[go: up one dir, main page]

JPH06219705A - 燃料改質装置 - Google Patents

燃料改質装置

Info

Publication number
JPH06219705A
JPH06219705A JP5009113A JP911393A JPH06219705A JP H06219705 A JPH06219705 A JP H06219705A JP 5009113 A JP5009113 A JP 5009113A JP 911393 A JP911393 A JP 911393A JP H06219705 A JPH06219705 A JP H06219705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reforming
fuel
gas
combustion
catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5009113A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihide Kotogami
佳秀 言上
Teruo Sugimoto
照男 椙本
Minoru Sato
稔 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP5009113A priority Critical patent/JPH06219705A/ja
Publication of JPH06219705A publication Critical patent/JPH06219705A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/06Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues
    • H01M8/0606Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants
    • H01M8/0612Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants from carbon-containing material
    • H01M8/0625Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants from carbon-containing material in a modular combined reactor/fuel cell structure
    • H01M8/0631Reactor construction specially adapted for combination reactor/fuel cell
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼バーナと改質反応管および改質反応管内
部の改質触媒層の伝熱性能を向上させ、小型軽量で、起
動時間が短い燃料改質装置を提供する。 【構成】 改質触媒7が装填された改質反応管10の伝
熱面と燃焼バーナ26の燃焼面とを互いに対向して配置
したものであり、燃焼バーナを、周囲に空気噴射ノズル
が配置された複数個の燃料噴射ノズルで構成したもので
ある。また、改質反応器と触媒燃焼器とをそれぞれ伝熱
面を接触させて隣接して設けたものである。さらに、一
対の触媒燃焼部と改質反応部から構成される燃料改質ユ
ニットを触媒燃焼部と改質反応部が交互に隣接するよう
に複数ユニット積層して燃料改質スタックを構成し、上
記燃料改質スタックの側端部からそれぞれマニホールド
を介して原料ガスおよび予混合燃料ガスを供給すると共
に、改質ガスおよび燃焼ガスを排出するように構成した
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば一般電源用の
燃料電池、あるいは電気自動車に搭載する燃料電池等に
必要な水素を生成するために用いられ、例えば改質触媒
を充填した改質反応管を燃焼バーナにより加熱し、改質
反応管に供給された炭化水素原料またはアルコール原料
を水素リッチの改質ガスに変換する燃料改質装置に関
し、特にその小型軽量化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は例えば特開平1ー266843
号公報に示された従来の燃料改質装置を示す断面図であ
り、図において、1は原料ガス、2は改質ガス、3は内
管、4は内管の外周側で同心状に配設された外管、5は
内管と外管との間に同心状に配設された中間管、6は内
管と中間管との間に形成された原料ガスが導入される第
1の環状部、7は第1の環状部に改質触媒が充填されて
形成された触媒層、8は中間管と外管との間に形成され
た改質ガスが流通する第2の環状部、9は内管と外管の
それぞれの他端に配設された環状エンドキャップであ
り、第1の環状部6と第2の環状部8とを連通し、触媒
層7から流出する改質ガスの流れの向きを反転させて第
2の環状部8に流入させ、第2の環状部8内を原料ガス
の流通方向と逆方向に流通させる。10は環状の改質反
応管、11は加熱ガスである高温の燃焼ガス、12は内
管の内側に設けられた燃焼ガスの流通路である。燃焼ガ
スの流通路12には、図21の特開平1ー315333
号公報または特公昭57ー7539号公報に示されるよ
うに例えばセラミック系材料や金属材料から成る伝熱充
填粒子13が充填される。
【0003】また、図22は複数の改質反応管が加熱炉
内に組み込まれた状態を示す断面図であり、14は加熱
炉、15は加熱炉に配設された燃焼バーナ、16は原料
ガスの導入マニホールド、17は改質ガスの排出マニホ
ールド、18は燃焼ガスの排出マニホールド、19は炉
壁断熱材である。
【0004】次に動作について図22に基づいて説明す
る。炭化水素とスチームまたはアルコールとスチームか
ら成る原料ガス1は、導入マニホールド16から第1の
環状部6に導入され、改質触媒7と接触する。ここで、
原料ガス1は改質反応を生じ、H2、CO、CO2、等の
改質ガス2となる。反応の終了した高温(約800℃)
の改質ガス2は受け皿のガス流通孔(図中図示せず)を
環状エンドキャップ9内に流出し、流れを反転して中間
管5と外管4との間の第2の環状部8内に流入し、その
第2の環状部8内を原料ガス1の流通方向とは逆方向に
流通する。第2の環状部8を流通する過程で、改質ガス
2から中間管5に熱が伝達され、改質ガス2の顕熱が中
間管5を経て触媒層7に回収される。その後改質ガス2
は排出マニホールド17から排出され、燃料電池に供給
される。改質反応管10の加熱源である燃焼ガス11は
加熱炉14に設置された燃焼バーナ(図中図示せず)か
ら発生し、改質反応管の内管3の内部の流通路12を流
れる。この内管3には伝熱充填粒子13が充填されてお
り、燃焼ガスは主に対流熱伝達により伝熱充填粒子を加
熱する。伝熱充填粒子間では主に固体輻射により熱が伝
達され、改質反応管10が加熱される。このように、伝
熱充填粒子は燃焼ガスの顕熱を改質反応管10に有効に
伝えるための伝熱媒体として作用する。
【0005】また、最近では燃料電池用の燃料改質装置
に触媒燃焼器を用いた例が、実公平4ー35690号公
報や石川島播磨重工業技報の第31巻第6号(平成3年
11月発行)に公開されている。いずれも従来の火炎を
形成する燃焼バーナに替わって、燃焼用の酸化触媒層に
て構成される触媒燃焼器を従来のバーナと同じ配置で用
いている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料改質装置は
以上のように構成され、燃焼バーナと改質反応管10は
位置的に別個に設けられているので、燃焼による熱は燃
焼ガスの顕熱により間接的に改質反応管10に伝えら
れ、燃焼による熱を直接的に改質反応管に伝えるように
構成されていない。このため燃焼バーナの最高温度は断
熱火炎温度に近い温度にまで上昇し、高温に耐える材料
を選定する必要がある。また、燃焼バーナから発生した
高温燃焼ガスは主に対流熱伝達により改質反応管10を
加熱する。一般に燃焼ガスの強制対流による熱伝達率は
小さく、改質反応に必要な伝熱量を得るためには、伝熱
面積を大きくとる必要があり装置を大型化すると言った
問題がある。
【0007】そこで、燃焼ガス11と改質反応管10と
の熱伝達を向上させるために、燃焼ガス流路12に伝熱
充填粒子13を充填すると、装置の重量が重くなり、熱
容量も大きくなる。熱容量が大きい燃料改質装置を室温
から立ち上げる時、所定の動作温度まで加熱するのに長
時間を要し、余分の燃料が消費される。また、充填粒子
13により燃焼ガス11の圧力損失は増加し、燃料ガス
や燃焼用空気を昇圧するのに余分の動力が必要になると
いった問題が生じる。
【0008】改質反応管10内壁と改質触媒7との熱伝
達についても、改質反応管内の改質触媒層は充填層で形
成されているので、改質反応管10の壁面に近い改質触
媒粒子は加熱されやすいが、内部の触媒粒子は加熱され
にくい。そして、壁面と触媒粒子間および粒子間の熱抵
抗が大きく、伝熱性能は充分とは言えない。
【0009】また、触媒燃焼器を用いた燃料改質装置で
は、従来、燃焼用の酸化触媒の耐熱性に問題があった。
酸化触媒の表面では燃料が瞬時に酸化するので、触媒表
面の温度は断熱火炎温度にまで上昇し、熱的な劣化を生
じる。燃料電池用の燃料改質装置は、燃料ガスとして発
熱量の低い電池オフガスを使用するので、通常の燃料に
比べて断熱火炎温度は低く、触媒燃焼にとって好適であ
るが、この問題を完全に免れることはできなかった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、伝熱性能を向上させることによ
り小型軽量で起動時間が短い燃料改質装置を得ることを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る燃
料改質装置は、改質触媒が装填された改質反応管の伝熱
面と燃焼バーナの燃焼面とを互いに対向して配置したも
のである。
【0012】また、請求項2の発明に係る燃料改質装置
は、上記請求項1のものにおいて、燃焼バーナを、周囲
に空気噴射ノズルが配置された複数個の燃料噴射ノズル
で構成したものである。
【0013】また、請求項3の発明に係る燃料改質装置
は、円筒状の燃焼バーナの燃焼面と改質触媒が装填され
た円筒状の改質反応管の伝熱面とを互いに対向して同心
円状に構成するとともに、円筒状の燃焼ガスの排気流路
と円筒状の燃焼用空気の流入流路を隣接して同心円状に
構成したものである。
【0014】また、請求項4の発明に係る燃料改質装置
は、炭化水素またはアルコール原料から改質反応により
水素を生成する改質触媒を有する改質反応器と、空気と
予混合した燃料ガスの触媒燃焼により上記改質反応器を
加熱する触媒燃焼器とを備え、水素リッチとなった改質
ガスを得る燃料改質装置において、上記改質反応器と触
媒燃焼器とをそれぞれ伝熱面を接触させて隣接して設け
たものである。
【0015】また、請求項5の発明に係る燃料改質装置
は、上記請求項4のものにおいて、改質反応器および触
媒燃焼器の少なくとも一方に隣接して電気ヒータを設け
たものである。
【0016】また、請求項6の発明に係る燃料改質装置
は、炭化水素またはアルコール原料から改質反応により
水素を生成する改質触媒を有する改質反応部と、空気と
予混合した燃料ガスの燃焼により上記改質反応部を加熱
する触媒燃焼部とを備え、一対の上記触媒燃焼部と改質
反応部から構成される燃料改質ユニットを触媒燃焼部と
改質反応部が交互に隣接するように複数ユニット積層し
て燃料改質スタックを構成し、上記燃料改質スタックの
側端部からそれぞれマニホールドを介して原料ガスおよ
び予混合燃料ガスを供給すると共に、改質ガスおよび燃
焼ガスを排出するように構成したものである。
【0017】また、請求項7の発明に係る燃料改質装置
は、上記請求項6のものにおいて、原料ガス流路および
燃料ガス流路の少なくとも一方を複数個の部分ガス流路
に分割し、上記部分ガス流路間にガス混合部を設けたも
のである。
【0018】また、請求項8の発明に係る燃料改質装置
は、上記請求項6または7のものにおいて、燃料供給マ
ニホールドの内部に、燃料改質スタックの側面に向けて
燃焼火炎を形成する燃焼バーナを配置したものである。
【0019】また、請求項9の発明に係る燃料改質装置
は、上記請求項1ないし8のものにおいて、改質反応
管、改質反応器、改質反応部、触媒燃焼器、または触媒
燃焼部の内壁面に触媒への伝熱を促進する伝熱フィンを
設けたものである。
【0020】また、請求項10の発明に係る燃料改質装
置は、上記請求項1ないし9のものにおいて、改質反応
管、改質反応器、改質反応部、触媒燃焼器、または触媒
燃焼部の内壁面、または上記請求項9の伝熱フィンの表
面に触媒膜を形成したものである。
【0021】
【作用】請求項1の発明では、改質反応管の伝熱面と燃
焼バーナの燃焼面とを対向して配置したので、主に燃焼
バーナの固体面からの輻射熱により直接改質反応管を加
熱する。したがって、燃焼バーナ近傍の燃焼ガス温度を
均一にすれば、改質反応管を均一に加熱することができ
る。また、燃焼バーナには改質反応管への輻射熱伝達が
作用するので、燃焼バーナの最高温度を低下させる。
【0022】また、請求項2の発明では、燃焼バーナ
を、周囲に空気噴射ノズルが配置された複数個の燃料噴
射ノズルで構成したので、火炎形成面の面積を大きく
し、輻射熱伝達を促進させることができる。
【0023】また、請求項3の発明では、円筒状の燃焼
バーナの燃焼面と改質触媒が装填された円筒状の改質反
応管の伝熱面とを互いに対向して同心円状に構成したの
で、燃焼バーナから発生する燃焼熱を有効に改質反応管
の加熱に利用することができる。また、円筒状の燃焼ガ
スの排気流路と円筒状の燃焼用空気の流入流路を隣接し
て同心円状に構成したので、燃焼ガスと燃焼用空気の熱
交換が図れる。
【0024】また、請求項4の発明では、改質反応器と
触媒燃焼器とをそれぞれ伝熱面を接触させて隣接して設
けたので、触媒燃焼器で発生した熱が直接改質反応器に
伝えられる。さらに、燃焼用触媒は改質反応の吸熱によ
り冷却されるので、燃焼用触媒の温度が耐熱温度以上に
上昇するのを防止できる。
【0025】また、請求項5の発明では、上記請求項4
のものにおいて、改質反応器および触媒燃焼器の少なく
とも一方に隣接して電気ヒータを設けたので、主に触媒
燃焼器や改質反応器の起動に際して、改質触媒や燃焼用
触媒を触媒の動作温度まで均一に加熱し、迅速に燃料改
質装置を起動することができる。
【0026】また、請求項6の発明では、炭化水素また
はアルコール原料から改質反応により水素を生成する改
質触媒を有する改質反応部と、空気と予混合した燃料ガ
スの燃焼により上記改質反応部を加熱する触媒燃焼部と
を備え、一対の上記触媒燃焼部と改質反応部から構成さ
れる燃料改質ユニットを触媒燃焼部と改質反応部が交互
に隣接するように複数ユニット積層して燃料改質スタッ
クを構成し、上記燃料改質スタックの側端部からそれぞ
れマニホールドを介して原料ガスおよび予混合燃料ガス
を供給すると共に、改質ガスおよび燃焼ガスを排出する
ように構成したので、比較的小さな容積で多量の水素を
効率よく製造することができる。
【0027】また、請求項7の発明では、上記請求項6
のものにおいて、原料ガス流路および燃料ガス流路の少
なくとも一方を複数個の部分ガス流路に分割し、上記部
分ガス流路間にガス混合部を設けたので、原料・改質ガ
スまたは燃料・燃焼ガスの流れに部分的な不均一が生じ
ても、ガス混合部で均一に混合されるので、流れの不均
一が改質反応や燃焼反応に影響するのを抑制する。
【0028】また、請求項8の発明では、上記請求項6
または7のものにおいて、燃料供給マニホールドの内部
に、燃料改質スタックの側面に向けて燃焼火炎を形成す
る燃焼バーナを配置したので、燃料改質スタックの起動
に際して、触媒燃焼部入口の燃焼用触媒や改質反応部入
口の改質触媒を動作温度まで効率良く予熱することがで
き、燃料改質スタックの起動を迅速に行うことができ
る。
【0029】また、請求項9の発明では、上記請求項1
ないし8のものにおいて、改質反応管、改質反応器、改
質反応部、触媒燃焼器、または触媒燃焼部の内壁面に触
媒への伝熱を促進する伝熱フィンを設けたので、例えば
燃焼ガスからの熱や改質ガスからの熱は改質反応管を介
して伝熱フィンに伝えられ、伝熱フィンに伝えられた熱
は輻射熱伝達、対流熱伝達により改質触媒に有効に伝達
されるので、改質反応管内壁と改質触媒との伝熱性能を
向上させることができる。
【0030】また、請求項10の発明では、上記請求項
1ないし9のものにおいて、改質反応管、改質反応器、
改質反応部、触媒燃焼器、または触媒燃焼部の内壁面、
または上記請求項9の伝熱フィンの表面に触媒膜を形成
したので、例えば改質反応管の壁面に伝えられた熱は、
伝熱フィンを介して直接的に熱伝導により改質触媒に伝
達されるので、改質反応管の壁面と触媒との熱抵抗を大
幅に低減することができる。
【0031】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.請求項1の発明に係る燃料改質装置の基本的
構成と作用を図1により説明する。図1は燃料改質装置
の燃焼バーナと改質反応管周りの構成を模式的に示す図
である。図において図20、図21および図22に示し
た従来の燃料改質装置と同一または相当部分には同一符
号を付し、その説明を省略する。
【0032】図において、20は燃料電池から排出され
た電池オフガス(燃料ガス)、21は燃料ガスをバーナ
に供給する燃料マニホールド、22は燃料ガスをバーナ
から噴射させる燃料噴射ノズル、23は燃焼に必要な空
気、24は空気をバーナに供給する空気マニホールド、
25は空気をバーナから噴射させる空気噴射ノズル、2
6は平面上に多数の隣合った燃料噴射ノズルと空気噴射
ノズルを持った燃焼バーナ、27は燃焼により形成され
る火炎面、11は燃焼ガスである。一方、原料ガス1と
改質ガス2の流路構成は従来の燃料改質装置と同様であ
る。
【0033】つぎにこの燃料改質装置の動作について説
明する。まず、燃料改質装置を起動する手順を述べる。
起動時の燃料ガスとして都市ガス(13A:メタンを主
成分とし、エタン、プロパン、ブタンを含む混合ガス)
を使用する場合について説明する。都市ガスの着火を確
実にするために、燃料マニホールド21に1次空気と予
混合した都市ガスを燃料ガス20として供給する。同時
に空気マニホールド24に2次空気を供給する。燃料ガ
ス20は燃料噴射ノズル22を経て燃焼バーナ26から
燃焼空間へ噴射され、空気23は空気噴射ノズル25を
経て燃焼バーナ26から燃焼空間へ噴射される。ノズル
より噴射された燃料ガス20と空気23は、相互に拡散
・混合し、燃焼により火炎面27を形成する。火炎をむ
らなく均一に形成するためには、各ノズルからの燃料ガ
ス・空気の噴射量を均一にする必要がある。これより噴
射した燃料ガスと空気は充分に拡散・混合し、均一な燃
焼が行われる。このように表面燃焼バーナ26により燃
焼が火炎面27の全面で起こり、主に輻射熱により改質
反応管10が均一に加熱される。高温の燃焼ガス11は
改質反応管10に沿って下方に流れ、この間、対流熱伝
達により改質反応管10を加熱する。さらに、燃焼ガス
11は改質反応管10の下端で流れを反転させ、今度は
改質反応管10と空気管に沿って上方に流れ、改質反応
管10を再び加熱するとともに燃焼用空気23を予熱す
る。
【0034】改質反応管10の温度が改質反応に適した
温度例えば800℃以上に達した時、スチームを含んだ
都市ガスを原料ガス1として改質触媒層7に導入する。
改質反応管10を出た改質ガス2は、原料ガス1と熱交
換し、燃料電池の動作温度にまで冷却され、燃料電池に
供給される。燃料電池では水素が消費されるので、水素
リッチの改質ガスは水素リーンの電池オフガスとなる。
この電池オフガスが都市ガスに替わって燃料ガス20と
して燃料改質装置に供給されると、起動が終了し定常運
転に移行する。
【0035】定常運転では電池オフガス20が燃料マニ
ホールド21に供給され、電池オフガス20の燃焼によ
って改質反応管10が加熱され、燃料改質装置の連続運
転が維持される。電池オフガス20の可燃成分は着火性
の良い水素であるので、これを燃焼するには都市ガスを
燃焼するときのような予混合の空気を必要としない。
【0036】実施例2.請求項2の発明に係る燃料改質
装置の燃焼バーナの具体的構成に関する実施例を図2
(a)から図2(d)に示す。この実施例の燃焼バーナ
は周囲に空気噴射ノズル25が配置された多数の燃料噴
射ノズル22で構成され、各ノズル22、25はお互い
が隣合うように同一表面上に配置され、広い表面積の火
炎面を形成する。
【0037】図2(a)に示す燃料噴射ノズル22と空
気噴射ノズル25の配置を面心配置と呼ぶ。この配置
は、ある決まった火炎形成面の中に最も稠密に燃料・空
気噴射ノズルを配置することができる。1つの燃料噴射
ノズル22の周囲には4つの空気噴射ノズル25が配置
され、一方、1つの空気噴射ノズル25の周囲には4つ
の燃料噴射ノズル22が配置される。空気流量は燃料流
量に比べて大きいので、圧力損失を等しくするために
は、図に示されるように空気噴射ノズルの直径DAを燃
料噴射ノズルの直径DFよりも大きくする。なお、図に
おいて、PFは燃料噴射ノズルのピッチ、PAは空気噴射
ノズルのピッチである。
【0038】図2(b)に示す燃料噴射ノズル22と空
気噴射ノズル25の配置を正方配置と呼ぶ。この配置
は、面心配置に比べてノズルのピッチPA、PFが同じで
も火炎形成面積当たりのノズル数を少なくすることがで
きる。燃料と空気の拡散を考慮すれば、ノズル間の距離
が広がった分、ノズル直径を大きくする必要がある。
【0039】図2(c)に示す燃料噴射ノズル22と空
気噴射ノズル25の配置を六角配置と呼ぶ。1つの燃料
噴射ノズル22の周囲には6つの空気噴射ノズル25が
正六角形に配置されている。空気噴射ノズル25と燃料
噴射ノズル22の割合は2:1となり、燃料噴射ノズル
22の個数を減らすことができる。この例では、六角形
の中心に燃料噴射ノズル22が位置するが、中心に空気
噴射ノズル25が位置し、周囲に燃料噴射ノズル22が
配置される構成も考えられる。ただし、燃料噴射ノズル
22の六角配置では中心から噴射される空気の拡散の程
度により酸素不足になりやすい。特に、燃料流量当たり
の必要な酸素量が多い炭化水素系燃料の燃焼に際して
は、空気噴射ノズル25の六角配置が望ましい。
【0040】図2(d)に示すノズルの配置を同心配置
と呼ぶ。中心に燃料噴射ノズル22を位置し、同心の環
状部に空気噴射ノズル25を配置させる。ノズルの先端
にはAーA’線断面を図2(e)に示すように切欠き
(面取り)を設け、空気の流線と燃料の流線を流れの直
角方向に曲げて、燃料と空気の混合を促進する。この切
欠きは、他のノズル配置についても設けることができ
る。燃料と空気の混合を良くすれば、火炎形成面はノズ
ル端面から近くなり、バーナ表面からの輻射熱伝達を促
進することができる。
【0041】実施例3.請求項3の発明に係る燃料改質
装置の具体的構成に関する実施例を図3および図4を参
照して示す。この実施例の燃料改質装置は、図22で示
される従来の燃料改質装置が単一の燃焼バーナと複数の
改質反応管10で構成されているのに対し、一対の燃焼
バーナと改質反応管で構成される。また、図21で燃焼
ガス流路内に充填されていた伝熱充填粒子13も除去す
る。
【0042】図3は燃焼バーナ26を加熱炉の外周側に
配置し、加熱される環状改質反応管10をその内側に配
置した例である。最も外側の断熱材19と表面燃焼バー
ナ26の間に燃料マニホールド21を設け、その内側に
空気マニホールド24を設けている。燃料ガス20と燃
焼用空気23はそれぞれ燃料噴射ノズル22と空気噴射
ノズル25から中心に向かって噴射され、燃焼が行われ
る。燃焼ガス11は改質反応管10に沿って外側から内
側を流れ、最も中心を流れる燃焼用空気23を予熱す
る。このような外周側に燃焼バーナ26があり、燃焼ガ
ス11が外側から内側に流れる外炎内向流型は、燃焼バ
ーナ26の伝熱面積が大きいので、燃焼バーナ26から
改質反応管10への伝熱量を最も大きくすることができ
る。反面、加熱炉の外周部が高温になるので、外部への
放熱が大きくなり、それを抑えるために断熱材19を厚
くすると、装置が大型化する。そこで、この型の燃料改
質装置では、外部放熱を抑えるため断熱材19の内壁を
輻射率の低い材料で覆い、外側への輻射伝熱を抑えるこ
とが有効である。
【0043】実施例4.図4は表面燃焼バーナ26を加
熱炉の中心軸に配置し、加熱される環状改質反応管10
をその外側に配置した例である。中心軸に燃料マニホー
ルド21を設け、その外側に空気マニホールド24を設
ける。燃料ガス20と燃焼用空気23は燃料噴射ノズル
22、空気噴射ノズル25から外側に向かって放射状に
噴射され、燃焼が行われる。燃焼後の排ガス11は改質
反応管10に沿って内側から外側に流れ、最も外側に流
れる燃焼用空気23を予熱する。このような中心軸に燃
焼バーナ26があり、燃焼ガス11が内側から外側に流
れる内炎外向流型は、前述の外炎内向流型に比べて表面
燃焼バーナ26の伝熱面積が小さいので、改質反応管1
0への伝熱量は比較的小さくなる。ただし、従来の集中
バーナに比べると、燃焼バーナ26と改質反応管10が
対向しているので、輻射熱を有効に利用することができ
る。また、外炎内向流型に比べて環状改質反応管10の
直径を大きくとれるので、充填可能な改質触媒7量を増
やすことができ、触媒の長寿命化に有利である。なお、
この型の燃料改質装置では、燃焼が加熱炉の内部で行わ
れるので、外部への放熱を小さくすることができる。
【0044】実施例5.上記実施例1、3、4のものに
請求項9の発明を適用した場合の一実施例を図5を参照
して説明する。図において、28は改質反応管10の内
部に設けられた波形伝熱フィンであり、この伝熱フィン
28は同時に原料ガス流路1aを形成する。改質反応管
10の壁面から熱伝導により伝熱フィン28に伝えられ
た熱は、伝熱フィン28を介して改質触媒7に伝えられ
る。このように原料ガス流路1aに伝熱フィン28を設
けることにより伝熱面積が大きくなり、改質触媒7への
伝熱が促進される。なお、伝熱フィン28は熱伝導性に
優れ、高温での輻射率が高く、かつ熱膨張・熱収縮に耐
える強度を持った材料から構成される。
【0045】図5に示す伝熱フィン28はコルゲート
(波形)の形状が円弧形のストレートフィンであるが、
その他コルゲートの形状により角形、台形、三角形のフ
ィンが考えられる。また、コルゲートが半ピッチずれた
伝熱フィンの形状の一例を図6に示す。この伝熱フィン
は1山のコルゲート(角形)が半ピッチずれた千鳥配置
の形状を有し、改質触媒7はこのコルゲートの内部に充
填される。矢印A、Bは二通りの原料ガスの流し方を示
す。流れAは原料ガスがコルゲートに対して直角に流れ
る場合で、流れBは原料ガスがコルゲートに対して平行
に流れる場合である。流れAでは原料ガスと触媒との接
触回数が多くなるが圧力損失も大きくなる。一方、流れ
Bでは原料ガスと触媒の接触回数は比較的少なくなるが
圧力損失は小さくなる。例えば、改質反応を促進したい
場所では流れAを採用し、改質反応を抑制した場所では
流れBを採用する。また、流れA、流れBに対してある
傾いた角度をもった流れを考えることもできる。なお、
伝熱フィン28から触媒へ熱輻射により伝わる熱量は、
触媒粒子と伝熱フィン28との形態係数とそれぞれの輻
射率によって決まるため、2つの流れで差は生じない。
対流熱伝達については、流れがより乱されるAが大きい
ようである。
【0046】実施例6.図7に改質反応管10の内部に
伝熱フィン28を設けた他の実施例を示す。この実施例
では原料ガス1の流れが螺旋状に旋回するように伝熱フ
ィン28を設けたので、伝熱面積が増大するだけでなく
原料ガスの流速が増大し、反応が促進される。この形の
伝熱フィン28では、図に示した螺旋角度θが大きいほ
ど原料ガスの流速と伝熱面積が増えるので、螺旋角度θ
を流れ方向に変えることによって改質反応管10の内壁
面と改質触媒7の間の熱抵抗を原料ガスの流れ方向に変
えることができる。
【0047】実施例7.上記実施例1、3〜6のものに
請求項10の発明を適用した場合の一実施例を図8を参
照して説明する。図において、28は改質反応管10の
内部に設けられた波形伝熱フィンであり、29は伝熱フ
ィン28の表面にコーティングされ、管壁に固着し一体
化した改質触媒膜である。この実施例では、熱は壁面か
ら直接的に固体内の熱伝導によりコーティングされた触
媒膜29に伝わるので、充填層の触媒への対流熱伝達、
輻射熱伝達に比べて極めて速く熱が伝達される。これよ
り、改質反応管の壁面と改質触媒との熱抵抗を著しく小
さくすることができる。なお、改質反応管10の内壁面
に改質触媒膜29をコーティングしてもよい。
【0048】つぎに、伝熱フィン28の表面や改質反応
管10壁面に触媒をコーティングする方法について述べ
る。通常、改質触媒は、アルミナ、マグネシアなどのセ
ラミック多孔質体に、ニッケル、ルテニウムのような触
媒活性物質を担持させたもので構成される。一方、伝熱
フィン28や改質反応管10の材質には、鋼とニッケ
ル、クロムの合金であるステンレス鋼が使用される。伝
熱フィン28の表面に触媒膜29を形成させるために
は、例えば、触媒の担体になるアルミナ、マグネシアな
どの物質をプラズマ溶射等の溶射法により0.5〜1.0mm程
度の厚さになるように伝熱フィン28の表面に固定す
る。触媒の担体物質を固定した伝熱フィン28を触媒活
性のあるニッケルなどの金属塩の水溶液中に浸漬させ、
活性金属を例えば担体の2〜30重量%付着させた後、
乾燥、熱分解の工程をとるという方法を用いることがで
きる。また、伝熱フィン28表面に通常の改質触媒の粉
末を溶射した後、活性化することもできる。また、電気
泳動法により多孔質性担体層を形成した後、活性金属を
含む溶液に浸漬し、活性金属を付着させた後、活性化を
行った触媒や、改質触媒として一般に用いられるラネー
触媒(例えばニッケル含有量30〜50%のNi-Al合金層を
伝熱フィン28表面に設け、しかる後にAlを展開するこ
とにより得られる表面積の大きなラネーニッケル触媒)
など、伝熱フィン28の表面に形成される適当な活性を
持った触媒であれば、上記実施例と同等の効果をあげる
触媒として使用することができる。
【0049】実施例8.請求項9の発明に係る燃料改質
装置の他の実施例を図9を参照して説明する。この実施
例に係る燃料改質装置は環状の改質反応管10の構成や
原料ガス1および改質ガス2の流れについては図5に示
した実施例5の場合と同一であるが、原料ガス流路を異
なった改質触媒7の充填パターンで2分割している点で
上記実施例5(図5)と異なっている。図において、2
8は伝熱フィン、30aは伝熱フィンのコルゲートの片
側にのみ改質触媒7を充填した入口側原料ガス流路、3
0bはコルゲートの全部に改質触媒7を充填した出口側
原料ガス流路である。
【0050】原料ガス1は入口側流路30aに導入さ
れ、改質触媒7により改質反応を起こす。ただし、改質
触媒7が充填されていないコルゲートに流れた原料ガス
は改質反応を起こさないので、過度の改質反応を抑制す
ることができる。出口側流路30bでは、コルゲートの
全部に改質触媒7が充填されているので、入口側流路3
0aの触媒が充填されていないコルゲートに流れた原料
ガスもここで改質される。このように原料ガスの流れ方
向で改質触媒7の充填パターンを変えることにより改質
反応を均一に起こさせ、吸熱分布を均一化することがで
きる。
【0051】なお、この実施例では、原料ガス流路を2
分割したが、触媒充填パターンを増やし、分割数を増や
すことによってより一層の改質反応の均一化が実現でき
る。また、触媒充填パターンだけでなく、実施例5、実
施例6、実施例7に示したように伝熱フィンの形状や触
媒コーティング量を変化させて原料ガス流路の構成を変
化させることもできる。
【0052】実施例9.請求項4の発明に係る燃料改質
装置の一実施例を図10を参照して説明する。図10は
燃焼バーナに触媒燃焼器を適用した燃料改質装置の構成
を模式的に示した図である。図において、31は燃料ガ
スと燃焼用空気の予混合ガス、32は燃焼器の内部に設
けられた伝熱フィン、33は燃焼用触媒、34は触媒燃
焼器である。燃焼用触媒33としてはアルミナの担体に
Pt,Pdを担持させた多孔性触媒を使用する。予混合ガス
31中の可燃成分と酸素が触媒33のポア内を拡散し、
金属粒子表面に吸着して、可燃成分の酸化反応が進行す
る。酸化反応により生成した炭酸ガス、スチームは反応
ガスとは逆方向にポア内を拡散し、触媒粒子外へ排出さ
れる。燃焼用触媒33で発生した熱は、燃焼ガスの対流
と、触媒粒子表面と伝熱フィン32間の輻射により伝熱
フィン32に伝えられる。触媒燃焼器34は改質反応器
10に隣接し、燃焼により発生した熱を改質反応器10
に効率的に伝達する。
【0053】従来、触媒燃焼では触媒表面では燃料が瞬
時に燃焼するので、触媒表面の温度は断熱火炎温度にま
で上昇し、触媒は熱的な劣化を生じる。燃料電池用の燃
料改質装置は、燃料ガスとして低発熱量の電池オフガス
を使用するので、通常の燃料に比べて断熱火炎温度は低
く、触媒燃焼にとって好適である。さらに、本実施例で
は燃焼用触媒33は改質反応の吸熱により冷却され、燃
焼用触媒33の温度を耐熱温度以下に引き下げることが
できる。
【0054】図11に改質反応器と触媒燃焼器との隔壁
を一つの伝熱フィン28にて兼用した燃料改質装置を示
す。図で伝熱フィン28の上面には改質触媒7が充填さ
れ、下面には燃焼用触媒33が充填される。改質触媒7
と燃焼用触媒33の隔壁は1枚の伝熱フィン28で構成
されているので、伝熱フィン28と隔壁間の接触による
熱抵抗分を減らすことができる。なお、ここでは、上面
に改質触媒7を充填し、下面に燃焼用触媒33を充填し
たが、上面に燃焼用触媒33を充填し、下面に改質触媒
7を充填してもよい。
【0055】実施例10.図12に図11のものに請求
項10の発明を適用した実施例を示す。この例では、伝
熱フィン28の片側に燃焼用触媒33をコーティング
し、その反対側に改質触媒7をコーティングしている。
従来の熱伝達の経路には、燃焼ガスの対流や壁面間の輻
射が介在するので、改質反応の反応速度は伝熱律速とな
る場合が多い。この実施例では、燃焼用触媒33で発生
した燃焼熱は伝熱フィン28の内部を熱伝導により通過
し、改質触媒7に伝わるので、熱抵抗は極めて小さくな
る。したがって、改質反応の反応速度は触媒本来の反応
速度を発揮することができる。
【0056】実施例11.図13に請求項4の発明のさ
らに他の実施例を示す。図13(a)は斜視図、(b)
はB−B’線断面図である。円筒形の最外周の環状部に
触媒燃焼器34を設け、その内側の環状部に改質反応器
10を設ける。従来の技術で説明したように、改質反応
器10は触媒充填部と流れが反転する改質ガス流路の二
重管構造になっている。触媒燃焼器34を出た高温燃焼
ガスについても流れを反転させ、中心方向に流して燃焼
用空気を予熱する。
【0057】なお、この実施例では、図13(b)に各
ガスの流れを示すように、最外周部に触媒燃焼器34を
配置し、各ガスの流れは外周から中心方向に向いている
が、中心部に触媒燃焼器34を設け、ガスの流れを中心
から外周方向に向けてもよく、上記実施例と同様の効果
がある。また、この例の場合にも伝熱フィン28を図7
に示したように螺旋状に設けてもよく、図7の場合と同
様の効果が得られる。
【0058】実施例12.請求項5の発明に係る燃料改
質装置の一実施例を図14を参照して説明する。図14
は触媒燃焼器34の加熱に電気ヒータ54を使用した燃
料改質装置の構成を示す。この実施例では、主に起動時
に触媒燃焼器34を均一に加熱するため、触媒燃焼器3
4に隣接して電気ヒータ54を設ける。燃焼用触媒33
は触媒の動作温度まで電気ヒータ54により加熱され
る。その後、空気と予混合された燃料ガス31を触媒燃
焼器34に供給し、燃焼熱により改質反応器10を動作
温度に加熱する。このように、電気ヒータ54の出力は
所定時間に燃焼用触媒33を動作温度まで加熱する熱量
で決められる。触媒燃焼器34の熱容量が大きい場合に
は、全体を動作温度まで加熱するのは非効率的なので、
燃焼器入口の触媒を重点的に電気ヒータ54により加熱
し、入口部触媒の燃焼により下流側の触媒を加熱する方
法を採ることもできる。
【0059】図15は触媒燃焼器34と改質反応器10
の両方の加熱に電気ヒータ54を使用した燃料改質装置
の構成を示す。この実施例では、触媒燃焼器34と改質
反応器10の間に電気ヒータ54を設ければ、1つの電
気ヒータ54で両方を加熱することができる。この方式
は、燃料改質装置の起動、運転、停止を頻繁に行う場合
や触媒燃焼器34だけでは改質反応器10を充分均一に
加熱できない場合に有効である。
【0060】また、図11や図12に示したものにおい
て触媒燃焼部や改質反応部に設けた伝熱フィン28の一
部に電気ヒータ線を内蔵させ、触媒燃焼部や改質反応部
を直接加熱する方法もある。
【0061】実施例13.請求項6の発明に係る燃料改
質装置の一実施例を図16(a)、(b)を参照して説
明する。図16(a)は燃料改質スタックの4つの側面
にそれぞれ燃料・空気供給マニホールド36、原料供給
マニホールド37、改質ガス排出マニホールド38、燃
焼ガス排出マニホールド39を取り付けた斜視図であ
る。ここでは原料ガス・改質ガスの流れと燃料ガス・燃
焼ガスの流れが直交するクロス・フロー形式を採った。
図16bはマニホールドを開放した燃料改質スタックの
部分斜視図である。一対の触媒燃焼部40と改質反応部
41から構成される燃料改質ユニット42を触媒燃焼部
と改質反応部が交互に隣接するように複数ユニット積層
して燃料改質スタック43を構成している。改質反応部
41では、改質触媒7の作用により原料ガスが水素リッ
チの改質ガスに変換され、改質反応に必要な熱は上下に
隣接する触媒燃焼部40から燃焼熱により伝達される。
また、触媒燃焼部40は上下に隣接する改質反応部41
により冷却される。このように、燃料改質スタックでは
一対の触媒燃焼部40と改質反応部41から成る燃料改
質ユニットが基本要素となり、燃焼と改質反応の機能を
満足させる。従来の燃料改質装置は、単一の燃焼バーナ
と複数個の改質反応管から構成され、燃焼と改質反応は
全く別個に行われていた。本発明の燃料改質スタックで
は燃焼と改質反応は1枚の隔壁を隔てた触媒燃焼部40
と改質反応部41で起こり、熱的に密接に関連すること
になる。したがって、触媒燃焼部40で発生した燃焼熱
は即座に改質反応の吸熱に費やされるので、燃焼ガスの
温度は急激には上昇しない。なぜなら、燃焼用触媒の表
面で発生した燃焼熱が燃焼ガスを加熱する速度よりも、
隔壁を加熱し改質触媒7に伝達する速度の方が速いから
である。
【0062】なお、本実施例では、燃焼用触媒33と改
質触媒7は共に充填粒子形状としたが、先に図12で示
したように伝熱フィンと一体化したコーティング触媒を
用いれば、燃焼用触媒33と改質触媒7間の熱抵抗は熱
伝導だけとなり、燃焼ガスおよび改質ガス側の熱抵抗に
比べて無視できる程小さく、燃焼熱はそのまま改質反応
の吸熱に使われることになる。また、触媒燃焼部40と
改質反応部41の温度差も極めて小さいものになる。
【0063】このように、燃料改質ユニット42を積層
した燃料改質スタック43を採用すれば、従来の燃料改
質装置に比べて装置を小型軽量化でき、大流量の燃料ガ
スの燃焼や原料ガスの改質を行うことができる。また、
燃料改質ユニット42が基本構成単位となっているの
で、処理できる定格ガス流量を任意に変えたい場合の装
置の設計は燃料改質ユニット43の積層数を考えればよ
い。さらに、燃料改質ユニット42毎に製作することが
でき、製作上好都合な点も多い。
【0064】実施例14.請求項7の発明に係る燃料改
質装置の一実施例を図17を参照して説明する。本発明
では原料ガス流路・改質ガス流路を複数個の部分ガス流
路に分割すなわち多段化し、各部分ガス流路間すなわち
多段化した各段の間にガス混合部44を設け、多段化し
た各段を直列に接続するように原料ガス流路・改質ガス
流路を構成する。図17は原料ガス流路を2段にした場
合の燃料改質スタックの断面図である。原料ガス1は原
料ガス供給マニホールド37から燃料改質スタックの原
料ガス側に導かれる。この実施例では、原料ガス供給マ
ニホールド37は改質ガス排出マニホールド38と隣合
って配置され、高温の改質ガスと低温の原料ガスで熱交
換が行われる。原料ガス1は供給マニホールド37から
各燃料改質セルに分配される。1段目の原料ガス流路に
流れた原料ガスは、改質触媒7の作用により水素ガス2
に改質される。その後改質ガス2は、原料供給マニホー
ルドが配置されたスタック側面とは反対側のスタック側
面に配置された改質ガスリターン・マニホールド45に
導かれ、各燃料改質セルに流れた改質ガスはここで合流
する。改質ガスはガス混合部44で流れを反転させなが
ら均一に混合される。ガス流れの反転により、無数の流
体渦が形成され、ガスの混合は促進される。したがっ
て、各セル間で流れの分配に差異があっても、リターン
マニホールド45でのガス混合により、流れの分配の不
均一は一旦解消される。改質ガスはリターンマニホール
ド45から再び各燃料改質セルに分配される。2段目の
改質ガス流路では改質ガスの中の未改質原料が改質さ
れ、各セルに流れた改質ガス2は排気マニホールド38
で合流する。
【0065】原料ガス1は改質触媒7の充填具合や原料
ガス流路の端部の隙間により改質触媒7と接触せずに未
改質のまま排出されることがある。特に、改質反応は体
積の膨張を伴うので、反応により端部の隙間に原料ガス
1がバイパスする割合が高くなる。本発明では、バイパ
スした未改質の原料ガスと1段目の原料ガス流路で改質
されたガスがリターンマニホールド45にて均一に混合
され、2段目の原料ガス流路に導かれるので、バイパス
した未改質原料の大部分は2段目の改質触媒7にて改質
されることになる。改質ガス2は、改質ガス排出マニホ
ールド38から排気され、燃料電池に供給されたり、水
素を必要とする別の機器に供給される。
【0066】なお、上記実施例では原料ガス流路を2段
化したが、同様の構成で多段化することも可能である。
段数を増やすと、ガス混合部が増えるので、原料ガス1
のバイパスやセル間のガス分配の不均一の悪影響をより
少なくすることができるが、反面ガス流速が増加し、ガ
ス流路が長くなるので、圧力損失が増大する。
【0067】なお、図17に示す上記実施例では、原料
ガス1・改質ガス2の流路を多段化したが、燃料ガス3
1・燃焼ガス11の流路を多段化することもできる。例
えば、図17の原料ガス・改質ガスの流路と燃料ガス・
燃焼ガスの流路とを交換し、改質触媒7と燃焼用触媒3
3を交換すれば、容易に燃料ガス・燃焼ガスの多段化が
実現できる。燃焼により局部的な発熱が生じ、燃焼ガス
11の体積が急速に膨張して、燃焼ガス11の流れに不
均一が生じる場合、燃焼ガスの多段化によるガスの混合
は、不均一になった流れやバイパスした未燃の燃料を混
合するのに非常に有効な手段である。
【0068】実施例15.次に、図18a、図18bに
原料ガス・改質ガス流路を2段化し、燃料ガス・燃焼ガ
ス流路を3段化した場合の燃料改質装置の実施例を示
す。2つのガスの流れを並流に近づけるため、燃料・燃
焼ガスは図18bに示すように中心線に対して左右対称
形のガス流路を構成する。燃料供給マニホールド36は
第1のガス混合部46と隣合い、ここから空気と予混合
した燃料ガス31が第1の燃料ガス流路に導かれる。燃
料ガス流路には、燃焼用触媒33が充填され、燃料ガス
31を燃焼させる。燃料・燃焼ガスは第1の燃料ガス流
路の入口から直進し、中心軸に沿った分離帯で直角に方
向を変え、少し直進して、再度直角に方向を変えて第1
のガス混合部46に流入する。第1のガス混合部46を
出た燃料・燃焼ガスは、第2の燃料・燃焼ガス流路に導
かれ、未燃の燃料ガスが燃焼される。燃焼ガスは第2の
燃料ガス流路を直進し、第2のガス混合部47に流入す
る。第3の燃料ガス流路は、第1の流路と相似形を成
し、U字形の流路を形成する。燃焼が完結した燃焼ガス
11は、排出マニホールド39から排気される。
【0069】実施例16.さらに、この発明の他の実施
例を図17、図18a、図18bを参照して説明する。
本実施例は、燃料改質スタック43の燃料31・燃焼ガ
ス11と原料1・改質ガス2の流れの方向に関するもの
である。一般に、触媒反応は反応ガスの分圧が高い、即
ち化学平衡の駆動力が大きい触媒層の入口で起こりやす
く、反応速度や反応量も大きい。したがって、改質反応
部41ではその入口で改質反応が起こりやすく、吸熱量
が大きい。一方、触媒燃焼部40でもその入口で燃焼が
活発におこりやすく、発熱量が大きい。したがって、原
料ガス1の入口と燃料ガス31の入口を一致させれば、
改質反応の熱を多く必要とする部分で、多くの燃焼を起
こさせることができる。これより、燃料改質ユニット4
2面内の熱バランスをとり、温度分布を均一にすること
ができる。このように、原料ガス1の入口と燃料ガス3
1の入口を一致させるためには、燃料・燃焼ガスの流れ
と原料・改質ガスの流れが並流になるようにガス流路を
構成する必要がある。
【0070】しかしながら、燃料31・燃焼ガス11の
流れと原料1・改質ガス2の流れを完全に並流にするの
は、ガス流路やマニホールドの構成を複雑にする。ここ
では、ガス流路の多段化を実現するとともに、並流に近
い流れを実現する実施例を図17に示した。図17は先
に述べたように燃料31・燃焼ガス11は1段で、原料
1・改質ガス2を2段にした例で、原料ガス1と燃料ガ
ス31の入口はほぼ一致する。ただし、原料ガス1と燃
焼ガス31の流れを局部的にみると直交している。な
お、2段目の改質ガス流路は燃焼ガスの出口に一致す
る。燃焼ガスの出口は燃焼熱により温度が高く、改質反
応の化学平衡を考慮すると、より高い改質反応率を得る
ことができ、炭化水素が水素ガスに変換される割合を高
くすることになる。なお、原料1・改質ガス2の2段化
よりも燃料31・燃焼ガス11の2段化が要求される場
合は、これらの流路を交換してもよく、熱バランス的に
は同等の効果がある。
【0071】実施例17.図18a、図18bを用いて
さらに他の実施例について説明する。原料1・改質ガス
2の流路構成は図17と全く同じであるが、燃料31・
燃焼ガス11の流路を3段で構成している。これより、
流れが並流化される程度が高められ、熱バランスをとれ
る範囲を一層広くとることができる。このように、段数
を増やす程、原料ガス1・改質ガス2の流れと燃料ガス
31・燃焼ガス11の流れを理想的な並流に近づけるこ
とができるが、先に述べたように圧力損失も増大する。
したがって、段数の設計は原料1や燃料ガス31のバイ
パス、ガス分配の程度、温度分布、圧力損失、等を考慮
して決定されねばならない。
【0072】実施例18.請求項8の発明に係る燃料改
質装置の一実施例を図19を参照して説明する。図19
は燃料ガス供給マニホールド36の内部に燃料改質スタ
ックの側面に向けて燃焼火炎を形成し、触媒燃焼部を動
作温度まで予熱するための燃焼バーナ48を設置した例
である。起動時、燃料ガス20と燃焼用空気23を燃焼
バーナ48に導き、燃料噴射ノズル22と空気噴射ノズ
ル25から噴射された燃料と空気が充分混合する場所に
点火装置(図中図示せず)を設けて、燃料の着火を行
う。着火された燃料は燃焼ガスとなって、燃料改質スタ
ック43の燃料ガス流路に導かれ、燃焼用触媒を触媒の
動作温度まで予熱する。また、燃焼バーナ48の表面か
らの輻射熱により燃料改質スタック43の燃料ガス入口
側面が加熱され、熱伝導により内部の燃焼用触媒に伝え
られる。燃焼用触媒が触媒の動作温度である例えば35
0℃程度まで加熱された時、一旦燃料ガス20の供給を
停止し、火炎を消す。つぎに、点火装置を作動させない
で再度燃料ガス20を供給すれば、空気23と燃料20
は燃料供給マニホールド36内で充分予混合した後、燃
料改質スタック43内の触媒燃焼部に導かれ、触媒によ
る燃焼が行われる。
【0073】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、改質触媒が充
填された改質反応管の伝熱面と燃焼バーナの燃焼面とを
対向して配置したので、主に燃焼バーナの輻射熱により
改質反応管が均一に加熱され、改質反応管の軸方向温度
分布を均一にすることができる。また、輻射伝熱は対流
伝熱に比べて熱伝達率が大きいので、改質反応管の伝熱
面積を小さくしたり、従来の燃料改質装置で使用されて
いた伝熱充填粒子を削除することができ、装置の小型軽
量化につながる。さらに、充填粒子の削除により熱容量
が小さくなると、装置を起動する際、動作温度まで加熱
する時間を短縮でき、起動時の燃料消費も節約すること
ができる。
【0074】また、請求項2の発明によれば、上記請求
項1のものにおいて、燃焼バーナを、周囲に空気噴射ノ
ズルが配置された複数個の燃料噴射ノズルで構成したの
で、燃焼バーナの火炎形成面の面積を大きくし、輻射熱
伝達を促進させることができる効果がある。
【0075】また、請求項3の発明によれば、円筒状の
燃焼バーナの燃焼面と改質触媒が装填された円筒状の改
質反応管の伝熱面とを互いに対向して同心円状に構成す
るとともに、円筒状の燃焼ガスの排気流路と円筒状の燃
焼用空気の流入流路を隣接して同心円状に構成したの
で、燃焼バーナから発生する燃焼熱を有効に改質反応管
の加熱に利用することができるとともに、燃焼ガスと燃
焼用空気の熱交換が図れる。
【0076】また、請求項4の発明によれば、改質反応
器と触媒燃焼器とをそれぞれ伝熱面を接触させて隣接し
て設けたので、触媒燃焼器で発生した熱が直接改質反応
器に伝えられる。さらに、燃焼用触媒は改質反応の吸熱
により冷却されるので、燃焼用触媒の温度が耐熱温度以
上に上昇するのを防止できる。
【0077】また、請求項5の発明によれば、上記請求
項4のものにおいて、改質反応器および触媒燃焼器の少
なくとも一方に隣接して電気ヒータを設けたので、主に
触媒燃焼器や改質反応器の起動に際して、改質触媒や燃
焼用触媒を触媒の動作温度まで均一に加熱し、迅速に燃
料改質装置を起動することができる。
【0078】また、請求項6の発明によれば、炭化水素
またはアルコール原料から改質反応により水素を生成す
る改質触媒を有する改質反応部と、空気と予混合した燃
料ガスの燃焼により上記改質反応部を加熱する触媒燃焼
部とを備え、一対の上記触媒燃焼部と改質反応部から構
成される燃料改質ユニットを触媒燃焼部と改質反応部が
交互に隣接するように複数ユニット積層して燃料改質ス
タックを構成し、上記燃料改質スタックの側端部からそ
れぞれマニホールドを介して原料ガスおよび予混合燃料
ガスを供給すると共に、改質ガスおよび燃焼ガスを排出
するように構成したので、改質反応管タイプの燃料改質
装置に比べて高い触媒充填密度を実現することができ、
比較的小さな容積で、多量の水素を効率よく製造するこ
とができる。
【0079】また、請求項7の発明によれば、上記請求
項6のものにおいて、原料ガス流路および燃料ガス流路
の少なくとも一方を複数個の部分ガス流路に分割し、上
記部分ガス流路間にガス混合部を設けたので、原料・改
質ガスまたは燃料・燃焼ガスの流れに部分的な不均一が
生じても、ガス混合部で均一に混合されるので、流れの
不均一が改質反応や燃焼反応に影響するのを抑制するこ
とができる。
【0080】また、請求項8の発明によれば、上記請求
項6または7のものにおいて、燃料供給マニホールドの
内部に、燃料改質スタックの側面に向けて燃焼火炎を形
成する燃焼バーナを配置したので、燃料改質スタックの
起動に際して、触媒燃焼部入口の燃焼用触媒や改質反応
部入口の改質触媒を動作温度まで効率良く予熱すること
ができ、燃料改質スタックの起動を迅速に行うことがで
きる。
【0081】また、請求項9の発明によれば、上記請求
項1ないし8のものにおいて、改質反応管、改質反応
器、改質反応部、触媒燃焼器、または触媒燃焼部の内壁
面に触媒への伝熱を促進する伝熱フィンを設けたので、
例えば燃焼ガスからの熱や改質ガスからの熱は改質反応
管を介して伝熱フィンに伝えられ、伝熱フィンに伝えら
れた熱は輻射熱伝達、対流熱伝達により改質触媒に有効
に伝達されるので、改質反応管内壁と改質触媒との伝熱
性能を向上させることができる。
【0082】また、請求項10の発明によれば、上記請
求項1ないし9のものにおいて、改質反応管、改質反応
器、改質反応部、触媒燃焼器、または触媒燃焼部の内壁
面、または上記請求項9の伝熱フィンの表面に触媒膜を
形成したので、例えば改質反応管の壁面に伝えられた熱
は、伝熱フィンを介して直接、熱伝導により改質触媒に
伝達されるので、改質反応管の壁面と触媒との熱抵抗を
大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係る燃料改質装置の一実施例
による基本的構成と作用を説明する構成図である。
【図2】請求項2の発明に係る燃焼バーナの燃料噴射ノ
ズルと空気噴射ノズルの配置を示す構成図および断面図
である。
【図3】請求項3の発明に係る燃料改質装置の一実施例
による具体的構成を示す構成図である。
【図4】請求項3の発明に係る燃料改質装置の他の実施
例による具体的構成を示す構成図である。
【図5】実施例1、3、4のものに請求項9の発明を適
用した場合の一実施例の要部の基本的構成を示す構成図
である。
【図6】請求項9の発明に係る伝熱フィンの他の実施例
を示す斜視図である。
【図7】実施例1、3、4のものに請求項9の発明を適
用した場合の他の実施例を示す斜視図である。
【図8】実施例1、3〜6のものに請求項10の発明を
適用した場合の一実施例の要部を示す断面図である。
【図9】請求項9の発明に係る燃料改質装置の他の実施
例の要部を示す断面構成図である。
【図10】請求項4の発明に係る燃料改質装置の一実施
例の具体的構成を示す断面構成図である。
【図11】請求項4の発明に係る燃料改質装置の他の実
施例の要部を示す断面構成図である。
【図12】図11のものに請求項10の発明を適用した
一実施例の要部を示す断面構成図である。
【図13】請求項4の発明に係る燃料改質装置のさらに
他の実施例を示す斜視図およびB−B’線断面図であ
る。
【図14】請求項5の発明による燃料改質装置の一実施
例を示す断面構成図である。
【図15】請求項5の発明による燃料改質装置の他の実
施例を示す断面構成図である。
【図16】請求項6の発明による燃料改質装置の一実施
例を示し、燃料改質スタックに各マニホールドを取り付
けた状態を示す斜視図および燃料改質スタックの部分斜
視図である。
【図17】請求項7の発明による燃料改質装置の一実施
例の要部を示す断面図である。
【図18】請求項7の発明による燃料改質装置の他の実
施例の要部を示す断面図である。
【図19】請求項8の発明による燃料改質装置の一実施
例の要部を示す断面図である。
【図20】従来の燃料改質装置の改質反応管を示す断面
図である。
【図21】従来の別の燃料改質装置の改質反応管を示す
断面図である。
【図22】従来の燃料改質装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 原料ガス 2 改質ガス 7 改質触媒 10 改質反応管 11 燃焼ガス 20 燃料ガス 22 燃料噴射ノズル 23 空気 25 空気噴射ノズル 26 燃焼バーナ 28 伝熱フィン 29 コーティング改質触媒層 31 空気予混合燃料ガス 33 燃焼用触媒 34 触媒燃焼器 36 燃料ガス供給マニホールド 37 原料ガス供給マニホールド 38 改質ガス排出マニホールド 39 燃焼ガス排出マニホールド 40 触媒燃焼部 41 改質反応部 42 燃料改質セル 43 燃料改質スタック 44 ガス混合部 45 リターンマニホールド 48 起動用燃焼バーナ 54 電気ヒータ
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】また、請求項9の発明では、上記請求項1
ないし8のものにおいて、改質反応管、改質反応器、改
質反応部、触媒燃焼器、または触媒燃焼部の内壁面に触
媒への伝熱を促進する伝熱フィンを設けたので、熱は燃
焼用触媒から伝熱フィンを介して改質触媒へと、輻射熱
伝達、対流熱伝達により伝達されるので、伝熱性能を向
上させることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】また、請求項10の発明では、上記請求項
1ないし9のものにおいて、改質反応管、改質反応器、
改質反応部、触媒燃焼器、または触媒燃焼部の内壁面、
または上記請求項9の伝熱フィンの表面に触媒膜を形成
したので、熱は直接燃焼用触媒膜から改質触媒膜へ伝熱
フィンの熱伝導だけで伝達されるので、熱抵抗を大幅に
低減することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】つぎにこの燃料改質装置の動作について説
明する。まず、燃料改質装置を起動する手順を述べる。
起動時の燃料ガスとして都市ガス(13A:メタンを主
成分とし、エタン、プロパン、ブタンを含む混合ガス)
を使用する場合について説明する。都市ガスの着火を確
実にするために、燃料マニホールド21に1次空気と予
混合した都市ガスを燃料ガス20として供給する。同時
に空気マニホールド24に2次空気を供給する。燃料ガ
ス20は燃料噴射ノズル22を経て燃焼バーナ26から
燃焼空間へ噴射され、空気23は空気噴射ノズル25を
経て燃焼バーナ26から燃焼空間へ噴射される。ノズル
より噴射された燃料ガス20と空気23は、相互に拡散
・混合し、燃焼により火炎面27を形成する。火炎をむ
らなく均一に形成するためには、各ノズルからの燃料ガ
ス・空気の噴射量を均一にする必要がある。これより噴
射した燃料ガスと空気は充分に拡散・混合し、均一な燃
焼が行われる。このように表面燃焼バーナ26により燃
焼が火炎面27の全面で起こり、主に輻射熱により改質
反応管10が均一に加熱される。高温の燃焼ガス11は
改質反応管10に沿って下方に流れ、この間、対流熱伝
達により改質反応管10を加熱する。さらに、燃焼ガス
11は改質反応管10の下端で流れを反転させ、今度は
改質反応管10と空気管の間を上方に流れ、改質反応管
10を再び加熱するとともに燃焼用空気23を予熱す
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】実施例4.図4は表面燃焼バーナ26を加
熱炉の中心軸に配置し、加熱される環状改質反応管10
をその外側に配置した例である。中心軸に燃料マニホー
ルド21を設け、その外側に空気マニホールド24を設
ける。燃料ガス20と燃焼用空気23は燃料噴射ノズル
22、空気噴射ノズル25から外側に向かって放射状に
噴射され、燃焼が行われる。燃焼後の排ガス11は改質
反応管10に沿って内側から外側に流れ、最も外側に流
れる燃焼用空気23を予熱する。このような中心軸に燃
焼バーナ26があり、燃焼ガス11が内側から外側に流
れる内炎外向流型は、前述の外炎内向流型に比べて表面
燃焼バーナ26の伝熱面積が小さいので、改質反応管1
0への伝熱量は比較的小さくなる。ただし、従来の集中
バーナに比べると、燃焼バーナ26と改質反応管10が
対向しているので、輻射熱を有効に利用することができ
る。また、外炎内向流型に比べて環状改質反応管10の
直径を大きくとれるので、充填可能な改質触媒7の充填
量を増やすことができ、触媒の長寿命化に有利である。
なお、この型の燃料改質装置では、燃焼が加熱炉の内部
で行われるので、外部への放熱を小さくすることができ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】図5に示す伝熱フィン28はコルゲート
(波形)の形状が円弧形のストレートフィンであるが、
その他コルゲートの形状により角形、台形、三角形のフ
ィンが考えられる。また、コルゲートが半ピッチずれた
伝熱フィンの形状の一例を図6に示す。この伝熱フィン
は1山のコルゲート(角形)が半ピッチずれた千鳥配置
の形状を有し、改質触媒7はこのコルゲートの内部に充
填される。矢印A、Bは二通りの原料ガスの流し方を示
す。流れAは原料ガスがコルゲートに対して直角に流れ
る場合で、流れBは原料ガスがコルゲートに対して平行
に流れる場合である。流れAでは原料ガスと触媒との接
触回数が多くなるが圧力損失も大きくなる。一方、流れ
Bでは原料ガスと触媒の接触回数は比較的少なくなるが
圧力損失は小さくなる。例えば、改質反応を促進したい
場所では流れAを採用し、改質反応を抑制した場所では
流れBを採用する。また、流れA、流れBの他にコルゲ
ートに対してある傾いた角度をもった流れを考えること
もできる。なお、伝熱フィン28から触媒へ熱輻射によ
り伝わる熱量は、触媒粒子と伝熱フィン28との形態係
数とそれぞれの輻射率によって決まるため、2つの流れ
で差は生じない。対流熱伝達については、流れがより乱
されるAが大きいようである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】実施例13.請求項6の発明に係る燃料改
質装置の一実施例を図16(a)、(b)を参照して説
明する。図16(a)は燃料改質スタックの4つの側面
にそれぞれ燃料・空気供給マニホールド36、原料供給
マニホールド37、改質ガス排出マニホールド38、燃
焼ガス排出マニホールド39を取り付けた斜視図であ
る。ここでは原料ガス・改質ガスの流れと燃料ガス・燃
焼ガスの流れが直交するクロス・フロー形式を採った。
図16bはマニホールドを開放した燃料改質スタックの
部分斜視図である。一対の触媒燃焼部40と改質反応部
41から構成される燃料改質ユニット42を触媒燃焼部
と改質反応部が交互に隣接するように複数ユニット積層
して燃料改質スタック43を構成している。改質反応部
41では、改質触媒7の作用により原料ガスが水素リッ
チの改質ガスに変換され、改質反応に必要な熱は上下に
隣接する触媒燃焼部40から伝達される燃焼熱により
われる。また、触媒燃焼部40は上下に隣接する改質反
応部41により冷却される。このように、燃料改質スタ
ックでは一対の触媒燃焼部40と改質反応部41から成
る燃料改質ユニットが基本要素となり、燃焼と改質反応
の機能を満足させる。従来の燃料改質装置は、単一の燃
焼バーナと複数個の改質反応管から構成され、燃焼と改
質反応は全く別個に行われていた。本発明の燃料改質ス
タックでは燃焼と改質反応は1枚の隔壁を隔てた触媒燃
焼部40と改質反応部41で起こり、熱的に密接に関連
することになる。したがって、触媒燃焼部40で発生し
た燃焼熱は即座に改質反応の吸熱に費やされるので、燃
焼ガスの温度は急激には上昇しない。なぜなら、燃焼用
触媒の表面で発生した燃焼熱が燃焼ガスを加熱する速度
よりも、隔壁を加熱し改質触媒7に伝達する速度の方が
速いからである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】実施例14.請求項7の発明に係る燃料改
質装置の一実施例を図17を参照して説明する。本発明
では原料ガス流路・改質ガス流路を複数個の部分ガス流
路に分割すなわち多段化し、各部分ガス流路間すなわち
多段化した各段の間にガス混合部44を設け、多段化し
た各段を直列に接続するように原料ガス流路・改質ガス
流路を構成する。図17は原料ガス流路を2段にした場
合の燃料改質スタックの断面図である。原料ガス1は原
料ガス供給マニホールド37から燃料改質スタックの原
料ガス側に導かれる。この実施例では、原料ガス供給マ
ニホールド37は改質ガス排出マニホールド38と隣合
って配置され、高温の改質ガスと低温の原料ガスで熱交
換が行われる。原料ガス1は供給マニホールド37から
各燃料改質ユニットに分配される。1段目の原料ガス流
路に流れた原料ガスは、改質触媒7の作用により水素ガ
ス2に改質される。その後改質ガス2は、原料供給マニ
ホールドが配置されたスタック側面とは反対側のスタッ
ク側面に配置された改質ガスリターン・マニホールド4
5に導かれ、各燃料改質ユニットに流れた改質ガスはこ
こで合流する。改質ガスはガス混合部44で流れを反転
させながら均一に混合される。ガス流れの反転により、
無数の流体渦が形成され、ガスの混合は促進される。し
たがって、各ユニット間で流れの分配に差異があって
も、リターンマニホールド45でのガス混合により、流
れの分配の不均一は一旦解消される。改質ガスはリター
ンマニホールド45から再び各燃料改質ユニットに分配
される。2段目の改質ガス流路では改質ガスの中の未改
質原料が改質され、各セルに流れた改質ガス2は排気マ
ニホールド38で合流する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】なお、上記実施例では原料ガス流路を2段
化したが、同様の構成で多段化することも可能である。
段数を増やすと、ガス混合部が増えるので、原料ガス1
のバイパスやユニット間のガス分配の不均一の悪影響を
より少なくすることができるが、反面ガス流速が増加
し、ガス流路が長くなるので、圧力損失が増大する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】実施例18.請求項8の発明に係る燃料改
質装置の一実施例を図19を参照して説明する。図19
は燃料ガス供給マニホールド36の内部に燃料改質スタ
ックの側面に向けて燃焼火炎を形成し、触媒燃焼部を動
作温度まで予熱するための燃焼バーナ48を設置した例
である。起動時、燃料ガス20と燃焼用空気23を燃焼
バーナ48に導き、燃料噴射ノズル22と空気噴射ノズ
ル25から噴射された燃料と空気が充分混合する場所に
点火装置(図中図示せず)を設けて、燃料の着火を行
う。着火された燃料は燃焼ガスとなって、燃料改質スタ
ック43の燃料ガス流路に導かれ、燃焼用触媒を触媒の
動作温度まで予熱する。また、燃焼バーナ48の表面か
らの輻射熱により燃料改質スタック43の燃料ガス入口
側面が加熱され、熱伝導により内部の燃焼用触媒に熱が
伝えられる。燃焼用触媒が触媒の動作温度である例えば
350℃程度まで加熱された時、一旦燃料ガス20の供
給を停止し、火炎を消す。つぎに、点火装置を作動させ
ないで再度燃料ガス20を供給すれば、空気23と燃料
20は燃料供給マニホールド36内で充分予混合した
後、燃料改質スタック43内の触媒燃焼部に導かれ、触
媒による燃焼が行われる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素またはアルコール原料から改質
    反応により水素を生成する改質触媒を有する改質反応管
    と、燃料ガスと空気の燃焼により上記改質反応管を加熱
    する燃焼バーナとを備え、水素リッチとなった改質ガス
    を得る燃料改質装置において、上記改質触媒が装填され
    た改質反応管の伝熱面と上記燃焼バーナの燃焼面とを互
    いに対向して配置したことを特徴とする燃料改質装置。
  2. 【請求項2】 燃焼バーナは、周囲に空気噴射ノズルが
    配置された複数個の燃料噴射ノズルで構成されるもので
    ある請求項1記載の燃料改質装置。
  3. 【請求項3】 円筒状の燃焼バーナの燃焼面と改質触媒
    が装填された円筒状の改質反応管の伝熱面とを互いに対
    向して同心円状に構成するとともに、円筒状の燃焼ガス
    の排気流路と円筒状の燃焼用空気の流入流路を隣接して
    同心円状に構成した請求項1または2記載の燃料改質装
    置。
  4. 【請求項4】 炭化水素またはアルコール原料から改質
    反応により水素を生成する改質触媒を有する改質反応器
    と、空気と予混合した燃料ガスの触媒燃焼により上記改
    質反応器を加熱する触媒燃焼器とを備え、水素リッチと
    なった改質ガスを得る燃料改質装置において、上記改質
    反応器と触媒燃焼器とをそれぞれ伝熱面を接触させて隣
    接して設けたことを特徴とする燃料改質装置。
  5. 【請求項5】 改質反応器および触媒燃焼器の少なくと
    も一方に隣接して電気ヒータを設けた請求項4記載の燃
    料改質装置。
  6. 【請求項6】 炭化水素またはアルコール原料から改質
    反応により水素を生成する改質触媒を有する改質反応部
    と、空気と予混合した燃料ガスの燃焼により上記改質反
    応部を加熱する触媒燃焼部とを備え、一対の上記触媒燃
    焼部と改質反応部から構成される燃料改質ユニットを触
    媒燃焼部と改質反応部が交互に隣接するように複数ユニ
    ット積層して燃料改質スタックを構成し、上記燃料改質
    スタックの側端部からそれぞれマニホールドを介して原
    料ガスおよび予混合燃料ガスを供給すると共に、改質ガ
    スおよび燃焼ガスを排出するように構成した燃料改質装
    置。
  7. 【請求項7】 原料ガス流路および燃料ガス流路の少な
    くとも一方を複数個の部分ガス流路に分割し、上記部分
    ガス流路間にガス混合部を設けた請求項6記載の燃料改
    質装置。
  8. 【請求項8】 燃料供給マニホールドの内部に、燃料改
    質スタックの側面に向けて燃焼火炎を形成する燃焼バー
    ナを配置した請求項6または7記載の燃料改質装置。
  9. 【請求項9】 改質反応管、改質反応器、改質反応部、
    触媒燃焼器、または触媒燃焼部の内壁面に触媒への伝熱
    を促進する伝熱フィンを設けた請求項1ないし8のいず
    れかに記載の燃料改質装置。
  10. 【請求項10】 改質反応管、改質反応器、改質反応
    部、触媒燃焼器、または触媒燃焼部の内壁面、または上
    記請求項9の伝熱フィンの表面に触媒膜を形成した請求
    項1ないし9のいずれかに記載の燃料改質装置。
JP5009113A 1993-01-22 1993-01-22 燃料改質装置 Pending JPH06219705A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5009113A JPH06219705A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 燃料改質装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5009113A JPH06219705A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 燃料改質装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06219705A true JPH06219705A (ja) 1994-08-09

Family

ID=11711584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5009113A Pending JPH06219705A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 燃料改質装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06219705A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10297904A (ja) * 1997-01-22 1998-11-10 Haldor Topsoee As 触媒作用を有する機材を使用した水蒸気改質によって合成ガスを製造する方法
JP2001064001A (ja) * 1999-07-15 2001-03-13 Haldor Topsoe As 炭化水素供給材料の接触水蒸気改質方法
JP2006176350A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd メタノール改質装置
JP2006190580A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Hitachi Ltd 燃料電池発電システム
JP2007005180A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Hitachi Ltd 固体酸化物形燃料電池発電システム
JP2007099596A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Ishikawajima Shibaura Mach Co Ltd 燃料改質装置
JP2007191333A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Dainippon Printing Co Ltd 水素製造用のマイクロリアクター
JP2007523042A (ja) * 2004-02-17 2007-08-16 モーディーン・マニュファクチャリング・カンパニー 分散型水素生産のための一体型燃料処理装置
JP2008007372A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Nippon Oil Corp 改質器および間接内部改質型固体酸化物形燃料電池
JP2008007371A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Nippon Oil Corp 改質器および間接内部改質型固体酸化物形燃料電池
JP2009013022A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Iwatani Internatl Corp 水素分離膜型lpガス改質装置
JP2020117414A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 日産自動車株式会社 燃料改質ユニット
WO2022211334A1 (ko) * 2021-03-29 2022-10-06 (주)바이오프랜즈 수소 생성 장치
CN115784153A (zh) * 2022-12-02 2023-03-14 武汉氢能与燃料电池产业技术研究院有限公司 一种自热式醇类重整制氢反应器

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10297904A (ja) * 1997-01-22 1998-11-10 Haldor Topsoee As 触媒作用を有する機材を使用した水蒸気改質によって合成ガスを製造する方法
JP4521735B2 (ja) * 1997-01-22 2010-08-11 ハルドール・トプサー・アクチエゼルスカベット 触媒作用を有する機材を使用した水蒸気改質によって合成ガスを製造する方法
JP2001064001A (ja) * 1999-07-15 2001-03-13 Haldor Topsoe As 炭化水素供給材料の接触水蒸気改質方法
JP2007525398A (ja) * 2004-02-17 2007-09-06 モーディーン・マニュファクチャリング・カンパニー 分散型水素生産のための一体型燃料処理装置
JP2007526869A (ja) * 2004-02-17 2007-09-20 モーディーン・マニュファクチャリング・カンパニー 分散型水素製造のための高度に一体化した燃料プロセッサ
JP2007523042A (ja) * 2004-02-17 2007-08-16 モーディーン・マニュファクチャリング・カンパニー 分散型水素生産のための一体型燃料処理装置
JP2006176350A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd メタノール改質装置
JP2006190580A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Hitachi Ltd 燃料電池発電システム
JP2007005180A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Hitachi Ltd 固体酸化物形燃料電池発電システム
JP2007099596A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Ishikawajima Shibaura Mach Co Ltd 燃料改質装置
JP2007191333A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Dainippon Printing Co Ltd 水素製造用のマイクロリアクター
JP2008007372A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Nippon Oil Corp 改質器および間接内部改質型固体酸化物形燃料電池
JP2008007371A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Nippon Oil Corp 改質器および間接内部改質型固体酸化物形燃料電池
JP2009013022A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Iwatani Internatl Corp 水素分離膜型lpガス改質装置
JP2020117414A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 日産自動車株式会社 燃料改質ユニット
WO2022211334A1 (ko) * 2021-03-29 2022-10-06 (주)바이오프랜즈 수소 생성 장치
CN115784153A (zh) * 2022-12-02 2023-03-14 武汉氢能与燃料电池产业技术研究院有限公司 一种自热式醇类重整制氢反应器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11253831B2 (en) Catalytically heated fuel processor with replaceable structured supports bearing catalyst for fuel cell
US7037472B2 (en) Single-pipe cylinder-type reformer
US6969411B2 (en) Compact light weight autothermal reformer assembly
US6746650B1 (en) Compact, light weight methanol fuel gas autothermal reformer assembly
US6770106B1 (en) Partial oxidation reformer
US7220392B2 (en) Fuel conversion reactor
CN1914118B (zh) 改性器
JPH06219705A (ja) 燃料改質装置
WO2000063114A1 (fr) Reformeur cylindrique monotube et procede pour faire fonctionner ledit reformeur
KR101210127B1 (ko) 개질기용 연소기
US20100158769A1 (en) Reformer
JP3440551B2 (ja) 燃料改質装置及び燃料改質装置の運転方法
KR20230042654A (ko) 수증기 방출을 감소시킨 합성 가스 제조 공정
JP3921477B2 (ja) 単管円筒式改質器およびその運転方法
KR102315289B1 (ko) 다중 개질 반응기 구성이 가능한 수증기 개질장치
US7927750B2 (en) Micro channel heater for even heating
CN112151831B (zh) 重整器及其燃料电池发电系统
KR100429602B1 (ko) 연료전지용 연료개질기
JPH09255304A (ja) プレート形改質装置
JP2577037B2 (ja) 二段触媒燃焼式改質器
JP2002029705A (ja) 改質装置
US20120014864A1 (en) Hybrid foam/low-pressure autothermal reformer
JP2001009263A (ja) 非断熱式プロセスを行うための反応器
JP5266122B2 (ja) 酸化自己熱型改質装置および燃料電池システム
JPH04118042A (ja) 加熱装置