JPH06213731A - 熱電対装置 - Google Patents
熱電対装置Info
- Publication number
- JPH06213731A JPH06213731A JP824893A JP824893A JPH06213731A JP H06213731 A JPH06213731 A JP H06213731A JP 824893 A JP824893 A JP 824893A JP 824893 A JP824893 A JP 824893A JP H06213731 A JPH06213731 A JP H06213731A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective tube
- thermocouple
- high temperature
- protective pipe
- reinforcing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は1000℃を超える高温の雰囲気下で
も保護管の機械的強度を確保して正常な温度測定が行え
る熱電対装置を提供することを目的とする。 【構成】金属からなる保護管1と、この保護管の内側に
挿通して配置された熱電対2と、この熱電対を包囲して
保護管の内側に配置された耐熱性絶縁物3と、保護管の
壁の内部にその軸方向に沿って埋設された高温強度に優
れた材料からなる補強棒6とを具備することを特徴とす
る。
も保護管の機械的強度を確保して正常な温度測定が行え
る熱電対装置を提供することを目的とする。 【構成】金属からなる保護管1と、この保護管の内側に
挿通して配置された熱電対2と、この熱電対を包囲して
保護管の内側に配置された耐熱性絶縁物3と、保護管の
壁の内部にその軸方向に沿って埋設された高温強度に優
れた材料からなる補強棒6とを具備することを特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特に高温条件下で使用さ
れる熱電対装置に関する。
れる熱電対装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば航空機に搭載されるジエットエン
ジンの燃焼排気ガス(以下排気ガスと称する。)の温度
を測定するために熱電対装置が用いられている。
ジンの燃焼排気ガス(以下排気ガスと称する。)の温度
を測定するために熱電対装置が用いられている。
【0003】この熱電対装置は、一般的に保護管と、熱
電対と、耐熱性絶縁物とを具備している。保護管は先端
部の端面が閉塞され、先端の周壁には一対の窓が形成さ
れている。熱電対は保護管の内部に挿通されて挿通さ
れ、その検出端が保護管の先端部に位置している。
電対と、耐熱性絶縁物とを具備している。保護管は先端
部の端面が閉塞され、先端の周壁には一対の窓が形成さ
れている。熱電対は保護管の内部に挿通されて挿通さ
れ、その検出端が保護管の先端部に位置している。
【0004】耐熱性絶縁物は熱電対を包囲して保護管の
内側に先端部を除いて配置されている。このため、保護
管の先端部の内部は空間となり、熱電対の検出部がこの
空間に露出する。なお、保護管の基端部は端子台に取り
付けられている。保護管は熱電対装置の温度測定条件を
考慮してステンレス鋼、インコネル、ハステロイなどの
耐熱合金で形成されている。
内側に先端部を除いて配置されている。このため、保護
管の先端部の内部は空間となり、熱電対の検出部がこの
空間に露出する。なお、保護管の基端部は端子台に取り
付けられている。保護管は熱電対装置の温度測定条件を
考慮してステンレス鋼、インコネル、ハステロイなどの
耐熱合金で形成されている。
【0005】このように構成された熱電対装置を使用す
る場合には、ジエットエンジンの排気ガスを流す通路に
配置され、端子台が排気ガス通路を構成する壁に固定さ
れる。排気ガス通路を流れるジエットエンジンの排気ガ
スは、保護管の先端部の一対の窓部を通して保護管の内
部空間を通過する。この時、排気ガスが熱電対の検出端
に接触し、熱電対を構成する一対の素子間に電位差が生
じる。この電位差を熱電対に接続される測定回路で計測
して温度を測定する。
る場合には、ジエットエンジンの排気ガスを流す通路に
配置され、端子台が排気ガス通路を構成する壁に固定さ
れる。排気ガス通路を流れるジエットエンジンの排気ガ
スは、保護管の先端部の一対の窓部を通して保護管の内
部空間を通過する。この時、排気ガスが熱電対の検出端
に接触し、熱電対を構成する一対の素子間に電位差が生
じる。この電位差を熱電対に接続される測定回路で計測
して温度を測定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常、ジエットエンジ
ンの排気ガスの温度測定は、低圧タービンの後方の位置
に熱電対装置を置いて行うために、約700〜800℃
がその測定最大温度である。しかし、近年新エンジンの
開発計画により1000℃を越え、1300℃付近まで
測定可能な熱電対装置の要求がなされてきた。
ンの排気ガスの温度測定は、低圧タービンの後方の位置
に熱電対装置を置いて行うために、約700〜800℃
がその測定最大温度である。しかし、近年新エンジンの
開発計画により1000℃を越え、1300℃付近まで
測定可能な熱電対装置の要求がなされてきた。
【0007】ところが、従来の熱電対装置における保護
管を形成するステンレス鋼、インコネル、ハステロイな
どの耐熱合金は、実用上に支障をきたすことがない高温
強度を維持できる限界温度(使用限度温度)は約100
0℃であり、周囲の温度がこの温度1000℃を超える
と高温強度が低下してしまう。
管を形成するステンレス鋼、インコネル、ハステロイな
どの耐熱合金は、実用上に支障をきたすことがない高温
強度を維持できる限界温度(使用限度温度)は約100
0℃であり、周囲の温度がこの温度1000℃を超える
と高温強度が低下してしまう。
【0008】このため、熱電対装置を1000℃を越え
る温度の排気ガスの中で使用していると、保護管がガス
流れ方向に曲ることがある。そうすると、保護管に設け
た窓からガスが正常に入らなくなる、さらに保護管の内
部の熱電対も曲り、熱電対と保護管との間の絶縁が確保
できなくなる、あるいは熱電対が破損するなどの事故が
生じて正常な温度測定が困難になることがある。
る温度の排気ガスの中で使用していると、保護管がガス
流れ方向に曲ることがある。そうすると、保護管に設け
た窓からガスが正常に入らなくなる、さらに保護管の内
部の熱電対も曲り、熱電対と保護管との間の絶縁が確保
できなくなる、あるいは熱電対が破損するなどの事故が
生じて正常な温度測定が困難になることがある。
【0009】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、1000℃を超える高温の雰囲気下でも保護管の機
械的強度を確保して正常な温度測定が行える熱電対装置
を提供することを目的とする。
で、1000℃を超える高温の雰囲気下でも保護管の機
械的強度を確保して正常な温度測定が行える熱電対装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に第一の発明の熱電対装置は、金属からなる保護管と、
この保護管の内側に挿通されて配置された熱電対と、こ
の熱電対を包囲して前記保護管の内側に配置された耐熱
性絶縁物と、前記保護管の壁の内部にその軸方向に沿っ
て配置された高温強度に優れた材料からなる補強棒とを
具備することを特徴とする。
に第一の発明の熱電対装置は、金属からなる保護管と、
この保護管の内側に挿通されて配置された熱電対と、こ
の熱電対を包囲して前記保護管の内側に配置された耐熱
性絶縁物と、前記保護管の壁の内部にその軸方向に沿っ
て配置された高温強度に優れた材料からなる補強棒とを
具備することを特徴とする。
【0011】第二の発明の熱電対装置は、金属からなる
保護管と、この保護管の内側に挿通されて配置された熱
電対と、この熱電対を包囲して前記保護管の内側に充填
された耐熱性絶縁物と、前記保護管の内側にこの保護管
に接してその軸方向に沿って配置された高温強度に優れ
た材料からなる補強棒とを具備することを特徴とする。
保護管と、この保護管の内側に挿通されて配置された熱
電対と、この熱電対を包囲して前記保護管の内側に充填
された耐熱性絶縁物と、前記保護管の内側にこの保護管
に接してその軸方向に沿って配置された高温強度に優れ
た材料からなる補強棒とを具備することを特徴とする。
【0012】第三の発明の熱電対装置は、金属からなる
保護管と、この保護管の内側に挿通されて配置された熱
電対と、この熱電対を包囲して前記保護管の内部に配置
された耐熱性絶縁物と、前記保護管の内側に嵌合されて
その軸方向に沿って配置された高温強度に優れた材料か
らなる補強管とを具備することを特徴とする。
保護管と、この保護管の内側に挿通されて配置された熱
電対と、この熱電対を包囲して前記保護管の内部に配置
された耐熱性絶縁物と、前記保護管の内側に嵌合されて
その軸方向に沿って配置された高温強度に優れた材料か
らなる補強管とを具備することを特徴とする。
【0013】
【作用】第一の発明では、高温強度に優れた材料からな
る補強棒が保護管の壁内部に軸方向に沿って配置されて
いるので、保護管は1000℃を超える高温の雰囲気下
でも機械的強度を確保でき軸方向に沿う曲げなどの変形
を防止できる。
る補強棒が保護管の壁内部に軸方向に沿って配置されて
いるので、保護管は1000℃を超える高温の雰囲気下
でも機械的強度を確保でき軸方向に沿う曲げなどの変形
を防止できる。
【0014】第二の発明では、高温強度に優れた材料か
らなる補強棒が保護管の内側に保護管に接して軸方向に
沿って配置されているので、保護管は1000℃を超え
る高温の雰囲気下でも機械的強度を確保でき軸方向に沿
う曲げなどの変形を防止できる。
らなる補強棒が保護管の内側に保護管に接して軸方向に
沿って配置されているので、保護管は1000℃を超え
る高温の雰囲気下でも機械的強度を確保でき軸方向に沿
う曲げなどの変形を防止できる。
【0015】第三の発明では、高温強度に優れた材料か
らなる補強管が保護管の内側に嵌合されて軸方向に沿っ
て配置されているので、保護管は1000℃を超える高
温の雰囲気下でも機械的強度を確保でき軸方向に沿う曲
げ変形を防止できる。なお、高温強度に優れた材料とし
てはタングステンなどの高融点金属、あるいはセラミッ
クスが挙げられる。
らなる補強管が保護管の内側に嵌合されて軸方向に沿っ
て配置されているので、保護管は1000℃を超える高
温の雰囲気下でも機械的強度を確保でき軸方向に沿う曲
げ変形を防止できる。なお、高温強度に優れた材料とし
てはタングステンなどの高融点金属、あるいはセラミッ
クスが挙げられる。
【0016】なお、保護管の全体を高温強度に優れた材
料で形成することも考えられるが、この場合は材料コス
トが高い、酸化性雰囲気では使用できない、溶接性が低
下するなどの不具合が発生するので、実際の製品に採用
することが難しい。
料で形成することも考えられるが、この場合は材料コス
トが高い、酸化性雰囲気では使用できない、溶接性が低
下するなどの不具合が発生するので、実際の製品に採用
することが難しい。
【0017】
【実施例】第一の発明の一実施例について図1および図
2を参照して説明する。図2は熱電対装置の全体構造を
示し、図1は保護管の先端部の断面を拡大して示してい
る。図中1は保護管、2は熱電対、3は耐熱性絶縁物で
ある。
2を参照して説明する。図2は熱電対装置の全体構造を
示し、図1は保護管の先端部の断面を拡大して示してい
る。図中1は保護管、2は熱電対、3は耐熱性絶縁物で
ある。
【0018】保護管1はステンレス鋼、インコネル、ハ
ステロイなどの耐熱合金で形成されている。保護管1は
断面円形をなすもので、先端部の端面が閉塞され、先端
部の周壁には対向して一対の窓4が形成されている。こ
のような構成の保護管1は例えば精密鋳造により製作す
る。
ステロイなどの耐熱合金で形成されている。保護管1は
断面円形をなすもので、先端部の端面が閉塞され、先端
部の周壁には対向して一対の窓4が形成されている。こ
のような構成の保護管1は例えば精密鋳造により製作す
る。
【0019】保護管1の壁部には、円周方向に等間隔を
存した複数の位置に保護管1の軸方向に沿う孔5が夫々
形成されている。これらの各孔5は断面円形をなすもの
で、例えば保護管1の基端から所定長さで軸方向に延び
るものである。
存した複数の位置に保護管1の軸方向に沿う孔5が夫々
形成されている。これらの各孔5は断面円形をなすもの
で、例えば保護管1の基端から所定長さで軸方向に延び
るものである。
【0020】これら各孔5の内部には夫々補強棒6が挿
入されている。これら補強棒6は断面円形をなすもの
で、孔5の直径よりやや小さい直径と孔5の長さと同等
の長さを有している。
入されている。これら補強棒6は断面円形をなすもの
で、孔5の直径よりやや小さい直径と孔5の長さと同等
の長さを有している。
【0021】補強棒6は高温強度に優れた材料で形成さ
れている。補強棒6を形成する材料としては、高温強度
に優れたタングステンやモリブデンなどの高融点金属
と、Si3 N4 などの高温強度に優れたセラミックスが
挙げられる。なお、高融点金属からなる補強棒6には、
耐酸化性をもたせるために表面にニオブなどの被覆処理
を施すことが好ましい。補強棒6は挿入したままでも良
いが、耐熱性無機接着剤で端末を固定しても良い。孔5
の直径および数は保護管1の壁部の機械的強度を考慮し
て設定する。具体的には孔5の直径は、保護管1の肉厚
に対して約50%の割合が好ましい。
れている。補強棒6を形成する材料としては、高温強度
に優れたタングステンやモリブデンなどの高融点金属
と、Si3 N4 などの高温強度に優れたセラミックスが
挙げられる。なお、高融点金属からなる補強棒6には、
耐酸化性をもたせるために表面にニオブなどの被覆処理
を施すことが好ましい。補強棒6は挿入したままでも良
いが、耐熱性無機接着剤で端末を固定しても良い。孔5
の直径および数は保護管1の壁部の機械的強度を考慮し
て設定する。具体的には孔5の直径は、保護管1の肉厚
に対して約50%の割合が好ましい。
【0022】熱電対2は一対の熱電対素子2a,2bを
組合せたもので、熱電対素子2a,2bとしては例えば
白金と白金ーロジウムが使用されている。熱電対2は保
護管1の内側に挿通されて配置され、一対の熱電対素子
2a,2bが接続された検出端が保護管1の先端部に位
置している。
組合せたもので、熱電対素子2a,2bとしては例えば
白金と白金ーロジウムが使用されている。熱電対2は保
護管1の内側に挿通されて配置され、一対の熱電対素子
2a,2bが接続された検出端が保護管1の先端部に位
置している。
【0023】耐熱性絶縁物3は熱電対2を包囲して保護
管1の内側にその先端部を除いて配置されている。この
ため、保護管1の先端部の内側は空間部となり、熱電対
2の検出端がこの空間部に露出する。耐熱性絶縁物3と
しては粉末のもの、あるいは焼結体のものが挙げられ
る。
管1の内側にその先端部を除いて配置されている。この
ため、保護管1の先端部の内側は空間部となり、熱電対
2の検出端がこの空間部に露出する。耐熱性絶縁物3と
しては粉末のもの、あるいは焼結体のものが挙げられ
る。
【0024】保護管1の基端部は端子台7に取り付けら
れている。端子台7に設けられた一対の端子8には、熱
電対2の一対の熱電対素子2a,2bの基端が夫々接続
されている。
れている。端子台7に設けられた一対の端子8には、熱
電対2の一対の熱電対素子2a,2bの基端が夫々接続
されている。
【0025】この熱電対装置を使用する場合には、例え
ばジエットエンジンの排気ガスを流す通路21に配置さ
れ、端子台7が排気ガス通路21を構成する壁に固定さ
れる。端子台7の端子8は温度測定回路(図示せず)に
接続される。
ばジエットエンジンの排気ガスを流す通路21に配置さ
れ、端子台7が排気ガス通路21を構成する壁に固定さ
れる。端子台7の端子8は温度測定回路(図示せず)に
接続される。
【0026】このように構成された熱電対装置におい
て、保護管1は、高融点金属またはセラミックスからな
る複数の補強棒6が壁内部に軸方向に沿って埋設されて
いるので、1000℃を超えても曲り変形することがな
い高い高温強度が確保されている。このため、保護管1
は排気ガス通路21の内部で1300℃の排気ガスに連
続的にさらされても、高い高温強度を確保して曲げ変形
することがない。従って、本発明の熱電対装置は、10
00℃を超える高温の雰囲気下でも機械的強度を確保し
て正常な温度測定が行うことができる。第二の発明の一
実施例について図3を参照して説明する。図3において
図1と同じ部分は同じ符号を付して示す。
て、保護管1は、高融点金属またはセラミックスからな
る複数の補強棒6が壁内部に軸方向に沿って埋設されて
いるので、1000℃を超えても曲り変形することがな
い高い高温強度が確保されている。このため、保護管1
は排気ガス通路21の内部で1300℃の排気ガスに連
続的にさらされても、高い高温強度を確保して曲げ変形
することがない。従って、本発明の熱電対装置は、10
00℃を超える高温の雰囲気下でも機械的強度を確保し
て正常な温度測定が行うことができる。第二の発明の一
実施例について図3を参照して説明する。図3において
図1と同じ部分は同じ符号を付して示す。
【0027】保護管1の内側には円周方向に等間隔を存
した複数箇所に、夫々補強棒9が保護管1の内周面に接
触し且つ保護管1の軸方向に沿って配置されている。こ
の補強棒9は前述した第一の発明の補強棒6と同様に高
温強度に優れた材料、すなわちタングステンやモリブデ
ンなどの高融点金属、またはSi3 N4 などのセラミッ
クスで形成されている。なお、高融点金属からなる補強
棒9には、耐酸化性をもたせるために表面にニオブなど
の被覆処理を施す。補強棒9は例えば断面円形をなすも
ので、その直径および長さは熱電対装置全体の強度を考
慮して決定する。具体的には補強棒9の直径は保護管1
の肉厚の50〜60%であり、長さは保護管1に設けた
孔5に近い距離まで到達する長さが好ましい。補強棒9
は保護管1の内側に配置されて熱電対2とともに耐熱性
絶縁物3に埋設されている。このように構成された熱電
対装置は第一の発明と同様に例えばジエットエンジンの
排気ガスの温度の測定に用いられる。
した複数箇所に、夫々補強棒9が保護管1の内周面に接
触し且つ保護管1の軸方向に沿って配置されている。こ
の補強棒9は前述した第一の発明の補強棒6と同様に高
温強度に優れた材料、すなわちタングステンやモリブデ
ンなどの高融点金属、またはSi3 N4 などのセラミッ
クスで形成されている。なお、高融点金属からなる補強
棒9には、耐酸化性をもたせるために表面にニオブなど
の被覆処理を施す。補強棒9は例えば断面円形をなすも
ので、その直径および長さは熱電対装置全体の強度を考
慮して決定する。具体的には補強棒9の直径は保護管1
の肉厚の50〜60%であり、長さは保護管1に設けた
孔5に近い距離まで到達する長さが好ましい。補強棒9
は保護管1の内側に配置されて熱電対2とともに耐熱性
絶縁物3に埋設されている。このように構成された熱電
対装置は第一の発明と同様に例えばジエットエンジンの
排気ガスの温度の測定に用いられる。
【0028】この熱電対装置において、保護管1は、そ
の内側に軸方向に沿って配置された高温強度に優れた材
料からなる複数の補強棒9に支えられているので、10
00℃を超えても曲り変形することがない高い高温強度
が確保されている。このため、保護管1は13000℃
の排気ガスに連続的にさらされても、高い高温強度を確
保して曲げ変形することがない。従って、本発明の熱電
対装置は、1000℃を超える高温の雰囲気下でも機械
的強度を確保して正常な温度測定が行うことができる。
第三の発明の一実施例について図4を参照して説明す
る。図4において図1と同じ部分は同じ符号を付して示
す。
の内側に軸方向に沿って配置された高温強度に優れた材
料からなる複数の補強棒9に支えられているので、10
00℃を超えても曲り変形することがない高い高温強度
が確保されている。このため、保護管1は13000℃
の排気ガスに連続的にさらされても、高い高温強度を確
保して曲げ変形することがない。従って、本発明の熱電
対装置は、1000℃を超える高温の雰囲気下でも機械
的強度を確保して正常な温度測定が行うことができる。
第三の発明の一実施例について図4を参照して説明す
る。図4において図1と同じ部分は同じ符号を付して示
す。
【0029】保護管1の内部には補強管2の内側に嵌合
されて軸方向に沿って配置されている。この補強管10
は前述した第一の発明の補強棒6と同様に高温強度に優
れた材料、すなわちタングステンやモリブデンなどの高
融点金属、またはSi3 N4などのセラミックスで形成
されている。なお、高融点金属からなる補強管10に
は、耐酸化性をもたせるために内周面にニオブなどの被
覆層11が形成されている。
されて軸方向に沿って配置されている。この補強管10
は前述した第一の発明の補強棒6と同様に高温強度に優
れた材料、すなわちタングステンやモリブデンなどの高
融点金属、またはSi3 N4などのセラミックスで形成
されている。なお、高融点金属からなる補強管10に
は、耐酸化性をもたせるために内周面にニオブなどの被
覆層11が形成されている。
【0030】補強管10は例えば断面円形をなすもの
で、その直径および長さは熱電対装置全体の強度を考慮
して決定する。具体的には補強管10の肉厚は保護管1
の肉厚の約50%であり、長さは保護管1に設けた孔5
に近い距離まで到達する長さが好ましい。補強管10は
粉末3によって固定されている。耐熱性絶縁物3は補強
管10の内側に配置される。このように構成された熱電
対装置は第一の発明と同様に例えばジエットエンジンの
排気ガスの温度測定に用いられる。
で、その直径および長さは熱電対装置全体の強度を考慮
して決定する。具体的には補強管10の肉厚は保護管1
の肉厚の約50%であり、長さは保護管1に設けた孔5
に近い距離まで到達する長さが好ましい。補強管10は
粉末3によって固定されている。耐熱性絶縁物3は補強
管10の内側に配置される。このように構成された熱電
対装置は第一の発明と同様に例えばジエットエンジンの
排気ガスの温度測定に用いられる。
【0031】この熱電対装置において、保護管1は、そ
の内側に嵌合されて軸方向に沿って配置された高温強度
に優れた材料からなる補強管10に支えられているの
で、1300℃の排気ガスに連続的にさらされても、高
い高温強度を確保して曲げ変形することがない。従っ
て、本発明の熱電対装置は、1000℃を超える高温の
雰囲気下でも機械的強度を確保して正常な温度測定が行
うことができる。なお、第一ないし第三の発明は前述し
た実施例に限定されず、種々変形して実施することがで
きる。
の内側に嵌合されて軸方向に沿って配置された高温強度
に優れた材料からなる補強管10に支えられているの
で、1300℃の排気ガスに連続的にさらされても、高
い高温強度を確保して曲げ変形することがない。従っ
て、本発明の熱電対装置は、1000℃を超える高温の
雰囲気下でも機械的強度を確保して正常な温度測定が行
うことができる。なお、第一ないし第三の発明は前述し
た実施例に限定されず、種々変形して実施することがで
きる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように第一の発明の熱電対
装置は、保護管の壁の内部に軸方向に沿って高温強度に
優れた材料からなる補強棒が配置されており、第二の発
明の熱電対装置は、保護管の内側にこの保護管に接して
軸方向に沿って高温強度に優れた材料からなる補強棒が
配置されており、第三の発明の熱電対装置は、保護管の
内側に嵌合して軸方向に沿って高温強度に優れた材料か
らなる補強管が配置されている。
装置は、保護管の壁の内部に軸方向に沿って高温強度に
優れた材料からなる補強棒が配置されており、第二の発
明の熱電対装置は、保護管の内側にこの保護管に接して
軸方向に沿って高温強度に優れた材料からなる補強棒が
配置されており、第三の発明の熱電対装置は、保護管の
内側に嵌合して軸方向に沿って高温強度に優れた材料か
らなる補強管が配置されている。
【0033】このため、第一の発明ないし第三の発明の
熱電対装置における補強管は、1000℃を超えても曲
り変形することがない高い高温強度が確保されている。
従って、第一の発明ないし第三の発明によれば1000
℃を超える高温の雰囲気下でも機械的強度を確保して正
常な温度測定が行うことができる熱電対装置を得ること
ができる。
熱電対装置における補強管は、1000℃を超えても曲
り変形することがない高い高温強度が確保されている。
従って、第一の発明ないし第三の発明によれば1000
℃を超える高温の雰囲気下でも機械的強度を確保して正
常な温度測定が行うことができる熱電対装置を得ること
ができる。
【図1】第一の発明の一実施例の熱電対装置における検
出部を示す断面図。
出部を示す断面図。
【図2】第一の発明の一実施例の熱電対装置の全体を示
す外観図。
す外観図。
【図3】第二の発明の一実施例の熱電対装置における検
出部を示す断面図。
出部を示す断面図。
【図4】第三の発明の一実施例の熱電対装置における検
出部を示す断面図。
出部を示す断面図。
1…保護管、 2…熱電対、 3…耐熱姓絶縁
物、6…補強棒、 9…補強棒、 10…補強
管。
物、6…補強棒、 9…補強棒、 10…補強
管。
Claims (3)
- 【請求項1】 金属からなる保護管と、この保護管の内
側に挿通されて配置された熱電対と、この熱電対を包囲
して前記保護管の内側に配置された耐熱性絶縁物と、前
記保護管の壁の内部にその軸方向に沿って配置された高
温強度に優れた材料からなる補強棒とを具備してなる熱
電対装置。 - 【請求項2】 金属からなる保護管と、この保護管の内
側に挿通されて配置された熱電対と、この熱電対を包囲
して前記保護管の内側に充填された耐熱性絶縁物と、前
記保護管の内側にこの保護管に接してその軸方向に沿っ
て配置された高温強度に優れた材料からなる補強棒とを
具備してなる熱電対装置。 - 【請求項3】 金属からなる保護管と、この保護管の内
側に挿通されて配置された熱電対と、この熱電対を包囲
して前記保護管の内側に充填された耐熱性絶縁物と、前
記保護管の内側に嵌合されてその軸方向に沿って配置さ
れた高温強度に優れた材料からなる補強管とを具備して
なる熱電対装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP824893A JPH06213731A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 熱電対装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP824893A JPH06213731A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 熱電対装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06213731A true JPH06213731A (ja) | 1994-08-05 |
Family
ID=11687845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP824893A Pending JPH06213731A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 熱電対装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06213731A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100293285B1 (ko) * | 1996-12-26 | 2001-10-24 | 이구택 | 스키드버튼을이용한슬리브의표면온도측정방법 |
JP2015137997A (ja) * | 2014-01-24 | 2015-07-30 | 東京窯業株式会社 | 測温プローブ |
-
1993
- 1993-01-21 JP JP824893A patent/JPH06213731A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100293285B1 (ko) * | 1996-12-26 | 2001-10-24 | 이구택 | 스키드버튼을이용한슬리브의표면온도측정방법 |
JP2015137997A (ja) * | 2014-01-24 | 2015-07-30 | 東京窯業株式会社 | 測温プローブ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5696348A (en) | Thermocouple structure | |
US6280083B2 (en) | Thermocouple lance with layered sheath for measuring temperature in molten metal | |
US5520461A (en) | Airtight thermocouple probe | |
US6102565A (en) | Ceramic sheath type thermocouple | |
EP3030872B1 (en) | High temperature probe | |
EP1987334B1 (en) | Temprature sensor apparatus | |
JP4437592B2 (ja) | 高速応答性熱電対 | |
JP7458409B2 (ja) | ガスバーナ用の改良された温度センサ及び該温度センサとバーナとからなるアセンブリ | |
JPH06213731A (ja) | 熱電対装置 | |
JP3603614B2 (ja) | 熱電対 | |
US2384024A (en) | Thermocouple tube | |
JP3627317B2 (ja) | 熱電対の構造 | |
US7772483B2 (en) | Sensor for measuring the temperature of flowing metals | |
JPH032603A (ja) | 耐熱性歪ゲージ及び歪測定方法 | |
JP3550915B2 (ja) | 高温測温用セラミック熱電対 | |
JPH09113372A (ja) | 多点測温素子 | |
JP3355166B2 (ja) | 金属溶湯測温用熱電対 | |
US7915994B2 (en) | Thermal variable resistance device with protective sheath | |
JPS63300924A (ja) | 熱電温度計 | |
JP4416146B2 (ja) | 熱電対 | |
CA2487223C (en) | Extended temperature range thermal variable-resistance device | |
JP3627316B2 (ja) | 熱電対の構造 | |
EP1571431A1 (en) | Thermal variable resistance device with protective sheath | |
JP3645439B2 (ja) | 熱電対装置 | |
JP2002022554A (ja) | 高温用熱電対及びその製造方法 |