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JPH06276705A - 回転電機用固定子 - Google Patents

回転電機用固定子

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Publication number
JPH06276705A
JPH06276705A JP5061837A JP6183793A JPH06276705A JP H06276705 A JPH06276705 A JP H06276705A JP 5061837 A JP5061837 A JP 5061837A JP 6183793 A JP6183793 A JP 6183793A JP H06276705 A JPH06276705 A JP H06276705A
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JP
Japan
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magnetic pole
stator
core
yoke
fitting
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JP5061837A
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Shuichi Otaka
秀一 尾高
Yuji Takahashi
裕司 高橋
Mitsuo Arai
光男 新井
Yuji Nakahara
裕治 中原
Nobuaki Miyake
展明 三宅
祥雄 ▲ひじ▼方
Yoshio Hijikata
Koichi Nishimura
孝一 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
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Publication of JPH06276705A publication Critical patent/JPH06276705A/ja
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  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定子コイルの周長を短くして効率向上を図
ると共に、磁極コアと継鉄コアを結合させるに当たり磁
極コアが位置ずれを起こさないようにする。 【構成】 磁極コア14と継鉄コア15とを個別に形成
しこれらを凹凸嵌合からなる分割面17を介して連結さ
せる。この連結部の外側面をフレームハウジング3に圧
入嵌合させた。巻線は、磁極コアを回転させて行なえ整
列に近い状態となって周長短縮される。継鉄コア15に
対する磁極コア14の位置決めと、磁極コア14の支持
とは嵌合方向の異なる2箇所の嵌合部で行われる。各嵌
合部を平易な形状にでき、圧入部が変形し難く磁極コア
14が位置ずれし難い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機や発電機などに
用いる回転電機用固定子に関し、特に磁極部と継鉄部の
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電動機や発電機などの回転電機の
固定子としては、一対の巻線が施された磁極部を回転子
収容空間を介して内周側に対向させて配置させたものが
ある。この種の固定子を図5〜図9によって説明する。
【0003】図5は従来の固定子を用いて組立てられた
電動機の断面図で、同図に示す電動機は電動送風機の動
力源として用いられている。図6は従来の固定子となる
固定子コアを示す正面図、図7は同じく平面図、図8は
固定子コアに巻線を施して従来の固定子を形成した状態
を示す正面図、図9は同じく平面図である。なお、これ
らの図に示した固定子は特開平3−190542号公報
に開示されたものである。
【0004】これらの図において、1は固定子、2はこ
の固定子1の内方に収容配置された回転子で、これらは
略有底筒状に形成された送風機用フレームハウジング3
内に装着されている。4は前記回転子2のインペラ側軸
端部を回転自在に支持するブラケットで、このブラケッ
ト4は前記フレームハウジング3の前部開口部を閉塞す
るようにフレームハウジング3に固定されている。な
お、回転子2のインペラ側とは反対側の軸端部はフレー
ムハウジング3の底部に回転自在に支持されている。5
は前記回転子2の一方の軸端部に固着されたインペラ、
6はインペラ5から送風された空気を案内するためのエ
アガイドである。
【0005】固定子1は、図6および図7に示す固定子
コア7に固定子コイル8を巻回させて形成されている。
固定子コア7は、回転子収容空間を介して対向する一対
の磁極部7aと、これらの磁極部7aに一体に設けられ
て磁気回路を構成する継鉄部7bとからなり、正面視略
ロ字状に形成されていた。そして、固定子コイル8が巻
回される部位や固定子コア8と対向する部位はインサー
ト成形などによって樹脂9で覆われていた。
【0006】このように構成された回転子1では、固定
子コア7に巻線を施すに当たっては磁極部7aに一体形
成された継鉄部7bが邪魔であるために、固定子コア7
の内側の隙間に自動巻線機(図示せず)のノズルを挿入
して行っていた。すなわち、このノズルから固定子コイ
ル8となるマグネットワイヤを導出させ、ノズルを磁極
部7aを中心として一定の楕円軌道を描くように回して
磁極部7aに前記マグネットワイヤを巻き付けていた。
図6および図7に示した固定子コア7に上述したように
巻線を施すことによって、図8および図9に示すように
固定子1が形成されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに磁極部7aと継鉄部7bとが一体に形成された固定
子コア7では、磁極部7aの回りを一定の楕円軌道を描
いて回転駆動されるノズルによってマグネットワイヤを
引き回すことによって巻線を行わざるを得ないというこ
とが問題であった。すなわち、マグネットワイヤが巻か
れてゆく位置が定まらず、固定子コイル8を高密度に巻
くことができない。このため、固定子コイル8の外径,
太さが大きくなると共に、固定子コイル8の周長が余分
に長くなってしまい、回転駆動時に固定子コイル8から
発生する熱による銅損が増えることに起因して回転電機
の効率を高めるにも限度があった。
【0008】このような不具合を解消するには、磁極部
を継鉄部とは別体に形成して磁極部への巻線後に磁極部
を継鉄部に固着させればよい。このように構成された固
定子としては、例えば実開平2−7749号公報に開示
されたものがある。
【0009】この公報に示された固定子コアは、継鉄部
を環状に形成してこの継鉄部の内周部に一対の磁極部を
圧入嵌合させて形成されていた。すなわち、この固定子
コアは一対の磁極部と環状の継鉄部とで3分割される構
造になっていた。また、磁極部と継鉄部との圧入嵌合部
はあり溝状に形成されていた。この固定子コアを用いて
固定子を形成するには、先ず、各磁極部に巻線を施し、
その後、磁極部をそれぞれ継鉄部に圧入嵌合させること
によって行っていた。
【0010】しかし、このようにあり溝状の嵌合部を介
して磁極部と継鉄部とを結合させる構造にすると、巻線
後の磁極部を継鉄部に圧入嵌合させるときに押圧力によ
って嵌合部が局所的に変形し易いという問題があった。
このように嵌合部が変形すると、磁極部が位置ずれを起
こし、固定子コアと回転子との間のエアギャップが不均
一となって回転電機の特性が低下したり、回転時に異音
が発生したりし易い。また、磁極部の基部(継鉄部との
連結部)が幅狭になってしまい、磁極部に巻線を施すと
きに磁極部の掴み代が少なくなってしまうという問題も
あった。
【0011】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、磁極部に巻かれる固定子コイルの周
長を短くして効率を向上させると共に、磁極部と継鉄部
とを結合させるに当たり磁極部が位置ずれを起こさない
ようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回転電機用
固定子は、磁極部と継鉄部とを個別に形成して継鉄部を
磁極部に対して回転子の径方向両側に配置させると共
に、これら両者を各々の端部に形成された凹凸嵌合から
なる連結部を介して結合させ、この連結部の外側面を固
定子支持用筒状ハウジングに圧入嵌合させたものであ
る。
【0013】
【作用】巻線は、磁極部を回転させてこの磁極部にマグ
ネットワイヤを巻き付けることにより行うことができ、
整列に近い状態で磁極部に巻き付けられる。また、継鉄
部に対する磁極部の位置決めと、磁極部の支持とは嵌合
方向の異なる2箇所の嵌合部によって行われるから、両
者の位置決めおよび支持を1箇所の嵌合部によって行う
場合に較べて各嵌合部を平易な形状に形成することがで
きる。すなわち、固定子を組立てるに当たり圧入を行っ
たとしても、圧入部が変形し難くなる。
【0014】
【実施例】実施例1.以下、本発明の一実施例を図1に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る回転電機用
固定子を固定子支持用フレームハウジングに装着させた
状態を示す正面図である。なお、同図では固定子コアの
形状を理解し易くするために固定子コイルを破断して示
す。また、同図において前記図5で説明したものと同一
もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細な説
明は省略する。
【0015】図1において、11は固定子で、この固定
子11は、後述する固定子コア12と固定子コイル13
とから形成されており、フレームハウジング3の筒状部
に圧入嵌合されてフレームハウジング3に支持固定され
ている。前記固定子コア12は、固定子コイル13が巻
回される磁極部としての磁極コア14と、継鉄部として
の継鉄コア15とから形成されている。
【0016】前記磁極コア14は、回転子2を収容する
空間を介して対向するように2つ設けられ、継鉄コア1
5は、前記磁極コア14どうしの間であって回転子2の
径方向両側となる部位に配置されている。すなわち、図
1においては磁極コア14は上下に配置され、この磁極
コア14の左右両側に継鉄コア15が配置されている。
そして、磁極コア14と継鉄コア15とは、図中符号1
7で示す分割面を介して互いに結合されている。
【0017】言い換えれば、磁極コア14と継鉄コア1
5とは、両者が一体に形成されて4隅がフレームハウジ
ング3に圧入嵌合可能な形状に形成された正面視略ロ字
状のコア形成部材を4隅に位置する分割面17で4分割
することによって形成されている。この分割面17が本
発明に係る連結部を構成している。
【0018】分割面17は、磁極コア14と継鉄コア1
5との一方を正面視半円状に突出させると共に他方をそ
れとは同形状に凹ませることによって嵌合構造となるよ
うに形成されている。実施例では、磁極コア14の両端
部に断面半円状の凸部が形成され、継鉄コア15の両端
部に前記凸部が嵌合する凹部が形成されている。そし
て、この分割面17は、回転子2の軸心部から固定子1
1とフレームハウジング3との圧入嵌合部へ向けて延び
る仮想線(図中一点鎖線で示す)に沿って形成されてい
る。
【0019】16は固定子コイル13と磁極コア14と
の間を絶縁するための絶縁樹脂材である。この絶縁樹脂
材16は、磁極コア14の巻線部分を覆うように例えば
インサート成形によって磁極コア14に一体的に成形さ
れている。
【0020】このように形成された固定子を組立てるに
は、先ず、継鉄コア15とは別個に形成されて絶縁樹脂
材16が成形された磁極コア14に巻線を施す。この巻
線は、例えば磁極コア14の外周部を回転スピンドル
(図示せず)に装着させ、磁極コア14を回転させてそ
れにマグネットワイヤを巻き付けて行う。このとき、マ
グネットワイヤをノズルから適切な張力を付与させつつ
繰り出すと共に、ノズルをスピンドルおよび磁極コア1
4の回転に協調させて回転軸線方向へ微動させる。
【0021】巻線が終了した後、磁極コア14および継
鉄コア15を分割面17によって嵌合させて一体化さ
せ、この組立体を例えば円筒状の治具(図示せず)に嵌
入させて仮保持させる。そして、この円筒状治具をフレ
ームハウジング3の軸方向端部の開口部分にフレームハ
ウジング3とは同軸状に対接させ、この状態で円筒状治
具内の前記組立体をフレームハウジング3内に圧入嵌合
させる。この圧入は、磁極コア14,継鉄コア15の軸
方向端面を同時にプレス装置(図示せず)などによって
押圧し、分割面17に無理な変形が生じないように精度
よく行う。このようにして磁極コア14および継鉄コア
15を有する固定子11をフレームハウジング3内に装
填することができる。
【0022】したがって、巻線は、磁極コア14を回転
させてこの磁極コア14にマグネットワイヤを巻き付け
ることにより行うことができるから、整列に近い状態で
磁極コア14に巻き付けることができる。また、巻線後
の磁極コア14と継鉄コア15は、凹凸嵌合によって互
いに位置決めされ、フレームハウジング3に圧入嵌合さ
れることでこれに支持される。このため、継鉄コア15
に対する磁極コア14の位置決めと、磁極コア14の支
持とは嵌合方向の異なる2箇所の嵌合部によって行われ
るから、両者の位置決めおよび支持を1箇所の嵌合部に
よって行う場合に較べて各嵌合部を平易な形状に形成す
ることができる。すなわち、固定子11を組立てるに当
たり圧入を行ったとしても、圧入部が変形し難くなる。
【0023】実施例2.前記実施例では連結部となる分
割面に半円状の凸部,凹部を形成した例を示したが、図
2に示すようにV字状の凸部,凹部を形成してもよい。
図2は連結部をV字状の凹凸嵌合構造とした固定子の他
の実施例を示す正面図で、同図において前記図1および
図5で説明したものと同一もしくは同等部材について
は、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0024】図2において、18は磁極コア14と継鉄
コア15との分割面で、この分割面18は、磁極コア1
4の両端部に正面視略V字状に突出する凸部を設けると
共に、継鉄コア15の両端部に前記凸部が嵌合するV字
状の凹部を設けることによって凹凸嵌合構造になってい
る。
【0025】また、本実施例で用いる磁極コア14は、
固定子コイル巻回部に成形される絶縁樹脂材16が前記
実施例とは異なる構造になっている。すなわち、図2に
示すように、磁極コア14における回転子2の外周面と
対向する円弧状部分を横切る鍔体が一体成形されてい
る。この鍔体は、磁極コア14から継鉄コア15へ向け
て直線的に突出すると共に、磁極コア14から回転子2
の軸線方向に沿って両側へ直線的に突出している。そし
て、この鍔体の形成位置は、磁極コア14どうしの間に
回転子2を挿入させた状態でこれらを軸方向端部から見
たときに、鍔体が回転子2の外周部を横切る位置とされ
ている。
【0026】このように鍔体を絶縁樹脂材16に形成す
ると、固定子コイル13は鍔体より回転子2の径方向外
側に形成される。そして、固定子コイル13が巻き上が
った状態では固定子コイル13が回転子2のコアや回転
子コイルを隙間をおいて径方向外側から覆うようにな
る。詳述すると、軸端側から見ると図2に示すように直
線状に覆い、径方向に見ると半月状に覆い被さった形状
となる。
【0027】すなわち、固定子コイル13を回転子2の
軸端側から見た形状は回転子2の曲率に略沿うよう湾曲
した形状ではなく、直線に近い形状となるため、固定子
コイル13の周長はさらに短くなる。このため、回転電
機の効率をより一層向上させることができる。
【0028】本実施例で示した固定子11をフレームハ
ウジング3に組み込むに当たっては、巻線が施された磁
極コア14および継鉄コア15を分割面18を介して結
合させて円筒状の治具に挿入するときに、前記両コア間
に回転子2を挿入した状態で行う。このときには、回転
子2の回転軸の両端部を不図示の軸支持部材によって保
持しつつ行う。そして、円筒状治具をフレームハウジン
グ3に対向させた状態で円筒状治具内の組立体(この場
合は磁極コア14,継鉄コア15および回転子2)をフ
レームハウジング3内に装填する。
【0029】実施例3.磁極コア14に成形される絶縁
樹脂材16には前記鍔体の他に固定子コイル13のコイ
ル端末を接続する端子を装着させることもできる。この
例を図3によって説明する。
【0030】図3は磁極コアの絶縁樹脂材にコイル端末
用接続端子を装着させるようにした他の例を示す斜視図
で、同図は固定子コア12を部分的に破断して示す。同
図において前記図1で説明したものと同一もしくは同等
部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略す
る。図3において、符号21は接続金具22を係止させ
るための端末処理ポストである。この端末処理ポスト2
1は絶縁樹脂材16に一体成形され、磁極コア14に対
して回転子の軸方向へ突出するように形成されている。
その形成位置は、磁極コア14における継鉄コア15側
となる2側部とされている。また、接続金具22は、前
記端末処理ポスト21に係入される従来周知のものが用
いられ、不図示の固定子コイルのコイル端末が接続され
る構造になっている。
【0031】このように端末処理ポスト21を設けた場
合、巻線は前記実施例1と同様に行うが、固定子コイル
の端末は、端末処理ポスト21に取付けられた接続金具
22を利用して磁極コア14の単独の状態で接続固定さ
れる。すなわち、従来はフレームハウジングに固定子コ
アを装着させた後にコイル端末を引き出し、回転機のブ
ラシや口出しリード線に接合処理が行われていたが、本
実施例のように構成すると、フレームハウジング3への
圧入嵌合時にはコイル端末が端末処理ポスト21上の接
続金具22に接続,固定されているから、コイル端末が
フレームハウジング圧入時の邪魔となることがない。
【0032】実施例4.固定子コイルとしては図4に示
すように外面を樹脂材で覆うこともできる。図4は固定
子コイルにモールドコーティングを施した他の例を示す
斜視図である。同図において前記図1および図3で説明
したものと同一もしくは同等部材については、同一符号
を付し詳細な説明は省略する。
【0033】図4では、前記実施例1または実施例2の
ようにして巻かれた固定子コイル13の外面に絶縁樹脂
によってモールドコーティング23を施した状態を示し
ている。このモールドコーティング23は、巻線が終了
した磁極コア14を不図示のモールド金型に装填してこ
のモールド金型に液状の樹脂材料を注入し、この樹脂材
料をモールド金型内で硬化させた後、モールド金型から
磁極コア14を取出すことによって形成されている。な
お、上述したようにモールドコーティング23を施した
場合であってもフレームハウジングへの圧入嵌合は実施
例1と同様にして行う。
【0034】また、モールドコーティング23となる樹
脂材料としては、回転電機の発熱に耐え得るもので絶縁
耐力があり、熱伝導率の高い材料であればどのようなも
のでもよい。例えば、エポキシ系樹脂を採用することが
できる。
【0035】このようにモールドコーティング23を施
すことにより固定子コイル13の放熱性が向上すると共
に、例えば伝導送風機に図示の磁極コア14を組み込ん
だ場合には固定子コイル13の表面が平滑に形成されて
いることに起因して送風機の風損を減少させることがで
きる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る回転電
機用固定子は、磁極部と継鉄部とを個別に形成して継鉄
部を磁極部に対して回転子の径方向両側に配置させると
共に、これら両者を各々の端部に形成された凹凸嵌合か
らなる連結部を介して結合させ、この連結部の外側面を
固定子支持用筒状ハウジングに圧入嵌合させたため、巻
線は、磁極部を回転させてこの磁極部にマグネットワイ
ヤを巻き付けることにより行うことができ、整列に近い
状態で磁極部に巻き付けられる。
【0037】したがって、固定子コイルを高密度に巻回
させることができると共に、周長を従来に較べて10%
〜30%程度短くすることができる。このため、固定子
コイルに存する銅損を少なく抑えて回転電機の効率を向
上させることができる。
【0038】また、継鉄部に対する磁極部の位置決め
と、磁極部の支持とは嵌合方向の異なる2箇所の嵌合部
によって行われるから、両者の位置決めおよび支持を1
箇所の嵌合部によって行う場合に較べて各嵌合部を平易
な形状に形成することができる。すなわち、固定子を組
立てるに当たり圧入を行ったとしても、圧入部が変形し
難くなる。
【0039】したがって、磁極部と継鉄部との連結部に
無理な力が加わってこれらが変形することがないから、
固定子と回転子の間のエアギャップを全域にわたって略
均一とすることができる。このため、回転電機の特性が
低下したり、回転時に異音が発生したりすることがな
い。しかも、磁極部における固定子コイルの軸線上とな
る部分には嵌合部が存在しないから、磁極部に巻線を施
すときにはその比較的幅拡な部分を回転駆動装置等に掴
ませて行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転電機用固定子を固定子支持用
フレームハウジングに装着させた状態を示す正面図であ
る。
【図2】連結部をV字状の凹凸嵌合構造とした固定子の
他の実施例を示す正面図である。
【図3】磁極コアの絶縁樹脂材にコイル端末用接続端子
を装着させるようにした他の例を示す斜視図である。
【図4】固定子コイルにモールドコーティングを施した
他の例を示す斜視図である。
【図5】従来の固定子を用いて組立てられた電動機の断
面図である。
【図6】従来の固定子となる固定子コアを示す正面図で
ある。
【図7】従来の固定子となる固定子コアを示す平面図で
ある。
【図8】固定子コアに巻線を施して従来の固定子を形成
した状態を示す正面図である。
【図9】固定子コアに巻線を施して従来の固定子を形成
した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
2 回転子 3 フレームハウジング 11 固定子 12 固定子コア 13 固定子コイル 14 磁極コア 15 継鉄コア 17 分割面 18 分割面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 光男 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 中原 裕治 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 三宅 展明 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 ▲ひじ▼方 祥雄 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 西村 孝一 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社生産技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子収容空間を介して対向しかつ各々
    巻線が施される一対の磁極部と、これらの磁極部どうし
    間に設けられて磁気回路を構成する継鉄部とを備えた回
    転電機用固定子において、前記磁極部と継鉄部とを個別
    に形成して継鉄部を磁極部に対して回転子の径方向両側
    に配置すると共にこれら両者を各々の端部に形成された
    凹部と凸部との嵌合からなる連結部を介して結合させ、
    前記連結部における回転子の径方向外側となる外面を固
    定子支持用筒状ハウジングに圧入嵌合させたことを特徴
    とする回転電機用固定子。
JP5061837A 1993-03-22 1993-03-22 回転電機用固定子 Expired - Fee Related JP3017616B2 (ja)

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