JPH0630565U - ガータースプリング付きオイルシール - Google Patents
ガータースプリング付きオイルシールInfo
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- JPH0630565U JPH0630565U JP066968U JP6696892U JPH0630565U JP H0630565 U JPH0630565 U JP H0630565U JP 066968 U JP066968 U JP 066968U JP 6696892 U JP6696892 U JP 6696892U JP H0630565 U JPH0630565 U JP H0630565U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- garter spring
- oil seal
- shaft
- main lip
- annular groove
- Prior art date
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- Pending
Links
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- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 2
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Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オイルシールの軸への挿入時に主リップがめ
くれたり反転するのを防止する。 【構成】 ガータースプリング16を保持する円周方向
の環状溝15の底部とガータースプリング16とを接着
剤19により固定する。オイルシール11の軸17への
挿入時に主リップ14の先端部が軸17の角部に当たっ
ても、環状溝15とガータースプリング16とが接着剤
19で固定されているため、主リップ14がめくれたり
反転するのを防止することができる。
くれたり反転するのを防止する。 【構成】 ガータースプリング16を保持する円周方向
の環状溝15の底部とガータースプリング16とを接着
剤19により固定する。オイルシール11の軸17への
挿入時に主リップ14の先端部が軸17の角部に当たっ
ても、環状溝15とガータースプリング16とが接着剤
19で固定されているため、主リップ14がめくれたり
反転するのを防止することができる。
Description
【0001】
本考案は、自動車や産業機械等に使用されるガータースプリング付きのオイル シールに関する。
【0002】
オイルシールは、機械内部の液体や気体等の流体が外部へ流出するのを防止す る働きと、外部から機械内部へ塵埃が侵入するのを防止する働きの両方を備えて いる。このようなオイルシールは、通常回転軸の密封用に用いられ、内部のオイ ル等が流出しないように、回転軸に接触する主リップの先端部を回転軸に押圧す るためのガータースプリングを備えている。図2はこの種のオイルシールの一例 を示している。オイルシール1は、断面L字形の金属補強環2とその内周側端部 に加硫接着されたゴム部3からなり、ゴム部3の先端部に主リップ4が形成され ている。主リップ4の外周面には円周方向に環状溝5が形成され、この環状溝5 内にガータースプリング6が嵌め込まれている。このオイルシール1は、主リッ プ4の内周面が軸7に嵌め込まれ、金属補強環2の外周面がハウジング8の取付 穴に圧入されて使用される。
【0003】
しかしながら、上記従来のオイルシールでは、主リップ4の内径は、軸7の直 径に対し予め締め代が設けられているため、主リップ4を軸7に挿入しようとす るときに、主リップ4の先端部の一部または全周が軸7の角部に当たってめくれ 上がり、最悪の場合には反転してしまうという問題があった。このような状態に 気がつかずに機械を運転すると、オイル漏れの原因となる。特に主リップ4の全 周が反転した場合には、オイル漏ればかりでなく、ガータースプリング6が環状 溝5から外れて、オイルシールの近傍に配置されることの多い軸受けに噛み込ん で軸受けを損傷させたり、オイルシール近傍に歯車が存在する場合には、外れた ガータースプリング6が歯車に噛み込んで、機械の正常な運転を妨げる恐れがあ った。
【0004】 本考案は、このような従来の問題を解決するものであり、オイルシールの軸へ の挿入時に主リップがめくれたり反転するのを防止することのできるガータース プリング付きオイルシールを提供することを目的とする。
【0005】
本考案は、上記目的を達成するために、ガータースプリングを保持する円周方 向の環状溝の底部とガータースプリングとを接着剤により固定したことを特徴と する。
【0006】
本考案は、上記構成により、オイルシールの軸への挿入時に主リップの先端部 が軸の角部に当たっても、ガータースプリングを保持する環状溝とガータースプ リングとが接着剤で固定されているため、主リップがめくれたり反転するのを防 止することができる。
【0007】
図1は本考案の一実施例の構成を示すものである。オイルシール11は、断面 L字形の金属補強環12とその内周側端部に加硫接着されたゴム部13からなり 、ゴム部13の先端部に主リップ14が形成されている。主リップ14の外周面 には円周方向に環状溝15が形成され、この環状溝15内に密着巻きコイルであ るガータースプリング16が嵌め込まれている。このオイルシール11は、主リ ップ14の内周面が軸17に嵌め込まれ、金属補強環12の外周面がハウジング 18の取付穴に圧入されて使用される。
【0008】 ガータースプリング用の環状溝15とガータースプリング16とは、環状溝1 5の底部全周に塗布された接着剤19により固定されている。接着剤19は、ガ ータースプリング16を構成する線材どうしが接着されないように、正確に計ら れた量が環状溝15の底部全周に均一に塗布され、その後にガータースプリング 16が装着される。
【0009】 このようなオイルシール11を軸17に挿入するとき、主リップ14に与えた 締め代により、主リップ14の先端部が軸17の角部に当たってめくれ上がろう とするが、環状溝15の底部とガータースプリング16とが接着剤で固定されて いるため、主リップ14は移動することができず、軸17の角部によって圧縮さ れてそのまま軸17に挿入される。このとき、ガータースプリング16の線材ど うしは接着剤19によって接着されていないので、ガータースプリング16によ る主リップ14の軸17に対する緊迫力は従来と変わらず、良好な密封性が保た れる。
【0010】 このように、上記実施例によれば、ガータースプリング用の環状溝15の底部 全周に接着剤19を塗布してガータースプリング16を環状溝15に固定したの で、オイルシール11の軸17への挿入時に主リップ14がめくれたり反転した りするのを防止することができる。
【0011】 なお、接着剤19は、環状溝15の底部全周に線状に塗布することが好ましい 。
【0012】
以上のように、本考案は、ガータースプリングを保持する円周方向の環状溝の 底部とガータースプリングとを接着剤により固定したので、オイルシールの軸へ の挿入時に主リップの先端部が軸の角部に当たって主リップがめくれたり反転す るのを防止することができる。したがって、オイルシールの密封性を良好に保て るばかりでなく、ガータースプリングの環状溝からの離脱を防止して装置の損傷 を未然に防止することができる。
【図1】本考案の一実施例を示すオイルシールの概略部
分断面図。
分断面図。
【図2】従来例を示すオイルシールの概略部分断面図。
11 オイルシール 12 金属補強環 13 ゴム部 14 主リップ 15 環状溝 16 ガータースプリング 17 軸 18 ハウジング 19 接着剤
Claims (1)
- 【請求項1】 主リップの先端部を軸に押圧するための
ガータースプリングを備えたオイルシールであって、前
記ガータースプリングを保持する円周方向の環状溝の底
部と前記ガータースプリングとを接着剤により固定した
ことを特徴とするガータースプリング付きオイルシー
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP066968U JPH0630565U (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | ガータースプリング付きオイルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP066968U JPH0630565U (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | ガータースプリング付きオイルシール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0630565U true JPH0630565U (ja) | 1994-04-22 |
Family
ID=13331335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP066968U Pending JPH0630565U (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | ガータースプリング付きオイルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0630565U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1327151C (zh) * | 1996-12-16 | 2007-07-18 | 株式会社理光 | 密封垫插入装置 |
JP2019132325A (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | Nok株式会社 | 密封装置 |
CN112549563A (zh) * | 2020-11-24 | 2021-03-26 | 广州摩根密封件有限公司 | 一种固定橡胶件中弹簧的工艺方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63312571A (ja) * | 1987-06-15 | 1988-12-21 | Nok Corp | オイルシ−ル装置とその製造方法 |
JPH0256972B2 (ja) * | 1983-04-01 | 1990-12-03 | Sumitomo Metal Ind |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP066968U patent/JPH0630565U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0256972B2 (ja) * | 1983-04-01 | 1990-12-03 | Sumitomo Metal Ind | |
JPS63312571A (ja) * | 1987-06-15 | 1988-12-21 | Nok Corp | オイルシ−ル装置とその製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN1327151C (zh) * | 1996-12-16 | 2007-07-18 | 株式会社理光 | 密封垫插入装置 |
JP2019132325A (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | Nok株式会社 | 密封装置 |
CN112549563A (zh) * | 2020-11-24 | 2021-03-26 | 广州摩根密封件有限公司 | 一种固定橡胶件中弹簧的工艺方法 |
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