JPH06206174A - スタッドドライバー - Google Patents
スタッドドライバーInfo
- Publication number
- JPH06206174A JPH06206174A JP5267342A JP26734293A JPH06206174A JP H06206174 A JPH06206174 A JP H06206174A JP 5267342 A JP5267342 A JP 5267342A JP 26734293 A JP26734293 A JP 26734293A JP H06206174 A JPH06206174 A JP H06206174A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stud
- roller
- diameter
- rollers
- main ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25B—TOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
- B25B23/00—Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
- B25B23/02—Arrangements for handling screws or nuts
- B25B23/08—Arrangements for handling screws or nuts for holding or positioning screw or nut prior to or during its rotation
- B25B23/10—Arrangements for handling screws or nuts for holding or positioning screw or nut prior to or during its rotation using mechanical gripping means
- B25B23/103—Arrangements for handling screws or nuts for holding or positioning screw or nut prior to or during its rotation using mechanical gripping means for gripping threaded studs
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T279/00—Chucks or sockets
- Y10T279/17—Socket type
- Y10T279/17666—Radially reciprocating jaws
- Y10T279/17692—Moving-cam actuator
- Y10T279/17743—Reciprocating cam sleeve
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
- Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
- Clamps And Clips (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 把握できない大径部を有するスタッドでもそ
の部分を損傷することなく、工作物内に駆動し、また除
去することができる工具を提供する。 【構成】 駆動アダプタ10に一端が隣接し、他端にテ
ーパ面18を有する軸孔16を有する主リング12と、
主リングに対し軸線運動及び回転運動を限定され主リン
グ内にある心部材17と、テーパ面と心部材との間の5
個以上のローラ27とを具える。主リングに対し心部材
を回転する際、主リングとスタッド25とをロックする
軸線方向に延びるカム面30をテーパ面に設ける。スタ
ッドと1個のローラとの横断面積の比を約5対1にす
る。各ローラを収容する凹所66を各カム面に設け、ロ
ーラが例えばねじ山のあるスタッドの大径部を通過する
時、これ等凹所内にローラが入ることによって、ローラ
がねじ山を損傷しないようにする。
の部分を損傷することなく、工作物内に駆動し、また除
去することができる工具を提供する。 【構成】 駆動アダプタ10に一端が隣接し、他端にテ
ーパ面18を有する軸孔16を有する主リング12と、
主リングに対し軸線運動及び回転運動を限定され主リン
グ内にある心部材17と、テーパ面と心部材との間の5
個以上のローラ27とを具える。主リングに対し心部材
を回転する際、主リングとスタッド25とをロックする
軸線方向に延びるカム面30をテーパ面に設ける。スタ
ッドと1個のローラとの横断面積の比を約5対1にす
る。各ローラを収容する凹所66を各カム面に設け、ロ
ーラが例えばねじ山のあるスタッドの大径部を通過する
時、これ等凹所内にローラが入ることによって、ローラ
がねじ山を損傷しないようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非把握区域を有するス
タッドを工作物内に駆動し、また工作物から除去するス
タッドドライバー、及びこのようなスタッドドライバー
を製造する方法に関するものであり、また特に、把握す
ると損傷し易いスタッドのねじ山やフランジのような非
把握区域を損傷することなく、駆動し除去することがで
き、従来の技術を改善したスタッドドライバー、及びこ
のようなスタッドドライバーを製造する方法に関するも
のである。
タッドを工作物内に駆動し、また工作物から除去するス
タッドドライバー、及びこのようなスタッドドライバー
を製造する方法に関するものであり、また特に、把握す
ると損傷し易いスタッドのねじ山やフランジのような非
把握区域を損傷することなく、駆動し除去することがで
き、従来の技術を改善したスタッドドライバー、及びこ
のようなスタッドドライバーを製造する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】直径の小さいスタッドのためのスタッド
ドライバーは既知である。例えば、3個の比較的小さな
ローラを回転させてスタッドを把握してスタッドを駆動
し、除去するようにしたチャックが米国特許第2069
527号に開示されている。更に、また本願人は0.1
9mm(3/16インチ)と76.2mm(3インチ)
との間の直径を有するスタッド用のスタッドドライバー
をROLL-GRIP(商標名)で販売してきた。この工具は、
0.19mm(3/16インチ)と0.75mm(3/
4インチ)との間の小径のスタッドに対して良好に作動
する。しかし、これ等のスタッドドライバーは、小径の
スタッドには非常に良く作動するとは言うものの、ねじ
山やフランジの部分のような非把握区域があるスタッド
には適合できない。非把握区域を有するスタッドの例と
して、アンダーカットスタッドがあり、このスタッド
は、比較的大径のねじ部と、比較的小径のねじのないア
ンダーカット部とを有する。
ドライバーは既知である。例えば、3個の比較的小さな
ローラを回転させてスタッドを把握してスタッドを駆動
し、除去するようにしたチャックが米国特許第2069
527号に開示されている。更に、また本願人は0.1
9mm(3/16インチ)と76.2mm(3インチ)
との間の直径を有するスタッド用のスタッドドライバー
をROLL-GRIP(商標名)で販売してきた。この工具は、
0.19mm(3/16インチ)と0.75mm(3/
4インチ)との間の小径のスタッドに対して良好に作動
する。しかし、これ等のスタッドドライバーは、小径の
スタッドには非常に良く作動するとは言うものの、ねじ
山やフランジの部分のような非把握区域があるスタッド
には適合できない。非把握区域を有するスタッドの例と
して、アンダーカットスタッドがあり、このスタッド
は、比較的大径のねじ部と、比較的小径のねじのないア
ンダーカット部とを有する。
【0003】特に、このような形式の非把握区域を有す
るスタッドや、アンダーカットスタッドは、多くの産業
に使用されている。アンダーカットスタッドは、種々の
産業に使用され、大部分のタービンに特に広く用いられ
ている。タービンには、非常に多数のアンダーカットス
タッドを必要としており、しかも、これ等アンダーカッ
トスタッドは、それぞれの用途に対して特別に製造され
ることが必要である。従って、アンダーカットスタッド
は、その価格がそれぞれ数千ドルにもなることがあり得
る。過去、アンダーカットスタッドを使えなくするよう
なねじ山の損傷を生ずることなく、アンダーカットスタ
ッドを容易に駆動し、除去する工具は存在しなかった。
例え、工具を使用したとしても、スタッドを駆動、又は
除去する時、アンダーカットスタッドのねじ部を平坦に
してしまい、このスタッドを使用できなくし、特別に造
ったアンダーカットスタッドに交換することが必要にな
る。このため、希望しないのに機械を休止しなければな
らず、不必要な費用を要することになる。スタッドを駆
動し、除去するのに必要な把握圧力に抵抗するのに適し
ないフランジ、又はその他の区域を有する他のスタッド
に対しても、従来のスタッドドライバーでは上記と同様
の困難がある。
るスタッドや、アンダーカットスタッドは、多くの産業
に使用されている。アンダーカットスタッドは、種々の
産業に使用され、大部分のタービンに特に広く用いられ
ている。タービンには、非常に多数のアンダーカットス
タッドを必要としており、しかも、これ等アンダーカッ
トスタッドは、それぞれの用途に対して特別に製造され
ることが必要である。従って、アンダーカットスタッド
は、その価格がそれぞれ数千ドルにもなることがあり得
る。過去、アンダーカットスタッドを使えなくするよう
なねじ山の損傷を生ずることなく、アンダーカットスタ
ッドを容易に駆動し、除去する工具は存在しなかった。
例え、工具を使用したとしても、スタッドを駆動、又は
除去する時、アンダーカットスタッドのねじ部を平坦に
してしまい、このスタッドを使用できなくし、特別に造
ったアンダーカットスタッドに交換することが必要にな
る。このため、希望しないのに機械を休止しなければな
らず、不必要な費用を要することになる。スタッドを駆
動し、除去するのに必要な把握圧力に抵抗するのに適し
ないフランジ、又はその他の区域を有する他のスタッド
に対しても、従来のスタッドドライバーでは上記と同様
の困難がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の問題点を解消し、非把握区域を有するスタッドで
も、この非把握区域を損傷することなくいかなる寸法の
スタッドでも駆動し除去し得るスタッドドライバーを得
るにあり、またこのようなスタッドドライバーを製造す
る方法を得るにある。
技術の問題点を解消し、非把握区域を有するスタッドで
も、この非把握区域を損傷することなくいかなる寸法の
スタッドでも駆動し除去し得るスタッドドライバーを得
るにあり、またこのようなスタッドドライバーを製造す
る方法を得るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、工作物に対してスタッドを駆動し除去するよう駆動
アダプタによって駆動される本発明スタッドドライバー
は、一端が駆動アダプタに隣接し反対端に外方に広がる
テーパ部を有する軸孔を持つ主リングと、この主リング
に対し限定された軸線方向運動及び回転運動を行えるよ
う軸孔内に取り付けた心部材と、この心部材が軸孔の一
端に向け軸線方向に移動するとスタッドに摩擦掛合し軸
孔の反対端に向け軸線方向に移動するとスタッドを釈放
するよう軸孔の外方に広がるテーパ部に協働し心部材に
支持される複数個のテーパローラと、軸孔の外方に広が
るテーパ部に形成した軸線方向に延びる複数個のカム面
とを具えるスタッドドライバーにおいて、カム部材が主
リングに対し回転すると複数個のテーパローラをスタッ
ドに対し半径方向にロックするよう複数個のテーパロー
ラのそれぞれを複数個のカム面のそれぞれに対応して設
け、複数個のテーパローラのそれぞれを収容するようカ
ム面にそれぞれ1個宛形成した複数個の凹所を設けたこ
とを特徴とする。
め、工作物に対してスタッドを駆動し除去するよう駆動
アダプタによって駆動される本発明スタッドドライバー
は、一端が駆動アダプタに隣接し反対端に外方に広がる
テーパ部を有する軸孔を持つ主リングと、この主リング
に対し限定された軸線方向運動及び回転運動を行えるよ
う軸孔内に取り付けた心部材と、この心部材が軸孔の一
端に向け軸線方向に移動するとスタッドに摩擦掛合し軸
孔の反対端に向け軸線方向に移動するとスタッドを釈放
するよう軸孔の外方に広がるテーパ部に協働し心部材に
支持される複数個のテーパローラと、軸孔の外方に広が
るテーパ部に形成した軸線方向に延びる複数個のカム面
とを具えるスタッドドライバーにおいて、カム部材が主
リングに対し回転すると複数個のテーパローラをスタッ
ドに対し半径方向にロックするよう複数個のテーパロー
ラのそれぞれを複数個のカム面のそれぞれに対応して設
け、複数個のテーパローラのそれぞれを収容するようカ
ム面にそれぞれ1個宛形成した複数個の凹所を設けたこ
とを特徴とする。
【0006】また本発明によれば、駆動し除去すべきス
タッドの寸法に応じて決定した内径を有する主リングを
設け、この主リングに軸孔を形成すると共に、この軸孔
に外方に広がるテーパ部を形成し、軸孔の一端が駆動ア
ダプタに隣接して位置し反対端が外方に広がるテーパ部
に位置しているようにし、主リングに対し限定された軸
線方向運動及び回転運動をするよう軸孔内に心部材を取
り付け、それぞれ同一直径を有する複数個のテーパロー
ラを形成し、心部材を軸孔の一端に向け軸線方向に動か
すとスタッドに摩擦掛合し他端に向け軸線方向に動かす
とスタッドを釈放するようにテーパローラが軸孔の外方
に広がるテーパ部に協働するよう心部材に複数個のテー
パローラを取り付け、心部材を主リングに対し回転した
時、主リングとスタッドとをロックするよう複数個のテ
ーパローラに対し1個宛の複数個のカム面を軸孔の外方
に広がるテーパ部に形成し、スタッドの非把握区域の大
径部にテーパローラが接触した時、テーパローラのそれ
ぞれが半径方向外方に動くよう複数個のカム面のそれぞ
れに凹所を形成する工程から成る製造方法によって、駆
動アダプタにより駆動されるスタッドドライバーを製造
する。添付図面を参照して本発明を説明する。
タッドの寸法に応じて決定した内径を有する主リングを
設け、この主リングに軸孔を形成すると共に、この軸孔
に外方に広がるテーパ部を形成し、軸孔の一端が駆動ア
ダプタに隣接して位置し反対端が外方に広がるテーパ部
に位置しているようにし、主リングに対し限定された軸
線方向運動及び回転運動をするよう軸孔内に心部材を取
り付け、それぞれ同一直径を有する複数個のテーパロー
ラを形成し、心部材を軸孔の一端に向け軸線方向に動か
すとスタッドに摩擦掛合し他端に向け軸線方向に動かす
とスタッドを釈放するようにテーパローラが軸孔の外方
に広がるテーパ部に協働するよう心部材に複数個のテー
パローラを取り付け、心部材を主リングに対し回転した
時、主リングとスタッドとをロックするよう複数個のテ
ーパローラに対し1個宛の複数個のカム面を軸孔の外方
に広がるテーパ部に形成し、スタッドの非把握区域の大
径部にテーパローラが接触した時、テーパローラのそれ
ぞれが半径方向外方に動くよう複数個のカム面のそれぞ
れに凹所を形成する工程から成る製造方法によって、駆
動アダプタにより駆動されるスタッドドライバーを製造
する。添付図面を参照して本発明を説明する。
【0007】
【実施例】米国特許第2069527号に記載されたス
タッドドライバーを参照して本発明を詳細に説明する。
また、Titan Tool CompanyのROLL-GRIP のカタログ(1
982年)に記載されている「Titan Tool ROLL-GRIP
(商標名)」のスタッドドライバーを参照して説明す
る。
タッドドライバーを参照して本発明を詳細に説明する。
また、Titan Tool CompanyのROLL-GRIP のカタログ(1
982年)に記載されている「Titan Tool ROLL-GRIP
(商標名)」のスタッドドライバーを参照して説明す
る。
【0008】このスタッドドライバーの一般構造と作動
とは、図1〜図6に示す先行技術に相当しているが、次
に説明する詳細な点で相違している。駆動アダプタ10
をスタッドドライバーの主リング12に回転しないよう
連結する。溝孔キー連結14、又は止めねじ平坦面連結
15のような任意適切な手段によって駆動アダプタと主
リング12とを互いに連結する。主リング12に軸孔1
6を設け、この中に心部材17を往復動可能に取り付け
る。軸孔16の開放端に外方に広がるテーパ面18を設
ける。主リング12と心部材17とを円筒形にするのが
よく、これ等部材をねじ20と溝孔21とによって連結
し、駆動アダプタと心部材との間の軸線方向の相対移動
と、相対回転とが可能なようにすると共に、これ等の移
動と回転とを制限する。心部材17にねじ軸孔22を設
け、このねじ軸孔にねじプラグ23、24を取り付け
る。ねじプラグ23はスタッド25の端部に掛合するよ
うにした調整自在の止めとして作用し、ねじプラグ24
は、心部材17内に調整された位置にプラグ23をロッ
クするよう作用する。
とは、図1〜図6に示す先行技術に相当しているが、次
に説明する詳細な点で相違している。駆動アダプタ10
をスタッドドライバーの主リング12に回転しないよう
連結する。溝孔キー連結14、又は止めねじ平坦面連結
15のような任意適切な手段によって駆動アダプタと主
リング12とを互いに連結する。主リング12に軸孔1
6を設け、この中に心部材17を往復動可能に取り付け
る。軸孔16の開放端に外方に広がるテーパ面18を設
ける。主リング12と心部材17とを円筒形にするのが
よく、これ等部材をねじ20と溝孔21とによって連結
し、駆動アダプタと心部材との間の軸線方向の相対移動
と、相対回転とが可能なようにすると共に、これ等の移
動と回転とを制限する。心部材17にねじ軸孔22を設
け、このねじ軸孔にねじプラグ23、24を取り付け
る。ねじプラグ23はスタッド25の端部に掛合するよ
うにした調整自在の止めとして作用し、ねじプラグ24
は、心部材17内に調整された位置にプラグ23をロッ
クするよう作用する。
【0009】図5と図6とに示すROLL-GRIP スタッドド
ライバーでは、ねじプラグ23、24の代わりに心調整
ねじ23′とロックナット24′とを使用する。心調整
ねじ23′の位置を調整自在にし、スタッドに対し工具
を入れることができる深さを設定する。ロックナット2
4′によって心調整ねじ23′をその調整位置にロック
する。また、先行技術と異なり、図5に示すように、主
リング12内に一体に駆動スクエヤを設置する。
ライバーでは、ねじプラグ23、24の代わりに心調整
ねじ23′とロックナット24′とを使用する。心調整
ねじ23′の位置を調整自在にし、スタッドに対し工具
を入れることができる深さを設定する。ロックナット2
4′によって心調整ねじ23′をその調整位置にロック
する。また、先行技術と異なり、図5に示すように、主
リング12内に一体に駆動スクエヤを設置する。
【0010】先行技術では、心部材17の外端に軸線方
向に指向する3個の溝孔26を設け、その中にローラ2
7を配置していた。ローラ27は一端から他端までテー
パになっていて、主リング12の外方に広がるテーパ面
18にローラ27のほぼ全長を接触させていた。図4に
示すように、主リング12の外方に広がるテーパ面上に
形成したカム面30を有する。このカム面はそれぞれそ
の中央部で半径方向外方に拡開している。
向に指向する3個の溝孔26を設け、その中にローラ2
7を配置していた。ローラ27は一端から他端までテー
パになっていて、主リング12の外方に広がるテーパ面
18にローラ27のほぼ全長を接触させていた。図4に
示すように、主リング12の外方に広がるテーパ面上に
形成したカム面30を有する。このカム面はそれぞれそ
の中央部で半径方向外方に拡開している。
【0011】作動に当たり、スタッドの上端を調整自在
の止めプラグ23、又は心調整ねじ23′に当たるよ
う、スタッドドライバーをスタッド25に降ろした時、
心部材17が上昇してローラ27がカム面30に接触す
る。ローラ27が主リング12のカム面に対し中心位置
を占める時、このカム面はローラ27に対し半径方向内
方に湾曲しているから、主リング12をローラ27に対
して相対的に右、又は左に回転させると、これ等ローラ
27をスタッド25に向け内方に動かす。
の止めプラグ23、又は心調整ねじ23′に当たるよ
う、スタッドドライバーをスタッド25に降ろした時、
心部材17が上昇してローラ27がカム面30に接触す
る。ローラ27が主リング12のカム面に対し中心位置
を占める時、このカム面はローラ27に対し半径方向内
方に湾曲しているから、主リング12をローラ27に対
して相対的に右、又は左に回転させると、これ等ローラ
27をスタッド25に向け内方に動かす。
【0012】主リングと心部材17の上端との間に螺旋
ばね31を配置する。螺旋ばね31の一端32が主リン
グ12内の適切な開口内に位置し、他端33が心部材1
7の適切な開口34内に位置するのが好適である。この
工具を所定位置に組み立てた時にばね31が圧縮されて
おり、従ってこのばね31によって主リング12に対し
相対的に心部材17を常時外方に押圧する。それ故、こ
の工具がまだスタッドに掛合していない時、ねじ20は
溝孔21の上端に配置される。
ばね31を配置する。螺旋ばね31の一端32が主リン
グ12内の適切な開口内に位置し、他端33が心部材1
7の適切な開口34内に位置するのが好適である。この
工具を所定位置に組み立てた時にばね31が圧縮されて
おり、従ってこのばね31によって主リング12に対し
相対的に心部材17を常時外方に押圧する。それ故、こ
の工具がまだスタッドに掛合していない時、ねじ20は
溝孔21の上端に配置される。
【0013】スタッドをこの工具内に挿入するために
は、外方に広がるテーパ面18のカム面30にローラ2
7が接触するまで、調整自在のプラグ23、又は調整ね
じ23′をスタッドの上端に当たるようこのスタッド上
に工具を設置し、ローラ27と共に心部材17を上昇さ
せる。この時点まで、ばね31は、心部材17とローラ
27とを下降位置に保持しており、ローラはまだカム面
30に接触しておらず自由に半径方向外方に移動でき、
スタッド25にいかなる摩擦把握作用も及ぼしていな
い。しかし、スタッド25の上端がプラグ23(又は心
調整ねじ23′)、及び心部材17を上昇させるにつれ
て、ローラ27をカム面30に接触させ、両者間に最初
の摩擦掛合を生ぜしめる。図4に矢印36によって示す
ように、主リングを時計方向に回転させると、ローラ2
7も対応する方向に回転し、カム面30とスタッド25
との間にローラ27が楔のように入り込み、主リング1
2をスタッドに摩擦ロックし、スタッドを工作物35内
に回転駆動する。
は、外方に広がるテーパ面18のカム面30にローラ2
7が接触するまで、調整自在のプラグ23、又は調整ね
じ23′をスタッドの上端に当たるようこのスタッド上
に工具を設置し、ローラ27と共に心部材17を上昇さ
せる。この時点まで、ばね31は、心部材17とローラ
27とを下降位置に保持しており、ローラはまだカム面
30に接触しておらず自由に半径方向外方に移動でき、
スタッド25にいかなる摩擦把握作用も及ぼしていな
い。しかし、スタッド25の上端がプラグ23(又は心
調整ねじ23′)、及び心部材17を上昇させるにつれ
て、ローラ27をカム面30に接触させ、両者間に最初
の摩擦掛合を生ぜしめる。図4に矢印36によって示す
ように、主リングを時計方向に回転させると、ローラ2
7も対応する方向に回転し、カム面30とスタッド25
との間にローラ27が楔のように入り込み、主リング1
2をスタッドに摩擦ロックし、スタッドを工作物35内
に回転駆動する。
【0014】図示の方向に工具を回転し続けると、スタ
ッド25を回転させて工作物35内にねじ込む。スタッ
ド25が底に突き当たるまで、又はスタッドの肩部が突
き当たるまで、又はスタッドが抜けてしまうまで工具を
回転する。スタッド25を工具から釈放するには、操作
者が工具を引き戻し、ローラ27を分離してスタッド2
5を釈放する。
ッド25を回転させて工作物35内にねじ込む。スタッ
ド25が底に突き当たるまで、又はスタッドの肩部が突
き当たるまで、又はスタッドが抜けてしまうまで工具を
回転する。スタッド25を工具から釈放するには、操作
者が工具を引き戻し、ローラ27を分離してスタッド2
5を釈放する。
【0015】ローラ27がスタッド25を把持するため
のスタッドに沿う位置を調整するため、プラグ23、又
は心調整ねじ23′を下方に回転し、それをロックプラ
グ24、又はロックナット24′によって所定位置にロ
ックすることによって工具を調整する。ローラの把握位
置を調整すれば、必然的に生ずる把握力に適切でないス
タッドの把握区域は避けて、ローラ27がスタッドをそ
の全長に沿って把握する位置を操作者が選択することが
できる。操作に当たり、駆動アダプタ10を反対方向に
回転し、工具をスタッド上に下降し、スタッドの上端を
ねじプラグ23、又は心調整ねじ23′に接触させ、主
リング12に対し相対的に心部材17を上昇させ、ロー
ラ27をテーパ面18に接触させる。図4で見て駆動ア
ダプタ10を反時計方向に回転することによって、相対
的に静止しているスタッド25とカム面30のこれに対
向するテーパ面との間にローラ27が楔状に入り込み、
スタッドを駆動アダプタ10に対し摩擦でロックする。
スタッドが回転して工作物35から抜けた時、主リング
12に対しスタッドを下方に引っ張ることによってスタ
ッドを工具から釈放することができる。
のスタッドに沿う位置を調整するため、プラグ23、又
は心調整ねじ23′を下方に回転し、それをロックプラ
グ24、又はロックナット24′によって所定位置にロ
ックすることによって工具を調整する。ローラの把握位
置を調整すれば、必然的に生ずる把握力に適切でないス
タッドの把握区域は避けて、ローラ27がスタッドをそ
の全長に沿って把握する位置を操作者が選択することが
できる。操作に当たり、駆動アダプタ10を反対方向に
回転し、工具をスタッド上に下降し、スタッドの上端を
ねじプラグ23、又は心調整ねじ23′に接触させ、主
リング12に対し相対的に心部材17を上昇させ、ロー
ラ27をテーパ面18に接触させる。図4で見て駆動ア
ダプタ10を反時計方向に回転することによって、相対
的に静止しているスタッド25とカム面30のこれに対
向するテーパ面との間にローラ27が楔状に入り込み、
スタッドを駆動アダプタ10に対し摩擦でロックする。
スタッドが回転して工作物35から抜けた時、主リング
12に対しスタッドを下方に引っ張ることによってスタ
ッドを工具から釈放することができる。
【0016】図5は、ローラ27が主リング12から外
れている状態のTitan Tool ROLL-GRIPの線図的横断面図
である。図6は、ローラがスタッド(図示せず)を把持
する位置にあって、主リングに掛合している状態のTita
n Tool ROLL-GRIPを示す。ROLL-GRIP は、76.2mm
(3インチ)までの直径のスタッド用のものを入手で
き、これ以上になると注文によって入手することができ
る。76.2mm(3インチ)のスタッド用の工具は、
外径A(図6参照)が127mm(5インチ)であり、
長さBが310.4mm(12+7/32インチ)であ
り、重量が15.7kg(34.6ポンド)である。1
1個のローラを使用している。ローラ27の長さB′
は、ローラの端部のテーパtの部分を含み、21.5m
m(0.845インチ)である(図7参照)。テーパの
部分を無視すれば、ローラの長さは20.6mm(13
/16インチ)である。心キャップの幅Cは6.4mm
(0.25インチ)である。ローラ27の頂部までの最
小把握部Dは27.0mm(1+1/16インチ)であ
り、ローラの上方の最大区域Eは155.6mm(6+
1/8インチ)である。
れている状態のTitan Tool ROLL-GRIPの線図的横断面図
である。図6は、ローラがスタッド(図示せず)を把持
する位置にあって、主リングに掛合している状態のTita
n Tool ROLL-GRIPを示す。ROLL-GRIP は、76.2mm
(3インチ)までの直径のスタッド用のものを入手で
き、これ以上になると注文によって入手することができ
る。76.2mm(3インチ)のスタッド用の工具は、
外径A(図6参照)が127mm(5インチ)であり、
長さBが310.4mm(12+7/32インチ)であ
り、重量が15.7kg(34.6ポンド)である。1
1個のローラを使用している。ローラ27の長さB′
は、ローラの端部のテーパtの部分を含み、21.5m
m(0.845インチ)である(図7参照)。テーパの
部分を無視すれば、ローラの長さは20.6mm(13
/16インチ)である。心キャップの幅Cは6.4mm
(0.25インチ)である。ローラ27の頂部までの最
小把握部Dは27.0mm(1+1/16インチ)であ
り、ローラの上方の最大区域Eは155.6mm(6+
1/8インチ)である。
【0017】先行技術のローラ27を図7に示し、この
場合、ローラ27は比較的短い21.5mm(0.84
5インチ)の長さを有し、比較的小さい10.5mm
(0.414インチ)の直径を有し、4度(片側で2
度)の角度を有する。小さいローラの長さと直径との比
は約2.0である。スタッドの寸法がより小さい場合に
は、スタッド25の横断面積と1個の駆動ローラ27の
横断面積との間の比を約3対1にする。例えば、図8に
示すように、スタッド25の面積は2.84cm
2(0.441平方インチ)であり、各駆動ローラ27
の最大直径部における全横断面積は0.86cm
2 (0.134平方インチ)である。この関係は、小径
のスタッド用のスタッドドライバーでは重要であり、こ
れは、図9に示すように、トルクが増大するにつれて、
駆動ローラ27がスタッド25の表面に貫入し、少量の
材料を移動させるからである。この材料は、ローラ27
の手前にウエーブ50を形成し、ローラ27がトルクを
スタッド25に伝えるための接触面52を生ぜしめる。
この材料の移動がないと、ウエーブ50が形成されない
か、ウエーブの寸法が不十分になる。これでは加えるト
ルクが増大するとスタッドドライバーが滑り始める。こ
れはローラがスタッドにトルクを伝える接触面がないた
めである。
場合、ローラ27は比較的短い21.5mm(0.84
5インチ)の長さを有し、比較的小さい10.5mm
(0.414インチ)の直径を有し、4度(片側で2
度)の角度を有する。小さいローラの長さと直径との比
は約2.0である。スタッドの寸法がより小さい場合に
は、スタッド25の横断面積と1個の駆動ローラ27の
横断面積との間の比を約3対1にする。例えば、図8に
示すように、スタッド25の面積は2.84cm
2(0.441平方インチ)であり、各駆動ローラ27
の最大直径部における全横断面積は0.86cm
2 (0.134平方インチ)である。この関係は、小径
のスタッド用のスタッドドライバーでは重要であり、こ
れは、図9に示すように、トルクが増大するにつれて、
駆動ローラ27がスタッド25の表面に貫入し、少量の
材料を移動させるからである。この材料は、ローラ27
の手前にウエーブ50を形成し、ローラ27がトルクを
スタッド25に伝えるための接触面52を生ぜしめる。
この材料の移動がないと、ウエーブ50が形成されない
か、ウエーブの寸法が不十分になる。これでは加えるト
ルクが増大するとスタッドドライバーが滑り始める。こ
れはローラがスタッドにトルクを伝える接触面がないた
めである。
【0018】スタッドの直径が増大すると、1個のロー
ラの横断面積とスタッドの横断面積との間の比が十分な
把握を行うには不十分になる。今までの一つの解決策
は、小さな工具では3個であり、大きな工具では11個
であった各工具内の駆動ローラの数を増大することであ
る。しかし、この解決策は、十分でなく、これは、ロー
ラの数が増大するとローラ間の角度が必然的に減少する
ためである。ローラ間の角度が減少すると、スタッドを
正確に把握し得ない寸法までスタッド25の直径をロー
ラ27が「ネックダウン」してしまう可能性が増大す
る。図10には、スタッドを把握するためのウエーブを
形成することができず、十分な接触面積を生ずることが
できないような7個のローラ27を有する状態を示して
いる。特に、ローラの数が増大し、ローラ間の角度が減
少した場合、各ローラ27が深さ「d」まで貫入した
時、接触区域を生ずるウエーブを形成するためのローラ
27間の空間が不十分になる。その結果、1個のローラ
の接触区域が隣接するローラの接触区域につながって、
スタッドをネックダウンしてしまい、スタッドを把握す
るためのウエーブ、又は十分な接触区域をローラが形成
しない。
ラの横断面積とスタッドの横断面積との間の比が十分な
把握を行うには不十分になる。今までの一つの解決策
は、小さな工具では3個であり、大きな工具では11個
であった各工具内の駆動ローラの数を増大することであ
る。しかし、この解決策は、十分でなく、これは、ロー
ラの数が増大するとローラ間の角度が必然的に減少する
ためである。ローラ間の角度が減少すると、スタッドを
正確に把握し得ない寸法までスタッド25の直径をロー
ラ27が「ネックダウン」してしまう可能性が増大す
る。図10には、スタッドを把握するためのウエーブを
形成することができず、十分な接触面積を生ずることが
できないような7個のローラ27を有する状態を示して
いる。特に、ローラの数が増大し、ローラ間の角度が減
少した場合、各ローラ27が深さ「d」まで貫入した
時、接触区域を生ずるウエーブを形成するためのローラ
27間の空間が不十分になる。その結果、1個のローラ
の接触区域が隣接するローラの接触区域につながって、
スタッドをネックダウンしてしまい、スタッドを把握す
るためのウエーブ、又は十分な接触区域をローラが形成
しない。
【0019】本発明の一態様においては、直径が31.
8mm(1.25インチ)以上の寸法のスタッド用の最
適なローラの数は、図11に示すように5個であること
が発明者の実験で明らかになった。5個のローラを使用
すれば、ローラは72度離間することになり、スタッド
がネックダウンするのを防止することができる。
8mm(1.25インチ)以上の寸法のスタッド用の最
適なローラの数は、図11に示すように5個であること
が発明者の実験で明らかになった。5個のローラを使用
すれば、ローラは72度離間することになり、スタッド
がネックダウンするのを防止することができる。
【0020】小さなスタッドの場合、スタッドと駆動ロ
ーラとの間の横断面積の比は3対1に維持することが望
ましいが、この比の値は大きなスタッドの場合は不適切
である。例えば、この比の値に固執すると、152.4
mm(6インチ)直径のスタッドに使用する工具では4
4.0mm(1.732インチ)のローラ直径が必要と
なり、大部分の用途に対し工具を許容できない程大きな
ものにしてしまう。従って本発明の他の態様では、本発
明の第1態様に従ってローラの数を5個にすることによ
り、大径のスタッドのための工具の横断面積の比を5対
1にする。この増大した比によって接触面を増大させ、
ローラをスタッド内に貫入させ、大直径のスタッドを一
層確実に把持し、容易に除去することができる。
ーラとの間の横断面積の比は3対1に維持することが望
ましいが、この比の値は大きなスタッドの場合は不適切
である。例えば、この比の値に固執すると、152.4
mm(6インチ)直径のスタッドに使用する工具では4
4.0mm(1.732インチ)のローラ直径が必要と
なり、大部分の用途に対し工具を許容できない程大きな
ものにしてしまう。従って本発明の他の態様では、本発
明の第1態様に従ってローラの数を5個にすることによ
り、大径のスタッドのための工具の横断面積の比を5対
1にする。この増大した比によって接触面を増大させ、
ローラをスタッド内に貫入させ、大直径のスタッドを一
層確実に把持し、容易に除去することができる。
【0021】また、本発明によれば、5個のローラによ
って移動した材料の量(図9のウエーブ50の横断面積
の5倍に等しい)がスタッドの横断面積に等しいか、そ
れより大きい時に大径のスタッドを除去することができ
るという基準を本発明の発明者等が決定した。5個のロ
ーラの使用と、横断面積の比を5対1に維持することに
加えて、この基準を満たすことによって、大径のスタッ
ドを把握し、十分なトルクを加えて回転し、工作物から
スタッドを除去することができる。
って移動した材料の量(図9のウエーブ50の横断面積
の5倍に等しい)がスタッドの横断面積に等しいか、そ
れより大きい時に大径のスタッドを除去することができ
るという基準を本発明の発明者等が決定した。5個のロ
ーラの使用と、横断面積の比を5対1に維持することに
加えて、この基準を満たすことによって、大径のスタッ
ドを把握し、十分なトルクを加えて回転し、工作物から
スタッドを除去することができる。
【0022】ローラの最適数と、ローラの間隔と、移動
する材料の量とを決定することに加えて、工具の把握能
力を向上させるよう本発明工具の設計に当たり数個の他
の因子を変化させ得ることを本発明の発明者は確かめ
た。これ等の因子には、カムのなす角、ローラの全長、
ローラの直径、カムの全長、及びカムの半径を変化させ
ることが含まれる。
する材料の量とを決定することに加えて、工具の把握能
力を向上させるよう本発明工具の設計に当たり数個の他
の因子を変化させ得ることを本発明の発明者は確かめ
た。これ等の因子には、カムのなす角、ローラの全長、
ローラの直径、カムの全長、及びカムの半径を変化させ
ることが含まれる。
【0023】ローラのなす角を変化させることによって
「カムアウト作用」を防止することができる。例えば、
トルクを工具に加えた時、力がローラ27に伝わり、こ
の力の大部分は次にスタッド25に伝えられる。この力
の僅かな一部は、ローラ27をカム30の外に強制的に
押し出そうとすることに費やされる。この作用が「カム
アウト作用」として知られている押出し作用である。ロ
ーラの角度が大きくなると、「カムアウト」の傾向が大
きくなる。一方、主リング12に対向する力を作用させ
れば、カムアウト作用を抑えることができる。しかし、
操作者にとって、トルクを増大させている時、このよう
な等しい対向する力を主リングに作用させることは不可
能なことが多い。
「カムアウト作用」を防止することができる。例えば、
トルクを工具に加えた時、力がローラ27に伝わり、こ
の力の大部分は次にスタッド25に伝えられる。この力
の僅かな一部は、ローラ27をカム30の外に強制的に
押し出そうとすることに費やされる。この作用が「カム
アウト作用」として知られている押出し作用である。ロ
ーラの角度が大きくなると、「カムアウト」の傾向が大
きくなる。一方、主リング12に対向する力を作用させ
れば、カムアウト作用を抑えることができる。しかし、
操作者にとって、トルクを増大させている時、このよう
な等しい対向する力を主リングに作用させることは不可
能なことが多い。
【0024】カムアウトの問題を解決するためには、ロ
ーラのなす角を無くすれば可能である。しかし、この解
決策は、不満足なものである。これは、この角度が零に
近づくと、ローラがカムに噛み込む傾向があり、作業サ
イクルが完了した時、工具の除去が困難になる。従っ
て、最適な角度は2度であると決定した。この角度であ
ればカムアウト作用に十分抵抗し、しかも工具をスタッ
ドから容易に除去することができる。
ーラのなす角を無くすれば可能である。しかし、この解
決策は、不満足なものである。これは、この角度が零に
近づくと、ローラがカムに噛み込む傾向があり、作業サ
イクルが完了した時、工具の除去が困難になる。従っ
て、最適な角度は2度であると決定した。この角度であ
ればカムアウト作用に十分抵抗し、しかも工具をスタッ
ドから容易に除去することができる。
【0025】図12(A)と図12(B)とは、大径の
スタッドを除去するための2個の本発明駆動ローラを示
す。図12(A)の駆動ローラは、長さ42mm、直径
18.5mmであり、図12(B)の駆動ローラは、長
さ50mm、直径22.1mmである。これ等ローラ
は、小径のスタッド用の従来のローラよりも、長さと直
径とを増大している。これはこれ等のローラではローラ
の長さ対直径の比を2.25まで増大しているからであ
る。更に、角度を2度(片側で1度)にし、カムアウト
作用に抵抗するようにすると共に、スタッドから工具を
容易に除去できるようにしている。
スタッドを除去するための2個の本発明駆動ローラを示
す。図12(A)の駆動ローラは、長さ42mm、直径
18.5mmであり、図12(B)の駆動ローラは、長
さ50mm、直径22.1mmである。これ等ローラ
は、小径のスタッド用の従来のローラよりも、長さと直
径とを増大している。これはこれ等のローラではローラ
の長さ対直径の比を2.25まで増大しているからであ
る。更に、角度を2度(片側で1度)にし、カムアウト
作用に抵抗するようにすると共に、スタッドから工具を
容易に除去できるようにしている。
【0026】ローラの全長と直径とを変化させるに当た
り、十分な量のスタッドの材料を移動させ、適正な把握
強さを確保する能力をローラが持つことは重要である。
ローラの全長を増大して、把握される部分のスタッドの
長さを増大し、これにより把握表面を増大し、把握能力
を増大させる。また、スタッド上のローラの把握面を増
大した場合、ローラは一層多くのスタッドの材料を移動
させ、把握強さが増大する。同様に、ローラの直径を増
大することによって、小径のローラで対処できたスタッ
ドよりも一層広範囲の寸法のスタッドに使用できるよう
心部材と主リングとを変更することができる。例えば、
従来は、各寸法の工具が使用し得る全範囲は、±0.7
9mm(0.031インチ)である。本発明スタッドド
ライバーの使用できる全範囲は±1.91mm(0.0
75インチ)であり、これが可能になったのは、カムと
心部材との間の直径が増大したローラの遊びが増大した
ことと、図13に示すようにカム30を一層長くし、工
具の範囲にわたりローラを接触させたこととによる。ま
た、カム30の角度は、ローラの角度に整合する2度で
あるためカム30は浅くなる。
り、十分な量のスタッドの材料を移動させ、適正な把握
強さを確保する能力をローラが持つことは重要である。
ローラの全長を増大して、把握される部分のスタッドの
長さを増大し、これにより把握表面を増大し、把握能力
を増大させる。また、スタッド上のローラの把握面を増
大した場合、ローラは一層多くのスタッドの材料を移動
させ、把握強さが増大する。同様に、ローラの直径を増
大することによって、小径のローラで対処できたスタッ
ドよりも一層広範囲の寸法のスタッドに使用できるよう
心部材と主リングとを変更することができる。例えば、
従来は、各寸法の工具が使用し得る全範囲は、±0.7
9mm(0.031インチ)である。本発明スタッドド
ライバーの使用できる全範囲は±1.91mm(0.0
75インチ)であり、これが可能になったのは、カムと
心部材との間の直径が増大したローラの遊びが増大した
ことと、図13に示すようにカム30を一層長くし、工
具の範囲にわたりローラを接触させたこととによる。ま
た、カム30の角度は、ローラの角度に整合する2度で
あるためカム30は浅くなる。
【0027】カムの長さを増大しても把握強さを向上す
ることができる。カムの長さFを工具の軸線方向に増大
し、小さめのスタッドでも大きめのスタッドでもその工
具の使用が可能になる。カムのいずれかの軸端位置に向
けてカムに沿ってローラを動かすことができるから、ス
タッドの直径の広い範囲にわたり工具を使用することが
でき、一層小さいスタッドに対しては、ローラをカムに
沿って駆動アダプタに向け(図13の右側へ)動かし、
一層大きいスタッドに対しては、ローラをカムに沿って
心キャップ54に向け(図13の左側へ)動かす。従来
のスタッドドライバーでは、カムの長さFとローラの長
さBとの比は、約1.5対1であったが、本発明では、
この比は約2.5対1である。
ることができる。カムの長さFを工具の軸線方向に増大
し、小さめのスタッドでも大きめのスタッドでもその工
具の使用が可能になる。カムのいずれかの軸端位置に向
けてカムに沿ってローラを動かすことができるから、ス
タッドの直径の広い範囲にわたり工具を使用することが
でき、一層小さいスタッドに対しては、ローラをカムに
沿って駆動アダプタに向け(図13の右側へ)動かし、
一層大きいスタッドに対しては、ローラをカムに沿って
心キャップ54に向け(図13の左側へ)動かす。従来
のスタッドドライバーでは、カムの長さFとローラの長
さBとの比は、約1.5対1であったが、本発明では、
この比は約2.5対1である。
【0028】カムの半径を増大しても本発明工具の把握
能力を向上させることができる。上述したように、ロー
ラの寸法を増大すれば、主リングの直径を増大すること
になる。工具のローラの数を5個に維持したまま、主リ
ングとローラとの寸法を変更することによって、ローラ
間の角度を72度に一定に保持したまま、この工具が対
象とするスタッドの寸法に直接関連してローラ間の面積
を増大することができる。ローラ間の面積が増大すれ
ば、主リングに一層大きなカムを形成することができ
る。一層大きなカムは、一層ゆるやかな角度のカムの形
成を可能にする。例えば、孔の中にカムを形成するのに
1インチ切削工具を使用すれば鋭利な角度のカムを形成
することができるが、2インチ切削工具を使用すれば同
一の深さで一層ゆるやかな角度のカムを形成することが
できる。この一層ゆるやかな角度によって、ローラが滑
ることなく、スタッドの把握を緩めることなく、一層大
きなトルクをスタッドに加えることができる。次に説明
するように最適なカム寸法を得る方法を本発明の発明者
は決定した。
能力を向上させることができる。上述したように、ロー
ラの寸法を増大すれば、主リングの直径を増大すること
になる。工具のローラの数を5個に維持したまま、主リ
ングとローラとの寸法を変更することによって、ローラ
間の角度を72度に一定に保持したまま、この工具が対
象とするスタッドの寸法に直接関連してローラ間の面積
を増大することができる。ローラ間の面積が増大すれ
ば、主リングに一層大きなカムを形成することができ
る。一層大きなカムは、一層ゆるやかな角度のカムの形
成を可能にする。例えば、孔の中にカムを形成するのに
1インチ切削工具を使用すれば鋭利な角度のカムを形成
することができるが、2インチ切削工具を使用すれば同
一の深さで一層ゆるやかな角度のカムを形成することが
できる。この一層ゆるやかな角度によって、ローラが滑
ることなく、スタッドの把握を緩めることなく、一層大
きなトルクをスタッドに加えることができる。次に説明
するように最適なカム寸法を得る方法を本発明の発明者
は決定した。
【0029】各カムの半径を決定するため、特定のスタ
ッドの寸法に対する工具の内径を決定する。工具の内径
に等しい直径を有する円を描く。次に、この円の半径に
等しい長さの2個の線であって、この円の中心から出発
して60度離間した2個の直線を描く。図14に示すよ
うに、これ等の直線は第1直線がABで第2直線がAC
である。次に、円の中心からこれ等の直線AB、ACに
対し30度づつ離間して第3直線ADを描く。直線AD
の長さは、駆動除去されるスタッドの半径と、この特定
の寸法の工具に使用するローラの直径との合計に等し
い。3個の点B、D及びCは、点Bから出発して点Dを
通り点Cで終わる弧BDCを構成している。弧BDCの
半径は、既知の数学の式、又はCADシステム(コンピ
ュータ支援設計)によって決定することができる。図1
5に示すように、弧BDCの決定された半径rに等しく
なるようカムの直径を設定する。
ッドの寸法に対する工具の内径を決定する。工具の内径
に等しい直径を有する円を描く。次に、この円の半径に
等しい長さの2個の線であって、この円の中心から出発
して60度離間した2個の直線を描く。図14に示すよ
うに、これ等の直線は第1直線がABで第2直線がAC
である。次に、円の中心からこれ等の直線AB、ACに
対し30度づつ離間して第3直線ADを描く。直線AD
の長さは、駆動除去されるスタッドの半径と、この特定
の寸法の工具に使用するローラの直径との合計に等し
い。3個の点B、D及びCは、点Bから出発して点Dを
通り点Cで終わる弧BDCを構成している。弧BDCの
半径は、既知の数学の式、又はCADシステム(コンピ
ュータ支援設計)によって決定することができる。図1
5に示すように、弧BDCの決定された半径rに等しく
なるようカムの直径を設定する。
【0030】本発明工具を形成する際のこれ等種々の変
更調整は、工具の把握能力と全体の機能とを向上させ
る。また、これ等の変更調整によって3.8mm(0.
15インチ)のスタッドの変更範囲に対応することがで
き、その結果、従来の1.6mm(0.063インチ)
の寸法の段階で工具を製造していたのを31.8mm
(1.25インチ)の寸法の段階で工具を製造すること
ができる。このことは、1インチから4インチまでのス
タッドの寸法をカバーするのに、従来は80種類の寸法
の工具が必要であったのを40種類の寸法の工具で済
む。この変化により、在庫の工具の数を減らし、適切な
時に工具を供給でき、使用者にとっても多くの寸法の工
具を購入する必要がないので経済的負担が小さくなる。
更調整は、工具の把握能力と全体の機能とを向上させ
る。また、これ等の変更調整によって3.8mm(0.
15インチ)のスタッドの変更範囲に対応することがで
き、その結果、従来の1.6mm(0.063インチ)
の寸法の段階で工具を製造していたのを31.8mm
(1.25インチ)の寸法の段階で工具を製造すること
ができる。このことは、1インチから4インチまでのス
タッドの寸法をカバーするのに、従来は80種類の寸法
の工具が必要であったのを40種類の寸法の工具で済
む。この変化により、在庫の工具の数を減らし、適切な
時に工具を供給でき、使用者にとっても多くの寸法の工
具を購入する必要がないので経済的負担が小さくなる。
【0031】本発明の他の態様は、衝撃工具の使用と、
衝撃工具が従来のスタッドドライバーに及ぼす影響に関
する。従来のスタッドドライバーを駆動するのに衝撃工
具を使用した時、駆動工具から主リングを通じて衝撃波
がローラに伝わり、このローラによって心部材の中のス
タッドに衝撃が伝わる。従来、衝撃波は、心部材17か
ら心キャップ54を破断する傾向がある。心キャップ5
4が一旦破断すると、工具からローラが脱落し、工具は
使用不能になる。この問題を解決するため、2個の部片
から成る心部材を造り、心キャップを所定位置にろう付
け、又は溶接することが提案されている。しかし、ろう
付け、又は溶接された心キャップは強度が十分増強され
ない。そこで、ローラのための開口間のランドに止めね
じを設け、ろう付けした心キャップを心部材に取り付け
ることが提案された。しかし、この心キャップは一層脆
弱で、衝撃工具を使用すると、心キャップは早く破損し
てしまう。従来、1片から成る心部材は製造されたが、
これ等1片から成る心部材は、鋳造心部材であり、製造
のために鋳型の中に溶融金属を注入する必要があり、価
格が高い欠点がある。
衝撃工具が従来のスタッドドライバーに及ぼす影響に関
する。従来のスタッドドライバーを駆動するのに衝撃工
具を使用した時、駆動工具から主リングを通じて衝撃波
がローラに伝わり、このローラによって心部材の中のス
タッドに衝撃が伝わる。従来、衝撃波は、心部材17か
ら心キャップ54を破断する傾向がある。心キャップ5
4が一旦破断すると、工具からローラが脱落し、工具は
使用不能になる。この問題を解決するため、2個の部片
から成る心部材を造り、心キャップを所定位置にろう付
け、又は溶接することが提案されている。しかし、ろう
付け、又は溶接された心キャップは強度が十分増強され
ない。そこで、ローラのための開口間のランドに止めね
じを設け、ろう付けした心キャップを心部材に取り付け
ることが提案された。しかし、この心キャップは一層脆
弱で、衝撃工具を使用すると、心キャップは早く破損し
てしまう。従来、1片から成る心部材は製造されたが、
これ等1片から成る心部材は、鋳造心部材であり、製造
のために鋳型の中に溶融金属を注入する必要があり、価
格が高い欠点がある。
【0032】本発明によれば、心部材17は、棒状の素
材から切り出した1片から成る心部材であって、ローラ
のための溝孔は、図16に示すように丸みを帯びた溝孔
56を生ずるようボールミルで製造したものである。ロ
ーラ27の直径より大きいボールミルを使用してこれ等
溝孔を形成する。ボールミルは、心部材に貫通すること
がないので、唇部56aが形成される。唇部56の内径
は、ローラの直径より小さいので、ローラが心部材内に
半径方向内方に落下することはない。また、ローラが工
具から半径方向外方に落下するのを主リング12によっ
て防止する。ボールミルで形成した溝孔を有する1片か
ら成る心部材は、強力な丸みのある隅角部を有してお
り、衝撃ドライバによって生ずる衝撃波を吸収し分散さ
せることができる。特に、応力が集中する真っ直ぐな角
張った隅角部がないため、この丸みのある隅角部を有す
る心部材には、衝撃波が一層良好に分散する。また、心
部材17は、容易に、安価に、迅速に製造することがで
きる。
材から切り出した1片から成る心部材であって、ローラ
のための溝孔は、図16に示すように丸みを帯びた溝孔
56を生ずるようボールミルで製造したものである。ロ
ーラ27の直径より大きいボールミルを使用してこれ等
溝孔を形成する。ボールミルは、心部材に貫通すること
がないので、唇部56aが形成される。唇部56の内径
は、ローラの直径より小さいので、ローラが心部材内に
半径方向内方に落下することはない。また、ローラが工
具から半径方向外方に落下するのを主リング12によっ
て防止する。ボールミルで形成した溝孔を有する1片か
ら成る心部材は、強力な丸みのある隅角部を有してお
り、衝撃ドライバによって生ずる衝撃波を吸収し分散さ
せることができる。特に、応力が集中する真っ直ぐな角
張った隅角部がないため、この丸みのある隅角部を有す
る心部材には、衝撃波が一層良好に分散する。また、心
部材17は、容易に、安価に、迅速に製造することがで
きる。
【0033】上述の装置は、把握できない区域がなく、
又はローラ27の把握圧力に適さない区域がなく全長に
沿って均一な直径を有するスタッドに主に使用される。
またこの装置は、把握されない区域がないようにするた
めスタッドの全長に沿ってローラ27の把握位置を調整
することができ、また把握されるスタッドはその軸線方
向に沿って均一な直径を有するものでなければならな
い。スタッドが、直径を変化させている部分を有する場
合には、上述の工具は、一層大きな直径の部分に適合で
きないことがある。把握すべきでない一層大きな直径の
部分に上述の装置を適合させることができたとしても、
工具のローラは或る力でスタッドの把握すべきでない区
域に接触し、その区域のねじやフランジを損傷させ、ス
タッドを再び使用できないものにしてしまう。従って、
上述の装置では、一層大きな直径の部分が損傷するのを
防止する方法がない。これは、上述の工具のローラは、
スタッドの長さに沿って軸線方向に調整できるだけで、
半径方向には調整できないからである。
又はローラ27の把握圧力に適さない区域がなく全長に
沿って均一な直径を有するスタッドに主に使用される。
またこの装置は、把握されない区域がないようにするた
めスタッドの全長に沿ってローラ27の把握位置を調整
することができ、また把握されるスタッドはその軸線方
向に沿って均一な直径を有するものでなければならな
い。スタッドが、直径を変化させている部分を有する場
合には、上述の工具は、一層大きな直径の部分に適合で
きないことがある。把握すべきでない一層大きな直径の
部分に上述の装置を適合させることができたとしても、
工具のローラは或る力でスタッドの把握すべきでない区
域に接触し、その区域のねじやフランジを損傷させ、ス
タッドを再び使用できないものにしてしまう。従って、
上述の装置では、一層大きな直径の部分が損傷するのを
防止する方法がない。これは、上述の工具のローラは、
スタッドの長さに沿って軸線方向に調整できるだけで、
半径方向には調整できないからである。
【0034】例として説明する目的で、アンダーカット
に使用する場合について上述の装置、及び本発明の他の
実施例を説明するが、本発明はこの例に限定されない。
以下説明する工具は、スタッドドライバーによって損傷
し易い非把握区域を有するスタッドに使用することがで
きる。
に使用する場合について上述の装置、及び本発明の他の
実施例を説明するが、本発明はこの例に限定されない。
以下説明する工具は、スタッドドライバーによって損傷
し易い非把握区域を有するスタッドに使用することがで
きる。
【0035】図17に示すように、アンダーカットスタ
ッド60は、その端部の比較的直径が大きい大径部62
と、この大径部の下方の比較的小径のアンダーカット部
64とを有する。アンダーカット部64には、ねじがな
く、大径部62より直径が相当小さい。大径部のねじ山
が損傷すると、このスタッドは使用できなくなるから、
大径部62は、このスタッド60の非把握部である。小
径の部分には、ねじ山がないので、この部分は、ローラ
27によって把握すべきスタッド60の部分である。し
かし、上述の工具のいずれかをスタッド60上に設置し
てアンダーカットスタッド60を駆動して除去した時、
ローラ27が十分な力でねじ部62に接触し、ねじ山を
完全に偏平にしてしまい、このスタッドを使用できない
ものにしてしまう。従って非常に高い費用で交換しなけ
ればならなくなる。
ッド60は、その端部の比較的直径が大きい大径部62
と、この大径部の下方の比較的小径のアンダーカット部
64とを有する。アンダーカット部64には、ねじがな
く、大径部62より直径が相当小さい。大径部のねじ山
が損傷すると、このスタッドは使用できなくなるから、
大径部62は、このスタッド60の非把握部である。小
径の部分には、ねじ山がないので、この部分は、ローラ
27によって把握すべきスタッド60の部分である。し
かし、上述の工具のいずれかをスタッド60上に設置し
てアンダーカットスタッド60を駆動して除去した時、
ローラ27が十分な力でねじ部62に接触し、ねじ山を
完全に偏平にしてしまい、このスタッドを使用できない
ものにしてしまう。従って非常に高い費用で交換しなけ
ればならなくなる。
【0036】上述の問題を解決するため、本発明の他の
実施例は、非把握部を有するアンダーカットスタッド及
びその他のスタッドを取り外すことができる工具を提供
する。この工具は、ローラ27を半径方向に十分移動さ
せることができるから、ローラ27を大径部62に通過
させることができ、大径部62を損傷することなく、ね
じ山がない小径部を確実に把握することができる。図1
8に示すように、本発明は、カム面30に凹所66を設
けることによってこの問題を解決する。各凹所66は、
回転方向に関して各カム面30の中心に設けるのが好適
であり、大径部62と小径部64との直径の差の50%
に等しい半径方向深さを有することが望ましい。また、
各凹所66は、各ローラ27の主直径より大きい直径D
r を有するように形成するのが好適である。
実施例は、非把握部を有するアンダーカットスタッド及
びその他のスタッドを取り外すことができる工具を提供
する。この工具は、ローラ27を半径方向に十分移動さ
せることができるから、ローラ27を大径部62に通過
させることができ、大径部62を損傷することなく、ね
じ山がない小径部を確実に把握することができる。図1
8に示すように、本発明は、カム面30に凹所66を設
けることによってこの問題を解決する。各凹所66は、
回転方向に関して各カム面30の中心に設けるのが好適
であり、大径部62と小径部64との直径の差の50%
に等しい半径方向深さを有することが望ましい。また、
各凹所66は、各ローラ27の主直径より大きい直径D
r を有するように形成するのが好適である。
【0037】図19に示すように、本発明工具は、各ロ
ーラ27のための心決め装置70を具える。工具が休止
位置、即ち無負荷状態にある時、各心決め装置70によ
って各ローラ27を各カム30の中心に復帰させる。各
ローラを強制的に各カム30の中心に動かすことによっ
てローラ27を凹所66に入れ、ローラ27がねじ山の
大径部に接触したとしても、微かに触れる程度で、スタ
ッド62の大径部を工具が滑り抜けることができる。従
って、スタッド60に工具を挿入しても、大径部62の
ねじ山を平坦にせず、何らの影響も与えない。
ーラ27のための心決め装置70を具える。工具が休止
位置、即ち無負荷状態にある時、各心決め装置70によ
って各ローラ27を各カム30の中心に復帰させる。各
ローラを強制的に各カム30の中心に動かすことによっ
てローラ27を凹所66に入れ、ローラ27がねじ山の
大径部に接触したとしても、微かに触れる程度で、スタ
ッド62の大径部を工具が滑り抜けることができる。従
って、スタッド60に工具を挿入しても、大径部62の
ねじ山を平坦にせず、何らの影響も与えない。
【0038】心決め装置70は心部材17に設けた自己
心決め窓72と、図19に示す主リング12の孔76に
設置した止めねじ74とを具える。図19に示す心部材
17は、図16に示す心部材17と異なり、図16の溝
孔56の上方にあって心部材17の全周囲の周りに延在
する小径部58を図19の心部材17は有しない。その
代わりに、図19、及び図20に示すように、心部材1
7は、円周の一部のみの周りの小径部71と、溝孔56
に対し軸線方向に一線に形成した自己心決め窓72とを
有する。上述の装置では、止めねじ20を小径部72に
当て、心部材17が主リング12の外に落下するのを防
止している。
心決め窓72と、図19に示す主リング12の孔76に
設置した止めねじ74とを具える。図19に示す心部材
17は、図16に示す心部材17と異なり、図16の溝
孔56の上方にあって心部材17の全周囲の周りに延在
する小径部58を図19の心部材17は有しない。その
代わりに、図19、及び図20に示すように、心部材1
7は、円周の一部のみの周りの小径部71と、溝孔56
に対し軸線方向に一線に形成した自己心決め窓72とを
有する。上述の装置では、止めねじ20を小径部72に
当て、心部材17が主リング12の外に落下するのを防
止している。
【0039】この実施例の一要旨として、各止めねじ7
4を孔76に取り付けて、窓72内に突出し、心部材1
7の軸線方向、及び半径方向の移動を限定する。心部材
17が休止した無負荷状態に近づくと、各止めねじ74
は、図21に示すように各自己心決め窓72の1個の傾
斜縁78に接触する。これにより、2個の傾斜縁78の
交点、即ち頂点にある原位置HPに心部材17が徐々に
到着するまで、心部材17を僅かに回転させる。心部材
がこの原位置に達すると、ローラ27は凹所66に向き
合う。一旦、心部材が原位置HPに達した時、工具を図
22の矢印Aの方向に回転すれば、遠心力によりローラ
27を外方に凹所66内に強制的に動かすことができ
る。
4を孔76に取り付けて、窓72内に突出し、心部材1
7の軸線方向、及び半径方向の移動を限定する。心部材
17が休止した無負荷状態に近づくと、各止めねじ74
は、図21に示すように各自己心決め窓72の1個の傾
斜縁78に接触する。これにより、2個の傾斜縁78の
交点、即ち頂点にある原位置HPに心部材17が徐々に
到着するまで、心部材17を僅かに回転させる。心部材
がこの原位置に達すると、ローラ27は凹所66に向き
合う。一旦、心部材が原位置HPに達した時、工具を図
22の矢印Aの方向に回転すれば、遠心力によりローラ
27を外方に凹所66内に強制的に動かすことができ
る。
【0040】作動に当たり、各ローラ27が凹所66内
にあるよう工具をアンダーカットスタッド60上に取り
付ける。工具を大径部62を越えて容易に位置させるこ
とができ、これは、ローラ27が半径方向外方に凹所6
6内に移動でき、大径部62と干渉しないからである。
一旦、ローラ27が大径ねじ部62の下方に位置すれ
ば、ROLL-GRIP の操作の説明のように工具を回転し、ロ
ーラ27をスタッド60に接触させる。工具をロック位
置に回転する時、カム30によってローラ27を強制的
に凹所66の外に出してスタッド60にロック掛合させ
る。工具を一旦ロックすると、ねじ部62に影響を与え
ず、スタッド60を駆動し、又は除去することができ
る。スタッド60を駆動し、又は除去することを完了し
た時、スタッド60から離れる方向に工具を後退させ、
心部材17を休止位置、即ち無負荷位置に接近させ、自
己心決め窓72の傾斜縁にねじ74を接触させる。次に
心部材17が原位置HPに到着するまで心部材17は僅
かに回転し、遠心力によってローラ27を凹所66に入
れる。ローラ27が凹所66内にあるから、ローラ27
がねじ部62を損傷することなく、スタッド60から工
具を除去することができる。本発明を好適な実施例につ
いて説明したが、この実施例に限定されない。本発明は
請求の範囲を逸脱することなく種々の変更を加えること
ができる。
にあるよう工具をアンダーカットスタッド60上に取り
付ける。工具を大径部62を越えて容易に位置させるこ
とができ、これは、ローラ27が半径方向外方に凹所6
6内に移動でき、大径部62と干渉しないからである。
一旦、ローラ27が大径ねじ部62の下方に位置すれ
ば、ROLL-GRIP の操作の説明のように工具を回転し、ロ
ーラ27をスタッド60に接触させる。工具をロック位
置に回転する時、カム30によってローラ27を強制的
に凹所66の外に出してスタッド60にロック掛合させ
る。工具を一旦ロックすると、ねじ部62に影響を与え
ず、スタッド60を駆動し、又は除去することができ
る。スタッド60を駆動し、又は除去することを完了し
た時、スタッド60から離れる方向に工具を後退させ、
心部材17を休止位置、即ち無負荷位置に接近させ、自
己心決め窓72の傾斜縁にねじ74を接触させる。次に
心部材17が原位置HPに到着するまで心部材17は僅
かに回転し、遠心力によってローラ27を凹所66に入
れる。ローラ27が凹所66内にあるから、ローラ27
がねじ部62を損傷することなく、スタッド60から工
具を除去することができる。本発明を好適な実施例につ
いて説明したが、この実施例に限定されない。本発明は
請求の範囲を逸脱することなく種々の変更を加えること
ができる。
【図1】アンダーカットがないスタッドの従来のスタッ
ドドライバーの一部を切除した断面図である。
ドドライバーの一部を切除した断面図である。
【図2】図1のドライバーを軸線の周りに90度回転し
た位置での断面図である。
た位置での断面図である。
【図3】図1の3−3線上の横断面図である。
【図4】図1の4−4線上の横断面図である。
【図5】主リングからローラを除去したTitan Tool ROL
L-GRIPの主要構成部片を示す線図的断面図である。
L-GRIPの主要構成部片を示す線図的断面図である。
【図6】主リングにローラを掛合させたTitan Tool ROL
L-GRIPの主要構成部片を示す線図的断面図である。
L-GRIPの主要構成部片を示す線図的断面図である。
【図7】従来のスタッドドライバーに使用するローラの
側面図である。
側面図である。
【図8】アンダーカットがないスタッドとローラとの横
断面積の関係を示す図である。
断面積の関係を示す図である。
【図9】アンダーカットのないスタッドの材料がローラ
によって移動する状態を示す図である。
によって移動する状態を示す図である。
【図10】スタッドがネックダウンした結果、アンダー
カットのないスタッドを把握することができない状態を
示す断面図である。
カットのないスタッドを把握することができない状態を
示す断面図である。
【図11】アンダーカットのないスタッドに作用するロ
ーラの状態を示す図である。
ーラの状態を示す図である。
【図12】(A)及び(B)はそれぞれ本発明工具に使
用するローラの側面図である。
用するローラの側面図である。
【図13】本発明工具のカムとローラとを示す心部材の
断面図である。
断面図である。
【図14】本発明工具のカムの半径を決定する弧を画成
する3個の直線を示す図である。
する3個の直線を示す図である。
【図15】図14の弧から決定した本発明工具のカムの
半径を示す図である。
半径を示す図である。
【図16】本発明工具の丸みのある隅角部を有する溝孔
を持つ心部材の側面図である。
を持つ心部材の側面図である。
【図17】アンダーカットを有するスタッドを線図的に
示す図である。
示す図である。
【図18】本発明工具の他の実施例によるカムと凹所と
を有する主リングの平面図である。
を有する主リングの平面図である。
【図19】図18の実施例の心部材と主リングとの分解
側面図である。
側面図である。
【図20】図18の実施例の心部材の図19のA−A線
に沿う断面図である。
に沿う断面図である。
【図21】図18の実施例の自己心決め窓を示す側面図
である。
である。
【図22】図18の工具の休止状態を示す平面図であ
る。
る。
10 駆動アダプタ 12 主リング 14 溝孔キー連結 15 止めねじ平坦面連結 16 軸孔 17 心部材 18 テーパ面 20 ねじ 21 溝孔 22 ねじ軸孔 23、24 ねじプラグ 25 スタッド 26 溝孔 27 ローラ 30 カム面 31 螺旋ばね 35 工作物 50 ウエーブ 54 心キャップ 56 溝孔 56a 唇部 60 アンダーカット 62 大径部 64 アンダーカット部、小径部 66 凹所 70 心決め装置 72 自己心決め窓 74 止めねじ 76 孔 78 傾斜縁
Claims (19)
- 【請求項1】 縦軸線を有し、この縦軸線に垂直な横方
向に測った直径を持つスタッドを工作物に対して駆動
し、取り外すため駆動アダプタによって駆動されるスタ
ッドドライバーであって、 一端が前記駆動アダプタに隣接して位置する軸孔を有し
この軸孔の反対端には外方に広がるテーパ部を有する主
リングと、 この主リングに対し限定された軸線方向運動及び回転運
動を行えるよう前記軸孔内に取り付けられた心部材と、 それぞれ縦軸線を有し、前記心部材に支持される複数個
のテーパローラとを具え、 前記心部材を前記軸孔の前記一端に向け軸線方向に動か
した時、スタッドに摩擦掛合し、前記心部材を前記軸孔
の反対端に向け軸線方向に動かした時、前記スタッドを
釈放するよう前記軸孔の外方に広がるテーパ部に各前記
複数個のテーパローラを協働させ、 前記心部材を前記主リングに対し回転すると前記主リン
グと前記スタッドとをロックするよう各前記テーパロー
ラのための軸線方向に延びるカム面を前記軸孔の前記テ
ーパ部に設けたスタッドドライバーにおいて、 前記複数個のテーパローラには、前記心部材の周りに半
径方向に等間隔に離間した5個以上のローラを含み、 前記スタッドの縦軸線に垂直な横方向の横断面積と1個
の前記ローラの縦軸線に垂直な横方向の横断面積との比
が約5対1に等しくなるように前記横方向に測った直径
を各前記ローラが有することを特徴とするスタッドドラ
イバー。 - 【請求項2】 前記カム面の長さと、対応するローラの
長さとの比が約2.5対1である請求項1に記載のスタ
ッドドライバー。 - 【請求項3】 各ローラの長さと各ローラの直径との比
が約2.25対1である請求項1に記載のスタッドドラ
イバー。 - 【請求項4】 前記複数個のローラが唯5個である請求
項1に記載のスタッドドライバー。 - 【請求項5】 スタッドの直径が±1.9mm(0.0
75インチ)の範囲で変化してもこのスタッドを駆動
し、除去するよう作動するように構成した請求項1に記
載のスタッドドライバー。 - 【請求項6】 各前記ローラのなす角度は片側に約1度
づつ、全部で約2度である請求項1に記載のスタッドド
ライバー。 - 【請求項7】 各前記複数個のローラの角度に整合する
よう前記軸線方向に延びるカム面が約2度の角度を有す
る請求項1に記載のスタッドドライバー。 - 【請求項8】 スタッドの円周に貫入してこの円周から
少量の材料を移動させて各前記複数個のローラがスタッ
ドを把握し、 前記複数個のローラによって移動した材料の全量の各ロ
ーラの横方向の横断面積がスタッドの横方向の横断面積
以上であるように各前記複数個のローラを形成した請求
項1に記載のスタッドドライバー。 - 【請求項9】 前記主リングの内径と、1個の前記ロー
ラの直径と、駆動し除去すべきスタッドの半径との関数
として大きさが定められた半径であって前記軸孔の外方
に広がるテーパ部に形成された半径を各前記カム面が有
する請求項1に記載のスタッドドライバー。 - 【請求項10】 各前記カム面の半径は3個の基準点で
ある第1基準点と第2基準点と第3基準点とによって形
成した弧の半径に等しく、前記第1基準点と第2基準点
とは前記主リングの内径に等しい直径を有する円の中心
点から出発して引いた2個の直線の他端であり、前記2
個の直線は60度離間しており前記円の半径に等しい長
さを有し、前記第3基準点は前記円の中心点から出発す
る直線であって1個のローラの直径とスタッドの半径と
の和に等しい長さを有する直線の他端である請求項9に
記載のスタッドドライバー。 - 【請求項11】 前記軸孔が前記主リングの中心縦軸線
に沿っており、 前記主リングに対し前記心部材を回転してスタッドに対
し半径方向に各前記複数個のローラをロックするためこ
れ等ローラに1個宛対応して各前記複数個のカム面を設
け、 前記中心軸線に向け半径方向内方に延びる第1部分と、
前記中心軸線から半径方向外方に延びる第2部分とを各
カム面に設け、 前記複数個のローラの対応する1個を収容するよう前記
中心軸線から半径方向外方に延びる凹所を前記複数個の
カム面の前記第2部分のおのおのに形成して設けた請求
項1に記載のスタッドドライバー。 - 【請求項12】 前記カム面の各前記第2部分の回転方
向に関する中心に各前記凹所を形成した請求項11に記
載のスタッドドライバー。 - 【請求項13】 駆動し除去すべきスタッドが大径部と
小径部とを有し、これ等大径部と小径部との直径の差の
50%以上の半径方向深さに各前記凹所を形成した請求
項11に記載のスタッドドライバー。 - 【請求項14】 1個のローラの主直径より大きい直径
になるよう各前記凹所を形成した請求項11に記載のス
タッドドライバー。 - 【請求項15】 前記主リングに形成した複数個の孔
と、 前記ローラを所定位置に保持するため前記心部材に形成
した複数個の溝孔とを具え、 更に前記心部材に設けた心決め窓と、前記主リングの前
記軸孔の1個に設けた止めねじとから成る各ローラのた
めの心決め装置を設け、 前記溝孔の1個に軸線を合致させて各前記心決め窓を形
成し、前記心決め窓の1個に軸線を合致させて各前記止
めねじを設けた請求項11に記載のスタッドドライバ
ー。 - 【請求項16】 スタッドが端部に大径の非把握区域
と、この非把握区域に隣接する小径把握区域とを有し、
前記ローラが前記大径の非把握区域に接触した時、この
非把握区域を損傷しないよう前記凹所によって前記ロー
ラを半径方向外方に移動可能にする請求項11に記載の
スタッドドライバー。 - 【請求項17】 前記非把握区域が大径ねじ部であり、
前記把握区域が小径のねじのない部分であり、各前記カ
ム面が前記半径方向に関し中心点を有し、 前記ローラが前記スタッドを把握するロック位置から、
各前記カム面の前記中心点の前記凹所内に前記ローラを
嵌着する無負荷位置まで各前記ローラを半径方向外方に
強制的に動かす心決め装置を前記凹所が具える請求項1
6に記載のスタッドドライバー。 - 【請求項18】 前記心部材に設けた窓と、 前記主リングの孔に設けた止めねじとを各前記心決め装
置が具え、 前記ローラの1個に軸線を合致させて各前記窓を形成
し、前記窓の1個に軸線を合致させて各前記止めねじを
設けた請求項17に記載のスタッドドライバー。 - 【請求項19】 スタッドの大径部と小径部との直径の
差の50%以上の半径方向の深さと、1個のローラの主
直径より大きい直径とを有する円形凹所で各凹所を構成
した請求項17に記載のスタッドドライバー。
Applications Claiming Priority (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/966,324 US5277084A (en) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | Stud driver and remover for large diameter studs |
US08/024,296 US5299473A (en) | 1992-10-26 | 1993-03-01 | Stud driver and remover for large diameter studs |
US08/034,706 US5301573A (en) | 1992-10-26 | 1993-03-19 | Stud driver and remover for studs having non-grip area |
US08/024296 | 1993-03-19 | ||
US08/034706 | 1993-03-19 | ||
US07/966324 | 1993-03-19 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06206174A true JPH06206174A (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=27362287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5267342A Pending JPH06206174A (ja) | 1992-10-26 | 1993-10-26 | スタッドドライバー |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5301573A (ja) |
EP (1) | EP0595545A1 (ja) |
JP (1) | JPH06206174A (ja) |
CA (1) | CA2109177C (ja) |
MX (1) | MX9306632A (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5390573A (en) * | 1993-04-30 | 1995-02-21 | Detroit Tool Industries Corporation | Fastening system for torque limited fasteners |
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