JPH0629634B2 - 液体減衰式防振支持装置 - Google Patents
液体減衰式防振支持装置Info
- Publication number
- JPH0629634B2 JPH0629634B2 JP60075019A JP7501985A JPH0629634B2 JP H0629634 B2 JPH0629634 B2 JP H0629634B2 JP 60075019 A JP60075019 A JP 60075019A JP 7501985 A JP7501985 A JP 7501985A JP H0629634 B2 JPH0629634 B2 JP H0629634B2
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- JP
- Japan
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- vibration
- frequency
- fluid
- partition plate
- fluid bag
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F13/00—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
- F16F13/04—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
- F16F13/26—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車エンジン等の振動体を防振的に支持する
ために用いる液体減衰式防振支持装置に関する。
ために用いる液体減衰式防振支持装置に関する。
(従来の技術) 自動車に搭載したエンジンを防振的に支承する場合、エ
ンジン自体の回転数変動巾が大きいために、低速時に発
生する振幅の大きい低周波振動に対する減衰係数が大き
いことと、高速時に発生する高周波振動に対する振動絶
縁性が大きいこととの2つの要求を満足し得る防振支持
装置が必要であるが、クランキング振動、アイドリング
振動などの低周波振動、中周波振動による振動と、こも
り音、透過音などの高周波振動による騒音とは、相互に
特性が反するために、いずれについても有効かつ同時に
防振性能を発揮させることは困難であるが、最近に至つ
て振動に対する減衰機能は封入した液体によつて担持さ
せ、一方、振動絶縁機能は液体封入のための室壁を形成
するゴム弾性体の防振基材によつて担持させることが可
能な液体減衰式防振支持装置が採用されるようになつて
きた。
ンジン自体の回転数変動巾が大きいために、低速時に発
生する振幅の大きい低周波振動に対する減衰係数が大き
いことと、高速時に発生する高周波振動に対する振動絶
縁性が大きいこととの2つの要求を満足し得る防振支持
装置が必要であるが、クランキング振動、アイドリング
振動などの低周波振動、中周波振動による振動と、こも
り音、透過音などの高周波振動による騒音とは、相互に
特性が反するために、いずれについても有効かつ同時に
防振性能を発揮させることは困難であるが、最近に至つ
て振動に対する減衰機能は封入した液体によつて担持さ
せ、一方、振動絶縁機能は液体封入のための室壁を形成
するゴム弾性体の防振基材によつて担持させることが可
能な液体減衰式防振支持装置が採用されるようになつて
きた。
ところで従来のこの種防振支持装置はゴム筒状体からな
る防振基材を有する本体に設けた内室を仕切板により2
つの室に仕切り、それら空間を前記仕切板に設けたオリ
フイスを介して連通すると共に、各室内に液体を封入し
てなる周知の構造であつて、この仕切板は一般に剛性が
高い材質でしかも周縁が本体の内壁に固定されるものが
殆どである。
る防振基材を有する本体に設けた内室を仕切板により2
つの室に仕切り、それら空間を前記仕切板に設けたオリ
フイスを介して連通すると共に、各室内に液体を封入し
てなる周知の構造であつて、この仕切板は一般に剛性が
高い材質でしかも周縁が本体の内壁に固定されるものが
殆どである。
一方、前記仕切板を薄形構造となして高周波領域での小
振幅性の振動を吸収し易くしたものも提案され一部にお
いて用いられている。
振幅性の振動を吸収し易くしたものも提案され一部にお
いて用いられている。
(発明が解決しようとする問題点) 前述する従来の各装置で前者においては、仕切板が剛性
が高くかつ固定構造であるために、高周波振動領域では
液室の液圧が高くなつて動ばね定数が大きくなるという
難点があり、そのためにこもり音を発生し、車室内の静
粛性をそこなう問題があつた。
が高くかつ固定構造であるために、高周波振動領域では
液室の液圧が高くなつて動ばね定数が大きくなるという
難点があり、そのためにこもり音を発生し、車室内の静
粛性をそこなう問題があつた。
一方、後者については、中周波数、低周波数領域の振動
に対する減衰特性が低下する不都合があり、また薄膜構
造の仕切板は機械強度面ならびに特性が一定した均一な
厚さのものが製作し難い問題を有していた。
に対する減衰特性が低下する不都合があり、また薄膜構
造の仕切板は機械強度面ならびに特性が一定した均一な
厚さのものが製作し難い問題を有していた。
そこで本発明はかゝる従来のこの種各装置が有する欠点
を解決することを技術的課題としてなるものであつて、
低周波振動に対し減衰性能を発揮せしめるべく、剛性体
からなる仕切板に対して片面に添接して配設せしめた流
体袋を、振動体から伝播する振動に対して逆位相で同期
的に拡張収縮せしめる一方、高周波振動に対しては動ば
ね定数を低減せしめるべく前記流体袋を同位相で同期的
に拡張収縮せしめることによつて、低周波振動に対する
減衰作用を成すことはもとより高周波振動による減圧上
昇を抑えて特にこもり音を無くするようにし、もつて自
動車などの低振動化ならびに低騒音化の実現に一翼を担
わせようとするものである。
を解決することを技術的課題としてなるものであつて、
低周波振動に対し減衰性能を発揮せしめるべく、剛性体
からなる仕切板に対して片面に添接して配設せしめた流
体袋を、振動体から伝播する振動に対して逆位相で同期
的に拡張収縮せしめる一方、高周波振動に対しては動ば
ね定数を低減せしめるべく前記流体袋を同位相で同期的
に拡張収縮せしめることによつて、低周波振動に対する
減衰作用を成すことはもとより高周波振動による減圧上
昇を抑えて特にこもり音を無くするようにし、もつて自
動車などの低振動化ならびに低騒音化の実現に一翼を担
わせようとするものである。
(問題点を解決するための手段) しかして本発明は、液体減衰式防振支持装置(以下防振
マウントと称す)を防振支持体と流体圧発生装置(15)と
から構成せしめて、防振支持体は、ゴム弾性体からなる
防振基体(2)を有する本体(1)に設け、かつ液体で満たさ
れた内室を、厚み方向に貫通するオリフイス(16)が設け
られた剛性板体からなる仕切板(6)により2つの室(12),
(13)に仕切らせると共に、この仕切板(6)の上記防振基
体(2)側に、容積変化が可能な流体袋(14)を独立的に形
成せしめた構成としている。
マウントと称す)を防振支持体と流体圧発生装置(15)と
から構成せしめて、防振支持体は、ゴム弾性体からなる
防振基体(2)を有する本体(1)に設け、かつ液体で満たさ
れた内室を、厚み方向に貫通するオリフイス(16)が設け
られた剛性板体からなる仕切板(6)により2つの室(12),
(13)に仕切らせると共に、この仕切板(6)の上記防振基
体(2)側に、容積変化が可能な流体袋(14)を独立的に形
成せしめた構成としている。
また、前記流体圧発生装置(15)は、前記防振支持体に支
持させた振動体の振動周波数を検出して、これと同じ周
波数で、かつ、前記振動周波数が低周波域のときは逆位
相、高周波域のときは同位相の脈動圧を発生する装置に
形成している。
持させた振動体の振動周波数を検出して、これと同じ周
波数で、かつ、前記振動周波数が低周波域のときは逆位
相、高周波域のときは同位相の脈動圧を発生する装置に
形成している。
そして本発明は流体圧発生装置(15)と前記流体袋(14)と
を管(17)により接続せしめて、この流体袋(14)を上記脈
動圧により強制的に拡張・収縮させることを特徴とす
る。
を管(17)により接続せしめて、この流体袋(14)を上記脈
動圧により強制的に拡張・収縮させることを特徴とす
る。
(作用) 本発明は上述の手段を有せしめたことによつて、エンジ
ンなど支持された振動体が振動するときは、前記本体
(1)の防振基体(2)であるゴム弾性体が動的な圧縮撓みを
受けるので仕切板(6)の両側の前記室(12),(13)は可逆的
に容積変化する。
ンなど支持された振動体が振動するときは、前記本体
(1)の防振基体(2)であるゴム弾性体が動的な圧縮撓みを
受けるので仕切板(6)の両側の前記室(12),(13)は可逆的
に容積変化する。
この場合、低周波振動をなす防振支持体の振動と流体袋
(14)とは逆位相関係となつて、流体袋(14)が内在する室
が拡張あるいは収縮しようとするのに対して、流体袋(1
4)は逆に収縮あるいは拡張する、結果、オリフイス(16)
を通じて液体の移動が生じて当然振動に応じて正逆反転
した液体移動が多く成され、その際絞り効果による減衰
機能が十分に発揮されて低周波振動を有効に減衰するこ
とが可能である。
(14)とは逆位相関係となつて、流体袋(14)が内在する室
が拡張あるいは収縮しようとするのに対して、流体袋(1
4)は逆に収縮あるいは拡張する、結果、オリフイス(16)
を通じて液体の移動が生じて当然振動に応じて正逆反転
した液体移動が多く成され、その際絞り効果による減衰
機能が十分に発揮されて低周波振動を有効に減衰するこ
とが可能である。
一方、高周波振動の発生に対しては、前記室内の液圧が
上昇しようとするが、流体袋(14)が室の容積変化と同位
相となつて拡張収縮するので、液圧の上昇は減殺され、
高周波振動領域側での動ばね定数は低減し得ることとな
り、振動伝達を有効にしや断することができる。
上昇しようとするが、流体袋(14)が室の容積変化と同位
相となつて拡張収縮するので、液圧の上昇は減殺され、
高周波振動領域側での動ばね定数は低減し得ることとな
り、振動伝達を有効にしや断することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。
る。
図示の防振マウントは防振支持体と流体圧発生装置(15)
とにより構成されており、前記防振支持体は本体(1)、
第1金具(3)、第2金具(4)、ゴム板(5)及び仕切板(6)を
主要構成部材として有する。
とにより構成されており、前記防振支持体は本体(1)、
第1金具(3)、第2金具(4)、ゴム板(5)及び仕切板(6)を
主要構成部材として有する。
本体(1)は防振基体(2)となるブロック状のゴム弾性体の
一側に金属製の筒状体(7)を、他側に取付用ボルト(9)を
中央部に嵌装して有する金属製平板(8)を夫々加硫成型
の過程で一体に取着せしめている。
一側に金属製の筒状体(7)を、他側に取付用ボルト(9)を
中央部に嵌装して有する金属製平板(8)を夫々加硫成型
の過程で一体に取着せしめている。
第1金具(3)はハツト形状をなしていて取付用ボルト(1
0)を中央部に嵌装して有するが、その周縁部を前記本体
(1)における筒状体(7)の端部に固着一体させる。
0)を中央部に嵌装して有するが、その周縁部を前記本体
(1)における筒状体(7)の端部に固着一体させる。
なお、この第1金具(3)には側部など適当個所に小孔(1
1)を穿設して空気流通孔に形成している。
1)を穿設して空気流通孔に形成している。
第2金具(4)は略L字形をなす金属板体であつて前記防
振基体(2)に側方から当接させ、かつ前記金属製平板(8)
に面接触させて、前記取付用ボルト(9)を挿通後、締付
けることによつて前記本体(1)に固着一体させている。
振基体(2)に側方から当接させ、かつ前記金属製平板(8)
に面接触させて、前記取付用ボルト(9)を挿通後、締付
けることによつて前記本体(1)に固着一体させている。
一方、ゴム板(5)は前記本体(1)における筒状体(7)の開
口端を掩塞するように横置きさせて、その周縁部を前記
筒状体(7)の端部と前記第1金具(3)の周縁部とで挾持す
ることにより周縁部が本体(1)に対し気密を保つて固着
される。
口端を掩塞するように横置きさせて、その周縁部を前記
筒状体(7)の端部と前記第1金具(3)の周縁部とで挾持す
ることにより周縁部が本体(1)に対し気密を保つて固着
される。
かく構成してなる防振支持体は本体(1)内に、防振基体
(2)の内面、筒状体(7)の内壁面及びゴム板(5)の片側面
を周壁面とした密閉構造の内室が形成されるが、この内
室には仕切板(6)を横設せしめていて、この仕切板(6)に
より、内室を上下に配された2つの室(12),(13)に仕切
らせている。
(2)の内面、筒状体(7)の内壁面及びゴム板(5)の片側面
を周壁面とした密閉構造の内室が形成されるが、この内
室には仕切板(6)を横設せしめていて、この仕切板(6)に
より、内室を上下に配された2つの室(12),(13)に仕切
らせている。
上記仕切板(6)は硬質合成樹脂等の剛性板体により形成
していて、周縁部を厚肉に、該周縁部に囲まれている内
方部分を薄肉の平板部となして、周縁部には略々全周に
わたつて円周方向に延びる溝(16)を凹設せしめると共
に、この溝(16)を少なくとも1個の斜板部(20)で分断さ
せて略々全周にわたる弧状の通路となし、その一端部か
ら周縁部を貫通して室(12)に臨む連通孔(18)と、同じく
他端部から周縁部を貫通して室(13)に臨む連通孔(19)と
を夫々設けている(第2図、第3図参照)。
していて、周縁部を厚肉に、該周縁部に囲まれている内
方部分を薄肉の平板部となして、周縁部には略々全周に
わたつて円周方向に延びる溝(16)を凹設せしめると共
に、この溝(16)を少なくとも1個の斜板部(20)で分断さ
せて略々全周にわたる弧状の通路となし、その一端部か
ら周縁部を貫通して室(12)に臨む連通孔(18)と、同じく
他端部から周縁部を貫通して室(13)に臨む連通孔(19)と
を夫々設けている(第2図、第3図参照)。
かゝる構造となした仕切板(6)は、本体(1)の内周壁、例
えば金属製の筒状体(7)の内周壁に対して圧嵌合により
固定するが、この固定により前記溝(16)は両室(12),(1
3)を連通する通路となるものであつて、従つてこの溝(1
6)は流体を可逆流通するオリフイスに形成される。
えば金属製の筒状体(7)の内周壁に対して圧嵌合により
固定するが、この固定により前記溝(16)は両室(12),(1
3)を連通する通路となるものであつて、従つてこの溝(1
6)は流体を可逆流通するオリフイスに形成される。
上記仕切板(6)の下面、即ち防振基体(2)側には、容積変
化が可能な流体袋(14)を独立的に形成して適宜固定せし
めるが、該流体袋(14)は補強心としての布を有するゴム
膜からなる気密性の平坦な可撓袋に形成していて、1個
所に管接続口を開口せしめている。
化が可能な流体袋(14)を独立的に形成して適宜固定せし
めるが、該流体袋(14)は補強心としての布を有するゴム
膜からなる気密性の平坦な可撓袋に形成していて、1個
所に管接続口を開口せしめている。
叙上の構造になる防振支持体と組をなす前記流体圧発生
装置(15)は脈動圧を周波数の増減調節可能に発生する装
置であつて、前記防振支持体に支持させた振動体、例え
ばエンジンの振動周波数を振動計などによつて検出し
て、これと同じ周波数の脈動を持つ流体圧を発生し得る
構造を有しているが、さらにこの装置(15)は検出した振
動周波数が低周波域例えば45ヘルツ以下であるときは
振動体の振動に対して逆位相(位相角180°のずれを
意味する)の空圧を発生し、また45Hzを超える高周波
域であるときは同位相の流体圧を発生するよう形成して
いる。
装置(15)は脈動圧を周波数の増減調節可能に発生する装
置であつて、前記防振支持体に支持させた振動体、例え
ばエンジンの振動周波数を振動計などによつて検出し
て、これと同じ周波数の脈動を持つ流体圧を発生し得る
構造を有しているが、さらにこの装置(15)は検出した振
動周波数が低周波域例えば45ヘルツ以下であるときは
振動体の振動に対して逆位相(位相角180°のずれを
意味する)の空圧を発生し、また45Hzを超える高周波
域であるときは同位相の流体圧を発生するよう形成して
いる。
そして、この流体圧発生装置(15)の圧流体供給口と流体
袋(14)の前記管接続口とを管(17)により接続せしめて、
この流体袋(14)上記脈動圧により強制的に拡張・収縮さ
せるようにしている。
袋(14)の前記管接続口とを管(17)により接続せしめて、
この流体袋(14)上記脈動圧により強制的に拡張・収縮さ
せるようにしている。
本発明装置例は以上述べた構造を有するが、防振支持体
は各室(12),(13)内に不凍液等の液体を封入し、さらに
前述した通り流体圧発生装置(15)と流体袋(14)とを管(1
7)により接続せしめて防振支持体を例えば自動車の車体
とエンジンとの間に防振体として介在せしめ使用する。
は各室(12),(13)内に不凍液等の液体を封入し、さらに
前述した通り流体圧発生装置(15)と流体袋(14)とを管(1
7)により接続せしめて防振支持体を例えば自動車の車体
とエンジンとの間に防振体として介在せしめ使用する。
この場合、走行中に生じる高周波振動は基本的に防振基
体(2)により吸収されるので、こもり音や透過音は良好
に吸収、しや断し得る。
体(2)により吸収されるので、こもり音や透過音は良好
に吸収、しや断し得る。
一方、アリドリング振動などの低周波振動は両室(12),
(13)内の液体をオリフイス(16)を介して可逆的に流動さ
せることにより効果的に減衰される。
(13)内の液体をオリフイス(16)を介して可逆的に流動さ
せることにより効果的に減衰される。
ところで、低周波振動が発生した場合には、第4図に示
す如く、流体袋(14)は逆位相、等周波数の脈動圧によつ
て拡張、収縮が成されるので、前記作用の項で説明した
通り、オリフイス(16)による絞り効果が顕著に奏される
結果、振動に対する減衰係数が大となり、低周波振動を
防振支持体によつて有効に減衰することができる。
す如く、流体袋(14)は逆位相、等周波数の脈動圧によつ
て拡張、収縮が成されるので、前記作用の項で説明した
通り、オリフイス(16)による絞り効果が顕著に奏される
結果、振動に対する減衰係数が大となり、低周波振動を
防振支持体によつて有効に減衰することができる。
一方、高周波振動が発生した場合には、第5図に示す如
く流体袋(14)は同位相、等周波数の脈動圧によつて拡
張、収縮が成されるので、室(12),(13)における液圧の
上昇が減殺されて動ばね定数が低減され、振動の伝達は
効果的にしや断される。
く流体袋(14)は同位相、等周波数の脈動圧によつて拡
張、収縮が成されるので、室(12),(13)における液圧の
上昇が減殺されて動ばね定数が低減され、振動の伝達は
効果的にしや断される。
(発明の効果) 以上、本発明によれば、防振支持体における仕切板(6)
に密接して設けた流体袋(14)を、低周波振動発生の際に
は逆位相かつ同じ周波数で強制的に繰り返して拡張、収
縮せしめて、この流体袋(14)が内在する液室の拡張、収
縮に相反するように作動させる一方、高周波振動発生の
際には、逆に液室の拡張、収縮に同期させて拡張、収縮
させるようにしているので、高周波振動領域では液圧上
昇を抑えると共に、動ばね定数を小さくすることができ
て、こもり音や透過音のしや断特性にすぐれており、一
方、低周波振動領域ではオリフイス(16)が絞り作用をよ
り一層発揮して有効な振動減衰が果される。
に密接して設けた流体袋(14)を、低周波振動発生の際に
は逆位相かつ同じ周波数で強制的に繰り返して拡張、収
縮せしめて、この流体袋(14)が内在する液室の拡張、収
縮に相反するように作動させる一方、高周波振動発生の
際には、逆に液室の拡張、収縮に同期させて拡張、収縮
させるようにしているので、高周波振動領域では液圧上
昇を抑えると共に、動ばね定数を小さくすることができ
て、こもり音や透過音のしや断特性にすぐれており、一
方、低周波振動領域ではオリフイス(16)が絞り作用をよ
り一層発揮して有効な振動減衰が果される。
かくして、低・高周波を含む広範囲の領域の振動に対し
て十分なしや断性能を安定的に発揮し得る。
て十分なしや断性能を安定的に発揮し得る。
第1図は本発明の1例に係る要部断面示構造図、第2図
は第1図における仕切板の平面図、第3図は第2図にお
けるA−A線断面図、第4図及び第5図は第1図におけ
る流体袋の振動と振動体の振動との関係を低周波域及び
高周波域で夫々示した振動特性線図である。 (1)……本体、(2)……防振基体、 (6)……仕切板、(12),(13)……室、 (14)……流体袋、(15)……流体圧発生装置、 (16)……オリフイス、(17)……管、
は第1図における仕切板の平面図、第3図は第2図にお
けるA−A線断面図、第4図及び第5図は第1図におけ
る流体袋の振動と振動体の振動との関係を低周波域及び
高周波域で夫々示した振動特性線図である。 (1)……本体、(2)……防振基体、 (6)……仕切板、(12),(13)……室、 (14)……流体袋、(15)……流体圧発生装置、 (16)……オリフイス、(17)……管、
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 聡 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 岡本 修一 三重県津市上浜町4丁目49番地 (72)発明者 堀西 和雄 三重県津市新町3丁目5の14 (56)参考文献 実開 昭58−119643(JP,U) 国際公開85/208(WO,A)
Claims (1)
- 【請求項1】ゴム弾性体からなる防振基体(2)を有する
本体(1)に設けられ且つ液体で満たされた内室を、厚み
方向に貫通するオリフィス(16)が設けられた剛性板体か
らなる仕切板(6)により2つの室(12),(13)に仕切らせる
と共に、この仕切板(6)の上記防振基体(2)側に、容積変
化が可能な流体袋(14)を独立的に形成してなる防振支持
体と、この防振支持体に支持させた振動体の振動周波数
を検出して、これと同じ周波数で、かつ上記振動周波数
が低周波域のときは逆位相、高周波域のときは同位相の
脈動圧を発生する流体圧発生装置(15)とを備え、この流
体圧発生装置(15)と前記流体袋(14)とを管(17)により接
続せしめて、この流体袋(14)を上記脈動圧により強制的
に拡張・収縮させることを特徴とする液体減衰式防振支
持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60075019A JPH0629634B2 (ja) | 1985-04-08 | 1985-04-08 | 液体減衰式防振支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60075019A JPH0629634B2 (ja) | 1985-04-08 | 1985-04-08 | 液体減衰式防振支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61233237A JPS61233237A (ja) | 1986-10-17 |
JPH0629634B2 true JPH0629634B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=13564044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60075019A Expired - Lifetime JPH0629634B2 (ja) | 1985-04-08 | 1985-04-08 | 液体減衰式防振支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0629634B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1182608A (ja) * | 1997-09-16 | 1999-03-26 | Toyoda Gosei Co Ltd | 液体封入式防振装置 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH068351Y2 (ja) * | 1986-06-16 | 1994-03-02 | 東洋ゴム工業株式会社 | 液体減衰式エンジンマウント |
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US4828234A (en) * | 1988-09-26 | 1989-05-09 | General Motors Corporation | Hydraulic engine mount with self-pumping air bladder |
GB9222656D0 (en) * | 1992-10-28 | 1992-12-09 | Draftex Ind Ltd | A controllable support element |
US6158415A (en) * | 1997-06-02 | 2000-12-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Idling speed control device of internal combustion engine and variable vibration isolating support device |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58119643U (ja) * | 1982-02-08 | 1983-08-15 | トヨタ自動車株式会社 | 防振ゴム装置 |
-
1985
- 1985-04-08 JP JP60075019A patent/JPH0629634B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1182608A (ja) * | 1997-09-16 | 1999-03-26 | Toyoda Gosei Co Ltd | 液体封入式防振装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61233237A (ja) | 1986-10-17 |
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