JPH06307645A - 加熱調理器 - Google Patents
加熱調理器Info
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- JPH06307645A JPH06307645A JP9914693A JP9914693A JPH06307645A JP H06307645 A JPH06307645 A JP H06307645A JP 9914693 A JP9914693 A JP 9914693A JP 9914693 A JP9914693 A JP 9914693A JP H06307645 A JPH06307645 A JP H06307645A
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- ultrasonic
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- heating
- heating chamber
- hole
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Links
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- 238000001816 cooling Methods 0.000 title description 4
- 238000010411 cooking Methods 0.000 claims description 23
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- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 5
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B6/00—Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
- H05B6/64—Heating using microwaves
- H05B6/6447—Method of operation or details of the microwave heating apparatus related to the use of detectors or sensors
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01S—RADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
- G01S15/00—Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
- G01S15/88—Sonar systems specially adapted for specific applications
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
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- Radar, Positioning & Navigation (AREA)
- Remote Sensing (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Electric Ovens (AREA)
- Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 超音波センサを利用して加熱室内に収納され
た調理物の形状を検出する場合に、超音波通過用の透孔
により超音波が減衰しないようにする。 【構成】 超音波センサ18の発信器16は加熱室4の
壁面に形成された透孔15aに対向して設けられてお
り、透孔15aを通じて超音波を加熱室4内に放射す
る。透孔15aの径は、発信器16からの超音波の波長
よりも大きい10mmに設定されている。従って、超音波
が透孔15aを通過する際に回折により減衰してしまう
ことはない。また、透孔15aの10mmではマグネトロ
ン5からの高周波がリークして大きく減衰してしまうこ
とはない。
た調理物の形状を検出する場合に、超音波通過用の透孔
により超音波が減衰しないようにする。 【構成】 超音波センサ18の発信器16は加熱室4の
壁面に形成された透孔15aに対向して設けられてお
り、透孔15aを通じて超音波を加熱室4内に放射す
る。透孔15aの径は、発信器16からの超音波の波長
よりも大きい10mmに設定されている。従って、超音波
が透孔15aを通過する際に回折により減衰してしまう
ことはない。また、透孔15aの10mmではマグネトロ
ン5からの高周波がリークして大きく減衰してしまうこ
とはない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱室内に収納された
調理物の形状を測定するための超音波センサを備えた加
熱調理器に関する。
調理物の形状を測定するための超音波センサを備えた加
熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば電子レンジにおいては、加
熱室内に収納された調理物の形状を超音波センサで測定
し、その測定結果に基づいてマグネトロンの出力を制御
して加熱室に収納された調理物を自動調理するものがあ
る。
熱室内に収納された調理物の形状を超音波センサで測定
し、その測定結果に基づいてマグネトロンの出力を制御
して加熱室に収納された調理物を自動調理するものがあ
る。
【0003】この場合、超音波センサは加熱室の壁面に
取付けられており、壁面に形成された透孔を通じて超音
波を加熱室内に放射することによりターンテーブルに載
置された調理物がターゲット距離まで位置するか否かを
判定するようになっている。従って、ターンテーブルを
1回転する間における超音波センサの検出状態に基づい
て調理物の形状を判断することができる。
取付けられており、壁面に形成された透孔を通じて超音
波を加熱室内に放射することによりターンテーブルに載
置された調理物がターゲット距離まで位置するか否かを
判定するようになっている。従って、ターンテーブルを
1回転する間における超音波センサの検出状態に基づい
て調理物の形状を判断することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波は通
常の音波と同様に回折現象を生じるので、加熱室の壁面
に設けられた透孔の孔径が超音波センサからの超音波の
波長よりも小さいときは、図7に示すように超音波セン
サAから放射された超音波が回折現象を生じてしまっ
て、透孔Bを通じて加熱室内に放射された超音波の放射
強度が大きく減衰してしまう。このため、十分な検出距
離を確保することができなかったり、音源があたかも透
孔Bに位置するようになることから、検出特性が悪化し
て調理物の形状を確実に判断できないという欠点があ
る。
常の音波と同様に回折現象を生じるので、加熱室の壁面
に設けられた透孔の孔径が超音波センサからの超音波の
波長よりも小さいときは、図7に示すように超音波セン
サAから放射された超音波が回折現象を生じてしまっ
て、透孔Bを通じて加熱室内に放射された超音波の放射
強度が大きく減衰してしまう。このため、十分な検出距
離を確保することができなかったり、音源があたかも透
孔Bに位置するようになることから、検出特性が悪化し
て調理物の形状を確実に判断できないという欠点があ
る。
【0005】また、加熱室内にはマグネトロンから高周
波が放射されるので、透孔Bの大きさを過度に大きく設
定した場合には、高周波が透孔Bからリークして大きく
減衰してしまって高周波による加熱効率が悪化する。
波が放射されるので、透孔Bの大きさを過度に大きく設
定した場合には、高周波が透孔Bからリークして大きく
減衰してしまって高周波による加熱効率が悪化する。
【0006】さらに、超音波センサAは加熱室の壁面に
取付けられているので、超音波センサAによる受信波が
発信超音波の回り込み音波と干渉してしまうことがあ
る。このような場合、超音波センサの発信タイミングか
らの受信波の受信レベルが、図8に示すように設定距離
に応じた判断タイミングで低下してしまうので、調理物
が設定距離にあるか否かを確実に判定できなくなって、
加熱調理を適切に実行できないという欠点がある。
取付けられているので、超音波センサAによる受信波が
発信超音波の回り込み音波と干渉してしまうことがあ
る。このような場合、超音波センサの発信タイミングか
らの受信波の受信レベルが、図8に示すように設定距離
に応じた判断タイミングで低下してしまうので、調理物
が設定距離にあるか否かを確実に判定できなくなって、
加熱調理を適切に実行できないという欠点がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、超音波センサにより調理物の形状を確
実に検出して加熱調理を適切に実行することができる加
熱調理器を提供することにある。
で、その目的は、超音波センサにより調理物の形状を確
実に検出して加熱調理を適切に実行することができる加
熱調理器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、超音波センサ
から加熱室の壁面に設けられた透孔を通じて超音波を放
射すると共に上記加熱室に収納された調理物からの反射
超音波を受信することにより調理物の形状を測定し、そ
の測定結果に基づいて加熱手段に対する加熱条件を設定
する加熱調理器において、前記透孔の径を、前記超音波
センサからの超音波の波長よりも大きく設定したもので
ある。
から加熱室の壁面に設けられた透孔を通じて超音波を放
射すると共に上記加熱室に収納された調理物からの反射
超音波を受信することにより調理物の形状を測定し、そ
の測定結果に基づいて加熱手段に対する加熱条件を設定
する加熱調理器において、前記透孔の径を、前記超音波
センサからの超音波の波長よりも大きく設定したもので
ある。
【0009】また、加熱手段をマグネトロンに設定する
と共に超音波センサの発信周波数を40KHz 以上に設
定した上で、透孔の径を、10mm以下に設定するように
してもよい。
と共に超音波センサの発信周波数を40KHz 以上に設
定した上で、透孔の径を、10mm以下に設定するように
してもよい。
【0010】さらに、超音波センサを、防振部材若しく
は吸音部材を介在させて加熱室の壁面に取付けるように
してもよい。
は吸音部材を介在させて加熱室の壁面に取付けるように
してもよい。
【0011】
【作用】請求項1記載の加熱調理器の場合、加熱室の壁
面に設けられた超音波通過用の透孔は、超音波の波長よ
りも大きく設定されているので、超音波センサからの超
音波は回折現象により減衰することなく透孔を通じて加
熱室内に放射される。そして、加熱室内に収納された調
理物により超音波が反射されると、超音波センサは反射
超音波を受信する。従って、超音波センサの受信状態に
基づいて調理物の形状を測定し、その測定結果に基づい
て加熱手段に対する加熱条件を適切に設定することがで
きる。
面に設けられた超音波通過用の透孔は、超音波の波長よ
りも大きく設定されているので、超音波センサからの超
音波は回折現象により減衰することなく透孔を通じて加
熱室内に放射される。そして、加熱室内に収納された調
理物により超音波が反射されると、超音波センサは反射
超音波を受信する。従って、超音波センサの受信状態に
基づいて調理物の形状を測定し、その測定結果に基づい
て加熱手段に対する加熱条件を適切に設定することがで
きる。
【0012】請求項2記載の加熱調理器の場合、加熱手
段がマグネトロンの場合には、マグネトロンからの高周
波が透孔からリークして大きく減衰してしまうのは10
mm以上であることが実験により判明している。この場
合、超音波の波長が10mm以上となるのは超音波の発振
周波数が40KHz 以下であるので、超音波の波長を4
0KHz 以上に設定することにより、透孔の径を10mm
に設定して超音波センサからの超音波の減衰を防止する
と共にマグネトロンからの高周波が透孔からリークして
減衰してしまうことを防止することができる。
段がマグネトロンの場合には、マグネトロンからの高周
波が透孔からリークして大きく減衰してしまうのは10
mm以上であることが実験により判明している。この場
合、超音波の波長が10mm以上となるのは超音波の発振
周波数が40KHz 以下であるので、超音波の波長を4
0KHz 以上に設定することにより、透孔の径を10mm
に設定して超音波センサからの超音波の減衰を防止する
と共にマグネトロンからの高周波が透孔からリークして
減衰してしまうことを防止することができる。
【0013】請求項3記載の加熱調理器の場合、超音波
センサに発信超音波が回り込んだときは、回り込み音波
は防振部材若しくは吸音部材により遮断されてしまうの
で、回り込み音波の影響を受けることなく調理物からの
反射超音波を受信することができる。
センサに発信超音波が回り込んだときは、回り込み音波
は防振部材若しくは吸音部材により遮断されてしまうの
で、回り込み音波の影響を受けることなく調理物からの
反射超音波を受信することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明をオーブン機能及びグリル機能
付きの電子レンジに適用した一実施例について図1乃至
図6を参照しながら説明する。電子レンジの全体構成を
示す図1において、電子レンジ本体1は、外箱2と内箱
3とを備えたもので、内箱3の内部に加熱室4を形成し
ており、この加熱室4の前面に図示しない加熱室用扉を
備えた構成となっている。電子レンジ本体1における外
箱2及び内箱3間に形成される右側の空間部は機械室と
して構成されたもので、この機械室内には加熱手段とし
てのマグネトロン5及びこのマグネトロン5用の冷却フ
ァン(ファンモータについてのみ図3に符号6を付して
示す)が配設されている。この場合、マグネトロン5か
ら放射されるマイクロ波は図示しない導波管を介して加
熱室4内に供給される構成となっている。尚、冷却ファ
ンによる冷却風の一部は、加熱室4内に吸気口4aを介
して供給された後に排気口4b及び排気ダクト7を介し
て排出されるようになっている。また、加熱室4の上部
には、加熱手段としてのヒータ8が設けられている。
付きの電子レンジに適用した一実施例について図1乃至
図6を参照しながら説明する。電子レンジの全体構成を
示す図1において、電子レンジ本体1は、外箱2と内箱
3とを備えたもので、内箱3の内部に加熱室4を形成し
ており、この加熱室4の前面に図示しない加熱室用扉を
備えた構成となっている。電子レンジ本体1における外
箱2及び内箱3間に形成される右側の空間部は機械室と
して構成されたもので、この機械室内には加熱手段とし
てのマグネトロン5及びこのマグネトロン5用の冷却フ
ァン(ファンモータについてのみ図3に符号6を付して
示す)が配設されている。この場合、マグネトロン5か
ら放射されるマイクロ波は図示しない導波管を介して加
熱室4内に供給される構成となっている。尚、冷却ファ
ンによる冷却風の一部は、加熱室4内に吸気口4aを介
して供給された後に排気口4b及び排気ダクト7を介し
て排出されるようになっている。また、加熱室4の上部
には、加熱手段としてのヒータ8が設けられている。
【0015】加熱室4の底部には、調理物を載置するた
めの回転皿9が配置されており、この回転皿9は、重量
センサ10aを内蔵した回転皿モータ10により回転駆
動される構成となっている。尚、重量センサ10aは、
回転皿9上に載置された調理物の重量に応じた電圧レベ
ルの重量信号を発生するようになっている。
めの回転皿9が配置されており、この回転皿9は、重量
センサ10aを内蔵した回転皿モータ10により回転駆
動される構成となっている。尚、重量センサ10aは、
回転皿9上に載置された調理物の重量に応じた電圧レベ
ルの重量信号を発生するようになっている。
【0016】前記排気ダクト7内にはガスセンサ11が
配設されており、また、内箱3の側壁には、加熱室4内
の温度を検知するためのサーミスタ12が配設されてい
る。さらに、内箱3の左右に対向する側壁には、所定の
高さ位置に光透過が可能な透孔13a及び13bが互い
に対向した状態で形成されており、各透孔13a及び1
3bの後側には高さ認識センサを構成する発光ダイオー
ド14a及びホトトランジスタ14bが互いの光軸を一
致させた状態で設けられている。
配設されており、また、内箱3の側壁には、加熱室4内
の温度を検知するためのサーミスタ12が配設されてい
る。さらに、内箱3の左右に対向する側壁には、所定の
高さ位置に光透過が可能な透孔13a及び13bが互い
に対向した状態で形成されており、各透孔13a及び1
3bの後側には高さ認識センサを構成する発光ダイオー
ド14a及びホトトランジスタ14bが互いの光軸を一
致させた状態で設けられている。
【0017】内箱3の左側壁には、透孔15a及び15
bが、前記透孔13aより低い位置で尚且つ回転皿9の
中心軸線と対向した位置に互いに隣接した状態で設けら
れている。そして、透孔15aの後側には、回転皿9上
の調理物に向けて超音波を発信するための超音波発信器
16が配設されていると共に、透孔15bの後側には、
当該調理物で反射された超音波を受信するための超音波
受信器17が配設されており、これらによって超音波セ
ンサ18が構成されている。ここで、超音波発信器16
の発信周波数は40kHz に設定されていると共に、透
孔15aの径は10mm以下に設定されている。従って、
加熱室14内の温度が100℃の場合は、超音波発信器
16からの超音波の波長は以下の表1から9.80mmで
あるので、透孔15aの径は超音波センサ16からの超
音波の波長よりも大きく設定されていることになる。
bが、前記透孔13aより低い位置で尚且つ回転皿9の
中心軸線と対向した位置に互いに隣接した状態で設けら
れている。そして、透孔15aの後側には、回転皿9上
の調理物に向けて超音波を発信するための超音波発信器
16が配設されていると共に、透孔15bの後側には、
当該調理物で反射された超音波を受信するための超音波
受信器17が配設されており、これらによって超音波セ
ンサ18が構成されている。ここで、超音波発信器16
の発信周波数は40kHz に設定されていると共に、透
孔15aの径は10mm以下に設定されている。従って、
加熱室14内の温度が100℃の場合は、超音波発信器
16からの超音波の波長は以下の表1から9.80mmで
あるので、透孔15aの径は超音波センサ16からの超
音波の波長よりも大きく設定されていることになる。
【0018】
【表1】
【0019】この場合、超音波センサ18は後述するよ
うに調理開始が指示されたときに動作されるので、加熱
室14内の温度は100℃以下として見なすことができ
る。尚、上記超音波発信器16及び超音波受信器17
は、圧電セラミックを利用した周知構成のものである。
うに調理開始が指示されたときに動作されるので、加熱
室14内の温度は100℃以下として見なすことができ
る。尚、上記超音波発信器16及び超音波受信器17
は、圧電セラミックを利用した周知構成のものである。
【0020】図2は上記超音波受信器17の構造を示し
ている。この図2において、超音波受信器17はプリン
ト配線基板19に搭載されている。また、加熱室4の壁
面には円柱状の発泡クロロプレンゴムから成る防振部材
20がセンサ取付板21により固定されており、そのセ
ンサ取付板20にプリント配線基板19が取着されるこ
とにより超音波センサ17が防振部材20に当接してい
る。尚、防振部材20に代えて、フェルトのような吸音
部材を用いるようにしてもよい。
ている。この図2において、超音波受信器17はプリン
ト配線基板19に搭載されている。また、加熱室4の壁
面には円柱状の発泡クロロプレンゴムから成る防振部材
20がセンサ取付板21により固定されており、そのセ
ンサ取付板20にプリント配線基板19が取着されるこ
とにより超音波センサ17が防振部材20に当接してい
る。尚、防振部材20に代えて、フェルトのような吸音
部材を用いるようにしてもよい。
【0021】さて、図3には全体の電気的構成を概略的
に示しており、以下これについて説明する。即ち、扉ス
イッチ22は、前記図示しない加熱室用扉が閉鎖された
状態でオンされる構成のものであり、電子レンジのメイ
ン電源ラインL1及びL2は、この扉スイッチ22を介
して電源プラグ23に接続される。前記ファンモータ
6、ヒータ8及び回転皿モータ10は、上記メイン電源
ラインL1及びL2間から夫々リレースイッチ24、2
5及び26を介して通電される接続となっている。ま
た、前記マグネトロン5は、電源ラインL1及ぶL2間
からリレースイッチ27及び高周波駆動回路28を介し
て通電駆動されるようになっている。
に示しており、以下これについて説明する。即ち、扉ス
イッチ22は、前記図示しない加熱室用扉が閉鎖された
状態でオンされる構成のものであり、電子レンジのメイ
ン電源ラインL1及びL2は、この扉スイッチ22を介
して電源プラグ23に接続される。前記ファンモータ
6、ヒータ8及び回転皿モータ10は、上記メイン電源
ラインL1及びL2間から夫々リレースイッチ24、2
5及び26を介して通電される接続となっている。ま
た、前記マグネトロン5は、電源ラインL1及ぶL2間
からリレースイッチ27及び高周波駆動回路28を介し
て通電駆動されるようになっている。
【0022】この場合、上記各リレースイッチ24〜2
7の励磁コイル24a〜27aは、電源端子+Vから夫
々に対応したトランジスタ24b〜27bを介して通電
される構成となっており、これらトランジスタ24b〜
27bは、後述する制御手段29により入出力回路30
を通じてオンオフ制御される構成となっている。つま
り、制御手段29は、マグネトロン5、ファンモータ
6、ヒータ8及び回転皿モータ10の動作制御を、トラ
ンジスタ24b〜27bのオンオフ制御によって行い得
る構成となっている。
7の励磁コイル24a〜27aは、電源端子+Vから夫
々に対応したトランジスタ24b〜27bを介して通電
される構成となっており、これらトランジスタ24b〜
27bは、後述する制御手段29により入出力回路30
を通じてオンオフ制御される構成となっている。つま
り、制御手段29は、マグネトロン5、ファンモータ
6、ヒータ8及び回転皿モータ10の動作制御を、トラ
ンジスタ24b〜27bのオンオフ制御によって行い得
る構成となっている。
【0023】制御手段29には、回転皿モータ10に内
蔵された重量センサ10aからの重量信号が入出力回路
30を介して与えられるようになっていると共に、ガス
検知回路31、温度検知回路32及び高さ検知回路33
から夫々出力されるガス濃度信号、温度信号及び高さ検
知信号が入出力回路30を介して与えられるようになっ
ている。この場合、ガス検知回路31は、前記ガスセン
サ11が検出したガス濃度に応じた電圧レベルのガス濃
度信号を出力し、温度検知回路32は、前記サーミスタ
12が検知した加熱室4内の雰囲気温度に応じた電圧レ
ベルの温度信号を出力する構成となっている。
蔵された重量センサ10aからの重量信号が入出力回路
30を介して与えられるようになっていると共に、ガス
検知回路31、温度検知回路32及び高さ検知回路33
から夫々出力されるガス濃度信号、温度信号及び高さ検
知信号が入出力回路30を介して与えられるようになっ
ている。この場合、ガス検知回路31は、前記ガスセン
サ11が検出したガス濃度に応じた電圧レベルのガス濃
度信号を出力し、温度検知回路32は、前記サーミスタ
12が検知した加熱室4内の雰囲気温度に応じた電圧レ
ベルの温度信号を出力する構成となっている。
【0024】尚、上記したような重量信号、ガス濃度信
号及び温度信号は、実際にはA−Dコンバータによりデ
ジタル変換された状態で制御手段29に与えられるもの
であるが、ここでは詳細な図示を省略した。
号及び温度信号は、実際にはA−Dコンバータによりデ
ジタル変換された状態で制御手段29に与えられるもの
であるが、ここでは詳細な図示を省略した。
【0025】また、高さ検知回路33は、前記発光ダイ
オード14a及びホトトランジスタ14bを含むもの
で、制御手段29から入出力回路30を通じて与えられ
る指令信号によって発光ダイオード14aを点灯させる
と共に、ホトトランジスタ14bが上記投光を受光した
状態で検知信号を出力する構成となっている。
オード14a及びホトトランジスタ14bを含むもの
で、制御手段29から入出力回路30を通じて与えられ
る指令信号によって発光ダイオード14aを点灯させる
と共に、ホトトランジスタ14bが上記投光を受光した
状態で検知信号を出力する構成となっている。
【0026】発振回路34は、制御手段29から入出力
回路30を通じて出力される駆動指令信号(ハイレベル
信号)を受けた状態で発振動作を行うものであり、その
発振出力によって前記超音波発信器16を動作させる構
成となっている。また、前記超音波受信器17は、超音
波の受信に応じて電圧信号を発生するようになってお
り、その電圧信号は、バッファアンプ35から入出力回
路30を介して制御手段29にデジタル信号で与えられ
るようになっている。
回路30を通じて出力される駆動指令信号(ハイレベル
信号)を受けた状態で発振動作を行うものであり、その
発振出力によって前記超音波発信器16を動作させる構
成となっている。また、前記超音波受信器17は、超音
波の受信に応じて電圧信号を発生するようになってお
り、その電圧信号は、バッファアンプ35から入出力回
路30を介して制御手段29にデジタル信号で与えられ
るようになっている。
【0027】操作パネル36は、電子レンジ本体1の前
面に設けられたもので、ワンタッチスタートボタン36
a、操作キー群36b及び表示器36cなどを備えた構
成となっている。この場合、操作パネル36からの操作
信号は入出力回路30を介して制御手段29に与えられ
るようになっており、また、表示器36cは、その表示
動作が制御手段29により制御される構成となってい
る。
面に設けられたもので、ワンタッチスタートボタン36
a、操作キー群36b及び表示器36cなどを備えた構
成となっている。この場合、操作パネル36からの操作
信号は入出力回路30を介して制御手段29に与えられ
るようになっており、また、表示器36cは、その表示
動作が制御手段29により制御される構成となってい
る。
【0028】制御手段29は、マイクロコンピュータを
含んで構成されたもので、上記のような各入力信号及び
予め記憶したプログラムに基づいて加熱制御動作を実行
するようになっており、以下に制御手段29の動作をこ
れについて関連した作用と共に説明する。
含んで構成されたもので、上記のような各入力信号及び
予め記憶したプログラムに基づいて加熱制御動作を実行
するようになっており、以下に制御手段29の動作をこ
れについて関連した作用と共に説明する。
【0029】即ち、例えば、操作パネル36のワンタッ
チスタートボタン36aが操作されたときにおいて、重
量センサ10aからの重量信号の電圧レベルが所定値以
上ある場合(つまり回転皿9上に調理物が載置されてい
る場合)に開始されるものであり、まず、最初に回転皿
9を回転開始させると共に、発振回路34に駆動指令信
号を与えて超音波発信器16を動作開始させる。この場
合、駆動指令信号は、発信超音波と反射超音波とが干渉
しない程度の周期にて間欠的に出力されるものであり、
これにより、超音波発信器16からは超音波がバースト
波状に発信されると共に、超音波受信器17は調理物で
反射された超音波をバースト波状に受信することにな
る。
チスタートボタン36aが操作されたときにおいて、重
量センサ10aからの重量信号の電圧レベルが所定値以
上ある場合(つまり回転皿9上に調理物が載置されてい
る場合)に開始されるものであり、まず、最初に回転皿
9を回転開始させると共に、発振回路34に駆動指令信
号を与えて超音波発信器16を動作開始させる。この場
合、駆動指令信号は、発信超音波と反射超音波とが干渉
しない程度の周期にて間欠的に出力されるものであり、
これにより、超音波発信器16からは超音波がバースト
波状に発信されると共に、超音波受信器17は調理物で
反射された超音波をバースト波状に受信することにな
る。
【0030】このとき、超音波受信器17は、防振部材
20による防振構造により回り込み音波を効率よく受信
するようになっている。つまり、図4は超音波発信器1
6による超音波発信タイミングからの超音波受信器17
による受信波の受信状態を示している。この図4と防振
部材20を用いない場合を示す図8を比較して分るよう
に、本実施例の超音波受信器17によれば、設定距離で
ある75mmに応じた基準時間ΔTにおける受信波を実用
上十分な受信レベルで受信することができる。これは、
防振部材20により超音波受信器17に至る回り込み音
波が遮断されることから、回り込み音波と受信波とが干
渉しなくなったからである。
20による防振構造により回り込み音波を効率よく受信
するようになっている。つまり、図4は超音波発信器1
6による超音波発信タイミングからの超音波受信器17
による受信波の受信状態を示している。この図4と防振
部材20を用いない場合を示す図8を比較して分るよう
に、本実施例の超音波受信器17によれば、設定距離で
ある75mmに応じた基準時間ΔTにおける受信波を実用
上十分な受信レベルで受信することができる。これは、
防振部材20により超音波受信器17に至る回り込み音
波が遮断されることから、回り込み音波と受信波とが干
渉しなくなったからである。
【0031】次いで、超音波発信器16による発信超音
波と超音波受信器17による受信超音波との位相差を示
す信号データ、つまり、駆動指令信号を出力した時点か
らバッファアンプ35を通じて電圧信号が入力されるま
での反応時間Tが基準時間ΔT以下か否かを判断する。
尚、この場合、電圧信号の入力感度には、エコーバック
などの不要信号を除去するために一定のしきい値レベル
(例えば20mV程度)が設定されるものであり、入力
電圧信号が上記しきい値レベル以上あったときに、これ
を超音波受信器17の受信状態と認定する構成となって
いる。
波と超音波受信器17による受信超音波との位相差を示
す信号データ、つまり、駆動指令信号を出力した時点か
らバッファアンプ35を通じて電圧信号が入力されるま
での反応時間Tが基準時間ΔT以下か否かを判断する。
尚、この場合、電圧信号の入力感度には、エコーバック
などの不要信号を除去するために一定のしきい値レベル
(例えば20mV程度)が設定されるものであり、入力
電圧信号が上記しきい値レベル以上あったときに、これ
を超音波受信器17の受信状態と認定する構成となって
いる。
【0032】ここで、超音波発信器16及び超音波受信
器17は隣接して設けられているので、超音波発信器1
6による発信超音波と超音波受信器17による受信超音
波との位相差を示す前記反応時間Tに基づいて、超音波
センサと超音波が反射される物体(調理物)との距離を
測定することができる。但し、超音波の伝播速度は周囲
温度が上昇するのに応じて早くなるから、これに応じた
補正を加える必要がある。
器17は隣接して設けられているので、超音波発信器1
6による発信超音波と超音波受信器17による受信超音
波との位相差を示す前記反応時間Tに基づいて、超音波
センサと超音波が反射される物体(調理物)との距離を
測定することができる。但し、超音波の伝播速度は周囲
温度が上昇するのに応じて早くなるから、これに応じた
補正を加える必要がある。
【0033】しかして、反応時間Tが基準時間ΔT(実
施例では436μs)以下であった場合には、図示しな
い内部タイマに計時動作を行わせるものであり、このよ
うな計時動作は、反応時間Tが基準時間ΔTを越えた状
態になったと判断されるまで継続する。従って、上記内
部タイマによる計時時間ΣTは、反応時間Tが基準時間
ΔT以下に立ち下がった状態が継続する時間に相当する
ことになる。
施例では436μs)以下であった場合には、図示しな
い内部タイマに計時動作を行わせるものであり、このよ
うな計時動作は、反応時間Tが基準時間ΔTを越えた状
態になったと判断されるまで継続する。従って、上記内
部タイマによる計時時間ΣTは、反応時間Tが基準時間
ΔT以下に立ち下がった状態が継続する時間に相当する
ことになる。
【0034】この際、反応時間Tが一旦基準時間ΔT以
下となった後に基準時間ΔTを越えた場合には、75mm
以内に調理物が存在しなくなったとして、図示しない内
部カウンタの計数値Nを「1」だけインクリメントす
る。そして、この後には回転皿9が1回転したか否かを
判断し、1回転していない状態では再び調理物までの距
離が75mm以下となったか否かを判定する。
下となった後に基準時間ΔTを越えた場合には、75mm
以内に調理物が存在しなくなったとして、図示しない内
部カウンタの計数値Nを「1」だけインクリメントす
る。そして、この後には回転皿9が1回転したか否かを
判断し、1回転していない状態では再び調理物までの距
離が75mm以下となったか否かを判定する。
【0035】この結果、上記計数値Nは、回転皿9が1
回転する間において、反応時間Tが一旦基準時間ΔT以
下に立ち下がった後に基準時間ΔTに戻った回数、つま
り、超音波センサ18と調理物との間の距離Dが75mm
以下に変化した回数を示すものとなる。この場合、回転
皿が1回転する間に調理物までの距離が75mm以上であ
ったとき、或いは調理物までの距離が75mm以下のまま
であったときは、上記計数値Nは「0」となる。
回転する間において、反応時間Tが一旦基準時間ΔT以
下に立ち下がった後に基準時間ΔTに戻った回数、つま
り、超音波センサ18と調理物との間の距離Dが75mm
以下に変化した回数を示すものとなる。この場合、回転
皿が1回転する間に調理物までの距離が75mm以上であ
ったとき、或いは調理物までの距離が75mm以下のまま
であったときは、上記計数値Nは「0」となる。
【0036】そして、回転皿9が1回転されたと判断し
た場合には、超音波発信器16を動作停止させ、この後
に前記内部カウンタの計数値Nと計時時間ΣTとに基づ
いて回転皿9上に載置された調理物の形状及び個数の認
識動作を行う。
た場合には、超音波発信器16を動作停止させ、この後
に前記内部カウンタの計数値Nと計時時間ΣTとに基づ
いて回転皿9上に載置された調理物の形状及び個数の認
識動作を行う。
【0037】この認識動作においては、例えば、選択さ
れた加熱形態(レンジ調理用、オーブン調理用、グリル
調理用の各加熱形態のことで、その選択状態は、各調理
に使用される付属品の特徴点の検出或いは操作パネル3
6からの設定などにより判断する)、前記計時時間ΣT
により示される調理物の大きさ、反応時間Tの基準時間
ΔT以下での変化パターンにより示される調理物の細部
の形状、重量センサ10aからの重量信号により示され
る調理物の重量、高さ検知回路33からの高さ検知信号
により示される調理物の高さ、ガス検知回路31からの
ガス濃度信号の変化状態により示される調理物の成分特
性などに基づいて調理物の種類を判定する。
れた加熱形態(レンジ調理用、オーブン調理用、グリル
調理用の各加熱形態のことで、その選択状態は、各調理
に使用される付属品の特徴点の検出或いは操作パネル3
6からの設定などにより判断する)、前記計時時間ΣT
により示される調理物の大きさ、反応時間Tの基準時間
ΔT以下での変化パターンにより示される調理物の細部
の形状、重量センサ10aからの重量信号により示され
る調理物の重量、高さ検知回路33からの高さ検知信号
により示される調理物の高さ、ガス検知回路31からの
ガス濃度信号の変化状態により示される調理物の成分特
性などに基づいて調理物の種類を判定する。
【0038】そして、以上のような調理の種類の認識動
作後には、マグネトロン5及びヒータ8を判定した調理
物の種類に応じた加熱調理手順で選択的に動作させるこ
とにより、調理物の加熱温度及び加熱時間が当該調理物
に適した状態となるように制御するという加熱制御を実
行し、この加熱制御の実行完了と共に制御プログラムを
終了する。
作後には、マグネトロン5及びヒータ8を判定した調理
物の種類に応じた加熱調理手順で選択的に動作させるこ
とにより、調理物の加熱温度及び加熱時間が当該調理物
に適した状態となるように制御するという加熱制御を実
行し、この加熱制御の実行完了と共に制御プログラムを
終了する。
【0039】さて、上述のように超音波発信器16から
超音波が透孔15aを介して加熱室4内に放射される状
態を考察する。図5は超音波発信器16からの超音波の
音響伝達状態を示している。この図5に示すように、超
音波は回折現象を生ずることなく透孔15aを通過する
ので、加熱室4内に放射される超音波が減衰してしまう
ことはない。これに対して、透孔15aの径の方が超音
波発信器16からの超音波の波長よりも小さい場合に
は、図7に示すように、超音波は回折現象により透孔1
5aを通過できなくて大部分が反射してしまう。
超音波が透孔15aを介して加熱室4内に放射される状
態を考察する。図5は超音波発信器16からの超音波の
音響伝達状態を示している。この図5に示すように、超
音波は回折現象を生ずることなく透孔15aを通過する
ので、加熱室4内に放射される超音波が減衰してしまう
ことはない。これに対して、透孔15aの径の方が超音
波発信器16からの超音波の波長よりも小さい場合に
は、図7に示すように、超音波は回折現象により透孔1
5aを通過できなくて大部分が反射してしまう。
【0040】このとき、透孔15aを通過した超音波は
回折現象によりあたかも透孔15aが音源となるように
放射されるので、強度損失は極めて大きい。従って、透
孔15aの径は大きい方が望ましいものの、過度に大き
く設定した場合には、マグネトロン5からの高周波が透
孔15aを通じて加熱室4外にリークしてしまう。即
ち、透孔15aの径と高周波のリーク量との関係を表し
た図6に示すように、透孔15aの径が大きくなる程高
周波のリーク量は指数関数的に増大する。この場合、本
実施例の如く透孔の径が10mmではリーク量は3mW/cm
2と極めて小さいので、透孔15aは超音波発信器16
からの超音波の通過機能及びマグネトロンからの高周波
のリーク防止機能の両方の機能を十分に満足するもので
ある。
回折現象によりあたかも透孔15aが音源となるように
放射されるので、強度損失は極めて大きい。従って、透
孔15aの径は大きい方が望ましいものの、過度に大き
く設定した場合には、マグネトロン5からの高周波が透
孔15aを通じて加熱室4外にリークしてしまう。即
ち、透孔15aの径と高周波のリーク量との関係を表し
た図6に示すように、透孔15aの径が大きくなる程高
周波のリーク量は指数関数的に増大する。この場合、本
実施例の如く透孔の径が10mmではリーク量は3mW/cm
2と極めて小さいので、透孔15aは超音波発信器16
からの超音波の通過機能及びマグネトロンからの高周波
のリーク防止機能の両方の機能を十分に満足するもので
ある。
【0041】上記構成のものによれば、加熱室4の側壁
に設けられた超音波通過用の透孔15aを、超音波セン
サ18からの超音波の波長よりも大きく設定したので、
超音波発信器16からの超音波の放射強度が大きく減衰
してしまうことはない。従って、加熱室の側壁に設けら
れた超音波センサ用の透孔が超音波の波長よりも小さく
設定されて回折現象を生じる虞がある従来例のものに違
って、十分な検出距離を得られると共に検出特性が悪化
してしまうこともない。
に設けられた超音波通過用の透孔15aを、超音波セン
サ18からの超音波の波長よりも大きく設定したので、
超音波発信器16からの超音波の放射強度が大きく減衰
してしまうことはない。従って、加熱室の側壁に設けら
れた超音波センサ用の透孔が超音波の波長よりも小さく
設定されて回折現象を生じる虞がある従来例のものに違
って、十分な検出距離を得られると共に検出特性が悪化
してしまうこともない。
【0042】しかも、上記実施例では、超音波センサ1
8の発振周波数を40KHz に設定すると共に透孔15
aの径を10mmに設定したので、上述のような効果を奏
しながら、マグネトロン5から加熱室4内に放射される
高周波が透孔15aを通じてリークしてしまうことを防
止できる。
8の発振周波数を40KHz に設定すると共に透孔15
aの径を10mmに設定したので、上述のような効果を奏
しながら、マグネトロン5から加熱室4内に放射される
高周波が透孔15aを通じてリークしてしまうことを防
止できる。
【0043】さらに、上記実施例では、超音波受信器1
7を防振部材20により支持して構成したので、回り込
み音波による影響を防止して設定距離に位置する調理物
があるか否かを確実に検出することができる。
7を防振部材20により支持して構成したので、回り込
み音波による影響を防止して設定距離に位置する調理物
があるか否かを確実に検出することができる。
【0044】尚、上記実施例では、超音波発信器16及
び超音波受信器17を別途に備えた超音波センサ18を
設ける構成としたが、超音波発信器及び超音波受信器を
一つの圧電セラミックで兼用した構成の超音波センサを
用いるようにしても良いものである。また、上記実施例
では、超音波センサ18を加熱室4の壁面に設けたが、
加熱室4の天井或いは底面に設けるようにしてもよい。
び超音波受信器17を別途に備えた超音波センサ18を
設ける構成としたが、超音波発信器及び超音波受信器を
一つの圧電セラミックで兼用した構成の超音波センサを
用いるようにしても良いものである。また、上記実施例
では、超音波センサ18を加熱室4の壁面に設けたが、
加熱室4の天井或いは底面に設けるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の加熱調理器によれば、次の効果を奏する。請求項1記
載の加熱調理器によれば、加熱室の壁面に設けられた超
音波通過用の透孔の径を、超音波センサからの超音波の
波長よりも大きく設定して超音波を減衰させることなく
加熱室に放射するようにしたので、超音波センサの検出
状態に基づいて調理物の形状を測定し、その測定結果に
基づいて加熱手段に対する加熱条件を適切に設定するこ
とができる。
の加熱調理器によれば、次の効果を奏する。請求項1記
載の加熱調理器によれば、加熱室の壁面に設けられた超
音波通過用の透孔の径を、超音波センサからの超音波の
波長よりも大きく設定して超音波を減衰させることなく
加熱室に放射するようにしたので、超音波センサの検出
状態に基づいて調理物の形状を測定し、その測定結果に
基づいて加熱手段に対する加熱条件を適切に設定するこ
とができる。
【0046】請求項2記載の加熱調理器によれば、加熱
手段をマグネトロンに設定すると共に超音波センサの発
振周波数を40KHz に設定した上で、透孔の径を10
mm以下に設定したので、マグネトロンからの高周波が透
孔を通じてリークしてしまうことを防止することができ
る。
手段をマグネトロンに設定すると共に超音波センサの発
振周波数を40KHz に設定した上で、透孔の径を10
mm以下に設定したので、マグネトロンからの高周波が透
孔を通じてリークしてしまうことを防止することができ
る。
【0047】請求項3記載の加熱調理器によれば、超音
波センサの受信器を防振部材若しくは吸音部材を介在さ
せて加熱室の壁面に取付けて超音波センサが超音波の回
り込み音を受信してしまうことを防止するようにしたの
で、超音波センサの受信特性が悪化してしまうことを防
止できる。
波センサの受信器を防振部材若しくは吸音部材を介在さ
せて加熱室の壁面に取付けて超音波センサが超音波の回
り込み音を受信してしまうことを防止するようにしたの
で、超音波センサの受信特性が悪化してしまうことを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電子レンジの概略構成
図
図
【図2】超音波センサの受信器の断面図
【図3】全体の電気的回路図
【図4】超音波センサによる受信波の受信状態を示す図
【図5】透孔を通じた超音波の音響伝達状態を示す模式
図
図
【図6】透孔の径とマグネトロンからの高周波のリーク
量との関係を示す図
量との関係を示す図
【図7】従来例を示す図5相当図
【図8】図4相当図
4は加熱室、5はマグネトロン(加熱手段)、8はヒー
タ(加熱手段)、16は発信器、17は受信器、18は
超音波センサ、20は防振部材である。
タ(加熱手段)、16は発信器、17は受信器、18は
超音波センサ、20は防振部材である。
Claims (3)
- 【請求項1】 超音波センサから加熱室の壁面に設けら
れた透孔を通じて超音波を放射すると共に上記加熱室に
収納された調理物からの反射超音波を受信することによ
り調理物の形状を測定し、その測定結果に基づいて加熱
手段に対する加熱条件を設定する加熱調理器において、 前記透孔の径を、前記超音波センサからの超音波の波長
よりも大きく設定したことを特徴とする加熱調理器。 - 【請求項2】 加熱手段をマグネトロンに設定すると共
に超音波センサの発信周波数を40KHz 以上に設定し
た上で、 透孔の径を、10mm以下に設定したことを特徴とする請
求項1記載の加熱調理器。 - 【請求項3】 超音波センサを、防振部材若しくは吸音
部材を介在させて加熱室の壁面に取付けたことを特徴と
する請求項1または請求項2記載の加熱調理器。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9914693A JPH06307645A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 加熱調理器 |
DE69414166T DE69414166D1 (de) | 1993-04-26 | 1994-04-25 | Heizgerät mit einem Ultraschallwandler zur Konfigurationserfassung von Lebensmitteln |
KR1019940008813A KR0146851B1 (ko) | 1993-04-26 | 1994-04-25 | 가열조리기 |
EP19940302936 EP0622973B1 (en) | 1993-04-26 | 1994-04-25 | Heating apparatus with ultrasonic transducer for detecting configuration of food |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9914693A JPH06307645A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 加熱調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06307645A true JPH06307645A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14239562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9914693A Pending JPH06307645A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 加熱調理器 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0622973B1 (ja) |
JP (1) | JPH06307645A (ja) |
KR (1) | KR0146851B1 (ja) |
DE (1) | DE69414166D1 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100200780B1 (ko) * | 1996-02-23 | 1999-06-15 | 윤종용 | 전자렌지의 히터구동 제어장치 |
US6299920B1 (en) | 1998-11-05 | 2001-10-09 | Premark Feg L.L.C. | Systems and method for non-invasive assessment of cooked status of food during cooking |
FR2810493B1 (fr) * | 2000-06-20 | 2004-09-24 | Brandt Cooking | Procede et appareil de chauffage d'un aliment a une temperature de consigne |
US6867402B1 (en) * | 2004-04-08 | 2005-03-15 | Maytag Corporation | System for sensing the presence of a load in an oven cavity of a microwave cooking appliance |
FR2900531B1 (fr) * | 2006-04-27 | 2013-03-01 | Brandt Ind | Procede de detection d'une anomalie de fonctionnement et four a micro-ondes associe |
JP6579301B2 (ja) * | 2014-10-10 | 2019-09-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 加熱調理器 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58150291A (ja) * | 1982-03-03 | 1983-09-06 | 株式会社日立ホームテック | ワレヤレスプロ−ブを備えた高周波加熱装置 |
DE3778480D1 (de) * | 1986-10-22 | 1992-05-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Automatisches heizgeraet mit ultraschalldetektor. |
JPH0781715B2 (ja) * | 1986-12-17 | 1995-09-06 | 松下電器産業株式会社 | 加熱装置 |
US4868357A (en) * | 1987-04-14 | 1989-09-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Microwave heating appliance for automatically heating an object on the basis of a distinctive feature of the object |
-
1993
- 1993-04-26 JP JP9914693A patent/JPH06307645A/ja active Pending
-
1994
- 1994-04-25 KR KR1019940008813A patent/KR0146851B1/ko not_active Expired - Fee Related
- 1994-04-25 EP EP19940302936 patent/EP0622973B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-04-25 DE DE69414166T patent/DE69414166D1/de not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0622973A1 (en) | 1994-11-02 |
EP0622973B1 (en) | 1998-10-28 |
KR0146851B1 (ko) | 1998-08-17 |
DE69414166D1 (de) | 1998-12-03 |
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