JPH0621094B2 - オレフイン性不飽和化合物の連続的ヒドロホルミル化法 - Google Patents
オレフイン性不飽和化合物の連続的ヒドロホルミル化法Info
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- JPH0621094B2 JPH0621094B2 JP59005840A JP584084A JPH0621094B2 JP H0621094 B2 JPH0621094 B2 JP H0621094B2 JP 59005840 A JP59005840 A JP 59005840A JP 584084 A JP584084 A JP 584084A JP H0621094 B2 JPH0621094 B2 JP H0621094B2
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- Japan
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- gas
- hydroformylation
- product
- liquid
- reactor
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/49—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide
- C07C45/50—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide by oxo-reactions
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、2〜30バール及び80〜130℃で、一般
式 (式中Aは燐、砒素、アンチモン又はビスマスであり、
R1ないしR3有機基を意味する)で表わされる難揮発性
化合物を配位子として含有するロジウム錯化合物を触媒
として、オレフィン性不飽和化合物を連続的にヒドロホ
ルミル化する方法の改良に関する。
式 (式中Aは燐、砒素、アンチモン又はビスマスであり、
R1ないしR3有機基を意味する)で表わされる難揮発性
化合物を配位子として含有するロジウム錯化合物を触媒
として、オレフィン性不飽和化合物を連続的にヒドロホ
ルミル化する方法の改良に関する。
本発明による改良を除くと、この方法は公知である(例
えば西ドイツ特許出願公告1186455号及び179
3069号参照)。
えば西ドイツ特許出願公告1186455号及び179
3069号参照)。
さらに生成物(主としてアルデヒド、そのほか対応する
アルコールも含まれる)を、ガス状成分を除いた液状反
応混合物を蒸留して仕上げ処理するか、あるいはいわゆ
る循環ガス法により、これをガス状反応関与体と共にヒ
ドロホルミル化反応器からガス状で取り出してガス流と
分離し、次いでガスの大部分を反応器に返送することに
より収得することも公知である(西ドイツ特許2715
685号参照)。
アルコールも含まれる)を、ガス状成分を除いた液状反
応混合物を蒸留して仕上げ処理するか、あるいはいわゆ
る循環ガス法により、これをガス状反応関与体と共にヒ
ドロホルミル化反応器からガス状で取り出してガス流と
分離し、次いでガスの大部分を反応器に返送することに
より収得することも公知である(西ドイツ特許2715
685号参照)。
しかし前記の方法は、液状反応混合物に含まれる触媒
が、蒸留条件下で主として、その存在下にヒドロホルミ
ル化が行われたCO/H2雰囲気が不在となることによ
り、損傷を受け又は少なくとも不活性化されるという基
本的な欠点を有する。
が、蒸留条件下で主として、その存在下にヒドロホルミ
ル化が行われたCO/H2雰囲気が不在となることによ
り、損傷を受け又は少なくとも不活性化されるという基
本的な欠点を有する。
触媒がヒドロホルミル化反応器中は残留する循環ガス法
では、著しい欠点は生じないが、この方法は、生成物が
循環ガスと共に充分な量で取り出されることを満足する
高い分圧を有する場合にのみ実用可能である。分圧が余
り低いと、取り出しのために比較的大量のガスが必要
で、その結果ヒドロホルミル化法が不経済となる。
では、著しい欠点は生じないが、この方法は、生成物が
循環ガスと共に充分な量で取り出されることを満足する
高い分圧を有する場合にのみ実用可能である。分圧が余
り低いと、取り出しのために比較的大量のガスが必要
で、その結果ヒドロホルミル化法が不経済となる。
ヒドロホルミル化の温度及びしたがつて生成物の分圧を
高めて循環法を効果的にすることは有意義でない。なぜ
ならば、そうするとヒドロホルミル化の最適温度から離
れることになり、そしてオレフインのパラフインへの又
はアルデヒドのアルコールへの希望しない水素化が起こ
ること、高い温度に伴つてオレフインの異性化が起こる
こと、あるいは多くは好ましい線状アルデヒドの量が減
少すること等の不利な結果が得られるからである。
高めて循環法を効果的にすることは有意義でない。なぜ
ならば、そうするとヒドロホルミル化の最適温度から離
れることになり、そしてオレフインのパラフインへの又
はアルデヒドのアルコールへの希望しない水素化が起こ
ること、高い温度に伴つてオレフインの異性化が起こる
こと、あるいは多くは好ましい線状アルデヒドの量が減
少すること等の不利な結果が得られるからである。
したがつて本発明の課題は、前記の欠点を避けて、生成
物をヒドロホルミル化混合物から効果的に収得すること
を可能にすることであつた。
物をヒドロホルミル化混合物から効果的に収得すること
を可能にすることであつた。
本発明は、反応器から液相及び気相成分から成るヒドロ
ホルミル化混合物を取り出し、脱ガス塔中で反応温度よ
り高い温度及び/又は反応圧より低い圧力に短時間さら
し、同時に混合物の気相と液相との分解を行い、脱ガス
塔からの気相を生成物分離器中で生成物と循環ガスに分
離し、循環ガスならびに脱ガス塔の液相を反応器に再供
給することを特徴とする、2〜30バール及び80〜1
30℃で、一般式 (式中Aは燐、砒素、アンチモン又はビスマスであり、
R1ないしR3は有機基を意味する)で表わされる難揮発
性化合物を配位子として含有するロジウム錯化合物を触
媒として、オレフィン性不飽和化合物を連続的にヒドロ
ホルミル化する方法である。
ホルミル化混合物を取り出し、脱ガス塔中で反応温度よ
り高い温度及び/又は反応圧より低い圧力に短時間さら
し、同時に混合物の気相と液相との分解を行い、脱ガス
塔からの気相を生成物分離器中で生成物と循環ガスに分
離し、循環ガスならびに脱ガス塔の液相を反応器に再供
給することを特徴とする、2〜30バール及び80〜1
30℃で、一般式 (式中Aは燐、砒素、アンチモン又はビスマスであり、
R1ないしR3は有機基を意味する)で表わされる難揮発
性化合物を配位子として含有するロジウム錯化合物を触
媒として、オレフィン性不飽和化合物を連続的にヒドロ
ホルミル化する方法である。
以下図面によつて詳細に説明する。ヒドロホルミル化反
応器Rから出る一部液状で一部ガス状の反応混合物を、
好ましくは熱交換器W1で脱ガス塔Eが本発明によりそ
の温度で運転される高い温度にする。塔Eでの脱ガスは
Rと同じ圧力で行うことができるが、弁D1によつて圧
力を下げることが好ましい。
応器Rから出る一部液状で一部ガス状の反応混合物を、
好ましくは熱交換器W1で脱ガス塔Eが本発明によりそ
の温度で運転される高い温度にする。塔Eでの脱ガスは
Rと同じ圧力で行うことができるが、弁D1によつて圧
力を下げることが好ましい。
Eでは反応混合物の気相と液相との分離が起こる。その
ために必要な滞留時間は約2〜10分で、これは約4〜
8時間を必要とするRでのヒドロホルミル化のための滞
留時間よりも短いので、高温にもかからわず、そして反
応混合物がなおヒドロホルミル化の条件下にあるにもか
かわらず、希望しない副生成物及び後反応は実際上認め
られない。
ために必要な滞留時間は約2〜10分で、これは約4〜
8時間を必要とするRでのヒドロホルミル化のための滞
留時間よりも短いので、高温にもかからわず、そして反
応混合物がなおヒドロホルミル化の条件下にあるにもか
かわらず、希望しない副生成物及び後反応は実際上認め
られない。
脱ガス塔Eから出る液相は、必要ならば熱交換器W2で
冷却することができる。この場合熱工学的には、W1及
びW2そして場合によつてはW3を一緒の装置にまとめ
ることが好ましい(図面には示されていない)。
冷却することができる。この場合熱工学的には、W1及
びW2そして場合によつてはW3を一緒の装置にまとめ
ることが好ましい(図面には示されていない)。
塔ガス塔Eの温度は、通常はヒドロホルミル化温度より
少なくとも5℃高くすべきである。しかし実際はこの温
度差は多くは10〜50℃である。
少なくとも5℃高くすべきである。しかし実際はこの温
度差は多くは10〜50℃である。
脱ガス塔Eからの生成物のガス状排出物については、圧
力も重要で、これヒドロホルミル化の圧力と同じか又は
それより低くてもよい。なぜならば低い全圧では、温度
によつて定まる分圧に対応して、ヒドロホルミル化生成
物の容量がガス流中で増加するからである。したがつて
一般に、温度上昇と共に圧力を下げることも推奨され
る。この圧力差は好ましくは2〜20バールで、(P−
1)より大きくないことを規準とすべきことは当然であ
る(Pはヒドロホルミル化圧力)。
力も重要で、これヒドロホルミル化の圧力と同じか又は
それより低くてもよい。なぜならば低い全圧では、温度
によつて定まる分圧に対応して、ヒドロホルミル化生成
物の容量がガス流中で増加するからである。したがつて
一般に、温度上昇と共に圧力を下げることも推奨され
る。この圧力差は好ましくは2〜20バールで、(P−
1)より大きくないことを規準とすべきことは当然であ
る(Pはヒドロホルミル化圧力)。
Eにおける分圧平衡値は速やかに定まるので、そこでの
滞留時間は1〜30分通常は2〜10分を要するにすぎ
ない。
滞留時間は1〜30分通常は2〜10分を要するにすぎ
ない。
Rの液相はこの時間内に高沸点生成物の量が増加するの
で、この液相の一部を弁D2を経て排出することが必要
である。D3からの廃ガス排出についても同様である。
しかし両方の処置及び装置は本発明にとつて本質的に重
要ではないので、念のため説明したにすぎない。
で、この液相の一部を弁D2を経て排出することが必要
である。D3からの廃ガス排出についても同様である。
しかし両方の処置及び装置は本発明にとつて本質的に重
要ではないので、念のため説明したにすぎない。
不可避のならびに目的とする圧力損失を調整するポンプ
P2を経て、液相は新しい合成ガス(CO/H2)、新し
いオレフイン及び循環ガスと一緒に反応器に再供給され
る。
P2を経て、液相は新しい合成ガス(CO/H2)、新し
いオレフイン及び循環ガスと一緒に反応器に再供給され
る。
Eの気相は分離器Aで、又は好ましくはその前に連結さ
れた熱交換器W3で常法により、生成物特にアルデヒ
ド、そのほかアルコール、ならびに未反応オレフイン及
び生成したパラフインが液状で分離する程度に冷却さ
れ、それは次いで放圧弁D4を経て系から放出され、以
下常法により処理される。主としてCO、H2、N2及び場合
により少量のオレフイン及び対応するパラフインから成
るいわゆる循環ガスである気相は、弁D3を経て廃ガス
分流を除去したのち、普通のように圧縮器P1を経てヒ
ドロホルミル化化応器に再供給される。
れた熱交換器W3で常法により、生成物特にアルデヒ
ド、そのほかアルコール、ならびに未反応オレフイン及
び生成したパラフインが液状で分離する程度に冷却さ
れ、それは次いで放圧弁D4を経て系から放出され、以
下常法により処理される。主としてCO、H2、N2及び場合
により少量のオレフイン及び対応するパラフインから成
るいわゆる循環ガスである気相は、弁D3を経て廃ガス
分流を除去したのち、普通のように圧縮器P1を経てヒ
ドロホルミル化化応器に再供給される。
本発明の方法は、最適のヒドロホルミル化のための条件
の重要な結合と、循環法による最適のガス状生成物の取
り出しか成る。そのほか本方法は、ヒドロホルミル化の
ための定義された一般的条件の範囲内で、ヒドロホルミ
ル化の様式には左右されないので、そのためには若干の
基本的説明で足りる。
の重要な結合と、循環法による最適のガス状生成物の取
り出しか成る。そのほか本方法は、ヒドロホルミル化の
ための定義された一般的条件の範囲内で、ヒドロホルミ
ル化の様式には左右されないので、そのためには若干の
基本的説明で足りる。
簡単に「オレフイン」とも呼ばれるオレフイン性不飽和
化合物としては、12個までの炭素原子を有するα−オ
レフインが主として用いられるが、例えば他のα−オレ
フイン性不飽和化合物、例えばアリルアルコール、酢酸
アリル、アクリル酸エステル、スチロール及びオクロレ
インアセタールも用いられる。
化合物としては、12個までの炭素原子を有するα−オ
レフインが主として用いられるが、例えば他のα−オレ
フイン性不飽和化合物、例えばアリルアルコール、酢酸
アリル、アクリル酸エステル、スチロール及びオクロレ
インアセタールも用いられる。
内部に存在する二重結合を有するオレフイン性不飽和化
合物は、与えられた反応条件下で普通は全く又はわずか
しかヒドロホルミル化されない。しかし例外として本発
明の方法に同様に適するものがあることは当然である。
合物は、与えられた反応条件下で普通は全く又はわずか
しかヒドロホルミル化されない。しかし例外として本発
明の方法に同様に適するものがあることは当然である。
エチレン、プロピレン及びブテン−1のような低級オレ
フインのヒドロホルミル化は本発明方法により同様に効
果的に達成できるが、5〜12個の炭素原子を有するα
−オレフインの場合はより有意義である。なぜならばヒ
ドロホルミル化温度において生成するアルデヒドの分圧
が低いので、循環ガスを時には過度に、すなわち著しい
エネルギー消費において循環させねばならないからであ
る。
フインのヒドロホルミル化は本発明方法により同様に効
果的に達成できるが、5〜12個の炭素原子を有するα
−オレフインの場合はより有意義である。なぜならばヒ
ドロホルミル化温度において生成するアルデヒドの分圧
が低いので、循環ガスを時には過度に、すなわち著しい
エネルギー消費において循環させねばならないからであ
る。
ロジウム触媒によるヒドロホルミル化のための特色は、
普通は3〜500倍モル過剰でロジウムに添加される錯
化合物を形成する配位子Iを併用することである。多く
の場合はこの種の出来上つたロジウム錯化合物から出発
することはない。なぜならばこの錯化合物は、ヒドロホ
ルミル化の条件下で、ロジウム塩例えば酢酸塩と配位子
Iからその場で生成するからである。多数の既知の配位
子(例えば冒頭にあげた文献参照)のうち、燐化合物例
えばトリアルキルホスフイン及びトリアリールホスフイ
ン、ならびにトリアルキルホスフイト及びトリアリール
ホスフイトが、実際上経済的に優れている。個々には配
位子の選択にそれぞれのヒドロホルミル化の目的に従つ
て定められるが、それは本発明の範囲内において発明の
特徴ではない。
普通は3〜500倍モル過剰でロジウムに添加される錯
化合物を形成する配位子Iを併用することである。多く
の場合はこの種の出来上つたロジウム錯化合物から出発
することはない。なぜならばこの錯化合物は、ヒドロホ
ルミル化の条件下で、ロジウム塩例えば酢酸塩と配位子
Iからその場で生成するからである。多数の既知の配位
子(例えば冒頭にあげた文献参照)のうち、燐化合物例
えばトリアルキルホスフイン及びトリアリールホスフイ
ン、ならびにトリアルキルホスフイト及びトリアリール
ホスフイトが、実際上経済的に優れている。個々には配
位子の選択にそれぞれのヒドロホルミル化の目的に従つ
て定められるが、それは本発明の範囲内において発明の
特徴ではない。
ここでは実際上の理由から、配位子Iが充分に難揮発性
であるべきこと、ならびにそしが脱ガス塔Eの気相中に
は多くとも痕跡程度しか到達しないことだけに留意すべ
きである。なぜならばそうでないと、それが粗アルデヒ
ドに夾雑してその精製が困難になるからである。
であるべきこと、ならびにそしが脱ガス塔Eの気相中に
は多くとも痕跡程度しか到達しないことだけに留意すべ
きである。なぜならばそうでないと、それが粗アルデヒ
ドに夾雑してその精製が困難になるからである。
ロジウム濃度は、多くは普通の範囲、すなわち反応混合
物に対し約50〜50ppmである。CO対H2のモル比は、
ヒドロホルミル化の目的によって約10:90ないし9
0:10の間にある。一般にそれは、特に生成物として
アルデヒドが望まれるときは、45:55ないし55:
45である。
物に対し約50〜50ppmである。CO対H2のモル比は、
ヒドロホルミル化の目的によって約10:90ないし9
0:10の間にある。一般にそれは、特に生成物として
アルデヒドが望まれるときは、45:55ないし55:
45である。
本発明の方法は技術水準の循環ガス法に比して、約5〜
20倍量の生成物が同量の循環ガスと共に得られるよう
に行われる。従来の方法では普通は新しいガス量の10
0〜200倍である循環ガスの量を、対応して減少させ
ることも当然可能である。本発明の方法では、循環ガス
量を新しいガス量の約10〜30倍にすることが好まし
い。
20倍量の生成物が同量の循環ガスと共に得られるよう
に行われる。従来の方法では普通は新しいガス量の10
0〜200倍である循環ガスの量を、対応して減少させ
ることも当然可能である。本発明の方法では、循環ガス
量を新しいガス量の約10〜30倍にすることが好まし
い。
本発明の方法は、対応するα−オルフインからC6〜C13
−アルカナールを製造する場合に特に重要である。この
アルデヒドは殊に対応するアルコールに還元され、これ
はエステル型の合成樹脂軟化剤の成分として用いられ
る。そのほかそれは対応するカルボン酸に酸化され、こ
れは潤滑剤の成分として工業上重要である。
−アルカナールを製造する場合に特に重要である。この
アルデヒドは殊に対応するアルコールに還元され、これ
はエステル型の合成樹脂軟化剤の成分として用いられ
る。そのほかそれは対応するカルボン酸に酸化され、こ
れは潤滑剤の成分として工業上重要である。
実施例 オクテン−1のヒドロホルミル化: 内容40のヒドロホルミル化実験用反応器に、毎時オ
クテン(1)2.2kg、容量比48:52のCO及びH2から
の混合物0.94Nm3、本質的にH280容量%、CO15
容量%及びN25容量%から成る循環ガス24Nm3、なら
びに返送液体4.0kgを装入する。循環ガス対新しいガ
スの容量比は約26:1である。
クテン(1)2.2kg、容量比48:52のCO及びH2から
の混合物0.94Nm3、本質的にH280容量%、CO15
容量%及びN25容量%から成る循環ガス24Nm3、なら
びに返送液体4.0kgを装入する。循環ガス対新しいガ
スの容量比は約26:1である。
ヒドロホルミル化の温度は105℃、圧力は14バール
である。触媒成分の濃度は、ロジウム(酢酸ロジウムと
して添加)100ppm及びトリフエニルホスフイン47
重量%とする(Rh対ホスフインのモル比=1:18
5)。
である。触媒成分の濃度は、ロジウム(酢酸ロジウムと
して添加)100ppm及びトリフエニルホスフイン47
重量%とする(Rh対ホスフインのモル比=1:18
5)。
循環ガスのほかに約6.7kgの液状成分を含有する反応
器から出てくる反応混合物を、熱交換器W1で120℃
に加熱し、3バールに放圧し、そして脱ガス塔Eに添加
する。その際循環ガスは生成物を負担する。Eからの触
媒含有液相を熱交換器W2で冷却したのち、ポンプP2
を経て反応器に再供給する。
器から出てくる反応混合物を、熱交換器W1で120℃
に加熱し、3バールに放圧し、そして脱ガス塔Eに添加
する。その際循環ガスは生成物を負担する。Eからの触
媒含有液相を熱交換器W2で冷却したのち、ポンプP2
を経て反応器に再供給する。
循環ガスを同じ圧力(3バール)のままで熱交換器W3
で20℃に冷却し、分離器Aに送つた生成物を含有する
液相と循環ガスとに分離し、後者を圧縮器P1を経て反
応器に返送する。放圧弁D4を経て、毎時粗生成物が
2.71kg得られ、これは本質的に次の組成を有する。
で20℃に冷却し、分離器Aに送つた生成物を含有する
液相と循環ガスとに分離し、後者を圧縮器P1を経て反
応器に返送する。放圧弁D4を経て、毎時粗生成物が
2.71kg得られ、これは本質的に次の組成を有する。
希望する生成物n−ノナナールの収率は使用したオクテ
ンに対し77%で、ノナナールのイン対nの比は9:1
である。触媒活性の尺度として役立つオレフイン変化率
は最初は89%で、1週間の操業後には88%、3週間
後には86%そして6週間後には85%である。
ンに対し77%で、ノナナールのイン対nの比は9:1
である。触媒活性の尺度として役立つオレフイン変化率
は最初は89%で、1週間の操業後には88%、3週間
後には86%そして6週間後には85%である。
比較例1 同じヒドロホルミル化温度における従来の循環法: オクテンのヒドロホルミル化を実施例と同様にして行
い、ただしRから気相すなわち循環ガスだけ取り出し、
これから分離器Aで粗生成物を液状で析出させた。その
結果は実施例と本質的に同じであったが、生成物をガス
状で取り出すためには、循環ガス210Nm3/時が必要
で、この場合の循環ガス/新しいガス比は223:1で
あつた。この経済的に不満足な比率は、実施例と比較し
てエネルギーを約30%余計に必要とする原因となる。
い、ただしRから気相すなわち循環ガスだけ取り出し、
これから分離器Aで粗生成物を液状で析出させた。その
結果は実施例と本質的に同じであったが、生成物をガス
状で取り出すためには、循環ガス210Nm3/時が必要
で、この場合の循環ガス/新しいガス比は223:1で
あつた。この経済的に不満足な比率は、実施例と比較し
てエネルギーを約30%余計に必要とする原因となる。
比較例2 より高いヒドロホルミル化温度における従来の循環法: 実施例とほぼ同じ循環ガス/新しいガスの比率におい
て、オクテンのヒドロホルミル化を、その他は同じ条件
下で、温度だけを約170℃にして行つた。循環ガスを
直接に分離器Aに送り、そこで液状成分を除去した。
て、オクテンのヒドロホルミル化を、その他は同じ条件
下で、温度だけを約170℃にして行つた。循環ガスを
直接に分離器Aに送り、そこで液状成分を除去した。
循環ガス/新しいガスの比率及び全エネルギー量は実施
例の場合とほぼ同じであつたが、n−ノナナールの収率
は著しく悪化し、わずかに0.68kg/時(25%)で
あつた。そのほか希望しない生成物として、イソノナナ
ール0.29kg/時、ノナノール0.97kg/時、オク
テン0.43kg/時及びオクタン0.23kg/時が得ら
れた。
例の場合とほぼ同じであつたが、n−ノナナールの収率
は著しく悪化し、わずかに0.68kg/時(25%)で
あつた。そのほか希望しない生成物として、イソノナナ
ール0.29kg/時、ノナノール0.97kg/時、オク
テン0.43kg/時及びオクタン0.23kg/時が得ら
れた。
そのほか低下する触媒活性によりヒドホルミル化生成物
へのオレフイン変化率が低下し(それ自体はより高い熱
要求の原因となる)、初めに70%であつたものが7日
後に60%になつた。
へのオレフイン変化率が低下し(それ自体はより高い熱
要求の原因となる)、初めに70%であつたものが7日
後に60%になつた。
図面は本発明を説明するための工程図であつて、図中の
記号は次の意味を有する。Rは反応器、Eは脱ガス塔、
Aは分離器、Wは熱交換器。
記号は次の意味を有する。Rは反応器、Eは脱ガス塔、
Aは分離器、Wは熱交換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター・シュトプス ドイツ連邦共和国 6701 アルトリープ・ マーデンブルクシュトラーセ 3
Claims (1)
- 【請求項1】2〜30バール及び80〜130℃で、一
般式 (式中Aは燐、砒素、アンチモン又はビスマスであり、
R1ないしR3有機基を意味する)で表わされる難揮発
性化合物を配位子として含有するロジウム錯化合物を触
媒として、オレフィン性不飽和化合物を連続的にヒドロ
ホルミル化する方法において、反応器から、液相及び気
相成分から成るヒドロホルミル化混合物を取り出し、脱
ガス塔中で反応温度に比べて高い温度及び/又は反応圧
に比べて低い圧力に短時間さらし、同時に混合物を気相
と液相とに分離し、この脱ガス塔からの気相を生成物分
離器中で生成分と循環ガスとに分離し、この循環ガスな
らびに脱ガス塔からの液相を反応器に再供給することを
特徴とする、オレフィン性不飽和化合物を連続的にヒド
ロホルミル化する方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19833301591 DE3301591A1 (de) | 1983-01-19 | 1983-01-19 | Verfahren zur kontinuierlichen hydroformylierung olefinisch ungesaettigter verbindungen |
DE3301591.0 | 1983-01-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59137437A JPS59137437A (ja) | 1984-08-07 |
JPH0621094B2 true JPH0621094B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=6188602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59005840A Expired - Lifetime JPH0621094B2 (ja) | 1983-01-19 | 1984-01-18 | オレフイン性不飽和化合物の連続的ヒドロホルミル化法 |
Country Status (6)
Country | Link |
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