JPH0628837B2 - 原位置復帰機能を備えた工作機械 - Google Patents
原位置復帰機能を備えた工作機械Info
- Publication number
- JPH0628837B2 JPH0628837B2 JP59276904A JP27690484A JPH0628837B2 JP H0628837 B2 JPH0628837 B2 JP H0628837B2 JP 59276904 A JP59276904 A JP 59276904A JP 27690484 A JP27690484 A JP 27690484A JP H0628837 B2 JPH0628837 B2 JP H0628837B2
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- original position
- tool
- return
- machining
- program
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B19/00—Programme-control systems
- G05B19/02—Programme-control systems electric
- G05B19/18—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
- G05B19/406—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by monitoring or safety
- G05B19/4067—Restoring data or position after power failure or other interruption
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Human Computer Interaction (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Numerical Control (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、原位置復帰機能を備えた工作機械に関するも
のである。
のである。
〈従来の技術〉 マシニングセンタ形式の工作機械においては、加工中に
おいて加工異常が発生したことを主軸モータの過負荷等
によって検出し、かかる異常が検出された場合には、異
常発生時点で加工を中断し、この後手動操作によって原
位置復帰を行って工具の取替えや、加工工作物の排出を
行うようにしていた。
おいて加工異常が発生したことを主軸モータの過負荷等
によって検出し、かかる異常が検出された場合には、異
常発生時点で加工を中断し、この後手動操作によって原
位置復帰を行って工具の取替えや、加工工作物の排出を
行うようにしていた。
〈発明が解決しようとする問題点〉 このように、従来の工作機械においては、加工中断後に
おける原位置復帰を手動操作によって行わなければなら
ないため、無人化が困難な問題があった。
おける原位置復帰を手動操作によって行わなければなら
ないため、無人化が困難な問題があった。
特に、第5図に示すように、工具Tを原位置復帰方向R
へ移動できない状態で加工異常が検出された場合等にお
いては、そのまま工具Tを軸方向へ移動させるだけでは
原位置復帰を行うことができず、手動操作により工具の
位置を半径方向にずらしてから原位置復帰を行わなけれ
ばならなかつた。
へ移動できない状態で加工異常が検出された場合等にお
いては、そのまま工具Tを軸方向へ移動させるだけでは
原位置復帰を行うことができず、手動操作により工具の
位置を半径方向にずらしてから原位置復帰を行わなけれ
ばならなかつた。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は上記問題を解決するためのもので、加工工具を
加工穴内より半径方向に移動させ原位置復帰させる半径
方向移動指令と軸方向に移動させ原位置復帰させる軸方
向移動指令からなる原位置復帰用プログラムを記憶する
記憶手段と、加工中に異常が発生したことを検出する異
常検出手段と、前記加工工具が前記加工穴内に係合した
ことを検出する係合検出手段と、前記異常検出手段によ
って異常が検出されたことに応答して数値制御手段にて
前記原位置復帰用プログラムの前記半径方向移動指令も
しくは軸方向移動指令の一方を実行し、前記係合検出手
段によって前記加工工具が前記加工穴内に係合したこと
が検出されたことに応答して前記半径方向移動指令もし
くは軸方向移動指令の他方を実行する原位置復帰制御手
段Cとを備えたことを特徴とするものである。
加工穴内より半径方向に移動させ原位置復帰させる半径
方向移動指令と軸方向に移動させ原位置復帰させる軸方
向移動指令からなる原位置復帰用プログラムを記憶する
記憶手段と、加工中に異常が発生したことを検出する異
常検出手段と、前記加工工具が前記加工穴内に係合した
ことを検出する係合検出手段と、前記異常検出手段によ
って異常が検出されたことに応答して数値制御手段にて
前記原位置復帰用プログラムの前記半径方向移動指令も
しくは軸方向移動指令の一方を実行し、前記係合検出手
段によって前記加工工具が前記加工穴内に係合したこと
が検出されたことに応答して前記半径方向移動指令もし
くは軸方向移動指令の他方を実行する原位置復帰制御手
段Cとを備えたことを特徴とするものである。
〈作用〉 異常検出手段によって加工異常が検出されると、これに
応答して原位置復帰制御手段が作動し、数値制御手段に
対して原位置復帰用プログラムの半径方向移動指令もし
くは軸方向移動指令の一方を実行し、前記係合検出手段
によって前記加工工具が前記加工穴内に係合したことが
検出されたことに応答して前記半径方向移動指令もしく
は軸方向移動指令の他方を実行することにより、工具を
加工穴の軸線と直交する方向へ移動させないと工具を加
工穴から抜き出せない場合であっても、自動的に原位置
復帰を行うことができる。
応答して原位置復帰制御手段が作動し、数値制御手段に
対して原位置復帰用プログラムの半径方向移動指令もし
くは軸方向移動指令の一方を実行し、前記係合検出手段
によって前記加工工具が前記加工穴内に係合したことが
検出されたことに応答して前記半径方向移動指令もしく
は軸方向移動指令の他方を実行することにより、工具を
加工穴の軸線と直交する方向へ移動させないと工具を加
工穴から抜き出せない場合であっても、自動的に原位置
復帰を行うことができる。
〈実施例〉 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第2図
において、10は機械本体1のベッドで、このベッド1
0上には、工作物Wを載置するテーブル11が紙面と垂
直な方向(X軸方向)に移動可能に案内され、また主軸
頭12を上下方向(Z軸方向)に移動可能に案内するコ
ラム13が左右方向(Y軸方向)に移動可能に案内され
ている。そして、テーブル11はベッド10上に固着さ
れたサーボモータ14によってX軸方向に移動され、主
軸頭12は、ベッド10の後端部に取付けられたサーボ
モータ15と、コラム13の上部に取付けられたサーボ
モータ16とによってY軸方向およびZ軸方向に移動さ
れるようになっている。
において、10は機械本体1のベッドで、このベッド1
0上には、工作物Wを載置するテーブル11が紙面と垂
直な方向(X軸方向)に移動可能に案内され、また主軸
頭12を上下方向(Z軸方向)に移動可能に案内するコ
ラム13が左右方向(Y軸方向)に移動可能に案内され
ている。そして、テーブル11はベッド10上に固着さ
れたサーボモータ14によってX軸方向に移動され、主
軸頭12は、ベッド10の後端部に取付けられたサーボ
モータ15と、コラム13の上部に取付けられたサーボ
モータ16とによってY軸方向およびZ軸方向に移動さ
れるようになっている。
これらのサーボモータ14〜16はドライブユニット5
を介して数値制御装置2に接続され、数値制御装置2か
ら出力される分配パルスによって回転駆動されるように
なっている。また、ドライブユニット5とサーボモータ
14〜16との間には各軸サーボモータ14〜16が過
負荷になったことを検出するメータリレー22a〜22
cが設けられている。
を介して数値制御装置2に接続され、数値制御装置2か
ら出力される分配パルスによって回転駆動されるように
なっている。また、ドライブユニット5とサーボモータ
14〜16との間には各軸サーボモータ14〜16が過
負荷になったことを検出するメータリレー22a〜22
cが設けられている。
17は主軸ヘッド12に鉛直状態で軸架され主軸モータ
18によって回転駆動される主軸で、図略の工具交換装
置によって工具マガジン内の工具Tが選択的に装着され
る。
18によって回転駆動される主軸で、図略の工具交換装
置によって工具マガジン内の工具Tが選択的に装着され
る。
また、主軸モータ18と電源ラインACとの間には主軸
モータ18に流れる電流の大小によって、工具Tに作用
する負荷トルクが許容値以内か否を判別し、負荷トルク
が許容値を越えた場合には異常検出信号を出力する異常
検出回路19が設けられている。
モータ18に流れる電流の大小によって、工具Tに作用
する負荷トルクが許容値以内か否を判別し、負荷トルク
が許容値を越えた場合には異常検出信号を出力する異常
検出回路19が設けられている。
2は公知の数値制御装置であり、この数値制御装置2の
内部メモリ2aには、テープリーダ30等によって入力
された加工用プログラムの他に、第4図(a)と(b)
に示す一対の原位置復帰プログラムORP1,ORP2
が記憶されている。この原位置復帰プログラムORP
1、ORP2の内、原位置復帰プログラムORP1は、
Z軸原位置復帰を最初から行うもので、工具Tが加工穴
から抜き出せない場合に送りを中断するため、ブロック
N200にはスキップ機能コードG31がプログラムさ
れている。
内部メモリ2aには、テープリーダ30等によって入力
された加工用プログラムの他に、第4図(a)と(b)
に示す一対の原位置復帰プログラムORP1,ORP2
が記憶されている。この原位置復帰プログラムORP
1、ORP2の内、原位置復帰プログラムORP1は、
Z軸原位置復帰を最初から行うもので、工具Tが加工穴
から抜き出せない場合に送りを中断するため、ブロック
N200にはスキップ機能コードG31がプログラムさ
れている。
一方、原位置復帰プログラムORP2は、X軸原位置復
帰、Y軸原位置復帰、Z軸原位置復帰を連続して行うも
のであるが、原位置復帰指令をプログラムしたブロック
N302,304,306には、シーケンス制御装置3
からスキップ信号が送出されると、その時点で送りを中
断するためのスキップ機能コードG31がプログラムさ
れている。
帰、Y軸原位置復帰、Z軸原位置復帰を連続して行うも
のであるが、原位置復帰指令をプログラムしたブロック
N302,304,306には、シーケンス制御装置3
からスキップ信号が送出されると、その時点で送りを中
断するためのスキップ機能コードG31がプログラムさ
れている。
また、X,Y軸方向の原位置復帰指令をプログラムした
ブロックN302,304の次のブロックN303,3
05には原位置方向とは逆の方向に戻す戻しプログラム
X−〔A*#1〕,Y−〔A*#1〕がプログラムされ
ている。このプログラムのAは定数を示し、#1は、そ
の値がブロックN301で増加されるパラメータ名を示
す。
ブロックN302,304の次のブロックN303,3
05には原位置方向とは逆の方向に戻す戻しプログラム
X−〔A*#1〕,Y−〔A*#1〕がプログラムされ
ている。このプログラムのAは定数を示し、#1は、そ
の値がブロックN301で増加されるパラメータ名を示
す。
前記数値制御装置2にはシーケン制御装置3が接続され
ており、シーケンス制御装置3からの指令によって複数
のプログラムの内の1つを選択して実行するようになっ
ている。すなわち、シーケンス制御装置3から複数のプ
ログラムの内のいずれかの先頭ブロックに対応したシー
ケンス番号が出力された状態で、プログラムサーチの指
令が出力されると、数値制御装置2は与えられたシーケ
ンス番号に対応したブロックをサーチし、この後、起動
指令が与えられる、とサーチされたブロック以降の数値
制御プログラムを実行するようになっている。
ており、シーケンス制御装置3からの指令によって複数
のプログラムの内の1つを選択して実行するようになっ
ている。すなわち、シーケンス制御装置3から複数のプ
ログラムの内のいずれかの先頭ブロックに対応したシー
ケンス番号が出力された状態で、プログラムサーチの指
令が出力されると、数値制御装置2は与えられたシーケ
ンス番号に対応したブロックをサーチし、この後、起動
指令が与えられる、とサーチされたブロック以降の数値
制御プログラムを実行するようになっている。
シーケンス制御装置3は、工作物Wの加工が開始される
と、異常検出回路19の出力を監視し、加工中に過負荷
が生じて異常検出回路19から異常検出信号が出力され
た場合には、第3図にフローチャートで示した原位置復
帰処理を行うようにシーケンスプログラムが作成されて
いる。
と、異常検出回路19の出力を監視し、加工中に過負荷
が生じて異常検出回路19から異常検出信号が出力され
た場合には、第3図にフローチャートで示した原位置復
帰処理を行うようにシーケンスプログラムが作成されて
いる。
すなわち、異常の発生が検出されると、シーケンス制御
装置3は数値制御装置2にリセット信号を供給して、実
行中の加工プログラムを中断させる(50)。そして、
この後、原位置復帰プログラムORP1の先頭ブロック
番号200を数値制御装置2へ送出してプログラムサー
チを指令し(51)、この後数値制御装置2に起動指令
を与えて原位置復帰プログラムORP1を実行させる。
これにより、数値制御装置2は原位置復帰プログラムO
RP1の最初にプログラムされているG31,F20,
Z100を実行し、工具TをZ軸方向へ指令速度で移動
させるためのパルス分配を行う。
装置3は数値制御装置2にリセット信号を供給して、実
行中の加工プログラムを中断させる(50)。そして、
この後、原位置復帰プログラムORP1の先頭ブロック
番号200を数値制御装置2へ送出してプログラムサー
チを指令し(51)、この後数値制御装置2に起動指令
を与えて原位置復帰プログラムORP1を実行させる。
これにより、数値制御装置2は原位置復帰プログラムO
RP1の最初にプログラムされているG31,F20,
Z100を実行し、工具TをZ軸方向へ指令速度で移動
させるためのパルス分配を行う。
シーケンス制御装置3は、この送りが開始された後で、
メータリレー22Cから過負荷信号が送出されないか否
かによってサーボモータ16が過負荷にならないか否か
を、主軸ヘッド12が原位置に戻るまでの間チェックす
る(54)。過負荷信号が送出されることなしに主軸ヘ
ッド12が原位置まで戻って数値制御装置2からプログ
ラム完了信号が送出された場合には、ここで原位置復帰
処理を完了するが、第5図のような状態から原位置復帰
が開始されて、メータリレー22Cから過負荷信号が送
出された場合には、その時点でスキップ信号を数値制御
装置2に送出して送り中断させるとともに、#1000
番地の出力を1にし(55)、原位置復帰プログラムO
RP2を実行させる。
メータリレー22Cから過負荷信号が送出されないか否
かによってサーボモータ16が過負荷にならないか否か
を、主軸ヘッド12が原位置に戻るまでの間チェックす
る(54)。過負荷信号が送出されることなしに主軸ヘ
ッド12が原位置まで戻って数値制御装置2からプログ
ラム完了信号が送出された場合には、ここで原位置復帰
処理を完了するが、第5図のような状態から原位置復帰
が開始されて、メータリレー22Cから過負荷信号が送
出された場合には、その時点でスキップ信号を数値制御
装置2に送出して送り中断させるとともに、#1000
番地の出力を1にし(55)、原位置復帰プログラムO
RP2を実行させる。
すなわち、シーケンス制御装置3は、原位置復帰プログ
ラムORP2の先頭ブロックのシーケンス番号300を
数値制御装置2に送出して原位置復帰プログラムORP
2をサーチさせ(56)、この後、原位置復帰プログラ
ムORP2の実行を指令する(57)。この原位置復帰
プログラムORP2の先頭ブロックN300には、#1
000番地の出力が1である間、ブロックN301〜3
07のプログラムを繰返す指令WHILE〔#1000
EQ1〕DO1がプログラムされており、また、ブロッ
クN301にはパラメータ#1の内容を1増加させる指
令がプログラムされている。ブロックN302には工具
TをX軸の原点へ復帰させるG28,G31,X0がプ
ログラムされており、このプログラムを読出すと数値制
御装置2は、工具TをX軸の原点方向に移動させるべく
X軸にパルスを分配する。これにより、工具Tは加工穴
Waの軸線と直交する方向に移動し、工具Tが加工穴W
aの異なる部分に係合するとその移動が停止される。こ
のように、工具Tが工作物Wの加工穴Waに係合して停
止すると、サーボモータ14の駆動電流が増加し、メー
タリレー22aが作動してオーバロード信号OLXを出
力する。そしてこのメータリレー22a作動に応答して
シーケンス制御装置3は、数値制御装置2に対してスキ
ップ信号を送出し、現在実行中の原位置復帰移動を中断
する。
ラムORP2の先頭ブロックのシーケンス番号300を
数値制御装置2に送出して原位置復帰プログラムORP
2をサーチさせ(56)、この後、原位置復帰プログラ
ムORP2の実行を指令する(57)。この原位置復帰
プログラムORP2の先頭ブロックN300には、#1
000番地の出力が1である間、ブロックN301〜3
07のプログラムを繰返す指令WHILE〔#1000
EQ1〕DO1がプログラムされており、また、ブロッ
クN301にはパラメータ#1の内容を1増加させる指
令がプログラムされている。ブロックN302には工具
TをX軸の原点へ復帰させるG28,G31,X0がプ
ログラムされており、このプログラムを読出すと数値制
御装置2は、工具TをX軸の原点方向に移動させるべく
X軸にパルスを分配する。これにより、工具Tは加工穴
Waの軸線と直交する方向に移動し、工具Tが加工穴W
aの異なる部分に係合するとその移動が停止される。こ
のように、工具Tが工作物Wの加工穴Waに係合して停
止すると、サーボモータ14の駆動電流が増加し、メー
タリレー22aが作動してオーバロード信号OLXを出
力する。そしてこのメータリレー22a作動に応答して
シーケンス制御装置3は、数値制御装置2に対してスキ
ップ信号を送出し、現在実行中の原位置復帰移動を中断
する。
これにより、ブロックN303に記憶されている戻し用
プログラムX−〔A*#1〕が実行される。この際、パ
ラメータ#1の初期値は零であるので、この場合の戻し
移動量は零となり、戻し動作(前記原点方向とは逆方向
の動作)は行われない。また、これに続いて、ブロック
N304とN305のプログラムに基づき、Y軸への原
位置復帰と戻し動作が実行される。この場合も、パラメ
ータ#1が零であるため戻し動作は行われない。続い
て、ブロックN306のプログラムに基づき、Z軸方向
の原位置復帰が行われる。
プログラムX−〔A*#1〕が実行される。この際、パ
ラメータ#1の初期値は零であるので、この場合の戻し
移動量は零となり、戻し動作(前記原点方向とは逆方向
の動作)は行われない。また、これに続いて、ブロック
N304とN305のプログラムに基づき、Y軸への原
位置復帰と戻し動作が実行される。この場合も、パラメ
ータ#1が零であるため戻し動作は行われない。続い
て、ブロックN306のプログラムに基づき、Z軸方向
の原位置復帰が行われる。
このようなX軸方向とY軸方向の原位置復帰移動によ
り、第6図に二点鎖線で示すように、工具TをZ軸方向
へ移動させることにより、通常は工具Tを加工穴Waか
ら抜き出せるようになるため、これに引き続いてブロッ
クN306のZ軸方向への原位置復帰指令G28,G3
1,Z0が実行されると、工具Tは工作物Wの加工穴W
aから離脱してZ軸方向の原位置復帰が行われる。この
ようにしてZ軸方向への原位置復帰が完了したことが確
認されると、シーケンス制御装置3は#1000番の出
力を0にする。これにより数値制御装置2は、ブロック
N308へジャンプし、原位置復帰プログラムORP2
の実行を終了する。
り、第6図に二点鎖線で示すように、工具TをZ軸方向
へ移動させることにより、通常は工具Tを加工穴Waか
ら抜き出せるようになるため、これに引き続いてブロッ
クN306のZ軸方向への原位置復帰指令G28,G3
1,Z0が実行されると、工具Tは工作物Wの加工穴W
aから離脱してZ軸方向の原位置復帰が行われる。この
ようにしてZ軸方向への原位置復帰が完了したことが確
認されると、シーケンス制御装置3は#1000番の出
力を0にする。これにより数値制御装置2は、ブロック
N308へジャンプし、原位置復帰プログラムORP2
の実行を終了する。
一方、上記した一回のXY方向の移動だけでは、Z軸方
向の原位置復帰移動ができない場合、すなわち、Z軸方
向の原位置復帰時にサーボモータ16の過負荷がメータ
リレー22cで検出された場合(59)には、スキップ
信号が送出(60)されて再びブロックN301に復帰
され、パラメータ#1に1が加算される。従ってブロッ
クN303およびブロックN305においては、X軸方
向およびY軸方向にAだけ戻し動作が行われる。その
後、前記したようにZ軸方向の原位置復帰が行われ、そ
れでも原位置復帰が行えない場合には、前記パラメータ
#1にさらに1が加算され、従ってX軸方向およびY軸
方向の戻し動作が先程の2倍の〔A×2〕量だけ行われ
る。
向の原位置復帰移動ができない場合、すなわち、Z軸方
向の原位置復帰時にサーボモータ16の過負荷がメータ
リレー22cで検出された場合(59)には、スキップ
信号が送出(60)されて再びブロックN301に復帰
され、パラメータ#1に1が加算される。従ってブロッ
クN303およびブロックN305においては、X軸方
向およびY軸方向にAだけ戻し動作が行われる。その
後、前記したようにZ軸方向の原位置復帰が行われ、そ
れでも原位置復帰が行えない場合には、前記パラメータ
#1にさらに1が加算され、従ってX軸方向およびY軸
方向の戻し動作が先程の2倍の〔A×2〕量だけ行われ
る。
その後、Z軸方向に再度の原位置復帰動作が実行され、
これらの動作の繰返しによって工具Tが加工穴Waから
離脱されて原位置へ復帰される。
これらの動作の繰返しによって工具Tが加工穴Waから
離脱されて原位置へ復帰される。
このように、原位置復帰プログラムORP1によって工
具Tを原位置に復帰できない場合には、原位置復帰プロ
グラムORP2によって最初に、工具TをX軸およびY
軸の原点方向にそれぞれ移動させ、それでも工具Tを原
位置に復帰できない場合には、工具Tを今度はX軸およ
びY軸の原点方向とは逆方向に所定量ずつ移動させなが
ら、工具Tを原位置に復帰させるようにすることによ
り、異常が検出されたときに工具Tが加工穴Waに対し
ていかなる位置関係にあっても、Z軸方向の原位置復帰
が可能な位置に工具を位置決めできるようになる。
具Tを原位置に復帰できない場合には、原位置復帰プロ
グラムORP2によって最初に、工具TをX軸およびY
軸の原点方向にそれぞれ移動させ、それでも工具Tを原
位置に復帰できない場合には、工具Tを今度はX軸およ
びY軸の原点方向とは逆方向に所定量ずつ移動させなが
ら、工具Tを原位置に復帰させるようにすることによ
り、異常が検出されたときに工具Tが加工穴Waに対し
ていかなる位置関係にあっても、Z軸方向の原位置復帰
が可能な位置に工具を位置決めできるようになる。
このようにすることにより、工具Tが加工穴Waに係合
して停止したことが検出されると、加工穴Waに対する
工具Tの半径方向移動と軸方向移動とを切り替えて実行
し、原位置に復帰することになる。そしてこの原位置復
帰の処理が完了すると、工作物Wの交換を自動的に行っ
て、加工を続行する。
して停止したことが検出されると、加工穴Waに対する
工具Tの半径方向移動と軸方向移動とを切り替えて実行
し、原位置に復帰することになる。そしてこの原位置復
帰の処理が完了すると、工作物Wの交換を自動的に行っ
て、加工を続行する。
〈発明の効果〉 以上述べたように本発明においては、加工中に以上が発
生した場合には、加工工具を加工穴内の半径方向に移動
させる指令と軸線方向に移動させる指令の一方が実行さ
れた後、加工穴内に加工工具が係合したことが検出され
ると、半径方向に移動させる指令と軸線方向に移動させ
る指令の他方が実行されるて原位置復帰が行われること
によって、軸方向移動だけでは工具を工作物から離脱で
きない場合でも、加工穴の形状に関わりなく自動的に原
位置復帰を行うことが可能となり、無人運転がより効率
的に行えるようになる利点がある。
生した場合には、加工工具を加工穴内の半径方向に移動
させる指令と軸線方向に移動させる指令の一方が実行さ
れた後、加工穴内に加工工具が係合したことが検出され
ると、半径方向に移動させる指令と軸線方向に移動させ
る指令の他方が実行されるて原位置復帰が行われること
によって、軸方向移動だけでは工具を工作物から離脱で
きない場合でも、加工穴の形状に関わりなく自動的に原
位置復帰を行うことが可能となり、無人運転がより効率
的に行えるようになる利点がある。
第1図は本発明を明示するための全体構成図、第2図〜
第4図は本発明の実施例を示すもので、第2図は工作機
械の概略側面図に制御回路のブロック図を併記した図、
第3図は第2図におけるシーケンス制御装置3の動作を
示すフローチャート、第4図(a),(b)は第2図に
おける数値制御装置2のメモリ2aに記憶された原位置
復帰プログラムORP1とORP2を示す図、第5図は
加工状態での工作物と工具の係合関係を示す図、第6図
は第5図におけるVI−VI線断面矢視拡大図である。 1……機械本体、2……数値制御装置、2a……メモ
リ、3……シーケンス制御装置、12……主軸ヘッド、
17……主軸、18……主軸モータ、19……異常検出
回路、22a〜22c……メータリレー、T……工具、
W……工作物。
第4図は本発明の実施例を示すもので、第2図は工作機
械の概略側面図に制御回路のブロック図を併記した図、
第3図は第2図におけるシーケンス制御装置3の動作を
示すフローチャート、第4図(a),(b)は第2図に
おける数値制御装置2のメモリ2aに記憶された原位置
復帰プログラムORP1とORP2を示す図、第5図は
加工状態での工作物と工具の係合関係を示す図、第6図
は第5図におけるVI−VI線断面矢視拡大図である。 1……機械本体、2……数値制御装置、2a……メモ
リ、3……シーケンス制御装置、12……主軸ヘッド、
17……主軸、18……主軸モータ、19……異常検出
回路、22a〜22c……メータリレー、T……工具、
W……工作物。
Claims (1)
- 【請求項1】原位置復帰機能を備えた工作機械であっ
て、加工工具を加工穴内より半径方向に移動させて原位
置復帰させる半径方向移動指令と軸方向に移動させて原
位置復帰させる軸方向移動指令からなる原位置復帰用プ
ログラムを記憶する記憶手段と、加工中に異常が発生し
たことを検出する異常検出手段と、前記加工工具が前記
加工穴内に係合したことを検出する係合検出手段と、前
記異常検出手段によって異常が検出されたことに応答し
て数値制御手段にて前記原位置復帰用プログラムの前記
半径方向移動指令もしくは軸方向移動指令の一方を実行
し、前記係合検出手段によって前記加工工具が前記加工
穴内に係合したことが検出されたことに応答して前記半
径方向移動指令もしくは軸方向移動指令の他方を実行す
る原位置復帰制御手段とを備えたことを特徴とする原位
置復帰機能を備えた工作機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59276904A JPH0628837B2 (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | 原位置復帰機能を備えた工作機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59276904A JPH0628837B2 (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | 原位置復帰機能を備えた工作機械 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61152351A JPS61152351A (ja) | 1986-07-11 |
JPH0628837B2 true JPH0628837B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=17576004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59276904A Expired - Lifetime JPH0628837B2 (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | 原位置復帰機能を備えた工作機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628837B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2580190B2 (ja) * | 1987-07-29 | 1997-02-12 | 株式会社日立製作所 | 産業用ロボツトの異常検出装置 |
JPH04262404A (ja) * | 1991-02-15 | 1992-09-17 | Okuma Mach Works Ltd | 負荷監視機能を有する数値制御装置 |
JP2008012194A (ja) * | 2006-07-07 | 2008-01-24 | Newgin Corp | 遊技機 |
CN117270456B (zh) * | 2023-09-25 | 2024-04-16 | 通用技术集团机床工程研究院有限公司上海分公司 | 一种回退工作方法、装置、数控系统及存储介质 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5918184B2 (ja) * | 1978-12-26 | 1984-04-25 | 株式会社小松製作所 | 工作機械における工具異常時の工具退避・復帰装置 |
-
1984
- 1984-12-26 JP JP59276904A patent/JPH0628837B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61152351A (ja) | 1986-07-11 |
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