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JPH06222581A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

Info

Publication number
JPH06222581A
JPH06222581A JP5026040A JP2604093A JPH06222581A JP H06222581 A JPH06222581 A JP H06222581A JP 5026040 A JP5026040 A JP 5026040A JP 2604093 A JP2604093 A JP 2604093A JP H06222581 A JPH06222581 A JP H06222581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
resin
polycarbonate resin
group
photosensitive layer
Prior art date
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Granted
Application number
JP5026040A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3186299B2 (ja
Inventor
Tomoo Kobayashi
智雄 小林
Kiyokazu Mashita
清和 真下
Toru Ishii
徹 石井
Tomosumi Kamisaka
友純 上坂
Taketoshi Hoshizaki
武敏 星崎
Fumio Kojima
文夫 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP02604093A priority Critical patent/JP3186299B2/ja
Publication of JPH06222581A publication Critical patent/JPH06222581A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3186299B2 publication Critical patent/JP3186299B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光体表面の塗膜が高い折り曲げ強度を有
し、ベルト状感光体として繰り返し使用した場合にも塗
膜中に亀裂等の欠陥を発生せず、さらに耐摩耗性の向上
と本来の電気特性や画質特性の両立した電子写真感光体
を提供する。 【構成】 電子写真感光体は、結着樹脂として繰り返し
単位が下記構造式(I)で示されるポリカーボネート樹
脂を感光層に含有する。ポリカーボネート樹脂の粘度平
均分子量は通常1万〜20万の範囲にあり、分子量分布
が比較的揃っている場合は、2万〜10万のポリカーボ
ネート樹脂を使用することが好ましい。また、異種のポ
リカーボネート樹脂と混合してあるいは共重合させたも
のを用いることもできる。 【化1】 (式中、X1 、X1 ′およびX2 は、同一でも異なって
いてもよく、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シ
クロアルキル基、アリール基またはアリールアルキル基
を表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体に関
し、さらに詳しくは、特定のポリカーボネート樹脂を結
着樹脂として用い、表面層の塗膜が高い折り曲げ強度を
有し、耐摩耗性に優れた高耐久性の電子写真感光体に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真技術は、高速かつ高印字
品質が得られるという利点を有するために、複写機およ
びレーザービームプリンター等の分野において、著しく
発展してきた。これらの電子写真技術において用いられ
る電子写真感光体としては、従来からセレン、セレン−
テルル合金、セレン−ヒ素合金、硫化カドミウム等の無
機光導電材料を用いたものが広く知られている。一方、
これらの無機光導電材料を用いた電子写真感光体に比
べ、安価で製造性および廃棄性の点で優れた利点を有す
る有機光導電材料を用いた電子写真感光体の研究も活発
化してきている。中でも、露光により電荷を発生する電
荷発生層と電荷を輸送する電荷輸送層を積層した機能分
離型の有機積層型感光体は、感度、帯電性およびその繰
り返し安定性等、電子写真特性の点で優れており、種々
の提案がなされ、また実用化されている。その一方で、
単層型の有機感光体は、製造性、製造コスト面、さらに
正帯電というシステム上の利点(オゾン発生低減化、均
一帯電性)を有するが、電気的性能が積層型感光体に対
して劣るという問題があり、未だ研究開発の余地が十分
に残っている。
【0003】有機積層型感光体は、上記の電子写真特性
に関しては十分な性能を有するものが開発されてきてい
るが、感光層が有機材料で構成されているため、機械的
外力に対する耐久性、すなわちトナー、現像剤、用紙、
クリーニング部材等からの直接的負荷による感光体表面
の摩耗や傷等の発生およびトナーフィルミング等の異物
付着等によって、画質欠陥が生じる問題や、あるいはコ
ロナ放電により発生するオゾン、窒素酸化物等の低抵抗
物質やコピー用紙から生じる紙粉等が感光体表面に付着
蓄積することにより引き起こされる高湿環境下での画像
流れ等の問題があり、感光体寿命を規制している。ま
た、複写機、プリンターのカラー化、高速化に伴って、
プロセスの複雑化、高ストレス化が進みつつあり、これ
らの点からも高耐久性が要求されている。さらに、蒸着
等の方法により導電層を形成したポリエチレンテレフタ
レート等のフィルム上に感光層の塗膜を形成したフレキ
シブルな電子写真感光体は、ベルト状に加工して複写機
の中で繰り返し使用できるため、複写機のハードウェア
の形状自由度を拡げることができるという利点を有して
いるが、感光層はフレキシブルな動きに十分に追従しな
くてはならないという要請がある。これらの問題点を解
決するために、電子写真感光体における感光層の結着樹
脂について、従来から種々の材料が検討されており、例
えば、表面層の結着樹脂として各種のポリカーボネート
樹脂を用いた感光体が提案されている(特開昭60−1
72044号公報、特開昭62−247374号公報、
特開昭63−148263号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来提案さ
れた樹脂を感光層の結着樹脂として用いると、耐久性の
比較的良好な電子写真感光体が得られるが、未だ十分満
足できるものはない。すなわち、それらの樹脂を用いて
形成されて塗膜の機械的強度は、必ずしも十分なものと
はいえず、複写機中で長期間繰り返し使用した場合、感
光層の表面が摩耗することによって、感光体の膜厚が変
化し感度が変化する。そのため、コピーにカブリが生じ
たり、帯電電位やコピー濃度が低下する、あるいは傷、
トナーフィルミング等の異物付着等による画質欠陥が発
生するといった問題があった。ベルト状感光体において
は、複写機中のベルト駆動装置により繰り返し回転させ
た場合、そのフレキシブルな動きに対応できず、感光層
中に亀裂が生じ、それがコピー画質上にひび割れ模様と
なって現れるという問題が残されていた。また、感光層
を形成する際、結着樹脂に対する電荷輸送材料の相溶性
が重要であり、相溶性が低いと一部の電荷輸送材料の結
晶化、析出等を発生し、電気特性および画質特性に著し
い影響を与えることが分っている。本発明は、上記のよ
うな実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、
感光体表面の塗膜が高い折り曲げ強度を有し、ベルト状
感光体として繰り返し使用した場合にも塗膜中に亀裂等
の欠陥を発生せず、さらに耐摩耗性の向上と本来の電気
特性や画質特性の両立した電子写真感光体を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、結着樹脂
について鋭意研究を重ねた結果、ビスフェノール系のポ
リカーボネート樹脂を電子写真感光体の感光層に含有さ
せることにより、本来の電気特性や画質特性を両立させ
ながら、ベルト状感光体として使用した場合でも亀裂欠
陥を発生させることなく、しかも、優れた耐摩耗性の向
上が達成されることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明は、導電性支持体上に感
光層を被覆した電子写真感光体において、結着樹脂とし
て繰り返し単位が下記構造式(I)で示されるポリカー
ボネート樹脂を感光層に含有する電子写真感光体にあ
る。
【化3】 (式中、X1 、X1 ′およびX2 は、同一でも異なって
いてもよく、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シ
クロアルキル基、アリール基またはアリールアルキル基
を表わす。)
【0007】以下、本発明の電子写真感光体について詳
細に説明する。本発明の電子写真感光体における導電性
支持体としては、アルミニウム、ニッケル、クロム、ス
テンレス鋼等の金属類、およびアルミニウム、チタニウ
ム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼、金、バナジウ
ム、酸化錫、酸化インジウム、ITO等の薄膜を被覆し
たプラスチックフィルム等、あるいは導電性付与剤を塗
布または含浸させた紙およびプラスチックフィルム等が
挙げられる。これらの導電性支持体は、ドラム状、シー
ト状、プレート状等、適宜の形状のものとして使用され
るが、これらに限定されるものではない。さらに必要に
応じて、導電性支持体の表面は、画質に影響のない範囲
で各種の処理を行うことができる。例えば、表面の酸化
処理や薬品処理、および着色処理等または砂目立て等の
乱反射処理などを行うことができる。
【0008】本発明の電子写真感光体は、導電性支持体
と後述する感光層との間に下引層を設けることが好まし
い。この下引層は感光層の帯電時において導電性支持体
から感光層への電荷の注入を阻止すると共に、感光層を
導電性支持体に対して一体的に接着保持する接着層とし
ての作用、あるいは場合によっては導電性支持体の光の
反射防止作用等を示す。
【0009】この下引層を形成する材料としては、ポリ
アミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグ
アナミン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニル
アセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポ
リビニルアルコール樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、ニ
トロセルロース、カゼイン、ゼラチン、ポリグルタミン
酸、澱粉、スターチアセテート、アミノ澱粉、ポリアク
リル酸、ポリアクリルアミド等の樹脂の他に、ジルコニ
ウムキレート化合物、チタニルキレート化合物、チタニ
ルアルコキシド化合物等の有機チタニル化合物、シラン
カップリング剤などの公知の材料を用いることができ
る。これらの材料は単独または2種以上混合して用いる
ことができる。さらに、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化珪素、酸化ジルコニウム、チタン酸バリウム、
シリコーン樹脂等の微粒子と混合することができる。下
引層を形成する際の塗布方法としては、ブレードコーテ
ィング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレーコー
ティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング
法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティン
グ法等の通常の方法が採用される。下引層の厚みは0.
01〜10μm、好ましくは0.05〜2μmが適当で
ある。
【0010】本発明の電子写真感光体において、導電性
支持体上に被覆される感光層は、単層構造であってもあ
るいは電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離された積層
構造であってもよい。これらの感光層は、電荷発生材料
または電荷輸送材料あるいは両者がそれぞれ結着樹脂中
に含有された塗膜より構成される。感光層が積層構造の
場合には、電荷発生層と電荷輸送層の積層順序はいずれ
が上層であってもよいが、電荷輸送層を上層とした場合
について主として以下に述べる。
【0011】電荷発生層に含有される電荷発生材料とし
ては、非晶質セレン、結晶性セレン−テルル合金、セレ
ン−ヒ素合金、その他のセレン化合物およびセレン合
金、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機系光導電性材料、フ
タロシアニン系、スクアリリウム系、アントアントロン
系、ペリレン系、アゾ系、アントラキノン系、ピレン
系、ピリリウム塩、チアピリリウム塩等の有機顔料およ
び染料が用いられる。また、電荷発生層における結着樹
脂としては、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリビニルホルマール樹脂、部分変性ポリビニルア
セタール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン
樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂等が挙げられる
が、通常の状態で被膜を形成し得る樹脂であればこれら
に限定されるものではない。これらの結着樹脂は単独ま
たは2種以上混合して用いることができる。
【0012】電荷発生材料と結着樹脂との配合比は、体
積比で5:1〜1:2の範囲が好ましい。また、電荷発
生層は、電荷発生材料を真空蒸着により形成するか、あ
るいは有機溶剤中の結着樹脂に電荷発生材料を分散して
塗布することにより形成される。塗布液を調製する際に
用いられる溶剤としては、メタノール、エタノール、n
−プロパノール、n−ブタノール、ベンジルアルコー
ル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、
塩化メチレン、クロロホルム等の通常の有機溶剤が挙げ
られる。これらの溶剤は単独または2種以上混合して用
いることができる。塗布液の塗布方法としては、ブレー
ドコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、スプ
レーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコー
ティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコ
ーティング法等の通常の方法が採用される。電荷発生層
の厚みは、一般的に0.01〜5μm、好ましくは0.
1〜2.0μmが適当である。
【0013】電荷輸送層に含有される電荷輸送材料とし
ては、p−ベンゾキノン、クロラニル、ブロモアニル、
アントラキノン等のキノン系化合物、テトラシアノキノ
ジメタン系化合物、2,4,7−トリニトロフルオレノ
ン等のフルオレノン系化合物、キサントン系化合物、ベ
ンゾフェノン系化合物、シアノビニル系化合物、エチレ
ン系化合物等の電子吸引性物質、ベンジジン系化合物、
トリフェニルアミン系化合物、アリールアルカン系化合
物、アリール置換エチレン系化合物、ブタジエン系化合
物、スチルベン系化合物、アントラセン系化合物、ヒド
ラゾン系化合物、あるいはこれらの化合物からなる基を
主鎖または側鎖に有する重合体等の電子供与性物質が挙
げられる。これらの電荷輸送材料は単独または2種以上
混合して用いることができる。
【0014】これらの電荷輸送材料の中でも、ベンジジ
ン系化合物、さらにはベンジジン系化合物およびトリフ
ェニルアミン系化合物の混合物が好ましく使用される。
ベンジジン系化合物としては、下記一般式(II)で示さ
れるの化合物が好ましい。
【化4】 (式中、R1 およびR1 ′は、同一でも異なっていても
よく、水素原子、アルキル基、アルコキシ基またはハロ
ゲン原子を表わし、R2 、R2 ′、R3 およびR3
は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル
基、アルコキシ基、ハロゲン原子または置換アミノ基を
表わす。また、m、m′およびn、n′は、それぞれ1
または2の整数を意味する。)
【0015】上記一般式(II)で示されるベンジジン系
化合物のうち、本出願人が既に特開昭62−24737
4号公報に示した下記一般式(III )または一般式(I
V)で示される化合物を使用すると、溶剤に対する溶解
性および前記ポリカーボネート樹脂(I)に対する相溶
性が高く、均一な塗膜が得られる。そのため、均一な界
面を形成でき、特に高感度でかつ繰り返し安定性に優れ
た電子写真感光体が作製されるので、ベンジジン系化合
物としては下記の化合物(III )または(IV)が特に好
ましい。
【0016】
【化5】 (式中、R4 、R4 ′、R5 およびR5 ′は、同一でも
異なっていてもよく、水素原子またはメチル基を表わ
す。)
【化6】 (式中、R6 およびR6 ′は、同一でも異なっていても
よく、炭素数2以上のアルキル基を表わし、R7 および
7 ′は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、ア
ルキル基、アルコキシ基または置換アミノ基を表わ
す。)
【0017】また、トリフェニルアミン系化合物として
は、下記一般式(V)で示される化合物が好ましい。
【化7】 (式中、R8 およびR9 は、同一でも異なっていてもよ
く、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはアルコ
キシ基を表わし、R10は水素原子、炭素数1〜4のアル
キル基または炭素数6〜12のアリール基を表わす。)
【0018】ここで、ベンジジン系化合物の具体例を表
1および表2に、トリフェニルアミン系化合物の具体例
を表3にそれぞれ掲載する。
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】ベンジジン系化合物およびトリフェニルア
ミン系化合物は表1〜3に掲載した化合物に限定される
ものではない。例えば表1、2には、便宜上R1
1 ′、R2 とR2 ′、R3 とR3 ′が同一のベンジジ
ン系化合物を掲載したが、これらは互いに必ずしも同一
でなくてもよく、さらに、R1 ′、R2 ′およびR3
の置換位置もR1 、R2 およびR3 と同一でなくてもよ
い。また、ベンジジン系化合物およびトリフェニルアミ
ン系化合物は単独でもあるいは2種以上を混合して用い
てもよい。
【0022】電荷輸送層における結着樹脂としては、繰
り返し単位が前記構造式(I)で示されるポリカーボネ
ート樹脂を主成分とするポリカーボネート系樹脂を使用
することが望ましい。
【化8】 (式中、X1 、X1 ′およびX2 は前記と同じである)
【0023】一般式(I)中のX1 、X1 ′およびX2
としては、次のような置換基を例示することができる。
例えば、ハロゲン原子としては、弗素原子、塩素原子、
臭素原子、沃素原子等が挙げられる。アルキル基として
は、直鎖状または分岐鎖状であってもよく、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、オクチル基、デシル基、オクタデシル基等が挙げ
られる。シクロアルキル基としては、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられ
る。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基等が
挙げられる。アリールアルキル基としては、ベンジル、
フェネチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル
基、フェニルペンチル基、フェニルヘキシル基、ナフチ
ルメチル基等が挙げられるが、アルキル基は分岐鎖状で
あってもよく、また、炭素数2以上のアルキル基におい
ては、フェニル基は末端の炭素に限らず他の炭素に置換
することもできる。さらに、これらのアリール基には、
上記したハロゲン原子やアルキル基等の置換基が1個ま
たは2個以上置換していてもよい。
【0024】ポリカーボネート樹脂(I)は粘度平均分
子量が1万〜20万の範囲にあるものを使用することが
できる。分子量分布の比較的揃ったポリカーボネート樹
脂(I)を使用する場合は、2万〜10万の範囲にある
ものが好ましい。粘度平均分子量が2万未満では、塗布
液の粘度が低く必要とする膜厚が得られないため、例え
ば浸漬塗布した場合に膜厚ムラが生じやすい。一方、粘
度平均分子量が10万より大きいと、逆に塗布液の粘度
が高く必要とする膜厚の制御が困難になるという問題が
ある。しかし、この点は、粘度平均分子量が1万〜20
万の範囲にあるポリカーボネート樹脂(I)を適度に混
合して用いることにより改善されるため、粘度平均分子
量が大幅に異なるポリカーボネート樹脂(I)を混合し
て用いてもよい。また、ポリカーボネート樹脂(I)が
奏する作用、効果を損なわない範囲内で、異種のポリカ
ーボネート樹脂と混合してあるいは共重合させたものを
用いることもできる。
【0025】本発明において、好適に使用できるポリカ
ーボネート樹脂としては、下記に示すような繰り返し単
位を有する構造式で示されるものが例示される。これら
のポリカーボネート樹脂は、1,3−ビス[β−(4−
ヒドロキシフェニル)−β−プロピル]ベンゼン(以
下、ビスフェノール化合物(1)という)またはその誘
導体をホスゲンと反応させる通常の合成法によって製造
することができる。
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【0029】
【化12】
【0030】
【化13】
【0031】電荷輸送材料と結着樹脂の組成比は、重量
比で10:90〜70:30の範囲が適当であり、3
0:70〜60:40の範囲が好ましい。電荷輸送層を
形成する際に用いられる溶剤としては、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類、モノクロロベン
ゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素類、アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、塩化メチレン、クロロホ
ルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類、
テトラヒドロフラン、エチルエーテル等の環状または直
鎖状のエーテルなどの通常の有機溶剤が挙げられる。こ
れらの溶剤は単独または2種以上混合して用いることが
できる。また、塗布液の塗布方法としては、ブレードコ
ーティング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレー
コーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティ
ング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーテ
ィング法等の通常の方法が採用される。電荷輸送層の厚
みは、一般的に5〜50μm、好ましくは10〜30μ
mが適当である。
【0032】本発明の感光体においては、複写機中に発
生するオゾンや酸化性ガスあるいは光、熱による感光体
の劣化を防止する目的で、感光層中に酸化防止剤、光安
定剤、熱安定剤等の添加剤を添加することができる。例
えば、酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール、ヒ
ンダードアミン、パラフェニレンジアミン、アリールア
ルカン、ハイドロキノン、スピロクマロン、スピロイン
ダノンおよびそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐
化合物等が挙げられる。光安定剤の例としては、ベンゾ
フェノン、ベンゾトリアゾール、ジチオカルバメート、
テトラメチルピペリジン等の誘導体が挙げられる。
【0033】本発明における電子写真感光体の感光層が
単層構造からなる場合は、電荷発生材料および電荷輸送
材料は感光層が積層構造からなる場合と同様のものが用
いられ、結着樹脂としては前記電荷輸送層で述べたポリ
カーボネート樹脂が用いられる。ポリカーボネート樹脂
には前記電荷発生層で例示した結着樹脂を50重量%未
満含有させることもできる。更に必要に応じて上述した
ような酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤等の添加剤が感
光層中に含まれる。単層型感光体において、電荷発生材
料の組成比は、電荷輸送材料および結着樹脂の総量に対
して0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜5重量%
が適当である。電荷輸送材料と結着樹脂の組成比は、重
量比で60:40〜30:70の範囲が好適である。導
電性支持体上に感光層を被覆するには、電荷輸送層を形
成する場合に例示したような溶剤中に上記の構成成分を
均一に溶解または分散させた後、前述の通常の塗布方法
により塗布して乾燥すればよい。単層型感光層の厚み
は、一般的に5〜50μm、好ましくは10〜25μm
が適当である。
【0034】結着樹脂として使用するポリカーボネート
樹脂(I)は、感光層の最表面に含有されていることが
望ましい。すなわち、電子写真感光体の感光層が単層構
造からなる場合は、上述のように、ポリカーボネート樹
脂(I)が感光層に含有される。一方、感光層が積層構
造からなる場合は、ポリカーボネート樹脂(I)は電荷
輸送層に含有することが好ましいが、電荷発生層を上層
に被覆した場合は、電荷発生層にポリカーボネート樹脂
(I)を含有させ、電荷輸送層には前記電荷発生層で述
べたような結着樹脂を用いることもできる。本発明の電
子写真感光体は、また、単層型感光体では感光層上に、
また積層型感光体では電荷輸送層上に保護層を形成して
もよい。
【0035】
【実施例】以下に、実施例によって本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。なお、実施例および比較例における「部」は重量
部を意味する。まず最初に、本発明の電子写真感光体に
おいて感光層の結着樹脂として使用されるポリカーボネ
ート樹脂(I)の代表的な合成例を示す。
【0036】合成例1 ビスフェノール化合物(1)0.2モル、4.7%水酸
化ナトリウム水溶液400mlおよび塩化メチレン35
0mlを容量2lの反応容器に投入し、激しく攪拌しな
がらホスゲンを400ml/minの割合で15分間吹
き込んだ。反応温度を15℃に保ち、さらに13.7%
水酸化ナトリウム水溶液40ml、トリメチルベンジル
アンモニウムクロライド0.2gおよびトリエチルアミ
ン0.3mlを添加し、23℃で1時間攪拌を継続して
重縮合反応を行った。その後、反応生成物を塩化メチレ
ン400mlで希釈し、水1l、0.01N塩酸0.5
lおよび水1lで順次洗浄した。得られた有機層をメタ
ノール5lに添加して白色重合体を沈殿させ、濾別後、
100℃で12時間乾燥して前記したポリカーボネート
樹脂(1)(粘度平均分子量Mv;43,000)を約
55g得た。
【0037】合成例2 ビスフェノール化合物(1)を1,3−ビス[β−(3
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−β−プロピル]
ベンゼンに代えた以外は、合成例1と同様にして前記ポ
リカーボネート樹脂(8)(Mv;46,000)を約
50g得た。 合成例3 ビスフェノール化合物(1)を1,3−ビス[β−(3
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−β−プロピル]
−5−エチルベンゼンに代えた以外は、合成例1と同様
にして前記ポリカーボネート樹脂(10)(Mv;4
2,000)を約50g得た。 合成例4 ビスフェノール化合物(1)を1,3−ビス[β−(3
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−β−プロピル]
−5−フェニルベンゼンに代えた以外は、合成例1と同
様にして前記ポリカーボネート樹脂(17)(Mv;4
7,000)を約45g得た。
【0038】実施例1 ポリエチレンテレフタレートフィルム表面上に真空蒸着
により約500オングストロームのアルミニウム薄膜を
形成した。この基体上に、ポリアミド樹脂(ラッカマイ
ド5003;大日本インキ化学社製)10部、メチルア
ルコール150部および水40部からなる塗布液を塗布
し、120℃において10分間加熱乾燥して膜厚1μm
の下引層を形成した。次いで、三方晶系セレン(米国ゼ
ロックス社製)90部、ポリビニルブチラール樹脂(エ
スレックBM−S;積水化学社製)10部およびn−ブ
チルアルコール300部からなる混合物を分散させ、得
られた分散液1部に対してn−ブチルアルコール2部の
割合で希釈した液を上記下引層上に塗布し、120℃に
おいて10分間加熱乾燥して膜厚0.2μmの電荷発生
層を形成した。次に、電荷輸送材料としてベンジジン系
化合物(化合物No.II−27)8部および前記合成例
1で得られたポリカーボネート樹脂(1)12部をモノ
クロロベンゼン85部に溶解し、得られた塗布液を電荷
発生層が形成されたアルミニウム基体上に塗布し、13
5℃において1時間加熱乾燥して膜厚25μmの電荷輸
送層を形成した。このようにして、電荷輸送層にポリカ
ーボネート樹脂(1)を含有する電子写真感光体を作製
した。
【0039】実施例2 電荷輸送材料として化合物No.II−27に代えて化合
物No.II−15のベンジジン系化合物を用いた以外
は、実施例1と同様にして感光体を作製した。 実施例3 電荷輸送材料としてベンジジン系化合物に代えてトリフ
ェニルアミン系化合物(化合物No.III −6)10部
を用い、電荷輸送層の結着樹脂としてポリカーボネート
樹脂(1)の使用量を10部とした以外は、実施例1と
同様にして感光体を作製した。
【0040】実施例4 電荷輸送材料としてトリフェニルアミン系化合物に代え
て下記一般式(VI)で示されるヒドラゾン系化合物を用
いた以外は、実施例3と同様にして感光体を作製した。
【化14】
【0041】実施例5 電荷輸送材料としてトリフェニルアミン系化合物に代え
て下記一般式(VII )で示されるスチルベン系化合物を
用いた以外は、実施例3と同様にして感光体を作製し
た。
【化15】
【0042】実施例6〜10 電荷輸送層の結着樹脂として、ポリカーボネート樹脂
(1)に代えて前記合成例2で得られたポリカーボネー
ト樹脂(8)を用いた以外は、全て実施例1〜5と同様
にして感光体を作製した。 実施例11〜13 電荷輸送層の結着樹脂として、ポリカーボネート樹脂
(1)に代えて前記合成例3で得られたポリカーボネー
ト樹脂(10)を用いた以外は、全て実施例1〜3と同
様にして感光体を作製した。 実施例14〜16 電荷輸送層の結着樹脂として、ポリカーボネート樹脂
(1)に代えて前記合成例4で得られたポリカーボネー
ト樹脂(17)を用いた以外は、全て実施例1〜3と同
様にして感光体を作製した。
【0043】比較例1〜5 電荷輸送層の形成において、結着樹脂としてポリカーボ
ネート樹脂(1)に代えて繰り返し単位が下記構造式
(VIII)で示されるポリカーボネート樹脂(Mv;3
0,000)を用い、塗布溶剤としてモノクロロベンゼ
ンに代えて塩化メチレンを用いた以外は、全て実施例1
〜5と同様にして感光体を作製した。
【化16】
【0044】比較例6〜8 電荷輸送層の結着樹脂として、ポリカーボネート樹脂
(1)に代えて繰り返し単位が下記構造式(IX)で示さ
れるポリカーボネート樹脂(Mv;32,000)を用
いた以外は、全て実施例1〜3と同様にして感光体を作
製した。
【化17】
【0045】以上のようにして作製された各電子写真感
光体について、フィルム折り曲げ試験機(日新科学社
製)により5万回までの折り曲げ繰り返し試験を実施し
た。また、ベルト回転駆動装置を有する複写機(Viv
ace800;富士ゼロックス社製)の改造機にベルト
のテンションを3倍にして各電子写真感光体を装着し、
紙送りせずに、すなわち用紙への転写を行わずに8万枚
までのコピー走行試験を実施し、2千枚コピー相当毎に
画質の評価を行った。また、各感光体の作製時に表面の
塗布膜の状態(塗膜性)を目視により観察したので、上
記評価と併せてその結果を表4に示す。
【0046】
【表4】 *:各比較例では、亀裂が発生した折り曲げ回数を示
す。 #:各比較例では、微小な亀裂が発生して画像欠陥が発
生したコピー枚数を示す。
【0047】実施例17〜22 実施例1〜3および実施例6〜8と同一の条件でドラム
型感光体を作製した。各電子写真感光体を複写機(Vi
vace500;富士ゼロックス社製)のクリーニング
ブレードの感光体に対する接地圧力を通常の3倍にした
改造機に装着して複写を3万回までのコピー走行試験を
実施し、感光層の摩耗量を測定した。同時に3万枚コピ
ー後の画質欠陥を評価した。その結果を表5に示す。 比較例9〜14 比較例1〜3および比較例6〜8と同一の条件でドラム
型感光体を作製した。各電子写真感光体を実施例17と
同様にして、摩耗量の測定および画質欠陥の評価を行っ
た。その結果を表5に示す。
【0048】
【表5】
【0049】実施例23 ジルコニウム化合物(オルガチックスZC540;マツ
モト製薬社製)10部およびシラン化合物(A111
0;日本ユニカー社製)1部とi−プロパノール40部
およびブタノール20部からなる溶液をドラム状アルミ
ニウム基体上に浸漬コーティング法で塗布し、150℃
において10分間加熱乾燥して膜厚0.1μmの下引層
を形成した。次いで、電荷輸送材料としてベンジジン系
化合物(化合物No.II−27)10部および結着樹脂
として前記合成例1で得られたポリカーボネート樹脂
(1)12部をモノクロロベンゼン20部およびテトラ
ヒドロフラン80部の混合溶剤に溶解した。次に、電荷
発生材料としてオキシチタニルフタロシアニン1部を添
加し、ガラスビーズと共にサンドミルで1時間処理して
分散した後、得られた塗布液を上記下引層上に浸漬コー
ティング法で塗布し、120℃において1時間加熱乾燥
して膜厚25μmの単層型感光層を形成した。このよう
にして、単層型感光層にポリカーボネート樹脂(1)を
含有する電子写真感光体を作製した。
【0050】実施例24 結着樹脂として、ポリカーボネート樹脂(1)に代えて
前記合成例2で得られたポリカーボネート樹脂(8)を
用いた以外は、実施例23と同様にして感光体を作製し
た。
【0051】比較例15および16 結着樹脂として、ポリカーボネート樹脂(1)に代えて
繰り返し単位が前記構造式(VIII)および構造式(IX)
で示されるポリカーボネート樹脂を用いた以外は、それ
ぞれ実施例23と同様にして感光体を作製した。
【0052】実施例23、24および比較例15、16
において作製した各電子写真感光体をレーザービームプ
リンター(XP−11;富士ゼロックス社製)の改造機
に装着し、紙送りせずに、すなわち用紙への転写を行わ
ずに複写を3万枚相当までのプリント走行試験を実施
し、感光層の摩耗量を測定した。同時に得られた複写物
の画質欠陥を評価した。その結果を表6に示す。
【0053】
【表6】
【0054】
【発明の効果】本発明は、感光層の結着樹脂として前記
構造式(I)で示される繰り返し単位を有するポリカー
ボネート樹脂を使用したものであるから、形成された感
光層の塗膜は極めて高い折り曲げ強度を有している。し
たがって、本発明の電子写真感光体は、ベルト状の形態
で利用した場合、複写機中で長期間繰り返し使用しても
感光層中に亀裂等を発生することがなく、高い耐久性を
有している。また、ドラム型感光体においても、高い耐
摩耗性が示され、複写機中で長期間繰り返し使用しても
優れた画質のコピー画像を長期間にわたって得ることが
できる。このように、本発明の電子写真感光体は、前記
の各表からも明らかなように、優れた繰り返し安定性を
維持し、かつ優れた耐摩耗性を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上坂 友純 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 星崎 武敏 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 小島 文夫 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を被覆した電子
    写真感光体において、結着樹脂として繰り返し単位が下
    記構造式(I)で示されるポリカーボネート樹脂を感光
    層に含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (式中、X1 、X1 ′およびX2 は、同一でも異なって
    いてもよく、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シ
    クロアルキル基、アリール基またはアリールアルキル基
    を表わす。)
  2. 【請求項2】 電荷輸送材料として下記一般式(II)で
    表されるベンジジン系化合物を感光層に含有する請求項
    1記載の電子写真感光体。 【化2】 (式中、R1 およびR1 ′は、同一でも異なっていても
    よく、水素原子、アルキル基、アルコキシ基またはハロ
    ゲン原子を表わし、R2 、R2 ′、R3 およびR3
    は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル
    基、アルコキシ基、ハロゲン原子または置換アミノ基を
    表わす。また、m、m′およびn、n′は、それぞれ1
    または2の整数を意味する。)
  3. 【請求項3】 電荷輸送材料として前記ベンジジン系化
    合物およびトリフェニルアミン系化合物の混合物を用い
    る請求項2記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記ポリカーボネート樹脂が感光層の最
    表面に含有されている請求項1〜3のいずれかに記載の
    電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 感光層が単層構造からなる請求項1〜4
    のいずれかに記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 感光層が電荷発生層と電荷輸送層を順次
    積層した構造からなり、前記ポリカーボネート樹脂が電
    荷輸送層に含有されている請求項1〜4のいずれかに記
    載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 導電性支持体と感光層との間に下引層を
    設けている請求項1〜6のいずれかに記載の電子写真感
    光体。
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