JPH06257462A - エンジン - Google Patents
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- JPH06257462A JPH06257462A JP7530493A JP7530493A JPH06257462A JP H06257462 A JPH06257462 A JP H06257462A JP 7530493 A JP7530493 A JP 7530493A JP 7530493 A JP7530493 A JP 7530493A JP H06257462 A JPH06257462 A JP H06257462A
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- cylinder
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- heating chamber
- pressure
- combustion
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Links
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Landscapes
- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】4サイクル・エンジンよりも熱効率を向上さ
せ、またNOxなど公害物質の発生を抑制し、さらには
ガス・タービンよりも小型化可能なエンジンを提供す
る。 【構成】作動ガスを吸気するとともに吸気した作動ガス
を圧縮して供給する第一のシリンダ16と、第一のシリ
ンダ16より供給された高圧の作動ガスを加熱する加熱
室18と、加熱室18により加熱された高温高圧の作動
ガスを膨張させて動力を得るとともに、膨張終了後に排
気する第二のシリンダ22とを有し、第一のシリンダ1
6の容積を加熱室18の容積および第二のシリンダ22
の容積のいずれよりも小とするようにした。
せ、またNOxなど公害物質の発生を抑制し、さらには
ガス・タービンよりも小型化可能なエンジンを提供す
る。 【構成】作動ガスを吸気するとともに吸気した作動ガス
を圧縮して供給する第一のシリンダ16と、第一のシリ
ンダ16より供給された高圧の作動ガスを加熱する加熱
室18と、加熱室18により加熱された高温高圧の作動
ガスを膨張させて動力を得るとともに、膨張終了後に排
気する第二のシリンダ22とを有し、第一のシリンダ1
6の容積を加熱室18の容積および第二のシリンダ22
の容積のいずれよりも小とするようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンに関し、さら
に詳細には、熱効率を向上させ、またNOxなど公害物
質の発生を抑制し、さらには小型化が可能なエンジンに
関する。
に詳細には、熱効率を向上させ、またNOxなど公害物
質の発生を抑制し、さらには小型化が可能なエンジンに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンとして、例えば、自動車
などで用いられる4サイクル・エンジンや航空機あるい
は発電などで用いられるガス・タービンが知られてい
る。
などで用いられる4サイクル・エンジンや航空機あるい
は発電などで用いられるガス・タービンが知られてい
る。
【0003】図14は、4サイクル・エンジンのシリン
ダ800とピストン802の動作を模式的に示したもの
である。即ち、従来の4サイクル・エンジンは図14に
示すように、空気とガソリンなどの作動ガスを吸気する
吸気過程、吸気過程で吸気された作動ガスを圧縮する圧
縮過程、圧縮過程で圧縮された作動ガスを燃焼加熱し、
膨張させて動力を取り出す燃焼・膨張過程、および燃焼・
膨張過程で燃焼された作動ガスを排出する排気過程の4
過程によって1サイクルを完了するものである。
ダ800とピストン802の動作を模式的に示したもの
である。即ち、従来の4サイクル・エンジンは図14に
示すように、空気とガソリンなどの作動ガスを吸気する
吸気過程、吸気過程で吸気された作動ガスを圧縮する圧
縮過程、圧縮過程で圧縮された作動ガスを燃焼加熱し、
膨張させて動力を取り出す燃焼・膨張過程、および燃焼・
膨張過程で燃焼された作動ガスを排出する排気過程の4
過程によって1サイクルを完了するものである。
【0004】また、図15は、ガス・タービンの空気圧
縮器902と、燃焼器904と、タービン906とを通
り抜ける作動ガスの流れを模式的に示したものである。
即ち、空気圧縮器902により圧縮した高圧の作動ガス
に燃料を加え、これを燃焼器904において燃焼加熱
し、燃焼器904において燃焼加熱された高温高圧の作
動ガスによりタービン906を回転させて動力を取り出
すものである。この空気圧縮器902には、通常、回転
による遠心式空気圧縮器または軸流式空気圧縮器が用い
られる。
縮器902と、燃焼器904と、タービン906とを通
り抜ける作動ガスの流れを模式的に示したものである。
即ち、空気圧縮器902により圧縮した高圧の作動ガス
に燃料を加え、これを燃焼器904において燃焼加熱
し、燃焼器904において燃焼加熱された高温高圧の作
動ガスによりタービン906を回転させて動力を取り出
すものである。この空気圧縮器902には、通常、回転
による遠心式空気圧縮器または軸流式空気圧縮器が用い
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した4サイクル・
エンジンにあっては、吸気過程、圧縮過程、燃焼・膨張
過程および排気過程のすべての過程を単一のシリンダに
よって行うため、排気圧力が高くなって騒音を発生させ
るとともに、さらには熱効率を低下させるという問題点
があった。
エンジンにあっては、吸気過程、圧縮過程、燃焼・膨張
過程および排気過程のすべての過程を単一のシリンダに
よって行うため、排気圧力が高くなって騒音を発生させ
るとともに、さらには熱効率を低下させるという問題点
があった。
【0006】以下、上記した問題点に関して、理解を容
易にするために、4サイクル・エンジンの基本サイクル
である、所謂、オットー・サイクルを用いて説明する。
易にするために、4サイクル・エンジンの基本サイクル
である、所謂、オットー・サイクルを用いて説明する。
【0007】図16は、オットー・サイクルのP−V線
図である。このオットー・サイクルは、断熱圧縮(A→
B)、等容加熱(B→C)、断熱膨張(C→D)、等容
冷却(D→A)により構成される。
図である。このオットー・サイクルは、断熱圧縮(A→
B)、等容加熱(B→C)、断熱膨張(C→D)、等容
冷却(D→A)により構成される。
【0008】例えば、シリンダの全容積を「1」とする
とともに燃焼の際の容積を「0.25」 として圧縮比
(または膨張比)「4」の条件で定格運転して、Aで
「300K」(温度は絶対温度で表示する。)の作動ガ
スを大気圧においてシリンダへ吸気により導入し断熱圧
縮すると、Bにおいては作動ガスは「7.0気圧」(圧
力は気圧で表示する。)で「520K」となる。
とともに燃焼の際の容積を「0.25」 として圧縮比
(または膨張比)「4」の条件で定格運転して、Aで
「300K」(温度は絶対温度で表示する。)の作動ガ
スを大気圧においてシリンダへ吸気により導入し断熱圧
縮すると、Bにおいては作動ガスは「7.0気圧」(圧
力は気圧で表示する。)で「520K」となる。
【0009】この作動ガスを等容加熱して、Cで「1
8.4気圧」で「1370K」にさせ、それから断熱膨
張させる。この際に、膨張比は、圧縮比と同じく「4」
で膨張されることになるため、膨張が完成したDにおい
ては、作動ガスは「2.6気圧」で「790K」とな
り、これを等容冷却することになる。
8.4気圧」で「1370K」にさせ、それから断熱膨
張させる。この際に、膨張比は、圧縮比と同じく「4」
で膨張されることになるため、膨張が完成したDにおい
ては、作動ガスは「2.6気圧」で「790K」とな
り、これを等容冷却することになる。
【0010】実際の4サイクル・エンジンにおいては、
このDにおいて大気中に排気されるが、D−A間の圧力
差は、上記した例においては「1.6気圧」になり、こ
の「1.6気圧」が騒音と効率低下の原因となるもので
ある。
このDにおいて大気中に排気されるが、D−A間の圧力
差は、上記した例においては「1.6気圧」になり、こ
の「1.6気圧」が騒音と効率低下の原因となるもので
ある。
【0011】即ち、オットー・サイクルにおいては、断
熱圧縮過程と断熱膨張過程とを同一のシリンダでおこな
うため、断熱圧縮過程での圧縮比と断熱膨張過程での膨
張比とが同一の値となり、加熱が等容加熱であることか
らDにおける排気圧力が高くなってしまうためである。
熱圧縮過程と断熱膨張過程とを同一のシリンダでおこな
うため、断熱圧縮過程での圧縮比と断熱膨張過程での膨
張比とが同一の値となり、加熱が等容加熱であることか
らDにおける排気圧力が高くなってしまうためである。
【0012】一方、ガス・タービンでは、圧縮器と膨張
器とを別の装置とするため、排気圧力差が生じないよう
に設計することが可能である。理解を容易にするため、
ガス・タービンの基本サイクルであるブレイトン・サイ
クルにより、上記のオットー・サイクルの例に用いた数
値にできるだけ対応させて説明する。
器とを別の装置とするため、排気圧力差が生じないよう
に設計することが可能である。理解を容易にするため、
ガス・タービンの基本サイクルであるブレイトン・サイ
クルにより、上記のオットー・サイクルの例に用いた数
値にできるだけ対応させて説明する。
【0013】図17は、ブレイトン・サイクルのP−V
線図であり、断熱圧縮(A→B)、等圧加熱(B→
C)、断熱膨張(C→E)、等圧冷却(E→A)により
構成される。
線図であり、断熱圧縮(A→B)、等圧加熱(B→
C)、断熱膨張(C→E)、等圧冷却(E→A)により
構成される。
【0014】例えば、Aにおいて、「1気圧」、「30
0K」で体積「1」の作動ガスを圧縮器により圧縮比
「6」で圧縮すると、作動ガスは「12.3気圧」、
「610K」で体積は「0.17」となる。この作動ガ
スを等圧加熱して、Cで「12.3気圧」、「1220
K」で体積は「0.33」にさせ、それから断熱膨張さ
せる。この際、膨張比「6」で膨張させると、膨張が完
成したEにおいて、「1気圧」、「600K」で体積は
「2」となる。これを等圧冷却することになる。
0K」で体積「1」の作動ガスを圧縮器により圧縮比
「6」で圧縮すると、作動ガスは「12.3気圧」、
「610K」で体積は「0.17」となる。この作動ガ
スを等圧加熱して、Cで「12.3気圧」、「1220
K」で体積は「0.33」にさせ、それから断熱膨張さ
せる。この際、膨張比「6」で膨張させると、膨張が完
成したEにおいて、「1気圧」、「600K」で体積は
「2」となる。これを等圧冷却することになる。
【0015】この場合、排気圧力差がないので、大気に
直接排気してもこれを原因とする騒音はなく、またこれ
による熱効率の低下はない。
直接排気してもこれを原因とする騒音はなく、またこれ
による熱効率の低下はない。
【0016】しかしながら、ガス・タービンでは、圧縮
器も膨張器もともに回転という機構によるため、作動ガ
スの通路幅に比べ回転半径が十分に大きくないと効率が
上がらないものであった。このことが、装置全体を小型
化する際の大きな制約となり、小型のガス・タービンを
事実上製造できないという問題点を招来していた。
器も膨張器もともに回転という機構によるため、作動ガ
スの通路幅に比べ回転半径が十分に大きくないと効率が
上がらないものであった。このことが、装置全体を小型
化する際の大きな制約となり、小型のガス・タービンを
事実上製造できないという問題点を招来していた。
【0017】本発明は、従来の4サイクル・エンジンと
ガス・タービンという二つの技術の有するこのような問
題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、4サイクル・エンジンよりも熱効率を向上させ、ま
たNOxなど公害物質の発生を抑制し、さらにはガス・
タービンよりも小型化可能なエンジンを提供しようとす
るものである。
ガス・タービンという二つの技術の有するこのような問
題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、4サイクル・エンジンよりも熱効率を向上させ、ま
たNOxなど公害物質の発生を抑制し、さらにはガス・
タービンよりも小型化可能なエンジンを提供しようとす
るものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるエンジンは、作動ガスを吸気すると
ともに吸気した作動ガスを圧縮して供給する第一のシリ
ンダと、第一のシリンダより供給された高圧の作動ガス
を加熱する加熱室と、加熱室により加熱された高温高圧
の作動ガスを膨張させて動力を得るとともに、膨張終了
後に排気する第二のシリンダとを有し、第一のシリンダ
の容積を加熱室の容積および第二のシリンダの容積のい
ずれよりも小とするように構成したものである。
に、本発明におけるエンジンは、作動ガスを吸気すると
ともに吸気した作動ガスを圧縮して供給する第一のシリ
ンダと、第一のシリンダより供給された高圧の作動ガス
を加熱する加熱室と、加熱室により加熱された高温高圧
の作動ガスを膨張させて動力を得るとともに、膨張終了
後に排気する第二のシリンダとを有し、第一のシリンダ
の容積を加熱室の容積および第二のシリンダの容積のい
ずれよりも小とするように構成したものである。
【0019】
【作用】第一のシリンダにおいて吸気され圧縮された高
圧の作動ガスは、加熱室に送出される。そして、この高
圧の作動ガスが加熱室において加熱されることによっ
て、高温高圧の作動ガスが得られ、これを第二のシリン
ダで膨張させることにより、動力を得るものである。
圧の作動ガスは、加熱室に送出される。そして、この高
圧の作動ガスが加熱室において加熱されることによっ
て、高温高圧の作動ガスが得られ、これを第二のシリン
ダで膨張させることにより、動力を得るものである。
【0020】そして、加熱室の容積は、第一のシリンダ
の容積より大とされているため、加熱室の圧力はほぼ等
圧に保たれ、加熱室における燃焼または加熱を緩やかに
おこなうことができる。
の容積より大とされているため、加熱室の圧力はほぼ等
圧に保たれ、加熱室における燃焼または加熱を緩やかに
おこなうことができる。
【0021】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明によるエンジ
ンの実施例を詳細に説明するものとする。
ンの実施例を詳細に説明するものとする。
【0022】〔第一の実施例〕図1は、本発明の第一の
実施例によるエンジン10の構成説明図である。この第
一の実施例は、作動ガスを作動ガス圧縮用の第一のシリ
ンダ16により吸気圧縮し、これを加熱室18において
燃焼により等圧加熱し、これを動力発生用の第二のシリ
ンダ22において膨張させ動力を得て、その後に排気す
ることを示している。この第一の実施例の場合、第二の
シリンダ22は、第一のシリンダ16の2倍の容積を持
つように構成されている。
実施例によるエンジン10の構成説明図である。この第
一の実施例は、作動ガスを作動ガス圧縮用の第一のシリ
ンダ16により吸気圧縮し、これを加熱室18において
燃焼により等圧加熱し、これを動力発生用の第二のシリ
ンダ22において膨張させ動力を得て、その後に排気す
ることを示している。この第一の実施例の場合、第二の
シリンダ22は、第一のシリンダ16の2倍の容積を持
つように構成されている。
【0023】図2には、本発明の第一の実施例によるエ
ンジン10が模式的に示されており、シリンダ・ブロッ
ク12は、作動ガス圧縮用ピストン14を備え、この作
動ガス圧縮用ピストン14の下降により、内部の作動ガ
スを圧縮する作動ガス圧縮用の第一のシリンダ16と、
第一のシリンダ16により圧縮された高圧の作動ガスを
燃焼により加熱する加熱室18と、動力発生用ピストン
20を備え、加熱室18において加熱された高温高圧の
作動ガスを、動力発生用ピストン20の上昇により膨張
させる動力発生用の第二のシリンダ22とが形成されて
いる。
ンジン10が模式的に示されており、シリンダ・ブロッ
ク12は、作動ガス圧縮用ピストン14を備え、この作
動ガス圧縮用ピストン14の下降により、内部の作動ガ
スを圧縮する作動ガス圧縮用の第一のシリンダ16と、
第一のシリンダ16により圧縮された高圧の作動ガスを
燃焼により加熱する加熱室18と、動力発生用ピストン
20を備え、加熱室18において加熱された高温高圧の
作動ガスを、動力発生用ピストン20の上昇により膨張
させる動力発生用の第二のシリンダ22とが形成されて
いる。
【0024】第一のシリンダ16は、作動ガス圧縮用ピ
ストン14が下死点にあるとき、シリンダの容積がほと
んどないように設計する。同様に、第二のシリンダ22
も、動力発生用ピストン20が下死点にあるとき、シリ
ンダの容積がほとんどないように設計する。
ストン14が下死点にあるとき、シリンダの容積がほと
んどないように設計する。同様に、第二のシリンダ22
も、動力発生用ピストン20が下死点にあるとき、シリ
ンダの容積がほとんどないように設計する。
【0025】シリンダ・ブロック12には、作動ガスを
第一のシリンダ16内に導入するための吸気通路24が
形成されている。この吸気通路24には、吸気通路24
の開閉を制御する吸気弁26が配置されていて、吸気弁
26により吸気通路24が開放されたときのみ、第一の
シリンダ16内へ作動ガスを導入することができるよう
に構成されている。
第一のシリンダ16内に導入するための吸気通路24が
形成されている。この吸気通路24には、吸気通路24
の開閉を制御する吸気弁26が配置されていて、吸気弁
26により吸気通路24が開放されたときのみ、第一の
シリンダ16内へ作動ガスを導入することができるよう
に構成されている。
【0026】さらに、シリンダ・ブロック12には、第
一のシリンダ16において圧縮された作動ガスを、加熱
室18へ送出するための作動ガスの導入通路28と、加
熱室18において燃焼加熱された作動ガスを、第二のシ
リンダ22へ送出するための導入通路30とが形成され
ており、これらの作動ガスの導入通路28と導入通路3
0には、それぞれ弁32と弁34とが配設されている。
弁32は、第一のシリンダ16の内圧が加熱室18の内
圧よりも高くなった場合にのみ開放されるようになされ
ている。弁34は、第二のシリンダ22の動力発生用ピ
ストン20が、下死点から所定の位置に移動するまでの
間にある場合にのみ開放されるようになされている。
一のシリンダ16において圧縮された作動ガスを、加熱
室18へ送出するための作動ガスの導入通路28と、加
熱室18において燃焼加熱された作動ガスを、第二のシ
リンダ22へ送出するための導入通路30とが形成され
ており、これらの作動ガスの導入通路28と導入通路3
0には、それぞれ弁32と弁34とが配設されている。
弁32は、第一のシリンダ16の内圧が加熱室18の内
圧よりも高くなった場合にのみ開放されるようになされ
ている。弁34は、第二のシリンダ22の動力発生用ピ
ストン20が、下死点から所定の位置に移動するまでの
間にある場合にのみ開放されるようになされている。
【0027】シリンダ・ブロック12には、第二のシリ
ンダ22内の作動ガスを排気するための排気通路36が
形成されている。この排気通路36には、排気通路36
の開閉を制御する排気弁38が配設されていて、排気弁
38により排気通路が開放されたときにのみ、第二のシ
リンダ22内の作動ガスを排気することができるように
構成されている。
ンダ22内の作動ガスを排気するための排気通路36が
形成されている。この排気通路36には、排気通路36
の開閉を制御する排気弁38が配設されていて、排気弁
38により排気通路が開放されたときにのみ、第二のシ
リンダ22内の作動ガスを排気することができるように
構成されている。
【0028】さらにまた、シリンダ・ブロック12に
は、安全弁42が配設されていて、過度の圧力によりシ
リンダ・ブロック12の破損を避けるようになってい
る。
は、安全弁42が配設されていて、過度の圧力によりシ
リンダ・ブロック12の破損を避けるようになってい
る。
【0029】以上の構成において、エンジン10を作動
する場合について説明する。
する場合について説明する。
【0030】図2および図3を用いて、作動ガス圧縮用
の第一のシリンダ16の動作概念を示す。
の第一のシリンダ16の動作概念を示す。
【0031】過程1は、常温常圧(「300K」、「1
気圧」)の作動ガスの吸気過程である。吸気弁26は開
放されており、弁32は閉鎖されている。作動ガス圧縮
用ピストン14は容積ゼロの下死点から容積最大の上死
点まで引き上げられ、作動ガスが吸気される。
気圧」)の作動ガスの吸気過程である。吸気弁26は開
放されており、弁32は閉鎖されている。作動ガス圧縮
用ピストン14は容積ゼロの下死点から容積最大の上死
点まで引き上げられ、作動ガスが吸気される。
【0032】次いで、過程2は圧縮過程である。吸気弁
26および弁32は閉鎖されており、作動ガスは作動ガ
ス圧縮用ピストン14により上死点から断熱圧縮され
る。これにより、作動ガスの温度と圧力は上昇する。こ
の第一のシリンダ16の内圧が加熱室18の内圧よりも
高くなったところで、弁32が開放される。
26および弁32は閉鎖されており、作動ガスは作動ガ
ス圧縮用ピストン14により上死点から断熱圧縮され
る。これにより、作動ガスの温度と圧力は上昇する。こ
の第一のシリンダ16の内圧が加熱室18の内圧よりも
高くなったところで、弁32が開放される。
【0033】過程3は、送気過程である。吸気弁26は
閉鎖されており、弁32は開放され、作動ガスは作動ガ
ス圧縮用ピストン14により第一のシリンダ16から加
熱室18へ送気され、作動ガス圧縮用ピストン14が下
死点になるまで続く。そして、ふたたび、過程1が繰り
返される。
閉鎖されており、弁32は開放され、作動ガスは作動ガ
ス圧縮用ピストン14により第一のシリンダ16から加
熱室18へ送気され、作動ガス圧縮用ピストン14が下
死点になるまで続く。そして、ふたたび、過程1が繰り
返される。
【0034】定格運転においては、加熱室18の内圧は
「12.3気圧」である。このことは作動ガスを圧縮比
「6」で加圧することを意味する。この際、第一のシリ
ンダ16から加熱室18に送気される作動ガスの温度
は、「610K」である。第一のシリンダ16よりも加
熱室18の方が容積が大きいので、1回の作動ガスの送
気による加熱室18の圧力変化は小さく、加熱室18の
圧力は定常状態ではほぼ一定とみなすことができる。
「12.3気圧」である。このことは作動ガスを圧縮比
「6」で加圧することを意味する。この際、第一のシリ
ンダ16から加熱室18に送気される作動ガスの温度
は、「610K」である。第一のシリンダ16よりも加
熱室18の方が容積が大きいので、1回の作動ガスの送
気による加熱室18の圧力変化は小さく、加熱室18の
圧力は定常状態ではほぼ一定とみなすことができる。
【0035】図2に示すように、加熱室18では、第一
のシリンダ16から送気された作動ガスに、燃料が加え
られ燃焼される。これにより作動ガスの温度は上昇す
る。定格運転においては、加熱室18から第二のシリン
ダ22への導入通路30付近において作動ガスの温度
が、「1220K」となるように燃料供給は制御され
る。これにより、加熱室18の圧力は「12.3気圧」
でほぼ一定に維持されることになる。
のシリンダ16から送気された作動ガスに、燃料が加え
られ燃焼される。これにより作動ガスの温度は上昇す
る。定格運転においては、加熱室18から第二のシリン
ダ22への導入通路30付近において作動ガスの温度
が、「1220K」となるように燃料供給は制御され
る。これにより、加熱室18の圧力は「12.3気圧」
でほぼ一定に維持されることになる。
【0036】加熱室18は、第一のシリンダ16よりも
容積が大きく、また圧力は一定で差動ガスを常時燃焼さ
せるため、燃焼管理は瞬時燃焼による従前の4サイクル
・エンジンよりも容易であり、従って公害物質の発生を
抑制できる。
容積が大きく、また圧力は一定で差動ガスを常時燃焼さ
せるため、燃焼管理は瞬時燃焼による従前の4サイクル
・エンジンよりも容易であり、従って公害物質の発生を
抑制できる。
【0037】次に、図2および図4を用いて、動力発生
用の第二のシリンダ22の動作概念を示す。
用の第二のシリンダ22の動作概念を示す。
【0038】過程1は、注入過程である。弁34は開放
されており、排気弁38は閉鎖されている。加熱室18
により加熱された高温高圧の作動ガスは、第二のシリン
ダ22に等圧で注入され、動力発生用ピストン20は容
積ゼロの下死点から、ストローク全体の「1/6」の位
置になるまで等圧で押し上げられる。
されており、排気弁38は閉鎖されている。加熱室18
により加熱された高温高圧の作動ガスは、第二のシリン
ダ22に等圧で注入され、動力発生用ピストン20は容
積ゼロの下死点から、ストローク全体の「1/6」の位
置になるまで等圧で押し上げられる。
【0039】過程2は、弁34と排気弁38はともに閉
鎖されている膨張過程である。動力発生用ピストン20
は、ストロークの「1/6」の位置から容積最大の上死
点まで押上られ、作動ガスは常圧にまで断熱的に膨張す
る。このことは、膨張比「6」で膨張することを意味す
る。過程1と過程2では、動力が発生する。
鎖されている膨張過程である。動力発生用ピストン20
は、ストロークの「1/6」の位置から容積最大の上死
点まで押上られ、作動ガスは常圧にまで断熱的に膨張す
る。このことは、膨張比「6」で膨張することを意味す
る。過程1と過程2では、動力が発生する。
【0040】過程3では、弁34が閉鎖され、排気弁3
8が開放されている排出過程である。動力発生用ピスト
ン20は上死点から下死点まで押し下げられ、作動ガス
は常圧で排気される。そして、ふたたび過程1が繰り返
される。
8が開放されている排出過程である。動力発生用ピスト
ン20は上死点から下死点まで押し下げられ、作動ガス
は常圧で排気される。そして、ふたたび過程1が繰り返
される。
【0041】図5は、上記した動作をまとめてP−V線
図により示したものである。
図により示したものである。
【0042】(A→B)は、第一のシリンダ16の作動
ガス圧縮用ピストン14による圧縮の動作を示してい
る。(B→C)は、作動ガス圧縮用ピストン14による
送気の動作を示している。これらの動作においては、面
積ABCFに相当する仕事の投入が必要となる。
ガス圧縮用ピストン14による圧縮の動作を示してい
る。(B→C)は、作動ガス圧縮用ピストン14による
送気の動作を示している。これらの動作においては、面
積ABCFに相当する仕事の投入が必要となる。
【0043】(C→D)は、第二のシリンダ22の動力
発生用ピストン20を動かす作動ガス注入の動作を示し
ている。(D→E)は、動力発生用ピストン20を動か
す作動ガスの膨張の動作を示している。これらの動作に
おいて、面積CDEFに相当する仕事が得られる。
発生用ピストン20を動かす作動ガス注入の動作を示し
ている。(D→E)は、動力発生用ピストン20を動か
す作動ガスの膨張の動作を示している。これらの動作に
おいて、面積CDEFに相当する仕事が得られる。
【0044】従って、このエンジン10からは、面積C
DEFから面積ABCFを差し引きして、面積ABDE
に相当する動力が取り出せることになる。
DEFから面積ABCFを差し引きして、面積ABDE
に相当する動力が取り出せることになる。
【0045】〔第二の実施例〕図6は、本発明の第二の
実施例によるエンジン200の概念図である。なお、第
一の実施例と同一の構成要素に関しては、同一の符号を
付して示すことにより、詳細な構成および作用の説明は
省略する。
実施例によるエンジン200の概念図である。なお、第
一の実施例と同一の構成要素に関しては、同一の符号を
付して示すことにより、詳細な構成および作用の説明は
省略する。
【0046】この第二の実施例によるエンジン200お
いては、定格運転において、第一のシリンダ16により
作られた「12.3気圧」、「610K」の作動ガス
が、熱交換室19を構成する作動ガスの加熱室18に送
気され、燃焼室50より燃焼ガス室19a中へ供給され
た高温の燃焼ガスとの熱交換により「12.3気圧」、
「1220K」の作動ガスとなり、第二のシリンダ22
に送出される。
いては、定格運転において、第一のシリンダ16により
作られた「12.3気圧」、「610K」の作動ガス
が、熱交換室19を構成する作動ガスの加熱室18に送
気され、燃焼室50より燃焼ガス室19a中へ供給され
た高温の燃焼ガスとの熱交換により「12.3気圧」、
「1220K」の作動ガスとなり、第二のシリンダ22
に送出される。
【0047】このエンジン200では、第二のシリンダ
22からの「600K」の作動ガスの排気のほか、燃焼
ガス室19aからの「610K」の燃焼廃ガスの排気も
同時に発生する。このため、第一の実施例によるエンジ
ン10に比べ熱効率は悪くなるが、エンジン10のよう
に高圧燃焼ではなくて、常圧燃焼にしたことにより、燃
焼管理はより簡単になり、公害物質の発生をさらに抑制
できる。
22からの「600K」の作動ガスの排気のほか、燃焼
ガス室19aからの「610K」の燃焼廃ガスの排気も
同時に発生する。このため、第一の実施例によるエンジ
ン10に比べ熱効率は悪くなるが、エンジン10のよう
に高圧燃焼ではなくて、常圧燃焼にしたことにより、燃
焼管理はより簡単になり、公害物質の発生をさらに抑制
できる。
【0048】このように、第一の実施例によるエンジン
10と第二の実施例によるエンジン200との相違は、
加熱に関して内燃方式を外燃方式に変えた点にあり、そ
の他の点については同様であるため、詳細な説明は省略
する。
10と第二の実施例によるエンジン200との相違は、
加熱に関して内燃方式を外燃方式に変えた点にあり、そ
の他の点については同様であるため、詳細な説明は省略
する。
【0049】〔第三の実施例〕図7は、本発明の第三の
実施例によるエンジン300の概念図である。なお、第
一の実施例および第二の実施例と同一の構成要素に関し
ては、同一の符号を付して示すことにより、詳細な構成
および作用の説明は省略する。
実施例によるエンジン300の概念図である。なお、第
一の実施例および第二の実施例と同一の構成要素に関し
ては、同一の符号を付して示すことにより、詳細な構成
および作用の説明は省略する。
【0050】この第三の実施例によるエンジン300
は、第二の実施例における第二のシリンダ22から大気
中に排気される常圧の作動ガスの温度が、「600K」
と高温であることに鑑みなされたものである。
は、第二の実施例における第二のシリンダ22から大気
中に排気される常圧の作動ガスの温度が、「600K」
と高温であることに鑑みなされたものである。
【0051】即ち、エンジン300は、第二のシリンダ
22から排気される作動ガスの持つ熱を回収するため、
配管52により、第二のシリンダ22から排気される作
動ガスを常燃焼室50に供給して燃焼に使用する。これ
により、第二の実施例に比べて「600K」の作動ガス
の排気はなくなり、「610K」の燃焼廃ガスだけとな
るので、第二の実施例による熱効率の低下は回復し、第
一の実施例の熱効率とほぼ同程度になる。
22から排気される作動ガスの持つ熱を回収するため、
配管52により、第二のシリンダ22から排気される作
動ガスを常燃焼室50に供給して燃焼に使用する。これ
により、第二の実施例に比べて「600K」の作動ガス
の排気はなくなり、「610K」の燃焼廃ガスだけとな
るので、第二の実施例による熱効率の低下は回復し、第
一の実施例の熱効率とほぼ同程度になる。
【0052】設計により第一のシリンダ16の送出する
作動ガスの温度が、第二のシリンダ22により排気され
る作動ガスの温度よりも低い場合には、第三の実施例の
方が第一の実施例よりも効率はよくなる。
作動ガスの温度が、第二のシリンダ22により排気され
る作動ガスの温度よりも低い場合には、第三の実施例の
方が第一の実施例よりも効率はよくなる。
【0053】この第三の実施例は、加熱は外燃方式では
あるが、排気されるガスが燃焼廃ガスだけであるという
点では内燃方式ということができ、いわば外内燃方式と
いうこことができる。
あるが、排気されるガスが燃焼廃ガスだけであるという
点では内燃方式ということができ、いわば外内燃方式と
いうこことができる。
【0054】なお、第三の実施例によるエンジン300
は、第二のシリンダ22から送りだされる作動ガスが脈
動するため、燃焼管理を困難にするが、第二のシリンダ
22の数を複数にしたり、また燃焼室50および燃焼ガ
ス室19aの容積を大きくすることにより、この問題を
解消できる。
は、第二のシリンダ22から送りだされる作動ガスが脈
動するため、燃焼管理を困難にするが、第二のシリンダ
22の数を複数にしたり、また燃焼室50および燃焼ガ
ス室19aの容積を大きくすることにより、この問題を
解消できる。
【0055】このように、第二の実施例と第三の実施例
との相違は、燃焼用空気として排気される作動ガスを用
いた点にあり、その他の点については同様であるため、
詳細な説明は省略する。
との相違は、燃焼用空気として排気される作動ガスを用
いた点にあり、その他の点については同様であるため、
詳細な説明は省略する。
【0056】〔第四の実施例〕図8は、本発明の第四の
実施例によるエンジン400の概念図である。なお、第
一の実施例乃至第三の実施例と同一の構成要素に関して
は、同一の符号を付して示すことにより、詳細な構成お
よび作用の説明は省略する。
実施例によるエンジン400の概念図である。なお、第
一の実施例乃至第三の実施例と同一の構成要素に関して
は、同一の符号を付して示すことにより、詳細な構成お
よび作用の説明は省略する。
【0057】この第四の実施例によるエンジン400
は、第二の実施例における熱交換室19から排出される
燃焼廃ガスの温度が、第一のシリンダ16から移送され
た作動ガスの温度と同じく「610K」となっている点
に鑑みなされたものである。
は、第二の実施例における熱交換室19から排出される
燃焼廃ガスの温度が、第一のシリンダ16から移送され
た作動ガスの温度と同じく「610K」となっている点
に鑑みなされたものである。
【0058】即ち、エンジン400は、熱交換室19か
ら排出される燃焼廃ガスの熱を回収するために、第二の
熱交換室60を設け、燃焼室50に送気する燃焼用空気
を加熱するようにした。
ら排出される燃焼廃ガスの熱を回収するために、第二の
熱交換室60を設け、燃焼室50に送気する燃焼用空気
を加熱するようにした。
【0059】これにより、第二の実施例による熱効率の
低下は回復し、第一の実施例による熱効率に戻すことが
できる。
低下は回復し、第一の実施例による熱効率に戻すことが
できる。
【0060】このように、第二の実施例と第四の実施例
との相違は、第二の熱交換室60を備えた点にあり、そ
の他の点については同様であるため、詳細な説明は省略
する。
との相違は、第二の熱交換室60を備えた点にあり、そ
の他の点については同様であるため、詳細な説明は省略
する。
【0061】〔第五の実施例〕図9は、本発明の第五の
実施例によるエンジン500の概念図である。なお、第
一の実施例乃至第四の実施例と同一の構成要素に関して
は、同一の符号を付して示すことにより、詳細な構成お
よび作用の説明は省略する。
実施例によるエンジン500の概念図である。なお、第
一の実施例乃至第四の実施例と同一の構成要素に関して
は、同一の符号を付して示すことにより、詳細な構成お
よび作用の説明は省略する。
【0062】この第五の実施例によるエンジン500
は、第四の実施例によるエンジン400が、第二のシリ
ンダ22から排出される作動ガスを、そのまま大気に排
気させている点に鑑みてなされたものである。
は、第四の実施例によるエンジン400が、第二のシリ
ンダ22から排出される作動ガスを、そのまま大気に排
気させている点に鑑みてなされたものである。
【0063】即ち、エンジン500は、第二のシリンダ
22から排出される作動ガスを第二の熱交換室60に供
給する燃焼用空気として用いるための配管62を備えて
いる。
22から排出される作動ガスを第二の熱交換室60に供
給する燃焼用空気として用いるための配管62を備えて
いる。
【0064】これにより、燃焼廃ガスの温度は、第二の
シリンダ22からの排気の温度と同じく、「600K」
となる。つまり、熱効率は第四の実施例と変わらないも
のであるが、第四の実施例では燃焼用空気を供給するの
に、別に動力が必要であったが、それを第二のシリンダ
22からの排出能力で代行させることができることにな
る。
シリンダ22からの排気の温度と同じく、「600K」
となる。つまり、熱効率は第四の実施例と変わらないも
のであるが、第四の実施例では燃焼用空気を供給するの
に、別に動力が必要であったが、それを第二のシリンダ
22からの排出能力で代行させることができることにな
る。
【0065】〔第六の実施例〕上記各実施例において、
燃料の供給を少なくして、定格運転以下の出力で運転す
る場合には、加熱室18の圧力および温度は十分に上昇
しない。その結果、動力発生用の第二のシリンダ22に
おける膨張の過程において、作動ガスの圧力は常圧より
も下がってしまい、第二のシリンダ22内に水滴や霜が
発生し、第二のシリンダ22と動力発生用ピストン20
との間の摩擦を大きくし、また場合によっては、これら
を損傷する恐れがある。
燃料の供給を少なくして、定格運転以下の出力で運転す
る場合には、加熱室18の圧力および温度は十分に上昇
しない。その結果、動力発生用の第二のシリンダ22に
おける膨張の過程において、作動ガスの圧力は常圧より
も下がってしまい、第二のシリンダ22内に水滴や霜が
発生し、第二のシリンダ22と動力発生用ピストン20
との間の摩擦を大きくし、また場合によっては、これら
を損傷する恐れがある。
【0066】例えば、第一の実施例によるエンジン10
に即して説明すると、図10に示すように、定格運転以
下の出力で運転するために燃料供給を少なくすると、作
動ガスの燃焼加熱後の状態はDとはならず、これよりも
圧力も温度も低い状態のGとなる。ここで、この状態の
作動ガスを第二のシリンダ22で膨張させると、常圧点
はHとなる。しかしながら、第二のシリンダ22はさら
に容積が「2」になるまで膨張を続けるので、作動ガス
の圧力は常圧以下になり、温度もさらに低下する。この
ため、場合によっては、第二のシリンダ22内に水滴や
霜が発生し、第二のシリンダ22と動力発生用ピストン
20との間の摩擦を増大させ、場合によっては、これら
を損傷する恐れがあることになる。
に即して説明すると、図10に示すように、定格運転以
下の出力で運転するために燃料供給を少なくすると、作
動ガスの燃焼加熱後の状態はDとはならず、これよりも
圧力も温度も低い状態のGとなる。ここで、この状態の
作動ガスを第二のシリンダ22で膨張させると、常圧点
はHとなる。しかしながら、第二のシリンダ22はさら
に容積が「2」になるまで膨張を続けるので、作動ガス
の圧力は常圧以下になり、温度もさらに低下する。この
ため、場合によっては、第二のシリンダ22内に水滴や
霜が発生し、第二のシリンダ22と動力発生用ピストン
20との間の摩擦を増大させ、場合によっては、これら
を損傷する恐れがあることになる。
【0067】従って、上記各実施例においては、例え
ば、第一の実施例のエンジン10に即して図11に示す
ように、ポペット弁などからなる常圧維持制御弁40を
配置して、第二のシリンダ22内の圧力が常圧より低く
なった場合にのみ、常圧維持制御弁40を開放して外部
の空気または燃焼廃ガスを吸い込み、第二のシリンダ2
2内の圧力が常圧より低下しないようにして、常に第二
のシリンダ22内が常圧以上になるように維持すること
ができるようにする。
ば、第一の実施例のエンジン10に即して図11に示す
ように、ポペット弁などからなる常圧維持制御弁40を
配置して、第二のシリンダ22内の圧力が常圧より低く
なった場合にのみ、常圧維持制御弁40を開放して外部
の空気または燃焼廃ガスを吸い込み、第二のシリンダ2
2内の圧力が常圧より低下しないようにして、常に第二
のシリンダ22内が常圧以上になるように維持すること
ができるようにする。
【0068】また、上記したように、別途常圧維持制御
弁40を配置することなく、排気弁38に常圧維持制御
弁40の機能を備えさせるようにしてもよい。
弁40を配置することなく、排気弁38に常圧維持制御
弁40の機能を備えさせるようにしてもよい。
【0069】〔第七の実施例〕次に、本発明の第七の実
施例によるエンジン700を説明する。
施例によるエンジン700を説明する。
【0070】図12は、第七の実施例によるエンジン7
00が模式的に示されている。このエンジン700にお
いては、第一のシリンダ16の作動ガス圧縮用ピストン
14と第二のシリンダ22の動力発生用ピストン20と
が、コンロッド74あるいはコンロッド72によって、
それぞれクランク兼フライホイール70と連結されてい
て、例えば、作動ガス圧縮用ピストン14が上死点に位
置するとき、動力発生用ピストン20が下死点に位置す
るように設定されている。
00が模式的に示されている。このエンジン700にお
いては、第一のシリンダ16の作動ガス圧縮用ピストン
14と第二のシリンダ22の動力発生用ピストン20と
が、コンロッド74あるいはコンロッド72によって、
それぞれクランク兼フライホイール70と連結されてい
て、例えば、作動ガス圧縮用ピストン14が上死点に位
置するとき、動力発生用ピストン20が下死点に位置す
るように設定されている。
【0071】上記したような位置関係に作動ガス圧縮用
ピストン14と動力発生用ピストン20を連結すること
により、作動ガス圧縮用ピストン14と動力発生用ピス
トン20は同じ周期で運転され、動力発生用ピストン2
0で得られた動力の一部で、作動ガス圧縮用ピストン1
4を直接運転することが可能になり、連続運転できるこ
とになる。
ピストン14と動力発生用ピストン20を連結すること
により、作動ガス圧縮用ピストン14と動力発生用ピス
トン20は同じ周期で運転され、動力発生用ピストン2
0で得られた動力の一部で、作動ガス圧縮用ピストン1
4を直接運転することが可能になり、連続運転できるこ
とになる。
【0072】さらに図13に基づいて、第七の実施例の
運転操作を詳しく説明することにする。
運転操作を詳しく説明することにする。
【0073】まず、他の動力源、例えば電動機によりク
ランク兼フライホイール70を回転させることにより、
エンジン700を起動する。これにより加熱室18の圧
力が大気圧から「4.7気圧」までの間のJ点であると
き、第一のシリンダ16の作動ガス圧縮用ピストン14
は作動ガスをA点からJ点まで断熱圧縮し、J点の容積
の作動ガスを加熱室18に注入する。一方、第二のシリ
ンダ22は同じ圧力で容積0.33の作動ガスを得て、
これをK点からL点まで断熱膨張させることになる。こ
の一回の運転操作で、(J−K)の容積に相当する作動
ガスが加熱室18に残されることになり、加熱室18の
圧力を高めることになる。この際、必要とする動力は面
積AJKLである。このようにして加熱室18の圧力は
「4.7気圧」、温度は「470K」のM点まで高まる
ことになる。加熱室18がこのM点の状態になると、外
部から投入しなければならない動力は摩擦などで消費さ
れる動力の補充だけでよいことになる。
ランク兼フライホイール70を回転させることにより、
エンジン700を起動する。これにより加熱室18の圧
力が大気圧から「4.7気圧」までの間のJ点であると
き、第一のシリンダ16の作動ガス圧縮用ピストン14
は作動ガスをA点からJ点まで断熱圧縮し、J点の容積
の作動ガスを加熱室18に注入する。一方、第二のシリ
ンダ22は同じ圧力で容積0.33の作動ガスを得て、
これをK点からL点まで断熱膨張させることになる。こ
の一回の運転操作で、(J−K)の容積に相当する作動
ガスが加熱室18に残されることになり、加熱室18の
圧力を高めることになる。この際、必要とする動力は面
積AJKLである。このようにして加熱室18の圧力は
「4.7気圧」、温度は「470K」のM点まで高まる
ことになる。加熱室18がこのM点の状態になると、外
部から投入しなければならない動力は摩擦などで消費さ
れる動力の補充だけでよいことになる。
【0074】ここで、加熱室18中に燃料を投入して燃
焼させ、加熱室18中の作動ガスを加熱すると、エンジ
ン700は動力を発生する。定格運転以下の運転におい
て、加熱室の圧力が「4.7気圧」から「12.3気圧」
までの間のF点であるときは、第一のシリンダ16の作
業ガス圧縮用ピストン14は、F点の容積の作動ガスを
加熱室18に供給し、加熱室18はこの作動ガスをG点
の状態まで加熱し、第二のシリンダ22の動力発生用ピ
ストン20は、この加熱された作動ガスをG点からH点
まで断熱膨張させる。この一回の回転により、このエン
ジン700は、面積AFGHの動力を発生することにな
る。
焼させ、加熱室18中の作動ガスを加熱すると、エンジ
ン700は動力を発生する。定格運転以下の運転におい
て、加熱室の圧力が「4.7気圧」から「12.3気圧」
までの間のF点であるときは、第一のシリンダ16の作
業ガス圧縮用ピストン14は、F点の容積の作動ガスを
加熱室18に供給し、加熱室18はこの作動ガスをG点
の状態まで加熱し、第二のシリンダ22の動力発生用ピ
ストン20は、この加熱された作動ガスをG点からH点
まで断熱膨張させる。この一回の回転により、このエン
ジン700は、面積AFGHの動力を発生することにな
る。
【0075】さらに投入する燃料を増加し、定格運転を
超えて運転する場合を検討する。この場合には、加熱室
18の圧力が「12.3気圧」からあらかじめ定めた安
全弁42の圧力P0との間にあるとき、第一のシリンダ
16の作業ガス圧縮用ピストン14はQ点の状態の作動
ガスを加熱室18に供給し、加熱室18はこの作動ガス
をR点の状態になるまで加熱し、第二のシリンダ22の
動力発生用ピストン20は、この作動ガスを断熱膨張さ
せてS点の状態にする。そして、S点において、作動ガ
スは大気へ排気される。
超えて運転する場合を検討する。この場合には、加熱室
18の圧力が「12.3気圧」からあらかじめ定めた安
全弁42の圧力P0との間にあるとき、第一のシリンダ
16の作業ガス圧縮用ピストン14はQ点の状態の作動
ガスを加熱室18に供給し、加熱室18はこの作動ガス
をR点の状態になるまで加熱し、第二のシリンダ22の
動力発生用ピストン20は、この作動ガスを断熱膨張さ
せてS点の状態にする。そして、S点において、作動ガ
スは大気へ排気される。
【0076】このエンジン700は、このように定格運
転を超えて運転することも可能であるが、その場合に
は、排気圧力が大気圧よりも高くなるので排気音を発生
することになる。
転を超えて運転することも可能であるが、その場合に
は、排気圧力が大気圧よりも高くなるので排気音を発生
することになる。
【0077】以上、エンジン700の動作機構を説明す
るため、まずエンジン700を他の動力で回転させ、そ
の後に加熱室18を加熱する順序により説明した。しか
しながら、実際の運転では、まず加熱室18を加熱し、
次いで他の動力によりこのエンジン700を回転させる
ことにより、エンジン700の起動は簡単に行うことが
できる。
るため、まずエンジン700を他の動力で回転させ、そ
の後に加熱室18を加熱する順序により説明した。しか
しながら、実際の運転では、まず加熱室18を加熱し、
次いで他の動力によりこのエンジン700を回転させる
ことにより、エンジン700の起動は簡単に行うことが
できる。
【0078】なお、上記した第一の実施例乃至第七の実
施例においては、第一のシリンダ16および第二のシリ
ンダ22を、それぞれ1つづつ備えた場合に関して主に
説明したが、これに限られることなしに、第一のシリン
ダ16および第二のシリンダ22のどちらか一方、ある
いは両方を複数備えるようにしてもよいことはもちろん
である。
施例においては、第一のシリンダ16および第二のシリ
ンダ22を、それぞれ1つづつ備えた場合に関して主に
説明したが、これに限られることなしに、第一のシリン
ダ16および第二のシリンダ22のどちらか一方、ある
いは両方を複数備えるようにしてもよいことはもちろん
である。
【0079】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0080】作動ガスを吸気するとともに吸気した作動
ガスを圧縮して供給する第一のシリンダと、第一のシリ
ンダより供給された高圧の作動ガスを加熱する加熱室
と、加熱室により加熱された高温高圧の作動ガスを膨張
させて動力を得るとともに、膨張終了後に排気する第二
のシリンダとを有し、第一のシリンダの容積を加熱室の
容積および第二のシリンダの容積のいずれよりも小とす
るように構成したため、第一のシリンダにおいて吸気さ
れ圧縮された高圧の作動ガスは、加熱室に送出され、こ
の高圧の作動ガスが加熱室において加熱されることによ
って、高温高圧の作動ガスが得られ、これを第二のシリ
ンダで膨張させることにより、動力を得ることができ
る。
ガスを圧縮して供給する第一のシリンダと、第一のシリ
ンダより供給された高圧の作動ガスを加熱する加熱室
と、加熱室により加熱された高温高圧の作動ガスを膨張
させて動力を得るとともに、膨張終了後に排気する第二
のシリンダとを有し、第一のシリンダの容積を加熱室の
容積および第二のシリンダの容積のいずれよりも小とす
るように構成したため、第一のシリンダにおいて吸気さ
れ圧縮された高圧の作動ガスは、加熱室に送出され、こ
の高圧の作動ガスが加熱室において加熱されることによ
って、高温高圧の作動ガスが得られ、これを第二のシリ
ンダで膨張させることにより、動力を得ることができ
る。
【0081】この際に、加熱室の容積が、第一のシリン
ダの容積より大とされているため、加熱室の圧力はほぼ
等圧に保たれ、加熱室における燃焼または加熱を緩やか
におこなうことができるようになる。
ダの容積より大とされているため、加熱室の圧力はほぼ
等圧に保たれ、加熱室における燃焼または加熱を緩やか
におこなうことができるようになる。
【0082】即ち、第一のシリンダにおいて吸気、圧縮
された作動ガスを加熱室に送出し、加熱室における加熱
によって高温高圧の作動ガスを得て、これを第二のシリ
ンダで膨張させることにより、動力を得ることができ
る。
された作動ガスを加熱室に送出し、加熱室における加熱
によって高温高圧の作動ガスを得て、これを第二のシリ
ンダで膨張させることにより、動力を得ることができ
る。
【0083】従って、作動ガスの圧縮が、第一のシリン
ダで行われる一方で、作動ガスの膨張は第二のシリンダ
で行われることになり、しかも燃焼加熱室の容積は、第
一のシリンダの容積より大とされているため、燃焼加熱
が緩やかに行なえ、NOxなどの公害物質の発生を抑制
できることになる。
ダで行われる一方で、作動ガスの膨張は第二のシリンダ
で行われることになり、しかも燃焼加熱室の容積は、第
一のシリンダの容積より大とされているため、燃焼加熱
が緩やかに行なえ、NOxなどの公害物質の発生を抑制
できることになる。
【0084】また、外燃方式により構成することも可能
なため、燃焼を常圧で行うことができ、NOxなど公害
物質の発生を根絶することができる。
なため、燃焼を常圧で行うことができ、NOxなど公害
物質の発生を根絶することができる。
【0085】さらに、シリンダで構成しているため、タ
ービンで構成する場合と異なり、装置全体を十分に小型
化することができる。
ービンで構成する場合と異なり、装置全体を十分に小型
化することができる。
【図1】本発明の第一の実施例によるエンジンの構成を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図2】本発明の第一の実施例によるエンジンを模式的
に示す説明図である。
に示す説明図である。
【図3】本発明の第一の実施例によるエンジンの動作の
説明図である。
説明図である。
【図4】本発明の第一の実施例によるエンジンの動作の
説明図である。
説明図である。
【図5】本発明の第一の実施例によるエンジンのP−V
線図である。
線図である。
【図6】本発明の第二の実施例によるエンジンの構成を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図7】本発明の第三の実施例によるエンジンの構成を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図8】本発明の第四の実施例によるエンジンの構成を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図9】本発明の第五の実施例によるエンジンの構成を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図10】定格運転していない場合の本発明の第一の実
施例によるエンジンのP−V線図である。
施例によるエンジンのP−V線図である。
【図11】第六の実施例として、常圧維持制御弁を備え
た本発明の第一の実施例によるエンジンの構成を示す説
明図である。
た本発明の第一の実施例によるエンジンの構成を示す説
明図である。
【図12】本発明の第七の実施例によるエンジンの構成
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図13】本発明の第七の実施例によるエンジンのP−
V線図である。
V線図である。
【図14】従来の4サイクル・エンジンの作動を示す説
明図である。
明図である。
【図15】従来のガス・タービンの構成を示す説明図で
ある・。
ある・。
【図16】オットー・サイクルのP−V線図である。
【図17】ブレイトン・サイクルのP−V線図である。
10 エンジン 16 第一のシリンダ 18 加熱室 19 熱交換室 19a 燃焼ガス室 22 第二のシリンダ 40 常圧維持制御弁 50 燃焼室 52 配管 60 第二の熱交換室 62 配管 70 クランク兼フライホイール 72 コンロッド 74 コンロッド 200 エンジン 300 エンジン 400 エンジン 500 エンジン 600 エンジン 700 エンジン
Claims (9)
- 【請求項1】 作動ガスを吸気するとともに吸気した作
動ガスを圧縮して供給する第一のシリンダと、 前記第一のシリンダより供給された高圧の作動ガスを加
熱する加熱室と、 前記加熱室により加熱された高温高圧の作動ガスを膨張
させて動力を得るとともに、膨張終了後に排気する第二
のシリンダとを有し、 前記第一シリンダの容積を、前記加熱室の容積および前
記第二のシリンダの容積のいずれよりも小としたことを
特徴とするエンジン。 - 【請求項2】 前記加熱室は、前記第一のシリンダより
供給された高圧の作動ガスの中で燃料を燃焼させて作動
ガスを加熱する請求項1記載のエンジン。 - 【請求項3】 作動ガスを吸気するとともに吸気した作
動ガスを圧縮して供給する第一のシリンダと、 前記第一のシリンダより供給された高圧の作動ガスを外
部から熱交換により加熱する加熱室および前記加熱室中
の作動ガスを外部から熱交換により加熱するための燃焼
ガス室を備えた熱交換室と、 前記燃焼ガス室に供給する高温の燃焼ガスを作る燃焼室
と前記加熱室により加熱された高温高圧の作動ガスを膨
張させて動力を得るとともに、膨張終了後に排気する第
二のシリンダとを有し、 前記第一シリンダの容積を、前記加熱室の容積および前
記第二のシリンダの容積のいずれよりも小としたことを
特徴とするエンジン。 - 【請求項4】 前記第二のシリンダにより排出される作
動ガスを大気へ直接排気せずに、燃焼用空気として前記
燃焼室に供給する請求項3記載のエンジン。 - 【請求項5】 前記燃焼ガス室から排気される燃焼廃ガ
スと前記燃焼室に供給する燃焼用空気との間に、第二の
熱交換室を設けた請求項3記載のエンジン。 - 【請求項6】 前記第二のシリンダにより排出される作
動ガスを大気へ直接排気せず、前記第二の熱交換室に供
給して燃焼用空気として使用する請求項5記載のエンジ
ン。 - 【請求項7】 前記第一のシリンダの圧力が前記加熱室
の圧力よりも大であるときのみ開放し、前記第一のシリ
ンダと前記加熱室とを連通する第一の弁と、 前記第二のシリンダのピストンが容積最小の下死点から
所定の位置に移動するまでの間のみ開放し、前記加熱室
と前記第二のシリンダとを連通する第二の弁とを備えた
請求項1、2、3、4、5または6のいずれか1項に記
載のエンジン。 - 【請求項8】 前記第二のシリンダにおける作動ガスの
膨張過程において、前記第二のシリンダ内の作動ガスが
常圧より低圧になった場合に、前記第二のシリンダ内を
常圧に維持するため、前記第二のシリンダ内に空気また
は燃焼廃ガスを導入する手段を備えた請求項1、2、
3、4、5、6または7のいずれか1項に記載のエンジ
ン。 - 【請求項9】 前記第一のシリンダのピストンと前記第
二のシリンダのピストンとを連動して、前記第一のシリ
ンダのピストンと前記第二のシリンダのピストンとを同
一の周期で運転する手段を設けた請求項1、2、3、
4、5、6、7または8のいずれか1項に記載のエンジ
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7530493A JPH06257462A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7530493A JPH06257462A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06257462A true JPH06257462A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=13572386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7530493A Pending JPH06257462A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06257462A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1752613A2 (en) * | 2005-04-01 | 2007-02-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Heat energy recovery apparatus |
JP2012047138A (ja) * | 2010-08-30 | 2012-03-08 | Seishiro Munehira | 圧縮空気熱機関 |
CN110486185A (zh) * | 2019-09-18 | 2019-11-22 | 朱国钧 | 无油空气动力发动机 |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP7530493A patent/JPH06257462A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1752613A2 (en) * | 2005-04-01 | 2007-02-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Heat energy recovery apparatus |
EP1752613A3 (en) * | 2005-04-01 | 2007-05-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Heat energy recovery apparatus |
US7448213B2 (en) | 2005-04-01 | 2008-11-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Heat energy recovery apparatus |
JP2012047138A (ja) * | 2010-08-30 | 2012-03-08 | Seishiro Munehira | 圧縮空気熱機関 |
CN110486185A (zh) * | 2019-09-18 | 2019-11-22 | 朱国钧 | 无油空气动力发动机 |
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