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JPH06273423A - 測定装置の測定時間短縮方法 - Google Patents

測定装置の測定時間短縮方法

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Publication number
JPH06273423A
JPH06273423A JP5058986A JP5898693A JPH06273423A JP H06273423 A JPH06273423 A JP H06273423A JP 5058986 A JP5058986 A JP 5058986A JP 5898693 A JP5898693 A JP 5898693A JP H06273423 A JPH06273423 A JP H06273423A
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JP
Japan
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seconds
measurement
time
measuring
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5058986A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Kuwata
淳 桑田
Tatsuki Toida
達己 樋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP5058986A priority Critical patent/JPH06273423A/ja
Priority to PCT/JP1994/000439 priority patent/WO1994022019A1/ja
Priority to EP94910040A priority patent/EP0642025A4/en
Priority to US08/338,597 priority patent/US5636136A/en
Publication of JPH06273423A publication Critical patent/JPH06273423A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
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    • G01N21/7703Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator using reagent-clad optical fibres or optical waveguides
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  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蛍光免疫測定装置において複数個の測定ユニ
ットの測定に要する時間を短縮する。 【構成】 複数個の測定ユニットの抗原抗体反応処理を
時間的に重複させて行なう蛍光免疫測定装置において、
抗原抗体反応を行なう所定時間を予め定め、自動分注装
置が行なう複数個の希釈処理に要する時間の和が所定時
間よりも長い場合に所定の希釈処理を分割し、分割した
希釈処理の内、始めの希釈処理を一連の処理に先行させ
て一括して行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、測定装置に関し、さ
らに詳細にいえば、複数の測定ユニットを有しており、
各種の測定を時間的に重複して行なう測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、上記測定装置の一例としてス
ラブ型光導波路を用い、光導波路からわずかにしみ出す
エバネッセント波成分により光導波路の表面近傍に存在
する標識蛍光体のみを励起し、励起された蛍光に基づい
て免疫反応の有無、免疫反応の程度を測定する光学的測
定方法が知られている。そしてこの光学的測定方法を具
体化するために図15に示すようにスラブ型光導波路9
1の一面に被検液収容室92を一体形成し、図示しない
レーザー光源等から出射される励起光をダイクロイック
・ミラー93を通して光導波路91に導入し、標識蛍光
体98aから放射される蛍光を光導波路91を通して出
射させ、ダイクロイック・ミラー93により反射させ、
さらに光学フィルタ94を通して検出器95に入射させ
るようにしたものが提案されている。
【0003】上記の構成を採用した場合には光導波路9
1の表面に予め抗体96を固定しておき、この抗体96
に被検液中の抗原97を受容させ、さらに受容された抗
原97に蛍光体で標識された蛍光標識抗体98を受容さ
せる。即ち、受容される蛍光標識抗体98の量は被検液
中の抗原97の量に基づいて定まることになる。そして
光導波路91に励起光を導入することにより得られるエ
バネッセント波成分により上記受容さた蛍光標識抗体9
8の標識蛍光体98aのみが励起され、蛍光を放射する
ので放射される蛍光の強度が被検液中の抗原97の量に
比例することになる。また、この蛍光は光導波路91を
導波されることになる。したがって、光導波路91を導
波されてきた蛍光のみをダイクロイック・ミラー93に
より反射させ、光学フィルタ94により励起光成分を遮
断して検出器95に入射させることにより免疫反応の有
無、免疫反応の程度を測定することができる。
【0004】上記構成の蛍光免疫測定装置において免疫
の測定を行なうためには、被検液および蛍光標識抗体9
8を被検液収容室92に収容する前に、抗原97を含む
被検液を希釈液によって希釈する前処理が必要となる。
図16は6個の測定ユニットを有している蛍光免疫測定
装置において、上記内容の免疫の測定を行なう場合に、
従来から採用されている方法を説明するための図であ
る。図16においてT1は一次反応開始までの準備時
間、即ち反応槽としての被検液収容室92へ希釈された
被検液を注入するまでの準備時間、T2は免疫反応の一
次反応時間、即ち、被検液収容室92の表面に予め固定
された抗体96に被検液中の抗原97を受容させる反応
時間、T3はB/F分離から2次反応開始までの時間、
即ち、被検液収容室92内の被検液を排出し、蛍光標識
抗体98を含む試薬を被検液収容室92内に注入するま
での時間、T4は測光時間、即ち、抗原97に受容され
た蛍光標識抗体98の標識蛍光体98aが放射する蛍光
を測光する時間をそれぞれ示している。この蛍光免疫測
定装置において、1つの分注装置および1つの測定デー
タ検出系で6個の測定ユニットの測定を行なう場合に
は、同時に2つの測定ユニットを処理することはできな
いので、準備時間T1と一次反応時間T2との間には数
1を満足させる必要がある。
【0005】
【数1】
【0006】しかし、準備時間T1は測定ユニットに割
り当てられる前処理の内容、即ち被検液の希釈処理の内
容により大きく異なる。そこで、被検液の希釈倍率が5
0倍程度の標準的な希釈倍率である場合(ケースAと称
する)、希釈倍率を例えば、50×50=2500倍程
度にしたい場合(ケースBと称する)、被検液量が多
く、他の槽で攪拌し吸引することによる無駄になる量を
少なくしたい場合(ケースCと称する)、を例に取り希
釈処理の内容によって準備時間T1が大きく異なること
を示す。
【0007】上記ケースAの場合は、希釈液を希釈液槽
から吸引するとともに被検液槽から被検液を吸引して、
吸引された希釈液と被検液とを攪拌槽に吐出させ、攪拌
槽において攪拌することにより被検液を希釈した後、攪
拌槽にある希釈被検液を吸引し、反応槽である被検液収
容室92において吐出させることにより測定の準備が行
なわれ、これらの処理の所要時間は80秒である。
【0008】ケースBの場合は、まず、ボトルなどに保
管された緩衝液を吸引するとともに被検液槽にある被検
液を吸引し、攪拌槽において緩衝液および被検液を吐出
させ攪拌することにより、第1の希釈被検液(例えば、
50倍希釈)を生成する。以上までが第1段階である。
次に、生成された第1の希釈被検液を吸引するととも
に、再びボトルなどに保管された緩衝液を吸引して第1
の希釈被検液と緩衝液とを多機能槽に吐出させ、攪拌す
ることにより第2の希釈被検液(例えば、50倍×50
倍=2500倍)を生成する。これらの処理において、
第1の希釈被検液を生成するまでの所要時間が50秒、
第1の希釈被検液から第2の希釈被検液を生成するまで
の所要時間が80秒であり、合計で130秒必要にな
る。
【0009】ケースCの場合は希釈液を希釈液槽から吸
引するとともに被検液槽から被検液を吸引して、吸引さ
れた希釈液と被検液とを反応槽である被検液収容室92
において吐出させ、攪拌することにより被検液を希釈す
ることにより測定の準備が行なわれ、これらの処理の所
要時間は60秒である。上記ケースA,ケースB,ケー
スCが混在した場合において、6つの測定ユニットを使
用して測定を行なうためには、希釈処理に最も時間のか
かるケースBの130秒を基準にする必要があり、数1
から、130秒×5≦650秒となり、一次反応時間T
2は650秒以上にする必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、650
秒は6つの測定ユニットにおいてT1およびT3が重複
しないように少し余裕を持って設定した時間である42
0秒(80秒×5+20秒(余裕分)=420秒)より
はるかに長いのであるから、測定装置の測定時間が長く
なるという問題がある。この測定時間が長くなることに
ついて、図16から図17を参照しつつ、さらに詳細に
説明する。 [ケースAを6個測定する場合]図16は測定ユニット
の間隔を80秒として、ケースAを6個測定する場合の
タイムチャートである。
【0011】第1測定ユニットにおいては、T1=80
秒、T2=650秒(固定)、T3=80秒、T4=7
0秒、となり、合計880秒かかることになる。そして
第1測定ユニットから第6測定ユニットの測定を終了す
るためには、第1測定ユニットから順次、80秒遅れて
5回測定することになるので、第6測定ユニットの測定
を終了するまでの測定時間は、880秒+80秒×5=
1280秒必要になる。 [ケースBを3個測定する場合]図17は、ケースBを
3個測定する場合のタイムチャートである。第1測定ユ
ニットにおいては、T1=130秒、T2=650秒
(固定)、T3=80秒、T4=70秒、となり、合計
930秒かかることになる。また、ケースBの準備時間
T1は130秒であり、T3の所要時間80秒より大き
いので、次の測定ユニットの準備時間T1の間に前の測
定ユニットのT3の処理が行なえることになる。したが
って第1測定ユニットから順次、130秒遅れて2回測
定することになり、第3測定ユニットの測定を終了する
までの測定時間は、930秒+130秒×2=1190
秒必要になる。 [ケースBを6個測定する場合]図18はケースBを6
個測定する場合のタイムチャートである。第1測定ユニ
ットにおいては、T1=130秒、T2=650秒(固
定)、T3=80秒、T4=70秒となり、合計930
秒かかることになる。そして第1測定ユニットから第6
測定ユニットの測定を終了するためには、第1測定ユニ
ットから順次、130秒遅れて5回測定することになる
ので、第6測定ユニットの測定を終了するまでの測定時
間は、930秒+130秒×5=1580秒必要にな
る。 [ケースBを3個、ケースCを3個測定する場合]図1
9は、ケースCを3個、ケースBを3個測定する場合の
タイムチャートである。この場合は、まずケースCを3
個測定した後、ケースBを3個測定する場合を考える
と、第1測定ユニットにおいては、T1=60秒(ケー
スCの準備時間)、T2=650秒(固定)、T3=8
0秒、T4=70秒となり、合計860秒かかることに
なる。そして、第1測定ユニットから第3測定ユニット
までは、T3の時間の80秒がケースCの準備時間T1
の60秒よりも大きいので、測定ユニットの間隔を80
秒として測定し、第4測定ユニットから第6測定ユニッ
トまではケースCの準備時間T1である130秒内にT
3の処理を行なうことになる。したがって、第1測定ユ
ニットから第6測定ユニットの測定を終了するには、8
60秒+80秒×3+130秒×2=1360秒必要に
なる。
【0012】以上のように最大の準備時間を要する測定
内容にあわせて一次反応時間T2を定めると、いろいろ
な組み合わせの測定において測定時間が大幅に長くな
り、測定の効率が低下するという問題が生じていた。な
お、以上の説明では測定装置として、蛍光免疫測定装置
を例に取り説明したが、吸光、散乱、偏光に基づく測定
を行なう測定装置、さらに抗原−抗体反応以外の結合反
応、酵素反応のような触媒反応を利用した測定装置にお
いて、反応の前処理および後処理が必要で、前処理およ
び後処理を単一の処理装置によって処理する場合は、順
次、複数の測定ユニットを連続して測定するときに処理
装置が同時に複数の測定ユニットにおいて使用できない
ので、前記した蛍光免疫測定装置と同様の不都合が生じ
る。
【0013】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、複数の測定ユニットを有し、時間的に重
複させて各種測定を行なう測定装置において、全体の測
定時間を短縮することのできる測定装置の時間短縮方法
を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の測定装置の測定時間短縮方法は、所定反
応のための準備としての前処理と、所定反応処理と、後
処理とを行なう複数個の測定ユニットと、所定反応によ
って生じる現象に基づいて測定データを得る単一の測定
手段と、少なくとも前処理および後処理を行なう単一の
自動処理手段とを有し、複数個の測定ユニットの所定反
応処理を時間的に重複させて行なう測定装置において、
前記所定反応を行なう所定時間を予め定め、自動処理手
段が行なう複数個の前処理に要する時間の和が所定時間
よりも長い場合に所定の前処理を分割し、分割した前処
理の内、始めの処理を一連の処理に先行させて一括して
行なう。
【0015】上記の目的を達成するための請求項2の測
定装置の測定時間短縮方法は、所定反応のための準備と
しての前処理と、所定反応処理と、後処理とを行なう複
数個の測定ユニットと、所定反応によって生じる現象に
基づいて測定データを得る単一の測定手段と、少なくと
も前処理および後処理を行なう単一の自動処理手段とを
有し、複数個の測定ユニットの所定反応処理を時間的に
重複させて行なう測定装置において、順次行なわれる各
測定について、次の測定ユニット以降の前処理と、前測
定ユニットまでの後処理の所要時間の和を算出するとと
もに、予め定めた最低反応時間と算出された和時間の長
い方を反応時間と設定して各測定を行ない、各測定ユニ
ットから得られた測定データをそれぞれに設定された反
応時間に基づいて補正する。
【0016】
【作用】請求項1の測定装置であれば、自動処理手段が
行なう複数個の前処理に要する時間の和が所定時間より
も長い場合に所定の前処理を分割し、分割した前処理の
内、始めの処理を一連の処理に先行させて一括して行な
うので、予め定めた所定時間内に分割された前処理の後
の処理を順次行なえば前処理が終了でき、前処理の時間
が長い場合でも予め定めた所定時間内に前処理および所
定反応処理を行なうことができる。したがって、単一の
自動処理手段しか有さない測定装置においても、他の測
定ユニット間において自動処理手段が時間的に重複する
ことがなくなり、短い測定時間で全ての測定ユニットの
測定データを得ることができる。
【0017】請求項2の測定装置であれば、順次行なわ
れる各測定について、次の測定ユニット以降の前処理
と、前測定ユニットまでの後処理の所要時間の和を算出
するとともに、予め定めた最低反応時間と算出された和
時間の長い方を反応時間と設定するので、測定個数が少
ない場合は設定される反応処時間を短くすることがで
き、全体としての測定時間を短縮することができる。さ
らに、各測定ユニットから得られた測定データをそれぞ
れに設定された反応時間に基づいて補正するので、反応
時間が測定ユニット毎に異なっても測定精度が低下する
ことを防止することができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。まず、この発明の測定装置の測定時間短縮方
法が適用される蛍光免疫測定装置の測定ユニットを説明
する。図2は測定ユニット40を示す斜視図である。こ
の測定ユニット40はケーシング2の所定位置に2つの
前処理槽21,22を長手方向に配列しているととも
に、前処理槽21の全範囲および前処理槽22のほぼ半
分と正対する反応槽24を配列している。そして、前処
理槽22の残部と正対し、かつ反応槽24の延長上に位
置するように、光吸収剤が充填された光吸収剤収容槽2
5を配列している。また、前処理槽22および光吸収剤
収容槽25と正対する前処理槽23を配列している。ま
た、反応槽24の側壁の少なくとも一部にはスラブ型光
導波路1が形成されるとともに、スラブ型光導波路1の
反応槽側端部に対応させて励起光導入用プリズム12が
形成されている。なお、これら前処理槽21,22,2
3、反応槽24、光吸収剤収容槽25、スラブ型光導波
路1、励起光導入用プリズム12等を含むケーシング2
は射出成形等により一体成形されている。
【0019】上記構成の測定ユニットを用いて免疫測定
を行なう場合には、該当する前処理槽の内部に溶液を収
容し、反応槽24の内部に抗体96を保存するための保
存液を収容する。そして、前処理槽21から希釈液を取
り出して前処理槽23において抗原97を含む被検溶液
を希釈し、前処理槽22において蛍光標識抗体98を含
む試薬を希釈する。なお、試薬の希釈は被検溶液の希釈
と同時に行なってもよいが、被検溶液の希釈の後に行な
ってもよい。次いで、希釈された被検溶液を反応槽24
に注入して、光導波路1に固定された抗体96に抗原9
7を受容させ、反応槽24内の被検溶液を排出する。
【0020】次いで、図3に示す検出系42の励起光光
源42aから出射される励起光を光学系42bおよびダ
イクロイック・ミラー42cを介して励起光導入用プリ
ズム12に導くとともに、前処理槽21で希釈された試
薬をケーシング2の反応槽24に注入すればよく、以下
のようにして抗原97の量に対応する蛍光を得ることが
できる。即ち、抗原抗体反応の後処理として試薬を反応
槽24に注入すれば、試薬中の蛍光標識抗体98が、抗
体96に受容された抗原97に受容されるので、被検溶
液中の抗原量に対応する量の蛍光標識抗体98が光導波
路1の表面近傍に拘束される。
【0021】そして、測定光としての励起光がプリズム
12により屈折されて光導波路1に導入され、全反射し
ながら伝播するのであるから、励起光のエバネッセント
波成分により上記拘束されている蛍光標識抗体98の標
識蛍光体98aのみを励起し、固有の蛍光を放射させ
る。放射された蛍光は光導波路1を伝播してプリズム1
2の励起光導入領域から測定光として出射され、図3に
示すダイクロイック・ミラー42cを透過した後、集光
光学系42dを経て光検出器42eにおいて検出され
る。
【0022】なお、上記測定ユニット40において抗原
抗体反応の前処理としての被検液の希釈処理、抗原抗体
反応の後処理としての試薬の注入処理は図2に示した所
定のノズル30aなどを有した自動分注装置30を制御
することにより行なわれる。つまり、各槽が一体化され
た測定ユニット40を使用することにより、上記前処理
および後処理が自動分注装置30の狭い範囲の位置制御
と分注制御で行なえるとともに、免疫測定を簡単にかつ
精度良く行なうことができるのである。
【0023】図1はこの発明の測定装置の測定時間短縮
方法の第1実施例として蛍光免疫測定装置の測定方法を
示すフローチャートである。なお、この蛍光免疫測定装
置は図2に示す測定ユニット40を複数個有し、図3に
示した検出系42によって、抗原抗体反応に基づいて蛍
光標識抗体98の標識蛍光体98aが放射する蛍光を測
定することにより免疫を測定する装置であり、被検液の
希釈のための分注処理、一次反応処理、B/F分離から
2次反応処理(後処理)は自動分注装置30などによっ
て自動化されている。また、以下の説明において分かり
やすくするために、前述したケースA,ケースB,ケー
スCのいずれかを含んで、最大6つの測定を並行して行
なうことができるように測定ユニットを6個有している
場合を例に取り説明する。
【0024】まず、ステップSP1において複数個測定
する場合にケースA,ケースB,ケースCのどのケース
を測定するか測定者が入力あるいは測定装置が設定し、
ステップSP2において選択された各ケースの測定数を
測定者が入力あるいは測定装置が設定し、ステップSP
3において一次反応時間を設定し、ステップSP4にお
いて希釈処理を分割して処理できるケースBを含んでい
るかを判別し、ケースBを含んでいると判別された場合
は、ステップSP5において入力あるいは設定された各
ケースの測定数に基づいて全ての測定ユニットの希釈処
理に要する時間の和を算出し、ステップSP6において
希釈処理時間の和時間が予め定められた一次反応時間よ
りも長いか否かを判別し、希釈処理時間の和時間が予め
定められた一次反応時間よりも長いと判別された場合は
ステップSP7においてケースBの希釈処理を分割し、
分割した希釈処理の内、始めの方の希釈処理を一番最初
に行なう測定ユニットの希釈処理の前に一括して行なっ
てから各測定ユニットの処理を行なう。また、ステップ
SP6において希釈処理時間の和が予め定められた一次
反応時間よりも長くないと判別された場合はステップS
P8において希釈処理の分割を行なわず、普通に希釈処
理を行なって各測定ユニットの処理を行なう。
【0025】一方、ステップSP4においてケースBを
含んでいないと判別された場合はステップSP8の普通
に希釈処理を行なって測定処理を行なう。即ち、この実
施例の特徴は、一次反応時間を予め定め、複数個の測定
ユニットの希釈処理に要する時間の和が予め定められた
一次反応時間よりも長い場合にのみ、所定の希釈処理を
分割し、分割した希釈処理の内、始めの方の希釈処理を
一番最初に行なう測定ユニットの希釈処理の前に一括し
て行なうようにしたことである。
【0026】具体的には、1次反応開始までの準備時間
T1が複雑で時間のかかるケースBにおいて、準備時間
T1における処理を前記した第1の希釈被検液を生成す
るまでの分注処理(所要時間80秒)と第2の希釈被検
液を生成する分注処理(所要時間50秒)の2つに分割
して、分割した前の処理である第1の希釈被検液を生成
する分注処理を第1測定ユニットの測定動作の前に一括
して行なうようにするとともに一次反応時間T2におい
て分割された後の分注処理を行なうようことにより、一
次反応時間T2を短縮し、全体の測定時間を短くするの
である。
【0027】また、予め定められる一次反応時間T2に
ついては、最大で6個の測定を行なうので、ケースAに
おいて希釈被検液を生成する分注処理時間(80秒)
と、ケースBにおいて第2の希釈被検液を生成する後の
分注処理時間(80秒)と、ケースCにおいて希釈被検
液を生成する分注処理時間(60秒)と、T3の分注処
理時間(80秒)とを考慮して、最大6個の測定ユニッ
トにおいて分注処理が重複しないような必要最小限の時
間である400秒(80秒×5=400秒)に少し余裕
を持たせて420秒に固定している。
【0028】以下、ケースA,ケースB,ケースCのい
ずれかを含んだ測定形態を例に取り、本実施例の測定方
法が測定時間を短く設定できることを示す。 [ケースAを6個測定する場合]図4はケースAを6個
測定する場合のタイムチャートである。この場合は分割
して希釈処理を行なうケースBを含んでいない。したが
って、第1測定ユニットにおいては、T1=80秒、T
2=420秒(固定)、T3=80秒、T4=70秒と
なり、合計850秒かかることになる。そして第1測定
ユニットから第6測定ユニットまでの測定を終了するに
は、第1測定ユニットから順次、被検液の希釈処理に対
応して80秒遅れて5回測定することになるので、第1
測定ユニットから第6測定ユニットの測定を終了するま
での測定時間は、650秒+80秒×5=1050秒と
なる。 [ケースBを3個測定する場合]図5は、ケースBを3
個測定する場合のタイムチャートである。ケースBは希
釈処理を分割して行なうことができるので、ケースBを
3個測定する場合の準備時間T1の合計は130秒×2
=260秒となり、予め固定された一次反応時間である
420秒よりも短い。したがって、分割して希釈処理を
行なうことはせず、普通に希釈処理を順次行なう。した
がって、第1測定ユニットにおいては、T1=130
秒、T2=420秒(固定)、T3=80秒、T4=7
0秒となり、合計700秒かかることになる。そして第
1測定ユニットから第3測定ユニットまでの測定を終了
するためには、ケースBの準備時間T1はT3の所要時
間80秒より大きいので、第1測定ユニットから順次、
130秒遅れて2回測定することになり、第6測定ユニ
ットの測定を終了するまでの測定時間は、650秒+1
30秒×2=960秒となる。 [ケースBを6個測定する場合]図6は、ケースBを6
個測定する場合のタイムチャートである。この場合は希
釈処理を分割して行なうことができるケースBを含み、
ケースBを6個測定する場合の準備時間T1の合計は1
30秒×5=650秒となり、予め固定された一次反応
時間である420秒よりも長い。したがって、ケースB
を第1の希釈被検液生成の50秒と、第2の希釈被検液
生成の80秒に分割して、第1測定ユニットから第6測
定ユニットまでの第1の希釈被検液生成の50秒を、第
1測定ユニットの測定時間の前にまとめて処理を行な
う。即ち、第1測定ユニットのT1の測定前に、T0=
50秒×6=300秒の第1の希釈被検液生成のための
処理時間を設ける。したがって、第1測定ユニットにお
いては、T0=50秒×6=300秒、T1=80秒、
T2=420秒(固定)、T3=80秒、T4=70秒
となり、合計950秒かかることになる。そして第1測
定ユニットから第6測定ユニットの測定を終了するため
には、第2の希釈被検液生成の80秒およびT3の処理
時間の80秒を考慮して、測定ユニットの間隔を80秒
として、第1測定ユニットから順次、80秒遅れて5回
測定することになり、第6測定ユニットの測定を終了す
るまでの測定時間は、950秒+80秒×5=1350
秒となる。 [ケースBを3個、ケースCを3個測定する場合]図7
は、ケースBを3個、ケースCを3個測定する場合のタ
イムチャートである。この場合は、この場合は希釈処理
を分割して行なうことができるケースBを含み、ケース
Bを3個、ケースCを3個測定する場合の準備時間T1
の合計は60秒×2+130秒×3=510秒となり、
予め固定された一次反応時間である420秒よりも長
い。したがって、ケースBを第1の希釈被検液生成の5
0秒と、第2の希釈被検液生成の80秒に分割して、第
1測定ユニットから第3測定ユニットまでの第1の希釈
被検液生成の50秒を、第1測定ユニットの測定時間の
前にまとめて処理を行なう。即ち、第1測定ユニットの
T1の測定前に、T0=50秒×3=150秒の第1の
希釈被検液生成のための処理時間を設ける。したがっ
て、第1測定ユニットにおいては、T0=150秒、T
1=60秒(ケースCの準備時間)、T2=420秒
(固定)、T3=80秒、T4=70秒、となり、合計
780秒かかることになる。そして第1測定ユニットか
ら第3測定ユニットの測定を終了するためには、ケース
Cの希釈時間が60秒、T3の処理時間が80秒である
から、自動分注装置の処理が重複しないように測定ユニ
ットの間隔を80秒とする。また、第3測定ユニットか
ら第6測定ユニットまでは、第1の希釈被検液生成のた
めの処理時間が80秒、T3の処理時間が80秒である
から、結局、第1測定ユニットから順次、80秒遅れて
5回測定することになり、第6測定ユニットの測定を終
了するまでの測定時間は、780秒+80秒×5=11
80秒となる。以上の結果を前述した従来例と比較して
まとめたのが、表1である。
【0029】
【表1】
【0030】表1からわかるように、図16から図19
において説明した従来の測定方法に比べて測定時間を大
幅に短縮することができる。以上、説明したようにこの
測定装置によれば、一次反応時間を複数の測定ユニット
の測定内容を考慮して所定時間に固定して、その所定時
間内に希釈処理ができない場合は、所定の希釈処理を2
つに分割し、第1測定ユニットの測定前に分割された第
1段階の希釈処理をまとめて行なうことにより、測定装
置全体としての測定時間を短くすることができる。
【0031】なお、準備時間T1の処理において測定す
る対象が血液のように成分中に沈澱等を引き起こすもの
では最初に攪拌を行なう必要がある。この場合も20秒
程度の時間が準備時間T1に加算されるため、ケースB
と同様に被検液を攪拌後に分割をして、同様の測定処理
を行なう。
【0032】
【実施例2】図8はこの発明の測定装置の測定時間短縮
方法の第2実施例として蛍光免疫測定装置の測定方法を
示すフローチャートである。この第2実施例が前記第1
実施例と異なる点は、前記実施例が予め一次反応時間を
設定したのに対し、この実施例では順次行なわれる各測
定について、次の測定ユニット以降の前処理と、前測定
ユニットまでの後処理の所要時間の和を算出し、予め定
めた最低反応時間と前記和時間の長い方を一次反応時間
と設定するようにした点と、測定後に各測定ユニットに
おいて一次反応時間が異なることによって生じる誤差を
小さくするように、測定データを補正するようにした点
のみである。
【0033】すなわち、図8に示すフローチャートにお
いて、まず、ステップSP1において複数個測定する場
合にケースA,ケースB,ケースCのどのケースを測定
するか測定者が入力あるいは測定装置が設定し、ステッ
プSP2において選択された各ケースの測定数を測定者
が入力あるいは測定装置が設定し、ステップSP3にお
いて入力あるいは設定されたケースA,ケースB,ある
いはケースCをどのような順序で測定を行なうか測定者
が入力あるいは測定装置が設定し、ステップSP4にお
いてステップSP3の入力あるいは設定に基づいて最初
に測定する測定ユニットを選択し、ステップSP5にお
いて選択された測定ユニットにおいて、次の測定ユニッ
ト以降の前処理と前測定ユニットまでの後処理の所要時
間の和を算出し、予め定めた最低反応時間とその和時間
の長い方を一次反応時間として測定ユニットの測定を行
なう。そして測定が終了したら、ステップSP6におい
て全ての測定ユニットの測定が終了した否かを判別し、
全ての測定ユニットの測定が終了していないと判別され
た場合はステップSP7において、次の測定ユニットを
選択して、同様にステップSP5の一次反応時間の設定
を行なう。一方、ステップSP6において全ての測定ユ
ニットの測定が終了したと判別された場合は、ステップ
SP8において一次反応処理時間が変動した場合に測定
ユニットの測定データを基準となる一次反応時間のデー
タに基づいて補正をして一連の処理を終了する。
【0034】即ち、この実施例では一次反応時間を順
次、他の測定ユニットと重複しないように設定すること
により、希釈処理を分割することなく、従来の方法に比
べて測定時間の短縮を達成するようにしたものである。
以下、図を参照しつつ、この実施例において従来の測定
方法に比べて測定時間が短縮できることを示す。
【0035】なお、以下に示す測定例においては、最
低、反応に必要な時間である300秒を基準となる一次
反応時間として設定して、それより各測定ユニットにお
ける前記和時間が小さい場合は一次反応時間を300秒
に設定して測定を行なうようにしている。これは、測定
数が少ない場合は複数個の測定ユニットにおいて和時間
が小さくなるが、測定データの補正を行なう場合に、各
測定ユニットの和時間で定まる一次反応時間が基準とな
る一次反応時間より大幅に短くなることを防ぎ、補正の
精度を高めるためである。 [ケースAを6個測定する場合]図9は測定ユニットの
間隔を80秒として、ケースAを6個測定する場合のタ
イムチャートである。ケースAの準備時間T1を6個測
定するには数1より80秒×5=400秒必要であるた
め、一次反応時間は400秒に設定されている。そし
て、第1測定ユニットにおいては、T1=80秒、T2
=400秒、T3=80秒、T4=70秒となり、合計
630秒かかることになる。そして第1測定ユニットか
ら第6測定ユニットの測定を終了するためには、第1測
定ユニットから順次、80秒毎遅れて5回測定すること
になるので、第6測定ユニットの測定を終了するまでの
測定時間は、630秒+80秒×5=1030秒とな
る。 [ケースBを3個測定する場合]図10は、ケースBを
3個測定する場合のタイムチャートである。ケースBの
準備時間T1を3個測定するには130秒×2=260
秒必要であるが、基準となる300秒より少ないので、
一次反応時間は300秒に設定している。したがって、
第1測定ユニットにおいては、T1=130秒、T2=
300秒、T3=80秒、T4=70秒となり、合計5
80秒かかることになる。そして第1測定ユニットから
第3測定ユニットの測定を終了するためには、ケースB
の準備時間T1はT3の所要時間80秒より大きいの
で、第1測定ユニットから順次、130秒毎遅れて2回
測定することになり、第3測定ユニットの測定を終了す
るまでの測定時間は、580秒+130秒×2=840
秒となる。 [ケースBを6個測定する場合]図11は、ケースBを
6個測定する場合のタイムチャートである。この場合
は、ケースBの準備時間T1が130秒であり、6個の
測定ユニットで測定するには、130秒×5=650秒
以上必要であり、一次反応時間T2を650秒に設定す
る。したがって、第1測定ユニットにおいては、T1=
130秒、T2=650秒、T3=80秒、T4=70
秒となり、合計930秒かかることになる。次に、第2
測定ユニットでも同様に第3測定ユニット〜第6測定ユ
ニットの準備時間T1と第1測定ユニットのT3の和の
時間であるT2=130秒×4+80秒=600秒を算
出する。
【0036】順次、同様な計算で第3測定ユニットのT
2=130秒×3+80秒×2=550秒、第4測定ユ
ニットのT2=130秒×2+80秒×3=500秒、
第5測定ユニットのT2=130秒×1+80秒×4=
450秒、第6測定ユニットのT2=80秒×5=40
0秒を算出する。そしてこれらの和時間はいずれも基準
となる300秒よりも長いので、算出された和時間をそ
れぞれの測定ユニットの一次反応時間に設定する。
【0037】したがって、第1測定ユニットから第6測
定ユニットまでの測定時間は130秒×6+80秒×5
+80秒+70秒=1330秒となる。 [ケースBを3個、ケースCを3個測定する場合]図1
2は、ケースBを3個、ケースCを3個測定する場合の
タイムチャートである。ケースCから測定を始めるとし
て、第1測定ユニットにおいては、T1=60秒(ケー
スCの準備時間)、T2=60秒×2+130秒×3=
510秒、T3=80秒、T4=70秒となり、合計7
20秒で測定できることになる。ここで、T2=60秒
×2+130秒×3=510秒となるのは次の測定ユニ
ット以降の前処理の和時間の算出による。
【0038】次に第2測定ユニットにおいては、第3測
定ユニットから第6測定ユニットまでの前処理時間と第
2測定ユニットまでの後処理(T3=80秒)の所要時
間の和時間によって算出されるので、第2測定ユニット
のT2=60秒×1+130秒×3+80秒=530秒
となる。以下、同様な計算で、第3測定ユニットのT2
=130秒×3+80秒×2=550秒、第4測定ユニ
ットのT2=130秒×2+80秒×3=500秒、第
5測定ユニットのT2=130秒×1+80秒×4=4
50秒、第6測定ユニットのT2=80秒×5=400
秒となる。
【0039】したがって、第1測定ユニットから第6測
定ユニットまでの測定時間は、60秒×3+130秒×
3+80秒×5+80秒+70秒=1120秒となる。
この実施例における測定時間を従来の方法と比較してま
とめたのが表2である。
【0040】
【表2】
【0041】表2および前記した表1から、この第2実
施例の測定方法によれば、従来方法および前記第1実施
例に比べて短時間で測定を終了できることがわかる。ま
た、前記第1実施例のように希釈処理において分割する
処理が必要でない利点がある。本実施例は一度希釈され
た被検液をある時間、放置することで非特異吸着が起こ
る可能性のある被検液を使用する場合に特に有効であ
る。
【0042】なお、各測定ユニットに設定された一次反
応時間の違いによって検出信号は図13の実線に示すよ
うな変化が起こり、測定濃度のほぼ全域において同様の
傾向が見られる。したがって、実線の変化に対応して破
線で示す逆比のデータを蛍光免疫測定装置に入力し、測
定データ収得後、この補正データ曲線で補正を行なうこ
とにより、正確な測定データを得ることができる。
【0043】図14は、C−リアクティブプロテイン
(CRP)を測定するときに、一次反応時間を6分、8
分、10分、12分に設定した場合のRATE法、EP
法のそれぞれにおいて、各信号値から0濃度の信号値を
減じた信号値をプロットした図であり、横軸はCRPの
濃度、縦軸はRATE法、EP法のネット信号値であ
る。なお、三角は6分の信号値、黒丸は8分の信号値、
四角は10分の信号値、白丸は12分の信号値をそれぞ
れ示している。なお、CRPの濃度は0.05mg/m
l、0.5mg/ml、2.5mg/mlの3つの濃度
で測定している。図14からこの方法による補正で一次
反応時間が異なった場合にも、そのネット信号値が広い
濃度範囲において、ほぼその時間に対する一定値を乗じ
たもので良好な補正が行なえ、一次反応時間が各測定ユ
ニットにおいて変化しても測定上、問題ないことが分か
る。
【0044】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内にお
いて種々の設計変更を施すことが可能である。例えば、
前記第1実施例においては分割する前処理を第1の希釈
被検液生成と第2の希釈被検液の生成を例に取り説明し
たが、分割できる前処理は希釈処理に限定されず、分割
しても測定精度に影響のない前処理であれば適用するこ
とができる。
【0045】さらに、前記したように吸光、散乱、偏光
に基づく測定を行なう測定装置、さらに抗原−抗体反応
以外の結合反応、酵素反応のような触媒反応を利用した
測定装置において、反応の前処理および後処理が必要
で、前処理および後処理を単一の処理装置によって処理
する場合においても本発明は適用が可能であることは明
らかである。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、自動
処理手段が行なう複数個の前処理に要する時間の和が所
定時間よりも長い場合に所定の前処理を分割し、分割し
た前処理の内、始めの処理を一連の処理に先行させて一
括して行なうので、単一の自動処理手段しか有さない測
定装置においても、短い測定時間で全ての測定ユニット
の測定データを得ることができるという特有の効果を奏
する。
【0047】請求項2の発明は、測定個数が少ない場合
は設定される反応処時間を短くすることができ、全体と
しての測定時間を短縮することができるとともに、各測
定ユニットから得られた測定データをそれぞれに設定さ
れた反応時間に基づいて補正するので、反応時間が測定
ユニット毎に異なっても測定精度が低下することを防止
することができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の測定装置の測定時間短縮方法の第1
実施例としての蛍光免疫測定装置の測定方法を説明する
ためのフローチャートである。
【図2】この発明に使用する螢光免疫測定装置を示す斜
視図である。
【図3】蛍光免疫測定装置の検出系を概略的に説明する
横断面図である。
【図4】この発明の測定装置の測定時間短縮方法におけ
る第1実施例の測定方法を説明するための図である。
【図5】この発明の測定装置の測定時間短縮方法におけ
る第1実施例の測定方法を説明するための図である。
【図6】この発明の測定装置の測定時間短縮方法におけ
る第1実施例の測定方法を説明するための図である。
【図7】この発明の測定装置の測定時間短縮方法におけ
る第1実施例の測定方法を説明するための図である。
【図8】この発明の測定装置の測定時間短縮方法の第2
実施例としての蛍光免疫測定装置の測定方法を説明する
ためのフローチャートである。
【図9】この発明の測定装置の測定時間短縮方法におけ
る第2実施例の測定方法を説明するための図である。
【図10】この発明の測定装置の測定時間短縮方法にお
ける第2実施例の測定方法を説明するための図である。
【図11】この発明の測定装置の測定時間短縮方法にお
ける第2実施例の測定方法を説明するための図である。
【図12】この発明の測定装置の測定時間短縮方法にお
ける第2実施例の測定方法を説明するための図である。
【図13】この発明の測定装置の測定時間短縮方法にお
ける第2実施例の補正の仕方を説明するための図であ
る。
【図14】この発明の測定装置の測定時間短縮方法にお
ける第2実施例の補正の実例を示す図である。
【図15】従来の蛍光免疫測定装置の一例を示す概略構
成図である。
【図16】従来の蛍光免疫測定装置の測定方法を説明す
るための図である。
【図17】従来の蛍光免疫測定装置の測定方法を説明す
るための図である。
【図18】従来の蛍光免疫測定装置の測定方法を説明す
るための図である。
【図19】従来の蛍光免疫測定装置の測定方法を説明す
るための図である。
【符号の説明】
30 自動分注装置 40 測定ユニット 42 検出系

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定反応のための準備としての前処理
    と、所定反応処理と、後処理とを行なう複数個の測定ユ
    ニット(40)と、所定反応によって生じる現象に基づ
    いて測定データを得る単一の測定手段(42)と、少な
    くとも前処理および後処理を行なう単一の自動処理手段
    (30)とを有し、複数個の測定ユニット(40)の所
    定反応処理を時間的に重複させて行なう測定装置におい
    て、前記所定反応を行なう所定時間を予め定め、自動処
    理手段(30)が行なう複数個の前処理に要する時間の
    和が所定時間よりも長い場合に所定の前処理を分割し、
    分割した前処理の内、始めの処理を一連の処理に先行さ
    せて一括して行なうことを特徴とする測定装置の測定時
    間短縮方法。
  2. 【請求項2】 所定反応のための準備としての前処理
    と、所定反応処理と、後処理とを行なう複数個の測定ユ
    ニット(40)と、所定反応によって生じる現象に基づ
    いて測定データを得る単一の測定手段(42)と、少な
    くとも前処理および後処理を行なう単一の自動処理手段
    (30)とを有し、複数個の測定ユニット(40)の所
    定反応処理を時間的に重複させて行なう測定装置におい
    て、順次行なわれる各測定について、次の測定ユニット
    以降の前処理と、前測定ユニットまでの後処理の所要時
    間の和を算出するとともに、予め定めた最低反応時間と
    算出された和時間の長い方を反応時間と設定して各測定
    を行ない、各測定ユニットから得られた測定データをそ
    れぞれに設定された反応時間に基づいて補正することを
    特徴とする測定装置の測定時間短縮方法。
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