JPH06265228A - 冷凍装置 - Google Patents
冷凍装置Info
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- JPH06265228A JPH06265228A JP5339293A JP5339293A JPH06265228A JP H06265228 A JPH06265228 A JP H06265228A JP 5339293 A JP5339293 A JP 5339293A JP 5339293 A JP5339293 A JP 5339293A JP H06265228 A JPH06265228 A JP H06265228A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 非共沸混合冷媒を用いより効率よく冷凍機を
運転することを目的とする。 【構成】 非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、第
1絞り装置、気液分離器、第3絞り装置、第1蒸発器を
環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成し、前記気
液分離器の蒸気側出口と第2凝縮器、第2絞り装置、第
2蒸発器を接続し、前記第2蒸発器出口を前記第1蒸発
器出口に接続し、前記第1蒸発器を前記第2蒸発器の風
上に配置するものである。
運転することを目的とする。 【構成】 非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、第
1絞り装置、気液分離器、第3絞り装置、第1蒸発器を
環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成し、前記気
液分離器の蒸気側出口と第2凝縮器、第2絞り装置、第
2蒸発器を接続し、前記第2蒸発器出口を前記第1蒸発
器出口に接続し、前記第1蒸発器を前記第2蒸発器の風
上に配置するものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非共沸混合冷媒を用い
た冷凍装置に関するものである。
た冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CFC及びHCFCフロンの規制
にともない冷凍装置の代替冷媒として混合冷媒が注目を
あびている。従来の非共沸混合冷媒を用いた冷凍装置と
して、以下のような装置が提案されている(例えば特開
平3−13766号公報)。以下冷凍装置の一例につい
て図面を参照しながら説明する。
にともない冷凍装置の代替冷媒として混合冷媒が注目を
あびている。従来の非共沸混合冷媒を用いた冷凍装置と
して、以下のような装置が提案されている(例えば特開
平3−13766号公報)。以下冷凍装置の一例につい
て図面を参照しながら説明する。
【0003】図9は従来の非共沸混合冷媒を用いた冷凍
装置の冷凍サイクル、図10はこの冷凍装置の熱交換器
の全体構成の概略を示すものである。
装置の冷凍サイクル、図10はこの冷凍装置の熱交換器
の全体構成の概略を示すものである。
【0004】図9において50は圧縮機、51は四方
弁、52は室内熱交換器、53は絞り装置、54は室外
熱交換器で、順次環状に接続されて主回路を構成してい
る。図10において、冷媒は内管55内を流れ、この外
側に空気の通過する外管56を設け、外管56を通過す
る空気が下部で低温、上部で高温になるように鉛直方向
に設置している。
弁、52は室内熱交換器、53は絞り装置、54は室外
熱交換器で、順次環状に接続されて主回路を構成してい
る。図10において、冷媒は内管55内を流れ、この外
側に空気の通過する外管56を設け、外管56を通過す
る空気が下部で低温、上部で高温になるように鉛直方向
に設置している。
【0005】以上のように構成された冷凍装置につい
て、以下その動作について説明する。圧縮機50で圧縮
された高温高圧の冷媒蒸気は、四方弁51を経て鉛直方
向に設けられた室内熱交換器52で放熱し、凝縮液化す
る。その後、絞り装置53で減圧膨張されて低温低圧の
冷媒となる。そして、鉛直方向に設けられた室外熱交換
器54で吸熱して蒸発、気化した後、低温低圧の冷媒蒸
気となり、再び圧縮機50で圧縮され冷凍サイクルを繰
り返す。この際、凝縮器では非共沸混合冷媒を上部から
下部に流し、空気を下部から上部に流して熱交換を対向
流で行う。一方、蒸発器では非共沸混合冷媒を下部から
上部に流し、空気を上部から下部に流して熱交換を対向
流を行う。この時、非共沸混合冷媒は液冷媒から蒸気冷
媒へ、また蒸気冷媒から液冷媒へ相変化する場合に温度
が変化するという非等温性を有しているため、対向流熱
交換器を用いると冷媒と冷却流体(空気)あるいは冷媒
と加熱流体(空気)との温度差を均一に保つことができ
るため、熱交換によるエクセルギー損失を低減させてロ
ーレンツサイクルを実現し、効率の向上を図っている。
て、以下その動作について説明する。圧縮機50で圧縮
された高温高圧の冷媒蒸気は、四方弁51を経て鉛直方
向に設けられた室内熱交換器52で放熱し、凝縮液化す
る。その後、絞り装置53で減圧膨張されて低温低圧の
冷媒となる。そして、鉛直方向に設けられた室外熱交換
器54で吸熱して蒸発、気化した後、低温低圧の冷媒蒸
気となり、再び圧縮機50で圧縮され冷凍サイクルを繰
り返す。この際、凝縮器では非共沸混合冷媒を上部から
下部に流し、空気を下部から上部に流して熱交換を対向
流で行う。一方、蒸発器では非共沸混合冷媒を下部から
上部に流し、空気を上部から下部に流して熱交換を対向
流を行う。この時、非共沸混合冷媒は液冷媒から蒸気冷
媒へ、また蒸気冷媒から液冷媒へ相変化する場合に温度
が変化するという非等温性を有しているため、対向流熱
交換器を用いると冷媒と冷却流体(空気)あるいは冷媒
と加熱流体(空気)との温度差を均一に保つことができ
るため、熱交換によるエクセルギー損失を低減させてロ
ーレンツサイクルを実現し、効率の向上を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、以下のような課題があった。
うな構成では、以下のような課題があった。
【0007】熱交換器を鉛直方向に設置しなければなら
ず、また、二重管型熱交換器ではプレートフィンチュー
ブ型熱交換器と同程度の大きさでは伝熱面積を大きく取
ることができないため装置が大型化する。
ず、また、二重管型熱交換器ではプレートフィンチュー
ブ型熱交換器と同程度の大きさでは伝熱面積を大きく取
ることができないため装置が大型化する。
【0008】本発明は上記従来例の課題を解決するもの
で、一般的な冷凍装置に使用されているプレートフィン
チューブ型熱交換器を使用し、冷凍サイクルをローレン
ツサイクルに近づけることにより、効率の向上を図るこ
とを目的としたものである。
で、一般的な冷凍装置に使用されているプレートフィン
チューブ型熱交換器を使用し、冷凍サイクルをローレン
ツサイクルに近づけることにより、効率の向上を図るこ
とを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の冷凍装置は、非共沸混合冷媒を用い、圧縮
機、凝縮器、第1絞り装置、気液分離器、第3絞り装
置、第1蒸発器を環状に接続して冷凍サイクルの主回路
を構成し、前記気液分離器の蒸気側出口と第2凝縮器、
第2絞り装置、プレートフィンチューブ型の第2蒸発器
を接続し、前記第2蒸発器出口を前記第1蒸発器出口に
接続し、前記第1蒸発器を前記第2蒸発器の風上に配置
するものである。
に本発明の冷凍装置は、非共沸混合冷媒を用い、圧縮
機、凝縮器、第1絞り装置、気液分離器、第3絞り装
置、第1蒸発器を環状に接続して冷凍サイクルの主回路
を構成し、前記気液分離器の蒸気側出口と第2凝縮器、
第2絞り装置、プレートフィンチューブ型の第2蒸発器
を接続し、前記第2蒸発器出口を前記第1蒸発器出口に
接続し、前記第1蒸発器を前記第2蒸発器の風上に配置
するものである。
【0010】また、本発明の他の冷凍装置は、非共沸混
合冷媒を用い、圧縮機、第1凝縮器、気液分離器、第1
絞り装置、プレートフィンチューブ型の第1蒸発器を環
状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成し、前記気液
分離器の蒸気側出口と第2凝縮器、第2絞り装置、プレ
ートフィンチューブ型の第2蒸発器を接続し、前記第2
蒸発器出口を前記第1蒸発器出口に接続し、第1蒸発器
を第2蒸発器の風上に配置するものである。
合冷媒を用い、圧縮機、第1凝縮器、気液分離器、第1
絞り装置、プレートフィンチューブ型の第1蒸発器を環
状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成し、前記気液
分離器の蒸気側出口と第2凝縮器、第2絞り装置、プレ
ートフィンチューブ型の第2蒸発器を接続し、前記第2
蒸発器出口を前記第1蒸発器出口に接続し、第1蒸発器
を第2蒸発器の風上に配置するものである。
【0011】また、本発明の他の冷凍装置は、非共沸混
合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、第1絞り装置、精留塔
の低部、第3絞り装置、プレートフィンチューブ型の第
1蒸発器を環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成
し、前記精留塔の頂部と貯溜器を塔頂凝縮器を介して接
続し、前記貯溜器低部と前記精留塔の頂部を接続して精
留回路を構成し、前記貯溜器の低部に、プレートフィン
チューブ型の第2蒸発器を第2絞り装置を介して接続
し、前記第2蒸発器出口を第1蒸発器出口に接続し、第
1蒸発器を第2蒸発器の風上に配置するものである。
合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、第1絞り装置、精留塔
の低部、第3絞り装置、プレートフィンチューブ型の第
1蒸発器を環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成
し、前記精留塔の頂部と貯溜器を塔頂凝縮器を介して接
続し、前記貯溜器低部と前記精留塔の頂部を接続して精
留回路を構成し、前記貯溜器の低部に、プレートフィン
チューブ型の第2蒸発器を第2絞り装置を介して接続
し、前記第2蒸発器出口を第1蒸発器出口に接続し、第
1蒸発器を第2蒸発器の風上に配置するものである。
【0012】また、本発明の他の冷凍装置は、非共沸混
合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、複数種類の冷媒の内特
定の冷媒の透過を容易とする機能膜を有する冷媒分離装
置、第1絞り装置、プレートフィンチューブ型の第1蒸
発器を環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成し、
前記冷媒分離装置の透過冷媒側の出口とプレートフィン
チューブ型の第2蒸発器を第2絞り装置を介して接続
し、前記第2蒸発器出口を第1蒸発器出口に接続し、第
1蒸発器を第2蒸発器の風上に配置するものである。
合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、複数種類の冷媒の内特
定の冷媒の透過を容易とする機能膜を有する冷媒分離装
置、第1絞り装置、プレートフィンチューブ型の第1蒸
発器を環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成し、
前記冷媒分離装置の透過冷媒側の出口とプレートフィン
チューブ型の第2蒸発器を第2絞り装置を介して接続
し、前記第2蒸発器出口を第1蒸発器出口に接続し、第
1蒸発器を第2蒸発器の風上に配置するものである。
【0013】また、本発明の他の冷凍装置は、非共沸混
合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、第1絞り装置、プレー
トフィンチューブ型の第1蒸発器を環状に接続して冷凍
サイクルの主回路を構成し、前記凝縮器の出口とプレー
トフィンチューブ型の第2蒸発器を第2絞り装置を介し
て接続し、前記第2蒸発器出口を第1蒸発器出口に接続
し、凝縮器と第1絞り装置を接続する配管に磁石を接続
し、第1蒸発器を第2蒸発器の風上に配置するものであ
る。
合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、第1絞り装置、プレー
トフィンチューブ型の第1蒸発器を環状に接続して冷凍
サイクルの主回路を構成し、前記凝縮器の出口とプレー
トフィンチューブ型の第2蒸発器を第2絞り装置を介し
て接続し、前記第2蒸発器出口を第1蒸発器出口に接続
し、凝縮器と第1絞り装置を接続する配管に磁石を接続
し、第1蒸発器を第2蒸発器の風上に配置するものであ
る。
【0014】
【作用】本発明は上記構成により、次のような作用を有
する。
する。
【0015】すなわち、圧縮機で圧縮された高温高圧の
冷媒蒸気は、凝縮器で放熱し、凝縮液化する。その後、
第1絞り装置で減圧膨張されて中間圧の気液二相の冷媒
となり気液分離器に入る。非共沸混合冷媒の特性上、前
記気液分離器により気液分離された液冷媒は高沸点成分
濃度が高く、蒸気冷媒は低沸点成分濃度が高くなる。そ
して高沸点成分濃度の高い液冷媒は第3絞り装置により
減圧膨張されて低温低圧の冷媒となり、プレートフィン
チューブ型の第1蒸発器で吸熱して蒸発気化して冷媒蒸
気となる。また、低沸点成分濃度が高い冷媒蒸気は第2
凝縮器により凝縮液化され、第2絞り装置により減圧膨
張されて低温低圧の冷媒となり、プレートフィンチュー
ブ型の第2蒸発器で吸熱して蒸発気化する。この時、前
記第1蒸発器出口と前記第2蒸発器出口は接続されてい
るため、前記第1蒸発器を流れる高沸点成分濃度の高い
冷媒と前記第2蒸発器を流れる低沸点成分濃度が高い冷
媒は同じ圧力になるが、同じ圧力では低沸点成分濃度が
高い冷媒ほど蒸発温度は低くなるため、前記第1蒸発器
の蒸発温度は前記第2蒸発器の蒸発温度より高くなる。
従って、第1蒸発器は第2蒸発器の風上に配置されてい
るため、蒸発器に流入する空気は、まず温度の高い第1
蒸発器で冷却された後、温度の低い第2蒸発器で冷却さ
れるため、疑似的な対向流熱交換器を実現できるため、
冷凍サイクルをローレンツサイクルに近づけることがで
き、効率の向上を図ることができる。
冷媒蒸気は、凝縮器で放熱し、凝縮液化する。その後、
第1絞り装置で減圧膨張されて中間圧の気液二相の冷媒
となり気液分離器に入る。非共沸混合冷媒の特性上、前
記気液分離器により気液分離された液冷媒は高沸点成分
濃度が高く、蒸気冷媒は低沸点成分濃度が高くなる。そ
して高沸点成分濃度の高い液冷媒は第3絞り装置により
減圧膨張されて低温低圧の冷媒となり、プレートフィン
チューブ型の第1蒸発器で吸熱して蒸発気化して冷媒蒸
気となる。また、低沸点成分濃度が高い冷媒蒸気は第2
凝縮器により凝縮液化され、第2絞り装置により減圧膨
張されて低温低圧の冷媒となり、プレートフィンチュー
ブ型の第2蒸発器で吸熱して蒸発気化する。この時、前
記第1蒸発器出口と前記第2蒸発器出口は接続されてい
るため、前記第1蒸発器を流れる高沸点成分濃度の高い
冷媒と前記第2蒸発器を流れる低沸点成分濃度が高い冷
媒は同じ圧力になるが、同じ圧力では低沸点成分濃度が
高い冷媒ほど蒸発温度は低くなるため、前記第1蒸発器
の蒸発温度は前記第2蒸発器の蒸発温度より高くなる。
従って、第1蒸発器は第2蒸発器の風上に配置されてい
るため、蒸発器に流入する空気は、まず温度の高い第1
蒸発器で冷却された後、温度の低い第2蒸発器で冷却さ
れるため、疑似的な対向流熱交換器を実現できるため、
冷凍サイクルをローレンツサイクルに近づけることがで
き、効率の向上を図ることができる。
【0016】また、第1凝縮器と第2凝縮器の間に気液
分離器を設けたため、より乾き度の高い状態で冷媒を気
液分離することができるため、より低沸点成分濃度の高
い冷媒蒸気を分離でき、第1蒸発器と第2蒸発器の温度
差を大きくできると共に、第3絞り装置を省略できるた
めより構成が簡単になる。
分離器を設けたため、より乾き度の高い状態で冷媒を気
液分離することができるため、より低沸点成分濃度の高
い冷媒蒸気を分離でき、第1蒸発器と第2蒸発器の温度
差を大きくできると共に、第3絞り装置を省略できるた
めより構成が簡単になる。
【0017】また、精留塔を用い、熱交換、物質移動に
より精留作用をなし、貯溜器にはより低沸点成分濃度の
高い冷媒が貯えられ、精留塔の下部からはより高沸点成
分濃度の高い冷媒を得ることができるため、第1蒸発器
と第2蒸発器の温度差をさらに大きくできる。
より精留作用をなし、貯溜器にはより低沸点成分濃度の
高い冷媒が貯えられ、精留塔の下部からはより高沸点成
分濃度の高い冷媒を得ることができるため、第1蒸発器
と第2蒸発器の温度差をさらに大きくできる。
【0018】また、複数種類の冷媒の内特定の冷媒の透
過を容易とする機能膜を有する冷媒分離装置を用いるこ
とにより、冷媒を分離するために精留塔などの装置が不
用で、より構成を簡単にできると共に、第1蒸発器と第
2蒸発器の蒸発温度の差をより大きくできる。
過を容易とする機能膜を有する冷媒分離装置を用いるこ
とにより、冷媒を分離するために精留塔などの装置が不
用で、より構成を簡単にできると共に、第1蒸発器と第
2蒸発器の蒸発温度の差をより大きくできる。
【0019】また、使用する冷媒の極性が異なれば、磁
界により冷媒分離可能なことを利用し、凝縮器と第1絞
り装置を接続する配管に磁石を接続するだけで冷媒分離
でき、より構成を簡単にできると共に、第1蒸発器と第
2蒸発器の蒸発温度の差をより大きくできる。
界により冷媒分離可能なことを利用し、凝縮器と第1絞
り装置を接続する配管に磁石を接続するだけで冷媒分離
でき、より構成を簡単にできると共に、第1蒸発器と第
2蒸発器の蒸発温度の差をより大きくできる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参考に
説明する。
説明する。
【0021】図1は本発明の冷凍装置の第1の実施例に
おける冷凍サイクル図である。同図において1は圧縮
機、2は第1凝縮器、3は第1絞り装置、8は気液分離
器、9は第3絞り装置、4はプレートフィンチューブ型
の第1蒸発器で環状に接続して冷凍サイクルの主回路を
構成し、気液分離器8の蒸気側出口と第2凝縮器10、
第2絞り装置5、プレートフィンチューブ型の第2蒸発
器6を接続し、第2蒸発器6出口を第1蒸発器4出口に
接続し、第1蒸発器4を第2蒸発器6の風上に配置して
いる。7は送風機である。
おける冷凍サイクル図である。同図において1は圧縮
機、2は第1凝縮器、3は第1絞り装置、8は気液分離
器、9は第3絞り装置、4はプレートフィンチューブ型
の第1蒸発器で環状に接続して冷凍サイクルの主回路を
構成し、気液分離器8の蒸気側出口と第2凝縮器10、
第2絞り装置5、プレートフィンチューブ型の第2蒸発
器6を接続し、第2蒸発器6出口を第1蒸発器4出口に
接続し、第1蒸発器4を第2蒸発器6の風上に配置して
いる。7は送風機である。
【0022】図2は非共沸混合冷媒の圧力一定の場合の
理論的な気液平衡関係を示す濃度−温度線図である。
理論的な気液平衡関係を示す濃度−温度線図である。
【0023】この冷凍サイクルにおいて、低沸点冷媒濃
度αの非共沸混合冷媒を用いた場合について説明する。
圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒蒸気は、第1凝縮
器2で放熱し、凝縮液化する。その後、第1絞り装置3
で減圧膨張されて中間圧Pmの気液二相の冷媒となり気
液分離器8に入る。気液分離器8での状態を図2の濃度
−温度線図により説明すると、低沸点冷媒濃度αの非共
沸混合冷媒は気液分離された場合、飽和液線上の高沸点
成分濃度の高い点Aの液冷媒と、飽和蒸気線上の低沸点
成分濃度が高い点Bの蒸気冷媒に分離される。そして点
Aの高沸点成分濃度の高い液冷媒は第3絞り装置9によ
り減圧膨張されて低圧Plの冷媒となり、プレートフィ
ンチューブ型の第1蒸発器4で吸熱して蒸発気化して冷
媒蒸気となる。また、低沸点成分濃度が高い冷媒蒸気は
第2凝縮器10により凝縮液化され、第2絞り装置5に
より減圧膨張されて低圧の冷媒となり、プレートフィン
チューブ型の第2蒸発器6で吸熱して蒸発気化する。こ
の時、第1蒸発器4出口と第2蒸発器6出口は接続され
ているため、第1蒸発器4を流れる高沸点成分濃度の高
い冷媒と第2蒸発器6を流れる低沸点成分濃度が高い冷
媒は同じ圧力Plになる。この状態を図2により説明す
ると、点Aの液冷媒は第3絞り装置9により減圧膨張さ
れて点A’の状態になり、温度はTA’となる。また点
Bの蒸気冷媒は第2凝縮器10により凝縮液化され、第
2絞り装置5により減圧膨張されて点B’の状態にな
り、温度はTB’となる。この様に、同じ圧力では低沸
点成分濃度が低い冷媒ほど温度は高くなるため、第1蒸
発器4の蒸発温度は第2蒸発器6の蒸発温度より高くな
る。従って、第1蒸発器4は第2蒸発器6の風上に配置
されているため、送風機7により蒸発器に流入する空気
は、まず温度TA’の第1蒸発器4で冷却された後、温
度TB’の第2蒸発器6で冷却されるため、プレートフ
ィンチューブ型の蒸発器を用いても疑似的な対向流熱交
換器を実現できるため、装置を大型化せずに冷凍サイク
ルをローレンツサイクルに近づけることができ、効率の
向上を図ることができる。
度αの非共沸混合冷媒を用いた場合について説明する。
圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒蒸気は、第1凝縮
器2で放熱し、凝縮液化する。その後、第1絞り装置3
で減圧膨張されて中間圧Pmの気液二相の冷媒となり気
液分離器8に入る。気液分離器8での状態を図2の濃度
−温度線図により説明すると、低沸点冷媒濃度αの非共
沸混合冷媒は気液分離された場合、飽和液線上の高沸点
成分濃度の高い点Aの液冷媒と、飽和蒸気線上の低沸点
成分濃度が高い点Bの蒸気冷媒に分離される。そして点
Aの高沸点成分濃度の高い液冷媒は第3絞り装置9によ
り減圧膨張されて低圧Plの冷媒となり、プレートフィ
ンチューブ型の第1蒸発器4で吸熱して蒸発気化して冷
媒蒸気となる。また、低沸点成分濃度が高い冷媒蒸気は
第2凝縮器10により凝縮液化され、第2絞り装置5に
より減圧膨張されて低圧の冷媒となり、プレートフィン
チューブ型の第2蒸発器6で吸熱して蒸発気化する。こ
の時、第1蒸発器4出口と第2蒸発器6出口は接続され
ているため、第1蒸発器4を流れる高沸点成分濃度の高
い冷媒と第2蒸発器6を流れる低沸点成分濃度が高い冷
媒は同じ圧力Plになる。この状態を図2により説明す
ると、点Aの液冷媒は第3絞り装置9により減圧膨張さ
れて点A’の状態になり、温度はTA’となる。また点
Bの蒸気冷媒は第2凝縮器10により凝縮液化され、第
2絞り装置5により減圧膨張されて点B’の状態にな
り、温度はTB’となる。この様に、同じ圧力では低沸
点成分濃度が低い冷媒ほど温度は高くなるため、第1蒸
発器4の蒸発温度は第2蒸発器6の蒸発温度より高くな
る。従って、第1蒸発器4は第2蒸発器6の風上に配置
されているため、送風機7により蒸発器に流入する空気
は、まず温度TA’の第1蒸発器4で冷却された後、温
度TB’の第2蒸発器6で冷却されるため、プレートフ
ィンチューブ型の蒸発器を用いても疑似的な対向流熱交
換器を実現できるため、装置を大型化せずに冷凍サイク
ルをローレンツサイクルに近づけることができ、効率の
向上を図ることができる。
【0024】次に本発明の第2の実施例について図面を
参照しながら説明する。図3は本発明の冷凍装置の第2
の実施例における冷凍サイクル図である。
参照しながら説明する。図3は本発明の冷凍装置の第2
の実施例における冷凍サイクル図である。
【0025】同図において1は圧縮機、2は第1凝縮
器、8は気液分離器、3は第1絞り装置、4はプレート
フィンチューブ型の第1蒸発器で環状に接続して冷凍サ
イクルの主回路を構成し、気液分離器8の蒸気側出口と
第2凝縮器10、第2絞り装置5、プレートフィンチュ
ーブ型の第2蒸発器6を接続し、第2蒸発器6出口を第
1蒸発器4出口に接続し、第1蒸発器4を第2蒸発器6
の風上に配置している。7は送風機である。
器、8は気液分離器、3は第1絞り装置、4はプレート
フィンチューブ型の第1蒸発器で環状に接続して冷凍サ
イクルの主回路を構成し、気液分離器8の蒸気側出口と
第2凝縮器10、第2絞り装置5、プレートフィンチュ
ーブ型の第2蒸発器6を接続し、第2蒸発器6出口を第
1蒸発器4出口に接続し、第1蒸発器4を第2蒸発器6
の風上に配置している。7は送風機である。
【0026】図4は非共沸混合冷媒の圧力一定の場合の
理論的な気液平衡関係を示す濃度−温度線図である。
理論的な気液平衡関係を示す濃度−温度線図である。
【0027】この冷凍サイクルにおいて、低沸点冷媒濃
度αの非共沸混合冷媒を用いた場合について説明する。
圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒蒸気は、第1凝縮
器2で放熱し、冷媒の一部は凝縮液化し気液二相の冷媒
となり気液分離器8に入る。ここで気液分離器8での状
態を図4の濃度−温度線図により説明すると、低沸点冷
媒濃度αの非共沸混合冷媒は気液分離された場合、飽和
液線上の高沸点成分濃度の高い点Aの液冷媒と、飽和蒸
気線上の低沸点成分濃度が高い点Bの蒸気冷媒に分離さ
れるが、気液分離器8に流入する冷媒は、凝縮途中の気
液二相の状態であるため、乾き度が大きくより多くの蒸
気成分を分離できる。そして点Aの高沸点成分濃度の高
い液冷媒は第1絞り装置3により減圧膨張されて低圧の
冷媒となり、プレートフィンチューブ型の第1蒸発器4
で吸熱して蒸発気化して冷媒蒸気となる。また、低沸点
成分濃度が高い冷媒蒸気は第2凝縮器10により凝縮液
化され、第2絞り装置5により減圧膨張されて低圧の冷
媒となり、プレートフィンチューブ型の第2蒸発器6で
吸熱して蒸発気化する。この時、第1蒸発器4出口と第
2蒸発器6出口は接続されているため、第1蒸発器4を
流れる高沸点成分濃度の高い冷媒と第2蒸発器6を流れ
る低沸点成分濃度が高い冷媒は同じ圧力になる。この状
態は第1の実施例と同じであり、第1蒸発器4の蒸発温
度は第2蒸発器6の蒸発温度より高くなる。従って、第
1蒸発器4は第2蒸発器6の風上に配置されているた
め、送風機7により蒸発器に流入する空気は、まず温度
TA’の第1蒸発器4で冷却された後、温度TB’の第
2蒸発器6で冷却されるが、第2蒸発器6を流れる冷媒
量は大きいため空気はより低温になる。従って、プレー
トフィンチューブ型の蒸発器を用いても疑似的な対向流
熱交換器を実現できるため、装置を大型化せずに冷凍サ
イクルをローレンツサイクルに近づけることができ、効
率の向上を図ることができると共に第3絞り装置を省略
できるためより構成が簡単になる。
度αの非共沸混合冷媒を用いた場合について説明する。
圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒蒸気は、第1凝縮
器2で放熱し、冷媒の一部は凝縮液化し気液二相の冷媒
となり気液分離器8に入る。ここで気液分離器8での状
態を図4の濃度−温度線図により説明すると、低沸点冷
媒濃度αの非共沸混合冷媒は気液分離された場合、飽和
液線上の高沸点成分濃度の高い点Aの液冷媒と、飽和蒸
気線上の低沸点成分濃度が高い点Bの蒸気冷媒に分離さ
れるが、気液分離器8に流入する冷媒は、凝縮途中の気
液二相の状態であるため、乾き度が大きくより多くの蒸
気成分を分離できる。そして点Aの高沸点成分濃度の高
い液冷媒は第1絞り装置3により減圧膨張されて低圧の
冷媒となり、プレートフィンチューブ型の第1蒸発器4
で吸熱して蒸発気化して冷媒蒸気となる。また、低沸点
成分濃度が高い冷媒蒸気は第2凝縮器10により凝縮液
化され、第2絞り装置5により減圧膨張されて低圧の冷
媒となり、プレートフィンチューブ型の第2蒸発器6で
吸熱して蒸発気化する。この時、第1蒸発器4出口と第
2蒸発器6出口は接続されているため、第1蒸発器4を
流れる高沸点成分濃度の高い冷媒と第2蒸発器6を流れ
る低沸点成分濃度が高い冷媒は同じ圧力になる。この状
態は第1の実施例と同じであり、第1蒸発器4の蒸発温
度は第2蒸発器6の蒸発温度より高くなる。従って、第
1蒸発器4は第2蒸発器6の風上に配置されているた
め、送風機7により蒸発器に流入する空気は、まず温度
TA’の第1蒸発器4で冷却された後、温度TB’の第
2蒸発器6で冷却されるが、第2蒸発器6を流れる冷媒
量は大きいため空気はより低温になる。従って、プレー
トフィンチューブ型の蒸発器を用いても疑似的な対向流
熱交換器を実現できるため、装置を大型化せずに冷凍サ
イクルをローレンツサイクルに近づけることができ、効
率の向上を図ることができると共に第3絞り装置を省略
できるためより構成が簡単になる。
【0028】次に本発明の第3の実施例について図面を
参照しながら説明する。図5は本発明の冷凍装置の第3
の実施例における冷凍サイクル図である。
参照しながら説明する。図5は本発明の冷凍装置の第3
の実施例における冷凍サイクル図である。
【0029】同図において1は圧縮機、2は第1凝縮
器、3は第1絞り装置、11は精留塔、9は第3絞り装
置、4はプレートフィンチューブ型の第1蒸発器で環状
に接続して冷凍サイクルの主回路を構成し、充填材12
の入った精留塔11の頂部と貯溜器14を塔頂冷却器1
3を介して接続し、貯溜器14低部と精留塔11の頂部
を接続して精留回路を構成し、貯溜器14の低部とプレ
ートフィンチューブ型の第2蒸発器6を第2絞り装置5
を介して接続し、第2蒸発器6出口を第1蒸発器4出口
に接続し、第1蒸発器4を第2蒸発器6の風上に配置し
ている。7は送風機である。
器、3は第1絞り装置、11は精留塔、9は第3絞り装
置、4はプレートフィンチューブ型の第1蒸発器で環状
に接続して冷凍サイクルの主回路を構成し、充填材12
の入った精留塔11の頂部と貯溜器14を塔頂冷却器1
3を介して接続し、貯溜器14低部と精留塔11の頂部
を接続して精留回路を構成し、貯溜器14の低部とプレ
ートフィンチューブ型の第2蒸発器6を第2絞り装置5
を介して接続し、第2蒸発器6出口を第1蒸発器4出口
に接続し、第1蒸発器4を第2蒸発器6の風上に配置し
ている。7は送風機である。
【0030】図6は非共沸混合冷媒の圧力一定の場合の
理論的な気液平衡関係を示す濃度−温度線図である。
理論的な気液平衡関係を示す濃度−温度線図である。
【0031】この冷凍サイクルにおいて、低沸点冷媒濃
度αの非共沸混合冷媒を用いた場合について説明する。
圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒蒸気は、第1凝縮
器2で放熱し、凝縮液化する。その後、第1絞り装置3
で減圧膨張されて中間圧の気液二相の冷媒となり精留塔
11に入る。
度αの非共沸混合冷媒を用いた場合について説明する。
圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒蒸気は、第1凝縮
器2で放熱し、凝縮液化する。その後、第1絞り装置3
で減圧膨張されて中間圧の気液二相の冷媒となり精留塔
11に入る。
【0032】この気液二相冷媒の蒸気成分は精留塔11
の中の充填材12のすきまを上昇し、上部出口より塔頂
冷却器13へ入り、冷却液化されて貯溜器14に入る。
貯溜器14と精留塔11の戻り配管とはあらかじめ落差
を設けてあり、その落差により貯溜器14から液冷媒の
一部が再び精留塔11に戻され充填材12のすきまを下
降し、途中上昇してくる蒸気と互いに気液接触を行い、
熱交換、物質移動により精留作用をなし、貯溜器14に
は低沸点成分の多い冷媒が貯えられ、精留塔11の下部
からは低沸点成分の少ない冷媒が主回路に流入する。
の中の充填材12のすきまを上昇し、上部出口より塔頂
冷却器13へ入り、冷却液化されて貯溜器14に入る。
貯溜器14と精留塔11の戻り配管とはあらかじめ落差
を設けてあり、その落差により貯溜器14から液冷媒の
一部が再び精留塔11に戻され充填材12のすきまを下
降し、途中上昇してくる蒸気と互いに気液接触を行い、
熱交換、物質移動により精留作用をなし、貯溜器14に
は低沸点成分の多い冷媒が貯えられ、精留塔11の下部
からは低沸点成分の少ない冷媒が主回路に流入する。
【0033】精留塔11での状態を図6の濃度−温度線
図により説明すると、低沸点冷媒濃度αの非共沸混合冷
媒は精留塔11内で熱交換、物質移動により精留作用を
なし、精留塔下部の高沸点成分濃度のより高い点Aの冷
媒と、精留回路の貯溜器14内の低沸点成分濃度がより
高い点Bの冷媒に分離される。
図により説明すると、低沸点冷媒濃度αの非共沸混合冷
媒は精留塔11内で熱交換、物質移動により精留作用を
なし、精留塔下部の高沸点成分濃度のより高い点Aの冷
媒と、精留回路の貯溜器14内の低沸点成分濃度がより
高い点Bの冷媒に分離される。
【0034】そして点Aの高沸点成分濃度の高い冷媒は
精留器11の下部より流出し第3絞り装置9により減圧
膨張されて低圧の冷媒となり、プレートフィンチューブ
型の第1蒸発器4で吸熱し蒸発気化して冷媒蒸気とな
る。また、低沸点成分濃度が高い冷媒は貯溜器14下部
より流出し、第2絞り装置5により減圧膨張されて低圧
の冷媒となり、プレートフィンチューブ型の第2蒸発器
6で吸熱して蒸発気化する。この時、第1蒸発器4出口
と第2蒸発器6出口は接続されているため、第1蒸発器
4を流れる高沸点成分濃度の高い冷媒と第2蒸発器6を
流れる低沸点成分濃度が高い冷媒は同じ圧力になる。こ
の状態は第1の実施例と同じであり、第1蒸発器4の蒸
発温度は第2蒸発器6の蒸発温度より高くなる。従っ
て、第1蒸発器4は第2蒸発器6の風上に配置されてい
るため、送風機7により蒸発器に流入する空気は、まず
温度TA’の第1蒸発器4で冷却された後、温度TB’
の第2蒸発器6で冷却されるが、第2蒸発器6を流れる
冷媒はより低沸点成分濃度が高いため温度TB’は低く
なり、空気はより低温になる。従って、プレートフィン
チューブ型の蒸発器を用いても疑似的な対向流熱交換器
を実現できるため、装置を大型化せずに冷凍サイクルを
ローレンツサイクルに近づけることができ、効率の向上
を図ることができる。
精留器11の下部より流出し第3絞り装置9により減圧
膨張されて低圧の冷媒となり、プレートフィンチューブ
型の第1蒸発器4で吸熱し蒸発気化して冷媒蒸気とな
る。また、低沸点成分濃度が高い冷媒は貯溜器14下部
より流出し、第2絞り装置5により減圧膨張されて低圧
の冷媒となり、プレートフィンチューブ型の第2蒸発器
6で吸熱して蒸発気化する。この時、第1蒸発器4出口
と第2蒸発器6出口は接続されているため、第1蒸発器
4を流れる高沸点成分濃度の高い冷媒と第2蒸発器6を
流れる低沸点成分濃度が高い冷媒は同じ圧力になる。こ
の状態は第1の実施例と同じであり、第1蒸発器4の蒸
発温度は第2蒸発器6の蒸発温度より高くなる。従っ
て、第1蒸発器4は第2蒸発器6の風上に配置されてい
るため、送風機7により蒸発器に流入する空気は、まず
温度TA’の第1蒸発器4で冷却された後、温度TB’
の第2蒸発器6で冷却されるが、第2蒸発器6を流れる
冷媒はより低沸点成分濃度が高いため温度TB’は低く
なり、空気はより低温になる。従って、プレートフィン
チューブ型の蒸発器を用いても疑似的な対向流熱交換器
を実現できるため、装置を大型化せずに冷凍サイクルを
ローレンツサイクルに近づけることができ、効率の向上
を図ることができる。
【0035】次に本発明の第4の実施例について図面を
参照しながら説明する。図7は本発明の冷凍装置の第4
の実施例における冷凍サイクル図である。
参照しながら説明する。図7は本発明の冷凍装置の第4
の実施例における冷凍サイクル図である。
【0036】同図において1は圧縮機、2は凝縮器、1
5は複数種類の冷媒の内特定の冷媒の透過を容易とする
機能膜16を有する冷媒分離装置、3は第1絞り装置、
4はプレートフィンチューブ型の第1蒸発器で環状に接
続して冷凍サイクルの主回路を構成し、冷媒分離装置の
透過冷媒側出口と第2絞り装置5、プレートフィンチュ
ーブ型の第2蒸発器6を接続し、第2蒸発器6出口を第
1蒸発器4出口に接続し、第1蒸発器4を第2蒸発器6
の風上に配置している。7は送風機である。
5は複数種類の冷媒の内特定の冷媒の透過を容易とする
機能膜16を有する冷媒分離装置、3は第1絞り装置、
4はプレートフィンチューブ型の第1蒸発器で環状に接
続して冷凍サイクルの主回路を構成し、冷媒分離装置の
透過冷媒側出口と第2絞り装置5、プレートフィンチュ
ーブ型の第2蒸発器6を接続し、第2蒸発器6出口を第
1蒸発器4出口に接続し、第1蒸発器4を第2蒸発器6
の風上に配置している。7は送風機である。
【0037】この冷凍サイクルにおいて、低沸点冷媒に
HFC32、高沸点冷媒にHFC134aを用いた非共
沸混合冷媒の場合について説明する。圧縮機1で圧縮さ
れた高温高圧の冷媒蒸気は、第1凝縮器2で放熱し、凝
縮液化し、冷媒分離装置15に流入する。ここで、高沸
点冷媒HFC134aは機能膜16を透過しにくいため
冷媒分離装置15の出口ではさらにHFC134a濃度
が高くなる。そしてHFC134a濃度の高い液冷媒は
第1絞り装置3により減圧膨張されて低圧の冷媒とな
り、プレートフィンチューブ型の第1蒸発器4で吸熱し
て蒸発気化して冷媒蒸気となる。一方、機能膜16を透
過しやすいHFC32は、透過側出口を通り第2絞り装
置5により減圧膨張されて低圧の冷媒となり、プレート
フィンチューブ型の第2蒸発器6で吸熱して蒸発気化す
る。この時、第1蒸発器4出口と第2蒸発器6出口は接
続されているため、第1蒸発器4を流れる高沸点冷媒H
FC134a濃度の高い冷媒と第2蒸発器6を流れる低
沸点冷媒HFC32濃度が高い冷媒は同じ圧力になる。
この状態は第1の実施例と同じであり、第1蒸発器4の
蒸発温度は第2蒸発器6の蒸発温度より高くなる。従っ
て、第1蒸発器4は第2蒸発器6の風上に配置されてい
るため、送風機7により蒸発器に流入する空気は、まず
第1蒸発器4で冷却された後、温度の低い第2蒸発器6
で冷却される。従って、複数種類の冷媒の内特定の冷媒
の透過を容易とする機能膜を有する冷媒分離装置を用い
ることにより、冷媒を分離するために精留塔などの装置
が不用で、より構成は簡単になり、第1蒸発器と第2蒸
発器の蒸発温度の差をより大きくし、プレートフィンチ
ューブ型の蒸発器を用いても疑似的な対向流熱交換器を
実現できるため、装置を大型化せずに冷凍サイクルをロ
ーレンツサイクルに近づけ、効率の向上を図ることがで
きる。
HFC32、高沸点冷媒にHFC134aを用いた非共
沸混合冷媒の場合について説明する。圧縮機1で圧縮さ
れた高温高圧の冷媒蒸気は、第1凝縮器2で放熱し、凝
縮液化し、冷媒分離装置15に流入する。ここで、高沸
点冷媒HFC134aは機能膜16を透過しにくいため
冷媒分離装置15の出口ではさらにHFC134a濃度
が高くなる。そしてHFC134a濃度の高い液冷媒は
第1絞り装置3により減圧膨張されて低圧の冷媒とな
り、プレートフィンチューブ型の第1蒸発器4で吸熱し
て蒸発気化して冷媒蒸気となる。一方、機能膜16を透
過しやすいHFC32は、透過側出口を通り第2絞り装
置5により減圧膨張されて低圧の冷媒となり、プレート
フィンチューブ型の第2蒸発器6で吸熱して蒸発気化す
る。この時、第1蒸発器4出口と第2蒸発器6出口は接
続されているため、第1蒸発器4を流れる高沸点冷媒H
FC134a濃度の高い冷媒と第2蒸発器6を流れる低
沸点冷媒HFC32濃度が高い冷媒は同じ圧力になる。
この状態は第1の実施例と同じであり、第1蒸発器4の
蒸発温度は第2蒸発器6の蒸発温度より高くなる。従っ
て、第1蒸発器4は第2蒸発器6の風上に配置されてい
るため、送風機7により蒸発器に流入する空気は、まず
第1蒸発器4で冷却された後、温度の低い第2蒸発器6
で冷却される。従って、複数種類の冷媒の内特定の冷媒
の透過を容易とする機能膜を有する冷媒分離装置を用い
ることにより、冷媒を分離するために精留塔などの装置
が不用で、より構成は簡単になり、第1蒸発器と第2蒸
発器の蒸発温度の差をより大きくし、プレートフィンチ
ューブ型の蒸発器を用いても疑似的な対向流熱交換器を
実現できるため、装置を大型化せずに冷凍サイクルをロ
ーレンツサイクルに近づけ、効率の向上を図ることがで
きる。
【0038】次に本発明の第5の実施例について図面を
参照しながら説明する。図8は本発明の冷凍装置の第5
の実施例における冷凍サイクル図である。
参照しながら説明する。図8は本発明の冷凍装置の第5
の実施例における冷凍サイクル図である。
【0039】同図において1は圧縮機、2は凝縮器、1
7は分岐管で一方の流路に磁石18が接続されている。
3は第1絞り装置、4はプレートフィンチューブ型の第
1蒸発器で環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成
し、分岐管17に第2絞り装置5、プレートフィンチュ
ーブ型の第2蒸発器6を接続し、第2蒸発器6出口を第
1蒸発器4出口に接続し、第1蒸発器4を第2蒸発器6
の風上に配置している。7は送風機である。
7は分岐管で一方の流路に磁石18が接続されている。
3は第1絞り装置、4はプレートフィンチューブ型の第
1蒸発器で環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成
し、分岐管17に第2絞り装置5、プレートフィンチュ
ーブ型の第2蒸発器6を接続し、第2蒸発器6出口を第
1蒸発器4出口に接続し、第1蒸発器4を第2蒸発器6
の風上に配置している。7は送風機である。
【0040】この冷凍サイクルにおいて、低沸点冷媒に
HFC32、高沸点冷媒にHFC134aを用いた非共
沸混合冷媒の場合について説明する。圧縮機1で圧縮さ
れた高温高圧の冷媒蒸気は、第1凝縮器2で放熱し、凝
縮液化し、分岐管17に流入する。ここで、高沸点冷媒
HFC134aと低沸点成分のHFC32の分子構造を
比較するとHFC134aは極性が大きく磁界により引
き寄せられる。従って、磁石18の接続された流路のH
FC134a濃度はさらに高くなる。そしてHFC13
4a濃度の高い液冷媒は第1絞り装置3により減圧膨張
されて低圧の冷媒となり、プレートフィンチューブ型の
第1蒸発器4で吸熱して蒸発気化して冷媒蒸気となる。
一方、磁石18により引き付けられにくいHFC32
は、分岐管17を経て、第2絞り装置5により減圧膨張
されて低圧の冷媒となり、プレートフィンチューブ型の
第2蒸発器6で吸熱して蒸発気化する。この時、第1蒸
発器4出口と第2蒸発器6出口は接続されているため、
第1蒸発器4を流れる高沸点冷媒HFC134a濃度の
高い冷媒と第2蒸発器6を流れる低沸点冷媒HFC32
濃度が高い冷媒は同じ圧力になる。この状態は第1の実
施例と同じであり、第1蒸発器4の蒸発温度は第2蒸発
器6の蒸発温度より高くなる。従って、第1蒸発器4は
第2蒸発器6の風上に配置されているため、送風機7に
より蒸発器に流入する空気は、まず第1蒸発器4で冷却
された後、温度の低い第2蒸発器6で冷却される。従っ
て、磁石により冷媒の極性を利用して冷媒を分離するた
め、精留塔などの装置が不用で、より構成は簡単にな
り、第1蒸発器と第2蒸発器の蒸発温度の差を大きく
し、プレートフィンチューブ型の蒸発器を用いても疑似
的な対向流熱交換器を実現できるため、装置を大型化せ
ずに冷凍サイクルをローレンツサイクルに近づけ、効率
の向上を図ることができる。
HFC32、高沸点冷媒にHFC134aを用いた非共
沸混合冷媒の場合について説明する。圧縮機1で圧縮さ
れた高温高圧の冷媒蒸気は、第1凝縮器2で放熱し、凝
縮液化し、分岐管17に流入する。ここで、高沸点冷媒
HFC134aと低沸点成分のHFC32の分子構造を
比較するとHFC134aは極性が大きく磁界により引
き寄せられる。従って、磁石18の接続された流路のH
FC134a濃度はさらに高くなる。そしてHFC13
4a濃度の高い液冷媒は第1絞り装置3により減圧膨張
されて低圧の冷媒となり、プレートフィンチューブ型の
第1蒸発器4で吸熱して蒸発気化して冷媒蒸気となる。
一方、磁石18により引き付けられにくいHFC32
は、分岐管17を経て、第2絞り装置5により減圧膨張
されて低圧の冷媒となり、プレートフィンチューブ型の
第2蒸発器6で吸熱して蒸発気化する。この時、第1蒸
発器4出口と第2蒸発器6出口は接続されているため、
第1蒸発器4を流れる高沸点冷媒HFC134a濃度の
高い冷媒と第2蒸発器6を流れる低沸点冷媒HFC32
濃度が高い冷媒は同じ圧力になる。この状態は第1の実
施例と同じであり、第1蒸発器4の蒸発温度は第2蒸発
器6の蒸発温度より高くなる。従って、第1蒸発器4は
第2蒸発器6の風上に配置されているため、送風機7に
より蒸発器に流入する空気は、まず第1蒸発器4で冷却
された後、温度の低い第2蒸発器6で冷却される。従っ
て、磁石により冷媒の極性を利用して冷媒を分離するた
め、精留塔などの装置が不用で、より構成は簡単にな
り、第1蒸発器と第2蒸発器の蒸発温度の差を大きく
し、プレートフィンチューブ型の蒸発器を用いても疑似
的な対向流熱交換器を実現できるため、装置を大型化せ
ずに冷凍サイクルをローレンツサイクルに近づけ、効率
の向上を図ることができる。
【0041】
【発明の効果】上記実施例より明らかなように本発明の
冷凍装置は、非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、
第1絞り装置、気液分離器、第3絞り装置、第1蒸発器
を環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成し、前記
気液分離器の蒸気側出口と第2凝縮器、第2絞り装置、
プレートフィンチューブ型の第2蒸発器を接続し、前記
第2蒸発器出口を前記第1蒸発器出口に接続し、前記第
1蒸発器を前記第2蒸発器の風上に配置するもので、圧
縮機で圧縮された高温高圧の冷媒蒸気は、凝縮器で放熱
し、凝縮液化する。その後、第1絞り装置で減圧膨張さ
れて中間圧の気液二相の冷媒となり気液分離器に入る。
非共沸混合冷媒の特性上、前記気液分離器により気液分
離された液冷媒は高沸点成分濃度が高く、蒸気冷媒は低
沸点成分濃度が高くなる。そして高沸点成分濃度の高い
液冷媒は第3絞り装置により減圧膨張されて低温低圧の
冷媒となり、プレートフィンチューブ型の第1蒸発器で
吸熱して蒸発気化して冷媒蒸気となる。また、低沸点成
分濃度が高い冷媒蒸気は第2凝縮器により凝縮液化さ
れ、第2絞り装置により減圧膨張されて低温低圧の冷媒
となり、プレートフィンチューブ型の第2蒸発器で吸熱
して蒸発気化する。この時、前記第1蒸発器出口と前記
第2蒸発器出口は接続されているため、前記第1蒸発器
を流れる高沸点成分濃度の高い冷媒と前記第2蒸発器を
流れる低沸点成分濃度が高い冷媒は同じ圧力になるが、
同じ圧力では低沸点成分濃度が高い冷媒ほど蒸発温度は
低くなるため、前記第1蒸発器の蒸発温度は前記第2蒸
発器の蒸発温度より高くなる。従って、第1蒸発器は第
2蒸発器の風上に配置されているため、蒸発器に流入す
る空気は、まず温度の高い第1蒸発器で冷却された後、
温度の低い第2蒸発器で冷却されるため、疑似的な対向
流熱交換器を実現できるため、冷凍サイクルをローレン
ツサイクルに近づけることができ、効率の向上を図るこ
とができる。
冷凍装置は、非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、
第1絞り装置、気液分離器、第3絞り装置、第1蒸発器
を環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成し、前記
気液分離器の蒸気側出口と第2凝縮器、第2絞り装置、
プレートフィンチューブ型の第2蒸発器を接続し、前記
第2蒸発器出口を前記第1蒸発器出口に接続し、前記第
1蒸発器を前記第2蒸発器の風上に配置するもので、圧
縮機で圧縮された高温高圧の冷媒蒸気は、凝縮器で放熱
し、凝縮液化する。その後、第1絞り装置で減圧膨張さ
れて中間圧の気液二相の冷媒となり気液分離器に入る。
非共沸混合冷媒の特性上、前記気液分離器により気液分
離された液冷媒は高沸点成分濃度が高く、蒸気冷媒は低
沸点成分濃度が高くなる。そして高沸点成分濃度の高い
液冷媒は第3絞り装置により減圧膨張されて低温低圧の
冷媒となり、プレートフィンチューブ型の第1蒸発器で
吸熱して蒸発気化して冷媒蒸気となる。また、低沸点成
分濃度が高い冷媒蒸気は第2凝縮器により凝縮液化さ
れ、第2絞り装置により減圧膨張されて低温低圧の冷媒
となり、プレートフィンチューブ型の第2蒸発器で吸熱
して蒸発気化する。この時、前記第1蒸発器出口と前記
第2蒸発器出口は接続されているため、前記第1蒸発器
を流れる高沸点成分濃度の高い冷媒と前記第2蒸発器を
流れる低沸点成分濃度が高い冷媒は同じ圧力になるが、
同じ圧力では低沸点成分濃度が高い冷媒ほど蒸発温度は
低くなるため、前記第1蒸発器の蒸発温度は前記第2蒸
発器の蒸発温度より高くなる。従って、第1蒸発器は第
2蒸発器の風上に配置されているため、蒸発器に流入す
る空気は、まず温度の高い第1蒸発器で冷却された後、
温度の低い第2蒸発器で冷却されるため、疑似的な対向
流熱交換器を実現できるため、冷凍サイクルをローレン
ツサイクルに近づけることができ、効率の向上を図るこ
とができる。
【0042】また、非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、第
1凝縮器、気液分離器、第1絞り装置、プレートフィン
チューブ型の第1蒸発器を環状に接続して冷凍サイクル
の主回路を構成し、前記気液分離器の蒸気側出口と第2
凝縮器、第2絞り装置、プレートフィンチューブ型の第
2蒸発器を接続し、前記第2蒸発器出口を前記第1蒸発
器出口に接続し、第1蒸発器を第2蒸発器の風上に配置
するもので、より乾き度の高い状態で冷媒を気液分離す
ることができるため、より低沸点成分濃度の高い冷媒蒸
気を分離でき、第1蒸発器と第2蒸発器の温度差を大き
くできると共に、第3絞り装置を省略できるためより構
成が簡単になる。
1凝縮器、気液分離器、第1絞り装置、プレートフィン
チューブ型の第1蒸発器を環状に接続して冷凍サイクル
の主回路を構成し、前記気液分離器の蒸気側出口と第2
凝縮器、第2絞り装置、プレートフィンチューブ型の第
2蒸発器を接続し、前記第2蒸発器出口を前記第1蒸発
器出口に接続し、第1蒸発器を第2蒸発器の風上に配置
するもので、より乾き度の高い状態で冷媒を気液分離す
ることができるため、より低沸点成分濃度の高い冷媒蒸
気を分離でき、第1蒸発器と第2蒸発器の温度差を大き
くできると共に、第3絞り装置を省略できるためより構
成が簡単になる。
【0043】また、非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝
縮器、第1絞り装置、精留塔の低部、第3絞り装置、プ
レートフィンチューブ型の第1蒸発器を環状に接続して
冷凍サイクルの主回路を構成し、前記精留塔の頂部と貯
溜器を塔頂凝縮器を介して接続し、前記貯溜器低部と前
記精留塔の頂部を接続して精留回路を構成し、前記貯溜
器の低部に、プレートフィンチューブ型の第2蒸発器を
第2絞り装置を介して接続し、前記第2蒸発器出口を第
1蒸発器出口に接続し、第1蒸発器を第2蒸発器の風上
に配置するもので、精留塔により、熱交換、物質移動し
て精留作用をなし、貯溜器にはより低沸点成分濃度の高
い冷媒が貯えられ、精留塔の下部からはより高沸点成分
濃度の高い冷媒を得ることができるため、第1蒸発器と
第2蒸発器の温度差をさらに大きくできる。
縮器、第1絞り装置、精留塔の低部、第3絞り装置、プ
レートフィンチューブ型の第1蒸発器を環状に接続して
冷凍サイクルの主回路を構成し、前記精留塔の頂部と貯
溜器を塔頂凝縮器を介して接続し、前記貯溜器低部と前
記精留塔の頂部を接続して精留回路を構成し、前記貯溜
器の低部に、プレートフィンチューブ型の第2蒸発器を
第2絞り装置を介して接続し、前記第2蒸発器出口を第
1蒸発器出口に接続し、第1蒸発器を第2蒸発器の風上
に配置するもので、精留塔により、熱交換、物質移動し
て精留作用をなし、貯溜器にはより低沸点成分濃度の高
い冷媒が貯えられ、精留塔の下部からはより高沸点成分
濃度の高い冷媒を得ることができるため、第1蒸発器と
第2蒸発器の温度差をさらに大きくできる。
【0044】また、非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝
縮器、複数種類の冷媒の内特定の冷媒の透過を容易とす
る機能膜を有する冷媒分離装置、第1絞り装置、プレー
トフィンチューブ型の第1蒸発器を環状に接続して冷凍
サイクルの主回路を構成し、前記冷媒分離装置の透過冷
媒側の出口とプレートフィンチューブ型の第2蒸発器を
第2絞り装置を介して接続し、前記第2蒸発器出口を第
1蒸発器出口に接続し、第1蒸発器を第2蒸発器の風上
に配置するもので、複数種類の冷媒の内特定の冷媒の透
過を容易とする機能膜を有する冷媒分離装置により、冷
媒を分離するために精留塔などの装置が不用で、より構
成を簡単にできると共に、第1蒸発器と第2蒸発器の蒸
発温度の差をより大きくできる。
縮器、複数種類の冷媒の内特定の冷媒の透過を容易とす
る機能膜を有する冷媒分離装置、第1絞り装置、プレー
トフィンチューブ型の第1蒸発器を環状に接続して冷凍
サイクルの主回路を構成し、前記冷媒分離装置の透過冷
媒側の出口とプレートフィンチューブ型の第2蒸発器を
第2絞り装置を介して接続し、前記第2蒸発器出口を第
1蒸発器出口に接続し、第1蒸発器を第2蒸発器の風上
に配置するもので、複数種類の冷媒の内特定の冷媒の透
過を容易とする機能膜を有する冷媒分離装置により、冷
媒を分離するために精留塔などの装置が不用で、より構
成を簡単にできると共に、第1蒸発器と第2蒸発器の蒸
発温度の差をより大きくできる。
【0045】また、非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝
縮器、第1絞り装置、プレートフィンチューブ型の第1
蒸発器を環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成
し、前記凝縮器の出口とプレートフィンチューブ型の第
2蒸発器を第2絞り装置を介して接続し、前記第2蒸発
器出口を第1蒸発器出口に接続し、凝縮器と第1絞り装
置を接続する配管に磁石を接続し、第1蒸発器を第2蒸
発器の風上に配置するもので、使用する冷媒の極性が異
なれば、磁界により冷媒分離可能なことを利用し、凝縮
器と第1絞り装置を接続する配管に磁石を接続するだけ
で冷媒分離でき、より構成を簡単にできると共に、第1
蒸発器と第2蒸発器の蒸発温度の差をより大きくできる
と言う効果を奏する。
縮器、第1絞り装置、プレートフィンチューブ型の第1
蒸発器を環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成
し、前記凝縮器の出口とプレートフィンチューブ型の第
2蒸発器を第2絞り装置を介して接続し、前記第2蒸発
器出口を第1蒸発器出口に接続し、凝縮器と第1絞り装
置を接続する配管に磁石を接続し、第1蒸発器を第2蒸
発器の風上に配置するもので、使用する冷媒の極性が異
なれば、磁界により冷媒分離可能なことを利用し、凝縮
器と第1絞り装置を接続する配管に磁石を接続するだけ
で冷媒分離でき、より構成を簡単にできると共に、第1
蒸発器と第2蒸発器の蒸発温度の差をより大きくできる
と言う効果を奏する。
【図1】本発明の第1の実施例における冷凍サイクル構
成図
成図
【図2】同特性図
【図3】本発明の第2の実施例における冷凍サイクル構
成図
成図
【図4】同特性図
【図5】本発明の第3の実施例における冷凍サイクル構
成図
成図
【図6】同特性図
【図7】本発明の第4の実施例における冷凍サイクル構
成図
成図
【図8】本発明の第5の実施例における冷凍サイクル構
成図
成図
【図9】従来の冷凍機における冷凍サイクル構成図
【図10】従来の冷凍機における熱交換器の概略構成図
1 圧縮機 2 第1凝縮器 3 第1絞り装置 4 第1蒸発器 5 第2絞り装置 6 第2蒸発器 7 送風機 8 気液分離器 9 第3絞り装置 10 第2凝縮器 11 精留塔 12 充填材 13 頂塔冷却器 14 貯溜器 15 冷媒分離装置 16 機能膜 17 磁石
フロントページの続き (72)発明者 渡邊 幸男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、
第1絞り装置、気液分離器、第3絞り装置、第1蒸発器
を環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成し、前記
気液分離器の蒸気側出口と第2凝縮器、第2絞り装置、
第2蒸発器を接続し、前記第2蒸発器出口を前記第1蒸
発器出口に接続した冷凍装置。 - 【請求項2】非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、第1凝縮
器、気液分離器、第1絞り装置、第1蒸発器を環状に接
続して冷凍サイクルの主回路を構成し、前記気液分離器
の蒸気側出口と第2凝縮器、第2絞り装置、第2蒸発器
を接続し、前記第2蒸発器出口を前記第1蒸発器出口に
接続した冷凍装置。 - 【請求項3】非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、
第1絞り装置、充填材の入った精留塔の低部、第3絞り
装置、第1蒸発器を環状に接続して冷凍サイクルの主回
路を構成し、前記精留塔の頂部と貯溜器を塔頂冷却器を
介して接続し、前記貯溜器低部と前記精留塔の頂部を接
続して精留回路を構成し、前記貯溜器の低部に、第2蒸
発器を第2絞り装置を介して接続し、前記第2蒸発器出
口を第1蒸発器出口に接続した冷凍装置。 - 【請求項4】非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、
複数種類の冷媒の内特定の冷媒の透過を容易とする機能
膜を有する冷媒分離装置、第1絞り装置、第1蒸発器を
環状に接続して冷凍サイクルの主回路を構成し、前記冷
媒分離装置の透過冷媒側の出口と第2蒸発器を第2絞り
装置を介して接続し、前記第2蒸発器出口を第1蒸発器
出口に接続した冷凍装置。 - 【請求項5】非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、
第1絞り装置、第1蒸発器を環状に接続して冷凍サイク
ルの主回路を構成し、前記凝縮器の出口と第2蒸発器を
第2絞り装置を介して接続し、前記第2蒸発器出口を第
1蒸発器出口に接続した冷凍装置。 - 【請求項6】凝縮器と第1絞り装置を接続する配管に磁
石を接続した請求項5記載の冷凍装置。 - 【請求項7】第1蒸発器を第2蒸発器の風上に配置した
請求項1〜6のいずれかに記載の冷凍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5339293A JPH06265228A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 冷凍装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5339293A JPH06265228A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 冷凍装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06265228A true JPH06265228A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=12941558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5339293A Pending JPH06265228A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 冷凍装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06265228A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011117725A (ja) * | 2011-03-16 | 2011-06-16 | Mitsubishi Electric Corp | 冷凍サイクル装置 |
CN109341124A (zh) * | 2018-11-14 | 2019-02-15 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种混合工质双温循环系统 |
CN111678268A (zh) * | 2020-06-19 | 2020-09-18 | 清华大学 | 双自复叠准二级压缩热泵系统 |
WO2021171401A1 (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-02 | 三菱電機株式会社 | 空気調和装置 |
KR102433725B1 (ko) * | 2021-04-15 | 2022-08-19 | 서울대학교산학협력단 | 비공비 혼합냉매를 활용한 다중 증발기를 포함한 냉동 시스템 |
WO2023281656A1 (ja) * | 2021-07-07 | 2023-01-12 | 三菱電機株式会社 | 熱交換器および冷凍サイクル装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6294768A (ja) * | 1985-10-18 | 1987-05-01 | 株式会社デンソー | 冷凍装置 |
JPS63197852A (ja) * | 1987-02-10 | 1988-08-16 | 松下電器産業株式会社 | 冷凍サイクル回路 |
JPS63290358A (ja) * | 1987-05-21 | 1988-11-28 | 松下電器産業株式会社 | 冷凍サイクル装置 |
JPH01200156A (ja) * | 1988-02-02 | 1989-08-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 冷凍サイクル装置 |
-
1993
- 1993-03-15 JP JP5339293A patent/JPH06265228A/ja active Pending
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JPWO2021171401A1 (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-02 | ||
CN111678268A (zh) * | 2020-06-19 | 2020-09-18 | 清华大学 | 双自复叠准二级压缩热泵系统 |
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