JPH0620769Y2 - サクションロール - Google Patents
サクションロールInfo
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- JPH0620769Y2 JPH0620769Y2 JP6414890U JP6414890U JPH0620769Y2 JP H0620769 Y2 JPH0620769 Y2 JP H0620769Y2 JP 6414890 U JP6414890 U JP 6414890U JP 6414890 U JP6414890 U JP 6414890U JP H0620769 Y2 JPH0620769 Y2 JP H0620769Y2
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- Japan
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- suction
- roll
- diameter
- suction port
- hole
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- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、例えばフィルム成形機で成型されたフィル
ム、印刷機におけるロール紙、磁気コーティング装置に
おける磁気テープ等のウエブ状被搬送物を搬送するサク
ションロールに係わり、詳しくはウエブ状の被搬送物を
外表面に吸着しその回転に伴って搬送するサクションロ
ールに関する。
ム、印刷機におけるロール紙、磁気コーティング装置に
おける磁気テープ等のウエブ状被搬送物を搬送するサク
ションロールに係わり、詳しくはウエブ状の被搬送物を
外表面に吸着しその回転に伴って搬送するサクションロ
ールに関する。
(従来の技術) 通常、フィルム成形機等においては、押圧機の先端のT
ダイより薄板状に吐出された樹脂、すなわちフィルムを
縦延伸機、横延伸機(テンター)を順次経て引取機に導
き冷却ロールで張りながら搬送冷却し、それを巻取機で
巻き取るようになっている。
ダイより薄板状に吐出された樹脂、すなわちフィルムを
縦延伸機、横延伸機(テンター)を順次経て引取機に導
き冷却ロールで張りながら搬送冷却し、それを巻取機で
巻き取るようになっている。
第6図は、フィルム成形機の後段部分の構成を概略的に
示し、図中Tは引取機、Wは巻取機を示す。
示し、図中Tは引取機、Wは巻取機を示す。
また、引取機Tは、エキスパンダロール100、複数の
冷却ロール101…を有した冷却ローラユニット102
と、フィルムFの厚さを測る厚さ計103と、フィルム
の両端不要部分をカットするトリミングカッタユニット
104と、フィルムFの安定した搬送状態を維持するた
めの搬送ユニット105とを有した構成となっている。
冷却ロール101…を有した冷却ローラユニット102
と、フィルムFの厚さを測る厚さ計103と、フィルム
の両端不要部分をカットするトリミングカッタユニット
104と、フィルムFの安定した搬送状態を維持するた
めの搬送ユニット105とを有した構成となっている。
なお、巻取機Wは、複数のテンションロール106を備
えフィルムFろ弛みのない状態でボビン107に巻取る
構成となっている。
えフィルムFろ弛みのない状態でボビン107に巻取る
構成となっている。
また、搬送ユニット105は、第7図に示されるよう
に、被搬送物であるフィルムFは屈曲状態で巻き掛けら
れる状態、かつ、それぞれ駆動力が伝達された状態に複
数の搬送ロールR1,R2,R4を配置した構成となっ
ており、フィルムFのグリップ力を増加させ、安定した
搬送状態が得られるような構成となっている。
に、被搬送物であるフィルムFは屈曲状態で巻き掛けら
れる状態、かつ、それぞれ駆動力が伝達された状態に複
数の搬送ロールR1,R2,R4を配置した構成となっ
ており、フィルムFのグリップ力を増加させ、安定した
搬送状態が得られるような構成となっている。
また、より安定した搬送状態を得るために、中間の搬送
ロールR2をサクションロールとしてフィルムFのグリ
ップ力をより増加させる構成となっている。
ロールR2をサクションロールとしてフィルムFのグリ
ップ力をより増加させる構成となっている。
そして、フィルムFがサクションロールR2の表面で滑
らないようにして、一定の安定した張力を与えるように
なっている。
らないようにして、一定の安定した張力を与えるように
なっている。
この種の装置に適用されるサクションロールとしては、
被搬送物表面の吸引口への陥没跡をより小さくし、被搬
送物の陥没による品質低下を低減すること、および、そ
の様なロールを安価に制作することが強く望まれてい
る。
被搬送物表面の吸引口への陥没跡をより小さくし、被搬
送物の陥没による品質低下を低減すること、および、そ
の様なロールを安価に制作することが強く望まれてい
る。
従来、被搬送物表面の吸引口への陥没跡をより小さくす
ることを考慮したサクションロールとしては、 a)吸引口を小孔として多数形成したもの(一般的方
法)。
ることを考慮したサクションロールとしては、 a)吸引口を小孔として多数形成したもの(一般的方
法)。
b)吸引口を焼結金属等の多孔質素材で埋めたもの(特
公昭59−9458号公報等)。
公昭59−9458号公報等)。
c)吸引孔のあるロール表面をメッシュ部材で覆い、吸
引による負圧範囲を広く、かつ、なだらかな圧力分布と
したもの(実開昭61−44450号公報等)。
引による負圧範囲を広く、かつ、なだらかな圧力分布と
したもの(実開昭61−44450号公報等)。
等がある。
しかしながら、従来のこれらサクションロールにおいて
は、次のような問題がある。すなわち、 a)の吸引口の径を小さく、かつ、孔数を多くするもの
は、ロール内と外気の差圧をPkg/cm2、ロール表面と
被搬送物との摩擦抵抗をμ、吸引口の面積をAcm2、吸
引口の数をn、被搬送物の接触角度をΘ°とすると、 被搬送物を搬送する力Tは、概略n×A×P×Θに比例
する。
は、次のような問題がある。すなわち、 a)の吸引口の径を小さく、かつ、孔数を多くするもの
は、ロール内と外気の差圧をPkg/cm2、ロール表面と
被搬送物との摩擦抵抗をμ、吸引口の面積をAcm2、吸
引口の数をn、被搬送物の接触角度をΘ°とすると、 被搬送物を搬送する力Tは、概略n×A×P×Θに比例
する。
よって、吸引口の径を小さく(薄物用では直径1mm程度
の孔が望ましい)すると、同じTを得るためには、孔径
の比の2乗に逆比例した数以上(圧損も増加)のnが必
要となり、加工費が大幅に増加する。(大型ロールでは
直径1mmの孔が10数万個必要と試算される例もあ
る。) さらに、現状の孔あけ技術では、望ましい孔径を連続し
て小ピッチに穿けるのは非常に困難であるといった問題
がある。
の孔が望ましい)すると、同じTを得るためには、孔径
の比の2乗に逆比例した数以上(圧損も増加)のnが必
要となり、加工費が大幅に増加する。(大型ロールでは
直径1mmの孔が10数万個必要と試算される例もあ
る。) さらに、現状の孔あけ技術では、望ましい孔径を連続し
て小ピッチに穿けるのは非常に困難であるといった問題
がある。
b)の吸引口を焼結金属等の多孔質素材で埋めるもの
は、ロールの表面粗度アップのため、表面研削を行う
が、その際に研磨粉で目詰まりし易いこと、および、表
面を滑らかにするために研磨粉の粒子の大きさをある程
度小さくすると圧損が大きくなかなか目的とする吸引力
が得られないといった問題がある。
は、ロールの表面粗度アップのため、表面研削を行う
が、その際に研磨粉で目詰まりし易いこと、および、表
面を滑らかにするために研磨粉の粒子の大きさをある程
度小さくすると圧損が大きくなかなか目的とする吸引力
が得られないといった問題がある。
c)のメッシュで覆うものは、目的を達成するために
は、メッシュを粗くする必要があり、新たにメッシュに
よる陥没跡が生じるといった問題がある。
は、メッシュを粗くする必要があり、新たにメッシュに
よる陥没跡が生じるといった問題がある。
(考案が解決しようとする課題) 以上のように、従来のサクションロールにおいては、加
工性、製造コスト、陥没跡による品質低下などの問題が
あり、被搬送物への搬送力が十分に得られて、しかも被
搬送物表面への吸引口による陥没跡の発生を防止できる
低コスト化が可能なものがないのが現状である。
工性、製造コスト、陥没跡による品質低下などの問題が
あり、被搬送物への搬送力が十分に得られて、しかも被
搬送物表面への吸引口による陥没跡の発生を防止できる
低コスト化が可能なものがないのが現状である。
本考案は、上記事情に基づきなされたもので、被搬送物
への搬送力が十分に得られて、しかも被搬送物表面への
吸引口により陥没跡の発生を防止できる低コスト化が可
能なサクションロールを提供しようとするものである。
への搬送力が十分に得られて、しかも被搬送物表面への
吸引口により陥没跡の発生を防止できる低コスト化が可
能なサクションロールを提供しようとするものである。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案は、上記課題を解決すべく、ウエブ状の被搬送物
を外表面に吸着しその回転に伴って搬送するサクション
ロールであって、前記被搬送物が巻き掛けられる外周に
負圧源と連通する多数の吸引口を持つロール本体と、こ
のロール本体の前記吸引口にそれぞれ埋め込まれ、かつ
前記吸引口に対する開口率が10数〜50%となる複数
の通孔を有するとともに各通孔の最小内径寸法部が1.
5mm以下となる円柱状のロッドとを具備してなる構成と
したものである。
を外表面に吸着しその回転に伴って搬送するサクション
ロールであって、前記被搬送物が巻き掛けられる外周に
負圧源と連通する多数の吸引口を持つロール本体と、こ
のロール本体の前記吸引口にそれぞれ埋め込まれ、かつ
前記吸引口に対する開口率が10数〜50%となる複数
の通孔を有するとともに各通孔の最小内径寸法部が1.
5mm以下となる円柱状のロッドとを具備してなる構成と
したものである。
(作用) すなわち、本考案のサクションロールによれば、ロール
本体に形成された吸引口に複数の通孔を有する円柱状の
ロッドをそれぞれ埋め込んだ構成としたから、ロール本
体には、大きな径の吸引口を数を減らして設ければよ
く、従来のように小孔からなる吸引口を多数設けなくと
もウエブ状の被搬送物を搬送するに十分な吸引力を得る
ための有効孔面積を確保でき、これにより製造時の加工
が簡単となり低コスト化が可能となる。
本体に形成された吸引口に複数の通孔を有する円柱状の
ロッドをそれぞれ埋め込んだ構成としたから、ロール本
体には、大きな径の吸引口を数を減らして設ければよ
く、従来のように小孔からなる吸引口を多数設けなくと
もウエブ状の被搬送物を搬送するに十分な吸引力を得る
ための有効孔面積を確保でき、これにより製造時の加工
が簡単となり低コスト化が可能となる。
また、円柱状のロッドは、ロール本体に形成された吸引
口に対する開口率が10数〜50%となる複数の通孔を
有するため、目詰まりし難く、しかもウエブを搬送する
に十分な吸引力を得るための有効孔面積を確保でき、被
搬送物の確実な搬送が可能となる。
口に対する開口率が10数〜50%となる複数の通孔を
有するため、目詰まりし難く、しかもウエブを搬送する
に十分な吸引力を得るための有効孔面積を確保でき、被
搬送物の確実な搬送が可能となる。
さらに、各通孔の最小内径寸法部が1.5mm以下とした
から、被搬送物が極薄のフィルムであっても陥没跡の発
生が防止され被搬送物の品質を損なうことがない。
から、被搬送物が極薄のフィルムであっても陥没跡の発
生が防止され被搬送物の品質を損なうことがない。
また、上記構成の円柱状のロッドは、安価に市販されて
おり、これを使用することで低コスト化が可能となる。
おり、これを使用することで低コスト化が可能となる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図A,第1図Bないし第
5図を参照して説明する。
5図を参照して説明する。
第1図Bはサクションロール1の外観の一部を示し、第
2図はサクションロール1の断面を示す。また第3図は
第2図のIII−III線に沿う断面を示す。
2図はサクションロール1の断面を示す。また第3図は
第2図のIII−III線に沿う断面を示す。
サクションロール1は、次のような構成となっている。
すなわち、図中2は外周部の略全体に亘って多数の吸引
口3…が穿たれたロール本体としての外筒である。
口3…が穿たれたロール本体としての外筒である。
この外筒2の一端には、側板組立体4を介して第1の軸
部材5が取り付けられ、他端には側板組立体6を介して
第2の軸部材7が取り付けられており、これら第1,第
2の軸部材5,7は、それぞれ図示しない軸受部材によ
り回転可能に支持されている。
部材5が取り付けられ、他端には側板組立体6を介して
第2の軸部材7が取り付けられており、これら第1,第
2の軸部材5,7は、それぞれ図示しない軸受部材によ
り回転可能に支持されている。
第1の軸部材5には、キー溝8が形成されていて図示し
ない駆動部材が固定的に取り付けられ、外筒2に回転力
が伝達されるようになっている。
ない駆動部材が固定的に取り付けられ、外筒2に回転力
が伝達されるようになっている。
また、第2図および第3図に示すように、外筒2内には
内筒組立体10が固定的に収容されている。この内筒組
立体10は、前記側板組立体4に取付けられた軸受11
により保持された支持部材12により一端側を保持さ
れ、前記側板組立体6に取付けられた軸受13により保
持された筒状支持部材14により他端側を保持されてい
る。
内筒組立体10が固定的に収容されている。この内筒組
立体10は、前記側板組立体4に取付けられた軸受11
により保持された支持部材12により一端側を保持さ
れ、前記側板組立体6に取付けられた軸受13により保
持された筒状支持部材14により他端側を保持されてい
る。
内筒組立体10の内筒部分15の外周部には、仕切部材
16が取付けられており、第3図に示すように、ウエブ
状被搬送物であるフィルムFが巻き掛けられる部分に対
応して負圧室17が形成された状態となっている。
16が取付けられており、第3図に示すように、ウエブ
状被搬送物であるフィルムFが巻き掛けられる部分に対
応して負圧室17が形成された状態となっている。
また、内筒部分15の負圧室17に対向する部分には、
複数の開口部18…が形成された状態となっており、こ
れら開口部18…を介して内筒組立体10の内部と外筒
2の内側一部に形成された負圧室17とが連通した状態
となっている。
複数の開口部18…が形成された状態となっており、こ
れら開口部18…を介して内筒組立体10の内部と外筒
2の内側一部に形成された負圧室17とが連通した状態
となっている。
さらに、筒状支持部材14および前記第2の軸部材7の
中空部を貫通する状態に吸引パイプ19が取付けられて
おり、この吸引パイプ19はフランジ20を介して図示
しない負圧源に連通する配管系に接続されている。
中空部を貫通する状態に吸引パイプ19が取付けられて
おり、この吸引パイプ19はフランジ20を介して図示
しない負圧源に連通する配管系に接続されている。
そして、前記吸引パイプ19、内筒部分15の内側、お
よび開口部18…を順次介して負圧室18が負圧状態と
なり、この負圧室17に対向した吸引口3…が負圧状態
となるようになっている。
よび開口部18…を順次介して負圧室18が負圧状態と
なり、この負圧室17に対向した吸引口3…が負圧状態
となるようになっている。
また、外筒2は、第1図Bで示すように、直径をD、面
長をL1、吸引口3…の孔加工範囲をL2としたとき、
例えばD=500mm、L1=5500mm、L2=486
0mmに設定されている。
長をL1、吸引口3…の孔加工範囲をL2としたとき、
例えばD=500mm、L1=5500mm、L2=486
0mmに設定されている。
また、第4図に示すように、外筒2の周面方向における
吸引口3…の同列における孔穿けピッチをP1、長さ方
向の隣接列における吸引口3…の孔穿けピッチをP2と
したとき、例えばP1=55.36mm、P2=15mmに
設定されている。また、孔径dは略20mmとなってい
る。
吸引口3…の同列における孔穿けピッチをP1、長さ方
向の隣接列における吸引口3…の孔穿けピッチをP2と
したとき、例えばP1=55.36mm、P2=15mmに
設定されている。また、孔径dは略20mmとなってい
る。
そして、吸引口3…の数は、外筒2の円周方向に30
個、長さ方向に325個、外筒2の円周方向に30個、
長さ方向に325個、(合計9750個)配置した構成
となっている。
個、長さ方向に325個、外筒2の円周方向に30個、
長さ方向に325個、(合計9750個)配置した構成
となっている。
なお、第2図および第3図において、吸引口3…の一部
のみを図示し他は省略してある。
のみを図示し他は省略してある。
また、第1図A、第1図B、第2図、第3図に示すよう
に、各吸引口3には、多数の通孔を有した円柱状のロッ
ドであるところのベントホール(商品名)25が埋め込
まれている。
に、各吸引口3には、多数の通孔を有した円柱状のロッ
ドであるところのベントホール(商品名)25が埋め込
まれている。
ベントホール25は、鋳造においてエアー抜き、ガス抜
き用に使用されているもので、例えば第5図に示すよう
な複数の通孔としてのスリット25a…を有したスリッ
ト型のものが使用される。
き用に使用されているもので、例えば第5図に示すよう
な複数の通孔としてのスリット25a…を有したスリッ
ト型のものが使用される。
また、ベントホール25は、吸引口3の孔径dに見合っ
た外径寸法、すなわち、略20mmとなっており、また、
その外周面にはローレット26…の加工が施されてい
る。そして、第5図に示すように吸引口3内に確実に圧
入されるようになっている。
た外径寸法、すなわち、略20mmとなっており、また、
その外周面にはローレット26…の加工が施されてい
る。そして、第5図に示すように吸引口3内に確実に圧
入されるようになっている。
また、直径が20mmのベントホール25…は、高さ寸法
が10mm程度在り、これを深さhが8mm程度になるよう
に吸引口3に圧入すると、第5図に示すように、ベント
ホール25の頭の部分が突出した状態となるが、圧入
後、突出する部分を研磨して、第1図Aで示すように外
筒2の周面と同一面となるようにする。これにより、フ
ィルムFの外筒2の周面への良好な巻き付きが可能とな
るとともに、フィルムFの表面の吸引口3への陥没跡を
防止できる。
が10mm程度在り、これを深さhが8mm程度になるよう
に吸引口3に圧入すると、第5図に示すように、ベント
ホール25の頭の部分が突出した状態となるが、圧入
後、突出する部分を研磨して、第1図Aで示すように外
筒2の周面と同一面となるようにする。これにより、フ
ィルムFの外筒2の周面への良好な巻き付きが可能とな
るとともに、フィルムFの表面の吸引口3への陥没跡を
防止できる。
直径が20mmのベントホール25…は、スリット切込み
深さ6mm、スリット幅0.2mmに形成されており、目詰
まりが生じ難いとともに開口率が高く十分な吸引力を確
保できるようになっている。
深さ6mm、スリット幅0.2mmに形成されており、目詰
まりが生じ難いとともに開口率が高く十分な吸引力を確
保できるようになっている。
従来技術a)で示した一般的方法で、直径500mm×長
さ5500の寸法、かつ直径1.5mmの吸引口を20万
個加工したサクションロールを製作すると、約2000
万円程かかるが、そのかなりの金額が、孔穿けに要して
いた。さらに、陥没後が生じないための望ましい吸引口
の孔径は、極薄のフィルム用の場合、直径1mm程度であ
るが、直径1mmの孔を多数加工することは現在技術では
経済面から不可能であった。
さ5500の寸法、かつ直径1.5mmの吸引口を20万
個加工したサクションロールを製作すると、約2000
万円程かかるが、そのかなりの金額が、孔穿けに要して
いた。さらに、陥没後が生じないための望ましい吸引口
の孔径は、極薄のフィルム用の場合、直径1mm程度であ
るが、直径1mmの孔を多数加工することは現在技術では
経済面から不可能であった。
しかし、本考案の技術を用いた結果、1個約100円程
度である直径20mmのベントホール25を約8000個
用いれは、同じ吸引力を得ることができ、しかも、陥没
後も生じず、価格的にも半減できることができる。
度である直径20mmのベントホール25を約8000個
用いれは、同じ吸引力を得ることができ、しかも、陥没
後も生じず、価格的にも半減できることができる。
なお、上述の一実施例において、ロッドとしてのベント
ホール25にスリット型のものを使用したが、これに限
らず、例えば直径が0.3mm〜0.6mmの小孔を多数有
した穴型(ホールタイプ)のものを使用しても良く、さ
らには、波型、格子型等の他の型のものを使用しても良
い。要は開口率が10数%〜50%と大きいものであれ
ばどの様なものであっても良い。
ホール25にスリット型のものを使用したが、これに限
らず、例えば直径が0.3mm〜0.6mmの小孔を多数有
した穴型(ホールタイプ)のものを使用しても良く、さ
らには、波型、格子型等の他の型のものを使用しても良
い。要は開口率が10数%〜50%と大きいものであれ
ばどの様なものであっても良い。
また、直径が20mm程度のベントホール25を使用する
場合について説明したが、例えば直径が4〜8mm程度の
小径のベントホール25を使用するようにすれば、外筒
2の表面との段差が少なくなるため、研摩などの作業を
不要とすることも可能となる。
場合について説明したが、例えば直径が4〜8mm程度の
小径のベントホール25を使用するようにすれば、外筒
2の表面との段差が少なくなるため、研摩などの作業を
不要とすることも可能となる。
また、被搬送物をフィルムとした場合について説明した
が、印刷機に使用される連続用紙等の他のウエブ状の被
搬送物の搬送用に適用しても良い。
が、印刷機に使用される連続用紙等の他のウエブ状の被
搬送物の搬送用に適用しても良い。
その他、本考案は、要旨を変えない範囲で種々変形実施
可能なことは勿論である。
可能なことは勿論である。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案のサクションロールによれ
ば、ロール本体に形成された吸引口に複数の通孔を有す
る円柱状のロッドをそれぞれ埋め込んだ構成としたか
ら、ロール本体には、大きな径の吸引口を数を減らして
設ければよく、従来のように小孔からなる吸引口を多数
設けなくともウエブ状の被搬送物を搬送するに十分な吸
引力を得るための有効孔面積を確保でき、これにより製
造時の加工が簡単となり低コスト化が可能となる。
ば、ロール本体に形成された吸引口に複数の通孔を有す
る円柱状のロッドをそれぞれ埋め込んだ構成としたか
ら、ロール本体には、大きな径の吸引口を数を減らして
設ければよく、従来のように小孔からなる吸引口を多数
設けなくともウエブ状の被搬送物を搬送するに十分な吸
引力を得るための有効孔面積を確保でき、これにより製
造時の加工が簡単となり低コスト化が可能となる。
また、円柱状のロッドは、ロール本体に形成された吸引
口に対する開口率が10数〜50%となる複数の通孔を
有するため、目詰まりし難く、しかもウエブを搬送する
に十分な吸引力を得るための有効孔面積を確保でき、被
搬送物の確実な搬送が可能となる。
口に対する開口率が10数〜50%となる複数の通孔を
有するため、目詰まりし難く、しかもウエブを搬送する
に十分な吸引力を得るための有効孔面積を確保でき、被
搬送物の確実な搬送が可能となる。
さらに、各通孔の最小内径寸法部が1.5mm以下とした
から、被搬送物が極薄のフィルムであっても陥没跡の発
生が防止され被搬送物の品質を損なうことがない。
から、被搬送物が極薄のフィルムであっても陥没跡の発
生が防止され被搬送物の品質を損なうことがない。
また、上記構成の円柱状のロッドは、安価に市販されて
おり、これを使用することで低コスト化が可能となると
いった効果を奏する。
おり、これを使用することで低コスト化が可能となると
いった効果を奏する。
第1図ないし第5図は本考案の一実施例を示すもので、
第1図Aは要部である吸引口部分の拡大断面図、第1図
Bはサクションロールの外観の一部を示す斜視図、第2
図はサクションロールの断面図、第3図は第2図のIII
−III線に沿う断面図、第4図は吸引口の形成状態を示
す説明図、第5図は吸引口のロッド取付け状態を示す説
明図、第6図はサクションロールを搬送系に適用したフ
ィルム成形機の後段部分の配置状態を概略的に示す図、
第7図はサクションロールの配置部周辺を示す図であ
る。 1……サクションロール、2……外筒(ロール本体)、
3……吸引口、25……ベントホール(ロッド)、25
a……スリット(通孔)、F……フィルム(ウエブ状の
被搬送物)。
第1図Aは要部である吸引口部分の拡大断面図、第1図
Bはサクションロールの外観の一部を示す斜視図、第2
図はサクションロールの断面図、第3図は第2図のIII
−III線に沿う断面図、第4図は吸引口の形成状態を示
す説明図、第5図は吸引口のロッド取付け状態を示す説
明図、第6図はサクションロールを搬送系に適用したフ
ィルム成形機の後段部分の配置状態を概略的に示す図、
第7図はサクションロールの配置部周辺を示す図であ
る。 1……サクションロール、2……外筒(ロール本体)、
3……吸引口、25……ベントホール(ロッド)、25
a……スリット(通孔)、F……フィルム(ウエブ状の
被搬送物)。
Claims (1)
- 【請求項1】ウエブ状の被搬送物を外表面に吸着しその
回転に伴って搬送するサクションロールであって、 前記被搬送物が巻き掛けられる外周に負圧源と連通する
多数の吸引口を持つロール本体と、 このロール本体の前記吸引口にそれぞれ埋め込まれ、か
つ前記吸引口に対する開口率が10数〜50%となる複
数の通孔を有するとともに各通孔の最小内径寸法部が
1.5mm以下となる円柱状のロッドと、 を具備してなることを特徴とするサクションロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6414890U JPH0620769Y2 (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | サクションロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6414890U JPH0620769Y2 (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | サクションロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0422449U JPH0422449U (ja) | 1992-02-25 |
JPH0620769Y2 true JPH0620769Y2 (ja) | 1994-06-01 |
Family
ID=31594830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6414890U Expired - Lifetime JPH0620769Y2 (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | サクションロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0620769Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1559528A1 (de) * | 2004-01-30 | 2005-08-03 | Kark AG | Vorrichtung und Verfahren zum Formen eines Folienbandes |
JP5280754B2 (ja) * | 2008-06-30 | 2013-09-04 | ユニ・チャーム株式会社 | 間欠切断転写装置 |
-
1990
- 1990-06-18 JP JP6414890U patent/JPH0620769Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0422449U (ja) | 1992-02-25 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |