JPH06268196A - 光集積装置 - Google Patents
光集積装置Info
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- JPH06268196A JPH06268196A JP5052829A JP5282993A JPH06268196A JP H06268196 A JPH06268196 A JP H06268196A JP 5052829 A JP5052829 A JP 5052829A JP 5282993 A JP5282993 A JP 5282993A JP H06268196 A JPH06268196 A JP H06268196A
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- optical
- semiconductor
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- optical waveguide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高性能デュアルバランス型受信器,高性能半
導体レーザ及び低伝搬損失光導波路等を同一基板内に整
合性良く組み込むことが可能な光集積装置を提供するこ
と。 【構成】 半絶縁性InP基板111上に光導波路42
1を形成すると共に、光導波路421に光学的に接続し
て光結合素子424,半導体レーザ423及び受光素子
425を集積した光集積装置において、光導波路421
は低濃度半導体層を積層した光導波膜上に形成された半
導体リブ型導波路であり、半導体レーザ423と受光素
子424の活性領域114は光導波路421上の一部に
所定の幅で選択的に設けられ、活性領域114の周囲は
該領域の屈折率より小さい屈折率のリブを構成する結晶
層で覆われ、光導波路421,光結合素子424,半導
体レーザ423及び受光素子425は所定幅に形成され
たメサ構造であることを特徴とする。
導体レーザ及び低伝搬損失光導波路等を同一基板内に整
合性良く組み込むことが可能な光集積装置を提供するこ
と。 【構成】 半絶縁性InP基板111上に光導波路42
1を形成すると共に、光導波路421に光学的に接続し
て光結合素子424,半導体レーザ423及び受光素子
425を集積した光集積装置において、光導波路421
は低濃度半導体層を積層した光導波膜上に形成された半
導体リブ型導波路であり、半導体レーザ423と受光素
子424の活性領域114は光導波路421上の一部に
所定の幅で選択的に設けられ、活性領域114の周囲は
該領域の屈折率より小さい屈折率のリブを構成する結晶
層で覆われ、光導波路421,光結合素子424,半導
体レーザ423及び受光素子425は所定幅に形成され
たメサ構造であることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導波路と受光素子,
方向性結合素子,半導体レーザ等を組み合わせてなるコ
ヒーレント光通信用の光集積装置に関する。
方向性結合素子,半導体レーザ等を組み合わせてなるコ
ヒーレント光通信用の光集積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光周波数多重技術により従来に比
べて情報の伝送容量を飛躍的に高めることが可能な、コ
ヒーレント光通信システムの研究開発が盛んに行われて
いる。この周波数多重光通信システムでは、受信側にお
いて、チャンネルを選択する際に用いる波長の変えられ
る局部発振用の半導体レーザ,デュアルバランス型受光
素子等からなる光ヘテロダイン受信装置をハイブリッド
構成する方式が提案されている。これらを半導体基板上
に集積化することによって、光素子間の接続を半導体光
導波路で実現できるので、多くの光学部品の接続が不必
要となり、受信システムとしての安定性や信頼性を高め
ることが可能となる。
べて情報の伝送容量を飛躍的に高めることが可能な、コ
ヒーレント光通信システムの研究開発が盛んに行われて
いる。この周波数多重光通信システムでは、受信側にお
いて、チャンネルを選択する際に用いる波長の変えられ
る局部発振用の半導体レーザ,デュアルバランス型受光
素子等からなる光ヘテロダイン受信装置をハイブリッド
構成する方式が提案されている。これらを半導体基板上
に集積化することによって、光素子間の接続を半導体光
導波路で実現できるので、多くの光学部品の接続が不必
要となり、受信システムとしての安定性や信頼性を高め
ることが可能となる。
【0003】これまでに、光部品を集積化した典型的な
例として、n型半導体基板上に光導波路,半導体レー
ザ,光結合素子,フォトダイオード等の各種機能素子を
集積化した集積型光半導体装置(光集積装置)が提案さ
れている(特開平3−44989号公報)。光導波路
は、高抵抗半導体でクラッド層を形成した埋め込みリブ
型構造である。この装置の性能はヘテロダイン受信器と
しての基本動作が確認された段階程度であり、受信特性
は極めて低いものである。
例として、n型半導体基板上に光導波路,半導体レー
ザ,光結合素子,フォトダイオード等の各種機能素子を
集積化した集積型光半導体装置(光集積装置)が提案さ
れている(特開平3−44989号公報)。光導波路
は、高抵抗半導体でクラッド層を形成した埋め込みリブ
型構造である。この装置の性能はヘテロダイン受信器と
しての基本動作が確認された段階程度であり、受信特性
は極めて低いものである。
【0004】上記従来技術による光集積装置では、n型
半導体基板上に各機能素子を設けているために半導体基
板が共通電位となり、フォトダイオードを直列に接続し
たデュアルバランス型受信器を構成することが不可能で
あった。デュアルバランス型受信器の機能は、情報を有
する微弱な信号光を出力レベルの高い局発光と重ね合わ
せて光検波器で高感度受信するものであり、高効率,高
速応答可能な受光素子を対称性良く構成することが極め
て重要な課題である。
半導体基板上に各機能素子を設けているために半導体基
板が共通電位となり、フォトダイオードを直列に接続し
たデュアルバランス型受信器を構成することが不可能で
あった。デュアルバランス型受信器の機能は、情報を有
する微弱な信号光を出力レベルの高い局発光と重ね合わ
せて光検波器で高感度受信するものであり、高効率,高
速応答可能な受光素子を対称性良く構成することが極め
て重要な課題である。
【0005】半導体レーザにおいては、他の機能素子と
集積化してこれを形成する際に、段差のある箇所に回折
格子を形成する特殊技術や活性層を所定層に制御するた
めに極めて困難な作業を必要としていた。光導波路及び
光結合素子においては、高抵抗半導体による埋め込み構
造では導波路内での曲げによる損失や伝搬損失が高いと
いう問題、そして1μm程度の光導波路コア幅に対して
10倍程度の直径を持つ光ファイバーから出射した光を
アライメントして光導波路に導入しなければならないた
め、高度な技術を用いなければならない問題があった。
集積化してこれを形成する際に、段差のある箇所に回折
格子を形成する特殊技術や活性層を所定層に制御するた
めに極めて困難な作業を必要としていた。光導波路及び
光結合素子においては、高抵抗半導体による埋め込み構
造では導波路内での曲げによる損失や伝搬損失が高いと
いう問題、そして1μm程度の光導波路コア幅に対して
10倍程度の直径を持つ光ファイバーから出射した光を
アライメントして光導波路に導入しなければならないた
め、高度な技術を用いなければならない問題があった。
【0006】製造方法においては、段差上での回折格子
作製など微細なパターン化工程が必須であり、この工程
での過剰エッチングを防止するために余分な追加層を設
けたり、2重露光プロセス等を駆使する必要があった。
結晶成長には、活性層形成,高抵抗半導体層形成,p型
層形成の3回が必要であり、1回目に7層,2回目に高
抵抗層,3回目に4層の合計12結晶層の構成からなっ
ていた。総合的には50工程以上の極めて複雑なもので
あった。また、高抵抗半導体層を形成するために鉄やク
ロムの不純物をドーピングすることが必要であり、これ
は他の結晶層にとっての汚染要因となる。つまり、光伝
搬損失を少なくするために必要な高純度化が光導波膜の
結晶成長における大きな問題であった。
作製など微細なパターン化工程が必須であり、この工程
での過剰エッチングを防止するために余分な追加層を設
けたり、2重露光プロセス等を駆使する必要があった。
結晶成長には、活性層形成,高抵抗半導体層形成,p型
層形成の3回が必要であり、1回目に7層,2回目に高
抵抗層,3回目に4層の合計12結晶層の構成からなっ
ていた。総合的には50工程以上の極めて複雑なもので
あった。また、高抵抗半導体層を形成するために鉄やク
ロムの不純物をドーピングすることが必要であり、これ
は他の結晶層にとっての汚染要因となる。つまり、光伝
搬損失を少なくするために必要な高純度化が光導波膜の
結晶成長における大きな問題であった。
【0007】一方、周波数多重コヒーレント光通信で
は、信号光と局部発振光の同相成分を除去するために、
図14のような平衡光受信器を使用する。平衡光受信器
に使用される2つのフォトダイオードは、中間周波数信
号の高周波同相成分の除去を実現するために、同一基板
上にモノリシックに形成することが望まれる。モノリシ
ック集積化により、配線のアンバランスによる同相成分
の混入を極力小さくすることができる。しかしながら、
このようにモノリシック集積化されたフォトダイオード
には、以下に図を用いて説明するような問題があった。
は、信号光と局部発振光の同相成分を除去するために、
図14のような平衡光受信器を使用する。平衡光受信器
に使用される2つのフォトダイオードは、中間周波数信
号の高周波同相成分の除去を実現するために、同一基板
上にモノリシックに形成することが望まれる。モノリシ
ック集積化により、配線のアンバランスによる同相成分
の混入を極力小さくすることができる。しかしながら、
このようにモノリシック集積化されたフォトダイオード
には、以下に図を用いて説明するような問題があった。
【0008】図15は、半絶縁性InP基板1の上に2
つのメサ型pinフォトダイオード2,3が125μm
間隔で集積化された、平衡光受信デバイスの主要部断面
構造図である。各フォトダイオード2,3は、厚さ1.
5μmのn+ 型InP層5,厚さ1.4μmのn- 型I
nGaAs光吸収層6,厚さ1μmのn- 型InP層7
が順次積層された構造をしており、n- 型InP層7の
中には口径20μmのZn拡散領域(p+ 型領域)8が
形成されている。それぞれのフォトダイオード2,3の
n型半導体層5,6,7の側面とp+ 型領域8にはそれ
ぞれ電極10,11が形成されており、電極10,11
の形成されていない部分の表面は絶縁膜12で覆われて
いる。
つのメサ型pinフォトダイオード2,3が125μm
間隔で集積化された、平衡光受信デバイスの主要部断面
構造図である。各フォトダイオード2,3は、厚さ1.
5μmのn+ 型InP層5,厚さ1.4μmのn- 型I
nGaAs光吸収層6,厚さ1μmのn- 型InP層7
が順次積層された構造をしており、n- 型InP層7の
中には口径20μmのZn拡散領域(p+ 型領域)8が
形成されている。それぞれのフォトダイオード2,3の
n型半導体層5,6,7の側面とp+ 型領域8にはそれ
ぞれ電極10,11が形成されており、電極10,11
の形成されていない部分の表面は絶縁膜12で覆われて
いる。
【0009】フォトダイオード2のp電極112 とフォ
トダイオード3のn電極103 は、絶縁膜12上の金属
配線131 により結線され、図には書かれていない第1
のメタルバンプ141 に接続されている。フォトダイオ
ード2のn電極102 は、絶縁膜12上の配線132 に
より、第2のメタルバンプ142 に接続されている。フ
ォトダイオード3のp電極113 は、絶縁膜12上の配
線133 により、第3のメタルバンプ143 に接続され
ている。基板裏面はドライエッチングによりマイクロレ
ンズ15が形成され、さらに無反射コーティング膜によ
り覆われている。このデバイスは、フォトダイオード
2,3の形成された面を下にして、回路基板上にメタル
バンプ14を介してフリップチップ実装されている。
トダイオード3のn電極103 は、絶縁膜12上の金属
配線131 により結線され、図には書かれていない第1
のメタルバンプ141 に接続されている。フォトダイオ
ード2のn電極102 は、絶縁膜12上の配線132 に
より、第2のメタルバンプ142 に接続されている。フ
ォトダイオード3のp電極113 は、絶縁膜12上の配
線133 により、第3のメタルバンプ143 に接続され
ている。基板裏面はドライエッチングによりマイクロレ
ンズ15が形成され、さらに無反射コーティング膜によ
り覆われている。このデバイスは、フォトダイオード
2,3の形成された面を下にして、回路基板上にメタル
バンプ14を介してフリップチップ実装されている。
【0010】図15の半導体受光素子を図14の平衡光
受信器として光ヘテロダイン受信に使う場合、フォトダ
イオード2とフォトダイオード3の特性を揃えて、同相
成分除去比を大きくする必要がある。図16は、この2
つのフォトダイオードの暗電流特性を示す図である。電
圧20V以下の領域で、フォトダイオード2の方が暗電
流が大きく、特性が揃っていないことが判る。この原因
は、半絶縁性基板1、それも主として基板1と絶縁膜1
2の界面にできるチャンネルを介した、2つのフォトダ
イオード2,3のn+ 型InP層5の間のリーク電流に
起因する。即ち、図17の等価回路に示すように、基板
ないし基板表面を介したリークパスは、フォトダイオー
ド2に並列なコンダクタンスGL となるため、フォトダ
イオード2とフォトダイオード3の平衡光受信器として
の対称性が壊されているわけである。
受信器として光ヘテロダイン受信に使う場合、フォトダ
イオード2とフォトダイオード3の特性を揃えて、同相
成分除去比を大きくする必要がある。図16は、この2
つのフォトダイオードの暗電流特性を示す図である。電
圧20V以下の領域で、フォトダイオード2の方が暗電
流が大きく、特性が揃っていないことが判る。この原因
は、半絶縁性基板1、それも主として基板1と絶縁膜1
2の界面にできるチャンネルを介した、2つのフォトダ
イオード2,3のn+ 型InP層5の間のリーク電流に
起因する。即ち、図17の等価回路に示すように、基板
ないし基板表面を介したリークパスは、フォトダイオー
ド2に並列なコンダクタンスGL となるため、フォトダ
イオード2とフォトダイオード3の平衡光受信器として
の対称性が壊されているわけである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の光集
積装置においては、高性能デュアルバランス型受信器,
高性能半導体レーザ及び低伝搬損失光導波路等を整合性
良く光集積装置内に組み込むことは困難であった。さら
に、結晶成長において汚染原因となる高抵抗半導体層の
形成を省略した簡便な工程で上記の高性能機能素子を光
集積装置内に製造することは困難であった。
積装置においては、高性能デュアルバランス型受信器,
高性能半導体レーザ及び低伝搬損失光導波路等を整合性
良く光集積装置内に組み込むことは困難であった。さら
に、結晶成長において汚染原因となる高抵抗半導体層の
形成を省略した簡便な工程で上記の高性能機能素子を光
集積装置内に製造することは困難であった。
【0012】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、高性能デュアルバラン
ス型受信器,高性能半導体レーザ及び低伝搬損失光導波
路等を同一基板内に整合性良く組み込むことが可能な光
集積装置を提供することにある。
ので、その目的とするところは、高性能デュアルバラン
ス型受信器,高性能半導体レーザ及び低伝搬損失光導波
路等を同一基板内に整合性良く組み込むことが可能な光
集積装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、光の伝
搬損失が少ない高純度化されたリブ型光導波路と、この
光導波路内に構成した光結合素子,半導体レーザ及び導
波型受光素子等からなる光集積装置であって、半絶縁性
基板上においても各機能素子を整合性良く構成可能な構
造としたことにある。
搬損失が少ない高純度化されたリブ型光導波路と、この
光導波路内に構成した光結合素子,半導体レーザ及び導
波型受光素子等からなる光集積装置であって、半絶縁性
基板上においても各機能素子を整合性良く構成可能な構
造としたことにある。
【0014】即ち本発明は、半導体基板の主面上に光導
波路を形成すると共に、この光導波路に光学的に接続し
て光結合素子,半導体レーザ及び受光素子を集積した光
集積装置において、光導波路は組成の異なる低濃度半導
体層を積層した光導波膜上に形成された半導体リブ型導
波路であって、半導体レーザと受光素子の活性領域は光
導波路上の一部領域に所定の幅で選択的に設けられ、活
性領域の周囲は該活性領域の屈折率よりも小さい屈折率
のリブを構成する結晶層によって覆われ、光導波路,光
結合素子,半導体レーザ及び受光素子は、所定の幅で形
成されたメサ構造であることを特徴とする。
波路を形成すると共に、この光導波路に光学的に接続し
て光結合素子,半導体レーザ及び受光素子を集積した光
集積装置において、光導波路は組成の異なる低濃度半導
体層を積層した光導波膜上に形成された半導体リブ型導
波路であって、半導体レーザと受光素子の活性領域は光
導波路上の一部領域に所定の幅で選択的に設けられ、活
性領域の周囲は該活性領域の屈折率よりも小さい屈折率
のリブを構成する結晶層によって覆われ、光導波路,光
結合素子,半導体レーザ及び受光素子は、所定の幅で形
成されたメサ構造であることを特徴とする。
【0015】より具体的には、高性能デュアルバランス
型受信器を対称性良く構成するために、半絶縁性半導体
基板を用いて光学的,電気的なクロストークをなくし、
高速応答特性を得るためにpn接合面積を大幅に減じ
る。半導体レーザでは、活性層上に設ける回折格子を高
精度に形成し、活性層幅サイズ及び活性層脇の幅を厳密
に制御する。光導波路,光結合素子では、カップリング
効率が良く、曲げ等による光伝搬損失の少ないリブ型導
波路を形成するために、リブの高さや幅を半導体レーザ
形成と同様な方法によって精密に制御する。また、光結
合素子での光の分岐を均等に制御するために、リブ上と
リブ脇の光導波路膜上に電極を配置する。全体構造とし
ては、半導体レーザ,受光素子,光結合素子,光導波路
などの構造をメサ型にすることによって、光導波路間の
光のクロストークと各機能素子間の電流漏れを防止させ
る。
型受信器を対称性良く構成するために、半絶縁性半導体
基板を用いて光学的,電気的なクロストークをなくし、
高速応答特性を得るためにpn接合面積を大幅に減じ
る。半導体レーザでは、活性層上に設ける回折格子を高
精度に形成し、活性層幅サイズ及び活性層脇の幅を厳密
に制御する。光導波路,光結合素子では、カップリング
効率が良く、曲げ等による光伝搬損失の少ないリブ型導
波路を形成するために、リブの高さや幅を半導体レーザ
形成と同様な方法によって精密に制御する。また、光結
合素子での光の分岐を均等に制御するために、リブ上と
リブ脇の光導波路膜上に電極を配置する。全体構造とし
ては、半導体レーザ,受光素子,光結合素子,光導波路
などの構造をメサ型にすることによって、光導波路間の
光のクロストークと各機能素子間の電流漏れを防止させ
る。
【0016】製造方法においては、半導体レーザの回折
格子を精密に形成するために、段差のない平坦な成長層
上でパターン化できる工程を取り入れる。さらに、光導
波層,受光素子部に要求される高純度結晶成長を保持す
るために、高抵抗半導体結晶形成を採用しないで結晶成
長を合計2回でできるようにする。これ等多くの手段に
よって、本発明の光集積装置を実現する。また本発明
は、次のような構成を採用したことを特徴としている。
格子を精密に形成するために、段差のない平坦な成長層
上でパターン化できる工程を取り入れる。さらに、光導
波層,受光素子部に要求される高純度結晶成長を保持す
るために、高抵抗半導体結晶形成を採用しないで結晶成
長を合計2回でできるようにする。これ等多くの手段に
よって、本発明の光集積装置を実現する。また本発明
は、次のような構成を採用したことを特徴としている。
【0017】半絶縁性半導体基板の主面上に光導波路を
備え、この光導波路と光学的に接続された受光素子部を
集積化した光集積装置において、光導波路は組成の異な
る複数の低濃度半導体積層導波膜上に形成された半導体
リブ型導波路と、光導波路に沿った周辺領域に設けられ
た溝からなり、受光素子部は光導波路上の一部領域に積
層形成した低濃度光吸収層と、低濃度光吸収層よりバン
ドギャップエネルギーの大きい半導体層からなるインシ
ュレータ領域と、このインシュレータ領域を介してp型
半導体とn型半導体をインシュレータ領域側壁近傍に配
置構成し、該側壁に対向するp型半導体の一部を除去し
てなる導波型pin受光素子とからなることを特徴とす
る。
備え、この光導波路と光学的に接続された受光素子部を
集積化した光集積装置において、光導波路は組成の異な
る複数の低濃度半導体積層導波膜上に形成された半導体
リブ型導波路と、光導波路に沿った周辺領域に設けられ
た溝からなり、受光素子部は光導波路上の一部領域に積
層形成した低濃度光吸収層と、低濃度光吸収層よりバン
ドギャップエネルギーの大きい半導体層からなるインシ
ュレータ領域と、このインシュレータ領域を介してp型
半導体とn型半導体をインシュレータ領域側壁近傍に配
置構成し、該側壁に対向するp型半導体の一部を除去し
てなる導波型pin受光素子とからなることを特徴とす
る。
【0018】また、半絶縁性半導体基板の主面上に光導
波路を備え、この光導波路と光学的に接続された受光素
子部を集積化した光集積装置において、光導波路は組成
の異なる複数の低濃度半導体積層導波膜上に形成された
半導体リブ型導波路と、光導波路に沿った周辺領域に設
けられた溝からなり、受光素子部は光導波路上の一部領
域に積層形成した低濃度光吸収層と、低濃度光吸収層に
格子整合して結晶成長可能で且つ金属とのショットキー
接合可能な半導体層からなるインシュレータ領域と、こ
のインシュレータ領域の側壁を覆うように形成した高抵
抗半導体埋込み層と、インシュレータ領域上に設けた金
属層からなる導波型MSM受光素子とからなることを特
徴とする。
波路を備え、この光導波路と光学的に接続された受光素
子部を集積化した光集積装置において、光導波路は組成
の異なる複数の低濃度半導体積層導波膜上に形成された
半導体リブ型導波路と、光導波路に沿った周辺領域に設
けられた溝からなり、受光素子部は光導波路上の一部領
域に積層形成した低濃度光吸収層と、低濃度光吸収層に
格子整合して結晶成長可能で且つ金属とのショットキー
接合可能な半導体層からなるインシュレータ領域と、こ
のインシュレータ領域の側壁を覆うように形成した高抵
抗半導体埋込み層と、インシュレータ領域上に設けた金
属層からなる導波型MSM受光素子とからなることを特
徴とする。
【0019】また、第1導電型の第1の半導体層と、第
1の半導体層上に形成され第1の半導体層よりも禁制帯
幅の狭い半導体を含む第2の半導体層と、第2の半導体
層の上に形成された第2導電型の第3の半導体層からな
る、いわゆるpinフォトダイオードが半絶縁性半導体
基板上に複数集積されてなる半導体受光装置において、
第1の半導体層と半絶縁性半導体基板との間に、第2導
電型の第4の半導体層が形成されていることを特徴とす
る。
1の半導体層上に形成され第1の半導体層よりも禁制帯
幅の狭い半導体を含む第2の半導体層と、第2の半導体
層の上に形成された第2導電型の第3の半導体層からな
る、いわゆるpinフォトダイオードが半絶縁性半導体
基板上に複数集積されてなる半導体受光装置において、
第1の半導体層と半絶縁性半導体基板との間に、第2導
電型の第4の半導体層が形成されていることを特徴とす
る。
【0020】
【作用】本発明によれば、光導波路,光結合素子,半導
体レーザ及び受光素子等における各機能素子間で光反射
のない光学的接続を実現しつつ、複数の受光素子を集積
化してなるデュアルバランス型受光素子を同一基板内に
配置構成することができる。各機能素子を集積化した光
集積化装置は、小型で信頼性の高いこれまでにない高性
能受信器を実現できる。
体レーザ及び受光素子等における各機能素子間で光反射
のない光学的接続を実現しつつ、複数の受光素子を集積
化してなるデュアルバランス型受光素子を同一基板内に
配置構成することができる。各機能素子を集積化した光
集積化装置は、小型で信頼性の高いこれまでにない高性
能受信器を実現できる。
【0021】受光素子部については、半絶縁性半導体基
板上に電気的クロストークのない受光素子を形成できた
ことによって、複数の受光素子を直列に接続したデュア
ルバランス型受光素子を光集積装置内に対称性良く構成
できる。この受光素子は接合面積の削減によって30G
Hz以上の高速応答特性に優れ、漏れ電流が極めて少な
い(従来比1/1000)ことから高感度受信を可能に
するものである。
板上に電気的クロストークのない受光素子を形成できた
ことによって、複数の受光素子を直列に接続したデュア
ルバランス型受光素子を光集積装置内に対称性良く構成
できる。この受光素子は接合面積の削減によって30G
Hz以上の高速応答特性に優れ、漏れ電流が極めて少な
い(従来比1/1000)ことから高感度受信を可能に
するものである。
【0022】半導体レーザ部については、平坦な活性層
面上のパターン化工程が可能となって回折格子を高精度
に形成できる。従って、回折効率を高め、安定な単一の
軸モードで発振する例えばDFB(Distributed Feedba
ck)レーザを低しきい値,高出力(従来比2倍)で構成
できる。また、発振スペクトル線幅は300kHz以下
に狭めることが可能となった。従って、位相雑音のない
コヒーレント受信が可能となる。一方、活性層幅サイズ
を厳密に制御できることから、活性領域の実効屈折率の
乱れを抑えて発振波長の選択性を向上し、発振周波数の
高安定化を実現できる。
面上のパターン化工程が可能となって回折格子を高精度
に形成できる。従って、回折効率を高め、安定な単一の
軸モードで発振する例えばDFB(Distributed Feedba
ck)レーザを低しきい値,高出力(従来比2倍)で構成
できる。また、発振スペクトル線幅は300kHz以下
に狭めることが可能となった。従って、位相雑音のない
コヒーレント受信が可能となる。一方、活性層幅サイズ
を厳密に制御できることから、活性領域の実効屈折率の
乱れを抑えて発振波長の選択性を向上し、発振周波数の
高安定化を実現できる。
【0023】光導波路部,光結合素子部については、微
弱な信号光をカップリング効率良く導波路に入射し、導
波路内でも曲げや散乱等による光伝搬損失を活性層除去
工程の採用によって低く抑えることができる。また、光
導波層の高純度化が可能となって、光伝搬損失が従来の
1/3に低減でき、加えて、各機能素子との光結合は光
のしみ出しを利用した構造により、反射をなくして結合
効率を従来の2倍に高めることが実現できる。
弱な信号光をカップリング効率良く導波路に入射し、導
波路内でも曲げや散乱等による光伝搬損失を活性層除去
工程の採用によって低く抑えることができる。また、光
導波層の高純度化が可能となって、光伝搬損失が従来の
1/3に低減でき、加えて、各機能素子との光結合は光
のしみ出しを利用した構造により、反射をなくして結合
効率を従来の2倍に高めることが実現できる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)
する。 (実施例1)
【0025】図1〜図5は、本発明の第1の実施例に係
わる光集積装置の製造工程を示すもので、(a)は平面
図、(b)は(a)の半導体レーザ部における矢視B−
B′断面図、(c)は(a)の光結合素子部における矢
視C−C′断面図、(d)は(a)の受光素子部におけ
る矢視D−D′断面図である。この装置は、2本の光導
波路内に、光結合素子,2個の受光素子からなるデュア
ルバランス型受光素子部,多電極レーザを集積構成した
ものである。まず、図1に示すように、半絶縁性InP
基板111上に光導波路及び機能素子を構成するための
半導体積層膜を結晶成長する。半導体積層膜としては、 112;ノンドープ InGaAs 結晶層,1.3 μm組成,厚
さ 0.3〜0.6 μm 113;ノンドープInP結晶層,厚さ0.03〜0.
2μm 114;ノンドープ活性層,厚さ0.05〜0.3μm
わる光集積装置の製造工程を示すもので、(a)は平面
図、(b)は(a)の半導体レーザ部における矢視B−
B′断面図、(c)は(a)の光結合素子部における矢
視C−C′断面図、(d)は(a)の受光素子部におけ
る矢視D−D′断面図である。この装置は、2本の光導
波路内に、光結合素子,2個の受光素子からなるデュア
ルバランス型受光素子部,多電極レーザを集積構成した
ものである。まず、図1に示すように、半絶縁性InP
基板111上に光導波路及び機能素子を構成するための
半導体積層膜を結晶成長する。半導体積層膜としては、 112;ノンドープ InGaAs 結晶層,1.3 μm組成,厚
さ 0.3〜0.6 μm 113;ノンドープInP結晶層,厚さ0.03〜0.
2μm 114;ノンドープ活性層,厚さ0.05〜0.3μm
【0026】を順次成長形成する。ノンドープ活性層1
14は、例えば次の層構成となっている。即ち、厚さ1
0nmのノンドープInGaAs結晶層(1.3μm組
成)と、厚さ8nmのノンドープInGaAs結晶層
(1.5μm組成)とを交互に10層ずつ形成した多重
量子井戸と、厚さ50〜200nmのノンドープInP
結晶層である。以上の半導体積層膜と基板との界面に必
要に応じてノンドープInPバッファー層を10nm以
上の厚さで形成することもある。
14は、例えば次の層構成となっている。即ち、厚さ1
0nmのノンドープInGaAs結晶層(1.3μm組
成)と、厚さ8nmのノンドープInGaAs結晶層
(1.5μm組成)とを交互に10層ずつ形成した多重
量子井戸と、厚さ50〜200nmのノンドープInP
結晶層である。以上の半導体積層膜と基板との界面に必
要に応じてノンドープInPバッファー層を10nm以
上の厚さで形成することもある。
【0027】次いで、活性層114上に、2光束干渉露
光法によって周期240nmの1次の回折格子を形成す
る。この際、活性層表面は平坦である。従って、極めて
精巧な回折格子パターンを形成できる。
光法によって周期240nmの1次の回折格子を形成す
る。この際、活性層表面は平坦である。従って、極めて
精巧な回折格子パターンを形成できる。
【0028】次いで、受光素子部の活性領域114dに
窓開けしたSiOマスクを設け、プロトン照射を行って
前述の量子井戸を破壊する。プロトン照射によって、活
性領域114dのバンドギャップエネルギーは小さくな
って受光素子としての変換効率を向上させる。又は、窓
開けした部分の活性層を除去し、選択結晶成長によって
InGaAs層を0.5μm程度の厚さに形成する。こ
の場合は、3回の結晶成長が必要となる。なお、活性領
域114dに前述の加工を行わなくともよい。
窓開けしたSiOマスクを設け、プロトン照射を行って
前述の量子井戸を破壊する。プロトン照射によって、活
性領域114dのバンドギャップエネルギーは小さくな
って受光素子としての変換効率を向上させる。又は、窓
開けした部分の活性層を除去し、選択結晶成長によって
InGaAs層を0.5μm程度の厚さに形成する。こ
の場合は、3回の結晶成長が必要となる。なお、活性領
域114dに前述の加工を行わなくともよい。
【0029】次いで、活性層114をパターン化して最
終的に残す活性層114b,114dの周囲に溝を形成
する。溝の幅は活性層脇で1〜3μmとする。また、光
導波路部での溝幅は3〜8μm、光結合素子部での溝幅
は4〜16μmにする。溝形成工程では活性層の厚さが
少ないことから横方向エッチングを極めて少なくするこ
とが可能で、マスクパターンの設定通りにできる。以上
の工程において、光結合素子部及び光導波路には活性層
を残さない。
終的に残す活性層114b,114dの周囲に溝を形成
する。溝の幅は活性層脇で1〜3μmとする。また、光
導波路部での溝幅は3〜8μm、光結合素子部での溝幅
は4〜16μmにする。溝形成工程では活性層の厚さが
少ないことから横方向エッチングを極めて少なくするこ
とが可能で、マスクパターンの設定通りにできる。以上
の工程において、光結合素子部及び光導波路には活性層
を残さない。
【0030】各々の結晶層は減圧MOCVD法、或いは
クロライド気相成長法を用いた結晶成長で積層構造が形
成され、キャリア濃度は全て5×1015cm-3以下に設
定されている。
クロライド気相成長法を用いた結晶成長で積層構造が形
成され、キャリア濃度は全て5×1015cm-3以下に設
定されている。
【0031】次いで、図2に示すように、第2回目の結
晶成長により半導体積層膜211を結晶成長する。半導
体積層膜211は、厚さ0.05〜0.4μmのノンド
ープInP結晶層と、厚さ0.8〜1.2μmのp型I
nP結晶層である。この結晶層211上にSiOマスク
212を選択的に形成する、次いで、InP結晶層21
1を塩酸混液でエッチング除去する。エッチングは横方
向にサイドエッチングが起こり傾斜面ができる。これ
は、後述の電極配線に有効である。深さ方向には組成の
異なる活性層114がエッチング停止効果を果たして、
エッチングが止まる。
晶成長により半導体積層膜211を結晶成長する。半導
体積層膜211は、厚さ0.05〜0.4μmのノンド
ープInP結晶層と、厚さ0.8〜1.2μmのp型I
nP結晶層である。この結晶層211上にSiOマスク
212を選択的に形成する、次いで、InP結晶層21
1を塩酸混液でエッチング除去する。エッチングは横方
向にサイドエッチングが起こり傾斜面ができる。これ
は、後述の電極配線に有効である。深さ方向には組成の
異なる活性層114がエッチング停止効果を果たして、
エッチングが止まる。
【0032】続いて、活性層114をエッチング除去す
る。活性層114のエッチングに硫酸混液を用いること
によって、前述の工程でマスク下に残されたInP層2
11がエッチングされずに活性領域114b,114d
を保護しつつ、図1で述べた溝部分にInP層211が
残る。この際、サイドエッチングは全く起こらない。こ
れにより、InP層211の幅サイズは極めて制御性良
くできることとなる。また、深さ方向にも組成の異なる
InP層113がエッチング停止層として働き、極めて
平坦な光導波層表面を構成できる。
る。活性層114のエッチングに硫酸混液を用いること
によって、前述の工程でマスク下に残されたInP層2
11がエッチングされずに活性領域114b,114d
を保護しつつ、図1で述べた溝部分にInP層211が
残る。この際、サイドエッチングは全く起こらない。こ
れにより、InP層211の幅サイズは極めて制御性良
くできることとなる。また、深さ方向にも組成の異なる
InP層113がエッチング停止層として働き、極めて
平坦な光導波層表面を構成できる。
【0033】以上の工程によって、受光素子部とレーザ
部の活性領域脇,光導波路,光結合素子、等のInP層
幅サイズ制御ができ、InP結晶層113の表面は平坦
性制御が同時にできることとなる。この光導波路形成工
程は、光導波路を主体とする光集積装置を形成する方法
として非常に優れたものである。
部の活性領域脇,光導波路,光結合素子、等のInP層
幅サイズ制御ができ、InP結晶層113の表面は平坦
性制御が同時にできることとなる。この光導波路形成工
程は、光導波路を主体とする光集積装置を形成する方法
として非常に優れたものである。
【0034】ここで、図1,図2を用いて述べた工程の
変形例を図3を参照して説明する。図3(a)〜(d)
は図2(a)〜(d)に対応するもので、光導波路の構
成を変えて光導波損失をさらに減らしたものである。図
3に示すように、第1の半導体積層膜である光導波層を
半絶縁性InP基板111上に次の構成で設ける。即
ち、 222;ノンドープ InGaAsP結晶層,1.3 μm組成,厚
さ 0.3〜0.6 μm 223;ノンドープInP結晶層,厚さ0.03〜0.
2μm 224;ノンドープ InGaAsP結晶層,1.3 μm組成,厚
さ0.03〜0.3 μm 225;ノンドープInP結晶層,厚さ0.03〜0.
3μm を順次成長形成する。その後、ノンドープ活性層114
を成長形成する。ノンドープ活性層114は、図1で説
明した構成でできている。
変形例を図3を参照して説明する。図3(a)〜(d)
は図2(a)〜(d)に対応するもので、光導波路の構
成を変えて光導波損失をさらに減らしたものである。図
3に示すように、第1の半導体積層膜である光導波層を
半絶縁性InP基板111上に次の構成で設ける。即
ち、 222;ノンドープ InGaAsP結晶層,1.3 μm組成,厚
さ 0.3〜0.6 μm 223;ノンドープInP結晶層,厚さ0.03〜0.
2μm 224;ノンドープ InGaAsP結晶層,1.3 μm組成,厚
さ0.03〜0.3 μm 225;ノンドープInP結晶層,厚さ0.03〜0.
3μm を順次成長形成する。その後、ノンドープ活性層114
を成長形成する。ノンドープ活性層114は、図1で説
明した構成でできている。
【0035】図3に至る形成方法は図2で述べた方法に
加えて、ノンドープInGaAs結晶層224とノンド
ープInP結晶層225のエッチングを行えばよい。エ
ッチングは第2回目に形成したInP結晶層211を整
形した後、これをマスクとすれば自己整合的に図示の導
波路構成が作成できる。この場合、InP結晶層211
にはノンドープInP結晶層を設ける必要がなく、p型
InP結晶層だけでもよい。
加えて、ノンドープInGaAs結晶層224とノンド
ープInP結晶層225のエッチングを行えばよい。エ
ッチングは第2回目に形成したInP結晶層211を整
形した後、これをマスクとすれば自己整合的に図示の導
波路構成が作成できる。この場合、InP結晶層211
にはノンドープInP結晶層を設ける必要がなく、p型
InP結晶層だけでもよい。
【0036】次いで、図4に示すように、SiOマスク
212を残した状態で保護マスク311を選択的に形成
する。その後、光導波層112,113を部分的にエッ
チング除去して、半絶縁性基板111を部分的に露出さ
せる。この半絶縁性基板上に後述の電極配線を形成する
ことによって、各機能素子の配線容量を減らすことがで
きる。また、各機能素子間の電気的,光学的クロストー
クを大幅に削減することができる。
212を残した状態で保護マスク311を選択的に形成
する。その後、光導波層112,113を部分的にエッ
チング除去して、半絶縁性基板111を部分的に露出さ
せる。この半絶縁性基板上に後述の電極配線を形成する
ことによって、各機能素子の配線容量を減らすことがで
きる。また、各機能素子間の電気的,光学的クロストー
クを大幅に削減することができる。
【0037】次いで、図5に示すように、SiN絶縁体
膜411をプラズマCVD方によって形成し、パターン
化して選択的に残す。次いで、電極412〜419を金
属蒸着方法で形成する。412,413は半導体レーザ
部の電極、414,415,416は光結合素子部の電
極、417,418,419はデュアルバランス型受光
素子部の電極であり、各素子間が互いに絶縁されてい
る。半導体レーザ部の電極412はp型半導体用にAu
Zn合金を、電極413はn型半導体用にAuGe合金
をオーミック電極とし、TiPtAuを積層した配線電
極がオーミック電極上に積層されている。同様に、光結
合素子部,受光素子部のオーミック電極及び配線電極も
同時に形成する。
膜411をプラズマCVD方によって形成し、パターン
化して選択的に残す。次いで、電極412〜419を金
属蒸着方法で形成する。412,413は半導体レーザ
部の電極、414,415,416は光結合素子部の電
極、417,418,419はデュアルバランス型受光
素子部の電極であり、各素子間が互いに絶縁されてい
る。半導体レーザ部の電極412はp型半導体用にAu
Zn合金を、電極413はn型半導体用にAuGe合金
をオーミック電極とし、TiPtAuを積層した配線電
極がオーミック電極上に積層されている。同様に、光結
合素子部,受光素子部のオーミック電極及び配線電極も
同時に形成する。
【0038】ここで、受光素子部ではダイオードが直列
に接続されるように配線して、デュアルバランス型受光
素子を構成する。光結合素子部の電極は1個のp型電極
に対して複数のn型電極を設けている。なお、半導体レ
ーザは可変波長、長共振器(約1mm)半導体レーザ構
造とし、ここではp型電極として3個設けている。各電
極に付与する電流を制御することによって、半導体レー
ザの発振波長を変えることができるものである。
に接続されるように配線して、デュアルバランス型受光
素子を構成する。光結合素子部の電極は1個のp型電極
に対して複数のn型電極を設けている。なお、半導体レ
ーザは可変波長、長共振器(約1mm)半導体レーザ構
造とし、ここではp型電極として3個設けている。各電
極に付与する電流を制御することによって、半導体レー
ザの発振波長を変えることができるものである。
【0039】光導波路部及び光結合素子部は、屈折率
3.3〜3.4の光導波層111上にリブ型に設けたI
nP結晶層211(屈折率3.2)によって光が導波さ
れる構造となっている。リブ下における実効的導波領域
幅は、光ファイバーのコア径サイズに近く光結合効率が
高い。導波された光は受光部の活性層114d(屈折率
3.6)で光のしみ出し効果によって徐々に吸収され
る。従って、半導体レーザ部が発振した高出力の光を受
光素子部で光−電気変換する際に無反射でかつ場所ムラ
の少ない受信が可能となる
3.3〜3.4の光導波層111上にリブ型に設けたI
nP結晶層211(屈折率3.2)によって光が導波さ
れる構造となっている。リブ下における実効的導波領域
幅は、光ファイバーのコア径サイズに近く光結合効率が
高い。導波された光は受光部の活性層114d(屈折率
3.6)で光のしみ出し効果によって徐々に吸収され
る。従って、半導体レーザ部が発振した高出力の光を受
光素子部で光−電気変換する際に無反射でかつ場所ムラ
の少ない受信が可能となる
【0040】以上の構成でのヘテロダイン受信の概略を
簡単に説明する、図5(a)に示す光導入部420から
微弱な信号光を光導波路421に入射し、同時に半導体
レーザ部423で発振した局発光と光結合素子部424
で重ね合わせる。そして、信号光に載せられた変調光成
分を中間周波数成分としてデュアルバランス型受光素子
425で検出するものである。この際、光結合素子部で
は重ね合わせた光を均等に分岐しなければならない。均
等分岐を行うためには、光結合素子内の屈折率を電流注
入によって部分的に変えることが必要であり、光結合素
子には5電極を設けている。
簡単に説明する、図5(a)に示す光導入部420から
微弱な信号光を光導波路421に入射し、同時に半導体
レーザ部423で発振した局発光と光結合素子部424
で重ね合わせる。そして、信号光に載せられた変調光成
分を中間周波数成分としてデュアルバランス型受光素子
425で検出するものである。この際、光結合素子部で
は重ね合わせた光を均等に分岐しなければならない。均
等分岐を行うためには、光結合素子内の屈折率を電流注
入によって部分的に変えることが必要であり、光結合素
子には5電極を設けている。
【0041】このように本実施例によれば、2回の結晶
成長を用いた極めて簡便な製造工程で各種の機能素子を
集積化した光集積装置を構成することができる。機能素
子は高性能化した半導体レーザ,受光素子,光結合素
子,光導波路などからなり、整合性良く一連の工程で構
成できる。
成長を用いた極めて簡便な製造工程で各種の機能素子を
集積化した光集積装置を構成することができる。機能素
子は高性能化した半導体レーザ,受光素子,光結合素
子,光導波路などからなり、整合性良く一連の工程で構
成できる。
【0042】これによって、光導入部から入射した信号
光と、光集積装置内蔵の半導体レーザとの間に生じたヘ
テロダインビートスペクトルが得られ、デュアルバラン
ス型受光素子の2乗検波によって受信光を電気のビート
信号に高精度に変換されたヘテロダイン受信を可能にす
る。特に、半絶縁性基板上にデュアルバランス型受光素
子を搭載した本実施例のモノリシックテロダイン受信器
(光集積装置)は、コヒーレント光通信における光周波
数多重化を容易に行え、多チャンネル大容量伝送システ
ムに適用できる。また、本実施例の光集積装置は光素子
間の接続を短距離半導体光導波路によって実現できるの
で、光伝搬時間の短縮と厳密制御を可能にした。 (実施例2)
光と、光集積装置内蔵の半導体レーザとの間に生じたヘ
テロダインビートスペクトルが得られ、デュアルバラン
ス型受光素子の2乗検波によって受信光を電気のビート
信号に高精度に変換されたヘテロダイン受信を可能にす
る。特に、半絶縁性基板上にデュアルバランス型受光素
子を搭載した本実施例のモノリシックテロダイン受信器
(光集積装置)は、コヒーレント光通信における光周波
数多重化を容易に行え、多チャンネル大容量伝送システ
ムに適用できる。また、本実施例の光集積装置は光素子
間の接続を短距離半導体光導波路によって実現できるの
で、光伝搬時間の短縮と厳密制御を可能にした。 (実施例2)
【0043】本実施例は、光集積装置において受光素子
部を半導体積層膜の積層方向に直交した方向にpin半
導体層を配置することで、平坦化された基板表面上に電
位の異なる電極を容易に設けることが可能となるもので
ある。これは、各種機能の異なる素子を半絶縁性基板上
に集積化できることとなり、デュアルバランス型受光素
子を光集積装置内に対称性よく構成できるものとなる。
受光素子部は導波型構造として半絶縁性基板上に形成す
ること、及びPN接合面積の低減化によって、寄生容量
を従来の約1/5に低減できる。従って、高速応答を可
能にするものである。
部を半導体積層膜の積層方向に直交した方向にpin半
導体層を配置することで、平坦化された基板表面上に電
位の異なる電極を容易に設けることが可能となるもので
ある。これは、各種機能の異なる素子を半絶縁性基板上
に集積化できることとなり、デュアルバランス型受光素
子を光集積装置内に対称性よく構成できるものとなる。
受光素子部は導波型構造として半絶縁性基板上に形成す
ること、及びPN接合面積の低減化によって、寄生容量
を従来の約1/5に低減できる。従って、高速応答を可
能にするものである。
【0044】図6は、本発明の第2の実施例に係わる光
集積装置の構造を示す鳥瞰図で、2本の光導波路と、2
本の受光素子部をほぼ対称に構成したもので、一方の光
導波路と受光部を光導波軸に沿って一部切り欠いて示し
た。この実施例は、pin型の受光素子によるデュアル
バランス型受光素子を集積化したものである。
集積装置の構造を示す鳥瞰図で、2本の光導波路と、2
本の受光素子部をほぼ対称に構成したもので、一方の光
導波路と受光部を光導波軸に沿って一部切り欠いて示し
た。この実施例は、pin型の受光素子によるデュアル
バランス型受光素子を集積化したものである。
【0045】図中511は半絶縁性InP基板であり、
このInP基板511上に光導波路を構成するための第
1半導体積層膜が結晶成長されている。第1半導体積層
膜としては、 512;ノンドープInGaAs結晶層、厚さ0.3〜
0.6μm、 513;ノンドープInP結晶層、0.03〜0.2μ
m 514;ノンドープInGaAsP結晶層、厚さ0.0
3〜0.2μm 515;ノンドープInP結晶層、厚さ0.05〜0.
2μm を順次成長形成する。必要に応じてノンドープInPバ
ッファー層516を、基板511との界面に形成するこ
ともある。さらに連続して第1半導体積層膜上に、受光
素子部を構成するための第2半導体積層膜が結晶成長さ
れている。第2の半導体積層膜としては、 517;ノンドープInGaAs結晶層、厚さ0.3〜
0.8μm 518;ノンドープInP結晶層、厚さ0.3〜0.8
μm を順次成長形成する。
このInP基板511上に光導波路を構成するための第
1半導体積層膜が結晶成長されている。第1半導体積層
膜としては、 512;ノンドープInGaAs結晶層、厚さ0.3〜
0.6μm、 513;ノンドープInP結晶層、0.03〜0.2μ
m 514;ノンドープInGaAsP結晶層、厚さ0.0
3〜0.2μm 515;ノンドープInP結晶層、厚さ0.05〜0.
2μm を順次成長形成する。必要に応じてノンドープInPバ
ッファー層516を、基板511との界面に形成するこ
ともある。さらに連続して第1半導体積層膜上に、受光
素子部を構成するための第2半導体積層膜が結晶成長さ
れている。第2の半導体積層膜としては、 517;ノンドープInGaAs結晶層、厚さ0.3〜
0.8μm 518;ノンドープInP結晶層、厚さ0.3〜0.8
μm を順次成長形成する。
【0046】以上の結晶層は減圧MOCVD法、或いは
クロライド気相成長法を用いた結晶成長で積層構造が形
成され、キャリア濃度は全て5×1015cm-3以下に設
定されている。
クロライド気相成長法を用いた結晶成長で積層構造が形
成され、キャリア濃度は全て5×1015cm-3以下に設
定されている。
【0047】これら第1半導体積層膜及び第2半導体積
層膜を整形加工して、光導波路519及び受光素子部5
20を構成するための第1の溝を形成する。この際の溝
形成で一旦残された領域を光導波メサと名付ける。光導
波メサは最終的に残るInGaAs層517とInP層
518からなるインシュレータ領域と、InGaAs層
517とInP層518を除去して形成した光導波路部
519に分割される。最終的に残ったインシュレータ領
域は、光導波路を伝搬してきた光を吸収して電気信号に
変換するものである。
層膜を整形加工して、光導波路519及び受光素子部5
20を構成するための第1の溝を形成する。この際の溝
形成で一旦残された領域を光導波メサと名付ける。光導
波メサは最終的に残るInGaAs層517とInP層
518からなるインシュレータ領域と、InGaAs層
517とInP層518を除去して形成した光導波路部
519に分割される。最終的に残ったインシュレータ領
域は、光導波路を伝搬してきた光を吸収して電気信号に
変換するものである。
【0048】次いで、第1の溝を平坦化するように、前
述の結晶成長法でn型半導体埋め込み層521を選択的
に形成する。埋め込み層521が形成されて基板最上層
は凹凸が消える。インシュレータ領域の側壁面に接する
ように、p型半導体522が選択拡散法或いは選択結晶
成長で形成されている。523はSiN誘電体膜であ
り、524〜526は電極である。電極は受光素子が直
列に接続されるように配線されている。
述の結晶成長法でn型半導体埋め込み層521を選択的
に形成する。埋め込み層521が形成されて基板最上層
は凹凸が消える。インシュレータ領域の側壁面に接する
ように、p型半導体522が選択拡散法或いは選択結晶
成長で形成されている。523はSiN誘電体膜であ
り、524〜526は電極である。電極は受光素子が直
列に接続されるように配線されている。
【0049】リブ型光導波路519は、光導波路となる
領域の第2半導体積層膜及び半導体埋め込み層521を
選択的にエッチング除去することにより、自己整合的に
形成される。導波路に沿った溝527は、p型半導体の
インシュレータ領域に対向する側面を含む部分を除去し
たもので、光学的,電気的に2本の光導波路間及び受光
素子間のクロストークを防止するため、さらに受光素子
の容量を半減させるためのものである。
領域の第2半導体積層膜及び半導体埋め込み層521を
選択的にエッチング除去することにより、自己整合的に
形成される。導波路に沿った溝527は、p型半導体の
インシュレータ領域に対向する側面を含む部分を除去し
たもので、光学的,電気的に2本の光導波路間及び受光
素子間のクロストークを防止するため、さらに受光素子
の容量を半減させるためのものである。
【0050】このような構成であれば、半絶縁性基板上
に各種の素子を集積化しても互いに絶縁が可能となる。
即ち、高感度に光検波するためのデュアルバランス型受
光素子部を集積化することができる。電極配線は平坦化
した基板上に形成でき、集積化に適した構造である。電
気的にも光学的にも素子間のクロストークをなくすこと
ができる。次に、上記構成の光集積装置の製造方法につ
いて説明する。まず、積層形成された第2半導体積層膜
を整形加工する方法を以下に述べる。
に各種の素子を集積化しても互いに絶縁が可能となる。
即ち、高感度に光検波するためのデュアルバランス型受
光素子部を集積化することができる。電極配線は平坦化
した基板上に形成でき、集積化に適した構造である。電
気的にも光学的にも素子間のクロストークをなくすこと
ができる。次に、上記構成の光集積装置の製造方法につ
いて説明する。まず、積層形成された第2半導体積層膜
を整形加工する方法を以下に述べる。
【0051】基板511上に連続的に形成した第2の半
導体積層膜上にSiN誘電体膜523を選択的に形成
し、これをマスクとして積層膜をウェットエッチング或
いはリアクティブイオンエッチングで第1の溝を形成す
る。例えば、ウェットエッチングで溝形成をする場合、
まず塩酸混液でInP層518を除去する。エッチング
はInGaAs層517表面で停止する。続いて、In
GaAs層518を硫酸混液でエッチングし、InP層
515でエッチングを停止する。
導体積層膜上にSiN誘電体膜523を選択的に形成
し、これをマスクとして積層膜をウェットエッチング或
いはリアクティブイオンエッチングで第1の溝を形成す
る。例えば、ウェットエッチングで溝形成をする場合、
まず塩酸混液でInP層518を除去する。エッチング
はInGaAs層517表面で停止する。続いて、In
GaAs層518を硫酸混液でエッチングし、InP層
515でエッチングを停止する。
【0052】このように結晶組成に応じたエッチング液
でエッチングを行えば深さの制御を簡単に行うことがで
きる。残された積層膜が光導波メサであり、後述の工程
でInGaAs層517をエッチング除去した部分が光
導波路部となり、残した部分が受光素子部となる。光導
波メサは最終的にリブ型光導波路部で幅が約2〜6μ
m、受光素子部では約2μmとなるように設定する。
でエッチングを行えば深さの制御を簡単に行うことがで
きる。残された積層膜が光導波メサであり、後述の工程
でInGaAs層517をエッチング除去した部分が光
導波路部となり、残した部分が受光素子部となる。光導
波メサは最終的にリブ型光導波路部で幅が約2〜6μ
m、受光素子部では約2μmとなるように設定する。
【0053】次いで、基板表面を平坦化するようにn型
半導体埋め込み層521を選択的に形成する。即ち、光
導波メサの側面をn型半導体で埋め込む。この際、前述
のSiN誘電体膜523を残しておき、自己整合的マス
クとして用いることが要点である。n型半導体のキャリ
ア濃度は1〜8×1017cm-3程度に設定したInPと
し、第2の半導体積層膜517,518の合計厚さに合
わせて形成する。
半導体埋め込み層521を選択的に形成する。即ち、光
導波メサの側面をn型半導体で埋め込む。この際、前述
のSiN誘電体膜523を残しておき、自己整合的マス
クとして用いることが要点である。n型半導体のキャリ
ア濃度は1〜8×1017cm-3程度に設定したInPと
し、第2の半導体積層膜517,518の合計厚さに合
わせて形成する。
【0054】次いで、受光素子部を構成するためにp型
半導体522を選択拡散法で形成する。p型半導体52
2は、選択的に形成したマスクを通してZn不純物を熱
拡散によって形成するが、この際、前述のSiN誘電体
膜523上にマスクの境界を重ねることによって、既に
形成されているSiN誘電体膜523が拡散マスクとし
て働き、光導波メサの側壁面に接するようにp型半導体
を形成できる。即ち、自己整合的にインシュレータ領域
側壁に近接してp型半導体522を形成でき、積層方向
に直交した方向に並んだpin型受光素子部を構成でき
る。
半導体522を選択拡散法で形成する。p型半導体52
2は、選択的に形成したマスクを通してZn不純物を熱
拡散によって形成するが、この際、前述のSiN誘電体
膜523上にマスクの境界を重ねることによって、既に
形成されているSiN誘電体膜523が拡散マスクとし
て働き、光導波メサの側壁面に接するようにp型半導体
を形成できる。即ち、自己整合的にインシュレータ領域
側壁に近接してp型半導体522を形成でき、積層方向
に直交した方向に並んだpin型受光素子部を構成でき
る。
【0055】以上のように本実施例の製造方法において
は、光導波路部と受光素子部との接続を含めてSiN誘
電体膜523に関係した4回の自己整合的工程があり、
これによってマスクアライメント作業における簡便性を
高めている。次いで、電極524,525,526を真
空蒸着法及び整形加工によって基板表面に形成する。
は、光導波路部と受光素子部との接続を含めてSiN誘
電体膜523に関係した4回の自己整合的工程があり、
これによってマスクアライメント作業における簡便性を
高めている。次いで、電極524,525,526を真
空蒸着法及び整形加工によって基板表面に形成する。
【0056】次いで、受光素子部を選択的にマスクした
状態で、例えばウェットエッチングによってリブ型光導
波路を形成する。まず、SiN誘電体膜523を除去す
る。その後、露出したInP層を選択的にエッチングす
る。InP層とは、第2半導体積層膜のInP層518
及びn型半導体埋め込み層521である。エッチングを
さらに進めることによって、n型半導体埋め込み層52
1下にあるInP層515がエッチングされる。この
際、InGaAs層下にあるInP層515はInGa
As層がマスクとなって残る。このエッチングは組成の
異なる結晶層で停止することから、エッチングされて露
出するのはInGaAs層517及びInGaAs層5
14である。
状態で、例えばウェットエッチングによってリブ型光導
波路を形成する。まず、SiN誘電体膜523を除去す
る。その後、露出したInP層を選択的にエッチングす
る。InP層とは、第2半導体積層膜のInP層518
及びn型半導体埋め込み層521である。エッチングを
さらに進めることによって、n型半導体埋め込み層52
1下にあるInP層515がエッチングされる。この
際、InGaAs層下にあるInP層515はInGa
As層がマスクとなって残る。このエッチングは組成の
異なる結晶層で停止することから、エッチングされて露
出するのはInGaAs層517及びInGaAs層5
14である。
【0057】次いで、露出したInGaAs層517及
びInGaAsP層514を選択的にエッチングする。
この場合も光導波部では、InGaAsa層517下に
あるInP層515がマスクとして働き、InGaAs
P層514が選択的に残される。そして、InP層51
3及び515がエッチストップ層として作用し、図示の
ごとく露出面が平坦なリブ型光導波路を完成することが
できる。
びInGaAsP層514を選択的にエッチングする。
この場合も光導波部では、InGaAsa層517下に
あるInP層515がマスクとして働き、InGaAs
P層514が選択的に残される。そして、InP層51
3及び515がエッチストップ層として作用し、図示の
ごとく露出面が平坦なリブ型光導波路を完成することが
できる。
【0058】以上のエッチング工程では、初めに形成し
た光導波メサのパターンに沿って自己整合的にエッチン
グが進み、最終的にはリブ型導波路519が容易に形成
できることになる。
た光導波メサのパターンに沿って自己整合的にエッチン
グが進み、最終的にはリブ型導波路519が容易に形成
できることになる。
【0059】最後に、導波路に沿った第2の溝527を
臭化水素混液によってエッチング形成する。この溝52
7によって、導波路間及び受光素子間の光学的、電気的
クロストークを大幅に減少できる。
臭化水素混液によってエッチング形成する。この溝52
7によって、導波路間及び受光素子間の光学的、電気的
クロストークを大幅に減少できる。
【0060】以上の工程によれば光導波路部519と、
受光素子部520との位置合わせを行う必要がなく、極
めて簡便にデュアルバランス型受光素子部を組み込んだ
光集積装置を構成できる。 (実施例3)
受光素子部520との位置合わせを行う必要がなく、極
めて簡便にデュアルバランス型受光素子部を組み込んだ
光集積装置を構成できる。 (実施例3)
【0061】図7は、本発明の第3の実施例を説明する
ための断面図である。本実施例は、MSM型受光素子を
組み込んだ光集積装置であり、図7は第2の実施例と同
様に光導波路に光学的に接続した受光素子部の光導波路
方向からみた断面図である。
ための断面図である。本実施例は、MSM型受光素子を
組み込んだ光集積装置であり、図7は第2の実施例と同
様に光導波路に光学的に接続した受光素子部の光導波路
方向からみた断面図である。
【0062】図中611は半絶縁性InP基板であり、
このInP基板611上に光導波路を構成するための第
1半導体積層膜を形成する。第1半導体積層膜は第2の
実施例で述べた積層構成と同じである。さらに、連続し
て第1半導体積層膜上に受光素子部を構成するための第
2半導体積層膜を結晶成長する。第2の半導体積層膜と
しては、 617;ノンドープInGaAs層、厚さ0.3〜0.
8μm 618;ノンドープInAlAs層、厚さ0.1〜0.
3μm を順次成長形成する。以上の結晶層は減圧MOCVD法
を用いた結晶成長で積層構造が形成され、キャリア濃度
は全て5×1015cm-3以下に設定されている。InA
lAs結晶層は金属とのショットキー接続が可能であ
り、金属−半導体−金属接続による、いわゆるMSM型
受光素子を構成できる。
このInP基板611上に光導波路を構成するための第
1半導体積層膜を形成する。第1半導体積層膜は第2の
実施例で述べた積層構成と同じである。さらに、連続し
て第1半導体積層膜上に受光素子部を構成するための第
2半導体積層膜を結晶成長する。第2の半導体積層膜と
しては、 617;ノンドープInGaAs層、厚さ0.3〜0.
8μm 618;ノンドープInAlAs層、厚さ0.1〜0.
3μm を順次成長形成する。以上の結晶層は減圧MOCVD法
を用いた結晶成長で積層構造が形成され、キャリア濃度
は全て5×1015cm-3以下に設定されている。InA
lAs結晶層は金属とのショットキー接続が可能であ
り、金属−半導体−金属接続による、いわゆるMSM型
受光素子を構成できる。
【0063】次いで、第1の溝を平坦化するように、前
述の結晶成長法で高抵抗半導体埋め込み層621を選択
的に形成する。埋め込み層621が形成されて基板最上
層は平坦化される。623はSiN誘電体膜であり、6
24,625はショットキー電極である。
述の結晶成長法で高抵抗半導体埋め込み層621を選択
的に形成する。埋め込み層621が形成されて基板最上
層は平坦化される。623はSiN誘電体膜であり、6
24,625はショットキー電極である。
【0064】以上の作製方法は第2の実施例と同様であ
るが、p型半導体を形成する工程を省略できる利点があ
る。受光素子としての特性は第2の実施例に比べて数倍
の高速応答が得られる。 (実施例4)
るが、p型半導体を形成する工程を省略できる利点があ
る。受光素子としての特性は第2の実施例に比べて数倍
の高速応答が得られる。 (実施例4)
【0065】図8は、本発明の第2及び第3の実施例で
説明した光導波路部に光学的に接続する光結合素子を説
明するための断面図である。この光結合素子は図6に示
した光導波路519を2本近接させて構成したもので、
一方の光導波路を伝搬した光を2本の光導波路に均等に
分岐する作用がある。この場合、完全なる均等分岐をす
るために光結合素子部に電界、或いは電流を付与して導
波路の屈折率を制御する必要がある。
説明した光導波路部に光学的に接続する光結合素子を説
明するための断面図である。この光結合素子は図6に示
した光導波路519を2本近接させて構成したもので、
一方の光導波路を伝搬した光を2本の光導波路に均等に
分岐する作用がある。この場合、完全なる均等分岐をす
るために光結合素子部に電界、或いは電流を付与して導
波路の屈折率を制御する必要がある。
【0066】図中711は半絶縁性InP基板であり、
このInP基板711上に第1の実施例で述べた積層構
成、作製方法で光導波路が構成されている。突起状のリ
ブ720上には1電極724と、リブの両わきに2電極
725,726が設けられ、SiN誘電体膜723で互
いに電気的に分離されている。ここで、例えば光結合素
子に電流を付与しない時に光の分岐比が1対1でない場
合、電極724と725間に電流を付与するとリブ内で
屈折率不均一が起こり、電流を制御することによって伝
搬された光を均等分岐することができる。
このInP基板711上に第1の実施例で述べた積層構
成、作製方法で光導波路が構成されている。突起状のリ
ブ720上には1電極724と、リブの両わきに2電極
725,726が設けられ、SiN誘電体膜723で互
いに電気的に分離されている。ここで、例えば光結合素
子に電流を付与しない時に光の分岐比が1対1でない場
合、電極724と725間に電流を付与するとリブ内で
屈折率不均一が起こり、電流を制御することによって伝
搬された光を均等分岐することができる。
【0067】本実施例における光結合素子は、電極72
4から与えられる電流路の不均一性に優れ、従来の素子
に比べて1/2〜1/3の電流で光分岐比の制御が可能
となった。
4から与えられる電流路の不均一性に優れ、従来の素子
に比べて1/2〜1/3の電流で光分岐比の制御が可能
となった。
【0068】以上説明したように第2〜第4の本実施例
によれば、受光素子部を半導体積層膜の積層方向に直交
した方向にpin半導体層を配置することで、同一平面
上に電極配線を形成でき、デュアルバランス型受光素子
を光集積装置内に容易に構成できた。
によれば、受光素子部を半導体積層膜の積層方向に直交
した方向にpin半導体層を配置することで、同一平面
上に電極配線を形成でき、デュアルバランス型受光素子
を光集積装置内に容易に構成できた。
【0069】半絶縁性基板上に形成したデュアルバラン
ス型受光素子は本発明構造としてpn接続面積の低減化
(従来比1/5)を達成し、さらにp型半導体層の一部
削除によって従来比1/2の面積低減化を実現した。こ
れによって、ダイオード容量が従来の約1/10に減
り、40GHz以上の高速変調を可能にした。また、素
子間分離溝527によって、基板を介して流れる漏れ電
流は従来の1/1000〜1/10000 に削減でき、光学的ク
ロストークを従来の1/50〜1/100 に削減できた。以
上のように高性能デュアルバランス型受信器を組み込ん
だ光集積装置を提供することができた。 (実施例5)
ス型受光素子は本発明構造としてpn接続面積の低減化
(従来比1/5)を達成し、さらにp型半導体層の一部
削除によって従来比1/2の面積低減化を実現した。こ
れによって、ダイオード容量が従来の約1/10に減
り、40GHz以上の高速変調を可能にした。また、素
子間分離溝527によって、基板を介して流れる漏れ電
流は従来の1/1000〜1/10000 に削減でき、光学的ク
ロストークを従来の1/50〜1/100 に削減できた。以
上のように高性能デュアルバランス型受信器を組み込ん
だ光集積装置を提供することができた。 (実施例5)
【0070】図9は、本発明の第5の実施例に係わる半
導体受光装置の断面構造を説明する図である。この半導
体受光素子は、半絶縁性InP基板1上に2つのpin
フォトダイオード2,3が集積化されたものである。各
フォトダイオード2,3は、厚さ0.2μmのp型In
P層4、厚さ0.6μmのアンドープInP層9、厚さ
1.2μmのn+ 型InP層5と、厚さ1.0μmのn
- 型InGaAs光吸収層6と、厚さ0.8μmのアン
ドープInP層7とが順次積層された構造をしており、
アンドープInP層7の中には口径20μmのZn拡散
領域(p+ 型領域)8が形成されている。
導体受光装置の断面構造を説明する図である。この半導
体受光素子は、半絶縁性InP基板1上に2つのpin
フォトダイオード2,3が集積化されたものである。各
フォトダイオード2,3は、厚さ0.2μmのp型In
P層4、厚さ0.6μmのアンドープInP層9、厚さ
1.2μmのn+ 型InP層5と、厚さ1.0μmのn
- 型InGaAs光吸収層6と、厚さ0.8μmのアン
ドープInP層7とが順次積層された構造をしており、
アンドープInP層7の中には口径20μmのZn拡散
領域(p+ 型領域)8が形成されている。
【0071】それぞれのフォトダイオード2,3のn型
半導体層5の露出した表面には電極10が、p+ 型領域
8上には電極11が形成されている。電極10,11の
形成されていない部分の一部は絶縁膜12で覆われてい
る。フォトダイオード2のp電極112 とフォトダイオ
ード3のn電極103 とは、絶縁膜12上の金属配線1
31 により結線され、図には書かれていない第1のメタ
ルバンプ141 に接続されている。フォトダイオード2
のn電極102 は、絶縁膜12上の配線132により、
第2のメタルバンプ14に2 に接続されている。フォト
ダイオード3のp電極113 は、絶縁膜12上の配線1
33 により、第3のメタルバンプ143に接続されてい
る。
半導体層5の露出した表面には電極10が、p+ 型領域
8上には電極11が形成されている。電極10,11の
形成されていない部分の一部は絶縁膜12で覆われてい
る。フォトダイオード2のp電極112 とフォトダイオ
ード3のn電極103 とは、絶縁膜12上の金属配線1
31 により結線され、図には書かれていない第1のメタ
ルバンプ141 に接続されている。フォトダイオード2
のn電極102 は、絶縁膜12上の配線132により、
第2のメタルバンプ14に2 に接続されている。フォト
ダイオード3のp電極113 は、絶縁膜12上の配線1
33 により、第3のメタルバンプ143に接続されてい
る。
【0072】各フォトダイオード間、フォトダイオード
とバンプ間の配線は、図に示すように、ブリッジ配線と
なっている。基板裏面はドライエッチングによりマイク
ロレンズ15が形成され、さらに無反射コーティング膜
16により覆われている。このデバイスは、フォトダイ
オード2,3の形成された面を下にして、回路基板上に
メタルバンプ14を介してフリップチップ実装されてい
る。
とバンプ間の配線は、図に示すように、ブリッジ配線と
なっている。基板裏面はドライエッチングによりマイク
ロレンズ15が形成され、さらに無反射コーティング膜
16により覆われている。このデバイスは、フォトダイ
オード2,3の形成された面を下にして、回路基板上に
メタルバンプ14を介してフリップチップ実装されてい
る。
【0073】第5の実施例に係わる半導体受光装置の製
造プロセスを、図11を用いて説明する。まず、図11
(a)に示すように、半絶縁性InP基板1上に、厚さ
0.2μmのp型InP層4と、厚さ0.6μmのアン
ドープInP層9と、厚さ1.2μmのn+ 型InP層
5と、厚さ1.0μmのn- 型InGaAs光吸収層6
と、厚さ0.8μmのアンドープInP層7とを、有機
金属気相成長(MOCVD)法により積層する。
造プロセスを、図11を用いて説明する。まず、図11
(a)に示すように、半絶縁性InP基板1上に、厚さ
0.2μmのp型InP層4と、厚さ0.6μmのアン
ドープInP層9と、厚さ1.2μmのn+ 型InP層
5と、厚さ1.0μmのn- 型InGaAs光吸収層6
と、厚さ0.8μmのアンドープInP層7とを、有機
金属気相成長(MOCVD)法により積層する。
【0074】次いで、図11(b)に示すように、全面
にSiNx膜21を堆積し、その所定の位置に穴を開け
て、Znの選択拡散領域8を形成する。その後、SiN
x膜21を除去し、図11(c)に示すように、フォト
ダイオード部とバンプ・パッド部をメサ加工し、全面に
SiNx膜12を形成する。その後、リフトオフにより
p電極11、続いてn電極10を作製し、さらに金属配
線13を所定の位置に形成する。
にSiNx膜21を堆積し、その所定の位置に穴を開け
て、Znの選択拡散領域8を形成する。その後、SiN
x膜21を除去し、図11(c)に示すように、フォト
ダイオード部とバンプ・パッド部をメサ加工し、全面に
SiNx膜12を形成する。その後、リフトオフにより
p電極11、続いてn電極10を作製し、さらに金属配
線13を所定の位置に形成する。
【0075】次いで、図11(d)に示すように、フォ
トレジスト22をマスクとして、所定のメサ部を残し
て、SiNx膜12と、n+ 型InP層5とアンドープ
InP層9とp型InP層4とを、エッチング除去す
る。勿論、半絶縁性基板1の一部までエッチング除去し
ても構わない。このとき、サイドエッチにより金属配線
13下部の半導体層も除去されるので、ブリッジ配線が
形成される。最後に、フォトレジスト膜22を除去し、
裏面研磨、マイクロレンズ15形成の後、チップに切り
出し、回路基板上に裏面を上にフリップチップ実装する
ことで、本発明の第1の実施例の半導体受光装置が完成
する。
トレジスト22をマスクとして、所定のメサ部を残し
て、SiNx膜12と、n+ 型InP層5とアンドープ
InP層9とp型InP層4とを、エッチング除去す
る。勿論、半絶縁性基板1の一部までエッチング除去し
ても構わない。このとき、サイドエッチにより金属配線
13下部の半導体層も除去されるので、ブリッジ配線が
形成される。最後に、フォトレジスト膜22を除去し、
裏面研磨、マイクロレンズ15形成の後、チップに切り
出し、回路基板上に裏面を上にフリップチップ実装する
ことで、本発明の第1の実施例の半導体受光装置が完成
する。
【0076】図10に、第5の実施例の半導体受光装置
の等価回路を示す。前記図17に示す従来の半導体受光
素子の等価回路と比較すると、p型InP層4,アンド
ープInP層9及びn+ 型InP層5からなるダイオー
ドDS が、基板リークパスGL に直列入っていることが
特徴となる。図のように、端子Aに正の電圧、端子Bに
負の電圧を印加した場合、フォトダイオード2の下にで
きたダイオードDS には逆バイアスがかかることになる
ので、GL を介した電流リークを減らすことが可能とな
る。
の等価回路を示す。前記図17に示す従来の半導体受光
素子の等価回路と比較すると、p型InP層4,アンド
ープInP層9及びn+ 型InP層5からなるダイオー
ドDS が、基板リークパスGL に直列入っていることが
特徴となる。図のように、端子Aに正の電圧、端子Bに
負の電圧を印加した場合、フォトダイオード2の下にで
きたダイオードDS には逆バイアスがかかることになる
ので、GL を介した電流リークを減らすことが可能とな
る。
【0077】ダイオードDS を構成している半導体層
4,5,9は、n- 型InGaAs光吸収層6で受光し
ようとしている1.2〜1.6μmの光に対して透明な
ので、光ファイバからの入射光により光電流が流れるこ
とはない。また、光ファイバからの光以外が入らないよ
うにパッケージングすることにより、外部の光による光
電流も流れない。
4,5,9は、n- 型InGaAs光吸収層6で受光し
ようとしている1.2〜1.6μmの光に対して透明な
ので、光ファイバからの入射光により光電流が流れるこ
とはない。また、光ファイバからの光以外が入らないよ
うにパッケージングすることにより、外部の光による光
電流も流れない。
【0078】また、半導体層1,4,9の表面と、Si
Nx膜12及び金属配線13との間は空気により隔てら
れているので、半導体層表面に誘起された電荷によりチ
ャンネルが形成されることもない。勿論、この空間の全
部ないし一部は、例えばポリイミドなどの電荷を誘起す
る恐れの小さな有機絶縁膜で埋めてもよい。
Nx膜12及び金属配線13との間は空気により隔てら
れているので、半導体層表面に誘起された電荷によりチ
ャンネルが形成されることもない。勿論、この空間の全
部ないし一部は、例えばポリイミドなどの電荷を誘起す
る恐れの小さな有機絶縁膜で埋めてもよい。
【0079】以上の結果、フォトダイオード2とフォト
ダイオード3の外部から見た暗電流、即ち端子AC間と
端子BC間の暗電流は、共に小さく、特性もほぼ等しく
できる。従って、従来の半導体受光装置を利用した場合
と比較して、特性の優れた平衡光受信器を実現できる。 (実施例6)
ダイオード3の外部から見た暗電流、即ち端子AC間と
端子BC間の暗電流は、共に小さく、特性もほぼ等しく
できる。従って、従来の半導体受光装置を利用した場合
と比較して、特性の優れた平衡光受信器を実現できる。 (実施例6)
【0080】図12は、本発明の第6の実施例に係わる
プレーナ型の半導体受光装置を示す素子構造断面図であ
る。全体がほぼ平坦になるように、半絶縁性基板1に予
め形成された凹部の中にフォトダイオード2,3が形成
されていることを除けば、第5の実施例とほぼ同様の構
成となっている。即ち、半絶縁性InP基板1の溝の中
に、n- 型InPバッファ層18,p型InP層4,ア
ンドープInP層9,n+ 型InP層5,アンドープI
nGaAs光吸収層6,p型InP層8が、有機金属気
相成長(MOCVD)法により埋め込み積層されてい
る。n+ 型InP層5には電極10が、p型InP層8
には電極11が形成されている。この例では、半導体表
面の一部を除去した凹部をポリイミド17で埋めた後、
配線13が形成されている。この実施例では、光ファイ
バから導入される光は裏面ではなく表面から入射するの
で、絶縁膜12は無反射コーティングを兼ねている。
プレーナ型の半導体受光装置を示す素子構造断面図であ
る。全体がほぼ平坦になるように、半絶縁性基板1に予
め形成された凹部の中にフォトダイオード2,3が形成
されていることを除けば、第5の実施例とほぼ同様の構
成となっている。即ち、半絶縁性InP基板1の溝の中
に、n- 型InPバッファ層18,p型InP層4,ア
ンドープInP層9,n+ 型InP層5,アンドープI
nGaAs光吸収層6,p型InP層8が、有機金属気
相成長(MOCVD)法により埋め込み積層されてい
る。n+ 型InP層5には電極10が、p型InP層8
には電極11が形成されている。この例では、半導体表
面の一部を除去した凹部をポリイミド17で埋めた後、
配線13が形成されている。この実施例では、光ファイ
バから導入される光は裏面ではなく表面から入射するの
で、絶縁膜12は無反射コーティングを兼ねている。
【0081】この第6の実施例の場合、図12に示すよ
うに、n- 型InPバッファ層18とp型InP層4の
間にもダイオードDS2が形成される。この場合も、第5
の実施例同様に、基板1表面を介したリーク電流を有効
に防止できる。 (実施例7)
うに、n- 型InPバッファ層18とp型InP層4の
間にもダイオードDS2が形成される。この場合も、第5
の実施例同様に、基板1表面を介したリーク電流を有効
に防止できる。 (実施例7)
【0082】図13は、本発明の第7の実施例に係わ
る、ショットキー・フォトダイオードを使用した半導体
受光装置である。第3の半導体層7として薄いアンドー
プInAlAsが使用されていること、p型領域8がな
く、オーミック電極11の代わりにショットキー電極3
1が使われていることを除けば、ほぼ第6の実施例と同
様の構成となっている。
る、ショットキー・フォトダイオードを使用した半導体
受光装置である。第3の半導体層7として薄いアンドー
プInAlAsが使用されていること、p型領域8がな
く、オーミック電極11の代わりにショットキー電極3
1が使われていることを除けば、ほぼ第6の実施例と同
様の構成となっている。
【0083】この受光装置は、図には示していないIn
P基板1上の別の位置に形成されたInGaAs/In
AlAsのHEMTとモノリシックに集積化されてい
る。また、半絶縁性基板1と絶縁膜12の界面にできる
チャンネルによるリークを防止するために、各素子は溝
32によっても囲まれている。この溝32もポリイミド
17により埋められている。
P基板1上の別の位置に形成されたInGaAs/In
AlAsのHEMTとモノリシックに集積化されてい
る。また、半絶縁性基板1と絶縁膜12の界面にできる
チャンネルによるリークを防止するために、各素子は溝
32によっても囲まれている。この溝32もポリイミド
17により埋められている。
【0084】このようなショットキー・フォトダイオー
ドを利用した場合に対しても、pinフォトダイオード
の場合同様、本発明のp型InP層4、アンドープIn
P層9、n+ 型InP層5からなるダイオードDS は、
基板リーク電流低減に効果がある。また、このダイオー
ドDS は、溝32とともに、フォトダイオードとHEM
Tの間の基板を介したリーク電流の低減にも効果を有す
る。
ドを利用した場合に対しても、pinフォトダイオード
の場合同様、本発明のp型InP層4、アンドープIn
P層9、n+ 型InP層5からなるダイオードDS は、
基板リーク電流低減に効果がある。また、このダイオー
ドDS は、溝32とともに、フォトダイオードとHEM
Tの間の基板を介したリーク電流の低減にも効果を有す
る。
【0085】このように第5〜第7の実施例によれば、
複数のフォトダイオードをモノリシック集積化した半導
体受光素子において、基板ないし基板表面を介したフォ
トダイオード間のリーク電流を大幅に低減することがで
きる。この結果、光ヘテロダイン受信に必要な、素子の
対称性が良く特性の優れた平衡光受信器を実現すること
ができる。
複数のフォトダイオードをモノリシック集積化した半導
体受光素子において、基板ないし基板表面を介したフォ
トダイオード間のリーク電流を大幅に低減することがで
きる。この結果、光ヘテロダイン受信に必要な、素子の
対称性が良く特性の優れた平衡光受信器を実現すること
ができる。
【0086】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変
形、応用することができる。例えば、光吸収層として単
一の半導体層が使われている必要はなく、例えば量子井
戸光吸収層を用いた受光素子にも応用できる。上記の実
施例では光は基板に垂直に入射するものとしているが、
本発明は例えば光導波路とモノリシック集積化した、側
面から光が入射する半導体受光装置にも応用可能であ
る。また、半導体材料もInP,InGaAsに限定さ
れるものではなく、InGaAsP,GaAs,AlG
aAs,InGaP,InGaAlP,GaSb,In
As,HgCdTe,ZnSSeなど、様々な半導体材
料に応用できる。なお、本発明は光ヘテロダイン受信用
デバイス以外にも、複数のフォトダイオードが集積化さ
れた受光デバイス、例えば並列光伝送用pinフォトダ
イオードアレイの素子間のアイソレーションなどにも応
用することができる。
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変
形、応用することができる。例えば、光吸収層として単
一の半導体層が使われている必要はなく、例えば量子井
戸光吸収層を用いた受光素子にも応用できる。上記の実
施例では光は基板に垂直に入射するものとしているが、
本発明は例えば光導波路とモノリシック集積化した、側
面から光が入射する半導体受光装置にも応用可能であ
る。また、半導体材料もInP,InGaAsに限定さ
れるものではなく、InGaAsP,GaAs,AlG
aAs,InGaP,InGaAlP,GaSb,In
As,HgCdTe,ZnSSeなど、様々な半導体材
料に応用できる。なお、本発明は光ヘテロダイン受信用
デバイス以外にも、複数のフォトダイオードが集積化さ
れた受光デバイス、例えば並列光伝送用pinフォトダ
イオードアレイの素子間のアイソレーションなどにも応
用することができる。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、2
回の結晶成長を用いた極めて簡便な製造工程で各種の機
能素子を集積化した光集積装置を構成することができ
る。機能素子は高性能化した半導体レーザ,受光素子,
光結合素子,光導波路などからなり、整合性良く一連の
工程で構成できる。
回の結晶成長を用いた極めて簡便な製造工程で各種の機
能素子を集積化した光集積装置を構成することができ
る。機能素子は高性能化した半導体レーザ,受光素子,
光結合素子,光導波路などからなり、整合性良く一連の
工程で構成できる。
【0088】これによって、光導入部から入射した信号
光と、光集積装置内蔵の半導体レーザとの間に生じたヘ
テロダインビートスペクトルが得られ、デュアルバラン
ス型受光素子の2乗検波によって受信光を電気のビート
信号に高精度に変換されたヘテロダイン受信を可能にす
る。特に、半絶縁性基板上にデュアルバランス型受光素
子を搭載した本発明のモノリシックテロダイン受信器
(光集積装置)は、コヒーレント光通信における光周波
数多重化を容易に行え、多チャンネル大容量伝送システ
ムに適用できる。本発明の光集積化装置は光素子間の接
続を短距離半導体光導波路によって実現できるので、光
伝搬時間の短縮と厳密制御を可能にした。
光と、光集積装置内蔵の半導体レーザとの間に生じたヘ
テロダインビートスペクトルが得られ、デュアルバラン
ス型受光素子の2乗検波によって受信光を電気のビート
信号に高精度に変換されたヘテロダイン受信を可能にす
る。特に、半絶縁性基板上にデュアルバランス型受光素
子を搭載した本発明のモノリシックテロダイン受信器
(光集積装置)は、コヒーレント光通信における光周波
数多重化を容易に行え、多チャンネル大容量伝送システ
ムに適用できる。本発明の光集積化装置は光素子間の接
続を短距離半導体光導波路によって実現できるので、光
伝搬時間の短縮と厳密制御を可能にした。
【図1】第1の実施例に係わる光集積装置の製造工程を
示す図。
示す図。
【図2】第1の実施例に係わる光集積装置の製造工程を
示す図。
示す図。
【図3】第1の実施例の変形例を示す図。
【図4】第1の実施例に係わる光集積装置の製造工程を
示す図。
示す図。
【図5】第1の実施例に係わる光集積装置の製造工程を
示す図。
示す図。
【図6】第2の実施例に係わる光集積装置の素子構造を
示す鳥瞰図
示す鳥瞰図
【図7】第3の実施例に係わる光集積装置の素子構造を
示す断面図
示す断面図
【図8】第4の実施例に係わる光集積装置の素子構造を
示す断面図
示す断面図
【図9】第5の実施例に係わる半導体受光装置を示す素
子構造断面図。
子構造断面図。
【図10】第5の実施例の半導体受光装置の等価回路を
示す図。
示す図。
【図11】第5の実施例の製造工程を示す断面図。
【図12】第6の実施例に係わるプレーナ型の半導体受
光装置を示す素子構造断面図。
光装置を示す素子構造断面図。
【図13】第7の実施例に係わる半導体受光装置を示す
素子構造断面図。
素子構造断面図。
【図14】従来の光ヘテロダイン受信における平衡光受
信器の構成を示す図。
信器の構成を示す図。
【図15】従来の平衡光受信デバイスの主要部構造を示
す断面図。
す断面図。
【図16】2つのフォトダイオードの暗電流特性を示す
図。
図。
【図17】従来の半導体受光装置の等価回路を示す図。
111…半絶縁性InP基板 112…ノンドープInGaAs結晶層 113…ノンドープInP結晶層 114…ノンドープ活性層 211…半導体積層膜 212…SiOマスク 222…ノンドープInGaAsP結晶層 223…ノンドープInP結晶層 224…ノンドープInGaAsP結晶層 225…ノンドープInP結晶層 411…SiN絶縁体膜 412,413…半導体レーザ部の電極 414,415,416…光結合素子部の電極 417,418,419…デュアルバランス型受光素子
部の電極 420…光導入部 421…光導波路 423…半導体レーザ部 424…光結合素子部 425…デュアルバランス型受光素子
部の電極 420…光導入部 421…光導波路 423…半導体レーザ部 424…光結合素子部 425…デュアルバランス型受光素子
Claims (1)
- 【請求項1】半導体基板の主面上に光導波路を形成する
と共に、この光導波路に光学的に接続して光結合素子,
半導体レーザ及び受光素子を集積した光集積装置におい
て、 前記光導波路は、組成の異なる低濃度半導体層を積層し
た光導波膜上に形成された半導体リブ型導波路であっ
て、 前記半導体レーザと受光素子の活性領域は、前記光導波
路上の一部領域に所定の幅で選択的に設けられ、活性領
域の周囲は該活性領域よりも屈折率の小さい前記リブ型
導波路を構成する結晶層によって覆われ、 前記光導波路,光結合素子,半導体レーザ及び受光素子
は、所定の幅で形成されたメサ構造であることを特徴と
する光集積装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5052829A JPH06268196A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 光集積装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5052829A JPH06268196A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 光集積装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06268196A true JPH06268196A (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=12925743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5052829A Pending JPH06268196A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 光集積装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06268196A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6020620A (en) * | 1996-06-28 | 2000-02-01 | Nec Corporation | Semiconductor light-receiving device with inclined multilayer structure |
JP2006189292A (ja) * | 2005-01-05 | 2006-07-20 | Ulvac Japan Ltd | マイクロ流路デバイス及びその製造方法 |
WO2009144884A1 (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-03 | 日本電気株式会社 | 半導体受光素子及びその製造方法 |
WO2009144883A1 (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-03 | 日本電気株式会社 | 半導体受光素子及びその製造方法 |
JP2012109489A (ja) * | 2010-11-19 | 2012-06-07 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 化合物半導体光素子の製造方法 |
JP2019149464A (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-05 | 住友電気工業株式会社 | 半導体光集積デバイス |
CN110854141A (zh) * | 2019-11-21 | 2020-02-28 | 中国电子科技集团公司第四十四研究所 | 一种单片集成型平衡光电探测器芯片及制作方法 |
CN111193183A (zh) * | 2020-03-01 | 2020-05-22 | 福建中科光芯光电科技有限公司 | 一种单片集成的平衡探测器芯片及其制备方法 |
JP7101437B1 (ja) * | 2021-12-13 | 2022-07-15 | 株式会社京都セミコンダクター | 光給電コンバータ |
WO2024228010A1 (en) * | 2023-05-01 | 2024-11-07 | Sivers Photonics Limited | Photonic device with variable optical power tap |
-
1993
- 1993-03-15 JP JP5052829A patent/JPH06268196A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6020620A (en) * | 1996-06-28 | 2000-02-01 | Nec Corporation | Semiconductor light-receiving device with inclined multilayer structure |
US6232141B1 (en) | 1996-06-28 | 2001-05-15 | Nec Corporation | Semiconductor light-receiving device and method of fabricating the same |
JP2006189292A (ja) * | 2005-01-05 | 2006-07-20 | Ulvac Japan Ltd | マイクロ流路デバイス及びその製造方法 |
JP5278429B2 (ja) * | 2008-05-28 | 2013-09-04 | 日本電気株式会社 | 半導体受光素子及びその製造方法 |
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CN111193183A (zh) * | 2020-03-01 | 2020-05-22 | 福建中科光芯光电科技有限公司 | 一种单片集成的平衡探测器芯片及其制备方法 |
JP7101437B1 (ja) * | 2021-12-13 | 2022-07-15 | 株式会社京都セミコンダクター | 光給電コンバータ |
WO2023112090A1 (ja) * | 2021-12-13 | 2023-06-22 | 株式会社京都セミコンダクター | 光給電コンバータ |
WO2024228010A1 (en) * | 2023-05-01 | 2024-11-07 | Sivers Photonics Limited | Photonic device with variable optical power tap |
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