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JPH06199268A - 自転車用多段スプロケット装置 - Google Patents

自転車用多段スプロケット装置

Info

Publication number
JPH06199268A
JPH06199268A JP4349153A JP34915392A JPH06199268A JP H06199268 A JPH06199268 A JP H06199268A JP 4349153 A JP4349153 A JP 4349153A JP 34915392 A JP34915392 A JP 34915392A JP H06199268 A JPH06199268 A JP H06199268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sprocket
diameter sprocket
chain
link plate
large diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4349153A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Kobayashi
順 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MORI SAN TSUAA KK
Original Assignee
MORI SAN TSUAA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MORI SAN TSUAA KK filed Critical MORI SAN TSUAA KK
Priority to JP4349153A priority Critical patent/JPH06199268A/ja
Priority to DE4396847A priority patent/DE4396847C2/de
Priority to PCT/JP1993/001912 priority patent/WO1994014644A1/ja
Priority to US08/284,422 priority patent/US5458543A/en
Priority to DE4396847T priority patent/DE4396847T1/de
Priority to CN93112739A priority patent/CN1045271C/zh
Publication of JPH06199268A publication Critical patent/JPH06199268A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M9/00Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like
    • B62M9/04Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio
    • B62M9/06Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like
    • B62M9/10Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like involving different-sized wheels, e.g. rear sprocket chain wheels selectively engaged by the chain, belt, or the like

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大径スプロケットに噛合しようとする部分に
おいて、チエンの側方への撓みが集中することがなく、
しかも、大径スプロケットにチエンを正確かつ円滑に掛
け変えることができる。 【構成】 少なくとも一枚の大径スプロケット3と少な
くとも一枚の小径スプロケット2とを備える自転車用多
段スプロケット装置1において、大径スプロケットの小
径スプロケット側側面に、小径スプロケットから大径ス
プロケットへ移行するチエンのリンクプレート縁部を受
支し、上記チエンCを所定の円弧に沿って曲折させなが
ら上記大径スプロケットに掛け変えるリンクプレート保
持部12を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、自転車用多段スプロ
ケット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自転車には、クランクに装着され
るチエンホイール(前ギヤ)と、後ハブに装着されるフ
リーホイール(後ギヤ)を、共に歯数の異なる複数枚の
スプロケットで構成し、変速段数を増加させたものが多
い。
【0003】これら前ギヤと後ギヤとの間には、無端チ
エンが掛け回されており、ペダルを踏み込むことによっ
てクランクに入力される回転力が、前ギヤからチエンを
介して後ギヤに伝達され、これにより後車輪が回転させ
られて自転車が前進する。
【0004】自転車の変速は、多段スプロケット装置の
回転中、この多段スプロケットに進入するチエンをディ
レーラによって強制的に横方向に押圧して斜行させ、こ
れを現在噛合しているスプロケットから離脱させるとと
もに、目的のスプロケットに噛合させることにより行わ
れる。この変速の良否は、いかにすみやかに現在噛合し
ているスプロケットからチエンを離脱させ、かついかに
すみやかにチエンを目的のスプロケットに噛合させるか
によって決定される。
【0005】ところで、上記多段スプロケット装置にお
いて、その選択したスプロケットにチエンを掛け変える
場合、一般に、大径スプロケットから小径スプロケット
に掛け変える場合よりも、小径スプロケットから大径ス
プロケットへ掛け変える場合の方が困難であるとされて
いる。
【0006】その理由は、チエンには、ディレーラによ
って一定のテンションが付与されており、大径スプロケ
ットのチエンを小径スプロケットに掛け変える場合に
は、大径スプロケットからチエンを離脱させることさえ
できれば、上記チエンのテンションによってチエンは自
動的に小径スプロケット上に落下するが、小径スプロケ
ットに掛かっているチエンを大径スプロッケトに掛け変
える場合には、小径スプロケットからチエンを離脱させ
るだけでは足らず、このチエンを、上記チエンテンショ
ンに逆らって、大径スプロケットに掛け変えうる高さま
で持ち上げるためのエネルギを必要とするからである。
【0007】特に、大径スプロケットと小径スプロケッ
トの歯数差が大きい場合、スプロケットの径の差も大き
くなり、小径スプロケットから大径スプロケットへの移
行過程にあるチエンの長さも長くなってしまう。このた
め、大径スプロケットの所定の歯間まで上記チエンを安
定して導くのが困難になる。
【0008】上記問題を解決するため、たとえば、実公
昭63−2392号公報に記載れさている発明のよう
に、大径スプロケットの小径スプロケット側側面に、小
径スプロケットの一つの歯間中心から延びる接線上を移
行するチエンを受支しうるガイド壁を設けた多段スプロ
ケット装置が提案されている。
【0009】上記ガイド壁を設けることによって、移行
過程にあるチエンの中間部を上記ガイド壁で支持し、チ
エンを大径スプロケットに確実に掛け変えることが可能
となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載されて
いる多段スプロケット装置においては、チエンは小径ス
プロケットの一つの歯間中心から大径スプロケットの歯
間中心へ直線状に移行する。そして、この移行経路に沿
って上記チエンのリンクプレートを受支するガイド壁を
設けている。
【0011】ところが、上記多段スプロケット装置にお
いては、上記大径スプロケットのピッチ円近傍まで持ち
上げられたチエンが大径スプロケットに噛合するために
は、大径スプロケットの周方向にその向きを変更しなけ
ればならない。
【0012】このため、大径スプロケットに噛合しよう
とするリンクプレート近傍において、上記チエンが大き
く屈曲されることになる。
【0013】この結果、大径スプロケットに最初に噛合
するリンクプレートの回転方向前方に位置するリンクプ
レートが、大径スプロケットの側面に押しつけられた状
態となり、上記屈曲されるリンクプレートの近傍でチエ
ンの側方への撓みが集中する。このため、チエンおよび
スプロケットの歯に大きな力が作用することになる。
【0014】特に、前ギヤにおいては、上記状態から駆
動力が作用すると、大径スプロケットの歯が上記リンク
プレートの間にくさび状に食い込み、チエンあるいはス
プロケットの歯が損傷を受けるといった問題も生じやす
い。
【0015】本願発明は、上述の事情のもとで考えださ
れたものであって、上記従来の問題を解決し、大径スプ
ロケットに噛合しようとする部分において、チエンの側
方への撓みが集中することがなく、しかも、大径スプロ
ケットにチエンを正確かつ円滑に掛け変えることのでき
る、自転車用多段スプロケット装置を提供することをそ
の課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0017】すなわち、本願発明は、少なくとも一枚の
大径スプロケットと少なくとも一枚の小径スプロケット
とを備える自転車用多段スプロケット装置において、大
径スプロケットの小径スプロケット側側面に、小径スプ
ロケットから大径スプロケットへ移行するチエンのリン
クプレート縁部を受支し、上記チエンを所定の円弧に沿
って曲折させながら上記大径スプロケットに掛け変え
る、リンクプレート保持部を設けたことを特徴とする。
【0018】
【発明の作用および効果】本願発明においては、大径ス
プロケットの小径スプロケット側側面に、小径スプロケ
ットから大径スプロケットへ移行するチエンのリンクプ
レート縁部を受支し、上記チエンを所定の円弧に沿って
曲折させながら上記大径スプロケットに掛け変える、リ
ンクプレート保持部を設けている。
【0019】すなわち、チエンが小径スプロケットから
大径スプロケットに直線状に移行するのではなく、円弧
状に移行するように構成しているのである。
【0020】したがって、上記チエンが小径スプロケッ
トから大径スプロケットに移行する間に、その方向を滑
らかに変更することが可能となり、大径スプロケットに
噛合しようとするリンクプレート近傍において、チエン
が集中的に屈曲されるということはなくなる。
【0021】したがって、上記屈曲点近傍のリンクプレ
ートが大径スプロケット側面に大きな力で押しつけられ
ることはなくなる。また、上記屈曲点近傍においてチエ
ンが側方に大きく撓まされることもなくなる。このた
め、チエンおよび大径スプロケットの歯に作用する力も
緩和され、チエンあるいは大径スプロケットの歯が損傷
を受ける恐れもなくなる。
【0022】また、上記リンクプレート保持部によっ
て、小径スプロケットから大径スプロケットに移行する
過程にあるチエンを安定して受支することができるた
め、チエンを確実かつ円滑に掛け変えることができる。
このため、大径スプロッケットと小径スプロケットの歯
数差が大きい場合でも、チエンを大径スプロケットに安
定して掛け変えることができ、確実な変速操作を行うこ
とができる。
【0023】本願の請求項2に記載した発明は、大径ス
プロケッを乗り越えるリンクプレートを、その点におけ
る大径スプロッケトのピッチ円のほぼ接線方向に向けて
保持できるように構成したものである。
【0024】すなわち、リンクプレートを大径スプロケ
ットのピッチ円のほぼ接線方向から噛合させるのであ
る。
【0025】上記チエンを大径スプロケットのピッチ円
の接線方向から噛合させることによって、小径スプロケ
ットと大径スプロケット径の差に基づく従来の不都合が
全て解消され、並列された同じ径のスプロケットにチエ
ンを掛け変えるのと同様にチエンを掛け変えることが可
能となる。このため、チエンの掛け変えを円滑かつ確実
に行うことが可能となり、大径スプロケットに噛合しよ
うとするリンクプレート近傍で、チエンが大きく屈曲さ
れるというようなこともなくなる。
【0026】本願の請求項3および請求項4に記載した
発明は、上記リンクプレート保持部を設ける手段に関す
るものである。
【0027】上記リンクプレート保持部は、請求項3に
記載した発明のように、円弧状の受支面を有する保持プ
レートを大径スプロケットの小径スプロケット側側面に
添着して形成することもできる。また、請求項4に記載
した発明のように、大径スプロケットの側面を膨出させ
て一体的に膨出形成することもできる。
【0028】本願の請求項5に記載した発明は、上記リ
ンクプレート保持部の受支面に傾斜を設けたものであ
る。
【0029】上記受支面の傾斜は、小径スプロケット側
の縁部が大径スプロケット側の縁部よりスプロケットの
半径方向外方に位置するように設けられている。受支面
に上記傾斜を設けることによって、大径スプロケット側
のリンクプレートを受支面に確実に受支することが可能
となり、小径スプロケットから大径スプロケットに移行
するチエンが上記リンクプレート保持部から外れるとい
った恐れがなくなる。このため、確実な掛け変えを行う
ことができる。
【0030】請求項6に記載した発明は、上記受支面
を、連続するリンクプレートの二枚以上を受支できる長
さに設定したものである。受支面の円弧の長さを上記の
ように設定することにより、チエンを上記受支面の円弧
形状に滑らかに沿わせて受支することが可能となり、チ
エンを円滑に掛け変えることができる。
【0031】
【実施例の説明】以下、本願発明に係る実施例を、図に
基づいて具体的に説明する。
【0032】本実施例は、本願発明を自転車用チエンホ
イール(前ギヤ)に適用したものである。また、図1
は、本願発明に係る多段スプロケット装置1の側面図で
あるが、以下の説明の理解を容易にするために、一枚の
小径スプロケット2と、これに隣り合う一枚の大径スプ
ロケット3のみを代表させて示してある。なお、三枚以
上のスプロケットを備える多段スプロケット装置におけ
る相隣り合う大小二枚のスプロケット間においても、以
下に説明する小径スプロケット2と大径スプロケット3
との関係を適用することができる。
【0033】各スプロケット2,3の外周には、図1に
示すように、多数の歯4,5がそれぞれ等間隔に形成さ
れている。図2に示すように、チエンCは、一対の外リ
ンクプレート16a,16b……の間の空間、または、
一対の内リンクプレート17a,17bの間の空間に、
上記スプロケット2,3の外周の歯4,5が突入すると
ともに、隣り合う歯と歯の間に形成される歯間部6,7
にチエンCの連結部のローラRが嵌まり込むようにし
て、スプロケット2,3と噛合している。
【0034】上記歯間部6,7の底部はローラRの外径
よりやや曲率の大きい円弧状に形成されており、上記ロ
ーラRは上記歯間部6,7に若干の隙間をもって嵌まり
込むように構成されている。
【0035】さて、本実施例においては、図1に示すよ
うに、大径スプロケット3の小径スプロケット側側面
に、小径スプロケット2から大径スプロケット3へ移行
するチエンCのリンクプレート縁部を受支するリンクプ
レート保持部12が設けられている。
【0036】本実施例に係る上記リンクプレート保持部
12は、外周部に円弧状の受支面12aを有する保持プ
レート22を上記大径スプロケット3の小径スプロケッ
ト側側面に固定ピン12bを用いて固定することによっ
て設けられている。
【0037】上記受支面12aは、図5に示すように、
側面視においてスプロケットの回転方向前方ないし半径
方向外方に膨出する円弧状に形成されており、その回転
方向後端部が、大径スプロケットの歯底をつないで形成
される円弧に滑らかに連続するように取付けられてい
る。
【0038】上記円弧の長さは、図5に示すように、連
続するリンクプレートをほぼ二枚受支できる長さに設定
されている。
【0039】また、上記受支面12aには、図4に示す
ように、小径スプロケット2側の縁部が大径スプロケッ
ト3側の縁部よりスプロケットの半径方向外方に位置す
るように傾斜が設けられている。
【0040】一方、上記大径スプロケット3における、
上記受支面12aより半径方向外方には、大径スプロケ
ット3の側面ないし歯10の小径スプロケット側面を切
欠くことによって、上記受支面12aに連続する段落ち
面13aを有する切除部13が形成されている。
【0041】次に、上記構成の多段スプロケット装置1
の作用を説明する。
【0042】まず、図5に示すように、チエンは、小径
スプロケット2の歯間中心O5 から引き出した接線Sに
沿って大径スプロケット3の外周に向かう。
【0043】上記リンクプレート保持部12は、回転方
向前方ないし半径方向外方に膨出する円弧状の受支面1
2aを有するため、上記リンクプレート受支面12aに
受支されるリンクプレート18aは、連結部R4 を中心
として上記接線Sに対して図5における時計周り方向に
回転させらされ、上記受支面12aに沿う角度で保持さ
れる。そして、上記リンクプレート18a,18bに続
くリンクプレート17a,17bも、連結部R3 を中心
に回転させられて上記受支面12aの円弧形状に沿って
保持され、このリンクプレート17a,17bに続くリ
ンクプレート16a,16bが、大径スプロケット3の
外周歯11を乗り越えて、大径スプロケット3に係合さ
せられる。
【0044】すなわち、本実施例においては、チエンC
は、小径スプロケットの歯間中心O 5 に位置する連結部
5 から連結部R4 にいたるまでの、符号Hで示す間は
直線状に移行させられる一方、上記連結部R4 から大径
スプロケット3の歯11に噛合するまでの間は円弧状に
移行させられる。
【0045】したがって、チエンCは、大径スプロケッ
トの外周歯に近接するにしたがって、リンクプレートの
方向を上記円弧に沿って滑らかに変更させられて、大径
スプロケット3に噛合させられている。このため、大径
スプロケット3に噛合するリンクプレート16a,16
bの直前のリンクプレートが集中的に屈曲されることは
ない。
【0046】したがって、上記大径スプロケット3に噛
合するリンクプレート16a,16bの回転方向前方に
位置するリンクプレート17a,17b,18a,18
b…が大径スプロケット3の側面に大きな力で押しつけ
られることもなくなり、上記チエンCが側方に大きく撓
まされることもない。この結果、チエンCおよび大径ス
プロケット3の歯に作用する力も緩和され、チエンCあ
るいは大径スプロケット3の外周歯が損傷を受ける恐れ
もなくなる。
【0047】また、上記リンクプレート保持部12によ
って、小径スプロケット2から大径スプロケット3に移
行する過程にあるチエンCを安定して受支することがで
きるため、チエンCを確実かつ円滑に掛け変えることが
できる。このため、大径スプロッケット3と小径スプロ
ケット2の歯数差が大きい場合でも、チエンCを大径ス
プロケット3に安定して掛け変えることができ、確実な
変速操作を行うことができる。
【0048】さらに、本実施例においては、大径スプロ
ケット3を乗り越えるリンクプレート16a,16b
を、その点における大径スプロッケトのピッチ円のほぼ
接線方向に向けて保持するように構成している。
【0049】したがって、上記リンクプレート16a,
16bを大径スプロケット3のピッチ円のほぼ接線方向
から噛合させることができる。
【0050】上記チエンCを大径スプロケット3のピッ
チ円Mの接線方向から噛合させることによって、小径ス
プロケット2と大径スプロケット3の径の差に基づく従
来の不都合が解消され、並列された同じ径のスプロケッ
トにチエンを掛け変えるのと同様にチエンを掛け変える
ことができる。このため、チエンの掛け変えを円滑かつ
確実に行うことが可能となる。
【0051】しかも、本実施例においては、図4に示す
ように、上記受支面12aに傾斜を設けるとともに、大
径スプロケット3の側面ないし歯10の小径スプロケッ
ト側に切除部13を設けている。このため、上記受支面
12aにチエンのリンクプレートを確実に保持すること
ができるとともに、このリンクプレートと大径スプロケ
ット3の側面との干渉を防止し、チエンCを確実かつ円
滑に掛け変えることができる。
【0052】さらに、本実施例に係る小径スプロケット
2と上記大径スプロケット3とは、図1に示すように、
小径スプロケット2の一つの歯間中心O5 から引き出し
た接線Sが、大径スプロケット3のピッチ円と交わる点
3 の近傍に位置する歯間中心O0 と上記小径スプロケ
ット2の歯間中心O5 との間の距離Lがnp+α(ただ
し、pはチエンピッチ、nは整数、αは大径スプロケッ
トの歯高さより小さい寸法)となるように、周方向相対
位置を設定している。
【0053】従来の多段スプロケットにおいては、チエ
ンは小径スプロケットの一つの歯間中心から大径スプロ
ケットの一つの歯間中心に向かって直線状に移行する。
このため、小径スプロケットと大径スプロケットの上記
接線に沿う歯間中心の間の距離をチエンピッチのほぼ整
数倍にしておけば、チエンが大径スプロケットの外周に
到達したとき、その連結部が大径スプロケットの歯間に
円滑に噛合できた。
【0054】しかしながら、本願発明においては、チエ
ンCを直線状に移行させるのではなく、円弧状に移行さ
せるため、その分余分に移行距離を設定する必要があ
る。
【0055】本実施例においては、小径スプロケット2
の歯間中心O5 から引き出した接線が大径スプロケット
3のピッチ円と交わる点O3 に大径スプロケット3の歯
間中心が位置しないことになるため、上記点O3 の近傍
に位置する歯間中心O0 を基準としてとり、この歯間中
心O0 と、小径スプロケット2の歯間中心O5 との間の
距離Lをnp+αに設定して上記小径スプロケット2と
大径スプロケット3の周方向相対位置を設定し、上記歯
間中心O0 の回転方向後方の歯間にチエンCの連結部R
1 が嵌まり込むように設定している。
【0056】すなわち、上記距離Lをnpより大きな値
np+αに設定することによって、上記歯間中心O0
回転方向後方に続く歯間にチエンCの連結部R1 を位置
させることができるのである。上記αの値は、たとえ
ば、大径スプロケット3の歯の高さより小さな値を採用
することができる。
【0057】上記のように、大径スプロケット3と小径
スプロケット2の周方向相対位置を設定するとともに、
上記歯間中心O0 の近傍に上記リンクプレート保持部1
2を設けることにより、上記チエンCを上記リンクプレ
ート保持部12で確実に保持するとともに、大径スプロ
ケット3に円滑に掛け変えることができる。
【0058】本願発明の範囲は、上述の実施例に限定さ
れることはない。
【0059】実施例においては、本願発明を前ギヤに適
用した例を示したが、後ギヤに適用することもできる。
【0060】また、リンクプレート保持部の形状、およ
び配置位置も実施例に限定されることはなく、たとえ
ば、リンクプレート3枚を保持できる円弧状の受支面を
備えるリンクプレート保持部を設けることもできる。
【0061】また、リンクプレート保持部を設ける手段
も実施例に限定されることはなく、請求項4に記載した
発明のように、円弧状の受支面を有する膨出部を上記大
径スプロケット3の小径スプロケット側側面に一体形成
することにより設けることもできる。
【0062】さらに、実施例においては、リンクプレー
ト受支面12aの円弧のほぼ全長にわたってリンクプレ
ートの縁部が受支される場合を示したが、図3に示すよ
うに、上記受支面12aの一部にリンクプレートの下縁
を支持する場合にも、同様の効果を発揮させることがで
きる。
【0063】さらにまた、実施例においては、チエンC
を直線状に移行させる部分と円弧状に移行させる部分と
を設けたが、小径スプロケットを離脱した直後から円弧
状に移行させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る多段スプロケット装置の側面図
である。
【図2】図1の多段スプロケット装置をII方向から見た
図であり、作用を説明する図である。
【図3】チエンの掛け変わる他の態様を示す図であり、
図2に相当する図である。
【図4】図1におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図1の要部の拡大図であり、本願発明の作用を
説明する図である。
【符号の説明】
1…多段スプロケット装置 2…小径スプロケット 3…大径スプロケット 12…リンクプレート保持部 12a…受支面 22…保持プレート C…チエン M…ピッチ円

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一枚の大径スプロケットと少
    なくとも一枚の小径スプロケットとを備える自転車用多
    段スプロケット装置において、 大径スプロケットの小径スプロケット側側面に、小径ス
    プロケットから大径スプロケットへ移行するチエンのリ
    ンクプレート縁部を受支し、上記チエンを所定の円弧に
    沿って曲折させながら上記大径スプロケットに掛け変え
    るリンクプレート保持部を設けたことを特徴とする、自
    転車用多段スプロケット装置。
  2. 【請求項2】 上記リンクプレート保持部は、大径スプ
    ロケットの歯を乗り越えるリンクプレートを、その点に
    おける上記大径スプロケットのピッチ円のほぼ接線方向
    に向けて保持できるように形成されていることを特徴と
    する、請求項1に記載の自転車用多段スプロケット装
    置。
  3. 【請求項3】 上記リンクプレート保持部は、上記大径
    スプロケットの小径スプロケット側側面に円弧状の受支
    面を有する保持プレートを添着することにより設けられ
    ていることを特徴とする、請求項1に記載の自転車用多
    段スプロケット装置。
  4. 【請求項4】 上記リンクプレート保持部は、円弧状の
    受支面を有する膨出部を上記大径スプロケットの小径ス
    プロケット側側面に一体膨出形成することにより設けら
    れていることを特徴とする、請求項1に記載の自転車用
    多段スプロケット装置。
  5. 【請求項5】 上記受支面は、小径スプロケット側の縁
    部が大径スプロケット側の縁部よりスプロケットの半径
    方向外方に位置する傾斜状に形成されていることを特徴
    とする、請求項3または請求項4のいずれかに記載の自
    転車用多段スプロケット装置。
  6. 【請求項6】 上記受支面は連続するリンクプレートの
    二枚以上を受支できる長さを備えることを特徴とする、
    請求項3または請求項4のいずれかに記載の自転車用多
    段スプロケット装置。
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