JPH06259764A - 磁気記録媒体用磁性塗料の電磁変換特性評価装置 - Google Patents
磁気記録媒体用磁性塗料の電磁変換特性評価装置Info
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- JPH06259764A JPH06259764A JP4829493A JP4829493A JPH06259764A JP H06259764 A JPH06259764 A JP H06259764A JP 4829493 A JP4829493 A JP 4829493A JP 4829493 A JP4829493 A JP 4829493A JP H06259764 A JPH06259764 A JP H06259764A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁性塗料の評価を行なうことのできる電磁変
換特性評価装置を提供すること。 【構成】 本発明の磁気記録媒体用磁性塗料の電磁変換
特性評価装置は、磁性塗料を入れた容器と、該容器内の
磁性塗料を担持して該容器と巻取装置の間で所定速度で
引上げられるひも状体と、前記容器の上方に配置されひ
も状体により担持された磁性塗料を所定の厚さに調整す
るための膜厚調整装置と、該膜厚調整装置の上方に配置
されひも状体の磁性塗膜を平滑にするためのスムージン
グ装置と、該スムージング装置の上方に配置されひも状
体により担持された磁性塗料を乾燥させるための乾燥装
置と、該乾燥装置の上方に配置されひも状体が通過する
通路を備え該通路に面して記録用の磁気ヘッドと再生用
の磁気ヘッドが対で配設される管状体と、ひも状体を所
定の速度で引上げるための巻取装置と、前記磁気ヘッド
へ信号を出力しまた前記磁気ヘッドから信号を入力して
電磁変換特性の測定値を算出する測定装置からなること
を特徴とする。
換特性評価装置を提供すること。 【構成】 本発明の磁気記録媒体用磁性塗料の電磁変換
特性評価装置は、磁性塗料を入れた容器と、該容器内の
磁性塗料を担持して該容器と巻取装置の間で所定速度で
引上げられるひも状体と、前記容器の上方に配置されひ
も状体により担持された磁性塗料を所定の厚さに調整す
るための膜厚調整装置と、該膜厚調整装置の上方に配置
されひも状体の磁性塗膜を平滑にするためのスムージン
グ装置と、該スムージング装置の上方に配置されひも状
体により担持された磁性塗料を乾燥させるための乾燥装
置と、該乾燥装置の上方に配置されひも状体が通過する
通路を備え該通路に面して記録用の磁気ヘッドと再生用
の磁気ヘッドが対で配設される管状体と、ひも状体を所
定の速度で引上げるための巻取装置と、前記磁気ヘッド
へ信号を出力しまた前記磁気ヘッドから信号を入力して
電磁変換特性の測定値を算出する測定装置からなること
を特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗布型の磁気記録媒体
の製造に使用される磁性塗料の特性、特に電磁変換特性
を簡単に評価することができる装置に関する。
の製造に使用される磁性塗料の特性、特に電磁変換特性
を簡単に評価することができる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体の一つに磁気テープがあ
る。この磁気テープを大別すると、塗布型のテープと蒸
着型のテープとに分けられる。塗布型のテープは、主に
磁性粒子を添加物と共にバインダと分散混合し、ベース
フィルム上に塗布して作られる。
る。この磁気テープを大別すると、塗布型のテープと蒸
着型のテープとに分けられる。塗布型のテープは、主に
磁性粒子を添加物と共にバインダと分散混合し、ベース
フィルム上に塗布して作られる。
【0003】図5は、磁性粒子から磁気テープができる
までの工程を示す。塗料化工程から塗布工程、表面処理
工程を経て、裁断、ローディングされ、更に電磁変換特
性、走行性、など数々の検査を経て、合格したものが製
品として出荷される。
までの工程を示す。塗料化工程から塗布工程、表面処理
工程を経て、裁断、ローディングされ、更に電磁変換特
性、走行性、など数々の検査を経て、合格したものが製
品として出荷される。
【0004】塗料化工程には分散工程が含まれ、これは
磁性粒子をバインダー溶液中に高分散させるものであ
る。テープの性能をあげるためには、磁性粒子を高充
填、高配向させることが重要であり、このためには塗料
化工程中に、磁性粒子を破損することなく、できるだけ
粒子1個1個バラバラにして分散させることが重要であ
る。この点で、分散工程は、磁気テープ製造工程の中で
も、磁気テープの性能を決定する上で非常に重要な工程
である。この分散工程を経た塗料は、添加剤、溶剤、硬
化剤などが添加され、濾過された後、塗布工程に入る。
磁性粒子をバインダー溶液中に高分散させるものであ
る。テープの性能をあげるためには、磁性粒子を高充
填、高配向させることが重要であり、このためには塗料
化工程中に、磁性粒子を破損することなく、できるだけ
粒子1個1個バラバラにして分散させることが重要であ
る。この点で、分散工程は、磁気テープ製造工程の中で
も、磁気テープの性能を決定する上で非常に重要な工程
である。この分散工程を経た塗料は、添加剤、溶剤、硬
化剤などが添加され、濾過された後、塗布工程に入る。
【0005】塗料化工程から送られてくる塗料は、塗布
機に送られ、ベースフィルム上に塗布される。塗布工程
では、ベースフィルムは塗布機を通り、その際に塗料が
塗られて磁性層が形成され、更に配向磁石を通ってその
間に所定の方向に磁性粒子が並べられ、その後乾燥器に
入りこのとき塗膜に含まれていた溶剤が蒸発し、乾燥器
を経てベースフィルムは巻取り機により巻取られる。
機に送られ、ベースフィルム上に塗布される。塗布工程
では、ベースフィルムは塗布機を通り、その際に塗料が
塗られて磁性層が形成され、更に配向磁石を通ってその
間に所定の方向に磁性粒子が並べられ、その後乾燥器に
入りこのとき塗膜に含まれていた溶剤が蒸発し、乾燥器
を経てベースフィルムは巻取り機により巻取られる。
【0006】更に、塗布工程から表面処理工程に移り、
ここではカレンダーと呼ばれる鏡面処理装置が使用され
この装置により磁性層表面が平滑にされ、次に、バイン
ダーレジン間の架橋反応(キュア反応)を促進するため
に、恒温槽に入れられる。
ここではカレンダーと呼ばれる鏡面処理装置が使用され
この装置により磁性層表面が平滑にされ、次に、バイン
ダーレジン間の架橋反応(キュア反応)を促進するため
に、恒温槽に入れられる。
【0007】表面処理工程が終わったベースフィルム
は、スリッターにかけられて用途に応じて決った寸法に
裁断される。
は、スリッターにかけられて用途に応じて決った寸法に
裁断される。
【0008】その後、テープは電磁変換特性、走行性、
など数々の検査を経て、合格したものが製品として出荷
される。
など数々の検査を経て、合格したものが製品として出荷
される。
【0009】ここで、電磁変換特性検査の一つであるC
/Nの測定方法について説明する。
/Nの測定方法について説明する。
【0010】1)Cの測定 先ず、キャリア出力Cの測定を行なう。これは、例えば
単一周波数(4.5MHz)の無変調信号(正弦波)を
記録電流を変化させながら記録し、この信号を再生し、
スペクトラム・アナライザにて再生出力(4.5MH
z)の最大値を読取る。
単一周波数(4.5MHz)の無変調信号(正弦波)を
記録電流を変化させながら記録し、この信号を再生し、
スペクトラム・アナライザにて再生出力(4.5MH
z)の最大値を読取る。
【0011】2)Nの測定 次に、上記のC(再生出力の最大値)の読取り時に例え
ば単一周波数より1MHz低い周波数(3.5MHz)
のノイズレベル(変動幅の中心付近)を読取る。
ば単一周波数より1MHz低い周波数(3.5MHz)
のノイズレベル(変動幅の中心付近)を読取る。
【0012】3)C/Nの算出 そして、上記のC及びNの比 C/N(dB)=(C(dBm)−N(dBm)) を求める。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述した通り、多くの
工程を経て磁気テープが作られるわけであるが、もし磁
性塗料に問題があると、それ以降の工程が全く無駄にな
るばかりでなく、大量の不合格品を出してしまう結果と
なる。従って、塗料が作られた段階でこれを評価しその
良否を判定することは、塗布工程など数々の工程が無駄
にならないようにし、かつ適正なテープを得る上で大変
重要なことである。
工程を経て磁気テープが作られるわけであるが、もし磁
性塗料に問題があると、それ以降の工程が全く無駄にな
るばかりでなく、大量の不合格品を出してしまう結果と
なる。従って、塗料が作られた段階でこれを評価しその
良否を判定することは、塗布工程など数々の工程が無駄
にならないようにし、かつ適正なテープを得る上で大変
重要なことである。
【0014】ところで、磁性塗料の評価を行なう場合、
塗料より塗膜を作成してこの塗膜を評価することによ
り、磁性粒子の分散状態などを調べることができる。
塗料より塗膜を作成してこの塗膜を評価することによ
り、磁性粒子の分散状態などを調べることができる。
【0015】従来においては、磁性塗料をベースフィル
ム上に塗布し、カレンダー処理を行ない、更にスリット
した後に、各用途に応じて電磁変換特性などの評価を行
なっている。しかしながら、この従来の方法では、磁性
塗料を作ってから電磁変換特性の評価までに時間がかか
り、また各工程で設備が必要であることや、更にはベー
スフィルムを必要とするなど、時間、労力、費用の点で
不利であった。
ム上に塗布し、カレンダー処理を行ない、更にスリット
した後に、各用途に応じて電磁変換特性などの評価を行
なっている。しかしながら、この従来の方法では、磁性
塗料を作ってから電磁変換特性の評価までに時間がかか
り、また各工程で設備が必要であることや、更にはベー
スフィルムを必要とするなど、時間、労力、費用の点で
不利であった。
【0016】よって、本発明は上記従来技術の有する問
題点を解消する新規な電磁変換特性評価装置を提供する
ことを目的とする。
題点を解消する新規な電磁変換特性評価装置を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録媒体用
磁性塗料の電磁変換特性評価装置は、磁性塗料を入れた
容器と、該容器内の磁性塗料を担持して該容器と巻取装
置の間で所定速度で引上げられるひも状体と、前記容器
の上方に配置されひも状体により担持された磁性塗料を
所定の厚さに調整するための膜厚調整装置と、該膜厚調
整装置の上方に配置されひも状体の磁性塗膜を平滑にす
るためのスムージング装置と、該スムージング装置の上
方に配置されひも状体により担持された磁性塗料を乾燥
させるための乾燥装置と、該乾燥装置の上方に配置され
ひも状体が通過する通路を備え該通路に面して記録用の
磁気ヘッドと再生用の磁気ヘッドが対で配設される管状
体と、ひも状体を所定の速度で引上げるための巻取装置
と、前記磁気ヘッドへ信号を出力しまた前記磁気ヘッド
から信号を入力して電磁変換特性の測定値を算出する測
定装置からなることを特徴とする。
磁性塗料の電磁変換特性評価装置は、磁性塗料を入れた
容器と、該容器内の磁性塗料を担持して該容器と巻取装
置の間で所定速度で引上げられるひも状体と、前記容器
の上方に配置されひも状体により担持された磁性塗料を
所定の厚さに調整するための膜厚調整装置と、該膜厚調
整装置の上方に配置されひも状体の磁性塗膜を平滑にす
るためのスムージング装置と、該スムージング装置の上
方に配置されひも状体により担持された磁性塗料を乾燥
させるための乾燥装置と、該乾燥装置の上方に配置され
ひも状体が通過する通路を備え該通路に面して記録用の
磁気ヘッドと再生用の磁気ヘッドが対で配設される管状
体と、ひも状体を所定の速度で引上げるための巻取装置
と、前記磁気ヘッドへ信号を出力しまた前記磁気ヘッド
から信号を入力して電磁変換特性の測定値を算出する測
定装置からなることを特徴とする。
【0018】(作用)上記のように構成された本装置に
おいて、ひも状体は、磁性塗料を担持して巻取装置によ
り所定速度で引上げられる。ひも状体が膜厚調整装置を
通過する間に、ひも状体により担持された磁性塗料は、
この膜厚調整装置により所定の厚さに調整され、次にひ
も状体がスムージング装置を通過する間に、このスムー
ジング装置によりひも状体の磁性塗膜が平滑化され、更
にひも状体が乾燥装置を通過する間に、この乾燥装置に
よりひも状体により担持され膜厚調整装置により所定の
膜厚に調整された磁性塗料は乾燥され、ひも状体の表面
に磁性塗膜が形成される。乾燥装置を出たひも状体は、
管状体に入りその通路を通過する間に、通路に面して配
設される記録用の磁気ヘッドにより、ひも状体の表面に
形成された磁性塗膜に所定の周波数の信号が記録され、
また再生用の磁気ヘッドによりこの信号が再生される。
測定装置は、記録用の磁気ヘッドに記録電流又は記録周
波数を変化させながら記録用の信号を出力し、また再生
用の磁気ヘッドが再生した信号を入力して電磁変換特性
の測定値を算出する。巻取装置は、ひも状体を所定の速
度で引上げるように働く。
おいて、ひも状体は、磁性塗料を担持して巻取装置によ
り所定速度で引上げられる。ひも状体が膜厚調整装置を
通過する間に、ひも状体により担持された磁性塗料は、
この膜厚調整装置により所定の厚さに調整され、次にひ
も状体がスムージング装置を通過する間に、このスムー
ジング装置によりひも状体の磁性塗膜が平滑化され、更
にひも状体が乾燥装置を通過する間に、この乾燥装置に
よりひも状体により担持され膜厚調整装置により所定の
膜厚に調整された磁性塗料は乾燥され、ひも状体の表面
に磁性塗膜が形成される。乾燥装置を出たひも状体は、
管状体に入りその通路を通過する間に、通路に面して配
設される記録用の磁気ヘッドにより、ひも状体の表面に
形成された磁性塗膜に所定の周波数の信号が記録され、
また再生用の磁気ヘッドによりこの信号が再生される。
測定装置は、記録用の磁気ヘッドに記録電流又は記録周
波数を変化させながら記録用の信号を出力し、また再生
用の磁気ヘッドが再生した信号を入力して電磁変換特性
の測定値を算出する。巻取装置は、ひも状体を所定の速
度で引上げるように働く。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。
する。
【0020】図1は、本発明による電磁変換特性評価装
置の構成図である。本装置は、容器1と、ひも状体2
と、膜厚調整装置3と、スムージング装置11と、乾燥
器4と、管状体、すなわち磁気ヘッド配設管5と、巻取
装置6と、測定装置13からなっている。
置の構成図である。本装置は、容器1と、ひも状体2
と、膜厚調整装置3と、スムージング装置11と、乾燥
器4と、管状体、すなわち磁気ヘッド配設管5と、巻取
装置6と、測定装置13からなっている。
【0021】容器1は、一端が開放した円筒形をなし、
その中に塗料化工程を経てきた磁性塗料22を収容して
いる。この磁性塗料22にひも状体2が浸されている。
このひも状体2は、本実施例では円柱状をなしている
が、この他にも例えば平板状、断面楕円状などとするこ
ともできる。また、ひも状体を、例えば高透磁率、軟磁
性体の材料からなるようにすることもできる。このひも
状体の材質を特定することにより、ひも状体を補助磁極
として、垂直磁気記録用塗料の評価が可能となると共
に、記録後の自己減磁を防止することができる。更に、
このひも状体の表面粗さを、例えば5ナノメートル以下
になるようにすることができる。こうすることにより、
塗膜の表面性が向上し、これにより精度の高い電磁変換
特性値が得られる。このひも状体2は、磁性塗料を担持
して巻取装置6により所定速度で引上げられるようにな
っている。
その中に塗料化工程を経てきた磁性塗料22を収容して
いる。この磁性塗料22にひも状体2が浸されている。
このひも状体2は、本実施例では円柱状をなしている
が、この他にも例えば平板状、断面楕円状などとするこ
ともできる。また、ひも状体を、例えば高透磁率、軟磁
性体の材料からなるようにすることもできる。このひも
状体の材質を特定することにより、ひも状体を補助磁極
として、垂直磁気記録用塗料の評価が可能となると共
に、記録後の自己減磁を防止することができる。更に、
このひも状体の表面粗さを、例えば5ナノメートル以下
になるようにすることができる。こうすることにより、
塗膜の表面性が向上し、これにより精度の高い電磁変換
特性値が得られる。このひも状体2は、磁性塗料を担持
して巻取装置6により所定速度で引上げられるようにな
っている。
【0022】膜厚調整装置3は、中央に貫通孔7を備え
る円盤状をなして前記容器1の上方に配置されている。
そしてこの貫通孔7にひも状体2が挿通している。貫通
孔7の内径は、ひも状体2の外径よりも僅かに大きく形
成され、この内径と外径の差により膜厚が決定されるよ
うになっている。すなわち、ひも状体が貫通孔7を通過
する際に、貫通孔の縁部で余分な磁性塗料が掻き落とさ
れて容器1内に戻されるようになっている。
る円盤状をなして前記容器1の上方に配置されている。
そしてこの貫通孔7にひも状体2が挿通している。貫通
孔7の内径は、ひも状体2の外径よりも僅かに大きく形
成され、この内径と外径の差により膜厚が決定されるよ
うになっている。すなわち、ひも状体が貫通孔7を通過
する際に、貫通孔の縁部で余分な磁性塗料が掻き落とさ
れて容器1内に戻されるようになっている。
【0023】この膜厚調整装置3の上方に、スムージン
グ装置11が配置されている。このスムージング装置1
1は、ひも状体2の周囲に沿って延びる曲面状の先端部
を有し、この先端部がひも状体2に当接している。ひも
状体2がこの先端部に当接しながら走行することによ
り、ひも状体の塗膜の表面が平滑にされる。この平滑に
された面が磁気ヘッドに当るように、スムージング装置
11が位置決めされている。このスムージング装置によ
り、ヘッドタッチが良好になり、そのためにより鮮明な
記録・再生信号が得られ、正確な電磁変換特性値が確保
できる。なお、ひも状体が平板のときは、このスムージ
ング装置は、例えば円柱バーとすることができる。
グ装置11が配置されている。このスムージング装置1
1は、ひも状体2の周囲に沿って延びる曲面状の先端部
を有し、この先端部がひも状体2に当接している。ひも
状体2がこの先端部に当接しながら走行することによ
り、ひも状体の塗膜の表面が平滑にされる。この平滑に
された面が磁気ヘッドに当るように、スムージング装置
11が位置決めされている。このスムージング装置によ
り、ヘッドタッチが良好になり、そのためにより鮮明な
記録・再生信号が得られ、正確な電磁変換特性値が確保
できる。なお、ひも状体が平板のときは、このスムージ
ング装置は、例えば円柱バーとすることができる。
【0024】このスムージング装置11の上方に、乾燥
器4が配置されている。この乾燥器4は、熱風を供給す
ることができ、あるいは発熱体を備えることができ、こ
れによりひも状体により担持された磁性塗料を乾燥さ
せ、ひも状体の表面に磁性塗膜を形成するようになって
いる。
器4が配置されている。この乾燥器4は、熱風を供給す
ることができ、あるいは発熱体を備えることができ、こ
れによりひも状体により担持された磁性塗料を乾燥さ
せ、ひも状体の表面に磁性塗膜を形成するようになって
いる。
【0025】この乾燥器4の上方に、磁気ヘッド配設管
5が配置されている。この磁気ヘッド配設管5は、中央
部にひも状体が通過する通路8を備えると共に、この通
路8に面して記録用の磁気ヘッド9と再生用の磁気ヘッ
ド10が対で配設されている。また、この一対の磁気ヘ
ッドに対し、これとギャップ長が異なる別の記録用磁気
ヘッドと再生用磁気ヘッドを対で1つ又は複数配設する
ことができる。こうすることにより、異なる周波数での
電磁変換特性評価を一度で行なうことができる。また、
必要に応じて、消去ヘッドも追加することができる。
5が配置されている。この磁気ヘッド配設管5は、中央
部にひも状体が通過する通路8を備えると共に、この通
路8に面して記録用の磁気ヘッド9と再生用の磁気ヘッ
ド10が対で配設されている。また、この一対の磁気ヘ
ッドに対し、これとギャップ長が異なる別の記録用磁気
ヘッドと再生用磁気ヘッドを対で1つ又は複数配設する
ことができる。こうすることにより、異なる周波数での
電磁変換特性評価を一度で行なうことができる。また、
必要に応じて、消去ヘッドも追加することができる。
【0026】図2〜4は、本装置に使用可能な磁気ヘッ
ドの例を示す。図2は、リング状のコア14にコイル1
5が巻かれ、コアの一部にギャップ16が設けられてい
る。このギャップ16はひも状体の引上げ方向Aに対し
直交して配設され、このギャップ部分にひも状体の表面
に形成された磁性塗膜が接触可能となっている。図3に
示す磁気ヘッドは、そのギャップ17内にひも状体2
(断面で示す)を挿通している点が、図2に示すものと
は異なる。また、図4の磁気ヘッドは、コイル巻き付け
部分18と、このコイル巻き付け部分18の両端部に所
定の間隔、すなわちギャップ19を設けてそれぞれ形成
された円形部分20及び21からなり、この円形部分の
中央部にひも状体が挿通されている。これら図3と図4
に示す磁気ヘッドも、ひも状体2の引上げ方向Aに対
し、ギャップ部分が直交して配設されている。
ドの例を示す。図2は、リング状のコア14にコイル1
5が巻かれ、コアの一部にギャップ16が設けられてい
る。このギャップ16はひも状体の引上げ方向Aに対し
直交して配設され、このギャップ部分にひも状体の表面
に形成された磁性塗膜が接触可能となっている。図3に
示す磁気ヘッドは、そのギャップ17内にひも状体2
(断面で示す)を挿通している点が、図2に示すものと
は異なる。また、図4の磁気ヘッドは、コイル巻き付け
部分18と、このコイル巻き付け部分18の両端部に所
定の間隔、すなわちギャップ19を設けてそれぞれ形成
された円形部分20及び21からなり、この円形部分の
中央部にひも状体が挿通されている。これら図3と図4
に示す磁気ヘッドも、ひも状体2の引上げ方向Aに対
し、ギャップ部分が直交して配設されている。
【0027】膜厚調整装置3、スムージング装置11、
乾燥器4、及び磁気ヘッド配設管5は、ひも状体が直線
走行できるように整列配置されている。これらの装置
は、1つの管状体内にまとめて配設することができる。
乾燥器4、及び磁気ヘッド配設管5は、ひも状体が直線
走行できるように整列配置されている。これらの装置
は、1つの管状体内にまとめて配設することができる。
【0028】巻取装置6はひも状体を所定の一定速度で
引上げるように働いている。この巻取装置は、その引上
げ速度を加速度をもって可変とすることもできる。引上
げ速度を加速度をもって可変とすることで、異なる周波
数での電磁変換特性評価を一対の磁気ヘッドで行なうこ
とができる。この場合、複数対の磁気ヘッドを配設する
必要がなく、磁気ヘッド配設管の構造を簡単なものとす
ることができる。また、記録波長を可変とすることがで
きると共に、再生出力電圧の周波数特性の測定も可能と
なる。
引上げるように働いている。この巻取装置は、その引上
げ速度を加速度をもって可変とすることもできる。引上
げ速度を加速度をもって可変とすることで、異なる周波
数での電磁変換特性評価を一対の磁気ヘッドで行なうこ
とができる。この場合、複数対の磁気ヘッドを配設する
必要がなく、磁気ヘッド配設管の構造を簡単なものとす
ることができる。また、記録波長を可変とすることがで
きると共に、再生出力電圧の周波数特性の測定も可能と
なる。
【0029】この電磁変換特性評価装置には、磁気ヘッ
ドに接続されている測定装置13が備わっている。この
測定装置13は、記録用の磁気ヘッド9に記録電流を変
化させながら記録用の信号を出力し、また再生用の磁気
ヘッド10が再生した信号を入力して電磁変換特性の測
定値を算出するようになっている。
ドに接続されている測定装置13が備わっている。この
測定装置13は、記録用の磁気ヘッド9に記録電流を変
化させながら記録用の信号を出力し、また再生用の磁気
ヘッド10が再生した信号を入力して電磁変換特性の測
定値を算出するようになっている。
【0030】このように構成された本発明装置におい
て、ひも状体2が磁性塗料を担持して巻取装置6により
所定速度で引上げられと、ひも状体は膜厚調整装置3を
通過し、その際に膜厚調整装置は、ひも状体により担持
された磁性塗料をその貫通孔7の縁部で掻き落として所
定の厚さに調整する。次に、ひも状体がスムージング装
置11に入ると、スムージング装置11は、その当接す
る先端部によりひも状体の塗膜の表面を平滑にする。更
に、ひも状体が乾燥装置4に入ると、乾燥装置はその所
定厚に調整されたひも状体の磁性塗料を乾燥してひも状
体の表面に磁性塗膜を形成するように働く。更に、ひも
状体が磁気ヘッド配設管5に入りその通路8を所定速度
で通過すると、通路に面して配設される記録用の磁気ヘ
ッド9により所定周波数の信号が記録され、また再生用
の磁気ヘッド10によりこの信号が再生される。測定装
置13は、記録電流を変化させながら記録用の磁気ヘッ
ドに記録用の信号を出力し、また再生用の磁気ヘッドが
再生した信号を入力して電磁変換特性の測定値を算出す
る。
て、ひも状体2が磁性塗料を担持して巻取装置6により
所定速度で引上げられと、ひも状体は膜厚調整装置3を
通過し、その際に膜厚調整装置は、ひも状体により担持
された磁性塗料をその貫通孔7の縁部で掻き落として所
定の厚さに調整する。次に、ひも状体がスムージング装
置11に入ると、スムージング装置11は、その当接す
る先端部によりひも状体の塗膜の表面を平滑にする。更
に、ひも状体が乾燥装置4に入ると、乾燥装置はその所
定厚に調整されたひも状体の磁性塗料を乾燥してひも状
体の表面に磁性塗膜を形成するように働く。更に、ひも
状体が磁気ヘッド配設管5に入りその通路8を所定速度
で通過すると、通路に面して配設される記録用の磁気ヘ
ッド9により所定周波数の信号が記録され、また再生用
の磁気ヘッド10によりこの信号が再生される。測定装
置13は、記録電流を変化させながら記録用の磁気ヘッ
ドに記録用の信号を出力し、また再生用の磁気ヘッドが
再生した信号を入力して電磁変換特性の測定値を算出す
る。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、磁性塗料を簡単に評価
できる装置が実現できる。本電磁変換特性評価装置は、
構造が簡単であり、磁性塗料の評価を時間をかけずに行
なうことができる。また本装置によれば、磁気記録媒体
の製造設備を使用する必要がなくなり、更にベースフィ
ルムも不要とすることができる。従って、時間、労力、
費用などの点で有利となる。
できる装置が実現できる。本電磁変換特性評価装置は、
構造が簡単であり、磁性塗料の評価を時間をかけずに行
なうことができる。また本装置によれば、磁気記録媒体
の製造設備を使用する必要がなくなり、更にベースフィ
ルムも不要とすることができる。従って、時間、労力、
費用などの点で有利となる。
【0032】本発明装置によれば、磁性塗料の評価が確
立され、それによって高性能の磁気記録媒体の製造に貢
献することができるものである。
立され、それによって高性能の磁気記録媒体の製造に貢
献することができるものである。
【図1】本発明による電磁変換特性評価装置の構成図。
【図2】本電磁変換特性評価装置に使用可能な磁気ヘッ
ドを配設した磁気ヘッド配設管の部分断面図。
ドを配設した磁気ヘッド配設管の部分断面図。
【図3】本電磁変換特性評価装置に使用可能な別の磁気
ヘッドを配設した磁気ヘッド配設管の横断面図。
ヘッドを配設した磁気ヘッド配設管の横断面図。
【図4】本電磁変換特性評価装置に使用可能な更に別の
磁気ヘッドの斜視図。
磁気ヘッドの斜視図。
【図5】磁気テープ製造の工程を示す図。
1 容器 2 ひも状体 3 膜厚調整装置 4 乾燥器 5 磁気ヘッド配設管 6 巻取装置 8 通路 9 記録用磁気ヘッド 10 再生用磁気ヘッド 11 スムージング装置 13 測定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 克己 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606番地 花 王株式会社情報科学研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】磁性塗料を入れた容器と、該容器内の磁性
塗料を担持して該容器と巻取装置の間で所定速度で引上
げられるひも状体と、前記容器の上方に配置されひも状
体により担持された磁性塗料を所定の厚さに調整するた
めの膜厚調整装置と、該膜厚調整装置の上方に配置され
ひも状体の磁性塗膜を平滑にするためのスムージング装
置と、該スムージング装置の上方に配置されひも状体に
より担持された磁性塗料を乾燥させるための乾燥装置
と、該乾燥装置の上方に配置されひも状体が通過する通
路を備え該通路に面して記録用の磁気ヘッドと再生用の
磁気ヘッドが対で配設される管状体と、ひも状体を所定
の速度で引上げるための巻取装置と、前記磁気ヘッドへ
信号を出力しまた前記磁気ヘッドから信号を入力して電
磁変換特性の測定値を算出する測定装置からなることを
特徴とする磁気記録媒体用磁性塗料の電磁変換特性評価
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4829493A JPH06259764A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 磁気記録媒体用磁性塗料の電磁変換特性評価装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4829493A JPH06259764A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 磁気記録媒体用磁性塗料の電磁変換特性評価装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06259764A true JPH06259764A (ja) | 1994-09-16 |
Family
ID=12799423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4829493A Pending JPH06259764A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 磁気記録媒体用磁性塗料の電磁変換特性評価装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06259764A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7416794B2 (en) | 2004-03-25 | 2008-08-26 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic recording medium, method for manufacturing recording medium and magnetic recording apparatus |
US7622204B2 (en) | 2004-03-25 | 2009-11-24 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic recording medium and magnetic recording apparatus |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP4829493A patent/JPH06259764A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7416794B2 (en) | 2004-03-25 | 2008-08-26 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic recording medium, method for manufacturing recording medium and magnetic recording apparatus |
US7622204B2 (en) | 2004-03-25 | 2009-11-24 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic recording medium and magnetic recording apparatus |
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