JPH0620301U - 組立て式簡易ごみ箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】その構成が簡単で、その組立て取扱いが容易
で、取替えが容易で、しかも装飾的な美観が配慮され、
宣伝広告的効果を有する。 【構成】厚紙の中央を左右より２つ折りにして表側と裏
側を形成しその両端を結合して筒状とする胴体部３と、
この胴体部３の表・裏側の頭部がそれぞれ上方向に凸形
円弧状突出縁およびこの凸形円弧状突出縁と対称的な凹
形円弧状の内側への折曲げ線を有しこの折曲げ線からそ
れぞれ内側へ折曲げることにより前記胴体部３の頭部を
凹形円弧状に閉鎖する頭部蓋５と、下端部が水平状に形
成された前記胴体部３の表側下端部に連結され前記頭部
蓋５と同様に凸形円弧状に形成し前記胴体部３との連結
部より内側に折曲げて前記頭部蓋５と共に前記胴体部３
の筒状に円弧状の脹みを設ける底部蓋７と、前記胴体部
３の表側上部に開口するごみ投入口９とから構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば厚紙を素材とし、内部に取替え自在なビニール袋を収容して なる組立て式簡易ごみ箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ごみ処理の目的で、家庭、事務所または会社等で各種のごみ箱が使用さ れている。しかし、ごみの種類が多種であり、その使用条件に適したごみ箱であ ることが必要であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、家庭でも居間、客間等で使用されるものと、台所で使用されるもの とでは、ごみの種類が異なり、ごみ箱の構成が異なることは当然である。

【０００４】 このために、居間、客間または事務所の机の周辺に置かれて美観を損うことの なく、その組立てが簡単で、取扱いが容易で、コスト安で取替え容易で、しかも 装飾的な美観が配慮されているものが要望されていた。

【０００５】 本考案の目的は、上記問題点を改善するために、その構成が簡単で、その組立 て取扱いが容易で、取替えが容易で、しかも装飾的な美観が配慮された組立て式 簡易ごみ箱を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、厚紙の中央を左右より２つ折りにして 表側と裏側を形成しその両端を結合して筒状とする胴体部と、この胴体部の表・ 裏側の頭部がそれぞれ上方向に凸形円弧状突出縁およびこの凸形円弧状突出縁と 対称的な凹形円弧状の内側への折曲げ線を有しこの折曲げ線からそれぞれ内側へ 折曲げることにより前記胴体部の頭部を凹形円弧状に閉鎖する頭部蓋と、下端部 が水平状に形成された前記胴体部の表側下端部に連結され前記頭部蓋と同様に凸 形円弧状に形成し前記胴体部との連結部より内側に折曲げて前記頭部蓋と共に前 記胴体部の筒状に円弧状の脹みを設ける底部蓋と、前記胴体部の表側上部に開口 するごみ投入口とを備えることを特徴とする組立て式簡易ごみ箱である。

【０００７】 また、他の態様によれば、ごみ投入口の下部に凸形円弧状の折曲げ線により外 側に折曲げられ挿入されたビニール袋の上端前部を保持する突起部を設け、前記 胴体部の裏側上部に前記ビニール袋の上端後部を保持する切掛け部を設ける。

【０００８】 さらに他の態様によれば、胴体部の表側または裏側上部にビニール袋の上部両 端を保持する２個の切掛け部を設ける。

【０００９】

【作用】

本考案の組立て式簡易ごみ箱を採用することにより、厚紙の中央を左右より２ つ折りにして表側と裏側を形成しその両端を結合して筒状とする胴体部を設け、 この胴体部の表・裏側の頭部がそれぞれ上方向に凸形円弧状突出縁およびこの凸 形円弧状突出縁と対称的な凹形円弧状の内側への折曲げ線を有しこの折曲げ線か らそれぞれ内側へ折曲げることにより前記胴体部の頭部を凹形円弧状に閉鎖する 頭部蓋を設け、下端部が水平状に形成された前記胴体部の表側下端部に連結され 前記頭部蓋と同様な凸形円弧状に形成し前記胴体部との連結部より内側に折曲げ て閉鎖し前記頭部蓋と共に前記胴体部の筒状に円弧状の脹みを設ける底部蓋を設 け、前記胴体部の表側上部に開口するごみ投入口を設けることにより、その構成 が簡単で、その組立て取扱いが容易で、取替えが容易で、しかも装飾的な美観が 配慮されている。

【００１０】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図面に基づき、詳細に説明する。

【００１１】 図１は本考案の一実施例の斜視図、図２は図１の展開図を示す。組立て式簡易 ごみ箱１は、厚紙１１を素材として一体的に設けられた胴体部３と、頭部蓋５と 、底部蓋７およびごみ投入口９とから構成されている。

【００１２】 胴体部３は、厚紙１１の中央を左右より２つ折りにして、表側３ａと裏側３ｂ 端部３ｃとを形成し、両端に嵌合用突起片１３とこの突起片１３を嵌合する溝部 １５とを設け、両端が結合されて筒状とされる。

【００１３】 頭部蓋５は、胴体部３の表側３ａおよび裏側３ｂの頭部に、上方向に凸形円弧 状突起部１７およびこの凸形円弧状突起部１７と対称的な凹形円弧状の内側への 折曲げ線１９を設け、この折曲げ線１９からそれぞれ内側へ折曲げることによっ て、胴体部３の頭部を凹形円弧状に接着剤を使用することなく、閉鎖するもので ある。

【００１４】 図３に示すように胴体部３ａ（または胴体部３ｂ）と頭部蓋５との間の折曲げ 線１９は、上方向に凹形円弧状の曲線であるから、中心軸線bo-bo は折曲げ線１ ９上のao点において９０度に曲げられる。これに対して、対称的な軸線b1-b1,b2 -b2,b3-b3,b4-b4 およびb1'-b1',b2'-b2',b3'-b3',b4'-b4' は、それぞれ折曲げ 線１９上の点a1,a2,a3,a4 およびa1',a2',a3',a4' における図示されていない接 線方向に対して９０度曲げられる。

【００１５】 従って、頭部蓋５上の各軸線a1-b1,a2-b2 , …は、中心軸線ao-bo 方向に集中 的に作用するから、頭部蓋５は、多少９０度を越えた角度で安定し、折曲げ以前 の状態に復帰することなく、接着剤等を使用しないで、頭部蓋５が閉鎖状態を保 っている。

【００１６】 また、底部蓋７は、胴体部３の下端部が水平状で、表側３ａの下端部に連結部 ２１により連結され、頭部蓋５と同様な２つの凸形円弧状突起部２３にて形成さ れ、連結部２１を折曲げ線として内側に折曲げて胴体部３の下端部を嵌合用突起 片２５と溝部２７により閉鎖し、頭部蓋５と共に胴体部３の筒状に円弧状の脹み を形成する。この連結部２１および溝部２７は、上方向に凹形円弧状に設けられ 、底部蓋７を上向きに湾曲させ補強させるものである。

【００１７】 なお、ごみ投入口９は、胴体部３の表側３ａの上部に開口され、ビニール袋２ ９が挿入され、このビニール袋２９にごみを受けるものとする。このごみ投入口 ９の下端には、袋保持用突起縁部３１が設けられている。

【００１８】 この突起縁部３１は、凸形円弧状折曲げ線３３を有し、外側へ折曲げて突起状 態を維持し得るもので、挿入されるビニール袋２９の上端前部を保持する。また 、胴体部３の裏側３ｂ上部に切掛け部３５が設けられ前記ビニール袋２９の上端 後部を保持するものとする。

【００１９】 以上説明するように組立て式簡易ごみ箱１は、胴体部３、頭部蓋５および底部 蓋７が適当な円弧状曲線により形成されることによって、厚紙を素材とするにも 拘らず、必要な強度が充分に保持され、長期の使用に耐えるものである。

【００２０】 次に、図４は本考案の他の実施例の斜視図を示す。図において図１および図２ と同一の機能を有する部分には、同一の符号が付されている。組立て式簡易ごみ 箱３７は、胴体部３の表側３ａの上端にビニール袋２９の上部両端を挟持する２ 個の切掛け部３９が設けられている。このような切掛け部３９は簡単にビニール 袋２９を保持し、円形状に形成されたごみ投入口４１よりビニール袋２９へごみ を投入することが容易である。なお、切掛け部３９は胴体部３の裏側３ｂの上端 に設けてもよい。

【００２１】 これらごみ箱１、３７は、平面的な厚紙１１製で場所をとらず簡単に組立てら れて、ごみ投入口９、４１が側面（胴体部３）に設けられ、上部またはその周囲 から見え難く、周囲の美観を損うことがなく、胴体部３の下端が水平で床・机等 に直立でき、ビニール袋２９の数回の取替えの後廃棄することも容易である。ま た、これらごみ箱１，３９は表面を販売促進用の広告面として、宣伝効果を奏す ることも容易である。

【００２２】 なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、適宜の設計的変更を 行うことにより他の態様においても実施することが可能で、例えば素材は鉛ビシ ート等を使用してもよく、また嵌合用突起片１３，２５および溝部１５，２７を 設けることなく、予め設けられた接着剤により接着し組立ててもよい。

【００２３】

【考案の効果】

上述の説明ですでに明らかなように、本考案の組立て式簡易ごみ箱は、厚紙の 中央を左右より２つ折りにして表側と裏側を形成しその両端を結合して筒状とす る胴体部を設け、この胴体部の表・裏側の頭部がそれぞれ上方向に凸形円弧状突 出縁およびこの凸形円弧状突出縁と対称的な凹形円弧状の内側への折曲げ線を有 しこの折曲げ線からそれぞれ内側へ折曲げることにより前記胴体部の頭部を凹形 円弧状に閉鎖する頭部蓋を設け、下端部が水平状に形成された前記胴体部の表側 下端部に連結され前記頭部蓋と同様な凸形円弧状に形成し前記胴体部との連結部 より内側に折曲げて閉鎖し前記頭部蓋と共に前記胴体部の筒状に円弧状の脹みを 設ける底部蓋を設け、前記胴体部の表側上部に開口するごみ投入口を設けること により、従来技術の問題点が有効に解決され、その構成が簡単で、その組立て取 扱いが容易で、取替えが容易で、しかも装飾的な美観が配慮され、宣伝広告的効 果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の斜視図である。

【図２】図１の展開図である。

【図３】頭部蓋の折曲げ状態説明図である。

【図４】本考案の一実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１，３７ 組立て式簡易ごみ箱 ３ 胴体部 ５ 頭部蓋 ７ 底部蓋 ９，４１ ごみ投入口 １７，２３ 凸形円弧状突起部 １９ 折曲げ線 ３１ 袋保持用突起縁

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 素材の中央を左右より２つ折りにして表
   側と裏側を形成しその両端を結合して筒状とする胴体部
   と、この胴体部の表・裏側の頭部がそれぞれ上方向に凸
   形円弧状突出縁およびこの凸形円弧状突出縁と対称的な
   凹形円弧状の内側への折曲げ線を有しこの折曲げ線から
   それぞれ内側へ折曲げることにより前記胴体部の頭部を
   凹形円弧状に閉鎖する頭部蓋と、下端部が水平状に形成
   された前記胴体部の表側下端部に連結され前記頭部蓋と
   同様な凸形円弧状に形成し前記胴体部との連結部より内
   側に折曲げて閉鎖し前記頭部蓋と共に前記胴体部の筒状
   に円弧状の脹みを設ける底部蓋と、前記胴体部の表側上
   部に開口するごみ投入口とを備えることを特徴とする組
   立て式簡易ごみ箱。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の組立て式簡易ごみ箱に
   おいて、ごみ投入口の下部に凸形円弧状の折曲げ線によ
   り外側に折曲げられ挿入されたビニール袋の上端前部を
   保持する突起縁部を設け、前記胴体部の裏側上部に設け
   られ前記ビニール袋の上端後部を保持する切掛け部を設
   けることを特徴とする組立て式簡易ごみ箱。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の組立て式簡易ごみ箱に
   おいて、胴体部の表側または裏側上部にビニール袋の上
   部両端を保持する２個の切掛け部を設けることを特徴と
   する組立て式簡易ごみ箱。