JPH06224431A - 薄膜トランジスタ及び液晶ディスプレイパネル - Google Patents
薄膜トランジスタ及び液晶ディスプレイパネルInfo
- Publication number
- JPH06224431A JPH06224431A JP1118793A JP1118793A JPH06224431A JP H06224431 A JPH06224431 A JP H06224431A JP 1118793 A JP1118793 A JP 1118793A JP 1118793 A JP1118793 A JP 1118793A JP H06224431 A JPH06224431 A JP H06224431A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin film
- semiconductor thin
- film transistor
- film
- gate insulating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Thin Film Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光を吸収し難くかつ移動度が大きく、しかも
通常のガラスを使用することができる薄膜トランジスタ
及びそれを用いた液晶ディスプレイパネルを提供する。 【構成】 薄膜トランジスタの半導体薄膜5にμc−S
iCを用いている。これにより、半導体薄膜5の光学的
透明度が向上して光の吸収係数が全波長域に亘ってa−
Siより小さくなるため、光を吸収し難くなり、オフ電
流を小さくおさえられる。特に、カーボン含有量を増加
させて光学バンドギャップを大きくすることにより、そ
の作用を向上させることができる。また、μc−SiC
からなる半導体薄膜5を電子サイクロトロン共鳴化学蒸
気成膜法により作成することにより、a−Siと比較し
て移動度を大きく向上できる。
通常のガラスを使用することができる薄膜トランジスタ
及びそれを用いた液晶ディスプレイパネルを提供する。 【構成】 薄膜トランジスタの半導体薄膜5にμc−S
iCを用いている。これにより、半導体薄膜5の光学的
透明度が向上して光の吸収係数が全波長域に亘ってa−
Siより小さくなるため、光を吸収し難くなり、オフ電
流を小さくおさえられる。特に、カーボン含有量を増加
させて光学バンドギャップを大きくすることにより、そ
の作用を向上させることができる。また、μc−SiC
からなる半導体薄膜5を電子サイクロトロン共鳴化学蒸
気成膜法により作成することにより、a−Siと比較し
て移動度を大きく向上できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大きな面積にわたって
形成することができる薄膜トランジスタ及びそれを用い
た液晶ディスプレイパネルに関する。
形成することができる薄膜トランジスタ及びそれを用い
た液晶ディスプレイパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイパネルにおいては、解
像度の高い映像を表示するため各々の画素にアクティブ
(能動)素子として薄膜トランジスタが一般に用いられ
ている。この薄膜トランジスタの構造は、例えば逆スタ
ガー型の場合、ガラス基板の上のゲート電極を覆ってゲ
ート絶縁膜が形成され、ゲート絶縁膜の上であって、ゲ
ート電極の上方部分に半導体薄膜が形成され、更にこの
半導体薄膜の上で離隔してソース電極とドレイン電極と
が形成された構成となっており、かかる構成上、薄膜ト
ランジスタは大面積に形成でき、よって液晶ディスプレ
イパネルに備わっている非常に多量の画素等を制御でき
るという特徴を持っている。
像度の高い映像を表示するため各々の画素にアクティブ
(能動)素子として薄膜トランジスタが一般に用いられ
ている。この薄膜トランジスタの構造は、例えば逆スタ
ガー型の場合、ガラス基板の上のゲート電極を覆ってゲ
ート絶縁膜が形成され、ゲート絶縁膜の上であって、ゲ
ート電極の上方部分に半導体薄膜が形成され、更にこの
半導体薄膜の上で離隔してソース電極とドレイン電極と
が形成された構成となっており、かかる構成上、薄膜ト
ランジスタは大面積に形成でき、よって液晶ディスプレ
イパネルに備わっている非常に多量の画素等を制御でき
るという特徴を持っている。
【0003】薄膜トランジスタに備わった半導体薄膜
は、従来、RFプラズマ化学蒸気成膜法(RF−PCV
D法)により形成されるアモルファスシリコン(a−S
i)膜や、熱化学蒸気成膜法(熱CVD法)等により形
成した膜を固相成長法又はレーザーアニール法により結
晶化した多結晶シリコン膜が用いられている。
は、従来、RFプラズマ化学蒸気成膜法(RF−PCV
D法)により形成されるアモルファスシリコン(a−S
i)膜や、熱化学蒸気成膜法(熱CVD法)等により形
成した膜を固相成長法又はレーザーアニール法により結
晶化した多結晶シリコン膜が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
薄膜トランジスタの場合には、次のような問題点があ
る。すなわち、上述した薄膜トランジスタのベースとな
るガラス基板等を透過して入射した光が、薄膜トランジ
スタの半導体薄膜に吸収され、この光吸収に伴って自由
に動き得る電子および正孔が発生し、その結果として薄
膜トランジスタのオフ電流が増加し、オン時とオフ時と
のコントラスト比が取れなくなるという問題があった。
特に、強い光を用いるプロジェクション用液晶ディスプ
レイパネルやオーバーヘッドプロジェクター用液晶ディ
スプレイパネルにおいては、重大な問題であった。
薄膜トランジスタの場合には、次のような問題点があ
る。すなわち、上述した薄膜トランジスタのベースとな
るガラス基板等を透過して入射した光が、薄膜トランジ
スタの半導体薄膜に吸収され、この光吸収に伴って自由
に動き得る電子および正孔が発生し、その結果として薄
膜トランジスタのオフ電流が増加し、オン時とオフ時と
のコントラスト比が取れなくなるという問題があった。
特に、強い光を用いるプロジェクション用液晶ディスプ
レイパネルやオーバーヘッドプロジェクター用液晶ディ
スプレイパネルにおいては、重大な問題であった。
【0005】このため、カラー用液晶ディスプレイパネ
ルにおいては、現状ではカラーフィルター部にブラック
マトリクスを形成して、薄膜トランジスタ部に光が入ら
ないようにしているが、開口率が低下してランプからの
光が通り難く、暗くなってしまっていた。
ルにおいては、現状ではカラーフィルター部にブラック
マトリクスを形成して、薄膜トランジスタ部に光が入ら
ないようにしているが、開口率が低下してランプからの
光が通り難く、暗くなってしまっていた。
【0006】また、半導体薄膜にa−Si膜を用いた薄
膜トランジスタの場合、移動度が小さいためオン電流が
大きく取れなかった。オン電流を大きくしようとする
と、薄膜トランジスタの大きさを大きくする必要があ
り、開口率の低下を招いていた。また、大型で高精細な
液晶ディスプレイパネルを作製するには、短時間のゲー
トスイッチング時間の間に液晶層および蓄積コンデンサ
からなる容量を充電することが必要であるが、薄膜トラ
ンジスタのオン電流が小さいために、上述のように動作
させることが困難であるという問題点があった。
膜トランジスタの場合、移動度が小さいためオン電流が
大きく取れなかった。オン電流を大きくしようとする
と、薄膜トランジスタの大きさを大きくする必要があ
り、開口率の低下を招いていた。また、大型で高精細な
液晶ディスプレイパネルを作製するには、短時間のゲー
トスイッチング時間の間に液晶層および蓄積コンデンサ
からなる容量を充電することが必要であるが、薄膜トラ
ンジスタのオン電流が小さいために、上述のように動作
させることが困難であるという問題点があった。
【0007】一方、半導体薄膜に多結晶シリコン膜を用
いた薄膜トランジスタの場合、移動度が大きく、オン電
流を大きくできる。しかし、上記固相成長法で再結晶化
するには600℃以上で10時間程度の熱処理を行う必
要があり、通常のガラスを用いることが困難であった。
また上記レーザーアニール法で再結晶化するには高価で
処理速度の遅いレーザーアニール装置を用いる必要が有
り、大量生産には適さないという問題点があった。
いた薄膜トランジスタの場合、移動度が大きく、オン電
流を大きくできる。しかし、上記固相成長法で再結晶化
するには600℃以上で10時間程度の熱処理を行う必
要があり、通常のガラスを用いることが困難であった。
また上記レーザーアニール法で再結晶化するには高価で
処理速度の遅いレーザーアニール装置を用いる必要が有
り、大量生産には適さないという問題点があった。
【0008】なお、電子サイクロトロン共鳴PCVD成
膜法(ECR−PCVD法)により形成される微結晶シ
リコンカーバイド(μc−SiC)が、下記の参考文献
1に報告されている。
膜法(ECR−PCVD法)により形成される微結晶シ
リコンカーバイド(μc−SiC)が、下記の参考文献
1に報告されている。
【0009】(参考文献1)Y.HAMAKAWA, Y.MATSUMOTO,
G.HIRATA and H. OKAMOTO:Material Research Society
Symposium Proceeding Vol.164(1990)291 図4は、μc−SiCの暗導電率と光学的エネルギーギ
ャップ(Eopt)との関係を、RF−PCVD法で形成
したアモルファスシリコンカーバイド(a−SiC)の
場合と比較して示す図である。
G.HIRATA and H. OKAMOTO:Material Research Society
Symposium Proceeding Vol.164(1990)291 図4は、μc−SiCの暗導電率と光学的エネルギーギ
ャップ(Eopt)との関係を、RF−PCVD法で形成
したアモルファスシリコンカーバイド(a−SiC)の
場合と比較して示す図である。
【0010】この図から明らかなように、RF−PCV
D法で形成したa−SiCの暗導電率はEoptが増加す
るにつれて急激に減少する。すなわち、有効な価電子制
御が可能な範囲は、Eoptが2.0eV未満であり、ま
た高濃度に不純物をドープしても、暗導電率は約10ー5
Scmー1より高いものは得られない。一方、ECR−P
CVD法を用いて作製したμc−SiCは、Eoptが
2.6eVを越えるものでさえも、その暗導電率が10
ー3Scmー1以上に保持されている。
D法で形成したa−SiCの暗導電率はEoptが増加す
るにつれて急激に減少する。すなわち、有効な価電子制
御が可能な範囲は、Eoptが2.0eV未満であり、ま
た高濃度に不純物をドープしても、暗導電率は約10ー5
Scmー1より高いものは得られない。一方、ECR−P
CVD法を用いて作製したμc−SiCは、Eoptが
2.6eVを越えるものでさえも、その暗導電率が10
ー3Scmー1以上に保持されている。
【0011】ECR−PCVD法による場合に暗導電率
を10ー3Scmー1以上に保持できる理由は、μc−Si
Cをラマン分光法により測定すると微結晶化したSiC
が存在し、主としてその微結晶化したSiCによりエネ
ルギーギャップが見かけ上大きくなったものと考えられ
る。また、水素希釈率を増すことで、さらにSiCの微
結晶化が促進され、暗導電率が1桁以上増加することが
判明している。
を10ー3Scmー1以上に保持できる理由は、μc−Si
Cをラマン分光法により測定すると微結晶化したSiC
が存在し、主としてその微結晶化したSiCによりエネ
ルギーギャップが見かけ上大きくなったものと考えられ
る。また、水素希釈率を増すことで、さらにSiCの微
結晶化が促進され、暗導電率が1桁以上増加することが
判明している。
【0012】このような性質を有するμc−SiCは、
従来において、薄膜トランジスタに用いたと言う報告は
無く、pin構造のアモルファス太陽電池のp層として
用いることにより、開放電圧が増加して効率が向上する
ことが、上記参考文献1に報告されている。また、n型
の多結晶シリコンウエハ上のp層として用いることによ
り、開放電圧が増加して効率が向上することや、この多
結晶シリコンウエハを使用した太陽電池と前記アモルフ
ァス太陽電池とを組み合わせることにより19.1%の
変換効率が得られることが、下記の参考文献2に報告さ
れている。また、薄膜発光ダイオードのキャリア注入層
に用いることにより輝度が向上することが、前記参考文
献1に示されている。
従来において、薄膜トランジスタに用いたと言う報告は
無く、pin構造のアモルファス太陽電池のp層として
用いることにより、開放電圧が増加して効率が向上する
ことが、上記参考文献1に報告されている。また、n型
の多結晶シリコンウエハ上のp層として用いることによ
り、開放電圧が増加して効率が向上することや、この多
結晶シリコンウエハを使用した太陽電池と前記アモルフ
ァス太陽電池とを組み合わせることにより19.1%の
変換効率が得られることが、下記の参考文献2に報告さ
れている。また、薄膜発光ダイオードのキャリア注入層
に用いることにより輝度が向上することが、前記参考文
献1に示されている。
【0013】(参考文献2)W. MA, T. HORIUCHI, M. Y
OSIMI, K. HATTORI, H. OKAMOTO and Y. HAMAKAWA:Proc
eeding of 22nd IEEE Photovoltaic Specialist Confer
ence(1991)1380. 本発明は、このような従来技術の課題を解決すべくなさ
れたものであり、光を吸収し難くかつ移動度が大きく、
しかも通常のガラスを使用することができる薄膜トラン
ジスタ及びそれを用いた液晶ディスプレイパネルを提供
することを目的とする。
OSIMI, K. HATTORI, H. OKAMOTO and Y. HAMAKAWA:Proc
eeding of 22nd IEEE Photovoltaic Specialist Confer
ence(1991)1380. 本発明は、このような従来技術の課題を解決すべくなさ
れたものであり、光を吸収し難くかつ移動度が大きく、
しかも通常のガラスを使用することができる薄膜トラン
ジスタ及びそれを用いた液晶ディスプレイパネルを提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タは、ゲート絶縁膜を挟んで片方にゲート電極が設けら
れ、もう片方に半導体薄膜、ソース電極及びドレイン電
極が設けられており、該半導体薄膜が微結晶シリコンカ
ーバイドからなるので、そのことにより上記目的が達成
される。
タは、ゲート絶縁膜を挟んで片方にゲート電極が設けら
れ、もう片方に半導体薄膜、ソース電極及びドレイン電
極が設けられており、該半導体薄膜が微結晶シリコンカ
ーバイドからなるので、そのことにより上記目的が達成
される。
【0015】また、前記半導体薄膜としては、電子サイ
クロトロン共鳴プラズマ化学蒸気成膜法を用いて形成し
た微結晶シリコンカーバイドを使用することができる。
クロトロン共鳴プラズマ化学蒸気成膜法を用いて形成し
た微結晶シリコンカーバイドを使用することができる。
【0016】また、前記半導体薄膜としては、2.0e
V以上の光学的エネルギーギャップを有する微結晶シリ
コンカーバイドを使用することができる。
V以上の光学的エネルギーギャップを有する微結晶シリ
コンカーバイドを使用することができる。
【0017】更に、本発明の液晶ディスプレイパネル
は、ゲート絶縁膜を挟んで片方にゲート電極が設けら
れ、もう片方に半導体薄膜、ソース電極及びドレイン電
極が設けられており、該半導体薄膜が微結晶シリコンカ
ーバイドからなる薄膜トランジスタを使用することがで
きる。
は、ゲート絶縁膜を挟んで片方にゲート電極が設けら
れ、もう片方に半導体薄膜、ソース電極及びドレイン電
極が設けられており、該半導体薄膜が微結晶シリコンカ
ーバイドからなる薄膜トランジスタを使用することがで
きる。
【0018】
【作用】本発明にあっては、μc−SiCを薄膜トラン
ジスタの半導体薄膜に用いている。この半導体薄膜は、
光学的透明度が高いので、光の吸収係数が全波長域に亘
ってa−Siより小さくなるため、光を吸収し難くな
り、オフ電流を小さくおさえられる。特に、カーボン含
有量を増加させて光学的エネルギーギャップを大きくす
ることにより、その作用を向上させることができる。
ジスタの半導体薄膜に用いている。この半導体薄膜は、
光学的透明度が高いので、光の吸収係数が全波長域に亘
ってa−Siより小さくなるため、光を吸収し難くな
り、オフ電流を小さくおさえられる。特に、カーボン含
有量を増加させて光学的エネルギーギャップを大きくす
ることにより、その作用を向上させることができる。
【0019】また、μc−SiCを電子サイクロトロン
共鳴プラズマ化学蒸気成膜法(ECR−PCVD法)に
より作成することにより、a−Siと比較して移動度を
大きく向上できる。
共鳴プラズマ化学蒸気成膜法(ECR−PCVD法)に
より作成することにより、a−Siと比較して移動度を
大きく向上できる。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を具体的に説明する。
【0021】図1は、ソースバスラインを送られるソー
ス信号とゲートバスラインを送られるゲート信号とによ
り絵素電極に電圧を印加するアクティブマトリクス基板
に、本発明を適用した場合の薄膜トランジスタを示す断
面図である。この薄膜トランジスタは、ガラス基板1の
上にゲート電極2と陽極酸化膜3とがこの順に形成さ
れ、ゲート電極2及び陽極酸化膜3を覆ってガラス基板
1上にゲート絶縁膜4が形成されている。ゲート絶縁膜
4の上であって、ゲート電極2の上方部分に半導体薄膜
5が形成され、この半導体薄膜5の上にはエッチングス
トッパ6が形成されており、このエッチングストッパ6
の上で離隔してソース電極8とドレイン電極9とが形成
されている。
ス信号とゲートバスラインを送られるゲート信号とによ
り絵素電極に電圧を印加するアクティブマトリクス基板
に、本発明を適用した場合の薄膜トランジスタを示す断
面図である。この薄膜トランジスタは、ガラス基板1の
上にゲート電極2と陽極酸化膜3とがこの順に形成さ
れ、ゲート電極2及び陽極酸化膜3を覆ってガラス基板
1上にゲート絶縁膜4が形成されている。ゲート絶縁膜
4の上であって、ゲート電極2の上方部分に半導体薄膜
5が形成され、この半導体薄膜5の上にはエッチングス
トッパ6が形成されており、このエッチングストッパ6
の上で離隔してソース電極8とドレイン電極9とが形成
されている。
【0022】ソース電極8とエッチングストッパ6との
間及びソース電極8と半導体薄膜5との間にはn+型a
−Si膜7が形成され、ドレイン電極9とエッチングス
トッパ6との間及びドレイン電極9と半導体薄膜5との
間にはn+型a−Si膜7が形成されており、ソース電
極8及びドレイン電極9の上には、絵素電極10が形成
されている。更に、この状態のガラス基板1の上を覆っ
て保護膜11が形成された構成となっている。
間及びソース電極8と半導体薄膜5との間にはn+型a
−Si膜7が形成され、ドレイン電極9とエッチングス
トッパ6との間及びドレイン電極9と半導体薄膜5との
間にはn+型a−Si膜7が形成されており、ソース電
極8及びドレイン電極9の上には、絵素電極10が形成
されている。更に、この状態のガラス基板1の上を覆っ
て保護膜11が形成された構成となっている。
【0023】次に、かかる構成の薄膜トランジスタの製
造工程の一部で用いる装置を説明する。図2にその装置
であるインライン式CVD装置を概略的に示す。このイ
ンライン式CVD装置は、ロード室12より搬入したガ
ラス基板を、Si3N4成膜室13、電子サイクロトロン
共鳴プラズマ成膜室14及びSi3N4成膜室15に順次
搬送して、各室において所定の膜を形成し、アンロード
室16より搬出する構成となっている。
造工程の一部で用いる装置を説明する。図2にその装置
であるインライン式CVD装置を概略的に示す。このイ
ンライン式CVD装置は、ロード室12より搬入したガ
ラス基板を、Si3N4成膜室13、電子サイクロトロン
共鳴プラズマ成膜室14及びSi3N4成膜室15に順次
搬送して、各室において所定の膜を形成し、アンロード
室16より搬出する構成となっている。
【0024】図3は、本発明のポイントとなる電子サイ
クロトロン共鳴プラズマ成膜室14の断面概略図を示
す。この成膜室14は、ガラス基板1がセットされる基
台21、ヒータ22及びシャッター23を有する反応容
器20を備え、反応容器20の内部には配管24を介し
て反応ガスが供給可能となっている。また、反応容器2
0の内部は、10-5Torr以下の真空にすることが可
能となっている。上記反応容器20には励起容器25が
添設され、この励起容器25にはマイクロ波やプラズマ
励起ガスが供給される。励起容器25の周囲には、冷却
水により水冷される誘導コイル26が設けられた構成と
なっている。
クロトロン共鳴プラズマ成膜室14の断面概略図を示
す。この成膜室14は、ガラス基板1がセットされる基
台21、ヒータ22及びシャッター23を有する反応容
器20を備え、反応容器20の内部には配管24を介し
て反応ガスが供給可能となっている。また、反応容器2
0の内部は、10-5Torr以下の真空にすることが可
能となっている。上記反応容器20には励起容器25が
添設され、この励起容器25にはマイクロ波やプラズマ
励起ガスが供給される。励起容器25の周囲には、冷却
水により水冷される誘導コイル26が設けられた構成と
なっている。
【0025】かかる構成の電子サイクロトロン共鳴プラ
ズマ成膜室14においては、励起容器25により電子サ
イクロトロン共鳴にて低圧力の条件で高濃度のプラズマ
を発生し、それを誘導コイル26からの発散磁界により
効率よく引き出し、このとき発生する10〜20eVの
イオンエネルギーを利用してガラス基板1付近に導入し
た反応ガスを分解、活性化して成膜を行う。
ズマ成膜室14においては、励起容器25により電子サ
イクロトロン共鳴にて低圧力の条件で高濃度のプラズマ
を発生し、それを誘導コイル26からの発散磁界により
効率よく引き出し、このとき発生する10〜20eVの
イオンエネルギーを利用してガラス基板1付近に導入し
た反応ガスを分解、活性化して成膜を行う。
【0026】次に、上述のインライン式CVD装置を用
いた、本発明の薄膜トランジスタの製造方法について説
明する。
いた、本発明の薄膜トランジスタの製造方法について説
明する。
【0027】先ず、ガラス基板1の上に、スパッタリン
グによりTa(タンタル)薄膜を形成し、その後、ホト
リソグラフィーとエッチングからなるパターニングをT
a薄膜に施してTaからなるゲート電極2を形成する。
グによりTa(タンタル)薄膜を形成し、その後、ホト
リソグラフィーとエッチングからなるパターニングをT
a薄膜に施してTaからなるゲート電極2を形成する。
【0028】次に、この状態のガラス基板1を酒石酸ア
ンモニウム溶液中に浸し、外部より電流を流して陽極酸
化することにより、ゲート電極2の上にTa2O5からな
る厚みが約300nmのゲート絶縁膜3を形成する。
ンモニウム溶液中に浸し、外部より電流を流して陽極酸
化することにより、ゲート電極2の上にTa2O5からな
る厚みが約300nmのゲート絶縁膜3を形成する。
【0029】次に、ゲート絶縁膜4、半導体薄膜5及び
エッチングストッパ6の三層を、上述のインライン式C
VD装置により形成する。まず、ロード室12よりガラ
ス基板1を搬入した後、Si3N4成膜室13において、
モノシラン(SiH4)、アンモニア(NH3)および水
素(H2)を導入してプラズマ放電により厚みが約30
0nmのゲート絶縁膜4を形成する。続いて、電子サイ
クロトロン共鳴プラズマ成膜室14においてp型μc−
SiCからなる半導体薄膜5を形成する。その後、Si
3N4成膜室15において、モノシラン(SiH4)、ア
ンモニア(NH3)および水素(H2)を導入してプラズ
マ放電により、後工程でエッチングストッパ6となる、
厚みが約300nmのSi3N4膜を形成した。その後、
アンロード室16よりガラス基板1をインライン式CV
D装置の外に搬出した。
エッチングストッパ6の三層を、上述のインライン式C
VD装置により形成する。まず、ロード室12よりガラ
ス基板1を搬入した後、Si3N4成膜室13において、
モノシラン(SiH4)、アンモニア(NH3)および水
素(H2)を導入してプラズマ放電により厚みが約30
0nmのゲート絶縁膜4を形成する。続いて、電子サイ
クロトロン共鳴プラズマ成膜室14においてp型μc−
SiCからなる半導体薄膜5を形成する。その後、Si
3N4成膜室15において、モノシラン(SiH4)、ア
ンモニア(NH3)および水素(H2)を導入してプラズ
マ放電により、後工程でエッチングストッパ6となる、
厚みが約300nmのSi3N4膜を形成した。その後、
アンロード室16よりガラス基板1をインライン式CV
D装置の外に搬出した。
【0030】次に、上記Si3N4膜をパターニングして
エッチングストッパ6を形成し、続いてn+型のa−S
iからなる膜を形成してパターニングし、n+型a−S
i膜7を得た。
エッチングストッパ6を形成し、続いてn+型のa−S
iからなる膜を形成してパターニングし、n+型a−S
i膜7を得た。
【0031】次に、チタン(Ti)をスパッタリング法
により約300nmの厚みに形成してパターニングを行
い、ソース電極8とドレイン電極9とを形成する。この
とき、チャネル長は10μm、チャネル幅は40μmと
した。
により約300nmの厚みに形成してパターニングを行
い、ソース電極8とドレイン電極9とを形成する。この
とき、チャネル長は10μm、チャネル幅は40μmと
した。
【0032】次に、錫(Sn)を5%含む酸化インジウ
ム(ITO)をターゲットとし、酸素雰囲気下でスパッ
タリングを行って、酸化インジウムからなる膜を約70
nmの厚みに形成してパターニングを行い、絵素電極1
0を形成する。続いて、Si3N4膜を形成してパターニ
ングを行い、保護膜11を形成する。
ム(ITO)をターゲットとし、酸素雰囲気下でスパッ
タリングを行って、酸化インジウムからなる膜を約70
nmの厚みに形成してパターニングを行い、絵素電極1
0を形成する。続いて、Si3N4膜を形成してパターニ
ングを行い、保護膜11を形成する。
【0033】以上により、半導体薄膜5がp型μc−S
iCからなる本発明の薄膜トランジスタが製造される
が、半導体薄膜5の成膜条件などについては以下に詳述
する。半導体薄膜5の成膜に用いるガスとしては、プラ
ズマ励起ガスに純度99.9999%の水素(H2)を
用いた。反応ガスには水素によりそれぞれ10%希釈し
たシラン(SiH4)とメタン(CH4)とを用い、ドー
パントガスとして水素によりそれぞれ500ppmに希
釈したジボラン(B2H6)を用いた。また、半導体薄膜
5の膜厚は約30nmとした。他の半導体薄膜5の成膜
条件を下記表1に示す。
iCからなる本発明の薄膜トランジスタが製造される
が、半導体薄膜5の成膜条件などについては以下に詳述
する。半導体薄膜5の成膜に用いるガスとしては、プラ
ズマ励起ガスに純度99.9999%の水素(H2)を
用いた。反応ガスには水素によりそれぞれ10%希釈し
たシラン(SiH4)とメタン(CH4)とを用い、ドー
パントガスとして水素によりそれぞれ500ppmに希
釈したジボラン(B2H6)を用いた。また、半導体薄膜
5の膜厚は約30nmとした。他の半導体薄膜5の成膜
条件を下記表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】なお、磁束密度は、誘導コイル26から発
散される磁界に関する値である。
散される磁界に関する値である。
【0036】かかる成膜において、μc−SiCの微結
晶化を図る上で重要な条件の一つは水素希釈率H2/
(SiH4+CH4)である。水素希釈率が50%を越え
ると、光学的エネルギーギャップ(Eopt)および暗導
電率(σd)に急激な増加が認められ特性が良くなる。
そのため、水素希釈率は35〜65%の範囲に設定し、
B2H6とCH3は反応ガスに対するドーピング比を0.
75〜3.5%とし、CH4/SiH4の比と水素ガスの
比率とを変えることにより、光学的エネルギーギャップ
(Eopt)の制御を行った。なお、Eoptとしては、2.
0eVから2.9eVまで制御可能である。
晶化を図る上で重要な条件の一つは水素希釈率H2/
(SiH4+CH4)である。水素希釈率が50%を越え
ると、光学的エネルギーギャップ(Eopt)および暗導
電率(σd)に急激な増加が認められ特性が良くなる。
そのため、水素希釈率は35〜65%の範囲に設定し、
B2H6とCH3は反応ガスに対するドーピング比を0.
75〜3.5%とし、CH4/SiH4の比と水素ガスの
比率とを変えることにより、光学的エネルギーギャップ
(Eopt)の制御を行った。なお、Eoptとしては、2.
0eVから2.9eVまで制御可能である。
【0037】したがって、本発明においては、プラズマ
励起ガスに水素を用いてシリコンカーバイドを成膜して
いるので、従来のRF−PCVD法では困難であった高
い光学的透明度と移動度を兼ね備えたμc−SiCの成
膜が可能になった。その原因として、膜成長表面が適当
なエネルギーのイオンや電子に照射されるため、弱い結
合がネットワークに取り込まれるのが防がれ、また膜成
長に関与したラジカル種の表面拡散が促進されることに
より緻密で構造欠陥の少ないネットワークを有する膜が
得られると考えられる。
励起ガスに水素を用いてシリコンカーバイドを成膜して
いるので、従来のRF−PCVD法では困難であった高
い光学的透明度と移動度を兼ね備えたμc−SiCの成
膜が可能になった。その原因として、膜成長表面が適当
なエネルギーのイオンや電子に照射されるため、弱い結
合がネットワークに取り込まれるのが防がれ、また膜成
長に関与したラジカル種の表面拡散が促進されることに
より緻密で構造欠陥の少ないネットワークを有する膜が
得られると考えられる。
【0038】よって、半導体薄膜が高い光学的透明度を
もつので、光の吸収係数が全波長域に亘ってa−Siよ
り小さくなるため、光を吸収し難くなり、オフ電流を小
さくおさえられる。特に、カーボン含有量を増加させて
光学的エネルギーギャップを大きくした場合には、より
光吸収を抑制できオフ電流の減少化を図れる。なお、そ
の光学的エネルギーギャップとしては、上述したように
大きい方が好ましいが、制御条件を考慮すると2.0e
V以上がよい。望ましくは、2.0eVから2.9eV
までがよい。
もつので、光の吸収係数が全波長域に亘ってa−Siよ
り小さくなるため、光を吸収し難くなり、オフ電流を小
さくおさえられる。特に、カーボン含有量を増加させて
光学的エネルギーギャップを大きくした場合には、より
光吸収を抑制できオフ電流の減少化を図れる。なお、そ
の光学的エネルギーギャップとしては、上述したように
大きい方が好ましいが、制御条件を考慮すると2.0e
V以上がよい。望ましくは、2.0eVから2.9eV
までがよい。
【0039】上述のようにして製造された薄膜トランジ
スタの特性を測定すると、ゲート電極に10Vを印加し
た場合、オン電流は2.5×10-6A以上となり、半導
体薄膜にa−Siを用いた場合の2倍以上の値である。
また、通常の蛍光灯下のオフ電流は10-12A以下とな
り、半導体薄膜にa−Siを用いた場合の10分の1以
下の値である。
スタの特性を測定すると、ゲート電極に10Vを印加し
た場合、オン電流は2.5×10-6A以上となり、半導
体薄膜にa−Siを用いた場合の2倍以上の値である。
また、通常の蛍光灯下のオフ電流は10-12A以下とな
り、半導体薄膜にa−Siを用いた場合の10分の1以
下の値である。
【0040】かかる薄膜トランジスタを用いた液晶ディ
スプレイパネルは、以下のように構成される。即ち、図
1に示すような、ソースバスラインを送られるソース信
号とゲートバスラインを送られるゲート信号とにより絵
素電極に電圧を印加する構成のアクティブマトリクス基
板に対し、ガラス板の表面にカラーフィルター、ブラッ
クマトリックスおよびITOからなる対向電極が形成さ
れ対向基板を、絵素電極と対向電極とが内側に位置する
状態に対向させ、かつ両基板の間に隙間を設けて貼り合
わせ、その隙間に液晶を注入する。このようにして作製
された液晶セルの両面に偏光板を貼り付け、更にバック
ライトを取り付けることにより、液晶ディスプレイパネ
ルが出来上がる。
スプレイパネルは、以下のように構成される。即ち、図
1に示すような、ソースバスラインを送られるソース信
号とゲートバスラインを送られるゲート信号とにより絵
素電極に電圧を印加する構成のアクティブマトリクス基
板に対し、ガラス板の表面にカラーフィルター、ブラッ
クマトリックスおよびITOからなる対向電極が形成さ
れ対向基板を、絵素電極と対向電極とが内側に位置する
状態に対向させ、かつ両基板の間に隙間を設けて貼り合
わせ、その隙間に液晶を注入する。このようにして作製
された液晶セルの両面に偏光板を貼り付け、更にバック
ライトを取り付けることにより、液晶ディスプレイパネ
ルが出来上がる。
【0041】このような構成をした本発明の液晶ディス
プレイパネルにあっては、ブラックマトリックスの面積
を小さくでき、開口率を従来の30%から35%に改善
できたため明るくなった。また、移動度の向上によりオ
ン電流が2倍以上に向上したため、従来では困難であっ
た16インチの1280×3×1024の絵素を持つエ
ンジニアリングワークステーション用の液晶ディスプレ
イが作製できるようになった。
プレイパネルにあっては、ブラックマトリックスの面積
を小さくでき、開口率を従来の30%から35%に改善
できたため明るくなった。また、移動度の向上によりオ
ン電流が2倍以上に向上したため、従来では困難であっ
た16インチの1280×3×1024の絵素を持つエ
ンジニアリングワークステーション用の液晶ディスプレ
イが作製できるようになった。
【0042】上記実施例では半導体薄膜にp型のμc−
SiCを用いているが、本発明はこれに限らず、半導体
薄膜にi型又はn型のμc−SiCを用いることも可能
である。
SiCを用いているが、本発明はこれに限らず、半導体
薄膜にi型又はn型のμc−SiCを用いることも可能
である。
【0043】また、上記説明では逆スタガー型の薄膜ト
ランジスタに適用しているが、本発明はこれに限らず、
スタガー型の薄膜トランジスタにも同様にして適用でき
ることはもちろんである。
ランジスタに適用しているが、本発明はこれに限らず、
スタガー型の薄膜トランジスタにも同様にして適用でき
ることはもちろんである。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による場合
には、光を吸収し難くかつ移動度が大きく、しかも通常
のガラスを使用することができる薄膜トランジスタ及び
それを用いた液晶ディスプレイパネルを提供することが
できる。また、ブラックマトリックスの面積を小さくで
き、開口率を従来より改善できるため、液晶ディスプレ
イパネルを明るくできる。更に、移動度の向上によりオ
ン電流を2倍以上に向上させ得るため、従来では困難で
あったエンジニアリングワークシテーション等の大型高
精細液晶ディスプレイが作製できるようになる。
には、光を吸収し難くかつ移動度が大きく、しかも通常
のガラスを使用することができる薄膜トランジスタ及び
それを用いた液晶ディスプレイパネルを提供することが
できる。また、ブラックマトリックスの面積を小さくで
き、開口率を従来より改善できるため、液晶ディスプレ
イパネルを明るくできる。更に、移動度の向上によりオ
ン電流を2倍以上に向上させ得るため、従来では困難で
あったエンジニアリングワークシテーション等の大型高
精細液晶ディスプレイが作製できるようになる。
【図1】本実施例の薄膜トランジスタを示す断面図。
【図2】本発明に用いるインライン式CVD装置の概略
図。
図。
【図3】本発明に用いる電子サイクロトロン共鳴プラズ
マ成膜室を示す断面概略図。
マ成膜室を示す断面概略図。
【図4】電子サイクロトロン共鳴プラズマ化学蒸気成膜
法により作製した微結晶シリコンカーバイドの暗導電率
と光学的エネルギーギャップの関係を示す特性図。
法により作製した微結晶シリコンカーバイドの暗導電率
と光学的エネルギーギャップの関係を示す特性図。
1 ガラス基板 2 ゲート電極 3 陽極酸化膜 4 ゲート絶縁膜 5 半導体薄膜 6 エッチングストッパ 7 n+型a−Si膜 8 ソース電極 9 ドレイン電極 10 絵素電極 11 保護膜 12 ロード室 13 Si3N4成膜室 14 電子サイクロトロン共鳴プラズマ成膜室 15 Si3N4成膜室 16 アンロード室 20 反応容器 21 基台 22 ヒータ 23 シャッター 24 配管 25 励起容器 26 誘導コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱川 圭弘 兵庫県川西市南花屋敷3丁目17の4 (72)発明者 岡本 博明 兵庫県川西市多田桜木2丁目6の10の113
Claims (4)
- 【請求項1】 ゲート絶縁膜を挟んで片方にゲート電極
が設けられ、もう片方に半導体薄膜、ソース電極及びド
レイン電極が設けられており、該半導体薄膜が微結晶シ
リコンカーバイドからなる薄膜トランジスタ。 - 【請求項2】 前記半導体薄膜が、電子サイクロトロン
共鳴プラズマ化学蒸気成膜法を用いて形成した微結晶シ
リコンカーバイドからなる請求項1に記載の薄膜トラン
ジスタ。 - 【請求項3】 前記半導体薄膜が、2.0eV以上の光
学的エネルギーギャップを有する微結晶シリコンカーバ
イドからなる請求項1に記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項4】 ゲート絶縁膜を挟んで片方にゲート電極
が設けられ、もう片方に半導体薄膜、ソース電極及びド
レイン電極が設けられており、該半導体薄膜が微結晶シ
リコンカーバイドからなる薄膜トランジスタを使用した
液晶ディスプレイパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1118793A JPH06224431A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 薄膜トランジスタ及び液晶ディスプレイパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1118793A JPH06224431A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 薄膜トランジスタ及び液晶ディスプレイパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06224431A true JPH06224431A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=11771072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1118793A Pending JPH06224431A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 薄膜トランジスタ及び液晶ディスプレイパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06224431A (ja) |
Cited By (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08111286A (ja) * | 1994-10-07 | 1996-04-30 | Tdk Corp | 有機エレクトロルミネセンス素子の製法 |
US5801401A (en) * | 1997-01-29 | 1998-09-01 | Micron Technology, Inc. | Flash memory with microcrystalline silicon carbide film floating gate |
US5886368A (en) * | 1997-07-29 | 1999-03-23 | Micron Technology, Inc. | Transistor with silicon oxycarbide gate and methods of fabrication and use |
US5926740A (en) * | 1997-10-27 | 1999-07-20 | Micron Technology, Inc. | Graded anti-reflective coating for IC lithography |
US6031263A (en) * | 1997-07-29 | 2000-02-29 | Micron Technology, Inc. | DEAPROM and transistor with gallium nitride or gallium aluminum nitride gate |
US6140181A (en) * | 1997-11-13 | 2000-10-31 | Micron Technology, Inc. | Memory using insulator traps |
US6504224B1 (en) | 1998-02-25 | 2003-01-07 | Micron Technology, Inc. | Methods and structures for metal interconnections in integrated circuits |
US6541859B1 (en) | 1998-02-25 | 2003-04-01 | Micron Technology, Inc. | Methods and structures for silver interconnections in integrated circuits |
KR100395513B1 (ko) * | 2000-07-08 | 2003-08-25 | 광주과학기술원 | 커패시터용 탄탈륨 산화물 박막의 제조방법 |
US6731531B1 (en) | 1997-07-29 | 2004-05-04 | Micron Technology, Inc. | Carburized silicon gate insulators for integrated circuits |
US6888739B2 (en) | 2002-06-21 | 2005-05-03 | Micron Technology Inc. | Nanocrystal write once read only memory for archival storage |
US6936849B1 (en) | 1997-07-29 | 2005-08-30 | Micron Technology, Inc. | Silicon carbide gate transistor |
US6965123B1 (en) | 1997-07-29 | 2005-11-15 | Micron Technology, Inc. | Transistor with variable electron affinity gate and methods of fabrication and use |
US6996009B2 (en) | 2002-06-21 | 2006-02-07 | Micron Technology, Inc. | NOR flash memory cell with high storage density |
US7109548B2 (en) | 1997-07-29 | 2006-09-19 | Micron Technology, Inc. | Operating a memory device |
US7112494B2 (en) | 2002-06-21 | 2006-09-26 | Micron Technology, Inc. | Write once read only memory employing charge trapping in insulators |
US7130220B2 (en) | 2002-06-21 | 2006-10-31 | Micron Technology, Inc. | Write once read only memory employing floating gates |
US7166509B2 (en) | 2002-06-21 | 2007-01-23 | Micron Technology, Inc. | Write once read only memory with large work function floating gates |
US7196929B1 (en) | 1997-07-29 | 2007-03-27 | Micron Technology Inc | Method for operating a memory device having an amorphous silicon carbide gate insulator |
US7221586B2 (en) | 2002-07-08 | 2007-05-22 | Micron Technology, Inc. | Memory utilizing oxide nanolaminates |
US7221017B2 (en) | 2002-07-08 | 2007-05-22 | Micron Technology, Inc. | Memory utilizing oxide-conductor nanolaminates |
JP2007229825A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-13 | Hirosaki Univ | 微小電気機械構造、その製造方法および微小電気機械素子 |
JP2009010347A (ja) * | 2007-06-01 | 2009-01-15 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 表示装置の作製方法 |
US7489545B2 (en) | 2002-07-08 | 2009-02-10 | Micron Technology, Inc. | Memory utilizing oxide-nitride nanolaminates |
US7879674B2 (en) | 2005-02-23 | 2011-02-01 | Micron Technology, Inc. | Germanium-silicon-carbide floating gates in memories |
-
1993
- 1993-01-26 JP JP1118793A patent/JPH06224431A/ja active Pending
Cited By (55)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08111286A (ja) * | 1994-10-07 | 1996-04-30 | Tdk Corp | 有機エレクトロルミネセンス素子の製法 |
US5989958A (en) * | 1997-01-29 | 1999-11-23 | Micron Technology, Inc. | Flash memory with microcrystalline silicon carbide film floating gate |
US5801401A (en) * | 1997-01-29 | 1998-09-01 | Micron Technology, Inc. | Flash memory with microcrystalline silicon carbide film floating gate |
US6166401A (en) * | 1997-01-29 | 2000-12-26 | Micron Technology, Inc. | Flash memory with microcrystalline silicon carbide film floating gate |
US6936849B1 (en) | 1997-07-29 | 2005-08-30 | Micron Technology, Inc. | Silicon carbide gate transistor |
US7196929B1 (en) | 1997-07-29 | 2007-03-27 | Micron Technology Inc | Method for operating a memory device having an amorphous silicon carbide gate insulator |
US7154153B1 (en) | 1997-07-29 | 2006-12-26 | Micron Technology, Inc. | Memory device |
US7169666B2 (en) | 1997-07-29 | 2007-01-30 | Micron Technology, Inc. | Method of forming a device having a gate with a selected electron affinity |
US5886368A (en) * | 1997-07-29 | 1999-03-23 | Micron Technology, Inc. | Transistor with silicon oxycarbide gate and methods of fabrication and use |
US7109548B2 (en) | 1997-07-29 | 2006-09-19 | Micron Technology, Inc. | Operating a memory device |
US6249020B1 (en) | 1997-07-29 | 2001-06-19 | Micron Technology, Inc. | DEAPROM and transistor with gallium nitride or gallium aluminum nitride gate |
US6307775B1 (en) | 1997-07-29 | 2001-10-23 | Micron Technology, Inc. | Deaprom and transistor with gallium nitride or gallium aluminum nitride gate |
US6309907B1 (en) | 1997-07-29 | 2001-10-30 | Micron Technology, Inc. | Method of fabricating transistor with silicon oxycarbide gate |
US7005344B2 (en) | 1997-07-29 | 2006-02-28 | Micron Technology, Inc. | Method of forming a device with a gallium nitride or gallium aluminum nitride gate |
US6031263A (en) * | 1997-07-29 | 2000-02-29 | Micron Technology, Inc. | DEAPROM and transistor with gallium nitride or gallium aluminum nitride gate |
US6965123B1 (en) | 1997-07-29 | 2005-11-15 | Micron Technology, Inc. | Transistor with variable electron affinity gate and methods of fabrication and use |
US7141824B2 (en) | 1997-07-29 | 2006-11-28 | Micron Technology, Inc. | Transistor with variable electron affinity gate |
US7242049B2 (en) | 1997-07-29 | 2007-07-10 | Micron Technology, Inc. | Memory device |
US6731531B1 (en) | 1997-07-29 | 2004-05-04 | Micron Technology, Inc. | Carburized silicon gate insulators for integrated circuits |
US5926740A (en) * | 1997-10-27 | 1999-07-20 | Micron Technology, Inc. | Graded anti-reflective coating for IC lithography |
US6545314B2 (en) | 1997-11-13 | 2003-04-08 | Micron Technology, Inc. | Memory using insulator traps |
US6351411B2 (en) | 1997-11-13 | 2002-02-26 | Micron Technology, Inc. | Memory using insulator traps |
US6246606B1 (en) | 1997-11-13 | 2001-06-12 | Micron Technology, Inc. | Memory using insulator traps |
US6232643B1 (en) | 1997-11-13 | 2001-05-15 | Micron Technology, Inc. | Memory using insulator traps |
US6140181A (en) * | 1997-11-13 | 2000-10-31 | Micron Technology, Inc. | Memory using insulator traps |
US6879017B2 (en) | 1998-02-25 | 2005-04-12 | Micron Technology, Inc. | Methods and structures for metal interconnections in integrated circuits |
US6541859B1 (en) | 1998-02-25 | 2003-04-01 | Micron Technology, Inc. | Methods and structures for silver interconnections in integrated circuits |
US6504224B1 (en) | 1998-02-25 | 2003-01-07 | Micron Technology, Inc. | Methods and structures for metal interconnections in integrated circuits |
US7186664B2 (en) | 1998-02-25 | 2007-03-06 | Micron Technology, Inc. | Methods and structures for metal interconnections in integrated circuits |
KR100395513B1 (ko) * | 2000-07-08 | 2003-08-25 | 광주과학기술원 | 커패시터용 탄탈륨 산화물 박막의 제조방법 |
US7113429B2 (en) | 2002-06-21 | 2006-09-26 | Micron Technology, Inc. | Nor flash memory cell with high storage density |
US7348237B2 (en) | 2002-06-21 | 2008-03-25 | Micron Technology, Inc. | NOR flash memory cell with high storage density |
US7133315B2 (en) | 2002-06-21 | 2006-11-07 | Micron Technology, Inc. | Write once read only memory employing charge trapping in insulators |
US7166509B2 (en) | 2002-06-21 | 2007-01-23 | Micron Technology, Inc. | Write once read only memory with large work function floating gates |
US7130220B2 (en) | 2002-06-21 | 2006-10-31 | Micron Technology, Inc. | Write once read only memory employing floating gates |
US7112494B2 (en) | 2002-06-21 | 2006-09-26 | Micron Technology, Inc. | Write once read only memory employing charge trapping in insulators |
US7193893B2 (en) | 2002-06-21 | 2007-03-20 | Micron Technology, Inc. | Write once read only memory employing floating gates |
US6996009B2 (en) | 2002-06-21 | 2006-02-07 | Micron Technology, Inc. | NOR flash memory cell with high storage density |
US7639528B2 (en) | 2002-06-21 | 2009-12-29 | Micron Technology, Inc. | Nanocrystal write once read only memory for archival storage |
US7476586B2 (en) | 2002-06-21 | 2009-01-13 | Micron Technology, Inc. | NOR flash memory cell with high storage density |
US6888739B2 (en) | 2002-06-21 | 2005-05-03 | Micron Technology Inc. | Nanocrystal write once read only memory for archival storage |
US7257022B2 (en) | 2002-06-21 | 2007-08-14 | Micron Technology, Inc. | Nanocrystal write once read only memory for archival storage |
US7369435B2 (en) | 2002-06-21 | 2008-05-06 | Micron Technology, Inc. | Write once read only memory employing floating gates |
US7154778B2 (en) | 2002-06-21 | 2006-12-26 | Micron Technology, Inc. | Nanocrystal write once read only memory for archival storage |
US7433237B2 (en) | 2002-07-08 | 2008-10-07 | Micron Technology, Inc. | Memory utilizing oxide nanolaminates |
US7221017B2 (en) | 2002-07-08 | 2007-05-22 | Micron Technology, Inc. | Memory utilizing oxide-conductor nanolaminates |
US7489545B2 (en) | 2002-07-08 | 2009-02-10 | Micron Technology, Inc. | Memory utilizing oxide-nitride nanolaminates |
US7494873B2 (en) | 2002-07-08 | 2009-02-24 | Micron Technology, Inc. | Memory utilizing oxide-nitride nanolaminates |
US7583534B2 (en) | 2002-07-08 | 2009-09-01 | Micron Technolgy, Inc. | Memory utilizing oxide-conductor nanolaminates |
US7221586B2 (en) | 2002-07-08 | 2007-05-22 | Micron Technology, Inc. | Memory utilizing oxide nanolaminates |
US7879674B2 (en) | 2005-02-23 | 2011-02-01 | Micron Technology, Inc. | Germanium-silicon-carbide floating gates in memories |
US8330202B2 (en) | 2005-02-23 | 2012-12-11 | Micron Technology, Inc. | Germanium-silicon-carbide floating gates in memories |
JP2007229825A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-13 | Hirosaki Univ | 微小電気機械構造、その製造方法および微小電気機械素子 |
JP2009010347A (ja) * | 2007-06-01 | 2009-01-15 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 表示装置の作製方法 |
US8647933B2 (en) | 2007-06-01 | 2014-02-11 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for manufacturing semiconductor device and display device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH06224431A (ja) | 薄膜トランジスタ及び液晶ディスプレイパネル | |
JP2880322B2 (ja) | 堆積膜の形成方法 | |
US7183229B2 (en) | Semiconductor thin film forming method, production methods for semiconductor device and electrooptical device, devices used for these methods, and semiconductor device and electrooptical device | |
US7994508B2 (en) | Thin film transistors using thin film semiconductor materials | |
US6548380B1 (en) | Semiconductor thin film, semiconductor device employing the same, methods for manufacturing the same and device for manufacturing a semiconductor thin film | |
JP4341062B2 (ja) | 薄膜トランジスタおよびその製造方法 | |
JPS61287176A (ja) | 半導体素子の製造方法 | |
JP2002246310A (ja) | 半導体薄膜の形成方法及び半導体装置の製造方法、これらの方法の実施に使用する装置、並びに電気光学装置 | |
US11217697B2 (en) | Thin-film transistor and manufacturing method therefor, array substrate and display device | |
JP3201492B2 (ja) | 非晶質シリコン膜の製造方法、非晶質窒化シリコン膜の製造方法、微結晶シリコン膜の製造方法、及び非単結晶半導体装置 | |
US4677738A (en) | Method of making a photovoltaic panel | |
JP4644964B2 (ja) | 多結晶性半導体薄膜の形成方法、及び半導体装置の製造方法 | |
JP2795736B2 (ja) | 堆積膜の形成方法 | |
JP4599746B2 (ja) | 多結晶性半導体薄膜の形成方法及び半導体装置の製造方法 | |
JP2002294451A (ja) | 多結晶性半導体薄膜の形成方法、半導体装置の製造方法、並びにこれらの方法の実施に使用する装置 | |
JPH01309378A (ja) | 薄膜半導体素子 | |
JPH05166733A (ja) | 非単結晶シリコン膜の形成方法および形成装置 | |
JPH0564862B2 (ja) | ||
JP2002293687A (ja) | 多結晶性ダイヤモンド薄膜及びその形成方法、半導体装置及びその製造方法、これらの方法の実施に使用する装置、並びに電気光学装置 | |
JP2002198311A (ja) | 多結晶性半導体薄膜の形成方法及び半導体装置の製造方法、これらの方法の実施に使用する装置、並びに電気光学装置 | |
JP4599734B2 (ja) | 多結晶性半導体薄膜の形成方法、及び半導体装置の製造方法 | |
JPH06104283A (ja) | 薄膜トランジスタ | |
JPH06120499A (ja) | 薄膜トランジスタ、液晶表示装置および薄膜トランジスタの製造方法 | |
JPH0352271A (ja) | 光起電力装置 | |
JP2002246311A (ja) | 多結晶性半導体薄膜及びその形成方法、半導体装置及びその製造方法、これらの方法の実施に使用する装置、並びに電気光学装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990701 |