JPH0618668Y2 - スプライン成形型 - Google Patents
スプライン成形型Info
- Publication number
- JPH0618668Y2 JPH0618668Y2 JP9450189U JP9450189U JPH0618668Y2 JP H0618668 Y2 JPH0618668 Y2 JP H0618668Y2 JP 9450189 U JP9450189 U JP 9450189U JP 9450189 U JP9450189 U JP 9450189U JP H0618668 Y2 JPH0618668 Y2 JP H0618668Y2
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- Japan
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- spline
- die
- work
- tooth
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、円筒状ワークに多数の歯形溝を形成するスプ
ライン成形型に係り、特に、スプライン成形用のパンチ
形状の改良に関する。
ライン成形型に係り、特に、スプライン成形用のパンチ
形状の改良に関する。
(従来の技術) 従来、自動車の動力伝達系部品としてのクラッチドラム
等のように板金製円筒状のワークの外周面に、該ワーク
の軸方向に延びるスプラインを成形した製品がある。そ
して、このようなスプラインを成形するための成形型と
して実開昭53−93538号公報に示されるようなも
のがある。これはダイスとパンチとでワークの外周面を
プレス加工し、第5図のようにワーク外周面2aの全面
に亘り、且つ下端から所定寸法uを残してスプライン3
としての凹凸を形成するようにしたものである。詳しく
は、第8図に示すように、外周面に等間隔をあけて多数
の凹部cを有するダイスbに円筒状ワークaの内周面を
当接させ、該ダイスbの凹部cの形状に略合致した先端
形状を有するパンチdをダイスbの中心方向(図矢印A
の方向)へ移動させてプレス加工することで、ワークa
をダイスbに沿った形状に塑性変形させるようにしたも
のである。
等のように板金製円筒状のワークの外周面に、該ワーク
の軸方向に延びるスプラインを成形した製品がある。そ
して、このようなスプラインを成形するための成形型と
して実開昭53−93538号公報に示されるようなも
のがある。これはダイスとパンチとでワークの外周面を
プレス加工し、第5図のようにワーク外周面2aの全面
に亘り、且つ下端から所定寸法uを残してスプライン3
としての凹凸を形成するようにしたものである。詳しく
は、第8図に示すように、外周面に等間隔をあけて多数
の凹部cを有するダイスbに円筒状ワークaの内周面を
当接させ、該ダイスbの凹部cの形状に略合致した先端
形状を有するパンチdをダイスbの中心方向(図矢印A
の方向)へ移動させてプレス加工することで、ワークa
をダイスbに沿った形状に塑性変形させるようにしたも
のである。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、これまでのスプライン成形型では、パン
チdは、ワークaをダイスbの凹部cに対応する部分S
しか押圧しない。このため、変形させない部分eはダイ
スbの外周面に当接しているのみであり、このことに起
因して、以下のような課題を有していた。
チdは、ワークaをダイスbの凹部cに対応する部分S
しか押圧しない。このため、変形させない部分eはダイ
スbの外周面に当接しているのみであり、このことに起
因して、以下のような課題を有していた。
即ち、第9図に示すように、パンチdによるプレス工程
において、成形されるスプラインfの歯先面gと歯側面
hとの稜線部分は曲げ加工となる。そのため、成形さ
れない部分、即ち歯先面g部分にワーク半径方向外方
(図矢印B方向)へ向う撓みが生じ易いものであった。
そして、このような撓みが生じた場合、上記稜線部分
の曲率半径が大きくなるので、歯側面hの歯底面iから
歯先面g側へ延びる直線部の寸法tが短くなり、スプラ
インfが噛合う他部材との噛合い性が劣化する。また、
上記撓みによって製品の外径寸法が大きくなり、そのた
めに、この大きくなった寸法を考慮して製品の配設スペ
ースを設定せねばならない。その他、スプライン歯形の
ばらつきに伴って、製品の均一化が損われ、更には、油
孔明け等の後工程における作業性が劣化する等といった
種々の課題を生ずるものであった。
において、成形されるスプラインfの歯先面gと歯側面
hとの稜線部分は曲げ加工となる。そのため、成形さ
れない部分、即ち歯先面g部分にワーク半径方向外方
(図矢印B方向)へ向う撓みが生じ易いものであった。
そして、このような撓みが生じた場合、上記稜線部分
の曲率半径が大きくなるので、歯側面hの歯底面iから
歯先面g側へ延びる直線部の寸法tが短くなり、スプラ
インfが噛合う他部材との噛合い性が劣化する。また、
上記撓みによって製品の外径寸法が大きくなり、そのた
めに、この大きくなった寸法を考慮して製品の配設スペ
ースを設定せねばならない。その他、スプライン歯形の
ばらつきに伴って、製品の均一化が損われ、更には、油
孔明け等の後工程における作業性が劣化する等といった
種々の課題を生ずるものであった。
そこで、本考案は、パンチの形状に改良を加えることに
より、所望のスプライン歯形を得ることを目的とする。
より、所望のスプライン歯形を得ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために本考案では、ワークの加圧
方向に肉流動を起こさせるようなパンチ形状とした。具
体的には、円筒状の板金製ワークの周面に、該ワークの
中心軸方向に延びる多数の歯形溝を形成するスプライン
成形型に対し、外周に歯形溝成形用の凹部を有する円柱
状ダイスと、該ダイスの周囲にダイスに対し接離可能に
配設され、ダイスに向ってワークを押圧するパンチとを
備え、該パンチには、その押圧中にワークスプライン歯
をその所定形状に成形するための肉流動を生じさせる押
圧部を設けた構成としている。
方向に肉流動を起こさせるようなパンチ形状とした。具
体的には、円筒状の板金製ワークの周面に、該ワークの
中心軸方向に延びる多数の歯形溝を形成するスプライン
成形型に対し、外周に歯形溝成形用の凹部を有する円柱
状ダイスと、該ダイスの周囲にダイスに対し接離可能に
配設され、ダイスに向ってワークを押圧するパンチとを
備え、該パンチには、その押圧中にワークスプライン歯
をその所定形状に成形するための肉流動を生じさせる押
圧部を設けた構成としている。
(作用) 上記の構成により、本考案では、パンチによる加圧中に
該パンチの押圧部がワークを押圧して肉流動を生じさ
せ、ワークスプライン歯をその所定形状に成形する。こ
のことで、ワークスプライン歯の形状をダイスに沿った
所望の形状に成形することができ、製品の信頼性が向上
する。
該パンチの押圧部がワークを押圧して肉流動を生じさ
せ、ワークスプライン歯をその所定形状に成形する。こ
のことで、ワークスプライン歯の形状をダイスに沿った
所望の形状に成形することができ、製品の信頼性が向上
する。
(第1実施例) 次に、本考案における第1実施例について図面に沿って
説明する。
説明する。
第5図は、本実施例に係るスプライン成形型1によって
外周面2aに歯形溝2eを凹設することでスプライン3
が成形されたクラッチドラム2を示す。この図からも判
るように、クラッチドラム2は、円筒状の金属製ワーク
Wの外周面2a全周に亘り、且つ下端部2cから所定寸
法uを残してスプライン3が形成されて成っている。
外周面2aに歯形溝2eを凹設することでスプライン3
が成形されたクラッチドラム2を示す。この図からも判
るように、クラッチドラム2は、円筒状の金属製ワーク
Wの外周面2a全周に亘り、且つ下端部2cから所定寸
法uを残してスプライン3が形成されて成っている。
次に、スプライン成形型1について説明する。スプライ
ン成形型1は、ダイス4と、該ダイス4の周囲にダイス
4に対し接離可能に配置された多数のパンチ5とから成
っている。上記ダイス4は、第2図および第3図に示す
ように上記ワークW内に密嵌合可能な円柱形状のもの
で、その外周面4aにはスプライン加工時に歯形溝2e
の成形面となる断面台形状に刳られた多数の凹部4bが
所定寸法を存して等間隔に形成されている。即ち、この
ダイス4の外周は成形しようとするスプライン3の形状
に合致した凹凸形状とされており、尚、この凹部4bの
側面4c、即ち、スプライン3の歯側面3aを形成する
部分は平坦面とされている。
ン成形型1は、ダイス4と、該ダイス4の周囲にダイス
4に対し接離可能に配置された多数のパンチ5とから成
っている。上記ダイス4は、第2図および第3図に示す
ように上記ワークW内に密嵌合可能な円柱形状のもの
で、その外周面4aにはスプライン加工時に歯形溝2e
の成形面となる断面台形状に刳られた多数の凹部4bが
所定寸法を存して等間隔に形成されている。即ち、この
ダイス4の外周は成形しようとするスプライン3の形状
に合致した凹凸形状とされており、尚、この凹部4bの
側面4c、即ち、スプライン3の歯側面3aを形成する
部分は平坦面とされている。
一方、パンチ5は、本考案の特徴部材であって、第3図
に示すように、スプライン加圧部6と下端成形部7とか
ら成っている。上記スプライン加圧部6は、上記ダイス
4に成形された凹部4bの形状に近似した先細りの先端
部6aを有しており、スプライン成形時には、この先端
部6aとダイス4の凹部4bとの間でワークWを加圧し
てプレスするようになっている。そして、このスプライ
ン加圧部6の特徴としては、第1図に示すように、上記
先端部6aの左右に位置する傾斜面6bに突設された1
対の突起8,8にある。この各突起8,8は、上記傾斜
面6bの基端部6cから僅かに先端側に移行した位置で
スプライン加圧部6の上下方向に亘って形成されてい
て、スプライン成形時にはワークWの外周面2a、特に
スプライン3の歯先面3bと歯側面3aとの稜線部分
に当接して押圧するようになっている。
に示すように、スプライン加圧部6と下端成形部7とか
ら成っている。上記スプライン加圧部6は、上記ダイス
4に成形された凹部4bの形状に近似した先細りの先端
部6aを有しており、スプライン成形時には、この先端
部6aとダイス4の凹部4bとの間でワークWを加圧し
てプレスするようになっている。そして、このスプライ
ン加圧部6の特徴としては、第1図に示すように、上記
先端部6aの左右に位置する傾斜面6bに突設された1
対の突起8,8にある。この各突起8,8は、上記傾斜
面6bの基端部6cから僅かに先端側に移行した位置で
スプライン加圧部6の上下方向に亘って形成されてい
て、スプライン成形時にはワークWの外周面2a、特に
スプライン3の歯先面3bと歯側面3aとの稜線部分
に当接して押圧するようになっている。
一方、下端成形部7は、上記スプライン加圧部6の上下
方向一側部に一体形成されており、第2図に示す如く、
そのワーク円周方向に対応する幅寸法がスプライン加圧
部6のそれよりも左右に寸法vだけ長く形成されてい
る。この寸法は、パンチ5がワークWをプレスする際
に、該パンチ5に隣接するパンチ5と干渉しない程度に
設定されている。また、この下端成形部7の先端は、上
記スプライン加圧部6よりダイス側へ僅かに突出してい
ると共に、その先端7aはワークWの外周面の形状に合
致した湾曲面とされている。そして、この先端7a近傍
には、下面7b側に向う傾斜面7cが形成されており、
この傾斜面7cは、スプライン成形時にスプライン3の
下端近傍の折曲部分3dを押圧形成するものである。
方向一側部に一体形成されており、第2図に示す如く、
そのワーク円周方向に対応する幅寸法がスプライン加圧
部6のそれよりも左右に寸法vだけ長く形成されてい
る。この寸法は、パンチ5がワークWをプレスする際
に、該パンチ5に隣接するパンチ5と干渉しない程度に
設定されている。また、この下端成形部7の先端は、上
記スプライン加圧部6よりダイス側へ僅かに突出してい
ると共に、その先端7aはワークWの外周面の形状に合
致した湾曲面とされている。そして、この先端7a近傍
には、下面7b側に向う傾斜面7cが形成されており、
この傾斜面7cは、スプライン成形時にスプライン3の
下端近傍の折曲部分3dを押圧形成するものである。
次に、このスプライン成形型1によるスプライン成形時
の作用について説明する。
の作用について説明する。
先ず、第2図のように円筒状のワークWをダイス4に外
嵌して、ワークWの内周面2bにダイス4の外周面4a
を当接させる。そして、この状態で1つ若しくは複数の
パンチ5をダイス4の凹部4bに対応配置して、ワーク
Wの半径方向中心側に移動させて、該ワークWを押圧す
る。このことで、ダイス4の凹部4bとパンチ5の先端
部6aとの間でワークWが塑性変形し、このことにより
ワークWの外周面2aにスプライン3が成形される。こ
の作業をワークWの全周に亘って行う。
嵌して、ワークWの内周面2bにダイス4の外周面4a
を当接させる。そして、この状態で1つ若しくは複数の
パンチ5をダイス4の凹部4bに対応配置して、ワーク
Wの半径方向中心側に移動させて、該ワークWを押圧す
る。このことで、ダイス4の凹部4bとパンチ5の先端
部6aとの間でワークWが塑性変形し、このことにより
ワークWの外周面2aにスプライン3が成形される。こ
の作業をワークWの全周に亘って行う。
そして、このスプライン3の成形時の特徴とする動作と
してはパンチ5の先端部6aに形成されている突起8の
作用にある。つまり、第1図に示すように、パンチ5に
よるスプライン3の成形行程の最終段階において、上記
突起8がスプライン3の歯先面3bと歯側面3aとの稜
線部分を局部的に押圧し、この押圧された部分の周辺
では塑性流動が行われ、この流動された材料の一部は、
第1図矢印Cの如くスプライン3の歯底面3c側に向っ
て流れることになる。そのため、スプライン3の歯側面
3a側には十分な材料量が供給されて、この歯側面3a
はパンチ5の形状に沿って充填され、ダイス4の凹部4
bおよびパンチ5の先端部6aの形状に沿って成形され
る。これによって、歯底面3cから歯先面3b側へ向っ
て延びる直線部分t′の長さが所望の長さに形成され
る。この場合、ワークWの突起8による押圧部分の肉厚
は小さくなるものであるが、突起8の突出寸法を、この
部分の強度に支障を来たさないよう設定すればよい。
してはパンチ5の先端部6aに形成されている突起8の
作用にある。つまり、第1図に示すように、パンチ5に
よるスプライン3の成形行程の最終段階において、上記
突起8がスプライン3の歯先面3bと歯側面3aとの稜
線部分を局部的に押圧し、この押圧された部分の周辺
では塑性流動が行われ、この流動された材料の一部は、
第1図矢印Cの如くスプライン3の歯底面3c側に向っ
て流れることになる。そのため、スプライン3の歯側面
3a側には十分な材料量が供給されて、この歯側面3a
はパンチ5の形状に沿って充填され、ダイス4の凹部4
bおよびパンチ5の先端部6aの形状に沿って成形され
る。これによって、歯底面3cから歯先面3b側へ向っ
て延びる直線部分t′の長さが所望の長さに形成され
る。この場合、ワークWの突起8による押圧部分の肉厚
は小さくなるものであるが、突起8の突出寸法を、この
部分の強度に支障を来たさないよう設定すればよい。
また、上記下端成形部7の先端7aがスプライン加圧部
6の先端部6aよりも僅かに突出されていると共に、一
部に傾斜面7cが形成されていることで、第4図に示す
ように、スプライン3の下端部周辺の折曲部分3dの切
り換え寸法xを従来の同部分(図で仮想線に示す)の寸
法x′よりも小さくすることができ、製品の高さ寸法の
縮小化がなされる。
6の先端部6aよりも僅かに突出されていると共に、一
部に傾斜面7cが形成されていることで、第4図に示す
ように、スプライン3の下端部周辺の折曲部分3dの切
り換え寸法xを従来の同部分(図で仮想線に示す)の寸
法x′よりも小さくすることができ、製品の高さ寸法の
縮小化がなされる。
このように、本例のスプライン成形型1によれば、スプ
ライン形状を成形型に沿った所望の形状に形成すること
ができるものであって、特に、スプライン歯側面3aの
直線部長さを充分に確保することで、製品の信頼性およ
び安定性が向上する。
ライン形状を成形型に沿った所望の形状に形成すること
ができるものであって、特に、スプライン歯側面3aの
直線部長さを充分に確保することで、製品の信頼性およ
び安定性が向上する。
(第2実施例) 次に、第2実施例について説明する。
第6図に示すように、本例のパンチ5は、ワークWの円
周方向に対する幅寸法が、パンチ5の上下方向全長に亘
って上記第1実施例よりも僅かに長くされていて、その
長くした延長部分9の端面形状はスプライン3の歯先形
状に合致されている。尚、この延長部分9の寸法は、隣
接するパンチ5が干渉しないように設定されている。従
って、このパンチ5によるスプライン3の成形時には、
第7図に示す如く第1実施例と同様にスプライン3が形
成されると共に、スプライン3の歯先面3bの撓みを延
長部分9が規制することになり、所望の歯先面形状が得
られることになり、スプライン3の歯先面3bと歯側面
3aとの稜線部分の曲率半径が小さくなることで歯側
面3aの直線部分が長くなる。
周方向に対する幅寸法が、パンチ5の上下方向全長に亘
って上記第1実施例よりも僅かに長くされていて、その
長くした延長部分9の端面形状はスプライン3の歯先形
状に合致されている。尚、この延長部分9の寸法は、隣
接するパンチ5が干渉しないように設定されている。従
って、このパンチ5によるスプライン3の成形時には、
第7図に示す如く第1実施例と同様にスプライン3が形
成されると共に、スプライン3の歯先面3bの撓みを延
長部分9が規制することになり、所望の歯先面形状が得
られることになり、スプライン3の歯先面3bと歯側面
3aとの稜線部分の曲率半径が小さくなることで歯側
面3aの直線部分が長くなる。
尚、本例における製品としてはクラッチドラムとした
が、本考案はこれに限らず、種々の円筒状部材にスプラ
インを成形するものへ適用が可能である。
が、本考案はこれに限らず、種々の円筒状部材にスプラ
インを成形するものへ適用が可能である。
(考案の効果) 上述したように、本考案によれば、ワークを肉流動させ
ることで、ワークスプライン歯の形状をダイスに沿った
所望の形状に成形することができる。従って、スプライ
ンの歯側面の歯底面から歯先面側へ延びる直線部分が長
く形成でき、スプラインが噛合う他部材との噛合い性の
向上が図れる。また、従来のような歯先面側での撓みの
発生が抑制されるために、製品の外径寸法が大きくなる
ことがなく、製品の配設スペースの設定が容易になる。
更には、製品の均一化や後工程の作業性の向上も図れる
ものであって、製品の信頼性が向上する。
ることで、ワークスプライン歯の形状をダイスに沿った
所望の形状に成形することができる。従って、スプライ
ンの歯側面の歯底面から歯先面側へ延びる直線部分が長
く形成でき、スプラインが噛合う他部材との噛合い性の
向上が図れる。また、従来のような歯先面側での撓みの
発生が抑制されるために、製品の外径寸法が大きくなる
ことがなく、製品の配設スペースの設定が容易になる。
更には、製品の均一化や後工程の作業性の向上も図れる
ものであって、製品の信頼性が向上する。
第1図〜第5図は本考案の第1実施例を示し、第1図は
第3図のI−I線に沿った断面図、第2図はスプライン
成形型によるプレス作業を示す平面図、第3図はその側
面図、第4図は第5図のIV−IV線に沿った断面図、第5
図はクラッチドラムを一部省略した斜視図である。第6
図および第7図は本考案の第2実施例を示し、第6図は
パンチの平面図、第7図はプレス作業を示す平面図であ
る。第8図および第9図は従来例を示し、第8図は第2
図相当図、第9図は第1図相当図である。 1……スプライン成形型 2e……歯形溝 4……ダイス 4b……凹部 5……パンチ 8……突起(押圧部) 9……延長部分(押圧部) W……ワーク
第3図のI−I線に沿った断面図、第2図はスプライン
成形型によるプレス作業を示す平面図、第3図はその側
面図、第4図は第5図のIV−IV線に沿った断面図、第5
図はクラッチドラムを一部省略した斜視図である。第6
図および第7図は本考案の第2実施例を示し、第6図は
パンチの平面図、第7図はプレス作業を示す平面図であ
る。第8図および第9図は従来例を示し、第8図は第2
図相当図、第9図は第1図相当図である。 1……スプライン成形型 2e……歯形溝 4……ダイス 4b……凹部 5……パンチ 8……突起(押圧部) 9……延長部分(押圧部) W……ワーク
Claims (1)
- 【請求項1】円筒状の板金製ワークの周面に、該ワーク
の中心軸方向に延びる多数の歯形溝を形成するスプライ
ン成形型であって、外周に歯形溝成形用の凹部を有する
円柱状ダイスと、該ダイスの周囲にダイスに対し接離可
能に配設され、ダイスに向ってワークを押圧するパンチ
とを備え、該パンチには、その押圧中にワークスプライ
ン歯をその所定形状に成形するための肉流動を生じさせ
る押圧部が設けられていることを特徴とするスプライン
成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9450189U JPH0618668Y2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | スプライン成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9450189U JPH0618668Y2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | スプライン成形型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0336333U JPH0336333U (ja) | 1991-04-09 |
JPH0618668Y2 true JPH0618668Y2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=31643826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9450189U Expired - Lifetime JPH0618668Y2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | スプライン成形型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618668Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06291108A (ja) * | 1993-04-01 | 1994-10-18 | Fuji Xerox Co Ltd | パターン構造とパターン形成方法 |
CN102892324B (zh) * | 2010-03-15 | 2016-05-25 | Ykk株式会社 | 钮扣表面构件形成方法 |
JP5732230B2 (ja) * | 2010-11-01 | 2015-06-10 | ユニプレス株式会社 | 打抜き加工方法及び金型 |
-
1989
- 1989-08-11 JP JP9450189U patent/JPH0618668Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0336333U (ja) | 1991-04-09 |
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