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JPH06227937A - 疑似タンニング化粧料 - Google Patents

疑似タンニング化粧料

Info

Publication number
JPH06227937A
JPH06227937A JP33402992A JP33402992A JPH06227937A JP H06227937 A JPH06227937 A JP H06227937A JP 33402992 A JP33402992 A JP 33402992A JP 33402992 A JP33402992 A JP 33402992A JP H06227937 A JPH06227937 A JP H06227937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cosmetic
dihydroxyacetone
lysine
skin
tanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33402992A
Other languages
English (en)
Inventor
Retsu Hara
烈 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Orbis Holdings Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP33402992A priority Critical patent/JPH06227937A/ja
Publication of JPH06227937A publication Critical patent/JPH06227937A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 日光や紫外線の暴露を必要とせずに日焼けに
似た皮膚色に効率よく着色することができ、しかも洗滌
により塗布前と同程度の皮膚色にもどすことができる、
一時的な疑似タンニング作用を有する化粧料を提供す
る。 【構成】 化粧料全量に対し、0.1〜5重量%のジヒ
ドロキシアセトンと、0.1〜10重量%のリジンを配
合する。または、ジヒドロキシアセトンを含有する第1
の化粧料と、リジンを含有する第2の化粧料に分け、第
1の化粧料中のジヒドロキシアセトンの含有量を0.1
〜5重量%とし、第2の化粧料中のリジンの含有量を
0.1〜10重量%とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は疑似タンニング化粧料に
関し、詳しくは、一時的なタンニング効果を有する化粧
料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ジヒドロキシアセトンは皮膚や毛
髪の染色に使用されている。この発色機作として、皮膚
や毛髪中のアミノ酸とのメイラード反応やシッフ反応が
考えられているが、詳細は明らかではない。
【0003】一方、ジヒドロキシアセトン単独では充分
な発色が得られないことから、色調増強剤等と組み合わ
せたものが開発されるようになってきた。ジヒドロキシ
アセトンとインドール誘導体とを組み合わせた皮膚染色
用組成物(特開平3−163010号)あるいは日焼け
用組成物(特開平4−225913号)等が開示されて
いる。
【0004】しかしながら、これらはジヒドロキシアセ
トン単独で使用するよりは皮膚の発色が増強されるが、
未だ効果は充分なものではない。また、ジヒドロキシア
セトンとアミノ酸又はペプチドを組み合わせた染毛剤
(特公昭45−21399号)が開示されているが、皮
膚の染色にアミノ酸を併用することは知られていない。
【0005】また、種々の日焼け用化粧料が知られてい
るが、いずれも日光や紫外線により皮膚中にメラニンを
生成させるものであり、一時的なタンニング作用による
ものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、皮膚に塗布した場合、日光や紫
外線の暴露を必要とせずに日焼けに似た皮膚色に効率よ
く着色することができ、しかも洗滌により塗布前と同程
度の皮膚色にもどすことができる、一時的な疑似タンニ
ング作用を有する化粧料を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、ジヒドロキシア
セトンにリジンを併用すると、一時的な疑似タンニング
作用を効率よく発揮できることを見出し、本発明に至っ
た。
【0008】すなわち本発明は、化粧料全量に対し0.
1〜5重量%のジヒドロキシアセトンと、0.1〜10
重量%のリジンを含有する疑似タンニング化粧料であ
る。本発明はさらに、ジヒドロキシアセトンを含有する
第1の化粧料と、リジンを含有する第2の化粧料からな
る化粧料であって、第1の化粧料中のジヒドロキシアセ
トンの含有量は0.1〜5重量%であり、第2の化粧料
中のリジンの含有量は0.1〜10重量%である疑似タ
ンニング化粧料を提供する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
疑似タンニング化粧料は、化粧料全量に対し0.1〜5
重量%のジヒドロキシアセトンと、0.1〜10重量%
のリジンを含有する。ジヒドロキシアセトンの含有量が
この範囲よりも少ないと、タンニング効果が期待でき
ず、また、多すぎると皮膚の安全上好ましくない。一
方、リジンの含有量がこの範囲よりも少ないとジヒドロ
キシアセトンのタンニング作用を増強させる効果が少な
く、また、多すぎると感触上べたべたして好ましくな
い。
【0010】ジヒドロキシアセトンとリジンを予め化粧
料に配合してもよいが、化粧料中で着色するので、2剤
に分けてもよい。すなわち、ジヒドロキシアセトンを含
有する第1の化粧料と、リジンを含有する第2の化粧料
とに分け、使用時にこれらを混合し、あるいは皮膚上で
塗り合わせて使用してもよい。この場合も、第1と第2
の化粧料を合わせた全量に対し、ジヒドロキシアセトン
及びリジンの量は上記の範囲になるようにする。
【0011】通常、皮膚角層中にはリジンが存在してい
るため、ジヒドロキシアセトン単独で化粧料に配合して
も、ある程度のタンニング効果は有するが、リジンを併
用することにより、確実なタンニング効果が得られる。
【0012】本発明の化粧料には、上記成分の他、通常
の化粧料に用いられる各種の化粧品用基剤及び添加物、
例えば無機顔料、有機顔料、無機粉体、有機粉体、炭化
水素類、シリコーン類、エステル類、トリグリセリド
類、ラノリン類、ワックス類、ロウ類、動植物油、界面
活性剤、多価アルコール類などの基剤や糖類、ビタミン
A、ビタミンB群、ビタミンEなどのビタミン類、アミ
ノ酸類、グリチルリチン若しくはグリチルレチン酸ある
いはこれらの誘導体などの抗炎症剤、酸化防止剤、防腐
剤、香料、増粘剤、収斂剤、細胞賦活剤、美白剤、肌荒
れ改善剤、さらに従来使用されている紫外線吸収剤、紫
外線散乱剤等の添加物を配合することができる。ただ
し、リジンと反応するので脂肪酸は過剰に添加しない方
が好ましい。
【0013】また、本発明の化粧料の剤型は特に制限さ
れず、通常の化粧料の製法に従って製造することができ
る。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。本発明
の疑似タンニング化粧料として、乳液における実施例を
説明する。
【0015】<製造法>表1中Aの成分とBの成分を各
々70℃で各々撹拌しながら溶解する。Bの成分にAの
成分を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化
した後、撹拌しながら50℃まで冷却する。この乳化物
に、50℃に加熱保温したCの成分を撹拌しながら加え
て30℃になるまで撹拌しながら冷却する。尚、表1中
の配合量は重量%である。
【0016】このようにして、リジンを含む乳液(1)、
ジヒドロキシアセトンを含む乳液(3)、及びいずれも含
まない乳液(2)を製造した。
【0017】
【表1】
【0018】<本発明の疑似タンニング化粧料の効果>
上記製造例で得られた乳液について疑似タンニング色増
強効果、及び耐摩擦性を調べた。
【0019】(1)疑似タンニング色増強効果テスト 実施例として、リジンを含む乳液(1)を、被検者の下腕
部に塗布した後、15分後にジヒドロキシアセトンを含
む乳液(3)を塗布し、経時的に皮膚の測色を行った。
【0020】比較例として同様に、リジン、ジヒドロキ
シアセトンをともに含まない乳液(2)を塗布した15分
後にジヒドロキシアセトンを含む乳液(3)を塗布し、経
時的に皮膚の測色を行った。また、乳液を塗布した日の
夜に入浴し、石鹸とタオルを用いて払擦洗滌した翌日に
再び皮膚の測色を行った。
【0021】皮膚の測色は、測色機(村上色彩研究所製
CMS−1200)を用い、L*、a*、b*測色による
方法(国際照明委員会(C.I.E)(1976))により行い、
下記式により、白度(w)を算出した。本テストにおい
ては、経時で白度の値が低くなる程、タンニング効果が
高いことを意味する。
【0022】白度(W)=100−{(100−L*)2
+a*2+b*21/2 測色の結果、及び白度の経時変化を表2及び図1に示
す。
【0023】
【表2】
【0024】この結果から、本発明の疑似タンニング化
粧料を用いると、ジヒドロキシアセトンを単独で含む化
粧料のみを使用した場合に比べ、白度は経時的に低下
し、褐色味が強くなり、すなわちタンニング作用が増強
されることが明らかである。
【0025】さらに、本発明の化粧料は、使用後にタオ
ル払擦洗滌すると白度が比較例と同程度に高くなること
がわかる。このことから、肌内部に存在するリジンと本
発明の化粧料中のジヒドロキシアセトンが反応して発色
したものは、洗滌に耐えるものと推定される。
【0026】(2)耐摩擦性テスト 上記実施例及び比較例と同様に乳液を塗布した後、4時
間後に塗布部位を白色木綿布を用いて、肘から掌の方向
に10回軽く擦った後、測色を行った。結果を表3及び
図2に示す。
【0027】
【表3】 この結果から、本発明の化粧料によるタンニング効果
は、布による摩擦には耐え得ることがわかる。
【0028】
【発明の効果】本発明の疑似タンニング化粧料は、日光
や紫外線の暴露を必要とせずに日焼けに似た皮膚色に効
率よく着色する効果に優れている。また、この着色は、
通常の洗滌により従来のジヒドロキシアセトンによる着
色と同定度に減少させることができるので、皮膚の一時
的な疑似タンニングに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 皮膚白度の経時変化及びを示す図
【図2】 木綿布払擦後の白度を示す図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧料全量に対し0.1〜5重量%のジ
    ヒドロキシアセトンと、0.1〜10重量%のリジンを
    含有する疑似タンニング化粧料。
  2. 【請求項2】 ジヒドロキシアセトンを含有する第1の
    化粧料と、リジンを含有する第2の化粧料からなる化粧
    料であって、第1の化粧料中のジヒドロキシアセトンの
    含有量は0.1〜5重量%であり、第2の化粧料中のリ
    ジンの含有量は0.1〜10重量%である疑似タンニン
    グ化粧料。
JP33402992A 1992-12-09 1992-12-15 疑似タンニング化粧料 Pending JPH06227937A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33402992A JPH06227937A (ja) 1992-12-09 1992-12-15 疑似タンニング化粧料

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32970192 1992-12-09
JP4-329701 1992-12-09
JP33402992A JPH06227937A (ja) 1992-12-09 1992-12-15 疑似タンニング化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06227937A true JPH06227937A (ja) 1994-08-16

Family

ID=26573305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33402992A Pending JPH06227937A (ja) 1992-12-09 1992-12-15 疑似タンニング化粧料

Country Status (1)

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JP (1) JPH06227937A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5603923A (en) * 1994-03-29 1997-02-18 The Procter & Gamble Company Artificial tanning compositions having improved color development
JP2000178136A (ja) * 1998-12-14 2000-06-27 Kanebo Ltd 皮膚染色剤組成物
JP2018016564A (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 ピアス株式会社 擬似眉形成化粧料

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000178136A (ja) * 1998-12-14 2000-06-27 Kanebo Ltd 皮膚染色剤組成物
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