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JPH0625504B2 - 引戸錠 - Google Patents

引戸錠

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Publication number
JPH0625504B2
JPH0625504B2 JP62202751A JP20275187A JPH0625504B2 JP H0625504 B2 JPH0625504 B2 JP H0625504B2 JP 62202751 A JP62202751 A JP 62202751A JP 20275187 A JP20275187 A JP 20275187A JP H0625504 B2 JPH0625504 B2 JP H0625504B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
holder
sliding door
arm
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62202751A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6448982A (en
Inventor
治 下井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miwa Lock KK
Original Assignee
Miwa Lock KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miwa Lock KK filed Critical Miwa Lock KK
Priority to JP62202751A priority Critical patent/JPH0625504B2/ja
Publication of JPS6448982A publication Critical patent/JPS6448982A/ja
Publication of JPH0625504B2 publication Critical patent/JPH0625504B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、引戸を施錠するための引戸錠に係り、特に、
引戸の内外両側からの施、解錠が容易であり、しかも建
付の狂いに起因する内外障子の上下方向のずれ等の引戸
側の不都合があっても確実に作動する引戸錠に関する。
〔従来の技術および問題点〕
一般に、引戸錠は、シリンダ錠と、通常カマと称せられ
る鉤形の部材と、シリンダ錠の内筒体の回動に連動して
上記カマをストライカと係合させたり解離させるカマ駆
動機構とを備えており、これらは框(引戸の枠部)に取
付けられる。
しかして、これらシリンダ錠あるいはカマ等を外框に取
付けるか、あるいは内框に取付けるかによって引戸錠に
は種々の型式があり、それぞれ実用されているが、特
に、実公昭58−21866号公報に記載されているよ
うに、外框にシリンダ錠を取付け、外側からの鍵を用い
ての施、解錠操作を容易にすると共に、内側からの施、
解錠を容易にするため、カマおよびカマ駆動機構を内框
に装着したものは、外框側のシリンダ錠の内筒体の動き
を内框側のカマ駆動機構に伝達するため、例えばシリン
ダ錠の内筒体をその軸線方向に移動可能に設け、施、解
錠時内筒体を内框側に押動して、これに結合された異形
断面棒を外框から突出させると共にこれを同じ異形の受
孔を有する内框側のカマ駆動機構に差し込み、しかる後
内筒体を回動させてカマを外方に振り出させる。しかし
て、この型式の引戸錠は、建付の狂いによって内外障子
が上下方向にずれると、異形断面棒を受孔に挿入するこ
とが困難になるか不能になるので、場合によっては外側
からの施解錠操作ができなくなる、という不都合があ
る。加えて、シリンダ錠の内筒体が要移動量分短かくな
り、その分鍵違いが少なくなる。
これらの不都合を解消するため、本出願人は先に、特願
昭60−13951号(特開昭61−172975号)
をもって、カマ駆動機構を外框と内框とに分けて設けた
新規な引戸錠を提案した。この引戸錠は、外框側に一対
のバーを水平方向かつ内框方向に突出可能に設け、これ
らのバーを施錠および解錠時同じく外框に設けたシリン
ダ錠に連動して選択的に突出させ、一方、内框側にはバ
ーの先端に押されて揺動するシーソー式のレバーを設
け、このレバーの揺動によりカマを出没させるものであ
って、それ自体は所期の機能を発揮して、内外障子が少
々上下方向にずれても正常に作動する。
しかして、この引戸錠は、バーを水平方向に動かすた
め、シーソー式レバーを押す反力が内外障子の間隔(い
わゆるチリ)を拡開する方向に作用し、障子の厚み方向
のがたや障子の弾性変形があるとバーの移動量がその分
少なくなり、シーソー式レバーが確実に作動しなくなる
場合がある、という別の不都合が生じる。
〔発明の目的〕
そこで、本発明の目的は、カマを内框側に設けた引戸錠
を改良することにあり、上記した不都合を解消し、内外
障子の上下方向の建付の狂い、障子の厚み方向の案内が
た、あるいは障子の剛性不足に起因する弾性変形があっ
ても確実に作動し、しかも引戸の外側および内側双方に
おける施解錠操作が容易な引戸錠を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、一端を内框に揺
動可能に支承され、他端に鉤形部を形成したカマを外框
に装着されたストライク板に引掛けて引戸を施錠するよ
うにしたものにおいて、上記カマと係合すると共に内框
において上下方向に移動可能に案内され、その移動に連
動してカマを施錠位置に振り出しあるいは解錠位置に復
帰させる駆動板と、この駆動板に突設され、ストライク
板と対向する内側フロント板の開口内に露呈された係合
突起と、上記駆動板に連結され、室内側から駆動板を操
作する内側操作部材と、外框においてストライク板に垂
直な前後方向に移動可能に案内されると共に、ストライ
ク板から筒ざかる後方に付勢されたホルダと、後端をこ
のホルダに枢着され、ストライク板に垂直な鉛直面内で
揺動可能に支承されると共に、相互に拡開する方向に付
勢された一対のアームと、前端に異形断面のテールピー
スを結合し、前方に移動可能に案内されると共に、上記
ホルダと係合する内筒体を有するシリンダ錠と、このシ
リンダ錠の内筒体の前進時、その前端のテールピースを
受け入れてこれと嵌合する異形孔を有し、ストライク板
に平行な平面内で回動可能に支承されたピニオンと、こ
のピニオンと噛み合い係合し、上下方向に移動可能に案
内されたラック板と、このラック板と上記一対のアーム
とを相互に連結し、ラック板の上方または下方への移動
に連動して、この移動方向に対応するアームを選択的
に、かつその前端が他方に近接する方向に回動させる連
結機構とを有し、シリンダ錠の内筒体と共にホルダが前
進したとき、一対のアームの前端部が内側フロント板を
挿通して駆動板の係合突起を挟むようにしたことを特徴
とする。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図において符号1は内側フロント板を、符号2はス
トライク板をそれぞれ示す。
上記内側フロント板1は、細長い箱状の内側ケース3を
介して結合された内側化粧板4との間に内框を挟持する
ようにして、図示しない内框の外面に装着される。な
お、上記内側ケース3は、内框を障子の厚さ方向に貫通
する図示しない開口に収納される。同様にして、上記ス
トライク板2は外側化粧板5と共に図示しない外框に装
着される。そして、上記内側フロント板1およびストラ
イク板2は、第1図で紙面に垂直な方向に相対的に移動
できるようになっている。
上記内側ケース3内の下方には、水平なカマ軸6を中心
としてカマ7が回動可能に設けられている。図示の実施
例におけるカマ7は、一方の自由端部に鉤形部を形成し
た全体の形状が略U字形の部材であって、第1図に示す
ように、この鉤形部が施錠時ストライク板2のカマ孔2
aに入り込んで内框と外框との相対的な動きを拘束す
る。なお、このカマ7は、第2図に示すように、通常同
形に打ち抜いた板を複数板積層して構成する。
このカマ7を動かすのは駆動板8に担持された駆動ピン
9であって、この駆動ピン9はカマ7の他方の自由端部
に形成された異形の係合孔7aに遊嵌している。上記駆
動板8は、板材を横断面略コ字形に折曲した部材であっ
て、背板8aと相互に対向する一対の側板8b,8bと
を有し、内側ケース3内を上下方向に往復移動可能に組
込まれている。なお、上記駆動ピン9はその両端を上記
側板88b,8bに担持されている。また、この駆動ピ
ン9には、カマ7に内装されたクリックばね10の一端
が弾接している。
また、第1図および第2図に示すように、駆動板の各側
板8bの側端縁中央部は相互に近接する方向に切り起こ
され、係合突起11,11が形成されている。この係合
突起11は、次に述べるフード12の側板に形成された
水平四辺形の開口を挿通して、フード12の開口内に露
呈されている。
上記フード12は、一面が開口した偏平な箱状体であっ
て、第1図に示すように、内側フロント板1を貫通し
て、これに垂直な内外方向に移動可能に案内されてお
り、その各側板の内方(第1図で左方)外面に突設され
た押しピン13が、フード12を挟持する駆動板の側板
8bに傾斜して開口した縦長のカム孔14に摺動可能に
係合している。したがって、駆動板8が上下方向に移動
すると、押しピン13およびカム孔14の間に生じるく
さび作用により、フード12は内外方向に移動し、施錠
時には、第1図に示すように、内側フロント板1より外
方に突出して、不正解錠の目的で内側フロント板1およ
びストライク板2の隙間から係合突起11を操作するこ
とを防止するものである。しかしながら、上記のような
不正解錠操作は、蝶番で支持された扉におけると同様
に、内框または外框にガード板(図示せず)を装着する
など、他の手段によっても防止できるから、上記フード
12は本発明の必須の構成要件ではない。
一方、前期内側化粧板4には板状の内側操作部材15が
上下方向に移動可能に装着されており、その中央部外面
側に突設された操作杆15aは、前記内側ケース3の背
板等に開口した付番しない縦長の長孔を挿通して、駆動
板の背板8aを貫通している。その結果、操作杆15a
を介して駆動板8は内側操作部材15に一体的に連結さ
れることになり、内側操作部材15に突設されたつまみ
15bを操作することにより、室内側から駆動板8を上
下動させることができる。
他方、第1図、第3図および第4図に示すように、外框
側の前記ストライク板2および外側化粧板5の間には、
ストライク板2に一体的に結合された偏平な箱状の外側
ケース16が配設されており、この外側ケース16の一
方の側板(第3図で右側、第4図で下側)の内側には、
ホルダ17がストライク板2に垂直な前後方向に移動可
能に装着されている。図示の実施例におけるホルダ17
は、第1図に鎖線で示すような外形を有し、上端部を第
1図および第3図に示すように折曲して段部を形成した
板状体であって、第3図および第4図に示すように、ホ
ルダに植設された案内ピン18、およびホルダに一体的
に連結された後述するアーム支軸19の両端を、外側ケ
ース16の側板に形成された水平なガイド長孔21(第
4図)に摺動可能に係合させている。
このホルダ17には、一対のアーム22−L、22−U
Lが担持されている。各アーム22は、例えば第5図に
示すように、剛性を高めるため板材を横断面コ字形に折
曲して構成した部材であって、その前端を樋状に成形
し、一対の袖部に円弧状の逃げ孔23が開口している。
後述するように、第1図において上方のアームは施錠ア
ーム22−Lとして、下方のそれは解錠アーム22−U
Lとして用いられるが、図示の実施例においては、同じ
部材を上下対称に配置し、これらの後端(第1図で右
端、第5図で左端)を共通に貫通するアーム支軸19に
より、これらのアーム22−L,22−ULをホルダ1
7に回動自在に枢着している。
上記した構成により、一対のアーム22−L,22−U
Lはストライク板2に垂直な鉛直面内で回動自在に支承
されることになるが、これらのアームの厚み方向のがた
を小さくするため、また、次に述べる連結ピンを保持す
るため、第1図、第3図および第4図に示すように、ア
ーム22,22の外側に板材を断面コ字形に折曲した細
長い作動枠24が配設されており、上記アーム支軸19
はこの作動枠24の後端をも貫通している。したがっ
て、作動枠24も、アーム22,22と同様に、アーム
支軸19を介してホルダ17に回動自在に枢着されるこ
とになる。
上記作動枠24の前端には、第1図および第4図に示す
ように、これを貫通するようにいて連結ピン25が保持
されており、この連結ピン25はアーム22−L,22
−ULの相互に重合する前記逃げ孔23,23にも共通
に挿通されている。
また、上記アーム支軸19に巻装されたねじりコイルば
ねとしてのアームばね26の弾力により、一対のアーム
22−L,22−ULは相互に拡開する方向に付勢され
るが、通常の状態においては、第1図に示すように、拡
アーム22の逃げ孔23の開口端縁が連結ピン25に係
止され、作動枠24に関し第1図示の角度位置を保つ。
さらにまた、第1図に示すように、一端を外側ケース1
6に係止されたねじりコイルばねとしてのホルダばね2
7の他端が、アーム支軸19の前方からこれに弾接して
いる。したがって、このホルダばね27の弾力により、
ホルダ17、一対のアーム22−L,22−ULおよび
作動枠24等は後方に付勢されるが、ホルダ17等の他
の外力が作用しない常態においては、ホルダ17は外側
ケース16の背板に当接して第1図示の位置を保つ。な
お、このときアーム22−L,22−ULの前端がスト
ライク板2に開口したアーム突出孔28(第1図参照)
付近に臨むように各アーム22の前後方向の寸法が設定
されている。
一方、第1図に示すように、外側ケース16の上端には
全体を符号29で示すシリンダ錠が装着されている。図
示の実施例におけるシリンダ錠29は、外形断面が矩形
(第6図参照)で内周面中央部に段部を形成した外筒ブ
ロック31と、前端(第1図で左端)に断面方形のテー
ルピース32の突設した内筒体33とを有するいわゆる
ディスクタンブラー錠である。
上記外筒ブロック31の内孔31a(第6図参照)の前
方(第1図で左方)には拡径部31bが連設されてお
り、また、内孔31aおよび拡径部31bにわたる上下
には係止溝31cが形成されている。一方、第1図およ
び第6図に示すように、内筒体33の前端にはその半径
方向に突出する第1および第2突片33a,33bが一
体的に形成されており、第1図および第6図に示すシリ
ンダ錠の施錠状態においては、第1突片33aは外筒ブ
ロックの上記係止溝31cに係入しており(第6図)、
また、第1図に示すように、第2突片33bは、ホルダ
17の上端部に切り起こされた突片と、同じくホルダ1
7の上端部に植設されたタンブラー係止ピン34との間
に挿入されている。さらにまた、第1図に示すように、
内筒体33のタンブラーが外筒ブロック31の内周面に
形成された段部に後方から係合している。
他方、第1図および第3図に示すように、前記テールピ
ース32の前方におけるストライク板2の後面(内面)
側には、テールピース32の前端と一定の間隔を保っ
て、テールピース32を受け入れてこれと嵌合する異形
孔(第6図示の実施例では方形孔)35aを有するピニ
オン35が回動可能に支承されている。
また、外側ケース16の一方の側板(第3図で左側の側
板)の内面前方には、第1図および第3図に示すよう
に、全体の形状が細長いL字形のラック板36が上下方
向に移動可能に案内されており、その上端部は上記ピニ
オン35と噛み合い係合し、また、その下端部は、水平
な案内長孔36aを介して、前記連結ピン25と係合し
ている。上記した構成により、ラック板36とホルダ1
7とは、後者が前後方向に移動しても、上下方向には一
体的に連結されることになる。
〔作 用〕
上記のように構成された本発明の一実施例による引戸錠
は、第1図に示す施錠状態においては、カマ7がストラ
イク板のカマ孔2a内に投入され、したがって外框およ
び内框は紙面方向には勿論、第1図で左右方向にも拘束
される。そのため、框の弾性変形を利用してカマ7を抜
き外すことはできない。
解錠のため合鍵37(第7図参照)をシリンダ錠29の
鍵孔に挿入すると、全タンブラーはシアーラインに整合
して、内筒体33が回転可能になると同時に、タンブラ
ーの1つの外筒ブロック31の内周面段部との係合が解
け、内筒体33は前方に移動可能になる(図示せず)。
この状態で合鍵37を回すと、第6図から明らかなよう
に、内筒体の第1突片33aが外筒ブロックの係止溝3
1cの側壁に衝接するから、そのままでは内筒体33を
回動させることはできない。
そこで、第7図に示すように、合鍵37を鍵孔に挿入し
た状態で回さずに内筒体33を前方に押動する。する
と、内筒体33の前端面がホルダ17の上端と係合する
ので、内筒体33とホルダ17とはホルダばね27の弾
力に抗して一体的に前進し、ついには、第7図に示すよ
うに、内筒体のテールピース32がピニオン35を異形
孔に嵌入し、施錠および解錠アーム22−L,22−U
Lの前端部がストライク板のアーム突出孔28から一杯
に突出する。
第1図から明らかなように、これらのアーム22−L,
22−ULは、内側ケース3内の前記フード12中に進
入し、前記駆動板8に突設された係合突起11を間に挟
むようにして対峙する。
また、このときには、第6図示の前記第1突片33aが
外筒ブロックの拡径部31bにまで前進しているので、
内筒体33は回動可能になる。
そこで、第8図に示すように、合鍵37を操作者側から
見て反時計方向に回すと、テールピース32および内筒
体33と共にピニオン35も同方向に回動し、これと噛
み合うラック板36は上昇する。すると、前記連結ピン
25もラック板に開口した案内長孔36a(第1図)に
沿って水平に移動しつつ上昇し、アームばね26の弾力
に抗して解錠アーム22−ULを第8図で時計方向に回
動させる。このとき、施錠アーム22−Lはアームばね
26の弾力によってアーム突出孔28は(第7図)の上
側の開口端縁に弾接された状態で第8図示の角度位置を
保ち、解錠アームのみが回動する。
すると、この解錠アーム22−ULの前端部は係合突起
11を介して駆動板8を押し上げ、これに植設された駆
動ピン9が上昇するので、カマ7が第8図で時計方向に
回動して鉤部がストライク板のカマ孔2aから引き抜か
れ、この引戸錠が解錠される。
解錠後は内筒体33を第7図示の角度位置にまで時計方
向に回動させ、合鍵37を持つ手をゆるめる。すると、
ホルダばね27の弾力により、ホルダ17および内筒体
33は一体的に後方に移動し、第1図示の位置に復帰す
る。その後合鍵37を鍵孔から引き抜くと、第1図に示
すように、内筒内33は外筒ブロック31の内周面に形
成された段部に係止される。
解錠状態にある引戸錠を施錠するには、前記解錠時と同
様に、合鍵37を鍵孔に挿入した後内筒体を前方に押動
してテールピース32をピニオン35の異形孔と嵌合さ
せ(第7図参照)、第9図に示すように、合鍵37を時
計方向に回す。すると、第9図から明らかなように、ラ
ック板36が下降し、このラック板36が連結ピン25
を介して施錠アーム22−Lの先端を押し下げる。そし
て、この施錠アーム22−Lに駆動されて下降した駆動
板8によって、カマ7が外方に振り出され、その鉤部が
ストライクのカマ孔2aに投入されて引戸錠が施錠され
る。施錠後内筒体33を元の角度位置にまで回し戻して
合鍵37を引き抜くと第1図示の状態となる。
なお、施錠または解錠のために内筒体33を回動操作し
ているとき合鍵37を持つ手を放すと、第7図から明ら
かなように、ホルダばね27の弾力によって内筒体33
およびホルダ17は後方に移動しようとするが、第6図
から明らかなように、第1突片33aが外筒ブロックの
内孔31aと拡径部31bとの境界に形成された段部に
係止されるので、元の位置に戻ってしまうことはない。
また、第7図に示すように、内筒体33が回動していな
い状態においては、前記第2突片33bがホルダ17の
上端とタンブラー係止ピン34との間に挟まれており、
したがって内筒体33とホルダ17とは一体的に連結さ
れているので、内筒体33が単独で第1図示の軸線方向
位置に戻ってしまい、アーム22,22が突出した状態
になることを防止できる。
さらにまた、第1図から明らかなように、上記した施解
錠操作は、内側操作部材15のつまみ15bを室内から
操作することにより、外側ケース16内の機構とは独立
に行うことができるのは勿論である。
〔効 果〕
以上の説明から明らかなように、本発明は、カマを内框
側に設けた引戸錠において、機構上軸線方向に移動する
ことが必要なシリンダ錠の内筒体と、そのテールピース
と嵌合するピニオンとを同じ外側ケース内に設けたの
で、両者の相対位置関係を不変に保つことができ、した
がって、縦付が狂って内外障子が上下方向にずれても施
解錠操作に影響が生じない。
また、施・解錠アームは鉛直面内で揺動するので、作動
反力は上下方向に作用する。そのため、障子の厚さ方向
のがたや剛性不足による弾性変形が生じる場合でも、施
解錠を確実に行なうことができる。
さらにまた、アームの先端の動きを大きくとれるので、
アームと駆動板の係合突起との間隙も大きくすることが
でき、このため障子の上下方向の位置の狂いを吸収でき
る。など種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による引戸錠の施錠状態を示
す断面図、第2図は内框の内側フロント板取付部の正面
図、第3図は外側ケース内機構部の縦断面図、第4図は
その横断面図、第5図は施・解錠アームの組立状態を示
す斜視図、第6図はシリンダ錠の正面図、第7図乃至第
9図は本発明引戸錠の作動を説明するための断面図で、
図面を明瞭にするため部材の一部を省略して示す。 1……内側フロント板、2……ストライク板、3……内
側ケース、7……カマ、7a……係合孔、8……駆動
板、9……駆動ピン、11……係合突起、15……内側
操作部材、17……ホルダ、22……アーム、23……
逃げ孔、25……連結ピン、26……アームばね、27
……ホルダばね、29……シリンダ錠、31……外筒ブ
ロック、32……テールピース、33……内筒体、35
……ピニオン、35a……異形孔、36……ラック板、
36a……案内長孔。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端を内框に揺動可能に支承され、他端に
    鉤形部を形成したカマを外框に装着されたストライク板
    に引掛けて引戸を施錠するようにしたものにおいて、上
    記カマと係合すると共に内框において上下方向に移動可
    能に案内され、その移動に連動してカマを施錠位置に振
    り出しあるいは解錠位置に復帰させる駆動板と、この駆
    動板に突設され、ストライク板と対向する内側フロント
    板の開口内に露呈された係合突起と、上記駆動板に連結
    され、室内側から駆動板を操作する内側操作部材と、外
    框においてストライク板に垂直な前後方向に移動可能に
    案内されると共に、ストライク板から遠ざかる後方に付
    勢されたホルダと、後端をこのホルダに枢着され、スト
    ライク板に垂直な鉛直面内で揺動可能に支承されると共
    に、相互に拡開する方向に付勢された一対のアームと、
    前端に異形断面のテールピースを結合し、前方に移動可
    能に案内されると共に、上記ホルダと係合する内筒体を
    有するシリンダ錠と、このシリンダ錠の内筒体の前進
    時、その前端のテールピースを受け入れてこれと嵌合す
    る異形孔を有し、ストライク板に平行な平面内で回動可
    能に支承されたピニオンと、このピニオンと噛み合い係
    合し、上下方向に移動可能に案内されたラック板と、こ
    のラック板と上記一対のアームとを相互に連結し、ラッ
    ク板の上方または下方への移動に連動して、この移動方
    向に対応するアームを選択的に、かつその前端が他方に
    近接する方向に回動させる連結機構とを有し、シリンダ
    錠の内筒体と共にホルダが前進したとき、一対のアーム
    の前端部が内側フロント板を挿通して駆動板の係合突起
    を挟むようにしたことを特徴とする引戸錠。
  2. 【請求項2】上記連結機構が、ラック板に開口した水平
    な案内長孔と、アームに開口した円弧状の逃げ孔と、こ
    れらの逃げ孔および案内長孔に共通に挿通された連結ピ
    ンを有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の引戸錠。
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