JPH06229691A - オイルクーラ - Google Patents
オイルクーラInfo
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- JPH06229691A JPH06229691A JP3756693A JP3756693A JPH06229691A JP H06229691 A JPH06229691 A JP H06229691A JP 3756693 A JP3756693 A JP 3756693A JP 3756693 A JP3756693 A JP 3756693A JP H06229691 A JPH06229691 A JP H06229691A
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Landscapes
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 全体が筒状をなす丸型オイルクーラにおい
て、インナーフィン又はアウターフィンを介装すること
なく、熱交換性能の良い構造のオイルクーラを提供する
こと。 【構成】 全体がドーナツ形で偏平なエレメントの外周
の一部に、互いに近接して一対のくびれ状凹陥部を形成
する。そして、このくびれ状凹陥部と円筒状のケーシン
グ9内面との間に比較的大きな空間部35を形成し、その
空間部35に第二流体の流出入口を臨ませる。又、各エレ
メントを構成する一対のプレートはその周縁部及び仕切
部が互いに液密に接合されると共に、その接合部を除い
て多数の突条15の集合体が連続した波形で且つ全体とし
て帯状で、その帯の平面がC字状となるように配置す
る。そして、各エレメントを構成するプレートの内外面
は互いにその突条15が交差するようにし、その交差部が
互いに接合される。
て、インナーフィン又はアウターフィンを介装すること
なく、熱交換性能の良い構造のオイルクーラを提供する
こと。 【構成】 全体がドーナツ形で偏平なエレメントの外周
の一部に、互いに近接して一対のくびれ状凹陥部を形成
する。そして、このくびれ状凹陥部と円筒状のケーシン
グ9内面との間に比較的大きな空間部35を形成し、その
空間部35に第二流体の流出入口を臨ませる。又、各エレ
メントを構成する一対のプレートはその周縁部及び仕切
部が互いに液密に接合されると共に、その接合部を除い
て多数の突条15の集合体が連続した波形で且つ全体とし
て帯状で、その帯の平面がC字状となるように配置す
る。そして、各エレメントを構成するプレートの内外面
は互いにその突条15が交差するようにし、その交差部が
互いに接合される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてエンジンブロ
ック外面に着脱自在に固定されている円筒状のオイルク
ーラに関する。
ック外面に着脱自在に固定されている円筒状のオイルク
ーラに関する。
【0002】
【従来の技術】軸方向上下両端が閉塞された円筒状のオ
イルクーラは、内部にドーナツ形の偏平なエレメントを
多数積層してなる。各エレメントは、一対の皿状プレー
トを逆向きに重ね合わせ、内部にインナーフィンを配置
すると共に、各エレメント間にアウターフィンを配置
し、エレメントの内部に半円状にオイルを流通させると
共に、エレメントの外面側に冷却水を半円状に流通させ
ていた。
イルクーラは、内部にドーナツ形の偏平なエレメントを
多数積層してなる。各エレメントは、一対の皿状プレー
トを逆向きに重ね合わせ、内部にインナーフィンを配置
すると共に、各エレメント間にアウターフィンを配置
し、エレメントの内部に半円状にオイルを流通させると
共に、エレメントの外面側に冷却水を半円状に流通させ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のオイ
ルクーラは、全体をコンパクトに形成するためにアウタ
ーフィン及びインナーフィンを必要とし、部品点数が多
くなり、組立てが面倒で量産性に欠ける欠点があった。
又、各エレメントの外面側に流通する冷却水は、全ての
エレメントに均一に流れ難い欠点があった。そこで本発
明は、部品点数が少なく且つ耐圧性が高く、冷却水の流
通を各エレメント外面に均一に導き得るオイルクーラを
提供することを目的とし、その目的達成のために次の構
成をとる。
ルクーラは、全体をコンパクトに形成するためにアウタ
ーフィン及びインナーフィンを必要とし、部品点数が多
くなり、組立てが面倒で量産性に欠ける欠点があった。
又、各エレメントの外面側に流通する冷却水は、全ての
エレメントに均一に流れ難い欠点があった。そこで本発
明は、部品点数が少なく且つ耐圧性が高く、冷却水の流
通を各エレメント外面に均一に導き得るオイルクーラを
提供することを目的とし、その目的達成のために次の構
成をとる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のオイルクーラ
は、平面がほぼ円形で互いに整合する偏平なエレメント
1の積層体によりなるコア2を有する。そして、そのコ
ア2を内装し且つ内周がそのコア2の外周にほぼ整合す
るケーシング9を有する。このケーシング9は、筒状で
軸方向両端が閉塞されていると共に、外周に開口した一
対の第一流体出入り口3,4がエレメント1内の流体出
入り部5,6(又は5a,6a)に連通され、外周に開
口した第二流体出入り口7,8がエレメント1の外周側
に連通する。そして夫々のエレメント1は、次のように
構成されている。即ち、夫々中心孔10が形成された互い
に整合する一対の円板状プレート11,12を有し、そのプ
レート11,12の円形外周縁部に互いに近接して一対のく
びれ状凹陥部13が形成されている。そして、両プレート
は中心孔10の孔縁部と、その外周縁と、その前記一対の
くびれ状凹陥部間に半径方向へ内外周間に延在された仕
切り部14と、が夫々互いに液密に接合されて、そこにろ
う付け接合部を構成する。
は、平面がほぼ円形で互いに整合する偏平なエレメント
1の積層体によりなるコア2を有する。そして、そのコ
ア2を内装し且つ内周がそのコア2の外周にほぼ整合す
るケーシング9を有する。このケーシング9は、筒状で
軸方向両端が閉塞されていると共に、外周に開口した一
対の第一流体出入り口3,4がエレメント1内の流体出
入り部5,6(又は5a,6a)に連通され、外周に開
口した第二流体出入り口7,8がエレメント1の外周側
に連通する。そして夫々のエレメント1は、次のように
構成されている。即ち、夫々中心孔10が形成された互い
に整合する一対の円板状プレート11,12を有し、そのプ
レート11,12の円形外周縁部に互いに近接して一対のく
びれ状凹陥部13が形成されている。そして、両プレート
は中心孔10の孔縁部と、その外周縁と、その前記一対の
くびれ状凹陥部間に半径方向へ内外周間に延在された仕
切り部14と、が夫々互いに液密に接合されて、そこにろ
う付け接合部を構成する。
【0005】さらに、仕切り部14の両側に一対の前記流
体出入り部5,6(又は5a,6a)が形成されて、内
部にほぼ環状で断面が偏平な流路を構成し且つ、夫々の
プレート11,12の前記接合部を除きその平面に多数の突
条15の集合体が曲折形成され、その集合体が帯状の波を
形成し、その帯の全体が平面円弧状に配置されている。
そして、夫々の前記エレメント1,1の外表面どうし及
び、そのエレメント1が構成されているプレート11,12
どうしは、多数の前記突条15が互いに交差してその交差
部で接触すると共に、その接触部が互いにろう付け固定
されている。さらに、仕切り部14近傍においてエレメン
ト1,1の外面どうしは、半径方向に内周縁部と外周縁
部との間が完全に接合された第二流体バイパス防止部30
が形成されている。そして、エレメント外周に形成され
たくびれ状凹陥部13とケーシング9の外周面との間に形
成された空間部35に臨んで、一対の第二流体出入り口
7,8が開口されたことを特徴とする。
体出入り部5,6(又は5a,6a)が形成されて、内
部にほぼ環状で断面が偏平な流路を構成し且つ、夫々の
プレート11,12の前記接合部を除きその平面に多数の突
条15の集合体が曲折形成され、その集合体が帯状の波を
形成し、その帯の全体が平面円弧状に配置されている。
そして、夫々の前記エレメント1,1の外表面どうし及
び、そのエレメント1が構成されているプレート11,12
どうしは、多数の前記突条15が互いに交差してその交差
部で接触すると共に、その接触部が互いにろう付け固定
されている。さらに、仕切り部14近傍においてエレメン
ト1,1の外面どうしは、半径方向に内周縁部と外周縁
部との間が完全に接合された第二流体バイパス防止部30
が形成されている。そして、エレメント外周に形成され
たくびれ状凹陥部13とケーシング9の外周面との間に形
成された空間部35に臨んで、一対の第二流体出入り口
7,8が開口されたことを特徴とする。
【0006】
【作用】コア2を構成するエレメント1の内部には第一
流体28が、エレメント1の外面側には第二流体29が夫々
流通する。即ち、第二流体29はエレメント1のくびれ状
凹陥部13とケーシング9内面との間に形成された比較的
大きな空間部35(図3)に入り、そこから各エレメント
間に均一に分配されて流通する。この第二流体29及び第
一流体28は、全体としてほぼ環状にエレメント1の内外
面を図2,図3の如く流通する。しかしながら部分的に
は、プレート11とプレート12との夫々の突条15の内外面
が、互いに交差してその交差部が接触固定されているた
め、第一流体28及び第二流体29は夫々の突条15の稜線に
沿ってジクザク状に流通する。そのため、両流体の流通
路が長くなると共に攪拌されて熱交換が促進される。そ
れ故、エレメント1の内外面にはフィンが存在しなくて
も、それと同等程度の伝熱効果が得られる。
流体28が、エレメント1の外面側には第二流体29が夫々
流通する。即ち、第二流体29はエレメント1のくびれ状
凹陥部13とケーシング9内面との間に形成された比較的
大きな空間部35(図3)に入り、そこから各エレメント
間に均一に分配されて流通する。この第二流体29及び第
一流体28は、全体としてほぼ環状にエレメント1の内外
面を図2,図3の如く流通する。しかしながら部分的に
は、プレート11とプレート12との夫々の突条15の内外面
が、互いに交差してその交差部が接触固定されているた
め、第一流体28及び第二流体29は夫々の突条15の稜線に
沿ってジクザク状に流通する。そのため、両流体の流通
路が長くなると共に攪拌されて熱交換が促進される。そ
れ故、エレメント1の内外面にはフィンが存在しなくて
も、それと同等程度の伝熱効果が得られる。
【0007】
【実施例】次に、図面に基づいて本発明の実施例につき
説明する。図1は本発明のオイルクーラの縦断面図であ
って、図2におけるA−A矢視方向から見たものであ
る。図2は図1のG−G矢視横断面図であって、図1に
おける積層方向の上部のエレメント1内部における第一
流体28の全体的流通状態を示す説明図である。又、図3
は図1のI−I矢視横断面図であって、エレメント1の
外面側における第二流体29の全体的流通路を説明する説
明図である。さらに、図4は図1におけるH−H矢視断
面図であって、図1における積層方向の下部におけるエ
レメント1aの内部を流通する第一流体28の全体的流通
説明図である。さらに、図5は図2のD−D矢視断面
図、図6は同E−E矢視断面略図である。又、図7は本
オイルクーラの正面図、図8は同平面図、図9は図1の
B−B矢視断面図、図10は本オイルクーラの分解説明
図であって、第一流体28の流通路を説明したものであ
る。
説明する。図1は本発明のオイルクーラの縦断面図であ
って、図2におけるA−A矢視方向から見たものであ
る。図2は図1のG−G矢視横断面図であって、図1に
おける積層方向の上部のエレメント1内部における第一
流体28の全体的流通状態を示す説明図である。又、図3
は図1のI−I矢視横断面図であって、エレメント1の
外面側における第二流体29の全体的流通路を説明する説
明図である。さらに、図4は図1におけるH−H矢視断
面図であって、図1における積層方向の下部におけるエ
レメント1aの内部を流通する第一流体28の全体的流通
説明図である。さらに、図5は図2のD−D矢視断面
図、図6は同E−E矢視断面略図である。又、図7は本
オイルクーラの正面図、図8は同平面図、図9は図1の
B−B矢視断面図、図10は本オイルクーラの分解説明
図であって、第一流体28の流通路を説明したものであ
る。
【0008】このオイルクーラは、図1及び図10に示
す如くエレメントの積層体から構成された全体がドーナ
ツ形のコア2と、それを内装する上下両端が閉塞された
筒状のケーシング9と、それらの中心孔に挿通される中
空ボルト17とからなる。コア2を構成する各エレメント
1(エレメント1aを含む)は、全体的平面がドーナツ
形でその外周の一部に図2に示す一対のくびれ状凹陥部
13が形成され、ケーシング9内周との間に比較的大きな
空間部35が形成されている。又、各プレート11,12の外
周縁部は、図1及び図2に示す如く接合用の小フランジ
部が形成されている。それと共に、図2の如く一対のく
びれ状凹陥部13,13の中間部には、半径方向に外周縁か
ら中心孔に向かい仕切り部14が形成され、その仕切り部
14の先端は中心孔の孔縁部の手前まで達している。そし
て、夫々のプレート11,12には仕切り部14に対してほぼ
45度の傾きの多数の突条15が並列されている。そし
て、その突条15の集合体が波形の帯状をなし、その帯状
全体がほぼ平面C字状に形成されている。
す如くエレメントの積層体から構成された全体がドーナ
ツ形のコア2と、それを内装する上下両端が閉塞された
筒状のケーシング9と、それらの中心孔に挿通される中
空ボルト17とからなる。コア2を構成する各エレメント
1(エレメント1aを含む)は、全体的平面がドーナツ
形でその外周の一部に図2に示す一対のくびれ状凹陥部
13が形成され、ケーシング9内周との間に比較的大きな
空間部35が形成されている。又、各プレート11,12の外
周縁部は、図1及び図2に示す如く接合用の小フランジ
部が形成されている。それと共に、図2の如く一対のく
びれ状凹陥部13,13の中間部には、半径方向に外周縁か
ら中心孔に向かい仕切り部14が形成され、その仕切り部
14の先端は中心孔の孔縁部の手前まで達している。そし
て、夫々のプレート11,12には仕切り部14に対してほぼ
45度の傾きの多数の突条15が並列されている。そし
て、その突条15の集合体が波形の帯状をなし、その帯状
全体がほぼ平面C字状に形成されている。
【0009】この突条15の集合体は、各エレメントの外
周縁の接合用小フランジ平面を基準としてそれより外方
側に曲折する波形に形成され、内面側においては波の頂
面が接合用小フランジ面と同一高さにある。また、突条
15の存在しない部分において、仕切り部14の両側は平坦
部に形成され、その平坦面が図2の如く接合用小フラン
ジ面よりも外側に膨出され、それが突条15の外面側稜線
と同じ高さに形成されている。そしてその平坦面で各エ
レメント外面が互いに接合されていることにより、第二
流体バイパス防止部30を構成する。即ち、この第二流体
バイパス防止部30の存在により、図3において比較的大
きな一方の空間部35に流入した第二流体29は、直接仕切
り部14の反対側に存在する他方の空間部35には直接流通
することなく、矢印の如く全体がほぼ環状に迂回して流
通し、他方の空間部35に導かれる。
周縁の接合用小フランジ平面を基準としてそれより外方
側に曲折する波形に形成され、内面側においては波の頂
面が接合用小フランジ面と同一高さにある。また、突条
15の存在しない部分において、仕切り部14の両側は平坦
部に形成され、その平坦面が図2の如く接合用小フラン
ジ面よりも外側に膨出され、それが突条15の外面側稜線
と同じ高さに形成されている。そしてその平坦面で各エ
レメント外面が互いに接合されていることにより、第二
流体バイパス防止部30を構成する。即ち、この第二流体
バイパス防止部30の存在により、図3において比較的大
きな一方の空間部35に流入した第二流体29は、直接仕切
り部14の反対側に存在する他方の空間部35には直接流通
することなく、矢印の如く全体がほぼ環状に迂回して流
通し、他方の空間部35に導かれる。
【0010】これらのエレメントの各構成要素は、図1
及び図10から明らかな如く、積層方向の上層部と下層
部とではその一部が異なっている。即ち、上層部では図
2に示す如く仕切り部14の両側に一対の流体出入り部
5,6が円形孔として穿設されていると共に、中心孔の
周縁部に環状スペーサ24が配置されている。又、下層部
では図4の如く、仕切り部14の一方側にのみ円形孔とし
て流体出入り部6aが穿設されていると共に、C形スペ
ーサ25が中心孔の孔縁部に配置され、そのスペーサ25の
欠切された開口部が流体出入り部5aを構成し、その流
体出入り部5aが仕切り部14に対して流体出入り部6a
の反対側に配置されている。そのため、上層部では図2
の如く、第一流体28は図おいて上側の流体出入り部5か
ら下側の流体出入り部6に左回りに流通し、その流体出
入り部6内に導かれる。これに対して下層部では、図4
に示す如く下側の流体出入り部6aからC形スペーサ25
の開口部である流体出入り部5aに向かい第一流体28が
右回りに流通し、中空ボルト17の還流孔31から中空ボル
ト17内に導かれる。
及び図10から明らかな如く、積層方向の上層部と下層
部とではその一部が異なっている。即ち、上層部では図
2に示す如く仕切り部14の両側に一対の流体出入り部
5,6が円形孔として穿設されていると共に、中心孔の
周縁部に環状スペーサ24が配置されている。又、下層部
では図4の如く、仕切り部14の一方側にのみ円形孔とし
て流体出入り部6aが穿設されていると共に、C形スペ
ーサ25が中心孔の孔縁部に配置され、そのスペーサ25の
欠切された開口部が流体出入り部5aを構成し、その流
体出入り部5aが仕切り部14に対して流体出入り部6a
の反対側に配置されている。そのため、上層部では図2
の如く、第一流体28は図おいて上側の流体出入り部5か
ら下側の流体出入り部6に左回りに流通し、その流体出
入り部6内に導かれる。これに対して下層部では、図4
に示す如く下側の流体出入り部6aからC形スペーサ25
の開口部である流体出入り部5aに向かい第一流体28が
右回りに流通し、中空ボルト17の還流孔31から中空ボル
ト17内に導かれる。
【0011】なお、上層部及び下層部を夫々構成するプ
レート11,12(11a,12aを含む)は、共に図3の如く
夫々の突条15が互いに交差するように配置され、その交
差部が一体的にろう付け固定されている。それと共に、
夫々の外周縁及び仕切り部14が重ね合わされ且つ、環状
スペーサ24及びC形スペーサ25が介装されて各接触部間
が一体的にろう付け固定されている。また、各プレート
11,12及び環状スペーサ24,C形スペーサ25には、中心
孔に沿って孤状の第一流体連通孔27が形成され、それら
が互いに整合して一体的にろう付け固定されている。ま
た各スペーサ24,25の一部外周面は仕切り14の先端に当
接して、その当接部がろう付け固定されている。このよ
うにしてなるコア2の最上面には、端板16が配置されて
いると共に、端板16の上方にオイル誘導カバー20が被嵌
され、その外周縁が端板16の周縁部に接合されている。
又、オイル誘導カバー20内の中心孔の孔縁部には平面C
字状の上端スペーサ21が介装されてその上下両端面が前
記カバー20と端板16とに接合されている。
レート11,12(11a,12aを含む)は、共に図3の如く
夫々の突条15が互いに交差するように配置され、その交
差部が一体的にろう付け固定されている。それと共に、
夫々の外周縁及び仕切り部14が重ね合わされ且つ、環状
スペーサ24及びC形スペーサ25が介装されて各接触部間
が一体的にろう付け固定されている。また、各プレート
11,12及び環状スペーサ24,C形スペーサ25には、中心
孔に沿って孤状の第一流体連通孔27が形成され、それら
が互いに整合して一体的にろう付け固定されている。ま
た各スペーサ24,25の一部外周面は仕切り14の先端に当
接して、その当接部がろう付け固定されている。このよ
うにしてなるコア2の最上面には、端板16が配置されて
いると共に、端板16の上方にオイル誘導カバー20が被嵌
され、その外周縁が端板16の周縁部に接合されている。
又、オイル誘導カバー20内の中心孔の孔縁部には平面C
字状の上端スペーサ21が介装されてその上下両端面が前
記カバー20と端板16とに接合されている。
【0012】さらに、オイル誘導カバー20の外側には上
蓋36が被嵌されている。上蓋36には、図10の如く一対
のパイプ18及び19が突設され、ケーシング9内部に連通
する。このパイプ18及び19の第二流体出入り口7及び8
は、ケーシング9の内周面とコアのくびれ状凹陥部13と
の間に形成された比較的大きな空間部35の上方に配置さ
れている。次に、中空ボルト17は図1に示す如く上端が
閉塞された筒状からなり、その下端部に外ネジ部32が形
成されている。又、中空ボルト17の下部側寄りに複数の
還流孔31が形成され、上部寄りに上下二列のバイパス孔
37,38が設けられ、下側のバイパス孔がバイパス弁39お
よび圧縮スプリング40により常時閉塞されている。そし
て、図1に示す如くエンジンブロック33の外表面にコア
2を内装したケーシング9がシール用Oリングを介して
当接され、ケーシング9の中心孔に中空ボルト17が挿通
されて、その外ネジ部32がエンジンブロック33に螺着締
結されている。そして、エンジンブロック33から第一流
体28として被冷却用の高温のオイルが実線の如く流通
し、パイプ18から第二流体29として冷却水が鎖線の如く
流通する。
蓋36が被嵌されている。上蓋36には、図10の如く一対
のパイプ18及び19が突設され、ケーシング9内部に連通
する。このパイプ18及び19の第二流体出入り口7及び8
は、ケーシング9の内周面とコアのくびれ状凹陥部13と
の間に形成された比較的大きな空間部35の上方に配置さ
れている。次に、中空ボルト17は図1に示す如く上端が
閉塞された筒状からなり、その下端部に外ネジ部32が形
成されている。又、中空ボルト17の下部側寄りに複数の
還流孔31が形成され、上部寄りに上下二列のバイパス孔
37,38が設けられ、下側のバイパス孔がバイパス弁39お
よび圧縮スプリング40により常時閉塞されている。そし
て、図1に示す如くエンジンブロック33の外表面にコア
2を内装したケーシング9がシール用Oリングを介して
当接され、ケーシング9の中心孔に中空ボルト17が挿通
されて、その外ネジ部32がエンジンブロック33に螺着締
結されている。そして、エンジンブロック33から第一流
体28として被冷却用の高温のオイルが実線の如く流通
し、パイプ18から第二流体29として冷却水が鎖線の如く
流通する。
【0013】図10は、特に第一流体28( オイル) の流
れを詳細に説明するものであり、エンジンブロックのオ
イル流出孔から流入したオイルは、多数のエレメント1
a(図1参照)よりなるの下部積層体23及び、同様に多
数のエレメント1(図1参照)よりなる上部積層体22の
各第一流体連通孔27を上昇し、端板16の上方で上端スペ
ーサ21の外周をオイル誘導カバー20に案内されて半円状
に流通し、上層部のエレメントにおいては図10左列の
如く、各エレメント内を太線のように一方の流体出入り
部5から他方の流体出入り部6にほぼ環状に流通する。
次いで、下層部のエレメントでは同図右列の如く、流体
出入り部6aから上層部とは逆向きに流通し、C形スペ
ーサ25の欠切開口部を介して中心孔に導かれ、図1の如
く中空ボルト17の還流孔31から内部に流入し、エンジン
ブロック33に還流する。
れを詳細に説明するものであり、エンジンブロックのオ
イル流出孔から流入したオイルは、多数のエレメント1
a(図1参照)よりなるの下部積層体23及び、同様に多
数のエレメント1(図1参照)よりなる上部積層体22の
各第一流体連通孔27を上昇し、端板16の上方で上端スペ
ーサ21の外周をオイル誘導カバー20に案内されて半円状
に流通し、上層部のエレメントにおいては図10左列の
如く、各エレメント内を太線のように一方の流体出入り
部5から他方の流体出入り部6にほぼ環状に流通する。
次いで、下層部のエレメントでは同図右列の如く、流体
出入り部6aから上層部とは逆向きに流通し、C形スペ
ーサ25の欠切開口部を介して中心孔に導かれ、図1の如
く中空ボルト17の還流孔31から内部に流入し、エンジン
ブロック33に還流する。
【0014】
【発明の効果】本発明のオイルクーラは以上のように構
成したので、夫々のエレメント1の外周に形成された、
くびれ状凹陥部13とケーシング9内周面との間に比較的
大きな空間部35が形成され、その空間部35が第二流体29
の連通部を構成して各エレメントに第二流体29を均一に
流通させることができる。又、各エレメント1の内面側
には仕切り部14が形成され外面側には第二流体バイパス
防止部30が形成され、且つ夫々のエレメントを構成する
各プレートの内外面に突条15の集合体が曲折形成され、
その集合体が帯状の波を形成し、その帯全体が平面円弧
状に配置されている。しかも、それらがプレート11,12
の内外面において対向する突条が互いに交差して接触す
るようにろう付け固定されたから、エレメント1内部を
流通する第一流体28も、外面側を流通する第二流体29も
共に全体としてほぼ環状に流通すると共に、突条15の集
合体各部においては各突条に沿って夫々の流体がジクザ
ク状に流通し、それらの流路を長くすると共に流体が攪
拌されて熱交換を促進する効果がある。しかも、コア全
体が円弧状に形成されているため、コンパクトで性能の
良いオイルクーラとなる。又、ほぼ円板状のエレメント
であるにも拘わらず、その表面に突条15の集合体が形成
されたため、その内外面にフィンを不要とすると共に、
プレート11,12はその突条15の交差部において互いにろ
う付け接合されているため、耐圧性の高いオイルクーラ
となる。
成したので、夫々のエレメント1の外周に形成された、
くびれ状凹陥部13とケーシング9内周面との間に比較的
大きな空間部35が形成され、その空間部35が第二流体29
の連通部を構成して各エレメントに第二流体29を均一に
流通させることができる。又、各エレメント1の内面側
には仕切り部14が形成され外面側には第二流体バイパス
防止部30が形成され、且つ夫々のエレメントを構成する
各プレートの内外面に突条15の集合体が曲折形成され、
その集合体が帯状の波を形成し、その帯全体が平面円弧
状に配置されている。しかも、それらがプレート11,12
の内外面において対向する突条が互いに交差して接触す
るようにろう付け固定されたから、エレメント1内部を
流通する第一流体28も、外面側を流通する第二流体29も
共に全体としてほぼ環状に流通すると共に、突条15の集
合体各部においては各突条に沿って夫々の流体がジクザ
ク状に流通し、それらの流路を長くすると共に流体が攪
拌されて熱交換を促進する効果がある。しかも、コア全
体が円弧状に形成されているため、コンパクトで性能の
良いオイルクーラとなる。又、ほぼ円板状のエレメント
であるにも拘わらず、その表面に突条15の集合体が形成
されたため、その内外面にフィンを不要とすると共に、
プレート11,12はその突条15の交差部において互いにろ
う付け接合されているため、耐圧性の高いオイルクーラ
となる。
【図1】本発明のオイルクーラの縦断面図であって、図
2におけるA−A矢視方向から見たもの。
2におけるA−A矢視方向から見たもの。
【図2】図1のG−G矢視横断面図であって、図1にお
ける積層方向の上層部のエレメント1内部における第一
流体28の全体的流通状態を示す説明図。
ける積層方向の上層部のエレメント1内部における第一
流体28の全体的流通状態を示す説明図。
【図3】図1のI−I矢視横断面図であって、エレメン
ト1の外面側における第二流体29の全体的流通路を説明
する説明図。
ト1の外面側における第二流体29の全体的流通路を説明
する説明図。
【図4】図1におけるH−H矢視断面図であって、図1
における積層方向の下層部におけるエレメントの内部を
流通する第一流体28の全体的流通説明図。
における積層方向の下層部におけるエレメントの内部を
流通する第一流体28の全体的流通説明図。
【図5】図2のD−D矢視断面図。
【図6】同E−E矢視断面略図。
【図7】本オイルクーラの正面図。
【図8】同平面図。
【図9】図1のB−B矢視断面図。
【図10】本オイルクーラの分解説明図であって、第一
流体28の流通路を合わせて説明したもの。
流体28の流通路を合わせて説明したもの。
1 エレメント 2 コア 3,4 第一流体出入り口 5,6 流体出入り部 7,8 第二流体出入り口 9 ケーシング 10 中心孔 11,12 プレート 13 くびれ状凹陥部 14 仕切り部 15 突条 16 端板 17 中空ボルト 18,19 パイプ 20 オイル誘導カバー 21 上端スペーサ 22 上部積層体 23 下部積層体 24 環状スペーサ 25 C形スペーサ 26 下蓋 27 第一流体連通孔 28 第一流体 29 第二流体 30 第二流体バイパス防止部 31 還流孔 32 外ネジ部 33 エンジンブロック 34 ブラケット 35 空間部 36 上蓋 37 バイパス孔 38 バイパス孔 39 バイパス弁 40 圧縮スプリング
Claims (2)
- 【請求項1】 平面がほぼ円形で互いに整合する偏平な
エレメント1の積層体により構成されたコア2と、 内周がそのコア2の外周にほぼ整合し、そのコア2を内
装し、外周に開口した一対の第一流体出入り口3,4が
前記エレメント1内の流体出入り部5,6(又は5a,
6a)に連通されていると共に、外周に開口した第二流
体出入り口7,8が前記エレメント1の外周側に連通し
且つ、軸方向両端が閉塞されたケーシング9と、を具備
し、 夫々の前記エレメント1は、夫々中心孔10が形成された
互いに整合する一対の円板状プレート11,12を有し、 夫々のプレート11,12の円形外周縁部の一部に互いに近
接して一対のくびれ状凹陥部13が形成され、 前記夫々のプレート11,12 の前記中心孔10の孔縁部と、
両プレートの外周縁と、両プレートの一対の前記くびれ
状凹陥部の中間部位置で半径方向へ形成された仕切り部
14と、が夫々互いに液密に接合されてそこにろう付け接
合部を構成し、 前記仕切り部14の両側に一対の前記流体出入り部5,6
(又は5a,6a)が形成されて、内部にほぼ環状で断
面が偏平な流路を構成し、 且つ夫々の前記プレート11,12の前記接合部を除きその
平面に多数の突条15の集合体が曲折形成されて、その集
合体が帯状の波を構成し、その帯の全体が平面円弧状に
配置され、 夫々の前記エレメント1,1の外表面どうし及び、その
エレメント1を構成する前記プレート11,12どうしは、
多数の前記突条15が互いに交差してその交差部で接触
し、その接触部がろう付け固定され、 前記仕切り部14近傍において、前記エレメント1,1ど
うしの外面には、半径方向に内周縁部と外周縁部との間
が完全に接合された第二流体バイパス防止部30が形成さ
れ、 前記エレメント外周に形成された前記くびれ状凹陥部13
と前記ケーシング9の内周面との間に形成された空間部
35に臨んで、前記一対の第二流体出入り口7,8が開口
されたことを特徴とするオイルクーラ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記多数の突条15は
前記仕切り部14に対してほぼ45度傾斜して配置され、
積層方向に互いに隣合う夫々の前記プレート11,12の前
記突条15どうしは、互いにぼぼ90度交差するように配
置されたオイルクーラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3756693A JPH06229691A (ja) | 1993-02-02 | 1993-02-02 | オイルクーラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3756693A JPH06229691A (ja) | 1993-02-02 | 1993-02-02 | オイルクーラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06229691A true JPH06229691A (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=12501081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3756693A Pending JPH06229691A (ja) | 1993-02-02 | 1993-02-02 | オイルクーラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06229691A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020075473A (ko) * | 2001-03-24 | 2002-10-05 | 만도공조 주식회사 | 오일쿨러 |
JP2012167878A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Chugai High Technology Co Ltd | 熱交換器 |
US9453690B2 (en) | 2012-10-31 | 2016-09-27 | Dana Canada Corporation | Stacked-plate heat exchanger with single plate design |
-
1993
- 1993-02-02 JP JP3756693A patent/JPH06229691A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020075473A (ko) * | 2001-03-24 | 2002-10-05 | 만도공조 주식회사 | 오일쿨러 |
JP2012167878A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Chugai High Technology Co Ltd | 熱交換器 |
US9453690B2 (en) | 2012-10-31 | 2016-09-27 | Dana Canada Corporation | Stacked-plate heat exchanger with single plate design |
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