JPH0630525A - 電子機器の三相交流給電装置 - Google Patents
電子機器の三相交流給電装置Info
- Publication number
- JPH0630525A JPH0630525A JP5051353A JP5135393A JPH0630525A JP H0630525 A JPH0630525 A JP H0630525A JP 5051353 A JP5051353 A JP 5051353A JP 5135393 A JP5135393 A JP 5135393A JP H0630525 A JPH0630525 A JP H0630525A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- voltage
- limiting element
- power supply
- surge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02H—EMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
- H02H9/00—Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection
- H02H9/04—Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection responsive to excess voltage
- H02H9/042—Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection responsive to excess voltage comprising means to limit the absorbed power or indicate damaged over-voltage protection device
Landscapes
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
- Power Conversion In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 付加的な所要空間を必要とすることなく高い
サージ耐電圧を得る。 【構成】 三相交流相導体L1、L2、L3をそれぞれ
避雷器4〜6を介して共通の接続線8に接続し、この接
続線8は電圧制限要素9を介して中性線Nに接続する。
避雷器4〜6の一つと残りの避雷器の一つ又は電圧制限
要素9との直列回路において所定のサージ電圧と電圧源
の内部抵抗の所定の最小値の際、サージ電流が所定の限
界値を越えないように避雷器4〜6と電圧制限要素9と
を設定する。
サージ耐電圧を得る。 【構成】 三相交流相導体L1、L2、L3をそれぞれ
避雷器4〜6を介して共通の接続線8に接続し、この接
続線8は電圧制限要素9を介して中性線Nに接続する。
避雷器4〜6の一つと残りの避雷器の一つ又は電圧制限
要素9との直列回路において所定のサージ電圧と電圧源
の内部抵抗の所定の最小値の際、サージ電流が所定の限
界値を越えないように避雷器4〜6と電圧制限要素9と
を設定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、三相交流系統から電
子機器に給電するための装置、例えば系統監視装置、特
に三相ブリッジ接続された整流器を介して中性線を有す
る三相交流系統に接続されかつ電気的に絶縁性の材料か
らなるケース内に配置された差電流保護遮断器の電子機
器の三相交流給電装置に関する。このような装置は接地
保護を必要としない。
子機器に給電するための装置、例えば系統監視装置、特
に三相ブリッジ接続された整流器を介して中性線を有す
る三相交流系統に接続されかつ電気的に絶縁性の材料か
らなるケース内に配置された差電流保護遮断器の電子機
器の三相交流給電装置に関する。このような装置は接地
保護を必要としない。
【0002】
【従来の技術】電子的に制御される保護遮断器、例えば
漏電遮断器と差電流保護遮断器とを組み合わせた装置は
その電子機器に給電するために系統に接続される。この
ような保護遮断器は系統の擾乱の際にもまたその後でも
確実に動作するものでなくてはならない。この系統の擾
乱の一例は、例えば電気系統に雷が進入したときに発生
するようなインパルス状の過電圧及び過電流である。こ
の場合系統部分に加わる過電圧の外に通電部、例えば電
路、測定コイル、トリップ装置或いはシールド等にもフ
ラッシオーバにより故障や障害が起こることがある。
漏電遮断器と差電流保護遮断器とを組み合わせた装置は
その電子機器に給電するために系統に接続される。この
ような保護遮断器は系統の擾乱の際にもまたその後でも
確実に動作するものでなくてはならない。この系統の擾
乱の一例は、例えば電気系統に雷が進入したときに発生
するようなインパルス状の過電圧及び過電流である。こ
の場合系統部分に加わる過電圧の外に通電部、例えば電
路、測定コイル、トリップ装置或いはシールド等にもフ
ラッシオーバにより故障や障害が起こることがある。
【0003】漏電遮断器は、公知の如く、系統電圧に関
連して動作するものであるが、この漏電遮断器について
はドイツ電気技術協会の規定によれば、電源の内部抵抗
Ri=500Ωのとき8kVの波頭値を持つ1.2/5
0μsサージ電圧インパルスに対するサージ耐電圧が要
求されている。この要求は漏電遮断器においてはその構
造により満たされる。
連して動作するものであるが、この漏電遮断器について
はドイツ電気技術協会の規定によれば、電源の内部抵抗
Ri=500Ωのとき8kVの波頭値を持つ1.2/5
0μsサージ電圧インパルスに対するサージ耐電圧が要
求されている。この要求は漏電遮断器においてはその構
造により満たされる。
【0004】漏電遮断器と差電流保護遮断器とを組み合
わせた装置で漏電遮断器と同じ様にコンパクトな構造の
ものでは、異なる電位が狭い空間内で互いに充分に絶縁
されていないので、フラッシオーバの際電子機器が破壊
される可能性がある。
わせた装置で漏電遮断器と同じ様にコンパクトな構造の
ものでは、異なる電位が狭い空間内で互いに充分に絶縁
されていないので、フラッシオーバの際電子機器が破壊
される可能性がある。
【0005】公知の如く、電圧制限要素、例えばバリス
タにより各相導体と中性線との間のサージ電圧波頭値を
充分に制限することができる(Ri =500Ωで最大8
kV、サージ電流ベクトルI=16A、1.2/50μ
sインパルスで実質的なバリスタの負担がない)。この
場合比較的小形の平形バリスタを組み込むことがてきる
ので装置の所要空間はそれ程増大しない。
タにより各相導体と中性線との間のサージ電圧波頭値を
充分に制限することができる(Ri =500Ωで最大8
kV、サージ電流ベクトルI=16A、1.2/50μ
sインパルスで実質的なバリスタの負担がない)。この
場合比較的小形の平形バリスタを組み込むことがてきる
ので装置の所要空間はそれ程増大しない。
【0006】ドイツ工業規格や国際電気委員会の規定に
よればさらに付加的な要求が課せられている。即ち、4
kVの波頭値を持つ1.2/50μsのサージ電圧イン
パルスかつ電源内部抵抗Ri =2Ωで各導体は他の各導
体に対して試験されねばならない。電源が相導体相互間
の試験の際のように直列接続された2つの平形バリスタ
を接続しているときは、バリスタにはそれ程大きな電流
は流れない。しかし相導体と中性線との間の試験の際に
はただ1つの平形バリスタしか接続されていないので、
電流は非常に大きくなって平形バリスタが少数のサージ
電圧インパルスで破壊されることがある。これを回避す
るために寸法の大きい、従ってサージ耐電圧の大きいブ
ロック状バリスタを使用することも可能である。しかし
その場合には漏電遮断器と差電流保護遮断器とを組み合
わせた装置が著しく大きな寸法を持つものになってしま
う。
よればさらに付加的な要求が課せられている。即ち、4
kVの波頭値を持つ1.2/50μsのサージ電圧イン
パルスかつ電源内部抵抗Ri =2Ωで各導体は他の各導
体に対して試験されねばならない。電源が相導体相互間
の試験の際のように直列接続された2つの平形バリスタ
を接続しているときは、バリスタにはそれ程大きな電流
は流れない。しかし相導体と中性線との間の試験の際に
はただ1つの平形バリスタしか接続されていないので、
電流は非常に大きくなって平形バリスタが少数のサージ
電圧インパルスで破壊されることがある。これを回避す
るために寸法の大きい、従ってサージ耐電圧の大きいブ
ロック状バリスタを使用することも可能である。しかし
その場合には漏電遮断器と差電流保護遮断器とを組み合
わせた装置が著しく大きな寸法を持つものになってしま
う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、そ
れ故、電子機器の三相交流給電装置であって、実質的な
付加的な所要空間を必要とすることなく高い耐電圧を得
ることができ、或いは短時間進入する過電圧に対する電
圧負担が少なくとも減少されるものを提供することにあ
る。特に漏電遮断器と組み合わされた差電流保護遮断器
の電子機器の給電装置を、相導体の1つ或いは2つが或
いは相導体の1つと中性線が欠落したときでもなお充分
機能するようにしようとするものである。
れ故、電子機器の三相交流給電装置であって、実質的な
付加的な所要空間を必要とすることなく高い耐電圧を得
ることができ、或いは短時間進入する過電圧に対する電
圧負担が少なくとも減少されるものを提供することにあ
る。特に漏電遮断器と組み合わされた差電流保護遮断器
の電子機器の給電装置を、相導体の1つ或いは2つが或
いは相導体の1つと中性線が欠落したときでもなお充分
機能するようにしようとするものである。
【0008】三相交流低電圧設備においては4極の漏電
遮断器の前に系統の過電圧保護のため弁形の避雷器を設
け得ることは公知である。この場合三相交流相導体及び
中性線は漏電遮断器の前でそれぞれ弁形避雷器を介して
接地されている。この公知の構成では過電圧が生じた場
合電流はそれぞれ避雷器のただ1つを介して大地に流れ
る(ハッセ(Hasse)著「低圧設備の過電圧保護(Uebers
pannugsschutz von Niederspannungsanlagen) 」97
頁、チュフ(TueV) 出版社、ラインランド州参照)。
遮断器の前に系統の過電圧保護のため弁形の避雷器を設
け得ることは公知である。この場合三相交流相導体及び
中性線は漏電遮断器の前でそれぞれ弁形避雷器を介して
接地されている。この公知の構成では過電圧が生じた場
合電流はそれぞれ避雷器のただ1つを介して大地に流れ
る(ハッセ(Hasse)著「低圧設備の過電圧保護(Uebers
pannugsschutz von Niederspannungsanlagen) 」97
頁、チュフ(TueV) 出版社、ラインランド州参照)。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、上記
の課題は、三相交流系統から電子機器に給電するための
装置、例えば系統監視装置、特に三相ブリッジ接続され
た整流器を介して中性線を有する3相交流系統に接続さ
れかつ電気的に絶縁性の材料からなる1つのケース内に
配置された差電流保護遮断器の電子機器の三相交流給電
装置において、3本の相導体はそれぞれ1つの避雷器を
介して共通の接続線に接続され、この接続線は1つの電
圧制限要素を介して中性線に接続され、前記避雷器と電
圧制限要素が、それぞれこれらの避雷器の1つと残りの
避雷器の1つ或いは前記電圧制限要素との直列回路にお
いて所定のサージ電圧と電源の内部抵抗の所定の最小値
の際サージ電流が所定の限界値を越えないように設定さ
れていることによって解決される。この電子機器の三相
交流給電装置において電圧制限要素としては例えば抵抗
が設けられる。さらに三相交流相導体と中性線はそれぞ
れ1つの避雷器を介して共通の接続線に接続してもよ
い。この給電装置の構成においては過電圧が流入した場
合全ての導体間にそれぞれ常に2つの避雷器、特にバリ
スタが直列接続される。
の課題は、三相交流系統から電子機器に給電するための
装置、例えば系統監視装置、特に三相ブリッジ接続され
た整流器を介して中性線を有する3相交流系統に接続さ
れかつ電気的に絶縁性の材料からなる1つのケース内に
配置された差電流保護遮断器の電子機器の三相交流給電
装置において、3本の相導体はそれぞれ1つの避雷器を
介して共通の接続線に接続され、この接続線は1つの電
圧制限要素を介して中性線に接続され、前記避雷器と電
圧制限要素が、それぞれこれらの避雷器の1つと残りの
避雷器の1つ或いは前記電圧制限要素との直列回路にお
いて所定のサージ電圧と電源の内部抵抗の所定の最小値
の際サージ電流が所定の限界値を越えないように設定さ
れていることによって解決される。この電子機器の三相
交流給電装置において電圧制限要素としては例えば抵抗
が設けられる。さらに三相交流相導体と中性線はそれぞ
れ1つの避雷器を介して共通の接続線に接続してもよ
い。この給電装置の構成においては過電圧が流入した場
合全ての導体間にそれぞれ常に2つの避雷器、特にバリ
スタが直列接続される。
【0010】
【実施例】この発明を図を参照して更に説明する。図1
には系統監視装置の給電装置を示し、図2には漏電遮断
器と差電流保護遮断器とを組み合わせた装置を示す。
には系統監視装置の給電装置を示し、図2には漏電遮断
器と差電流保護遮断器とを組み合わせた装置を示す。
【0011】図1の装置においては相導体L1、L2及
びL3と中性線Nとを有し保護導体のない三相交流系統
の動作状態を監視するための監視装置2が設けられてい
る。この監視装置2には避雷器4、5及び6並びに電圧
制限要素9として抵抗を含む過電圧保護装置3が接続さ
れている。相導体L1、L2及びL3はそれぞれ1つの
避雷器4ないし6を介して共通の接続線8に接続されて
おり、この接続線8は電圧制限要素9を介して中性線N
に接続されている。電圧制限要素9の抵抗値は低電圧設
備の監視装置の臨界過電圧のときほぼ避雷器4ないし6
の抵抗値の大きさにある。この抵抗値は例えば約1〜1
0Ω、特に3〜6Ωがよい。監視装置2とこれに付属す
る過電圧保護装置3は電気的に絶縁性の材料、とくにプ
ラスチックからなる共通のケース10内に配置されてお
り、従って接地保護を必要としない。
びL3と中性線Nとを有し保護導体のない三相交流系統
の動作状態を監視するための監視装置2が設けられてい
る。この監視装置2には避雷器4、5及び6並びに電圧
制限要素9として抵抗を含む過電圧保護装置3が接続さ
れている。相導体L1、L2及びL3はそれぞれ1つの
避雷器4ないし6を介して共通の接続線8に接続されて
おり、この接続線8は電圧制限要素9を介して中性線N
に接続されている。電圧制限要素9の抵抗値は低電圧設
備の監視装置の臨界過電圧のときほぼ避雷器4ないし6
の抵抗値の大きさにある。この抵抗値は例えば約1〜1
0Ω、特に3〜6Ωがよい。監視装置2とこれに付属す
る過電圧保護装置3は電気的に絶縁性の材料、とくにプ
ラスチックからなる共通のケース10内に配置されてお
り、従って接地保護を必要としない。
【0012】例えば4kVのサージ電圧インパルス1.
2/50μsでサージ電圧源の内部抵抗が2Ωに対する
サージ電流を電流波頭値ベクトルI=300Aに制限す
るには、バリスタ4ないし6は一般にその順方向電圧が
凡そ1.7kVで、電圧制限要素9の抵抗値が凡そ5.
5Ωになるように設定される。例えば相導体L1と中性
線Nとの間に4kVのサージ電圧がかかったときサージ
電流300Aに対する電圧は次のように分担される。即
ち、サージ電圧源の内部抵抗R1 における電圧降下が6
00V、バリスタ4において約1700Vの順方向電圧
及び電圧制限要素9において約1700Vに分担され
る。相導体L1と他の相導体、例えばL2との間で等し
く4kVのサージ電圧負担される場合、300Aのサー
ジ電流に対してバリスタ4及び5には各々1.7kVの
順方向電圧が設定される。バリスタ4、5及び6は、そ
れ故、相導体L1、L2、L3の1つと中性線Nとの間
にサージ電圧がかかったとき、1つの相導体と他の1つ
の相導体との間にサージ電圧がかかったときとほぼ等し
く負担する(ベクトルI=300A)。
2/50μsでサージ電圧源の内部抵抗が2Ωに対する
サージ電流を電流波頭値ベクトルI=300Aに制限す
るには、バリスタ4ないし6は一般にその順方向電圧が
凡そ1.7kVで、電圧制限要素9の抵抗値が凡そ5.
5Ωになるように設定される。例えば相導体L1と中性
線Nとの間に4kVのサージ電圧がかかったときサージ
電流300Aに対する電圧は次のように分担される。即
ち、サージ電圧源の内部抵抗R1 における電圧降下が6
00V、バリスタ4において約1700Vの順方向電圧
及び電圧制限要素9において約1700Vに分担され
る。相導体L1と他の相導体、例えばL2との間で等し
く4kVのサージ電圧負担される場合、300Aのサー
ジ電流に対してバリスタ4及び5には各々1.7kVの
順方向電圧が設定される。バリスタ4、5及び6は、そ
れ故、相導体L1、L2、L3の1つと中性線Nとの間
にサージ電圧がかかったとき、1つの相導体と他の1つ
の相導体との間にサージ電圧がかかったときとほぼ等し
く負担する(ベクトルI=300A)。
【0013】図1の給電装置の実施例では電圧制限要素
9は抵抗として接続線8と中性線Nへの接続線の接続点
11との間に配置されている。しかしながらこの抵抗は
この接続点11と中性線Nとの間の接続線中に配置して
も同様な電圧制限作用を持つ。
9は抵抗として接続線8と中性線Nへの接続線の接続点
11との間に配置されている。しかしながらこの抵抗は
この接続点11と中性線Nとの間の接続線中に配置して
も同様な電圧制限作用を持つ。
【0014】図2による給電装置の実施例では漏電遮断
器12と差電流保護遮断器22とを組み合わせた装置が
示されている。これらの遮断器はこの場合互いに相補い
合うように、即ち交流故障電流の場合には漏電遮断器1
2が、平滑な或いはゆっくり上昇する直流故障電流並び
に脈動故障電流の場合そして場合によっては比較的大き
い交流故障電流の場合には差電流保護遮断器22が動作
するように設定することができる。これらの保護遮断器
は相導体L1、L2、L3及び中性線Nを有する3相交
流電路に直列に挿入されている。漏電遮断器12には回
路遮断器14及び一次巻線を持つ零相変流器16が接続
され、この零相変流器の二次巻線17は回路遮断器14
のトリップ回路に挿入されている。このトリップ回路は
コンデンサ18とトリップ装置19を含んでいる。トリ
ップ装置19、例えば保持マグネット或いは阻止マグネ
ットを使用した装置は回路遮断器14の鎖錠装置20に
作用結合している。トリップ回路のコンデンサ18は交
流故障電流そしてまた脈動故障電流の場合に動作するよ
うに設計されている。
器12と差電流保護遮断器22とを組み合わせた装置が
示されている。これらの遮断器はこの場合互いに相補い
合うように、即ち交流故障電流の場合には漏電遮断器1
2が、平滑な或いはゆっくり上昇する直流故障電流並び
に脈動故障電流の場合そして場合によっては比較的大き
い交流故障電流の場合には差電流保護遮断器22が動作
するように設定することができる。これらの保護遮断器
は相導体L1、L2、L3及び中性線Nを有する3相交
流電路に直列に挿入されている。漏電遮断器12には回
路遮断器14及び一次巻線を持つ零相変流器16が接続
され、この零相変流器の二次巻線17は回路遮断器14
のトリップ回路に挿入されている。このトリップ回路は
コンデンサ18とトリップ装置19を含んでいる。トリ
ップ装置19、例えば保持マグネット或いは阻止マグネ
ットを使用した装置は回路遮断器14の鎖錠装置20に
作用結合している。トリップ回路のコンデンサ18は交
流故障電流そしてまた脈動故障電流の場合に動作するよ
うに設計されている。
【0015】系統電圧に依存する差電流保護遮断器22
はまたゆっくり上昇する直流故障電流の場合にも動作す
るように設計されている。この遮断器はこの目的のため
具体的に示されていない一次巻線と二次巻線25とを持
つ零相変流器24を有しており、この二次巻線25は制
御電子機器26に接続されている。この制御電子機器2
6の出力は零相変流器16の二次回路において回路遮断
器14のトリップ装置19に作用しており、この制御電
子機器26の給電のために三相ブリッジ整流器27が設
けられ、その入力側において回路遮断器14の後で三相
交流線路L1、L2、L3及び中性線Nに接続されてい
る。三相ブリッジ整流器27には過電圧保護装置3が接
続されている。この過電圧保護装置3の実施例において
は3本の相導体L1、L2及びL3がそれぞれ避雷器
4、5もしくは6を介して、また中性線Nも避雷器7を
介して共通の接続線8に接続されている。差電流保護遮
断器22の各部は電気的に絶縁性の材料、特にプラスチ
ックからなるケース28内に配設されているので、保護
導体への接続は行われていない。それ故、三相ブリッジ
整流器27の入力側に過電圧が進入したとき入力側導体
間に常にそれぞれ2つの避雷器の直列接続が接続され
る。避雷器4ないし7としては特にバリスタが設けられ
るのがよい。
はまたゆっくり上昇する直流故障電流の場合にも動作す
るように設計されている。この遮断器はこの目的のため
具体的に示されていない一次巻線と二次巻線25とを持
つ零相変流器24を有しており、この二次巻線25は制
御電子機器26に接続されている。この制御電子機器2
6の出力は零相変流器16の二次回路において回路遮断
器14のトリップ装置19に作用しており、この制御電
子機器26の給電のために三相ブリッジ整流器27が設
けられ、その入力側において回路遮断器14の後で三相
交流線路L1、L2、L3及び中性線Nに接続されてい
る。三相ブリッジ整流器27には過電圧保護装置3が接
続されている。この過電圧保護装置3の実施例において
は3本の相導体L1、L2及びL3がそれぞれ避雷器
4、5もしくは6を介して、また中性線Nも避雷器7を
介して共通の接続線8に接続されている。差電流保護遮
断器22の各部は電気的に絶縁性の材料、特にプラスチ
ックからなるケース28内に配設されているので、保護
導体への接続は行われていない。それ故、三相ブリッジ
整流器27の入力側に過電圧が進入したとき入力側導体
間に常にそれぞれ2つの避雷器の直列接続が接続され
る。避雷器4ないし7としては特にバリスタが設けられ
るのがよい。
【0016】相導体L1、L2、L3及び中性線Nの電
圧抑制を、バリスタ4、5、6及び7を共通の接続線8
に対することにより行う場合、電源の内部抵抗Ri =2
Ωのときの4kVのサージ電圧においてサージ電流ベク
トルI=300Aは常に2つの直列接続されたバリスタ
を介して流れる。4kVのサージ電圧は、それ故、次の
ように分担される。即ち、サージ電圧源の内部抵抗Ri
での600Vの電圧降下と2つの直列接続されたバリス
タの各々で1700Vの順方向電圧とに分担される。
圧抑制を、バリスタ4、5、6及び7を共通の接続線8
に対することにより行う場合、電源の内部抵抗Ri =2
Ωのときの4kVのサージ電圧においてサージ電流ベク
トルI=300Aは常に2つの直列接続されたバリスタ
を介して流れる。4kVのサージ電圧は、それ故、次の
ように分担される。即ち、サージ電圧源の内部抵抗Ri
での600Vの電圧降下と2つの直列接続されたバリス
タの各々で1700Vの順方向電圧とに分担される。
【0017】バリスタの電圧負担は、それ故、図1及び
図2の構成例においてはサージ電圧(4kV、R1 =2
Ω)が4つの導体L1、L2、L3及びNの2つに任意
に接続される場合、サージ電流ベクトルI=300Aに
制限される。
図2の構成例においてはサージ電圧(4kV、R1 =2
Ω)が4つの導体L1、L2、L3及びNの2つに任意
に接続される場合、サージ電流ベクトルI=300Aに
制限される。
【0018】避雷器4ないし7の接続点と三相ブリッジ
整流器27の入力端との間には一般には図では示されて
いないが、なお例えば30kΩの抵抗値を持つ高抵抗入
力抵抗が接続される。
整流器27の入力端との間には一般には図では示されて
いないが、なお例えば30kΩの抵抗値を持つ高抵抗入
力抵抗が接続される。
【0019】過電圧保護装置3によって、制御されてな
いフラッシオーバ、即ち保護遮断器内部の短絡が回避さ
れ、その際発生する擾乱電力が制限される。擾乱電流は
バリスタを介して導かれ、この場合のあらゆる擾乱変動
に対する電気的負担はほぼ等しい。これにより過電圧保
護装置3の過負荷が回避され、コスト的に最適の、規格
に適合した装置の設計が可能となる。
いフラッシオーバ、即ち保護遮断器内部の短絡が回避さ
れ、その際発生する擾乱電力が制限される。擾乱電流は
バリスタを介して導かれ、この場合のあらゆる擾乱変動
に対する電気的負担はほぼ等しい。これにより過電圧保
護装置3の過負荷が回避され、コスト的に最適の、規格
に適合した装置の設計が可能となる。
【0020】図1及び図2の実施例において、この発明
による給電装置の構成上の特徴を系統監視装置の保護に
そして漏電遮断器もしくは差電流保護遮断器として適用
することを示した。しかしながらこの発明は電気機器の
過電圧保護に対して、例えば電子トリップ装置を備えた
電力遮断器の保護に対しても広く適用可能である。
による給電装置の構成上の特徴を系統監視装置の保護に
そして漏電遮断器もしくは差電流保護遮断器として適用
することを示した。しかしながらこの発明は電気機器の
過電圧保護に対して、例えば電子トリップ装置を備えた
電力遮断器の保護に対しても広く適用可能である。
【図1】この発明の一実施例である系統保護装置の給電
装置を示す回路図。
装置を示す回路図。
【図2】漏電遮断器と差電流保護遮断器とを組み合わせ
た装置を示す回路図。
た装置を示す回路図。
2 監視装置 3 過電圧保護装置 4〜7 避雷器 8 接続線 9 電圧制限要素 10 ケース 11 接続点 12 漏電遮断器 14 回路遮断器 16 零相変流器 17 二次巻線 18 コンデンサ 19 トリップ装置 20 鎖錠装置 22 差電流保護遮断器 24 二次巻線 26 制御電子機器 27 ブリッジ整流器 28 ケース
Claims (4)
- 【請求項1】 中性線を有する三相交流系統に接続され
かつ過電圧保護装置を備えた電子機器の三相交流給電装
置であって、3本の相導体(L1、L2、L3)はそれ
ぞれ避雷器(4〜6)を介して共通の接続線(8)に接
続され、この接続線(8)は電圧制限要素(9)を介し
て中性線(N)に接続され、前記避雷器(4〜6)と電
圧制限要素(9)とは、それぞれこれらの避雷器(4〜
6)の1つと残りの避雷器の1つ又は前記電圧制限要素
(9)との直列回路において所定のサージ電圧と電圧源
の内部抵抗(Ri)の所定の最小値の際サージ電流が所
定の限界値を越えないように設定されていることを特徴
とする電子機器の三相交流給電装置。 - 【請求項2】 電圧制限要素(9)として抵抗が設けら
れていることを特徴とする請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 三相ブリッジ接続された整流器を介して
中性線を有する三相交流系統に接続されかつ電気的に絶
縁性の材料からなるケース内に配置された差電流保護遮
断器の電子機器の給電装置であって、電圧制限要素とし
て避雷器(7)が設けられていることを特徴とする電子
機器の三相交流給電装置。 - 【請求項4】 避雷器(4〜7)としてバリスタが設け
られていることを特徴とする請求項1ないし3の1つに
記載の装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4205209.2 | 1992-02-20 | ||
DE4205209 | 1992-02-20 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0630525A true JPH0630525A (ja) | 1994-02-04 |
Family
ID=6452196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5051353A Pending JPH0630525A (ja) | 1992-02-20 | 1993-02-17 | 電子機器の三相交流給電装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0561149B1 (ja) |
JP (1) | JPH0630525A (ja) |
AT (1) | ATE147200T1 (ja) |
DE (1) | DE59304931D1 (ja) |
ES (1) | ES2096114T3 (ja) |
GR (1) | GR3022551T3 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5898565A (en) * | 1996-06-27 | 1999-04-27 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Gas insulated switchgear apparatus |
JP2006230197A (ja) * | 2000-07-21 | 2006-08-31 | Koninkl Kpn Nv | 電源供給システム |
WO2011024669A1 (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-03 | ヤンマー株式会社 | 三相4線式回路におけるサージ保護回路 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2794304B1 (fr) * | 1999-05-31 | 2007-10-05 | Valeo Equip Electr Moteur | Perfectionnements aux ponts redresseurs, notamment d'alternateur de vehicule automobile |
WO2003012967A1 (en) * | 2001-07-31 | 2003-02-13 | Ge Power Controls Iberica S.L. | Neutral pole location independent earth leakage detection circuit |
RU2691940C1 (ru) * | 2018-10-17 | 2019-06-19 | Илья Николаевич Джус | Выпрямитель с защитой от перенапряжений |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4152743A (en) * | 1977-06-27 | 1979-05-01 | Comstock Wilford K | Transient voltage suppression system |
EP0173016A3 (de) * | 1984-08-27 | 1987-04-22 | Siemens Aktiengesellschaft | Elektrische Installationsanlage mit Überspannungsableitern |
DE3431463A1 (de) * | 1984-08-27 | 1986-03-06 | Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München | Elektrische installationsanlage mit ueberspannungsschutz |
DE3632760A1 (de) * | 1986-09-26 | 1988-03-31 | Dehn & Soehne | Schutzschaltungsanordnung |
DE4015301C2 (de) * | 1990-05-12 | 1999-08-19 | Bettermann Obo Ohg | Überspannungsschutzeinrichtung für elektrische Anlagen |
-
1993
- 1993-02-08 EP EP93101954A patent/EP0561149B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1993-02-08 DE DE59304931T patent/DE59304931D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1993-02-08 ES ES93101954T patent/ES2096114T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1993-02-08 AT AT93101954T patent/ATE147200T1/de not_active IP Right Cessation
- 1993-02-17 JP JP5051353A patent/JPH0630525A/ja active Pending
-
1997
- 1997-02-12 GR GR970400241T patent/GR3022551T3/el unknown
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5898565A (en) * | 1996-06-27 | 1999-04-27 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Gas insulated switchgear apparatus |
JP2006230197A (ja) * | 2000-07-21 | 2006-08-31 | Koninkl Kpn Nv | 電源供給システム |
WO2011024669A1 (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-03 | ヤンマー株式会社 | 三相4線式回路におけるサージ保護回路 |
JP2011050181A (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-10 | Yanmar Co Ltd | 三相4線式回路におけるサージ保護回路 |
EA019731B1 (ru) * | 2009-08-27 | 2014-05-30 | Янмар Ко., Лтд. | Схема защиты от перенапряжений в трехфазной четырехпроводной схеме |
US9025297B2 (en) | 2009-08-27 | 2015-05-05 | Yanmar Co., Ltd. | Surge protection circuit in three-phase four-wire circuit |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0561149B1 (de) | 1997-01-02 |
EP0561149A2 (de) | 1993-09-22 |
DE59304931D1 (de) | 1997-02-13 |
ATE147200T1 (de) | 1997-01-15 |
EP0561149A3 (en) | 1994-10-19 |
GR3022551T3 (en) | 1997-05-31 |
ES2096114T3 (es) | 1997-03-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4389695A (en) | Equipment for protecting electronic equipment and personnel against inadvertent occurrence of extended or transient high voltages and method | |
US4652963A (en) | Series capacitor equipment | |
US7933108B2 (en) | Motor drive with low leakage surge protection | |
Moran et al. | A fault protection scheme for series active power filters | |
US7082021B2 (en) | Circuit interrupter with improved surge suppression | |
US6888709B2 (en) | Electromagnetic transient voltage surge suppression system | |
EP0433329B1 (en) | Apparatus suitable for use in protecting electrical installations from transients | |
SE510192C2 (sv) | Förfarande och kopplingsarrangemang för att minska problem med tredjetonsströmmar som kan uppstå vid generator - och motordrift av växelströmsmaskiner kopplade till trefas distributions- eller transmissionsnät | |
US4067054A (en) | Over-voltage protection | |
KR101142280B1 (ko) | Tn-c 공통접지를 이용한 낙뢰방호장치 | |
US5488303A (en) | GFCI with auxiliary coil current blocking means and improved test button configuration | |
CN115940081A (zh) | 一种基于多特性非线性电阻片组合的过电压防护装置 | |
US20070086141A1 (en) | Surge receptacle apparatus and power system including the same | |
JPH0630525A (ja) | 電子機器の三相交流給電装置 | |
EP1183764B1 (en) | An electrical machine winding ground-fault protection system | |
JPS59220017A (ja) | 変圧器用サ−ジ吸収装置 | |
EP1183763B1 (en) | An electrical machine winding ground-fault protection system | |
Hoerauf et al. | Avoiding potential transformer ferroresonant problems in industrial power systems | |
US4060842A (en) | Combined mutual drainage reactor and grounding relay | |
RU2085002C1 (ru) | Ограничитель внутренних перенапряжений | |
DE59306338D1 (de) | Ableitertrennschalter | |
RU2069434C1 (ru) | Устройство для защиты трехфазной сети от токов утечки на землю | |
SU892572A1 (ru) | Устройство дл заземлени нейтрали трансформатора | |
CN1355952A (zh) | 电机绕组接地故障保护系统 | |
RU2137278C1 (ru) | Способ защиты управляемого подмагничиванием реактора от внутренних коротких замыканий и устройство для его осуществления |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021017 |