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JPH06241340A - ソレノイドバルブ - Google Patents

ソレノイドバルブ

Info

Publication number
JPH06241340A
JPH06241340A JP5048736A JP4873693A JPH06241340A JP H06241340 A JPH06241340 A JP H06241340A JP 5048736 A JP5048736 A JP 5048736A JP 4873693 A JP4873693 A JP 4873693A JP H06241340 A JPH06241340 A JP H06241340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
plunger
stator
ball
seat surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5048736A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3142680B2 (ja
Inventor
Eiji Nishimoto
栄司 西本
Kozo Matsuzaki
幸三 松崎
Hiroichi Okamoto
博一 岡本
Mineyuki Naruse
峰幸 成瀬
Shuichi Nakada
修一 中田
Yuki Takeuchi
祐樹 武内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nachi Fujikoshi Corp filed Critical Nachi Fujikoshi Corp
Priority to JP05048736A priority Critical patent/JP3142680B2/ja
Publication of JPH06241340A publication Critical patent/JPH06241340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3142680B2 publication Critical patent/JP3142680B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

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  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Electromagnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポペット型ソレノイドバルブのストロークの
ばらつきを小さくし安定した特性を得るとともに、断線
をなくし、部品点数を少なくして組付けし易く、量産に
適したものとする。 【構成】 ステータ7の位置決めのための肩部1cと、
切り換え用のボール4が着座するシート面1dとの間の
寸法が精度良くなるように、肩部1c、シート1g、ガ
イド3、および電気接続用の分離された雌コネクタの通
電側部1hとが一体に樹脂成形されたボビン1と、前記
通電側部1hに嵌合するコネクタ32と、ボビンに巻回
されたソレノイドコイル2と、ボール4を可動させるプ
ランジャ6と、ステータ7と、蓋体10と、ボビン1ま
たはステータ7を軸方向に付勢するスプリング9と、ケ
ーシング5とを有する。さらには、スプリングを二重の
平または波ばねとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の電子制御オー
トマチックトランスミッション用のポペット型油圧ソレ
ノイドバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用のポペット型油圧ソレノイドバ
ルブは、多くの種類のものがある。例えば、3ポート2
ポジションのポペット型油圧ソレノイドバルブの場合、
図14に示すように、ケーシング5内に上下に移動自在
に配置されたボール4に先端が当接するピン13と一体
にかしめられたプランジャ6がスプリング11とソレノ
イドコイル2の電磁力によってスリーブ56内で上下す
るようにされている。ボール4を上下に挟んで対向して
Tポートに連通するTポート側シート面41およびPポ
ートに連通するPポート側シート面42が設けられ、ボ
ールが保持される空間43が図示されていないアクチュ
エータに圧油を給排するためのAポートに連通するよう
にされている。
【0003】ソレノイドコイル2が非通電時はプランジ
ャ6を介してスプリング11によってPポート側シート
面42にボール4が着座されてAポートとTポートが連
通するようにされ、また、ソレノイドコイル通電時は電
磁力によってプランジャ6はスプリング11力に打ち勝
って上方へ吸引され、ボール4も上方に移動しTポート
側シート面41にボールが着座されてAポートとPポー
トが連通するようにされることによって圧油流路の切換
えが行われる。
【0004】従来このような3ポート2ポジションのポ
ペット型油圧ソレノイドバルブは、Pポート側シート面
42を有するPポート側シート44a、このシートとボ
ールが移動するための空間43を形成する凹部、または
凹部と一体になったTポート側シート面を有するTポー
ト側シート44b、下端がTポート側シート44bの上
面44cに当接し上端がガイド3の下端3aに当接し、
Tポート側シート44bとガイド3間にTポート空間4
6を構成するするケーシングの鍔部5a、プランジャ6
の径方向の動きを規制するとともにソレノイドコイル2
が巻かれたコイルボビン45の下側端面45aに当接し
て磁路を構成するガイド3、コイルボビン45、端子カ
バー30、波ばね47、および、蓋体10を順次積層
し、筒状のケーシング5の上部端でかしめ固定されてい
る。
【0005】端子カバー30(コイルボビン45)と蓋
体10間の波ばね47は組付軸方向の安定をはかる。な
お、端子カバー30はコイルと蓋体やケーシング等との
短絡を防止するためのものであり、コイルボビンと一体
成形されているものもある。プランジャ6の上端のステ
ータ7は前述のケーシング5側に固定されている。そし
てケーシング5、ガイド3、プランジャ6、ステータ
7、蓋体10により磁気回路を形成するようにされてい
る。
【0006】このような構造のソレノイドバルブの性能
は、プランジャおよびボールの移動量によって決定され
る。プランジャ6はボール4がPポート側シート面42
に着座した位置を下限としステータ7に当接した位置で
上限となる。そこで、プランジャストロークは図14に
おいて、プランジャの上端48とステータ下端49との
間の長さになる。プランジャ下端の寸法はPポート側シ
ート面42からのボール4、ピン13およびプランジャ
6の寸法によって定まる。ステータ下端の寸法はPポー
ト側シート面44cより、Tポート側シート44b、ケ
ーシング鍔部5a下端からケーシング上段部5cまで、
蓋体10およびステータ7の累積寸法によって決まる。
また、ボール4の上下移動ストロークは、ボールがPポ
ート側シート位置とTポート側シートに着座した位置と
の間の長さとなる。
【0007】また、2ポート2ポジションのポペット型
油圧ソレノイドバルブの場合について簡単に説明する
と、図13に示すように、ボール4がかしめられて一体
となったプランジャ6がスプリング11とソレノイドコ
イル2の電磁力によってスリーブ56内に上下するよう
にされており、中心に高圧ポート51を有するシート5
2の上方の空間53が低圧ポート53a側に連通されて
いる。ソレノイドコイル2が非通電時にはスプリング1
1によってプランジャ先端のボール4をシート52に着
座させて高圧ポート51を閉塞する。また、ソレノイド
コイル通電時は電磁力によりプランジャ6はスプリング
力に打ち勝って上方へ吸引され、シート52からボール
4が離脱し高圧ポートからの圧油が低圧側に連通するよ
うにされ、圧油の切換えが行われる。
【0008】ケーシング5の下端55にシート52の上
端周囲部が挟持され、かしめられるとともに、シート面
上にボール保持部と低圧側空間53を作るようにされた
鍔部5aを有するケーシング5内に、上方より鍔部5a
に当接するガイド3、コイルボビン54、コイルボビン
の上端面に当接するT字状の断面をもつステータ58を
順次積層し、筒状のケーシング上部とステータ上縁部と
がかしめられ固定されている。そこで、図13の場合の
プランジャストロークは図14の場合と同様にプランジ
ャの上端48とステータ下端49との間の長さになる。
プランジャ上端の寸法はシート面52aからのボール4
およびプランジャ寸法によって定まる。ステータ下端寸
法はシート面52aより、ケーシング鍔部5a下端から
ケーシング上段部5cまで、およびステータ58の累積
寸法によって決まる。また、ボール4の上下移動ストロ
ークは、ボールがシートに着座した位置とプランジャ6
がステータ58に当接した位置との間の長さとなる。な
お、前述の図14での端子カバー30はコイルボビンと
一体にされており、ステータ58とコイルボビン54間
にはスリーブ56が挿入されている。
【0009】次に電気接続について述べる。簡単なもの
では、図14に示すように、ソレノイドコイルの一端に
外部結線用のリード線を設け、これに圧着端子15等を
用いて外部との電気接続を行っている。しかし、この方
法では作業性が悪いので、図11乃至図13に示すよう
に、プラグインの雄雌アダプターの雌側アダプターのハ
ウジング59をソレノイドバルブ上部に取付け、ソレノ
イドコイル2からのリード線60をコネクタ端子61に
接続するようにしたものが用いられていた。ところが、
ハウジングをソレノイドコイルの巻線作業前に組付ける
と、巻線作業の際に偏荷重を受けるため、ボビン54が
振動して、ソレノイドコイル2の巻き上がりが乱れ、ソ
レノイドコイル2の外径が大きくなる。そのため、ケー
シング内径部55aと干渉し、ソレノイドコイル2の絶
縁性が低下してしまうことがあった。また、巻回したソ
レノイドコイルに接続した端子61やコネクタのハウジ
ング59の固定方法を誤ると、後の作業工程において、
ソレノイドコイル2を常に部品の重量で引っ張り続ける
こととなり、また、他の部品や作業装置に引っ掛けるな
どして断線を引き起こす可能性があった。
【0010】そこで、ソレノイドバルブ組立て作業の最
終段階でコネクタ部を取付けるようにしていた。図11
乃至図13に示すように、ハウジング59取付前に、ソ
レノイドコイル2の一端をハンダ付等により接続端子6
1の一方に接続し、接続端子の他端をかしめ等によりリ
ード線60に接合し、リード線60をハンダ付等により
ハウジング59に嵌挿されたコネクタ端子61に接合
し、その後、ハウジング59に設けたスリット59bに
ステータ58の外側端面58dに溶接した二分された舌
状の固定金具62を挿入し変形させハウジング59をソ
レノイドバルブに固定していた。なお、端子61とリー
ド線60との接続部は、爪59cによりハウジング59
に嵌合するようにされたカバー59aによって三方を囲
むようにされ、電気接点露出部を外部から遮断してい
る。コイルの他端はアース端子2aに接続され、アース
端子はステータ58に取付けられ本体アースされてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】自動車の電子制御オー
トマチックトランスミッション用のポペット型油圧ソレ
ノイドバルブは高速応答性、高精度の制御が要求され、
また、量産に適し、性能にばらつきがないことが望まれ
る。この性能を確保するためには、ボールの上下移動ス
トロークのばらつきを小さくするとともに、ボールの上
下移動ストロークをプランジャストロークより短く、か
つ可能な限りプランジャストロークと一致させることが
要求される。しかし、前述したように従来のポペット型
油圧ソレノイドバルブの構成においては、プランジャの
ストロークは、各部品の寸法誤差および組み付け誤差が
すべて累積するため、大きくばらつくこととなり、ソレ
ノイドバルブの高精度な制御および、量産時の安定な特
性を得られないという問題があった。
【0012】そこで、プランジャストロークのばらつき
を減らすため、図14に示すようにステータ7に調整ね
じ50を設け、プランジャストロークを調整できるよう
にしたり、あるいは図13に示すような場合にはステー
タの首下寸法を変えたものを幾つか用意し、選別して組
付けるなどしていた。しかしながら、前述のストローク
寸法の精度向上対策や、また、ソレノイドコイルを確実
に巻回するとともに、断線のない構造とするためのソレ
ノイドコイルの断線防止のための対策は、いずれも組立
工程、部品点数の増大を招き、性能上のばらつきが依然
として大きく安定した性能が得にくく、また量産に適さ
ず、コストアップにもなるという問題があった。
【0013】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、プランジャストロークを簡単、確実にばらつきな
く組付けられるようにするとともに、断線の心配がな
く、部品点数が少なくて組付けがし易く量産に適した、
安定な特性を有するポペット型油圧ソレノイドバルブを
提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、ソレノイドコイルを構成するボ
ビンは、前記一のシート面と前記プランジャの径方向の
動きを規制するガイドとを一体に樹脂により成形された
ボビンであって、前記シート面を含み前記ボールの移動
する空間と、ガイドの内径と同径であって前記プランジ
ャの摺動面が形成されるガイドの内径部上方の小径部
と、小径部より内径の大きい大径部と、大径部と小径部
で形成された肩部と、を有しており、前記小径部に前記
プランジャが摺動自在に挿入され、前記プランジャの上
端が当接可能にされかつ磁路の一部を形成するようにさ
れたステータが前記大径部に肩部位置にまで挿入される
ようにした。
【0015】前記肩部と前記シート面間部はボビンの樹
脂成形時に成形用金型により成形する。
【0016】3ポート2ポジションソレノイドバルブの
場合には、前記ボールの移動する空間はボビン端面に当
接される二段目のシートによりボールの上下に対向して
シート面を形成する。
【0017】さらに、前記肩部と前記低圧側シート面間
部およびボビン下端端面と前記二段目のシート面間部が
ボビンの樹脂成形時に成形用金型により成形する。
【0018】前記ステータを前記ボビン肩部に軸方向力
を付勢して当接させ、かつ、前記ケーシングの両端にて
かしめられるボビンの両端にステータに付勢する軸方向
力とは異なる軸方向力を付勢する一の波ばねまたは平ば
ねを有する。
【0019】電気接続のための雄雌コネクタの雌コネク
タは通電側部と雄コネクタ嵌合部とに分割可能にされて
おり、通電側部が前記ボビンと一体に樹脂成形されかつ
ボビンに巻回されたコイルと電気的に接続する。
【0020】
【作用】プランジャストロークはシート面、ボール、プ
ランジャ、ステータ等の構成部品寸法および組立寸法に
よって決まる。2ポート2ポジションソレノイドバルブ
の場合には、一のシート面はボビン側に対向してシート
面を上向きに一体に成形される。プランジャ下端の寸法
は一体成形されたシート面とボールおよびプランジャ寸
法によって決まる。プランジャの上端の寸法はステータ
で決定される。ステータは樹脂で一体成形されたボビン
内径肩部に当接されており、結果としてボビンに一体に
設けられたシート面と肩部の寸法で決まる。このよう
に、プランジャ上端と下端位置は一のシート面を基準と
して寸法が決まるので、プランジャストロークはボビン
と一体成形されたシート面と肩部間の寸法により決ま
る。
【0021】ボビン成形時に一のシート面とプランジャ
およびステータの入る穴を成形用金型で同時に成形す
る。よって、ステータの入り込む穴の肩部から一のシー
ト面までの長さが成形用の金型の寸法で決定されるの
で、各寸法の精度がさらに向上する。
【0022】3ポート2ポジションソレノイドバルブの
場合には、ボールの移動する空間はボビン下端面に開口
する凹部を形成するようにし、該凹部上側にシート面が
下向きになるように一のシートが一体に成形される。ボ
ビン端面に二段目のシートが当接される。プランジャの
下端寸法はボビン下端に当接する二段目のシート面およ
びボール、ピン、プランジャ等の寸法によって決まる。
一方プランジャの上端の寸法はステータで決定される
が、ステータは樹脂で一体成形されたボビン内径肩部に
当接されており、結果としてボビンに一体に設けられた
一のシート面と肩部の寸法で決まる。このように、プラ
ンジャ上端と下端位置は一のシート面を基準として寸法
が決まるので、プランジャストロークは一体成形された
一のシート面と肩部間の寸法および一のシート面と二段
目のシート側のボビン端面間の寸法により決まる。
【0023】ボビン成形時に一のシート面とボビン端
面、プランジャおよびステータの入る穴を同時に成形す
る。このとき、ボビンの端面からステータの入り込む穴
の肩部までの長さおよびボビンの端面から一のシート面
までの長さが成形用の金型の寸法で決定されるので、各
寸法の精度がよくなる。また、組立時のPポート側シー
トとシートB間の位置精度も良くなる。
【0024】ボビンとステータが一つのスプリングで二
種の別々の力で押さえられる。スプリングの内側部はス
テータをボビン肩部に押しつけるように働き、外側部は
ボビン全体を軸方向に移動しないように働き、ケーシン
グによるかしめが確実になる。また、ステータの外径を
小さくしないような平あるいは波座金を使用するので、
磁路面積を絞ることがない。
【0025】雌コネクタの通電側部はボビンと一体に樹
脂成形されているので、コイルと通電部の端子はリード
線等を使用せずにはんだ付けやかしめによって接続が可
能となる。また可動部がないので、コイル巻回時の振動
発生がなく、作業中に引っ掛けたりすることがない。
【0026】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1乃至図3は本発明の第一実施例であり、2ポート2ポ
ジションソレノイドバルブの場合の実施例である。図1
および図3において、ボビン1はソレノイドコイル2巻
線部1k、ガイド3、ボール4のシート面1d、および
ポート部を有するシート1g、コネクタ取付部1hで樹
脂一体成形されており、巻線部にソレノイドコイルが巻
回されている。
【0027】ボビン内径部は下側に小径部1aを、上側
に大径部1bを有し、小径部と大径部の境界部で肩部1
cを有している。ガイド3は磁性体よりなり、ソレノイ
ドコイルの外部磁路の一部を構成する。シート1gは出
口側ポートと連通するボール4の移動する空間1eを形
成し、ボールが着座可能となっているシート面1d、シ
ート面1dと連通する入口側ポート1fとを有してお
り、特にシート面1dとボビン内径の肩部1dとの間の
寸法Lの寸法精度を確保できるようにして成形されてい
る。コネクタ取付部1hは外部の電磁弁駆動信号と接続
するための電導部材31とともにコイルボビンに樹脂一
体成形されており、この電導部材31のコイル側一端は
ボビン巻線部に巻回されたソレノイドコイル2の端部と
ハンダ付け、または、溶接、圧着等の方法により接続さ
れている。同様にソレノイドコイル2の他端はアース端
子2aに接続されており、アース端子2aは蓋体10に
溶接されボディアースされている。
【0028】バルブ全体を収納するケーシング5の下端
段部5aにボビン1のガイド3の端部が当接するように
してボビンがケーシングに挿入されている。ボビン内径
小径部1aに、軸方向自在に摺動可能に設けられたプラ
ンジャ6が設けられている。プランジャ6は下端に軸穴
6aを有しボール4がかしめ等により固定され、ボール
4がボビンに一体成形されたシート面1d上に着座可能
に配置されている。プランジャ6と同心に、ボビン内径
大径部1bには磁性体よりなるステータ7が挿入されて
おり、プランジャ6との間に非磁性体よりなるスペーサ
8が挟持されている。プランジャ6とステータ7との吸
着面の軸方向にそれぞれ穴6b、7bを設け、この穴6
b、7bに非磁性体よりなるスプリング11が装着され
ている。
【0029】ステータ上部の小径部7aにコイルばね9
が装着されている。ステータ7の小径部7aを逃がした
磁性体よりなる概略リング状の蓋体10がケーシング上
段部5cとケーシング上部かしめ5b部間に挟持されて
おり、この蓋体10によってコイルばね9がステータ側
に付勢するようにされている。ケーシング5の下端段部
5aと上部かしめ部5b間にソレノイドコイル2が巻回
されたボビン1、ステータ7、コイルばね9、蓋体10
が順に積層され、コイルばね9により軸方向に固定、密
封されている。ステータ7とボビンシート面1d間に、
ボール4、プランジャ6、スプリング11が挟持され、
スプリング11によってボール4がシート面1dに押し
つけられ着座されている。
【0030】ケーシング5、ガイド3、プランジャ6、
ステータ7、蓋体10とで、磁路が形成されている。プ
ランジャ6はソレノイドコイル2を励磁することによる
ことでスペーサ8を挟んでステータ7に吸着し、消磁時
にはプランジャ6がステータより離脱する。
【0031】ソレノイドコイル2に電流が流れていない
ときは、スプリング11の力でシート面1dがボール4
によって塞がれているので入口ポート1fの圧油は出口
ポートには流れない。なお、本発明のようなソレノイド
バルブの使用圧力は一般に低く、使用される圧力もスプ
リング力11より低い圧力で使用される。一方、ソレノ
イドコイル2に電流が流れるとプランジャ6、ボール3
は、スプリング11に逆らって上方へ吸引され、ボール
は、シート面1dを離れる。このとき入口ポート1fの
圧油は、シート面1dとボールの間を通って出口ポート
1eに流出する。
【0032】図5乃至図6は本発明の第二実施例であ
り、3ポート2ポジションソレノイドバルブに適用した
場合である。第一実施例と同じ構成部品は図2と同様の
符号としている。図5、図6において、ボビン21はソ
レノイドコイル2巻線部21k、ガイド3、Tポート側
シート21n、ガイド3とTポート側シート21n間に
設けられた低圧空隙部21p、Tポート側シート面21
dを含み下向きの凹部を形成する開口凹部21qとが樹
脂一体成形されており、巻線部にはソレノイドコイル2
が巻回されている。
【0033】ボビン内径部は下側に小径部21aを、上
側に大径部21bを有し、小径部と大径部の境界部で肩
部21cを有している。ガイド3は小径部21aの下側
に同心に設けられており、ソレノイドコイルの外部磁路
の一部を構成する。Tポート側シート21nは下面にボ
ール4が着座可能にされたシート面21dを有し、上部
にTポートに連通する低圧空隙部21pおよび下部に開
口凹部21qが設けられている。特に、Tポート側シー
ト面21dとステータ7の入り込む肩部21c間の寸法
L1の寸法精度を確保出来るようにして成形され、同時
に、Tポート側シート面21dとこのシート面に対向し
て設けられるPポート側シート12が当接するボビン2
1の下端面21mまでの寸法L2の寸法精度を確保出来
るようにして成形されている。
【0034】バルブ全体を収納するケーシング5の下段
部5aに円板状の非磁性体であるPポート側シート12
がケーシング下端部5dを折り曲げ、かしめによって固
定され、シート上面12bにボビン21の下端面21m
が当接するようにボビン21がケーシング5内に挿入さ
れている。Pポート側シート12とTポート側シート面
21dを含む開口凹部21qにボール4がPポート側シ
ート面12aまたはTポート側シート面21dに着座可
能に配置されている。ボール4に当接するピン13が設
けられたプランジャ26がボビンの小径部21aに軸方
向に摺動自在に挿入され、ステータ7がボビンの大径部
21bに挿入されている。スプリング11がプランジャ
26の一端に当接してステータ7のスプリング穴7bに
付勢して組付られている。ステータ7の小径部7a′段
部7c′およびボビン21上端部21sに当接して端子
カバー30、波ばね29、蓋体10が順次積層され、蓋
体10がケーシング上段部5cとケーシング上部かしめ
5b部間に固定されている。
【0035】波ばね29によりボビン21がPポート側
シート上面12bに当接され、また、ステータ7がボビ
ン21内部の肩部21cに当接され軸方向に固定されて
いる。Pポート側シート12は圧油を給排する図示され
ていないバルブブロック等に当接して取付られるが、バ
ルブブロックとPポート側シート間の圧油の漏れを防ぐ
ために弾性材料で成形されたシールプレート14が取付
られている。
【0036】ケーシング5、ガイド3、プランジャ2
6、ステータ7、蓋体10は磁性材料よりなり、磁路を
形成する。端子15は外部の電磁弁駆動信号と接続する
ようにされ、ボビン巻線部に巻回されたソレノイドコイ
ル2の端部とハンダ付け、または、溶接、圧着等の方法
により接続されている。なお、端子部15は第一実施例
のようにコネクタ取付部1hをボビンと一体としたもの
でもよい。
【0037】ソレノイドコイル2に電流が流れていない
ときは、プランジャ26、ピン13、ボール4はスプリ
ング11によってボールがPポート側シート12のシー
ト面12aを完全にふさぐまで下に押し下げられる。こ
のときの油の流れは、Pポートからの圧油は、シールプ
レート14中心孔14aからPポート側シートのシート
面12aへ至るものの、ボール4が穴を完全にシールし
ているため、流れない。 また、Aポート側の圧油は、
シールプレート14側孔14bより、Pポート側シート
12の側孔12c、Pポート側シート12およびボビン
のTポート側シート21n間の開口凹部21qを通り、
ボール4とシート面21dの間隙を通って、低圧空隙部
21pに流出し、ケーシング5にあけられたTポート穴
より外部へ流出する。
【0038】一方、ソレノイドコイル2に電流が流れる
とプランジャ26、ピン13、ボール4は、スプリング
11に逆らって上方へ吸引され、ボール4は、Pポート
側シートのシート面12aを離れ、ボビン側のシート面
21dに着座する。このとき油の流れは、Pポートの圧
油は、シールプレート中心孔14aからPポート側シー
トのシート面とボール4の間隙を通って、ボビンの下向
き開口凹部21qを通り、Pポート側シートの側孔12
c、シールプレートの側孔14bを通り、Aポートへ至
る。
【0039】従来は、ケーシング5によって固定される
各部品は一個の平あるいは波スプリングによって軸方向
の振動防止をはかっていた。しかし、前述したように本
発明においては、一のシートと一体に樹脂成形したボビ
ン内径に肩部を設け、ステータを該肩部に当接するよう
にしたので、ボビンおよびステータの両方を固定するた
めの工夫が必要となる。そこで、図2においては蓋体1
0とステータ7間にコイルスプリング9を設けステータ
7がボビンの内径肩部1cに当接するようにした。ケシ
ーシングのかしめ力は蓋体10、スプリング9、ステー
タ段部7c、ステータ7、ボビン肩部1c、ボビン1、
ボビンと一体成形されたガイド3、ケーシングの下端段
部5aとによって発生させ、軸方向の隙間が生じないよ
うにスプリング9が働く。
【0040】しかしながら、この場合、蓋体10とステ
ータ7との間にスプリング9を挿入するので、ステータ
7は縦長の小径部7aを必要とする。このため、磁路面
積が小さくなり、磁気飽和により吸引力が小さくなる。
さらに、ボビン内径肩部の面圧が過大になるという問題
が新たに生じる。そこで、前述したように、ステータと
ボビンを別々の力で軸方向に付勢するような一の波ばね
または平ばねを用いて軸方向の固定を行う。
【0041】図9乃至図10はこの軸方向の固定構造に
関する請求項3の第一実施例である。図9は図2と同じ
2ポジション2ポートバルブであり、図2とはステータ
押さえスプリング部分が異なる。なお、端子部は省略し
てある。図10に示すように、ステータ7の小径部7
a′を逃がすように内径部16aをくり抜き、外形の一
部を切り欠いたドーナツ形円板状に成形された弾性のあ
る薄い平ばね16の外縁部16bを図9に示すように、
ケーシング5と内径がステータ外径部と同径にされた蓋
体20間に挟持してかしめられる。ステータ7の小径部
7a′周辺の段部7c′に平ばね16の内径部16aが
当接されている。そして、平ばねの弾性力によって、ケ
ーシング上部かしめ部5b、平ばね16、蓋体20、端
子カバー30、ボビン1、ボビンと一体成形されたガイ
ド3、ケーシングの下端段部5aが軸方向に固定され、
また、異なった力でステータ7、ボビン肩部1cが軸方
向に固定される。よって、ボビン内径肩部受圧力が軽減
して肩部の変形をなくすことができ、かつ、ステータの
磁路面積を確保できる。
【0042】図7、図8は図5に使用されている請求項
3の第二実施例である波ばねを示す。前述の図9による
方法ではケーシング5と蓋体20間に平ばねを挟持し、
平ばねの平面部の弾性を利用したが、第二実施例は蓋体
と端子カバー(またはボビン)間、蓋体とステータ間に
二重の波ばねを挟持するようにしたものである。図7、
図8において、波ばね17は軸方向に複数の波状形状1
8をもった、同軸、同平面に外リング17aと内リング
17bの互いにばね力が異なる2つの波ばねを有し、こ
の波ばねの外リングと内リングが放射状の接続部19に
よって一体にされている。図5に示すように、蓋体10
はケーシング上段部5cとケーシング上部かしめ5b部
間に固定されており、この蓋体10とボビン21間に端
子カバー30を介して波ばね17の外リング17aが挟
持され、蓋体10とステータ7間に波ばね17の内リン
グ17bが挟持されており、ボビン、ステータそれぞれ
に同時にかつ異なった荷重が加えられている。
【0043】図1乃至図4は本発明の請求項4の一実施
例である。図1に示すように、ボビン1に巻回されるソ
レノイドコイル2と接続部を有するL形の平状の電導部
材31の軸方向部分31aがボビン1と一体に樹脂成形
されている。ボビン1と一体樹脂成形されたL型の平状
電導部材31の軸方向部の外周は板状となっており、図
4に示すように両端が開口した凸形断面の角筒状のコネ
クタ32のコネクタ取付部1hが設けられ、この板状の
コネクタ取付部1hの端部に軸直角方向に係止するよう
にされた爪33bが設けられている。板状のコネクタ取
付部1hの端部33aよりややコイルよりの位置に前記
L形の電導部材の軸直角方向部分31bが露出するよう
にされ、L形電導部材31bと平行に延びる爪付案内板
33c、および案内板33dが順次設けられている。爪
付案内板33cにはその幅方向に突出し、かつ、軸直角
方向に係止するようにされた爪33eが設けられてい
る。
【0044】角筒状のコネクタ32には、概略十字形状
の穴34があけられており、十字穴中央部34aの横幅
はコネクタ取付部1hの爪付案内板33cの幅寸法と同
一にされている。コネクタ32のボビン側は十字形状穴
の縦方向穴上部を横切る嵌着部35が設けられT字形状
穴が形成され、このT字形状穴に沿ってコネクタ取付部
1hが嵌合するようにされている。この嵌着部35の上
部にはコネクタ取付部1hの端面に設けられた爪33b
が嵌め込まれるくぼみ32cが設けられている。
【0045】嵌着部35のT字穴中央から下側にT字穴
縦方向穴34bによって分離された上側案内板32aが
設けられ、さらに、コネクタ取付部1hの爪付案内板3
3cをこの上側案内板32aと挟持するようにされた下
側案内板32bが設けられている。また、下側案内板3
2bは爪付案内板33cおよび案内板33dとにより挟
持されるようにされている。また、コネクタ32の上下
案内板間の爪付案内板33cの嵌合部32dの幅は爪付
案内板とほぼ同寸法にされており、爪付案内板の爪が嵌
まり込むくぼみ部32fが幅方向に設けられている。
【0046】図1あるいは図4に示すように、組付け状
態においては、上下案内板32a、32bと爪付案内板
33cおよび案内板33dが交互に嵌合され、上下幅方
向のガタを吸収するようにされている。また、コネクタ
取付部1hの端部に設けられた爪33bとコネクタ嵌着
部のくぼみ部32c、および爪付案内板33cの爪33
eとコネクタの上下案内板間の嵌合部32dに幅方向に
設けられたくぼみ部32fがそれぞれ噛み合わせられて
コネクタ32およびコネクタ取付部1hが容易に分離で
きないようにされ、雌コネクタが形成される。このよう
な構成にすることによって、雌コネクタの角筒状のコネ
クタ部32はバルブ組立ての最終段階において装着する
ことが可能となった。そして、組立てられたこの雌コネ
クタに図示されていない雄コネクタが嵌着されることに
よってソレノイドバルブのコイルと外部との電気的接続
が可能となる。
【0047】ボール4は、一般に磁性体、または、非磁
性体の鋼材が用いられているが、原価低減や低騒音化を
目的として、硬度を上げたふっ素ゴムを始めとする耐久
性の優れた樹脂を、代わりに用いることも可能である。
ボビンと一体成形されるシートは、使用条件により、図
3に示したようにボビンと同材質のものを同時成形した
り、図6に示したように金属等の別材質のものを成形時
に組み込む。また、成形時の位置決め精度、および耐久
性は、耐熱性を有し、硬度があり、熱収縮率の小さい樹
脂、例えば、直鎖型PPS樹脂(ポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂)により成形することで、この特長は更に改
善される。これに、硝子繊維を含有させたものを使用す
れば更に効果は高まる。
【0048】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。
【0049】ボビンの一のシート面とボビン内径肩部間
が樹脂で一体成形され、また、3ポートの場合はボビン
端面も一体成形され、ボビンの一のシート面とボビン内
径肩部間の寸法や二段目のシート面とボビン内径肩部間
の寸法が高精度に仕上がるので、各部品の寸法を測定せ
ずに、一定寸法の部品として組み立てるだけで寸法精度
が確保され、特にプランジャストローク、ボールストロ
ークとも寸法精度を向上させることができ、ソレノイド
バルブの制御性が一段と向上する。樹脂成形時に金型を
使用し高精度の寸法が確保されるので、部品間のばらつ
きも全くなくなり、より量産に適する。
【0050】また、シート面に対抗するボールの移動保
持空間と油の流路も一体樹脂成形するため、複雑な加工
部品が省略でき、さらに、直鎖型PPS樹脂を用いた場
合には強度が増すので、従来ボビンとプランジャの間に
設けたスリーブが不用となるなど大幅なコストダウンと
なる。
【0051】ケーシングのかしめによって発生する軸方
向の力をボビン押しつけ力とステータ押しつけ力のそれ
ぞれの必要軸力に応じた値で付勢するようにしたので、
ボビン側の軸力が不足せず、ケーシング、ガイド、ステ
ータ、二段目のシート等間のガタが無くなり、作動不良
もなく耐久性能が向上した。また、ステータ側の軸力が
大き過ぎてボビン肩部に過大な面圧がかかり潰れたり破
損したりすることがなくなり、一段と耐久性の高いソレ
ノイドバルブを提供するものとなった。
【0052】従来は、2個必要なばねを簡単な構造の1
個の波ばね、または、平ばね等の板状のばねを用い、か
つ、別々なばね力を加えるようにしたので、ステータ部
の径部を縮小して磁路面積を絞るようなことがなくな
り、磁気効率が良いソレノイドバルブを提供することと
なった。また、コストが下がり、さらに、ばねの組立、
および、位置決めも容易となり、精度も確保できる。
【0053】雌コネクタハウジングをボビン一体樹脂成
形の板状のコネクタ取付部と角筒状のコネクタ部に分離
し、板状のコネクタ取付部は小型で偏荷重が小さく、振
動部やゆるみ部がないので、ボビンへのソレノイドコイ
ルの巻回時に、ボビンが振動して、電磁コイルの巻き上
がりが乱れたり、電磁コイルの外径が大きくなりケーシ
ング内径部と干渉したりすることがなくなり、電磁コイ
ルの絶縁性が低下するようなことがなくなる。また、巻
回後の作業工程において、電磁コイルを部品の重量で引
っ張り続けたり、他の部品や作業装置に引っ掛けること
がなくなり断線による不具合が激減する。
【0054】以上述べたように、本発明によれば、プラ
ンジャストロークを簡単、確実にばらつきなく組付られ
るようになり、組付がし易く、断線の心配がなく、部品
点数の少ない、量産に適した、安定な特性を有するポペ
ット型油圧ソレノイドバルブを提供するものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の上面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2におけるボビンの断面図である。
【図4】図2においてケースを除いた部分の斜視図であ
る。
【図5】本発明の第二実施例の断面図である。
【図6】図5におけるボビンの断面図である。
【図7】図5に使用される波ばねの平面図である。
【図8】図7の波ばねの斜視図である。
【図9】本発明の第三実施例の断面図である。
【図10】図9に使用される平ばねの斜視図である。
【図11】従来のポペット形ソレノイドバルブ(2ポー
ト2ポジション)の上面図である。
【図12】図11の側面図である。
【図13】図11のB−B断面図である。
【図14】従来のポペット形ソレノイドバルブ(3ポー
ト2ポジション)の断面図である。
【符号の説明】
1、21 ボビン 1a、21a 小径部 1b、21b 大径部 1c、21c 肩部 1d、21d シート面 1e、21q ボールの移動する空間(開口凹部) 1g、21n シート 1h 通電側部(コネクタ取付部) 2 ソレノイドコイル 3 ガイド 4 ボール 5 ケーシング 6 プランジャ 7 ステータ 8 スペーサ 9 コイルばね 10 蓋体 11 スプリング 12 二段目のシート(Pポート側シート) 12a 二段目のシート面(Pポート側シート) 16 平ばね 29 波ばね 30 端子カバー 31 電導部材 32 雄コネクタ嵌合部(コネクタ) 59 雌コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成瀬 峰幸 富山県富山市石金20番地 株式会社不二越 内 (72)発明者 中田 修一 富山県富山市石金20番地 株式会社不二越 内 (72)発明者 武内 祐樹 富山県富山市石金20番地 株式会社不二越 内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に移動自在に配置されたボ
    ールを、ソレノイドコイルの電磁力とスプリングによっ
    て可動するプランジャを介して、往復動させ、圧油の供
    給路又は排出路間に設けられた一又は複数のシート面に
    ボールを着座または離脱させることにより、圧油の分配
    または給排を行うポペット型油圧ソレノイドバルブにお
    いて、前記ソレノイドコイルを構成するボビンは、前記
    一のシート面と前記プランジャの径方向の動きを規制す
    るガイドとを一体に樹脂により成形されたボビンであっ
    て、前記シート面を含み前記ボールの移動する空間と、
    ガイドの内径と同径であって前記プランジャの摺動面が
    形成されるガイドの内径部上方の小径部と、小径部より
    内径の大きい大径部と、大径部と小径部で形成された肩
    部と、を有しており、前記小径部に前記プランジャが摺
    動自在に挿入され、前記プランジャの上端が当接可能に
    されかつ磁路の一部を形成するようにされたステータが
    前記大径部に肩部位置にまで挿入されていることを特徴
    とするソレノイドバルブ。
  2. 【請求項2】 前記ボールの移動する空間はボビン端面
    に当接される二段目のシートによりボールの上下に対向
    してシート面を形成したことを特徴とした請求項1記載
    のソレノイドバルブ。
  3. 【請求項3】 前記ステータを前記ボビン肩部に軸方向
    力を付勢して当接させ、かつ、前記ケーシングの両端に
    てかしめられるボビンの両端にステータに付勢する軸方
    向力とは異なる軸方向力を付勢する波ばねまたは平ばね
    を有することを特徴とした請求項1乃至2のいずれか一
    に記載のソレノイドバルブ。
  4. 【請求項4】 電気接続のための雄雌コネクタの雌コネ
    クタは通電側部と雄コネクタ嵌合部とに分割可能にされ
    ており、通電側部が前記ボビンと一体に成形されかつボ
    ビンに巻回されたコイルと電気的に接続されていること
    を特徴とした請求項1乃至3のいずれか一に記載のソレ
    ノイドバルブ。
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