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JPH06303634A - ディスプレイのドライブ回路 - Google Patents

ディスプレイのドライブ回路

Info

Publication number
JPH06303634A
JPH06303634A JP8650893A JP8650893A JPH06303634A JP H06303634 A JPH06303634 A JP H06303634A JP 8650893 A JP8650893 A JP 8650893A JP 8650893 A JP8650893 A JP 8650893A JP H06303634 A JPH06303634 A JP H06303634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
input
amplifier
output
video signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8650893A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Nishiyama
清一 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8650893A priority Critical patent/JPH06303634A/ja
Publication of JPH06303634A publication Critical patent/JPH06303634A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】出力振幅と端子電圧とのリニアリティ特性が良
好で、最終出力における映像信号の未出力状態の発生を
防止できるディスプレイのドライブ回路を実現する。 【構成】入力映像信号に対するクランプ処理を行い映像
信号の入力部に帰還させる第1のクランプ回路15と、
入力映像信号に対するスライス処理を行うスライス回路
13と、スライス回路13の出力映像信号レベルを所定
のコントロール電圧に応じたレベルに調整するゲインコ
ントロールアンプ12と、ゲインコントロールアンプ1
2の出力映像信号に対するクランプ処理を行いゲインコ
ントロールアンプ12の出力側に帰還させる第2のクラ
ンプ回路16とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CRT(Cathode Ray T
ube)などのディスプレイのドライブ回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、CRT型カラーディスプレイな
どでは、図6(a) に示すようなCRTの赤(R)、緑
(G)、青(B)の3色の発光体(蛍光体)の発光効率
の違いを補正し、同図(b) に示すように、基準白信号に
対し正しい白を再生できるように調整するためのドライ
ブ回路が設けられる。
【0003】CRT型カラーディスプレイなどにおい
て、高解像度化、すなわち広帯域化を図るためには、R
GB各1チャネル1パッケージにする方が有利である。
1チャネル1パッケージ化した場合、コントラストコン
トロール端子電圧にドライブ調整を兼ねる必要があり、
出力振幅と端子電圧のリニアリティ特性を良くする回路
システムが不可欠となる。
【0004】図7は、従来のCRT型カラーディスプレ
イのドライブ回路の構成例を示すブロック構成図であ
る。図7において、1はプリドライブアンプ、2は反転
アンプ、3はCRT、VINは信号源、CINは入力用キャ
パシタ、VBRT はブライトネスコントロール用電源、C
SHはサンプルホールド用キャパシタ、r1 ,r2 は抵抗
素子をそれぞれ示している。
【0005】プリドライブアンプ1は、IC化されてお
り、入力側アンプ11、ゲインコントロールアンプ1
2、シンク(SYNC)スライス回路13、出力側アン
プ14、第1のクランプ回路15、第2のクランプ回路
16および基準電圧源VB を備えている。また、プリド
ライブアンプ1は、映像信号入力用端子TIN、コントラ
ストコントロール信号CONT入力用端子TCONT、映像
信号出力用端子TOUT 、分割電圧入力用端子TV 、ブラ
イトネスコントロール信号入力用端子TBRT 、サンプル
ホールド用端子TSHおよびクランプパルス入力用端子T
CLP を有している。
【0006】このような構成において、信号源VINによ
る映像信号は、キャパシタCINを介し、プリドライブア
ンプ1の端子TINに入力される。プリドライブアンプ1
に入力された映像信号は、アンプ11を介してゲインコ
ントロールアンプ12に入力される。このとき、ゲイン
コントロールアンプ12には、外部でレベル調整された
コントラストコントロール信号CONTが端子TCONT
介して入力されている。ゲインコントロールアンプ12
では、コントラストコントロール信号CONTの入力レ
ベルに応じて映像信号の振幅が、所定レベルに増幅され
て調整され、スライス回路13に出力される。
【0007】スライス回路13では、ゲインコントロー
ルアンプ12の出力映像信号および基準電圧源VB の基
準レベルVREF の入力に伴い、いわゆるSYNCが黒レ
ベルまでスライスされ、第1のクランプ回路15および
出力側アンプ14に出力される。第1のクランプ回路1
5では、スライス回路13の出力映像信号と基準電圧源
B の基準レベルVREF の入力に伴い、映像信号の黒レ
ベルが基準レベルVREFに設定されて、入力側アンプ1
1の入力に帰還される。すなわち、映像信号の黒レベル
が基準レベルVREF になるように帰還回路が働く。
【0008】スライス回路13から出力され出力側アン
プ回路14に入力された映像信号は、所定のレベル調整
作用を受けて端子TOUT を介して反転アンプ2に入力さ
れ、反転アンプ2の出力信号にもとづいて白バランス調
整がなされた映像が、CRT3に表示される。この場
合、反転アンプ2の出力レベルは、抵抗素子r1 ,r2
により分割されて、プリドライブアンプ1に帰還され、
端子TV を介して第2のクランプ回路16の一方の入力
端子に入力される。
【0009】第2のクランプ回路16の他方の入力端子
には、ブライトネスコントロール用電源VBRT にて調整
されたブライトネスコントロール信号BRTが端子T
BRT を介して入力され、出力信号の基準レベルがブライ
トネスコントロール信号BRTレベルに設定されて、出
力側アンプ14に帰還される。これにより、最終出力レ
ベルがブライトネスコントロール信号BRTのレベルに
調整されて、CRT3に入力される。
【0010】また、図8は、図7のプリドライブアンプ
1におけるゲインコントロールアンプ12の具体的な回
路構成を示している。図8に示すように、ゲインコント
ロールアンプ12は、npn形トランジスタ(以下、単
にトランジスタという)q121 〜q127 、入力抵抗素子
IN1 ,RIN 2 、定電流源i121 ,i122 、電圧源VB2
〜VB5並びに負荷用抵抗素子RL により構成されてい
る。
【0011】具体的には、エミッタ同士が接続されたト
ランジスタq123 とq124 、およびトランジスタq125
とq126 からなる2つの第1および第2の差動対が並列
的に接続されており、トランジスタq123 とq124 から
なる第1の差動対にトランジスタq121 および定電流源
121 が接続され、トランジスタq125 とq126 からな
る第2の差動対にトランジスタq122 および定電流源i
122 が接続されている。
【0012】そして、入力抵抗素子RIN2 が入力側アン
プ11の出力と第1の差動対のトランジスタq121 のエ
ミッタとの間に接続され、入力抵抗素子RIN1 が入力側
アンプ11の出力と第2の差動対のトランジスタq122
のエミッタとの間に接続され、両差動対におけるトラン
ジスタq123 とq125 のベースに定電圧が供給され、ト
ランジスタq124 とq126 のベースにコントラストコン
トロール信号CONTの入力により調整された電圧ΔV
が供給されて、第2の差動対のトランジスタq 126 のコ
レクタに接続されたトランジスタq127 のコレクタと負
荷用抵抗素子R L との接続中点からゲイン調整された映
像信号が、第1のクランプ回路15の一方の入力端子に
出力される。
【0013】このゲインコントロールアンプ12は、ト
ランジスタのベース接地型アンプとして構成されてお
り、ゲインG12の最大および最小は、次の(1) 式および
(2) 式で与えられる。 G12(最大)=RL /RIN1 … (1) G12(最小)=RL /RIN2 … (2) (ただし、RIN2 >RIN1
【0014】なお、図9は図7および図8の回路のコン
トラストコントロール電圧と出力電圧との関係を示し、
図10は図7および図8の回路のコントラストコントロ
ール電圧と入力クランプDCとの関係を示している。
【0015】また、従来のディスプレイのドライブ回路
としては、プリドライブアンプにおいて映像信号の映像
振幅部をゲインコントロールアンプで調整し、スライス
回路にてブランキング振幅部分をスライスした後に、い
わゆるブランキングレベルコントロール機能によりブラ
ンキングレベル部の振幅を調整し付加して信号振幅を得
るように構成された回路が知られている。
【0016】図11は、ブランキングレベルコントロー
ル機能を有する従来のドライブ回路の構成例を示す回路
図である。図11においては、図7と同一構成部分は同
一符号をもって表してある。すなわち、1aはプリドラ
イブアンプ、3はCRT、4はドライブアンプ、V IN
信号源、CINは入力用キャパシタ、VBRT はブライトネ
スコントロール用電源をそれぞれ示している。
【0017】プリドライブアンプ1aは、入力側アンプ
11、ゲインコントロールアンプ12、SYNCスライ
ス回路13、クランプ回路15、ブランキングレベル用
抵抗素子RBLK 、ブランキングレベル用スイッチング回
路SWBLK 、ブランキングレベル用電流源IBLK および
パワーアンプ17を備えている。また、プリドライブア
ンプ1aは、映像信号入力用端子TIN、コントラストコ
ントロール信号CONT入力用端子TCONT、映像信号出
力用端子TOUT 、ブランキングレベルコントロール信号
BLKCNT入力用端子TBLKCNT、ブライトネスコント
ロール信号入力用端子TBRT 、ブランキングパルスBL
KPLS入力用端子TBLKPLSおよびクランプパルス入力
用端子TCLP を有している。
【0018】また、図12は、プリドライブアンプ1a
のアンプ11およびゲインコントロールアンプ12の具
体的な回路構成を示す図である。図12に示すように、
アンプ11は、トランジスタq111 ,q112 および電流
源i111 ,i112 により構成されており、その入力はト
ランジスタq111 のベースにより構成され、出力はトラ
ンジスタq112 のエミッタと定電流源q112 との接続中
点により構成されている。また、ゲインコントロールア
ンプ12は、トランジスタq123 〜q126 、定電流源i
121 ,i122 、負荷用抵抗素子RL1,RL2および電圧源
B ,ΔVB により構成され、その入力はトランジスタ
123 およびq124 のエミッタ同士の接続中点と定電流
源i121 との接続中点により構成され、出力はトランジ
スタq124のコレクタと負荷用抵抗素子RL2との接続中
点により構成されている。
【0019】この回路では、アンプ11の出力とゲイン
コントロールアンプ12の入力とは抵抗素子RINを介し
て接続されている。また、ゲインコントロールアンプ1
2の出力はスライス回路13の一方の入力に接続され、
スライス回路13の他方の入力はブライトネスコントロ
ール信号入力用端子TBRT に接続されている。
【0020】図11および図12の回路においては、信
号源VINによる映像信号は、キャパシタCINを介し、プ
リドライブアンプ1aの端子TINに入力される。プリド
ライブアンプ1aに入力された映像信号は、アンプ11
を介してゲインコントロールアンプ12に入力される。
このとき、ゲインコントロールアンプ12には、外部で
レベル調整されたコントラストコントロール信号CON
Tが端子TCONTを介して入力されている。ゲインコント
ロールアンプ12では、コントラストコントロール信号
CONTの入力レベルに応じて映像信号の映像振幅部
が、所定レベルまで増幅されて調整され、スライス回路
13に出力される。
【0021】スライス回路13では、ゲインコントロー
ルアンプ12の出力映像信号およびブライトネスコント
ロール信号BRTの入力に伴い、映像信号におけるブラ
ンキグ振幅部が除去され、このブランキグ振幅部が除去
された映像振幅部を主とする映像信号がブランキングレ
ベル用抵抗素子RBLK に印加されるとともに、クランプ
回路15の一方の入力端子に出力される。
【0022】このとき、ブランキングレベル用定電流源
BLK にはブランキングレベルコントロール用電圧BL
KCNTが供給され、これにより、所定電流Iが流れ
る。また、ブランキングレベル用スイッチング回路SW
BLK にはブランキングパルスBLKPLSが入力され
る。これにより、スライス回路13から出力された映像
振幅部を主とする映像信号に対して、抵抗素子RBLK
電流Iとの電圧ドロップ分R・Iに基づくブランキング
振幅部が新たに付加される。
【0023】このように、所望のレベルに調整された映
像振幅部とブランキング振幅部とが合成された映像信号
は、アンプ17を介して端子TOUT から出力される。プ
リドライブアンプ1aから出力された映像信号は、ドラ
イブアンプ4に入力され、ドライブアンプ4の出力は図
示しない反転アンプを経てCRT3に入力され、白バラ
ンス調整がなされた映像がCRT3に表示される。
【0024】また、クランプ回路15では、スライス回
路13の出力映像信号と基準電圧源VB の基準レベルV
REF の入力に伴い、映像信号の黒レベルが基準レベルV
REFに設定されて、入力側アンプ11の入力に帰還され
る。すなわち、映像信号の黒レベルが基準レベルVREF
になるように帰還回路が働く。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7の
ドライブ回路では、図8に示すように、入力抵抗素子と
してRIN1 に加えてRIN2 をも用いているため、図9
中、実線で示す曲線のようなゲインコントロール特性と
なり、コントラストコントロール信号を絞っても(小さ
くしても)、完全に絞りきれず、リニアリティ特性に劣
るという問題があった。
【0026】この問題は、前述した、CRT型カラーデ
ィスプレイなどにおいて、高解像度化、すなわち広帯域
化を図るためには、RGB各1チャネル1パッケージに
する方が有利であり、1チャネル1パッケージ化した場
合、CRT3の管面のR,G,Bの発光効率のバラツキ
を吸収するドライブ調整を1つのコントラストコントロ
ールで制御する必要があり、出力振幅と端子電圧のリニ
アリティ特性を良くする回路システムが不可欠となると
いう条件に相反することになる。
【0027】この問題を解決するために、入力抵抗素子
IN2 を取り除くことが考えられ、実際に、入力抵抗素
子RIN2 を取り除くことにより、図9中、破線で示すよ
うに、ゲインコントロール特性のリニアリティは向上し
有効であるように思われるが、この場合、図10に示す
ように、入力DCレベルが、コントラストコントロール
電圧が変化されると変動し、コントラストコントロール
電圧を絞りきると、IC化されたプリドライブアンプ1
における第1のクランプ回路15がオフ状態となり、最
終出力に映像信号が出力されないという問題がある。以
下に、この問題について詳述する。
【0028】図8の回路においては、映像信号の黒レベ
ルが基準レベルVREF になるように帰還回路が働くが、
黒信号を入力した場合、図8中においてアンプ11の出
力側電位P1 とトランジスタq124 のエミッタ側電位P
2 とが必ずしも等しくならない。ここで、P1 <P2
あると仮定すると、トランジスタq121 およびq122
流れる電流はそれぞれ(I0 +α’),(I0 +α)と
なり、出力電圧VOUT は、ゲインコントロール係数を
K、電圧源VB5の供給電圧をEとすると、次式で示すよ
うになる。 VOUT =E−RL {K(I0 +α)+(1−K)(I0 +α’)} =E−RL {I0 +Kα+(1−K)α’} …(3)
【0029】ここで、リニアリティ特性を良くするた
め、入力抵抗素子RIN2 を取り除いた構成を想定する
と、上記(3) 式中のα’がなくなることから、(3) 式は
次式のように書き直せる。 VOUT =E−RL (I0 +Kα) …(4) 基準電圧源VB による基準レベルVREF は固定であるの
で、たとえば基準レベルVREF を下記の(5) 式のように
設定すると、第1のクランプ回路15は、(4)式と(5)
式とが常に等しくなるように動作する。 VREF =E−RL (I0 +α) …(5)
【0030】このような条件下において、コントラスト
コントロール電圧CONTを変化させることで、係数K
の値は変化する。このとき、極端な場合には、K=0.
1のとき、上記(5) 式のαをα”とすると、上記(4) 式
は、下記の(6) 式のように書き直せ、第1のクランプ回
路15は、(6) 式が(5) 式の値と等しくなるように動作
する。 VOUT =E−RL ・I0 −RL ・0.1・α” …(6)
【0031】すなわち、α”=10αになるようにα”
が増加して(α”・RIN1 )の電圧降下により、ますま
すアンプ11の出力側電位P1 がトランジスタq124
エミッタ側電位P2 よりも低くなる。その結果、アンプ
11がオフして第1のクランプ回路15がカットオフす
ることから、最終出力に映像信号が出力されなくなる。
【0032】また、図11の回路では、CRTの白バラ
ンス調整を行うために、ビデオ信号R,G,Bのゲイン
およびブランキングレベルを同時に変化させるドライブ
アンプ4が必要であることから、部品点数の増加、調整
工数の増加などを招くなどの問題がある。
【0033】これに対して、図13に示すように、プリ
ドライブアンプ1a内にドライブアンプ4を内蔵しIC
化しているものが提案されているが、この構成では、周
波数特性の劣化および消費電流の増大を招くなどの問題
がある。
【0034】また、図11〜図13のドライブ回路にお
いては、通常ブランキングレベル用定電流源IBLK がn
pn形トランジスタで構成され、そのCCSとブランキン
グレベル用抵抗素子RBLK との積C・Rにより周波数特
性の劣化をきたす。すなわち、従来のブランキングレベ
ルコントロール機能を有するディスプレイのドライブ回
路は、根本的に周波数特性の劣化をきたす構成となって
いた。
【0035】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、出力振幅と端子電圧とのリニア
リティ特性が良好で、最終出力における映像信号の未出
力状態の発生を防止でき、また、部品点数、消費電力の
増大や周波数特性などの劣化を防止できるディスプレイ
のドライブ回路を提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、入力映像信号に対するクランプ処理を
行い映像信号の入力部に帰還させる第1のクランプ回路
と、入力映像信号に対するスライス処理を行うスライス
回路と、スライス回路の出力映像信号レベルを所定のコ
ントロール信号に応じたレベルに調整するゲインコント
ロールアンプと、ゲインコントロールアンプの出力映像
信号に対するクランプ処理を行いゲインコントロールア
ンプの出力側に帰還させる第2のクランプ回路とを有す
るようにした。
【0037】本発明では、入力映像信号から映像振幅部
のみを抽出するスライス回路と、スライス回路から出力
された映像振幅部を負荷用抵抗素子に接続された素子に
より第1のコントロール信号のコントロール係数に応じ
て所定レベルに調整するとともに、第2のコントロール
信号のコントロール係数に応じて電流源の電流値を調整
し、調整した電流と上記負荷用抵抗素子との積に応じた
レベルのパルスを発生し、上記レベル調整された映像振
幅部にブランキング振幅部として付加して出力する回路
とを有するようにした。
【0038】また、本発明では、上記第1のコントロー
ル信号の係数を所定の比をもって変化させる回路を有す
るようにした。
【0039】また、本発明では、上記第2のコントロー
ル信号の係数を所定の比をもって変化させる回路を有す
るようにした。
【0040】また、本発明では、上記第1のコントロー
ル信号の係数と第2のコントロール信号の係数とを同一
の比をもって変化させる回路を有するようにした。
【0041】
【作用】本発明によれば、第1のクランプ回路におい
て、入力映像信号に対するクランプ処理が行われ、映像
信号の入力部に帰還される。入力映像信号(入力クラン
プ処理を受けた映像信号も含む)は、スライス回路に入
力されて、所定のスライス処理、たとえばGチャネルに
あるSYNCが黒レベルまでスライスされ、ゲインコン
トロールアンプに出力される。ゲインコントロールアン
プでは、SYNCスライスされた映像信号レベルが、所
定のコントロール信号に応じたレベルに調整されて出力
される。ゲインコントロールアンプの出力映像信号は、
第2のクランプ回路において所定のクランプを処理を受
けて、ゲインコントロールアンプの出力側に帰還され
る。
【0042】本発明によれば、スライス回路において、
入力映像信号から映像振幅部のみを抽出されて、次段の
回路に出力される。次段の回路では、スライス回路から
出力された映像振幅部が負荷用抵抗素子に接続された素
子により第1のコントロール信号のコントロール係数に
応じて所定レベルに調整される。また、この回路では、
第2のコントロール信号のコントロール係数に応じて電
流源の電流値が調整され、調整した電流と負荷用抵抗素
子との積に応じたレベルのパルスが発生されて、レベル
調整された映像振幅部にブランキング振幅部として付加
される。そして、映像振幅部とブランキング振幅部とが
合成された映像信号として出力される。
【0043】また、本発明によれば、第1のコントロー
ル信号の係数が所定の比をもって変化させられる。
【0044】また、本発明によれば、第2のコントロー
ル信号の係数が所定の比をもって変化させられる。
【0045】また、本発明によれば、第1のコントロー
ル信号の係数と第2のコントロール信号の係数とが同一
の比をもって変化させられる。
【0046】
【実施例1】図1は、本発明に係るディスプレイのドラ
イブ回路の第1の実施例を示すブロック構成図であっ
て、従来例を示す図7と同一構成部分は同一符号をもっ
て表す。すなわち、1Aはプリドライブアンプ、2は反
転アンプ、3はCRT、VINは信号源、CINは入力用キ
ャパシタ、VBRT はブライトネスコントロール用電源、
SHはサンプルホールド用キャパシタ、r1 ,r2 は抵
抗素子をそれぞれ示している。
【0047】プリドライブアンプ1Aは、IC化されて
おり、入力側アンプ11a、11b、ゲインコントロー
ルアンプ12、シンク(SYNC)スライス回路13、
出力側アンプ14、第1のクランプ回路15、第2のク
ランプ回路16および基準電圧源VB を備えている。ま
た、プリドライブアンプ1Aは、映像信号入力用端子T
IN、コントラストコントロール信号CONT入力用端子
CONT、映像信号出力用端子TOUT 、分割電圧入力用端
子TV 、ブライトネスコントロール信号入力用端子T
BRT 、サンプルホールド用端子TSHおよびクランプパル
ス入力用端子TCLP を有している。
【0048】本実施例によるプリドライブアンプ1Aの
各構成要素は、以下のように接続されている。すなわ
ち、アンプ11aの入力は映像信号入力用端子TINに接
続され、出力はアンプ11bの入力およびスライス回路
13の一方の入力に接続されている。アンプ11bの出
力は第1のクランプ回路15の一方の入力に接続され、
第1のクランプ回路15の他方の入力およびスライス回
路の他方の入力は基準電圧源VB に接続されている。第
1のクランプ回路15の出力はアンプ11aの入力と映
像信号入力用端子T INとの接続中点に接続され、スライ
ス回路13の出力はゲインコントロールアンプ12の入
力に接続されている。
【0049】ゲインコントロールアンプ12の出力はア
ンプ14の一方の入力に接続され、コントロール端子が
コントラストコントロール信号CONT入力用端子T
CONTに接続されている。アンプ14の他方の入力は第2
のクランプ回路16の出力に接続され、出力は映像信号
出力用端子TOUT に接続されている。第2のクランプ回
路16の一方の入力は、ブライトネスコントロール信号
入力用端子TBRT に接続され、他方の入力は分割電圧入
力用端子TV に接続されている。また、第1のクランプ
回路15のコントロール端子および第2のクランプ回路
16の一方のコントロール端子はクランプパルス入力用
端子TCLP に接続され、第2のクランプ回路16の他方
のコントロール端子はサンプルホールド用端子T SHに接
続されている。
【0050】このように、本実施例によるプリドライブ
アンプ1Aは、ゲインコントロールアンプ12の前段で
GチャネルにあるSYNCを黒レベルまでスライスする
SYNCスライスと入力クランプを行い、その後にコン
トラストコントロール信号CONTに応じたゲインコン
トロールを行うように構成されている。
【0051】図2は、図1のプリドライブアンプ1Aに
おけるアンプ11a,11b、スライス回路13、ゲイ
ンコントロールアンプ12および基準電圧源VB の具体
的な回路構成を示している。
【0052】図2に示すように、アンプ11aはトラン
ジスタ(npn形)Q111aおよび定電流源I111aにより
構成され、アンプ11bはトランジスタQ111bおよび定
電流源I111bにより構成されている。スライス回路13
はトランジスタQ131 ,Q132 および定電流源I131
より構成されている。ゲインコントロールアンプ12
は、トランジスタQ120 〜Q128 、定電流源I 120 〜I
122 、電圧源VB2,ΔVB2,VB3,VB4、入力用抵抗素
子RINおよび負荷用抵抗素子RL1,RL2により構成され
ている。基準電圧源VB は、電圧源VB1、ダイオードD
1 および定電流源I1 により構成されている。
【0053】次に、これら各素子の接続関係を説明す
る。アンプ11aのトランジスタQ111aのベースは端子
INおよび第1のクランプ回路15の出力に接続され、
コレクタは電源電圧VCCに接続され、エミッタは定電流
源I111a、並びにアンプ11bのトランジスタQ111b
ベースおよびスライス回路13のトランジスタQ131
ベースにそれぞれ接続されている。アンプ11bのトラ
ンジスタQ111bのコレクタは電源電圧VCCに接続され、
エミッタは定電流源I111bおよび第1のクランプ回路1
5の一方の入力に接続されている。スライス回路13の
トランジスタQ131 のコレクタは電源電圧VCCに接続さ
れ、エミッタはトランジスタQ132 のエミッタに接続さ
れ、両トランジスタQ131,Q132 のエミッタ同士の接
続中点は定電流源I131 およびゲインコントロールアン
プ12のトランジスタQ120 のベースに接続されてい
る。また、トランジスタQ132 のコレクタは電源電圧V
CCに接続され、ベースは基準電圧源VB1の出力に接続さ
れている。
【0054】基準電圧源VB の定電流源I1 は電源電圧
CCに接続されるとともに、ダイオードD1 のアノード
に接続され、ダイオードD1 のカソードは電圧源VB1
接続されている。定電流源I1 とダイオードD1 のアノ
ードとの接続中点は第1のクランプ回路15の他方の入
力に接続され、ダイオードD1 のカソードと電圧源VB1
との接続中点は、スライス回路13のトランジスタQ
132 のベース、並びにゲインコントロールアンプ12の
トランジスタQ121 およびQ122 のベースにそれぞれ接
続されている。
【0055】ゲインコントロールアンプ12のトランジ
スタQ120 のコレクタは電源電圧V CCに接続され、エミ
ッタは定電流源I120 および抵抗素子RINの一端に接続
されている。トランジスタQ121 のベースは基準電流源
B の出力に接続され、コレクタはトランジスタQ123
およびQ124 のエミッタに接続され、エミッタは定電流
源I 121 に接続されている。トランジスタQ122 のベー
スは基準電流源VB の出力に接続され、コレクタはトラ
ンジスタQ125 およびQ126 のエミッタに接続され、エ
ミッタは定電流源I 122 および抵抗素子RINの他端に接
続されている。トランジスタQ123 のベースは電圧源V
B2に接続され、コレクタはトランジスタQ126 のコレク
タおよびトランジスタQ128 のエミッタに接続されてい
る。トランジスタQ124 のベースは電圧源ΔVB2に接続
され、コレクタはトランジスタQ125 のコレクタおよび
トランジスタQ127 のエミッタに接続されている。トラ
ンジスタQ125 のベースは電圧源VB2に接続され、トラ
ンジスタQ126 のベースは電圧源ΔVB2に接続されてい
る。トランジスタQ127 のベースは電圧源VB3に接続さ
れ、コレクタは負荷用抵抗素子RL1を介して電圧源VB4
に接続されている。トランジスタQ128 のベースは電圧
源VB3に接続され、コレクタは負荷用抵抗素子RL2を介
して電圧源VB4に接続され、コレクタと負荷用抵抗素子
L2との接続中点によりゲインコントロールアンプ12
の出力が構成されている。また、電圧源ΔVB2に端子T
CONTを介してコントラストコントロール信号CONTが
供給され、その結果、コントラストコントロール信号C
ONTに応じて変化された電圧ΔVがトランジスタQ
124 およびQ126 のベースに供給される。
【0056】次に、図1の構成による動作を説明する。
信号源VINによる映像信号は、キャパシタCINを介し、
プリドライブアンプ1Aの端子TINに入力される。プリ
ドライブアンプ1Aに入力された映像信号は、アンプ1
1aを介してスライス回路13の一方の入力端子に入力
されるとともに、さらにアンプ11bを介して第1のク
ランプ回路15の一方の入力端子に入力される。
【0057】スライス回路13では、入力映像信号およ
び基準電圧源VB の基準レベルVRE F の入力に伴い、映
像信号における、GチャネルにおけるSYNCが黒レベ
ルまでスライスされ、ゲインコントロールアンプ12に
出力される。第1のクランプ回路15では、入力映像信
号と基準電圧源VB の基準レベルV REF の入力に伴い、
映像信号の黒レベルが基準レベルVREF に設定されて、
入力側アンプ11aの入力に帰還される。すなわち、映
像信号の黒レベルが基準レベルVREF になるように帰還
回路が働く。
【0058】このときのクランプ処理は、従来回路のよ
うに変動するコントラストコントロール信号CONTに
応じてゲイン調整を行うゲインコントロールアンプ12
の後段ではなく前段で行うことから、いわゆる入力クラ
ンプDCは、コントラストコントロール信号CONTが
変動しても、その影響を受けず変動しない。
【0059】ゲインコントロールアンプ12には、外部
でレベル調整されたコントラストコントロール信号CO
NTが端子TCONTを介して入力されている。ゲインコン
トロールアンプ12では、コントラストコントロール信
号CONTの入力レベルに応じて映像信号の振幅が、所
定レベルまで増幅されて調整され、出力側アンプ14に
出力される。
【0060】ゲインコントロールアンプ12から出力さ
れ出力側アンプ回路14に入力された映像信号は、所定
のレベル調整作用を受けて端子TOUT を介してドライブ
アンプ2に入力され、反転アンプ2の出力信号に基づい
て白バランス調整がなされた映像がCRT3に表示され
る。この場合、反転アンプ2の出力レベルは、抵抗素子
1 ,r2 により分割されて、プリドライブアンプ1に
帰還され、端子TV を介して第2のクランプ回路16の
一方の入力端子に入力される。
【0061】第2のクランプ回路16の他方の入力端子
には、ブライトネスコントロール用電源VBRT にてレベ
ル調整されたブライトネスコントロール信号BRTが端
子T BRT を介して入力され、出力信号の基準レベルがブ
ライトネスコントロール信号BRTに設定されて、出力
側アンプ14に帰還される。これにより、最終出力レベ
ルがブライトネスコントロール信号BRTのレベルに調
整されて、CRT3に入力される。
【0062】なお、以上の動作においては、コントラス
トコントロール信号CONTが変化すると、ゲインコン
トロールアンプ12の出力は、従来例を示す図8の場合
と同様にゲインコントロールの係数をKとすると、以下
に示す前述した(4) 式から係数Kが変化するので変動し
てしまう。 VOUT =E−RL (I0 +Kα) …(4) しかし、後段に配置されている第2のクランプ回路16
の働きにより最終出力はブライトネスコントロール信号
用電源VBRT の端子電圧により決まり、サンプルホール
ド用キャパシタCSHの電圧が変化するだけで、出力信号
DC(黒レベル)が、温度特性および時間の経過によっ
て変動することはない。
【0063】以上説明したように、本実施例によれば、
変動するコントラストコントロール信号CONTに応じ
てゲイン調整を行うゲインコントロールアンプ12の前
段で入力クランプを行い、SYNCスライスして黒レベ
ルに合わせるように構成し、また、コントラストコント
ロール信号CONTの変化によるゲインコントロールア
ンプ12の出力の変動に伴う出力DCの変動を後段に配
置した第2のクランプ回路16で吸収するように構成し
たので、出力振幅と端子電圧とのリニアリティ特性が良
好で、最終出力における映像信号の未出力状態の発生を
防止できる。したがって、本回路は、1チャネル1パッ
ケージICに最適であり、このICを3つ使用して端子
電圧をマイクロコンピュータにより制御すれば、容易に
CRTのRGBのバラツキを吸収するドライブ調整が可
能である。
【0064】
【実施例2】図3は、本発明に係るディスプレイのドラ
イブ回路の第2の実施例を示すブロック構成図であっ
て、ブランキングレベルコントロール機能を有する従来
のドライブ回路を示す図11と同一構成部分は同一符号
をもって表す。すなわち、1aはプリドライブアンプ、
2は反転アンプ、3はCRT、VINは信号源、CINは入
力用キャパシタ、VBRT はブライトネスコントロール用
電源、VCONTは係数Aを可変とするコントラストコント
ロール用電源、VBLKCNTは係数Bを可変とするブランキ
ングレベルコントロール用電源VDRV は係数Kを可変と
するドライブコントロール用電源をそれぞれ示してい
る。
【0065】プリドライブアンプ1aは、IC化されて
おり、入力側アンプ11、ゲインコントロールアンプ1
2、SYNC(シンク)スライス回路13、クランプ回
路15、ブランキングレベル用スイッチング回路SW
BLK 、ブランキングレベル用電流源IBLK 、パワーアン
プ17および乗算器18,19を備えている。また、プ
リドライブアンプ1aは、映像信号入力用端子TIN、映
像信号出力用端子TOUT 、コントラストコントロール信
号CONT入力用端子TCONT、ブランキングレベルコン
トロール信号BLKCNT入力用端子TBLKCNT、ドライ
ブコントロール信号DRV入力用端子TDRV 、ブライト
ネスコントロール信号BRT入力用端子TBRT 、ブラン
キングパルスBLKPLS入力用端子TBLKPLSおよびク
ランプパルス入力用端子TCLP を有している。
【0066】本実施例によるプリドライブアンプ1aの
各構成要素は、以下のように接続されている。すなわ
ち、アンプ11の入力は映像信号入力用端子TINに接続
され、出力はスライス回路13の一方の入力に接続され
ている。クランプ回路15の他方の入力およびスライス
回路13の他方の入力は基準電圧源VB に接続されてい
る。クランプ回路15の出力はアンプ11の入力と映像
信号入力用端子TINとの接続中点に接続され、スライス
回路13の出力はゲインコントロールアンプ12の入力
に接続されている。
【0067】ゲインコントロールアンプ12の出力はア
ンプ17の入力に接続され、アンプ17の出力は映像信
号出力用端子TOUT に接続されている。ゲインコントロ
ールアンプ12のコントラストコントロール端子は乗算
器18の出力に接続され、ブランキングレベルコントロ
ール端子はスイッチング回路SWBLK の出力に接続さ
れ、ブライトネスコントロール端子はブライトネスコン
トロール信号BRT入力用端子TBRT に接続されてい
る。スイッチング回路SWBLK の入力はブランキングレ
ベル用電流源IBLK に接続され、スイッチング回路SW
BLK のコントロール端子はブランキングパルスBLKP
LS入力用端子TBLKPLSに接続されている。ブランキン
グレベル用電流源IBLK のコントロール端子は乗算器1
9の出力に接続されている。
【0068】乗算器18の一方の入力はコントラストコ
ントロール信号CONT入力用端子TCONTに接続され、
他方の入力はドライブコントロール信号DRV入力用端
子T DRV に接続されている。乗算器19の一方の入力は
ブランキングレベルコントロール信号BLKCNT入力
用端子TBLKCNTに接続され、他方の入力はドライブコン
トロール信号DRV入力用端子TDRV に接続されてい
る。
【0069】このように、本実施例によるプリドライブ
アンプ1aは、ゲインコントロールアンプ12の前段で
スライス処理と入力クランプを行い、その後段にゲイン
コントロールアンプ12を配置して、コントラストコン
トロール信号CONTに応じた映像振幅部のゲインコン
トロール、並びにブランキングレベルコントロール信号
BLKCNTおよびブランキングパルスBLKPLSに
応じたブランキングレベルコントロールを行うように構
成されている。
【0070】図4は、図3のプリドライブアンプ1aに
おけるアンプ11、スライス回路13およびゲインコン
トロールアンプ12の具体的な回路構成を示している。
なお、図4においては、前述した図2の回路構成と同一
部分は同一符号をもって表している。
【0071】図4に示すように、アンプ11はトランジ
スタ(npn形)Q111 および定電流源I111 により構
成されている。スライス回路13はトランジスタ
131 ,Q132 および定電流源I131 により構成されて
いる。ゲインコントロールアンプ12は、トランジスタ
121 〜Q128 、定電流源I 121 〜I122 、電圧源
B2,ΔVB2,VB3,VBCNT、入力用抵抗素子RINおよ
び負荷用抵抗素子RL1,RL2により構成されている。
【0072】次に、これら各素子の接続関係を説明す
る。アンプ11のトランジスタQ111 のベースは端子T
INおよびクランプ回路15の出力に接続され、コレクタ
は電源電圧VCCに接続され、エミッタは定電流源I 111
およびスライス回路13のトランジスタQ131 のベース
にそれぞれ接続されている。スライス回路13のトラン
ジスタQ131 のコレクタは電源電圧VCCに接続され、エ
ミッタはトランジスタQ132 のエミッタに接続され、両
トランジスタQ131,Q132 のエミッタ同士の接続中点
は定電流源I131 、クランプ回路15の一方の入力およ
び抵抗素子RINの一端に接続されている。また、トラン
ジスタQ132 のコレクタは電源電圧VCCに接続され、ベ
ースは基準電圧源VB1に接続されている。
【0073】ゲインコントロールアンプ12のトランジ
スタQ121 のベースは基準電流源V B1の出力に接続さ
れ、コレクタはトランジスタQ123 およびQ124 のエミ
ッタに接続され、エミッタは定電流源I121 および抵抗
素子RINの他端に接続されている。トランジスタQ122
のベースは基準電流源VB1に接続され、コレクタはトラ
ンジスタQ125 およびQ126 のエミッタに接続され、エ
ミッタは定電流源I122 およびクランプ回路15の他方
の入力に接続されている。トランジスタQ123 のベース
は電圧源VB2に接続され、コレクタはトランジスタQ
126 のコレクタおよびトランジスタQ128 のエミッタに
接続されている。トランジスタQ124 のベースは電圧源
ΔVB2に接続され、コレクタはトランジスタQ125 のコ
レクタおよびトランジスタQ127 のエミッタに接続され
ている。トランジスタQ124 およびQ125 のコレクタ同
士の接続中点にスイッチング回路SWBLK の出力が接続
されている。
【0074】トランジスタQ125 のベースは電圧源VB2
に接続され、トランジスタQ126 のベースは電圧源ΔV
B2に接続されている。トランジスタQ127 のベースは電
圧源VB3に接続され、コレクタは負荷用抵抗素子RL1
介して可変電圧源VBCNTに接続され、コレクタと負荷用
抵抗素子RL1との接続中点によりゲインコントロールア
ンプ12の出力が構成されて、アンプ17の入力と接続
されている。トランジスタQ128 のベースは電圧源VB3
に接続され、コレクタは負荷用抵抗素子RL2を介して可
変電圧源VBCNTに接続されている。
【0075】本実施例によるプリドライブアンプ1aで
は、負荷用抵抗素子RL1とブランキングレベル用電流源
BLK による電流Iとの積RL ・Iに基づくブランキン
グ振幅部が新たに付加されるように構成されている。ま
た、電圧源ΔVB2に端子TCONTを介してコントラストコ
ントロール信号CONTが供給され、その結果、コント
ラストコントロール信号CONTに応じて変化された電
圧ΔVがトランジスタQ124 およびQ126 のベースに供
給され、可変電圧源VBCNTに端子TBRT を介してブライ
トネスコントロール信号BRTが供給されるように構成
されている。
【0076】次に、図3の構成による動作を説明する。
信号源VINによる映像信号は、キャパシタCINを介し、
プリドライブアンプ1aの端子TINに入力される。プリ
ドライブアンプ1aに入力された映像信号は、スライス
回路13の一方の入力端子に入力される。スライス回路
13では、入力映像信号および基準電圧源VB による基
準電圧V REF の入力に伴い、映像信号におけるブランキ
ング振幅部が除去される。このブランキング振幅部が除
去された映像振幅部を主とする映像信号は、ゲインコン
トロールアンプ12およびクランプ回路15の一方の入
力端子に入力される。
【0077】このとき、乗算器18の一方の入力には外
部でレベル調整された係数Aのコントラストコントロー
ル信号CONTが端子TCONTを介して入力され、他方の
入力には同じく外部でレベル調整された係数Kの端子T
DRV を介してドライブコントロール信号DRVが入力さ
れる。乗算器18では、両入力電圧信号が掛け合わされ
て、係数KAなるコントラストコントロール信号CON
Tがゲインコントロール端子に入力される。
【0078】乗算器19の一方の入力には外部でレベル
調整された係数Bのブランキングレベルコントロール信
号BLKCNTが端子TBLKCNTを介して入力され、他方
の入力には同じく外部で調整された係数Kの端子TDRV
を介してドライブコントロール信号DRVが入力され
る。乗算器19では、両入力電圧信号が掛け合わされ
て、係数KBなるブランキングレベルコントロール信号
BLKCNTがブランキングレベル用電流源IBLK のコ
ントロール端子に入力される。これにより、係数KBに
基づいて値が調整された電流Iがスイッチング回路SW
BLK に出力される。スイッチング回路SWBLK にはブラ
ンキングパルスBLKPLSが所定のタイミングで入力
されている。これに伴い、ゲインコントロールアンプ1
2において、スライス回路13から出力された映像振幅
部を主とする映像信号に対して所定の増幅作用がなされ
るとともに、負荷用抵抗素子RL1と電流Iとの積RL
Iに基づくレベルのパルスが発生されてブランキング振
幅部として映像振幅部に新たに付加されて、アンプ17
に出力される。このとき、負荷用抵抗素子RL1,RL2
接続された可変電圧源VBCNTは、外部で調整されたブラ
イトネスコントロール信号BRTに基づいて所定の値に
保持される。
【0079】このように、所望のレベルに調整された映
像振幅部とブランキング振幅部とが合成された映像信号
は、アンプ17を介して端子TOUT から出力される。プ
リドライブアンプ1aから出力された映像信号は、反転
アンプ2に入力され、反転アンプ2の出力信号にもとづ
いて白バランス調整がなされた映像が、CRT3に表示
される。
【0080】また、クランプ回路15では、スライス回
路13の出力映像信号と基準電圧源VB の基準レベルV
REF の入力に伴い、映像信号の黒レベルが基準レベルV
REFに設定されて、入力側アンプ11の入力に帰還され
る。すなわち、映像信号の黒レベルが基準レベルVREF
になるように帰還回路が働く。
【0081】以上説明したよう、本実施例によれば、ス
ライス回路13による映像信号のブランキング振幅部の
除去を行った後、係数Aのコントラストコントロール信
号CONTおよび係数Bのブランキングレベルコントロ
ール信号BKLCNTに、係数Kをもつドライブコント
ロール信号DRVを乗算器18,19を用いて掛け合わ
せ、ゲインコントロールアンプ12において、コントラ
ストおよびブランキングレベルのコントロールを、同じ
比、すなわち係数Kをもってコントロールするように構
成したので、従来のように、ドライブ調整アンプを設け
る必要がなく、部品点数、調整工数の削減を図れ、ひい
てはコストおよび消費電力の低減を図れる利点がある。
【0082】また、図13に示す従来回路のように、プ
リドライブアンプにドライブ調整アンプを内蔵すること
がなく、また、ブランキングレベル用抵抗素子をゲイン
コントロールアンプ12の負荷用抵抗素子RL で兼用す
るように構成したので、周波数特性などに劣化をきたす
こともない。
【0083】また、プリドライブアンプ1aの回路構成
は、図4の構成に限定されるものではなく、たとえば、
図5に示すように、反転アンプ2の出力をアッテネータ
5を介してプリドライブアンプ1aのフィードバック端
子TFDB にフィードバックさせ、クランプ回路20にお
いてブブライトネスコントロール信号BRTに基づいて
クランプ処理を行い、その出力をゲインコントロールア
ンプ12の可変電圧源VBCNTに供給するように構成して
もよい。
【0084】このような構成にすることにより、出力波
形における黒レベル(ペデスタルレベル)が、温度特性
に影響を受けないドライブ回路を実現できる利点があ
る。
【0085】なお、本実施例におけるブランキングパル
スBLKPLSとクランプパルスCLPとは、位相が異
なる。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
出力振幅と端子電圧とのリニアリティ特性が良好で、最
終出力における映像信号の未出力状態の発生を防止でき
る。
【0086】また、本発明によれば、部品点数、調整工
数の削減を図れ、ひいてはコストおよび消費電力の低減
を図れ、また、周波数特性などに劣化をきたすこともな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスプレイのドライブ回路の第
1の実施例を示すブロック構成図である。
【図2】図1のプリドライブアンプにおける入力側アン
プ、スライス回路、基準電圧源およびゲインコントロー
ルアンプの具体的な回路構成を示す図である。
【図3】本発明に係るディスプレイのドライブ回路の第
2の実施例を示すブロック構成図である。
【図4】図3のプリドライブアンプにおける入力側アン
プ、スライス回路およびゲインコントロールアンプの具
体的な回路構成例を示す図である。
【図5】図3のプリドライブアンプの他の回路構成例を
示す図である。
【図6】ドライブ回路の一般的なコントロール特性を示
すグラフである。
【図7】従来のディスプレイのドライブ回路の構成例を
示すブロック構成図である。
【図8】図7の回路のプリドライブアンプにおけるゲイ
ンコントロールアンプの具体的な回路構成例を示す図で
ある。
【図9】図7および図8の回路のコントラストコントロ
ール電圧と出力電圧との関係を示す図である。
【図10】図7および図8の回路のコントラストコント
ロール電圧と入力クランプDCとの関係を示す図であ
る。
【図11】ブランキングレベルコントロール機能を有す
る従来のドライブ回路の構成例を示す図である。
【図12】図11におけるプリドライブアンプの入力側
アンプおよびゲインコントロールアンプの具体的な回路
構成を示す図である。
【図13】ブランキングレベルコントロール機能を有す
る従来のドライブ回路の他の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1A…プリドライブアンプ 11a,11b…入力側アンプ 12…ゲインコントロールアンプ 13…シンク(SYNC)スライス回路 14…出力側アンプ 15… 第1のクランプ回路 16…第2のクランプ回路 VB …基準電圧源 TIN…映像信号入力用端子 TCONT…コントラストコントロール信号CONT入力用
端子 TOUT …映像信号出力用端子 TV …分割電圧入力用端子 TBRT …ブライトネスコントロール信号入力用端子 TSH…サンプルホールド用端子 TCLP …クランプパルス入力用端子 2…反転アンプ 3…CRT VINは信号源 CIN…入力用キャパシタ VBRT …ブライトネスコントロール用電源 CSH…サンプルホールド用キャパシタ r1 ,r2 …抵抗素子をそれぞれ示している。 1a…プリドライブアンプ 11…入力側アンプ 12…ゲインコントロールアンプ 13…SYNC(シンク)スライス回路 15…クランプ回路 17…パワーアンプ 18,19…乗算器 SWBLK …ブランキングレベル用スイッチング回路 IBLK …ブランキングレベル用電流源 TIN…映像信号入力用端子 TOUT …映像信号出力用端子 TCONT…コントラストコントロール信号CONT入力用
端子 TBLKCNT…ブランキングレベルコントロール信号BLK
CNT入力用端子 TDRV …ドライブコントロール信号DRV入力用端子 TBRT …ブライトネスコントロール信号BRT入力用端
子 TBLKPLS…ブランキングパルスBLKPLS入力用端子 TCLP …クランプパルス入力用端子 VBRT …ブライトネスコントロール用電源 VCONT…コントラストコントロール用電源 VBLKCNT…ブランキングレベルコントロール用電源 VDRV …ドライブコントロール用電源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号の振幅を調整して映像を表
    示させるディスプレイのドライブ回路であって、 入力映像信号に対するクランプ処理を行い映像信号の入
    力部に帰還させる第1のクランプ回路と、 入力映像信号に対するスライス処理を行うスライス回路
    と、 スライス回路の出力映像信号レベルを所定のコントロー
    ル電圧に応じたレベルに調整するゲインコントロールア
    ンプと、 ゲインコントロールアンプの出力映像信号に対するクラ
    ンプ処理を行いゲインコントロールアンプの出力側に帰
    還させる第2のクランプ回路とを有することを特徴とす
    るディスプレイのドライブ回路。
  2. 【請求項2】 入力映像信号の振幅を調整して映像を表
    示させるディスプレイのドライブ回路であって、 入力映像信号から映像振幅部のみを抽出するスライス回
    路と、 スライス回路から出力された映像振幅部を負荷用抵抗素
    子に接続された素子により第1のコントロール信号のコ
    ントロール係数に応じて所定レベルに調整するととも
    に、第2のコントロール信号のコントロール係数に応じ
    て電流源の電流値を調整し、調整した電流と上記負荷用
    抵抗素子との積に応じたレベルのパルスを発生し、上記
    レベル調整された映像振幅部にブランキング振幅部とし
    て付加して出力する回路とを有することを特徴とするデ
    ィスプレイのドライブ回路。
  3. 【請求項3】 上記第1のコントロール信号の係数を所
    定の比をもって変化させる回路を有する請求項2記載の
    ディスプレイのドライブ回路。
  4. 【請求項4】 上記第2のコントロール信号の係数を所
    定の比をもって変化させる回路を有する請求項2または
    請求項3記載のディスプレイのドライブ回路。
  5. 【請求項5】 上記第1のコントロール信号の係数と第
    2のコントロール信号の係数とを同一の比をもって変化
    させる回路を有する請求項2記載のディスプレイのドラ
    イブ回路。
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