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JPH06187311A - マルチプロセッサシステムおよびプロセッサ間通信方法 - Google Patents

マルチプロセッサシステムおよびプロセッサ間通信方法

Info

Publication number
JPH06187311A
JPH06187311A JP21720593A JP21720593A JPH06187311A JP H06187311 A JPH06187311 A JP H06187311A JP 21720593 A JP21720593 A JP 21720593A JP 21720593 A JP21720593 A JP 21720593A JP H06187311 A JPH06187311 A JP H06187311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processor
data
cell
bit
data block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21720593A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Takahashi
泰弘 高橋
Toru Hoshi
徹 星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP21720593A priority Critical patent/JPH06187311A/ja
Publication of JPH06187311A publication Critical patent/JPH06187311A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Multi Processors (AREA)
  • Information Transfer Systems (AREA)
  • Exchange Systems With Centralized Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】プロセッサ間で高速にデータ転送できるマルチ
プロセッサの提供。 【構成】複数のプロセッサ1と、各プロセッサの内部バ
スのビット幅に相当する個数のATMスイッチ2とから
なるマルチプロセッサシステムにおいて、各プロセッサ
は、上記複数のATMスイッチのそれぞれと接続するた
めのインタフェース10を持つ。各インタフェイス10
は、送信データブロックを、複数のビットデータブロッ
クに分割し、各ビットデータブロックに宛先プロセッサ
によって決まるルーティング情報を含むヘッダを付加す
ることによって、複数のセルに変換し、これらのセルを
上記複数のATMスイッチに並列的に送る。上記複数の
セルは、ATMスイッチによって宛先プロセッサに並列
的に転送され、宛先プロセッサのインタフェースで元の
データブロックにリアセンブルされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のプロセッサから
なるマルチプロセッサシステムおよびプロセッサ間通信
方法に係り、特にマルチメディアを扱う端末システムに
適したマルチプロセッサシステムおよびプロセッサ間通
信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像等を処理するシステムにおい
ては、例えば、「映像情報(I)」1987/12 p.23〜27
「最新画像処理ワークステーション VICOM-VMEシリー
ズ」に記載されているように、1つのプロセッサにおい
て全ての画像処理を行なうのではなく、複数の専用プロ
セッサを用いることで処理の高速化を図っている。この
場合、専用プロセッサ間のデータの送受信は、一般的な
システムバスとは別に設けた専用のバスを介して行な
い、例えば、画像処理以外のデータトラフィックによる
性能低下を防ぐという方法がとられていた。
【0003】文献1の例では、画像処理専用のプロセッ
サを複数用意し、これらの専用プロセッサ間の通信は、
システムバスであるVME−BUSとは別の、画像処理
データ専用のバスIMAGE−BUSを用いることによ
って、データ転送の高速化を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、画像
処理専用の通信路がバス形式となっているため、以下に
あげる問題があった。
【0005】すなわち、プロセッサ間の通信を開始する
ためには、バス使用権の獲得する必要があり、他のプロ
セッサがデータ転送を行なっている間は、その転送がお
わるまで待たねばならない。従って、リアルタイム性を
要求される情報、例えば、音声や映像のようなマルチメ
ディア情報の場合、バス使用権獲得までの待ち時間によ
る処理の遅れから、メディアのリアルタイム性が保証で
きなくなるという問題があった。
【0006】また、上記従来技術では、同時には、一組
のプロセッサ間通信しかできないため、特定のプロセッ
サだけがバスを占有することを防ごうとすると、各プロ
セッサに許容すバスの連続使用時間を制約せざるを得
ず、プロセッサが比較的長いデータを送ろうとすると、
1つの送信データストリームが、送信途中で一旦分断さ
れてしまう。送信の途中で分断された情報は、受信側の
プロセッサにおける復元処理において、時間軸管理が行
なわれていないことから、情報の等時性は失われてしま
うという問題があった。
【0007】さらに、バス接続を採用した上記従来技術
では、同時には、一組のプロセッサ同士しか通信できな
いため、例えば、通信プロセッサがネットワークから受
信したデータをファイルプロセッサへ転送している間
に、画像入力プロセッサがカメラから入力された画像デ
ータを画像処理プロセッサへ転送すること、あるいは、
これらの動作と並行して、上記画像処理プロセッサによ
る処理結果を画像表示プロセッサへ転送する、と言った
複数のプロセッサによる処理動作が並行して行なえない
という問題があった。
【0008】本発明の目的は、複数対のプロセッサ間通
信を同時に並行して実現できるマルチプロセッサシステ
ムを提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、比較的長いデータス
トリームでも、他のプロセッサによるデータ伝送の影響
を受けることなく、迅速に伝送可能にしたマルチプロセ
ッサシステム、およびプロセッサ間通信方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるマルチプロセッサシステムは、入力端
子から受け取ったセルを該セルのヘッダ情報によって決
まる出力端子に転送するスイッチ手段と、上記各プロセ
ッサを上記スイッチ手段に接続するためのインターフェ
イス手段とを有し、上記インターフェイス手段が、自プ
ロセッサから他のプロセッサに送信すべき複数バイトの
データストリームを受取り、該データストリームを複数
のデータブロックに分割し、各データブロックを、宛先
プロセッサによって異なるヘッダと上記データブロック
の1部をなす部分データブロックとからなる複数のセル
に変換し、該複数のセルを並列的に上記スイッチ手段に
送出するための第1の手段と、上記スイッチ手段から複
数のセルを並列的に受信し、上記複数のセルに含まれる
部分データブロックを1つのデータブロックに変換する
ための第2の手段とからなることを特徴とする。
【0011】本発明の1つの側面は、上記第1の手段
が、上記プロセッサから受け取った他のプロセッサに送
信すべきのデータストリームを、所定長さを持つ複数の
データブロックに分割し、各データブロックを、ヘッダ
と上記データブロックの特定ビット位置の情報を含むビ
ットデータブロックとからなる複数のセルに変換し、該
複数のセルを上記スイッチ手段と接続された第1群の信
号線に並列的に送出し、上記第2の手段が、上記スイッ
チ手段に接続された第2群の信号線から複数のセルを並
列的に受信し、該複数のセルに含まれるビットデータブ
ロックを1つのデータブロックに変換するようにしたこ
とにある。
【0012】上記スイッチ手段は、例えば、複数のセル
フルーティングスイッチからなり、上記第1の手段と第
2の手段が、上記複数のセルフルーティングスイッチの
それぞれと接続された構成とすることができる。本発明
の1つの実施形態によれば、上記スイッチ手段は、前記
送信データの1バイトのビット数に等しい個数のセルフ
ルーティングスイッチからなり、上記第1の手段が、デ
ータブロックをビット位置に対応した複数のビットデー
タブロックに分割し、各ビットデータブロック毎に前記
セルを形成し、各セルを送信データの各バイトのビット
位置と対応したセルフルーティングスイッチに送出する
ようにしている。
【0013】また、本発明によるプロセッサ間通信方法
は、複数のプロセッサをスイッチ手段を介して相互接続
しておき、データの送信元となる第1のプロセッサ側
で、送信すべき複数バイトからなるデータブロックをそ
れぞれが各バイトの同一ビット位置のデータからなる複
数のビットデータブロックに分割し、各ビットデータブ
ロックに宛先となる第2のプロセッサに固有のルーチン
グ情報を含むヘッダを付加することによって複数のセル
を形成し、上記複数のセルをスイッチ手段に並列的に送
信し、上記スイッチ手段によって、上記複数のセルを上
記第2のプロセッサに並列的に転送し、上記第2のプロ
セッサ側で、受信セルに含まれるビットデータブロック
を1つのデータブロックに変換することを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、各プロセッサとスイッチ手段
とを接続する第1、第2の信号線群を、それぞれ、スイ
ッチ手段(あるいはそれを構成する複数のセルフルーテ
ィングスイッチ)の該プロセッサに固有の入力端子およ
び出力端子に接続することによって、各プロセッサと他
の任意のプロセッサとの間に専用の通信路を確保するこ
とができる。
【0015】従って、本発明によれば、各プロセッサ
は、他のプロセッサによるデータ転送動作の終了を待つ
ことなく、同時並行的にデータ転送を行なうことが可能
になる。
【0016】このため、本発明を、例えばマルチメディ
ア端末に適用した場合、広域網からの受信データのファ
イルへの転送動作と、画像入力プロセッサから画像処理
プロセッサへの画像データの転送動作と、画像処理プロ
セッサの処理結果の表示プロセッサへの転送動作等、複
数のプロセッサ間通信を同時に行なうことが可能にな
る。
【0017】
【実施例】図1は、本発明によるマルチプロセッサシス
テムの1実施例を示す図であり、n個のプロセッサユニ
ット1(1A〜1N)が、m個のセルフルーチングスイ
ッチ2(2A〜2M)を介して、相互に接続されてい
る。なお、本明細書で言う「セルフルーチングスイッ
チ」とは、以下(1)又は(2)の条件を備えたスイッ
チであり、例えば固定長パケット(以下、セルと言う)
のスイッチングを行なうATMスイッチがこれに該当す
る。
【0018】(1)入力セルのヘッダの先頭に付与した
ルーチング情報により、各スイッチ内部の方路を選びな
がら、入力セルを出力ポートの1つにへルーチングす
る。スイッチ外部から共通制御部によるスイッチング指
令を受けることなく、各セルの情報で方路決定する。
【0019】(2)固定長の比較的短パケットを扱う、
ハードウェア制御の高速、自己方路決定型のスイッチ。
【0020】各プロセッサユニット1は、プロセッサ6
と、メモリ7と、I/O装置8と、ATMポート10と
からなり、これらは、mビット幅の内部バス9で結ばれ
ている。本発明の特徴は、各プロセッサのmビット幅の
内部バス9が、ATMスイッチのための接続ポート、す
なわちATMポート10に接続されている点である。
【0021】ATMポート10は、それぞれ各プロセッ
サユニット1の内部バスのビット幅に相当するm本の入
力線29と、m本の出力線30とを備えており、これら
の入力線および出力線との間でmビット幅のデータをA
TMセルの形で送受信することが可能である。上記AT
Mポート10の入力線29と出力線30は、それぞれ、
プロセッサユニットの内部バス9の各ビットに対応する
m個のATMスイッチ2(2A〜2M)に、各々、接続
されている。
【0022】各ATMスイッチ2は、n個のプロセッサ
ユニット1A〜1Nと接続できるように、n本の入力端
子IN1j〜INnj(j=1〜m)とn本の出力端子
OUT1j〜OUTnj(j=1〜m)とを備えてい
る。
【0023】例えば、第1のプロセッサユニット1Aの
mビット幅の出力データのうち、第1ビット目に位置す
る情報は、後述するサブセルの形式で、第1のATMス
イッチ(No.1)2Aの第1入力端子(IN11)に入力さ
れ、上記第1のプロセッサユニット1Aの出力データの
第mビット目に位置する情報は、第mのATMスイッチ
(No.m)2Mの第1入力端子(IN1m)に入力される。同
様に、第nのプロセッサユニット1Nのmビット幅の出
力データの第1ビット目に位置する情報は、サブセルの
形式で、第1のATMスイッチ(No.1)2Aの第n入力
端子(INn1)に入力され、上記第nのプロセッサユニッ
トの出力データの第mビット目に位置する情報は、第m
のATMスイッチ(No.m)2Mの第n入力端子(INnm)
に入力される。
【0024】上記第1のATMスイッチ2Aの第1出力
端子OUT11の情報は、第1のプロセッサユニット1Aの
ATMポート10の第1ビット目と対応する入力線に入
力され、第mのATMスイッチ2Mの第1出力端子OUT1
mの情報は、第1のプロセッサユニット1AのATMポ
ートの第mビット目と対応する入力線に入力される。同
様に、第1のATMスイッチ(No.1)2Aの第n出力端
子OUTn1の情報は、第nのプロセッサユニット1NのA
TMポートの第1ビット目と対応する入力線に入力さ
れ、第mのATMスイッチ(No.m)2Mの第m出力端子
OUTnmの情報は、第nのプロセッサユニット1NのAT
Mポートの第mビット目と対応する入力線に入力され
る。
【0025】一方、各プロセッサから送信されたmビッ
ト幅のデータの第1ビット目に位置する情報を含むサブ
セルは、第1のATMスイッチ(No.1)2Aにおいて交
換処理されて、データの宛先となるプロセッサ2jが接
続された出力端子OUTj1に出力され、上記宛先プロ
セッサ2jのATMポートの第1ビット目と対応する入
力線に送られる。同様にして、各プロセッサからの送信
データの第mビット目に位置する情報を含むサブセル
は、第mのATMスイッチ(No.m)2Mにおいて交換処
理され、宛先のプロセッサ2jが接続された出力端子O
UTjmに出力され、上記宛先プロセッサのATMポー
トの第mビット目と対応する入力線に送られる。このよ
うにして、各プロセッサユニットは、内部バス10のビ
ット幅mに等しい個数のサブセルをビット対応に設けら
れた複数のATMスイッチを介して並列転送することに
より、他の任意のプロセッサユニットとの間で、高速に
データ送受信することが可能となる。
【0026】図2は、図1のATMポート10の詳細を
示す構成図である。ATMポート10は、これに内部バ
ス9を介して接続されたプロセッサ6から与えられたm
ビット幅のデータストリーム(メッセージ)をそれぞれ
所定の長さLをもつ複数のデータブロックに分割し、更
に、各データブロックをビット位置毎のm個のサブデー
タブロックに分解し、各サブデータブロックに同一のセ
ルヘッダを付加することによって形成したm個のサブセ
ルを、ATMスイッチ2A〜2Mに並列的に送信した
り、逆にこれらのATMスイッチから並列的に受信した
サブセルをもとのデータストリーム形式に変換し、内部
バスを介してプロセッサ6に渡すことを役目としてい
る。
【0027】ATMポート10は、m本の入力線29を
介してATMスイッチ2A〜2Mから、それぞれビット
位置と対応するサブデータブロック(第1ビットデータ
ブロック〜第mビットデータブロック)のサブセルを並
列的に受信するセル受信部15と、上記セル受信部15
から供給された複数のサブセルのセルヘッダを解析し、
各サブセルから抽出したサブデータブロックをmビット
のデータ幅をもつデータブロックに変換する受信セル・
ヘッダ処理部16と、上記受信セル・ヘッダ処理部16
から供給されるデータブロックをプロセッサが扱うデー
タストリーム形式にリアセンブリするための制御動作を
行なうリアセンブリ制御部17と、リアセンブリされた
データストリームを一時的に蓄積するための受信バッフ
ァ部18と、プロセッサから他のプロセッサに送出すべ
きデータストリーム(メッセージ)を一時的に蓄積する
ための送信バッファ部21と、上記送信バッファから、
転送単位となる所定長さLのデータブロックを読み出
し、これをm個のサブセルに変換するための制御動作を
行なうアセンブリ制御部22と、上記送信バッファから
読み出されたデータブロックをm個のビットデータブロ
ックに分割し、各ビットデータブロックに送信セルヘッ
ダを付加する送信セル・ヘッダ処理部20と、上記送信
セル・ヘッダ処理部20から供給されるm個のサブセル
をm本の出力線30を介してATMスイッチ2A〜2M
に並列的に送出するセル送信部19とからなる。
【0028】23はバッファ管理部、24はDMAコン
トロール部、25はポート制御部である。コントロール
バス26、アドレスバス27、およびデータバス28
は、図1のプロセッサユニット内のプロセッサ6、メモ
リ7、I/O8に接続されている。
【0029】図3〜図5は、ATMポート10において
取り扱われるデータ構造の1例を示した図である。プロ
セッサユニット1Aから他のプロセッサユニット、例え
ば1Nへのデータ転送を行なう場合、プロセッサユニッ
ト1Aでは、図3に示すデータストリーム(メッセー
ジ)40の形式で,送信データをメモリ7内に用意す
る。
【0030】データストリーム40は、ヘッダ部41
と、データ部42とからなる。ヘッダ部41は、宛先ア
ドレスを示すフィールド43、データの種別を示すフィ
ールド44、データ部の長さを示すフィールド45及び
データストリームの番号(シーケンス番号)を示すフィ
ールド46からなる。
【0031】上記宛先アドレスフィールド43は、スト
リームの宛先となるプロセッサユニットの番号と、必要
に応じて、データ40を扱うプログラムの識別子あるい
はデータ40を格納するためのメモリアドレスが入れら
れている。
【0032】ATMポート10は、プロセッサ1Aから
受け取ったこのデータストリーム40を送信バッファ2
1内に一時的に格納し、このデータストリーム40をそ
れぞれ所定のサイズLをもつ複数のデータブロックに分
割する。最後のデータブロックは、サイズLに満たない
場合、フィラー(例えば、スペース)を追加することに
よって、所定サイズLのデータブロックとする。
【0033】ATMポートは、上記送信バッファ21に
格納されたヘッダ部41の宛先アドレスフィールド43
の内容に従って、ATMスイッチがセルのルーティング
のために必要とするルーティング情報(スイッチ情報)
32を生成し、図4に示すように、これをセル番号33
と共に、各データブロック34の先頭部に付加して、A
TMセル30を作成する。
【0034】本発明では、上記ATMセル30における
mビット幅をもつデータブロック34を、各バイトの第
1ビットからなる第1ビットデータブロック〜各バイト
の第mビットからなる第mビットデータブロックに分解
し、得られた1ビット幅Lビット長の 各ビットデータ
ブロック35に、図5に示すように、スイッチ情報32
とセル番号33とを付加することによって、m個のセル
(以下、本明細書では、このようなビットデータブロッ
クを含むセルをサブセルと言う)31を形成し、これら
のサブセルを出力線30を介してATMスイッチ2に並
列的に出力することを特徴とする。
【0035】次ぎに、図2を参照して、プロセッサ間で
行なわれるデータの送受信動作について説明する。
【0036】先ず、1つのプロセッサ1Aから他の任意
のプロセッサ、例えば1Nに対するデータ送信動作につ
いて説明する。プロセッサ1Aは、メモリ7内おける送
信すべきデータの格納場所をポート制御部25に対して
知らせると共に、ライト命令を出す。ここでの「ライト
命令」とは、プロセッサ1Aから、データの宛先となる
プロセッサ1Nに対して、ATMスイッチ2経由で、デ
ータを転送することを意味する。
【0037】上記ライト命令に応答して、ポート制御部
25は、DMAコントロール24の機能を用いて、メモ
リ7の指定されたデータ格納場所から、送信すべきデー
タストリーム40を、送信バッファ21に転送する。次
に、ポート制御部25は、アセンブリ制御部22に対し
て、アセンブリ動作を指示する。上記指示に応答して、
アセンブリ制御部22は、送信バッファ21から所定長
さLバイト(mビット/バイト)分の送信データブロッ
クを読みだす。上記送信データブロックは、ビット位置
に対応したm個のビットデータブロックに分割され、送
信セルヘッダ処理部20で、ビットデータブロック毎の
セルヘッダ付けが行なわれる。
【0038】図6は、送信セルヘッダ処理部20の詳細
を示す。送信セルヘッダ処理部20は、ルーティング情
報32を設定するためのレジスタ201と、セル番号3
3をカウントするためのカウンタ202と、それぞれ上
記レジスタ201およびカウンタ202から出力される
並列データを直列データに変換するための並列/直列
(P/S)変換器203および204と、信号線221
〜223を介してアセンブリ制御部から与えられる制御
信号に応じて、P/S変換器203、204および送信
バッファ21の出力の何れかを選択し、セル送信部19
に出力するよう動作するセレクタからなっている。
【0039】アセンブリ制御部22は、ポート制御部2
5からアセンブリ動作の開始指令を受けると、送信バッ
ファ21から読み出した宛先アドレス情報に基づいて、
サブセルに付加すべきルーティング情報32を生成し、
これをレジスタ201に設定する。また、カウンタ20
2にカウント指令を与え、更新されたセル番号を生成さ
せる。
【0040】次に、アセンブリ制御部22は、制御信号
線221に選択信号を出力し、これによって、P/S変
換器203を動作させ、レジスタ201に設定されてい
るルーティング情報をシリアルデータに変換して、m本
の出力線205にそれぞれ出力させる。この時、セレク
タ20は、上記P/S変換器の出力線205からの入力
信号を選択し、m本の信号線211を介してセル送信部
19に転送する動作状態となっている。ルーティング情
報の転送が終わると、アセンブリ制御部22は、制御信
号線222に選択信号を出力し、P/S変換器204を
動作させ、カウンタ202のカウント値をシリアルデー
タに変換して、m本の出力線206にそれぞれ出力させ
る。この時、セレクタ20は、上記P/S変換器の出力
線206からの入力信号を選択し、信号線211を介し
てセル送信部19に転送する動作状態となっている。
【0041】セル番号の転送が終わると、アセンブリ制
御部22は、制御信号線223に選択信号を出力し、セ
レクタ20を、送信バッファ21の出力線207から入
力される信号を信号線211を介してセル送信部19に
転送する動作状態とする。この状態で、アセンブリ制御
部22は、送信バッファ21から長さLのデータブロッ
クを順次に読み出す。上記データブロックは、ビット位
置別に分割されたm個のビットデータブロックとして出
力線207に読み出され、信号線211を介して、セル
送信部19に供給される。
【0042】セル送信部19では、セレクタ210から
m本の信号線211を介して供給されるm本のシリアル
データを、例えば、出力線30と対応して用意されたm
個のサブセル・キューメモリに一旦蓄えておき、制御信
号線224を介してアセンブリ制御部22から与えられ
る送信指令に応答して、これらのキューメモリの内容を
出力線30に出力させる。尚、出力線30へのサブセル
の送出動作は、ヘッダ情報(ルーティング情報とセル番
号)をキューメモリに蓄積した後、これらのキューメモ
リへのビットデータブロックの入力と並行して、キュー
メモリからサブセル情報を出力するようにしてもよい。
【0043】以上の動作を繰返すことによって、送信バ
ッファ21内のデータストリームがすべてサブセル化さ
れ、ATMスイッチ2A〜2Mに送信し終わると、アセ
ンブリ制御部22は、バッファ管理部23を通じて、ポ
ート制御部25に送信終了を伝える。ポート制御部25
は、アセンブリ制御部22から送信終了の通知を受ける
と、コントロールバス26を用いて、プロセッサ1Aに
対して割込みをかけ、送信終了を通知する。なお、プロ
セッサ1AとATMポート10の間では、後述するよう
に、各種のコマンドのやりとりも行われる。
【0044】次に、プロセッサ1Aにおける他のプロセ
ッサからのデータ受信動作について述べる。図1に示し
たATMスイッチ2AからATMスイッチ2Mまでの各
出力は、全体として見ればmビット幅の信号となって、
図2のATMポート内のセル受信部17に入力される。
【0045】セル受信部15は、ATMスイッチ2A〜
2Mから入力線29を介してm個のサブセル信号を並列
的に受信し、これらのサブセル信号を受信セルヘッダ処
理部16に渡す。
【0046】受信セルヘッダ処理部16は、図7に示す
如く、セル受信部15から信号線160を介してm個の
サブセル信号を並列的に受信するセレクタ161を有
し、上記セレクタ161は、リアセンブル制御部17か
ら制御信号線170または171を介して与えられる選
択信号に応じて、これらのサブセル信号を出力ポートA
または出力ポートBに選択的に出力する。
【0047】出力ポートAには、それぞれシリアルデー
タをmビットのパラレルデータに変換するためのS/P
変換器163−1〜163−mを有するm本の信号線1
62が接続され、これらのS/P変換器の出力は比較器
164に入力されている。また、出力ポートBには、m
本の信号線166を介して受信バッファ17が接続され
ている。
【0048】リアセンブル制御部17は、セル受信部1
5の受信キュー(図示せず)にm個のサブセルが受信さ
れた時にセル受信部が制御信号線172に出力する制御
信号に応答して、先ず、制御信号線170にヘッダ処理
のための制御信号を出力する。この制御信号に応答し
て、セル受信部15から、受信されたm個のサブセルの
ヘッダ部(ルーティング情報32とセル番号33)の内
容がセレクタ161に供給され、これらがセレクタで出
力ポートAに転送され、それぞれS/P変換器163−
1〜163−mによってパラレルデータに変換された
後、比較器164に入力される。上記比較器164は、
リアセンブル制御部17が制御信号線165に出力した
制御信号に応答して、これらm個のヘッダを比較し、こ
れらが互いに一致しているか否かの判定結果を示す信号
を信号線166に出力する。
【0049】リアセンブル制御部17は、上記判定結果
がセルヘッダ間に不一致が生じたことを示す場合は、デ
ータ受信エラーを示す制御信号をポート制御部25に送
り、もし、上記判定結果が全てのセルヘッダの一致を示
す場合は、制御信号線171にデータブロック処理のた
めの制御信号を出力する。この制御信号に応答して、セ
ル受信部15から、受信されたm個のサブセルのビット
データブロックの内容がセレクタ161に供給され、こ
れらが出力ポートBに転送され、信号線166を介して
受信バッファ18に入力される。
【0050】サブセルの受信の都度、上述した受信セル
ヘッダ処理部16とリアセンブリ制御部17の動作を繰
り返すことによって、受信バッファ18内にてデータス
トリームの復元が行なわれる。リアセンブリ制御部17
は、受信バッファに蓄積されたデータストリームのヘッ
ダ部に含まれるデータ長フィールド45の値から、受信
処理すべきデータブロックの個数を判断する、そして、
最後のデータブロックを受信して、受信バッファ18内
にもとのデータストリームが完成されたところで、ポー
ト制御部25に対してデータ受信完了を通知する。
【0051】ポート制御部25は、上記データ受信完了
の通知を受け取ると、DMAコントロール24に対し
て、データストリームのDMA転送を指示し、データス
トリームがメモリ7の受信データ領域へ転送される。こ
れが終了すると、ポート制御部25は、プロセッサに対
して、受信完了の割込みをかける。
【0052】図8は、ATMスイッチ2(2A〜2M)
の構成の1例を示す図である。ATMスイッチ2の役割
は、任意の入力端子INij(i=1〜n,j=1〜
m)から入力されたサブセル31を、ルーティング情報
(スイッチ情報)32にもとづいて、出力端子の1つに
高速に交換処理することである。 ATMスイッチは、
複数の単位スイッチS11〜S34を多段に接続しスイ
ッチ構成となっている。
【0053】図示した例では、各ATMスイッチ2は、
4行3段に配置された合計12個の単位スイッチS11
〜S34からなり、各単位スイッチは、2つの入力端子
と、2つの出力端子とを有している。1段目のスイッチ
S11〜S14においては、各入力端子から受信したサ
ブセルのルーティング情報の第1ビット目の状態に応じ
て、受信サブセルの出力方向を決定し、何れかの出力端
子にサブセルを出力する。次の段の単位スイッチS21
〜S24は、受信したサブセルのルーティング情報の第
2ビット目の状態に応じて、セルを出力すべき出力端子
を決定する。同様にして、n段目の単位スイッチでは、
送りこまれたサブセルのルーティング情報の第nビット
目をみて、出力先を決める。なお、単位スイッチ内部に
おけるこれらの一連の動作は、ハードウェア回路によっ
て、ゲート遅延程度の高速動作で行なわれる。
【0054】図8に示したATMスイッチの動作を、例
えば、識別子「5」を持つプロセッサユニット1Eか
ら、識別子「3」を持つプロセッサユニット1Cに対し
て送出したサブセルの交換処理を例として説明する。
【0055】プロセッサ1EのATMポートから送出さ
れる各セルのルーティング情報フィールド32には、宛
先プロセッサユニット1Cの識別子に相当するルーティ
ング情報が2進値「010」で設定される。
【0056】図8の例では、第1ビットに対応するサブ
セルを交換処理するためのATMスイッチ2Aが示され
ている。プロセッサユニット2からのサブセルは、入力
信号線IN51から単位スイッチS11に入力される。単位
スイッチS11は、入力サブセルのスイッチ情報の1番
目のビットの状態が「0」なので、「0」で表示された
出力端子側に接続された第2段目の単位スイッチS23
にサブセルを送出する。
【0057】上記単位スイッチS23では、入力サブセ
ルのスイッチ情報の2番目のビットの状態が「1」なの
で、「1」で表示された出力端子側に接続された第3段
目のスイッチS32にサブセルを送出する。
【0058】上記単位スイッチS32では、入力サブセ
ルのスイッチ情報の3番目のビットの状態が「0」なの
で、「0」で表示された出力端子側に接続された出力信
号線OUT31にサブセルを送出する。
【0059】上記出力信号線OUT31には、プロセッ
サユニット1Cが接続されている。第2ビットのデータ
ブロックを含むサブセルを交換処理するATMスイッチ
2B〜第mビットのデータブロックを含むサブセルを交
換処理するATMスイッチ2Mでも、上記と同様の動作
が行なわれるため、結果的に、プロセッサユニット1E
からプロセッサユニット1C宛に送出したデータは、ビ
ット位置に対応した複数のサブセルに分割されて、並列
配置された複数のATMスイッチ2A〜2Mを経由し
て、宛先プロセッサ1Cに届く。
【0060】この場合,各ATMスイッチは、送信元を
異にする複数のサブセルを同時に転送できるため、従来
のバス結合システムにおけるアクセスの競合の問題は発
生しない。
【0061】なお、ここに示したATMスイッチの構成
と、単位スイッチの接続形態は、ルーティング情報の内
容にもとづいて、セルの送り先を決定し、ハードウェア
によるセルの交換処理機能を実現するために示した1つ
の具体例にすぎず、本発明は、他の形態のスイッチの適
用を妨げるものではない。
【0062】図9は、プロセッサ6とATMポート10
とによって行なわれるセルの送信動作の手順を示した図
である。プロセッサ6は、送信相手のプロセッサのアド
レスを含むヘッダ情報を持ったデータストリーム40を
メモリ7に用意し(ステップ50)、送信すべきデータ
ストリーム40のメモリ中における開始アドレスと終了
アドレスをATMポート10に指示する(ステップ5
1)。次いで、ATMポート10に対して送信要求を出
す(ステップ52)。
【0063】ATMポート10の制御部25は、DMA
コントロール24に、先に指定されたメモリ領域7から
データストリーム40を送信バッファ21ヘ転送させる
(ステップ53)。メモリ7から送信バッファへのデー
タ転送が終わると、データストリームをセルサイズのデ
ータブロックに分割し、送信セル処理部20で、ビット
データブロック毎のサブセルを形成し、セル送信部20
に供給する(ステップ54)。次に。セル送信部19に
セル送信を指示した後(ステップ55)、送信バッファ
21中のデータストリームを全て送信し終えたたかどう
かを調べる(ステップ56)。もし、残りのデータがあ
る場合には、ステップ54に戻り、サブセル送信の形成
と送信の動作を繰返し、データストリームのすべてを送
信し終えた場合には、プロセッサにデータストリームの
送信終了を通知する(ステップ57)。
【0064】上記実施例では、プロセッサが、メモリ内
に送信データ42とヘッダ41とからなるデータストリ
ーム40を書き込んだ後、ATMポートに送信要求を出
すようにしているが、ヘッダ41の生成処理の1部をA
TMポートで行うようにしてもよい。
【0065】図10は、ATMポート10とプロセッサ
6において行なわれるセルの受信動作の手順を示した図
である。ATMポート10は、ATMスイッチ2からの
サブセルをセル受信部15で受信すると(ステップ6
1)、受信セルヘッダ処理部16で、到着したセルのヘ
ッダ解析とヘッダ除去処理を行なった後(ステップ6
2)、バッファ管理23の指示する受信バッファ18内
のバッファエリアに、受信したデータブロックを書き込
む(ステップ63)。1つのデータストリーム構成する
全てのセルが到着したかどうかを調べ(ステップ6
4)、受信すべきセルがあればステップ61に戻り、次
のセル到着を待つ。
【0066】全てのセルの受信を完了した場合には、受
信完了を通知するための割込みをプロセッサにかける
(ステップ65)。プロセッサは、上記割込みを受け付
けると、受信データの種別を確認する(66)。受信デ
ータの種別がリアルタイムのストリームで、かつ、デー
タ長が規定値よりも長い場合は(ステップ67)、受信
バッファ18からプロセッサ6のメモリ7に、DMA機
能を用いてデータの転送を行ない(ステップ68)そう
でない場合には、プロセッサ6が、受信バッファ18か
らメモリ7にデータ転送する(ステップ69)。
【0067】なお、DMA転送するか否かの判断基準と
なるデータ長の規定値は、システム設計の段階で決定し
ておく。
【0068】複数のプロセッサ間におけるデータの送受
信は、メモリトゥメモリが原則である。本発明のシステ
ム構成によれば、各プロセッサは、他の任意のプロセッ
サとの間のATMスイッチを介した通信パスが、システ
ムの立ち上げ時に既に設定されているため、通信を開始
するにあたっては、(1)相手プロセッサのバッファが
確保できているか、(2)受信準備ができているか、を
確認してからデータ転送することになる。
【0069】図11は、2つのプロセッサ間におけるデ
ータ転送手順の一例を示す。プロセッサ1Aは、ATM
ポート10Aに送信要求を出し(ステップ701)、メ
モリ7における送信すべきデータストリームの格納位置
をATMポートに知らせる(ステップ702)。
【0070】ATMポート10Aは、データストリーム
40のヘッダを解析し、宛先プロセッサに対して、デー
タの受信に必要とするメモリサイズと送信要求コマンド
を含む制御セルを、ATMスイッチ2を経由して、通知
する(ステップ703)。
【0071】上記送信要求コマンドセルを受け取った宛
先プロセッサ1BのATMポート10Bは、プロセッサ
1Bに対して、受信に必要なメモリ容量を示して、受信
要求を出す(ステップ704)。
【0072】プロセッサ1Bは、受信データを格納する
ためのメモリ領域をATMポート10Bに指示する(ス
テップ705)。この指示を受けて、ATMポート10
Bは、ATMポート10Aに対して、ATMスイッチ2
を経由して、送信許可コマンドを含む制御セルを出す
(ステップ706)。
【0073】ATMポート10Aは、上記ATMポート
10Bからの制御セルを受信すると、プロセッサ1Aに
対して、送信許可を通知する(ステップ707)。
【0074】プロセッサ1Aは、上記送信許可通知に応
答して、ATMポート10Aに、送信すべきデータスト
リームの転送を行う(ステップ708)。
【0075】ATMポート10Aは、送信すべきデータ
ストリームを複数のビットデータブロックに分割したA
TMセル31の形態で、宛先のATMポート10Bに転
送する(ステップ709)。
【0076】ATMポート10Bは、ATMセルを次々
と受信し、1つのデータストリームを構成する全てのA
TMセルの受信を完了すると、プロセッサ1Bに、受信
データストリームの受信メモリへの転送を指示し(ステ
ップ710)、ATMポート10Aに対して、受信完了
を示す制御セルを出す(ステップ711)。
【0077】プロセッサ1Bは、受信データストリーム
の受信メモリへの転送が終了すると、ATMポート10
Bに転送完了を知らせ、ATMポート内のバッファを解
放させる(ステップ712)。
【0078】受信完了を示す制御セルを受け取ったAT
Mポート10Aは、プロセッサ1Aに対して、データ送
信動作の終了を伝える(ステップ713)。
【0079】プロセッサ間でリアルタイム系のデータを
転送する場合、データ転送に先立って、例えば受信メモ
リ領域の確保などのための何らかの通信手順をプロセッ
サ間で行なうと、その分の時間遅延がデータのリアルタ
イム性を損なつてしまう。
【0080】本発明システムによれば、各プロセッサ
が、予めリアルタイムデータ専用に受信メモリ領域を確
保しておき、受信メモリ領域の位置をATMポートに登
録しておくことにより、データ転送開始前のプロセッサ
間の通信手順の全部、あるいはその1部を省くことがで
きる。
【0081】リアルタイム性のデータは、遅延をできる
だけ少なくするために、ストリームのサイズは、概して
短い。従って、リアルタイムデータの受信用メモリ領域
は、予めトラフィック量を考慮して決定される、複数の
領域を用意する。
【0082】リアルタイム系のデータは、データの欠落
や、受信誤りが発生した場合でも、データを再送する時
間的な余裕はないので、データ転送期間中のATMポー
ト間の確認手続きの1部を省略可能である。
【0083】従って、例えば、図12に示すように、プ
ロセッサ1Aが、データ種別フィールド44にリアルタ
イムデータであることを示すコードを含むデータストリ
ームの送信要求を出すと(ステップ802)、ATMポ
ート10Aが、直ちに、送信データストリームを複数の
ブロックに分割し、各ブロックを複数のビットセルブロ
ックに分けてサブセル化し、データストリームに示され
ている宛先に、サブセル31を次々と送る(ステップ8
03)。
【0084】ATMポート10Bには、プロセッサ1B
により予め受信メモリの位置情報が登録されている(ス
テップ801)。従って、ATMポート10Bは、サブ
セル31を受信し、データ種別フィールドからこれがリ
アルタイムデータで有ることを認識すると、そのまま受
信動作を続け、1データストリーム分のデータを受信し
終えると、受信バッファに一時的に格納しておいたデー
タを受信メモリへ転送する(ステップ804)。
【0085】ATMポート10Aは、1データストリー
ムの送信を終わったところで、送信完了をプロセッサ1
Aに伝える(ステップ805)。一方、データ受信側の
プロセッサ1Bは、受信バッファから転送された受信メ
モリ内のデータの処理が終わり、受信メモリ領域があき
状態なったところで、この受信メモリを再利用できるよ
うに、ATMポート10Bに対して、空き領域として登
録する(ステップ806)。
【0086】図13は、音声、データ、映像等、異なっ
た種類のデータの処理、蓄積、通信の機能を備えたマル
チメディア・ワークステーションに、本発明のデータ転
送構造を適用した例を示すものである。
【0087】このようなマルチメディア・ワークステー
ションにおいては、複雑な情報処理を高速に行なうため
に、例えば、音声および画像に関する処理、通信、蓄積
等を、一般のデータ処理を行なうプロセッサとは別に用
意された各々専用のプロセッサに分担させて行なう、マ
ルチプロセッサ構成が採用される。この場合、これらの
複数のプロセッサ間を、バスによって相互接続した構成
では、同時に複数のプロセッサが他のプロセッサと通信
し合おうとしても、一時には1つのプロセッサしかバス
を使えないため、その他のプロセッサは、待たなくては
ならない。音声や映像と言ったリアルタイム情報の場
合、処理に待ちが発生すると、等時性を保証できなくな
ってしまう。また、専用プロセッサ化することによる高
速化が、低速なプロセッサ間通信のために効果がでない
という問題があった。
【0088】図13に示すマルチメディア・ワークステ
ーションは、ワークステーションを構成する複数のプロ
セッサ、例えば、広域網90と接続された通信処理用の
プロセッサ80、ファイルサーバとして機能するファイ
リングプロセッサ81、カメラ等の画像入力装置に接続
されたプロセッサ82、画像処理を行なうためのプロセ
ッサ83、表示画面の複数のウィンドウにマルチメディ
アの画像表示を行なうための表示プロセッサ84、マイ
クから入力されるオーディオ情報を処理する音声入力プ
ロセッサ85、オーディオ情報の編集、加工等を行なう
ためのオーディオ処理プロセッサ86、オーディオ情報
をスピーカに出力するためのオーディオ出力プロセッサ
87を、ATMスイッチの群88で相互接続した構成と
なっている。
【0089】各プロセッサが他のプロセッサに送るデー
タストリームのヘッダ41は、図3に示したフォーマッ
トのものでもよいが、図14に示すように、ヘッダ部4
1に広域網90におけるセル転送の優先制御のための制
御情報、あるいは再生動作を制御するための時間情報な
どを設定するためのフィールド48を含むフォーマット
を採用してもよい。これにより、通信プロセッサ80に
よる広域網からの受信データのファイルプロセッサ81
への転送動作と、画像入力プロセッサ82からの画像デ
ータの画像処理プロセッサ83への転送動作と、画像処
理プロセッサ83での処理結果の画像表示プロセッサ8
4への転送動作と、オーディオ入力プロセッサ85から
のオーディオデータのオーディオ処理プロセッサ86へ
の転送と、オーディオ処理プロセッサ86での処理結果
をオーディオ出力プロセッサ87への転送動作とを、同
一のデータストリームフォーマットを用いて、同時に並
列的に行なうことが可能になる。
【0090】図15は、相互接続すべきプロセッサの数
より多い入出力端子を備えたATMスイッチによって、
プロセッサ間を接続したシステム構成の1例を示す。
【0091】この例では、ATMポートのm本の入力線
29とm本の出力線30を、それぞれp本ずつq個のグ
ループに分割し、各グループのp本の入力線と出力線
を、それぞれ同一のATMスイッチのp本の入力端子お
よび出力端子に接続することによって、少数(q個)の
ATMスイッチでプロセッサ間のデータ転送を可能とし
ている。
【0092】バス幅をmビットとし、各ATMスイッチ
がプロセッサの数の整数倍Sに等しい数の入出力端子を
有しているとき、m/S個のATMスイッチが必要とな
る。例えば、図16に示すように、16ビット幅のバス
を持つプロセッサにおいて、1つのATMスイッチ2に
1プロセッサ当たり4ビットずつ接続すれば、ATMス
イッチ2は4段で足りる。すなわち、各ATMスイッチ
の入力数、出力数を各々16個とし、各プロセッサ1A
〜1Dのバスの1〜4ビット目をATMスイッチ2A、
5〜8ビット目をATMスイッチ2B、9〜12ビット
目をATMスイッチ2C、13〜16ビット目をATM
スイッチ2Dに接続することによって、4個のプロセッ
サを同時に並列接続可能となる。
【0093】この場合、1つのスイッチに並列的に入力
された同一グループの複数のサブセルが、宛先プロセッ
サと接続された1つのグループを構成する複数の出力端
子に並列的に出力されるようにするためには、同一グル
ープに属したp個のサブセルが、下位ビットにおいて互
いに異なったルーティング情報をもつ必要がある。
【0094】例えばp=4の場合、ルーティング情報の
設定は、例えば、図4において、S/P変換器203を
p個用意し、各S/P変換器毎に、レジスタ201から
与えられたルーティング情報の下位ビットに、固有のビ
ット情報「00」、「01」、「10」、「11」を付
加する手段を設けた構成によって実現できる。
【0095】上記構成において、1つのスイッチが備え
る入力端子および出力端子の個数に比較して、これに接
続されるプロセッサの個数が著しく少ない場合、全ての
プロセッサ間を唯1個のスイッチで相互接続し、それぞ
れのプロセッサ間通信を複数セルの並列的転送で達成で
きることになる。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、マルチプロセッサシス
テムを構成する各プロセッサユニットは、他のいずれの
プロセッサユニットとも、プロセッサユニットのバス幅
のままで接続可能となる。プロセッサ間の各経路は、ス
イッチ内で独立しており、各プロセッサ間の転送動作
は、他の転送動作終了を待たずして行なうことが可能に
なり、同時並行的に行なうことが可能になる。
【0097】従って、計算機内の各プロセッサの間にお
いて、マルチメディア情報特有のリアルタイム性および
等時性を損なうことなく、転送しあうことが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチプロセッサシステムの一実施例
を示す構成図。
【図2】図1におけるATMポート10の詳細構成を示
す図。
【図3】プロセッサから送信されるデータストリームの
構造の1例を示す図。
【図4】ATMセルの構成を示す図。
【図5】ATMポートからATMスイッチに送信される
サブセルの構成を示す図。
【図6】送信セルヘッダ処理部20の詳細構成の1例を
示す図。
【図7】受信セルヘッダ処理部16の詳細構成の1例を
示す図。
【図8】図1におけるATMスイッチ2の詳細構成の1
例を示す図。
【図9】図1のシステムにおいて、1つのプロセッサが
他のプロセッサへデータを送信する手順を示す流れ図。
【図10】図1のシステムにおいて、1つのプロセッサ
が他のプロセッサからデータを受信する手順を示す流れ
図。
【図11】図1に示したシステムにおけるプロセッサ間
のデータの転送手順の他の一実施例を示す図。
【図12】プロセッサ間の リアルタイムデータに適し
た 転送手順の一実施例を示す図。
【図13】本発明によるマルチプロセッサ構造を適用し
たマルチメディアシステムの1例を示す図。
【図14】データストリームのヘッダ構造の1例を示す
図。
【図15】本発明によるマルチプロセッサシステムの他
の実施例を示す構成図。
【図16】図15におけるATMポートとATMスイッ
チとの接続構造を示す斜視図。
【符号の説明】
1…プロセッサ、2…ATMスイッチ、10…ATMポ
ート、40…データストリーム、41…ヘッダ部、42
…データ部、31…サブセル、32…ルーティング情
報、33…セル番号、35…ビットデータブロック、S
11−S34…単位スイッチ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のプロセッサを相互に接続したマルチ
    プロセッサシステムにおいて、 入力端子から受け取ったセルを該セルのヘッダ情報によ
    って決まる出力端子に転送するスイッチ手段(2)と、 上記各プロセッサを上記スイッチ手段に接続するための
    インターフェイス手段とを有し、上記インターフェイス
    手段が、 自プロセッサから他のプロセッサに送信すべき複数バイ
    トのデータストリームを受取り、該データストリームを
    複数のデータブロックに分割し、各データブロックを、
    宛先プロセッサによって異なるヘッダと上記データブロ
    ックの1部をなす部分データブロックとからなる複数の
    セルに変換し、該複数のセルを並列的に上記スイッチ手
    段に送出するための第1の手段(19〜22)と、 上記スイッチ手段から複数のセルを並列的に受信し、上
    記複数のセルに含まれる部分データブロックを1つのデ
    ータブロックに変換するための第2の手段(15〜1
    8)とからなることを特徴とするマルチプロセッサシス
    テム。
  2. 【請求項2】前記スイッチ手段(2)が、複数のセルフ
    ルーティングスイッチ(2A〜2M)からなり、 前記第1の手段と第2の手段が、上記複数のセルフルー
    ティングスイッチのそれぞれと接続されていることを特
    徴とする請求項1に記載のマルチプロセッサシステム。
  3. 【請求項3】前記スイッチ手段(2)が、前記送信デー
    タの1バイトのビット数に等しい個数のセルフルーティ
    ングスイッチ(2A〜2M)からなり、 前記第1の手段が、前記データブロックを、ビット位置
    に対応した複数のビットデータブロックに分割し、各ビ
    ットデータブロック毎に前記セルを形成し、各セルを、
    前記送信データの各バイトのビット位置と対応したセル
    フルーティングスイッチに送出することを特徴とする請
    求項1に記載のマルチプロセッサシステム。
  4. 【請求項4】複数のプロセッサを相互に接続したマルチ
    プロセッサシステムにおいて、 複数の入力端子のうちの1つから受け取ったセルを該セ
    ルのヘッダ情報によって決まる複数の出力端子のうちの
    1つに転送するためのスイッチ手段(2)と、 上記各プロセッサが接続されている内部バスと上記スイ
    ッチ手段との間に設けられたセル送受信のためのインタ
    ーフェイス手段(10)とを有し、 上記インターフェイス手段(10)が、 該インタフェースを上記スイッチ手段の複数の入力端子
    に接続するための第1群の信号線と、 該インタフェースを上記スイッチ手段の複数の出力端子
    に接続するための第2群の信号線と、 上記プロセッサから受け取った他のプロセッサに送信す
    べきのデータストリームを所定長さを持つ複数のデータ
    ブロックに分割し、各データブロックを、宛先プロセッ
    サによって異なるヘッダと、上記データブロックの特定
    のビット位置のビット情報からなるビットデータブロッ
    クとを含む複数のセルに変換し、該複数のセルを上記第
    1群の信号線に並列的に送出するための手段(19〜2
    2)と、 上記第2群の信号線から複数のセルを並列
    的に受信し、該複数のセルに含まれるビットデータブロ
    ックを1つのデータブロックに変換するための手段(1
    5〜18)とからなることを特徴とするマルチプロセッ
    サシステム。
  5. 【請求項5】前記スイッチ手段(2)が、複数のセルフ
    ルーティングスイッチ(2A〜2M)からなり、 前記第1、第2の信号線群が、それぞれ上記各セルフル
    ーティングスイッチの該プロセッサに固有の入力端子お
    よび出力端子に接続されていることを特徴とする請求項
    4に記載のマルチプロセッサシステム。
  6. 【請求項6】複数のプロセッサをスイッチ手段を介して
    相互接続しておき、 データの送信元となる第1のプロセッサ側で、送信すべ
    き複数バイトからなるデータブロックをそれぞれが各バ
    イトの同一ビット位置のデータからなる複数のビットデ
    ータブロックに分割し、各ビットデータブロックに宛先
    となる第2のプロセッサに固有のルーチング情報を含む
    ヘッダを付加することによって複数のセルを形成し、上
    記複数のセルを上記スイッチ手段に並列的に送信し、 上記スイッチ手段によって、上記複数のセルを上記第2
    のプロセッサに並列的に転送し、 上記第2のプロセッサ側で、受信セルに含まれるビット
    データブロックを1つのデータブロックに変換すること
    を特徴とするプロセッサ間通信方法。
  7. 【請求項7】前記スイッチ手段が、それぞれ複数の入力
    端子と複数の出力端子とをもつ複数のスイッチからな
    り、前記各プロセッサが上記各スイッチと少なくとも1
    対の入力線および出力線を介して接続され、 前記第1のプロセッサが、前記複数のセルを複数のスイ
    ッチに送出することを特徴とする請求項5に記載の通信
    方法。
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KR100453817B1 (ko) * 2002-06-05 2004-10-20 한국전자통신연구원 고속 라우터 시스템
JP2008160570A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Fujitsu Ltd パケット中継方法及び装置
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