JPH0619961Y2 - ライター - Google Patents
ライターInfo
- Publication number
- JPH0619961Y2 JPH0619961Y2 JP914591U JP914591U JPH0619961Y2 JP H0619961 Y2 JPH0619961 Y2 JP H0619961Y2 JP 914591 U JP914591 U JP 914591U JP 914591 U JP914591 U JP 914591U JP H0619961 Y2 JPH0619961 Y2 JP H0619961Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- link
- case
- lid
- stopper
- inclined surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Lighters Containing Fuel (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はライターの改良に関する
もので、殊に蓋付ライターの開閉機構の改良に存する。 【0002】 【従来の技術】一般に蓋付のガスライターは、化粧ケー
ス内にガスタンク、着火操作機構が収容されたものが一
般的であり、この種の従来のライターは化粧ケース内に
ガスタンクや着火操作機構を支持する支持基板を備え、
これに各種部品を支持させた後、化粧ケースをネジ止め
したものが一般的であった。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のライターでは、ガスタンク等の各種部品を基
台に対して各々個別に支持させ、更に化粧ケースをネジ
止めするものであるため組立に多くの手数を要し、組立
の自動化ができにくく、人手による組立によらざるを得
ないものであった。 【0004】特に、ケースの上端開口に被冠されたケー
ス蓋の開閉機構にあっては、位置決め等の取付に手間を
要し、また、開き方向若しくは閉じ方向にケース蓋がぶ
らついてしまう等の問題があった。 【0005】本考案は斯かる問題点に鑑みてなされたも
ので、開閉の際のクリック感も得られてケース蓋の開閉
操作が確実に行なえると共に、組立が簡単で自動化が容
易にでき、しかも低コストで製造が可能なライターの提
供を目的としたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上述の如き問題点を解決
し所期の目的を達成するため本考案の要旨とする構成
は、上方が開口された有底筒状のケースと、該ケース内
に収容されたガスタンク及び着火操作機構と、前記ケー
スの上端開口に被冠されたケース蓋と、該ケース蓋と前
記ケースとを開閉自在に連結する連結部材とを備えてな
るライターにおいて、前記連結部材は、ケースリンク止
めと、該ケースリンク止めにピンで一端が枢支連結され
たリンクと、該リンクの他端にピンで枢支連結された蓋
リンク止めとを備えたリンク式ヒンジで構成され、前記
蓋リンク止めは前記ケース蓋に差し込み連結されると共
に、前記ケースリンク止めは前記ケースと該ケース内に
固着される押えキャップとで挟持固定されたことを特徴
とするライターに存する。 【0007】前記ケースリンク止め及び蓋リンク止め
は、それぞれ前記リンクを枢支するための一対の突片が
突設されており、この各突片間に前記リンクの先端が挿
入されて前記ピンに枢着するのがよい。 【0008】また、前記ケース止めに突設された各突片
の基部内側面の片隅には、段上に一対の突出部を一体成
形し、該突出部間に前記リンクの下端を入り込ませるこ
とによって挟持し、前記リンクの直立状態が維持される
ようにするのが好ましい。 【0009】更に、前記ケースリンク止めの上端には傾
斜面を設け、かつ、これに対応する蓋リンク止めの下面
にも該傾斜面に平行する傾斜面を設け、両傾斜面が互い
に接合された状態で前記ケースリンク止め、前記リンク
及び前記蓋リンク止めが一直線配置になるように角度及
びリンクの長さを設定するのがよい。 【0010】 【作用】このように構成される本考案のライターは、前
記連結部材が、ケースリンク止めと、該ケースリンク止
めの上端側にピンで一端が枢支連結されたリンクと、該
リンクの他端側にピンで枢支連結された蓋リンク止めと
を備えたリンク式ヒンジで構成され、前記蓋リンク止め
の遊端側を前記ケース蓋に差し込み連結すると共に、前
記ケースリンク止めの下端側を前記ケースと該ケース内
に固着された押えキャップとで挟持固定したことによっ
て、ケースとケース蓋との組み付けがワンタッチでなさ
れることとなる。 【0011】特に、前記ケースリンク止め及び蓋リンク
止めに、それぞれ前記リンクを枢支するための一対の突
片を突設すると共に、この各突片間に前記リンクの端部
を挿入して回動自在にピン止めし、かつ、前記各突片の
基部内側面に、段状に一対の突出部が一体成形されると
共に、前記リンクの直立状態が維持されるように同リン
クの下端を前記突出部間に挟持し、かつ、前記ケースリ
ンク止めの上端に設けられた傾斜面に対応する前記蓋リ
ンク止めの下面に、前記傾斜面に平行する傾斜面を設け
ると共に、両傾斜面が互いに接合された対向状態で、前
記ケースリンク止め、前記リンク及び前記蓋リンク止め
が直線配置になるように組み付ければ、前記蓋リンク止
めの開閉動作時に、該蓋リンク止めに設けた傾斜面の角
部が、前記ケースリンク止めの傾斜面に接して乗り越え
る際に、前記リンクの張力及び傾斜面及び角部の弾力に
よりクリック感が得られ、開き方向若しくは閉じ方向側
のいずれか側に付勢されることとなる。 【0012】また、ケースの上方よりガスタンクが挿入
でき、ガスタンクに対してはブラケット、圧電ユニット
の各部品がその上方により組み付けが可能であり、更に
それらの上方より押しキャップをケースに係止させるこ
とにより全部品が位置決めされ、外れ止めされた状態で
組み付けられることとなる。 【0013】 【実施例】次に、本考案の実施の一例を図面を参照しな
がら説明する。 【0014】図中Aは、本考案に係るライターであり、
このライターAは、第1図及び第9図に示すように、上
端開口が斜めにカットされた有底筒状のプラスチック製
ケース1を有し、該ケース1内にはその開口部1Aから
プラスチック製のガスタンク2が収納され、該ケース1
の内面に突設されたリブ3で挟持されている。 【0015】ガスタンク2内には、その頂部の片側に予
め燃焼弁4が組み込み固定され、かつ、ガスタンク2内
には液化ガスが充填されている。また、燃焼弁4の組み
込み位置でガスタンク2の上部には、プラスチック等の
絶縁材よりなるブラケット5がその係止爪5Aをガスタ
ンク2の組込み穴6に挿入して該組み込み穴6に連続し
て形成された小窓よりなる係止部7に弾性的に係止させ
ることにより組み付けられている(第7図及び第9図参
照)。 【0016】ブラケット5には、導電性プラスチックよ
りなる操作レバー8がその一端の溝8Aに燃焼弁4のノ
ズル9の頸部を嵌め込み係合させ、中間部をブラケット
5に軸10で上下に揺動自在に支持させ、他端をブラケ
ット5の外に突出させて組み付けられている。ブラケッ
ト5の外に突出した操作レバー8の他端部には傾斜面8
Bが設けられている。このブラケット5の他端側でガス
タンク2の頂部の他方の片側には圧電ユニット差込穴1
1が設けられ、該圧電ユニット差込穴11には圧電ユニ
ット12が差込み収納されている。 【0017】圧電ユニット12は、伸縮するように相互
に嵌め合わされた外箱12Aと内箱12Bとを有し、内
箱12Bの中には、図示はしないが、圧電素子、ハンマ
ー、復帰バネ等が組み込まれている。また、斯かる圧電
ユニット12の中間には、該圧電ユニット12の一方の
電極を兼ね、かつ、該圧電ユニット12の圧縮時に操作
レバー8の傾斜面8Bを押し下げるレバー押し兼電極部
13が取付けられている。更に、圧電ユニット12の上
端側面には該圧電ユニット12の他方の電極14が突設
されている。圧電ユニット12の上端には放電端子16
がその一端を該圧電ユニット12の他方の電極14に接
触させ操作キャップ15により支持されている。この放
電端子16はその先端を燃焼弁4のノズル9に対向させ
ている。尚、前記ブラケット5には、圧電ユニット12
の圧縮に伴う放電端子16の下降時に該放電端子16の
下降を許容する溝5Bが設けられている。燃焼弁4には
炎調整ネジ17が設けられ、その炎調整ネジ17に炎調
整ピニオン18が嵌め合わされている。 【0018】一方、前記ブラケット5には、ピニオン1
8に噛み合うラック19Aを有する炎調整レバー19が
該ブラケット5の互いに平行するガイド部5C,5D間
を摺動自在に挿入されている。炎調整レバー19の操作
部19Bはブラケット5の側面に導出され、この操作部
19Bの下面にはガイド溝19Cが形成され、このガイ
ド溝19Cをガイド部5Dに嵌合しており、この摘み部
19Bの上面に風防キャップ20の折り返し縁20Bを
臨ませて抜け止めされている。 【0019】風防キャップ20は、前記ブラケット5上
に嵌着され、ノズル9に対向する位置に円筒体20Aが
貫通して設けられ、その上端に炎口20Cが開口されて
いる。ケース1の上部開口部1Aにはガスタンク3、操
作キャップ15、風防キャップ20の抜け止めを図り、
かつ、該操作キャップ15の操作部15Aを導出させる
孔21Bと風防キャップ20を露出させる窓21Cが設
けられていると共に、内面に金属被覆が被着され、炎に
よって溶けることがないように処理されている。 【0020】他方、ケース1には一端が該ケース1と押
えキャップ21とで挟持固定されるリンク式ヒンジ22
が取付けられている。 【0021】該リンク式ヒンジ22は、第3図乃至第4
図に示すように、ケースリンク止め23と、該ケースリ
ンク止め23にピン24で一端が枢支連結されたリンク
25と、該リンク25の他端にピン26で枢支連結され
た蓋リンク止め27とで構成されている。ケースリンク
止め23及び蓋リンク止め27はそれぞれリンク25を
枢支するための一対の突片23B,23B及び27B,
27Bが突設されており、この各突片間にリンク25の
両端が挿入され、ピン24,26に枢着されている。 【0022】また、ケースリンク止め23の各突片23
B,23Bの基部内側面の片隅には、段状に突出部23
C,23Cが一体成形され、この突出部23C,23C
間にリンク25の下端25Aが入り込むことによって挟
持され、リンク25の直立状態が維持されるようにして
いる。更に、ケースリンク止め23の上端には傾斜面2
3Aが設けられ、これに対応して蓋リンク止め27の下
面にも傾斜面23Aに平行する傾斜面27Aが設けら
れ、第5図に示すように、両傾斜面23A,27Aが互
いに接合された状態でケースリンク止め23、リンク2
5及び蓋リンク止め27が一直線配置になるように角度
及びリンク25の長さが設定されており、蓋リンク止め
27の開閉動作時に傾斜面27Aの角部27Cがケース
リンク止め23の傾斜面23Aに接して乗り越える際に
リンク25の張力及び傾斜面23A及び角部27Cの弾
力によりクリック感が得られ、開き方向若しくは閉じ方
向のいずれか側に付勢されるようになっている。 【0023】ケースリンク止め23は、ケース1と押え
キャップ21とで挟持され、かつ、押えキャップ21で
該ケースリンク止め23の段部23Dが押えられて抜け
止め固定されている。 【0024】更に、リンク式ヒンジ22の他端である蓋
リンク止め27には、ケース1の上部に被せられて開閉
を行なうケース蓋28が固定されている。 【0025】すなわち、ケース蓋28には蓋リンク止め
27を挿入する凹部28Aが設けられ、この凹部28A
内に蓋リンク止め27が圧入されて固定されている。ケ
ース蓋28の下面はケース1の上面に対応して斜めにカ
ットされている。 【0026】また、ケース蓋28の内面には、蓋リンク
止め27に沿ってばね片28Bが突設され、蓋28を開
閉動作させる毎にリンク25の上端の角部25Bが弾性
的に摺接されるようにしており、このばね片28Bがリ
ンク25の上端部背面に接して、閉蓋時のリンクに対す
る蓋28の角度が規制され、閉蓋状態が維持されるよう
にしている。更に、蓋28の炎口20C側の内面には金
属性保護プレート29が貼着され、炎による蓋28の変
形が防止されるようにしている。尚、図中30はガス注
入弁である。 【0027】また、本考案のライターAは本実施例に限
定されることなく、本考案の目的の範囲内で自由に設計
変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂す
るものである。 【0028】 【効果】本考案は上述の如く構成され、前記連結部材
が、ケースリンク止めと、該ケースリンク止めの上端側
にピンで一端が枢支連結されたリンクと、該リンクの他
端側にピンで枢支連結された蓋リンク止めとを備えたリ
ンク式ヒンジで構成され、前記蓋リンク止めの遊端側を
前記ケース蓋に差し込み連結すると共に、前記ケースリ
ンク止めの下端側を前記ケースと該ケース内に固着され
た押えキャップとで挟持固定したことによって、ケース
とケース蓋との組み付けがワンタッチでできるため、従
来多くの手数を要していた組立作業が著しく簡略化さ
れ、また、現在、工場にて行われているオートメーショ
ン化による上からの自動装填が可能となった、有用なラ
イターを提供できることとなった。 【0029】また、前記ケースリンク止め及び蓋リンク
止めに、それぞれ前記リンクを枢支するための一対の突
片を突設すると共に、この各突片間に前記リンクの端部
を挿入して回動自在にピン止めし、かつ、前記各突片の
基部内側面に、段状に一対の突出部が一体成形されると
共に、前記リンクの直立状態が維持されるように同リン
クの下端を前記突出部間に挟持し、かつ、前記ケースリ
ンク止めの上端に設けられた傾斜面に対応する前記蓋リ
ンク止めの下面に、前記傾斜面に平行する傾斜面を設け
ると共に、両傾斜面が互いに接合された対向状態で、前
記ケースリンク止め、前記リンク及び前記蓋リンク止め
が直線配置になるように組み付ければ、前記蓋リンク止
めの開閉動作時に、該蓋リンク止めに設けた傾斜面の角
部が、前記ケースリンク止めの傾斜面に接して乗り越え
る際に、前記リンクの張力及び傾斜面及び角部の弾力に
よりクリック感が得られ、開き方向若しくは閉じ方向側
のいずれか側に付勢されることから、開閉操作が確実に
行えるといった効果を奏するものである。 【0030】また、各構成部品が、上方から順次組み付
けられ、その組み付けはネジを使用しないで嵌合し、或
いは弾性的な係止で行なっているので、従来多くの手数
を要していた組立作業が著しく簡略化され、従来の自動
化を容易に行なうことができ、コストダウンを図ること
ができる。 【0031】また、構成も単純であるため大量生産に適
し、価格も低廉なものとして需要者に供給できる等、優
れた利点を有しているもので、本考案を実施することは
その実益的価値が甚だ大なるものがある。
もので、殊に蓋付ライターの開閉機構の改良に存する。 【0002】 【従来の技術】一般に蓋付のガスライターは、化粧ケー
ス内にガスタンク、着火操作機構が収容されたものが一
般的であり、この種の従来のライターは化粧ケース内に
ガスタンクや着火操作機構を支持する支持基板を備え、
これに各種部品を支持させた後、化粧ケースをネジ止め
したものが一般的であった。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のライターでは、ガスタンク等の各種部品を基
台に対して各々個別に支持させ、更に化粧ケースをネジ
止めするものであるため組立に多くの手数を要し、組立
の自動化ができにくく、人手による組立によらざるを得
ないものであった。 【0004】特に、ケースの上端開口に被冠されたケー
ス蓋の開閉機構にあっては、位置決め等の取付に手間を
要し、また、開き方向若しくは閉じ方向にケース蓋がぶ
らついてしまう等の問題があった。 【0005】本考案は斯かる問題点に鑑みてなされたも
ので、開閉の際のクリック感も得られてケース蓋の開閉
操作が確実に行なえると共に、組立が簡単で自動化が容
易にでき、しかも低コストで製造が可能なライターの提
供を目的としたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上述の如き問題点を解決
し所期の目的を達成するため本考案の要旨とする構成
は、上方が開口された有底筒状のケースと、該ケース内
に収容されたガスタンク及び着火操作機構と、前記ケー
スの上端開口に被冠されたケース蓋と、該ケース蓋と前
記ケースとを開閉自在に連結する連結部材とを備えてな
るライターにおいて、前記連結部材は、ケースリンク止
めと、該ケースリンク止めにピンで一端が枢支連結され
たリンクと、該リンクの他端にピンで枢支連結された蓋
リンク止めとを備えたリンク式ヒンジで構成され、前記
蓋リンク止めは前記ケース蓋に差し込み連結されると共
に、前記ケースリンク止めは前記ケースと該ケース内に
固着される押えキャップとで挟持固定されたことを特徴
とするライターに存する。 【0007】前記ケースリンク止め及び蓋リンク止め
は、それぞれ前記リンクを枢支するための一対の突片が
突設されており、この各突片間に前記リンクの先端が挿
入されて前記ピンに枢着するのがよい。 【0008】また、前記ケース止めに突設された各突片
の基部内側面の片隅には、段上に一対の突出部を一体成
形し、該突出部間に前記リンクの下端を入り込ませるこ
とによって挟持し、前記リンクの直立状態が維持される
ようにするのが好ましい。 【0009】更に、前記ケースリンク止めの上端には傾
斜面を設け、かつ、これに対応する蓋リンク止めの下面
にも該傾斜面に平行する傾斜面を設け、両傾斜面が互い
に接合された状態で前記ケースリンク止め、前記リンク
及び前記蓋リンク止めが一直線配置になるように角度及
びリンクの長さを設定するのがよい。 【0010】 【作用】このように構成される本考案のライターは、前
記連結部材が、ケースリンク止めと、該ケースリンク止
めの上端側にピンで一端が枢支連結されたリンクと、該
リンクの他端側にピンで枢支連結された蓋リンク止めと
を備えたリンク式ヒンジで構成され、前記蓋リンク止め
の遊端側を前記ケース蓋に差し込み連結すると共に、前
記ケースリンク止めの下端側を前記ケースと該ケース内
に固着された押えキャップとで挟持固定したことによっ
て、ケースとケース蓋との組み付けがワンタッチでなさ
れることとなる。 【0011】特に、前記ケースリンク止め及び蓋リンク
止めに、それぞれ前記リンクを枢支するための一対の突
片を突設すると共に、この各突片間に前記リンクの端部
を挿入して回動自在にピン止めし、かつ、前記各突片の
基部内側面に、段状に一対の突出部が一体成形されると
共に、前記リンクの直立状態が維持されるように同リン
クの下端を前記突出部間に挟持し、かつ、前記ケースリ
ンク止めの上端に設けられた傾斜面に対応する前記蓋リ
ンク止めの下面に、前記傾斜面に平行する傾斜面を設け
ると共に、両傾斜面が互いに接合された対向状態で、前
記ケースリンク止め、前記リンク及び前記蓋リンク止め
が直線配置になるように組み付ければ、前記蓋リンク止
めの開閉動作時に、該蓋リンク止めに設けた傾斜面の角
部が、前記ケースリンク止めの傾斜面に接して乗り越え
る際に、前記リンクの張力及び傾斜面及び角部の弾力に
よりクリック感が得られ、開き方向若しくは閉じ方向側
のいずれか側に付勢されることとなる。 【0012】また、ケースの上方よりガスタンクが挿入
でき、ガスタンクに対してはブラケット、圧電ユニット
の各部品がその上方により組み付けが可能であり、更に
それらの上方より押しキャップをケースに係止させるこ
とにより全部品が位置決めされ、外れ止めされた状態で
組み付けられることとなる。 【0013】 【実施例】次に、本考案の実施の一例を図面を参照しな
がら説明する。 【0014】図中Aは、本考案に係るライターであり、
このライターAは、第1図及び第9図に示すように、上
端開口が斜めにカットされた有底筒状のプラスチック製
ケース1を有し、該ケース1内にはその開口部1Aから
プラスチック製のガスタンク2が収納され、該ケース1
の内面に突設されたリブ3で挟持されている。 【0015】ガスタンク2内には、その頂部の片側に予
め燃焼弁4が組み込み固定され、かつ、ガスタンク2内
には液化ガスが充填されている。また、燃焼弁4の組み
込み位置でガスタンク2の上部には、プラスチック等の
絶縁材よりなるブラケット5がその係止爪5Aをガスタ
ンク2の組込み穴6に挿入して該組み込み穴6に連続し
て形成された小窓よりなる係止部7に弾性的に係止させ
ることにより組み付けられている(第7図及び第9図参
照)。 【0016】ブラケット5には、導電性プラスチックよ
りなる操作レバー8がその一端の溝8Aに燃焼弁4のノ
ズル9の頸部を嵌め込み係合させ、中間部をブラケット
5に軸10で上下に揺動自在に支持させ、他端をブラケ
ット5の外に突出させて組み付けられている。ブラケッ
ト5の外に突出した操作レバー8の他端部には傾斜面8
Bが設けられている。このブラケット5の他端側でガス
タンク2の頂部の他方の片側には圧電ユニット差込穴1
1が設けられ、該圧電ユニット差込穴11には圧電ユニ
ット12が差込み収納されている。 【0017】圧電ユニット12は、伸縮するように相互
に嵌め合わされた外箱12Aと内箱12Bとを有し、内
箱12Bの中には、図示はしないが、圧電素子、ハンマ
ー、復帰バネ等が組み込まれている。また、斯かる圧電
ユニット12の中間には、該圧電ユニット12の一方の
電極を兼ね、かつ、該圧電ユニット12の圧縮時に操作
レバー8の傾斜面8Bを押し下げるレバー押し兼電極部
13が取付けられている。更に、圧電ユニット12の上
端側面には該圧電ユニット12の他方の電極14が突設
されている。圧電ユニット12の上端には放電端子16
がその一端を該圧電ユニット12の他方の電極14に接
触させ操作キャップ15により支持されている。この放
電端子16はその先端を燃焼弁4のノズル9に対向させ
ている。尚、前記ブラケット5には、圧電ユニット12
の圧縮に伴う放電端子16の下降時に該放電端子16の
下降を許容する溝5Bが設けられている。燃焼弁4には
炎調整ネジ17が設けられ、その炎調整ネジ17に炎調
整ピニオン18が嵌め合わされている。 【0018】一方、前記ブラケット5には、ピニオン1
8に噛み合うラック19Aを有する炎調整レバー19が
該ブラケット5の互いに平行するガイド部5C,5D間
を摺動自在に挿入されている。炎調整レバー19の操作
部19Bはブラケット5の側面に導出され、この操作部
19Bの下面にはガイド溝19Cが形成され、このガイ
ド溝19Cをガイド部5Dに嵌合しており、この摘み部
19Bの上面に風防キャップ20の折り返し縁20Bを
臨ませて抜け止めされている。 【0019】風防キャップ20は、前記ブラケット5上
に嵌着され、ノズル9に対向する位置に円筒体20Aが
貫通して設けられ、その上端に炎口20Cが開口されて
いる。ケース1の上部開口部1Aにはガスタンク3、操
作キャップ15、風防キャップ20の抜け止めを図り、
かつ、該操作キャップ15の操作部15Aを導出させる
孔21Bと風防キャップ20を露出させる窓21Cが設
けられていると共に、内面に金属被覆が被着され、炎に
よって溶けることがないように処理されている。 【0020】他方、ケース1には一端が該ケース1と押
えキャップ21とで挟持固定されるリンク式ヒンジ22
が取付けられている。 【0021】該リンク式ヒンジ22は、第3図乃至第4
図に示すように、ケースリンク止め23と、該ケースリ
ンク止め23にピン24で一端が枢支連結されたリンク
25と、該リンク25の他端にピン26で枢支連結され
た蓋リンク止め27とで構成されている。ケースリンク
止め23及び蓋リンク止め27はそれぞれリンク25を
枢支するための一対の突片23B,23B及び27B,
27Bが突設されており、この各突片間にリンク25の
両端が挿入され、ピン24,26に枢着されている。 【0022】また、ケースリンク止め23の各突片23
B,23Bの基部内側面の片隅には、段状に突出部23
C,23Cが一体成形され、この突出部23C,23C
間にリンク25の下端25Aが入り込むことによって挟
持され、リンク25の直立状態が維持されるようにして
いる。更に、ケースリンク止め23の上端には傾斜面2
3Aが設けられ、これに対応して蓋リンク止め27の下
面にも傾斜面23Aに平行する傾斜面27Aが設けら
れ、第5図に示すように、両傾斜面23A,27Aが互
いに接合された状態でケースリンク止め23、リンク2
5及び蓋リンク止め27が一直線配置になるように角度
及びリンク25の長さが設定されており、蓋リンク止め
27の開閉動作時に傾斜面27Aの角部27Cがケース
リンク止め23の傾斜面23Aに接して乗り越える際に
リンク25の張力及び傾斜面23A及び角部27Cの弾
力によりクリック感が得られ、開き方向若しくは閉じ方
向のいずれか側に付勢されるようになっている。 【0023】ケースリンク止め23は、ケース1と押え
キャップ21とで挟持され、かつ、押えキャップ21で
該ケースリンク止め23の段部23Dが押えられて抜け
止め固定されている。 【0024】更に、リンク式ヒンジ22の他端である蓋
リンク止め27には、ケース1の上部に被せられて開閉
を行なうケース蓋28が固定されている。 【0025】すなわち、ケース蓋28には蓋リンク止め
27を挿入する凹部28Aが設けられ、この凹部28A
内に蓋リンク止め27が圧入されて固定されている。ケ
ース蓋28の下面はケース1の上面に対応して斜めにカ
ットされている。 【0026】また、ケース蓋28の内面には、蓋リンク
止め27に沿ってばね片28Bが突設され、蓋28を開
閉動作させる毎にリンク25の上端の角部25Bが弾性
的に摺接されるようにしており、このばね片28Bがリ
ンク25の上端部背面に接して、閉蓋時のリンクに対す
る蓋28の角度が規制され、閉蓋状態が維持されるよう
にしている。更に、蓋28の炎口20C側の内面には金
属性保護プレート29が貼着され、炎による蓋28の変
形が防止されるようにしている。尚、図中30はガス注
入弁である。 【0027】また、本考案のライターAは本実施例に限
定されることなく、本考案の目的の範囲内で自由に設計
変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂す
るものである。 【0028】 【効果】本考案は上述の如く構成され、前記連結部材
が、ケースリンク止めと、該ケースリンク止めの上端側
にピンで一端が枢支連結されたリンクと、該リンクの他
端側にピンで枢支連結された蓋リンク止めとを備えたリ
ンク式ヒンジで構成され、前記蓋リンク止めの遊端側を
前記ケース蓋に差し込み連結すると共に、前記ケースリ
ンク止めの下端側を前記ケースと該ケース内に固着され
た押えキャップとで挟持固定したことによって、ケース
とケース蓋との組み付けがワンタッチでできるため、従
来多くの手数を要していた組立作業が著しく簡略化さ
れ、また、現在、工場にて行われているオートメーショ
ン化による上からの自動装填が可能となった、有用なラ
イターを提供できることとなった。 【0029】また、前記ケースリンク止め及び蓋リンク
止めに、それぞれ前記リンクを枢支するための一対の突
片を突設すると共に、この各突片間に前記リンクの端部
を挿入して回動自在にピン止めし、かつ、前記各突片の
基部内側面に、段状に一対の突出部が一体成形されると
共に、前記リンクの直立状態が維持されるように同リン
クの下端を前記突出部間に挟持し、かつ、前記ケースリ
ンク止めの上端に設けられた傾斜面に対応する前記蓋リ
ンク止めの下面に、前記傾斜面に平行する傾斜面を設け
ると共に、両傾斜面が互いに接合された対向状態で、前
記ケースリンク止め、前記リンク及び前記蓋リンク止め
が直線配置になるように組み付ければ、前記蓋リンク止
めの開閉動作時に、該蓋リンク止めに設けた傾斜面の角
部が、前記ケースリンク止めの傾斜面に接して乗り越え
る際に、前記リンクの張力及び傾斜面及び角部の弾力に
よりクリック感が得られ、開き方向若しくは閉じ方向側
のいずれか側に付勢されることから、開閉操作が確実に
行えるといった効果を奏するものである。 【0030】また、各構成部品が、上方から順次組み付
けられ、その組み付けはネジを使用しないで嵌合し、或
いは弾性的な係止で行なっているので、従来多くの手数
を要していた組立作業が著しく簡略化され、従来の自動
化を容易に行なうことができ、コストダウンを図ること
ができる。 【0031】また、構成も単純であるため大量生産に適
し、価格も低廉なものとして需要者に供給できる等、優
れた利点を有しているもので、本考案を実施することは
その実益的価値が甚だ大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るライターのケース蓋を開いた状態
を示す斜視図である。 【図2】同ライターのケース蓋を一部省略した状態を示
す同平面図である。 【図3】同ライターのリンク式ヒンジを示す斜視図であ
る。 【図4】同リンク式ヒンジの屈折状態を示す斜視図であ
る。 【図5】同リンク式ヒンジの取付部分を示す拡大縦断面
図である。 【図6】同背面図である。 【図7】同ライターの一実施例を示す縦断面図である。 【図8】同ライターに異なる角度からの縦断面図であ
る。 【図9】同ライターの分解図である。 【符号の説明】 1 ケース 1A 開口部 1B 係合部 2 ガスタンク 3 リブ 4 燃焼弁 5 ブラケット 5A 係止爪 6 組込み穴 7 係止部 8 操作レバー 9 ノズル 11 圧電ユニット差込穴 12 圧電ユニット 13 レバー押し兼電極部 14 他方の電極 15 操作キャップ 16 放電端子 18 炎調整ピニオン 18A ラック 19 炎調整レバー 20 風防キャップ 20A 円筒体 20B 折り返し縁 20C 炎口 21 押えキャップ 21A 係止爪 21B 孔 21C 窓 22 リンク式ヒンジ 23 ケースリンク止め 23A 傾斜面 23B 突片 23C 突出部 23D 段部 24 ピン 25 リンク 26 ピン 27 蓋リンク止め 27A 傾斜面 27B 突片 27C 角部 28 ケース蓋 28A 凹部 28B ばね片 29 保護プレート 30 ガス注入弁
を示す斜視図である。 【図2】同ライターのケース蓋を一部省略した状態を示
す同平面図である。 【図3】同ライターのリンク式ヒンジを示す斜視図であ
る。 【図4】同リンク式ヒンジの屈折状態を示す斜視図であ
る。 【図5】同リンク式ヒンジの取付部分を示す拡大縦断面
図である。 【図6】同背面図である。 【図7】同ライターの一実施例を示す縦断面図である。 【図8】同ライターに異なる角度からの縦断面図であ
る。 【図9】同ライターの分解図である。 【符号の説明】 1 ケース 1A 開口部 1B 係合部 2 ガスタンク 3 リブ 4 燃焼弁 5 ブラケット 5A 係止爪 6 組込み穴 7 係止部 8 操作レバー 9 ノズル 11 圧電ユニット差込穴 12 圧電ユニット 13 レバー押し兼電極部 14 他方の電極 15 操作キャップ 16 放電端子 18 炎調整ピニオン 18A ラック 19 炎調整レバー 20 風防キャップ 20A 円筒体 20B 折り返し縁 20C 炎口 21 押えキャップ 21A 係止爪 21B 孔 21C 窓 22 リンク式ヒンジ 23 ケースリンク止め 23A 傾斜面 23B 突片 23C 突出部 23D 段部 24 ピン 25 リンク 26 ピン 27 蓋リンク止め 27A 傾斜面 27B 突片 27C 角部 28 ケース蓋 28A 凹部 28B ばね片 29 保護プレート 30 ガス注入弁
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【1】 上方が開口された有底筒状のケースと、該ケー
ス内に収容されたガスタンク及び着火操作機構と、前記
ケースの上端開口に被冠されたケース蓋と、該ケース蓋
と前記ケースとを開閉自在に連結する連結部材とを備え
てなるライターにおいて、前記連結部材は、ケースリン
ク止めと、該ケースリンク止めの上端側にピンで一端が
枢支連結されたリンクと、該リンクの他端側にピンで枢
支連結された蓋リンク止めとを備えたリンク式ヒンジで
構成され、前記蓋リンク止めの遊端側を前記ケース蓋に
差し込み連結すると共に、前記ケースリンク止めの下端
側を前記ケースと該ケース内に固着された押えキャップ
とで挟持固定したことを特徴とするライター。 【2】 前記ケースリンク止め及び蓋リンク止めには、
それぞれ前記リンクを枢支するための一対の突片が突設
されると共に、この各突片間に前記リンクの端部を挿入
して回動自在にピン止めし、かつ、前記各突片の基部内
側面に、段状に一対の突出部が一体成形されると共に、
前記リンクの直立状態が維持されるように同リンクの下
端を前記突出部間に挟持し、かつ、前記ケースリンク止
めの上端に設けられた傾斜面に対応する前記蓋リンク止
めの下面に、前記傾斜面に平行する傾斜面を設けると共
に、両傾斜面が互いに接合された対向状態で、前記ケー
スリンク止め、前記リンク及び前記蓋リンク止めが直線
配置になるように組み付けられたことを特徴とする実用
新案登録請求の範囲第1項に記載のライター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP914591U JPH0619961Y2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | ライター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP914591U JPH0619961Y2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | ライター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04100656U JPH04100656U (ja) | 1992-08-31 |
JPH0619961Y2 true JPH0619961Y2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=31741629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP914591U Expired - Lifetime JPH0619961Y2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | ライター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0619961Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-01 JP JP914591U patent/JPH0619961Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04100656U (ja) | 1992-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004147729A (ja) | 自動停止装置付スライドファスナー用スライダー | |
KR960019860A (ko) | 전기코넥터 및 그 전기코넥터를 이용한 전자기기 | |
US4902863A (en) | Push button microswitch with wiping contact effect | |
JPH0619961Y2 (ja) | ライター | |
JPH0829667B2 (ja) | バニティミラー | |
JPH0449485Y2 (ja) | ||
CN215911349U (zh) | 一种双重驱动的开关 | |
US6051800A (en) | Snap action switch | |
JP4766307B2 (ja) | キャップ付き容器 | |
JPH0396565U (ja) | ||
CN220750175U (zh) | 一种便于组装的点烟器 | |
JPS642341Y2 (ja) | ||
JPH057411Y2 (ja) | ||
JPH08210009A (ja) | スライド式ヒンジ | |
JP2727113B2 (ja) | スイッチ装置 | |
JPH0754119Y2 (ja) | 開閉蓋装置 | |
KR200176782Y1 (ko) | 일체형 콤팩트 용기 | |
CN110250722B (zh) | 一种具有按键结构的卷发器 | |
KR200174057Y1 (ko) | 휴대전화기플립용경첩의브라켓구조 | |
CN113793770A (zh) | 一种双重驱动的开关 | |
JPH0231951Y2 (ja) | ||
JP4188183B2 (ja) | アウトドアーハンドル装置 | |
JPS6317118Y2 (ja) | ||
KR900009092Y1 (ko) | 리모콘의 건전지 수납실 도어 개폐장치 | |
JPH054177Y2 (ja) |