JPH06207581A - ベーン型液圧モータ - Google Patents
ベーン型液圧モータInfo
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- JPH06207581A JPH06207581A JP367393A JP367393A JPH06207581A JP H06207581 A JPH06207581 A JP H06207581A JP 367393 A JP367393 A JP 367393A JP 367393 A JP367393 A JP 367393A JP H06207581 A JPH06207581 A JP H06207581A
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- Hydraulic Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カムリング2の摺接面21,25に対するベ
ーン12の遊離を確実に阻止し、ロータ1の暴走を招い
たりするのを防止して、旋盤におけるタレットなどの位
置制御の精度を向上する。 【構成】 多数のベーン12をもつロータ1と、ベーン
12の頭部が当接する摺接面21,25と給液部23及
び排液部24をもったカムリング2とを備え、ベーン1
を挿嵌するスリット11の底部に押圧室13を設け、押
圧室13に導く液圧によりベーン12を摺接面21,2
5に押付けるようにしたベーン型液圧モータにおいて、
給液側圧力と排液側圧力との両圧力が作用するベーン1
2の押圧室13と連通する押圧通路3に、給液側圧力と
排液側圧力との和の一定比率をパイロット圧力として給
液側圧力を一定割合で減圧する定比減圧弁4を設けた。
ーン12の遊離を確実に阻止し、ロータ1の暴走を招い
たりするのを防止して、旋盤におけるタレットなどの位
置制御の精度を向上する。 【構成】 多数のベーン12をもつロータ1と、ベーン
12の頭部が当接する摺接面21,25と給液部23及
び排液部24をもったカムリング2とを備え、ベーン1
を挿嵌するスリット11の底部に押圧室13を設け、押
圧室13に導く液圧によりベーン12を摺接面21,2
5に押付けるようにしたベーン型液圧モータにおいて、
給液側圧力と排液側圧力との両圧力が作用するベーン1
2の押圧室13と連通する押圧通路3に、給液側圧力と
排液側圧力との和の一定比率をパイロット圧力として給
液側圧力を一定割合で減圧する定比減圧弁4を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タレット旋盤などの自
動工作機械その他機械に使用されるベーン型液圧モータ
に関する。
動工作機械その他機械に使用されるベーン型液圧モータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベーン型液圧モータは、例えば特
開昭58−82078号公報に示されているように知ら
れている。この公報に示されたベーン型液圧モ−タは、
図5に示したように、放射状に延びる多数のスリットA
1をもち、これら各スリットA1にベーンA2を摺動自
由に挿嵌すると共に、中心部に出力軸Cを結合したロー
タAと、内周面に前記ベーンA2の頭部が摺接し、この
ベーンA2のストロークを決める摺接面B1と給液部B
2及び排液部B3をもつカムリングBとを備え、前記ス
リットA1の底面側には、該ベーンA2をカムリングB
の方向に押圧するピストンA3を配設し、このピストン
A3の背面側に設けられる背面室A4に液圧を加えるこ
とにより、前記ベーンA2を前記カムリングBの摺接面
B1に押付けるようにしたものである。
開昭58−82078号公報に示されているように知ら
れている。この公報に示されたベーン型液圧モ−タは、
図5に示したように、放射状に延びる多数のスリットA
1をもち、これら各スリットA1にベーンA2を摺動自
由に挿嵌すると共に、中心部に出力軸Cを結合したロー
タAと、内周面に前記ベーンA2の頭部が摺接し、この
ベーンA2のストロークを決める摺接面B1と給液部B
2及び排液部B3をもつカムリングBとを備え、前記ス
リットA1の底面側には、該ベーンA2をカムリングB
の方向に押圧するピストンA3を配設し、このピストン
A3の背面側に設けられる背面室A4に液圧を加えるこ
とにより、前記ベーンA2を前記カムリングBの摺接面
B1に押付けるようにしたものである。
【0003】また、以上のベーン型液圧モ−タは、液圧
ポンプDを備え、この液圧ポンプDの吐出側には、手動
操作されるスプールE1をもった第1バルブEと、スプ
ールF1をもった第2バルブFとを備え、この第2バル
ブFの二次側を前記給液部B2に連通させ、また、前記
第1バルブEの一次側を前記背面室A4に連通させてい
る。
ポンプDを備え、この液圧ポンプDの吐出側には、手動
操作されるスプールE1をもった第1バルブEと、スプ
ールF1をもった第2バルブFとを備え、この第2バル
ブFの二次側を前記給液部B2に連通させ、また、前記
第1バルブEの一次側を前記背面室A4に連通させてい
る。
【0004】そして、前記ベーン型液圧モ−タの運転開
始時に、前記第1バルブEは、そのスプールE1の手動
操作で開放状態に保持され、また、前記第2バルブF
は、そのスプールF1がばねにより常時ブロック方向に
付勢されてブロック状態に保持されるようになってい
る。
始時に、前記第1バルブEは、そのスプールE1の手動
操作で開放状態に保持され、また、前記第2バルブF
は、そのスプールF1がばねにより常時ブロック方向に
付勢されてブロック状態に保持されるようになってい
る。
【0005】しかして、以上の構成で運転するには、先
ず、前記液圧ポンプDを駆動するのであって、この液圧
ポンプDの駆動により、このポンプDから吐出された圧
力液PPが前記第1バルブEの入力ポートE2から、該
第1バルブEの吐出側に接続する第1,第2吐出管E
3,E4を介して前記第2バルブF側に至ろうとする
が、この第2バルブFは運転開始時にブロックされてい
るため、前記液圧ポンプDからの圧力液PPは、前記入
力ポートE2に接続された液管E5から前記ロータAの
背面室A4に供給され、該背面室A4に作用する液圧に
より前記ピストンA3を介してベーンA2が前記カムリ
ングBの摺接面B1に押圧状に当接される。尚、前記ロ
ータAとカムリングBとを組付けるボディ側には、前記
ロータAに設けた背面室A4に供給された液圧を外部側
に開放する多数の排出ポートaを形成している。また、
前記液圧ポンプDと前記第1バルブEの入力ポートE2
との間には、前記圧力液PPが所定圧力以上となったと
き、その圧力をリリーフするリリーフ弁D1を設けてい
る。
ず、前記液圧ポンプDを駆動するのであって、この液圧
ポンプDの駆動により、このポンプDから吐出された圧
力液PPが前記第1バルブEの入力ポートE2から、該
第1バルブEの吐出側に接続する第1,第2吐出管E
3,E4を介して前記第2バルブF側に至ろうとする
が、この第2バルブFは運転開始時にブロックされてい
るため、前記液圧ポンプDからの圧力液PPは、前記入
力ポートE2に接続された液管E5から前記ロータAの
背面室A4に供給され、該背面室A4に作用する液圧に
より前記ピストンA3を介してベーンA2が前記カムリ
ングBの摺接面B1に押圧状に当接される。尚、前記ロ
ータAとカムリングBとを組付けるボディ側には、前記
ロータAに設けた背面室A4に供給された液圧を外部側
に開放する多数の排出ポートaを形成している。また、
前記液圧ポンプDと前記第1バルブEの入力ポートE2
との間には、前記圧力液PPが所定圧力以上となったと
き、その圧力をリリーフするリリーフ弁D1を設けてい
る。
【0006】また、前記液管E5と前記第2バルブFと
の間には、中間にオリフィスF2をもつ連通管F3が接
続されており、このため、前記液管E5を通る圧力液P
Pの一部が、前記連通管F3を介して前記第2バルブF
のスプールF1に対しパイロット圧として作用し、これ
に伴い前記スプールF1が同図の左方へと移動され、前
記第2バルブFの各通路が開放状態とされる。従って、
前記第1バルブEの第1,第2吐出管E3,E4から吐
出される圧力液P1,P2が、前記第2バルブFを通過
して、この第2バルブFと前記カムリングBの各給液部
B2との間に設けた給液管F4,F5を介して前記各給
液部B2に供給されるのであり、一方、前記カムリング
Bの各排液部B3は排液管E6を介してタンク側に開放
されていることから、前記各給液部B2に供給された前
記圧力液P1,P2により前記各ベーンA2が右方向の
押圧作用を受け、前記ロータAが同図矢印で示す右方向
に回転され、該ロータAに結合された出力軸Cが同方向
に回転駆動され、この出力軸55を介して例えば旋盤に
おけるタレットなどの位置制御が行われる。
の間には、中間にオリフィスF2をもつ連通管F3が接
続されており、このため、前記液管E5を通る圧力液P
Pの一部が、前記連通管F3を介して前記第2バルブF
のスプールF1に対しパイロット圧として作用し、これ
に伴い前記スプールF1が同図の左方へと移動され、前
記第2バルブFの各通路が開放状態とされる。従って、
前記第1バルブEの第1,第2吐出管E3,E4から吐
出される圧力液P1,P2が、前記第2バルブFを通過
して、この第2バルブFと前記カムリングBの各給液部
B2との間に設けた給液管F4,F5を介して前記各給
液部B2に供給されるのであり、一方、前記カムリング
Bの各排液部B3は排液管E6を介してタンク側に開放
されていることから、前記各給液部B2に供給された前
記圧力液P1,P2により前記各ベーンA2が右方向の
押圧作用を受け、前記ロータAが同図矢印で示す右方向
に回転され、該ロータAに結合された出力軸Cが同方向
に回転駆動され、この出力軸55を介して例えば旋盤に
おけるタレットなどの位置制御が行われる。
【0007】さらに、前記第1バルブEを同図で示した
ように開放状態に保持する場合は、前述したように、前
記第1バルブEの第1,第2吐出管E3,E4が前記カ
ムリングBの各給液部B2に共に接続されるため、これ
ら各給液部B2に供給される前記各圧力液P1,P2を
前記各ベーンA2に作用させることにより、前記ロータ
Aを高速回転させることができる。一方、前記第1バル
ブEに設けたスプールE1を手動操作して、前記第1,
第2吐出管E3,E4の一方を低圧側に、他方を高圧側
に接続するときには、高圧側に接続された前記各圧力液
P1,P2の一方だけを前記ベーンA2に作用させて、
前記ロータAを低速回転させることができる。
ように開放状態に保持する場合は、前述したように、前
記第1バルブEの第1,第2吐出管E3,E4が前記カ
ムリングBの各給液部B2に共に接続されるため、これ
ら各給液部B2に供給される前記各圧力液P1,P2を
前記各ベーンA2に作用させることにより、前記ロータ
Aを高速回転させることができる。一方、前記第1バル
ブEに設けたスプールE1を手動操作して、前記第1,
第2吐出管E3,E4の一方を低圧側に、他方を高圧側
に接続するときには、高圧側に接続された前記各圧力液
P1,P2の一方だけを前記ベーンA2に作用させて、
前記ロータAを低速回転させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】所で、以上の如く構成
される従来のベーン型液圧モ−タは、前記各ベーンA2
の底面側に設けるピストンA3の背面室A4には、前記
液圧ポンプDの吐出側に連通する前記液管E5が接続さ
れていて吐出側の圧力液が供給されているのであるか
ら、前記ベーンA2を前記カムリングBの摺接面B1に
押圧する押圧力は、前記リリーフ弁D1で設定する圧力
に対応して一定となっており、従って、前記ベーンA2
の頭部に作用する給液側圧力と排液側圧力とが定常圧力
であって、前記ベーンA2を前記摺接面B1から離反さ
せようとする力(背圧力)が一定で、前記摺接面B1に
押圧する押圧力とバランスしている場合には、所定の圧
力バランスで前記摺接面に押付けられることができるの
であるが、前記ベーン頭部に作用する背圧が大きくなっ
た場合、例えば前記液圧ポンプDを停止して前記ロータ
Aの回転を停止する場合であって、前記ロータAがその
慣性回転でポンプ作用する場合、一般に前記排液部B3
は図5にも示されているように絞り(背圧部)Gを介し
てタンクTに連通していることから、前記排液部B3の
圧力が高くなり、前記背圧力が増大して圧力バランスが
崩れ、前記ベーンA2が前記摺動面B1より遊離してし
まい、ロータAが暴走し、正確な位置制御ができない問
題が生ずるのである。
される従来のベーン型液圧モ−タは、前記各ベーンA2
の底面側に設けるピストンA3の背面室A4には、前記
液圧ポンプDの吐出側に連通する前記液管E5が接続さ
れていて吐出側の圧力液が供給されているのであるか
ら、前記ベーンA2を前記カムリングBの摺接面B1に
押圧する押圧力は、前記リリーフ弁D1で設定する圧力
に対応して一定となっており、従って、前記ベーンA2
の頭部に作用する給液側圧力と排液側圧力とが定常圧力
であって、前記ベーンA2を前記摺接面B1から離反さ
せようとする力(背圧力)が一定で、前記摺接面B1に
押圧する押圧力とバランスしている場合には、所定の圧
力バランスで前記摺接面に押付けられることができるの
であるが、前記ベーン頭部に作用する背圧が大きくなっ
た場合、例えば前記液圧ポンプDを停止して前記ロータ
Aの回転を停止する場合であって、前記ロータAがその
慣性回転でポンプ作用する場合、一般に前記排液部B3
は図5にも示されているように絞り(背圧部)Gを介し
てタンクTに連通していることから、前記排液部B3の
圧力が高くなり、前記背圧力が増大して圧力バランスが
崩れ、前記ベーンA2が前記摺動面B1より遊離してし
まい、ロータAが暴走し、正確な位置制御ができない問
題が生ずるのである。
【0009】又一方、前記第1バルブE及び第2バルブ
Fに代えて方向流量制御弁を用いてロータAの方向を正
逆切換えができると共に、流量制御によりロータAの任
意な速度制御が行え、位置制御を行えるようにしたもの
も提供されている。所が、前記方向流量制御弁は、その
応答性を良好にするため、中立状態のスプールランドラ
ップ量をゼロラップ又はアンダーラップとしたものが通
常用いられており、しかも液圧ポンプの吐出側圧力はリ
リーフ弁又はPC弁により一定圧力に制御されているこ
とから、以上の方向流量制御弁を用いたベーン型液圧モ
−タでは次のような問題が生ずるのである。
Fに代えて方向流量制御弁を用いてロータAの方向を正
逆切換えができると共に、流量制御によりロータAの任
意な速度制御が行え、位置制御を行えるようにしたもの
も提供されている。所が、前記方向流量制御弁は、その
応答性を良好にするため、中立状態のスプールランドラ
ップ量をゼロラップ又はアンダーラップとしたものが通
常用いられており、しかも液圧ポンプの吐出側圧力はリ
リーフ弁又はPC弁により一定圧力に制御されているこ
とから、以上の方向流量制御弁を用いたベーン型液圧モ
−タでは次のような問題が生ずるのである。
【0010】即ち、前記方向流量制御弁を中立状態に位
置させて給液部と排液部とを液圧ポンプ及びタンク側を
ブロックした場合、前記ロータが慣性回転してポンプ作
用することになり、前記した従来例と同様、前記排液部
の圧力、つまり前記ベーンに作用する背圧力が増大し、
前記ベーンがカムリングの摺動面から遊離し、ロータが
暴走する問題が生ずるだけでなく、前記スプ−ルのラン
ドアップ量がゼロラップ又はアンダーラップになってい
ると、前記方向流量制御弁のスプ−ルを中立状態として
ロータを停止している場合、前記給液側圧力及び排液側
圧力の何れもが上昇して、ベーンが遊離した状態でバラ
ンスすることになり、この結果、斯かる状態からロータ
を駆動しようとしても動かなくなる問題も有している。
その上、前記ロータの出力軸に連結するタレットなどを
所望位置に停止するためポンプ作用によりブレ−キをか
ける場合、給液部がバキュウムになるのを防ぐため、こ
の給液側にチャージを行うと、このチャージ方法次第で
は給液部の圧力が増大してベーンが遊離することになっ
て、所望位置に停止させられない問題も生ずるのであ
る。
置させて給液部と排液部とを液圧ポンプ及びタンク側を
ブロックした場合、前記ロータが慣性回転してポンプ作
用することになり、前記した従来例と同様、前記排液部
の圧力、つまり前記ベーンに作用する背圧力が増大し、
前記ベーンがカムリングの摺動面から遊離し、ロータが
暴走する問題が生ずるだけでなく、前記スプ−ルのラン
ドアップ量がゼロラップ又はアンダーラップになってい
ると、前記方向流量制御弁のスプ−ルを中立状態として
ロータを停止している場合、前記給液側圧力及び排液側
圧力の何れもが上昇して、ベーンが遊離した状態でバラ
ンスすることになり、この結果、斯かる状態からロータ
を駆動しようとしても動かなくなる問題も有している。
その上、前記ロータの出力軸に連結するタレットなどを
所望位置に停止するためポンプ作用によりブレ−キをか
ける場合、給液部がバキュウムになるのを防ぐため、こ
の給液側にチャージを行うと、このチャージ方法次第で
は給液部の圧力が増大してベーンが遊離することになっ
て、所望位置に停止させられない問題も生ずるのであ
る。
【0011】また、以上の問題については前記した従来
例の構造において前記ピストンA3の径を大きくして前
記ベーンA2の押付力を増大することも考えられるが、
この場合には定常運転時の押付力が大きくなり過ぎて摩
擦損失が大きくなったり、摩擦抵抗が大きくなって動力
損失が生ずる問題があって、前記した問題の根本的な解
決はできないのである。
例の構造において前記ピストンA3の径を大きくして前
記ベーンA2の押付力を増大することも考えられるが、
この場合には定常運転時の押付力が大きくなり過ぎて摩
擦損失が大きくなったり、摩擦抵抗が大きくなって動力
損失が生ずる問題があって、前記した問題の根本的な解
決はできないのである。
【0012】本発明の目的は、ベーンの頭部に作用する
背圧が高くなっても、前記ベーンがカムリングの摺接面
から遊離するのを回避でき、旋盤におけるタレットなど
の被駆動部材を正確に位置制御できながら、前記カムリ
ングの摺接面への押付力も適正にできて摩擦損失を少な
くでき、摩擦抵抗を減少させて効率も向上できるように
する点にある。
背圧が高くなっても、前記ベーンがカムリングの摺接面
から遊離するのを回避でき、旋盤におけるタレットなど
の被駆動部材を正確に位置制御できながら、前記カムリ
ングの摺接面への押付力も適正にできて摩擦損失を少な
くでき、摩擦抵抗を減少させて効率も向上できるように
する点にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明では、放射状に配置した多数のベーン1
2をもつロータ1と、内周面に前記ベーン12の頭部が
摺接し、前記ベーン12のストロークを決める摺接面2
1,25と給液部23と排液部24とをもつカムリング
2とを備え、前記ベーン1を挿嵌するスリット11の底
部に押圧室13を設け、これら押圧室13に導く液圧に
より前記ベーン12をカムリング2の摺接面21,25
に押付けるようにしたベーン型液圧モータにおいて、前
記押圧室13うち、給液側圧力と排液側圧力との両圧力
が作用するベーン12の押圧室13と連通する押圧通路
3に、前記給液側圧力と排液側圧力との和の一定比率を
パイロット圧力として給液側圧力を一定割合で減圧する
定比減圧弁4を設けたのである。
め、第1の発明では、放射状に配置した多数のベーン1
2をもつロータ1と、内周面に前記ベーン12の頭部が
摺接し、前記ベーン12のストロークを決める摺接面2
1,25と給液部23と排液部24とをもつカムリング
2とを備え、前記ベーン1を挿嵌するスリット11の底
部に押圧室13を設け、これら押圧室13に導く液圧に
より前記ベーン12をカムリング2の摺接面21,25
に押付けるようにしたベーン型液圧モータにおいて、前
記押圧室13うち、給液側圧力と排液側圧力との両圧力
が作用するベーン12の押圧室13と連通する押圧通路
3に、前記給液側圧力と排液側圧力との和の一定比率を
パイロット圧力として給液側圧力を一定割合で減圧する
定比減圧弁4を設けたのである。
【0014】また、以上の構成において、前記給液部2
3と排液部24とを流量制御弁6を介して液圧源5に連
通させ、前記定比減圧弁4の一次側に、前記流量制御弁
6の一次側圧力と給液側圧力となる二次側圧力とのう
ち、高い圧力を選択する高圧選択手段7を設けるように
してもよい。
3と排液部24とを流量制御弁6を介して液圧源5に連
通させ、前記定比減圧弁4の一次側に、前記流量制御弁
6の一次側圧力と給液側圧力となる二次側圧力とのう
ち、高い圧力を選択する高圧選択手段7を設けるように
してもよい。
【0015】また、第2の発明では、第1発明と同様の
前提条件において、前記給液部23と排液部24とを方
向流量制御弁6を介して液圧源5に連通させ、前記押圧
室13のうち、給液側圧力と排液側圧力との両圧力が作
用するベーン12の押圧室13と前記方向流量制御弁6
の二次側との間に押圧通路3を設け、この押圧通路3
に、前記方向流量制御弁6の二次側における給液側圧力
と排液側圧力とのうち高い圧力を選択する二次側高圧選
択手段8を設けたのである。
前提条件において、前記給液部23と排液部24とを方
向流量制御弁6を介して液圧源5に連通させ、前記押圧
室13のうち、給液側圧力と排液側圧力との両圧力が作
用するベーン12の押圧室13と前記方向流量制御弁6
の二次側との間に押圧通路3を設け、この押圧通路3
に、前記方向流量制御弁6の二次側における給液側圧力
と排液側圧力とのうち高い圧力を選択する二次側高圧選
択手段8を設けたのである。
【0016】
【作用】第1発明にかかるベーン型液圧モータでは、前
記押圧通路3に介装された前記定比減圧弁4により、給
液側圧力と排液側圧力との両圧力の和に対する一定比率
をパイロット圧力として前記給液側圧力を一定割合で減
圧し、この所定割合で減圧した圧力を前記押圧通路3を
介して前記押圧室13に作用させて、前記ベーン12を
カムリング2の摺接面21,25に押圧するようにした
から、給液側圧力と排液側圧力との何れが変動しても、
前記ベーン12を前記カムリング2の摺接面21,25
に遊離させることなく所定の押圧力で押圧させることが
できるのである。つまり、前記給液及び排液部23,2
4における給液,排液側圧力が変動し背圧が増大して
も、これら両圧力の和に対し一定比率とされた圧力を、
前記ベーン12の前記押圧室13に作用させることがで
きるから、前記摺接面21,25に前記ベーン12を所
定の押圧力で押圧させることができるのであって、前記
ベーン12の前記摺接面21,25に対する遊離を阻止
することができる。このため、スプールランドラップ量
がゼロラップ又はアンダーラップの流量制御弁を用いて
も中立位置で停止している状態から運転開始する場合前
記ロータ1をスムーズに起動させることができ、また、
ポンプ作用によるブレーキをかけて前記ロータ1を停止
させるときにも、このロータ1が暴走したりするのをな
くして、旋盤におけるタレットなどの正確な位置制御を
行うことができる。その上、前記押圧室13に作用させ
る圧力により前記ベーン12を前記摺接面21,25へ
押圧するようにしているから、前記摺接面21,25へ
の押付力も適正にでき、前記摺接面21,25及びベー
ン12の頭部の摩擦損失を少なくできると共に、摩擦抵
抗も減少でき、効率を向上することもできるのである。
記押圧通路3に介装された前記定比減圧弁4により、給
液側圧力と排液側圧力との両圧力の和に対する一定比率
をパイロット圧力として前記給液側圧力を一定割合で減
圧し、この所定割合で減圧した圧力を前記押圧通路3を
介して前記押圧室13に作用させて、前記ベーン12を
カムリング2の摺接面21,25に押圧するようにした
から、給液側圧力と排液側圧力との何れが変動しても、
前記ベーン12を前記カムリング2の摺接面21,25
に遊離させることなく所定の押圧力で押圧させることが
できるのである。つまり、前記給液及び排液部23,2
4における給液,排液側圧力が変動し背圧が増大して
も、これら両圧力の和に対し一定比率とされた圧力を、
前記ベーン12の前記押圧室13に作用させることがで
きるから、前記摺接面21,25に前記ベーン12を所
定の押圧力で押圧させることができるのであって、前記
ベーン12の前記摺接面21,25に対する遊離を阻止
することができる。このため、スプールランドラップ量
がゼロラップ又はアンダーラップの流量制御弁を用いて
も中立位置で停止している状態から運転開始する場合前
記ロータ1をスムーズに起動させることができ、また、
ポンプ作用によるブレーキをかけて前記ロータ1を停止
させるときにも、このロータ1が暴走したりするのをな
くして、旋盤におけるタレットなどの正確な位置制御を
行うことができる。その上、前記押圧室13に作用させ
る圧力により前記ベーン12を前記摺接面21,25へ
押圧するようにしているから、前記摺接面21,25へ
の押付力も適正にでき、前記摺接面21,25及びベー
ン12の頭部の摩擦損失を少なくできると共に、摩擦抵
抗も減少でき、効率を向上することもできるのである。
【0017】また、以上の構成において、前記給液部2
3と排液部24とを流量制御弁6を介して液圧源5に連
通させ、前記定比減圧弁4の一次側に、前記流量制御弁
6の一次側圧力と給液側圧力となる二次側圧力とのう
ち、高い圧力を選択する高圧選択手段7を設けるときに
は、この高圧選択手段7で前記一次及び二次側圧力のう
ち高い圧力を選択して前記定比減圧弁4を介して前記押
圧室13に作用させられるから、運転開始時の補償がで
きると共にポンプ動作によりブレ−キをかける場合でも
ベーン12の押付力が不足するのを有効になくし、前記
ベーン12の前記摺接面21,25に対する遊離を確実
に阻止することができる。
3と排液部24とを流量制御弁6を介して液圧源5に連
通させ、前記定比減圧弁4の一次側に、前記流量制御弁
6の一次側圧力と給液側圧力となる二次側圧力とのう
ち、高い圧力を選択する高圧選択手段7を設けるときに
は、この高圧選択手段7で前記一次及び二次側圧力のう
ち高い圧力を選択して前記定比減圧弁4を介して前記押
圧室13に作用させられるから、運転開始時の補償がで
きると共にポンプ動作によりブレ−キをかける場合でも
ベーン12の押付力が不足するのを有効になくし、前記
ベーン12の前記摺接面21,25に対する遊離を確実
に阻止することができる。
【0018】さらに、前記液圧源5と前記カムリング2
の給液及び排液部23,24との間に方向流量制御弁6
を介装し、この方向流量制御弁6の二次側と前記押圧室
13との間に押圧通路3を設け、この押圧通路3に前記
給液及び排液部23,24に至る給液側圧力と排液側圧
力とのうち、より高い圧力を選択する二次側高圧選択手
段8を設けていることから、前記方向流量制御弁6を切
換操作することにより前記ベーン12を正逆何れの方向
にも回転させることができながら、前記高圧選択手段8
で前記方向流量制御弁6の二次側に吐出される給液,排
液側圧力のうち高い方の圧力を選択して、前記押圧室1
3に作用させることにより、簡単な構成により前記ベー
ン12の遊離を阻止できるのであって、スプールランド
ラップ量がゼロラップ又はアンダーラップの方向流量制
御弁を用いても、運転開始時に前記ロータ1が動かなく
なるようなことはなく、スムーズに起動させることがで
き、また、ポンプ動作によりブレ−キをかけて前記ロー
タ1を停止させるときにも、このロータ1が暴走したり
するのをなくして、旋盤におけるタレットなどの被駆動
物を正確な位置に停止でき、その位置制御の精度も向上
させ得るのである。
の給液及び排液部23,24との間に方向流量制御弁6
を介装し、この方向流量制御弁6の二次側と前記押圧室
13との間に押圧通路3を設け、この押圧通路3に前記
給液及び排液部23,24に至る給液側圧力と排液側圧
力とのうち、より高い圧力を選択する二次側高圧選択手
段8を設けていることから、前記方向流量制御弁6を切
換操作することにより前記ベーン12を正逆何れの方向
にも回転させることができながら、前記高圧選択手段8
で前記方向流量制御弁6の二次側に吐出される給液,排
液側圧力のうち高い方の圧力を選択して、前記押圧室1
3に作用させることにより、簡単な構成により前記ベー
ン12の遊離を阻止できるのであって、スプールランド
ラップ量がゼロラップ又はアンダーラップの方向流量制
御弁を用いても、運転開始時に前記ロータ1が動かなく
なるようなことはなく、スムーズに起動させることがで
き、また、ポンプ動作によりブレ−キをかけて前記ロー
タ1を停止させるときにも、このロータ1が暴走したり
するのをなくして、旋盤におけるタレットなどの被駆動
物を正確な位置に停止でき、その位置制御の精度も向上
させ得るのである。
【0019】
【実施例】図4は、本発明にかかるベーン型液圧モータ
を旋盤装置におけるタレットの駆動に適用した例を示し
ている。図4に示した旋盤装置は、ハウジング31に複
数の軸受32を介して筒状のシャフト33を回転可能に
支持し、該シャフト33の軸方向一端側に複数種類の刃
物などが取付けられるタレット34をボルト止め34a
により結合すると共に、前記シャフト33の外周囲で前
記ハウジング31の一側部にベーン型液圧モータ35を
配設して、この液圧モータ35で前記シャフト33を介
して前記タレット34を所定の作業位置に角回転駆動さ
せるようにしている。
を旋盤装置におけるタレットの駆動に適用した例を示し
ている。図4に示した旋盤装置は、ハウジング31に複
数の軸受32を介して筒状のシャフト33を回転可能に
支持し、該シャフト33の軸方向一端側に複数種類の刃
物などが取付けられるタレット34をボルト止め34a
により結合すると共に、前記シャフト33の外周囲で前
記ハウジング31の一側部にベーン型液圧モータ35を
配設して、この液圧モータ35で前記シャフト33を介
して前記タレット34を所定の作業位置に角回転駆動さ
せるようにしている。
【0020】また、前記シャフト33の外周囲で前記液
圧モータ35の反タレツト側には、後述する各種通路を
もったエンドカバー36を設けて、該エンドカバー36
の外周囲に、後記するバランス圧力発生手段100及び
方向流量制御弁6を取付けると共に、前記シャフト33
の他端側にはロータリーエンコーダなどの角度検出手段
37を設け、さらに、前記ハウジング31と前記シャフ
ト33との間に、弾性変形可能なクランプスリーブ38
を介装させ、前記ハウジング31の外周囲に設けた高圧
発生手段39から前記クランプスリーブ38に高圧圧力
を付与して、このクランプスリーブ38を弾性変形させ
ることにより、前記シャフト33にブレーキを付与し
て、該シャフト33を強制的に停止可能としている。
圧モータ35の反タレツト側には、後述する各種通路を
もったエンドカバー36を設けて、該エンドカバー36
の外周囲に、後記するバランス圧力発生手段100及び
方向流量制御弁6を取付けると共に、前記シャフト33
の他端側にはロータリーエンコーダなどの角度検出手段
37を設け、さらに、前記ハウジング31と前記シャフ
ト33との間に、弾性変形可能なクランプスリーブ38
を介装させ、前記ハウジング31の外周囲に設けた高圧
発生手段39から前記クランプスリーブ38に高圧圧力
を付与して、このクランプスリーブ38を弾性変形させ
ることにより、前記シャフト33にブレーキを付与し
て、該シャフト33を強制的に停止可能としている。
【0021】前記ベーン型液圧モータ35は、図1で明
らかなように、前記シャフト33にスプライン結合され
るロータ1と、該ロータ1の外周囲に配設されるカムリ
ング2とから成り、前記ロータ1には放射状に延びる多
数のスリット11を設けて、これら各スリット11にそ
れぞれ先端頭部側が反球面形状とされたベーン12を摺
動自由に挿嵌している。また、前記カムリング2の前記
ロータ1と対向する内周面側には、前記ベーン12の頭
部側が摺接し、該ベーン12のストロークを決める摺接
面21をもち、前記ベーン21を突出させる複数の円弧
状凹陥部22とこれら凹陥部22間に前記ベーン12を
引込める摺接面25をもった円弧状周面とを形成して、
前記摺接面21に摺接される前記ベーン12で画成され
る前記凹陥部22の前後部位に、それぞれ給液部23と
排液部24とを形成している。さらに、前記ロータ1に
設ける前記各スリット11の底部側には、それぞれ押圧
室13を形成して、これら各押圧室13内に前記ベーン
12の背面側に当接するスプリング14を配設し、か
つ、前記各押圧室13に液圧を導入させて、この液圧と
前記スプリング14とで前記ベーン12の先端側を前記
カムリング2の摺接面21,25に押圧状に当接させる
ようにしている。
らかなように、前記シャフト33にスプライン結合され
るロータ1と、該ロータ1の外周囲に配設されるカムリ
ング2とから成り、前記ロータ1には放射状に延びる多
数のスリット11を設けて、これら各スリット11にそ
れぞれ先端頭部側が反球面形状とされたベーン12を摺
動自由に挿嵌している。また、前記カムリング2の前記
ロータ1と対向する内周面側には、前記ベーン12の頭
部側が摺接し、該ベーン12のストロークを決める摺接
面21をもち、前記ベーン21を突出させる複数の円弧
状凹陥部22とこれら凹陥部22間に前記ベーン12を
引込める摺接面25をもった円弧状周面とを形成して、
前記摺接面21に摺接される前記ベーン12で画成され
る前記凹陥部22の前後部位に、それぞれ給液部23と
排液部24とを形成している。さらに、前記ロータ1に
設ける前記各スリット11の底部側には、それぞれ押圧
室13を形成して、これら各押圧室13内に前記ベーン
12の背面側に当接するスプリング14を配設し、か
つ、前記各押圧室13に液圧を導入させて、この液圧と
前記スプリング14とで前記ベーン12の先端側を前記
カムリング2の摺接面21,25に押圧状に当接させる
ようにしている。
【0022】しかして図1に示したものは、以上のベー
ン型液圧モータ35において前記ロータ1側に設ける各
押圧室13のうち、前記カムリング2に形成された給液
部23における給液側圧力と排液部24における排液側
圧力との両圧力が作用する押圧室13つまり、前記摺接
面21の途中部と前記摺接面25とに摺接するベーン1
2の押圧室13と連通する押圧通路3に、前記給液側圧
力と排液側圧力との和の一定比率をパイロット圧力とし
て給液側圧力を一定割合で減圧する定比減圧弁4を設け
たのである。
ン型液圧モータ35において前記ロータ1側に設ける各
押圧室13のうち、前記カムリング2に形成された給液
部23における給液側圧力と排液部24における排液側
圧力との両圧力が作用する押圧室13つまり、前記摺接
面21の途中部と前記摺接面25とに摺接するベーン1
2の押圧室13と連通する押圧通路3に、前記給液側圧
力と排液側圧力との和の一定比率をパイロット圧力とし
て給液側圧力を一定割合で減圧する定比減圧弁4を設け
たのである。
【0023】図1で示した実施例は液圧ポンプ51と、
該ポンプ51を回転駆動させるモータ52とから成る液
圧源5を設けて、この液圧源5の吐出側に方向流量制御
弁6を接続すると共に、前記押圧通路3に前記定比減圧
弁4を設けたものである。
該ポンプ51を回転駆動させるモータ52とから成る液
圧源5を設けて、この液圧源5の吐出側に方向流量制御
弁6を接続すると共に、前記押圧通路3に前記定比減圧
弁4を設けたものである。
【0024】更に詳記すると、前記方向流量制御弁6
は、図1にシンボル化して示したように4ポート3位置
の比例サーボ弁であって、ポンプポートPに、前記ポン
プ51の吐出ライン53を接続し、タンクポートTに、
前記液圧源5のタンクTに接続され、途中に背圧弁55
をもったタンクライン54を接続すると共に、二つの切
換ポートX,Yに、給液管又は排液管となる給排液管6
1,62を接続したもので、これら給排液管61,62
にそれぞれ分岐管61a,62aを設け、これら分岐管
61a,62aを、前記エンドカバ−36に設ける給排
液通路36a,36b及び前記エンドカバ−36とカム
リング2との間に介装するバルブプレート80の連絡通
路80a,80bを介して前記カムリング2の給液部2
3および排液部24に連通したものである。
は、図1にシンボル化して示したように4ポート3位置
の比例サーボ弁であって、ポンプポートPに、前記ポン
プ51の吐出ライン53を接続し、タンクポートTに、
前記液圧源5のタンクTに接続され、途中に背圧弁55
をもったタンクライン54を接続すると共に、二つの切
換ポートX,Yに、給液管又は排液管となる給排液管6
1,62を接続したもので、これら給排液管61,62
にそれぞれ分岐管61a,62aを設け、これら分岐管
61a,62aを、前記エンドカバ−36に設ける給排
液通路36a,36b及び前記エンドカバ−36とカム
リング2との間に介装するバルブプレート80の連絡通
路80a,80bを介して前記カムリング2の給液部2
3および排液部24に連通したものである。
【0025】尚、図1に示したものは、前記方向流量制
御弁6の切換動作により、前記給排液管61,62の一
方が給液管となり、他方が排液管となって前記給排液管
61が給液管となり給排液管62が排液管となる場合、
前記給排液管61に連通する給液部23には吐出ライン
53からの圧力液が供給され、前記給排液管62に連通
する排液部24はタンクライン54に連通して排液され
ることになるのに対し、前記給排液管61が排液管とな
り給排液管62が給液となる場合、前記給液部23が吐
出ライン53に連通することになるが、本発明では方向
流量制御弁を用いることなく流量制御弁を用い、ロータ
12を一方向のみ回転させる場合も含むものであるか
ら、説明の都合上、前記給排液管61との連通側を給側
部23と称し、前記給排液管62との連通側を排液部2
4と称している。
御弁6の切換動作により、前記給排液管61,62の一
方が給液管となり、他方が排液管となって前記給排液管
61が給液管となり給排液管62が排液管となる場合、
前記給排液管61に連通する給液部23には吐出ライン
53からの圧力液が供給され、前記給排液管62に連通
する排液部24はタンクライン54に連通して排液され
ることになるのに対し、前記給排液管61が排液管とな
り給排液管62が給液となる場合、前記給液部23が吐
出ライン53に連通することになるが、本発明では方向
流量制御弁を用いることなく流量制御弁を用い、ロータ
12を一方向のみ回転させる場合も含むものであるか
ら、説明の都合上、前記給排液管61との連通側を給側
部23と称し、前記給排液管62との連通側を排液部2
4と称している。
【0026】又一方、前記エンドカバ−36には、前記
定比減圧弁4を介装した押圧通路3における前記定比減
圧弁4の二次側を接続する二次側通路3aを設けると共
に、前記バルブプレート80には、この二次側通路3a
を前記ロータ1に設ける前記押圧室13の回転軌跡上に
開口する複数の入口ポート3bに連通する複数の連通路
3cを設けている。また、前記押圧通路3における定比
減圧弁4の一次側は、前記液圧源5における液圧ポンプ
51の吐出ライン53に接続するのであるが、図1に示
した実施例では、後記する高圧選択手段7を介して前記
吐出ライン53と、後記するパイロット通路63,64
のうち高圧となる一方のパイロット通路63又は64と
の一方に接続している。
定比減圧弁4を介装した押圧通路3における前記定比減
圧弁4の二次側を接続する二次側通路3aを設けると共
に、前記バルブプレート80には、この二次側通路3a
を前記ロータ1に設ける前記押圧室13の回転軌跡上に
開口する複数の入口ポート3bに連通する複数の連通路
3cを設けている。また、前記押圧通路3における定比
減圧弁4の一次側は、前記液圧源5における液圧ポンプ
51の吐出ライン53に接続するのであるが、図1に示
した実施例では、後記する高圧選択手段7を介して前記
吐出ライン53と、後記するパイロット通路63,64
のうち高圧となる一方のパイロット通路63又は64と
の一方に接続している。
【0027】しかして、前記ロータ1のカムリング2に
対する回転時で、前記各押圧室13と前記入口ポート3
bとが合致したとき、前記押圧通路3における前記定比
減圧弁4の二次側から供給される圧力液が前記各押圧室
13に供給され、これら押圧室13に供給される圧力液
と、該各押圧室13に配置される前記スプリング14と
の押圧力により、前記ベーン12が前記カムリング2の
摺接面21に押圧状に当接するのであって、この摺接面
21に対する前記ベーン12の当接で前記カムリング2
に設けた凹陥部22の前後部位に、前記給液部23と排
液部24とが画成状に形成されるのである。また、前記
エンドカバー36及びバルブプレート80における前記
各押圧室13の回転軌跡上で前記入口ポート3bの近く
には、複数の排出ポート3dを形成して、前記ロータ1
のカムリング2に対する回転時で、前記各押圧室13と
前記排出ポート3dとが合致したとき、図示していない
が前記各押圧室13の圧力液をタンク側に戻すようにし
ている。
対する回転時で、前記各押圧室13と前記入口ポート3
bとが合致したとき、前記押圧通路3における前記定比
減圧弁4の二次側から供給される圧力液が前記各押圧室
13に供給され、これら押圧室13に供給される圧力液
と、該各押圧室13に配置される前記スプリング14と
の押圧力により、前記ベーン12が前記カムリング2の
摺接面21に押圧状に当接するのであって、この摺接面
21に対する前記ベーン12の当接で前記カムリング2
に設けた凹陥部22の前後部位に、前記給液部23と排
液部24とが画成状に形成されるのである。また、前記
エンドカバー36及びバルブプレート80における前記
各押圧室13の回転軌跡上で前記入口ポート3bの近く
には、複数の排出ポート3dを形成して、前記ロータ1
のカムリング2に対する回転時で、前記各押圧室13と
前記排出ポート3dとが合致したとき、図示していない
が前記各押圧室13の圧力液をタンク側に戻すようにし
ている。
【0028】また、前記定比減圧弁4はバランス圧力発
生手段100を構成するもので、図2で示したように、
2つに分割された第1弁ケーシング40Aと第2弁ケー
シング40Bとを一体結合して成る弁本体40を備え、
前記第1弁ケーシング40Aの弁室に3ランド形式の第
1スプ−ル45を摺動可能に内装すると共に前記第2弁
ケーシング40Bの弁室に径の異なる二つのランド49
a,49bをもった2ランド形式の第2スプ−ル49を
摺動自由に内装して、この第2スプ−ル49の前端部を
前記第1スプ−ル45の後端部に対峠させる。そして前
記第1弁ケーシング40Aの一次側に、後記する高圧選
択手段7の高圧選択通路77と連通する入口ポート41
と、前記第1スプ−ル45と第2スプ−ル49とが対峠
する連動部をタンクに開放するタンクポート42とを設
け、また、二次側には、前記押圧通路3の押圧室側(二
次側)を接続する出口ポート43を設けると共に、この
出口ポート43を、前記第1弁ケーシング40Aにプラ
グ4Cを螺着して形成する前記第1スプ−ル45の前部
室44aに連通する連通路44を設けるのであって、前
記第1スプ−ル45における中間ランド45aにより、
前記高圧選択通路77に供給される圧力液を、前記中間
ランド45aの入口ポート41に対する開度をもとに一
定減圧比で減圧し、斯く減圧した圧力液を前記押圧通路
3の二次側に導くようにしている。
生手段100を構成するもので、図2で示したように、
2つに分割された第1弁ケーシング40Aと第2弁ケー
シング40Bとを一体結合して成る弁本体40を備え、
前記第1弁ケーシング40Aの弁室に3ランド形式の第
1スプ−ル45を摺動可能に内装すると共に前記第2弁
ケーシング40Bの弁室に径の異なる二つのランド49
a,49bをもった2ランド形式の第2スプ−ル49を
摺動自由に内装して、この第2スプ−ル49の前端部を
前記第1スプ−ル45の後端部に対峠させる。そして前
記第1弁ケーシング40Aの一次側に、後記する高圧選
択手段7の高圧選択通路77と連通する入口ポート41
と、前記第1スプ−ル45と第2スプ−ル49とが対峠
する連動部をタンクに開放するタンクポート42とを設
け、また、二次側には、前記押圧通路3の押圧室側(二
次側)を接続する出口ポート43を設けると共に、この
出口ポート43を、前記第1弁ケーシング40Aにプラ
グ4Cを螺着して形成する前記第1スプ−ル45の前部
室44aに連通する連通路44を設けるのであって、前
記第1スプ−ル45における中間ランド45aにより、
前記高圧選択通路77に供給される圧力液を、前記中間
ランド45aの入口ポート41に対する開度をもとに一
定減圧比で減圧し、斯く減圧した圧力液を前記押圧通路
3の二次側に導くようにしている。
【0029】また、前記第2弁ケーシング40Bには、
前記第2スプ−ル49のランド49a,49b間に、前
記方向流量制御弁6の二次側に接続する給排液管61,
62の途中から分岐したパイロット通路63,64のう
ち一方のパイロット通路63を連通させる第1入口ポー
ト46を設けると共に、前記第2スプ−ル49の後部室
に、前記他方のパイロット通路64を連通させる第2入
口ポート47を設け、この第2スプ−ル49の後端部
と、前記第2弁ケーシング40Bに螺着するプラグ4D
との間にスプリング50を介装している。
前記第2スプ−ル49のランド49a,49b間に、前
記方向流量制御弁6の二次側に接続する給排液管61,
62の途中から分岐したパイロット通路63,64のう
ち一方のパイロット通路63を連通させる第1入口ポー
ト46を設けると共に、前記第2スプ−ル49の後部室
に、前記他方のパイロット通路64を連通させる第2入
口ポート47を設け、この第2スプ−ル49の後端部
と、前記第2弁ケーシング40Bに螺着するプラグ4D
との間にスプリング50を介装している。
【0030】また、図2に示した実施例では、前記第2
スプ−ル49におけるランド49a,49bの受圧面積
比を2対1とし、前記パイロット通路63,64を介し
て作用する前記給排液管61,62の圧力による前記第
2スプ−ル49の第1スプ−ル45への押圧力が、1対
1になるように設定している。つまり、前記給排液管6
1,62の一方に作用する給液側圧力と他方に作用する
排液側圧力との和の50%をパイロット圧力として前記
第2スプ−ル49を介して第1スプ−ル45に作用さ
せ、高圧選択通路77の圧力、換言すると給液側圧力を
一定割合で減圧できるようにしている。尚、前記パイロ
ット圧力は、前記給液側圧力と排液側圧力との和の50
%に設定する必要はなく、その割合を大きくしてもよ
い。
スプ−ル49におけるランド49a,49bの受圧面積
比を2対1とし、前記パイロット通路63,64を介し
て作用する前記給排液管61,62の圧力による前記第
2スプ−ル49の第1スプ−ル45への押圧力が、1対
1になるように設定している。つまり、前記給排液管6
1,62の一方に作用する給液側圧力と他方に作用する
排液側圧力との和の50%をパイロット圧力として前記
第2スプ−ル49を介して第1スプ−ル45に作用さ
せ、高圧選択通路77の圧力、換言すると給液側圧力を
一定割合で減圧できるようにしている。尚、前記パイロ
ット圧力は、前記給液側圧力と排液側圧力との和の50
%に設定する必要はなく、その割合を大きくしてもよ
い。
【0031】次に、以上の如く構成する実施例の作用に
ついて説明する。先ず、前記ロータ1を図1の矢印で示
す右方向に回転駆動させるときには、前記方向流量制御
弁6を切換操作して図1左側位置に切換え、前記給排液
管61を給液管として前記吐出ライン53に連通させる
と共に、前記給排液管62を排液管としてタンクライン
54に連通させるのである。従って、吐出ライン53の
圧力液は、前記給排液管61を介して前記カムリング2
の給液部23へと供給され、この給液部23に供給され
た前記圧力液P1で前記ベーン12に右方向の押圧作用
が付与され、一方、前記排液部24側の圧力液P2は、
前記給排液管62からタンク側に開放されるため、前記
ロータ1が右方向に回転され、該ロータ1に結合された
前記シャフト33が同方向に回転駆動されて、前記旋盤
に設けたタレット34の位置制御が行われるのである。
また、前述した場合と逆に、前記方向流量制御弁6の切
換操作で圧力液を逆方向に給排するときには、前記ロー
タ1が左方向に回転駆動される。
ついて説明する。先ず、前記ロータ1を図1の矢印で示
す右方向に回転駆動させるときには、前記方向流量制御
弁6を切換操作して図1左側位置に切換え、前記給排液
管61を給液管として前記吐出ライン53に連通させる
と共に、前記給排液管62を排液管としてタンクライン
54に連通させるのである。従って、吐出ライン53の
圧力液は、前記給排液管61を介して前記カムリング2
の給液部23へと供給され、この給液部23に供給され
た前記圧力液P1で前記ベーン12に右方向の押圧作用
が付与され、一方、前記排液部24側の圧力液P2は、
前記給排液管62からタンク側に開放されるため、前記
ロータ1が右方向に回転され、該ロータ1に結合された
前記シャフト33が同方向に回転駆動されて、前記旋盤
に設けたタレット34の位置制御が行われるのである。
また、前述した場合と逆に、前記方向流量制御弁6の切
換操作で圧力液を逆方向に給排するときには、前記ロー
タ1が左方向に回転駆動される。
【0032】しかして以上のような前記ロータ1の回転
駆動時、前記第1弁ケーシング40Aの入口ポート41
には、吐出ライン53と給排液管61とのうち高い側の
圧力液が導入され、かつ、前記方向流量制御弁6の二次
側に接続された各パイロット通路63,64から前記第
2弁ケーシング40Bの第1及び第2入口ポート46,
47に、それぞれ給液側圧力の圧力液と排液側圧力の排
出液とが導入され、これら給液側圧力と排液側圧力との
両圧力の和に対する一定比率(50%)がパイロット圧
力として前記第2スプール49に作用し、該第2スプー
ル49を介して第1スプール45を押動し、この第1ス
プール45のランド45aによって前記圧力液が一定割
合で減圧され、斯く減圧された圧力液が前記押圧通路3
から、前記ロータ1の押圧室13に導入され、以上のよ
うに減圧された圧力による押圧力と前記スプリング14
の押圧力とで前記ベーン12が前記摺接面21,25に
押付けられるのである。
駆動時、前記第1弁ケーシング40Aの入口ポート41
には、吐出ライン53と給排液管61とのうち高い側の
圧力液が導入され、かつ、前記方向流量制御弁6の二次
側に接続された各パイロット通路63,64から前記第
2弁ケーシング40Bの第1及び第2入口ポート46,
47に、それぞれ給液側圧力の圧力液と排液側圧力の排
出液とが導入され、これら給液側圧力と排液側圧力との
両圧力の和に対する一定比率(50%)がパイロット圧
力として前記第2スプール49に作用し、該第2スプー
ル49を介して第1スプール45を押動し、この第1ス
プール45のランド45aによって前記圧力液が一定割
合で減圧され、斯く減圧された圧力液が前記押圧通路3
から、前記ロータ1の押圧室13に導入され、以上のよ
うに減圧された圧力による押圧力と前記スプリング14
の押圧力とで前記ベーン12が前記摺接面21,25に
押付けられるのである。
【0033】従って、給液側圧力又は排液側圧力が吐出
ライン53の圧力より増大することがあっても、ベーン
12がカムリング2の摺接面21,25から遊離するの
を防止できるのである。つまり、前記方向流量制御弁6
を中立位置として給排液管61,62をブロック状態と
し、ポンプ作用で前記ロータ1にブレ−キをかける場合
前記ロータ1の慣性回転で前記排液部24の圧力が、吐
出ライン53の圧力より増大することになるし、また、
以上のようにポンプ作用をさせる場合であって、給液部
23側がバキュウムになるのを防ぐため、この給液部2
3側にチャージを行う場合、このチャージ方法によって
は給液部23側の圧力が吐出ライン53の圧力より増大
することになるが、何れの場合でも給液側圧力と排液側
圧力との和の一定比率をパイロット圧力として給液側圧
力を一定割合で減圧した圧力を前記ベーン12の押圧室
13に作用させて押圧するのであるから、前記ベーン1
2の頭部に作用する背圧が増大するときには、前記ベー
ン12を摺接面21,25に押圧する押圧力も増大して
バランスすることになり、バランスが崩れてベーン12
が前記摺接面21から遊離するのを防止できるのであ
る。この結果、ポンプ作用により前記ロータ1を制動す
る場合、前記ベーン12が遊離して慣性回転が暴走する
のを抑制でき、前記ロータ1、ひいては前記タレットを
所望位置に停止させられ、その位置制御の精度を向上で
きるのである。
ライン53の圧力より増大することがあっても、ベーン
12がカムリング2の摺接面21,25から遊離するの
を防止できるのである。つまり、前記方向流量制御弁6
を中立位置として給排液管61,62をブロック状態と
し、ポンプ作用で前記ロータ1にブレ−キをかける場合
前記ロータ1の慣性回転で前記排液部24の圧力が、吐
出ライン53の圧力より増大することになるし、また、
以上のようにポンプ作用をさせる場合であって、給液部
23側がバキュウムになるのを防ぐため、この給液部2
3側にチャージを行う場合、このチャージ方法によって
は給液部23側の圧力が吐出ライン53の圧力より増大
することになるが、何れの場合でも給液側圧力と排液側
圧力との和の一定比率をパイロット圧力として給液側圧
力を一定割合で減圧した圧力を前記ベーン12の押圧室
13に作用させて押圧するのであるから、前記ベーン1
2の頭部に作用する背圧が増大するときには、前記ベー
ン12を摺接面21,25に押圧する押圧力も増大して
バランスすることになり、バランスが崩れてベーン12
が前記摺接面21から遊離するのを防止できるのであ
る。この結果、ポンプ作用により前記ロータ1を制動す
る場合、前記ベーン12が遊離して慣性回転が暴走する
のを抑制でき、前記ロータ1、ひいては前記タレットを
所望位置に停止させられ、その位置制御の精度を向上で
きるのである。
【0034】また、前記方向流量制御弁6の中立位置で
のスプ−ルランドラップ量がゼロラップ又はアンダーラ
ップとなっている場合中立状態においては、給液部23
及び排液部24の圧力が何れも上昇することになるが、
この場合でも前記ベーン12の押圧室13には、中立状
態での給液側圧力と排液側圧力との和の一定比率をパイ
ロット圧力として給液側圧力を一定割合で減圧した圧力
を作用させられるので、前記ベーン12が遊離すること
なく前記摺接面21,25に押圧させられることにな
り、再起動時前記ロータ1が動かなくなる問題も回避で
きるのである。
のスプ−ルランドラップ量がゼロラップ又はアンダーラ
ップとなっている場合中立状態においては、給液部23
及び排液部24の圧力が何れも上昇することになるが、
この場合でも前記ベーン12の押圧室13には、中立状
態での給液側圧力と排液側圧力との和の一定比率をパイ
ロット圧力として給液側圧力を一定割合で減圧した圧力
を作用させられるので、前記ベーン12が遊離すること
なく前記摺接面21,25に押圧させられることにな
り、再起動時前記ロータ1が動かなくなる問題も回避で
きるのである。
【0035】以上のように何れの場合でも、ベーン12
の頭部に作用する背圧が増大してバランスが崩れ、ベー
ン12が遊離するのを回避できるから、前記ロータ1の
ポンプ作用による制動方法や、方向流量制御弁6の構成
及び排液側に背圧弁を設けたり、吐出ライン53とリリ
ーフ弁やPC弁を設ける構成を自由に選択できるし、ま
た給液パターンの制約も受けないから、液圧モ−タの用
途制限を少なくでき、汎用性を増大できるし、また、ロ
ータ1の位置制御、つまり該ロータ1によって駆動され
るタレットなどの被駆動物の位置制御も精度よく行うこ
とができるのである。
の頭部に作用する背圧が増大してバランスが崩れ、ベー
ン12が遊離するのを回避できるから、前記ロータ1の
ポンプ作用による制動方法や、方向流量制御弁6の構成
及び排液側に背圧弁を設けたり、吐出ライン53とリリ
ーフ弁やPC弁を設ける構成を自由に選択できるし、ま
た給液パターンの制約も受けないから、液圧モ−タの用
途制限を少なくでき、汎用性を増大できるし、また、ロ
ータ1の位置制御、つまり該ロータ1によって駆動され
るタレットなどの被駆動物の位置制御も精度よく行うこ
とができるのである。
【0036】その上、前記押圧室13には前記した減圧
圧力を作用させるのであるから、完全なバランスに近い
バランス状態に設定でき、従って、摩擦損失を減少させ
られベーン12やカムリング2の摩耗を減少できるし、
また、摩擦抵抗を減少して効率を減少させることもでき
るのである。
圧力を作用させるのであるから、完全なバランスに近い
バランス状態に設定でき、従って、摩擦損失を減少させ
られベーン12やカムリング2の摩耗を減少できるし、
また、摩擦抵抗を減少して効率を減少させることもでき
るのである。
【0037】また、図1に示した実施例では、前記定比
減圧弁4の一次側に、前記方向流量制御弁6の一次側圧
力、つまり吐出ライン53の吐出圧力と、給液側圧力と
なる前記方向流量制御弁6の二次側圧力、つまり、前記
給排液管61,62のうち、高圧側となる一方の圧力と
のうち、高い圧力を選択する高圧選択手段7を設けてい
る。この図1に示した高圧選択手段7は、前記給排液管
61,62から分岐するパイロット通路63,64のう
ち、高圧側を選択するシャットル弁71を設けると共
に、前記定比減圧弁4の前記入口ポート41に接続する
前記高圧選択通路77に、前記シャットル弁71の二次
側通路74を、逆止弁75を介して接続すると共に、前
記吐出ライン53に接続する押圧通路3の一次側を、逆
止弁76を介して接続したもので、先ず前記シャットル
弁71により前記パイロット通路63,64のうち、高
圧側が選択され、次いでこの高圧側パイロット通路63
又は64の圧力と吐出ライン53の圧力とのうち、高圧
側が選択されるのであって、つまり、前記方向流量制御
弁6の一次側圧力と二次側圧力とのうち、高圧となる給
液側圧力が選択され、この給液側圧力が前記定比減圧弁
4により一定割合で減圧されるのである。
減圧弁4の一次側に、前記方向流量制御弁6の一次側圧
力、つまり吐出ライン53の吐出圧力と、給液側圧力と
なる前記方向流量制御弁6の二次側圧力、つまり、前記
給排液管61,62のうち、高圧側となる一方の圧力と
のうち、高い圧力を選択する高圧選択手段7を設けてい
る。この図1に示した高圧選択手段7は、前記給排液管
61,62から分岐するパイロット通路63,64のう
ち、高圧側を選択するシャットル弁71を設けると共
に、前記定比減圧弁4の前記入口ポート41に接続する
前記高圧選択通路77に、前記シャットル弁71の二次
側通路74を、逆止弁75を介して接続すると共に、前
記吐出ライン53に接続する押圧通路3の一次側を、逆
止弁76を介して接続したもので、先ず前記シャットル
弁71により前記パイロット通路63,64のうち、高
圧側が選択され、次いでこの高圧側パイロット通路63
又は64の圧力と吐出ライン53の圧力とのうち、高圧
側が選択されるのであって、つまり、前記方向流量制御
弁6の一次側圧力と二次側圧力とのうち、高圧となる給
液側圧力が選択され、この給液側圧力が前記定比減圧弁
4により一定割合で減圧されるのである。
【0038】従って、以上の高圧選択手段7を用いるこ
とにより、運転開始時、前記方向流量制御弁6の二次側
圧力が直ちに立たなくとも、吐出ライン53の圧力を選
択することで前記ベーン12の押圧室13の立上りを早
められるのであって、運転開始時におけるベーン12の
押圧を補償できるし、また、ポンプ作用によりロータ1
のブレ−キをかける場合、ベーン12の押圧力が不足す
るのを補償できるのである。
とにより、運転開始時、前記方向流量制御弁6の二次側
圧力が直ちに立たなくとも、吐出ライン53の圧力を選
択することで前記ベーン12の押圧室13の立上りを早
められるのであって、運転開始時におけるベーン12の
押圧を補償できるし、また、ポンプ作用によりロータ1
のブレ−キをかける場合、ベーン12の押圧力が不足す
るのを補償できるのである。
【0039】次に、図3で示した実施例を説明する。図
3に示したものは、第2発明の実施例であって、給液側
圧力と排液側圧力との両圧力が作用するベーン12の押
圧室13と前記方向流量制御弁6の二次側との間に押圧
通路3を設け、この押圧通路3に、前記方向流量制御弁
6の二次側における給液側圧力と排液側圧力とのうち高
い圧力を選択して前記押圧室13と連通させる二次側高
圧選択手段8を設けたのである。即ち、この二次側高圧
選択手段8は、主としてシャットル弁81を用いるので
あって、該シャットル弁81の一次側に、前記方向流量
制御弁6の二次側に接続された給排液管61,62から
分岐する前記パイロット通路63,64を接続すると共
に、前記シャットル弁81の二次側に、前記ロータ1の
押圧室13に連通する押圧通路3を接続したものであ
る。
3に示したものは、第2発明の実施例であって、給液側
圧力と排液側圧力との両圧力が作用するベーン12の押
圧室13と前記方向流量制御弁6の二次側との間に押圧
通路3を設け、この押圧通路3に、前記方向流量制御弁
6の二次側における給液側圧力と排液側圧力とのうち高
い圧力を選択して前記押圧室13と連通させる二次側高
圧選択手段8を設けたのである。即ち、この二次側高圧
選択手段8は、主としてシャットル弁81を用いるので
あって、該シャットル弁81の一次側に、前記方向流量
制御弁6の二次側に接続された給排液管61,62から
分岐する前記パイロット通路63,64を接続すると共
に、前記シャットル弁81の二次側に、前記ロータ1の
押圧室13に連通する押圧通路3を接続したものであ
る。
【0040】以上のように前記方向流量制御弁6の二次
側のうち、高圧側の給液側圧力を前記押圧室13に作用
させることにより、前記した第1実施例と同様前記方向
流量制御弁6を中立位置に制御して給排液管61,62
をブロック状態としポンプ作用で前記ロータ1にブレ
−キをかける場合、前記ロータ1の慣性回転で排液部2
4の圧力が増大することがあっても前記ベーン12が摺
接面21,25から遊離するのを防止できるし、また、
前記方向流量制御弁6が中立状態においてスプ−ルラン
ドラップ量がゼロラップ又はアンダーラップであって
も、前記ベーン12の遊離を回避できるのであって、従
来例のようなベーン遊離現象をなくし得ると共に、前記
シャットル弁81などの簡単な構成で第1実施例と同様
の作用効果が得られ、しかも構造を簡単にできるから故
障の度合いにも少なくでき、また、塵埃に対する作動不
良を少なくでき、また安価にできるのである。
側のうち、高圧側の給液側圧力を前記押圧室13に作用
させることにより、前記した第1実施例と同様前記方向
流量制御弁6を中立位置に制御して給排液管61,62
をブロック状態としポンプ作用で前記ロータ1にブレ
−キをかける場合、前記ロータ1の慣性回転で排液部2
4の圧力が増大することがあっても前記ベーン12が摺
接面21,25から遊離するのを防止できるし、また、
前記方向流量制御弁6が中立状態においてスプ−ルラン
ドラップ量がゼロラップ又はアンダーラップであって
も、前記ベーン12の遊離を回避できるのであって、従
来例のようなベーン遊離現象をなくし得ると共に、前記
シャットル弁81などの簡単な構成で第1実施例と同様
の作用効果が得られ、しかも構造を簡単にできるから故
障の度合いにも少なくでき、また、塵埃に対する作動不
良を少なくでき、また安価にできるのである。
【0041】尚、第2実施例では、第1実施例と同様ベ
ーン遊離現象を回避できるのであって、給液側圧力が高
い場合ベーン12の押圧力も高くなることから摩耗を少
なくしたり、摩擦抵抗を少なくできる第1実施例の作用
効果は得られないが、ベーンの遊離現象を回避できる作
用効果は得られるのであって、給液側圧力が低い場合に
は従来例に比較して改善された作用効果が期待できる。
また、給液側圧力が高い場合には、前記シャットル弁8
1の二次側と第1実施例に示した定比減圧弁を配設すれ
ばよい。
ーン遊離現象を回避できるのであって、給液側圧力が高
い場合ベーン12の押圧力も高くなることから摩耗を少
なくしたり、摩擦抵抗を少なくできる第1実施例の作用
効果は得られないが、ベーンの遊離現象を回避できる作
用効果は得られるのであって、給液側圧力が低い場合に
は従来例に比較して改善された作用効果が期待できる。
また、給液側圧力が高い場合には、前記シャットル弁8
1の二次側と第1実施例に示した定比減圧弁を配設すれ
ばよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、放射
状に配置した多数のベーン12をもつロータ1と、内周
面に前記ベーン12の頭部が摺接し、前記ベーン12の
ストロークを決める摺接面21,25と給液部23と排
液部24とをもつカムリング2とを備え、前記ベーン1
を挿嵌するスリット11の底部に押圧室13を設け、こ
れら押圧室13に導く液圧により前記ベーン12をカム
リング2の摺接面21,25に押付けるようにしたベー
ン型液圧モータにおいて、前記押圧室13のうち、給液
側圧力と排液側圧力との両圧力が作用するベーン12の
押圧室13と連通する押圧通路3に、前記給液側圧力と
排液側圧力との和の一定比率をパイロット圧力として給
液側圧力を一定割合で減圧する定比減圧弁4を設けたか
ら、給液側圧力と、排液側圧力との何れが変動しても、
前記ベーン12を前記摺接面21,25に対し離反させ
ることなく、所定の押圧力で常時押圧状に保持できるの
である。この結果、ポンプ作用によりロータ12を制動
する場合でも、前記ロータ12が暴走したりすることな
く、従って、タレットなどの被駆動物の位置制御を精度
よく行えるし、また、スプ−ルランドラップ量がゼロラ
ップ又はアンダーラッブの流量制御弁を用いても、運転
開始時、前記ロータ12が動かなくなる問題も解消で
き、それでいて、前記ベーン12の摺接面21,25へ
の押付力も適正にでき、前記ベーン12及び摺接面2
1,25の摩擦損失を少なくでき、摩耗を減少できると
共に摩擦抵抗も減少でき、効率を向上することもできる
のである。
状に配置した多数のベーン12をもつロータ1と、内周
面に前記ベーン12の頭部が摺接し、前記ベーン12の
ストロークを決める摺接面21,25と給液部23と排
液部24とをもつカムリング2とを備え、前記ベーン1
を挿嵌するスリット11の底部に押圧室13を設け、こ
れら押圧室13に導く液圧により前記ベーン12をカム
リング2の摺接面21,25に押付けるようにしたベー
ン型液圧モータにおいて、前記押圧室13のうち、給液
側圧力と排液側圧力との両圧力が作用するベーン12の
押圧室13と連通する押圧通路3に、前記給液側圧力と
排液側圧力との和の一定比率をパイロット圧力として給
液側圧力を一定割合で減圧する定比減圧弁4を設けたか
ら、給液側圧力と、排液側圧力との何れが変動しても、
前記ベーン12を前記摺接面21,25に対し離反させ
ることなく、所定の押圧力で常時押圧状に保持できるの
である。この結果、ポンプ作用によりロータ12を制動
する場合でも、前記ロータ12が暴走したりすることな
く、従って、タレットなどの被駆動物の位置制御を精度
よく行えるし、また、スプ−ルランドラップ量がゼロラ
ップ又はアンダーラッブの流量制御弁を用いても、運転
開始時、前記ロータ12が動かなくなる問題も解消で
き、それでいて、前記ベーン12の摺接面21,25へ
の押付力も適正にでき、前記ベーン12及び摺接面2
1,25の摩擦損失を少なくでき、摩耗を減少できると
共に摩擦抵抗も減少でき、効率を向上することもできる
のである。
【0043】また、以上の構成において、前記給液部2
3と排液部24とを流量制御弁6を介して液圧源5に連
通させ、前記定比減圧弁4の一次側に、前記流量制御弁
6の一次側圧力と給液側圧力となる二次側圧力とのう
ち、高い圧力を選択する高圧選択手段7を設けることに
より、この高圧選択手段7で前記一次及び二次側圧力の
うち高い方の圧力を選択して前記定比減圧弁4を介して
前記押圧室13に作用させられるから、運転開始時の補
償ができると共に、ポンプ動作によりブレ−キをかける
場合でも、ベーン12の押圧力が不足するのを有効にな
くし、前記ベーン12の前記摺接面21,25に対する
遊離を確実に阻止することができる。
3と排液部24とを流量制御弁6を介して液圧源5に連
通させ、前記定比減圧弁4の一次側に、前記流量制御弁
6の一次側圧力と給液側圧力となる二次側圧力とのう
ち、高い圧力を選択する高圧選択手段7を設けることに
より、この高圧選択手段7で前記一次及び二次側圧力の
うち高い方の圧力を選択して前記定比減圧弁4を介して
前記押圧室13に作用させられるから、運転開始時の補
償ができると共に、ポンプ動作によりブレ−キをかける
場合でも、ベーン12の押圧力が不足するのを有効にな
くし、前記ベーン12の前記摺接面21,25に対する
遊離を確実に阻止することができる。
【0044】さらに、前記給液部23と排液部24とを
方向流量制御弁6を介して液圧源5に連通させ、前記押
圧室13のうち、給液側圧力と排液側圧力との両圧力が
作用するベーン12の押圧室13と前記方向流量制御弁
6の二次側との間に押圧通路3を設け、この押圧通路3
に前記方向流量制御弁6の二次側における給液側圧力と
排液側圧力とのうち高い圧力を選択して連通する二次側
高圧選択手段8を設けた場合、簡単な構成により前記ベ
ーン12の遊離を阻止できるのであって、スプ−ルラン
ドラップ量がゼロラップ又はアンダーラップの方向流量
制御弁を用いても、運転開始時に前記ロータ1が動かな
くなることをなくしてスムーズに起動させることがで
き、また、ポンプ動作によりブレ−キをかけて前記ロー
タ1を停止させるときにも、このロータ1の暴走をなく
して、旋盤におけるタレットなどの被駆動物を正確な位
置に停止させられ、その位置制御の精度も向上させ得る
のである。
方向流量制御弁6を介して液圧源5に連通させ、前記押
圧室13のうち、給液側圧力と排液側圧力との両圧力が
作用するベーン12の押圧室13と前記方向流量制御弁
6の二次側との間に押圧通路3を設け、この押圧通路3
に前記方向流量制御弁6の二次側における給液側圧力と
排液側圧力とのうち高い圧力を選択して連通する二次側
高圧選択手段8を設けた場合、簡単な構成により前記ベ
ーン12の遊離を阻止できるのであって、スプ−ルラン
ドラップ量がゼロラップ又はアンダーラップの方向流量
制御弁を用いても、運転開始時に前記ロータ1が動かな
くなることをなくしてスムーズに起動させることがで
き、また、ポンプ動作によりブレ−キをかけて前記ロー
タ1を停止させるときにも、このロータ1の暴走をなく
して、旋盤におけるタレットなどの被駆動物を正確な位
置に停止させられ、その位置制御の精度も向上させ得る
のである。
【図1】第1発明のベーン型液圧モータを示す配管図で
ある。
ある。
【図2】定比減圧弁を示す縦断面図である。
【図3】第2発明のベーン型液圧モータを示す配管図で
ある。
ある。
【図4】同ベーン型液圧モータの適用例として示す旋盤
の要部断面図である。
の要部断面図である。
【図5】従来のベーン型液圧モータを示す配管図であ
る。
る。
1 ロータ 11 スリット 12 ベーン 13 押圧室 2 カムリング 21,25 摺接面 23 給液部 24 排液部 3 押圧通路 4 定比減圧弁 5 液圧源 6 方向流量制御弁 7 高圧選択手段 8 二次側高圧選択手段
Claims (3)
- 【請求項1】 放射状に配置した多数のベーン(12)
をもつロータ(1)と、内周面に前記ベーン(12)の
頭部が摺接し、前記ベーン(12)のストロークを決め
る摺接面(21)(25)と給液部(23)と排液部
(24)とをもつカムリング(2)とを備え、前記ベー
ン(12)を挿嵌するスリット(11)の底部に押圧室
(13)を設け、これら押圧室(13)に導く液圧によ
り前記ベーン(12)をカムリング(2)の摺接面(2
1)(25)に押付けるようにしたベーン型液圧モータ
において、前記押圧室(13)のうち、給液側圧力と排
液側圧力との両圧力が作用するベーン(12)の押圧室
(13)と連通する押圧通路(3)に、前記給液側圧力
と排液側圧力との和の一定比率をパイロット圧力として
給液側圧力を一定割合で減圧する定比減圧弁(4)を設
けていることを特徴とするベーン型液圧モータ。 - 【請求項2】 給液部(23)と排液部(24)とが、
流量制御弁(6)を介して液圧源(5)に連通されてお
り、定比減圧弁(4)の一次側に、前記流量制御弁
(6)の一次側圧力と給液側圧力となる二次側圧力との
うち、高い圧力を選択する高圧選択手段(7)を設けて
いる請求項1記載のベーン型液圧モータ。 - 【請求項3】 放射状に配置した多数のベーン(12)
をもつロータ(1)と、内周面に前記ベーン(12)の
頭部が摺接し、前記ベーン(12)のストロークを決め
る摺接面(21)(25)と給液部(23)と排液部
(24)とをもつカムリング(2)とを備え、前記ベー
ン(12)を挿嵌するスリット(11)の底部に押圧室
(13)を設け、これら押圧室(13)に導く液圧によ
り前記ベーン(12)をカムリング(2)の摺接面(2
1)(25)に押付けるようにしたベーン型液圧モータ
において、前記給液部(23)と排液部(24)とが方
向流量制御弁(6)を介して液圧源(5)に連通されて
いて、前記押圧室(13)のうち、給液側圧力と排液側
圧力との両圧力が作用するベーン(12)の押圧室(1
3)と前記方向流量制御弁(6)の二次側との間に押圧
通路(3)を設け、この押圧通路(3)に前記方向流量
制御弁(6)の二次側における給液側圧力と排液側圧力
とのうち高い圧力を選択する二次側高圧選択手段(8)
を設けていることを特徴とするベーン型液圧モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP367393A JPH06207581A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | ベーン型液圧モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP367393A JPH06207581A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | ベーン型液圧モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06207581A true JPH06207581A (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=11563948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP367393A Pending JPH06207581A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | ベーン型液圧モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06207581A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5961307A (en) * | 1996-08-08 | 1999-10-05 | Robert Bosch Gmbh | Pressure proportioning regulator valve and vane machine including same |
US6015278A (en) * | 1996-08-08 | 2000-01-18 | Robert Bosch Gmbh | Vane machine, having a controlled pressure acting on the vane ends |
CN105840413A (zh) * | 2016-05-27 | 2016-08-10 | 江苏兰格特自动化设备有限公司 | 一种双叶片式液压驱动马达 |
-
1993
- 1993-01-13 JP JP367393A patent/JPH06207581A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5961307A (en) * | 1996-08-08 | 1999-10-05 | Robert Bosch Gmbh | Pressure proportioning regulator valve and vane machine including same |
US6015278A (en) * | 1996-08-08 | 2000-01-18 | Robert Bosch Gmbh | Vane machine, having a controlled pressure acting on the vane ends |
CN105840413A (zh) * | 2016-05-27 | 2016-08-10 | 江苏兰格特自动化设备有限公司 | 一种双叶片式液压驱动马达 |
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