾過部材有効面積:実施例1と同じ 充填材の組成:実施例1と同じ 充填材下面:水平 プライミング量:41ml(実施例1とほぼ同じ)
【0059】(比較例2)濾過部材の構成を次のように
し、濾過部材の大型化に伴ってケーシング容量を増大し
た以外は、実施例1と同様の濾過装置を製造した。
【0060】多孔質材の構成:実施例1と同じ 多孔質材の厚さ:実施例1と同じ 濾過部材の底部外径:60mm 濾過部材の頂部外径:60mm 濾過部材の底部内径:44mm 濾過部材の頂部内径:44mm 濾過部材の高さ:42mm プリーツの数:実施例1と同じ 濾過部材有効面積:400 cm2(実施例1の2.0倍) 充填材の組成:実施例1と同じ 充填材下面:水平 プライミング量:110ml(実施例1の2.75倍)
【0061】上記実施例1、比較例1および2の各濾過
装置を用い、以下のようなプライミングに関する実験を
行った。
【0062】[実験1]実施例1、比較例1および2の
各濾過装置の流出口より、微小な気泡を含むプライミン
グ液を注入し、ハウジング内をプライミング液(生理食
塩水)で満たした。この状態で、濾過部材への気泡の付
着状況を目視により観察し、気泡抜け性を評価した。
【0063】実施例1の濾過装置では、濾過部材の頂部
付近に極少量の気泡が付着していたが、軽い振動を与え
ることで容易に除去できた。
【0064】比較例1および2の濾過装置では、いずれ
も、濾過部材の頂部付近、特に各プリーツの山部内側
(濾過部材の内側)に気泡の付着が多く見られた。
【0065】以上より、実施例1の濾過装置は、比較例
1および2の濾過装置に比べ、プライミング時における
気泡抜け性が優れていることが確認された。
【0066】次に、上記実施例1、比較例1および2の
各濾過装置を用い、以下のような血液の処理に関する実
験を行った。
【0067】[実験2]実施例1、比較例1および2の
各濾過装置(プライミング済)へ、流入口より、37℃
の牛血(Ht=34.2% )を流量2500ml/minで供給しつ
つ、この血液の供給ラインにシリンジを用いて10mlの
空気を注入(エアーショット)し、その直後から1分
間、気泡検出装置にて、各濾過装置の流出口より流出す
る血液中に存在する気泡の最大直径を測定した。その結
果を下記表2に示す。
【0068】
【表2】
【0069】表2に示すように、実施例1の濾過装置
は、流出口より流出する気泡の最大径が小さく、従っ
て、気泡除去能が優れていることが確認された。
【0070】これに対し、比較例2の濾過装置は、実施
例1の濾過装置に比べ、気泡除去能がやや劣る程度であ
るが、プライミング量の増大が著しい。また、比較例1
の濾過装置は、実施例1の濾過装置に比べ、プライミン
グ量は同程度であるが、気泡除去能が劣っている。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の濾過装置に
よれば、プライミング量を増大することなく、例えばプ
ライミング時や液体処理時において、気泡除去能の向上
が図れる。
【0072】また、濾過部材を頂部から底部へ向けてそ
の最外径が漸増する構成とした場合には、特にプライミ
ング量の低減に有利であり、第一の空間での流れの状態
を良好に保つことができるので、気泡の分離除去能がさ
らに高まり、また、圧力損失の減少や、溶血の抑制も図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濾過装置の構成例を示す縦断面図であ
る。
【図2】図1に示す濾過装置のII−II線での断面図であ
る。
【図3】本発明の濾過装置を含む血液体外循環回路を模
式的に示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 濾過装置 2 ハウジング 21 第一の空間 22 第二の空間 23 軸 3 底体 4 蓋体 51 流入口 52 流出口 53 脱気口 6 濾過部材 7 プリーツ 71 山部内側 72 谷部 8 充填材 81 下面 82 中心部 83 プリーツ横断部 9 充填材 10 血液体外循環回路 11 貯血槽 12 ローラポンプ 13 熱交換器 14 人工肺 15、16、17、18、19 チューブ 20 患者

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理される液体の流入口および流出口な
    らびに脱気口が形成されたハウジングと、該ハウジング
    内を前記流入口と連通する第一の空間と前記流出口と連
    通する第二の空間とに仕切るように前記ハウジング内に
    設置された濾過部材とを有する濾過装置であって、 前記濾過部材は、複数のプリーツ状に折り畳まれた多孔
    質材の各プリーツが放射状に配置されるように筒状に成
    形され、かつその頂部側開口が充填材により封止された
    ものであり、 前記充填材の前記第二の空間側の面は、その中心部が前
    記第二の空間側へ突出するよう傾斜していることを特徴
    とする濾過装置。
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