JPH06273344A - 欠陥検査装置および欠陥検査方法 - Google Patents
欠陥検査装置および欠陥検査方法Info
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- JPH06273344A JPH06273344A JP5065077A JP6507793A JPH06273344A JP H06273344 A JPH06273344 A JP H06273344A JP 5065077 A JP5065077 A JP 5065077A JP 6507793 A JP6507793 A JP 6507793A JP H06273344 A JPH06273344 A JP H06273344A
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Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 検出感度を複数設定することにより広範囲に
亘るサイズの異物を弁別することのできる欠陥検査装置
および方法を提供することを目的とする。 【構成】 被検査面上の欠陥を光学的に検査する本発明
の欠陥検査装置は、被検査面上を光ビームで走査するた
めの光ビーム走査手段と、下限値としての検出しきい値
と上限値としての飽和レベルとに基づいて規定される第
1の検出能力範囲をもって被検査面からの反射光を検出
するための第1の検出手段と、前記第1の検出能力範囲
と実質的に連続する第2の検出能力範囲をもって被検査
面からの反射光を検出するための第2の検出手段とを備
え、選択した所要の検出能力で光電信号を処理すること
を特徴とする。
亘るサイズの異物を弁別することのできる欠陥検査装置
および方法を提供することを目的とする。 【構成】 被検査面上の欠陥を光学的に検査する本発明
の欠陥検査装置は、被検査面上を光ビームで走査するた
めの光ビーム走査手段と、下限値としての検出しきい値
と上限値としての飽和レベルとに基づいて規定される第
1の検出能力範囲をもって被検査面からの反射光を検出
するための第1の検出手段と、前記第1の検出能力範囲
と実質的に連続する第2の検出能力範囲をもって被検査
面からの反射光を検出するための第2の検出手段とを備
え、選択した所要の検出能力で光電信号を処理すること
を特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は欠陥検査装置および欠陥
検査方法に関し、特に半導体露光工程に用いられるレチ
クルやマスク(以下、「レチクル」という)、レチクル
に装着されるペリクル、LSI用フォトマスクおよびウ
ェハ等の表面上に付着した異物等の欠陥を検査する装置
および方法に関する。
検査方法に関し、特に半導体露光工程に用いられるレチ
クルやマスク(以下、「レチクル」という)、レチクル
に装着されるペリクル、LSI用フォトマスクおよびウ
ェハ等の表面上に付着した異物等の欠陥を検査する装置
および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体露光工程において、レチクル等に
塵埃等の異物が付着することがあり、これらの付着した
異物がウェハ上に転写され、製造されるウェハの欠陥の
原因となることがある。このため、回路パターンを有す
る被検査物の表面に付着した異物を光学的に検査する装
置が提案されている(例えば、特公昭第63−6473
8号公報等)。
塵埃等の異物が付着することがあり、これらの付着した
異物がウェハ上に転写され、製造されるウェハの欠陥の
原因となることがある。このため、回路パターンを有す
る被検査物の表面に付着した異物を光学的に検査する装
置が提案されている(例えば、特公昭第63−6473
8号公報等)。
【0003】前記提案された従来の装置では、被検査物
の表面に光ビームを斜めに入射し、表面と光ビームとを
相対的に移動することによって、被検査物の表面上を光
ビームで二次元的に走査可能となる。被検査面からの反
射光を複数の光電手段(フォトマル等)によって受光
し、光電手段からの各光電信号に基づいて、欠陥の有無
および大きさを検査していた。さらに詳細には、パター
ンからの反射光は指向性が強い回折光であるのに対し、
異物からの反射光は指向性の弱い散乱光であることに着
目し、すべての光電信号が所定の大きさ以上のときには
異物が存在すると判定し、その異物の大きさを光電信号
の大きさに基づいて求めていた。
の表面に光ビームを斜めに入射し、表面と光ビームとを
相対的に移動することによって、被検査物の表面上を光
ビームで二次元的に走査可能となる。被検査面からの反
射光を複数の光電手段(フォトマル等)によって受光
し、光電手段からの各光電信号に基づいて、欠陥の有無
および大きさを検査していた。さらに詳細には、パター
ンからの反射光は指向性が強い回折光であるのに対し、
異物からの反射光は指向性の弱い散乱光であることに着
目し、すべての光電信号が所定の大きさ以上のときには
異物が存在すると判定し、その異物の大きさを光電信号
の大きさに基づいて求めていた。
【0004】さらに近年、特にレチクル上の回路パター
ンのサイズが微細化されている。この微細化傾向に伴
い、より厳密な異物管理が要求されるようになってきて
いる。すなわち、検出した異物の散乱信号(光電信号)
に基づいて異物のサイズをできるだけ厳密に検出し、ウ
ェハに露光転写した場合、転写する可能性のないサイズ
か転写する可能性のあるサイズかあるいは確実に転写す
るサイズかに基づいて異物のサイズ分けを行って異物管
理をする必要がある。
ンのサイズが微細化されている。この微細化傾向に伴
い、より厳密な異物管理が要求されるようになってきて
いる。すなわち、検出した異物の散乱信号(光電信号)
に基づいて異物のサイズをできるだけ厳密に検出し、ウ
ェハに露光転写した場合、転写する可能性のないサイズ
か転写する可能性のあるサイズかあるいは確実に転写す
るサイズかに基づいて異物のサイズ分けを行って異物管
理をする必要がある。
【0005】たとえば、現在量産レベルにある半導体デ
バイスでは、直径が0.5μm未満のサイズの異物はウ
ェハに転写する可能性はなく、直径が0.5μm乃至
1.0μmのサイズの異物はウェハに転写する可能性が
あり、直径が1.0μmを超えるサイズの異物はウェハ
に確実に転写するという判定基準を設けている。
バイスでは、直径が0.5μm未満のサイズの異物はウ
ェハに転写する可能性はなく、直径が0.5μm乃至
1.0μmのサイズの異物はウェハに転写する可能性が
あり、直径が1.0μmを超えるサイズの異物はウェハ
に確実に転写するという判定基準を設けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来の欠
陥検査装置では、たとえばポリスチレン真球ビーズ等の
基準粒子を用いた検出感度の校正を行い、保証する検出
感度を直径0.8μm程度に設定している。しかしなが
ら、直径が1.0μm未満のいわゆるサブミクロンのサ
イズの異物に関しては、異物から発生する散乱光量Qと
異物のサイズ(直径)Dとには次の関係があることを本
願の発明者は知得している。
陥検査装置では、たとえばポリスチレン真球ビーズ等の
基準粒子を用いた検出感度の校正を行い、保証する検出
感度を直径0.8μm程度に設定している。しかしなが
ら、直径が1.0μm未満のいわゆるサブミクロンのサ
イズの異物に関しては、異物から発生する散乱光量Qと
異物のサイズ(直径)Dとには次の関係があることを本
願の発明者は知得している。
【0007】Q ∝ D4 したがって、直径0.8μmのポリスチレン真球ビーズ
で検出感度を校正した従来の欠陥検査装置において、直
径0.8μmのポリスチレン真球ビーズの散乱光量Q0
を1とすると、直径0.5μmの真球ビーズの散乱光量
Q1 および直径1.0μmの真球ビーズの散乱光量Q2
は次式で与えられる。
で検出感度を校正した従来の欠陥検査装置において、直
径0.8μmのポリスチレン真球ビーズの散乱光量Q0
を1とすると、直径0.5μmの真球ビーズの散乱光量
Q1 および直径1.0μmの真球ビーズの散乱光量Q2
は次式で与えられる。
【0008】Q1 =(0.5/0.8)4 =0.15 Q2 =(1.0/0.8)4 =2.40 このように、直径0.5μmの真球ビーズの散乱光量Q
1 と直径0.5μmの真球ビーズの散乱光量Q2 とは
(2.4/0.15)=16倍も異なる。換言すれば、
直径0.5μmの異物と直径1.0μmの異物とでは光
電信号の大きさが16倍も異なる。光電信号の下限と上
限(最大値と最小値)との差が16倍にも及ぶ広範囲に
亘って光電信号の大きさを判別し、ひいては異物の大き
さを判別することは通常の電気回路処理の都合上不可能
であった。
1 と直径0.5μmの真球ビーズの散乱光量Q2 とは
(2.4/0.15)=16倍も異なる。換言すれば、
直径0.5μmの異物と直径1.0μmの異物とでは光
電信号の大きさが16倍も異なる。光電信号の下限と上
限(最大値と最小値)との差が16倍にも及ぶ広範囲に
亘って光電信号の大きさを判別し、ひいては異物の大き
さを判別することは通常の電気回路処理の都合上不可能
であった。
【0009】前述のように、従来の欠陥検査装置では、
直径0.5μm乃至1.0μmの広範囲に亘る異物のサ
イズを判別することができないという不都合があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、検
出感度(検出能力の範囲)を複数設定することにより広
範囲に亘るサイズの異物を判別することのできる欠陥検
査装置および方法を提供することを目的とする。
直径0.5μm乃至1.0μmの広範囲に亘る異物のサ
イズを判別することができないという不都合があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、検
出感度(検出能力の範囲)を複数設定することにより広
範囲に亘るサイズの異物を判別することのできる欠陥検
査装置および方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、被検査面上の欠陥を光学的に検
査する欠陥検査装置において、被検査面上を光ビームで
走査するための光ビーム走査手段と、下限値としての検
出しきい値と上限値としての飽和レベルとに基づいて規
定される第1の検出能力範囲をもって被検査面からの反
射光を検出するための第1の検出手段と、前記第1の検
出能力範囲と実質的に連続する第2の検出能力範囲をも
って被検査面からの反射光を検出するための第2の検出
手段とを備え、選択した所要の検出能力で光電信号を処
理することを特徴とする装置を提供する。
に、本発明においては、被検査面上の欠陥を光学的に検
査する欠陥検査装置において、被検査面上を光ビームで
走査するための光ビーム走査手段と、下限値としての検
出しきい値と上限値としての飽和レベルとに基づいて規
定される第1の検出能力範囲をもって被検査面からの反
射光を検出するための第1の検出手段と、前記第1の検
出能力範囲と実質的に連続する第2の検出能力範囲をも
って被検査面からの反射光を検出するための第2の検出
手段とを備え、選択した所要の検出能力で光電信号を処
理することを特徴とする装置を提供する。
【0011】また、本発明においては、被検査面上の欠
陥を光学的に検査する欠陥検査方法において、被検査面
上を光ビームで走査し、被検査面からの反射光を光電検
出し、下限値としての検出しきい値と上限値としての飽
和レベルとに基づいてそれぞれ規定される複数の実質的
に連続した検出能力範囲から選択した所要の検出能力で
光電信号を処理することを特徴とする方法を提供する。
好ましい態様によれば、前記隣接する検出能力範囲はわ
ずかに重複しており、複数の位置において受光した反射
光の各光電信号に基づいて欠陥の有無を判定し、光電信
号の大きさに基づいて欠陥の大きさを検知する。
陥を光学的に検査する欠陥検査方法において、被検査面
上を光ビームで走査し、被検査面からの反射光を光電検
出し、下限値としての検出しきい値と上限値としての飽
和レベルとに基づいてそれぞれ規定される複数の実質的
に連続した検出能力範囲から選択した所要の検出能力で
光電信号を処理することを特徴とする方法を提供する。
好ましい態様によれば、前記隣接する検出能力範囲はわ
ずかに重複しており、複数の位置において受光した反射
光の各光電信号に基づいて欠陥の有無を判定し、光電信
号の大きさに基づいて欠陥の大きさを検知する。
【0012】
【作用】欠陥検査装置において、判別することのできる
信号範囲すなわち検出感度は、検出しきい値と飽和レベ
ルとに基づいて規定される。検出しきい値は、電気回路
のノイズに基づいてあるいは回路パターンからの回折光
から誤って回路パターンを異物と判定しないレベルによ
って決定される。一方、飽和レベルは、電気回路(たと
えばオペアンプはA/Dコンバータ等の素子を含む)に
おいて、入力信号に対し出力信号が線形関係を保持する
ことのできるレベルとして決定される。したがって、検
出しきい値を下限とし飽和レベルを上限として、この下
限および上限に基づいて信号をレベルによって識別する
ことのできる範囲、換言すれば検出能力の範囲すなわち
検出感度が規定される。
信号範囲すなわち検出感度は、検出しきい値と飽和レベ
ルとに基づいて規定される。検出しきい値は、電気回路
のノイズに基づいてあるいは回路パターンからの回折光
から誤って回路パターンを異物と判定しないレベルによ
って決定される。一方、飽和レベルは、電気回路(たと
えばオペアンプはA/Dコンバータ等の素子を含む)に
おいて、入力信号に対し出力信号が線形関係を保持する
ことのできるレベルとして決定される。したがって、検
出しきい値を下限とし飽和レベルを上限として、この下
限および上限に基づいて信号をレベルによって識別する
ことのできる範囲、換言すれば検出能力の範囲すなわち
検出感度が規定される。
【0013】本発明においては、複数の検出感度たとえ
ば2つの検出感度を設定する。そして、この2つの検出
感度、すなわち高感度モードにおける検出能力範囲と低
感度モードにおける検出能力範囲が実質的に連続するよ
うに設定する。こうして、前述したように大きさの下限
と上限の差が16倍にも及ぶような散乱信号の範囲を2
つの感度モードで全体的にカバーし、所要の感度モード
において確実に精度良く広範囲に亘る異物サイズを判別
することができる。
ば2つの検出感度を設定する。そして、この2つの検出
感度、すなわち高感度モードにおける検出能力範囲と低
感度モードにおける検出能力範囲が実質的に連続するよ
うに設定する。こうして、前述したように大きさの下限
と上限の差が16倍にも及ぶような散乱信号の範囲を2
つの感度モードで全体的にカバーし、所要の感度モード
において確実に精度良く広範囲に亘る異物サイズを判別
することができる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の実施例にかかる欠陥検査装置の
構成を模式的に説明する斜視図である。図示の装置にお
いて、レチクル100がステージ101に載置されてい
る。被検査物であるレチクル100の被検査面は、図中
XY平面に平行に広がっているものとする。ステージ1
01は駆動部102により図中Y方向に往復移動可能で
あり、その移動量はたとえばリニアエンコーダのような
測長器103により計測可能なように構成されている。
一方、たとえばレーザ光源等の光源200から射出され
た光ビーム104は、ガルバノスキャナまたはポリゴン
ミラー等のスキャナ105により図中X方向に偏向走査
され、たとえばfθレンズのような走査レンズ106に
よりレチクル100上に収束した光ビームとなって、X
方向にほぼ平行な走査線107を形成する。
する。図1は、本発明の実施例にかかる欠陥検査装置の
構成を模式的に説明する斜視図である。図示の装置にお
いて、レチクル100がステージ101に載置されてい
る。被検査物であるレチクル100の被検査面は、図中
XY平面に平行に広がっているものとする。ステージ1
01は駆動部102により図中Y方向に往復移動可能で
あり、その移動量はたとえばリニアエンコーダのような
測長器103により計測可能なように構成されている。
一方、たとえばレーザ光源等の光源200から射出され
た光ビーム104は、ガルバノスキャナまたはポリゴン
ミラー等のスキャナ105により図中X方向に偏向走査
され、たとえばfθレンズのような走査レンズ106に
よりレチクル100上に収束した光ビームとなって、X
方向にほぼ平行な走査線107を形成する。
【0015】このように、X方向の光ビーム走査と駆動
部102によるレチクル100のY方向移動とにより、
被検査面であるレチクル100の全面に亘り二次元的な
光ビームの走査が可能になっている。ちなみに、レチク
ル100のY方向移動速度は、光ビーム104のX方向
走査速度に比して極めて小さく設定されている。
部102によるレチクル100のY方向移動とにより、
被検査面であるレチクル100の全面に亘り二次元的な
光ビームの走査が可能になっている。ちなみに、レチク
ル100のY方向移動速度は、光ビーム104のX方向
走査速度に比して極めて小さく設定されている。
【0016】図示のように、レチクル100の表面上に
異物108等の欠陥が存在する場合、光ビーム109の
照射を受けた異物108から散乱光110が発生する。
散乱光110は、異なる方向から走査線107を見込む
ように3箇所に適宜配置された受光レンズ111、11
2および113を介して、各受光レンズの後方に配設さ
れたたとえばフォトマルチプライヤー(以下、「フォト
マル」と略称する)のような光電検出器114、115
および116によって光電検出される。一方、レチクル
100の表面上にはウェハに転写するための回路パター
ン117が形成されており、光ビーム109の照射を受
けた回路パターン117から回折光118が発生する。
異物108等の欠陥が存在する場合、光ビーム109の
照射を受けた異物108から散乱光110が発生する。
散乱光110は、異なる方向から走査線107を見込む
ように3箇所に適宜配置された受光レンズ111、11
2および113を介して、各受光レンズの後方に配設さ
れたたとえばフォトマルチプライヤー(以下、「フォト
マル」と略称する)のような光電検出器114、115
および116によって光電検出される。一方、レチクル
100の表面上にはウェハに転写するための回路パター
ン117が形成されており、光ビーム109の照射を受
けた回路パターン117から回折光118が発生する。
【0017】上述の異物108からの散乱光110は指
向性が弱くほぼ等方的に散乱するのに対し、回路パター
ン117からの回折光118は散乱指向性が極めて高
い。したがって、多方向に適宜配置された3つの光電検
出器114、115および116のうちすべての光電検
出器において、所定レベル以上の光量が受光された場合
は検出すべきサイズの異物が存在すると判定する。ま
た、3つの光電検出器114、115および116のう
ちいずれか1つの検出器において、所定レベルに達しな
い光量しか受光されない場合は、検出すべきサイズに満
たないサイズの異物が存在するか回路パターンが存在す
るかあるいはいずれも存在しないものと判定する。
向性が弱くほぼ等方的に散乱するのに対し、回路パター
ン117からの回折光118は散乱指向性が極めて高
い。したがって、多方向に適宜配置された3つの光電検
出器114、115および116のうちすべての光電検
出器において、所定レベル以上の光量が受光された場合
は検出すべきサイズの異物が存在すると判定する。ま
た、3つの光電検出器114、115および116のう
ちいずれか1つの検出器において、所定レベルに達しな
い光量しか受光されない場合は、検出すべきサイズに満
たないサイズの異物が存在するか回路パターンが存在す
るかあるいはいずれも存在しないものと判定する。
【0018】図2は、図1の欠陥検査装置の検出回路の
構成を示すブロック図である。図2を参照して受光信号
の処理を説明する。光電検出器114、115および1
16は受光した光量にほぼ比例した電気信号120、1
21および122をそれぞれ出力する。電気信号12
0、121および122はそれぞれプリアンプ123、
124および125で増幅された後、VCA126、1
27および128に入力される。VCAは、Voltage Co
ntrolAmplifier の略であり、入力電圧129に応じて
増幅率を変えることのできる回路である。スキャナ10
5も入力電圧130に応じて振れ角が可変に構成されて
いる。このように、スキャナ制御器131の出力する電
圧129および130に基づいて、スキャナ105の制
御とともに、VCA126、127および128の増幅
度の制御が可能である。
構成を示すブロック図である。図2を参照して受光信号
の処理を説明する。光電検出器114、115および1
16は受光した光量にほぼ比例した電気信号120、1
21および122をそれぞれ出力する。電気信号12
0、121および122はそれぞれプリアンプ123、
124および125で増幅された後、VCA126、1
27および128に入力される。VCAは、Voltage Co
ntrolAmplifier の略であり、入力電圧129に応じて
増幅率を変えることのできる回路である。スキャナ10
5も入力電圧130に応じて振れ角が可変に構成されて
いる。このように、スキャナ制御器131の出力する電
圧129および130に基づいて、スキャナ105の制
御とともに、VCA126、127および128の増幅
度の制御が可能である。
【0019】一般に、光電検出器114、115および
116が対応する受光レンズ111、112および11
3を介して得る光学情報(光量)は、光ビームの照射位
置に依存する。すなわち、異物のサイズが同じであって
も、各光電検出器が得る光量は異物の位置に依存して異
なる。たとえば、光ビーム109が走査線107の上の
一端107Aを照射しているときと他端107Bを照射
しているときとでは、各受光レンズ111、112およ
び113から光ビーム109の照射位置までの距離が各
々変化する。このため、上記2つの照射位置では、各受
光レンズで受光することのできる立体角が変わり、受光
可能な光量も自ずと変わる。また、各受光レンズと光ビ
ーム109とのなす角度も変化する。したがって、走査
線107上に全く同じ散乱物体、たとえば粒径の等しい
ポリスチレン真球ビーズが並んでいる場合でも、X方向
の位置に応じて光電出力120、121および122は
変化する。この変化量を補正し、X方向の位置に依存す
ることなくつねに一定の出力信号になるように、スキャ
ナ制御器131から出力されるX方向の位置に応じた電
圧129によって各VCA126、127および128
の増幅度を適宜変化させている。換言すれば、異物の位
置にかかわらず異物の大きさのみに依存した信号が各V
CAを介して得られようになっている。
116が対応する受光レンズ111、112および11
3を介して得る光学情報(光量)は、光ビームの照射位
置に依存する。すなわち、異物のサイズが同じであって
も、各光電検出器が得る光量は異物の位置に依存して異
なる。たとえば、光ビーム109が走査線107の上の
一端107Aを照射しているときと他端107Bを照射
しているときとでは、各受光レンズ111、112およ
び113から光ビーム109の照射位置までの距離が各
々変化する。このため、上記2つの照射位置では、各受
光レンズで受光することのできる立体角が変わり、受光
可能な光量も自ずと変わる。また、各受光レンズと光ビ
ーム109とのなす角度も変化する。したがって、走査
線107上に全く同じ散乱物体、たとえば粒径の等しい
ポリスチレン真球ビーズが並んでいる場合でも、X方向
の位置に応じて光電出力120、121および122は
変化する。この変化量を補正し、X方向の位置に依存す
ることなくつねに一定の出力信号になるように、スキャ
ナ制御器131から出力されるX方向の位置に応じた電
圧129によって各VCA126、127および128
の増幅度を適宜変化させている。換言すれば、異物の位
置にかかわらず異物の大きさのみに依存した信号が各V
CAを介して得られようになっている。
【0020】次いで、VCA126、127および12
8の出力信号132、133および134は、スイッチ
機構135を介して、それぞれ第1組の増幅器136、
137および138あるいはそれぞれ第2組の増幅器1
39、140および141に入力される。ここで、第1
組の増幅器136、137および138の増幅度は一定
で、検出すべき最小の異物を検出可能なように比較的高
く設定され、第2組の増幅器139、140および14
1の増幅度も一定で、第1組の増幅器136、137お
よび138の増幅度よりも低く設定されている。詳細を
後述するように、第1組の増幅器136、137および
138に接続することにより高感度モードを、第2組の
増幅器139、140および141に接続することによ
り低感度モードを選択することができる。初期状態で
は、通常高感度モードが選択されている。
8の出力信号132、133および134は、スイッチ
機構135を介して、それぞれ第1組の増幅器136、
137および138あるいはそれぞれ第2組の増幅器1
39、140および141に入力される。ここで、第1
組の増幅器136、137および138の増幅度は一定
で、検出すべき最小の異物を検出可能なように比較的高
く設定され、第2組の増幅器139、140および14
1の増幅度も一定で、第1組の増幅器136、137お
よび138の増幅度よりも低く設定されている。詳細を
後述するように、第1組の増幅器136、137および
138に接続することにより高感度モードを、第2組の
増幅器139、140および141に接続することによ
り低感度モードを選択することができる。初期状態で
は、通常高感度モードが選択されている。
【0021】高感度モードが選択されている場合、第1
組の増幅器136、137および138の出力信号14
2、143および144は、それぞれ第1組の比較器1
45、146および147に入力され、それぞれ基準電
圧発生部148により出力される基準電圧149と比較
される。各比較器において、入力信号が基準電圧149
以上である場合にはディジタル信号“1”を、入力信号
が基準電圧149に満たない場合にはディジタル信号
“0”を出力する。第1組の比較器145、146およ
び147のディジタル出力信号150、151および1
52は、AND回路153に入力されて論理積がとられ
る。すなわち、すべてのディジタル出力信号150、1
51および152が“1”の場合のみAND回路153
の出力信号154が“1”となり、その他の場合は出力
信号154は“0”となる。
組の増幅器136、137および138の出力信号14
2、143および144は、それぞれ第1組の比較器1
45、146および147に入力され、それぞれ基準電
圧発生部148により出力される基準電圧149と比較
される。各比較器において、入力信号が基準電圧149
以上である場合にはディジタル信号“1”を、入力信号
が基準電圧149に満たない場合にはディジタル信号
“0”を出力する。第1組の比較器145、146およ
び147のディジタル出力信号150、151および1
52は、AND回路153に入力されて論理積がとられ
る。すなわち、すべてのディジタル出力信号150、1
51および152が“1”の場合のみAND回路153
の出力信号154が“1”となり、その他の場合は出力
信号154は“0”となる。
【0022】すでに上述したように、パターン117の
回折光118を受光しても光電検出器114、115お
よび116のうち少なくともいずれか1つは受光光量が
小さく、比較器145、146および147のいずれか
1つはディジタル信号“0”を出力するように基準電圧
149の大きさが設定されている。したがって、AND
回路153の出力信号154が“1”となった場合、検
出すべきサイズの異物が検出されたことを示している。
AND回路153の出力信号154が“0”となった場
合には、検出すべきサイズに満たない異物あるいは回路
パターンが検出されていることを示している。
回折光118を受光しても光電検出器114、115お
よび116のうち少なくともいずれか1つは受光光量が
小さく、比較器145、146および147のいずれか
1つはディジタル信号“0”を出力するように基準電圧
149の大きさが設定されている。したがって、AND
回路153の出力信号154が“1”となった場合、検
出すべきサイズの異物が検出されたことを示している。
AND回路153の出力信号154が“0”となった場
合には、検出すべきサイズに満たない異物あるいは回路
パターンが検出されていることを示している。
【0023】一方、低感度モードが選択されている場
合、第2組の増幅器139、140および141の出力
信号155、156および157は、それぞれ第2組の
比較器158、159および160に入力され、それぞ
れ基準電圧発生部161により出力される基準電圧16
2と比較される。各比較器において、入力信号が基準電
圧162以上である場合にはディジタル信号“1”を、
入力信号が基準電圧162に満たない場合にはディジタ
ル信号“0”を出力する。第2組の比較器158、15
9および160のディジタル出力信号163、164お
よび165は、AND回路166に入力されて論理積が
とられる。すなわち、すべてのディジタル出力信号16
3、164および165が“1”の場合のみAND回路
166の出力信号167が“1”となり、その他の場合
は出力信号167は“0”となる。
合、第2組の増幅器139、140および141の出力
信号155、156および157は、それぞれ第2組の
比較器158、159および160に入力され、それぞ
れ基準電圧発生部161により出力される基準電圧16
2と比較される。各比較器において、入力信号が基準電
圧162以上である場合にはディジタル信号“1”を、
入力信号が基準電圧162に満たない場合にはディジタ
ル信号“0”を出力する。第2組の比較器158、15
9および160のディジタル出力信号163、164お
よび165は、AND回路166に入力されて論理積が
とられる。すなわち、すべてのディジタル出力信号16
3、164および165が“1”の場合のみAND回路
166の出力信号167が“1”となり、その他の場合
は出力信号167は“0”となる。
【0024】AND回路166の出力信号167が
“1”となった場合、検出すべきサイズの異物が検出さ
れたことを示し、AND回路166の出力信号167が
“0”となった場合には、検出すべきサイズに満たない
異物あるいは回路パターンが検出されていることを示し
ている点は、高感度モードの場合と同様である。
“1”となった場合、検出すべきサイズの異物が検出さ
れたことを示し、AND回路166の出力信号167が
“0”となった場合には、検出すべきサイズに満たない
異物あるいは回路パターンが検出されていることを示し
ている点は、高感度モードの場合と同様である。
【0025】さらに高感度モードが選択されている場
合、第1組の増幅器136、137および138の出力
信号142、143および144は第1の演算部168
に入力される。第1の演算部168は3つの検出信号1
42、143および144の平均化処理を実行し、検出
信号169を出力する。一方、低感度モードが選択され
ている場合、第2組の増幅器139、140および14
1の出力信号155、156および157は第2の演算
部170に入力される。第2の演算部170は3つの検
出信号155、156および157の平均化処理を実行
し、検出信号171を出力する。
合、第1組の増幅器136、137および138の出力
信号142、143および144は第1の演算部168
に入力される。第1の演算部168は3つの検出信号1
42、143および144の平均化処理を実行し、検出
信号169を出力する。一方、低感度モードが選択され
ている場合、第2組の増幅器139、140および14
1の出力信号155、156および157は第2の演算
部170に入力される。第2の演算部170は3つの検
出信号155、156および157の平均化処理を実行
し、検出信号171を出力する。
【0026】すでに上述したように、上記検出信号16
9および171の大きさと検出された異物のサイズとの
間には相関関係があり、この相関関係を利用して異物の
サイズを判別し管理することが可能になる。
9および171の大きさと検出された異物のサイズとの
間には相関関係があり、この相関関係を利用して異物の
サイズを判別し管理することが可能になる。
【0027】図3は、検出された異物の大きさと検出信
号との関係を示す図である。図において、横軸は異物を
モデル化した基準粒子であるポリスチレン真球ビーズの
直径φを表し、縦軸は各基準粒子の検出信号S(前述の
検出信号169、171に相当する)の大きさをそれぞ
れ対数目盛りで示している。このように、異物の直径φ
と検出信号Sの大きさの対数との間には線形関係が成立
する。
号との関係を示す図である。図において、横軸は異物を
モデル化した基準粒子であるポリスチレン真球ビーズの
直径φを表し、縦軸は各基準粒子の検出信号S(前述の
検出信号169、171に相当する)の大きさをそれぞ
れ対数目盛りで示している。このように、異物の直径φ
と検出信号Sの大きさの対数との間には線形関係が成立
する。
【0028】図中、L1は高感度モードの検出しきい値
であり本実施例では対応する異物の直径が0.47μm
になるように設定され、U1は高感度モードの飽和レベ
ル(第1組の増幅器136、137および138の増幅
度による図2の回路の飽和レベル)で対応する異物の直
径が0.68μmになるように設定されている。また、
L2は低感度モードの検出しきい値であり高感度モード
の飽和レベル(第2組の増幅器139、140および1
41の増幅度による図2の回路の飽和レベル)とほぼ同
じ大きさになるように設定され、U2は低感度モードの
飽和レベルで対応する異物の直径が1.2μmになるよ
うに設定されている。なお、第2組の増幅器139、1
40および141の増幅度は、直径0.68μmの異物
の検出信号Sの大きさが飽和レベルU1とほぼ等しくな
るように定められている。
であり本実施例では対応する異物の直径が0.47μm
になるように設定され、U1は高感度モードの飽和レベ
ル(第1組の増幅器136、137および138の増幅
度による図2の回路の飽和レベル)で対応する異物の直
径が0.68μmになるように設定されている。また、
L2は低感度モードの検出しきい値であり高感度モード
の飽和レベル(第2組の増幅器139、140および1
41の増幅度による図2の回路の飽和レベル)とほぼ同
じ大きさになるように設定され、U2は低感度モードの
飽和レベルで対応する異物の直径が1.2μmになるよ
うに設定されている。なお、第2組の増幅器139、1
40および141の増幅度は、直径0.68μmの異物
の検出信号Sの大きさが飽和レベルU1とほぼ等しくな
るように定められている。
【0029】一般に、各感度モードの検出能力範囲すな
わち検出感度は、下限としての検出しきい値と上限とし
ての飽和レベルとに基づいて規定される。したがって、
本実施例では、高感度モードの検出感度は、0.47μ
m乃至0.68μmであり、低感度モードの検出感度は
0.68μm乃至1.2μmである。このように、2つ
の感度モードの検出能力範囲すなわち検出感度は連続し
ており、全体として0.47μm乃至1.2μmのサイ
ズの異物を検出することができるように構成されてい
る。
わち検出感度は、下限としての検出しきい値と上限とし
ての飽和レベルとに基づいて規定される。したがって、
本実施例では、高感度モードの検出感度は、0.47μ
m乃至0.68μmであり、低感度モードの検出感度は
0.68μm乃至1.2μmである。このように、2つ
の感度モードの検出能力範囲すなわち検出感度は連続し
ており、全体として0.47μm乃至1.2μmのサイ
ズの異物を検出することができるように構成されてい
る。
【0030】すでに前述したように、直径0.5μm未
満のサイズの異物は転写される可能性がなく、直径0.
5μm乃至1.0μmのサイズの異物は転写される可能
性があり、直径1.0μmを超えるサイズの異物は確実
に転写されるという規準に従って異物管理を行う場合、
得られた検出信号Sが次の3つのランクのいずれに対応
するかを判断すればとよいことになる。
満のサイズの異物は転写される可能性がなく、直径0.
5μm乃至1.0μmのサイズの異物は転写される可能
性があり、直径1.0μmを超えるサイズの異物は確実
に転写されるという規準に従って異物管理を行う場合、
得られた検出信号Sが次の3つのランクのいずれに対応
するかを判断すればとよいことになる。
【0031】Aランク L1≦S<S1 Bランク S1≦S≦S2 Cランク S2<S≦U2 ここで、S1およびS2は、異物の直径0.5μmおよ
び1.0μmにそれぞれ対応する検出信号レベルであ
る。したがって、検出信号SがCRT等の表示手段を介
してAランク表示された場合は異物のサイズが転写する
可能性のないことを、Bランク表示された場合は異物の
サイズが転写する可能性があることを、Cランク表示さ
れた場合は異物の大きさが確実に転写するサイズである
ことをそれぞれ示すことになる。
び1.0μmにそれぞれ対応する検出信号レベルであ
る。したがって、検出信号SがCRT等の表示手段を介
してAランク表示された場合は異物のサイズが転写する
可能性のないことを、Bランク表示された場合は異物の
サイズが転写する可能性があることを、Cランク表示さ
れた場合は異物の大きさが確実に転写するサイズである
ことをそれぞれ示すことになる。
【0032】本実施例における感度モードの切り換えと
異物サイズのランク分けについて次表にしたがって説明
する。
異物サイズのランク分けについて次表にしたがって説明
する。
【0033】
【表1】
【0034】別表に示すように、まず高感度モードにお
いて検出信号SがL1≦S<S1の範囲にある場合には
低感度モードに切り換える必要がなく、検出された異物
のサイズはAランク、すなわち転写する可能性のないサ
イズと判定される。また、高感度モードにおいて検出信
号SがS1≦S<U1の範囲にある場合には低感度モー
ドに切り換える必要がなく、検出された異物のサイズは
Bランク、すなわち転写する可能性のあるサイズと判定
される。
いて検出信号SがL1≦S<S1の範囲にある場合には
低感度モードに切り換える必要がなく、検出された異物
のサイズはAランク、すなわち転写する可能性のないサ
イズと判定される。また、高感度モードにおいて検出信
号SがS1≦S<U1の範囲にある場合には低感度モー
ドに切り換える必要がなく、検出された異物のサイズは
Bランク、すなわち転写する可能性のあるサイズと判定
される。
【0035】一方、高感度モードにおいて検出信号Sが
飽和レベルに達しS=U1の関係にある場合には、低感
度モードに切り換えない限り異物のサイズを判別するこ
とはできない。すなわち、高感度モードにおいて検出信
号Sが飽和レベルに達し且つ切り換えられた低感度モー
ドにおいて検出信号SがL2≦S≦S2の範囲にある場
合には、検出された異物のサイズはBランク、すなわち
転写する可能性のあるサイズと判定される。また、高感
度モードにおいて検出信号Sが飽和レベルに達し且つ切
り換えられた低感度モードにおいて検出信号SがS2<
Sの関係にある場合には、検出された異物のサイズはC
ランク、すなわち確実に転写するサイズと判定される。
飽和レベルに達しS=U1の関係にある場合には、低感
度モードに切り換えない限り異物のサイズを判別するこ
とはできない。すなわち、高感度モードにおいて検出信
号Sが飽和レベルに達し且つ切り換えられた低感度モー
ドにおいて検出信号SがL2≦S≦S2の範囲にある場
合には、検出された異物のサイズはBランク、すなわち
転写する可能性のあるサイズと判定される。また、高感
度モードにおいて検出信号Sが飽和レベルに達し且つ切
り換えられた低感度モードにおいて検出信号SがS2<
Sの関係にある場合には、検出された異物のサイズはC
ランク、すなわち確実に転写するサイズと判定される。
【0036】なお、本実施例では、2つの感度モードを
設定しているが、検出すべき異物のサイズ範囲に応じて
3つ以上の感度モードを設定してもよい。また、本実施
例では、隣接する感度モードの検出感度は実質的に連続
するように設定しているが、隣接する2つの検出感度が
わずかに重複するように構成してもよい。さらに、本実
施例では、レチクルの欠陥検査を例にとって本発明を説
明したが、本発明の範囲を逸脱することなく、他の被検
査物たとえばフォトマスク、ウェハやフォトマスク上に
異物が付着するのを防止する薄膜(ペリクル)等の表面
上に付着した微小な塵埃等の異物の欠陥の検査にも本発
明を適用することができることは明らかである。
設定しているが、検出すべき異物のサイズ範囲に応じて
3つ以上の感度モードを設定してもよい。また、本実施
例では、隣接する感度モードの検出感度は実質的に連続
するように設定しているが、隣接する2つの検出感度が
わずかに重複するように構成してもよい。さらに、本実
施例では、レチクルの欠陥検査を例にとって本発明を説
明したが、本発明の範囲を逸脱することなく、他の被検
査物たとえばフォトマスク、ウェハやフォトマスク上に
異物が付着するのを防止する薄膜(ペリクル)等の表面
上に付着した微小な塵埃等の異物の欠陥の検査にも本発
明を適用することができることは明らかである。
【0037】
【効果】以上説明したごとく、本発明の欠陥検査装置お
よび方法では、実質的に連続する検出感度を有する複数
の感度モードを備えているので、所要の感度モードにお
いて確実に精度良く広範囲に亘る異物サイズを判別する
ことができる。
よび方法では、実質的に連続する検出感度を有する複数
の感度モードを備えているので、所要の感度モードにお
いて確実に精度良く広範囲に亘る異物サイズを判別する
ことができる。
【図1】本発明の実施例にかかる欠陥検査装置の構成を
模式的に説明する斜視図である。
模式的に説明する斜視図である。
【図2】本発明の装置の検出回路の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図3】検出された異物の大きさと検出信号との関係を
示す図である。
示す図である。
100 レチクル 104 光ビーム 105 スキャナ 107 回路パターン 108 異物 111 受光レンズ 114 光電検出器
Claims (4)
- 【請求項1】 被検査面上の欠陥を光学的に検査する欠
陥検査装置において、 被検査面上を光ビームで走査するための光ビーム走査手
段と、下限値としての検出しきい値と上限値としての飽
和レベルとに基づいて規定される第1の検出能力範囲を
もって被検査面からの反射光を検出するための第1の検
出手段と、前記第1の検出能力範囲と実質的に連続する
第2の検出能力範囲をもって被検査面からの反射光を検
出するための第2の検出手段とを備え、選択した所要の
検出能力で光電信号を処理することを特徴とする装置。 - 【請求項2】 被検査面上の欠陥を光学的に検査する欠
陥検査方法において、被検査面上を光ビームで走査し、
被検査面からの反射光を光電検出し、下限値としての検
出しきい値と上限値としての飽和レベルとに基づいてそ
れぞれ規定される複数の実質的に連続した検出能力範囲
から選択した所要の検出能力で光電信号を処理すること
を特徴とする方法。 - 【請求項3】 前記隣接する検出能力範囲はわずかに重
複していることを特徴とする請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 複数の位置において受光した反射光の各
光電信号に基づいて欠陥の有無を判定し、光電信号の大
きさに基づいて欠陥の大きさを検知することを特徴とす
る請求項2または3に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5065077A JPH06273344A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 欠陥検査装置および欠陥検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5065077A JPH06273344A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 欠陥検査装置および欠陥検査方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06273344A true JPH06273344A (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=13276535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5065077A Pending JPH06273344A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 欠陥検査装置および欠陥検査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06273344A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5688582A (en) * | 1995-03-08 | 1997-11-18 | Unitika Ltd. | Biodegradable filament nonwoven fabrics and method of manufacturing the same |
JP2009501902A (ja) * | 2005-07-14 | 2009-01-22 | ケーエルエー−テンカー テクノロジィース コーポレイション | 検出器と回路の飽和を避けることにより検査システムの熱破損を削減して、検出範囲を拡張するためのシステム、回路、方法 |
JP2010175660A (ja) * | 2009-01-28 | 2010-08-12 | Hoya Corp | マスクブランク用基板の製造方法、およびマスクブランクの製造方法 |
JP2020076609A (ja) * | 2018-11-06 | 2020-05-21 | キヤノン株式会社 | 異物検査装置、処理装置および物品製造方法 |
CN115709902A (zh) * | 2022-11-24 | 2023-02-24 | 镇江龙源铝业有限公司 | 一种铝合金板带辅助支撑装置及其控制方法 |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP5065077A patent/JPH06273344A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5688582A (en) * | 1995-03-08 | 1997-11-18 | Unitika Ltd. | Biodegradable filament nonwoven fabrics and method of manufacturing the same |
JP2009501902A (ja) * | 2005-07-14 | 2009-01-22 | ケーエルエー−テンカー テクノロジィース コーポレイション | 検出器と回路の飽和を避けることにより検査システムの熱破損を削減して、検出範囲を拡張するためのシステム、回路、方法 |
JP2012159513A (ja) * | 2005-07-14 | 2012-08-23 | Kla-Encor Corp | 検出器と回路の飽和を避けることにより検査システムの熱破損を削減して、検出範囲を拡張するためのシステム、回路、方法 |
JP2010175660A (ja) * | 2009-01-28 | 2010-08-12 | Hoya Corp | マスクブランク用基板の製造方法、およびマスクブランクの製造方法 |
JP2020076609A (ja) * | 2018-11-06 | 2020-05-21 | キヤノン株式会社 | 異物検査装置、処理装置および物品製造方法 |
CN115709902A (zh) * | 2022-11-24 | 2023-02-24 | 镇江龙源铝业有限公司 | 一种铝合金板带辅助支撑装置及其控制方法 |
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