JPH0625448B2 - 断熱構造体 - Google Patents
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- JPH0625448B2 JPH0625448B2 JP58164414A JP16441483A JPH0625448B2 JP H0625448 B2 JPH0625448 B2 JP H0625448B2 JP 58164414 A JP58164414 A JP 58164414A JP 16441483 A JP16441483 A JP 16441483A JP H0625448 B2 JPH0625448 B2 JP H0625448B2
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- Building Environments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は断熱板、特に真空充填断熱構造体に関するもの
である。
である。
従来例の構成とその問題点 従来、断熱材としてガラス繊維,石綿,珪酸カルシウム
などの無機材料や、発泡ポリウレタン,発泡ポリスチレ
ンなどの有機材料が知られている。このような無機材料
は耐熱性や機械的強度は良好であるが、熱伝導率は0.
03〜0.05Kcal/mh℃で、断熱効果はあまりよく
ない。低温用保温断熱材としては硬質発泡ポリウレタン
が一般に使用され、0.015Kcal/mh℃の熱伝導率
が達成されているが、これ以上の断熱性能を向上するこ
とは容易でない状況にある。また、液化窒素タンクや冷
凍庫などの極低温用保冷材として、二重壁構成の容器の
間隙に発泡パーライト等を充填し、0.001Torr
以下の高真空に排気した粉末真空断熱法が知られている
が、高真空に耐えるよう厚肉にする必要があり、その結
果、重量が重くなり、また、密封部を通じる熱伝導が多
くなるため、断熱性能が悪くなるなどの欠点がある。
などの無機材料や、発泡ポリウレタン,発泡ポリスチレ
ンなどの有機材料が知られている。このような無機材料
は耐熱性や機械的強度は良好であるが、熱伝導率は0.
03〜0.05Kcal/mh℃で、断熱効果はあまりよく
ない。低温用保温断熱材としては硬質発泡ポリウレタン
が一般に使用され、0.015Kcal/mh℃の熱伝導率
が達成されているが、これ以上の断熱性能を向上するこ
とは容易でない状況にある。また、液化窒素タンクや冷
凍庫などの極低温用保冷材として、二重壁構成の容器の
間隙に発泡パーライト等を充填し、0.001Torr
以下の高真空に排気した粉末真空断熱法が知られている
が、高真空に耐えるよう厚肉にする必要があり、その結
果、重量が重くなり、また、密封部を通じる熱伝導が多
くなるため、断熱性能が悪くなるなどの欠点がある。
この欠点を除去する対策として、真空容器として、ポリ
塩化ビニリデンや延伸ポリビニルアルコールなどの気体
遮断性フィルムを使用した多層ラミネートフィルムを使
用することが提案されているが、気体遮断性が完全でな
く、空気や湿気が真空容器の内部に徐々に侵入して真空
容器内の気圧が高くなるため、断熱性能が劣化するとい
う欠点がある。また、30μm厚以上のアルミニウム箔
を使用したラミネートフィルムの使用も提案されている
が、このアルミニウム部を通じて熱が移動し、断熱性能
の向上効果は非常に少ないという欠点がある。特に硬質
発泡ポリウレタンの熱伝導率0.015Kcal/mh℃よ
りも断熱性能を向上して、0.010Kcal/mh℃より
も小さい熱伝導率の断熱板を得るためには、このアルミ
ニウム箔の厚さが熱伝導率に大きく悪影響を与えるとい
う欠点があった。
塩化ビニリデンや延伸ポリビニルアルコールなどの気体
遮断性フィルムを使用した多層ラミネートフィルムを使
用することが提案されているが、気体遮断性が完全でな
く、空気や湿気が真空容器の内部に徐々に侵入して真空
容器内の気圧が高くなるため、断熱性能が劣化するとい
う欠点がある。また、30μm厚以上のアルミニウム箔
を使用したラミネートフィルムの使用も提案されている
が、このアルミニウム部を通じて熱が移動し、断熱性能
の向上効果は非常に少ないという欠点がある。特に硬質
発泡ポリウレタンの熱伝導率0.015Kcal/mh℃よ
りも断熱性能を向上して、0.010Kcal/mh℃より
も小さい熱伝導率の断熱板を得るためには、このアルミ
ニウム箔の厚さが熱伝導率に大きく悪影響を与えるとい
う欠点があった。
また、アルミニウム箔を使用したラミネートフィルムを
使用して真空密封したときに、内容物の形状に密着して
ラミネートフィルムが折れ曲がるが、このとき、折れ曲
がった部分にピンホールまたは小さな亀裂が発生しやす
く、真空漏れが起こる結果断熱性能が悪化するという欠
点もある。
使用して真空密封したときに、内容物の形状に密着して
ラミネートフィルムが折れ曲がるが、このとき、折れ曲
がった部分にピンホールまたは小さな亀裂が発生しやす
く、真空漏れが起こる結果断熱性能が悪化するという欠
点もある。
発明の目的 本発明は上記従来の欠点を除去し、断熱特性が優れ、さ
らに真空漏れが少なく断熱性能が劣化しない断熱構造体
を提供することを目的とする。
らに真空漏れが少なく断熱性能が劣化しない断熱構造体
を提供することを目的とする。
発明の構成 本発明はラミネートフィルム容器内に断熱材が充填さ
れ、その容器内が真空に排気され、密封された断熱構造
体において、ラミネートフィルムとして、金属膜が蒸着
されたブラスチックフィルムを、少なくとも2層を含有
してなるラミネートフィルムを使用するものであり、ラ
ミネートフィルム容器を伝わる熱伝導が小さく、真空充
填断熱構造体の見かけの熱伝導率が小さくなるという利
点があり、さらにラミネートフィルムの気体透過性や湿
度透過性が小さくなるなど真空保持性が優れているため
に、熱伝導率の経時劣化が少ないという効果を有する。
れ、その容器内が真空に排気され、密封された断熱構造
体において、ラミネートフィルムとして、金属膜が蒸着
されたブラスチックフィルムを、少なくとも2層を含有
してなるラミネートフィルムを使用するものであり、ラ
ミネートフィルム容器を伝わる熱伝導が小さく、真空充
填断熱構造体の見かけの熱伝導率が小さくなるという利
点があり、さらにラミネートフィルムの気体透過性や湿
度透過性が小さくなるなど真空保持性が優れているため
に、熱伝導率の経時劣化が少ないという効果を有する。
実施例の説明 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の断熱構造体の基本構成の断面図であ
る。1はラミネートフィルム容器であり、2は断熱材で
あり、ラミネートフィルム容器1の内部に充填され、そ
の空隙は真空に保持されている。3はラミネートフイル
ムの密封部である。
第1図は本発明の断熱構造体の基本構成の断面図であ
る。1はラミネートフィルム容器であり、2は断熱材で
あり、ラミネートフィルム容器1の内部に充填され、そ
の空隙は真空に保持されている。3はラミネートフイル
ムの密封部である。
断熱材2の材質については特に制限はないが、シリカ,
パーライト,珪藻土などの粉末,ガラス繊維,セラミッ
ク繊維,ポリエステル繊維,アスベストなどの繊維集合
体,発泡プラスチック成形体,発泡パーライト,シリカ
マイクロバルーンなどの中空球殻状粉末などを使用すれ
ばよく、その断熱材の種類によって断熱構造体の熱伝導
率は異なってくる。
パーライト,珪藻土などの粉末,ガラス繊維,セラミッ
ク繊維,ポリエステル繊維,アスベストなどの繊維集合
体,発泡プラスチック成形体,発泡パーライト,シリカ
マイクロバルーンなどの中空球殻状粉末などを使用すれ
ばよく、その断熱材の種類によって断熱構造体の熱伝導
率は異なってくる。
第2図はラミネートフィルム1の基本構成の拡大断面図
である。4は内層の熱融着密封層で、材質に特に制限は
ないが、ポリエチレンやポリプロピレンなどの10〜2
00μm厚のフィルム層である。5は金属膜が蒸着され
たプラスチックフィルムで、プラスチックフィルム6の
上に金属膜7が蒸着されている。8は金属膜が蒸着され
たプラスチックフィルムで、プラスチックフィルム9の
上記金属膜10が蒸着されている。金属膜7,10につ
いては特にアルミニウム膜が望ましい。また金属膜7、
10の膜厚は0.02μm以上が望ましく、0.02μ
mよりも薄い場合には、気体透過が多いために真空漏れ
が生じて、断熱特性の劣化が起こる。なお、一般に、金
属膜の厚さが厚くなるに従って断熱構造体の断熱性能が
低下する傾向にあるが、蒸着による金属膜厚は後述する
実施例に示すごとく0.2μm程度のものまで形成可能
である。0.2μm程度の厚さであれば断熱性能上の問
題もない。プラスチックフィルム6、9は材質に特に制
限がなく、ポリエステル,ポリアミド,延伸ポリエステ
ル,延伸ポリプロピレン,延伸ポリビニルアルコール,
ポリ塩化ビニリデン,ポリアクリル,ポリエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体などのフィルムが使用される。
金属膜が蒸着されたフィルム5、8は同じ材質であって
も,また異なる材質であっても、いずれも使用可能であ
る。これらの内層4と金属膜が蒸着されたフィルム5、
8の各層は接着剤で接着されてラミネートフィルムを構
成する。
である。4は内層の熱融着密封層で、材質に特に制限は
ないが、ポリエチレンやポリプロピレンなどの10〜2
00μm厚のフィルム層である。5は金属膜が蒸着され
たプラスチックフィルムで、プラスチックフィルム6の
上に金属膜7が蒸着されている。8は金属膜が蒸着され
たプラスチックフィルムで、プラスチックフィルム9の
上記金属膜10が蒸着されている。金属膜7,10につ
いては特にアルミニウム膜が望ましい。また金属膜7、
10の膜厚は0.02μm以上が望ましく、0.02μ
mよりも薄い場合には、気体透過が多いために真空漏れ
が生じて、断熱特性の劣化が起こる。なお、一般に、金
属膜の厚さが厚くなるに従って断熱構造体の断熱性能が
低下する傾向にあるが、蒸着による金属膜厚は後述する
実施例に示すごとく0.2μm程度のものまで形成可能
である。0.2μm程度の厚さであれば断熱性能上の問
題もない。プラスチックフィルム6、9は材質に特に制
限がなく、ポリエステル,ポリアミド,延伸ポリエステ
ル,延伸ポリプロピレン,延伸ポリビニルアルコール,
ポリ塩化ビニリデン,ポリアクリル,ポリエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体などのフィルムが使用される。
金属膜が蒸着されたフィルム5、8は同じ材質であって
も,また異なる材質であっても、いずれも使用可能であ
る。これらの内層4と金属膜が蒸着されたフィルム5、
8の各層は接着剤で接着されてラミネートフィルムを構
成する。
つぎに、具体的な実施例によってさらに詳しく説明す
る。なお本実施例において、熱伝導率の測定はダイナテ
ック社のK−マチック熱伝導率測定装置を用いて、AS
TM−C518に準拠した方法で13℃と35℃との温
度差における熱伝導率を測定した。
る。なお本実施例において、熱伝導率の測定はダイナテ
ック社のK−マチック熱伝導率測定装置を用いて、AS
TM−C518に準拠した方法で13℃と35℃との温
度差における熱伝導率を測定した。
実施例1 発泡パーライト粉砕粉末(平均粒径10μm)をポリエ
ステル不織布袋に充填し、それを熱融着層がポリエチレ
ン(厚さ60μm),中間層および表面層がアルミニウ
ム蒸着(蒸着厚さ0.01μm,0.02μm,0.0
4μm,0.06μm,0.1μmおよび0.2μm)
されたポリエチレンテレフタレート(厚さ12μm)の
三層のフィルムをポリウレタン系の接着剤で貼り合わせ
たそれぞれのラミネートフィルム容器に充填し、これを
熱融着密封装置を具備した真空用容器に置いて、0.1
Torrの真空度に排気した状態で、フィルム容器の開
放部を加熱融着密封を行なった後、真空用容器内に大気
を導入して大気圧に戻し、厚さ2cm,横幅30cm,縦幅
30cmの内部が真空に排気された真空充填断熱板を得
た。
ステル不織布袋に充填し、それを熱融着層がポリエチレ
ン(厚さ60μm),中間層および表面層がアルミニウ
ム蒸着(蒸着厚さ0.01μm,0.02μm,0.0
4μm,0.06μm,0.1μmおよび0.2μm)
されたポリエチレンテレフタレート(厚さ12μm)の
三層のフィルムをポリウレタン系の接着剤で貼り合わせ
たそれぞれのラミネートフィルム容器に充填し、これを
熱融着密封装置を具備した真空用容器に置いて、0.1
Torrの真空度に排気した状態で、フィルム容器の開
放部を加熱融着密封を行なった後、真空用容器内に大気
を導入して大気圧に戻し、厚さ2cm,横幅30cm,縦幅
30cmの内部が真空に排気された真空充填断熱板を得
た。
得られたそれぞれの真空充填断熱板について初期の熱伝
導率,温度50℃、相対湿度90%雰囲気中で30日間
放置後の熱伝導および50℃フロン−11ガス雰囲気で
30日間放置後の熱伝導率を第1表に示した。
導率,温度50℃、相対湿度90%雰囲気中で30日間
放置後の熱伝導および50℃フロン−11ガス雰囲気で
30日間放置後の熱伝導率を第1表に示した。
アルミニウム蒸着膜の厚さが0.01μm,0.02μ
m,0.04μm,0.06μm,0.1μmおよび
0.2μmのポリエステルフィルムの二層を含有するラ
ミネートフィルムを使用して得た真空断熱板(試料2,
3,4,5,6,7)の場合、温度50℃、相対湿度9
0%の雰囲気中30日放置後および50℃フロン−11
ガス中30日間放置後の熱伝導率は、アルミニウム蒸着
膜の厚さが厚くなるにしたがって小さくなり、断熱性能
の経時劣化は少なくなる。アルミニウム蒸着膜の厚さが
0.01μm厚以下のときには30日後の熱伝導率が
0.01Kcal/mh℃より大きくなり、経時劣化が大き
い。またアルミニウム蒸着フィルムを1層だけ含有する
ラミネートフィルム容器を使用した場合(試料8,
9)、30日放置後の熱伝導率はいずれも大きく劣化し
た。
m,0.04μm,0.06μm,0.1μmおよび
0.2μmのポリエステルフィルムの二層を含有するラ
ミネートフィルムを使用して得た真空断熱板(試料2,
3,4,5,6,7)の場合、温度50℃、相対湿度9
0%の雰囲気中30日放置後および50℃フロン−11
ガス中30日間放置後の熱伝導率は、アルミニウム蒸着
膜の厚さが厚くなるにしたがって小さくなり、断熱性能
の経時劣化は少なくなる。アルミニウム蒸着膜の厚さが
0.01μm厚以下のときには30日後の熱伝導率が
0.01Kcal/mh℃より大きくなり、経時劣化が大き
い。またアルミニウム蒸着フィルムを1層だけ含有する
ラミネートフィルム容器を使用した場合(試料8,
9)、30日放置後の熱伝導率はいずれも大きく劣化し
た。
また、真空充填断熱板のアルミニウム蒸着膜には、アル
ミニウムのクラックやピンホールの発生は認められなか
った。
ミニウムのクラックやピンホールの発生は認められなか
った。
実施例2 第2表に示すような種々の断熱材およびアルミニウム蒸
着フィルムのラミネートフィルムを使用して、実施例1
と同じ方法で真空密封を行なって厚さ2cm,横幅30c
m,縦幅30cmのそれぞれの真空充填断熱板を得た。得
られたそれぞれの真空充填断熱板について初期の熱伝導
率,温度50℃、相対湿度90%雰囲気中30日間放置
後およ50℃フロン−11ガス雰囲気中30日間放置後
の熱伝導率を第2表に示した。
着フィルムのラミネートフィルムを使用して、実施例1
と同じ方法で真空密封を行なって厚さ2cm,横幅30c
m,縦幅30cmのそれぞれの真空充填断熱板を得た。得
られたそれぞれの真空充填断熱板について初期の熱伝導
率,温度50℃、相対湿度90%雰囲気中30日間放置
後およ50℃フロン−11ガス雰囲気中30日間放置後
の熱伝導率を第2表に示した。
第2表から明らかなように、アルミニウムが蒸着された
フィルムを少なくとも二層を含有するラミネートフィル
ムを使用した場合(試料10,13,15)、熱伝導率
の30日後の経時劣化が少ない。これに対してアルミニ
ウム蒸着層を1層だけ含有する場合(試料12)および
アルミニウム蒸着層を含有しない場合(試料11,1
4,16)30日間経過後の熱伝導率の劣化はいずれも
大きい。
フィルムを少なくとも二層を含有するラミネートフィル
ムを使用した場合(試料10,13,15)、熱伝導率
の30日後の経時劣化が少ない。これに対してアルミニ
ウム蒸着層を1層だけ含有する場合(試料12)および
アルミニウム蒸着層を含有しない場合(試料11,1
4,16)30日間経過後の熱伝導率の劣化はいずれも
大きい。
発明の効果 以上のように本発明は、ラミネートフィルム容器内に断
熱材が充填され、その容器内が真空に排気され、密封さ
れた断熱構造体において、ラミネートフィルムとして、
金属膜が蒸着されたプラスチックフィルム層を、少なく
とも二層を含有してなるラミネートフィルムを使用する
ことを特徴とする断熱構造体であり、初期の断熱性能を
悪化させることなく、ラミネートフィルムの気体透過や
湿気透過性が小さく、また真空封止後のアルミニウム蒸
着膜に亀裂やピンホールの発生がないなど真空保持性に
優れ、断熱性能の経時劣化が非常に少ない効果を有す
る。
熱材が充填され、その容器内が真空に排気され、密封さ
れた断熱構造体において、ラミネートフィルムとして、
金属膜が蒸着されたプラスチックフィルム層を、少なく
とも二層を含有してなるラミネートフィルムを使用する
ことを特徴とする断熱構造体であり、初期の断熱性能を
悪化させることなく、ラミネートフィルムの気体透過や
湿気透過性が小さく、また真空封止後のアルミニウム蒸
着膜に亀裂やピンホールの発生がないなど真空保持性に
優れ、断熱性能の経時劣化が非常に少ない効果を有す
る。
第1図は本発明の断熱構造体によって得られた断熱構造
体の基本構成を示す断面図、第2図は本発明の主要部で
あるラミネートフィルムの基本構成の拡大断面図であ
る。 1……ラミネートフィルム容器、2……断熱材、3……
ラミネートフィルムの密封部、4……熱融着内層、5,
8……金属膜が蒸着されたプラスチックフィルム、6,
9……プラスチックフィルム、7,10……金属膜。
体の基本構成を示す断面図、第2図は本発明の主要部で
あるラミネートフィルムの基本構成の拡大断面図であ
る。 1……ラミネートフィルム容器、2……断熱材、3……
ラミネートフィルムの密封部、4……熱融着内層、5,
8……金属膜が蒸着されたプラスチックフィルム、6,
9……プラスチックフィルム、7,10……金属膜。
Claims (2)
- 【請求項1】ラミネートフィルム容器内に断熱材が充填
され、その容器内が真空に排気されて密封されてなる断
熱構造体において、前記ラミネートフィルム容器が、金
属膜が蒸着されたプラスチックフィルム層を、少なくと
も2層含有してなることを特徴とする断熱構造体。 - 【請求項2】金属膜がアルミニウム膜であることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の断熱構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58164414A JPH0625448B2 (ja) | 1983-09-06 | 1983-09-06 | 断熱構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP58164414A JPH0625448B2 (ja) | 1983-09-06 | 1983-09-06 | 断熱構造体 |
Publications (2)
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JPS6055148A JPS6055148A (ja) | 1985-03-30 |
JPH0625448B2 true JPH0625448B2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=15792687
Family Applications (1)
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JP58164414A Expired - Lifetime JPH0625448B2 (ja) | 1983-09-06 | 1983-09-06 | 断熱構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0625448B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Families Citing this family (4)
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JP2573351Y2 (ja) * | 1992-06-11 | 1998-05-28 | 象印マホービン株式会社 | 真空断熱パネル |
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-
1983
- 1983-09-06 JP JP58164414A patent/JPH0625448B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007032066A (ja) * | 2005-07-26 | 2007-02-08 | Meisei Ind Co Ltd | 断熱構造と断熱パネル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6055148A (ja) | 1985-03-30 |
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