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JPH06277457A - 過剰の酸を含有するヒドロキシルアミン塩溶液から酸を除去する方法 - Google Patents

過剰の酸を含有するヒドロキシルアミン塩溶液から酸を除去する方法

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Publication number
JPH06277457A
JPH06277457A JP5068912A JP6891293A JPH06277457A JP H06277457 A JPH06277457 A JP H06277457A JP 5068912 A JP5068912 A JP 5068912A JP 6891293 A JP6891293 A JP 6891293A JP H06277457 A JPH06277457 A JP H06277457A
Authority
JP
Japan
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acid
nitric acid
catholyte compartment
hydroxylamine
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5068912A
Other languages
English (en)
Inventor
Hossein Sharifian
シャリフィアン ホセイン
R Wilson Steven
アール. ウィルソン スティーブン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sachem Inc
Original Assignee
Sachem Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to US07/824,021 priority Critical patent/US5259934A/en
Priority to EP93302242A priority patent/EP0616973A1/en
Application filed by Sachem Inc filed Critical Sachem Inc
Priority to JP5068912A priority patent/JPH06277457A/ja
Publication of JPH06277457A publication Critical patent/JPH06277457A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B21/00Nitrogen; Compounds thereof
    • C01B21/082Compounds containing nitrogen and non-metals and optionally metals
    • C01B21/14Hydroxylamine; Salts thereof
    • C01B21/1472Separation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B21/00Nitrogen; Compounds thereof
    • C01B21/082Compounds containing nitrogen and non-metals and optionally metals
    • C01B21/14Hydroxylamine; Salts thereof
    • C01B21/1481Purification
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C239/00Compounds containing nitrogen-to-halogen bonds; Hydroxylamino compounds or ethers or esters thereof
    • C07C239/08Hydroxylamino compounds or their ethers or esters
    • C07C239/10Hydroxylamino compounds or their ethers or esters having nitrogen atoms of hydroxylamino groups further bound to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals or of hydrocarbon radicals substituted by halogen atoms or by nitro or nitroso groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B1/00Electrolytic production of inorganic compounds or non-metals

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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、高純度のヒドロキシルアミン塩溶液
の製造のために、ヒドロキシルアミン塩および酸を含有
する溶液中の酸含量を減少させることを目的とする。 【構成】ヒドロキシルアミン塩および酸を含有する溶液
中の酸含量を減少させる方法であって、次の工程を包含
する方法: (A)陽極を含む陽極液室、陰極を含む陰極液室であっ
て、アニオン性の膜によって互いに分離されている該2
つの室を含有する電気分解セルを提供する工程、(B)
陽極液室に酸および水を含有する水溶液、および陰極液
室にヒドロキシルアミン塩、酸および水を含有する水溶
液を供給する工程、(C)陰極液室中の酸含量を減少さ
せるのに効果的な時間、電気分解セルに直流電流を流す
工程、および(D)減量された酸を含む陰極液室中から
ヒドロキシルアミン塩溶液を回収する工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ヒドロキシルアミン
塩および酸を含有する溶液中の酸含量を減すための方法
に関する。本願発明は、また、上記の方法によって得ら
れたヒドロキシルアミン塩溶液に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒドロキシルアミン塩は、次の構造式で
表される:
【0003】
【化2】
【0004】ここで、R1およびR2は、各々独立して水
素またはヒドロカルビル基であり、Xは、酸のアニオン
であり、yは、Xの原子価である。ヒドロキシルアミン
塩は、多方面に利用できる化合物である。例えば、硝酸
ヒドロキシルアミンは、液体推進剤、および写真処理で
の還元剤として使用され得る。これらの利用のうちのい
くつかにおいては、高純度のヒドロキシルアミン塩溶液
の利用が望ましい。更に、特に、ヒドロキシルアミン塩
を含む溶液は、酸含量が低いことも望まれる。
【0005】ヒドロキシルアミン塩を製造するための数
種の製造法がある。例えば、硝酸ヒドロキシルアミンの
場合には、以下の方法のいくつかを包含する:ヒドロキ
シルアミンの塩酸塩および硝酸塩の電気透析;硫酸ヒド
ロキシルアミンおよび硝酸バリウムの反応;ヒドロキシ
ルアミン硫酸塩および硝酸を用いる3工程のカチオン交
換プロセス;および硝酸の電解還元。しかし、これらの
方法は、ヒドロキシルアミン塩が利用されるある場合に
おいて必要となる、高純度のヒドロキシルアミン塩溶液
を与えない。その結果として、既存の方法によって製造
されるヒドロキシルアミン塩溶液の精製方法が開発され
てきた。現在、薄膜蒸発、真空ストリッピング、または
その他の手順を用いて、ヒドロキシルアミン塩溶液の精
製が行われている。それにも拘らず、大量の高純度ヒド
ロキシルアミン塩溶液を求める多大の要求が依然として
ある。この多大の要求は、現在の製造方法と精製手順が
改良され得ることを示す。
【0006】この多大の要求に照らして、フランス国特
許第2,602,802号は、直接、高純度の硝酸ヒド
ロキシルアミン溶液を製造するための電解工程に関す
る。特に、陰極室、陽極室、および陰極室と陽極室との
間のセパレーターを包含する電気化学セル中で、電解に
よって、硝酸ヒドロキシルアミン塩溶液を生成するため
の工程が記載されている。前記の工程は、次の操作を包
含するという特徴がある:(a)実質的に硝酸水溶液を
含む陰極液を陰極室へ導入すること、(b)陽極液を陽
極室へ導入すること、(c)標準カロメル電極に対して
約0.5、および1.4ボルトの間の陰極電位まで、陰
極液を電解する一方、ヒドロキシルアミン溶液を生成さ
せるために陰極に対する反応温度を50℃以下に保持す
ること、および(d)硝酸ヒドロキシルアミン溶液を陰
極室から回収すること。
【0007】米国特許第3,766,038号は、シク
ロアルカノンおよびヒドロキシルアンモニウム塩との水
溶液中での反応、または、シクロアルカノンおよびヒド
ロキシルアンモニウム塩の混合物と、アンモニウム塩お
よび酸との水溶液中での反応によって、シクロアルカノ
ンオキシムを製造する方法に関する。遊離の、および化
合した酸を、オキシム化の前、オキシム化の間、または
オキシム化の後に電気透析によって混合物から除去す
る。シクロアルカノンのオキシムへの反応は、好ましく
は電気透析セルの陰極室で実施する。
【0008】米国特許第4,521,285号は、一般
式A+-で表される有機塩からハロゲンまたは他のアニ
オンを除去するための電気分解セル、およびプロセスに
関する。ここで、A+は有機カチオン、およびX-はハロ
ゲンまたは他のアニオンである。このタイプの典型的な
化合物は、窒素ガスの水素化ハライド、または、そのよ
うな塩基または化合物の他の塩または水素化塩であり典
型的には4級アンモニウム塩基の、またはアミンまたは
アミドの塩(水素化ハライド)である。しかし、ここで
考慮している工程は、アニオン、例えば、クロライドの
除去に利用することができる。このクロライドは、不純
物として、または有機化合物と結合して存在する。
【0009】米国特許第4,645,579号は、ヒド
ロキシルアミンの水溶液に関する。この溶液は、アンモ
ニウムヒドロキシル塩水溶液から以下の方法の電気透析
によって調製される。この方法では、セルを半透膜によ
って陰極区域、陽極区域、および中央区域に分割し、ヒ
ドロキシルアンモニウム塩水溶液を電気分解セルの中央
区域に供給し、電解する。使用される陰極液は、アンモ
ニアおよび/またはアミンを含むアルカリ金属の水酸化
物溶液である。
【0010】
【発明の要約】ヒドロキシルアミン塩および酸を含有す
る溶液において酸含量を減少させる方法を記載する。あ
る実施態様においては、本発明の方法は、以下の工程を
包含する: (A)陽極を含む陽極液室、陰極を含む陰極液室であっ
て、アニオン性の膜によって互いに分離されている該2
つの室を含有する電気分解セルを提供する工程、(B)
陽極液室に酸および水を含有する水溶液、および陰極液
室にヒドロキシルアミン塩、酸および水を含有する水溶
液を供給する工程、(C)陰極液室中の酸含量を減少さ
せるのに効果的な時間、電気分解セルに直流電流を流す
工程、および(D)減量された酸を含む陰極液室中から
ヒドロキシルアミン塩溶液を回収する工程。
【0011】本発明の方法により、大巾に減量された酸
を含有するヒドロキシルアミン塩溶液が回収される。本
発明によって製造される高純度のヒドロキシルアミン塩
溶液は、高純度の化合物が好ましい場合の利用に適す
る。
【0012】
【発明の要旨】ヒドロキシルアミン塩および酸を含有す
る溶液において酸含量を減少させる方法を記載する。あ
る実施態様においては、本発明の方法は、以下の工程を
包含する: (A)陽極を含む陽極液室、陰極を含む陰極液室であっ
て、アニオン性の膜によって互いに分離されている該2
つの室を含有する電気分解セルを提供する工程、(B)
陽極液室に酸および水を含有する水溶液、および陰極液
室にヒドロキシルアミン塩、酸および水を含有する水溶
液を供給する工程、(C)陰極液室中の酸含量を減少さ
せるのに効果的な時間、電気分解セルに直流電流を流す
工程、および(D)減量された酸を含む陰極液室中から
ヒドロキシルアミン塩溶液を回収する工程。
【0013】本発明の新規の方法で使用される電気分解
セルの型は、既知の電気分解セルのいずれでも可能であ
る。セルは、通常のセル材料で形成され、このセル材料
は、セルに充填される物質と相溶性がある。陽極と陰極
は直接反応に関与しないので、これらの電極はまた、セ
ルに添加される溶液と反応しない種々の物質から作成さ
れ得る。好ましい実施態様においては、陰極は、水素発
生のための低い過電圧を有する材料を含有する。適切な
陰極は、白金またはニッケルを含有し得る。例えば、白
金化チタン陰極が使用され得る。一般的に、陽極は、高
純度グラファイトまたは白金電極、または白金族に属す
る物質の酸化物により被覆したチタン電極であり得る。
他の適切な陽極は、ルテニウム化チタン陽極を含有す
る。
【0014】陽極液室および陰極液室を含むセル中で電
気分解を行なう。各々の室は、アニオン性選択膜によっ
て分離される。一般的に、アニオン性膜は、良く知られ
たクラスの市販の有機ポリマーであり、しばしば極性基
を含有する熱可塑性樹脂型のポリマーである。アニオン
性選択膜は、アニオン交換樹脂または他の物質であり、
アニオンを透過し、およびアニオンを輸送し得る。膜
は、フロオロカーボン、ポリスチレン、またはポリプロ
ピレン・シリーズに基づく物質を含有し得る。例えば、
この物質は、ジアルキルアミノ基をベンゼン核に有する
ポリスチレンからなり、このジアルキルアミノ基は、次
いで4級アンモニウムイオンに変換され得る。加えて、
酸に安定で、耐久性のある半透膜を使用するのが好まし
い。これらの膜の特定の例は、ライポー(Raipore)、お
よびトーソー社からのトスフレックス(Tosflex)であ
る。他に適する膜は、徳山ソーダからのネオセプタ(Neo
septa)、旭硝子からのセレミオン(Selemion)、アメリカ
ン マシーン アンド ファウンドリー社からのパーマ
ップレックス(PERMAPLEX)A20、アムフロン(AMFLON)
シリーズ310(4級アンモニウム置換のフッ素化ポリ
マーに基づくもの)、リッター−ファウルダー社からの
イオナック(IONAC)MA 3148、MA 3236、お
よびMA 3475(不均質なポリビニルクロライドか
ら誘導される4級アンモニウム置換のポリマーに基づく
もの)である。
【0015】電気分解セルの陽極液室は、陽極、酸、お
よび水を含有する。陽極液室中の酸の濃度は、約1から
約6重量%であり、好ましくは、約1から約3重量%で
ある。温度は、約10℃から約30℃であり、好ましく
は、約15℃から約25℃である。
【0016】電気分解セルの陰極液室は、陰極、ヒドロ
キシルアミン塩、酸、および水を含有する。陰極液室の
水溶液中のヒドロキシルアミン塩の濃度は、約10から
約25重量%であり得る。好ましくは、ヒドロキシルア
ミン塩の濃度は、約16から約18重量%である。陰極
液室の溶液中の遊離酸の濃度は、約1から約6重量%で
あり得る。本出願で用いられる用語“遊離酸”は、陰極
液中に存在する過剰の酸であって、塩としてヒドロキシ
ルアミンと会合しない酸を示す。好ましくは、酸の濃度
は、約1から約6重量%である。陰極液の温度は、約1
0℃から約30℃であり、好ましくは、約15℃から約
25℃である。本発明の溶液で使用される水は、好まし
くは、脱イオン水であり、更に好ましくは、高純度の脱
イオン水である。本発明の溶液は、陽極液および陰極液
の各室に供給する溶液を包含し、これに加えて、酸また
はヒドロキシルアミン塩の濃度を制御するためにセルに
加えられるいかなる他の添加物量をも包含する。例え
ば、陽極液室中溶液の硝酸濃度を操作するために、陽極
液室への水の供給を採用し得る。
【0017】ここで使用される用語“ヒドロカルビル”
は、純粋なヒドロカルビル基に加えて実質的なヒドロカ
ルビル基を包含する。これら基が実質的にヒドロカルビ
ルであるという記述は、これらの基が非ヒドロカルビル
置換基または非炭素原子を含まないことを意味する。こ
の非ヒドロカルビル置換基または非炭素原子は、ここで
記載されるようなそれらの利用において、ヒドロカルビ
ルの特質またはそのような基の特性に重大な影響を与え
る。本発明と関連して有用であるヒドロカルビル置換基
の例は、アルキル、アルケニル、脂環式、および芳香族
の置換基を包含する。
【0018】ヒドロキシルアミン塩は、いくつかの実施
態様を包含する。 ヒドロキシルアミン塩のアミンは、
水素置換基またはヒドロカルビル置換基を持ち得る。あ
る実施態様において、ヒドロキシルアミン塩は、無置換
のヒドロキシルアミン塩であり得る。ヒドロカルビル置
換されたヒドロキシルアミン塩の特定の実施態様は、ジ
エチルヒドロキシルアミン塩、イソプロピルヒドロキシ
ルアミン塩、およびメチルヒドロキシルアミン塩を包含
する。
【0019】本発明において用られる酸は、有機および
無機酸である。ある実施態様において、有機酸は、蟻酸
または酢酸である。別の実施態様において、酸は無機酸
である。無機酸の例は、塩酸、ホウ酸、硝酸、過塩素
酸、リン酸、および硫酸を包含するがこれに制限されな
い。ある好ましい実施態様において、陽極液室中の酸
は、陰極液室中の酸と同一である。
【0020】ヒドロキシルアミン塩は、次の構造式で表
され得る:
【0021】
【化3】
【0022】ここで、R1およびR2は、各々独立して水
素または炭素数が1から約6のヒドロカルビル基であ
り、Xは、酸のアニオンであり、yは、Xの原子価であ
る。ある実施態様において、R1およびR2の基は、1か
ら3の炭素原子を含有する。ヒドロキシルアミン塩の特
定の例は、硝酸ヒドロキシルアミン、塩化メチルヒドロ
キシルアミン、硝酸ジエチルヒドロキシルアミン、塩化
イソプロピルヒドロキシルアミン、硫酸メチルヒドロキ
シルアミン、および酢酸ジエチルヒドロキシルアミンを
包含する。
【0023】ヒドロキシルアミン塩および酸を含有する
陽極液室中の水溶液の電気分解を、約2から約8ボルト
において約55から約500mA/cm2の電流密度
で、陽極および陰極間の直流電圧を印加して実施する。
陰極液室中の酸含量を望む程度まで減少するのに有効な
時間、電気分解セルに電流を供給する。ある実施態様に
おいては、ヒドロキシルアミン塩溶液中に検出し得る酸
を含まなくなるまで電流を供給し得る。
【0024】電気分解セルは、回分的に、または連続操
作で運転できる。ポンピング、および/または、ガス放
出による循環が効果的である。ある実施態様において
は、陽極液中の酸濃度は、陽極液室への水の供給によっ
て一定濃度に保持される。、陰極液室を適当な濃度に保
持するために、陰極液室に周期的、または連続的に、ヒ
ドロキシルアミン塩、および酸溶液を添加し得る。
【0025】本発明の方法は、電気分解セルへのガスの
導入を包含し得る。一般的に、ガスは、不活性ガスであ
り、そして陰極液室中の溶液に通じてバブリングされ
る。ある実施対応において、そのガスは、窒素、または
アルゴンである。
【0026】ある実施対応において、工程(B)におい
て陰極液室中に供給されるヒドロキシルアミン塩および
酸を含有する水溶液は、硝酸、および水の電気分解によ
って調製される。硝酸ヒドロキシルアミンおよび硝酸を
含有する水溶液の調製は、別の電気分解セル中で行なわ
れる。この調製は、硝酸、および水を含有する電気分解
セルに直流電流を通じることを包含する。特に、硝酸の
電気化学的還元によって、硝酸ヒドロキシルアミンが生
成する。硝酸ヒドロキシルアミンおよび硝酸の水溶液は
セルから回収される。この水溶液は、本発明の電気分解
セル中の陰極液室に供給され得る。
【0027】本発明において、セルに電流を通じる結
果、処理の開始時に陰極液室に供給されたもとのヒドロ
キシルアミン塩溶液よりも少ない量の酸を含有するヒド
ロキシルアミン塩溶液が陰極液室中に生じる。我々は、
いかなる理論によっても拘束されることを望まないが、
このプロセスの一つの可能な説明は、次の通りである。
つまり、膜を横切る直流の流れが、水の水酸イオンおよ
び水素への還元を促進すること、およびその水酸イオン
が、NO3 -,Cl-,SO4 2-,PO4 3-,CH3COO-
などのような、酸を生じさせるアニオンを中和する。ア
ニオンは、膜を通って陽極液室に移動する。そしてこの
陽極液室で、それらのアニオンは、酸として回収され
る。本発明の方法の一つの利点は、ヒドロキシルアミン
塩水溶液中に含有される酸を、硝酸アンモニウム、また
は他の副生成物を生成することなく減少させ、または除
去し得ることである。
【0028】陰極液室から回収されたヒドロキシルアミ
ン塩溶液中の酸濃度は、最初に陰極液室に供給した溶液
中の酸と比較して、大巾に減少する。特に、回収された
溶液中の酸濃度は、約2重量%未満まで、好ましくは、
約0.6重量%未満まで減少する。換言すると、高純度
のヒドロキシルアミン塩溶液を陰極液室から回収でき
る。
【0029】本発明の方法は、環境的におよび経済的に
有益である。その理由は、このような方法に典型的に伴
って生じる廃液が実質的に生じないからであり、更に、
陽極液室から取り出した酸を再利用できるからでもあ
る。この方法は、溶液中で実施されるので、有毒ガスに
曝されることが非常に少なくなる。このように、他の有
益性は、この方法が安全であるということである。
【0030】次の実施例は、本発明の新規の方法を説明
する。特に指示のない限り、実施例の中において、そし
て明細書および特許請求の範囲において、すべての部、
およびパーセントは重量を基準とし、温度は摂氏を基準
とし、そして圧力は、大気圧またはその近傍とする。
【0031】
【実施例】
(実施例1)白金化チタニウム陰極、Ti/RuO2
極、およびライポー(Raipore)アニオン交換膜(RAI
−5030L)を含む電気分解セルを作製する。硝酸
(0.5M)を陽極液室に添加し、陽極液室に水を供給
して一定濃度に保持する。硝酸ヒドロキシルアミンの溶
液(2.0M)および硝酸(1.0M)を陰極液室に添
加する。約174mA/cm2の電流密度で約2.5時
間、電気分解する。この間、陰極の温度を24℃に保持
する。この期間の終わりにおける陰極溶液の分析では、
検出し得る硝酸アンモニウムおよび過剰の硝酸の分離
は、見られない。
【0032】(実施例2)白金化チタニウム陰極、Ti
/RuO2陽極、およびネオセプタ AM−1アニオン
性選択膜を含む電気分解セルを作製する。硝酸(0.5
M)を陽極液室に添加し、陽極液室に水を供給して一定
濃度に保持する。硝酸ヒドロキシルアミンの溶液(1.
90M)および硝酸(1.0M)を陰極液室に添加す
る。約94mA/cm2の電流密度で約5時間、電気分
解をする。この間陰極の温度を24℃に保持する。この
期間の終わりにおける陰極溶液の分析では、検出し得る
硝酸アンモニウムは存在せず;そして、過剰の硝酸は、
除去されている。
【0033】本発明を発明の好ましい実施態様に関して
説明したが、当業者がこの明細書を読めば、それについ
ての種々の修飾が明らかになるということを理解すべき
である。それ故に、ここで開示された発明が、添付の特
許請求の範囲にあるような修飾を包含するということを
理解すべきである。
【0034】ヒドロキシルアミン塩および酸を含有する
溶液において酸含量を減少させる方法が記載される。あ
る実施態様においては、本発明の方法は、以下の工程を
包含する: (A)陽極を含む陽極液室、陰極を含む陰極液室であっ
て、アニオン性の膜によって互いに分離されている該2
つの室を含有する電気分解セルを提供する工程、(B)
陽極液室に酸および水を含有する水溶液、および陰極液
室にヒドロキシルアミン塩、酸および水を含有する水溶
液を供給する工程、(C)陰極液室中の酸含量を減少さ
せるのに効果的な時間、電気分解セルに直流電流を流す
工程、および(D)減量された酸を含む陰極液室中から
ヒドロキシルアミン塩溶液を回収する工程。
【0035】本発明のプロセスにより、大巾に減量され
た酸を含有するヒドロキシルアミン塩溶液が回収され
る。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒドロキシルアミン塩および酸を含有する
    溶液中の酸含量を減少させる方法であって、次の工程を
    包含する方法: (A)陽極を含む陽極液室、陰極を含む陰極液室であっ
    て、アニオン性の膜によって互いに分離されている該2
    つの室を含有する電気分解セルを提供する工程、 (B)陽極液室に酸および水を含有する水溶液、および
    陰極液室にヒドロキシルアミン塩、酸および水を含有す
    る水溶液を供給する工程、 (C)陰極液室中の酸含量を減少させるのに効果的な時
    間、電気分解セルに直流電流を流す工程、および (D)減量された酸を含む陰極液室中からヒドロキシル
    アミン塩溶液を回収する工程。
  2. 【請求項2】前記ヒドロキシルアミン塩が、次の構造式
    で表される、請求項1に記載の方法: 【化1】 ここで、R1およびR2は、各々独立して水素または1か
    ら約6の炭素原子を含むヒドロカルビル基であり、X
    は、酸のアニオンであり、yは、Xの原子価である。
  3. 【請求項3】前記R1およびR2がいずれも水素である、
    請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】工程(C)の間、不活性ガスを電気分解セ
    ルの陰極液室に導入する、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】工程(C)の間、不活性ガスを陰極液室中
    の水溶液に通じてバブリングする、請求項1に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】前記酸が、無機酸である、請求項1に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】前記酸が、酢酸、塩酸、硝酸、過塩素酸、
    リン酸、硫酸、またはホウ酸である、請求項4に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】前記ヒドロキシルアミン塩が、硝酸ヒドロ
    キシルアミン、塩化メチルヒドロキシルアミン、塩化イ
    ソプロピルヒドロキシルアミン、硫酸メチルヒドロキシ
    ルアミン、または酢酸ジエチルヒドロキシルアミンであ
    る、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記陰極液室中の溶液に含まれる酸が、前
    記陽極液室中の溶液に含まれる酸と同一である、請求項
    1に記載の方法。
  10. 【請求項10】前記回収されたヒドロキシルアミン塩溶
    液が、約2重量%未満の酸を含有する、請求項1に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】硝酸ヒドロキシルアミンおよび硝酸を含
    有する溶液の硝酸含量を減少させる方法であって、次の
    工程を包含する方法: (A)陽極を含む陽極液室、陰極を含む陰極液室であっ
    て、アニオン性の膜によって互いに分離されている該2
    つの室を含有する電気分解セルを提供する工程、 (B)陽極液室に硝酸および水を含有する水溶液、およ
    び陰極液室に硝酸ヒドロキシルアミン、硝酸および水を
    含有する水溶液を供給する工程、 (C)陰極液室中の硝酸含量を減少させるのに効果的な
    時間、電気分解セルに直流電流を流す工程、および (D)減量された硝酸を含む陰極液室中から硝酸ヒドロ
    キシルアミン溶液を回収する工程。
  12. 【請求項12】工程(C)の間、不活性ガスを陰極液室
    中の溶液に通じてバブリングする、請求項11に記載の
    方法。
  13. 【請求項13】前記陽極が、水素放出のために低い過電
    圧を有する物質を含有する、請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】前記陰極が、白金またはニッケルを含有
    する、請求項11に記載の方法。
  15. 【請求項15】前記陰極が、白金化チタニウム陰極であ
    る、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】前記陽極が、Tiを含有する、請求項1
    1に記載の方法。
  17. 【請求項17】硝酸ヒドロキシルアミンおよび硝酸を含
    有し、陰極液室に供給される前記水溶液が、硝酸および
    水の電気分解によって調製される、請求項11に記載の
    方法。
  18. 【請求項18】前記回収された硝酸ヒドロキシルアミン
    溶液が、約2重量%未満の硝酸を含有する、請求項11
    に記載の方法。
  19. 【請求項19】請求項11の方法によって得られる硝酸
    ヒドロキシルアミン溶液。
  20. 【請求項20】硝酸ヒドロキシルアミンおよび硝酸を含
    有する溶液の硝酸含量を減少させる方法であって、次の
    工程を包含する方法: (A)Tiを含有する陽極を含む陽極液室、Ptまたは
    Niを含有する陰極を含む陰極液室であって、アニオン
    性の膜によって互いに分離されている該2つの室を含有
    する電気分解セルを提供する工程、 (B)陽極液室に硝酸および水を含有する水溶液、およ
    び陰極液室に硝酸ヒドロキシルアミン、硝酸および水を
    含有する水溶液を供給する工程、 (C)陰極液室中の硝酸含量を減少させるのに効果的な
    時間、電気分解セルに直流電流を流す工程、および (D)減量された硝酸を含む陰極液室中から硝酸ヒドロ
    キシルアミン溶液を回収する工程。
  21. 【請求項21】硝酸ヒドロキシルアミンおよび硝酸を含
    有し、陰極液室に供給される前記水溶液が、硝酸および
    水の電気分解によって調製される、請求項20に記載の
    方法。
  22. 【請求項22】工程(C)の間、不活性ガスを陰極液室
    中の溶液に通じてバブリングする、請求項20に記載の
    方法。
  23. 【請求項23】回収された前記硝酸ヒドロキシルアミン
    溶液が、約2重量%未満の硝酸を含む、請求項20に記
    載の方法。
  24. 【請求項24】請求項20の方法によって得られる硝酸
    ヒドロキシルアミン溶液。
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