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JPH06300863A - ケースおよびケースの製造方法 - Google Patents

ケースおよびケースの製造方法

Info

Publication number
JPH06300863A
JPH06300863A JP11101193A JP11101193A JPH06300863A JP H06300863 A JPH06300863 A JP H06300863A JP 11101193 A JP11101193 A JP 11101193A JP 11101193 A JP11101193 A JP 11101193A JP H06300863 A JPH06300863 A JP H06300863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating layer
case
recess
synthetic resin
case body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11101193A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Hirano
忠男 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP11101193A priority Critical patent/JPH06300863A/ja
Publication of JPH06300863A publication Critical patent/JPH06300863A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 充填した合成樹脂との境界面の腐食を防止す
る。 【構成】 ケース本体2に下地メッキ層4を被着した
後、凹部3内の下地メッキ層4を粗面化し、凹部3内に
合成樹脂部材5を充填し、その後、仕上げメッキ層6を
被着する。合成樹脂部材5との境界面に下地メッキ層4
を設けてあるため、同部分のケース本体2の腐食を防止
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は美粧性や色彩性などの付
与のため、金属性のケース本体に合成樹脂をデザイン的
に配置したケースおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】腕時計の外殻を構成する腕時計ケース
(ケース)は、黄銅などの金属が使用されており、単調
な金属色を呈している。このため顔料を混合した着色性
の合成樹脂をケースの外面に配置することにより、色彩
性の付与および外観の向上を行っている。
【0003】図7はかかる構造のケースを示し、金属性
のケース本体71の外面の所定部分に凹部72が形成さ
れている。この凹部72内にエポラ樹脂などの合成樹脂
部材73を充填した後、その上面を切削研磨してケース
71の上面と略同一面とし、その後、ケース本体71の
外面をメッキ処理する。このメッキ処理により合成樹脂
部材73を除くケース本体71の外面にメッキ層74が
被着する。これによりメッキ層74による金属色と、合
成樹脂部材73のマットな樹脂色とが混在するため、ケ
ースの外観が向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
構造のケースでは、ケース本体71と合成樹脂部材73
との密着性が悪い問題から、これらの境界部分に水等が
侵入し、これによりケース本体71の凹部72の内面が
発錆したり、腐食し易いものとなっている。このため例
えば、腕時計の場合には、高圧防水用のケースとして使
用できず、ケースの使用可能範囲が限定されていた。
【0005】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、合成樹脂部材との境界部分に腐食を生じること
がなく、これにより使用可能範囲を拡大することが可能
なケースと、このケースを好適に製造することが可能な
製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明のケー
スは、外面に凹部を有した金属製のケース本体と、前記
凹部を含むケース本体の外面に被着された下地メッキ層
と、前記凹部の上面と略同一面となるように凹部内に充
填された合成樹脂部材と、前記ケース本は体の外面に被
着された仕上げメッキ層とを備えていることを特徴とす
る。
【0007】また、このケースを製造する本発明の方法
は、外面に凹部を有した金属製のケース本体に下地メッ
キ層を被着する工程と、少なくとも前記凹部内の下地メ
ッキ層の表面を粗面化する工程と、前記凹部内に合成樹
脂部材を充填した後、当該合成樹脂部材の上面が凹部の
上面と略同一面となるように切削する工程と、前記ケー
ス本体の外面に仕上げメッキ層を被着させる工程とを備
えていることを特徴とする。
【0008】上記構成のケースはケース本体が下地メッ
キ層に被覆されているため、ケース本体の腐食を防止す
ることができる。また、上記構成の製造方法は、凹部内
の下地メッキ層を粗面化した後、合成樹脂部材を凹部内
に充填するため、合成樹脂部材が良好に凹部に密着す
る。
【0009】
【実施例】図1ないし図5は本発明の一実施例のケース
を、その製造工程順に示している。ケース1は金属性の
ケース本体2を備えており、このケース本体2の外面の
所定位置には凹部3が形成されている。ケース本体2の
材質としてしは、黄銅や洋白あるいはこれらの共融体、
その他の金属を適宜選択することができる。このケース
本体2に対し、メッキ処理を施し、その外面に下地メッ
キ層4を被着する(図1参照)。この下地メッキ層4は
ケース本体2の外表面および凹部3内を覆うように形成
される。下地メッキ層4の金属としては、例えばニッケ
ルを使用する事が出来、その厚さとしては、5±1.5
μm程度となるように調整される。
【0010】下地メッキ層4を形成した後は、凹部3内
の下地メッキ層4の表面を粗面化(ホーニング)する
(図2参照)。この粗面化は金属粒子,金属イオン等を
凹部3内の下地メッキ層4に選択的に注入することによ
り行われ、例えば、100メッシュ程度の粗面となるま
で行う。かかる粗面化は凹部3内の下地メッキ層4に対
してのみ行うものであり、凹部3を除くケース本体2外
面の下地メッキ層4に対してはマスク等を用いることに
より、粗面化が防止される。
【0011】この粗面化の後、凹部3内に合成樹脂部材
5を充填する(図3参照)。合成樹脂部材5としてはエ
ポラ樹脂、その他の樹脂が使用され、より好ましくは顔
料を混合した樹脂が使用される。かかる合成樹脂部材5
の充填にあっては、凹部3内の下地メッキ層4が粗面化
されているため、下地メッキ層4に対する食い込みが強
固に行われ、これにより下地メッキ層4と強固に密着す
る。なお充填された合成樹脂部材5は凹部3からはみ出
るようになるため、このはみ出た部分を切削および研磨
して、その上面をケース本体2の上面と略同一し、ケー
ス本体2の外面全体を平滑化する(図4参照)。
【0012】その後、ケース本体2の外面をメッキ処理
して、仕上げメッキ層6を被着する(図5参照)。この
仕上げメッキ処理においては、例えばニッケルを厚さ5
±1.5μmで被着させた後、金を厚さ1.6μmで被
着させる。かかる仕上げメッキ層6は合成樹脂部材5を
除くケース本体2の外面に被着して美粧性を付与する。
【0013】以上のように製造されたケースにおいて
は、凹部3内に合成樹脂部材5を充填するのに先立っ
て、ケース本体2外面に下地メッキ層4を被着させるた
め、ケース本体2の凹部3の内面が保護されている。こ
のため合成樹脂部材5との境界部分からの発錆や腐食を
確実に防止することができる。また、凹部3内の下地メ
ッキ層4は表面が粗面化されているため、合成樹脂部材
5が強固に密着する。これにより合成樹脂部材5の脱落
を防止することも可能となっている。
【0014】図6は本発明を腕時計ケースに適用した実
施例を示す。腕時計ケース10は時計ガラスが嵌め込ま
れる開口部12がそのケース本体11の中央部に形成さ
れていると共に、12時および6時方向の端部には時計
バンドが取り付けられるバンド取付部13が一体的に形
成されている。この腕時計ケース10にはエポラ樹脂な
どの合成樹脂部材14が上述した工程により取付けられ
ている。合成樹脂部材14は開口部12の周囲に同心円
状となるように配設されて、腕時計ケース10にデザイ
ン性を付与している。このような腕時計ケース10にお
いては、上述したようにケース本体11における合成樹
脂部材14との境界部分の腐食が防止されているため、
高圧防水用の腕時計ケースとしても使用することがで
き、使用可能範囲を拡大することができる。
【0015】なお本発明は上記実施例に限定されること
なく種々変形が可能であり、例えば電子手帳,ページャ
などの携帯通信機、その他の物品に対しても同様に適用
することができる。
【0016】
【発明の効果】以上のとおり本発明は、合成樹脂部材の
充填以前にケース本体外面に下地メッキ層を被着するた
め、合成樹脂部材の境界部分の腐食を防止することがで
きる。このためケースの適用可能範囲を拡大することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の製造工程の断面図。
【図2】本発明の一実施例の製造工程の断面図。
【図3】本発明の一実施例の製造工程の断面図。
【図4】本発明の一実施例の製造工程の断面図。
【図5】本発明の一実施例の製造工程の断面図。
【図6】本発明を腕時計ケースに適用した実施例の平面
図。
【図7】従来構造の断面図。
【符号の説明】
1 ケース 2 ケース本体 3 凹部 4 下地メッキ層 5 合成樹脂部材 6 仕上げメッキ層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面に凹部を有した金属製のケース本体
    と、前記凹部を含むケース本体の外面に被着された下地
    メッキ層と、前記凹部の上面と略同一面となるように凹
    部内に充填された合成樹脂部材と、前記ケース本体の外
    面に被着された仕上げメッキ層とを備えていることを特
    徴とするケース。
  2. 【請求項2】 外面に凹部を有した金属製のケース本体
    に下地メッキ層を被着する工程と、少なくとも前記凹部
    内の下地メッキ層の表面を粗面化する工程と、前記凹部
    内に合成樹脂部材を充填した後、当該合成樹脂部材の上
    面が凹部の上面と略同一面となるように切削する工程
    と、前記ケース本体の外面に仕上げメッキ層を被着させ
    る工程とを備えていることを特徴とするケースの製造方
    法。
JP11101193A 1993-04-14 1993-04-14 ケースおよびケースの製造方法 Pending JPH06300863A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11101193A JPH06300863A (ja) 1993-04-14 1993-04-14 ケースおよびケースの製造方法

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JP11101193A JPH06300863A (ja) 1993-04-14 1993-04-14 ケースおよびケースの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06300863A true JPH06300863A (ja) 1994-10-28

Family

ID=14550142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11101193A Pending JPH06300863A (ja) 1993-04-14 1993-04-14 ケースおよびケースの製造方法

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JP (1) JPH06300863A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015520372A (ja) * 2012-05-30 2015-07-16 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド 少なくとも1つの複合セラミックス装飾で象眼されるセラミックス要素
CN106462106A (zh) * 2014-04-04 2017-02-22 劳力士有限公司 制备带有复合材料制成的插入件的计时器部件的方法以及相关的计时器部件和计时器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015520372A (ja) * 2012-05-30 2015-07-16 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド 少なくとも1つの複合セラミックス装飾で象眼されるセラミックス要素
CN106462106A (zh) * 2014-04-04 2017-02-22 劳力士有限公司 制备带有复合材料制成的插入件的计时器部件的方法以及相关的计时器部件和计时器

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