JPH0630426B2 - 利得可変回路 - Google Patents
利得可変回路Info
- Publication number
- JPH0630426B2 JPH0630426B2 JP20745187A JP20745187A JPH0630426B2 JP H0630426 B2 JPH0630426 B2 JP H0630426B2 JP 20745187 A JP20745187 A JP 20745187A JP 20745187 A JP20745187 A JP 20745187A JP H0630426 B2 JPH0630426 B2 JP H0630426B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inverting input
- operational amplifier
- input terminal
- circuit
- gain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明に利得可変回路に関し、特にMOS集積回路上に
構成されるAGC(自動利得制御回路)等に用いられ、
高精度、低歪の利得可変回路を実現するものである。
構成されるAGC(自動利得制御回路)等に用いられ、
高精度、低歪の利得可変回路を実現するものである。
従来この種の利得可変回路は、第3図に示す様に、入力
端子1が非反転入力端+に接続した演算増幅器Abの出
力端と反転入力端−との間および非反転入力端−と接地
との間にそれぞれ抵抗RbおよびReが接続された。帰
還形増幅回路の抵抗RbとReのの抵抗値を可変するこ
とにより利得を可変していた。出力端子2は演算増幅器
Abの出力端に接続されている。
端子1が非反転入力端+に接続した演算増幅器Abの出
力端と反転入力端−との間および非反転入力端−と接地
との間にそれぞれ抵抗RbおよびReが接続された。帰
還形増幅回路の抵抗RbとReのの抵抗値を可変するこ
とにより利得を可変していた。出力端子2は演算増幅器
Abの出力端に接続されている。
第3図に示す帰還形増幅回路の利得(G)は次式の様に
なる。
なる。
第3図では2つの抵抗Rb,Rcの各抵抗値rb,rc
を可変する様になっているが必ずしもそうする必要はな
く、どちらか一方を可変しても良い。
を可変する様になっているが必ずしもそうする必要はな
く、どちらか一方を可変しても良い。
又、集積回路上で可変利得回路を実現しようとする場
合、半導体チップ上に可変抵抗器を実現することが困難
であるので、第4図に示す様に、演算増幅器Acの出力
端と反転入力端−との間に抵抗Rdを挿入するととも
に、反転入力端−と接地との間にそれぞれ抵抗値re1…
renの異なる抵抗Re1…RenとスイッチSg1…Sgnとの
直列回路を多数設け、スイッチSg1…Sgnを選択的に投
入することにより抵抗re1…renを切り替えて利得を可
変する方法が用いられている。例えば、第4図におい
て、スイッチSg1がオン状態で他のスイッチがオフであ
れば第4図の利得可変回路の利得Gは となる。従ってスイッチSg1…Sgnを制御することによ
り、抵抗とスイッチとの直列回路をn個並列に設けた場
合には、(2n−1)種類の利得を得ることが出来る。
合、半導体チップ上に可変抵抗器を実現することが困難
であるので、第4図に示す様に、演算増幅器Acの出力
端と反転入力端−との間に抵抗Rdを挿入するととも
に、反転入力端−と接地との間にそれぞれ抵抗値re1…
renの異なる抵抗Re1…RenとスイッチSg1…Sgnとの
直列回路を多数設け、スイッチSg1…Sgnを選択的に投
入することにより抵抗re1…renを切り替えて利得を可
変する方法が用いられている。例えば、第4図におい
て、スイッチSg1がオン状態で他のスイッチがオフであ
れば第4図の利得可変回路の利得Gは となる。従ってスイッチSg1…Sgnを制御することによ
り、抵抗とスイッチとの直列回路をn個並列に設けた場
合には、(2n−1)種類の利得を得ることが出来る。
ところが、第4図に示した従来の集積回路に形成される
利得可変回路はスイッチSg1…Sgnのオン抵抗値により
利得の誤差が発生する。又、集積回路でのスイッチは機
械的なスイッチではなくトランジスタを用いたアナログ
スイッチであるので、一般的にこのアナログスイッチの
オン抵抗はアナログスイッチの両端に加わる電圧により
変動するため、利得可変回路の出力波形に歪が発生する
という欠点があった。
利得可変回路はスイッチSg1…Sgnのオン抵抗値により
利得の誤差が発生する。又、集積回路でのスイッチは機
械的なスイッチではなくトランジスタを用いたアナログ
スイッチであるので、一般的にこのアナログスイッチの
オン抵抗はアナログスイッチの両端に加わる電圧により
変動するため、利得可変回路の出力波形に歪が発生する
という欠点があった。
本発明の利得可変回路は、入力信号を増幅して出力する
演算増幅器と、この演算増幅器の出力端と反転入力端と
の間に接続された帰還抵抗と、この演算増幅器の反転入
力端と接地端との間に並列に接続された複数の帰還量設
定回路とを有し、各帰還量設定回路はそれぞれ抵抗とこ
の抵抗を選択的に接地するための演算増幅器とアナログ
スイッチとを含んで構成されるスイッチ回路との直列接
続を有している。
演算増幅器と、この演算増幅器の出力端と反転入力端と
の間に接続された帰還抵抗と、この演算増幅器の反転入
力端と接地端との間に並列に接続された複数の帰還量設
定回路とを有し、各帰還量設定回路はそれぞれ抵抗とこ
の抵抗を選択的に接地するための演算増幅器とアナログ
スイッチとを含んで構成されるスイッチ回路との直列接
続を有している。
次に、本発明について図面を参照してより詳細に説明す
る。
る。
第1図は本発明の一実施例の回路図である。入力端子1
は演算増幅器Afの非反転入力端+に接続され、出力端
子2は同じく演算増幅器Afの出力端に接続されてい
る。演算増幅器Afの出力端と反転入力端−との間には
帰還抵抗Rfが接続されている。更に演算増幅器Afの
反転入力端−には帰還量設定用の抵抗R1…Rnの各一
端が接続される。抵抗R1…Rnの各他端はそれぞれ演
算増幅器A1〜Anの反転入力端−に接続されている。
各演算増幅器A1〜Anの反転入力端−と出力端との間
にはそれぞれアナログスイッチS1〜Snが接続されて
おり、非反転入力端+は正電源V+と接地とに切り換え
て接続する切換スイッチSe1〜Senに接続されている。
は演算増幅器Afの非反転入力端+に接続され、出力端
子2は同じく演算増幅器Afの出力端に接続されてい
る。演算増幅器Afの出力端と反転入力端−との間には
帰還抵抗Rfが接続されている。更に演算増幅器Afの
反転入力端−には帰還量設定用の抵抗R1…Rnの各一
端が接続される。抵抗R1…Rnの各他端はそれぞれ演
算増幅器A1〜Anの反転入力端−に接続されている。
各演算増幅器A1〜Anの反転入力端−と出力端との間
にはそれぞれアナログスイッチS1〜Snが接続されて
おり、非反転入力端+は正電源V+と接地とに切り換え
て接続する切換スイッチSe1〜Senに接続されている。
本利得可変回路はアナログスイッチS1〜Sn及び切り
換えスイッチSe1〜Senにより、選択された抵抗R1〜
Rnが接地されて利得の可変を行うが、ここで1つの演
算増幅器Anに接続された2つのスイッチSNとS
eN(N=1,2,3……,n)は同時に動作し、一方の
スイッチSNがオフ状態の時他方のスイッチSeNは正電
源V+側に接続され、逆に一方のスイッチSNがオン状
態の時他方のスイッチSeNは接地側に接続される。入力
端子1に加わる入力信号は正電源電圧と負電源電圧の範
囲内で変動するものとする。
換えスイッチSe1〜Senにより、選択された抵抗R1〜
Rnが接地されて利得の可変を行うが、ここで1つの演
算増幅器Anに接続された2つのスイッチSNとS
eN(N=1,2,3……,n)は同時に動作し、一方の
スイッチSNがオフ状態の時他方のスイッチSeNは正電
源V+側に接続され、逆に一方のスイッチSNがオン状
態の時他方のスイッチSeNは接地側に接続される。入力
端子1に加わる入力信号は正電源電圧と負電源電圧の範
囲内で変動するものとする。
以下順を追って動作の説明を行う。
まず、アナログスイッチS1〜Snが全てオフ状態にあ
るとすると、前述した様に切り換えスイッチSe1〜Sen
は全て正電源V+側に接続される。これは演算増幅器S
fがオープンループになった時に、出力が変動しない様
に電源電圧に固定するためのものである。従って必ずし
も正電源V+にする必要もなく、負電源でもかまわな
い。又、このことは本発明を実施する上で必ずしも必要
な事ではなく、演算増幅器A1〜Anの非反転入力を常
に接地しておいても良い。この時抵抗R1〜Rnと演算
増幅器Afの反転入力端+eの接続点は高インピーダン
スとなる。従って演算増幅器Afで構成される増幅回路
は全帰還の状態となり、利得は“1”となる。
るとすると、前述した様に切り換えスイッチSe1〜Sen
は全て正電源V+側に接続される。これは演算増幅器S
fがオープンループになった時に、出力が変動しない様
に電源電圧に固定するためのものである。従って必ずし
も正電源V+にする必要もなく、負電源でもかまわな
い。又、このことは本発明を実施する上で必ずしも必要
な事ではなく、演算増幅器A1〜Anの非反転入力を常
に接地しておいても良い。この時抵抗R1〜Rnと演算
増幅器Afの反転入力端+eの接続点は高インピーダン
スとなる。従って演算増幅器Afで構成される増幅回路
は全帰還の状態となり、利得は“1”となる。
次に、アナログスイッチS1のみオンの時について説明
する。この時、前述の様に切り換えスイッチSe1は接地
側、切り換えスイッチSe2〜Senは正電源V+側に接続
される。このことにより演算増幅器A1のみが全帰還の
状態となる。従って、この時演算増幅器A1の反転入力
端−は仮想接地となる。この場合、アナログスイッチS
1が某かのインピーダンスを持っていても同様の結果と
なる。
する。この時、前述の様に切り換えスイッチSe1は接地
側、切り換えスイッチSe2〜Senは正電源V+側に接続
される。このことにより演算増幅器A1のみが全帰還の
状態となる。従って、この時演算増幅器A1の反転入力
端−は仮想接地となる。この場合、アナログスイッチS
1が某かのインピーダンスを持っていても同様の結果と
なる。
この時、演算増幅器Afで構成される増幅回路の利得G
は抵抗RfとR1との抵抗値rf,r1できまり、 となる。
は抵抗RfとR1との抵抗値rf,r1できまり、 となる。
以下同様に、アナログスイッチS1〜Snの組合せによ
り(2n−1)種類の利得を実現することが出来る。
り(2n−1)種類の利得を実現することが出来る。
第2図は本発明の他の実施例を示す回路図である。今ま
での説明では抵抗値により利得可変回路の利得を設定し
ているが、それぞれの抵抗に容量等の某かのインピーダ
ンスを並列に接続しても基本的には同様に動作する。
での説明では抵抗値により利得可変回路の利得を設定し
ているが、それぞれの抵抗に容量等の某かのインピーダ
ンスを並列に接続しても基本的には同様に動作する。
第2図に示す実施例では容量CaおよびC1〜Cnを各
抵抗RaおよびRa1〜Ranに並列に接続したものであ
る。又各演算増幅器Af1〜Afnの非反転入力端+はそれ
ぞれ接地されている。この動作は前述の一実施例と同様
であるが、第1図の実施例が周波数特性を持たないのに
対して、本実施例は周波数特性を有する。例とて、アナ
ログスイッチSf1のみがオン状態の時の演算幅器Aaの
利得G(S)は となる。
抵抗RaおよびRa1〜Ranに並列に接続したものであ
る。又各演算増幅器Af1〜Afnの非反転入力端+はそれ
ぞれ接地されている。この動作は前述の一実施例と同様
であるが、第1図の実施例が周波数特性を持たないのに
対して、本実施例は周波数特性を有する。例とて、アナ
ログスイッチSf1のみがオン状態の時の演算幅器Aaの
利得G(S)は となる。
上述の様に第2図の実施例は周波数特性を有することか
ら、可変等化器等に応用することも出来る。
ら、可変等化器等に応用することも出来る。
以上説明したように、本発明は、演算増幅器の仮想接地
を利用して、利得可変抵抗を接地するので、アナログス
イッチのオン抵抗の影響を受けず、高精度、低歪の利得
可変回路を実現することが出来る。
を利用して、利得可変抵抗を接地するので、アナログス
イッチのオン抵抗の影響を受けず、高精度、低歪の利得
可変回路を実現することが出来る。
また、本発明は特に入力インピーダンスの高いMOS演
算増幅器に対して有効であるが、入力インピーダンスを
無視出来る様な抵抗値を使用すればバイポーラ演算増幅
器を用いても実現可能である。
算増幅器に対して有効であるが、入力インピーダンスを
無視出来る様な抵抗値を使用すればバイポーラ演算増幅
器を用いても実現可能である。
第1図は本発明の一実施例による回路図、第2図は本発
明の他の実施例による回路図、第3図及び第4図は従来
の実施例の回路図である。 1……入力端子、2……出力端子、A1〜An,Af,
Af1〜Afn,Aa,Ab,Ac……演算増幅器、R1〜
Rn,Rf,Ra1〜Ran,Ra,Re1〜Rem,Rd……
抵抗、Rb,Rc……可変抵抗、S1〜Sn,Se1〜S
enSf1〜Sfn,Sg1〜Sgn……スイッチ、C1〜Cn,
Ca……容量。
明の他の実施例による回路図、第3図及び第4図は従来
の実施例の回路図である。 1……入力端子、2……出力端子、A1〜An,Af,
Af1〜Afn,Aa,Ab,Ac……演算増幅器、R1〜
Rn,Rf,Ra1〜Ran,Ra,Re1〜Rem,Rd……
抵抗、Rb,Rc……可変抵抗、S1〜Sn,Se1〜S
enSf1〜Sfn,Sg1〜Sgn……スイッチ、C1〜Cn,
Ca……容量。
Claims (1)
- 【請求項1】非反転入力端に信号を入力し、出力端より
利得可変出力を得る第1の演算増幅器と、該第1の演算
増幅器の前記出力端と反転入力端との間に接続された帰
還抵抗と、前記第1の演算増幅器の前記反転入力端に共
通接続された複数の帰還量設定抵抗と、該複数の帰還量
設定抵抗のそれぞれの他端に各反転入力端が接続されか
つ非反転入力端が固定電位に接続された複数の制御用演
算増幅器と、該制御用演算増幅器のそれぞれの出力端と
反転入力端との間に接続された複数のアナログスイッチ
とを含むことを特徴とする利得可変回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20745187A JPH0630426B2 (ja) | 1987-08-20 | 1987-08-20 | 利得可変回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20745187A JPH0630426B2 (ja) | 1987-08-20 | 1987-08-20 | 利得可変回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6449410A JPS6449410A (en) | 1989-02-23 |
JPH0630426B2 true JPH0630426B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=16539987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20745187A Expired - Lifetime JPH0630426B2 (ja) | 1987-08-20 | 1987-08-20 | 利得可変回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0630426B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4774707B2 (ja) * | 2004-09-29 | 2011-09-14 | ミツミ電機株式会社 | 増幅回路及び入力回路 |
JP6755467B2 (ja) * | 2015-05-22 | 2020-09-16 | 株式会社エヌエフ回路設計ブロック | 増幅手段を備える電子回路の切替回路および電子回路 |
-
1987
- 1987-08-20 JP JP20745187A patent/JPH0630426B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6449410A (en) | 1989-02-23 |
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