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JPH0630994B2 - 複合筆記具 - Google Patents

複合筆記具

Info

Publication number
JPH0630994B2
JPH0630994B2 JP61287662A JP28766286A JPH0630994B2 JP H0630994 B2 JPH0630994 B2 JP H0630994B2 JP 61287662 A JP61287662 A JP 61287662A JP 28766286 A JP28766286 A JP 28766286A JP H0630994 B2 JPH0630994 B2 JP H0630994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer cylinder
refill
mechanical pencil
shaft
rear outer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61287662A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63141794A (ja
Inventor
秀平 陰山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kotobuki and Co Ltd
Original Assignee
Kotobuki and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kotobuki and Co Ltd filed Critical Kotobuki and Co Ltd
Priority to JP61287662A priority Critical patent/JPH0630994B2/ja
Priority to KR1019870001254A priority patent/KR890002210B1/ko
Publication of JPS63141794A publication Critical patent/JPS63141794A/ja
Publication of JPH0630994B2 publication Critical patent/JPH0630994B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K27/00Multiple-point writing implements, e.g. multicolour; Combinations of writing implements

Landscapes

  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、例えば芯径の異なる2種のシャープペン
軸、または、シャープペン軸とボールペン軸との組合せ
などから成る第1と第2レフィールを備え、特に、これ
らの第1と第2のレフィールを交互に突出・退没させる
スライダーを備えた複合筆記具の改良に関するものであ
る。
【従来の技術】
従来のこの種の複合筆記具は、前部外筒の後端に連結さ
れてシャープペン軸とボールペン軸を軸方向へ摺動可能
に取付けた鞘と、該鞘を介して上記前部外筒の後端に回
動自在に連結された後部外筒と、上記鞘に回動自在に嵌
合されて上記後部外筒内で軸廻り方向が係合されたカム
筒との組合せからなり、上記後部外筒を回動することに
より、この後部外筒と一体に回動するカム筒でシャープ
ペン軸とボールペン軸を前部外筒の先端から交互に突出
・退没させるようになっている。
【発明が解決しようとする問題点】
このような従来の複合筆記具では、該筆記具先端側(前
部外筒)がどうしても太くなり、デザイン的に好ましく
なく、且つ、筆記時の使り勝手が悪く、また、シャープ
ペン軸およびボールペン軸とは別体の受片を介してカム
筒に固定されていたので、シャープペンの芯に過大筆圧
が作用した場合、該芯に筆圧が直接作用し、芯の折損の
みならず、レフィールが受片に当接し押圧され、チャッ
ク開放による芯すべりが生ずるという問題点があった。 この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、筆記具先端側を最小限の太さにできるもので
ありながら、第1および第2のレフィールを円滑かつ容
易に突出・退没させることができると共に、シャープペ
ンの芯に過大筆圧が作用した場合、シャープペン軸(レ
フィール)全体が筆記具内方へ退没し、芯の折損と共に
すべりを防止できる使い勝手の良い複合筆記具を提供す
ることを目的とする。
【問題点を解決するための手段】
この発明に係る複合筆記具は、前部外筒の後端に回動自
在で着脱可能に且つノック可能に連結された後部外筒の
回動により、上記前部外筒内に軸方向へ摺動可能に挿入
された第1レフィールであるシャープペン軸と第2レフ
ィールとを交互に突出・退没させる複合筆記具におい
て、上記後部外筒の後端に連結され、上記シャープペン
軸および第2レフィールを軸方向に害ガイドする鞘と、
上記シャープペン軸および第2レフィールの後端にそれ
ぞれ連結された第1および第2のスライダーと、これら
のスライダーにそれぞれ対称に形成されたカム面と、上
記第1および第2のスライダーをそれぞれ後退方向に付
勢する弾性体と、上記シャープペン軸系統の上記第1ス
ライダーに設けられ、上記シャープペン軸の後端部が摺
動自在に差し込まれた退没空間部と、この退没空間部に
挿入または一体形成されて上記シャープペン軸を後退方
向に付勢する過大筆圧緩衝用の弾性体と、上記後部外筒
の内周面に突設され、上記カム面に圧接係合するレフィ
ール突出用のカム係合突起とを備え、上記カム面はそれ
ぞれの前端部相互がテーパ状に短絡状態で且つ後端側軸
方向に沿って軸径外方へ漸次対称的に湾曲傾斜した形状
に形成され、上記後部外筒の一方向回動時に、上記カム
係合突起が上記カム面の何れか一方のみを押圧滑動し
て、該押圧系統のレフィールを、非押圧系統のレフィー
ルが退没収納位置に保持された状態下で、筆記可能位置
まで突出させ、この状態から上記後部外筒を元の位置ま
で他方向回動させた時、上記筆記可能位置のレフィール
を元の退没収納位置まで退没させ、この状態から上記後
部外筒を他方向回動させた時、上記カム係合突起が、上
記後部外筒の一方向回動時とは別の上記カム面のみを押
圧滑動して、該押圧系統のレフィールを、非押圧系統の
レフィールが退没収納位置に保持された状態下で、筆記
可能位置まで突出させ、この状態から上記後部外筒を元
の位置まで一方向回動させた時、上記筆記可能位置のレ
フィールを元の退没収納位置まで退没させる構成にした
ものである。
【作 用】
この発明の複合筆記具は、後部外筒を一方向に回動する
と、該後部外筒に一体のカム係合突起で第1スライダー
のカム面が押圧されて該スライダーが前進することによ
り、第1レフィールであるシャープペン軸が前部外筒か
ら突出した筆記可能状態となり、この状態で筆記が行わ
れ、該筆記時に過大筆圧が生じると、該筆圧に応じて上
記シャープペン軸が過大筆圧緩衝用の弾性体に抗して後
退することにより、その弾性体で上記過大筆圧が吸収さ
れる。このような筆記可能状態から上記後部外筒を中間
位置まで他方向回動させると、上記第1のスライダーを
後方に付勢している弾性体によって、上記シャープペン
軸が上記前部外筒内の収納位置に退没する。この状態か
ら、上記後部外筒を他方向に回動すると、今度は上記カ
ム係合突起が第2スライダーのカム面を押圧滑動して該
第2スライダーを前進させることにより、この系統の第
2レフィールが前進して前記前部外筒から突出した筆記
可能状態となる。
【実施例】
以下、この発明の一実施例を図について説明する。 第1図において、1は複合筆記具の前部外筒であり、こ
の前部外筒1の後端部には鞘2を介して後部外筒3が正
逆回動可能に且つ挿脱可能に連結されている。尚、この
後部外筒3はノック操作できるように軸方向への摺動も
可能である。 上記鞘2は前部外筒1の後端部に着脱可能に連結されて
いる。 その連結手段として、上記鞘2の先端に一体形成された
外ネジ筒部20が前部外筒1後端の内ネジ外筒10に螺
合され、かつ、上記外ネジ外筒20の後端に一体連設さ
れた大径段差状の前方円形段部21の前端が上記前部外
筒1の後端に当接されている。 ここで、上記前方円形段部21は、前部外筒1の外径と
略同じ外径に形成されている。 即ち、上記鞘2は、第4図〜第8図示のように、上記外
ネジ筒部20と前方円形段部21のほかに、この前方円
形段部21の後端同軸上に一体連結された小径段差状の
円筒部22を有している。 この円筒部22は、上記外ネジ筒部20と略同じ外径に
形成されている。 また、上記円筒部22の後端同軸上には平板状の鞘軸部
23が、かつ、この鞘軸部23の後端には大径段差状の
後方円形段部24が、また、この後方円形段部24の後
端には小径段差状の係合軸部25がそれぞれ同軸上に一
体連結されている。 この係合軸部25は2つ割円筒状に形成され、後端に係
止爪25aを有している。 上記前方円形段部21には、第6図,第7図示のよう
に、その軸心対称位置で外ネジ筒部20および円筒部2
2内に通じる2つの摺動孔26,27が設けられてい
る。 また、上記鞘2の前方円形段部21の外周面には、後部
外筒3の回動範囲を規制する固定側の回り止め突起28
が一体突設されている。 この回り止め突起28は、上記後部外筒3の先端側内周
面に形成された大径段差孔部30内に収納されている。 上記後部外筒3の前方内周面には、第9図,第10図示
のように、上記大径段差孔部30の後端に接続して平行
し、上記後部外筒3のノック動作を許容する一対の軸方
向摺動溝31,32が設けられている。 また、これらの軸方向摺動溝31,32相互間の仕切壁
は、その先端部が上記大径段差孔部30の後端段部30
aより前方に延出する可動側の回り止め突起33として
形成されている。 この可動側の回り止め突起33は、後部外筒3の一方向
回動により、鞘2の上記固定側の回り止め突起28(第
1図,第5図,第6図,第7図参照)の一側面に当接し
て上記後部外筒3の一方向回動を規制し、かつ、該後部
外筒3の他方向回動により上記回り止め突起28の他側面
に当接して上記後部外筒3の他方向回動を規制する。 このような後部外筒3の回動規制状態では、上記可動側
の回り止め突起33が上記固定側の回り止め突起28に
当接して、該回り止め突起28の後端が軸方向摺動溝3
1,32のいずれか一方の前端開放部に対向する。 これにより、上記回り止め突起28が上記軸方向摺動溝
31,32のいずれか一方に進入可能となる。このた
め、その状態で後部外筒3がノック操作されて前進する
と、上記軸方向摺動溝31,32のいずれか一方が上記
回り止め突起28に嵌り込んで上記後部外筒3のノック
動作を許容する。 従って、上記軸方向摺動溝31,32の軸方向の長さ、
即ち、上記大径段差孔30の後端段部30aと上記軸方
向摺動溝31,32の後端面との間の距離(a)はシャー
プペン軸4の芯送出用のノック代となっており、この距
離(a)だけ上記後部外筒33が前進移動可能となってノ
ックできるようになっている。 尚、第1と第2のレフィールが上記のようにシャープペ
ン軸4とボールペン軸5との組合せである場合、上記軸
方向摺動溝31,32は、その一つのみがシャープペン
軸4のノック用として設けられたものでもよい。 また、上記後部外筒3の回動により、上記可動側の回り
止め突起33が上記固定側の回り止め突起28から軸廻
り方向に離間すると、シャープペン軸4およびボールペ
ン軸5が退没収納状態となる。 この状態では、上記大径段差孔部30の後端段部30a
が上記回り止め突起28の後端に当接係合することによ
り、上記後部外筒3は前進できなくなる。 このため、上記回り止め突起28は上記後部外筒3の軸
方向のガタを防止する。 この後部外筒3の内周面における中途部より後方側に
は、後述するスライダー6,7のカム面61,71を係合
させるためのカム係合突起34(第1図,第3図,第9
図,第10図参照)が一体突設されている。 このカム係合突起34は、第9図(A)および第10図
示のように、後部外筒3の内周面における上記回り止め
突起33の軸線対称位置後方に設けられている。 尚、上記カム係合突起34は、上記スライダー6,7の
カム面61,71のそれぞれに円滑に移動係合し得る先
端形状、例えば、第11図(A)に示す尖鋭テーパ状ま
たは同図(B)に示す円形状など、適当な形状に形成さ
れている。 更に、上記後部外筒3の後側内部には、小径段差状の軸
挿通孔35が設けられ、この軸挿通孔35の後端には内
ネジ孔部36が接続されている。 一方、上記鞘の摺動孔26,27には、シャープペン軸
(第1のレフィール)4とボールペン軸(第2のレフィ
ール)5が軸方向へ摺動可能に挿入されている。 上記シャープペン軸4は、第12図示のように、上記一
方の摺動孔26に挿入された芯パイプ40の先端にリー
ドガイド41が着脱可能に連結されているので、上記鞘
2を前部外筒1から取り出した後、芯パイプ40をリー
ドガイド41から抜き取ることにより、上記芯パイプ4
0への芯補充を行うことができる。 かかるシャープペン軸4において、リードガイド41の
先端側には芯送出機構42が配置されている。尚、この
芯送出機構42は、リードチャック43とチャック締付
リング44および第1の弾性体45を有する構成となっ
ている。 他方、シャープペン軸4の後端側には、第12図,第1
3図示のように、過大筆圧緩衝機構400が設けられ、シ
ャープペン芯に過大筆圧が作用した場合、シャープペン
軸4全体が前部外筒1内に退没し、芯の折損、芯すべり
等を防止できるように形成されている。 上記過大筆圧緩衝機構400は、シャープペン軸4の後
端に嵌合され、その一部をスライダ6の側面から開口連
設した退没空間部62に移動可能に収納された受片41
0と、この受片410と上記退没空間部62の壁部62
aとの間に配置され、受片410、シャープペン軸4を
後退可能に前方へ付勢する過大筆圧緩衝用の弾性体41
2とから成っている。 ここで、弾性体412は、クッションスプリングに限定
することなく、所定の弾発力を有するものであれば、ス
ポンジ,ゴム,プラスチック等であってもよい。 また、上記実施例では、弾性体412としてスライダー
6とは別体のものを退没空間部を挿入したものを示した
が、スライダー6と一体形成してもよい。この場合に
は、スライダー6全体がポリアセタール,ポリプロピレ
ン等の合成樹脂で形成され、そして、上記退没空間部6
2が一体形成された弾性体412は、受片410を前方
に付勢する枝状,帯状,折曲帯状,スリット状など、弾
性力が生じるものであれば、如何なる構造であってもよ
い。 ここで、弾性体412の弾性係数は弾性体45より小さ
いものになっている。 一方、ボールペン軸5は、第12図,第14図示のよう
に上記他方の摺動孔27に摺動自在に挿入されたペン取
付軸50の前端にペンホルダ51を介して着脱可能に連
結されている。 ここで、ボールペン軸5の場合には、過大筆圧作用によ
る芯の折損等を考慮する必要がなく、ボールペン軸5を
退没させる必要がないので、第14図示のように、スライ
ダー7の退没空間部72に上記ペンホルダ51の後端大
径部51C(第12図,第14図参照)を移動不可能に
収納している。 このように、ペンホルダ51をスライダー7に直接挿入
しているので、部品点数の減少を可能とし、コストダウ
ンが図れる。 このペンホルダ51は、シャープペン軸4の芯パイプ4
0が嵌合連結可能な小径嵌合筒部51Aと、この先端に
連通してボールペン軸5の後端側が着脱可能に連結され
た大径段差状の大径嵌合筒部51Bとから成っている。 従って、この大径嵌合筒部51Bからボールペン軸5を
抜き取って、上記シャープペン軸4とは芯径または種類
の異なる別のシャープペン軸を上記小径嵌合筒部51A
に嵌合連結することにより、レフィールの互換性が得ら
れる。 上記スライダー6,7は、第2図,第3図および第15
図示のように、2つ割円形部材から成って断面円形状に
組合せ合体されるもので、それらの合体面には軸方向摺
動溝60,70が設けられている。 これらの軸方向摺動溝60,70は鞘軸部23に上下か
ら嵌込まれて該鞘軸部23を抱え込んでいることによ
り、その鞘軸部23をガイドとして上記スライダー6,
7が上記シャープペン軸4およびボールペン軸5のそれ
ぞれと一体に軸方向へ個々に摺動できるようになってい
る。 そして、上記シャープペン軸4とボールペン軸5は、鞘
2の円形段部21の後端とスライダ6,7の各前端との
間に介在された弾性体46と52によって常時後退方向
に付勢されている。 これにより、上記各スライダー6,7は、それぞれの後
端が鞘軸部23の後方円形段部24前端に当接して、そ
れ以上の後退移動が規制されている。 また、上記各スライダー6,7の側面には退没空間部6
2,72の開口部が形成され、この開口部から上記受片
410およびペンホルダ51の後端大径部51Cが挿入
できるように形成されている。 このようにして、鞘2とシャープペン軸4およびボール
ペン軸5ならびにスライダ6,7等がそれぞれユニット
化された状態で、鞘2の外ネジ筒部20を前部外筒1の
内ネジ筒部10に螺合連結した後、後部外筒3の先端側
を前部外筒1の後端側に回動自在に嵌め込む。 その嵌め込み時において、後部外筒3の軸挿通孔35が
鞘2の係合軸部25に係止爪25aの先端側から圧入さ
れることにより、該係止爪25aが上記軸挿通孔35を
通過して該軸挿通孔35の後端面に係止される。 この状態で、上記後部外筒3後端側の内ネジ孔部36に
天ビス8が螺合されて該天ビス8の突入軸部8aが上記
係合軸部25内に挿入されることにより、上記軸挿通孔
35に対する係止爪25aの圧接係合を一層確実堅固な
ものとしている。 また、上記天ビス8はクリップ9の基部を後部外筒3の
後端に共締めしている。 このようにして、筆記具全体が組立てられ、該組立状態
において、スライダー6,7はそれぞれの系統の弾性体
46,52によって後退方向に付勢され、上記各スライ
ダー6,7のそれぞれの外周面に形成されたカム面6
1,71相互の前端対向面部が後部外筒3と一体のカム
係合突起34に圧接係合している。 即ち、上記カム面61,71は、第13図,第14図示
のように、スライダー6,7の相互が後退位置で円柱状
に合体した状態において、それぞれの前端部相互がテー
パ状に短絡状態となり、かつ、後端側軸方向に沿って軸
径外方へ漸次対称的に湾曲傾斜している。 また、上記各カム面61,71の後端部には、第1図,
第13図,第14図示のように、後端係止部61a,7
1aが設けられている。 これらの後端係止部61a,71aは、上記カム係合突
起34の先端形状にマッチした凹欠形状に形成されてい
る。 ここで、上記カム面61,71の先端面相互が上記カム
係合突起34に係合している第1図,第12図,第13
図,第14図示の状態では、スライダー6,7のそれぞ
れが後退してシャープペン軸4とボールペン軸5が共に
前部外筒1内の退没収納位置に保持され、かつ、後部外
筒3の回動により、上記カム係合突起34が上記カム面
61,71の後端係止部61a,71aのいずれか一方
に係合した状態では、その係合側のスライダ6または7
が前進した状態となって、その系統のシャープペン軸4
またはボールペン軸5が前部外筒1から突出した筆記状
態に保持される。 このように、後部外筒3の回動によって、シャープペン
軸4とボールペン軸5が交互に前進・後退し、かつ、そ
れらが同時に収納されるようになっている。 尚、上記スライダー6,7は上記後部外筒3の回動規制
機能を有するため、上記後部外筒3と一体の可動側の回
り止め突起33は省略することができる。 即ち、後部外筒3は、その軸挿通孔35に鞘軸部23の
係合軸部25の係止爪25aが係合して定位置で回動自
在になっており、その後部外筒3の回動でカム係合突起
34がカム面61,71のいずれかを先端から後端係止
部61a,71aのいずれかに向って滑動すると、スラ
イダー6,7のいずれか一方が前進し、これらのスライ
ダー6、7相互が軸方向に位置ずれして後退位置にある
他方のスライダー6または7の側端面が露出し、該側端
面に上記カム係合突起34が係合することにより、後部
外筒3の回動規制機能を発揮する。 これによって、上記後部外筒3は略180度だけ回動さ
せ得るようになっている。 次に上記実施例の動作を説明する。 シャープペン軸4およびボールペン軸5が前部外筒1内
に退没収納された第1図,第12図の状態において、後
部外筒3を一方向に回動すると、これと一体のカム係合
突起34が、例えば、シャープペン軸4側のスライダー
6のカム面61を、その先端から後端係止部61a側に
向って押圧滑動することにより、上記スライダー6が弾
性体46に抗して前進する。 これにより、他方の上記スライダー7は退没位置に保持
された状態下で、一方のスライダー6のみが前進して、
シャープペン軸4のみを退没収納位置から筆記可能位置
まで前部外筒1外へ突出させる。 そして、上記カム係合突起34が上記カム面61の後端
係止部61aに係合することにより、シャープペン軸4
が筆記状態に保持される。 この筆記状態において、後部外筒3をノックすると、上
記カム面61の後端係止部61aに係合している上記カ
ム係合突起34を介してスライダー6が更に前進移動す
ることにより、シャープペン軸4の芯送りが行われる。 ここで、筆記中等にシャープペン芯に過大筆圧が作用し
た場合、弾性体45より弾性係数の小さいクッション用
の弾性体412が圧縮され、シャープペン軸4全体が筆
記具内方へ退没し、これによってシャープペン芯の折
損、チャック開放による芯すべりが防止できる。 また、上記筆記状態から上記後部外筒3を逆方向に回動
させると、上記カム係合突起34と後端係止部61aと
の係合が解除され、そのカム係合突起34が上記カム面
61から離脱する方向に回動することにより、上記スラ
イダー6が弾性体46の付勢力で後退移動する。この後退
移動により、シャープペン軸4のみが(ボールペン軸5
は退没収納位置に保持されたままである。)退没収納位
置まで退没して収納され、該収納位置では、上記カム係
合突起34が上記カム面61を先端側に係合した状態に
復帰する。 この状態から上記後部外筒3を他方向に回動させると、
上記カム係合突起34が今度はボールペン軸5側のスラ
イダー7のカム面71をその系統の後端係止部71a側
に向って押圧滑動することにより、上記他方のスライダ
ー7が前進移動して該スライダー7と一体のボールペン
軸5のみが(シャープペン軸4は退没収納位置に保持さ
れたままである。)退没収納位置から筆記可能位置まで
突出し、該筆記可能位置では上記カム面71の後端係止
部71aにカム係合突起34が係合してボールペン軸5
がロック状態に保持される。 この状態で、後部外筒3を逆方向に回動させると、上記
シャープペン軸4系統の場合と同様にボールペン軸5系
統のスライダー7が後退移動してボールペン軸5のみが
(シャープペン軸4は退没収納位置に保持されたままで
ある。)退没収納位置まで退没して収納される。 尚、上記後部外筒3の一方向回動によりシャープペン軸
4が突出してボールペン軸5が退没した位置では、カム
係合突起34が固定側の回り止め突起28の一側面およ
びカム面61の後部係止部61aに係合して上記後部外
筒3の一方向回動が規制される。また、上記後部外筒3
の他方向回動によりシャープペン軸4が退没してボール
ペン軸5が突出した位置では、上記カム係合突起34が
上記固定側の回り止め突起28の他側面およびカム面6
1の後部係止部61aに係合することにより、上記後部
外筒3の他方向回動が規制される。
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、後部外筒を正逆回動
させるだけで第1および第2のレフィールを選択的に円
滑かつ容易に突出・退没させることができると共に、一
方のレフィール(シャープペン軸)の前進・後退動作に
関係なく、他方のレフィールは常に退没収納位置に保持
されたままの状態となるので、筆記具(前部外筒)の先
端部は1本のレフィールの移動スペースを確保するだけ
で足り、このため、前部外筒の先端部を最小の太さにす
ることが可能となり、筆記時の死角を最小限に抑えるこ
とができる。また、先端部内壁の接触も一本のレフィー
ルの摩擦抵抗のみが作用するだけでなので、後部外筒の
操作性も飛躍的に向上する等の効果が得られる。さら
に、弾性体によって、過大筆圧緩衝のみならず、芯すべ
りも防止できる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る複合筆記具の断面
図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は第1図
のIII−III線断面図、第4図は鞘の拡大平面図、第5図
は同側面図、第6図は第5図の左端面図、第7図は第5
図のVII−VII線断面図、第8図は第5図のVIII−VIII線
断面図、第9図(A)は後部外筒の断面図、第9図
(B)は第9図(A)のIX−IX線断面図、第10図は第
9図のX−X線断面図、第11図(A),(B)はカム
係合突起のそれぞれ異なった変形例を示す図、第12図
は複合筆記具の内部ユニット構造を一部断面して示す平
面図、第13図は第1図のシャープペン軸側の後部外筒
側拡大断面図、第14図は第1図のボールペン軸側の後
部外筒拡大断面図、第15図は第12図のY−Y線断面
図である。 図において、1は前部外筒、2は鞘、3は後部外筒、4
は第1のレフィール(シャープペン軸)、5は第2のレ
フィール、6,7はスライダー、61,71はカム面、
34はカム係合突起、412は過大筆圧緩衝用の弾性体で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前部外筒(1)の後端に回動自在で着脱可能
    に且つノック可能に連結された後部外筒(3)の回動によ
    り、上記前部外筒(1)内に軸方向へ摺動可能に挿入され
    た第1レフィールであるシャープペン軸(4)と第2レフ
    ィール(5)とを交互に突出・退没させる複合筆記具にお
    いて、上記前部外筒(1)の後端に連結され、上記シャー
    プペン軸(4)および第2レフィール(5)を軸方向にガイド
    する鞘(2)と、上記シャープペン軸(4)および第2レフィ
    ール(5)の後端にそれぞれ連結された第1および第2の
    スライダー(6),(7)と、これらのスライダー(6),(7)にそ
    れぞれ対称に形成されたカム面(61),(71)と、上記第1
    および第2のスライダー(6),(7)をそれぞれ後退方向に
    付勢する弾性体(46),(52)と上記シャープペン軸(4)系統
    の上記第1スライダー(6)に設けられ、上記シャープペ
    ン軸(4)の後端部が摺動自在に差し込まれた退没空間部
    (62)と、この退没空間部(62)に挿入または一体形成され
    て上記シャープペン軸(4)を後退可能に前方付勢する過
    大筆圧緩衝用の弾性体(412)と、上記後部外筒(3)の内周
    面に突設され、上記カム面(61)または(71)に圧接係合す
    るレフィール突出用のカム係合突起(34)とを備え、上記
    カム面(61),(71)はそれぞれの前端部相互がテーパ状に
    短絡状態で且つ後端側軸方向に沿って軸径外方へ漸次対
    称的に湾曲傾斜した形状に形成され、上記後部外筒(3)
    の一方向回動時に、上記カム係合突起(34)が上記カム面
    (61),(71)の何れか一方のみを押圧滑動して、該押圧系
    統のレフィール(4)または(5)を、非押圧系統のレフィー
    ル(5)また(4)が退没収納位置に保持された状態下で、筆
    記可能位置まで突出させ、この状態から上記後部外筒
    (3)を元の位置まで他方向回動させた時、上記筆記可能
    位置のレフィール(4)または(5)を元の退没収納位置まで
    退没させ、この状態から上記後部外筒(3)を他方向回動
    させた時、上記カム係合突起(34)が、上記後部外筒(3)
    の一方向回動時とは別の上記カム面(71)または(61)のみ
    を押圧滑動して、該押圧系統のレフィール(5)または(4)
    を、非押圧系統のレフィール(4)または(5)が退没収納位
    置に保持された状態下で、筆記可能位置まで突出させ、
    この状態から上記後部外筒(3)を元の位置まで一方向回
    動させた時、上記筆記可能位置のレフィール(5)または
    (4)を元の退没収納位置まで退没させる構成にしたこと
    を特徴とする複合筆記具。
  2. 【請求項2】上記鞘(2)は前端側に円筒部(22)を一体に
    有し、この円筒部(22)の外周面には固定側の回り止め突
    起(28)が一体突設され、上記後部外筒(3)の前方内周面
    には、該後部外筒(3)のノック前進時に上記回り止め突
    起(28)に嵌入する平行した一対の軸方向摺動溝(31),(3
    2)と、該軸方向摺動溝(31),(32)相互間の仕切壁から成
    って上記後部外筒(3)の正逆回動時に上記回り止め突起
    (28)の一側面または他側面に当接させる後部外筒(3)回
    動規制用の可動側の回り止め突起(33)とが設けられてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の複合筆
    記具。
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