JPH06250697A - 音声符号化方法及び音声符号化装置並びに音声復号化方法及び音声復号化装置 - Google Patents
音声符号化方法及び音声符号化装置並びに音声復号化方法及び音声復号化装置Info
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- JPH06250697A JPH06250697A JP5039021A JP3902193A JPH06250697A JP H06250697 A JPH06250697 A JP H06250697A JP 5039021 A JP5039021 A JP 5039021A JP 3902193 A JP3902193 A JP 3902193A JP H06250697 A JPH06250697 A JP H06250697A
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- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
- G10L—SPEECH ANALYSIS TECHNIQUES OR SPEECH SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING TECHNIQUES; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
- G10L19/00—Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis
- G10L19/04—Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis using predictive techniques
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、音声符号化方法及び音声符号化装
置並びにこの音声符号化手法で符号化されて伝送されて
きたものについて逆量子化を行なう音声復号化方法及び
音声復号化装置に関し、分析の段階において必要のある
場合はスペクトルのフレーム間相関を利用し、分析精度
の向上、即ち予測利得の向上を図ることができるように
することを目的とする。 【構成】 入力音声信号に対し、過去のフレームにおい
て分析された予測係数から求められた係数を用いた第1
フィルタ1aにより、逆フィルタ処理を施したあと、こ
の処理で得られた第1予測残差信号に対して、線形予測
分析を行なって予測係数を求め、この予測係数を用いた
第2フィルタ2aにより、逆フィルタ処理を施してか
ら、この処理で得られた第2予測残差信号を量子化する
ように構成する。
置並びにこの音声符号化手法で符号化されて伝送されて
きたものについて逆量子化を行なう音声復号化方法及び
音声復号化装置に関し、分析の段階において必要のある
場合はスペクトルのフレーム間相関を利用し、分析精度
の向上、即ち予測利得の向上を図ることができるように
することを目的とする。 【構成】 入力音声信号に対し、過去のフレームにおい
て分析された予測係数から求められた係数を用いた第1
フィルタ1aにより、逆フィルタ処理を施したあと、こ
の処理で得られた第1予測残差信号に対して、線形予測
分析を行なって予測係数を求め、この予測係数を用いた
第2フィルタ2aにより、逆フィルタ処理を施してか
ら、この処理で得られた第2予測残差信号を量子化する
ように構成する。
Description
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図18,図19) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図4) 作用(図1〜図4) 実施例 ・第1実施例の説明(図5〜図9) ・第2実施例の説明(図10〜図12) ・第3実施例の説明(図13〜図15) ・第4実施例の説明(図16,図17) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、入力音声信号に対して
線形予測分析を行ないその予測誤差信号を量子化して伝
送する音声符号化方法及び音声符号化装置並びにこの音
声符号化手法で符号化されて伝送されてきたものについ
て逆量子化を行なう音声復号化方法及び音声復号化装置
に関する。
線形予測分析を行ないその予測誤差信号を量子化して伝
送する音声符号化方法及び音声符号化装置並びにこの音
声符号化手法で符号化されて伝送されてきたものについ
て逆量子化を行なう音声復号化方法及び音声復号化装置
に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、企業内通信システム、ディジタル
移動無線システム、音声蓄積システムなどにおいて、音
声信号を高能率に圧縮を行なう音声符号化装置及びこの
音声符号化装置で符号化されたものを復号化する音声復
号化装置が要求されている。従来より、音声の予測符号
化装置では、フレーム毎に線形予測分析により抽出され
たパラメータ(予測係数)と、この予測係数を係数とす
る予測合成フィルタを駆動するための駆動信号のパラメ
ータを多重化して伝送する。そして、復号側でこの駆動
信号を予測合成フィルタに通すことにより音声を再生す
る。
移動無線システム、音声蓄積システムなどにおいて、音
声信号を高能率に圧縮を行なう音声符号化装置及びこの
音声符号化装置で符号化されたものを復号化する音声復
号化装置が要求されている。従来より、音声の予測符号
化装置では、フレーム毎に線形予測分析により抽出され
たパラメータ(予測係数)と、この予測係数を係数とす
る予測合成フィルタを駆動するための駆動信号のパラメ
ータを多重化して伝送する。そして、復号側でこの駆動
信号を予測合成フィルタに通すことにより音声を再生す
る。
【0004】また、線形予測分析により求めた全極型モ
デルは、音声の生成過程の良いモデルとなることが知ら
れており、音声信号の高能率符号化においては、線形予
測分析により求めた線型予測係数と、音源に関するパラ
メータを伝送する装置が広く用いられている。図18に
従来の音声符号化装置の構成を示す。この図18に示す
音声符号化装置は、入力信号に対して線形予測分析を行
ない、予測係数を算出する線形予測分析部101と、線
形予測分析部101で算出された予測係数に量子化処理
を施す予測係数量子化部102と、予測係数量子化部1
02からの量子化予測係数に基づいて逆フィルタ処理を
行なって予測残差信号を求める逆フィルタ103と、逆
フィルタ103からの予測残差信号に量子化処理を施す
残差信号量子化部104と、予測残差信号量子化コード
と予測係数量子化コードとを多重化して音声復号化装置
に伝送するための多重化(MAX)部105とをそなえ
て構成されている。
デルは、音声の生成過程の良いモデルとなることが知ら
れており、音声信号の高能率符号化においては、線形予
測分析により求めた線型予測係数と、音源に関するパラ
メータを伝送する装置が広く用いられている。図18に
従来の音声符号化装置の構成を示す。この図18に示す
音声符号化装置は、入力信号に対して線形予測分析を行
ない、予測係数を算出する線形予測分析部101と、線
形予測分析部101で算出された予測係数に量子化処理
を施す予測係数量子化部102と、予測係数量子化部1
02からの量子化予測係数に基づいて逆フィルタ処理を
行なって予測残差信号を求める逆フィルタ103と、逆
フィルタ103からの予測残差信号に量子化処理を施す
残差信号量子化部104と、予測残差信号量子化コード
と予測係数量子化コードとを多重化して音声復号化装置
に伝送するための多重化(MAX)部105とをそなえ
て構成されている。
【0005】また、図19は従来の音声復号化装置の構
成を示す図である。この図19に示す音声復号化装置
は、音声符号化装置から伝送路を介して入力した信号に
ついて分離化処理を施す分離化(DEMAX)部111
と、分離化部111で分離された音声符号化装置からの
予測係数量子化コードに対して逆量子化処理を施す予測
係数逆量子化部112と、音声符号化装置からの予測残
差信号量子化コードに対して逆量子化処理を施す残差信
号逆量子化部113と、逆量子化処理の施された予測係
数に基づいて、逆量子化処理の施された予測残差信号に
ついてフィルタ処理を施して音声を再生するフィルタ1
14とをそなえている。
成を示す図である。この図19に示す音声復号化装置
は、音声符号化装置から伝送路を介して入力した信号に
ついて分離化処理を施す分離化(DEMAX)部111
と、分離化部111で分離された音声符号化装置からの
予測係数量子化コードに対して逆量子化処理を施す予測
係数逆量子化部112と、音声符号化装置からの予測残
差信号量子化コードに対して逆量子化処理を施す残差信
号逆量子化部113と、逆量子化処理の施された予測係
数に基づいて、逆量子化処理の施された予測残差信号に
ついてフィルタ処理を施して音声を再生するフィルタ1
14とをそなえている。
【0006】このような構成により、従来の音声符号化
装置および音声復号化装置では、符号化装置において、
入力信号の一定長の区間(フレーム)毎に窓を掛けて信
号を切り出し、この切り出した信号をフレーム単位に線
形予測分析を行なっている。また、一般に音声の短時間
フレーム毎のスペクトル包絡は、隣接するフレーム間で
高い相関を持つ。
装置および音声復号化装置では、符号化装置において、
入力信号の一定長の区間(フレーム)毎に窓を掛けて信
号を切り出し、この切り出した信号をフレーム単位に線
形予測分析を行なっている。また、一般に音声の短時間
フレーム毎のスペクトル包絡は、隣接するフレーム間で
高い相関を持つ。
【0007】なお、分析の次数は通常固定であり、また
分析においては分析区間以外の信号は用いていない。ま
た、音声復号化装置では、音声符号化装置から予測係数
量子化コードと予測残差信号量子化コードとを受け、こ
れらについて逆量子化処理を施す。これにより得られる
量子化予測係数に基づき、フィルタ係数を決定し、量子
化予測残差信号についてフィルタ処理を施して音声を再
生する。
分析においては分析区間以外の信号は用いていない。ま
た、音声復号化装置では、音声符号化装置から予測係数
量子化コードと予測残差信号量子化コードとを受け、こ
れらについて逆量子化処理を施す。これにより得られる
量子化予測係数に基づき、フィルタ係数を決定し、量子
化予測残差信号についてフィルタ処理を施して音声を再
生する。
【0008】なお、音源信号情報の効率的伝送のため
に、駆動ベクトルをベクトル量子化し、そのインデック
スを伝送するコード駆動線型予測符号化装置(CEL
P)や、駆動ベクトルを有限個のパルス列でモデル化
し、最適なパルス位置、及びパルス振幅を伝送するマル
チパルス駆動符号化装置(MPC)等いくつかの装置が
ある。
に、駆動ベクトルをベクトル量子化し、そのインデック
スを伝送するコード駆動線型予測符号化装置(CEL
P)や、駆動ベクトルを有限個のパルス列でモデル化
し、最適なパルス位置、及びパルス振幅を伝送するマル
チパルス駆動符号化装置(MPC)等いくつかの装置が
ある。
【0009】また、前述したように、フレーム毎に分析
される予測係数は、音声の定常区間ではスペクトルの変
化が小さいため、隣接したフレームにおける分析値間の
相関が高くなっている。分析した後の予測係数に対し
て、このフレーム間相関を利用して予測係数の量子化効
率を高める方法として、予測符号化や有限状態ベクトル
量子化等の方法が知られている。
される予測係数は、音声の定常区間ではスペクトルの変
化が小さいため、隣接したフレームにおける分析値間の
相関が高くなっている。分析した後の予測係数に対し
て、このフレーム間相関を利用して予測係数の量子化効
率を高める方法として、予測符号化や有限状態ベクトル
量子化等の方法が知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の音声
符号化装置および音声復号化装置では、分析の段階で
は、フレーム間相関は利用しておらず、量子化の段階で
のみフレーム間相関を利用しており、分析の精度の向
上、即ち予測利得の向上をフレーム間相関を用いて図る
ことができない課題がある。
符号化装置および音声復号化装置では、分析の段階で
は、フレーム間相関は利用しておらず、量子化の段階で
のみフレーム間相関を利用しており、分析の精度の向
上、即ち予測利得の向上をフレーム間相関を用いて図る
ことができない課題がある。
【0011】また、音声の定常でない区間等ではスペク
トルの変化が大きく、隣接したフレームにおける分析値
間の相関は低い。従って、このような区間において線形
予測分析される予測係数はフレーム間相関を用いる必要
はなく、線形予測分析においてもこれに対応することが
要求される。本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、分析の段階において必要のある場合はスペク
トルのフレーム間相関を利用し、分析精度の向上、即ち
予測利得の向上を図ることができる音声符号化方法及び
音声符号化装置並びに音声復号化方法及び音声復号化装
置を提供することを目的とする。
トルの変化が大きく、隣接したフレームにおける分析値
間の相関は低い。従って、このような区間において線形
予測分析される予測係数はフレーム間相関を用いる必要
はなく、線形予測分析においてもこれに対応することが
要求される。本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、分析の段階において必要のある場合はスペク
トルのフレーム間相関を利用し、分析精度の向上、即ち
予測利得の向上を図ることができる音声符号化方法及び
音声符号化装置並びに音声復号化方法及び音声復号化装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1〜4は本発明の原理
ブロック図であるが、まず、図1は音声符号化装置を示
すものであり、この図1において、1aは第1フィルタ
であり、この第1フィルタ1aは、入力音声信号に対し
逆フィルタ処理を施して、第1予測残差信号を出力する
ものである。
ブロック図であるが、まず、図1は音声符号化装置を示
すものであり、この図1において、1aは第1フィルタ
であり、この第1フィルタ1aは、入力音声信号に対し
逆フィルタ処理を施して、第1予測残差信号を出力する
ものである。
【0013】また、2aは第2フィルタであり、この第
2フィルタ2aは、第1フィルタ1aからの第1予測残
差信号に対し逆フィルタ処理を施して、第2予測残差信
号を出力するものである。3aは量子化手段であり、こ
の量子化手段3aは、第2フィルタ2aからの第2予測
残差信号を量子化するものである。4aは線形予測分析
手段であり、この線形予測分析手段4aは、第1フィル
タ1aからの第1予測残差信号に基づき線形予測分析を
行なって第2フィルタ2aのフィルタ特性を決定するた
めの第2フィルタ用予測係数を抽出するものである。
2フィルタ2aは、第1フィルタ1aからの第1予測残
差信号に対し逆フィルタ処理を施して、第2予測残差信
号を出力するものである。3aは量子化手段であり、こ
の量子化手段3aは、第2フィルタ2aからの第2予測
残差信号を量子化するものである。4aは線形予測分析
手段であり、この線形予測分析手段4aは、第1フィル
タ1aからの第1予測残差信号に基づき線形予測分析を
行なって第2フィルタ2aのフィルタ特性を決定するた
めの第2フィルタ用予測係数を抽出するものである。
【0014】さらに、5aは第1フィルタ用予測係数算
出手段であり、この第1フィルタ用予測係数算出手段5
aは、過去のフレームにおける予測係数を用いて、第1
フィルタ1aのフィルタ特性を決定するための第1フィ
ルタ用予測係数を算出するものである。ところで、第1
フィルタ1aは、第1フィルタ用予測係数算出手段5a
で求められた第1フィルタ用予測係数に基づき、フィル
タ特性を決定し、このフィルタ特性で、入力音声信号に
対し逆フィルタ処理を施して、第1予測残差信号を出力
するようになっている。
出手段であり、この第1フィルタ用予測係数算出手段5
aは、過去のフレームにおける予測係数を用いて、第1
フィルタ1aのフィルタ特性を決定するための第1フィ
ルタ用予測係数を算出するものである。ところで、第1
フィルタ1aは、第1フィルタ用予測係数算出手段5a
で求められた第1フィルタ用予測係数に基づき、フィル
タ特性を決定し、このフィルタ特性で、入力音声信号に
対し逆フィルタ処理を施して、第1予測残差信号を出力
するようになっている。
【0015】また、第2フィルタ2aは、線形予測分析
手段4aで抽出された第2フィルタ用予測係数に基づ
き、フィルタ特性を決定し、このフィルタ特性で、第1
予測残差信号に対し逆フィルタ処理を施して、第2予測
残差信号を出力するように構成されている。また、上述
の本発明の音声符号化装置において、第1フィルタ1a
の次数が第2フィルタ2aの次数より低次である。
手段4aで抽出された第2フィルタ用予測係数に基づ
き、フィルタ特性を決定し、このフィルタ特性で、第1
予測残差信号に対し逆フィルタ処理を施して、第2予測
残差信号を出力するように構成されている。また、上述
の本発明の音声符号化装置において、第1フィルタ1a
の次数が第2フィルタ2aの次数より低次である。
【0016】さらに、上述の本発明において、第1フィ
ルタ用予測係数算出手段5aが、過去のフレームにおけ
る第1フィルタ用予測係数および第2フィルタ用予測係
数から総合的な予測係数を求める総合予測係数算出手段
と、総合予測係数算出手段で求められた総合的な予測係
数を反射係数に変換する第1変換手段と、第1変換手段
で変換された後の反射係数に対し、第1フィルタ1aの
次数での打切り処理を施す次数打切り手段と、次数打切
り手段で処理された後の反射係数を第1フィルタ用予測
係数に変換する第2変換手段とをそなえて構成されても
よい。
ルタ用予測係数算出手段5aが、過去のフレームにおけ
る第1フィルタ用予測係数および第2フィルタ用予測係
数から総合的な予測係数を求める総合予測係数算出手段
と、総合予測係数算出手段で求められた総合的な予測係
数を反射係数に変換する第1変換手段と、第1変換手段
で変換された後の反射係数に対し、第1フィルタ1aの
次数での打切り処理を施す次数打切り手段と、次数打切
り手段で処理された後の反射係数を第1フィルタ用予測
係数に変換する第2変換手段とをそなえて構成されても
よい。
【0017】また、上述の本発明では、第1フィルタ用
予測係数算出手段5aが、複数の第1フィルタ用予測係
数候補を求める予測係数候補選定手段と、予測係数候補
選定手段で選ばれた予測係数候補から最適な第1フィル
タ用予測係数を選択する選択手段とをそなえて構成され
ることも可能である。さらに、予測係数候補選定手段
が、過去の複数フレームにおける第1フィルタ用予測係
数および第2フィルタ用予測係数から複数の総合的な予
測係数を求める総合予測係数算出手段と、総合予測係数
算出手段で求められた複数の総合的な予測係数を対応す
る複数の反射係数に変換する第1変換手段と、第1変換
手段で変換された後の複数の反射係数に対し、対応する
該第1フィルタの次数での打切り処理を施す次数打切り
手段と、次数打切り手段で処理された後の複数の反射係
数を第1フィルタ用予測係数候補に変換する第2変換手
段とをそなえて構成されることもできる。
予測係数算出手段5aが、複数の第1フィルタ用予測係
数候補を求める予測係数候補選定手段と、予測係数候補
選定手段で選ばれた予測係数候補から最適な第1フィル
タ用予測係数を選択する選択手段とをそなえて構成され
ることも可能である。さらに、予測係数候補選定手段
が、過去の複数フレームにおける第1フィルタ用予測係
数および第2フィルタ用予測係数から複数の総合的な予
測係数を求める総合予測係数算出手段と、総合予測係数
算出手段で求められた複数の総合的な予測係数を対応す
る複数の反射係数に変換する第1変換手段と、第1変換
手段で変換された後の複数の反射係数に対し、対応する
該第1フィルタの次数での打切り処理を施す次数打切り
手段と、次数打切り手段で処理された後の複数の反射係
数を第1フィルタ用予測係数候補に変換する第2変換手
段とをそなえて構成されることもできる。
【0018】また、第1フィルタ用予測係数候補に、第
1フィルタ1aをスルー特性にする係数が含まれている
とよい。さらに、選択手段が、予測係数候補選定手段で
選ばれた予測係数候補から予測残差信号電力が最小とな
るような予測係数候補を、第1フィルタ用予測係数とし
て選択するように構成されていることができる。
1フィルタ1aをスルー特性にする係数が含まれている
とよい。さらに、選択手段が、予測係数候補選定手段で
選ばれた予測係数候補から予測残差信号電力が最小とな
るような予測係数候補を、第1フィルタ用予測係数とし
て選択するように構成されていることができる。
【0019】つぎに、図2も、音声符号化装置を示すも
のであるが、この図2において、1bは第1フィルタで
あり、この第1フィルタ1bは、入力音声信号に対し逆
フィルタ処理を施して、第1予測残差信号を出力するも
のである。また、6bはバイパス路であり、このバイパ
ス路6bは、第1フィルタ1bをパイパスするものであ
る。7bはセレクタであり、このセレクタ7bは、第1
フィルタ1bまたはバイパス路6bの一方を選択するも
のである。
のであるが、この図2において、1bは第1フィルタで
あり、この第1フィルタ1bは、入力音声信号に対し逆
フィルタ処理を施して、第1予測残差信号を出力するも
のである。また、6bはバイパス路であり、このバイパ
ス路6bは、第1フィルタ1bをパイパスするものであ
る。7bはセレクタであり、このセレクタ7bは、第1
フィルタ1bまたはバイパス路6bの一方を選択するも
のである。
【0020】2bは第2フィルタであり、この第2フィ
ルタ2bは、セレクタ7bで選択された信号に対し逆フ
ィルタ処理を施して、第2予測残差信号を出力するもの
である。さらに、3bは量子化手段であり、この量子化
手段3bは、第2フィルタ2bからの第2予測残差信号
を量子化するものである。また、4bは線形予測分析手
段であり、この線形予測分析手段4bは、セレクタ7b
で選択された信号に基づき線形予測分析を行なって第2
フィルタ2bのフィルタ特性を決定するための第2フィ
ルタ用予測係数を抽出するものである。
ルタ2bは、セレクタ7bで選択された信号に対し逆フ
ィルタ処理を施して、第2予測残差信号を出力するもの
である。さらに、3bは量子化手段であり、この量子化
手段3bは、第2フィルタ2bからの第2予測残差信号
を量子化するものである。また、4bは線形予測分析手
段であり、この線形予測分析手段4bは、セレクタ7b
で選択された信号に基づき線形予測分析を行なって第2
フィルタ2bのフィルタ特性を決定するための第2フィ
ルタ用予測係数を抽出するものである。
【0021】さらに、5bは第1フィルタ用予測係数算
出手段であり、この第1フィルタ用予測係数算出手段5
bは、過去のフレームにおける予測係数を分析して、第
1フィルタ1bのフィルタ特性を決定するための第1フ
ィルタ用予測係数を算出するものである。また、8bは
セレクタ制御手段であり、このセレクタ制御手段8b
は、予測残差信号に基づいて、セレクタ7bを切り替え
るものである。
出手段であり、この第1フィルタ用予測係数算出手段5
bは、過去のフレームにおける予測係数を分析して、第
1フィルタ1bのフィルタ特性を決定するための第1フ
ィルタ用予測係数を算出するものである。また、8bは
セレクタ制御手段であり、このセレクタ制御手段8b
は、予測残差信号に基づいて、セレクタ7bを切り替え
るものである。
【0022】具体的には、予測残差信号電力が参照値よ
りも小さい場合には、セレクタ7bは、第1フィルタ1
bにおいて、第1フィルタ用予測係数算出手段5bで求
められた第1フィルタ用予測係数に基づき決定されたフ
ィルタ特性で、入力音声信号に対する逆フィルタ処理を
施して出力された第1予測残差信号を選択する一方、予
測残差信号電力が参照値以上の場合には、セレクタ7b
は、バイパス路6bを通ってきた入力音声信号を選択す
るようになっている。
りも小さい場合には、セレクタ7bは、第1フィルタ1
bにおいて、第1フィルタ用予測係数算出手段5bで求
められた第1フィルタ用予測係数に基づき決定されたフ
ィルタ特性で、入力音声信号に対する逆フィルタ処理を
施して出力された第1予測残差信号を選択する一方、予
測残差信号電力が参照値以上の場合には、セレクタ7b
は、バイパス路6bを通ってきた入力音声信号を選択す
るようになっている。
【0023】また、第2フィルタ2bにおいては、線形
予測分析手段4bで抽出された第2フィルタ用予測係数
に基づき、フィルタ特性を決定し、このフィルタ特性
で、セレクタ7bからの第1予測残差信号または入力音
声信号に対し逆フィルタ処理を施して、該第2予測残差
信号を出力するようになっている。つぎに、図3は、音
声復号化装置を示すものであるが、この図3において、
11aは逆量子化手段であり、この逆量子化手段11a
は、音声符号化装置の量子化手段から送られてきた予測
残差信号量子化コードを逆量子化して量子化予測残差信
号を求めるものである。
予測分析手段4bで抽出された第2フィルタ用予測係数
に基づき、フィルタ特性を決定し、このフィルタ特性
で、セレクタ7bからの第1予測残差信号または入力音
声信号に対し逆フィルタ処理を施して、該第2予測残差
信号を出力するようになっている。つぎに、図3は、音
声復号化装置を示すものであるが、この図3において、
11aは逆量子化手段であり、この逆量子化手段11a
は、音声符号化装置の量子化手段から送られてきた予測
残差信号量子化コードを逆量子化して量子化予測残差信
号を求めるものである。
【0024】また、12aは第3フィルタであり、この
第3フィルタ12aは、音声符号化装置の線形予測分析
手段から送られてきた予測係数に基づき、フィルタ特性
を決定し、このフィルタ特性で、逆量子化手段11aで
逆量子化された予測残差信号に対しフィルタ処理を施す
ものである。13aは第4フィルタであり、この第4フ
ィルタ13aは、音声符号化装置における過去のフレー
ムにおける予測係数から他の予測係数を算出する予測係
数算出手段から送られてきた予測係数情報に基づき、フ
ィルタ特性を決定し、このフィルタ特性で、該第3フィ
ルタの出力信号に対しフィルタ処理を施すものである。
第3フィルタ12aは、音声符号化装置の線形予測分析
手段から送られてきた予測係数に基づき、フィルタ特性
を決定し、このフィルタ特性で、逆量子化手段11aで
逆量子化された予測残差信号に対しフィルタ処理を施す
ものである。13aは第4フィルタであり、この第4フ
ィルタ13aは、音声符号化装置における過去のフレー
ムにおける予測係数から他の予測係数を算出する予測係
数算出手段から送られてきた予測係数情報に基づき、フ
ィルタ特性を決定し、このフィルタ特性で、該第3フィ
ルタの出力信号に対しフィルタ処理を施すものである。
【0025】つぎに、図4も、音声復号化装置を示すも
のであり、この図4において、11bは逆量子化手段で
あり、この逆量子化手段11bは、音声符号化装置の量
子化手段から送られてきた予測残差信号量子化コードを
逆量子化するものである。また、12bは第3フィルタ
であり、この第3フィルタ12bは、音声符号化装置の
線形予測分析手段から送られてきた予測係数に基づき、
フィルタ特性を決定し、このフィルタ特性で、逆量子化
手段11bで逆量子化された予測残差信号に対しフィル
タ処理を施すものである。
のであり、この図4において、11bは逆量子化手段で
あり、この逆量子化手段11bは、音声符号化装置の量
子化手段から送られてきた予測残差信号量子化コードを
逆量子化するものである。また、12bは第3フィルタ
であり、この第3フィルタ12bは、音声符号化装置の
線形予測分析手段から送られてきた予測係数に基づき、
フィルタ特性を決定し、このフィルタ特性で、逆量子化
手段11bで逆量子化された予測残差信号に対しフィル
タ処理を施すものである。
【0026】14bはセレクタであり、このセレクタ1
4bは、音声符号化装置におけるセレクタ制御手段から
送られてきたセレクタ切替情報に基づき、切り替わるも
のである。さらに、13bは第4フィルタであり、この
第4フィルタ13bは、セレクタ14bの一方の切替路
に接続され、セレクタ14bの出力信号に対しフィルタ
処理を施すものである。
4bは、音声符号化装置におけるセレクタ制御手段から
送られてきたセレクタ切替情報に基づき、切り替わるも
のである。さらに、13bは第4フィルタであり、この
第4フィルタ13bは、セレクタ14bの一方の切替路
に接続され、セレクタ14bの出力信号に対しフィルタ
処理を施すものである。
【0027】また、15bはバイパス路であり、このバ
イパス路15bは、セレクタ14bの他方の切替路に接
続されるとともに、第4フィルタ13bをバイパスする
ものである(請求項10)。なお、第4フィルタの次数
が第3フィルタの次数より低次である。
イパス路15bは、セレクタ14bの他方の切替路に接
続されるとともに、第4フィルタ13bをバイパスする
ものである(請求項10)。なお、第4フィルタの次数
が第3フィルタの次数より低次である。
【0028】
【作用】上述の本発明の音声符号化装置および音声復号
化装置では、以下に示すように動作する。まず、図1に
示す本発明の音声符号化装置では、第1フィルタ1aに
より、入力音声信号に対し逆フィルタ処理を施して、第
1予測残差信号を出力し、第2フィルタ2aでは、この
第1予測残差信号に対し逆フィルタ処理を施して、第2
予測残差信号を出力する。
化装置では、以下に示すように動作する。まず、図1に
示す本発明の音声符号化装置では、第1フィルタ1aに
より、入力音声信号に対し逆フィルタ処理を施して、第
1予測残差信号を出力し、第2フィルタ2aでは、この
第1予測残差信号に対し逆フィルタ処理を施して、第2
予測残差信号を出力する。
【0029】つぎに、量子化手段3aでは、第2フィル
タからの第2予測残差信号を量子化する。ところで、第
2フィルタ2aのフィルタ特性は、線形予測分析手段4
aにおいて、第1フィルタ1aからの第1予測残差信号
に基づき線形予測分析を行ない、第2フィルタ用予測係
数を抽出することによって決定される。
タからの第2予測残差信号を量子化する。ところで、第
2フィルタ2aのフィルタ特性は、線形予測分析手段4
aにおいて、第1フィルタ1aからの第1予測残差信号
に基づき線形予測分析を行ない、第2フィルタ用予測係
数を抽出することによって決定される。
【0030】また、第1フィルタ1aのフィルタ特性
は、第1フィルタ用予測係数算出手段5aにより、過去
のフレームにおける予測係数を分析して、第1フィルタ
用予測係数を算出することによって決定される。さら
に、第1フィルタ1aの逆フィルタ処理を詳述すれは、
第1フィルタ用予測係数算出手段5aで求められた第1
フィルタ用予測係数に基づき、フィルタ特性を決定し、
このフィルタ特性で、入力音声信号に対し逆フィルタ処
理を施すことにより、第1予測残差信号を出力する。
は、第1フィルタ用予測係数算出手段5aにより、過去
のフレームにおける予測係数を分析して、第1フィルタ
用予測係数を算出することによって決定される。さら
に、第1フィルタ1aの逆フィルタ処理を詳述すれは、
第1フィルタ用予測係数算出手段5aで求められた第1
フィルタ用予測係数に基づき、フィルタ特性を決定し、
このフィルタ特性で、入力音声信号に対し逆フィルタ処
理を施すことにより、第1予測残差信号を出力する。
【0031】また、第2フィルタ2aの逆フィルタ処理
を詳述すれば、線形予測分析手段4aで抽出された第2
フィルタ用予測係数に基づき、フィルタ特性を決定し、
このフィルタ特性で、第1予測残差信号に対し逆フィル
タ処理を施すことにより、第2予測残差信号を出力す
る。また、第1フィルタ用予測係数算出手段5aは、以
下に示すように第1フィルタ用予測係数を算出すること
もできる。つまり、総合予測係数算出手段により、過去
のフレームにおける第1フィルタ用予測係数および第2
フィルタ用予測係数から総合的な予測係数を求める。求
められた総合的な予測係数を、第1変換手段により反射
係数に変換する。
を詳述すれば、線形予測分析手段4aで抽出された第2
フィルタ用予測係数に基づき、フィルタ特性を決定し、
このフィルタ特性で、第1予測残差信号に対し逆フィル
タ処理を施すことにより、第2予測残差信号を出力す
る。また、第1フィルタ用予測係数算出手段5aは、以
下に示すように第1フィルタ用予測係数を算出すること
もできる。つまり、総合予測係数算出手段により、過去
のフレームにおける第1フィルタ用予測係数および第2
フィルタ用予測係数から総合的な予測係数を求める。求
められた総合的な予測係数を、第1変換手段により反射
係数に変換する。
【0032】つぎに、変換された後の反射係数に対し、
次数打切り手段により、第1フィルタ1aの次数での打
切り処理を施す。そして、第2変換手段により、次数打
切り手段で処理された後の反射係数を第1フィルタ用予
測係数に変換して第1フィルタ用予測係数として出力す
る。さらに、第1フィルタ用予測係数算出手段は以下の
ようにして第1フィルタ用予測係数を算出することがで
きる。
次数打切り手段により、第1フィルタ1aの次数での打
切り処理を施す。そして、第2変換手段により、次数打
切り手段で処理された後の反射係数を第1フィルタ用予
測係数に変換して第1フィルタ用予測係数として出力す
る。さらに、第1フィルタ用予測係数算出手段は以下の
ようにして第1フィルタ用予測係数を算出することがで
きる。
【0033】つまり、第1フィルタ用予測係数算出手段
5aにおける予測係数候補選定手段により、複数の第1
フィルタ用予測係数候補を求める。そして、選択手段に
より、予測係数候補選定手段で選ばれた予測係数候補か
ら最適な第1フィルタ用予測係数を選択するのである。
また、上記の場合において、予測係数候補選定手段では
以下のようにして予測係数候補を算出することができ
る。
5aにおける予測係数候補選定手段により、複数の第1
フィルタ用予測係数候補を求める。そして、選択手段に
より、予測係数候補選定手段で選ばれた予測係数候補か
ら最適な第1フィルタ用予測係数を選択するのである。
また、上記の場合において、予測係数候補選定手段では
以下のようにして予測係数候補を算出することができ
る。
【0034】つまり、総合予測係数算出手段において、
過去の複数フレームにおける第1フィルタ用予測係数お
よび第2フィルタ用予測係数から複数の総合的な予測係
数を求める。そして、第1変換手段では、総合予測係数
算出手段で求められた複数の総合的な予測係数を対応す
る複数の反射係数に変換する。つぎに、次数打切り手段
により、第1変換手段で変換された後の複数の反射係数
に対し、対応する第1フィルタの次数での打切り処理を
施し、第2変換手段により、次数打切り手段で処理され
た後の複数の反射係数を第1フィルタ用予測係数候補に
変換することにより算出している。
過去の複数フレームにおける第1フィルタ用予測係数お
よび第2フィルタ用予測係数から複数の総合的な予測係
数を求める。そして、第1変換手段では、総合予測係数
算出手段で求められた複数の総合的な予測係数を対応す
る複数の反射係数に変換する。つぎに、次数打切り手段
により、第1変換手段で変換された後の複数の反射係数
に対し、対応する第1フィルタの次数での打切り処理を
施し、第2変換手段により、次数打切り手段で処理され
た後の複数の反射係数を第1フィルタ用予測係数候補に
変換することにより算出している。
【0035】なお、第1フィルタ用予測係数候補に、該
第1フィルタをスルー特性にする係数が含まれている。
また、上記のように、第1フィルタ1aが次数可変式の
フィルタとして構成された場合において、第1フィルタ
用予測係数算出手段における選択手段は、予測係数候補
選定手段で選ばれた予測係数候補から予測残差信号電力
が最小となるような予測係数候補を、第1フィルタ用予
測係数として選択している。
第1フィルタをスルー特性にする係数が含まれている。
また、上記のように、第1フィルタ1aが次数可変式の
フィルタとして構成された場合において、第1フィルタ
用予測係数算出手段における選択手段は、予測係数候補
選定手段で選ばれた予測係数候補から予測残差信号電力
が最小となるような予測係数候補を、第1フィルタ用予
測係数として選択している。
【0036】また、図2に示す本発明の音声符号化装置
においては、以下のように動作する。つまり、セレクタ
7bでは、入力音声信号について第1フィルタ1bで逆
フィルタ処理の施された信号、若しくはバイパス路6b
によって第1フィルタ1bをバイパスした信号の一方を
選択して出力する。
においては、以下のように動作する。つまり、セレクタ
7bでは、入力音声信号について第1フィルタ1bで逆
フィルタ処理の施された信号、若しくはバイパス路6b
によって第1フィルタ1bをバイパスした信号の一方を
選択して出力する。
【0037】つぎに、セレクタ7bで選択された信号に
対して、第2フィルタ2bでは、逆フィルタ処理を施し
て、第2予測残差信号を出力する。そして、量子化手段
3bにより、第2フィルタ2bからの第2予測残差信号
を量子化する。ところで、第2フィルタ2bのフィルタ
特性は、線形予測分析手段4bにおいて、第1フィルタ
1bからの第1予測残差信号に基づき線形予測分析を行
ない、第2フィルタ用予測係数を抽出することによって
決定される。
対して、第2フィルタ2bでは、逆フィルタ処理を施し
て、第2予測残差信号を出力する。そして、量子化手段
3bにより、第2フィルタ2bからの第2予測残差信号
を量子化する。ところで、第2フィルタ2bのフィルタ
特性は、線形予測分析手段4bにおいて、第1フィルタ
1bからの第1予測残差信号に基づき線形予測分析を行
ない、第2フィルタ用予測係数を抽出することによって
決定される。
【0038】また、第1フィルタ1bのフィルタ特性
は、第1フィルタ用予測係数算出手段5bにより、過去
のフレームにおける予測係数を分析して、第1フィルタ
用予測係数を算出することによって決定される。なお、
セレクタ制御手段8bは、予測残差信号に基づいて、セ
レクタ7bを切り替えているが、この切り替え動作は以
下に示すように行なわれている。
は、第1フィルタ用予測係数算出手段5bにより、過去
のフレームにおける予測係数を分析して、第1フィルタ
用予測係数を算出することによって決定される。なお、
セレクタ制御手段8bは、予測残差信号に基づいて、セ
レクタ7bを切り替えているが、この切り替え動作は以
下に示すように行なわれている。
【0039】つまり、セレクタ7bが、予測残差信号電
力が参照値よりも小さい場合には、第1フィルタ1bに
おいて、第1フィルタ用予測係数算出手段5bで求めら
れた第1フィルタ用予測係数に基づき決定されたフィル
タ特性で、入力音声信号に対する逆フィルタ処理を施し
て出力された第1予測残差信号を選択するように切り替
え動作を行なう一方、予測残差信号電力が参照値以上の
場合には、バイパス路6bを通ってきた入力音声信号
を、セレクタ7bで選択するように切り替え動作を行な
う。
力が参照値よりも小さい場合には、第1フィルタ1bに
おいて、第1フィルタ用予測係数算出手段5bで求めら
れた第1フィルタ用予測係数に基づき決定されたフィル
タ特性で、入力音声信号に対する逆フィルタ処理を施し
て出力された第1予測残差信号を選択するように切り替
え動作を行なう一方、予測残差信号電力が参照値以上の
場合には、バイパス路6bを通ってきた入力音声信号
を、セレクタ7bで選択するように切り替え動作を行な
う。
【0040】また、第2フィルタ2bの逆フィルタ処理
を詳述すれば、線形予測分析手段4bで抽出された第2
フィルタ用予測係数に基づき、フィルタ特性を決定し、
このフィルタ特性で、セレクタ7bからの第1予測残差
信号または入力音声信号に対し逆フィルタ処理を施し
て、第2予測残差信号を出力する。また、図3に示す本
発明の音声復号化装置では、以下に示すように動作す
る。
を詳述すれば、線形予測分析手段4bで抽出された第2
フィルタ用予測係数に基づき、フィルタ特性を決定し、
このフィルタ特性で、セレクタ7bからの第1予測残差
信号または入力音声信号に対し逆フィルタ処理を施し
て、第2予測残差信号を出力する。また、図3に示す本
発明の音声復号化装置では、以下に示すように動作す
る。
【0041】つまり、逆量子化手段11aによって、音
声符号化装置の量子化手段から送られてきた量子化予測
残差信号の符号を逆量子化する。つぎに、第3フィルタ
12aでは、音声符号化装置の線形予測分析手段から送
られてきた予測係数に基づき、フィルタ特性を決定し、
このフィルタ特性で、逆量子化手段11aで逆量子化さ
れた予測残差信号に対しフィルタ処理を施す。
声符号化装置の量子化手段から送られてきた量子化予測
残差信号の符号を逆量子化する。つぎに、第3フィルタ
12aでは、音声符号化装置の線形予測分析手段から送
られてきた予測係数に基づき、フィルタ特性を決定し、
このフィルタ特性で、逆量子化手段11aで逆量子化さ
れた予測残差信号に対しフィルタ処理を施す。
【0042】そして、第4フィルタ13aでは、音声符
号化装置における過去のフレームにおける予測係数から
他の予測係数を算出する予測係数算出手段から送られて
きた予測係数情報に基づき、フィルタ特性を決定し、こ
のフィルタ特性で、第3フィルタ12aの出力信号に対
しフィルタ処理を施す。また、図4に示す本発明の音声
復号化装置では、以下に示すように動作する。
号化装置における過去のフレームにおける予測係数から
他の予測係数を算出する予測係数算出手段から送られて
きた予測係数情報に基づき、フィルタ特性を決定し、こ
のフィルタ特性で、第3フィルタ12aの出力信号に対
しフィルタ処理を施す。また、図4に示す本発明の音声
復号化装置では、以下に示すように動作する。
【0043】つまり、逆量子化手段11bにより、音声
符号化装置の量子化手段から送られてきた予測残差信号
量子化コードを逆量子化する。つぎに、第3フィルタ1
2bでは、音声符号化装置の線形予測分析手段から送ら
れてきた予測係数に基づき、フィルタ特性を決定し、こ
のフィルタ特性で、逆量子化手段11bで逆量子化され
た予測残差信号に対しフィルタ処理を施す。
符号化装置の量子化手段から送られてきた予測残差信号
量子化コードを逆量子化する。つぎに、第3フィルタ1
2bでは、音声符号化装置の線形予測分析手段から送ら
れてきた予測係数に基づき、フィルタ特性を決定し、こ
のフィルタ特性で、逆量子化手段11bで逆量子化され
た予測残差信号に対しフィルタ処理を施す。
【0044】そして、音声符号化装置におけるセレクタ
制御手段から送られてきたセレクタ切替情報に基づい
て、第3フィルタ12bでフィルタ処理の施された信号
を、セレクタ14bの一方の切替路に接続された第4フ
ィルタ13b若しくはセレクタ14bの他方の切替路に
接続されたバイパス路15bのどちらかを選択して出力
する。
制御手段から送られてきたセレクタ切替情報に基づい
て、第3フィルタ12bでフィルタ処理の施された信号
を、セレクタ14bの一方の切替路に接続された第4フ
ィルタ13b若しくはセレクタ14bの他方の切替路に
接続されたバイパス路15bのどちらかを選択して出力
する。
【0045】ここで、セレクタ14bが一方の切替路に
接続された場合は、第4フィルタ13bにより、セレク
タ14bの出力信号に対し逆フィルタ処理を施され、セ
レクタ14bが他方の切替路に接続された場合は、第4
フィルタ13bをバイパスする。
接続された場合は、第4フィルタ13bにより、セレク
タ14bの出力信号に対し逆フィルタ処理を施され、セ
レクタ14bが他方の切替路に接続された場合は、第4
フィルタ13bをバイパスする。
【0046】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)第1実施例の説明 図5は本発明の第1実施例における音声符号化装置を示
す図であるが、この図5に示す音声符号化装置は、第1
フィルタとしてのプレフィルタ20aと、第2フィルタ
としての逆フィルタ21aと、量子化手段としての量子
化部22aと、線形予測分析手段としての線形予測分析
部24aと、第1フィルタ用予測係数算出手段としての
フレーム遅延部25a,プレフィルタ係数候補算出部2
6a,係数候補コードブック27a及び最適係数選択部
28aと、予測係数量子化部23aと、多重化(MA
X)部29aとをそなえて構成されている。
する。 (a)第1実施例の説明 図5は本発明の第1実施例における音声符号化装置を示
す図であるが、この図5に示す音声符号化装置は、第1
フィルタとしてのプレフィルタ20aと、第2フィルタ
としての逆フィルタ21aと、量子化手段としての量子
化部22aと、線形予測分析手段としての線形予測分析
部24aと、第1フィルタ用予測係数算出手段としての
フレーム遅延部25a,プレフィルタ係数候補算出部2
6a,係数候補コードブック27a及び最適係数選択部
28aと、予測係数量子化部23aと、多重化(MA
X)部29aとをそなえて構成されている。
【0047】ここで、第1フィルタとしてのプレフィル
タ20aは、入力音声信号に対して逆フィルタ処理を施
し、プレフィルタ予測残差信号r1 (n)として出力す
ものである。また、第2フィルタとしての逆フィルタ2
1aは、プレフィルタ20aからのプレフィルタ予測残
差信号r1 (n)に対して逆フィルタ処理を施し、予測
残差信号r2 (n)として出力するものである。
タ20aは、入力音声信号に対して逆フィルタ処理を施
し、プレフィルタ予測残差信号r1 (n)として出力す
ものである。また、第2フィルタとしての逆フィルタ2
1aは、プレフィルタ20aからのプレフィルタ予測残
差信号r1 (n)に対して逆フィルタ処理を施し、予測
残差信号r2 (n)として出力するものである。
【0048】なお、例えば、プレフィルタ20aはM
(Mは可変とすることができる)次のフィルタ係数で、
逆フィルタ21aはN次のフィルタ係数で、それぞれ逆
フィルタ処理が行なわれるようになっているが、このプ
レフィルタ20aの次数Mは、逆フィルタ21aの次数
Nより低次であるように構成されている。量子化手段と
しての量子化部22aは、逆フィルタ21aからの予測
残差信号r2 (n)を量子化して後述する多重化部29
aに出力するものである。
(Mは可変とすることができる)次のフィルタ係数で、
逆フィルタ21aはN次のフィルタ係数で、それぞれ逆
フィルタ処理が行なわれるようになっているが、このプ
レフィルタ20aの次数Mは、逆フィルタ21aの次数
Nより低次であるように構成されている。量子化手段と
しての量子化部22aは、逆フィルタ21aからの予測
残差信号r2 (n)を量子化して後述する多重化部29
aに出力するものである。
【0049】線形予測分析手段としての線形予測分析部
24aは、プレフィルタ20aからのプレフィルタ予測
残差信号r1 (n)に基づいて、逆フィルタ21aのフ
ィルタ特性を決定するための逆フィルタ21a用予測係
数を抽出するものであり、予測係数量子化部23aは、
線形予測分析部24aからの逆フィルタ用予測係数を量
子化して逆フィルタ21a,フレーム遅延部25a及び
多重化部29aに出力するものである。
24aは、プレフィルタ20aからのプレフィルタ予測
残差信号r1 (n)に基づいて、逆フィルタ21aのフ
ィルタ特性を決定するための逆フィルタ21a用予測係
数を抽出するものであり、予測係数量子化部23aは、
線形予測分析部24aからの逆フィルタ用予測係数を量
子化して逆フィルタ21a,フレーム遅延部25a及び
多重化部29aに出力するものである。
【0050】また、フレーム遅延部25aはプレフィル
タ20aのフィルタ特性を決定するためのプレフィルタ
係数を算出するために用いる、過去のフレームにおける
予測係数情報とプレフィルタ係数情報とを抽出するため
のものであり、例えば現在のフレーム情報に対して1フ
レーム前のフレームにおける予測係数情報とプレフィル
タ係数情報を抽出するようになっている。
タ20aのフィルタ特性を決定するためのプレフィルタ
係数を算出するために用いる、過去のフレームにおける
予測係数情報とプレフィルタ係数情報とを抽出するため
のものであり、例えば現在のフレーム情報に対して1フ
レーム前のフレームにおける予測係数情報とプレフィル
タ係数情報を抽出するようになっている。
【0051】プレフィルタ係数候補算出部(予測係数候
補選定手段)26aは、例えば次数の異なる複数のプレ
フィルタ係数候補を求めるものであって、図6に示すよ
うに、畳み込み演算部(総合予測係数算出手段)41a
と、第1係数変換部(第1変換手段)42aと、次数打
切り部(次数打切り手段)43aと、第2係数変換部
(第2変換手段)44aとをそなえて構成されている。
補選定手段)26aは、例えば次数の異なる複数のプレ
フィルタ係数候補を求めるものであって、図6に示すよ
うに、畳み込み演算部(総合予測係数算出手段)41a
と、第1係数変換部(第1変換手段)42aと、次数打
切り部(次数打切り手段)43aと、第2係数変換部
(第2変換手段)44aとをそなえて構成されている。
【0052】この図6において、畳み込み演算部41a
は、過去のフレームにおける複数の総合的な予測係数を
求めるものであるが、具体的には、以下に示すような計
算により求めるようになっている。たとえば、プレフィ
ルタ20a及び逆フィルタ21aの現在の1フレーム前
の過去の予測係数{bi }及び{ci }が、それぞれ式
(1)〜(2)に示すようなもので与えられる場合は、
両者を合成した特性は、式(3)に示すもので与えら
れ、かつその予測係数は、式(4)に示すように、{b
i }と{ci }を畳み込むことにより得られるようにな
っている。
は、過去のフレームにおける複数の総合的な予測係数を
求めるものであるが、具体的には、以下に示すような計
算により求めるようになっている。たとえば、プレフィ
ルタ20a及び逆フィルタ21aの現在の1フレーム前
の過去の予測係数{bi }及び{ci }が、それぞれ式
(1)〜(2)に示すようなもので与えられる場合は、
両者を合成した特性は、式(3)に示すもので与えら
れ、かつその予測係数は、式(4)に示すように、{b
i }と{ci }を畳み込むことにより得られるようにな
っている。
【0053】 {bi }=(b0 ,b1 ,・・・・bM ) ・・・(1) {ci }=(c0 ,c1 ,・・・・cN ) ・・・(2) H(z)=P(z)A(z) ・・・(3) また、第1係数変換部42aは、畳み込み演算部41a
で求められた複数の総合的な予測係数を対応する複数の
反射係数に変換するものであるが、具体的には、以下に
示すような計算により求めるようになっている。
で求められた複数の総合的な予測係数を対応する複数の
反射係数に変換するものであるが、具体的には、以下に
示すような計算により求めるようになっている。
【0054】たとえば、畳み込み演算部41aにおい
て、上記のように算出された総合的な予測係数{an }
は、式(5)に示すようにして反射係数{kn }に変換
することができる。 ki =ai (i) aj (i-1) =(aj (i) +ai (i) ai-j (i) )/(1−ki 2 ) (1≦j≦j−1) ここで、iはpからp−1,・・・1と減少してゆき、
また最初は aj (p) =aj (1≦j≦p) と設定しておく。
て、上記のように算出された総合的な予測係数{an }
は、式(5)に示すようにして反射係数{kn }に変換
することができる。 ki =ai (i) aj (i-1) =(aj (i) +ai (i) ai-j (i) )/(1−ki 2 ) (1≦j≦j−1) ここで、iはpからp−1,・・・1と減少してゆき、
また最初は aj (p) =aj (1≦j≦p) と設定しておく。
【0055】・・・(5) また、次数打切り部43aは、畳み込み演算部41a及
び第1係数変換部42aによって、上記のように算出及
び変換された複数のN+M次の反射係数{kn}につい
て、下位の係数を打切り、M次とするものである。つま
り、{kn }={k0 ,k1 ,・・,kM ,・・,k
M+N }について、k M+1 〜kM+N までの係数を打ち切る
ことにより、{kn }={k0 ,k1 ,・・,kM }と
しているのである。
び第1係数変換部42aによって、上記のように算出及
び変換された複数のN+M次の反射係数{kn}につい
て、下位の係数を打切り、M次とするものである。つま
り、{kn }={k0 ,k1 ,・・,kM ,・・,k
M+N }について、k M+1 〜kM+N までの係数を打ち切る
ことにより、{kn }={k0 ,k1 ,・・,kM }と
しているのである。
【0056】第2係数変換部44aは、次数打切り部4
3aで処理された後の反射係数を予測係数に変換するこ
とにより、プレフィルタ係数候補として出力するもので
あるが、具体的には、以下に示すような計算により求め
るようになっている。例えば、次数打切り部43aで処
理された反射係数{kn }は、式(6)に示すようにし
て予測係数に変換されるようになっている。
3aで処理された後の反射係数を予測係数に変換するこ
とにより、プレフィルタ係数候補として出力するもので
あるが、具体的には、以下に示すような計算により求め
るようになっている。例えば、次数打切り部43aで処
理された反射係数{kn }は、式(6)に示すようにし
て予測係数に変換されるようになっている。
【0057】 ai (i) =ki aj (i) =aj (i-1) −ki a(i-j) (i-1) (1≦j≦i−1) これらの式をi=1,2,・・・,pについて解き、最
終の係数集合から aj =aj (p) とおいて予測係数が得られる。 ・・・(6) 上記のように、M+N次の予測係数を、M次の係数に変
換する場合において、一旦これを反射係数に変換して次
数を打ち切り、再び予測係数に変換するようになってい
るのは、予測係数のままでは打ち切ることができないか
らである。
終の係数集合から aj =aj (p) とおいて予測係数が得られる。 ・・・(6) 上記のように、M+N次の予測係数を、M次の係数に変
換する場合において、一旦これを反射係数に変換して次
数を打ち切り、再び予測係数に変換するようになってい
るのは、予測係数のままでは打ち切ることができないか
らである。
【0058】ところで、係数コードブック27aは、プ
レフィルタ係数候補算出部26aにおいて、上述したよ
うにプレフィルタ係数候補として算出したものを複数個
格納しておくものである。ここで格納する複数のプレフ
ィルタ係数候補の算出態様としては、次の2つの態様が
ある。つまり、プレフィルタ20aの係数を一定のM次
として、過去の複数フレームにおけるプレフィルタ係数
と予測係数とを用いることにより、プレフィルタ係数候
補として算出されたものを累積して格納するものと、プ
レフィルタ20aの係数を可変次数として、例えば1フ
レーム前のプレフィルタ係数と予測係数とを用いること
により、数種類の次数のプレフィルタ係数候補を格納す
るものの2態様である。
レフィルタ係数候補算出部26aにおいて、上述したよ
うにプレフィルタ係数候補として算出したものを複数個
格納しておくものである。ここで格納する複数のプレフ
ィルタ係数候補の算出態様としては、次の2つの態様が
ある。つまり、プレフィルタ20aの係数を一定のM次
として、過去の複数フレームにおけるプレフィルタ係数
と予測係数とを用いることにより、プレフィルタ係数候
補として算出されたものを累積して格納するものと、プ
レフィルタ20aの係数を可変次数として、例えば1フ
レーム前のプレフィルタ係数と予測係数とを用いること
により、数種類の次数のプレフィルタ係数候補を格納す
るものの2態様である。
【0059】なお、上記のいずれのプレフィルタ係数候
補の算出方法においても、信号特性の変化なしにプレフ
ィルタ20aを通過させるような特性(プレフィルタ2
0aをOFFとするような特性、つまり、スルー特性)
についても、演算して格納するようになっている。入力
音声信号のスペクトル変化が大きい区間等においては、
予測係数のフレーム間相関が小さく、プレフィルタ20
aを用いることによる予測利得の劣化を防ぐためであ
る。
補の算出方法においても、信号特性の変化なしにプレフ
ィルタ20aを通過させるような特性(プレフィルタ2
0aをOFFとするような特性、つまり、スルー特性)
についても、演算して格納するようになっている。入力
音声信号のスペクトル変化が大きい区間等においては、
予測係数のフレーム間相関が小さく、プレフィルタ20
aを用いることによる予測利得の劣化を防ぐためであ
る。
【0060】また、最適係数選択部(選択手段)28a
は、プレフィルタ係数候補算出部26aで求められた複
数のプレフィルタ係数候補から、予測残差信号電力が最
小となるような予測係数候補を最適なプレフィルタ係数
として選択するものであって、図7に示すような構成を
有している。この図7において、51aは2乗和演算部
であり、この2乗和演算部51aは、係数コードブック
27aに格納された、例えばL個のプレフィルタ係数候
補のそれぞれについて、プレフィルタ20a及び逆フィ
ルタ21aによる逆フィルタ処理を施して、予測残差信
号r2 (n)i (i=1〜L)として入力し、これにつ
いて、2乗和を求めて残差信号電力を計算するものであ
る。
は、プレフィルタ係数候補算出部26aで求められた複
数のプレフィルタ係数候補から、予測残差信号電力が最
小となるような予測係数候補を最適なプレフィルタ係数
として選択するものであって、図7に示すような構成を
有している。この図7において、51aは2乗和演算部
であり、この2乗和演算部51aは、係数コードブック
27aに格納された、例えばL個のプレフィルタ係数候
補のそれぞれについて、プレフィルタ20a及び逆フィ
ルタ21aによる逆フィルタ処理を施して、予測残差信
号r2 (n)i (i=1〜L)として入力し、これにつ
いて、2乗和を求めて残差信号電力を計算するものであ
る。
【0061】また、52aは最小値検索部であり、この
最小値検索部52aは、2乗和演算部51aで演算され
たL個の電力値において、最小値を検索するものであ
る。つまり、この最小値となった演算値に基づくプレフ
ィルタ係数候補が、最適なプレフィルタ係数として、出
力されるようになっているのである。なお、この最小値
検索部52aからは、係数候補コードブック27aに対
してコードナンバを出力することにより、該当するプレ
フィルタ係数候補の情報をプレフィルタ20aに出力す
ることができるようになっている。
最小値検索部52aは、2乗和演算部51aで演算され
たL個の電力値において、最小値を検索するものであ
る。つまり、この最小値となった演算値に基づくプレフ
ィルタ係数候補が、最適なプレフィルタ係数として、出
力されるようになっているのである。なお、この最小値
検索部52aからは、係数候補コードブック27aに対
してコードナンバを出力することにより、該当するプレ
フィルタ係数候補の情報をプレフィルタ20aに出力す
ることができるようになっている。
【0062】ところで、上述のようなプレフィルタ係数
候補からの最適係数の決定は、フレーム毎に、例えば2
0ms程度の短い時間で行なわれるようになっており、
また、決定されたプレフィルタ係数の情報を示すコード
ナンバは、プレフィルタ20aに出力されるとともに、
多重化部29aに出力され、伝送路を介して音声復号化
装置に出力されるようになっている。
候補からの最適係数の決定は、フレーム毎に、例えば2
0ms程度の短い時間で行なわれるようになっており、
また、決定されたプレフィルタ係数の情報を示すコード
ナンバは、プレフィルタ20aに出力されるとともに、
多重化部29aに出力され、伝送路を介して音声復号化
装置に出力されるようになっている。
【0063】なお、多重化部29aは、予測残差信号の
量子化コードと予測係数の量子化コードとコードナンバ
とを多重化することにより、伝送路を介して音声復号化
装置に出力するものである。また、図8は本発明の第1
実施例における音声復号化装置を示す図であるが、この
図8に示す音声復号化装置は、図5に示した音声符号化
装置とほぼ逆の信号処理を行なうものであるが、このた
めに逆量子化手段としての逆量子化部31aと、第3フ
ィルタとしてのフィルタ33aと、第4フィルタとして
の後処理フィルタ34aと、分離化(DEMAX)部3
0aと、予測係数逆量子化部32aと、フレーム遅延部
35aと、係数算出部36aとをそなえて構成されてい
る。
量子化コードと予測係数の量子化コードとコードナンバ
とを多重化することにより、伝送路を介して音声復号化
装置に出力するものである。また、図8は本発明の第1
実施例における音声復号化装置を示す図であるが、この
図8に示す音声復号化装置は、図5に示した音声符号化
装置とほぼ逆の信号処理を行なうものであるが、このた
めに逆量子化手段としての逆量子化部31aと、第3フ
ィルタとしてのフィルタ33aと、第4フィルタとして
の後処理フィルタ34aと、分離化(DEMAX)部3
0aと、予測係数逆量子化部32aと、フレーム遅延部
35aと、係数算出部36aとをそなえて構成されてい
る。
【0064】ここで、分離化部30aは、音声符号化装
置から伝送路を介して入力する多重化された信号を分離
化するものである。この場合においては、予測残差信号
の量子化コード,予測係数の量子化コード及びコードナ
ンバに分離されている。逆量子化部31aは、前述の音
声符号化装置の量子化部22aから伝送路を介して送ら
れてきた予測残差信号量子化コードを基に、量子化予測
残差信号を逆量子化するものであり、予測係数逆量子化
部32aは、予測係数量子化部23aから伝送路を介し
て送られてきた予測係数量子化コードを基に量子化予測
係数を逆量子化するものである。
置から伝送路を介して入力する多重化された信号を分離
化するものである。この場合においては、予測残差信号
の量子化コード,予測係数の量子化コード及びコードナ
ンバに分離されている。逆量子化部31aは、前述の音
声符号化装置の量子化部22aから伝送路を介して送ら
れてきた予測残差信号量子化コードを基に、量子化予測
残差信号を逆量子化するものであり、予測係数逆量子化
部32aは、予測係数量子化部23aから伝送路を介し
て送られてきた予測係数量子化コードを基に量子化予測
係数を逆量子化するものである。
【0065】フィルタ33aは、音声符号化装置の線形
予測分析部24aと予測係数量子化部23aとにより求
められた量子化予測係数に基づいて、フィルタ特性を決
定し、このフィルタ特性で逆量子化部31aからの予測
残差信号についてフィルタ処理を施すものである。後処
理フィルタ34aは、前述の音声符号化装置における最
適係数選択部28aから送られてきた、プレフィルタ係
数情報を持つコードナンバに基づいて、フィルタ特性を
決定し、このフィルタ特性で、フィルタ33aに出力信
号に対してフィルタ処理を施し、音声情報として出力す
るものである。
予測分析部24aと予測係数量子化部23aとにより求
められた量子化予測係数に基づいて、フィルタ特性を決
定し、このフィルタ特性で逆量子化部31aからの予測
残差信号についてフィルタ処理を施すものである。後処
理フィルタ34aは、前述の音声符号化装置における最
適係数選択部28aから送られてきた、プレフィルタ係
数情報を持つコードナンバに基づいて、フィルタ特性を
決定し、このフィルタ特性で、フィルタ33aに出力信
号に対してフィルタ処理を施し、音声情報として出力す
るものである。
【0066】また、フレーム遅延部35aは、予測係数
逆量子化部32aで逆量子化された予測係数とプレフィ
ルタ係数とを入力して、現フレームに対して1フレーム
遅延させて出力するものである。係数算出部36aは、
音声符号化装置における最適係数選択部28aからのプ
レフィルタ係数の情報を示すコードナンバと、フレーム
遅延部35aで遅延した予測係数とを入力し、後処理フ
ィルタ34aのフィルタ係数を算出するものである。
逆量子化部32aで逆量子化された予測係数とプレフィ
ルタ係数とを入力して、現フレームに対して1フレーム
遅延させて出力するものである。係数算出部36aは、
音声符号化装置における最適係数選択部28aからのプ
レフィルタ係数の情報を示すコードナンバと、フレーム
遅延部35aで遅延した予測係数とを入力し、後処理フ
ィルタ34aのフィルタ係数を算出するものである。
【0067】なお、音声符号化装置における最適係数選
択部28aからのプレフィルタ係数の情報としてのコー
ドナンバが、信号特性の変化なしにプレフィルタ20a
を通過させるような特性をもつものである場合は、後処
理フィルタ34aについても信号特性の変化なしに通過
させるような特性となるように構成されている。上述の
構成により、本発明の第1実施例としての音声符号化装
置および音声復号化装置では、以下に述べるように動作
する。
択部28aからのプレフィルタ係数の情報としてのコー
ドナンバが、信号特性の変化なしにプレフィルタ20a
を通過させるような特性をもつものである場合は、後処
理フィルタ34aについても信号特性の変化なしに通過
させるような特性となるように構成されている。上述の
構成により、本発明の第1実施例としての音声符号化装
置および音声復号化装置では、以下に述べるように動作
する。
【0068】つまり、入力音声信号について、母音が継
続している場合等のように入力スペクトル変化が小さい
区間においては、プレフィルタ20aでは、入力音声信
号に対して所望のプレフィルタ係数を用いることによ
り、逆フィルタ処理を施して、プレフィルタ予測残差信
号r1 (n)として出力する。また、逆フィルタ21a
では、このプレフィルタ予測残差信号r1 (n)に対し
て所望の予測係数を用いることにより、逆フィルタ処理
を施し、予測残差信号r2 (n)として出力する。
続している場合等のように入力スペクトル変化が小さい
区間においては、プレフィルタ20aでは、入力音声信
号に対して所望のプレフィルタ係数を用いることによ
り、逆フィルタ処理を施して、プレフィルタ予測残差信
号r1 (n)として出力する。また、逆フィルタ21a
では、このプレフィルタ予測残差信号r1 (n)に対し
て所望の予測係数を用いることにより、逆フィルタ処理
を施し、予測残差信号r2 (n)として出力する。
【0069】次に、量子化部22aでは、この予測残差
信号r2 (n)を量子化して多重化部29aに出力す
る。ところで、上記の逆フィルタ21aのフィルタ特性
を決定する予測係数は、線形予測分析部24aにおい
て、プレフィルタ20aからのプレフィルタ予測残差信
号r1 (n)を入力して線形予測分析を行なって決定し
ている。
信号r2 (n)を量子化して多重化部29aに出力す
る。ところで、上記の逆フィルタ21aのフィルタ特性
を決定する予測係数は、線形予測分析部24aにおい
て、プレフィルタ20aからのプレフィルタ予測残差信
号r1 (n)を入力して線形予測分析を行なって決定し
ている。
【0070】また、プレフィルタ20aのフィルタ特性
を決定するプレフィルタ係数は、以下に示すように決定
されている。つまり、フレーム遅延部25aにおいて、
現フレームにおける予測係数情報とプレフィルタ係数と
を入力し、例えば現在のフレーム情報に対して1フレー
ム過去のフレームにおける予測係数情報とプレフィルタ
係数情報とを抽出する。
を決定するプレフィルタ係数は、以下に示すように決定
されている。つまり、フレーム遅延部25aにおいて、
現フレームにおける予測係数情報とプレフィルタ係数と
を入力し、例えば現在のフレーム情報に対して1フレー
ム過去のフレームにおける予測係数情報とプレフィルタ
係数情報とを抽出する。
【0071】そして、プレフィルタ係数候補算出部26
aにおいて、複数のプレフィルタ係数候補を算出してい
る。つまり、畳み込み演算部41aにおいて、入力した
過去のフレームにおける予測係数とプレフィルタ係数と
に、式(4)に示すような畳み込み演算を施すことによ
り、プレフィルタ20aを含む系全体の予測係数を求め
る。
aにおいて、複数のプレフィルタ係数候補を算出してい
る。つまり、畳み込み演算部41aにおいて、入力した
過去のフレームにおける予測係数とプレフィルタ係数と
に、式(4)に示すような畳み込み演算を施すことによ
り、プレフィルタ20aを含む系全体の予測係数を求め
る。
【0072】つぎに、第1係数変換部42aにおいて
は、畳み込み演算部41aで求められた系全体としての
予測係数を対応する反射係数に変換するものであるが、
具体的には、式(5)に示すような計算により求めてい
る。そして、次数打切り部43aでは、畳み込み演算部
41a及び第1係数変換部42aによって、求められた
N+M次の反射係数{kn }について、下位の係数を打
切り、M次としている。
は、畳み込み演算部41aで求められた系全体としての
予測係数を対応する反射係数に変換するものであるが、
具体的には、式(5)に示すような計算により求めてい
る。そして、次数打切り部43aでは、畳み込み演算部
41a及び第1係数変換部42aによって、求められた
N+M次の反射係数{kn }について、下位の係数を打
切り、M次としている。
【0073】第2係数変換部44aでは、次数打切り部
43aで処理された後の反射係数を式(6)に示すよう
にして予測係数に変換することにより、プレフィルタ係
数候補として出力する。上記したようなプレフィルタ係
数における次数の変換動作は、予測係数のままでは次数
を打ち切ることができないことに対応している。
43aで処理された後の反射係数を式(6)に示すよう
にして予測係数に変換することにより、プレフィルタ係
数候補として出力する。上記したようなプレフィルタ係
数における次数の変換動作は、予測係数のままでは次数
を打ち切ることができないことに対応している。
【0074】ところで、プレフィルタの係数候補の算出
方法としては、プレフィルタ20aの係数を一定のM次
として、過去の複数フレームにおけるプレフィルタ係数
と予測係数とを用いることにより、プレフィルタ係数候
補として算出されたものを累積して格納するものと、プ
レフィルタ20aの係数を可変次数として、例えば1フ
レーム前のプレフィルタ係数と予測係数とを用いること
により、数種類の次数のプレフィルタ係数候補を格納す
るものの2態様がある。
方法としては、プレフィルタ20aの係数を一定のM次
として、過去の複数フレームにおけるプレフィルタ係数
と予測係数とを用いることにより、プレフィルタ係数候
補として算出されたものを累積して格納するものと、プ
レフィルタ20aの係数を可変次数として、例えば1フ
レーム前のプレフィルタ係数と予測係数とを用いること
により、数種類の次数のプレフィルタ係数候補を格納す
るものの2態様がある。
【0075】また、最適係数選択部(選択手段)28a
では、係数候補コードブック27aに格納された、プレ
フィルタ係数候補算出部26aで求めた複数のプレフィ
ルタ係数候補から、予測残差信号電力が最小となるよう
な予測係数候補を最適なプレフィルタ用予測係数として
選択する。つまり、この最適係数選択部28aにおける
2乗和演算部51aでは、係数コードブック27aに格
納された、例えばL個のプレフィルタ係数候補のそれぞ
れについて、プレフィルタ20a及び逆フィルタ21a
による逆フィルタ処理を施して、予測残差信号r
2 (n)i (i=1〜L)として入力し、これについ
て、絶対値の2乗和を演算する。
では、係数候補コードブック27aに格納された、プレ
フィルタ係数候補算出部26aで求めた複数のプレフィ
ルタ係数候補から、予測残差信号電力が最小となるよう
な予測係数候補を最適なプレフィルタ用予測係数として
選択する。つまり、この最適係数選択部28aにおける
2乗和演算部51aでは、係数コードブック27aに格
納された、例えばL個のプレフィルタ係数候補のそれぞ
れについて、プレフィルタ20a及び逆フィルタ21a
による逆フィルタ処理を施して、予測残差信号r
2 (n)i (i=1〜L)として入力し、これについ
て、絶対値の2乗和を演算する。
【0076】そして最小値検索部52aでは、2乗和演
算部51aで演算されたL個の値において、最小値を検
索し、検索された最小値に基づくプレフィルタ係数候補
が、最適なプレフィルタ係数として、選択されるのであ
る。このようにして現フレームのプレフィルタ係数とし
て選択されたプレフィルタ係数は、プレフィルタ係数の
情報を示すコードナンバとして、プレフィルタ20aに
出力されるとともに、多重化部29aに出力され、伝送
路を介して音声復号化装置に出力される。
算部51aで演算されたL個の値において、最小値を検
索し、検索された最小値に基づくプレフィルタ係数候補
が、最適なプレフィルタ係数として、選択されるのであ
る。このようにして現フレームのプレフィルタ係数とし
て選択されたプレフィルタ係数は、プレフィルタ係数の
情報を示すコードナンバとして、プレフィルタ20aに
出力されるとともに、多重化部29aに出力され、伝送
路を介して音声復号化装置に出力される。
【0077】ところで、上述のようなプレフィルタ係数
候補からの最適係数の決定は、フレーム毎に、例えば2
0ms程度の短い時間で行なわれている。また、入力音
声信号について、スペクトル変化が大きい場合において
も、上記の場合と同様に量子化予測残差信号と量子化予
測係数とコードナンバとが多重化部29aに出力されて
いるが、この場合においては、プレフィルタ20aは信
号特性の変化なしにプレフィルタ20aを通過させるよ
うな特性をもつフィルタ係数により、入力音声信号のま
まプレフィルタ予測残差信号r1 (n)として出力され
る。
候補からの最適係数の決定は、フレーム毎に、例えば2
0ms程度の短い時間で行なわれている。また、入力音
声信号について、スペクトル変化が大きい場合において
も、上記の場合と同様に量子化予測残差信号と量子化予
測係数とコードナンバとが多重化部29aに出力されて
いるが、この場合においては、プレフィルタ20aは信
号特性の変化なしにプレフィルタ20aを通過させるよ
うな特性をもつフィルタ係数により、入力音声信号のま
まプレフィルタ予測残差信号r1 (n)として出力され
る。
【0078】また、逆フィルタ21aでは、前述のスペ
クトル変化が小さい場合と同様にしてプレフィルタ予測
残差信号r1 (n)に対する予測係数が決定され、この
予測係数を用いて逆フィルタ処理を施し、予測残差信号
r2 (n)として出力し、量子化部22aにおいて、こ
の予測残差信号r2 (n)を量子化して多重化部29a
に出力する。
クトル変化が小さい場合と同様にしてプレフィルタ予測
残差信号r1 (n)に対する予測係数が決定され、この
予測係数を用いて逆フィルタ処理を施し、予測残差信号
r2 (n)として出力し、量子化部22aにおいて、こ
の予測残差信号r2 (n)を量子化して多重化部29a
に出力する。
【0079】なお、上記のプレフィルタ20aを通過さ
せるような特性をもつフィルタ係数は、信号特性の変化
なしにプレフィルタ20aを通過させるような特性につ
いても、プレフィルタ係数候補算出手段26aで演算
し、係数候補コードブック27aに格納している。上述
したように音声符号化装置において量子化予測残差信号
と量子化予測係数とコードナンバとが多重化部29aに
出力され、伝送路を介して音声復号化装置に入力される
と、音声復号化装置では、音声符号化装置とほぼ逆の処
理により音声を再生している。
せるような特性をもつフィルタ係数は、信号特性の変化
なしにプレフィルタ20aを通過させるような特性につ
いても、プレフィルタ係数候補算出手段26aで演算
し、係数候補コードブック27aに格納している。上述
したように音声符号化装置において量子化予測残差信号
と量子化予測係数とコードナンバとが多重化部29aに
出力され、伝送路を介して音声復号化装置に入力される
と、音声復号化装置では、音声符号化装置とほぼ逆の処
理により音声を再生している。
【0080】つまり、伝送路より入力した信号を、分離
化部30aにおいて、予測残差信号の量子化コードと予
測係数の量子化コードとコードナンバとに分離させる。
そして、逆量子化部31a及び予測係数逆量子化部32
aでは、それぞれ、予測残差信号の量子化コードと予測
係数の量子化コードとを用いて逆量子化を行ない、予測
残差信号,予測係数として出力する。
化部30aにおいて、予測残差信号の量子化コードと予
測係数の量子化コードとコードナンバとに分離させる。
そして、逆量子化部31a及び予測係数逆量子化部32
aでは、それぞれ、予測残差信号の量子化コードと予測
係数の量子化コードとを用いて逆量子化を行ない、予測
残差信号,予測係数として出力する。
【0081】また、フィルタ33aでは、予測係数逆量
子化部32aからの予測係数にもとづき、フィルタ特性
を決定し、このフィルタ特性で、逆量子化部31aから
の予測残差信号について逆フィルタ21aの逆の特性の
フィルタ処理を施す。そして、フレーム遅延部35aで
は、音声符号化装置からの、現フレームから1フレーム
遅延した過去のフレームにおける予測係数を抽出して係
数算出部36aに出力し、また、最適係数選択部28a
からのプレフィルタ係数情報としてのコードナンバにつ
いても係数算出部36aに出力する。
子化部32aからの予測係数にもとづき、フィルタ特性
を決定し、このフィルタ特性で、逆量子化部31aから
の予測残差信号について逆フィルタ21aの逆の特性の
フィルタ処理を施す。そして、フレーム遅延部35aで
は、音声符号化装置からの、現フレームから1フレーム
遅延した過去のフレームにおける予測係数を抽出して係
数算出部36aに出力し、また、最適係数選択部28a
からのプレフィルタ係数情報としてのコードナンバにつ
いても係数算出部36aに出力する。
【0082】これらの係数情報をもとにして、係数算出
部36aでは、現フレームにおける後処理フィルタ34
aのフィルタ特性を決定し、このフィルタ特性で、フィ
ルタ33aの出力信号に対してフィルタ処理を施し、音
声として再生する。このように、本発明の第1実施例と
しての音声符号化装置および音声復号化装置によれば、
予測係数のフレーム間相関の小さい場合においては、プ
レフィルタ20aを入力音声信号の特性を変化させない
ような特性(プレフィルタ20aをOFF状態)とし、
そうでない場合についてはプレフィルタ20aをON状
態とするように制御するとともに、複数のプレフィルタ
係数候補から最適なものを選択して逆フィルタ処理を施
し、更にN次の線形予測分析を行なうことにより、通常
のN次の分析フィルタのみの場合より高い予測利得を得
ることができ、従って、高い予測利得を維持した効率的
な音声の伝送および再生の実現が可能となる利点があ
る。
部36aでは、現フレームにおける後処理フィルタ34
aのフィルタ特性を決定し、このフィルタ特性で、フィ
ルタ33aの出力信号に対してフィルタ処理を施し、音
声として再生する。このように、本発明の第1実施例と
しての音声符号化装置および音声復号化装置によれば、
予測係数のフレーム間相関の小さい場合においては、プ
レフィルタ20aを入力音声信号の特性を変化させない
ような特性(プレフィルタ20aをOFF状態)とし、
そうでない場合についてはプレフィルタ20aをON状
態とするように制御するとともに、複数のプレフィルタ
係数候補から最適なものを選択して逆フィルタ処理を施
し、更にN次の線形予測分析を行なうことにより、通常
のN次の分析フィルタのみの場合より高い予測利得を得
ることができ、従って、高い予測利得を維持した効率的
な音声の伝送および再生の実現が可能となる利点があ
る。
【0083】また、プレフィルタ20aをON状態とし
たときにおいて、音声符号化装置より音声復号化装置へ
は、通常の予測残差信号および予測係数の他に、プレフ
ィルタ係数候補の数に応じたサイド情報としてのコード
ナンバ(log2L ビット )のみの追加で、高い予測利得を得
ることができる。 (b)第2実施例の説明 図9は本発明の第2実施例としての音声符号化装置を示
す図であるが、この図9に示す音声符号化装置は、第1
フィルタとしてのプレフィルタ20bと、バイパス路6
1bと、セレクタ62bと、第2フィルタとしての逆フ
ィルタ21bと、量子化手段としての量子化部22b
と、線形予測分析手段24bと、第1フィルタ用予測係
数算出手段としてのフレーム遅延部25b,プレフィル
タ係数候補算出部26b,係数候補コードブック27b
及び最適係数選択部(セレクタ制御手段としての機能に
ついても共有する)28bとをそなえて構成されてい
る。
たときにおいて、音声符号化装置より音声復号化装置へ
は、通常の予測残差信号および予測係数の他に、プレフ
ィルタ係数候補の数に応じたサイド情報としてのコード
ナンバ(log2L ビット )のみの追加で、高い予測利得を得
ることができる。 (b)第2実施例の説明 図9は本発明の第2実施例としての音声符号化装置を示
す図であるが、この図9に示す音声符号化装置は、第1
フィルタとしてのプレフィルタ20bと、バイパス路6
1bと、セレクタ62bと、第2フィルタとしての逆フ
ィルタ21bと、量子化手段としての量子化部22b
と、線形予測分析手段24bと、第1フィルタ用予測係
数算出手段としてのフレーム遅延部25b,プレフィル
タ係数候補算出部26b,係数候補コードブック27b
及び最適係数選択部(セレクタ制御手段としての機能に
ついても共有する)28bとをそなえて構成されてい
る。
【0084】ここで、プレフィルタ20b,逆フィルタ
21b,量子化部22b,線形予測分析部24b,フレ
ーム遅延部25b及び多重化部29bは、それぞれ第1
実施例におけるプレフィルタ20a,逆フィルタ21
a,量子化部22a,線形予測分析部24a,フレーム
遅延部25a及び多重化部29aと同様の機能を有する
ものであるため、説明は省略する。
21b,量子化部22b,線形予測分析部24b,フレ
ーム遅延部25b及び多重化部29bは、それぞれ第1
実施例におけるプレフィルタ20a,逆フィルタ21
a,量子化部22a,線形予測分析部24a,フレーム
遅延部25a及び多重化部29aと同様の機能を有する
ものであるため、説明は省略する。
【0085】バイパス路61はプレフィルタ20bをバ
イパスするためのものであり、セレクタ62bは、プレ
フィルタ20b又はバイパス路61bの一方を選択し、
プレフィルタ予測残差信号として出力するものである。
また、プレフィルタ係数算出部26bは、例えば次数の
異なる複数のプレフィルタ係数候補を求めるものであっ
て、図10に示すように、畳み込み演算部41bと、第
1係数変換部42bと、次数打切り部43bと、第2係
数変換部44bとをそなえて構成されている。
イパスするためのものであり、セレクタ62bは、プレ
フィルタ20b又はバイパス路61bの一方を選択し、
プレフィルタ予測残差信号として出力するものである。
また、プレフィルタ係数算出部26bは、例えば次数の
異なる複数のプレフィルタ係数候補を求めるものであっ
て、図10に示すように、畳み込み演算部41bと、第
1係数変換部42bと、次数打切り部43bと、第2係
数変換部44bとをそなえて構成されている。
【0086】このプレフィルタ係数算出部26bは、こ
れらの畳み込み演算部41bと、第1係数変換部42b
と、次数打切り部43bと、第2係数変換部44bとに
よって、第1実施例の場合と同様に、上記のフィルタ係
数候補を求めるのであるが、信号特性の変化なしにプレ
フィルタ20bを通過させるような特性をもつフィルタ
係数を、プレフィルタ係数候補として算出しないように
なっている点が第1実施例のものと異なる。
れらの畳み込み演算部41bと、第1係数変換部42b
と、次数打切り部43bと、第2係数変換部44bとに
よって、第1実施例の場合と同様に、上記のフィルタ係
数候補を求めるのであるが、信号特性の変化なしにプレ
フィルタ20bを通過させるような特性をもつフィルタ
係数を、プレフィルタ係数候補として算出しないように
なっている点が第1実施例のものと異なる。
【0087】したがって、係数コードブック27bにつ
いても、第1実施例の場合と同様に、プレフィルタ係数
候補算出部26bにおいて、プレフィルタ係数候補とし
て算出したものを複数個格納しておくものであり、ここ
で格納する複数のプレフィルタ係数候補の算出態様とし
ても第1実施例の場合と同様の2態様があるが、信号特
性の変化なしにプレフィルタ20bを通過させるような
特性をもつフィルタ係数は格納しないようになってい
る。
いても、第1実施例の場合と同様に、プレフィルタ係数
候補算出部26bにおいて、プレフィルタ係数候補とし
て算出したものを複数個格納しておくものであり、ここ
で格納する複数のプレフィルタ係数候補の算出態様とし
ても第1実施例の場合と同様の2態様があるが、信号特
性の変化なしにプレフィルタ20bを通過させるような
特性をもつフィルタ係数は格納しないようになってい
る。
【0088】また、最適係数選択部28bは、第1実施
例における最適係数選択部28aと同様に、プレフィル
タ係数候補算出部26bで求められた複数のプレフィル
タ係数候補から、予測残差信号が最小となるような予測
係数候補を最適なプレフィルタ係数として選択するもの
であるが、図11に示すように、2乗和演算部51b,
最小値検索部52b及び比較部53bをそなえて構成さ
れている。
例における最適係数選択部28aと同様に、プレフィル
タ係数候補算出部26bで求められた複数のプレフィル
タ係数候補から、予測残差信号が最小となるような予測
係数候補を最適なプレフィルタ係数として選択するもの
であるが、図11に示すように、2乗和演算部51b,
最小値検索部52b及び比較部53bをそなえて構成さ
れている。
【0089】2乗和演算部51b,最小値検索部52b
については、第1実施例における2乗和演算部51a,
最小値検索部52aと同様の機能を有するものである
が、比較部53bは、検索された演算値に関する最小値
と参照値βとの大小を比較するものである。ここで、上
記の最小値が参照値βよりも小さい場合は、この最小値
における予測残差信号に基づくプレフィルタ係数候補
を、最適なプレフィルタ係数として選択し、該当するコ
ードナンバを多重化部29bへ出力するとともに、セレ
クタ選択情報として、セレクタ62bがプレフィルタ2
0b側を選択するように制御信号を出力するほか、プレ
フィルタ係数候補算出部26bへもプレフィルタON情
報を出力するようになっている。
については、第1実施例における2乗和演算部51a,
最小値検索部52aと同様の機能を有するものである
が、比較部53bは、検索された演算値に関する最小値
と参照値βとの大小を比較するものである。ここで、上
記の最小値が参照値βよりも小さい場合は、この最小値
における予測残差信号に基づくプレフィルタ係数候補
を、最適なプレフィルタ係数として選択し、該当するコ
ードナンバを多重化部29bへ出力するとともに、セレ
クタ選択情報として、セレクタ62bがプレフィルタ2
0b側を選択するように制御信号を出力するほか、プレ
フィルタ係数候補算出部26bへもプレフィルタON情
報を出力するようになっている。
【0090】また、上記の最小値が参照値βよりも大き
い場合は、比較部53bでは、セレクタ62bをバイパ
ス路61b側を選択するように制御信号を出力するとと
もに、プレフィルタOFF情報を、プレフィルタ係数候
補算出部26bへ出力するようになっている。また、図
12は本発明の第2実施例としての音声復号化装置を示
す図であるが、この音声復号化装置において、逆量子化
手段としての逆量子化部31bと、第3フィルタとして
のフィルタ33bと、第4フィルタとしての後処理フィ
ルタ34bと、分離化(DEMAX)部30bと、予測
係数逆量子化部32bと、フレーム遅延部35bと、係
数算出部36bと後処理フィルタ用セレクタ63bと、
係数算出部用セレクタ64bと、後処理フィルタ用バイ
パス路65bと、係数算出部用バイパス路66bとをそ
なえて構成されている。
い場合は、比較部53bでは、セレクタ62bをバイパ
ス路61b側を選択するように制御信号を出力するとと
もに、プレフィルタOFF情報を、プレフィルタ係数候
補算出部26bへ出力するようになっている。また、図
12は本発明の第2実施例としての音声復号化装置を示
す図であるが、この音声復号化装置において、逆量子化
手段としての逆量子化部31bと、第3フィルタとして
のフィルタ33bと、第4フィルタとしての後処理フィ
ルタ34bと、分離化(DEMAX)部30bと、予測
係数逆量子化部32bと、フレーム遅延部35bと、係
数算出部36bと後処理フィルタ用セレクタ63bと、
係数算出部用セレクタ64bと、後処理フィルタ用バイ
パス路65bと、係数算出部用バイパス路66bとをそ
なえて構成されている。
【0091】ここで、逆量子化部31bとフィルタ33
bと後処理フィルタ34bと分離化(DEMAX)部3
0bと予測係数逆量子化部32bとフレーム遅延部35
bとはそれぞれ第1実施例における逆量子化部31aと
フィルタ33aと後処理フィルタ34aと分離化(DE
MAX)部30aと予測係数逆量子化部32aとフレー
ム遅延部35aと同様のものであるため、説明は省略す
る。
bと後処理フィルタ34bと分離化(DEMAX)部3
0bと予測係数逆量子化部32bとフレーム遅延部35
bとはそれぞれ第1実施例における逆量子化部31aと
フィルタ33aと後処理フィルタ34aと分離化(DE
MAX)部30aと予測係数逆量子化部32aとフレー
ム遅延部35aと同様のものであるため、説明は省略す
る。
【0092】後処理フィルタ用セレクタ63bは、音声
符号化装置における最適係数選択部28bからのコード
ナンバに基づいて、後処理フィルタ34bと後処理フィ
ルタ用バイパス路65bの一方を選択するようになって
いる。また、係数算出部用セレクタ64bについても、
同様に、最適係数選択部28bからのコードナンバに基
づいて、過去の係数算出部36bにて算出された係数情
報と係数算出部36bに係数が入力しない(スルー)よ
うになっている係数算出部用バイパス路66bとのいず
れかを選択するようになっている。
符号化装置における最適係数選択部28bからのコード
ナンバに基づいて、後処理フィルタ34bと後処理フィ
ルタ用バイパス路65bの一方を選択するようになって
いる。また、係数算出部用セレクタ64bについても、
同様に、最適係数選択部28bからのコードナンバに基
づいて、過去の係数算出部36bにて算出された係数情
報と係数算出部36bに係数が入力しない(スルー)よ
うになっている係数算出部用バイパス路66bとのいず
れかを選択するようになっている。
【0093】上述の構成により、本発明の第2実施例と
しての音声符号化装置および音声復号化装置は、以下に
示すように動作する。つまり、入力音声信号について、
母音が継続している場合等のように入力スペクトル変化
が小さい区間においては、最適係数選択部28bによる
予測残差信号の2乗和(電力値)は、参照値よりも小さ
くなる。
しての音声符号化装置および音声復号化装置は、以下に
示すように動作する。つまり、入力音声信号について、
母音が継続している場合等のように入力スペクトル変化
が小さい区間においては、最適係数選択部28bによる
予測残差信号の2乗和(電力値)は、参照値よりも小さ
くなる。
【0094】従って、音声符号化装置側では、セレクタ
62bはプレフィルタ20b側を選択するので、第1実
施例におけるプレフィルタ20aが逆フィルタ処理を行
なう場合と同様に動作する。また、この場合において、
音声復号化装置側においては、後処理フィルタ用セレク
タ63bは後処理フィルタ34b側を選択し、係数算出
部用セレクタ64bは、過去の係数算出部36bにて算
出された係数情報側を選択するようになっている。従っ
て、音声復号化装置においても、第1実施例でのプレフ
ィルタ20aが逆フィルタ処理を行なう場合と同様に動
作する。
62bはプレフィルタ20b側を選択するので、第1実
施例におけるプレフィルタ20aが逆フィルタ処理を行
なう場合と同様に動作する。また、この場合において、
音声復号化装置側においては、後処理フィルタ用セレク
タ63bは後処理フィルタ34b側を選択し、係数算出
部用セレクタ64bは、過去の係数算出部36bにて算
出された係数情報側を選択するようになっている。従っ
て、音声復号化装置においても、第1実施例でのプレフ
ィルタ20aが逆フィルタ処理を行なう場合と同様に動
作する。
【0095】ところで、入力音声信号について、入力ス
ペクトル信号の大きい場合等のように、最適係数選択部
28bによる予測残差信号の2乗和演算値が、参照値よ
りも大きくなる場合においては、セレクタ62bはバイ
パス路61b側を選択する。したがって、第1実施例に
おけるプレフィルタ20aが特性変化なしにプレフィル
タ予測残差信号として出力される場合と同様に、予測残
差信号の量子化コード,予測係数の量子化コード及びプ
レフィルタON/OFF情報を含んだコードナンバが出
力される。
ペクトル信号の大きい場合等のように、最適係数選択部
28bによる予測残差信号の2乗和演算値が、参照値よ
りも大きくなる場合においては、セレクタ62bはバイ
パス路61b側を選択する。したがって、第1実施例に
おけるプレフィルタ20aが特性変化なしにプレフィル
タ予測残差信号として出力される場合と同様に、予測残
差信号の量子化コード,予測係数の量子化コード及びプ
レフィルタON/OFF情報を含んだコードナンバが出
力される。
【0096】ここで、最適係数選択部28bにおける比
較部53bでは、セレクタ62bをバイパス路61b側
を選択するように制御信号を出力するとともに、プレフ
ィルタOFF情報を含んだコードナンバを多重化部29
bへ出力するとともに、プレフィルタOFF情報を、プ
レフィルタ係数候補算出部26bへも出力している。ま
た、この場合において、音声復号化装置側では、後処理
フィルタ用セレクタ63bは後処理フィルタ用バイパス
路65b側を選択し、係数算出部用セレクタ64bは、
係数算出部用バイパス路66bを選択するようになって
いる。従って、音声復号化装置においても、第1実施例
でのプレフィルタ20aが特性の変化なしに通過するよ
うなプレフィルタ係数によるフィルタ動作を行なう場合
と同様に動作する。
較部53bでは、セレクタ62bをバイパス路61b側
を選択するように制御信号を出力するとともに、プレフ
ィルタOFF情報を含んだコードナンバを多重化部29
bへ出力するとともに、プレフィルタOFF情報を、プ
レフィルタ係数候補算出部26bへも出力している。ま
た、この場合において、音声復号化装置側では、後処理
フィルタ用セレクタ63bは後処理フィルタ用バイパス
路65b側を選択し、係数算出部用セレクタ64bは、
係数算出部用バイパス路66bを選択するようになって
いる。従って、音声復号化装置においても、第1実施例
でのプレフィルタ20aが特性の変化なしに通過するよ
うなプレフィルタ係数によるフィルタ動作を行なう場合
と同様に動作する。
【0097】このように、本発明の第2実施例としての
音声符号化装置および音声復号化装置によれば、予測係
数のフレーム間相関の小さい場合においては、プレフィ
ルタ20bを入力音声信号の特性を変化させないよう
に、バイパス路61bを使用することにより通過させる
(プレフィルタ20bをOFF状態とする)とし、そう
でない場合についてはプレフィルタ20bをON状態と
するように制御するとともに、複数のプレフィルタ係数
候補から最適なものを選択して逆フィルタ処理を施し、
更にN次の線形予測分析を行なうことにより、通常のN
次の分析フィルタのみの場合より高い予測利得を得るこ
とができ、従って、高い予測利得を維持した効率的な音
声の伝送および再生の実現が可能となる利点がある。
音声符号化装置および音声復号化装置によれば、予測係
数のフレーム間相関の小さい場合においては、プレフィ
ルタ20bを入力音声信号の特性を変化させないよう
に、バイパス路61bを使用することにより通過させる
(プレフィルタ20bをOFF状態とする)とし、そう
でない場合についてはプレフィルタ20bをON状態と
するように制御するとともに、複数のプレフィルタ係数
候補から最適なものを選択して逆フィルタ処理を施し、
更にN次の線形予測分析を行なうことにより、通常のN
次の分析フィルタのみの場合より高い予測利得を得るこ
とができ、従って、高い予測利得を維持した効率的な音
声の伝送および再生の実現が可能となる利点がある。
【0098】また、プレフィルタ20bをON状態とし
たときにおいて、音声符号化装置より音声復号化装置へ
は、通常の予測残差信号および予測係数の他に、プレフ
ィルタ20bのON/OFF情報を含む、プレフィルタ
係数候補の数に応じたサイド情報としてのコードナンバ
のみの追加で、高い予測利得を得ることができる。 (c)第3実施例の説明 図13は本発明の第3実施例としての音声符号化装置を
示す図である。この図13に示す音声符号化装置は、第
1実施例において示した音声符号化装置と、最適係数選
択部28cのみが異なるものである。
たときにおいて、音声符号化装置より音声復号化装置へ
は、通常の予測残差信号および予測係数の他に、プレフ
ィルタ20bのON/OFF情報を含む、プレフィルタ
係数候補の数に応じたサイド情報としてのコードナンバ
のみの追加で、高い予測利得を得ることができる。 (c)第3実施例の説明 図13は本発明の第3実施例としての音声符号化装置を
示す図である。この図13に示す音声符号化装置は、第
1実施例において示した音声符号化装置と、最適係数選
択部28cのみが異なるものである。
【0099】つまり、最適係数選択部28cは、図14
に示すように2乗和演算部51cと最小値検索部52c
とをそなえて構成されているが、2乗和演算部51a
が、係数コードブック27aに格納された、例えばL個
のプレフィルタ係数候補のそれぞれについて、プレフィ
ルタ20aによる逆フィルタ処理の施されたプレフィル
タ予測残差信号r1 (n)i (i=1〜L)として入力
し、これについて、絶対値の2乗和を演算する点が異な
り、最小値検索部52cは、第1実施例のものと同様の
機能を有するものである。
に示すように2乗和演算部51cと最小値検索部52c
とをそなえて構成されているが、2乗和演算部51a
が、係数コードブック27aに格納された、例えばL個
のプレフィルタ係数候補のそれぞれについて、プレフィ
ルタ20aによる逆フィルタ処理の施されたプレフィル
タ予測残差信号r1 (n)i (i=1〜L)として入力
し、これについて、絶対値の2乗和を演算する点が異な
り、最小値検索部52cは、第1実施例のものと同様の
機能を有するものである。
【0100】また、図15は本発明の第3実施例として
の音声復号化装置を示すブロック図であるが、この図1
5に示す音声復号化装置は、第1実施例のものと同様で
あるため、説明は省略する。上述の構成により、本発明
の音声符号化装置および音声復号化装置は、音声符号化
装置において、最適係数選択部28cに入力する予測残
差信号が異なるのみで、系としては第1実施例における
音声符号化装置および音声復号化装置と何ら変わりなく
動作する。
の音声復号化装置を示すブロック図であるが、この図1
5に示す音声復号化装置は、第1実施例のものと同様で
あるため、説明は省略する。上述の構成により、本発明
の音声符号化装置および音声復号化装置は、音声符号化
装置において、最適係数選択部28cに入力する予測残
差信号が異なるのみで、系としては第1実施例における
音声符号化装置および音声復号化装置と何ら変わりなく
動作する。
【0101】このように、本発明の第3実施例としての
音声符号化装置および音声復号化装置では、最適係数選
択部28cにおける最適なプレフィルタ係数の選択にお
いては、逆フィルタ21cからの予測残差信号でなく、
プレフィルタ予測残差信号を入力しても、第1実施例又
は第2実施例と同様に、高い予測利得を維持した効率的
な音声の伝送および再生の実現が可能となる利点があ
る。
音声符号化装置および音声復号化装置では、最適係数選
択部28cにおける最適なプレフィルタ係数の選択にお
いては、逆フィルタ21cからの予測残差信号でなく、
プレフィルタ予測残差信号を入力しても、第1実施例又
は第2実施例と同様に、高い予測利得を維持した効率的
な音声の伝送および再生の実現が可能となる利点があ
る。
【0102】また、この場合においても、プレフィルタ
20cをON状態としたときにおいて、音声符号化装置
より音声復号化装置へは、通常の予測残差信号および予
測係数の他に、プレフィルタ係数候補の数に応じたサイ
ド情報としてのコードナンバのみの追加で、高い予測利
得を得ることができる。 (d)第4実施例の説明 図16は、本発明の第4実施例としての音声符号化装置
を示す図であるが、この図16に示す音声符号化装置
は、第2実施例における音声符号化装置において、係数
候補コードブック27bがない点と、最適係数選択部2
8bがセレクタ制御手段としての機能のみを有するセレ
クタ制御部28dとなっている点のみが異なり、その他
の部分については同様の機能を有するものである。
20cをON状態としたときにおいて、音声符号化装置
より音声復号化装置へは、通常の予測残差信号および予
測係数の他に、プレフィルタ係数候補の数に応じたサイ
ド情報としてのコードナンバのみの追加で、高い予測利
得を得ることができる。 (d)第4実施例の説明 図16は、本発明の第4実施例としての音声符号化装置
を示す図であるが、この図16に示す音声符号化装置
は、第2実施例における音声符号化装置において、係数
候補コードブック27bがない点と、最適係数選択部2
8bがセレクタ制御手段としての機能のみを有するセレ
クタ制御部28dとなっている点のみが異なり、その他
の部分については同様の機能を有するものである。
【0103】すなわち、プレフィルタ20dの係数は、
プレフィルタ係数算出部26dから算出された係数候補
が、一意的にプレフィルタ係数として決定されるように
なっており、セレクタ制御部28dでは、予測残差信号
r2 (n)についての2乗和演算値が参照値βより小さ
い場合は、セレクタ62dがプレフィルタ20dを選択
して接続するように制御信号を出力し、参照値βより大
きい場合は、セレクタ62dがバイパス路61dを選択
して接続するように制御信号を出力するようになってい
る。
プレフィルタ係数算出部26dから算出された係数候補
が、一意的にプレフィルタ係数として決定されるように
なっており、セレクタ制御部28dでは、予測残差信号
r2 (n)についての2乗和演算値が参照値βより小さ
い場合は、セレクタ62dがプレフィルタ20dを選択
して接続するように制御信号を出力し、参照値βより大
きい場合は、セレクタ62dがバイパス路61dを選択
して接続するように制御信号を出力するようになってい
る。
【0104】上述の構成により、本発明の第4実施例と
しての音声符号化装置及び音声復号化装置では、セレク
タ62dにより、プレフィルタ20d側が選択して接続
された場合に、プレフィルタ20dの係数が、1フレー
ム以前のM次の係数で、現フレームにおけるプレフィル
タ係数として一意的に決定される点以外は、第2実施例
における音声符号化装置及び音声復号化装置と同様に動
作する。
しての音声符号化装置及び音声復号化装置では、セレク
タ62dにより、プレフィルタ20d側が選択して接続
された場合に、プレフィルタ20dの係数が、1フレー
ム以前のM次の係数で、現フレームにおけるプレフィル
タ係数として一意的に決定される点以外は、第2実施例
における音声符号化装置及び音声復号化装置と同様に動
作する。
【0105】このように、本発明の第4実施例としての
音声符号化装置および音声復号化装置によれば、予測係
数のフレーム間相関の小さい場合においては、プレフィ
ルタ20bを入力音声信号の特性を変化させないよう
に、バイパス路61bを使用することにより通過させる
(プレフィルタ20bをOFF状態とする)とし、そう
でない場合についてはプレフィルタ20bをON状態と
するように制御し、更にN次の線形予測分析を行なうこ
とにより、通常のN次の分析フィルタのみの場合より高
い予測利得を得ることができ、従って、高い予測利得を
維持した効率的な音声の伝送および再生の実現が可能と
なる利点がある。
音声符号化装置および音声復号化装置によれば、予測係
数のフレーム間相関の小さい場合においては、プレフィ
ルタ20bを入力音声信号の特性を変化させないよう
に、バイパス路61bを使用することにより通過させる
(プレフィルタ20bをOFF状態とする)とし、そう
でない場合についてはプレフィルタ20bをON状態と
するように制御し、更にN次の線形予測分析を行なうこ
とにより、通常のN次の分析フィルタのみの場合より高
い予測利得を得ることができ、従って、高い予測利得を
維持した効率的な音声の伝送および再生の実現が可能と
なる利点がある。
【0106】また、プレフィルタ20bをON状態とし
たときにおいて、音声符号化装置より音声復号化装置へ
は、通常の予測残差信号および予測係数の他に、プレフ
ィルタ20dのON/OFF情報のみの追加で、高い予
測利得を得ることができる利点がある。
たときにおいて、音声符号化装置より音声復号化装置へ
は、通常の予測残差信号および予測係数の他に、プレフ
ィルタ20dのON/OFF情報のみの追加で、高い予
測利得を得ることができる利点がある。
【0107】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
音声符号化装置より、ビット情報を付加して伝送するの
みで、音声信号の再生に際し、次に示す利点がある。 (1)母音が継続している場合などのように入力音声信
号のスペクトル変化が小さい区間においては、第1フィ
ルタの出力信号を用いて更に線形予測分析を行なうこと
により、通常の第2フィルタのみによる予測利得より高
くなり、線形予測分析の精度が向上する。
音声符号化装置より、ビット情報を付加して伝送するの
みで、音声信号の再生に際し、次に示す利点がある。 (1)母音が継続している場合などのように入力音声信
号のスペクトル変化が小さい区間においては、第1フィ
ルタの出力信号を用いて更に線形予測分析を行なうこと
により、通常の第2フィルタのみによる予測利得より高
くなり、線形予測分析の精度が向上する。
【0108】(2)入力音声信号のスペクトル変化が大
きい場合は、第1フィルタをスルー特性とすることによ
り、予測利得の特性劣化を防ぐことができる。 (3)第1フィルタをスルー特性を含む複数の候補を用
意し、このなかから最適な係数を選択して用いることに
より、入力信号のスペクトルが変化している区間におい
ても特性劣化が無いようにすることができ、線形予測分
析の精度がさらに向上する。
きい場合は、第1フィルタをスルー特性とすることによ
り、予測利得の特性劣化を防ぐことができる。 (3)第1フィルタをスルー特性を含む複数の候補を用
意し、このなかから最適な係数を選択して用いることに
より、入力信号のスペクトルが変化している区間におい
ても特性劣化が無いようにすることができ、線形予測分
析の精度がさらに向上する。
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の原理ブロック図である。
【図3】本発明の原理ブロック図である。
【図4】本発明の原理ブロック図である。
【図5】本発明の第1実施例における音声符号化装置を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図6】本発明の第1実施例における音声符号化装置の
プレフィルタ候補算出部を示すブロック図である。
プレフィルタ候補算出部を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1実施例における音声符号化装置の
最適係数選択部を示すブロック図である。
最適係数選択部を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1実施例における音声復号化装置を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図9】本発明の第2実施例における音声符号化装置を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図10】本発明の第2実施例における音声符号化装置
のプレフィルタ候補算出部を示すブロック図である。
のプレフィルタ候補算出部を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2実施例における音声符号化装置
の最適係数選択部を示すブロック図である。
の最適係数選択部を示すブロック図である。
【図12】本発明の第2実施例における音声復号化装置
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図13】本発明の第3実施例における音声符号化装置
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図14】本発明の第3実施例における音声符号化装置
の最適係数選択部を示すブロック図である。
の最適係数選択部を示すブロック図である。
【図15】本発明の第3実施例における音声復号化装置
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図16】本発明の第4実施例における音声符号化装置
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図17】本発明の第4実施例における音声復号化装置
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図18】従来の音声符号化装置を示すブロック図であ
る。
る。
【図19】従来の音声復号化装置を示すブロック図であ
る。
る。
1a,1b 第1フィルタ 2a,2b 第2フィルタ 3a,3b 量子化手段 4a,4b 線形予測分析手段 5a,5b 第1フィルタ用予測係数算出手段 6b,61b,61d バイパス路 7b,14b,62b, セレクタ 8b セレクタ制御手段 11a,11b 逆量子化手段 12a,12b 第3フィルタ 13a,13b 第4フィルタ 20a〜20d プレフィルタ 21a〜21d 逆フィルタ 22a〜22d 量子化部 23a〜23d 予測係数量子化部 24a〜24d 線形予測分析部 25a〜25d フレーム遅延部 26a〜26d プレフィルタ係数候補算出部 27a〜27c 係数候補コードブック 28a〜28c 最適係数選択部 28d セレクタ制御部 29a〜29d 多重化部 30a〜30d 分離化部 31a〜31d 逆量子化部 32a〜32d 予測係数逆量子化部 33a〜33d フィルタ 34a〜34d 後処理フィルタ 35a〜35d フレーム遅延部 36a〜36d 係数算出部 41a,41b 畳み込み演算部 42a,42b 第1係数変換部 43a,43b 次数打切り部 44a,44b 第2係数変換部 51a〜51c 2乗和演算部 52a〜52c 最小値検索部 53b 比較部 63b,63d 後処理フィルタ用セレクタ 64b,64d 係数算出部用セレクタ 65b,65d 後処理フィルタ用バイパス路 66b,66d 係数算出部用バイパス路 101 線形予測分析部 102 予測係数量子化部 103 逆フィルタ 104 残差信号量子化部 105 多重化部 111 分離化部 112 予測係数逆量子化部 113 残差信号逆量子化部 114 フィルタ
Claims (13)
- 【請求項1】 入力音声信号に対し、過去のフレームに
おいて分析された予測係数から求められた係数を用いた
第1フィルタ(1a)により、逆フィルタ処理を施した
あと、 この処理で得られた第1予測残差信号に対して、線形予
測分析を行なって予測係数を求め、 この予測係数を用いた第2フィルタ(2a)により、逆
フィルタ処理を施してから、 この処理で得られた第2予測残差信号をを量子化するこ
とを特徴とする、音声符号化方法。 - 【請求項2】 入力音声信号に対し逆フィルタ処理を施
して、第1予測残差信号を出力する第1フィルタ(1
a)と、 該第1フィルタ(1a)からの第1予測残差信号に対し
逆フィルタ処理を施して、第2予測残差信号を出力する
第2フィルタ(2a)と、 該第2フィルタ(2a)からの第2予測残差信号を量子
化する量子化手段(3a)とをそなえるとともに、 該第1フィルタ(1a)からの第1予測残差信号に基づ
き線形予測分析を行なって該第2フィルタ(2a)のフ
ィルタ特性を決定するための第2フィルタ用予測係数を
抽出する線形予測分析手段(4a)と、 過去のフレームにおける予測係数を用いて、該第1フィ
ルタ(1a)のフィルタ特性を決定するための第1フィ
ルタ用予測係数を算出する第1フィルタ用予測係数算出
手段(5a)とをそなえて構成され、 該第1フィルタ(1a)において、該第1フィルタ用予
測係数算出手段(5a)で求められた該第1フィルタ用
予測係数に基づき、フィルタ特性を決定し、このフィル
タ特性で、入力音声信号に対し逆フィルタ処理を施し
て、該第1予測残差信号を出力するとともに、 該第2フィルタ(2a)において、該線形予測分析手段
(4a)で抽出された該第2フィルタ用予測係数に基づ
き、フィルタ特性を決定し、このフィルタ特性で、該第
1予測残差信号に対し逆フィルタ処理を施して、該第2
予測残差信号を出力するように構成されていることを特
徴とする、音声符号化装置。 - 【請求項3】 該第1フィルタ(1a)の次数が該第2
フィルタ(2a)の次数より低次であることを特徴とす
る請求項2記載の音声符号化装置。 - 【請求項4】 該第1フィルタ用予測係数算出手段(5
a)が、 過去のフレームにおける該第1フィルタ用予測係数およ
び該第2フィルタ用予測係数から総合的な予測係数を求
める総合予測係数算出手段と、 該総合予測係数算出手段で求められた総合的な予測係数
を反射係数に変換する第1変換手段と、 該第1変換手段で変換された後の反射係数に対し、該第
1フィルタ(1a)の次数での打切り処理を施す次数打
切り手段と、 該次数打切り手段で処理された後の反射係数を第1フィ
ルタ用予測係数に変換する第2変換手段とをそなえて構
成されたことを特徴とする請求項2記載の音声符号化装
置。 - 【請求項5】 該第1フィルタ用予測係数算出手段(5
a)が、 複数の第1フィルタ用予測係数候補を求める予測係数候
補選定手段と、 該予測係数候補選定手段で選ばれた予測係数候補から最
適な第1フィルタ用予測係数を選択する選択手段とをそ
なえていることを特徴とする請求項2記載の音声符号化
装置。 - 【請求項6】 該予測係数候補選定手段が、 過去の複数フレームにおける該第1フィルタ用予測係数
および該第2フィルタ用予測係数から複数の総合的な予
測係数を求める総合予測係数算出手段と、 該総合予測係数算出手段で求められた複数の総合的な予
測係数を対応する複数の反射係数に変換する第1変換手
段と、 該第1変換手段で変換された後の複数の反射係数に対
し、対応する該第1フィルタ(1a)の次数での打切り
処理を施す次数打切り手段と、 該次数打切り手段で処理された後の複数の反射係数を第
1フィルタ用予測係数候補に変換する第2変換手段とを
そなえて構成されたことを特徴とする請求項4記載の音
声符号化装置。 - 【請求項7】 該第1フィルタ用予測係数候補に、該第
1フィルタ(1a)をスルー特性にする係数が含まれて
いることを特徴とする請求項5記載の音声符号化装置。 - 【請求項8】 該選択手段が、該予測係数候補選定手段
で選ばれた予測係数候補から予測残差信号電力が最小と
なるような予測係数候補を、第1フィルタ用予測係数と
して選択するように構成されていることを特徴とする請
求項5記載の音声符号化装置。 - 【請求項9】 入力音声信号に対し逆フィルタ処理を施
して、第1予測残差信号を出力する第1フィルタ(1
b)と、 該第1フィルタ(1b)をパイパスするバイパス路(6
b)と、 該第1フィルタ(1b)または該バイパス路の一方を選
択するセレクタ(7b)と、 該セレクタ(7b)で選択された信号に対し逆フィルタ
処理を施して、第2予測残差信号を出力する第2フィル
タ(2b)と、 該第2フィルタ(2b)からの第2予測残差信号を量子
化する量子化手段(3b)とをそなえるとともに、 該セレクタ(7b)で選択された信号に基づき線形予測
分析を行なって該第2フィルタのフィルタ特性を決定す
るための第2フィルタ用予測係数を抽出する線形予測分
析手段(4b)と、 過去のフレームにおける予測係数を用いて、該第1フィ
ルタ(1b)のフィルタ特性を決定するための第1フィ
ルタ用予測係数を算出する第1フィルタ用予測係数算出
手段(5b)と、 予測残差信号に基づいて、該セレクタを切り替えるセレ
クタ制御手段(8b)とをそなえて構成され、 予測残差信号電力が参照値よりも小さい場合には、該第
1フィルタ(1b)において、該第1フィルタ用予測係
数算出手段(5b)で求められた該第1フィルタ用予測
係数に基づき決定されたフィルタ特性で、入力音声信号
に対する逆フィルタ処理を施して出力された該第1予測
残差信号を、該セレクタ(7b)で選択する一方、 予測残差信号電力が参照値以上の場合には、該バイパス
路(6b)を通ってきた入力音声信号を、該セレクタ
(7b)で選択するとともに、 該第2フィルタ(2b)においては、該線形予測分析手
段(4b)で抽出された該第2フィルタ用予測係数に基
づき、フィルタ特性を決定し、このフィルタ特性で、該
セレクタ(7b)からの該第1予測残差信号または入力
音声信号に対し逆フィルタ処理を施して、該第2予測残
差信号を出力するように構成されていることを特徴とす
る、音声符号化装置。 - 【請求項10】 符号化装置の量子化手段から送られて
きた量子化コードより量子化予測残差信号を逆量子化す
るとともに、 符号化装置の線形予測分析手段から送られてきた予測係
数を用いた第3フィルタ(12a)により、逆量子化さ
れた予測残差信号に対し合成フィルタ処理を施したあ
と、 符号化装置における過去のフレームにおける予測係数か
ら他の予測係数を算出する予測係数算出手段から送られ
てきた予測係数情報より特性を求めた第4フィルタ(1
3a)により、該第3フィルタ(12a)の出力信号に
対し合成フィルタ処理を施すことを特徴とする、音声復
号化方法。 - 【請求項11】 音声符号化装置の量子化手段から送ら
れてきた量子化コードより量子化予測残差信号を逆量子
化する逆量子化手段(11a)と、 音声符号化装置の線形予測分析手段から送られてきた予
測係数に基づき、フィルタ特性を決定し、このフィルタ
特性で、該逆量子化手段(11a)で逆量子化された予
測残差信号に対しフィルタ処理を施す第3フィルタ(1
2a)と、 音声符号化装置における過去のフレームにおける予測係
数から他の予測係数を算出する予測係数算出手段から送
られてきた予測係数に基づき、フィルタ特性を決定し、
このフィルタ特性で、該第3フィルタ(12a)の出力
信号に対しフィルタ処理を施す第4フィルタ(13a)
とをそなえて構成されたことを特徴とする、音声復号化
装置。 - 【請求項12】 音声符号化装置の量子化手段から送ら
れてきた量子化予測残差信号を逆量子化する逆量子化手
段(11b)と、 音声符号化装置の線形予測分析手段から送られてきた予
測係数に基づき、フィルタ特性を決定し、このフィルタ
特性で、該逆量子化手段(11b)で逆量子化された予
測残差信号に対しフィルタ処理を施す第3フィルタ(1
2b)と、 音声符号化装置におけるセレクタ制御手段から送られて
きたセレクタ切替情報に基づき、切り替わるセレクタ
(14b)と、 該セレクタ(14b)の一方の切替路に接続され、該セ
レクタの出力信号に対しフィルタ処理を施す第4フィル
タ(13b)と、 該セレクタの他方の切替路に接続されるとともに、該第
4フィルタ(13b)をバイパスするパイパス路(15
b)とをそなえて構成されれたことを特徴とする、音声
復号化装置。 - 【請求項13】 該第4フィルタ(13a,13b)の
次数が該第3フィルタ(12a,12b)の次数より低
次であることを特徴とする請求項11または請求項12
に記載の音声復号化装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5039021A JPH06250697A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 音声符号化方法及び音声符号化装置並びに音声復号化方法及び音声復号化装置 |
US08/108,889 US5465316A (en) | 1993-02-26 | 1993-08-18 | Method and device for coding and decoding speech signals using inverse quantization |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5039021A JPH06250697A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 音声符号化方法及び音声符号化装置並びに音声復号化方法及び音声復号化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06250697A true JPH06250697A (ja) | 1994-09-09 |
Family
ID=12541461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5039021A Withdrawn JPH06250697A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 音声符号化方法及び音声符号化装置並びに音声復号化方法及び音声復号化装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
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