[go: up one dir, main page]

JPH06199615A - 殺虫殺ダニ組成物、該組成物を保持した殺虫殺ダニ材および該組成物又は該殺虫殺ダニ材を用いた殺虫殺ダニ方法 - Google Patents

殺虫殺ダニ組成物、該組成物を保持した殺虫殺ダニ材および該組成物又は該殺虫殺ダニ材を用いた殺虫殺ダニ方法

Info

Publication number
JPH06199615A
JPH06199615A JP4362102A JP36210292A JPH06199615A JP H06199615 A JPH06199615 A JP H06199615A JP 4362102 A JP4362102 A JP 4362102A JP 36210292 A JP36210292 A JP 36210292A JP H06199615 A JPH06199615 A JP H06199615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insecticidal
composition
acaricidal
mites
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4362102A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyoshi Kado
克好 加百
Junko Masago
順子 真砂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Earth Chemical Co Ltd filed Critical Earth Chemical Co Ltd
Priority to JP4362102A priority Critical patent/JPH06199615A/ja
Publication of JPH06199615A publication Critical patent/JPH06199615A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋内に生息するダニ類に対して優れた駆除効
果を示し、しかも人体に対する安全性が高いダニ駆除組
成物を提供すること。 【構成】 5−メトキシ−3−(o−メトキシフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オ
ンおよびチオシアノ酢酸イソボニルを有効成分として含
有することを特徴とする殺虫殺ダニ組成物、該組成物を
基材に含浸させた殺虫殺ダニ材および殺虫殺ダニ組成物
または殺虫殺ダニ材を用いる殺虫殺ダニ方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は殺虫殺ダニ組成物、更に
詳しくは人体に対する安全性が高く、殺虫効果に加えて
屋内に生息するダニ類に対して優れた殺ダニ効果を有す
る殺虫殺ダニ組成物に関する。
【0002】
【従来技術】屋内に生息するダニ類(以下「ダニ類」と
いう)は、主に床面、畳、カーペット等の敷物、布団、
ソファー等の内部の湿度の高い所に生息、繁殖してい
る。このダニ類、特に屋内塵性ダニ類は、気管支喘息、
アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎等の重要な原因と
見られており、近年問題とされている。そして、ダニ類
の駆除には乾燥させることが最も有効であるが、最近の
住宅構造は気密性が高く、空気調整が行われているた
め、ダニ類の繁殖に適した状態になっており、これにと
もなってダニ類による被害は増大する傾向にある。
【0003】そこでかかるダニ類の駆除の目的で、各種
の薬剤が検討されてきた。例えばベンジルベンゾエート
と脂肪酸エステルの非水溶性殺ダニ組成物(特開昭55
−122702号)、N,N−ジエチル−m−トルアミ
ドを有効成分とした殺ダニ剤(特開平1−305005
号)、トリハロイミダゾール誘導体を有効成分とした殺
ダニ剤(特開平1−203305号)、ヒノキ、スギ及
びヒバの精油(特開平1−193204号)、L−メン
トンを有効成分とした殺ダニ剤(特開平1−49703
号)、キハダ類からの抽出物を有効成分とした殺ダニ剤
(特開昭64−13007号)、柑橘類の果皮、種子か
らの抽出物を有効成分とした殺ダニ剤(特開昭64−8
3006号)、芳香族スルフォンアミド及びその誘導体
を有効成分とした殺ダニ剤(特開昭63−230609
号)、水酸化トリシクロヘキシル錫、4,4’−ジブロ
ムベンジル酸イソプロピル及び2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチル−7−ベンゾ〔b〕フラニル=N−ジブチ
ルアミノチオ−N−メチルカーバメートを有効成分とし
た殺ダニ剤(特開昭63−130507号)等が挙げら
れているが、本発明の組成物などについては何ら示唆し
ていない。
【0004】一方、特開昭62−195312号にはチ
オシアノ酢酸イソボニル(以下「IBTA」という)を
殺ダニ成分として含有することを特徴とするツメダニ類
及びヒョウヒダニ類駆除剤が開示され、IBTAとの組
み合せる化合物としてピペロニルブトキサイド、フェニ
トロチオンが示されている。さらに特公平4−5384
2号にもIBTAを有効成分として含有することを特徴
とする殺ダニ組成物が示され、IBTAとの組み合せる
化合物として害虫忌避剤、効力増強剤、酸化防止剤およ
び防菌防黴剤が示されており、例えば害虫忌避剤はジエ
チルトルアミド、アニソール類およびピレスロイド化合
物が、効力増強剤は一般に云われている共力剤(殺虫剤
指針参照)が明記されているが、本発明の組成物につい
ては何ら示唆していない。
【0005】さらに、5−メトキシ−3−(o−メトキ
シフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3
H)−オンはオキサジアゾール系化合物の殺虫剤で、一
般名メトキサジアゾンとして実用化されている。さらに
特許出願としては、例えば特開昭58−113109
号、特開昭59−227806号および特開昭58−2
4505号などに殺虫組成物として組成物が例示されて
いる。そしてこの化合物をダニ類に使用することは特開
昭51−101981号に単独でテトラニクス・テラリ
ウス(Tetranychus telariue)の
駆除に用いることが示され、特開昭61−268604
号にカーバメイト系殺虫剤と混合した製剤を使用するこ
とが記載されているが、本発明の組成物については何ら
示唆していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】殺虫殺ダニ組成物とし
ては、その殺虫殺ダニ作用が強力である一方、その毒性
が低いことが要求され、従来から知られている殺虫殺ダ
ニ組成物はこの性質を同時に満足するものはきわめて少
ない。
【0007】本発明は、殺虫殺ダニ組成物として従来と
同等の殺虫活性を持ち、屋内に生息するダニ類全般に対
して優れた効力を有する殺ダニ剤を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、多数の公
知の化学物質の殺虫殺ダニ効果を研究した結果本発明を
完成した。すなわち本発明は次の(1)、(2)および
(3)からなる。 (1)5−メトキシ−3−(o−メトキシフェニル)−
1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オンおよ
びチオシアノ酢酸イソボニルを有効成分として含有する
ことを特徴とする殺虫殺ダニ組成物。 (2)(1)記載の殺虫殺ダニ組成物を基材に保持した
ことを特徴とする殺虫殺ダニ材。 (3)(1)記載の殺虫殺ダニ組成物または(2)記載
の殺虫殺ダニ基材を必要場所に処理することを特徴とす
る殺虫殺ダニ方法。
【0009】本発明の殺虫殺ダニ組成物は、有効成分と
して5−メトキシ−3−(o−メトキシフェニル)−
1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(以
下「メトキサジアゾン」という)およびチオシアノ酢酸
イソボニルを用いる。場合によっては該組成物のまま用
いることができるが、通常は固体担体または液体担体に
保持させた後、必要に応じ塗膜形成剤、乳化剤、固着
剤、分散剤、湿潤剤、安定剤、噴射剤、揮散調整剤等を
適宜添加することにより、油剤、乳剤、水和剤、噴霧
剤、エアゾール剤、燻煙剤、塗布剤、洗浄剤、シャンプ
ー、粉剤、粒剤、カプセル剤等の製剤として用いる。
【0010】ここで製剤に用いられる固体担体として
は、例えば、ケイ酸、カオリン、活性炭、ベントナイ
ト、ケイソウ土、タルク、炭酸カルシウム等の鉱物性粉
末;小麦粉、澱粉等の植物性粉末;ポリ塩化ビニル粉末
等の合成ポリマーの粉末などが挙げられ、また液体担体
としては、例えば、水;ヘキサン、ケロシン、灯油等の
脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素類、ジクロロエタン、四塩化炭素等の
ハロゲン化炭素水素類;エタノール、イソプロピルアル
コール、エチレングリコール等のアルコール類;アセト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
類;テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジエチル
エーテル等のエーテル類;酢酸エチル等のエステル類;
アセトニトリル等のニトリル類;ジメチルホルムアミド
等の酸アミド類;大豆油、綿実油等の植物油などが挙げ
られる。
【0011】また、塗膜形成剤としては、例えば、セル
ロース誘導体、ビニル系樹脂、アルキッド系樹脂、ユリ
ア系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレ
タン系樹脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ゴ
ムおよびポリビニルアルコール等が挙げられ、乳化剤、
固着剤、分散剤としては、例えば、石けん類、ポリオキ
シエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリド、ソルビタン脂肪
酸エステル、高級アルコールの硫酸エステルおよびアル
キルアリルスルホン酸塩等の界面活性剤が挙げられ、噴
射剤としては、例えば、液化石油ガス、ジメチルエーテ
ル、窒素ガス、液化炭酸ガスおよびペンタン(iso
−,n−などの異性体を含む)等が挙げられ、揮散調整
剤としては、例えば、トリシクロデカン、シクロドデカ
ン、2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリ
オキサンおよびトリメチレンノンボルネン等が挙げられ
る。
【0012】また、上述の有効成分をパラジクロロベン
ゼン、ナフタリン、トリオキサンまたは樟脳等の昇華性
防虫剤と併用することにより、昇華性固剤とすることも
できる。
【0013】さらに本発明の殺虫殺ダニ組成物には、従
来より用いられている各種殺虫剤、殺ダニ剤、共力剤、
害虫およびげっ歯類忌避剤、殺菌剤、防黴剤、消臭剤、
芳香剤、着色料を配合することもできる。例えば共力剤
または殺ダニ剤として、ピペロニルブトキサイド、オク
タクロロジプロピルエーテル、N−(2−エチルヘキシ
ル)−1−イソプロピル−4−メチルビシクロ〔2,
2,2〕オクト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミ
ド、N−(2−エチニル)−ビシクロ〔2,2,1〕−
ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミドなどが
用いることができ、害虫およびげっ歯類忌避剤として
2,3,4,5−ビス(△−ブチレン)−テトラヒドロ
フルフラール、N,N−ジエチル−m−トルアミド、ジ
−n−プロピルイソシンコロメート、ジ−n−ブチル酢
酸、2−ハイドロキシエチルオクチル硫酸、2−t−ブ
チル−4−ヒドロキシアニソール、3−t−ブチル−4
−ヒドロキシアニソール、シクロヘキシミド、β−ニト
ロスチレンシアノアクリルニトリル、トリブチル錫塩酸
塩、トリニトロベンゼン−アニリン複合体、ナフタリン
等を用いることができる。
【0014】そして、各種殺虫剤または殺ダニ剤として
は、d−フェノトリン(3−フェノキシベンジル d−
シス/トランス−クリサンテマート)、ペルメトリン
(3−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−
2,2−ジメチル−3−(2’,2’−ジクロロビニ
ル)−シクロプロパンカルボキシレート)、レスメトリ
ン((5−ベンジル−3−フリル)メチル dl−シス
/トランス−クリサンテマート)、アレスリン(dl−
3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペン
テニル dl−シス/トランス−クリサンテマート)、
フタルスリン((N−3,4,5,6,7−テトラヒド
ロ−フタルイミド)メチル dl−シス/トランス−ク
リサンテマート)、エムペントリン(1−エチニル−2
−メチル−2−ペンテニル dl−シス/トランス−ク
リサンテマート)、1−エチニル−2−メチル−2−ペ
ンテニル−2,2,3,3,−テトラメチル−シクロプ
ロパンカルボキシレート、1−エチニル−2−メチル−
2−ペンテニル−2,2−ジメチル−3−(2’,2’
−ジクロロビニル)−シクロプロパンカルボキシレー
ト、d,d−プラレトリン(d−2−メチル−4−オキ
ソ−3−プロパルギルシクロペント−2−エニル d−
シス/トランス−クリサンテマート)およびテフルスリ
ン(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベン
ジル−3−(2’−クロロ−3’,3’,3’−トリフ
ルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプ
ロパンカルボキシレート)、ベンフルスリン(2,3,
5,6−テトラフルオロベンジル d−トランス−クリ
サンテマート)などおよびこれらの幾何異性体および光
学異性体などが用いられる。
【0015】さらに従来より用いられている殺ダニ剤と
して、前記従来技術に記載の化合物以外にパラオキシ安
息香酸エステル、ヨウ素化ホルマール、フェノール類、
フタル酸エステル、3−ブロモ−2,3−ヨード−2−
プロペニル−エチルカルボナート、モノテルペン系ケト
ン類、モノテルペン系アルデヒド類、モノテルペン系エ
ポキサイド類、サリチル酸フェニル等が用いられる。
【0016】そして、殺菌剤、防黴剤としては、2,
4,4’−トリクロロ−2’−ハイドロキシジフェニル
エーテル、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチ
ルスルホニル)ピリジン、アルキルベンジルメチルアン
モニウムクロライド、ベンジルメチル−{2−〔2−
(p−1,1,3,3−テトラメチルブチルフェノキ
シ)エトキシ〕エチル}アンモニウムクロライド、4−
イソプロピルトロポロン、N,N−ジメチル−N’−フ
ェニル−N’−(フルオロジクロロメチルチオ)スルフ
ォンアミド、2−(4’−チアゾリル)ベンズイミダゾ
ール、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイ
ミド、6−アセトキシ−2,4−ジメチル−m−ジオキ
シン、イソプロピルメチルフェノール、0−フェニルフ
ェノール、p−クロロ−m−キシレノール等が用いら
れ、消臭剤としては、ラウリル酸メタアクリレートな
ど、そして、芳香剤としてはイグサの精油成分、シトロ
ネラ、レモン、レモングラス、オレンジ、ユーカリ、ラ
ベンダー等が用いられる。
【0017】本発明の殺虫殺ダニ組成物中の前記有効成
分の配合量はその剤型、適用方法及び適用場所等に応じ
て適宜決定することができるが、全組成中に有効成分を
合計で、水和剤や乳剤の場合は0.01〜50重量%、
油剤やエアゾール剤の場合は0.01〜40重量%配合
するのが好ましく、この収納容器も適用にあった形式が
好ましい。例えば、エアゾール剤においては適用場所に
噴霧・塗布し易いよう、針状あるいは小径のチューブ状
のノズルを採用したり、微細な粉剤においてはその飛散
を押さえうる形状が好ましい。
【0018】かくして、調製された本発明の殺虫殺ダニ
組成物は床綿、畳、カーペット、布団、ソファー、枕、
押し入れなどには散布、噴霧、塗布、蒸散又は設置した
り、あるいは人やペットなどの洗浄剤等として用いるこ
とで殺虫殺ダニ処理、すなわち殺虫殺ダニ方法が実施で
きる。
【0019】そして、本発明の殺虫殺ダニ組成物は上述
の剤型の他に、有効成分を適当な基材に保持させること
によって、殺ダニ成分を有するフィルム、シート、建
築、構築材料などの殺虫殺ダニ材とすることも可能であ
る。ここで用いられる基材としては例えばねポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポ
リエステル等の合成樹脂シート:動植物繊維又は無機質
繊維体(紙、布、不織布、皮革等):上記合成樹脂と動
植物繊維体又は無機質繊維との混合シート、混紡布、又
は、不織布:アルミニウム、ステンレス銅、亜鉛などの
金属の箔又はフィルム:上記各種シートの積層物:及び
建築・構築材料とする各種天然木材やプラスチックの成
型物などが挙げられる。これらの基材に、本発明のダニ
駆除組成物を塗布、含浸、滴下、混練等により保持させ
れば殺虫殺ダニ材が得られる。基材中の保持量は特に制
限はなく適宜決定でき、上記基材への含浸による場合
は、通常飽和含浸量となる量で用いることができる。さ
らに、殺虫殺ダニ材として本発明の殺虫殺ダニ組成物で
処理した繊維もしくはウレタンを、寝具類、ソファーま
たはむいぐるみなどの充填物として入れて使用すること
もできる。
【0020】かくして得られた殺虫殺ダニ材の好ましい
実施態様としては、例えば本発明の殺虫殺ダニ材を、
畳、カーペット、ソファー、寝具、ぬいぐるみ等の下に
設置する方法が挙げられる。この場合設置面積1m
たり有効成分を約0.01から20g、好ましくは0.
05から5g保持させることによって、有効成分の徐放
化が可能となり、殺虫殺ダニ効果を長持ちさせることが
できる。
【0021】本発明の殺虫殺ダニ組成物または殺虫殺ダ
ニ材の対象となるダニ類は屋内に生息・繁殖するダニ類
の全般にわたり、例えば、コナヒョウヒダニ、ヤケヒョ
ウヒダニ等のヒョウヒダニ類、ケナガコナダニ、ムギコ
ナダニ等のコナダニ類、チリニクダニ、イエニクダニ等
のニクダニ類、クワガタツメダニ、フトツメダニ、ミナ
ミツメダニ等のツメダニ類、ホコリダニ類、イエダニ、
トリサシダニ、マダニ類、ワクモ類等の動物寄生性ダニ
類などが挙げられる。そして、殺虫殺ダニ組成物または
殺虫殺ダニ材の対象となる昆虫は、衛生害虫、生活害虫
などが挙げられる。例えば衛生害虫としてはゴキブリ類
(チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリな
ど)、ハエ類(イエバエ、クロバエ、ニクバエなど)、
カ類(イエカ、ヤブカ、シマカなど)、シラミ類、ノミ
類などが挙げられ、さらに生活害虫としては、シロアリ
(羽アリ)、クロアリ、クモ、ハチ、ケムシ、ムカデ、
ゲジゲジ、ヤスデ、シバンムシ、アリガタバチ、ユスリ
カ、チョウバエ、カメムシ、ヨコバイ、キクイムシ、ダ
ンゴムシ、ワラジムシ、シミ、イガ、コイガ、カツオブ
シムシなどが例示できる。
【0022】
【作用】本発明で用いるメトキサジアゾンは従来例に記
載のようにすでに殺虫剤としては既に使用されている
が、ダニ類に対する作用に関しては単剤としての効果し
か検討されていない。一方、IBTAはピレスロイド系
殺虫剤の共力剤として、あるいは従来技術に記載がある
ようにツメダニ類およびヒョウヒダニ類に対する殺ダニ
効果が高いことは知られている。
【0023】今回の発明はこの両方の化合物がもつプラ
スの作用、つまりメトキサジアゾンの高い殺虫作用とI
BTAのツメダニ類およびヒョウヒダニ類に対する高い
殺ダニ作用を併せ持った製剤を検討中、IBTAまたは
メトキサジアゾン単剤では駆除および増殖抑制が行えケ
ナガコナダニをも駆除および増殖抑制できることを見出
した。
【0024】
【実施例】以下、試験例及び実施例により本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例などに限定さ
れるものではない。
【0025】試験例 屋内塵性ダニ類の大多数を占めるコナヒョウヒダニ(
ermatophagoides farinae
以下「D.f.」という)と、ケナガコナダニ(Tyr
ophagus putrescentiae、以下
「T.p.」という)を用いて本発明のダニ駆除組成物
の有効成分の効力を調べた。
【0026】 a.供試薬剤 メトキサジアゾンおよびIBTA b.試験方法 上記供試薬剤のメトキサジアゾンおよびIBTAをアセ
トンで希釈し、黒紙(5×10cm)に各供試薬剤の濃
度が表1に記載となるように均一に滴下処理した後、室
内に数時間放置した。この黒紙を二つ折にして5×5c
mの大きさにして折り目以外の二方をクリップで留め
た。折った中に生ダニのみを約50頭入れ、残り一方を
クリップで留め完全に密封し、25℃、75%RHに保
管した。そして48時間後に実体顕微鏡(オリンパス社
製)下でダニの生死を判定した。なお、対照としてを含
まないアセトンで処理した不織布を用いて同様に試験し
た。
【0027】c.試験結果 各薬剤処理区の致死率を下式により求め、結果を表1に
2連の平均値で示した。
【0028】
【式1】
【0029】
【表1】
【0030】実施例1 油剤 メトキサジアゾン2重量%およびIBTA2重量%を、
溶剤のイソプロピルアルコール96重量%に混合して均
一な油剤を調製した。
【0031】実施例2 乳剤 メトキサジアゾン10重量%およびIBTA10重量%
を、乳化剤のソルビタンモノステアレート10重量%
と、溶剤のキシレン70重量%と混合して均一な乳剤を
調製した。
【0032】実施例3 粉剤 メトキサジアゾン1重量%およびIBTA1重量%を、
基材の無水ケイ酸1重量%およびタルク98重量%の混
合物中にを混合して、均一な粉剤を調製した。
【0033】実施例4 粉剤 メトキサジアゾン2重量%およびIBTA2重量%を、
基材の軟質ポリ塩化ビニル粉末96重量%を室温下で一
昼夜撹拌し、化合物をポリ塩化ビニル粉末に吸着させて
粉材を調製した。
【0034】実施例5 エアゾール剤 メトキサジアゾン1gおよびIBTA2gを1足灯油2
00mlに混合撹拌して原液を調製し、エアゾール容器
に充填して、バルブ部分を取付けた後、該バルブ部分を
通してジメチルエーテル60ml及び液化炭酸ガス50
mlを加圧充填してエアゾール剤を調製した。
【0035】実施例6 エアゾール剤 メトキサジアゾンおよびIBTA各2gを、更に灯油2
20mlに溶解して原液調製し、エアゾール容器に充填
して、バルブ部分を取付けた後、該バルブ部分を通して
液化石油ガス・ジメチルエーテル(容積比=1:1)混
合溶液50mlを加圧充填してエアゾール剤を調製し
た。
【0036】実施例7 加熱蒸散材 メトキサジアゾン300mg、IBTA300mgを適
量のアセトンに溶解し、10×15cmの濾紙に均一に
吸着させた後、アセトン風乾し加熱蒸散剤を調製した。
【0037】実施例8 シート材 メトキサジアゾン10重量%、IBTA10重量%、ポ
リオキシエチレン(20モル付加)ラウリルエーテル3
0重量%および灯油50重量%を混合撹拌し、メトキサ
ジアゾンとIBTAの濃度が0.2g/mの割合にな
るようにポリエチレン−パルプ製の不織布に均一に塗布
してシート材を調製した。
【0038】実施例9 シート材 メトキサジアゾン10重量%、IBTA10重量%およ
び灯油50重量%を混合撹拌し、メトキサジアゾンとI
BTAの濃度が0.2g/mの割合になるようにクラ
フト紙に均一に塗布してシート材を調製した。
【0039】実施例10 加熱蒸散剤 メトキサジアゾン10重量%、IBTA10重量%、デ
ンプン2重量%およびアゾジカルボンアミド78重量%
を練合して、造粒および乾燥して加熱用容器に収納しシ
ールにて蒸散孔を塞いだ後、発熱剤(生石灰)を充填し
て加熱蒸散剤を調製した。
【0040】
【発明の効果】本発明は、殺ダニ効果が強力で、かつ人
体に対する安全性が高く家庭内等で手軽にしようでき
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5−メトキシ−3−(o−メトキシフェ
    ニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−
    オンおよびチオシアノ酢酸イソボニルを有効成分として
    含有することを特徴とする殺虫殺ダニ組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の殺虫殺ダニ組成物を基材
    に保持したことを特徴とする殺虫殺ダニ材。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の殺虫殺ダニ組成物または
    請求項2記載の殺虫殺ダニ基材を必要場所に処理するこ
    とを特徴とする殺虫殺ダニ方法。
JP4362102A 1992-12-29 1992-12-29 殺虫殺ダニ組成物、該組成物を保持した殺虫殺ダニ材および該組成物又は該殺虫殺ダニ材を用いた殺虫殺ダニ方法 Pending JPH06199615A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4362102A JPH06199615A (ja) 1992-12-29 1992-12-29 殺虫殺ダニ組成物、該組成物を保持した殺虫殺ダニ材および該組成物又は該殺虫殺ダニ材を用いた殺虫殺ダニ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4362102A JPH06199615A (ja) 1992-12-29 1992-12-29 殺虫殺ダニ組成物、該組成物を保持した殺虫殺ダニ材および該組成物又は該殺虫殺ダニ材を用いた殺虫殺ダニ方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06199615A true JPH06199615A (ja) 1994-07-19

Family

ID=18475909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4362102A Pending JPH06199615A (ja) 1992-12-29 1992-12-29 殺虫殺ダニ組成物、該組成物を保持した殺虫殺ダニ材および該組成物又は該殺虫殺ダニ材を用いた殺虫殺ダニ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06199615A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002316905A (ja) * 2001-02-13 2002-10-31 Sumika Life Tech Co Ltd 殺虫液剤及び殺虫エアゾール剤
JP2009227611A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Sumitomo Chemical Co Ltd ワクモの防除方法
JP2014166963A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Lion Corp エアゾール型殺虫剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002316905A (ja) * 2001-02-13 2002-10-31 Sumika Life Tech Co Ltd 殺虫液剤及び殺虫エアゾール剤
JP2009227611A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Sumitomo Chemical Co Ltd ワクモの防除方法
JP2014166963A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Lion Corp エアゾール型殺虫剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0847693B1 (en) Acaricidal composition
WO2003065804A1 (fr) Procede et agent de lutte contre les insectes nuisibles
JP2002249405A (ja) 殺ダニ組成物および殺ダニ方法
JP2849826B2 (ja) 害虫防除用組成物
JP2964432B2 (ja) ダニ駆除組成物
JP2609120B2 (ja) 第4級アンモニウム塩を有効成分とする無気門類ダニ用殺ダニ剤
JP2002234804A (ja) 屋外飛翔昆虫の防除方法
JPH06199615A (ja) 殺虫殺ダニ組成物、該組成物を保持した殺虫殺ダニ材および該組成物又は該殺虫殺ダニ材を用いた殺虫殺ダニ方法
JPH06256109A (ja) ダニ誘引組成物、殺ダニ組成物、ダニ類の捕獲 材および誘殺方法
JP3066671B2 (ja) 屋内ダニ駆除組成物
JP3170286B2 (ja) ベンゾイル尿素類をハウスダストダニ類の防除に使用する方法
JP3291524B2 (ja) 屋内塵性ダニ駆除用組成物、屋内塵性ダニ駆除用材および屋内塵性ダニの駆除方法
JPH05139907A (ja) ダニ類の防除方法及び防ダニ材
JP3235911B2 (ja) 害虫忌避剤
JPH06166602A (ja) 溶解助剤配合液体組成物
JPH06128114A (ja) 殺虫殺ダニ組成物
JP3472389B2 (ja) 殺ダニ剤
JPS60239402A (ja) ダニ防除剤
JP2572994B2 (ja) ジメチルアルキルベタインを有効成分とする殺ダニ剤
JP2615089B2 (ja) アルキルジアミノアルキルグリシンおよびその塩を有効成分とする殺ダニ剤
JPH0517312A (ja) カルボン酸エステル誘導体を含有する常温揮散性殺虫、防虫、忌避剤、ならびにこれを用いた殺虫、防虫、忌避方法
JPH0649641B2 (ja) ダニ防除剤
JPS6187603A (ja) ダニ防除剤
JPH06128111A (ja) 屋内ダニ駆除組成物
JPH0258241B2 (ja)