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JPH0621443Y2 - 減圧採血管 - Google Patents

減圧採血管

Info

Publication number
JPH0621443Y2
JPH0621443Y2 JP10418891U JP10418891U JPH0621443Y2 JP H0621443 Y2 JPH0621443 Y2 JP H0621443Y2 JP 10418891 U JP10418891 U JP 10418891U JP 10418891 U JP10418891 U JP 10418891U JP H0621443 Y2 JPH0621443 Y2 JP H0621443Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood collection
collection tube
gas barrier
plug
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10418891U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0544106U (ja
Inventor
行範 榎原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nipro Corp
Original Assignee
Nipro Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nipro Corp filed Critical Nipro Corp
Priority to JP10418891U priority Critical patent/JPH0621443Y2/ja
Publication of JPH0544106U publication Critical patent/JPH0544106U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0621443Y2 publication Critical patent/JPH0621443Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、血液検査に用いる血液
試料を採取するための減圧採血管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、臨床検査、例えば生化学検
査、血清検査の際に種々の採血器具が用いられており、
例えば内部が減圧された採血管と、この採血管を収納可
能とし、先端に中空状の穿刺針を備えた採血管ホルダー
とからなる採血器具が多く使用されている。
【0003】ところで、このような減圧採血管は、工場
での製造時において、管体内部を採血量に応じた適度の
減圧値に設定されている。そして、製造された採血管
は、病院、医院等において使用されるまでの間、それら
ユーザーのもとで保管される。採血管の保管日数は、ユ
ーザーによってまちまちであるが、長い場合は2〜3年
とされる場合がある。これらの長い間にわたって採血管
を保管する間に、栓体がゴム製であるため、栓体から内
部に大気が入り込む場合がある。かかる場合には、採血
管内の減圧度が維持されず、血液採取のための使用時
に、所定量の血液を採血することが困難となる。このた
め、従来、採血管における保管段階での気密性能を確保
するため、栓体の厚みを厚くする方法がとられた。しか
しながら、栓体を厚くする場合、使用時において穿刺針
が穿刺しにくく、作業性が悪い。
【0004】そこで、かかる問題を解決するため、特公
平3−16134号に開示されている減圧採血管が提案
されている。即ち、この減圧採血管では、栓体が、管体
の開口部全域を覆うガスバリア部材と、採血時に栓体を
穿刺した中空針が除去された後に針孔を閉塞可能とする
シール部材とから構成され、該ガスバリア部材により、
採血時まで採血管内部の減圧度を実質的に保持して、採
血管内部の減圧度を長期にわたって確保するようにして
いる。
【0005】尚、本明細書中において、「ガス」とは、
酸素ガス、炭酸ガス等のガスのみならず、水蒸気を含む
ものであり、又、「ガスバリア性」とは、ガスを完全に
遮蔽するものに限らず、酸素ガスで0.1×10-10
l・mm/cm2 ・sec・cmHg(20°C)、水
蒸気で1×1-3g・mm/m2 ・24hrs(40°
C、90%RH)程度のガスを透過するものも含むもの
とし、要は実用上の「ガスバリア性」を有することを意
味する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、例えば、検
査のため栓体を取り外して検査を行った後、一定時間経
過後に2回目の検査を行うような場合がある。このと
き、2回目の検査時まで、検査結果の正確性を期する上
で、管体に再度、栓をした状態で、採血管を保存してお
く必要がある。又、検査後に、血液を捨てる際にも、再
度、栓をする必要がある。しかし、上記従来例では、シ
ール部材は、単に針孔を閉塞するためにだけに用いられ
ており、上記のような再栓を必要とする場合には、別途
栓体を準備しておく必要があった。
【0007】本考案の目的は、上記問題点を解決した減
圧採血管を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案の特徴とするところは、内部が採血量に応じ
て適度に減圧されてなる減圧採血管において、一端が開
口し、他端が閉塞した有底管体と、有底管体の開口部に
取り付けられ、中空針が穿刺可能な栓体とを有し、栓体
が、採血時まで採血管内部の減圧度を実質的に保持すべ
く、管体の開口部全域を覆うガスバリア部材と、ガスバ
リア部材上に配設され、採血時に栓体を穿刺した中空針
が除去された後に針孔を閉塞可能とし、且つ、検査のた
めに栓体が取り外された管体の開口部を再栓可能とする
シール部材とからなる点である。
【0009】
【作用】本考案に従えば、以下の作用がある。 管体の開口部全域を覆うガスバリア部材を設けること
により、減圧採血管内部の減圧度を長期間確保できる。 シール部材を再栓可能とすることにより、減圧採血管
を一旦、開栓した後に再度、栓をする必要が生じた場合
に、シール部材により再栓することができるため、別途
栓体を準備する必要がない。又、シール部材を再栓可能
とすることにより、シール部材の外径は、当然に、有底
管体の開口部より大である。従って、シール部材の面積
は比較的大であり、このため、中空針を穿刺する際、的
外れとなることが防がれる。
【0010】
【実施例】図1は本考案の一実施例の断面図であり、図
2はその分解斜視図である。減圧採血管1は、有底管体
2と、有底管体2の開口部を閉塞する栓体3とからなっ
ており、その内部が所定の採血量分だけ減圧されてい
る。 有底管体2は、一端が開口し、他端が閉塞した筒状体と
され、開口部には、外方に突出する環状のフランジ4が
設けられている。このフランジ4は、後述する栓体3の
ガスバリア部材5との固着部を形成している。 有底管体2の材質としては、ガスバリア性能の高いもの
が良く、例えば、低融点ポリエステル及びキシレン基含
有ポリアミドの混合物であって、遷移金属塩を添加した
ものが好ましい。
【0011】有底管体2の開口部に取り付けられる栓体
3は、該開口部全域を覆う気密性の高いガスバリア部材
5と、ガスバリア部材5上に配設されたシール部材6と
から構成されている。ガスバリア部材5は、フィルム状
であり、円形の本体5Aと、本体5Aの周縁から下方に
延在した取り剥がし部5Bとからなる。
【0012】 ガスバリア部材5は、減圧採血管1の使
用前の状態、即ち、栓体3に後述する穿刺針が採血時に
穿刺される前の状態での有底管体2内部の減圧度を実質
的に保持するための気密性の高い材質であることが必要
である。この点でガスバリア部材5の材質としては、ア
ルミ箔等の金属薄膜やエチレン−ビニルアルコール共重
合体、ポリ塩化ビニリデン等の樹脂フィルム材等が用い
られる。好適には、ガスバリア性に優れたアルミ箔、又
は、アルミ蒸着フィルムである。ガスバリア部材6の針
穿刺部の厚みは、5μ〜300μ、好ましくは20μ〜
100μであり、必ずしも厚みは均一でなくても良い。
【0013】ガスバリア部材5と有底管体2との固着
は、有底管体2のフランジ4上面に接着剤を塗布し、ガ
スバリア部材5を接着するようにしてもよく、又、有底
管体2を構成する材質とガスバリア部材5を構成する材
質として、互いに相溶性のある材質を選択し、それらを
熱、超音波等で融着するようにしてもよい。尚、接着強
度としては、後から開封が可能なように剥離し得る程度
の接着力でよい。
【0014】シール部材6は、減圧採血管1を使用した
後の状態、即ち、栓体3に後述する穿刺針が穿刺し、除
去された後の状態において、針孔を閉塞し、液密状態を
保持する機能と共に、栓体3を取り外した後に再度、有
底管体2の開口部を再栓する機能を有している。針孔を
閉塞し、液密状態を保持する機能を有する点から、シー
ル部材6の材質としては、天然ゴム、イソプレンゴム、
熱可塑性エラストマー等のゴム材が用いられる。好適に
はシール性に優れている加硫ゴムである。
【0015】又、有底管体2の開口部を再栓する機能を
有する点から、シール部材6は、円柱状の基部6Aと、
基部6Aに連なる円筒状のスカート部6Bとからなり、
その外径は、少なくとも有底管体2の開口部の内径より
も大きく選ばれている。尚、シール部材6は、再栓のた
めに使用される際に、スカート部6Bが有底管体2の内
壁に密着して密液状態を充分に確保することができる長
さであることが必要である。そのため、シール部材6の
厚み方向の長さが、2mm以上であることが好ましい。
又、シール部材6は、その外面全体を、シリコンでコー
テングするようにしても良い。このようにすれば、再栓
の際に、円滑に有底管体2の開口部に挿入することがで
きる。
【0016】次に、上記構成の減圧採血管1の作用を説
明する。減圧採血管1を用いて血液採取を行う場合、採
血器具(図示せず)に取り付けられた採血針(図示せ
ず)を、血管に穿刺する。次いで、減圧採血管1を、採
血針の後端に形成されている穿刺針(図示せず)の先端
が、減圧採血管1の内部に達するまで採血器具に挿入す
る。この時、穿刺針は、シール部材6、次いでガスバリ
ア部材5を穿刺し、中空針とされる穿刺針の後端部が減
圧状態の有底管体2の内部に穿通されることになる。こ
の結果、有底管体2内部の減圧状態により、中空の穿刺
針の先端部から後端部に血液を導入することが可能とな
る。これにより、有底管体2内部に血液を流入し、採血
が行われることとなる。
【0017】採血が完了した減圧採血管1は、自動検査
装置等に運ばれ必要な検査を行われる。この検査時にお
いては、減圧採血管1は、栓体3を外した状態で検査さ
れる。従って、減圧採血管1を検査装置にセットする直
前に、ガスバリア部材5の取り剥し部5Bを、手等で把
持して取り剥がす。これにより、ガスバリア部材5が、
シール部材6と一体となって減圧採血管1の開口部から
取り外される。
【0018】1回目の検査終了後、一定時間経過後に2
回目の検査が必要な場合には、減圧採血管1を保存して
おく必要がある。そこで、栓体3を逆さにして、図3に
示すように、シール部材6のスカート部6Bを、有底管
体2の開口部に挿入して再栓する。このとき、シール部
材6は、予めガスバリア部材5から取り剥がしておいて
もよく、又、ガスバリア部材5が固着された状態で用い
てもよい。 尚、血液を捨てる際にも、再栓する必要があるが、かか
る場合にも、上記と同様な方法で、シール部材6を用い
て再栓することができる。
【0019】このような構成からなる減圧採血管1によ
れば、栓体3にガスバリア部材5が設けてあるため、製
造後、使用するまでの間の気密状態を確保することが可
能となる。又、栓体3は、シール部材6の存在によっ
て、穿刺針を穿刺し、除去した後の液密状態を確保する
ことが可能となる。更に、シール部材6の面積が大きい
ため、穿刺針を穿刺する際、的外れとなることはない。
【0020】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、採血時
に管体の開口部から栓体を抜き取る等の開栓操作を必要
とせず、取扱いが容易となる。又、減圧採血管の製造後
使用するまでの保管日数が、長期間にわたる場合であっ
ても、採血管内の減圧度を維持することができる。又、
減圧採血管を一旦、開栓した後に再度、栓をする必要が
生じた場合に、シール部材により再栓することができる
ため、別途栓体を準備する必要がない。更に、中空針を
栓体に穿刺する際に、的外れとなることが防がれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図である。
【図2】本考案の一実施例の分解斜視図である。
【図3】シール部材を有底管体に再栓した状態を示す断
面図である。
【符号】
1 減圧採血管 2 有底管体 3 栓体 5 ガスバリア部材 6 シール部材 6A シール部材6の基部 6B シール部材6のスカート部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部が採血量に応じて適度に減圧されてな
    る減圧採血管において、 一端が開口し、他端が閉塞した有底管体と、有底管体の
    開口部に取り付けられ、中空針が穿刺可能な栓体とを有
    し、 栓体が、採血時まで採血管内部の減圧度を実質的に保持
    すべく、管体の開口部全域を覆うガスバリア部材と、ガ
    スバリア部材上に配設され、採血時に栓体を穿刺した中
    空針が除去された後に針孔を閉塞可能とし、且つ、検査
    のために栓体が取り外された管体の開口部を再栓可能と
    するシール部材とからなることを特徴とする減圧採血
    管。
JP10418891U 1991-11-21 1991-11-21 減圧採血管 Expired - Lifetime JPH0621443Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10418891U JPH0621443Y2 (ja) 1991-11-21 1991-11-21 減圧採血管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10418891U JPH0621443Y2 (ja) 1991-11-21 1991-11-21 減圧採血管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0544106U JPH0544106U (ja) 1993-06-15
JPH0621443Y2 true JPH0621443Y2 (ja) 1994-06-08

Family

ID=14374018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10418891U Expired - Lifetime JPH0621443Y2 (ja) 1991-11-21 1991-11-21 減圧採血管

Country Status (1)

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JP (1) JPH0621443Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9536755B2 (en) 2004-06-02 2017-01-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Laminating system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9536755B2 (en) 2004-06-02 2017-01-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Laminating system

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0544106U (ja) 1993-06-15

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Legal Events

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