JPH0622750Y2 - 壁構造 - Google Patents
壁構造Info
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- JPH0622750Y2 JPH0622750Y2 JP1987131719U JP13171987U JPH0622750Y2 JP H0622750 Y2 JPH0622750 Y2 JP H0622750Y2 JP 1987131719 U JP1987131719 U JP 1987131719U JP 13171987 U JP13171987 U JP 13171987U JP H0622750 Y2 JPH0622750 Y2 JP H0622750Y2
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- Japan
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- finishing layer
- cushioning material
- wall structure
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、建築物の外壁や内壁に、目地部を任意に取れ
る連続した大面を形成することができると共に、クラッ
ク等が生じ難い壁構造に関する。
る連続した大面を形成することができると共に、クラッ
ク等が生じ難い壁構造に関する。
考案の技術的背景ならびにその問題点 従来では、建築物、特に高層建築物の外壁を形成するに
は、約90cm×180cm(3尺×6尺)の規格化された
木毛セメント板やスレート板やケイカル板等の壁板を多
数張設し、その上に仕上層として塗料等を塗布するよう
にして壁構造を形成する場合があった。
は、約90cm×180cm(3尺×6尺)の規格化された
木毛セメント板やスレート板やケイカル板等の壁板を多
数張設し、その上に仕上層として塗料等を塗布するよう
にして壁構造を形成する場合があった。
しかしながら、このような壁構造にあっては、壁板と壁
板との継目である目地部が、建築物の外壁面に継ぎはぎ
状に形成され、その意匠的外観が好ましくなかった。そ
してこの様な目地部が多いという事は、目地部の雨水の
侵入をまねきやすい構造となっていた。このような目地
部を外側から見えなくしたり、また防水性を上げるため
に、仕上層としての塗料を厚塗りして目地部を塗料で被
ったり、この目地部にコーキング材やシーリング材を詰
めた後に仕上層として塗料を塗布することも考えられ
る。しかしながら、このような壁構造にあっては、仕上
層が、風力や熱応力や振動力等の外力によるそれぞれの
壁板に異なって発生する微小移動に追随できず、この仕
上層、特に目地部表面に位置する部分にひび割れ等のク
ラックが発生する虞があった。仕上層にクラックが発生
すると、そこから雨水等が侵入し、壁の劣化を促進させ
る虞があった。
板との継目である目地部が、建築物の外壁面に継ぎはぎ
状に形成され、その意匠的外観が好ましくなかった。そ
してこの様な目地部が多いという事は、目地部の雨水の
侵入をまねきやすい構造となっていた。このような目地
部を外側から見えなくしたり、また防水性を上げるため
に、仕上層としての塗料を厚塗りして目地部を塗料で被
ったり、この目地部にコーキング材やシーリング材を詰
めた後に仕上層として塗料を塗布することも考えられ
る。しかしながら、このような壁構造にあっては、仕上
層が、風力や熱応力や振動力等の外力によるそれぞれの
壁板に異なって発生する微小移動に追随できず、この仕
上層、特に目地部表面に位置する部分にひび割れ等のク
ラックが発生する虞があった。仕上層にクラックが発生
すると、そこから雨水等が侵入し、壁の劣化を促進させ
る虞があった。
このような仕上層のクラックを防止するために、第5図
に示す壁構造も知られている。この壁構造にあっては、
鉄骨1に取付けられたスレート板等の壁板2における目
地部3表面側に、メッシュ4を張設すると共に接着剤5
を塗布して、壁板2相互の相対移動を規制するための補
強部7を形成し、その後壁板2の表面にセメント吹き付
け塗装を行い仕上層6を形成している。
に示す壁構造も知られている。この壁構造にあっては、
鉄骨1に取付けられたスレート板等の壁板2における目
地部3表面側に、メッシュ4を張設すると共に接着剤5
を塗布して、壁板2相互の相対移動を規制するための補
強部7を形成し、その後壁板2の表面にセメント吹き付
け塗装を行い仕上層6を形成している。
しかしながら、このような壁構造における補強部7によ
っても、外力が作用する壁板2の微小移動を防止するこ
とはできず、依然として仕上層6にクラック等が生ずる
虞があった。
っても、外力が作用する壁板2の微小移動を防止するこ
とはできず、依然として仕上層6にクラック等が生ずる
虞があった。
このような上述したような不都合は、建築物の内壁に大
きな連続した大面を形成する場合にも同様に生ずる虞が
あった。
きな連続した大面を形成する場合にも同様に生ずる虞が
あった。
考案の目的 本考案は、上述した従来技術に伴う種々の不都合を一挙
に解消するためになされたもので、建築物の外壁や内壁
に目地部が少ない、又は、目地を任意に取ることのでき
る連続した大面を形成することができると共に、クラッ
ク等が生じ難く、しかも改修工事が容易な壁構造を提供
することを目的とする。
に解消するためになされたもので、建築物の外壁や内壁
に目地部が少ない、又は、目地を任意に取ることのでき
る連続した大面を形成することができると共に、クラッ
ク等が生じ難く、しかも改修工事が容易な壁構造を提供
することを目的とする。
考案の概要 かかる目的を達成するために、本考案は、外力を負担す
るように張設された壁板の表面に、この壁板よりも大面
積の緩衝材を、張設された複数の壁板およびこれらの壁
板の接合部に形成される目地部を被覆するように接着
し、この緩衝材の表面に密着した仕上層を形成し、前記
緩衝材は、前記壁板と仕上層との相対移動を吸収し得る
弾性を有することを特徴としている。
るように張設された壁板の表面に、この壁板よりも大面
積の緩衝材を、張設された複数の壁板およびこれらの壁
板の接合部に形成される目地部を被覆するように接着
し、この緩衝材の表面に密着した仕上層を形成し、前記
緩衝材は、前記壁板と仕上層との相対移動を吸収し得る
弾性を有することを特徴としている。
このような本考案に係る壁構造によれば、張設された壁
板と仕上層との間に大面積の緩衝材が装着してあるた
め、壁板相互の目地部が外観上表れなくなり、目地部が
少なく、かつ、任意に目地が取れる連続した大面を形成
することが可能になる。しかも、仕上層に装飾用として
目地部を形成する場合には、仕上層の肉厚を変化させる
等により簡単に行い得る。
板と仕上層との間に大面積の緩衝材が装着してあるた
め、壁板相互の目地部が外観上表れなくなり、目地部が
少なく、かつ、任意に目地が取れる連続した大面を形成
することが可能になる。しかも、仕上層に装飾用として
目地部を形成する場合には、仕上層の肉厚を変化させる
等により簡単に行い得る。
また、外力が作用する壁板と仕上層との間の相対的微小
移動を、弾力性を有する緩衝材が吸収するため、仕上層
にクラック等が生じにくく、そこから雨水等が侵入する
虞が少なくなる。
移動を、弾力性を有する緩衝材が吸収するため、仕上層
にクラック等が生じにくく、そこから雨水等が侵入する
虞が少なくなる。
さらに、雨漏り等を防止するために壁の改修工事が必要
な場合には、壁板自体を交換することなく、緩衝材を貼
り替ると共に仕上層を形成し直すだけで、雨漏り等を防
止するため等に必要な改修工事を簡便に行うことができ
る。
な場合には、壁板自体を交換することなく、緩衝材を貼
り替ると共に仕上層を形成し直すだけで、雨漏り等を防
止するため等に必要な改修工事を簡便に行うことができ
る。
考案の具体的説明 以下、本考案を図面に示す実施例に基づき詳細に説明す
る。
る。
第1図は本考案の一実施例に係る壁構造の要部断面図、
第2,3図は第1図に示す壁構造の要部拡大断面図、第
4図は本考案のその他の実施例に係る壁構造の要部断面
図である。
第2,3図は第1図に示す壁構造の要部拡大断面図、第
4図は本考案のその他の実施例に係る壁構造の要部断面
図である。
第1図に示す本考案の一実施例にあっては、発泡軽量コ
ンクリート板(ALC板)等の壁板10が鉄骨1に取付
けられ、風力、熱応力、地震力、振動力等の外力を負担
するように張設されている。各壁板10の継目である目
地部3の表面側には、コーキング材11等が詰め込まれ
ており、隙間を閉塞するようになっている。また、目地
部3の中央部には、モルタル材が充填された鉄筋11a
が張設されている。
ンクリート板(ALC板)等の壁板10が鉄骨1に取付
けられ、風力、熱応力、地震力、振動力等の外力を負担
するように張設されている。各壁板10の継目である目
地部3の表面側には、コーキング材11等が詰め込まれ
ており、隙間を閉塞するようになっている。また、目地
部3の中央部には、モルタル材が充填された鉄筋11a
が張設されている。
このように張設された壁板10の表面には、第2図に詳
示するように、接着剤層12を介して緩衝材13が全面
に接着してある。接着剤層12は、本実施例では壁板1
0の表面全体に形成したが、本考案はこれに限定され
ず、点在するように形成しても良い。接着剤層12を形
成する接着剤としては、例えば樹脂モルタル等のセメン
トと樹脂の混合物でも、また、場合によっては、通常用
いられる接着剤として例えばウレタン系もしくはエポキ
シ系のものが用いられる。
示するように、接着剤層12を介して緩衝材13が全面
に接着してある。接着剤層12は、本実施例では壁板1
0の表面全体に形成したが、本考案はこれに限定され
ず、点在するように形成しても良い。接着剤層12を形
成する接着剤としては、例えば樹脂モルタル等のセメン
トと樹脂の混合物でも、また、場合によっては、通常用
いられる接着剤として例えばウレタン系もしくはエポキ
シ系のものが用いられる。
緩衝材13としては、壁板の熱、横荷重などによって変
形する量と仕上げ層の剛性及びその壁板に対する相対的
変形能力等により、必要なせん断変形能力(せん断弾
性)が求められるが、例えば、発泡プラスチックス、高
密度編織物、ゴム、軟質プラスチックス等の弾力性を有
する材質のものが用いられ、防水上ないし防火上の観点
から塩化ビニル系発泡プラスチックスが特に好ましい。
緩衝材13の内厚は、任意に設定できるが、そして、そ
の厚さは、壁板と仕上げ層の相対的変位量と緩衝材のせ
ん断弾性とによって定まるが、経済性、実用性その他の
観点から3〜20mm、特に好ましくは5〜10mmが良
い。さらに、第1図に示すように、この緩衝材13は、
壁板10よりも広い面積を有すると共に、緩衝材13の
継ぎ目部分と壁板10により形成される目地部3とが重
なり合わないように配置されている。
形する量と仕上げ層の剛性及びその壁板に対する相対的
変形能力等により、必要なせん断変形能力(せん断弾
性)が求められるが、例えば、発泡プラスチックス、高
密度編織物、ゴム、軟質プラスチックス等の弾力性を有
する材質のものが用いられ、防水上ないし防火上の観点
から塩化ビニル系発泡プラスチックスが特に好ましい。
緩衝材13の内厚は、任意に設定できるが、そして、そ
の厚さは、壁板と仕上げ層の相対的変位量と緩衝材のせ
ん断弾性とによって定まるが、経済性、実用性その他の
観点から3〜20mm、特に好ましくは5〜10mmが良
い。さらに、第1図に示すように、この緩衝材13は、
壁板10よりも広い面積を有すると共に、緩衝材13の
継ぎ目部分と壁板10により形成される目地部3とが重
なり合わないように配置されている。
このように張設された緩衝材13の表面には、接着剤層
12と同様な接着剤層14を介して仕上用シートが貼着
され、仕上層15が形成される。仕上層15を構成する
仕上層を形成するシート(仕上用シート)としては、塩
化ビニルないしアクリル製等の樹脂フィルムや金属箔な
いし金属板等が用いられる。さらには薄手のタイル貼り
等も可能である。
12と同様な接着剤層14を介して仕上用シートが貼着
され、仕上層15が形成される。仕上層15を構成する
仕上層を形成するシート(仕上用シート)としては、塩
化ビニルないしアクリル製等の樹脂フィルムや金属箔な
いし金属板等が用いられる。さらには薄手のタイル貼り
等も可能である。
このような仕上用シートにより形成した仕上層15は、
それ自身が防水作用を有することになる。このように貼
着された仕上層には、壁板10における目地部3が外観
上見えなくなる。もし、装飾用として仕上層15に目地
を形成するには、緩衝材13の表面に凹部16を形成
し、その凹部16に沿って仕上層15を形成すれば良
い。
それ自身が防水作用を有することになる。このように貼
着された仕上層には、壁板10における目地部3が外観
上見えなくなる。もし、装飾用として仕上層15に目地
を形成するには、緩衝材13の表面に凹部16を形成
し、その凹部16に沿って仕上層15を形成すれば良
い。
このような本実施例に係る壁構造によれば、壁板10と
仕上層15との間に緩衝材13が装着してあるため、壁
板10相互の目地部が外観上表れなくなり、場合によっ
ては、目地部を有さない連続した大面を形成することが
可能になる。しかも、仕上層15に装飾用として目地部
を形成する場合には、緩衝材13の肉厚を変化させる等
により簡単に行い得るし、タイル等を貼れば、壁板の目
地部とは無関係に任意に目地も取れる。
仕上層15との間に緩衝材13が装着してあるため、壁
板10相互の目地部が外観上表れなくなり、場合によっ
ては、目地部を有さない連続した大面を形成することが
可能になる。しかも、仕上層15に装飾用として目地部
を形成する場合には、緩衝材13の肉厚を変化させる等
により簡単に行い得るし、タイル等を貼れば、壁板の目
地部とは無関係に任意に目地も取れる。
また、外力が作用する壁板10と仕上層との間の第2図
に示す矢印A方向の相対的微小移動を、弾力性有する緩
衝材13が変形することにより吸収するため、仕上層1
5にクラック等が生じて、そこから雨水等が侵入する虞
が少なくなる。
に示す矢印A方向の相対的微小移動を、弾力性有する緩
衝材13が変形することにより吸収するため、仕上層1
5にクラック等が生じて、そこから雨水等が侵入する虞
が少なくなる。
さらに、雨漏り等を防止するために壁の改修工事が必要
な場合には、たとえ第3図に示すように壁板10自身に
肉眼では観察できない微小なクラック17が発生してい
たとしても、壁板10自体を交換することなく、緩衝材
13及び仕上層15を張り替えるだけで、雨漏り等を防
止するために必要な改修工事を簡便に行うことができ
る。
な場合には、たとえ第3図に示すように壁板10自身に
肉眼では観察できない微小なクラック17が発生してい
たとしても、壁板10自体を交換することなく、緩衝材
13及び仕上層15を張り替えるだけで、雨漏り等を防
止するために必要な改修工事を簡便に行うことができ
る。
なお、本考案は、上述した実施例に限定されるものでは
なく、本考案の範囲内で種々に改変することができる。
なく、本考案の範囲内で種々に改変することができる。
例えば第4図に示すように、緩衝材13の表面に形成す
る仕上層15aとして、樹脂入りガラス強化モルタル
(GRC)等を塗布することにより形成しても良い。仕
上層15aを形成する塗布材としては、GRC以外に、
たとえばカーボンファイバ混入モルタル等を用いても良
い。またさらには、緩衝材13表面にガラス繊維やカー
ボン繊維等から成るメッシュを張り、樹脂モルタルをそ
の上から塗布して仕上げ下地を形成してもよい。仕上層
15aの表面には、その後、簡単な塗装が施され、壁構
造が完成する。なお、このような仕上層15aの表面
に、装飾用の目地部18,19を形成するには、たとえ
ば、硬化する前の仕上層15aを押圧することにより形
成したり、緩衝材の継目部に凹部20を設け、それに沿
って仕上層15aを塗布形成すれば良い。
る仕上層15aとして、樹脂入りガラス強化モルタル
(GRC)等を塗布することにより形成しても良い。仕
上層15aを形成する塗布材としては、GRC以外に、
たとえばカーボンファイバ混入モルタル等を用いても良
い。またさらには、緩衝材13表面にガラス繊維やカー
ボン繊維等から成るメッシュを張り、樹脂モルタルをそ
の上から塗布して仕上げ下地を形成してもよい。仕上層
15aの表面には、その後、簡単な塗装が施され、壁構
造が完成する。なお、このような仕上層15aの表面
に、装飾用の目地部18,19を形成するには、たとえ
ば、硬化する前の仕上層15aを押圧することにより形
成したり、緩衝材の継目部に凹部20を設け、それに沿
って仕上層15aを塗布形成すれば良い。
また、上述した各実施例では、建築物の外壁に連続した
大面を形成する場合について説明したが、本考案はこれ
に限らず、建築物の内壁に連続した大面を形成する場合
にも同様に適用することができる。
大面を形成する場合について説明したが、本考案はこれ
に限らず、建築物の内壁に連続した大面を形成する場合
にも同様に適用することができる。
考案の効果 以上説明してきたように、本考案によれば、外力を負担
するように張設された壁板の表面に大面積の緩衝材を接
着し、張設された複数の壁板およびその壁板により形成
される目地部を覆うようにようになっていり、さらに、
この緩衝材の表面に仕上層を形成し、前記緩衝材は、前
記壁板と仕上層との相対移動を吸収し得る弾性を有する
ことを特徴としているため、建築物の外壁や内壁に目地
部が少ない装飾性に優れた連続した大面を形成すること
が容易になると共に、仕上層にクラック等が発生し難く
なり、雨水等の侵入による壁の劣化を防止することが可
能になり、壁の耐久性を向上させることができるという
優れた効果を奏する。また、このような壁構造の改修時
には、仕上層と緩衝材とを交換すれば良い場合がほとん
どであるため、その改修作業が容易であると共に安価に
なる。
するように張設された壁板の表面に大面積の緩衝材を接
着し、張設された複数の壁板およびその壁板により形成
される目地部を覆うようにようになっていり、さらに、
この緩衝材の表面に仕上層を形成し、前記緩衝材は、前
記壁板と仕上層との相対移動を吸収し得る弾性を有する
ことを特徴としているため、建築物の外壁や内壁に目地
部が少ない装飾性に優れた連続した大面を形成すること
が容易になると共に、仕上層にクラック等が発生し難く
なり、雨水等の侵入による壁の劣化を防止することが可
能になり、壁の耐久性を向上させることができるという
優れた効果を奏する。また、このような壁構造の改修時
には、仕上層と緩衝材とを交換すれば良い場合がほとん
どであるため、その改修作業が容易であると共に安価に
なる。
第1図は本考案の一実施例に係る壁構造の要部断面図、
第2,3図は第1図に示す壁構造の要部拡大断面図、第
4図は本考案のその他の実施例に係る壁構造の要部断面
図、第5図は従来例に係る壁構造の要部断面図である。 3,18,19……目地部、2,10……壁板 12,14……接着剤層、13……緩衝材 15,15a……仕上層
第2,3図は第1図に示す壁構造の要部拡大断面図、第
4図は本考案のその他の実施例に係る壁構造の要部断面
図、第5図は従来例に係る壁構造の要部断面図である。 3,18,19……目地部、2,10……壁板 12,14……接着剤層、13……緩衝材 15,15a……仕上層
Claims (3)
- 【請求項1】外力を負担するように張設された壁板の表
面に、この壁板よりも大面積の緩衝材を、張設された複
数の壁板およびこれらの壁板の接合部に形成される目地
部を被覆するように接着し、この緩衝材の表面に密着し
た仕上層を形成し、前記緩衝材は、前記壁板と仕上層と
の相対移動を吸収し得る弾性を有することを特徴とする
壁構造。 - 【請求項2】前記仕上層は、前記緩衝材に貼着すること
により形成されてなる実用新案登録請求の範囲第1項に
記載の壁構造。 - 【請求項3】前記仕上層は、前記緩衝材に塗布すること
により形成されてなる実用新案登録請求の範囲第1項に
記載の壁構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987131719U JPH0622750Y2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | 壁構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987131719U JPH0622750Y2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | 壁構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6436441U JPS6436441U (ja) | 1989-03-06 |
JPH0622750Y2 true JPH0622750Y2 (ja) | 1994-06-15 |
Family
ID=31388046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987131719U Expired - Lifetime JPH0622750Y2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | 壁構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622750Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5520900Y2 (ja) * | 1975-02-13 | 1980-05-20 | ||
JPS5585439U (ja) * | 1978-12-07 | 1980-06-12 |
-
1987
- 1987-08-28 JP JP1987131719U patent/JPH0622750Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6436441U (ja) | 1989-03-06 |
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