JPH0621053B2 - 歯磨剤 - Google Patents
歯磨剤Info
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- JPH0621053B2 JPH0621053B2 JP63127528A JP12752888A JPH0621053B2 JP H0621053 B2 JPH0621053 B2 JP H0621053B2 JP 63127528 A JP63127528 A JP 63127528A JP 12752888 A JP12752888 A JP 12752888A JP H0621053 B2 JPH0621053 B2 JP H0621053B2
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Description
の感触によりよごれ落し効果を認識できる顆粒を含有す
る歯磨剤に関する。更に詳しくは、歯磨に配合した顆粒
が口の中で触知できる程の強度と大きさを保有している
にもかかわらず、歯を磨いている過程で、徐々に崩壊し
ていくために不愉快な異物感を与えない顆粒を含有する
歯磨剤に関する。
ている。かかる顆粒には、薬剤、酵素剤、研磨剤等の機
能性材料を含有させたものや、その審美的効果を目的と
したものがある。また従来の歯磨剤には歯磨開始直後に
は触知できるが、歯磨中に触知できなくなる顆粒剤や、
最初から触知できず、肉眼視のみでその効果を訴えるも
のがある。これら顆粒の結合剤としては各種の水溶性結
合剤や水不溶性結合剤が使われてきた。水溶性顆粒結合
剤としては、各種水溶性高分子化合物、例えば、メチル
セルロース、カルボキシメチルセルロール等が使われて
いる。しかし斯かる水溶性結合剤を用いて調製された顆
粒剤は、医薬品等の乾燥した状態で使用する場合には支
障がないが、水分が多量に存在する歯磨剤のような多水
分組成物中では強度が著しく低下し、歯磨剤製造時の混
合過程で顆粒が崩壊したり、たとえ形態を保持できたと
しても、軟化しているため、口中ではまつたく触知でき
ず、顆粒の存在感、効果感を認知することができない。
一方、水不溶性の結合剤として種々の有機結合剤を用い
る方法、例えば、ワツクスで着色剤、研摩剤を結合した
顆粒剤とする方法(特開昭49−132249号、特開
昭50−81594号)、あるいは炭酸カルシウム等の
研摩剤粉末を水不溶性でエタノール溶解性の結合剤、た
とえばエチルセルロースで造粒する方法(特開昭58−
126806号)等が知られている。しかしながらこれ
らの結合剤を用いて造粒した顆粒は、歯磨剤中では安定
であるが、触知できるほどの硬度と大きさにすると口の
中で不快な異物感として捉えられたりあるいは異物感と
ならないような低硬度にすると口中で触知できないもの
であつた。また上記のワツクス結合剤を用いる方法は、
熱溶融工程が必須であり、エチルセルロース結合剤を有
機溶媒に溶かして使用する方法は、火災などの危険を伴
うため、これを防止するための設備及び厳格な操作を必
要とするという欠点があつた。
腔中で触知できる程の強度と大きさを有しつつ、異物感
のない快適な顆粒触感で研摩効果感があり、かつ歯を傷
つけないで研摩力を増強するという実効果を併せもつ顆
粒を含有する歯磨剤を提供せんとするものである。
した結果、水不溶性粉末材料を水不溶性の結合剤で造粒
し、一定の大きさと強度を保持した顆粒を配合した歯磨
剤は、口の中で顆粒を触知でき、効果感を認識できるに
もかかわらず、異物感をほとんど感ずることがなく、ま
た、歯を傷つけることなく研摩力が増強できることを見
出し、本発明を完成するに至つた。
合剤で結着させて得られる顆粒であつて、30メツシユ
篩(JIS規格,以下同じ)を通過し、かつ200メツシ
ユ篩(JIS規格,以下同じ)を通過しない粒径サイズ
(75〜500μに相当)を有し、顆粒1個当り0.1
〜10gの荷重を加えたときに崩壊する顆粒剤を含有す
る歯磨剤を提供するものである。
第二リン酸カルシウム、第三リン酸カルシウム、不溶性
メタリン酸ナトリウム、シリカ、水酸化アルミニウム、
リン酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カル
シウム、ゼオライト、複合アルミノケイ酸塩、炭酸マグ
ネシウム、ベンガラ、硫酸カルシウム等、一般に歯の研
摩剤として使用されるものであれば、いずれでもよい。
粒子の大きさは0.1〜20μ程度のものが用いられる
が10μ以下の低研摩性の粒子を造粒しても歯の表面に
強く吸着した着色ペリクルを除くに十分な研摩力を生じ
させて、歯を白くし、顆粒の崩壊後は、研摩力が減少
し、長時間の歯磨き操作でも歯を傷つけない(低為害
性)という特長を付与することができる。特に微細なゼ
オライト等イオン交換性微粉は最も好適に用いられ、そ
のイオン交換性ゆえに歯垢除去、歯石予防といつた効果
がさらに付加されるという利点がある。この場合、一次
粒径が小さい程イオン交換能が高くなり、歯垢除去効果
はあがるが、研摩効果とのかねあいから0.5〜10μ
程度が好ましい。また、10〜20μという通常研摩効
果が期待して用いられる粒径のものも、本発明の造粒に
より、初期研摩力が増強されて歯のよごれ落しに著効を
示し、歯磨き操作とともに顆粒は崩壊して一次粒子とな
るので歯をほとんど傷つけることはない。
機化合物である。先行文献には水不溶性の有機結合剤が
記載されているが、水不溶性の無機結合剤を記載してい
るものはない。本発明で用いる結合剤の例として、コロ
イダルシリカ、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ベ
ントナイト、モンモリロナイト、カオリン、合成ケイ酸
アルミニウム、ケイ酸カルシウム、水酸化アルミニウム
ゲル、アルミナゾル、炭酸マグネシウム、合成ヒドロタ
ルサイト、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムが挙
げられ、特にケイ素系化合物が好ましい。なかでも、噴
霧造粒法での操作性などの点からメタケイ酸アルミン酸
マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、コロイダルシ
リカが好ましい。これら無機結合剤は単独でもしくは組
み合せて使用することができる。なお、これらの中で比
較的顆粒の賦型剤的に働く結合剤(例えば、メタケイ酸
アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム)
と、接着性が強くて顆粒の強度を著しく上昇させる結合
剤(例えば、コロイダルシリカ、アルミナゾル)を組み
合せて使用すれば、所定の強度を維持しつつ、粉末材料
の種類、量を自在に変化させた、種々の顆粒を得ること
ができる。
るよう使用されるのが好ましい。従つて水不溶性粉末材
料は20%以上、90%以下存在するのが好ましいが、
これら配合比率は水不溶性粉末材料の種類、無機結合剤
の種類及び製造方法により適宜選択される。これら無機
結合剤で造粒した顆粒は、有機結合剤のそれとは異な
り、最初、触知できるものの、みぞれ状の感触(シヤリ
シヤリ感)を与え、徐々に崩壊していき、効果感を認知
できるという特徴を持つている。なお、上記水不溶性無
機結合剤以外の結合剤を本発明の効果を損わない範囲で
添加することができる。
ることができ、着色顆粒による審美的効果を歯磨剤に付
加できる。着色剤は顆粒中、0.01〜10重量%配合
されるのが適当である。
メツシユNo.200篩は通過しないもの(75μ〜50
0μ)であることを要する。肉眼的に認知し、口腔内で
触知するには75μ以上の顆粒であることが必要であ
る。一般に歯磨要研摩剤は粒径が大きくなるに従つて研
摩力は高くなる(30μ程度以上は余り変らないといわ
れる)ので、研摩力は十分に高い。しかし、500μを
越えるような大粒子はざらつきが強く、使用感が悪い。
つて崩壊する必要があり、その顆粒の強度も重要であ
る。
崩壊してしまう場合、顆粒を認知することができない。
また顆粒の強度が10g以上の荷重で崩壊しない場合、
これを歯磨剤に配合した時、異物感としてしか感じられ
ず、ブラツシングによつてもまつたく崩壊せず、歯のエ
ナメル質を傷つける恐れがある。上記のごとく本発明の
顆粒の強度は、顆粒一個あたり0.1〜10gの荷重で
崩壊するものであり、好ましくは1〜5gの荷重で崩壊
するものである。顆粒の形状は球状が好ましい。崩壊性
であつても角ばつた形状の顆粒は歯を傷つけるおそれが
あり、歯肉への影響はさらに大きい。
剤の種類と組合せと配合量および顆粒の製造条件によつ
て変化させることができる。
る。なかでも噴霧造粒法は造粒物の形状はほとんど真球
となり、ハンドリングも容易であつて、本発明の顆粒の
製法として好適である。押し出し造粒法等の場合、角ば
つた粒子が得られ、球状粒子とするにはマルメライザー
などによる球状化操作を要する。なお、噴霧造粒法の場
合、前記の賦型性結合剤は良好な噴霧状態を得るために
水不溶性粉末材料に対し30重量%以上配合するのが好
ましく、接着性結合剤は噴霧スラリー粘度を著しく上昇
させるため、噴霧不良やノズル閉塞の問題を起すので顆
粒全量に対し0.5〜30重量%の範囲で添加するのが
好ましい。
ど各種歯磨剤に配合できるが、顆粒の審美性を表現でき
る上で特に練り歯磨剤に配合することが好適である。
3〜30重量%配合される。本発明の顆粒は製造時に7
5μ以下の顆粒も伴なう場合はそのまま歯磨剤に配合す
ることができるが、500μ以上の顆粒を伴なう場合
は、これを30メツシユ篩にかけて取り除いた上配合す
ることが好ましい。また、本発明の顆粒は単独で研摩成
分となり得るが、通常使用される歯磨用研摩剤を併用す
ることができる。
に利用される他の成分を配合することができる。例えば
粘結剤としてはカルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセル
ロース、増粘性シリカ、モンモリロナイト、カラギーナ
ン、アルギン酸ナトリウム、グアガム、ペクチンなどが
使用出来る。また、界面活性剤としてはアシルグルタミ
ン酸ナトリウムやアシルサルコシン酸ナトリウムなどの
アシルアミノ酸の塩酸、ラウリルリン酸ナトリウムなど
のアルキルリン酸の塩類、蔗糖脂肪酸エステル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ルなどが使用出来る。また薬用成分としてアラントイ
ン、トラネキサム酸、ビタミンE、ビタミンC、塩化ナ
トリウム、ニガリ、フツ化ナトリウム、フツ化錫、カル
バゾクロム、プロポリス、グリチルレチン酸、クロルヘ
キシジン、塩化セチルピリジニウムなどが使用できる。
その他、湿潤剤、甘味剤、防腐剤、香料等が配合され得
る。
触知し、異物感をほとんど感じずによごれ落し効果を認
知できる。そして事実、顆粒の存在は初期研摩力を大き
くしてよごれ落し効果に寄与し、またブラツシング操作
により、この顆粒が徐々に崩壊していく過程で粒子径が
小さくなつて研摩力が低下し、長時間磨いた時やブラツ
シング圧が強すぎた場合に起こる楔状欠損等の為害性を
防止することもできる。更に、水不溶性粉末材料として
ゼオライト等イオン交換性微粉を用いて調製した歯磨剤
は、高い歯石予防効果と歯の着色防止効果を兼ね備えた
有利なものとなる。
粒子径を有するものが99.9wt%,平均粒径2μ)を
60重量部、無水ケイ酸(コロイダルシリカ)を10重
量部、酸化チタンを2重量部及びメタケイ酸アルミン酸
マグネシウム28重量部を含有する水スラリー(水の含
有量は約60重量%)から噴霧造粒機により、顆粒を製
造した。製造工程中、噴霧状態は極めて安定であつた。
このものは、なめらかな球面を有する球状体であつて、
30メツシユ篩を通過し、200メツシユ篩を通過しな
いものが全体の92重量%を占めた。残り8%は200
メツシユ篩を通過するものであつた。なお、顆粒強度
は、得られた顆粒をふるいで分別し、同じ大きさ(約2
00μ)の顆粒を一定個数(100〜200個)、アクリ
ルセルの中に図1のごとく顆粒が1層になるように入
れ、上部にアクリル板をのせ、その上からプツシユプル
ゲージで荷重をかけ、顆粒の崩壊時の荷重を測定した。
この荷重を試験に用いた顆粒数で割り、顆粒1個あたり
の荷重をもとめ、これを顆粒強度とした。
(強度)を検討するため、その3.0gを30mlのサン
プル瓶に入れ、蒸留水25mlを加えて栓をして1日放置
した。その後、サンプル瓶に鉄球を(直径7mmで質量
3.6gを1個)入れ、栓をしたままで振とう機により
5分間振とうした(この操作を「粉化虐待」と称す
る)。その後、200メツシユの篩にサンプル瓶の内容
物を移し、鉄球を取り除いてから、流水中にて75μ以
下の粒状物を取り除いた。そして、このふるいの上に残
つた粒状物を110℃で2時間乾燥してから、その重量
を測定した。この結果は後記表3に示す。
まま表1の配合からなる歯磨剤に配合した。歯磨剤は、
香料の安定化のため製造後1週間放置した。その後20
人のパネラーにこの歯磨剤を使用してもらいその直後に
顆粒の感触について評価した。ハブラシは通常のラウン
トガツトハブラシを用いた。顆粒の口腔内の認知度は、
…歯を磨き始めてから磨き終わるまで触知した。…
歯磨初期には顆粒を触知したが、歯磨中に触知できなく
なつた。…顆粒を触知できなかつた。に分類した。顆
粒の感触については5段階評価とし、…良い、…や
や良い、…どちらでもない、…ややわるい、…悪
い、とした。この結果も後記表3に示す。
径を有するものが85重量%平均粒径6μ)を60重量
部、無水ケイ酸(コロイダルシリカ)を10重量部、酸
化チタンを2重量部及びメタケイ酸アルミン酸マグネシ
ウム28重量部を含有する水スラリーから噴霧造粒機に
より顆粒剤を製造した。製造工程中、噴霧状態は極めて
安定であつた。このものはなめらかな球面を有する球状
体であつて、30メツシユ篩を通過し、200メツシユ
篩を通過しないものが全体の90%を占め、残り10%
は200メツシユ篩を通過した。この顆粒剤についても
実施例1と同様に顆粒の強度、水系での安定性(強
度)、歯磨に配合した時の感触について評価した。
を有するものが85重量%、平均粒径8μ)を60重量
部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム38重量部及び
酸化チタン2重量部を含有する水スラリー(水の含有量
は約60重量%である)から噴霧造粒機により顆粒を製
造した。製造工程中、噴霧状態はきわめて安定であつ
た。このものは、なめらかな球面を有する球状体であつ
て、30メツシユ篩を通過し、200メツシユ篩を通過
しないものが全体の87重量%を占め、残り13重量%
は200メツシユ篩を通過した。この顆粒剤についても
実施例1と同様に顆粒の強度、水系での安定性(強
度)、歯磨に配合した時の感触について評価した。
粒径16μ)を40重量部、アルミナゾル10重量部、
合成ケイ酸アルミニウム49重量部、紺青1重量部を含
有する水スラリー(水の含有量は約50重量%)から噴
霧造粒機により、顆粒剤を製造した。製造工程中、噴霧
状態は極めて安定であつた。このものは30メツシユ篩
を通過し、200メツシユ篩を通過しないものが全体の
70重量%をしめた。また、200メツシユを通過する
ものが残りの30%であつた。これを実施例1と同様に
顆粒の強度及び粉化虐待後、残存する顆粒量〔初期3.
0〕を測定した。また顆粒の感触を評価するため、上記
の顆粒を表2の配合からなる歯磨剤に配合した。歯磨剤
は、香料の安定化のため製造後1週間放置した。外観
は、白いペースト中に青い顆粒が表面に浮きでるように
見え、好ましいものであつた。
径を有するものが85重量%、平均粒径6μ)60重量
部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム35重量部およ
びカルボキシメチルセルロース塩5重量部を含有する水
スラリーから噴霧造粒機により顆粒を製造した。製造工
程中、噴霧状態はきわめて安定であつた。このものは、
なめらかな球面を有する球状体であつて、30メツシユ
篩を通過し、200メツシユ篩を通過しないものが全体
の87重量%を占め、残り13重量%は200メツシユ
篩を通過した。比較例についても以下、実施例と同じ評
価を行つた。
を有するものが99.9重量%、平均粒径2μ)を30
重量部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム30重量
部、アルミナゾル20重量部および無水ケイ酸(コロイ
ダルシリカ)20重量部を含有する水スラリーから噴霧
造粒機により顆粒剤を製造した。製造工程中に、噴霧状
態は徐々に悪化し、噴霧ノズルがつまり、噴霧ポンプの
モーターが故障したので製造を中止した。製造中止前に
得られた顆粒はなめらかな球面を有する球状体であつ
て、30メツシユ篩を通過し、200メツシユ篩を通過し
ないものが全体の87重量%を占め、残り13重量%は
200メツシユを通過するものであつた。
径を有するものが85重量%、平均粒径6μ)60重量
部、エチルセルロース3重量部とこれに対して適量のア
セトンを加え、混れんし、その後押し出し造粒機で顆粒
を試作した。このものはおよそ円柱状の角ばつた粒子
で、30メツシユ篩を通過し、200メツシユ篩を通過
しないものが全体の84重量%以上であり、残り16重
量%は200メツシユ篩を通過するものであつた。
した。すなわち図2にしめすようなアクリル板をブラツ
シングマシーンにセツトした。歯磨剤は、蒸留水でうす
め、50%溶液とした後、この溶液150mlをブラツシ
ングマシーンに注入し、荷重640gでブラツシングを
行つた。一定時間後、ブラツシング後アクリル板の摩損
量を微量天秤で測定した。実験にもちいた歯磨剤は表4
にしめす通りである。この結果は図3の通りである。
合、粉末品に比べ初期の研摩力が強く、顆粒がブラツシ
ングにより崩壊するにつれて、その研摩力が減少し、粉
末品と同程度になつていることがわかる。
た。その作用は、黒のマジツクインキを塗布したガラス
板を、被験組成物1gを用いハブラシでブラツシング
し、肉眼的に見てガラス板状の黒のマジツクインキが完
全に除去された時のブラツシング回数で判定した。この
結果を第5表に示す。
オライトが有しないような高い研摩力を持ち、清浄効果
に優れていることを示している。
合)と、試験品として実施例1の歯磨剤を用い、同じハ
ブラシを使用して、被験者4名について歯磨剤使用前後
の歯垢量を測定することにより歯垢除去率を求めた。歯
垢量の測定は、鈴木の方法(口腔衛生会誌,20,9,
1970)に準じた。即ち被験歯として、上下顎6歯を
用い、歯垢顕示剤で歯垢を染色後、歯肉辺縁よりの歯垢
の高さ(mm)をポケツトプローブで測定し、測定部位
は、1個あたり唇側5カ所、舌口蓋側5カ所の計10カ
所とし、各々の部位の合計をその歯垢量とした。歯垢除
去率は下の式を用い歯垢除去法とした。
べ、有意に高い(P<0.05)歯垢除去率を示した。
これは、顆粒が特定粒径のため、歯垢の付着しやすい歯
間部に入りやすくなり、歯磨動作と共に、崩れて顆粒成
分中のゼオライトが一次粒子となつて、歯垢中に入り込
むため、歯垢中のCaが減少して、刷掃時に歯垢が除去さ
れやすくなつていることが考えられる。
である。 図2は、実験例1で用いたブラツシングマシーンの斜視
図である。 図3は、アクリル板の摩損量とブラツシング回数の関係
を示す図面である。 図4は、市販歯磨剤と本発明の実施例1の歯磨剤との歯
垢除去率の比較を示す図面である。
Claims (11)
- 【請求項1】水不溶性粉末材料を水不溶性無機結合剤で
結着させて得られる顆粒であつて、30メツシユ篩を通
過するが、200メツシユ篩を通過しない粒径サイズを
有し、顆粒1個当り0.1〜10gの荷重を加えたとき
に崩壊する顆粒を含有することを特徴とする歯磨剤。 - 【請求項2】水不溶性粉末材料が第二リン酸カルシウ
ム、第三リン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウ
ム、シリカ、水酸化アルミニウム、リン酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、ゼオライ
ト、複合アルミノケイ酸塩、炭酸マグネシウム、ベンガ
ラ、硫酸カルシウム及びそれらの混合物からなる群より
選ばれたものである特許請求の範囲第1項記載の歯磨
剤。 - 【請求項3】水不溶性粉末材料の粒径が0.1〜20μ
である特許請求の範囲第1項記載の歯磨剤。 - 【請求項4】水不溶性粉末材料がゼオライトである特許
請求の範囲第1項記載の歯磨剤。 - 【請求項5】水不溶性無機結合剤がコロイダルシリカ、
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ベントナイト、モ
ンモリロナイト、カオリン、合成ケイ酸アルミニウム、
ケイ酸カルシウム、水酸化アルミニウムゲル、アルミナ
ゾル、炭酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、酸化
マグネシウム、水酸化マグネシウム及びそれらの混合物
からなる群より選ばれたものである特許請求の範囲第1
項記載の歯磨剤。 - 【請求項6】水不溶性無機結合剤がケイ素系化合物であ
る特許請求の範囲第1項記載の歯磨剤。 - 【請求項7】水不溶性無機結合剤がメタケイ酸アルミン
酸マグネシウム又は合成ケイ酸アルミニウムとコロイダ
ルシリカの併用系である特許請求の範囲第1項記載の歯
磨剤。 - 【請求項8】顆粒が更に着色剤を存在せしめたものであ
る特許請求の範囲第1項記載の歯磨剤。 - 【請求項9】顆粒の形状が実質的に球状である特許請求
の範囲第1項記載の歯磨剤。 - 【請求項10】顆粒が噴霧造粒法により得られたもので
ある特許請求の範囲第1項記載の歯磨剤。 - 【請求項11】顆粒量が1〜50重量%である特許請求
の範囲第1項記載の歯磨剤。
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