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JPH06296672A - 脱臭材、通気性脱臭フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

脱臭材、通気性脱臭フィルムおよびその製造方法

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Publication number
JPH06296672A
JPH06296672A JP5091459A JP9145993A JPH06296672A JP H06296672 A JPH06296672 A JP H06296672A JP 5091459 A JP5091459 A JP 5091459A JP 9145993 A JP9145993 A JP 9145993A JP H06296672 A JPH06296672 A JP H06296672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
activated clay
deodorizing
film
substance
neutral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5091459A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Yamazaki
山崎  進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IKUEISHIYA KK
Aso Seiyaku KK
Original Assignee
IKUEISHIYA KK
Aso Seiyaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IKUEISHIYA KK, Aso Seiyaku KK filed Critical IKUEISHIYA KK
Priority to JP5091459A priority Critical patent/JPH06296672A/ja
Priority to AU65133/94A priority patent/AU6513394A/en
Priority to PCT/JP1994/000641 priority patent/WO1994023764A1/ja
Publication of JPH06296672A publication Critical patent/JPH06296672A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/01Deodorant compositions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/34Silicon-containing compounds

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩基性悪臭ガスと酸性悪臭ガスとを同時に脱
臭することが出来る脱臭材。 【構成】 活性白土と塩基性物質または/および中性物
質を主成分とし、これを共存させた粉末状の混合物を多
孔質フィルムで包み込んだ脱臭材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱臭材、通気性脱臭フ
ィルムおよびその製造方法に関し、更に詳しくは、医療
用、家庭用等において用いる、固体酸である活性白土
と、塩基性物質または/および中性物質である酸化亜鉛
を共存させて配合した脱臭材、またはシートとして好適
に用いることができる通気性を備えた通気性脱臭フィル
ムおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、脱臭材としては、活性炭、シリカ
ゲル等の大きな表面積により物理吸着現象を利用する物
理的吸着脱臭材、無機金属塩等中和、酸化、還元等の化
学反応を利用する化学的脱臭材、樹木の抽出分を主成分
とする植物系脱臭材、或いは細菌の生化学的活性作用を
利用したバイオ脱臭材が知られている。
【0003】また、通気性脱臭フィルムとしては、脱臭
材、例えば活性炭、多孔質シリカ、或いは金属塩とアル
コピン酸との混合物を例えばポリエチレン樹脂に混練
し、これを圧延加工してシート化した後、多孔化処理を
施したフィルム、或いは特開平2-309969号公報で提案さ
れているようなポリオレフィン樹脂、充填剤およびラジ
カル発生剤、更に脱臭材または香料を含むオレフィン樹
脂組成物を溶融成形後、延伸加工した通気性脱臭または
香料フィルムが知られている。
【0004】以下本発明では臭いのうち一般に忌避され
ている臭いを悪臭ガスと称する。また、悪臭ガスはアン
モニア、トリメチルアミン等のような塩基性ガス(以下
塩基性悪臭ガスと称する)と、硫化水素、メチルメルカ
プタン等のような酸性ガス(以下酸性悪臭ガスと称す
る)と、硫化メチル、二硫化メチル、アセトアルデヒド
等の中性ガス(以下中性悪臭ガスと称する)の3種類に
大別することが出来る。その他、スチレンのような非極
性物質の悪臭ガスもある。そして通常悪臭ガスは数種類
の悪臭ガスが混在していることが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】臭いを有する成分は約
40万種類といわれ、嗅覚で感じられるには分子量30
0以下程度の炭素数5〜17で揮発性、親水性、または
親油性を有することが条件である。悪臭公害の主要原因
であり、脱臭効果測定の対象としてよく用いられてい
る、法定悪臭物質を表1に示す。
【0006】
【表1】
【0007】通常、悪臭ガスはこれら悪臭ガスが数種類
混在するものが多いといわれている。これら、悪臭ガス
を脱臭する脱臭技術としては、 化学反応脱臭 吸着脱臭 生物学的脱臭 感覚的脱臭 が挙げられる。脱臭材といってもその脱臭作用は数多
く、用途によって選択的に用いられていた。
【0008】新しい脱臭材を開発する場合、より強力な
脱臭能力を備える物質の探索、または既知の脱臭材を複
合させて脱臭能力を強化するシステムを開発する方法が
採られている。加えて、開発された脱臭製品が脱臭能力
と製品コストが市場化出来るか否かが決め手になる。ま
た、酸性悪臭ガスと、塩基性悪臭ガスではその物性が極
端に相反するため、特定の脱臭材だけでは、両方の悪臭
ガスに有効に作用することは極めて少ない。
【0009】本発明はかかる問題点を解消し、塩基性悪
臭ガスと、酸性悪臭ガスが混在し、また、更に硫黄化合
物を成分とする中性悪臭ガスが混在し、或いはスチレン
ガスに対しても有効な脱臭効果を発揮する脱臭材、通気
性脱臭フィルム、および通気性脱臭フィルムの製造法を
提案するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる問題点
を解決するために鋭意検討した結果、強い物理化学的活
性を有し、かつ安価な脱臭材として石油製品、特に潤滑
油の最終仕上げ工程に広く用いられいる活性白土に着目
し、この活性白土の存在する同一系内に塩基性物質およ
び中性物質を共存させても化学反応することがなく、し
かも、脱臭効果を持続することが出来、また合成樹脂に
混練し、その後シート状に圧延し、更に延伸加工を施す
際に耐熱性を有する成分として炭酸カルシウム、水酸化
カルシウム等の塩基性物質および酸化亜鉛の中性物質が
最適であることを見出だし、本発明を完成させた。
【0011】本発明の脱臭材は、活性白土と塩基性物質
または/および中性物質を主成分とし、これを共存させ
た粉末状混合物から成ることを特徴とする。
【0012】もう1つの脱臭材は、活性白土または活性
白土と塩基性物質または/および中性物質を主成分と
し、これを共存させた粉末状混合物を不織布または多孔
質フィルムで包み込んだ脱臭材。
【0013】更にもう1つの脱臭材は、活性白土と塩基
性物質または/および中性物質をポリオレフィン樹脂に
混練したフィルム状の脱臭材。
【0014】また、本発明の通気性脱臭フィルムは、活
性白土と塩基性物質または/および中性物質を共存させ
たポリオレフィン樹脂組成物を溶融成形後、延伸加工し
たシートからなることを特徴とする。
【0015】また、本発明は通気性脱臭フィルムの製造
方法を提案するもので、該製造方法は活性白土と塩基性
物質または/および中性物質をポリオレフィン樹脂に混
練した後、溶融してフィルム状に成形し、該フィルムに
延伸加工を施すことを特徴とする。
【0016】そして、前記活性白土は酸性度10〜30m.e.
/100g、比表面積150 〜300m2 /gの活性白土としても
よい。また、前記塩基性物質は炭酸カルシウム、水酸化
カルシウムの少なくとも1種類としてもよいし、中性物
質は酸化亜鉛としてもよい。
【0017】
【作用】脱臭材中には活性白土と、塩基性物質、または
中性物質である酸化亜鉛、または活性白土と、塩基性物
質および酸化亜鉛が共存しているので、大気中の塩基性
悪臭ガスは活性白土で脱臭され、また、酸性悪臭ガスは
塩基性物質で脱臭され、また、硫黄化合物を成分とする
中性悪臭ガスと塩基性悪臭ガスは酸化亜鉛で脱臭され
る。
【0018】また、通気性脱臭フィルム中には活性白土
と、塩基性物質、または中性物質である酸化亜鉛、また
は活性白土と、塩基性物質および酸化亜鉛が共存してい
ると共に、該フィルムは通気性を有しているので、大気
中の塩基性悪臭ガスが該フィルムを通過中に活性白土で
脱臭され、また、酸性悪臭ガスが該フィルムを通過中に
塩基性物質で脱臭され、また、硫黄化合物を成分とする
中性悪臭ガスと塩基性悪臭ガスが該フィルムを通過中に
酸化亜鉛で脱臭される。
【0019】
【実施例】先ず、本発明の脱臭材および通気性脱臭フィ
ルムに用いる活性白土、塩基性物質および中性物質につ
いて説明する。
【0020】活性白土はAl−Si系ゲル物質で、モン
モリロナイト或いはハロイサイトを例えば硫酸で処理す
る際の活性化処理によって、例えばモンモリロナイトの
構造内の可溶性物質を溶出して微細な細孔を有する表面
を形成し、その比表面積は 150〜300m2 /g 、細孔の平
均直径は50Å程度である。また、活性白土は活性化条件
を変えることにより、図1(日本活性白土株式会社、カ
タログ『活性白土』より引用)に示されるように固体酸
としての酸性度、比表面積を制御することが出来る。
【0021】これは活性化処理により、陽イオンの一部
が水素イオンで交換され、置換性水素を有するようにな
り、その量は10〜30m.e./100gに達し、例えば図1の活
性化条件下で活性度30m.e./100g、比表面積250m2 /g
の特性値を示す。このように活性化条件を変えることに
より酸性度と、比表面積値が変わり、他の吸着剤にない
化学活性を示している。また、吸着特性として活性白土
の表面への吸着は選択的であり、数種の物質が共存して
いる状態では図2(日本活性白土株式会社、カタログ
『活性白土』より引用)に示されるように、極性物質、
不飽和物質、芳香族物質に対して選択的な吸着能を示
す。
【0022】このように活性白土の脱臭材としての物性
を要約してみると次のようになる。 置換性水素を表面に有し、10〜30m.e./100gの高い
酸性度を有する固体酸である。固体酸とは非極性溶媒中
で酸活性を有する物質であり、この強い酸活性により、
アンモニアなどの塩基性ガスに対して最も強い脱臭機能
を示す。 平均細孔径50Å、比表面積 150〜300m2 /g の表面
特性を有する。 、の特性は活性化条件を変えることにより制御
することが出来、他の吸着剤にない化学活性を有してい
る。 特に、極性物質、不飽和物質、芳香族物質に対し、
強い選択的吸着能を有している。
【0023】また、悪臭ガスはスチレンを除き、そのほ
とんどが極性物質であるので、活性白土は極性の大きな
順に選択吸着する。また、固体酸としの活性はアンモニ
ア等の塩基性悪臭ガスに強く作用し、その脱臭効果は極
めて大きい。また、活性化条件を変えることにより、比
表面積と酸性度を変えることが出来て、複数種類の悪臭
ガスに対し、最適吸着特性を求めることが出来る。ま
た、スチレンは芳香族炭化水素であるので、活性白土は
強い吸着特性を有する。
【0024】本発明では酸性度10〜30m.e./100g、比表
面積150 〜300m2 /g の活性白土を用いるようにした。
この活性白土は各種中性悪臭ガスがもつ物性(極性の大
きさ、分子量、分子構造等)に対し、活性白土の最も大
きい吸着特性を求めることが、活性化条件を検討するこ
とにより出来るからである。
【0025】また、脱臭処理の対象悪臭として重要なも
う一つの酸性悪臭ガスを処理するのに最も有効な手段と
しては、塩基性物質でこれら酸性悪臭ガスを中和反応せ
しめて除去することである。このこと事態はすでに公知
手段である。
【0026】そこで前記活性白土の存在する同一系内に
塩基性物質を共存させることが出来れば、単にアンモニ
ア、トリメチルアミン等の塩基性悪臭ガスのみならず、
硫化水素、メチルメルカプタン等の酸性悪臭ガスに有効
な手段となることに本発明者は着目し、活性白土に共存
させ得る塩基性物質について種々検討したものである。
また、活性白土と塩基性物質、或いは中性物質を共存さ
せる通気性脱臭フイルムに関しては、塩基性物質は脱臭
機能が大きいことと、フイルムの通気性を形成すること
が出来る物質であることが重要である。
【0027】そこで、脱臭機能と通気性の形成の両面
で、炭酸カルシウム(CaCO3 )が最適の物質であ
り、脱臭機能を更に増加させるためにはpH12の強い
塩基性物質である水酸化カルシウム(Ca(OH)2
を少量混在させればよく、この三物質が同一系内で共存
出来ることを確認した。
【0028】従って、活性白土と塩基性物質として炭酸
カルシウムを同一系内に共存させ、更に水酸化カルシウ
ムを同一系内に共存させることにより、例えばアンモニ
アのような塩基性悪臭ガスと、例えば硫化水素のような
酸性悪臭ガスを同時に最も確実に脱臭処理することが出
来ることになる。
【0029】また、炭酸カルシウムは通気性を有する合
成樹脂製のマイクロポーラムフィルム(略称M.P.
F.)の最も有効な充填剤であり、しかもpH値が9と
いう塩基性物質であり、この炭酸カルシウムと活性白土
との組み合わせは通気性脱臭フィルム内に共存させる脱
臭材としては最適となる。
【0030】更に、中性物質である酸化亜鉛(ZnO)
はマイクロポーラムフィルムの充填剤として有効である
ことが知られているが、また、硫黄に対しても極めて高
い反応性を有している物質である。
【0031】そこで、活性白土と酸化亜鉛を共存させた
マイクロポーラムフィルムについて種々実験したとこ
ろ、硫化水素(H2 S)、硫化メチル((CH32
S)等の硫黄化合物を成分とする悪臭ガスを脱臭出来る
ことが分かった。
【0032】次に、本発明の骨子である活性白土(固体
酸)−塩基性物質−酸化亜鉛を同一系内に共存させた脱
臭材で脱臭することが出来る悪臭ガスについて下記に示
す。 活性白土⇒スチレン 活性白土⇒アンモニア等の塩基性悪臭ガス 活性白土⇒極性の大きい中性悪臭ガス 塩基性物質⇒酸性悪臭ガス 酸化亜鉛⇒硫黄化合物を成分とする悪臭ガス、例H
2 S。
【0033】この他、本発明による脱臭材においては、
ある種の悪臭(ガス)の脱臭材として有効な固体物質で
あれば、活性白土および塩基性物質または中性物質と化
学的反応を起こさない限り、その殆どが活性白土および
塩基性物質または中性物質との共存が可能となる。そし
て、各種脱臭材の混合比率は脱臭処理対象となる悪臭ガ
スの種類によって適宜設定すればよく、活性白土10〜50
重量部に対し、塩基性物質または中性物質90〜50重量部
程度とすればよい。
【0034】また、不織布、または多孔質フィルム内に
包み込んだ脱臭材の場合は、不織布、または多孔質フイ
ルムに形成された孔を通過しない程度の大きさの粒度を
有する活性白土、炭酸カルシウム、水酸化カルシウムお
よび酸化亜鉛を用いる必要がある。この場合、活性白
土、炭酸カルシウム、水酸化カルシウムおよび酸化亜鉛
は、その生産方式、分級方法により、グレードが設定さ
れているので、その中から適宜設定すればよい。
【0035】また、活性白土、または活性白土と塩基性
物質、または活性白土と中性物質を混練させるポリオレ
フィン樹脂としては、これらを樹脂に混練後、シート状
に成形加工、更に該シートへの一軸方向または二軸方向
への延伸加工を行って付与された通気度と混練された活
性白土と塩基性物質、または活性白土と中性物質の共存
物の脱臭効果とのバランスを考慮すると、ポリエチレン
が好適である。そして、例えば活性白土と塩基性物質と
から成る脱臭材とポリオレフィン樹脂との混合比率は十
分な脱臭力と、良好な透気度の点を考慮すると、脱臭材
44〜48重量部、ポリオレフィン樹脂56〜52重量部程度の
範囲とする。
【0036】次に本発明の脱臭材の具体的実施例を比較
例と共に説明する。
【0037】実施例1 本実施例は請求項1に記載の脱臭材の実施例である。
【0038】酸性度30m.e./g 、比表面積250m2 /g の
活性白土(日本活性白土株式会社製、商品名粉状活性白
土)と、塩基性物質として炭酸カルシウム(白石カルシ
ウム株式会社製、商品名ホワイトンSSB 赤)、水酸化カ
ルシウム(菱光石灰工業株式会社製、商品名特号消石
灰)並びに中性物質として酸化亜鉛(正同化学株式会社
製、商品名活性亜鉛華)を表2に示すように混合して、
活性白土と塩基性物質、または酸化亜鉛が共存せる平均
粒径2μm 〜5μm の粉末状の混合物から成る脱臭材を作
成した。尚、活性白土は粒径10μm以下95%の粒度分布
を有している。
【0039】そして、作成された各脱臭材の夫々につい
て脱臭テストを行った。脱臭テストは脱臭材1gを500m
l のフラスコ中に投入した後、フラスコ内に300ppmのア
ンモニアガスを封入し、フラスコの開口部を密閉し、6
0分間経過後、フラスコ内のアンモニウガスの残存ガス
濃度を測定した。測定結果を表2に示す。また、アンモ
ニアガスとは別個に20ppm の硫化水素ガスについても同
様の方法で脱臭テスト(残存ガス濃度測定)を行い、そ
の結果を表2に示す。尚、残存ガス濃度の測定は北川式
検知管で測定した。
【0040】比較例1 比較脱臭材として活性白土(日本活性白土株式会社製、
商品名粉状活性白土)、炭酸カルシウム(白石カルシウ
ム株式会社製、商品名ホワイトンSSB 赤)と水酸化カル
シウム(菱光石灰工業株式会社製、商品名特号消石
灰)、酸化亜鉛(正同化学株式会社製、商品名活性亜鉛
華)を表2に示すものを用い、この比較脱臭材について
前記実施例1と同一条件でアンモニアガス、および硫化
水素ガスの残存濃度を前記実施例1と同一条件で測定
し、その測定結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】表2から明らかなように、本発明の脱臭材
はアンモニアガスおよび硫化水素ガスに対して優れた脱
臭効果を有することが確認された。これに対し、比較例
1の試料6(活性白土単独)の脱臭材はアンモニアガス
に対して優れた脱臭効果を有しているのに対し、硫化水
素ガスに対する脱臭効果は全くなかった。また、比較例
1の試料7(炭酸カルシウムと水酸化カルシウムの混合
物)および試料8(酸化亜鉛単独)の脱臭材は硫化水素
ガスに対して優れた脱臭効果を有しているのに対し、ア
ンモニアガスに対する脱臭効果は全くなかった。
【0043】実施例2 活性白土として酸性度15m.e./g 、比表面積300m2 /g
(日本活性白土株式会社製、商品名粉状活性白土)を用
いた以外は前記実施例1の試料番号2,3,4,5と同
様の脱臭材を作成した。この脱臭材について前記実施例
1と同一条件でアンモニアガスおよび硫化水素ガスの残
存濃度を測定したところ、アンモニアガスの残存量は0
ppm であり、また、硫化水素ガスの残存量は0ppm であ
った。
【0044】従って、本実施例の脱臭材は前記実施例1
と同様にアンモニアガスおよび硫化水素ガスに対して優
れた脱臭効果を有することが確認された。
【0045】実施例3 本実施例は請求項2に記載の脱臭材の実施例である。
【0046】酸性度30m.e./g 、比表面積250m2 /g の
活性白土(日本活性白土株式会社製、商品名粉状活性白
土)と、塩基性物質として炭酸カルシウム(白石カルシ
ウム株式会社製、商品名ホワイトンSSB 赤)、水酸化カ
ルシウム(菱光石灰工業株式会社製、商品名特号消石
灰)並びに中性物質として酸化亜鉛(正同化学株式会社
製、商品名活性亜鉛華)を表3に示すように混合して、
活性白土と塩基性物質、または酸化亜鉛が共存せる平均
粒径50μm〜100μm の粉末状の混合物から成る脱臭材を
作成した。そして図3に示すように、作成された脱臭材
1を5g、不織布(日栄工業株式会社製、商品名タピル
ズ)製の大きさ10cm×10cmの袋状容器2内に充填した。
【0047】そして各脱臭材の夫々について脱臭テスト
を行った。脱臭テストは不織布で包み込まれた脱臭材を
フラスコ中に吊り下げた後、フラスコ内に300ppmのアン
モニアガスと20ppm の硫化水素ガスを同時に封入し、フ
ラスコの開口部を密閉し、60分間経過後、フラスコ内
のアンモニウガスおよび硫化水素ガスの残存ガス濃度を
測定した。測定結果を表3に示す。尚、残存ガス濃度の
測定は北川式検知管で測定した。
【0048】比較例2 比較脱臭材として活性白土(日本活性白土株式会社製、
商品名粉状活性白土)、炭酸カルシウム(白石カルシウ
ム株式会社製、商品名ホワイトンSSB 赤)と水酸化カル
シウム(菱光石灰工業株式会社製、商品名特号消石
灰)、酸化亜鉛(正同化学株式会社製、商品名活性亜鉛
華)を表3に示すものを用い、この比較脱臭材について
前記実施例3と同一条件でアンモニアガスと硫化水素ガ
スの残存濃度を測定し、その測定結果を表3に示す。
【0049】
【表3】
【0050】表3から明らかなように、本発明の脱臭材
(不織布袋状容器内に充填された脱臭材)はアンモニア
ガスと硫化水素ガスに対して優れた脱臭効果を有するこ
とが確認された。これに対し、比較例2(不織布袋状容
器内に充填された脱臭材)の試料14(活性白土単独)
の脱臭材はアンモニアガスに対する脱臭効果は良好であ
るのに対して、硫化水素ガスに対する脱臭効果は悪かっ
た。また、比較例2の試料15(炭酸カルシウムと水酸
化カルシウムの混合物)の脱臭材および試料16(酸化
亜鉛単独)の脱臭材は硫化水素ガスに対する脱臭効果は
極めて良好であるのに対して、アンモニアガスに対する
脱臭効果は全くなかった。
【0051】実施例4 脱臭材を包み込む材料として不織布の代わりに多孔質フ
ィルム(埼玉レザー株式会社製、商品名サンビック、厚
さ80μm)製の袋状容器を用いた以外は前記実施例3の
試料番号10,11,12,13と同様の脱臭材を作成
した。この脱臭材について前記実施例3と同一条件でア
ンモニアガスと硫化水素ガスの残存濃度を測定したとこ
ろ、アンモニアガスの残存量は20〜30ppm であり、ま
た、硫化水素ガスの残存量は1 〜2ppmであった。
【0052】比較例3 脱臭材を包み込む材料として不織布の代わりに多孔質フ
ィルム(埼玉レザー株式会社製、商品名サンビック、厚
さ80μm)製の袋状容器を用いた以外は前記比較例2の
試料番号14,15,16と同様の比較脱臭材を作成し
た。この比較脱臭材について前記実施例3と同一条件で
アンモニアガスと硫化水素ガスの残存濃度を測定したと
ころ、アンモニアガスの残存量は15ppm および280ppmで
あり、また、硫化水素ガスの残存量は9ppmおよび1ppm
であった。
【0053】従って、本発明の不織布または多孔質フィ
ルム内で包み込まれた脱臭材はアンモニアがおよび硫化
水素ガスに対して優れた脱臭効果を有することが確認さ
れた。これに対し、比較例2および比較例3の不織布ま
たは多孔質フィルム内で包み込まれた脱臭材はアンモニ
アガスまたは硫化水素ガスのいずれか一方のみに脱臭効
果が得られ、両ガスに対して同時に脱臭効果は得られな
かった。
【0054】実施例5 本実施例は請求項3に記載の脱臭材の実施例である。
【0055】酸性度30m.e./g 、比表面積250m2 /g の
活性白土(日本活性白土株式会社製、商品名粉状活性白
土)400gと、炭酸カルシウム(白石カルシウム株式会社
製、ホワイトンSSB 赤)300gと、水酸化カルシウム(菱
光石灰工業株式会社製、商品名特号消石灰)200gおよび
酸化亜鉛(正同化学株式会社製、商品名活性亜鉛華)30
0 gをポリオレフィン樹脂(住友化学工業株式会社製、
商品名エクセレン200)1000g に混練した後、厚さ80μm
のシートに圧延してフィルム状の脱臭材を作成した。
【0056】そして、作成されたフィルム状の脱臭材の
脱臭テストを行った。脱臭テストはフィルム状の脱臭材
(大きさ10cm×10cm)を5 枚を500ml のフラスコ中に挿
入し、吊り下げた後、フラスコ内に300ppmのアンモニア
ガスを封入し、フラスコの開口部を密閉し、60分間経
過後、フラスコ内のアンモニアガスの残存ガス濃度を測
定したところ、残存量は40ppm であった。
【0057】また、アンモニアガスとは別個に20ppm の
硫化水素ガスについても同様の方法で脱臭テスト(残存
ガス濃度測定)を行ったところ、残存量は3ppmであっ
た。
【0058】従って、本実施例の脱臭材は前記実施例1
と同様にアンモニアガスおよび硫化水素ガスに対して脱
臭効果を有することが確認された。
【0059】実施例6 本実施例は請求項6に記載の通気性脱臭フィルムの実施
例である。
【0060】本実施例の通気性脱臭フィルムは次のよう
な方法(本発明の請求項9の1実施例)で作成した。
【0061】酸性度30m.e./100g、比表面積250m2 /g
の活性白土(日本活性白土株式会社製、商品名粉状活性
白土)と、塩基性物質として炭酸カルシウム(白石カル
シウム株式会社製、商品名ホワイトンSSB 赤)、水酸化
カルシウム(菱光石灰工業株式会社製、商品名特号消石
灰)と、並びに中性物質として酸化亜鉛(正同化学株式
会社製、商品名活性亜鉛華)と、ポリオレフィン樹脂
「線状ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製、商
品名エクセレン200 、密度0.90、M.I.20、M.P.
115 ℃)と、分岐状低密度ポリエチレン樹脂(住友化学
株式会社製、商品名スミカロンGZ801 、密度0.92、M.
I.20、M.P.121 ℃)の比率3:1」を表4に示す
ように配合した後、エクストールーダーにて温度230 ℃
に溶融しながら混合し、押出してペレット化し、該ペレ
ットを原料としてローラーで圧延して厚さ200μm のシ
ートを作成した。
【0062】作成された圧延シートを延伸機で一軸延伸
して厚さ70μmの延伸フィルムから成る通気性脱臭フィ
ルムを作成した。
【0063】そして、作成された各通気性脱臭フィルム
の夫々について脱臭テストを行った。脱臭テストは通気
性脱臭フィルム(大きさ10cm×10cm)をフラスコ中に挿
入し、吊り下げた後、フラスコ内に300ppmのアンモニア
ガスを封入し、フラスコの開口部を密閉し、60分間経
過後、フラスコ内のアンモニアガスの残存ガス濃度を測
定した。その測定結果を表4に示す。また、アンモニア
ガスとは別個に20ppm の硫化水素ガスについても同様の
方法で脱臭テスト(残存ガス濃度測定)を行い、その結
果を表4に示す。尚、残存ガス濃度の測定は北川式検知
管により測定した。また、透気度の測定はJIS P
1178に準拠した。
【0064】比較例4 活性白土の代わりに商品名パンシル(リリース科学工業
株式会社製、柿の渋から抽出した有機酸)を用い、ポリ
オレフィン樹脂に対する比率を表4とした以外は前記実
施例6と同様の方法で通気性脱臭フィルムを作成した。
【0065】そして、作成された通気性脱臭フィルムの
透気度および透気度およびアンモニアガスおよび硫化水
素ガスの残存濃度を前記実施例6と同一条件で測定し、
測定結果を表4に示した。
【0066】比較例5 脱臭材料として活性白土を全く用いずに炭酸カルシウム
(白石カルシウム工業株式会社製、商品名ホワイトンSS
B 赤)のみを用い、ポリオレフィン樹脂に対する比率を
表4とした以外は前記実施例6と同様の方法で通気性脱
臭フィルムを作成した。
【0067】そして、作成された通気性脱臭フィルムの
透気度およびアンモニアガスと硫化水素ガスの残存濃度
を前記実施例6と同一条件で測定し、測定結果を表4に
示した。
【0068】
【表4】
【0069】表4から明らかなように、本発明の通気性
脱臭フィルムはアンモニアガスおよび硫化水素ガスに対
して優れた脱臭効果を有することが確認された。また、
高い透気度を有しているので通気性に優れていることが
確認された。これに対し、比較例の通気性脱臭フィルム
は優れた通気性を備えているもののアンモニアガスに対
する脱臭効果は極めて低く、複数種の悪臭ガス(ここで
はアンモニアガスと硫化水素ガス)を含む場合には脱臭
処理に対応することが出来ない。
【0070】本発明で用いる活性白土は単価が200 円/
kgであり、また、この活性白土と同一系内に共存させる
炭酸カルシウムは単価が300 円/kgであり、また水酸化
カルシウムは単価が150 円/kgであり、また酸化亜鉛の
単価は300 円/kgであるため、これらが共存せる脱臭材
の単価は200 〜300 円/kgとなり、従来の脱臭材の代表
的なフラブノイド系脱臭剤(単価2,500 〜3,500 円/k
g)に比して極めて低コストであり、経済性に優れる。
【0071】
【発明の効果】本発明の脱臭材によるときは活性白土と
塩基性物質または/および中性物質とが共存しているの
で、複数種の悪臭ガスを同時に脱臭することが出来る効
果がある。
【0072】また、本発明の通気性脱臭フィルムによる
ときは、延伸されたフィルム内に活性白土と塩基性物質
または/および中性物質が共存しているので、複数種の
悪臭ガスがフィルムを通過する際、同時に脱臭すること
が出来る効果がある。
【0073】また、本発明の通気性脱臭フィルムの製造
方法によるときは、複数種の悪臭ガスが通過する際、同
時に脱臭することが出来る活性白土と塩基性物質または
/および中性物質が共存せる通気性を備えたフィルムを
容易に製造することが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 モンモリロナイトの活性化条件と酸性度、ま
たは比表面積との関係を示す特性線図、
【図2】 活性白土の酸性度と脱色能との関係を示す特
性線図、
【図3】 本発明の脱臭材の1実施例を示す一部截除し
た斜視図。
【符号の説明】
1 活性白土と塩基性物質の共存混合物、 2 不織布。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、脱臭材としては、活性炭、シリカ
ゲル等の大きな表面積により物理吸着現象を利用する物
理的吸着脱臭材、無機金属塩等中和、酸化、還元等の
化学反応を利用する化学的脱臭材、樹木の抽出分を主成
分とする植物系脱臭材、或いは細菌の生化学的活性作用
を利用したバイオ脱臭材が知られている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明はかかる問題点を解消し、塩基性悪
臭ガスと、酸性悪臭ガスが混在する悪臭ガス、また、更
に硫黄化合物を成分とする中性悪臭ガスが混在する悪臭
ガス、或いはスチレンガスに対しても有効な脱臭効果を
発揮する脱臭材、通気性脱臭フィルム、および通気性脱
臭フィルムの製造法を提案するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】そこで前記活性白土の存在する同一系内に
塩基性物質を共存させることが出来れば、この共存は
にアンモニア、トリメチルアミン等の塩基性悪臭ガスの
みならず、硫化水素、メチルメルカプタン等の酸性悪臭
ガスの脱臭に有効な手段となることに本発明者は着目
し、活性白土に共存させ得る塩基性物質について種々検
討したものである。また、活性白土と塩基性物質、或い
は中性物質を共存させる通気性脱臭フイルムに関して
は、塩基性物質は脱臭機能が大きいことと、フイルムの
通気性を形成することが出来る物質であることが重要で
ある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】また、炭酸カルシウムは通気性を有する合
成樹脂製のマイクロポーラフィルム(略称M.P.
F.)の最も有効な充填剤であり、しかもpH値が9と
いう塩基性物質であり、この炭酸カルシウムと活性白土
との組み合わせは通気性脱臭フィルム内に共存させる脱
臭材としては最適となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】更に、中性物質である酸化亜鉛(ZnO)
はマイクロポーラフィルムの充填剤として有効である
ことが知られているが、また、硫黄に対しても極めて高
い反応性を有している物質である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】そこで、活性白土と酸化亜鉛を共存させた
マイクロポーラフィルムについて種々実験したとこ
ろ、硫化水素(H2 S)、硫化メチル((CH32
S)等の硫黄化合物を成分とする悪臭ガスを脱臭出来る
ことが分かった。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】酸性度30m.e./100g 、比表面積250m2 /g
の活性白土(日本活性白土株式会社製、商品名粉状活
性白土)と、塩基性物質として炭酸カルシウム(白石カ
ルシウム株式会社製、商品名ホワイトンSSB 赤)、水酸
化カルシウム(菱光石灰工業株式会社製、商品名特号消
石灰)並びに中性物質として酸化亜鉛(正同化学株式会
社製、商品名活性亜鉛華)を表2に示すように混合し
て、活性白土と塩基性物質、または酸化亜鉛が共存せる
平均粒径2μm 〜5μm の粉末状の混合物から成る脱臭材
を作成した。尚、活性白土は粒径10μm以下95%の粒度
分布を有している。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】そして、作成された各脱臭材の夫々につい
て脱臭テストを行った。脱臭テストは脱臭材1gを500m
l のフラスコ中に投入した後、フラスコ内に300ppmのア
ンモニアガスを封入し、フラスコの開口部を密閉し、6
0分間経過後、フラスコ内のアンモニガスの残存ガス
濃度を測定した。測定結果を表2に示す。また、アンモ
ニアガスとは別個に20ppm の硫化水素ガスについても同
様の方法で脱臭テスト(残存ガス濃度測定)を行い、そ
の結果を表2に示す。尚、残存ガス濃度の測定は北川式
検知管で測定した。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】比較例1 比較脱臭材として活性白土(日本活性白土株式会社製、
商品名粉状活性白土)、炭酸カルシウム(白石カルシウ
ム株式会社製、商品名ホワイトンSSB 赤)と水酸化カル
シウム(菱光石灰工業株式会社製、商品名特号消石
灰)、酸化亜鉛(正同化学株式会社製、商品名活性亜鉛
華)を表2に示すものを用い、この比較脱臭材について
前記実施例1と同一条件でアンモニアガス、および硫化
水素ガスの残存濃度を測定し、その測定結果を表2に示
す。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】実施例2 活性白土として酸性度15m.e./100g 、比表面積300m2
/g (日本活性白土株式会社製、商品名粉状活性白土)
を用いた以外は前記実施例1の試料番号2,3,4,5
と同様の脱臭材を作成した。この脱臭材について前記実
施例1と同一条件でアンモニアガスおよび硫化水素ガス
の残存濃度を測定したところ、アンモニアガスの残存量
は0ppm であり、また、硫化水素ガスの残存量は0ppm
であった。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】酸性度30m.e./100g 、比表面積250m2 /g
の活性白土(日本活性白土株式会社製、商品名粉状活
性白土)と、塩基性物質として炭酸カルシウム(白石カ
ルシウム株式会社製、商品名ホワイトンSSB 赤)、水酸
化カルシウム(菱光石灰工業株式会社製、商品名特号消
石灰)並びに中性物質として酸化亜鉛(正同化学株式会
社製、商品名活性亜鉛華)を表3に示すように混合し
て、活性白土と塩基性物質、または酸化亜鉛が共存せる
平均粒径50μm〜100μm の粉末状の混合物から成る脱臭
材を作成した。そして図3に示すように、作成された脱
臭材1を5g、不織布(日栄工業株式会社製、商品名タピ
ルズ)製の大きさ10cm×10cmの袋状容器2内に充填し
た。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】そして各脱臭材の夫々について脱臭テスト
を行った。脱臭テストは不織布で包み込まれた脱臭材を
フラスコ中に吊り下げた後、フラスコ内に300ppmのアン
モニアガスと20ppm の硫化水素ガスを同時に封入し、フ
ラスコの開口部を密閉し、60分間経過後、フラスコ内
のアンモニガスおよび硫化水素ガスの残存ガス濃度を
測定した。測定結果を表3に示す。尚、残存ガス濃度の
測定は北川式検知管で測定した。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】酸性度30m.e./100g 、比表面積250m2 /g
の活性白土(日本活性白土株式会社製、商品名粉状活
性白土)400gと、炭酸カルシウム(白石カルシウム株式
会社製、ホワイトンSSB 赤)300gと、水酸化カルシウム
(菱光石灰工業株式会社製、商品名特号消石灰)200gお
よび酸化亜鉛(正同化学株式会社製、商品名活性亜鉛
華)300 gをポリオレフィン樹脂(住友化学工業株式会
社製、商品名エクセレン200 )1000g に混練した後、厚
さ80μmのシートに圧延してフィルム状の脱臭材を作成
した。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】そして、作成された通気性脱臭フィルムの
透気度およびアンモニアガスおよび硫化水素ガスの残存
濃度を前記実施例6と同一条件で測定し、測定結果を表
4に示した。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】
【表4】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性白土と塩基性物質または/および中
    性物質を主成分とし、これを共存させた粉末状混合物か
    ら成ることを特徴とする脱臭材。
  2. 【請求項2】 活性白土または活性白土と塩基性物質ま
    たは/および中性物質を主成分とし、これを共存させた
    粉末状混合物を不織布または多孔質フィルムで包み込ん
    だ脱臭材。
  3. 【請求項3】 活性白土と塩基性物質または/および中
    性物質をポリオレフィン樹脂に混練したフィルム状の脱
    臭材。
  4. 【請求項4】 前記活性白土は酸性度10〜30m.e./100
    g、比表面積150 〜300m2 /g であることを特徴とする
    請求項第1項ないし第3項のいずれか1項に記載の脱臭
    材。
  5. 【請求項5】 前記塩基性物質は炭酸カルシウム、水酸
    化カルシウムの少なくとも1種類であり、また、中性物
    質は酸化亜鉛であることを特徴とする請求項第1項ない
    し第4項のいずれか1項に記載の脱臭材。
  6. 【請求項6】 活性白土と塩基性物質または/および中
    性物質を共存させたポリオレフィン樹脂組成物を溶融成
    形後、延伸加工したシートからなることを特徴とする通
    気性脱臭フィルム。
  7. 【請求項7】 前記活性白土は酸性度10〜30m.e./100
    g、比表面積150 〜300m2 /g であることを特徴とする
    請求項第6項に記載の通気性脱臭フィルム。
  8. 【請求項8】 前記塩基性物質は炭酸カルシウム、水酸
    化カルシウムの少なくとも1種類であり、また、中性物
    質は酸化亜鉛であることを特徴とする請求項第6項また
    は第7項に記載の通気性脱臭フィルム。
  9. 【請求項9】 活性白土と塩基性物質または/および中
    性物質をポリオレフィン樹脂に混練した後、溶融してフ
    ィルム状に成形し、該フィルムに延伸加工を施すことを
    特徴とする通気性脱臭フィルムの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記活性白土は酸性度10〜30m.e./10
    0g、比表面積150 〜300m2 /g であることを特徴とする
    請求項第9項に記載の通気性脱臭フィルム。
  11. 【請求項11】 前記塩基性物質は炭酸カルシウム、水
    酸化カルシウムの少なくとも1種類であり、また、中性
    物質は酸化亜鉛であることを特徴とする請求項第9項ま
    たは第10項に記載の通気性脱臭フィルム。
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