JPH06287648A - 切削屑塊の製造方法 - Google Patents
切削屑塊の製造方法Info
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- JPH06287648A JPH06287648A JP5077197A JP7719793A JPH06287648A JP H06287648 A JPH06287648 A JP H06287648A JP 5077197 A JP5077197 A JP 5077197A JP 7719793 A JP7719793 A JP 7719793A JP H06287648 A JPH06287648 A JP H06287648A
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- Japan
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- cutting
- waste
- machining
- container
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 切削屑の表面に付着した水分や油分を確実に
除去するとともに、切削屑を容易に塊状に成形する。 【構成】 金属材料の切削屑11を容器1に投入し、容
器1内を減圧手段7により減圧することにより切削屑1
1の表面に付着している水分、油分を気化させるととも
に、切削屑11同士を密着させ、切削屑11を塊状に成
形する。
除去するとともに、切削屑を容易に塊状に成形する。 【構成】 金属材料の切削屑11を容器1に投入し、容
器1内を減圧手段7により減圧することにより切削屑1
1の表面に付着している水分、油分を気化させるととも
に、切削屑11同士を密着させ、切削屑11を塊状に成
形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属材料の切削屑を塊
状に成形する製造方法に関する。
状に成形する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属材料を切削する際に生じる切削屑は
大量に生じるので、省資源化の見地から切削屑の再利用
が強く望まれている。鋳鉄品の切削屑は切粉(ダライ
粉)となるので、鋳鉄品の切粉をキュポラで溶解する場
合は、下方からの熱風により切粉が吹き上げられ、非常
に扱いにくい。また、アルミニウム系の鋳物やマグネシ
ウム系の鋳物の切粉の場合は、切粉を溶湯に投入した際
に切粉の表面での酸化反応が激しく、切粉の表面部分は
酸化アルミニウム等のスラグになり、スラグの発生量が
多くなる。
大量に生じるので、省資源化の見地から切削屑の再利用
が強く望まれている。鋳鉄品の切削屑は切粉(ダライ
粉)となるので、鋳鉄品の切粉をキュポラで溶解する場
合は、下方からの熱風により切粉が吹き上げられ、非常
に扱いにくい。また、アルミニウム系の鋳物やマグネシ
ウム系の鋳物の切粉の場合は、切粉を溶湯に投入した際
に切粉の表面での酸化反応が激しく、切粉の表面部分は
酸化アルミニウム等のスラグになり、スラグの発生量が
多くなる。
【0003】したがって、切粉状態の切削屑を再利用す
る場合は、切削屑を塊状とすることが望まれる。これに
関連する先行技術として、特公昭58−14493号公
報が知られている。本公報の鋳物屑圧塊の製造方法にお
いては、鋳造品の切削加工後に生じる切粉に粘結剤を添
加し、この粘結剤が添加された切粉を強固に圧縮した
後、加熱することにより、鋳物屑圧塊を得るようにして
いる。
る場合は、切削屑を塊状とすることが望まれる。これに
関連する先行技術として、特公昭58−14493号公
報が知られている。本公報の鋳物屑圧塊の製造方法にお
いては、鋳造品の切削加工後に生じる切粉に粘結剤を添
加し、この粘結剤が添加された切粉を強固に圧縮した
後、加熱することにより、鋳物屑圧塊を得るようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報の方法の場合は、鋳物屑圧塊中には多少(2%程度)
の水分が含まれているので、このまま溶解すると水蒸気
爆発を起こすおそれがある。また、切粉に切削油等の油
分が付着していると、鋳物屑圧塊の溶解時に油分が燃焼
し、多量の黒煙を発生して大気汚染等の問題が生じる。
報の方法の場合は、鋳物屑圧塊中には多少(2%程度)
の水分が含まれているので、このまま溶解すると水蒸気
爆発を起こすおそれがある。また、切粉に切削油等の油
分が付着していると、鋳物屑圧塊の溶解時に油分が燃焼
し、多量の黒煙を発生して大気汚染等の問題が生じる。
【0005】上記公報の方法では切削屑を結合するため
に粘結剤を使用することから、溶解時には粘結剤がスラ
グとなり、低周波誘導炉の場合は炉体の異常摩耗の原因
となる。さらに、切削屑をプレス装置にて圧縮する必要
があるので、切削屑を塊状に成形する装置は大がかりな
ものとなる。
に粘結剤を使用することから、溶解時には粘結剤がスラ
グとなり、低周波誘導炉の場合は炉体の異常摩耗の原因
となる。さらに、切削屑をプレス装置にて圧縮する必要
があるので、切削屑を塊状に成形する装置は大がかりな
ものとなる。
【0006】本発明は、上記の問題に着目し、切削屑の
表面に付着した水分や油分を確実に除去するとともに、
切削屑を容易に塊状に成形することが可能な切削屑塊の
製造方法を提供することを目的とする。
表面に付着した水分や油分を確実に除去するとともに、
切削屑を容易に塊状に成形することが可能な切削屑塊の
製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る切削屑塊の製造方法は、金属材料の切削
屑を容器に投入し、該容器内を減圧することにより切削
屑の表面に付着している水分、油分を気化させるととも
に、切削屑同士を密着させ、該切削屑を塊状に成形する
方法からなる。
の本発明に係る切削屑塊の製造方法は、金属材料の切削
屑を容器に投入し、該容器内を減圧することにより切削
屑の表面に付着している水分、油分を気化させるととも
に、切削屑同士を密着させ、該切削屑を塊状に成形する
方法からなる。
【0008】
【作用】このように構成された切削屑塊の製造方法にお
いては、金属材料の切削屑が容器に投入される。容器内
に切削屑が投入されると、容器内の減圧が開始され、切
削屑の表面に付着している水分や油分が気化するととも
に、切削屑間の隙間に存在する空気も減圧によって吸引
され、切削屑同士の密着性が高められる。
いては、金属材料の切削屑が容器に投入される。容器内
に切削屑が投入されると、容器内の減圧が開始され、切
削屑の表面に付着している水分や油分が気化するととも
に、切削屑間の隙間に存在する空気も減圧によって吸引
され、切削屑同士の密着性が高められる。
【0009】ここで、切削屑の表面には空気中の酸素に
よって不動態膜が形成されているが、容器内を減圧する
ことにより、不動態膜が揮発し切削屑の表面から不動態
膜が除去される。不動態膜が除去されると、切削屑同士
間での分子間移動(自由電子の移動)が活発となり、切
削屑同士の密着性が著しく高められる。
よって不動態膜が形成されているが、容器内を減圧する
ことにより、不動態膜が揮発し切削屑の表面から不動態
膜が除去される。不動態膜が除去されると、切削屑同士
間での分子間移動(自由電子の移動)が活発となり、切
削屑同士の密着性が著しく高められる。
【0010】このように、減圧による切削屑同士の密着
により、切削屑は外部から圧縮することなく塊状に成形
される。また、水分や油分も減圧によって気化し、切削
屑の表面から除去されるので、切削屑の溶解時に水蒸気
爆発や黒煙の発生も確実に防止される。
により、切削屑は外部から圧縮することなく塊状に成形
される。また、水分や油分も減圧によって気化し、切削
屑の表面から除去されるので、切削屑の溶解時に水蒸気
爆発や黒煙の発生も確実に防止される。
【0011】
【実施例】以下に、本発明に係る切削屑塊の製造方法の
望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
【0012】第1実施例 図1および図2は、本発明の第1実施例を示しており、
とくに鋳物の切削屑に適用した場合を示している。ま
ず、本発明を実施するための切削屑塊製造装置について
説明する。図1において、1は容器を示している。容器
1には、減圧室2が形成されている。減圧室2は、下方
に開口しており、この開口部は蓋体3によって覆われて
いる。
とくに鋳物の切削屑に適用した場合を示している。ま
ず、本発明を実施するための切削屑塊製造装置について
説明する。図1において、1は容器を示している。容器
1には、減圧室2が形成されている。減圧室2は、下方
に開口しており、この開口部は蓋体3によって覆われて
いる。
【0013】容器1の開口部の外周部には、周方向に延
びる溝4が設けられている。溝4には、蓋体3と密着可
能なシール部材5が装着されている。減圧室2は、通路
6を介して減圧手段としての真空ポンプ7に接続されて
いる。真空ポンプ7は、図示されないモータ等の駆動手
段によって回転駆動されるようになっている。
びる溝4が設けられている。溝4には、蓋体3と密着可
能なシール部材5が装着されている。減圧室2は、通路
6を介して減圧手段としての真空ポンプ7に接続されて
いる。真空ポンプ7は、図示されないモータ等の駆動手
段によって回転駆動されるようになっている。
【0014】減圧室2の通路6側には、ステンレスから
なる内板8が設けられている。内板8には、後述する切
削屑11の大きさよりも小さな通気孔8aが形成されて
いる。通気孔8aの径は、本実施例では5〜60μに設
定されている。
なる内板8が設けられている。内板8には、後述する切
削屑11の大きさよりも小さな通気孔8aが形成されて
いる。通気孔8aの径は、本実施例では5〜60μに設
定されている。
【0015】つぎに、第1実施例における切削屑塊の製
造方法およびその作用について説明する。図1の(A)
は、切削屑を塊状にする前の状態を示している。この状
態で、容器1の下面から蓋体3が外され、減圧室2に切
削屑としての鋳物の切粉(ダライ粉)11が投入され
る。切粉11は、鉄に限られずアルミニウム合金鋳物の
切粉であってもよい。また、切削屑は鋳物に限られず、
軟鋼等の連続した切削屑でもよい。
造方法およびその作用について説明する。図1の(A)
は、切削屑を塊状にする前の状態を示している。この状
態で、容器1の下面から蓋体3が外され、減圧室2に切
削屑としての鋳物の切粉(ダライ粉)11が投入され
る。切粉11は、鉄に限られずアルミニウム合金鋳物の
切粉であってもよい。また、切削屑は鋳物に限られず、
軟鋼等の連続した切削屑でもよい。
【0016】切粉11が減圧室2に投入されると、図1
の(B)に示すように、減圧室2の開口部が蓋体3によ
って塞がれる。減圧室2が密閉状態になると、真空ポン
プ7が起動され、減圧室2の減圧が開始される。減圧室
2が減圧されると、切粉11の表面に付着していた水分
や油分の気化が促進され、切粉11の表面から水分や油
分が除去される。この水分や油分は、図1の(C)の矢
印Sに示すように真空ポンプ7側に吸引される。この状
態では、切削屑間の隙間が存在する空気も減圧によって
吸引され、切粉11同士の密着性が高められる。
の(B)に示すように、減圧室2の開口部が蓋体3によ
って塞がれる。減圧室2が密閉状態になると、真空ポン
プ7が起動され、減圧室2の減圧が開始される。減圧室
2が減圧されると、切粉11の表面に付着していた水分
や油分の気化が促進され、切粉11の表面から水分や油
分が除去される。この水分や油分は、図1の(C)の矢
印Sに示すように真空ポンプ7側に吸引される。この状
態では、切削屑間の隙間が存在する空気も減圧によって
吸引され、切粉11同士の密着性が高められる。
【0017】減圧室2に投入前の切粉11の表面には空
気中の酸素によって不動態膜が形成されているが、減圧
室2内が減圧されることにより、不動態膜が揮発し、切
粉11の表面から不動態膜が除去される。不動態膜が除
去れると、切削屑同士間での分子間移動(自由電子の移
動)が活発となり、切削屑同士の密着性が著しく高めら
れる。
気中の酸素によって不動態膜が形成されているが、減圧
室2内が減圧されることにより、不動態膜が揮発し、切
粉11の表面から不動態膜が除去される。不動態膜が除
去れると、切削屑同士間での分子間移動(自由電子の移
動)が活発となり、切削屑同士の密着性が著しく高めら
れる。
【0018】したがって、切粉11は減圧による密着に
より強固に塊状に成形され、ある程度の外力に対しても
壊れることはなくなる。切粉11が塊状に形成される
と、減圧室2が大気圧に戻され、蓋体3の取外しによっ
て塊状切粉11の取出しが行われる。
より強固に塊状に成形され、ある程度の外力に対しても
壊れることはなくなる。切粉11が塊状に形成される
と、減圧室2が大気圧に戻され、蓋体3の取外しによっ
て塊状切粉11の取出しが行われる。
【0019】表1は、減圧室2の減圧度(真空度)と切
粉を塊状に成形する成形性との関係を示している。
粉を塊状に成形する成形性との関係を示している。
【0020】
【表1】
【0021】表1に示すように、減圧室2の真空度が低
い場合は、切粉11の密着度が悪く切粉11を塊状に成
形することができない。減圧室2の真空度が高い場合に
は、切粉11の表面の不動態膜を十分に除去することが
でき、切粉11の密着性が大となり、塊状に成形するこ
とが可能となる。
い場合は、切粉11の密着度が悪く切粉11を塊状に成
形することができない。減圧室2の真空度が高い場合に
は、切粉11の表面の不動態膜を十分に除去することが
でき、切粉11の密着性が大となり、塊状に成形するこ
とが可能となる。
【0022】図2は、本実施例と粘結剤を用いた従来技
術におけるスラグの発生量を示している。図9に示す実
験に用いた溶解炉は、50kgの金属材料を溶解するこ
とが可能な高周波誘導炉である。本実施例では、溶解材
料の50kgのうち、30kgを戻し材(原材料)とし
残りの20kgを塊状の切粉とした。溶解の手順は、ま
ず戻し材を溶解した後、戻し材に塊状の切粉11を投入
した。
術におけるスラグの発生量を示している。図9に示す実
験に用いた溶解炉は、50kgの金属材料を溶解するこ
とが可能な高周波誘導炉である。本実施例では、溶解材
料の50kgのうち、30kgを戻し材(原材料)とし
残りの20kgを塊状の切粉とした。溶解の手順は、ま
ず戻し材を溶解した後、戻し材に塊状の切粉11を投入
した。
【0023】図2に示すように、粘結剤を用いた従来技
術の場合は、切粉の溶融時に粘結剤がスラグに生成され
るので、スラグの発生量が平均で約52gと非常に多く
なるが、本実施例のように、粘結剤を用いずに切粉を塊
状に成形できるので、スラグの発生量は平均で約4.5
gと著しく抑制される。このように、本実施例ではスラ
グの発生量を従来の約1/10に抑えることができる。
術の場合は、切粉の溶融時に粘結剤がスラグに生成され
るので、スラグの発生量が平均で約52gと非常に多く
なるが、本実施例のように、粘結剤を用いずに切粉を塊
状に成形できるので、スラグの発生量は平均で約4.5
gと著しく抑制される。このように、本実施例ではスラ
グの発生量を従来の約1/10に抑えることができる。
【0024】図3は、第1実施例の変形例を示してい
る。図3において、21は押出しピンを示している。押
出しピン21は、容器1に摺動自在に保持されている。
押出しピン21は、連結板22に連結されている。押出
しピン21は、圧縮スプリング23によって上方に付勢
されている。押出しピン21は、連結板22を押圧した
時にのみ減圧室2に突出するようになっている。
る。図3において、21は押出しピンを示している。押
出しピン21は、容器1に摺動自在に保持されている。
押出しピン21は、連結板22に連結されている。押出
しピン21は、圧縮スプリング23によって上方に付勢
されている。押出しピン21は、連結板22を押圧した
時にのみ減圧室2に突出するようになっている。
【0025】図3のように、押出しピン21を設けるこ
とにより、塊状に成形された切粉11を押出しピン21
によって上方から押圧することができ、塊状の切粉11
を減圧室2から容易に取出すことができる。
とにより、塊状に成形された切粉11を押出しピン21
によって上方から押圧することができ、塊状の切粉11
を減圧室2から容易に取出すことができる。
【0026】第2実施例 図4は、本発明の第2実施例を示している。第2実施例
が第1実施例と異なるところは、誘導コイルの有無のみ
であり、その他の部分は第1実施例に準じるので、準じ
る部分に第1実施例と同一の符号を付すことにより準じ
る部分の説明を省略し、異なる部分についてのみ説明す
る。
が第1実施例と異なるところは、誘導コイルの有無のみ
であり、その他の部分は第1実施例に準じるので、準じ
る部分に第1実施例と同一の符号を付すことにより準じ
る部分の説明を省略し、異なる部分についてのみ説明す
る。
【0027】減圧室2の外周には、加熱手段としての誘
導コイル31が設けられている。誘導コイル31は、図
示されない低周波電源に接続されている。減圧室2に投
入された切粉11は誘導コイル31によって加熱される
ようになっている。
導コイル31が設けられている。誘導コイル31は、図
示されない低周波電源に接続されている。減圧室2に投
入された切粉11は誘導コイル31によって加熱される
ようになっている。
【0028】このように構成された第2実施例において
は、切粉11が投入された減圧室2の減圧が開始される
と、切粉11が誘導コイル31によって加熱される。こ
れにより、切粉11の表面に付着した水分や油分の気化
が第1実施例の場合よりも促進される。
は、切粉11が投入された減圧室2の減圧が開始される
と、切粉11が誘導コイル31によって加熱される。こ
れにより、切粉11の表面に付着した水分や油分の気化
が第1実施例の場合よりも促進される。
【0029】また、減圧室2内の減圧によって切粉11
の表面の不動態膜が除去され、切粉間同士の自由電子の
移動が行われるが、切粉11を加熱することにより、自
由電子の移動をさらに活発にすることができる。したが
って、第1実施例の場合よりも、さらに切粉11を強固
な塊状に成形することが可能となる。
の表面の不動態膜が除去され、切粉間同士の自由電子の
移動が行われるが、切粉11を加熱することにより、自
由電子の移動をさらに活発にすることができる。したが
って、第1実施例の場合よりも、さらに切粉11を強固
な塊状に成形することが可能となる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。
る。
【0031】(1)金属材料の切削屑を容器に投入し、
容器内を減圧するようにしたので、切削屑の表面に付着
した水分や油分を気化させることができ、切削屑の表面
から水分や油分を確実に除去することができる。したが
って、切削屑の溶解時における水蒸気爆発や油分の燃焼
による黒煙の発生を防止することができる。
容器内を減圧するようにしたので、切削屑の表面に付着
した水分や油分を気化させることができ、切削屑の表面
から水分や油分を確実に除去することができる。したが
って、切削屑の溶解時における水蒸気爆発や油分の燃焼
による黒煙の発生を防止することができる。
【0032】(2)容器内を減圧することにより、切削
屑の表面に形成された不動態膜を除去することが可能と
なり、切削屑同士間での分子間移動を活発にすることが
できる。したがって、切削屑同士の密着性を著しく高め
ることが可能となり、切削屑を圧縮することなく塊状に
成形することができる。
屑の表面に形成された不動態膜を除去することが可能と
なり、切削屑同士間での分子間移動を活発にすることが
できる。したがって、切削屑同士の密着性を著しく高め
ることが可能となり、切削屑を圧縮することなく塊状に
成形することができる。
【0033】(3)プレス装置による圧縮を行うことな
く切削屑を塊状に成形することができるので、高価なプ
レス装置が不要となり、装置の構造を従来よりも簡素化
することができ、切削屑の処理コストも低減することが
できる。
く切削屑を塊状に成形することができるので、高価なプ
レス装置が不要となり、装置の構造を従来よりも簡素化
することができ、切削屑の処理コストも低減することが
できる。
【0034】(4)従来技術のように切削屑に粘結剤を
添加することなく塊状に成形することができるので、切
削屑の溶解時のスラグの発生量を大幅に抑制することが
できる。したがって、スラグによる溶解炉の炉壁の異常
摩耗を防止することができる。
添加することなく塊状に成形することができるので、切
削屑の溶解時のスラグの発生量を大幅に抑制することが
できる。したがって、スラグによる溶解炉の炉壁の異常
摩耗を防止することができる。
【0035】(5)粘結剤を使用しないことにより、粘
結剤による切削屑の化学変化を抑制することができ、ス
ラグ等の不純物の発生量を低減することができる。した
がって、加熱効率を高めることができ、切削屑の溶解時
間を従来よりも短縮することができる。
結剤による切削屑の化学変化を抑制することができ、ス
ラグ等の不純物の発生量を低減することができる。した
がって、加熱効率を高めることができ、切削屑の溶解時
間を従来よりも短縮することができる。
【図1】本発明の第1実施例に係る切削屑塊の製造方法
を実施するための切削屑塊製造装置を用いた作業工程図
である。
を実施するための切削屑塊製造装置を用いた作業工程図
である。
【図2】図1の切削屑塊の製造方法と従来技術における
スラグの発生量を示す特性図である。
スラグの発生量を示す特性図である。
【図3】図1の切削屑塊製造装置の変形例を示す断面図
である。
である。
【図4】本発明の第2実施例に係る切削屑塊の製造方法
を実施するための切削屑塊製造装置の断面図である。
を実施するための切削屑塊製造装置の断面図である。
1 容器 2 減圧室 3 蓋体 7 減圧手段(真空ポンプ) 8 内板 11 切削屑(切粉) 21 押出しピン 31 加熱手段(誘導コイル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠山 輝治 愛知県豊田市鴻ノ巣町3丁目33番地 トヨ キン株式会社内 (72)発明者 鈴木 和弘 愛知県豊田市鴻ノ巣町3丁目33番地 トヨ キン株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 金属材料の切削屑を容器に投入し、該容
器内を減圧することにより切削屑の表面に付着している
水分、油分を気化させるとともに、切削屑同士を密着さ
せ、該切削屑を塊状に成形することを特徴とする切削屑
塊の製造方法。 - 【請求項2】 前記容器内を減圧する際に前記切削屑を
加熱する請求項1記載の切削屑塊の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5077197A JPH06287648A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 切削屑塊の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5077197A JPH06287648A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 切削屑塊の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06287648A true JPH06287648A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=13627104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5077197A Pending JPH06287648A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 切削屑塊の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06287648A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4225198A1 (de) * | 1991-07-31 | 1993-02-04 | Hitachi Ltd | Einrichtung und verfahren zur kraftstoffmengensteuerung fuer verbrennungsmotoren |
WO2002029123A1 (fr) * | 2000-10-02 | 2002-04-11 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Produit friable et materiau en poudre a base de fer, et leur procede de fabrication |
-
1993
- 1993-04-02 JP JP5077197A patent/JPH06287648A/ja active Pending
Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
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